JP2004141397A - 超音波砕石装置及び超音波砕石装置を備えた砕石システム - Google Patents
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Abstract
【課題】大きな固い結石を効率良く砕く。
【解決手段】超音波砕石装置は、超音波振動子2と、一端側が超音波振動子に取り付けられている超音波プローブ3と、超音波プローブ3の一端から他端まで貫いている、砕石した石を吸引するための吸引孔5と、超音波プローブ3を貫いているプローブ孔6とを備えている。超音波砕石装置のプローブ孔6には電気衝撃波式砕石装置の電気衝撃波プローブが挿入される。
【選択図】 図1
【解決手段】超音波砕石装置は、超音波振動子2と、一端側が超音波振動子に取り付けられている超音波プローブ3と、超音波プローブ3の一端から他端まで貫いている、砕石した石を吸引するための吸引孔5と、超音波プローブ3を貫いているプローブ孔6とを備えている。超音波砕石装置のプローブ孔6には電気衝撃波式砕石装置の電気衝撃波プローブが挿入される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波砕石装置及び砕石システムに関し、より詳細には超音波振動により腎臓や尿管や膀胱などの体腔内に存在する結石を破砕する外科手術用の超音波砕石装置及び超音波砕石装置を備えた砕石システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、腎臓や尿管や膀胱などの体腔内に発生した結石を除去するには、開腹手術によって結石を外科的に摘出除去していた。また、経皮的に腎盂内結石に到達したり経尿道的に膀胱内や尿管にアプローチしたりして、バスケットカテーテルや砕石鉗子などを用いて、結石を把持して除去していた。
【0003】
最近では、体腔内の結石に体外から衝撃波を照射して結石を破砕するESWLが用いられるようになった。
【0004】
しかし、開腹手術の場合、手術後の回復に非常に時間が掛かり、患者への侵襲が大きくなる。また、バスケットカテーテルや砕石鉗子などによる砕石では、大きな結石を除去するのに手術時間が長く掛かってしまう。更に、ESWLによる砕石では、患者への侵襲が最も少ないが、砕石された結石が尿管に留まってしまい、その後の処置として、結局は内視鏡的に2次的砕石術を必要とする場合もあった。特許文献1には内視鏡と組み合わされた衝撃波を利用する結石除去装置が開示されている。
【0005】
一方、超音波振動を利用した結石破砕装置も内視鏡的砕石術の器具として現在用いられている。この装置を使うと、結石を細かく砕きながら中空のプローブの内腔を通して結石を体外に排出出来るため、効率の良い手術が可能である。この超音波砕石装置は、患者の生体組織を損傷しないが、結石は破壊出来るという選択性を持っている。しかし超音波砕石装置は、比較的大きな結石を対象とする場合、最初に大きな塊をある程度の大きさに砕くまでに時間が掛かるという弱点を有している。
【0006】
従来から大きな結石をある程度の大きさに砕くことに適した砕石装置も存在するが、その装置と超音波砕石装置と2つ用意しなければならなかった。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−308323号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような課題に対してなされたものであり、その目的は最初に大きな塊を砕く装置と組み合わされることにより、砕石時間を短縮することができ、砕石効率を向上させることができる超音波砕石装置、及び超音波砕石装置を備えた砕石システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係わる超音波砕石装置は、超音波振動により体腔内に存在する結石を破砕する装置であって、
超音波振動子と、
一端側が超音波振動子に取り付けられている超音波プローブと、
