JP2004141013A - Method for judging onset risk to diabetes - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、糖尿病の発症危険性判定方法に関する。より詳しくは、ヒトゲノムDNAを含む試料から、糖尿病の発症に関連した新規遺伝子多型を検出することにより、該試料提供者が糖尿病を発症する潜在的な危険度を判定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
糖尿病は近年その患者数が増加しており、成人病のひとつとして注目されている。糖尿病には、インスリン依存型の1型糖尿病と非依存型の2型糖尿病があるが、このうち2型糖尿病(インスリン非依存性糖尿病、NIDDM)は日本人に多い糖尿病のタイプであり、早期発見、早期治療がその予後の点から重要である。
【0003】
しかし、2型糖尿病はその成因が多様であり、予想される原因についての知見は乏しい。2型糖尿病におけるインスリン作用不足の原因としては、インスリン感受性機構の異常とインスリン分泌の低下が挙げられる。欧米では多くは前者、すなわちインスリン抵抗性が2型糖尿病の主な原因であるが、日本ではインスリン分泌不全が主な原因である場合も少なくない。
【0004】
一方、糖尿病はその合併症として、網膜症、神経症、動脈硬化、あるいは、腎症などを発症する。特に、糖尿病患者が腎症を併発すると、腎障害が原因となって高血圧症や高脂血症を悪化させ、患者の予後を更に悪化させる。そのため、糖尿病合併症の中でも、腎症の予防や治療は特に重要な問題となる。
【0005】
近年、分子生物学の急速な進展により、インスリン作用機作に関する知見が集積されてきた。インスリン受容体構造の解明にはじまり、受容体以降のシグナル伝達機構も次第に明らかとなってきた。こうしたなかで、従来の経口血糖低下薬とは作用メカニズムの全く異なる糖尿病治療薬〔α−グリコシダーゼ阻害薬:Acarbose, Voglibose(例えば、非特許文献1〜6参照)、インスリン抵抗性改善薬:Troglitazone, Pioglitazone(例えば、非特許文献7〜11参照)〕も登場し、発売された。一方、米国では1996年にビグアナイド剤が糖尿病治療薬として認可され、日常診療での糖尿病治療が可能となり注目を集めている(例えば、非特許文献12および13参照)。これらの薬剤はいずれも、日常診療で古くから汎用されてきたスルフォニル尿素(SU)剤とは異なり、膵β細胞からのインスリン分泌を促進することなく血糖を下げる作用を有している。
【0006】
現在、インスリン抵抗性を改善する働きをもった糖尿病治療薬の作用メカニズムとしては、以下の9項目が考えられている。インスリン受容体キナーゼの活性化、糖輸送担体の細胞膜への移行促進、糖代謝の律速酵素の働きや糖代謝異常の是正、肝糖新生の抑制、肝による糖取り込み促進、肝グリコーゲン生成の亢進、血中脂質の低下、血中脂質の低下に伴う肝糖新生の減少、血中脂質の低下に伴うインスリン感受性の亢進である。
【0007】
最近のファーマコジェノミクス研究の進展により、遺伝子多型と薬効、あるいは遺伝子多型と副作用の関係から、個々の患者に対する薬物の効果や副作用を、遺伝子診断で予測することが可能になりつつある。また、遺伝子多型と疾患との関係を調べることにより、一部の疾患の事前診断や予後の判定も可能になりつつある。前者の例としては、薬物代謝酵素の遺伝子多型の例が挙げられる。多型により活性が増加、あるいは、減少する薬物代謝酵素としては、シトクロムP4501A2、シトクロムP4502A6、シトクロムP4502C9、シトクロムP4502C19,シトクロムP4502D6、シトクロムP4502E1などが知られている。また、チオプリンメチルトランスフェラーゼ、N−アセチルトランスフェラーゼ、UDP−グルクウロノシルトランスフェラーゼ、および、グルタチオンS−トランスフェラーゼなど抱合酵素と呼ばれる一群の酵素群にも遺伝子多型が存在し、多型により活性が減少することが報告されている(例えば、非特許文献14参照)。後者の例としては、多型解析研究から見出された、疾患原因遺伝子が多数報告されている。例えば、▲1▼潰瘍性大腸炎の原因遺伝子としてのHLA、▲2▼慢性関節リウマチの原因遺伝子としてのTCRα、▲3▼アルツアイマー病の原因遺伝子としてのAPOE4、▲4▼精神分裂症の原因遺伝子としてのドーパミンD3受容体、▲5▼躁鬱病の原因遺伝子としてのトリプトファン水酸化酵素、▲6▼アルブミン尿症の原因遺伝子としてのアンジオテンシン前駆体、▲7▼心筋梗塞の原因遺伝子としての血液凝固因子VII、▲8▼肥満の原因遺伝子としてのレプチンなどが挙げられる(例えば、非特許文献15参照)。
【0008】
TNF−αは、各種炎症性疾患の病態形成に関与する重要な物質であると考えられているが、最近、TNF−α遺伝子の5’末端側上流域にこの遺伝子の発現を亢進する多型が存在することが見出された(例えば、非特許文献16参照)。これらの多型は、TNF−α遺伝子の発現量を亢進させるものであるため、多型を検出することにより、若年性関節リウマチ、慢性関節リウマチ、糖尿病等のTNF−αが関与する疾患の事前診断が可能となる(例えば、特許文献1参照)。
【0009】
糖尿病に関しても、遺伝子の変異と糖尿病発症との関連が検討されている。現在までに明らかになっている、単独の異常によって糖尿病を発症するとされている遺伝子としては、インスリン、インスリン受容体、インスリンプロモーター因子、グルコキナーゼ、ヘパトサイトニュークレアーファクター、アミリン、骨格筋グリコーゲン合成酵素、およびミトコンドリア遺伝子などがある。また、2型糖尿病の発症に関与すると考えられる遺伝子として、インスリンレセプターサブストレイト、グルコーストランスポーター、ミトコンドリアグリセロリン酸デヒドロゲナーゼ、脂肪酸結合タンパク質、アドレナリンレセプター、グルカゴンレセプター、カリウムチャンネル、CD38などが挙げられる(例えば、非特許文献17参照)。
【0010】
また、最近、CD38におけるArg140Trp多型は、糖尿病のリスクを上昇させることが報告された(例えば、非特許文献18参照)。この多型は、日本人の糖尿病患者に約13%の頻度で見出されていることから、糖尿病の対するリスク診断に有用であると考えられている。
【0011】
ところで、グルタミン:フルクトース−6−リン酸アミドトランスフェラーゼ(以下「GFAT」という)は、ヘキソサミン生合成経路において、律速段階であるフルクトース−6−リン酸からグルコサミン−6−リン酸への反応を触媒する重要な酵素である。GFAT活性を阻害する薬剤は細胞内へのグルコースの取り込みを促進し、血糖値を低下させることができると考えられており、そのため糖尿病治療薬としての開発が期待されている。このGFAT阻害剤の作用機作は、以下のように説明される。ヘキソサミン生合成経路はその代謝過程において、UDP−N−アセチルグルコサミン、CMP−N−アセチルノイラミン酸等を産生するが、これらはタンパク質の糖化修飾やプロテオグリカンあるいはガングリオシド等の粗原料として流れていくと考えられている。一方、インスリンが細胞表面のレセプターに結合すると細胞内シグナルが活性化され、細胞内にプールされていた糖輸送担体(GLUT4など)が膜表層に移行し、グルコースの取り込みが促進される。取り込まれたグルコースは解糖系により代謝され、エネルギー源としてのATPを蓄積するが、過剰に取り込まれた場合はグルコース代謝物であるフルクトース−6−リン酸がヘキソサミン生合成経路へ流れることになる。流れたフルクトース−6−リン酸は、GFATによりグルコサミン−6−リン酸に変換される。詳細な機構は不明であるが、様々な状況証拠から、このグルコサミン−6−リン酸代謝産物が糖輸送担体の膜移行を抑制し、それによって細胞内へのグルコース取り込みが抑制されることが判明している(例えば、非特許文献19〜23参照)。これらのことから、ヘキソサミン生合成経路は、その一つの役割として、グルコースの過剰取り込みに対するフィードバック機構として機能するものと考えられる。そして、GFATはその経路における律速酵素として重要な役割を担う。
【0012】
また、最近、GFATのアンチセンスヌクレオチドを過剰発現させたトランスジェニックマウスではGFATの発現が構成的に抑制され、膵臓のβ細胞の選択的破壊薬であるストレプトゾトシンを投与すると、β細胞のアポトーシスが抑制されて、血糖値が改善されることが報告されている(例えば、非特許文献24参照)。糖尿病患者においては、このGFAT活性が一般的に高いことが知られており、高血糖値を示す一つの原因であると考えられる(例えば、非特許文献25参照)。ヒト由来のGFATは、現在GFAT1(例えば、非特許文献26参照)とGFAT2(例えば、特許文献2、および非特許文献27参照)の2種が知られている。GFAT1は681アミノ酸から、GFAT2は682アミノ酸からなる、それぞれ77kDaのタンパク質であることが報告されているが、GFAT1遺伝子については、その全長配列は未だ解明されていない。また、ヒトGFAT1と同GFAT2のアミノ酸配列相同性は78%である。また、マウス由来(例えば、非特許文献28参照)、酵母由来GFAT(例えば、非特許文献29参照)、あるいは、大腸菌由来GFAT(例えば、非特許文献30参照)も報告されているが、いずれもヒトGFATに高い相同性を示す。
【0013】
一方、ゲノム上GFAT1遺伝子の5’側に存在するHIRAインタラクティングプロテイン5(以下「HIRIP5」という)遺伝子は、既知蛋白との相同性より、ヒストンに結合し鉄代謝に関与することが予想されているが(例えば、非特許文献31参照)、その詳細な機能は全く不明である。また、このHIRIP5遺伝子、および前述したGFAT1遺伝子上に存在する多型と糖尿病との関係については、これまで何ら知られていない。
【0014】
糖尿病は、単一の遺伝子の変異や多型によって生じるというよりは、複数の遺伝子多型、あるいは、食生活などの外的要因で発症すると考えられており、その発症機構には未解明な点が多い。したがって、糖尿病の発症に関与する遺伝子やその多型については、今後さらにその研究を進めることが望まれている。
【0015】
【特許文献1】
国際公開第98/54361号パンフレット
【特許文献2】
特開平10−108683号公報
【非特許文献1】
ダイアビティース・フロンティア(Diabetes Frontier), 3, 557−564 (1992)
【非特許文献2】
ドラッグス(Drugs), 46,1025−1054 (1994)
【非特許文献3】
医学のあゆみ, 149, 591−618 (1989)
【非特許文献4】
臨床と研究,67, 219−233 (1990)
【非特許文献5】
臨床と研究, 69, 919−932 (1992)
【非特許文献6】
臨床医21(増刊), 578−587(1995)
【非特許文献7】
ダイアビティース(Diabetes), 37, 1549−1558 (1998)
【非特許文献8】
ライフ・サイエンス(Life Sci.), 67, 2405−2416 (2000)
【非特許文献9】
メタボリズム(Metabolism), 44, 486−490 (1995)
【非特許文献10】
ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(New Engl. J.Med.), 331, 1188−1193 (1994)
【非特許文献11】
後藤由夫編,「新しい糖尿病治療薬」, 医薬ジャーナル社, 大阪, (1994)
【非特許文献12】
ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(New Engl. J. Med.), 333, 541−549 (1995)
【非特許文献13】
ダイアビティース・スペクトラム(Diabetes Spectrum), 8, 194 −197(1995)
【非特許文献14】
中村祐輔編,「SNP遺伝子多型の戦略」, 中山書店, 東京, (2000)
【非特許文献15】
ネイチャー・ジェネティクス(Nat. Genet.), 22, 139−144 (1999)
【非特許文献16】
ティシュー・アンチゲンズ(Tissue Antigens), 51, 605−612 (1998)
【非特許文献17】
門脇孝編,「糖尿病の最前線」, 羊土社, 東京, (1997)
【非特許文献18】
ダイアベトロジア(Diabetologia), 41, 1024−1028 (1998)
【非特許文献19】
ファセブ・ジャーナル(FASEB J.),5, 3031−3036 (1991)
【非特許文献20】
ダイアビィトロジア(Diabetologia), 38, 518−524 (1995)
【非特許文献21】
ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J. Biol. Chem.), 266,10155−10161 (1991)
【非特許文献22】
ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J. Biol. Chem.),266, 4706−4712 (1991)
【非特許文献23】
エンドクリノロジー(Endocrinology), 136, 2809−2816 (1995)
【非特許文献24】
プロシーディングス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミィ・オブ・サイエンシズ・オブ・ザ・ユナイテット・ステーツ・オブ・アメリカ(Proc. Natl. Acad. Sci. USA), 97, 2820−2825 (2000)
【非特許文献25】
ダイアビティース(Diabetes), 45, 302−307 (1996)
【非特許文献26】
ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J. Biol. Chem.), 267,25208−25212 (1992)
【非特許文献27】
ゲノミクス(Genomics), 57, 227−234 (1999)
【非特許文献28】
ジーン(Gene), 140, 289−290 (1994)
【非特許文献29】
ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J. Biol. Chem.),264, 8753−8758 (1989)
【非特許文献30】
バイオケミカル・ジャーナル(Biochem. J.), 224, 779−815 (1984)
【非特許文献31】
バイオケミカ・バイオフィジカ・アクタ(Biochim. Biophys. Acta), 1517, 376−383 (2001)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、糖尿病、特に2型糖尿病の発症の危険度を判定するための判定方法、および該方法のための試薬およびキットを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、糖尿病患者および健常者から単離したDNA試料を対象として、HIRIP5遺伝子、およびGFAT1遺伝子中に存在する遺伝子多型の頻度を調べた結果、糖尿病患者に高い頻度で現れる複数の遺伝子多型が存在することを見出した。そして、該遺伝子多型を検出することにより、糖尿病を発症する潜在的な危険度を高い確率で判定できることを見出し、本発明を完成させた。
【0018】
すなわち、本発明は以下の(1)〜(9)を提供する。
(1) ヒトゲノムDNAを含む試料において、下記a)〜j)から選ばれるいずれか一つまたは二つ以上の位置に存在する遺伝子多型、および/またはその組合せからなるハプロタイプを検出することにより、該試料提供者の糖尿病の発症危険度を判定する方法。
a)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−34642番目のヌクレオチド(配列番号1のヌクレオチド番号352)
b)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−26376番目のヌクレオチド(配列番号2のヌクレオチド番号278)
c)HIRIP5遺伝子のイントロン3の−350番目のヌクレオチド(配列番号3のヌクレオチド番号311)
d)HIRIP5遺伝子のイントロン4の2721番目のヌクレオチド(配列番号4のヌクレオチド番号262)
e)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−28256番目のヌクレオチド(配列番号5のヌクレオチド番号258)
f)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−27915番目のヌクレオチド(配列番号6のヌクレオチド番号299)
g)HIRIP5遺伝子のイントロン3の3270番目のヌクレオチド(配列番号7のヌクレオチド番号288)
h)HIRIP5遺伝子のイントロン3の3832番目のヌクレオチド(配列番号8のヌクレオチド番号310)
i)HIRIP5遺伝子のイントロン3の−168番目のヌクレオチド(配列番号9のヌクレオチド番号313)
j)GFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列番号10のヌクレオチド番号632)
【0019】
(2) 糖尿病が2型糖尿病である、上記(1)記載の方法。
【0020】
(3) 検出対象が、下記a)〜d)の位置に存在する遺伝子多型、ならびに下記w)〜z)で示されるハプロタイプ、から選ばれるいずれか一つまたは二つ以上である、上記(1)または(2)に記載の方法。
a)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−34642番目のヌクレオチド(配列番号1のヌクレオチド番号352)
b)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−26376番目のヌクレオチド(配列番号2のヌクレオチド番号278)
c)HIRIP5遺伝子のイントロン3の−350番目のヌクレオチド(配列番号3のヌクレオチド番号311)
d)HIRIP5遺伝子のイントロン4の2721番目のヌクレオチド(配列番号4のヌクレオチド番号262)
