JP2004142495A

JP2004142495A - Vehicular body structure

Info

Publication number: JP2004142495A
Application number: JP2002306580A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Ishikawa; 石川　健
Original assignee: Mitsubishi Motors Corp
Current assignee: Mitsubishi Motors Corp
Priority date: 2002-10-22
Filing date: 2002-10-22
Publication date: 2004-05-20
Anticipated expiration: 2022-10-22
Also published as: JP4048910B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a vehicular body structure securing an air bag activation in a collision. <P>SOLUTION: The upper part vicinity of a seat back 9-1 is reinforced with a head rest movement acceleration reinforcing member 21 to be strong enough against the collision energy, thereby preventing a position opposing the seat back 9-1 and the vehicular side portion 19-1 of the seat back frame 14-1 from being deformed, which secures the space where the air bag stored in a roof side rail 6-1 develops, i.e. the development space B (between the center pillar 7-1 and the head rest 11). <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の車体構造に関し、衝突時の安全装置であるエアバックの作動を確実にする車体構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
エアバックとは、自動車が外部から衝撃を受けたときに、車両内部の乗員を保護するための乗員保護装置である。特に、車両の側部に設置されるカーテン状エアバックは、車両側部に対する衝撃から乗員を保護するための乗員保護装置である（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
【特許文献１】
特開平１０−１３８８６０号公報（第５図）
【０００４】
図５は、従来のカーテン式エアバック装着車両において、エアバックの展開状態を示す概略側面図である。車両の側部から衝撃を受けた場合には、車両１のフロントピラー２とインストルメントパネル３との接続部付近に配設されるインフレータ４から噴出するガスが、フロントピラー２とルーフサイドレール６とに跨がって格納されているエアバック（図には展開されたエアバック５を示してある）の内部に流れ込む。この結果、同図に示すように、シートに着座する乗員８の側部全体にわたって、エアバック５が展開し、車両側部に対する衝撃から乗員８を保護する。
【０００５】
図６は、従来の車体構造の車体正面からの概略断面図である。同図に示すように、従来の車体構造１２は、車両のフロア１８に設置され、シートクッション１０とシートバック９とを有するシート１３と、シートバック９の上部に設けられたヘッドレスト１１と、シート１３の下部に設けられるシート補強材１６と、ルーフサイドレール６に格納されたエアバック（図示せず、図５参照）とからなる。シートバック９はシートバックフレーム１４により支持される。
【０００６】
シート補強材１６は、車両側部１９からの衝撃荷重入力時に、センターコンソール１５の内部に備えられ、フロア１８に固定されたセンターコンソール補強材１７に衝突することにより、シート１３が車幅方向へ移動するのを抑制する。これにより、車体自体の変形を抑制して、車両内部の乗員を保護する。
【０００７】
また、車両側部１９からの衝撃荷重入力時に、ルーフサイドレール６に格納された図示しないエアバックは、ルーフサイドレール６に沿ってセンターピラー７とシート１３に着座する乗員との間に展開するようになっている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