超音波プローブの一端から他端まで貫いている、砕石した石を吸引するための吸引孔と、
超音波プローブを貫いているプローブ孔と、
を備えており、
電気衝撃波を発する電気衝撃波プローブを備えていて、電気衝撃波により体腔内に存在する結石を破砕する電気衝撃波式砕石装置と組み合わされ、
超音波砕石装置のプローブ孔には電気衝撃波式砕石装置の電気衝撃波プローブが挿入される。
【0010】
本発明の請求項2に係わる超音波砕石装置は、超音波振動により体腔内に存在する結石を破砕する装置であって、
超音波振動子と、
一端側が超音波振動子に取り付けられている超音波プローブと、
超音波プローブの一端から他端まで貫いている、砕石した石を吸引するための吸引孔と、
超音波プローブの外周に設けられていて、超音波プローブの長手方向に延びているプローブ溝と、
を備えており、
電気衝撃波を発する電気衝撃波プローブを備えていて、電気衝撃波により体腔内に存在する結石を破砕する電気衝撃波式砕石装置と組み合わされ、
超音波砕石装置のプローブ溝には電気衝撃波式砕石装置の電気衝撃波プローブが入れられる。
【0011】
本発明の請求項3に係わる砕石システムは、超音波砕石装置と、前記電気衝撃波式砕石装置とを備えている。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3を参照して第1の実施の形態に係わる超音波砕石装置とこの超音波砕石装置を備えた砕石システムを説明する。図1は砕石システムの概略的な側面図である。ハンドピース1の内部には超音波振動子2が内蔵されている。超音波振動子2には超音波プローブ3の一端が取り付けられている。超音波プローブ3は超音波振動を伝達する。超音波振動は例えば体腔内に存在する結石を破砕するのに用いられる。砕石した石を吸引するための吸引孔5が超音波プローブ3の一端から他端まで貫いている。超音波プローブ3はハンドピース1を貫いている。超音波プローブ3の一端面はハンドピース1の近傍に位置し、他端面はハンドピース1から離れている。超音波プローブ3の一端には吸引チューブ4が接続されており、吸引チューブ4の他端は図示しない吸引ポンプに接続されている。吸引孔5に沿ってプローブ孔6が超音波プローブ3の一端から他端まで貫いている。超音波砕石装置は、超音波振動子2、超音波プローブ3、吸引孔5及びプローブ孔6を含んでいる。
【0013】
図2は超音波プローブ3の先端の拡大図である。超音波砕石装置は、電気衝撃波により体腔内に存在する結石を破砕する電気衝撃波式砕石装置と組み合わされる。電気衝撃波式砕石装置は電気衝撃波を発する電気衝撃波プローブ7を備えている。超音波砕石装置のプローブ孔6には電気衝撃波式砕石装置の電気衝撃波プローブ7が挿入される。超音波砕石装置と電気衝撃波式砕石装置は砕石システムに含まれている。
【0014】
図3は砕石システムのブロック図である。超音波砕石装置100と電気衝撃波式砕石装置200にはハンドピース1まで延びているコード1a(図1参照)を介して駆動装置8が接続されており、駆動装置8には使用者により操作されるフットスイッチ11が接続されている。駆動装置8は超音波振動子2を駆動する超音波駆動ユニット9と電気衝撃波プローブ7にエネルギーを供給する電気衝撃波駆動ユニット10を含んでいる。フットスイッチ11には、超音波駆動ユニット9を操作する超音波出力ペダル12と、電気衝撃波駆動ユニット10を操作する電気衝撃波出力ペダル13が設けられている。
【0015】
砕石システムの動作について説明する。比較的大きな結石に超音波プローブ3の端面を体腔内にある結石に対向させる。次に、電気衝撃波プローブ7を超音波プローブ3の端面から突出させた状態で電気衝撃波を発生させる。すると、結石が幾つかの塊に砕かれる。次に、電気衝撃波プローブ7を超音波プローブ3のプローブ孔6に収納し、超音波プローブ3の先端を砕かれた結石の塊に当接させる。この状態で超音波振動より結石を粉砕しながら結石の吸引を行う。粉砕された結石は吸引孔5を通って体外に排出される。
【0016】