w)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−28256番目のヌクレオチド(配列番号5のヌクレオチド番号258)、およびHIRIP5遺伝子の5’上流域の−27915番目のヌクレオチド(配列番号6のヌクレオチド番号299)に存在する遺伝子多型を組合せたハプロタイプ
x)GFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列表の配列番号10のヌクレオチド番号632)、およびHIRIP5遺伝子のイントロン3の3270番目のヌクレオチド(配列番号7のヌクレオチド番号288)に存在する遺伝子多型を組合せたハプロタイプ
y)GFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列表の配列番号10のヌクレオチド番号632)、およびHIRIP5遺伝子のイントロン3の3832番目のヌクレオチド(配列番号8のヌクレオチド番号310)に存在する遺伝子多型を組合せたハプロタイプ
z)GFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列表の配列番号10のヌクレオチド番号632)、およびHIRIP5遺伝子のイントロン3の−168番目のヌクレオチド(配列番号9のヌクレオチド番号313)に存在する遺伝子多型を組合せたハプロタイプ
【0021】
(4) 検出が、RFLP法、PCR−SSCP法、ASOハイブリダイゼーション、ダイレクトシークエンス法、ARMS法、変性剤濃度勾配ゲル電気泳動法、RNaseA切断法、化学切断法、DOL法、TaqMan PCR法、インベーダー法、MALDI−TOF/MS法、TDI法、モレキュラー・ビーコン法、ダイナミック・アレルスペシフィック・ハイブリダイゼーション法、パドロック・プローブ法、UCAN法、DNAチップまたはDNAマイクロアレイを用いた核酸ハイブリダイゼーション法、およびECA法からなる群より選ばれる一つまたは二つ以上の方法を用いて行われることを特徴とする、上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の方法。
【0022】
(5) 検出が、PCR−SSCP法またはダイレクトシークエンス法を用いて行われることを特徴とする、上記(4)記載の方法。
【0023】
(6) 下記a)〜j)から選ばれるいずれか一つのポリヌクレオチド、またはその標識物;
a)配列番号1で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号352のヌクレオチドを含む16〜500塩基長の連続したポリヌクレオチド
b)配列番号2で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号278のヌクレオチドを含む16〜500塩基長の連続したポリヌクレオチド
c)配列番号3で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号311のヌクレオチドを含む16〜500塩基長の連続したポリヌクレオチド
d)配列番号4で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号262のヌクレオチドを含む16〜500塩基長の連続したポリヌクレオチド
e)配列番号5で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号258のヌクレオチドを含む16〜500塩基長の連続したポリヌクレオチド
f)配列番号6で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号299のヌクレオチドを含む16〜500塩基長の連続したポリヌクレオチド
g)配列番号7で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号288のヌクレオチドを含む16〜500塩基長の連続したポリヌクレオチド
h)配列番号8で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号310のヌクレオチドを含む16〜500塩基長の連続したポリヌクレオチド
i)配列番号9で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号313のヌクレオチドを含む16〜500塩基長の連続したポリヌクレオチド
j)配列番号10で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号632のヌクレオチドを含む16〜500塩基長の連続したポリヌクレオチド
(ただし、上記ポリヌクレオチドがRNAである場合、配列表中の塩基記号「t」は「u」に読み替えるものとする)。
【0024】
(7) 下記a)〜j)から選ばれるいずれか一つのポリヌクレオチドの一部にハイブリダイズし、該ポリヌクレオチドを特異的に増幅するための、15〜30塩基長のオリゴヌクレオチド、またはその標識物;
a)配列番号1で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号352のヌクレオチドを含む16塩基長以上の連続したポリヌクレオチド
b)配列番号2で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号278のヌクレオチドを含む16塩基長以上の連続したポリヌクレオチド
c)配列番号3で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号311のヌクレオチドを含む16塩基長以上の連続したポリヌクレオチド
d)配列番号4で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号262のヌクレオチドを含む16塩基長以上の連続したポリヌクレオチド
e)配列番号5で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号258のヌクレオチドを含む16塩基長以上の連続したポリヌクレオチド
f)配列番号6で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号299のヌクレオチドを含む16塩基長以上の連続したポリヌクレオチド
g)配列番号7で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号288のヌクレオチドを含む16塩基長以上の連続したポリヌクレオチド
h)配列番号8で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号310のヌクレオチドを含む16塩基長以上の連続したポリヌクレオチド
i)配列番号9で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号313のヌクレオチドを含む16塩基長以上の連続したポリヌクレオチド
j)配列番号10で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号632のヌクレオチドを含む16塩基長以上の連続したポリヌクレオチド
(ただし、上記ポリヌクレオチドがRNAである場合、配列表中の塩基記号「t」は「u」に読み替えるものとする)。
【0025】
(8) 上記(6)記載のポリヌクレオチドを固定した固相化試料。
【0026】
(9) 以下の1)〜3)から選ばれる少なくとも一つ以上を含む、糖尿病の発症危険性判定用試薬またはキット。
1)上記(6)記載のポリヌクレオチド、またはその標識物
2)上記(7)記載のオリゴヌクレオチド、またはその標識物
3)上記(8)記載の固相化試料
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の方法は、ヒトゲノムDNAを含む試料において、HIRIP5遺伝子および/またはGFAT1遺伝子上に存在する新規遺伝子多型を検出することにより、該試料提供者の糖尿病の発症危険度を判定する方法である。
【0028】
本明細書中において、「遺伝子多型」には、いわゆる単一ヌクレオチド多型(1塩基多型:single nucleotide polymorphism:SNP)、および連続した複数ヌクレオチドにわたる多型、の両方を含むものとする。すなわち、ヒトの集団において、ある一個体のゲノム配列を基準として、他の1または複数の個体ゲノム中の特定部位に、1または複数ヌクレオチドの置換、欠失、挿入、転位、逆位等の変異が存在するとき、その変異が当該1または複数の個体に生じた突然変異でないことが統計的に確実か、または当該個体内突然変異でなく、1%以上の頻度で集団内に存在することが家系的に証明される場合、その変異を「遺伝子多型」とする。
【0029】
以下、本発明の方法について詳細に説明する。
1.糖尿病の発症に関連した新規遺伝子多型
本発明で検出対象とする遺伝子多型は、糖尿病患者に高い頻度で現れることが確認された、HIRIP5遺伝子またはGFAT1遺伝子上に存在する新規遺伝子多型である。
【0030】
なお、本明細書中において、HIRIP5遺伝子における多型の位置は、GenBankに登録されている ▲1▼HIRIP5のcDNA(Accession番号:NM_015700.1)、▲2▼HIRIP5のゲノムDNA(Accession番号:AC114772.3)を基に記載するものとする。すなわち、Accession番号:NM_015700.1におけるHIRIP5遺伝子のオープン・リーディング・フレームの位置は259〜849番目の塩基となっていることから、NM_015700.1における259番目の位置(HIRIP5遺伝子の翻訳開始コドンATGのAに相当)をHIRIP5遺伝子のエキソン1の+1として、各多型の位置を記載する。ちなみに、現在のところ、HIRIP5蛋白のN末端アミノ酸配列に関する報告はないため、HIRIP5遺伝子の翻訳開始コドンの正確な位置は確定していない(例えば、上記の翻訳開始コドンATGの位置は、ローランらの報告[Biochim. Biophys. Acta, 1517, 376−383 (2001)]におけるATGの位置とは異なっている)。そこで、本明細書中においては上記の定義「NM_015700.1における259番目の位置をHIRIP5遺伝子のエキソン1の+1とする」をすることにより、HIRIP5遺伝子上における各多型の位置を特定することとした。
【0031】
すなわち、本発明にかかる遺伝子多型は、以下のa)〜j)の位置に存在する。
a)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−34642番目のヌクレオチド(配列番号1のヌクレオチド番号352)
b)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−26376番目のヌクレオチド(配列番号2のヌクレオチド番号278)
c)HIRIP5遺伝子のイントロン3の−350番目のヌクレオチド(配列番号3のヌクレオチド番号311)
d)HIRIP5遺伝子のイントロン4の2721番目のヌクレオチド(配列番号4のヌクレオチド番号262)
e)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−28256番目のヌクレオチド(配列番号5のヌクレオチド番号258)
f)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−27915番目のヌクレオチド(配列番号6のヌクレオチド番号299)
g)HIRIP5遺伝子のイントロン3の3270番目のヌクレオチド(配列番号7のヌクレオチド番号288)
h)HIRIP5遺伝子のイントロン3の3832番目のヌクレオチド(配列番号8のヌクレオチド番号310)
i)HIRIP5遺伝子のイントロン3の−168番目のヌクレオチド(配列番号9のヌクレオチド番号313)
j)GFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列番号10のヌクレオチド番号632)
【0032】
本発明の方法においては、上記a)〜j)から選ばれるいずれか一つまたは二つ以上の位置に存在する、遺伝子多型および/またはその組合せからなるハプロタイプを検出して、糖尿病の発症危険度を判定する。すなわち、判定は一つまたは二つ以上の遺伝子多型の検出結果に基づいて行っても良いし、二つ以上の遺伝子多型を組合せたハプロタイプの検出結果に基づいて行ってもよい。また、上記多型とハプロタイプを組み合わせて判定してもよい。
【0033】
2.ヒトゲノムDNAを含む試料の調製
本発明の方法で用いられる「ヒトゲノムDNAを含む試料」は、被験者および臨床検体等から単離されたあらゆる細胞(生殖細胞を除く)、組織、臓器等を材料として調製される。該材料としては、末梢血から分離した白血球または単核球が好ましく、特に白血球が最も好適である。これらの材料は、臨床検査において通常用いられる方法にしたがって単離される。
【0034】
例えば白血球を材料とする場合、まず被験者より単離した末梢血から常法に従って白血球を分離する。次いで、得られた白血球にプロテイナーゼKとドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を加えてタンパク質を分解、変性させた後、フェノール/クロロホルム抽出を行うことによりゲノムDNA(RNAを含む)を得る。RNAは、必要に応じてRNaseにより除去することができる。ただし、ゲノムDNAの抽出は、上記の方法に限定されず、当該技術分野で周知の方法(例えば、Sambrook, J. et al. (1989):”Molecular Cloning: A Laboratory Manual (2nd Ed.)” Cold Spring Harbor Laboratory, NY)や、市販のDNA抽出キット等を利用して行ってもよい。
【0035】
3.遺伝子多型の検出
次に、得られたヒトゲノムDNAを含む試料から、本発明者らによって解明された、糖尿病と極めて関連の深い新規遺伝子多型を検出する。以下、代表的な遺伝子多型検出方法について説明する。
【0036】
(1)RFLP(制限酵素切断断片長多型)法
遺伝子多型部位が制限酵素認識部位に含まれる場合、その制限酵素の消化により生じるDNA断片の長さの違いから、当該遺伝子多型の検出が可能である。この場合、▲1▼ゲノムDNAを制限酵素で分解後、サザンブロットを行なう方法と、▲2▼多型部位を含むDNA断片をPCR増幅後、制限酵素で切断し、電気泳動により切断されたDNA断片の大きさを解析する方法が挙げられる。▲1▼の方法で用いられるプローブとしては、目的の多型部位を含んで、かつその多型部位から5’末端側および3’末端側にそれぞれ約0.05〜2kbにわたる配列に相当するDNA断片(アイソトープ、ビオチンあるいは蛍光色素等で標識されたもの)が好ましい。また、▲2▼の方法に用いられるPCRプライマーとしては、多型部位を含む約0.05〜4kbのDNA断片を増幅するための、15〜30merのオリゴヌクレオチドが好ましい。
【0037】
(2)PCR−SSCP法(一本鎖DNA高次構造多型解析)
PCR−SSCP法は、遺伝子多型部位を含むDNA断片をPCRで増幅後、熱変性し、電気泳動により、高次構造の異なる1本鎖DNAを分離する方法である〔Biotechniques, 16,296−297 (1994), Biotechniques, 21, 510−514 (1996)〕。遺伝子多型の有無により、1本鎖DNAの泳動距離が異なるため、そのパターンを解析することにより、多型のタイピングが可能である。タイピングの標準とするために、予め多型部位のヌクレオチド配列が確認されているヒトゲノム由来のDNA試料を、PCRの際の鋳型DNAとして、被検試料と同時に用いることが好ましい。PCR増幅用プライマーとしては、5’末端を蛍光色素で標識した、多型部位を含む約50〜500bpのDNA断片を増幅するための15〜30merのオリゴヌクレオチドが好ましい。
【0038】
(3)ASO(Allele Specific Oligonucleotide)ハイブリダイゼーション法
ASOハイブリダイゼーション法は、遺伝子多型部位を含むPCR産物をナイロンフィルターなどの支持体にドットブロットし、それぞれの遺伝子多型に対応したプローブとのハイブリダイゼーション後、そのプローブのTm値に準じた洗浄操作を行い、多型を検出(ミスマッチがあればハイブリッドが外れる)する方法である〔Clin. Chim. Acta, 189, 153−157 (1990)〕。プローブとしては、通常15〜25mer程度の合成オリゴヌクレオチド(シグナルを得るにはラジオアイソトープ、ビオチンまたは蛍光色素による標識が必要)が用いられる。また、PCRプライマーとしては、多型部位を含む約0.05〜4kbのDNA断片を増幅するための、15〜30merのオリゴヌクレオチドが好ましい。
【0039】
(4)ダイレクトシークエンス法
ダイレクトシークエンス法は、遺伝子多型部位を含むDNA断片をPCR増幅した後、増幅されたDNAのヌクレオチド配列を直接ダイデオキシ法により解析する方法である〔Biotechniques, 11, 246−249 (1991)〕。この方法で用いられるPCRプライマーは、好ましくは、多型部位を含む約0.05〜4kbのDNA断片を増幅するための、15〜30merのオリゴヌクレオチドである。また、シークエンスプライマーとしては、好ましくは、多型部位から50〜300ヌクレオチド程度5’末端側の位置に相当する15〜30merのオリゴヌクレオチドを用いる。
【0040】
(5)ARMS(Amplification Refracting Mutation System)法
PCRでは、鋳型DNAにプライマーがアニールした後、DNAポリメラーゼにより5’末端側から3’末端側に相補鎖DNAが合成される。プライマーの3’末端ヌクレオチドにミスマッチがあると、PCRの効率が低下し、電気泳動による検出が不可能になる。ARMS法は、その3’末端ヌクレオチドが検出しようとする変異ヌクレオチドに相補的になるように設計されたプライマーを用いてPCRを行い、増幅産物の有無で遺伝子多型を検出する方法である〔Nuc. Acids. Res., 19, 3561−3567 (1991), Nuc. Acids. Res., 20,4831−4837 (1992)〕。この方法で用いられるPCRプライマーは、1つは3’末端に多型部位が位置するように設計された、好ましくは15〜30merのオリゴヌクレオチドであり、もう1つは、好ましくは、多型部位から0.05〜2kb程度離れた部分の15〜30merのオリゴヌクレオチドである。