図７は、図６に示す従来の車体構造１２において車両側部に衝撃エネルギが入力された状態を示す概略断面図である。車両側部に衝撃エネルギが入力されることにより、車両側部１９−１は車両の内部へ変形し、シート１３−１を車幅方向へ移動させようとする。ここで、シート１３−１に備えられたシート補強材１６がセンタコンソール１５内のフロア１８に固定されたセンタコンソール補強材１７に衝突することにより、シート１３−１の車幅方向への移動は抑制される。
【０００９】
このように、シート補強材１６によりシート１３−１の車幅方向への移動が抑制される一方、衝突エネルギに対して強度が相対的に低いシート１３−１及びシートバックフレーム１４−１は、車両側部の変形に伴い、その車両側部と対向する部位が変形し、シート１３−１上部付近、特にヘッドレスト１１はほとんど車幅方向に移動することはない。
【００１０】
この結果、車両側部からの衝撃荷重入力時に、ルーフサイドレール６に格納されたエアバックが展開する空間である展開空間Ａ（センターピラー７−１　とヘッドレスト１１との間）が狭くなることにより、エアバックは狭い展開空間Ａで引っ掛かってしまい、十分にエアバックが展開できないおそれがあった。
【００１１】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、衝突時の安全装置であるエアバックの作動を確実にする車体構造を提供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第１の発明は、シート下部に車両側部からの衝撃荷重入力時に車幅方向への移動を抑制する移動抑制手段を有するシートにおいて、更に、この移動抑制手段よりも上方に、衝撃荷重入力時における車両側部の車幅方向への移動に応じてヘッドレストを同方向へ移動させる移動手段を設けた車体構造である。
【００１３】
衝撃荷重入力時に、車両側部の移動と同方向にヘッドレストを移動させることにより、ルーフサイドレールに沿って車両側部とヘッドレストとの間の空間を十分に確保し、エアバックの展開を確実にする。なお、移動抑制手段の設置位置としては、シートバック下部であっても、シートクッションであっても良い。移動手段としては、例えば、電気式の移動装置や、下記する補強部材等が考えられる。
【００１４】
上記課題を解決する第２の発明は、第１の発明に係る車体構造において、移動手段を車両側部と対向する部位に設けた車体構造である。
【００１５】
移動手段をシートバックの車両側部と対抗する部位に設けることにより、車両側部からの衝撃荷重入力時に、車両側部がシートバックに設けられた移動手段に作用することでヘッドレストを移動させる。
【００１６】
上記課題を解決する第３の発明は、第１または第２の発明に係る車体構造において、移動手段はシートバックの上部を補強する補強部材であることを特徴とする車体構造である。
【００１７】
移動手段を補強部材とすることにより、シートバックの一部が変形し、車両側部とヘッドレストとの間が狭まることを防止する。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を具体的に説明するが、以下の実施形態は本発明を限定するものではない。
【００１９】
［第１の実施形態］
図１は、本発明の第１の実施形態に係る車体構造の車体正面からの概略断面図である。同図に示すように、本実施形態に係る車体構造２０は、車両のフロア１８に設置され、シートクッション１０とシートバック９とを有するシート１３と、シートバック９の上部に設けられたヘッドレスト１１と、シート１３の下部に設けられるシート補強材１６と、シートバック９を支持するシートバックフレーム１４と、シート１３の上方の車両側部１９側においてシートバックフレーム１４に固定設置されるヘッドレスト移動促進補強材２１と、ルーフサイドレール６に格納されたエアバック（図示せず、図５参照）とからなる。
【００２０】
本実施形態では、移動手段かつ補強部材であるヘッドレスト移動促進補強材２１が、シートバック９のシート補強材１６よりも上方であると共に、車両側部１９と対向する部位において、シートバックフレーム１４に備えられている。また、ヘッドレスト移動促進補強材２１はシートバックフレーム１４の車両側部１９と対向する部位を補強するように矩形に成形された部材である。
【００２１】
移動抑制手段であるシート補強材１６は、車両側部１９からの衝撃荷重入力時に、センターコンソール１５の内部に備えられ、フロア１８に固定されたセンターコンソール補強材１７に衝突することにより、シート１３が車幅方向へ移動するのを抑制する。これにより、車体自体の変形を抑制して、車両内部の乗員を保護する。
【００２２】
また、車両側部１９からの衝撃荷重入力時に、ルーフサイドレール６に格納された図示しないエアバックは、ルーフサイドレール６に沿ってセンターピラー７とヘッドレスト１１（シート１３に着座する乗員）との間に展開するようになっている。
【００２３】