従来、結石の状態に応じて結石を破砕するのに用いる装置を複数用意する必要あった。この場合、例えば、大きな結石を比較的小さな塊に砕く装置を体腔内に挿入し、結石を砕いた後にこの装置を取り出す。この後、結石の塊を粉砕する装置を体腔内に挿入する。これに対して、本実施の形態の砕石システムではこのような複数の装置を用意したり装置を取り替えたりする必要がないので、砕石の効率が高い。
【0017】
図4を参照して第2の実施の形態に係わる超音波砕石装置とこの超音波砕石装置を備えた砕石システムを説明する。第1の実施の形態で説明した構成要素と実質的に同様のものには同じ符号を付してある。図4は砕石システムの超音波プローブ3の先端の拡大図である。本実施の形態の超音波砕石装置の超音波プローブ3には、プローブ孔6の代わりにプローブ溝14が設けられている。プローブ溝14は超音波プローブ3の外周に設けられており、超音波プローブ3の一端面から他端面まで超音波プローブ3の長手方向に延びている。プローブ溝14には電気衝撃波式砕石装置の電気衝撃波プローブ7が入れられる。本実施の形態の超音波砕石装置を備えた砕石システムを用いても第1の実施の形態の超音波砕石装置を備えた砕石システムと同様に結石を破砕できる。
【0018】
上記第1及び第2の実施の形態の超音波砕石装置は、電気衝撃波式砕石装置と組み合わされる代わりに、振動を発する機械振動式砕石プローブを備えた機械振動式砕石装置と組み合わされても良い。この場合、プローブ孔6又はプローブ溝14には機械振動式砕石プローブが取り付けられる。
【0019】
図5及び図6をそれぞれ参照して第3及び第4の実施の形態に係わる超音波砕石装置とこれらの超音波砕石装置をそれぞれ備えた砕石システムを説明する。第1の実施の形態で説明した構成要素と実質的に同様のものには同じ符号を付してある。
【0020】
図5及び図6はそれぞれ第3及び第4の実施の形態の超音波砕石装置に用いられる超音波プローブ3の先端の拡大図である。第3及び第4の実施の形態の超音波砕石装置にそれぞれ組み合わされる電気衝撃波式砕石装置は、第1の実施の形態にて説明した電気衝撃波プローブ7の代わりに、別の電気衝撃波プローブ7a,7bをそれぞれ備えている。電気衝撃波プローブ7a,7bは、電気衝撃波プローブ7と同様に、超音波プローブ3の端面に開けられたプローブ孔6に挿入される。電気衝撃波プローブ7aは、超音波プローブ3の端面から突出したときに、約10°から約45°程度屈曲するように予め形成されている。電気衝撃波プローブ7bは、超音波プローブ3の端面から突出したときに、約90°から約120°程度屈曲するように予め形成されている。
【0021】
大きな結石の場合、表面が非常に固く、内部が柔らかいことがある。この場合、表面の硬い部分をまんべんなく砕いておくことが砕石効率の向上に重要となる。砕石するには、超音波プローブ3を結石20に対向させた状態で電気衝撃波プローブ7a,7bを超音波プローブ3の端面から突出させる。突出させた電気衝撃波プローブ7a,7bを結石20の表面の広い範囲に接触させながら電気衝撃波を発生させる。特に、電気衝撃波プローブ7bが用いられる場合は、超音波プローブ3に対向しているのとは反対側の結石20の表面に電気衝撃波プローブ7bの先端を当接させることが出来る。これにより、電気衝撃波を結石20の表面の極めて広い範囲に照射することが出来るので、結石20の表面の硬い部分をまんべんなく砕くことが出来る。電気衝撃波により結石20を比較的小さい塊に砕いた後に、第1の実施の形態にて説明したのと同様に、超音波を用いてこの塊を粉砕することが出来る。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、大きな固い結石でも効率良く砕くことが出来、且つ複数の処置具を取り替えることがないので手術時間の短縮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係わる超音波砕石装置を備えた砕石システムの概略的な側面図。
【図2】図1の超音波砕石装置に用いられる超音波プローブの先端の拡大図。