【0041】
(6)変性剤濃度勾配ゲル電気泳動(Denaturing Gradient Gel Electrophoresis、以下「DGGE」という)法
DGGE法は、PCR産物中の、ミスマッチを有するヘテロデュプレックスが、ホモデュプレックスよりも解離が容易であることを利用して遺伝子多型を検出する方法である〔Biotechniqus, 27, 1016−1018 (1999)〕。ヘテロデュプレックスは、解離が進むにつれ、ゲル電気泳動における移動度が低下するので、使用するポリアクリルアミドゲル中に尿素およびホルムアミドの密度勾配を設定しておくと、ホモデュプレックスとの移動度の差がさらに強調され、ミスマッチを含む2本鎖DNAの存在、すなわち変異の存在が検出される。この方法で用いられるPCRプライマーは通常、多型部位を含む約0.05〜0.5kbのDNA断片を増幅するための、15〜30merのオリゴヌクレオチドである。
【0042】
(7)RNaseA切断法
RNaseA(RNA分解酵素)は、2本鎖RNAもしくはRNA/DNAコンプレックスを分解せず、1本鎖のRNAのみを分解する特性を有する。したがって、多型部位を含むDNA断片をPCR増幅した後、アイソトープ標識したRNAプローブを、変性して1本鎖にしたPCR産物とハイブリダイズさせ、RNaseA処理後、電気泳動により分離すれば、変異型とハイブリダイズしたRNAプローブはミスマッチ部位で切断されるため、2本のバンドとして検出できる〔DNA Cell. Biol., 14, 87−94 (1995)〕。この方法で用いられるRNAプローブとしては、多型部位を含む通常15〜30merのオリゴヌクレオチドが好ましい。
【0043】
(8)化学切断法
多型部位を含むDNA断片をPCRにより増幅後、2本鎖DNAのミスマッチ部位の「c(シトシン)」に対してはヒドロキシルアミン、「t(チミン)」に対してはオスミウムテトラオキシドで別個に修飾し、ピペリジン処理をすると、糖が切断される。標識プローブを用いて2本鎖を形成させ、上記処理を行った後、電気泳動し、プローブのサイズが短くなっていれば変異が検出されたことになる〔Biotechniques, 21, 216−218 (1996)〕。この方法で用いられるPCRプライマーは通常、多型部位を含む約0.05〜4kbのDNA断片を増幅するための、15〜30merのオリゴヌクレオチドである。
【0044】
(9)DOL(Dye−labeled Oligonucleotide Ligation)法
DOL法は、遺伝子多型を含むDNA断片をPCR増幅した後、蛍光標識された多型部位の直前の塩基まで含むダイプライマーと、それぞれのアレルに特異的な蛍光色素で標識されたダイターミネーターを耐熱性DNAリガーゼで連結させる方法である〔Genome Res., 8, 549−556 (1998)〕。この方法で用いられるPCRプライマーは、通常多型部位を含む約0.05〜2kbのDNA断片を増幅するための、15〜30merのオリゴヌクレオチドである。
【0045】
(10)TaqMan PCR法
TaqMan PCR法は、蛍光標識したアレル特異的オリゴヌクレオチド(TaqManプローブ)とTaqDNAポリメラーゼによるPCRを利用した方法である〔Genet. Anal., 14, 143−149 (1999), J. Clin. Microbiol., 34, 2933−2936 (1996)〕。この方法で用いられるPCRプライマーは、通常多型部位を含む約0.05〜2kbのDNA断片を増幅するための、15〜30merのオリゴヌクレオチドである。また、TaqManプローブは、多型部位を含む15〜30塩基程度のオリゴヌクレオチドであり、5’末端は蛍光レポーター色素によって標識されており、3’末端はクエンチャー(消光物質)によって標識されている。このプローブを用いることにより、野生型と変異型のヌクレオチド変化の検出が可能である。
【0046】
(11)インベーダー法
インベーダー法では、2種類の非蛍光標識オリゴヌクレオチドと1種類の蛍光標識オリゴヌクレオチドが使用される。非蛍光標識オリゴヌクレオチドの一つは、その5’末端側に、検出しようとする多型部位の存在するゲノム配列(以下「鋳型」という)とは無関係な配列(以下「フラップ」という)を有しており、フラップより3’末端側は、鋳型の多型部位から5’末端側の配列に特異的な相補配列となっている(以下「アレルプローブ」という)。すなわちアレルプローブの鋳型に特異的な相補配列部分の5’末端は鋳型の多型部位に相当する。もう一つの非蛍光標識オリゴヌクレオチドは、鋳型の多型部位から3’末端側の配列に特異的な相補配列を有する(以下「インベーダープローブ」という)。インベーダープローブの3’末端も鋳型の多型部位に相当するが、鋳型の多型部位のヌクレオチドとは相補的でなくてもよい。蛍光標識オリゴヌクレオチド(以下「FRET(fluorescence resonance energy transfer)プローブ」という)は、3’末端側部分がフラップと相補的な配列であり、5’末端側はパリンドローム配列になっているため自ら二本鎖を形成している。またFRETプローブの5’末端近傍は蛍光色素で標識され、5’末端にはその蛍光を打ち消すクエンチャーが結合している。まず鋳型にアレルプローブとインベーダープローブをハイブリダイズさせると、アレルプローブと鋳型とが多型部位において相補的である場合は、その多型部位において、鋳型、アレルプローブの5’末端およびインベーダープローブの3’末端が特殊な構造を形成する。この構造を特異的に認識してエンドヌクレアーゼ活性を表す酵素(以下「クリベース」という)が、アレルプローブからフラップ部分を切り離す。遊離したフラップはFRETプローブの3’末端側とハイブリダイズする。このとき、フラップとFRETプローブとが、FRETプローブのクエンチャーが結合している5’末端の位置において、クリベースに特異的に認識される構造を形成するため、クエンチャーが結合している5’末端ヌクレオチドがクリベースによりFRETプローブから切り離されて、FRETプローブに残った蛍光色素が蛍光を発する。一方、鋳型配列に変異が存在し、アレルプローブと鋳型とが多型部位において相補的でなく、ミスマッチとなっている場合は、クリベースに特異的に認識される構造が形成されないため、フラップはアレルプローブから切り離されない。このとき、切り離されずにアレルプローブに残ったままのフラップもFRETプローブの3’末端側とハイブリダイズ可能であるが、アレルプローブから切り離されたフラップがハイブリダイズした場合と比較すると、クエンチャーが結合している5’末端ヌクレオチドがクリベースによってFRETプローブから切り離される反応効率が低いため、FRETプローブが発する蛍光強度も低い。以上の原理により、多型の検出が可能となる〔Science, 5109, 778−783(1993), J. Biol. Chem., 30, 21387−21394 (1999), Nat. Biotechnol., 17, 292−296 (1999)〕。
【0047】
(12)MALDI−TOF/MS法(Matrix Assisted Laser Desorption−time of
Flight/Mass Spectrometry)法
MALDI−TOF/MS法は、遺伝子多型のアレルに対応して異なるヌクレオチドを含む1本鎖オリゴヌクレオチドを合成してその質量を測定し、その差異を質量分析器により検出することによりタイピングする方法である〔Genome Res., 7, 378−388 (1997), Eur. J. Clin. Chem. Clin. Biochem., 35, 545−548 (1997)〕。MALDI−TOF/MS法では、はじめに多型部位を含むDNA断片をPCR増幅し、その後、多型部位に隣接するプライマーを用いた伸張反応により、それぞれのアレルに特異的なDNA伸張反応物をマススペクトルに基づき解析する。このときに用いられPCRプライマーは、通常多型部位を含む約0.05〜0.5kbのDNA断片を増幅するための、15〜30merのオリゴヌクレオチドである。また、多型を検出するためのプライマーは、多型部位に隣接した15から30merのオリゴヌクレオチドを用いる。
【0048】
(13)TDI(Template−directed Dye−terminator Incorporation)法
TDI法は、遺伝子多型を含むDNA断片をPCRで増幅させた後、多型部位の直前に設計されたプライマーを用いて、プライマー伸張反応により、それぞれのアレルに対応する異なる蛍光色素で標識されたダイデオキシヌクレオチドを多型部位に取りこませる方法である〔Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 94, 10756−10761 (1997)〕。プライマー伸張産物は、DNAシークエンサー(ABIプリズム377、アプライドバイオシステムズ社製)などを用いて解析する。このときに用いられるPCRプライマーは、通常多型部位を含む約0.05〜1kbのDNA断片を増幅するための、15〜30merのオリゴヌクレオチドである。
【0049】
(14)モレキュラー・ビーコン(Molecular Beacons)法
Molecular Beaconsは両末端に発光抑制体(Quencher)と蛍光体(Fluorophore)を持ったオリゴヌクレオチドである。通常はステム部分が5−7ヌクレオチドでループ構造が15−30ヌクレオチドのステムループ構造である。したがって蛍光体は発光抑制体の働きにより、励起光照射下でも発光しない。一方、ループ構造内の塩基配列と相同なターゲットのDNAとループ構造内の塩基配列がハイブリダイズすると、発光抑制体と蛍光体の距離が離れるために蛍光体が励起光下で励起し蛍光を発する〔Nat. Biotechnol.,1, p49−53 (1998)、遺伝子医学、4,p46−48(2000)〕。Molecular Beaconのステム部分の塩基配列は、ターゲットDNAとは相補的でない。Molecular Beaconsのステム構造のTm値(溶解温度:melting temperature)は、ターゲットDNAとPCRプライマーのTm値より、7−10℃高くなるように設計する。そして、ターゲット領域をPCRで増幅させるときにMolecular Beaconsを反応液にいれて、PCRのアニーリング温度で励起光を当て蛍光を測定するとMolecular Beaconsがターゲット遺伝子に完全に相同な配列であればHybridizeするため蛍光を発する。逆にミスマッチがあれば、Molecular Beaconsはターゲットにハイブリダイズできず蛍光を発することができない。この方法により遺伝子多型を見つけることができる。
【0050】
(15)ダイナミック・アレル−スペシフィック・ハイブリダイゼーション法(Dynamic Allele−Specific Hybridization (DASH)法
ターゲットDNA(60−90塩基対)をゲノムDNAからPCRで増幅する際に、末端をビオチン化したプライマーを用いて行う方法である〔Nat. Biotechnol.,1, p87−88, (1999)、遺伝子医学, 4, p47−48 (2000)〕。PCR終了後、ビオチン化したプライマー側のストランド(strand)はストレプトアビジン(Streptavidin)でコーティングされたマイクロタイターウェルに結合する。これに対して未修飾のPrimer側のストランドは結合することができず、アルカリ溶液でリンスすると除去される。その後、このビオチン化したプライマーのストランドに対して、プローブDNA(15−21ヌクレオチド)をハイブリダイズさせる。この時に2本鎖DNAに特異的に結合し蛍光を発する蛍光物質(Syber Green I dye)を一緒に取込ませる。その後、この蛍光強度を観察しながら変性(denature)させる。ターゲットDNAとプローブDNAが完全に相補的でなくミスマッチが有ったときには完全に相補的である場合に比べ変性し発光しなくなる温度が低くなる。この温度の違いを観察することにより、遺伝子多型を検出することができる。
【0051】
(16)パドロック・プローブ(Padlock Probe)法
Lizardiらによって開発された方法である〔Nat. Genet., 3, p225−232 (1998)、遺伝子医学, 4, p50−51 (2000)〕。一本鎖ターゲットDNAにハイブリダイズするとプローブが環状になるように設計したプローブを用い、ターゲットDNAにハイブリダイズした後にDNAリガーゼで結合させて完全な環状にしその後アルカリフォスファターゼ(Calf intestinal Alkaline Phosphatase (CIAP))の脱リン酸化酵素でリン酸基を除去する。末端にミスマッチがあり環状になれなかった場合リン酸基がなくなり環状化できなくなる。この環状DNAに対してプライマー(1)を設計し、DNAポリメラーゼで複製してレプリコン多量体を得る。このレプリコンに対してもプライマー(2)を設計し、この2種類のプライマーを一緒に混ぜてDNAポリメラーゼで反応し、2本鎖DNAを増幅する。プライマー(1)はターゲットDNAとは相補的でない部分に設計し、プライマー(2)は環状になったプローブ(Padlock Probe)の末端部分(ターゲットDNAと相補的な配列(3’末端に遺伝子多型を含む)に設計し、多型検出には3’末端の一塩基置換させたプライマーを用いる。環状化したプローブ(Padlock Probe)に対してローリング・サイクル・反応(Rolling Circle−Reaction:RCR)を改良したハイパーブランチド・ローリング−サークル増幅法(Hyperbranched Rolling−Circle Amplification (HRCA))法を用いて増幅させた後に、Padlock Probe内にある制限酵素認識サイトの制限酵素で処理し、電気泳動でバンドの有無を確認する。
【0052】
(17)UCAN法
UCAN法[タカラ酒造株式会社ホームページ(http://www.takara.co.jp)参照]は、RNAをDNAが両側からはさんだ型のDNA−RNA−DNAプライマー(DRDプライマー)の3’末端のDNAを化学変化させておき、DNAポリメラーゼによる鋳型DNAの複製が起こらないようにしておく。次に、一塩基変換が起こっている可能性のある塩基部分に、RNA部分が結合するように設計したDRDプライマーと鋳型DNAを対合させる。DRDプライマーと鋳型が完全にマッチしている場合のみRNaseHにより、対合したDRDプライマーのRNA部分が切断される。この切断によって3’末端が新しく出現するのでDNAポリメラーゼによる伸長反応が進み、鋳型DNAが増幅される。一方、DRDプライマーと鋳型DNAがその場所でマッチしていない場合、つまりSNPが存在するときは、RNaseHがDRDプライマーを切断しないので、DNA増幅が起こらない。この遺伝子増幅の有無を検出することで遺伝子多型を検出することができる。
【0053】
(18)DNAチップまたはDNAマイクロアレイ
DNAチップまたはDNAマイクロアレイは多種類の多型部位を含むDNAプローブをガラス基盤上に固定したもので、これに標識した核酸試料をハイブリダイゼーションして、蛍光シグナルによって多型の有無を検出する。一般にガラス基盤上にcDNAを乗せていくものをDNAマイクロアレイ、DNAをガラス基盤上で合成していくものをDNAチップ(オリゴDNAチップ)という。基盤上に固定(または合成)されるプローブは、オリゴDNAアレイであれば、通常多型部位を含む20mer程度のオリゴヌクレオチド、cDNAマイクロアレイであれば、100〜1500mer程度の2本鎖DNAが用いられる。
【0054】
(19)ECA法
ECA(Electrochemical Array)法は、DNAの2本鎖に結合するインターカレーターの電気化学的性質を利用した遺伝子タイピング法である。すなわち、ゲノム上の多型を含む領域をPCR法により増幅し、基盤に固定化したそれぞれのアレルと相補するプローブとハイブリダイズ後にインターカレーターを作用させる。このとき、プローブに対して完全相補と不完全相補の場合で結合するインターカレーターの量が異なる。ECA法で用いるインターカレーターは、電気化学的性質を有するフェロセンという物質を含有しているため、結合したインターカレーターの量に比例して電気的シグナルが異なる。ECA法は、この違いを利用して遺伝子多型を検出する方法である〔Anal. Chem., 72, p1334−1341, 2000〕。
【0055】
以上は代表的な多型検出方法であるが、これらに限定されず、他の公知の遺伝子多型検出方法を本発明の判定方法のために利用することができる。また、本発明の方法においては、これらの遺伝子多型検出方法を単独で用いても、二つ以上を組み合わせて用いてもよい。本発明の好適な実施形態の一つとして、後述する実施例では、PCR−SSCP法またはダイレクトシークエンス法を用いた判定方法を示す。
【0056】
4.糖尿病発症危険性判定用試薬、またはキット
本発明の判定方法では、糖尿病の発症に関連した遺伝子多型を検出するために、検出すべき遺伝子多型が存在する部位またはその近傍の配列を検出するためのプローブもしくは固相化試料、または該配列を特異的に増幅するためのプライマーが用いられる。これらのプローブ、プライマーおよび固相化試料は、本発明の判定方法を実施するための試薬、またはキットとして有用である。
【0057】
すなわち、本発明は、HIRIP5遺伝子またはGFAT1遺伝子上の遺伝子多型を検出するためのプローブ、プライマーおよび固相化試料、ならびにこれらの少なくとも一つ以上を含む、糖尿病の発症危険性判定用試薬またはキットを提供する。
【0058】
(1)プローブ
本発明の方法で用いられるプローブは、HIRIP5遺伝子、またはGFAT1遺伝子上の新規遺伝子多型を含む部位に特異的にハイブリダイズし、該多型部位を検出するためのポリヌクレオチドプローブである。
【0059】