図２は、図１に示す本実施形態に係る車体構造２０において車両側部に衝撃エネルギが入力された状態を示す概略断面図である。車両側部に衝撃エネルギが入力されることにより、車両側部１９−１は車両の内部へ変形し、シート１３−１を車幅方向へ移動させようとする。ここで、シート１３−１に備えられたシート補強材１６がセンタコンソール１５内のフロア１８に固定されたセンタコンソール補強材１７に衝突することにより、シート１３−１の車幅方向への移動は抑制される。
【００２４】
一方、ヘッドレスト移動促進補強材２１によりシートバック９−１　の上部付近は、衝突エネルギに対して十分な強度となるように補強されている。これにより、シートバック９−１　及びシートバックフレーム１４−１上部の車両側部と対向する部位はほとんど圧縮変形することなく、シートバック９−１　の上部付近の形状を維持したまま、シート補強材１６とシートバック９−１　の上部との間が変形することで、衝撃エネルギを吸収する。
【００２５】
従って、車両側部からの衝撃荷重入力時に、ルーフサイドレール６−１　に格納されたエアバックが展開する空間である展開空間Ｂ（センターピラー７−１　とヘッドレスト１１との間）は、衝撃荷重入力前と比べて大きく変化することがない。この結果、エアバックはヘッドレスト１１に引っ掛かることなく、展開空間Ｂにおいて十分に展開することができる。
【００２６】
これは、車両側部からの衝撃荷重入力時に、センターピラー７−１　の車両内部への変形移動に従って、シート１３−１の上部付近、特にヘッドレスト１１が同方向へ移動することができるためである。
【００２７】
［第２の実施形態］
図３は、本発明の第２の実施形態に係る車体構造の車体正面からの概略断面図である。同図に示すように、本実施形態に係る車体構造２２は、車両のフロア１８に設置され、シートクッション１０とシートバック９とを有するシート１３と、シートバック９の上部に設けられたヘッドレスト１１と、シート１３の下部に設けられるシート補強材１６と、シートバック９を支持するシートバックフレーム１４と、シート１３の上方においてシートバックフレーム１４に固定設置されるヘッドレスト移動促進補強材２３と、ルーフサイドレール６に格納されたエアバック（図示せず、図５参照）とからなる。
【００２８】
本実施形態では、移動手段かつ補強部材であるヘッドレスト移動促進補強材２３が、シートバック９のシート補強材１６よりも上方において、シートバックフレーム１４に備えられている。また、ヘッドレスト移動促進補強材２３はシートバックフレーム１４の上部全体を補強するように棒状に成形された部材である。更に、ヘッドレスト１１は、シートバック９内のヘッドレスト移動促進補強材２３に支持されている。なお、ヘッドレスト１１は、ヘッドレスト移動促進補強材２３に支持されていることが好ましいが、シートバックフレーム１４に支持されていても良い。
【００２９】
移動抑制手段であるシート補強材１６は、車両側部１９からの衝撃荷重入力時に、センターコンソール１５の内部に備えられ、フロア１８に固定されたセンターコンソール補強材１７に衝突することにより、シート１３が車幅方向へ移動するのを抑制する。これにより、車体自体の変形を抑制して、車両内部の乗員を保護する。
【００３０】
また、車両側部１９からの衝撃荷重入力時に、ルーフサイドレール６に格納された図示しないエアバックは、ルーフサイドレール６に沿ってセンターピラー７とヘッドレスト１１（シート１３に着座する乗員）との間に展開するようになっている。
【００３１】
図４は、図３に示す本実施形態に係る車体構造２２において車両側部に衝撃エネルギが入力された状態を示す概略断面図である。車両側部に衝撃エネルギが入力されることにより、車両側部１９−１は車両の内部へ変形し、シート１３−１を車幅方向へ移動させようとする。ここで、シート１３−１に備えられたシート補強材１６がセンタコンソール１５内のフロア１８に固定されたセンタコンソール補強材１７に衝突することにより、シート１３−１の車幅方向への移動は抑制される。
【００３２】
一方、ヘッドレスト移動促進補強材２３によりシートバック９−１　の上部付近は、衝突エネルギに対して十分な強度となるように補強されている。これにより、シートバック９−１　及びシートバックフレーム１４−１上部の車両側部と対向する部位はほとんど圧縮変形することなく、シートバック９−１　の上部付近の形状を維持したまま、シート補強材１６とシートバック９−１　の上部との間が変形することで、衝撃エネルギを吸収する。
【００３３】
従って、車両側部からの衝撃荷重入力時に、ルーフサイドレール６−１　に格納されたエアバックが展開する空間である展開空間Ｂ（センターピラー７−１　とヘッドレスト１１との間）は、衝撃荷重入力前と比べて大きく変化することがない。この結果、エアバックはヘッドレスト１１に引っ掛かることなく、展開空間Ｂにおいて十分に展開することができる。
【００３４】
これは、車両側部からの衝撃荷重入力時に、センターピラー７−１　の車両内部への変形移動に従って、シート１３−１の上部付近、特にヘッドレスト１１が同方向へ移動することができるためである。本実施形態においては、シートバックフレーム１４−１の上部に、棒状のヘッドレスト移動促進補強材２３をつっかえ棒のごとく設置しているため、シートバックフレーム１４−１上部の強度が十分に確保され展開空間Ｂを更に確実に確保することができる。