【図3】図1の砕石システムのブロック図。
【図4】第2の実施の形態に係わる超音波砕石装置に用いられる超音波プローブの先端の拡大図。
【図5】第3の実施の形態に係わる超音波砕石装置に用いられる超音波プローブの先端の拡大図。
【図6】第4の実施の形態に係わる超音波砕石装置に用いられる超音波プローブの先端の拡大図。
【符号の説明】
1 ハンドピース
2 超音波振動子
3 超音波プローブ
4 吸引チューブ
5 吸引孔
6 プローブ孔
7 電気衝撃波プローブ
7a 電気衝撃波プローブ
7b 電気衝撃波プローブ
8 駆動装置
9 超音波駆動ユニット
10 電気衝撃波駆動ユニット
11 フットスイッチ
12 超音波出力ペダル
13 電気衝撃波出力ペダル
14 プローブ溝
100 超音波砕石装置
200 電気衝撃波式砕石装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波砕石装置及び砕石システムに関し、より詳細には超音波振動により腎臓や尿管や膀胱などの体腔内に存在する結石を破砕する外科手術用の超音波砕石装置及び超音波砕石装置を備えた砕石システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、腎臓や尿管や膀胱などの体腔内に発生した結石を除去するには、開腹手術によって結石を外科的に摘出除去していた。また、経皮的に腎盂内結石に到達したり経尿道的に膀胱内や尿管にアプローチしたりして、バスケットカテーテルや砕石鉗子などを用いて、結石を把持して除去していた。
【0003】
最近では、体腔内の結石に体外から衝撃波を照射して結石を破砕するESWLが用いられるようになった。
【0004】
しかし、開腹手術の場合、手術後の回復に非常に時間が掛かり、患者への侵襲が大きくなる。また、バスケットカテーテルや砕石鉗子などによる砕石では、大きな結石を除去するのに手術時間が長く掛かってしまう。更に、ESWLによる砕石では、患者への侵襲が最も少ないが、砕石された結石が尿管に留まってしまい、その後の処置として、結局は内視鏡的に2次的砕石術を必要とする場合もあった。特許文献1には内視鏡と組み合わされた衝撃波を利用する結石除去装置が開示されている。
【0005】
一方、超音波振動を利用した結石破砕装置も内視鏡的砕石術の器具として現在用いられている。この装置を使うと、結石を細かく砕きながら中空のプローブの内腔を通して結石を体外に排出出来るため、効率の良い手術が可能である。この超音波砕石装置は、患者の生体組織を損傷しないが、結石は破壊出来るという選択性を持っている。しかし超音波砕石装置は、比較的大きな結石を対象とする場合、最初に大きな塊をある程度の大きさに砕くまでに時間が掛かるという弱点を有している。
【0006】
従来から大きな結石をある程度の大きさに砕くことに適した砕石装置も存在するが、その装置と超音波砕石装置と2つ用意しなければならなかった。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−308323号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような課題に対してなされたものであり、その目的は最初に大きな塊を砕く装置と組み合わされることにより、砕石時間を短縮することができ、砕石効率を向上させることができる超音波砕石装置、及び超音波砕石装置を備えた砕石システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係わる超音波砕石装置は、超音波振動により体腔内に存在する結石を破砕する装置であって、
超音波振動子と、
一端側が超音波振動子に取り付けられている超音波プローブと、
超音波プローブの一端から他端まで貫いている、砕石した石を吸引するための吸引孔と、
超音波プローブを貫いているプローブ孔と、
を備えており、
電気衝撃波を発する電気衝撃波プローブを備えていて、電気衝撃波により体腔内に存在する結石を破砕する電気衝撃波式砕石装置と組み合わされ、