そのようなプローブは、HIRIP5遺伝子(例えば、配列番号1〜9で示されるヌクレオチド配列)、あるいはGFAT1遺伝子(例えば、配列番号10で示されるヌクレオチド配列)上において、下記a)〜j)から選ばれるいずれか一つのヌクレオチドを含む、16〜500塩基長、好ましくは20〜200塩基長、より好ましくは20〜50塩基長の連続したポリヌクレオチドとして設計される。
a)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−34642番目のヌクレオチド(配列番号1のヌクレオチド番号352)
b)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−26376番目のヌクレオチド(配列番号2のヌクレオチド番号278)
c)HIRIP5遺伝子のイントロン3の−350番目のヌクレオチド(配列番号3のヌクレオチド番号311)
d)HIRIP5遺伝子のイントロン4の2721番目のヌクレオチド(配列番号4のヌクレオチド番号262)
e)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−28256番目のヌクレオチド(配列番号5のヌクレオチド番号258)
f)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−27915番目のヌクレオチド(配列番号6のヌクレオチド番号299)
g)HIRIP5遺伝子のイントロン3の3270番目のヌクレオチド(配列番号7のヌクレオチド番号288)
h)HIRIP5遺伝子のイントロン3の3832番目のヌクレオチド(配列番号8のヌクレオチド番号310)
i)HIRIP5遺伝子のイントロン3の−168番目のヌクレオチド(配列番号9のヌクレオチド番号313)
j)GFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列番号10のヌクレオチド番号632)
【0060】
(2)プライマー
本発明の方法で用いられるプライマーは、HIRIP5遺伝子、またはGFAT1遺伝子上の新規遺伝子多型を含む部位を特異的に増幅するためのオリゴヌクレオチドプライマーである。
【0061】
そのようなプライマーは、HIRIP5遺伝子(例えば、配列番号1〜9で示されるヌクレオチド配列)、またはGFAT1遺伝子(例えば、配列番号10で示されるヌクレオチド配列)上において、前項a)〜j)から選ばれるいずれか一つのヌクレオチドまたはヌクレオチド配列を含む連続したポリヌクレオチドの一部にハイブリダイズし、該ポリヌクレオチドを特異的に増幅するための、15〜30塩基長、好ましくは18〜25塩基長程度のオリゴヌクレオチドとして設計される。
【0062】
増幅するポリヌクレオチドの長さは、用いられる検出方法に応じて適宜設定されるが、一般的には16〜1000塩基長、好ましくは20〜500塩基長、より好ましくは20〜200塩基長である。
【0063】
以上のことから、多型部位近傍の配列(例えば、配列番号1〜10のいずれか一つで示されるヌクレオチド配列)に含まれる、15塩基以上の連続したヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド(あるいはオリゴヌクレオチド)は、上記プライマーまたはプローブとして利用することができる。
【0064】
本発明のプライマーまたはプローブには、その配列の末端に、検出のための適当な標識、例えば、蛍光色素、酵素、タンパク、放射性同位体、化学発光物質、ビオチン等が付加されたものも含むものとする。
【0065】
なお、本発明において用いられる蛍光色素としては、一般にヌクレオチドを標識して、核酸の定量、検出等に用いられるものが好適に使用でき、例えば、HEX(4,7,2’,4’,5’,7’−hexachloro−6−carboxyfluorescein、緑色蛍光色素)、フルオレセイン(fluorescein)、NED(アプライドバイオシステムズ社商品名、黄色蛍光色素)、あるいは、6−FAM(アプライドバイオシステムズ社商品名、黄緑色蛍光色素)、ローダミン(rhodamin)またはその誘導体(例えば、テトラメチルローダミン(TMR))等を挙げることができるが、これらに限定されない。蛍光色素でヌクレオチドを標識する方法は、公知の標識法のうち適当なものを使用できる〔Nature Biotechnology, 14, p303−308 (1996)〕参照」。また、市販の蛍光標識キットを使用することもできる(例えば、アマシャム・ファルマシア社製 オリゴヌクレオチドECL 3’−オリゴラベリングシステム等)。
【0066】
また、本発明のプライマーには、その末端に多型検出のためのリンカー配列が付加されたものも含むものとする。このようなリンカー配列としては、例えば、前述したインベーダー法で用いられるオリゴヌクレオチド5’末端に付加される、フラップ(多型近傍の配列とは全く無関係な配列)等が挙げられる。
【0067】
なお、本明細書中において、「ポリヌクレオチド」は核酸と同義であって、DNAおよびRNAの両方を含むものとする。また、2本鎖であっても1本鎖であってもよく、したがって、ある配列を有するポリヌクレオチドには、これに相補的な配列を有するポリヌクレオチドも常に包含される(オリゴヌクレオチドも同様)。さらに、ポリヌクレオチドがRNAである場合、配列表に示される塩基記号「t」は「u」に読み替えるものとする。
【0068】
本発明の1つの実施形態である、SSCP法およびダイレクトシークエンス法を用いた検出について、上記プライマーの好適な例を以下に示す。
【0069】
i)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−34642番目のヌクレオチド(配列番号1のヌクレオチド番号352)の遺伝子多型検出用:
センス鎖プライマーとしては、好適には配列番号1のヌクレオチド番号1から351に示されるヌクレオチド配列中、より好適には同ヌクレオチド番号152から351に示されるヌクレオチド配列中の、15ヌクレオチド以上(好ましくは15〜30ヌクレオチド)の連続したヌクレオチド配列を選択する。例えば、配列番号11に示されるヌクレオチド配列が挙げられる。
【0070】
アンチセンス鎖プライマーとしては、好適には配列番号1のヌクレオチド番号353から720に示されるヌクレオチド配列中、より好適には同ヌクレオチド番号353から552に示されるヌクレオチド配列中の、15ヌクレオチド以上(好ましくは15〜30ヌクレオチド)の連続したヌクレオチド配列のアンチセンス配列を選択する。例えば、配列番号12に示されるヌクレオチド配列が挙げられる。
【0071】
ii)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−26376番目のヌクレオチド(配列番号2のヌクレオチド番号278)の遺伝子多型検出用:
センス鎖プライマーとしては、好適には配列番号2のヌクレオチド番号1から277に示されるヌクレオチド配列中、より好適には同ヌクレオチド番号78から277に示されるヌクレオチド配列中の、15ヌクレオチド以上(好ましくは15〜30ヌクレオチド)の連続したヌクレオチド配列を選択する。例えば、配列番号13に示されるヌクレオチド配列が挙げられる。
【0072】
アンチセンス鎖プライマーとしては、好適には配列番号2のヌクレオチド番号279から660に示されるヌクレオチド配列中、より好適には同ヌクレオチド番号279から478に示されるヌクレオチド配列中の、15ヌクレオチド以上(好ましくは15〜30ヌクレオチド)の連続したヌクレオチド配列のアンチセンス配列を選択する。例えば、配列番号14に示されるヌクレオチド配列が挙げられる。
【0073】
iii)HIRIP5遺伝子のイントロン3の−350番目のヌクレオチド(配列番号3のヌクレオチド番号311)の遺伝子多型検出用:
センス鎖プライマーとしては、好適には配列番号3のヌクレオチド番号1から310に示されるヌクレオチド配列中、より好適には同ヌクレオチド番号111から310に示されるヌクレオチド配列中の、15ヌクレオチド以上(好ましくは15〜30ヌクレオチド)の連続したヌクレオチド配列を選択する。例えば、配列番号15に示されるヌクレオチド配列が挙げられる。
【0074】
アンチセンス鎖プライマーとしては、好適には配列番号3のヌクレオチド番号312から720に示されるヌクレオチド配列中、より好適には同ヌクレオチド番号312から511に示されるヌクレオチド配列中の、15ヌクレオチド以上(好ましくは15〜30ヌクレオチド)の連続したヌクレオチド配列のアンチセンス配列を選択する。例えば、配列番号16に示されるヌクレオチド配列が挙げられる。
【0075】
iv)HIRIP5遺伝子のイントロン4の2721番目のヌクレオチド(配列番号4のヌクレオチド番号262)の遺伝子多型検出用:
センス鎖プライマーとしては、好適には配列番号4のヌクレオチド番号1から261に示されるヌクレオチド配列中、より好適には同ヌクレオチド番号62から261に示されるヌクレオチド配列中の、15ヌクレオチド以上(好ましくは15〜30ヌクレオチド)の連続したヌクレオチド配列を選択する。例えば、配列番号17に示されるヌクレオチド配列が挙げられる。
【0076】
アンチセンス鎖プライマーとしては、好適には配列番号4のヌクレオチド番号263から720に示されるヌクレオチド配列中、より好適には同ヌクレオチド番号263から462に示されるヌクレオチド配列中の、15ヌクレオチド以上(好ましくは15〜30ヌクレオチド)の連続したヌクレオチド配列のアンチセンス配列を選択する。例えば、配列番号18に示されるヌクレオチド配列が挙げられる。
【0077】
v)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−28256番目のヌクレオチド(配列番号5のヌクレオチド番号258)の遺伝子多型検出用:
センス鎖プライマーとしては、好適には配列番号5のヌクレオチド番号1から257に示されるヌクレオチド配列中、より好適には同ヌクレオチド番号58から257に示されるヌクレオチド配列中の、15ヌクレオチド以上(好ましくは15〜30ヌクレオチド)の連続したヌクレオチド配列を選択する。例えば、配列番号19に示されるヌクレオチド配列が挙げられる。
【0078】
アンチセンス鎖プライマーとしては、好適には配列番号5のヌクレオチド番号259から720に示されるヌクレオチド配列中、より好適には同ヌクレオチド番号259から458に示されるヌクレオチド配列中の、15ヌクレオチド以上(好ましくは15〜30ヌクレオチド)の連続したヌクレオチド配列のアンチセンス配列を選択する。例えば、配列番号20に示されるヌクレオチド配列が挙げられる。
【0079】
vi)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−27915番目のヌクレオチド(配列番号6のヌクレオチド番号299)の遺伝子多型検出用:
センス鎖プライマーとしては、好適には配列番号6のヌクレオチド番号1から298に示されるヌクレオチド配列中、より好適には同ヌクレオチド番号99から298に示されるヌクレオチド配列中の、15ヌクレオチド以上(好ましくは15〜30ヌクレオチド)の連続したヌクレオチド配列を選択する。例えば、配列番号21に示されるヌクレオチド配列が挙げられる。
【0080】
アンチセンス鎖プライマーとしては、好適には配列番号6のヌクレオチド番号300から720に示されるヌクレオチド配列中、より好適には同ヌクレオチド番号300から499に示されるヌクレオチド配列中の、15ヌクレオチド以上(好ましくは15〜30ヌクレオチド)の連続したヌクレオチド配列のアンチセンス配列を選択する。例えば、配列番号22に示されるヌクレオチド配列が挙げられる。
【0081】
vii)HIRIP5遺伝子のイントロン3の3270番目のヌクレオチド(配列番号7のヌクレオチド番号288)の遺伝子多型検出用:
センス鎖プライマーとしては、好適には配列番号7のヌクレオチド番号1から287に示されるヌクレオチド配列中、より好適には同ヌクレオチド番号88から287に示されるヌクレオチド配列中の、15ヌクレオチド以上(好ましくは15〜30ヌクレオチド)の連続したヌクレオチド配列を選択する。例えば、配列番号23に示されるヌクレオチド配列が挙げられる。
【0082】
アンチセンス鎖プライマーとしては、好適には配列番号7のヌクレオチド番号289から720に示されるヌクレオチド配列中、より好適には同ヌクレオチド番号289から488に示されるヌクレオチド配列中の、15ヌクレオチド以上(好ましくは15〜30ヌクレオチド)の連続したヌクレオチド配列のアンチセンス配列を選択する。例えば、配列番号24に示されるヌクレオチド配列。
【0083】
viii)HIRIP5遺伝子のイントロン3の3832番目のヌクレオチド(配列番号8のヌクレオチド番号310)の遺伝子多型検出用:
センス鎖プライマーとしては、好適には配列番号8のヌクレオチド番号1から309に示されるヌクレオチド配列中、より好適には同ヌクレオチド番号110から309に示されるヌクレオチド配列中の、15ヌクレオチド以上(好ましくは15〜30ヌクレオチド)の連続したヌクレオチド配列を選択する。例えば、配列番号25に示されるヌクレオチド配列が挙げられる。
【0084】
アンチセンス鎖プライマーとしては、好適には配列番号8のヌクレオチド番号311から720に示されるヌクレオチド配列中、より好適には同ヌクレオチド番号311から510に示されるヌクレオチド配列中の、15ヌクレオチド以上(好ましくは15〜30ヌクレオチド)の連続したヌクレオチド配列のアンチセンス配列を選択する。例えば、配列番号26に示されるヌクレオチド配列。
【0085】
ix)HIRIP5遺伝子のイントロン3の−168番目のヌクレオチド(配列番号9のヌクレオチド番号313)の遺伝子多型検出用:
センス鎖プライマーとしては、好適には配列番号9のヌクレオチド番号1から312に示されるヌクレオチド配列中、より好適には同ヌクレオチド番号113から312に示されるヌクレオチド配列中の、15ヌクレオチド以上(好ましくは15〜30ヌクレオチド)の連続したヌクレオチド配列を選択する。例えば、配列番号27に示されるヌクレオチド配列が挙げられる。
【0086】
アンチセンス鎖プライマーとしては、好適には配列番号9のヌクレオチド番号314から720に示されるヌクレオチド配列中、より好適には同ヌクレオチド番号314から513に示されるヌクレオチド配列中の、15ヌクレオチド以上(好ましくは15〜30ヌクレオチド)の連続したヌクレオチド配列のアンチセンス配列を選択する。例えば、配列番号28に示されるヌクレオチド配列。
【0087】
x)GFAT1遺伝子のイントロン1の36番目のヌクレオチド(配列番号10のヌクレオチド番号632)の遺伝子多型検出用:
センス鎖プライマーとしては、好適には配列表の配列番号10のヌクレオチド番号132から631に示されるヌクレオチド配列中、より好適には同ヌクレオチド番号432から631に示されるヌクレオチド配列中の、15ヌクレオチドまたはそれ以上(好ましくは15〜30ヌクレオチド)の連続したヌクレオチド配列、最も好ましくは、配列表の配列番号29に示されるヌクレオチド配列;
アンチセンス鎖プライマーとしては、好適には配列表の配列番号10のヌクレオチド番号633から782に示されるヌクレオチド配列中、より好適には同ヌクレオチド番号633から682に示されるヌクレオチド配列中の、15ヌクレオチドまたはそれ以上(好ましくは15〜30ヌクレオチド)の連続したヌクレオチド配列のアンチセンス配列、最も好ましくは、配列表の配列番号30に示されるヌクレオチド配列。
【0088】
上記プライマーまたはプローブとして用いられ得るポリヌクレオチドは、当該技術分野で周知の方法に基づき化学合成することにより得ることができる。これらのプローブまたはプライマーとして用いられるポリヌクレオチドは、糖尿病発症危険性判定用試薬として利用できる。
【0089】
(3)固相化試料
本発明の固相化試料は、(1)記載のプローブとして用いられるポリヌクレオチドを、ガラス板、ナイロンメンブレン、マイクロビーズ、シリコンチップ、キャピラリー等の固相に固定することにより作製される。固相への固定は、予め合成したポリヌクレオチドを固相上に乗せる方法であってもよいし、目的とするポリヌクレオチドを固相上で合成する方法であってもよい。固定方法は、例えばDNAマイクロアレイであれば、市販のスポッター(Amersham社製等)を利用するなど、目的とする固相化試料に適した方法が、当該技術分野で周知である。このような固相化試料としては、例えば、遺伝子チップ、cDNAマイクロアレイ、オリゴアレイ、メンブレンフィルター等を挙げることができる。
【0090】
(4)キット
本発明のキットは、上記プローブまたはプライマーとして用いられ得るポリヌクレオチド、ならびに固相化試料から選ばれる少なくとも一つ以上を含む。本発明のキットは上記構成要素のほか、必要に応じて、ハイブリダイゼーション、プローブの標識、ラベル体の検出等、本発明の判定方法の実施に必要な他の試薬、器具等を適宜含んでいてもよい。
【0091】
5.検出結果の解析と評価
糖尿病患者および健常人における、前記新規遺伝子多型検出の統計解析結果から、本発明の方法は高い確率で糖尿病を発症する潜在的危険度の判定が可能であることが判明している。
【0092】
例えば、本発明の方法にしたがい、単離されたヒトゲノムDNAを含む試料における遺伝子多型を調べた結果、下記のいずれか一つまたは二つ以上の条件に該当した被験者に対しては、糖尿病を発症する危険度が相対的に高いとの情報を提供することができる。
a)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−34642番目のヌクレオチド(配列番号1のヌクレオチド番号352)がc(シトシン)である遺伝子を有する被験者
b)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−26376番目のヌクレオチド(配列番号2のヌクレオチド番号278)がg(グアニン)である遺伝子を有する被験者
c)HIRIP5遺伝子のイントロン3の−350番目のヌクレオチド(配列番号3のヌクレオチド番号311)のt(チミン)の繰り返しが2回である遺伝子を有する被験者
d)HIRIP5遺伝子のイントロン4の2721番目のヌクレオチド(配列番号4のヌクレオチド番号262)のc(シトシン)である遺伝子を有する被験者