【００３５】
なお、本発明に係る第１または第２の実施形態では、シートバックフレームの上部に移動手段かつ補強材であるヘッドレスト移動促進補強材を設置し、シートバックの上部が衝突エネルギにより変形しないようにすると共に、ヘッドレストとセンターピラーとの間隔を確保するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、シートバックフレームの上部を形成する部材自体を強度が高いものとしても良い。この場合、強度を高めたシートバックフレームの上部を形成する部材が移動手段となる。かかる構成とすれば、部品点数を削減することができる。
【００３６】
また、従来からあるシートバックフレームの中央部、すなわちシート補強材１６とシートバックフレーム上部との間に脆弱部を設ける構成としても良い。この場合、上記と同様にシートバックフレームの上部を形成する部材が移動手段となる。かかる構成とすれば、車両側部からの衝撃荷重入力時に、上記脆弱部が変形するため、結果としてシートバック上部およびヘッドレスト１１が車両内部へ移動し、エアバックの展開スペースが確保される。
【００３７】
更に、移動手段は補強材である場合に限られず、例えば、側面衝突時に反応して起動し、ヘッドレストを車両内部へ電気モータで移動するように構成された装置であってもよい。
【００３８】
【発明の効果】
第１の発明では、車両側部からの衝撃荷重入力時に車幅方向への移動を抑制する移動抑制手段を下部に有するシートにおいて、更に、この移動抑制手段よりも上方に、衝撃荷重入力時における車両側部の車幅方向への移動に応じてヘッドレストを同方向へ移動させる移動手段を設けた車体構造とした。したがって、第１の発明によれば、シート下部に設けられた移動抑制手段によりシートの車幅方向への移動を抑制することができる一方で、移動手段によりヘッドレストを車幅方向へ移動させることができる。この結果、ヘッドレストと車両側部との隙間が確保され、エアバックの展開をスムーズに行うことができる。
【００３９】
第２の発明では、第１の発明に係る車体構造において、移動手段を車両側部と対向する部位に設けた。この結果、第２の発明によれば、シート下部に設けられた移動抑制手段によりシートの車幅方向への移動を抑制することができる一方で、移動手段によりシートの車両側部と対向する部位のみが変形することを防止し、ヘッドレストを車幅方向へ移動させることができる。
【００４０】
第３の発明では、第１または第２の発明に係る車体構造において、移動手段はシートバックの上部を補強する補強部材であることとした。この結果、第３の発明では、シートバックの上部においてその一部が変形し、車両側部とヘッドレストとの間が狭まることを防止することができ、比較的簡単な構成によりエアバックの展開をスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１の実施形態に係る車体構造の車体正面からの概略断面図である。
【図２】第１の実施形態に係る車体構造において、衝撃エネルギを加えた状態の車体正面からの概略断面図である。
【図３】第２の実施形態に係る車体構造の車体正面からの概略断面図である。
【図４】第２の実施形態に係る車体構造において、衝撃エネルギを加えた状態の車体正面からの概略断面図である。
【図５】従来のカーテン式エアバック装着車両において、エアバックの展開状態を示す概略側面図である。
【図６】従来の車体構造の車体正面からの概略断面図である。
【図７】従来の車体構造において、衝撃エネルギを加わえた状態の車体正面からの概略断面図である。
【符号の説明】
１　　車両
２　　フロントピラー
３　　インストルメントパネル
４　　インフレータ
５　　エアバック
６，６−１　　　ルーフサイドレール
７，７−１　　　センターピラー
８　　乗員
９，９−１　　　シートバック
１０，１０−１　　シートクッション
１１　　ヘッドレスト
１２　　車体構造
１３，１３−１　　シート
１４，１４−１　　シートバックフレーム
１５　　センターコンソール
１６　　シート補強材
１７　　センターコンソール補強材
１８　　フロア
１９，１９−１　　車両側部
Ａ　　展開空間（小）
Ｂ　　展開空間（大）
２０，２１　車体構造
２２，２３　ヘッドレスト移動促進補強材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle body structure of an automobile, and more particularly to a vehicle body structure that ensures operation of an airbag, which is a safety device at the time of a collision.