超音波砕石装置のプローブ孔には電気衝撃波式砕石装置の電気衝撃波プローブが挿入される。
【0010】
本発明の請求項2に係わる超音波砕石装置は、超音波振動により体腔内に存在する結石を破砕する装置であって、
超音波振動子と、
一端側が超音波振動子に取り付けられている超音波プローブと、
超音波プローブの一端から他端まで貫いている、砕石した石を吸引するための吸引孔と、
超音波プローブの外周に設けられていて、超音波プローブの長手方向に延びているプローブ溝と、
を備えており、
電気衝撃波を発する電気衝撃波プローブを備えていて、電気衝撃波により体腔内に存在する結石を破砕する電気衝撃波式砕石装置と組み合わされ、
超音波砕石装置のプローブ溝には電気衝撃波式砕石装置の電気衝撃波プローブが入れられる。
【0011】
本発明の請求項3に係わる砕石システムは、超音波砕石装置と、前記電気衝撃波式砕石装置とを備えている。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3を参照して第1の実施の形態に係わる超音波砕石装置とこの超音波砕石装置を備えた砕石システムを説明する。図1は砕石システムの概略的な側面図である。ハンドピース1の内部には超音波振動子2が内蔵されている。超音波振動子2には超音波プローブ3の一端が取り付けられている。超音波プローブ3は超音波振動を伝達する。超音波振動は例えば体腔内に存在する結石を破砕するのに用いられる。砕石した石を吸引するための吸引孔5が超音波プローブ3の一端から他端まで貫いている。超音波プローブ3はハンドピース1を貫いている。超音波プローブ3の一端面はハンドピース1の近傍に位置し、他端面はハンドピース1から離れている。超音波プローブ3の一端には吸引チューブ4が接続されており、吸引チューブ4の他端は図示しない吸引ポンプに接続されている。吸引孔5に沿ってプローブ孔6が超音波プローブ3の一端から他端まで貫いている。超音波砕石装置は、超音波振動子2、超音波プローブ3、吸引孔5及びプローブ孔6を含んでいる。
【0013】
図2は超音波プローブ3の先端の拡大図である。超音波砕石装置は、電気衝撃波により体腔内に存在する結石を破砕する電気衝撃波式砕石装置と組み合わされる。電気衝撃波式砕石装置は電気衝撃波を発する電気衝撃波プローブ7を備えている。超音波砕石装置のプローブ孔6には電気衝撃波式砕石装置の電気衝撃波プローブ7が挿入される。超音波砕石装置と電気衝撃波式砕石装置は砕石システムに含まれている。
【0014】
図3は砕石システムのブロック図である。超音波砕石装置100と電気衝撃波式砕石装置200にはハンドピース1まで延びているコード1a(図1参照)を介して駆動装置8が接続されており、駆動装置8には使用者により操作されるフットスイッチ11が接続されている。駆動装置8は超音波振動子2を駆動する超音波駆動ユニット9と電気衝撃波プローブ7にエネルギーを供給する電気衝撃波駆動ユニット10を含んでいる。フットスイッチ11には、超音波駆動ユニット9を操作する超音波出力ペダル12と、電気衝撃波駆動ユニット10を操作する電気衝撃波出力ペダル13が設けられている。
【0015】
砕石システムの動作について説明する。比較的大きな結石に超音波プローブ3の端面を体腔内にある結石に対向させる。次に、電気衝撃波プローブ7を超音波プローブ3の端面から突出させた状態で電気衝撃波を発生させる。すると、結石が幾つかの塊に砕かれる。次に、電気衝撃波プローブ7を超音波プローブ3のプローブ孔6に収納し、超音波プローブ3の先端を砕かれた結石の塊に当接させる。この状態で超音波振動より結石を粉砕しながら結石の吸引を行う。粉砕された結石は吸引孔5を通って体外に排出される。
【0016】
従来、結石の状態に応じて結石を破砕するのに用いる装置を複数用意する必要あった。この場合、例えば、大きな結石を比較的小さな塊に砕く装置を体腔内に挿入し、結石を砕いた後にこの装置を取り出す。この後、結石の塊を粉砕する装置を体腔内に挿入する。これに対して、本実施の形態の砕石システムではこのような複数の装置を用意したり装置を取り替えたりする必要がないので、砕石の効率が高い。