【0093】
また、二つ以上の遺伝子多型を組み合わせたハプロタイプを検出することによっても、糖尿病を発症する潜在的危険度の判定が可能である。たとえば、以下のw)〜z)のハプロタイプの一つまたは二つ以上を検出することにより、被験者が糖尿病を発症する危険度を判定することができる。
【0094】
w)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−28256番目のヌクレオチド(配列番号5のヌクレオチド番号258)、およびHIRIP5遺伝子の5’上流域の−27915番目のヌクレオチド(配列番号6のヌクレオチド番号299)に存在する遺伝子多型を組合せたハプロタイプ
x)GFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列表の配列番号10のヌクレオチド番号632)、およびHIRIP5遺伝子のイントロン3の3270番目のヌクレオチド(配列番号7のヌクレオチド番号288)に存在する遺伝子多型を組合せたハプロタイプ
y)GFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列表の配列番号10のヌクレオチド番号632)、およびHIRIP5遺伝子のイントロン3の3832番目のヌクレオチド(配列番号8のヌクレオチド番号310)に存在する遺伝子多型を組合せたハプロタイプ
z)GFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列表の配列番号10のヌクレオチド番号632)、およびHIRIP5遺伝子のイントロン3の−168番目のヌクレオチド(配列番号9のヌクレオチド番号313)に存在する遺伝子多型を組合せたハプロタイプ
【0095】
本発明によって、上記判定基準から糖尿病を発症する危険度が相対的に高いことが判明した被験者に対しては、その旨を告知し、予め糖尿病の発症を防ぐための対策を講じることができる。したがって、本発明は糖尿病を予防するための検査方法としてきわめて有用である。
【0096】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0097】
実施例1: 末梢血からのゲノムDNAの調製
日本人の健常人、および2型糖尿病患者の末梢血から白血球を分離した。この白血球より、自動DNA抽出装置(NA−1000:クラボウ社製)を用いて、各被験者のゲノムDNA試料を抽出した。得られたDNA試料について、260nmの吸光度を測定し、各試料のDNA濃度を算出した。その後、滅菌蒸留水を用いてゲノムDNAを50ng/μlに希釈し、PCR用試料とした。
【0098】
実施例2: PCR法による多型を含むDNA断片の増幅
実施例1で得られた各被験者のゲノムDNA試料を鋳型として、以下に記載する方法により、HIRIP5遺伝子上の9箇所の多型部位、およびGFAT1遺伝子上の1箇所の多型部位のうち、いずれか一つを含むDNA断片を増幅した。
【0099】
なお、本実施例で用いた各PCRプライマーは、5’末端をHEX(4,7,2’,4’,5’,7’−hexachloro−6−carboxy fluorescein、緑色蛍光色素)、NED(アプライドバイオシステムズ社商品名、黄色蛍光色素)、あるいは、6−FAM(アプライドバイオシステムズ社商品名、黄緑色蛍光色素)の蛍光色素で標識されたものをアプライドバイオシステムズ社に発注、購入した。
【0100】
1)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−34642番目のヌクレオチド(配列番号1のヌクレオチド番号352)がt(チミン)であるかc(シトシン)であるかを検出するためのPCR:
以下のプライマーおよび反応条件でPCRを行い、多型部位を含む0.18kbpのDNA断片を増幅した。
PCRプライマー:
プライマーNo.1: 5’−AAGATGGCGGCGACGGCCAG−3’(配列番号11)
プライマーNo.2: 5’−CGGCTCCATCAGATGCACTAC−3’(配列番号12)
(No.1、No.2ともに、FAMで5’末端を標識)
【0101】
【表1】
PCR条件:94℃30秒、58℃30秒、72℃1分を37サイクル
【0102】
2)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−26376番目のヌクレオチド(配列番号2のヌクレオチド番号278)がg(グアニン)であるか、c(シトシン)であるかを検出するためのPCR:
以下のプライマーおよび反応条件でPCRを行い、多型部位を含む0.10kbpのDNA断片を増幅した。
PCRプライマー:
プライマーNo.3: 5’−CTTCTGGGAAAGAATTCATCCT−3’(配列番号13)、
プライマーNo.4: 5’−ACAGTCTGAGTATCTGGGCT−3’(配列番号14)
(No.3、No.4ともに、HEXで5’末端を標識)
【0103】
【表2】
PCR条件:94℃30秒、56℃30秒、72℃1分を37サイクル
【0104】
3)HIRIP5遺伝子のイントロン3の−350番目のヌクレオチド(配列番号3のヌクレオチド番号311)t(チミン)の繰り返しが1回であるか2回であるかを検出するためのPCR:
以下のプライマーおよび反応条件でPCRを行い、多型部位を含む0.14kbpのDNA断片を増幅した。
PCRプライマー:
プライマーNo.5: 5’−ACCAGTAAATTGAGAAACTGA−3’(配列番号15)
プライマーNo.6: 5’−AAGCCAGTAAATATGCAGAC−3’(配列番号16)
(No.5、No.6ともに、NEDで5’末端を標識)
【0105】
【表3】
PCR条件:94℃30秒、56℃30秒、72℃1分を37サイクル
【0106】
4)HIRIP5遺伝子のイントロン4の2721番目のヌクレオチド(配列番号4のヌクレオチド番号262)がc(シトシン)であるか、t(チミン)であるかを検出するためのPCR:
以下のプライマーおよび反応条件でPCRを行い、多型部位を含む0.15kbpのDNA断片を増幅した。
PCRプライマー:
プライマーNo.7: 5’−ACACCATTGCACTCTGGTCA−3’(配列番号17)、
プライマーNo.8: 5’−TTACCATTTACTGTTTCCTATTTT−3’(配列番号18)
(No.7、No.8ともに、HEXで5’末端を標識)
【0107】
【表4】
PCR条件:94℃30秒、53℃30秒、72℃1分を37サイクル
【0108】
5)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−28256番目のヌクレオチド(配列番号5のヌクレオチド番号258)がg(グアニン)であるか、c(シトシン)であるかを検出するためのPCR:
以下のプライマーおよび反応条件でPCRを行い、多型部位を含む0.17kbpのDNA断片を増幅した。
PCRプライマー:
プライマーNo.9: 5’−GTAGCCTGAATCAGGTTCCA−3’(配列番号19)
プライマーNo.10: 5’−ACCCTGTAGAAGACACGAGT−3’(配列番号20)
(No.9、No.10ともに、NEDで5’末端を標識)
【0109】
【表5】
PCR条件:94℃30秒、59℃30秒、72℃1分を37サイクル
【0110】
6)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−27915番目のヌクレオチド(配列番号6のヌクレオチド番号299)がt(チミン)であるか、c(シトシン)であるかを検出するためのPCR:
以下のプライマーおよび反応条件でPCRを行い、多型部位を含む0.16kbpのDNA断片を増幅した。
PCRプライマー:
プライマーNo.11: 5’−GCATTATGCGTTAGCCAGAC−3’(配列番号21)
プライマーNo.12: 5’−GGAGCGAGATACACTGGAAA−3’(配列番号22)
(No.11はFAMで5’末端を標識、No.12はHEXで5’末端を標識)
【0111】
【表6】
PCR条件:94℃30秒、56℃30秒、72℃1分を37サイクル
【0112】
7)HIRIP5遺伝子のイントロン3の3270番目のヌクレオチド(配列番号7のヌクレオチド番号288)がg(グアニン)であるか、a(アデニン)であるかを検出するためのPCR:
以下のプライマーおよび反応条件でPCRを行い、多型部位を含む0.19kbpのDNA断片を増幅した。
PCRプライマー:
プライマーNo.13: 5’−GGTCTTCAAGTGATCCTCCT−3’(配列番号23)
プライマーNo.14: 5’−GCTCACACAATCTGCTGCCT−3’(配列番号24)
(No.13はNEDで5’末端を標識、No.14はNEDで5’末端を標識)
【0113】
【表7】
PCR条件:94℃30秒、61℃30秒、72℃1分を37サイクル
【0114】
8)HIRIP5遺伝子のイントロン3の3832番目のヌクレオチド(配列番号8のヌクレオチド番号310)がc(シトシン)であるか、t(チミン)であるかを検出するためのPCR:
以下のプライマーおよび反応条件でPCRを行い、多型部位を含む0.20kbpのDNA断片を増幅した。
PCRプライマー:
プライマーNo.15: 5’−GTGGTTACATTAGTTCATCTT−3’(配列番号25)
プライマーNo.16: 5’−CATACACATATGACAGTATCT−3’(配列番号26)
(No.15はFAMで5’末端を標識、No.16はFAMで5’末端を標識)
【0115】
【表8】
PCR条件:94℃30秒、56℃30秒、72℃1分を37サイクル
【0116】
9)HIRIP5遺伝子のイントロン3の−168番目のヌクレオチド(配列番号9のヌクレオチド番号313)がt(チミン)であるか、a(アデニン)であるかを検出するためのPCR:
以下のプライマーおよび反応条件でPCRを行い、多型部位を含む0.22kbpのDNA断片を増幅した。
PCRプライマー:
プライマーNo.17: 5’−CCTAACATCATTAGCATATCA−3’(配列番号27)
プライマーNo.18: 5’−GCAAGTACGAGTATTAAAACA−3’(配列番号28)
(No.17はFAMで5’末端を標識、No.18はFAMで5’末端を標識)
【0117】
【表9】
PCR条件:94℃30秒、56℃30秒、72℃1分を37サイクル
【0118】
10)GFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目(配列番号10のヌクレオチド番号632)のヌクレオチドがc(シトシン)であるかt(チミン)であるかを検出するためのPCR:
以下のプライマーおよび反応条件でPCRを行い、多型部位を含む0.16kbpのDNA断片を増幅した。
PCRプライマー:
プライマーNo.19: 5’−CACCGAAGCTCGTGTGTGCA−3’(配列番号29)
プライマーNo.20: 5’−CGCCTTGGGCCTTAGCGGCA−3’(配列番号30)
(No.19はHEXで5’末端を標識、No.20はHEXで5’末端を標識)
【0119】
【表10】
PCR条件:94℃1分、55℃1分、72℃2分30秒を40サイクル
【0120】
実施例3: HIRIP5遺伝子、およびGFAT1遺伝子の多型の検出
1)DNAシークエンサーによる解析
HIRIP5遺伝子、およびGFAT1遺伝子の各多型部位を同定するためのヌクレオチド配列の決定は、DNAシークエンサー(ABI PRISM 377:アプライドバイオシステムズ社製)を用いて常法により行った。
【0121】
その結果、以下の位置に各多型が存在することが確認された。
a)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−34642番目のヌクレオチド(配列番号1のヌクレオチド番号352);
b)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−26376番目のヌクレオチド(配列番号2のヌクレオチド番号278);
c)HIRIP5遺伝子のイントロン3の−350番目のヌクレオチド(配列番号3のヌクレオチド番号311);
d)HIRIP5遺伝子のイントロン4の2721番目のヌクレオチド(配列番号4のヌクレオチド番号262);
e)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−28256番目のヌクレオチド(配列番号5のヌクレオチド番号258);
f)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−27915番目のヌクレオチド(配列番号6のヌクレオチド番号299);
g)HIRIP5遺伝子のイントロン3の3270番目のヌクレオチド(配列番号7のヌクレオチド番号288);
h)HIRIP5遺伝子のイントロン3の3832番目のヌクレオチド(配列番号8のヌクレオチド番号310);
i)HIRIP5遺伝子のイントロン3の−168番目のヌクレオチド(配列番号9のヌクレオチド番号313);
j)GFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目(配列番号10のヌクレオチド番号632)
【0122】
2)SSCP法
実施例2で得られた各PCR産物を、ホルムアミド溶液:ローディングバッファー(0.03g/mlのブルーデキストランを含む0.05MのEDTA水溶液)=5:1の混合液に1/5量加え混合し、95℃で2分間の熱変性後、氷冷して電気泳動用試料とした。この試料を非変性ポリアクリルアミドゲルで電気泳動し、アレルの相違に基づくDNA断片の移動度の違いにより多型を検出した。
【0123】
電気泳動のゲルは、12%ポリアクリルアミドゲルにグリセロ―ルを5%添加したもの(ゲル厚さ0.2mm)を用いた。なお、測定条件の違いにより多型検出に変化がないことを確認するために、10%ポリアクリルアミドにグルセロ―ルを5%添加したもの、および12%ポリアクリルアミドゲルにグルセロ―ルを10%添加したものの2条件で行った。
【0124】
電気泳動は、DNAシークエンサー(ABI PRISM 377:アプライドバイオシステムズ社製)を用いて、30ワット定電力でAフィルターを使用し、3〜12時間通電することにより実施した。蛍光バンドはDNAシークエンサーの検出機能を用いて検出した。電気泳動中は、ゲル板温度を保つため、冷却装置(RTE−III、NESLAB社製)で20℃に調節した水をゲル板外部に循環させるようにした。なお、各DNA断片の遺伝子型は、前項1)において多型部位のヌクレオチド配列を決定したDNA断片をポジティブコントロールとして判定した。
【0125】
実施例4: HIRIP5遺伝子およびGFAT1遺伝子の多型と糖尿病との関連
HIRIP5遺伝子と2型糖尿病との関連を関連解析法(アソシエーション法)により解析した。有意差検定にはχ2乗法を用いた。(フィッシャーら、バイオスタティスティクス(Biostatistics)、John Willey & Sons社、1993年)。ハプロタイプ解析は、Arlequinプログラムを用いて行なった(Laurent Excoffier 社製 統計解析ソフトウェア、URL:http://lgb.unige.ch/arlequin/)。有意差検定には、Fisherの直接確率計算法を拡張したexact test of population differentiation(PD検定)を用いた(「基礎医学統計学 改定第4版」、加納克己、高橋秀人共著、南江堂、1995年)。有意水準は危険率5%とし、危険率5%未満のものを有意差ありと判定した。
【0126】
1)2型糖尿病とHIRIP5遺伝子5’上流域の−34642番目のヌクレオチド(配列番号1のヌクレオチド番号352)との関係
日本人の健常人190名、日本人の2型糖尿病患者393名について、HIRIP5遺伝子5’上流域の−34642番目のヌクレオチド(配列番号1のヌクレオチド番号352)におけるアレル頻度を算出し、アソシエーション法により2型糖尿病との関連を解析した。結果を表11に示す。
【0127】
【表11】
【0128】
表11において、HIRIP5遺伝子5’上流域の−34642番目のヌクレオチド(配列番号1のヌクレオチド番号352)部位がチミンの場合は「T」、あるいは、シトシンの場合は「C」として表されている。表11の結果より、健常人と2型糖尿病患者との間において、HIRIP5遺伝子5’上流域の−34642番目のヌクレオチド(配列番号1のヌクレオチド番号352)多型のアレル頻度が統計的に有意に異なることが示された。このことは、HIRIP5遺伝子5’上流域の−34642番目のヌクレオチド(配列番号1のヌクレオチド番号352)の多型を調べることにより、糖尿病を発症する相対的危険度を判定できることを示すものである。
【0129】
2)2型糖尿病とHIRIP5遺伝子の5’上流域の−26376番目のヌクレオチド(配列番号2のヌクレオチド番号278)との関係
日本人の健常人191名、日本人の2型糖尿病患者390名について、2型糖尿病とHIRIP5遺伝子の5’上流域の−26376番目のヌクレオチド(配列番号2のヌクレオチド番号278)多型のアレル頻度を算出し、アソシエーション法により2型糖尿病との関連を解析した。結果を表12に示す。
【0130】
【表12】
【0131】
表12において、HIRIP5遺伝子の5’上流域の−26376番目のヌクレオチド(配列番号2のヌクレオチド番号278)部位がグアニンの場合は「G」、あるいは、シトシンの場合は「C」として表されている。表12の結果より、健常人と2型糖尿病患者との間において、HIRIP5遺伝子の5’上流域の−26376番目のヌクレオチド(配列番号2のヌクレオチド番号278)多型のアレル頻度および遺伝子型頻度が統計的に有意に異なることが示された。このことは、HIRIP5遺伝子の5’上流域の−26376番目のヌクレオチド(配列番号2のヌクレオチド番号278)の多型を調べることにより、糖尿病を発症する相対的危険度を判定できることを示すものである。
【0132】
3)2型糖尿病とHIRIP5遺伝子のイントロン3の−350番目のヌクレオチド(配列番号3のヌクレオチド番号311)との関係