[0002]
[Prior art]
The airbag is an occupant protection device for protecting an occupant inside the vehicle when the vehicle receives an external impact. In particular, a curtain-shaped airbag installed on a side portion of a vehicle is an occupant protection device for protecting an occupant from an impact on the side portion of the vehicle (for example, see Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-10-138860 (FIG. 5)
[0004]
FIG. 5 is a schematic side view showing a deployed state of an airbag in a vehicle equipped with a conventional curtain-type airbag. When an impact is received from the side of the vehicle, gas ejected from an inflator 4 disposed near a connection between the front pillar 2 of the vehicle 1 and the instrument panel 3 is supplied to the front pillar 2 and the roof side rail 6. Flows into the inside of the stored airbag (the expanded airbag 5 is shown in the figure). As a result, as shown in the figure, the airbag 5 is deployed over the entire side of the occupant 8 sitting on the seat, and protects the occupant 8 from an impact on the vehicle side.
[0005]
FIG. 6 is a schematic sectional view of a conventional vehicle body structure viewed from the front of the vehicle body. As shown in FIG. 1, a conventional vehicle body structure 12 includes a seat 13 installed on a floor 18 of a vehicle and having a seat cushion 10 and a seatback 9, a headrest 11 provided on an upper portion of the seatback 9, 13 comprises a seat reinforcing member 16 provided at a lower portion and an airbag (not shown, see FIG. 5) stored in the roof side rail 6. The seat back 9 is supported by a seat back frame 14.
[0006]
The seat reinforcement member 16 is provided inside the center console 15 when an impact load is input from the vehicle side portion 19, and collides with the center console reinforcement member 17 fixed to the floor 18 so that the seat 13 moves in the vehicle width direction. Suppress movement. Thereby, deformation of the vehicle body itself is suppressed, and the occupant inside the vehicle is protected.
[0007]
Further, when an impact load is input from the vehicle side portion 19, an airbag (not shown) stored in the roof side rail 6 is deployed between the center pillar 7 and the occupant sitting on the seat 13 along the roof side rail 6. It has become.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
FIG. 7 is a schematic cross-sectional view showing a state in which impact energy is input to the vehicle side in the conventional vehicle body structure 12 shown in FIG. When impact energy is input to the vehicle side, the vehicle side 19-1 is deformed into the interior of the vehicle, and attempts to move the seat 13-1 in the vehicle width direction. Here, when the seat reinforcement 16 provided on the seat 13-1 collides with the center console reinforcement 17 fixed to the floor 18 in the center console 15, the movement of the seat 13-1 in the vehicle width direction is prevented. Be suppressed.
[0009]
As described above, while the movement of the seat 13-1 in the vehicle width direction is suppressed by the seat reinforcing member 16, the seat 13-1 and the seat back frame 14-1 having relatively low strength with respect to collision energy are: Along with the deformation of the vehicle side portion, a portion facing the vehicle side portion is deformed, and the upper portion of the seat 13-1, particularly the headrest 11, hardly moves in the vehicle width direction.
[0010]
As a result, when an impact load is input from the side of the vehicle, the deployment space A (between the center pillar 7-1 and the headrest 11), which is the space where the airbag stored in the roof side rail 6 is deployed, is reduced. The airbag may be caught in the narrow deployment space A, and the airbag may not be fully deployed.
[0011]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and has as its object to provide a vehicle body structure that ensures operation of an airbag, which is a safety device in the event of a collision.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
According to a first aspect of the present invention, there is provided a seat having a movement restraining means for restraining a movement in a vehicle width direction when an impact load is input from a side portion of a vehicle at a lower portion of the seat, and further including the movement restraining means above The vehicle body structure is provided with a moving means for moving the headrest in the same direction in accordance with the movement of the side portion of the vehicle in the vehicle width direction when an impact load is input.
[0013]
By moving the headrest in the same direction as the vehicle side when the impact load is input, sufficient space is secured between the vehicle side and the headrest along the roof side rail, and the deployment of the airbag is ensured. I do. In addition, the installation position of the movement suppressing means may be the lower part of the seat back or the seat cushion. As the moving means, for example, an electric moving device, a reinforcing member described below, or the like can be considered.