【0017】
図4を参照して第2の実施の形態に係わる超音波砕石装置とこの超音波砕石装置を備えた砕石システムを説明する。第1の実施の形態で説明した構成要素と実質的に同様のものには同じ符号を付してある。図4は砕石システムの超音波プローブ3の先端の拡大図である。本実施の形態の超音波砕石装置の超音波プローブ3には、プローブ孔6の代わりにプローブ溝14が設けられている。プローブ溝14は超音波プローブ3の外周に設けられており、超音波プローブ3の一端面から他端面まで超音波プローブ3の長手方向に延びている。プローブ溝14には電気衝撃波式砕石装置の電気衝撃波プローブ7が入れられる。本実施の形態の超音波砕石装置を備えた砕石システムを用いても第1の実施の形態の超音波砕石装置を備えた砕石システムと同様に結石を破砕できる。
【0018】
上記第1及び第2の実施の形態の超音波砕石装置は、電気衝撃波式砕石装置と組み合わされる代わりに、振動を発する機械振動式砕石プローブを備えた機械振動式砕石装置と組み合わされても良い。この場合、プローブ孔6又はプローブ溝14には機械振動式砕石プローブが取り付けられる。
【0019】
図5及び図6をそれぞれ参照して第3及び第4の実施の形態に係わる超音波砕石装置とこれらの超音波砕石装置をそれぞれ備えた砕石システムを説明する。第1の実施の形態で説明した構成要素と実質的に同様のものには同じ符号を付してある。
【0020】
図5及び図6はそれぞれ第3及び第4の実施の形態の超音波砕石装置に用いられる超音波プローブ3の先端の拡大図である。第3及び第4の実施の形態の超音波砕石装置にそれぞれ組み合わされる電気衝撃波式砕石装置は、第1の実施の形態にて説明した電気衝撃波プローブ7の代わりに、別の電気衝撃波プローブ7a,7bをそれぞれ備えている。電気衝撃波プローブ7a,7bは、電気衝撃波プローブ7と同様に、超音波プローブ3の端面に開けられたプローブ孔6に挿入される。電気衝撃波プローブ7aは、超音波プローブ3の端面から突出したときに、約10°から約45°程度屈曲するように予め形成されている。電気衝撃波プローブ7bは、超音波プローブ3の端面から突出したときに、約90°から約120°程度屈曲するように予め形成されている。
【0021】
大きな結石の場合、表面が非常に固く、内部が柔らかいことがある。この場合、表面の硬い部分をまんべんなく砕いておくことが砕石効率の向上に重要となる。砕石するには、超音波プローブ3を結石20に対向させた状態で電気衝撃波プローブ7a,7bを超音波プローブ3の端面から突出させる。突出させた電気衝撃波プローブ7a,7bを結石20の表面の広い範囲に接触させながら電気衝撃波を発生させる。特に、電気衝撃波プローブ7bが用いられる場合は、超音波プローブ3に対向しているのとは反対側の結石20の表面に電気衝撃波プローブ7bの先端を当接させることが出来る。これにより、電気衝撃波を結石20の表面の極めて広い範囲に照射することが出来るので、結石20の表面の硬い部分をまんべんなく砕くことが出来る。電気衝撃波により結石20を比較的小さい塊に砕いた後に、第1の実施の形態にて説明したのと同様に、超音波を用いてこの塊を粉砕することが出来る。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、大きな固い結石でも効率良く砕くことが出来、且つ複数の処置具を取り替えることがないので手術時間の短縮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係わる超音波砕石装置を備えた砕石システムの概略的な側面図。
【図2】図1の超音波砕石装置に用いられる超音波プローブの先端の拡大図。
【図3】図1の砕石システムのブロック図。
【図4】第2の実施の形態に係わる超音波砕石装置に用いられる超音波プローブの先端の拡大図。
【図5】第3の実施の形態に係わる超音波砕石装置に用いられる超音波プローブの先端の拡大図。