日本人の健常人190名、日本人の2型糖尿病患者394名について、HIRIP5遺伝子のイントロン3の−350番目のヌクレオチド(配列番号3のヌクレオチド番号311)におけるアレル頻度を算出し、アソシエーション法により2型糖尿病との関連を解析した。結果を表13に示す。
【0133】
【表13】
【0134】
表13において、HIRIP5遺伝子のイントロン3の−350番目のヌクレオチド(配列番号3のヌクレオチド番号311)におけるTの繰り返しが1回の場合は、「T」、あるいは、2回の場合は「TT」として表されている。表13の結果より、健常人と2型糖尿病患者との間において、HIRIP5遺伝子のイントロン3の−350番目のヌクレオチド(配列番号3のヌクレオチド番号311)多型のアレル頻度が統計的に有意に異なることが示された。このことは、HIRIP5遺伝子のイントロン3の−350番目のヌクレオチド(配列番号3のヌクレオチド番号311)の多型を調べることにより、糖尿病を発症する相対的危険度を判定できることを示すものである。
【0135】
4)2型糖尿病とHIRIP5遺伝子のイントロン4の2721番目のヌクレオチド(配列番号4のヌクレオチド番号262)の多型との関係
日本人の健常人191名、日本人の2型糖尿病患者388名について、2型糖尿病とHIRIP5遺伝子のイントロン4の2721番目のヌクレオチド(配列番号4のヌクレオチド番号262)多型のアレル頻度を算出し、アソシエーション法により2型糖尿病との関連を解析した。結果を表14に示す。
【0136】
【表14】
【0137】
表14において、HIRIP5遺伝子のイントロン4の2721番目のヌクレオチド(配列番号4のヌクレオチド番号262)部位がシトシンの場合は「C」、あるいは、チミンの場合は「T」として表されている。表14の結果より、健常人と2型糖尿病患者との間において、HIRIP5遺伝子のイントロン4の2721番目のヌクレオチド(配列番号4のヌクレオチド番号262)多型のアレル頻度が統計的に有意に異なることが示された。このことは、HIRIP5遺伝子のイントロン4の2721番目のヌクレオチド(配列番号4のヌクレオチド番号262)の多型を調べることにより、糖尿病を発症する相対的危険度を判定できることを示すものである。
【0138】
5)2型糖尿病とHIRIP5遺伝子の5’上流域の−28256番目のヌクレオチド(配列番号5のヌクレオチド番号258)多型とHIRIP5遺伝子の5’上流域の−27915番目のヌクレオチド(配列番号6のヌクレオチド番号299)多型を組み合わせたハプロタイプとの関係
日本人の健常人191名、日本人の2型糖尿病患者386名について、HIRIP5遺伝子の5’上流域の−28256番目のヌクレオチド(配列番号5のヌクレオチド番号258)多型とHIRIP5遺伝子の5’上流域の−27915番目のヌクレオチド(配列番号6のヌクレオチド番号299)多型を組み合わせたハプロタイプ頻度を算出し、PD検定により2型糖尿病との関連を解析した。結果を表15に示す。
【0139】
【表15】
【0140】
表15において、HIRIP5遺伝子の5’上流域の−28256番目のヌクレオチド(配列番号5のヌクレオチド番号258)がGである遺伝子をホモで有する被験者は「G/G」、当該部位がC(シトシン)である遺伝子をホモで有する被験者は「C/C」、両遺伝子をヘテロで有する被験者は「G/C」として表されている。また、表15において、HIRIP5遺伝子の5’上流域の−27915番目のヌクレオチド(配列番号6のヌクレオチド番号299)がTである遺伝子をホモで有する被験者は「T/T」、当該部位がC(シトシン)である遺伝子をホモで有する被験者は「C/C」、両遺伝子をヘテロで有する被験者は「T/C」として表されている。表15の結果より、健常人と2型糖尿病患者との比較において、それぞれのハプロタイプにおける頻度分布が有意に異なることが示された。このことは、HIRIP5遺伝子の5’上流域の−28256番目のヌクレオチド(配列番号5のヌクレオチド番号258)多型とHIRIP5遺伝子の5’上流域の−27915番目のヌクレオチド(配列番号6のヌクレオチド番号299)多型を組み合わせたハプロタイプを調べることにより、糖尿病を発症する相対的危険度を判定できることを示すものである。
【0141】
6)2型糖尿病とHIRIP5遺伝子のイントロン3の3270番目のヌクレオチド(配列番号7のヌクレオチド番号288)多型とGFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列番号10のヌクレオチド番号632)多型を組み合わせたハプロタイプとの関係
日本人の健常人185名、日本人の2型糖尿病患者357名について、HIRIP5遺伝子のイントロン3の3270番目のヌクレオチド(配列番号7のヌクレオチド番号288)多型とGFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列番号10のヌクレオチド番号632)多型を組み合わせたハプロタイプ頻度を算出し、PD検定により2型糖尿病との関連を解析した。結果を表16に示す。
【0142】
【表16】
【0143】
表16においてHIRIP5遺伝子のイントロン3の3270番目のヌクレオチド(配列番号7のヌクレオチド番号288)がGである遺伝子をホモで有する被験者は「G/G」、当該部位がA(アデニン)である遺伝子をホモで有する被験者は「A/A」、両遺伝子をヘテロで有する被験者は「G/A」として表されている。また、表16において、GFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列番号10のヌクレオチド番号632)がTである遺伝子をホモで有する被験者は「T/T」、当該部位がC(シトシン)である遺伝子をホモで有する被験者は「C/C」、両遺伝子をヘテロで有する被験者は「T/C」として表されている。表16の結果より、健常人と2型糖尿病患者との比較において、それぞれのハプロタイプにおける頻度分布が有意に異なることが示された。このことは、HIRIP5遺伝子のイントロン3の3270番目のヌクレオチド(配列番号7のヌクレオチド番号288)多型とGFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列番号10のヌクレオチド番号632)多型を組み合わせたハプロタイプを調べることにより、糖尿病を発症する相対的危険度を判定できることを示すものである。
【0144】
7)2型糖尿病とHIRIP5遺伝子のイントロン3の3832番目のヌクレオチド(配列番号8のヌクレオチド番号310)多型とGFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列番号10のヌクレオチド番号632)多型を組み合わせたハプロタイプとの関係
日本人の健常人185名、日本人の2型糖尿病患者382名について、HIRIP5遺伝子のイントロン3の3832番目のヌクレオチド(配列番号8のヌクレオチド番号310)多型とGFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列番号10のヌクレオチド番号632)多型を組み合わせたハプロタイプ頻度を算出し、PD検定により2型糖尿病との関連を解析した。結果を表17に示す。
【0145】
【表17】
【0146】
表17においてHIRIP5遺伝子のイントロン3の3832番目のヌクレオチド(配列番号8のヌクレオチド番号310)がC(シトシン)である遺伝子をホモで有する被験者は「C/C」、当該部位がT(チミン)である遺伝子をホモで有する被験者は「T/T」、両遺伝子をヘテロで有する被験者は「C/T」として表されている。また、表17において、GFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列番号10のヌクレオチド番号632)がTである遺伝子をホモで有する被験者は「T/T」、当該部位がC(シトシン)である遺伝子をホモで有する被験者は「C/C」、両遺伝子をヘテロで有する被験者は「T/C」として表されている。表17の結果より、健常人と2型糖尿病患者との比較において、それぞれのハプロタイプにおける頻度分布が有意に異なることが示された。このことは、HIRIP5遺伝子のイントロン3の3832番目のヌクレオチド(配列番号8のヌクレオチド番号310)多型とGFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列番号10のヌクレオチド番号632)多型を組み合わせたハプロタイプを調べることにより、糖尿病を発症する相対的危険度を判定できることを示すものである。
【0147】
8)2型糖尿病とHIRIP5遺伝子のイントロン3の−168番目のヌクレオチド(配列番号9のヌクレオチド番号313)多型とGFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列番号10のヌクレオチド番号632)多型を組み合わせたハプロタイプとの関係
日本人の健常人186名、日本人の2型糖尿病患者385名について、HIRIP5遺伝子のイントロン3の−168番目のヌクレオチド(配列番号9のヌクレオチド番号313)多型とGFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列番号10のヌクレオチド番号632)多型を組み合わせたハプロタイプ頻度を算出し、アソシエーション法により2型糖尿病との関連を解析した。結果を表18に示す。
【0148】
【表18】
【0149】
表18においてHIRIP5遺伝子のイントロン3の−168番目のヌクレオチド(配列番号9のヌクレオチド番号313)がT(チミン)である遺伝子をホモで有する被験者は「T/T」、当該部位がA(アデニン)である遺伝子をホモで有する被験者は「A/A」、両遺伝子をヘテロで有する被験者は「T/A」として表されている。また、表18において、GFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列番号10のヌクレオチド番号632)がTである遺伝子をホモで有する被験者は「T/T」、当該部位がC(シトシン)である遺伝子をホモで有する被験者は「C/C」、両遺伝子をヘテロで有する被験者は「T/C」として表されている。表18の結果より、健常人と2型糖尿病患者との比較において、それぞれのハプロタイプにおける頻度分布が有意に異なることが示された。このことは、HIRIP5遺伝子のイントロン3の−168番目のヌクレオチド(配列番号9のヌクレオチド番号313)多型とGFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列番号10のヌクレオチド番号632)多型を組み合わせたハプロタイプを調べることにより、糖尿病を発症する相対的危険度を判定できることを示すものである。
【0150】
【発明の効果】
本発明によれば、糖尿病、特に2型糖尿病の相対的危険度を簡便に判定することができる。すなわち、本発明は糖尿病の発症危険性判定方法と該方法のための材料を提供する。
【0151】
【配列表】
【0152】
【配列表フリーテキスト】
配列番号1−変異の説明:(T)と(C)の置換による一塩基多型
配列番号2−変異の説明:(C)と(G)の置換による一塩基多型
配列番号3−変異の説明:(T)の一塩基挿入による多型
配列番号4−変異の説明:(T)と(C)の置換による一塩基多型
配列番号5−変異の説明:(C)と(G)の置換による一塩基多型
配列番号6−変異の説明:(T)と(C)の置換による一塩基多型
配列番号7−変異の説明:(A)と(G)の置換による一塩基多型
配列番号8−変異の説明:(C)と(T)の置換による一塩基多型
配列番号9−変異の説明:(T)と(A)の置換による一塩基多型
配列番号10−変異の説明:(T)と(C)の置換による一塩基多型
配列番号11〜30−人工配列の説明:プライマー[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for determining the risk of developing diabetes. More specifically, the present invention relates to a method for determining a potential risk of developing diabetes by detecting a novel gene polymorphism associated with the development of diabetes from a sample containing human genomic DNA.
[0002]
[Prior art]
Diabetes has been increasing in the number of patients in recent years and is attracting attention as one of adult diseases. Diabetes includes insulin-dependent type 1 diabetes and non-dependent type 2 diabetes. Among them, type 2 diabetes (non-insulin-dependent diabetes mellitus, NIDDM) is a type of diabetes that is common in Japanese and is detected early. Early treatment is important in terms of its prognosis.
[0003]
However, the causes of type 2 diabetes are diverse and little is known about the possible causes. Causes of insufficient insulin action in type 2 diabetes include abnormalities in the insulin sensitivity mechanism and decreased insulin secretion. In Europe and the United States, the former, that is, insulin resistance is the main cause of type 2 diabetes, but in Japan, insulin secretion deficiency is often the main cause.
[0004]
On the other hand, diabetes develops retinopathy, neuropathy, arteriosclerosis or nephropathy as its complications. In particular, when a diabetic suffers from nephropathy, the renal disorder causes hypertension and hyperlipidemia to worsen, further worsening the prognosis of the patient. Therefore, prevention and treatment of nephropathy are particularly important problems among diabetic complications.
[0005]
In recent years, with the rapid progress of molecular biology, knowledge on the mechanism of insulin action has been accumulated. Beginning to elucidate the structure of the insulin receptor, the signal transduction mechanism after the receptor has also been gradually elucidated. Under these circumstances, a therapeutic agent for diabetes [α-glycosidase inhibitor: Acarbose, Voglibose (for example, see Non-patent Documents 1 to 6), an insulin sensitizer: Troglitazone, Pioglitazone (for example, see Non-Patent Documents 7 to 11)] has also appeared and been released. On the other hand, in the United States, a biguanide agent was approved as a therapeutic agent for diabetes in 1996, and has been attracting attention because it can be used for daily medical treatment of diabetes (for example, see Non-Patent Documents 12 and 13). All of these drugs, unlike sulfonylurea (SU) drugs which have been widely used in daily medical practice since ancient times, have an action of lowering blood glucose without promoting insulin secretion from pancreatic β cells.
[0006]