[0014]
A second aspect of the present invention for solving the above-mentioned problems is the vehicle body structure according to the first aspect, wherein the moving means is provided at a portion facing the vehicle side portion.
[0015]
By providing the moving means at a position opposing the vehicle side of the seat back, when an impact load is input from the vehicle side, the vehicle side acts on the moving means provided on the seat back to move the headrest.
[0016]
According to a third aspect of the present invention, there is provided a vehicle body structure according to the first or second aspect, wherein the moving means is a reinforcing member for reinforcing an upper portion of the seat back.
[0017]
By using the moving member as a reinforcing member, it is possible to prevent a part of the seat back from being deformed and to narrow the space between the vehicle side portion and the headrest.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be specifically described with reference to the drawings, but the following embodiments do not limit the present invention.
[0019]
[First Embodiment]
FIG. 1 is a schematic sectional view of a vehicle body structure according to a first embodiment of the present invention as viewed from the front of the vehicle body. As shown in the figure, a vehicle body structure 20 according to the present embodiment includes a seat 13 having a seat cushion 10 and a seat back 9 installed on a floor 18 of a vehicle, and a headrest 11 provided on an upper portion of the seat back 9. A seat reinforcement member 16 provided below the seat 13, a seat back frame 14 for supporting the seat back 9, and a headrest movement promotion fixedly installed on the seat back frame 14 on the side of the vehicle 19 above the seat 13. It comprises a reinforcing member 21 and an airbag (not shown, see FIG. 5) stored in the roof side rail 6.
[0020]
In the present embodiment, the headrest movement promoting reinforcing member 21 which is a moving means and a reinforcing member is located above the seat reinforcing member 16 of the seatback 9 and at a position opposed to the vehicle side portion 19, and Provided. The headrest movement promotion reinforcing member 21 is a member formed in a rectangular shape so as to reinforce a portion of the seat back frame 14 facing the vehicle side portion 19.
[0021]
The seat reinforcing member 16, which is a movement suppressing means, is provided inside the center console 15 and collides with the center console reinforcing member 17 fixed to the floor 18 when an impact load is input from the vehicle side portion 19. Is prevented from moving in the vehicle width direction. Thereby, deformation of the vehicle body itself is suppressed, and the occupant inside the vehicle is protected.
[0022]
In addition, when an impact load is input from the vehicle side portion 19, the airbag (not shown) stored in the roof side rail 6 moves between the center pillar 7 and the headrest 11 (occupant seated on the seat 13) along the roof side rail 6. It has been developed between.
[0023]
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view showing a state in which impact energy is input to the vehicle side in the vehicle body structure 20 according to the present embodiment shown in FIG. When impact energy is input to the vehicle side, the vehicle side 19-1 is deformed into the interior of the vehicle, and attempts to move the seat 13-1 in the vehicle width direction. Here, when the seat reinforcement 16 provided on the seat 13-1 collides with the center console reinforcement 17 fixed to the floor 18 in the center console 15, the movement of the seat 13-1 in the vehicle width direction is prevented. Be suppressed.
[0024]
On the other hand, the vicinity of the upper portion of the seat back 9-1 is reinforced by the headrest movement promotion reinforcing material 21 so as to have sufficient strength against collision energy. As a result, the portion of the upper portion of the seat back 9-1 and the upper portion of the seat back frame 14-1 facing the vehicle side hardly undergoes compressive deformation, and the shape of the upper portion of the seat back 9-1 is maintained and the seat reinforcing member The deformation between the upper part 16 and the upper part of the seat back 9-1 absorbs impact energy.
[0025]
Therefore, when an impact load is input from the side of the vehicle, the deployment space B (between the center pillar 7-1 and the headrest 11), which is the space where the airbag stored in the roof side rail 6-1 is deployed, is subjected to the impact load. There is no significant change compared to before input. As a result, the airbag can be sufficiently deployed in the deployment space B without being caught on the headrest 11.
[0026]
This is because, when an impact load is input from the side of the vehicle, the vicinity of the upper portion of the seat 13-1, particularly the headrest 11, can move in the same direction in accordance with the deformation movement of the center pillar 7-1 into the inside of the vehicle. .