【図6】第4の実施の形態に係わる超音波砕石装置に用いられる超音波プローブの先端の拡大図。
【符号の説明】
1 ハンドピース
2 超音波振動子
3 超音波プローブ
4 吸引チューブ
5 吸引孔
6 プローブ孔
7 電気衝撃波プローブ
7a 電気衝撃波プローブ
7b 電気衝撃波プローブ
8 駆動装置
9 超音波駆動ユニット
10 電気衝撃波駆動ユニット
11 フットスイッチ
12 超音波出力ペダル
13 電気衝撃波出力ペダル
14 プローブ溝
100 超音波砕石装置
200 電気衝撃波式砕石装置
Claims (3)
- 超音波振動により体腔内に存在する結石を破砕する超音波砕石装置であって、
超音波振動子と、
一端側が超音波振動子に取り付けられている超音波プローブと、
超音波プローブの一端から他端まで貫いている、砕石した石を吸引するための吸引孔と、
超音波プローブを貫いているプローブ孔と、
を備えており、
電気衝撃波を発する電気衝撃波プローブを備えていて、電気衝撃波により体腔内に存在する結石を破砕する電気衝撃波式砕石装置と組み合わされ、
超音波砕石装置のプローブ孔には電気衝撃波式砕石装置の電気衝撃波プローブが挿入されることを特徴とする超音波砕石装置。 - 超音波振動により体腔内に存在する結石を破砕する超音波砕石装置であって、
超音波振動子と、
一端側が超音波振動子に取り付けられている超音波プローブと、
超音波プローブの一端から他端まで貫いている、砕石した石を吸引するための吸引孔と、
超音波プローブの外周に設けられていて、超音波プローブの長手方向に延びているプローブ溝と、
を備えており、
電気衝撃波を発する電気衝撃波プローブを備えていて、電気衝撃波により体腔内に存在する結石を破砕する電気衝撃波式砕石装置と組み合わされ、
超音波砕石装置のプローブ溝には電気衝撃波式砕石装置の電気衝撃波プローブが入れられることを特徴とする超音波砕石装置。 - 請求項1又は2に記載の超音波砕石装置と、前記電気衝撃波式砕石装置とを備えていることを特徴とする砕石システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002309639A JP2004141397A (ja) | 2002-10-24 | 2002-10-24 | 超音波砕石装置及び超音波砕石装置を備えた砕石システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002309639A JP2004141397A (ja) | 2002-10-24 | 2002-10-24 | 超音波砕石装置及び超音波砕石装置を備えた砕石システム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104983557A (zh) * | 2015-07-31 | 2015-10-21 | 安阳市翔宇医疗设备有限责任公司 | 一种弹道式体外冲击波治疗仪 |
CN113907838A (zh) * | 2021-11-18 | 2022-01-11 | 郑州大学第一附属医院 | 一种泌尿外科结石粉碎吸取设备 |
-
2002
- 2002-10-24 JP JP2002309639A patent/JP2004141397A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104983557A (zh) * | 2015-07-31 | 2015-10-21 | 安阳市翔宇医疗设备有限责任公司 | 一种弹道式体外冲击波治疗仪 |
CN104983557B (zh) * | 2015-07-31 | 2017-03-15 | 安阳市翔宇医疗设备有限责任公司 | 一种弹道式体外冲击波治疗仪 |
CN113907838A (zh) * | 2021-11-18 | 2022-01-11 | 郑州大学第一附属医院 | 一种泌尿外科结石粉碎吸取设备 |
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