At present, the following nine items are considered as an action mechanism of a therapeutic drug for diabetes having a function of improving insulin resistance. Activation of insulin receptor kinase, promotion of transfer of sugar transporter to cell membrane, action of rate-limiting enzyme of glucose metabolism and correction of abnormal glucose metabolism, suppression of hepatic gluconeogenesis, promotion of hepatic glucose uptake, enhancement of hepatic glycogen production, It is a decrease in blood lipid, a decrease in hepatic gluconeogenesis due to a decrease in blood lipid, and an increase in insulin sensitivity due to a decrease in blood lipid.
[0007]
Recent progress in pharmacogenomics research has made it possible to predict the effects and side effects of drugs on individual patients by genetic diagnosis from the relationship between genetic polymorphisms and drug effects or between genetic polymorphisms and side effects. In addition, by examining the relationship between a genetic polymorphism and a disease, it is becoming possible to make a preliminary diagnosis of some diseases and determine a prognosis. Examples of the former include gene polymorphisms of drug metabolizing enzymes. Known drug metabolizing enzymes whose activity increases or decreases due to polymorphism include cytochrome P4501A2, cytochrome P4502A6, cytochrome P4502C9, cytochrome P4502C19, cytochrome P4502D6, and cytochrome P4502E1. In addition, gene polymorphism also exists in a group of enzymes called conjugating enzymes such as thiopurine methyltransferase, N-acetyltransferase, UDP-glucuronosyltransferase, and glutathione S-transferase, and the activity decreases due to the polymorphism. (For example, see Non-Patent Document 14). As an example of the latter, a large number of disease-causing genes found from polymorphism analysis studies have been reported. For example, (1) HLA as a causative gene for ulcerative colitis, (2) TCRa as a causative gene for rheumatoid arthritis, (3) APOE4 as a causative gene for Alzheimer's disease, (4) a causative gene for schizophrenia Dopamine D3 receptor, 5) tryptophan hydroxylase as a causative gene for manic depression, 6) angiotensin precursor as a causative gene for albuminuria, 7) blood coagulation factor as a causative gene for myocardial infarction VII, (8) Leptin as a causal gene of obesity and the like (for example, see Non-Patent Document 15).
[0008]
TNF-α is considered to be an important substance involved in the pathogenesis of various inflammatory diseases. Recently, a polymorphism that enhances the expression of this gene is located in the 5′-terminal upstream region of the TNF-α gene. Was found to exist (for example, see Non-Patent Document 16). Since these polymorphisms enhance the expression level of the TNF-α gene, detection of the polymorphisms leads to advancement of TNF-α-related diseases such as juvenile rheumatoid arthritis, rheumatoid arthritis and diabetes. Diagnosis becomes possible (for example, see Patent Document 1).
[0009]
Regarding diabetes, the relationship between gene mutation and the onset of diabetes has been studied. Genes that have been identified so far to cause diabetes by a single abnormality include insulin, insulin receptor, insulin promoter factor, glucokinase, hepatocyte nucleus factor, amylin, and skeletal muscle glycogen synthesis. Enzymes and mitochondrial genes. In addition, genes considered to be involved in the development of type 2 diabetes include insulin receptor substrate, glucose transporter, mitochondrial glycerophosphate dehydrogenase, fatty acid binding protein, adrenergic receptor, glucagon receptor, potassium channel, CD38 and the like (for example, Non-Patent Document 17).
[0010]
Recently, it has been reported that the Arg140Trp polymorphism in CD38 increases the risk of diabetes (for example, see Non-Patent Document 18). Since this polymorphism is found in Japanese diabetic patients at a frequency of about 13%, it is considered to be useful for diagnosing risk for diabetes.
[0011]
By the way, glutamine: fructose-6-phosphate amide transferase (hereinafter referred to as “GFAT”) catalyzes the rate-limiting reaction of fructose-6-phosphate to glucosamine-6-phosphate in the hexosamine biosynthesis pathway. It is an important enzyme. It is thought that a drug that inhibits GFAT activity promotes the uptake of glucose into cells and can lower the blood glucose level, and is therefore expected to be developed as a therapeutic agent for diabetes. The mechanism of action of this GFAT inhibitor is explained as follows. The hexosamine biosynthesis pathway produces UDP-N-acetylglucosamine, CMP-N-acetylneuraminic acid, and the like in the metabolic process, and these flow as crude materials such as saccharification modification of proteins and proteoglycans or gangliosides. It is considered. On the other hand, when insulin binds to a receptor on the cell surface, an intracellular signal is activated, and a sugar transporter (GLUT4 or the like) pooled in the cell is transferred to the membrane surface, and glucose uptake is promoted. Incorporated glucose is metabolized by the glycolysis system and accumulates ATP as an energy source, but when incorporated in excess, fructose-6-phosphate, a glucose metabolite, will flow to the hexosamine biosynthesis pathway. . The flowing fructose-6-phosphate is converted to glucosamine-6-phosphate by GFAT. Although the detailed mechanism is unknown, various circumstantial evidences have shown that this glucosamine-6-phosphate metabolite suppresses the translocation of the sugar transporter to the membrane, thereby suppressing glucose uptake into cells. (For example, see Non-Patent Documents 19 to 23). From these facts, it is considered that the hexosamine biosynthetic pathway functions as a feedback mechanism for glucose uptake as one of its roles. And GFAT plays an important role as a rate-limiting enzyme in the pathway.
[0012]
In addition, recently, transgenic mice overexpressing antisense nucleotides of GFAT constitutively suppress the expression of GFAT, and administration of streptozotocin, a selective destroyer of pancreatic β cells, inhibits β cell apoptosis. Thus, it has been reported that the blood glucose level is improved (for example, see Non-Patent Document 24). In diabetics, this GFAT activity is generally known to be high, and is considered to be one of the causes of high blood sugar levels (for example, see Non-Patent Document 25). At present, two types of human-derived GFATs are known: GFAT1 (for example, see Non-Patent Document 26) and GFAT2 (for example, see Patent Document 2 and Non-Patent Document 27). It has been reported that GFAT1 is a 77 kDa protein consisting of 681 amino acids and GFAT2 is composed of 682 amino acids, but the full-length sequence of the GFAT1 gene has not yet been elucidated. The amino acid sequence homology between human GFAT1 and GFAT2 is 78%. In addition, mouse-derived (for example, see Non-Patent Document 28), yeast-derived GFAT (for example, see Non-patent Document 29), or Escherichia coli-derived GFAT (for example, see Non-Patent Document 30) have been reported. Shows high homology to human GFAT.
[0013]
On the other hand, the HIRA interacting protein 5 (hereinafter, referred to as “HIRP5”) gene located on the 5 ′ side of the GFAT1 gene on the genome is expected to bind to histones and participate in iron metabolism due to homology with known proteins. (See, for example, Non-Patent Document 31), but its detailed functions are completely unknown. Further, the relationship between the HIRIP5 gene and the aforementioned polymorphism present on the GFAT1 gene and diabetes has not been known at all.
[0014]
Diabetes is thought to be caused by multiple genetic polymorphisms or external factors such as eating habits rather than being caused by mutations or polymorphisms in a single gene, and the mechanism of its development remains unclear. There are many. Therefore, it is desired to further study the genes and polymorphisms involved in the onset of diabetes in the future.
[0015]
[Patent Document 1]
International Publication No. 98/54361 Pamphlet
[Patent Document 2]
JP-A-10-108683
[Non-patent document 1]
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[Non-Patent Document 31]
Biochemical. Biophys. Acta, 1517, 376-383 (2001).