[0027]
[Second embodiment]
FIG. 3 is a schematic sectional view of a vehicle body structure according to a second embodiment of the present invention as viewed from the front of the vehicle body. As shown in FIG. 1, a vehicle body structure 22 according to the present embodiment includes a seat 13 having a seat cushion 10 and a seatback 9 installed on a floor 18 of a vehicle, and a headrest 11 provided on an upper portion of the seatback 9. A seat reinforcing member 16 provided below the seat 13, a seat back frame 14 for supporting the seat back 9, a headrest movement promoting reinforcing member 23 fixedly installed on the seat back frame 14 above the seat 13, and a roof. An airbag (not shown, see FIG. 5) stored in the side rail 6.
[0028]
In the present embodiment, a headrest movement promoting reinforcing member 23 as a moving means and a reinforcing member is provided on the seatback frame 14 above the seat reinforcing member 16 of the seatback 9. The headrest movement promotion reinforcing member 23 is a bar-shaped member that reinforces the entire upper portion of the seat back frame 14. Further, the headrest 11 is supported by a headrest movement promoting reinforcing member 23 in the seat back 9. The headrest 11 is preferably supported by the headrest movement promotion reinforcing member 23, but may be supported by the seat back frame 14.
[0029]
The seat reinforcing member 16, which is a movement suppressing means, is provided inside the center console 15 and collides with the center console reinforcing member 17 fixed to the floor 18 when an impact load is input from the vehicle side portion 19. Is prevented from moving in the vehicle width direction. Thereby, deformation of the vehicle body itself is suppressed, and the occupant inside the vehicle is protected.
[0030]
In addition, when an impact load is input from the vehicle side portion 19, the airbag (not shown) stored in the roof side rail 6 moves between the center pillar 7 and the headrest 11 (occupant seated on the seat 13) along the roof side rail 6. It has been developed between.
[0031]
FIG. 4 is a schematic cross-sectional view showing a state where impact energy is input to the vehicle side in the vehicle body structure 22 according to the present embodiment shown in FIG. When impact energy is input to the vehicle side, the vehicle side 19-1 is deformed into the interior of the vehicle, and attempts to move the seat 13-1 in the vehicle width direction. Here, when the seat reinforcement 16 provided on the seat 13-1 collides with the center console reinforcement 17 fixed to the floor 18 in the center console 15, the movement of the seat 13-1 in the vehicle width direction is prevented. Be suppressed.
[0032]
On the other hand, the vicinity of the upper portion of the seat back 9-1 is reinforced by the headrest movement promotion reinforcing member 23 so as to have sufficient strength against collision energy. As a result, the portion of the upper portion of the seat back 9-1 and the upper portion of the seat back frame 14-1 facing the vehicle side hardly undergoes compressive deformation, and the shape of the upper portion of the seat back 9-1 is maintained and the seat reinforcing member The deformation between the upper part 16 and the upper part of the seat back 9-1 absorbs impact energy.
[0033]
Therefore, when an impact load is input from the side of the vehicle, the deployment space B (between the center pillar 7-1 and the headrest 11), which is the space where the airbag stored in the roof side rail 6-1 is deployed, is subjected to the impact load. There is no significant change compared to before input. As a result, the airbag can be sufficiently deployed in the deployment space B without being caught on the headrest 11.
[0034]
This is because, when an impact load is input from the side of the vehicle, the vicinity of the upper portion of the seat 13-1, particularly the headrest 11, can move in the same direction in accordance with the deformation movement of the center pillar 7-1 into the inside of the vehicle. . In the present embodiment, since the bar-shaped headrest movement promoting reinforcing member 23 is installed like a stick bar on the upper portion of the seat back frame 14-1, the strength of the upper portion of the seat back frame 14-1 is sufficiently secured and deployed. The space B can be secured more reliably.
[0035]
In the first or second embodiment according to the present invention, a moving means and a headrest movement promoting reinforcing material, which is a reinforcing material, are installed on the upper portion of the seatback frame so that the upper portion of the seatback is not deformed by collision energy. At the same time, an interval between the headrest and the center pillar is ensured, but the present invention is not limited to this. For example, the member itself forming the upper part of the seat back frame may have high strength. In this case, a member that forms the upper portion of the seat back frame with increased strength serves as a moving unit. With this configuration, the number of parts can be reduced.
[0036]
Further, a fragile portion may be provided in the central portion of the conventional seat back frame, that is, between the seat reinforcing member 16 and the upper portion of the seat back frame. In this case, the member forming the upper part of the seat back frame becomes the moving means as described above. With this configuration, when the impact load is input from the side of the vehicle, the fragile portion is deformed. As a result, the upper portion of the seat back and the headrest 11 move inside the vehicle, and the deployment space for the airbag is secured.
[0037]
Further, the moving means is not limited to a reinforcing member, and may be, for example, a device configured to be activated in response to a side collision and to move the headrest into the vehicle by an electric motor.
[0038]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, in a seat having a movement restraining means at a lower portion for restraining movement in a vehicle width direction when an impact load is input from a vehicle side portion, the seat is further moved above the movement restraining means when an impact load is input. The vehicle body structure is provided with moving means for moving the headrest in the same direction in accordance with the movement of the vehicle side in the vehicle width direction. Therefore, according to the first aspect, while the movement of the seat in the vehicle width direction can be suppressed by the movement suppressing means provided at the lower portion of the seat, the headrest can be moved in the vehicle width direction by the moving means. it can. As a result, a gap between the headrest and the side of the vehicle is secured, and the airbag can be deployed smoothly.
[0039]
According to a second aspect, in the vehicle body structure according to the first aspect, the moving means is provided at a portion facing the vehicle side portion. As a result, according to the second aspect, while the movement of the seat in the vehicle width direction can be suppressed by the movement suppressing means provided at the lower portion of the seat, a portion of the seat facing the vehicle side portion by the moving means. Only the deformation can be prevented, and the headrest can be moved in the vehicle width direction.
[0040]
According to a third aspect, in the vehicle body structure according to the first or second aspect, the moving means is a reinforcing member for reinforcing an upper portion of the seat back. As a result, in the third aspect, the upper portion of the seat back is partially deformed, and it is possible to prevent the space between the vehicle side portion and the headrest from being narrowed. It can be done smoothly.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic sectional view of a vehicle body structure according to a first embodiment as viewed from the front of the vehicle body.
FIG. 2 is a schematic sectional view from the front of the vehicle body in a state where impact energy is applied in the vehicle body structure according to the first embodiment.
FIG. 3 is a schematic sectional view of a vehicle body structure according to a second embodiment as viewed from the front of the vehicle body.
FIG. 4 is a schematic cross-sectional view from the front of a vehicle body in a state where impact energy is applied in the vehicle body structure according to the second embodiment.
FIG. 5 is a schematic side view showing a deployed state of an airbag in a conventional vehicle equipped with a curtain-type airbag.
FIG. 6 is a schematic sectional view of a conventional vehicle body structure as viewed from the front of the vehicle body.
FIG. 7 is a schematic cross-sectional view from the front of a vehicle body in a state where impact energy is applied in a conventional vehicle body structure.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Vehicle 2 Front pillar 3 Instrument panel 4 Inflator 5 Airbag 6,6-1 Roof side rail 7,7-1 Center pillar 8 Occupant 9,9-1 Seatback 10,10-1 Seat cushion 11 Headrest 12 Body structure 13, 13-1 Seat 14, 14-1 Seat back frame 15 Center console 16 Seat reinforcement 17 Center console reinforcement 18 Floor 19, 19-1 Vehicle side A Deployment space (small)
B Expansion space (large)
20,21 body structure 22,23 headrest movement promotion reinforcement

Claims

A seat that is installed in the vehicle and has a seat back and a seat cushion;
A headrest provided above the seat back,
A movement suppressing unit provided at a lower portion of the seat, for suppressing movement of the seat in a vehicle width direction when an impact load is input from a vehicle side;
At the time of the impact load input, in a vehicle body structure having an airbag deployed between the vehicle side portion and an occupant seated on the seat along a roof side rail,
Moving means for moving the headrest in the same direction in accordance with movement of the vehicle side portion in the vehicle width direction when the impact load is input is provided above the movement restraining means of the seat back. Characteristic body structure.

The vehicle body structure according to claim 1,
The vehicle body structure, wherein the moving means is provided above the movement restraining means of the seat back and at a portion facing the vehicle side portion.

The vehicle body structure according to claim 1 or 2,
The vehicle body structure, wherein the moving means is a reinforcing member for reinforcing an upper portion of the seat back.