[0016]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a determination method for determining the risk of developing diabetes, particularly type 2 diabetes, and a reagent and a kit for the method.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors examined DNA samples isolated from diabetic patients and healthy subjects and examined the frequency of gene polymorphisms present in the HIRIP5 gene and the GFAT1 gene. We found that polymorphisms existed. Then, they have found that the potential risk of developing diabetes can be determined with a high probability by detecting the gene polymorphism, and completed the present invention.
[0018]
That is, the present invention provides the following (1) to (9).
(1) In a sample containing human genomic DNA, by detecting a gene polymorphism present at any one or two or more positions selected from the following a) to j), and / or a haplotype consisting of a combination thereof, A method for determining the risk of developing diabetes of the sample provider.
a) Nucleotide at −34642 in the 5 ′ upstream region of HIRIP5 gene (nucleotide number 352 of SEQ ID NO: 1)
b) Nucleotide 26376 at the 5 ′ upstream region of HIRIP5 gene (nucleotide number 278 of SEQ ID NO: 2)
c) Nucleotide at position −350 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 311 of SEQ ID NO: 3)
d) Nucleotide 2721 of intron 4 of HIRIP5 gene (nucleotide number 262 of SEQ ID NO: 4)
e) The nucleotide at position 28256 in the 5 'upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 258 in SEQ ID NO: 5)
f) The nucleotide at position 27915 in the 5 ′ upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 299 in SEQ ID NO: 6)
g) Nucleotide at position 3270 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 288 of SEQ ID NO: 7)
h) Nucleotide 3832 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 310 of SEQ ID NO: 8)
i) The -168th nucleotide of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 313 of SEQ ID NO: 9)
j) The 36th nucleotide of the first intron of the GFAT1 gene (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10)
[0019]
(2) The method according to the above (1), wherein the diabetes is type 2 diabetes.
[0020]
(3) The detection target is any one or two or more selected from gene polymorphisms present at the following positions a) to d) and haplotypes shown below w) to z). The method according to (1) or (2).
a) Nucleotide at −34642 in the 5 ′ upstream region of HIRIP5 gene (nucleotide number 352 of SEQ ID NO: 1)
b) Nucleotide 26376 at the 5 ′ upstream region of HIRIP5 gene (nucleotide number 278 of SEQ ID NO: 2)
c) Nucleotide at position −350 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 311 of SEQ ID NO: 3)
d) Nucleotide 2721 of intron 4 of HIRIP5 gene (nucleotide number 262 of SEQ ID NO: 4)
w) Present at the nucleotide -28256 in the 5 'upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 258 of SEQ ID NO: 5) and at the nucleotide -27915 in the 5' upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 299 in SEQ ID NO: 6) Haplotype combining different genetic polymorphisms
x) A gene present at the 36th nucleotide of the first intron of the GFAT1 gene (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10 in the sequence listing) and the 3270th nucleotide of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 288 of SEQ ID NO: 7) Haplotype combining polymorphisms
y) The gene present at the 36th nucleotide of the first intron of the GFAT1 gene (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10 in the sequence listing) and the 3832th nucleotide of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 310 of SEQ ID NO: 8) Haplotype combining polymorphisms
z) It is present at the 36th nucleotide of the first intron of the GFAT1 gene (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10 in the sequence listing) and at the -168th nucleotide of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 313 of SEQ ID NO: 9). Haplotype combining genetic polymorphisms
[0021]
(4) Detection is performed by RFLP, PCR-SSCP, ASO hybridization, direct sequencing, ARMS, denaturing gradient gel electrophoresis, RNaseA cleavage, chemical cleavage, DOL, TaqMan PCR, Invader Method, MALDI-TOF / MS method, TDI method, molecular beacon method, dynamic allele-specific hybridization method, padlock probe method, UCAN method, nucleic acid hybridization method using DNA chip or DNA microarray, and ECA method The method according to any one of the above (1) to (3), wherein the method is performed using one or more methods selected from the group consisting of:
[0022]
(5) The method according to the above (4), wherein the detection is performed using a PCR-SSCP method or a direct sequence method.
[0023]
(6) any one polynucleotide selected from the following a) to j), or a labeled product thereof;
a) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 1, a continuous polynucleotide having a length of 16 to 500 bases and including the nucleotide of nucleotide number 352
b) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 2, a continuous polynucleotide having a length of 16 to 500 bases and including the nucleotide of nucleotide number 278.
c) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 3, a continuous polynucleotide having a length of 16 to 500 bases including the nucleotide of nucleotide No. 311
d) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 4, a continuous polynucleotide having a length of 16 to 500 bases and including the nucleotide of nucleotide number 262.
e) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 5, a continuous polynucleotide having a length of 16 to 500 bases including nucleotide of nucleotide number 258
f) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 6, a continuous polynucleotide having a length of 16 to 500 bases and including the nucleotide of nucleotide number 299.
g) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 7, a continuous polynucleotide having a length of 16 to 500 bases and including the nucleotide of nucleotide number 288.
h) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 8, a continuous polynucleotide having a length of 16 to 500 bases and including the nucleotide of nucleotide No. 310
i) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 9, a continuous polynucleotide having a length of 16 to 500 bases and including the nucleotide of nucleotide No. 313
j) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 10, a continuous polynucleotide having a length of 16 to 500 bases and including the nucleotide of nucleotide number 632
(However, when the polynucleotide is RNA, the base symbol “t” in the sequence listing should be read as “u”).
[0024]
(7) An oligonucleotide having a length of 15 to 30 bases or a label thereof, which hybridizes to a part of any one of the polynucleotides selected from the following a) to j) and specifically amplifies the polynucleotide. object;
a) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 1, a continuous polynucleotide having a length of 16 bases or more including the nucleotide of nucleotide number 352
b) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 2, a continuous polynucleotide having a length of 16 bases or more including the nucleotide of nucleotide number 278
c) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 3, a continuous polynucleotide having a length of 16 bases or more including the nucleotide of nucleotide No. 311
d) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 4, a continuous polynucleotide having a length of 16 bases or more including the nucleotide of nucleotide number 262
e) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 5, a continuous polynucleotide having a length of 16 bases or more including nucleotide of nucleotide number 258
f) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 6, a continuous polynucleotide having a length of 16 bases or more including the nucleotide of nucleotide number 299
g) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 7, a continuous polynucleotide having a length of 16 bases or more including nucleotide of nucleotide number 288
h) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 8, a continuous polynucleotide having a length of 16 bases or more including the nucleotide of nucleotide No. 310
i) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 9, a continuous polynucleotide having a length of 16 bases or more including the nucleotide of nucleotide No. 313
j) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 10, a continuous polynucleotide having a length of 16 bases or more including the nucleotide of nucleotide No. 632
(However, when the polynucleotide is RNA, the base symbol “t” in the sequence listing should be read as “u”).
[0025]
(8) An immobilized sample on which the polynucleotide according to (6) is immobilized.
[0026]
(9) A reagent or kit for determining the risk of developing diabetes, comprising at least one or more selected from the following 1) to 3).
1) The polynucleotide according to (6) or a labeled product thereof
2) The oligonucleotide according to (7) or a labeled product thereof
3) The solid-phased sample according to the above (8)
[0027]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The method of the present invention is a method for determining the risk of developing diabetes of a sample provider by detecting a novel gene polymorphism present on the HIRIP5 gene and / or GFAT1 gene in a sample containing human genomic DNA. .
[0028]
In the present specification, “gene polymorphism” includes both so-called single nucleotide polymorphism (single nucleotide polymorphism: single nucleotide polymorphism: SNP) and polymorphisms over a plurality of consecutive nucleotides. That is, in a human population, a mutation such as substitution, deletion, insertion, transposition, or inversion of one or more nucleotides at a specific site in one or more other individual genomes with reference to the genome sequence of a certain individual. Is present, it is statistically certain that the mutation is not a mutation that occurred in the one or more individuals, or it is not a mutation within the individual and is present in the population at a frequency of 1% or more. If it is proven in a family, the mutation is called a “gene polymorphism”.
[0029]
Hereinafter, the method of the present invention will be described in detail.
1. Novel genetic polymorphisms associated with the development of diabetes
The gene polymorphism to be detected in the present invention is a novel gene polymorphism present on the HIRIP5 gene or the GFAT1 gene, which has been confirmed to appear frequently in diabetic patients.
[0030]
In this specification, the positions of the polymorphisms in the HIRIP5 gene are registered in GenBank as follows: (1) HIRIP5 cDNA (Accession number: NM_015700.1); (2) HIRIP5 genomic DNA (Accession number: AC114772). .3). That is, since the position of the open reading frame of the HIRIP5 gene in Accession Number: NM_015700.1 is the 259th to 849th bases, the position of the 259th position in NM_015700.1 (the translation start codon ATG of the HIRIP5 gene (Corresponding to A) as +1 of exon 1 of the HIRIP5 gene, and the position of each polymorphism is described. Incidentally, since there is no report on the N-terminal amino acid sequence of the HIRIP5 protein at this time, the exact position of the translation initiation codon of the HIRIP5 gene has not been determined (for example, the position of the above translation initiation codon ATG is determined by Laurent et al. (It differs from the position of the ATG in the report [Biochim. Biophys. Acta, 1517, 376-383 (2001)]). Therefore, in the present specification, the position of each polymorphism on the HIRIP5 gene is specified by performing the above definition “the 259th position in NM — 015700.1 is set to +1 of exon 1 of the HIRIP5 gene”. did.
[0031]
That is, the gene polymorphism according to the present invention exists at the following positions a) to j).
a) Nucleotide at −34642 in the 5 ′ upstream region of HIRIP5 gene (nucleotide number 352 of SEQ ID NO: 1)
b) Nucleotide 26376 at the 5 ′ upstream region of HIRIP5 gene (nucleotide number 278 of SEQ ID NO: 2)
c) Nucleotide at position −350 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 311 of SEQ ID NO: 3)
d) Nucleotide 2721 of intron 4 of HIRIP5 gene (nucleotide number 262 of SEQ ID NO: 4)
e) The nucleotide at position 28256 in the 5 'upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 258 in SEQ ID NO: 5)
f) The nucleotide at position 27915 in the 5 ′ upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 299 in SEQ ID NO: 6)
g) Nucleotide at position 3270 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 288 of SEQ ID NO: 7)
h) Nucleotide 3832 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 310 of SEQ ID NO: 8)
i) The -168th nucleotide of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 313 of SEQ ID NO: 9)
j) The 36th nucleotide of the first intron of the GFAT1 gene (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10)
[0032]
In the method of the present invention, a haplotype consisting of a genetic polymorphism and / or a combination thereof present at any one or more positions selected from the above a) to j) is detected, and the risk of developing diabetes is detected. Determine the degree. That is, the determination may be performed based on the detection result of one or more gene polymorphisms, or may be performed based on the detection result of a haplotype in which two or more gene polymorphisms are combined. Alternatively, the determination may be made by combining the polymorphism and the haplotype.
[0033]
2. Preparation of sample containing human genomic DNA
The “sample containing human genomic DNA” used in the method of the present invention is prepared using any cells (excluding germ cells), tissues, organs, and the like isolated from subjects and clinical samples. As the material, leukocytes or mononuclear cells separated from peripheral blood are preferable, and leukocytes are most preferable. These materials are isolated according to methods commonly used in clinical tests.
[0034]
For example, when using leukocytes as a material, first, leukocytes are separated from peripheral blood isolated from a subject according to a conventional method. Next, proteinase K and sodium dodecyl sulfate (SDS) are added to the obtained leukocytes to decompose and denature the protein, followed by phenol / chloroform extraction to obtain genomic DNA (including RNA). RNA can be removed by RNase if necessary. However, the extraction of genomic DNA is not limited to the above method, but is well known in the art (for example, Sambrook, J. et al. (1989): “Molecular Cloning: A Laboratory Manual (2nd Ed.)”). Cold Spring Harbor Laboratory, NY), or a commercially available DNA extraction kit or the like.
[0035]
3. Gene polymorphism detection
Next, from the sample containing the obtained human genomic DNA, a novel gene polymorphism which is elucidated by the present inventors and is highly related to diabetes is detected. Hereinafter, a typical gene polymorphism detection method will be described.
[0036]
(1) RFLP (restriction fragment length polymorphism) method
When a gene polymorphism site is included in a restriction enzyme recognition site, the gene polymorphism can be detected from a difference in the length of a DNA fragment generated by digestion of the restriction enzyme. In this case, (1) a method in which genomic DNA is digested with a restriction enzyme, followed by Southern blotting; and (2) a DNA fragment containing a polymorphic site is amplified by PCR, cut with a restriction enzyme, and the DNA cut by electrophoresis. A method of analyzing the size of a fragment is exemplified. The probe used in the method (1) may be a DNA containing a polymorphic site of interest and corresponding to a sequence ranging from about 0.05 to 2 kb on the 5 'end and 3' end from the polymorphic site, respectively. Fragments (labeled with an isotope, biotin, a fluorescent dye, or the like) are preferred. The PCR primer used in the method (2) is preferably a 15-mer to 30-mer oligonucleotide for amplifying a DNA fragment of about 0.05 to 4 kb containing a polymorphic site.
[0037]
(2) PCR-SSCP method (single-stranded DNA higher-order structural polymorphism analysis)
The PCR-SSCP method is a method in which a DNA fragment containing a gene polymorphism site is amplified by PCR, heat-denatured, and single-stranded DNA having a different higher-order structure is separated by electrophoresis [Biotechniques, 16, 296- 297 (1994), Biotechniques, 21, 510-514 (1996)]. Since the migration distance of single-stranded DNA differs depending on the presence or absence of the gene polymorphism, the polymorphism can be typed by analyzing the pattern. In order to use it as a standard for typing, it is preferable to use a DNA sample derived from the human genome in which the nucleotide sequence of the polymorphic site has been confirmed in advance as a template DNA for PCR at the same time as the test sample. As a primer for PCR amplification, a 15-30 mer oligonucleotide for amplifying a DNA fragment of about 50-500 bp containing a polymorphic site, whose 5 ′ end is labeled with a fluorescent dye, is preferable.
[0038]
(3) ASO (Allele Specific Oligonucleotide) hybridization method
In the ASO hybridization method, a PCR product containing a gene polymorphism site is dot-blotted on a support such as a nylon filter, hybridized with a probe corresponding to each gene polymorphism, and then washed according to the Tm value of the probe. This is a method for detecting polymorphisms (hybrids are removed if there is a mismatch) [Clin. Chim. Acta, 189, 153-157 (1990)]. As the probe, a synthetic oligonucleotide of about 15 to 25 mer is usually used (labeling with a radioisotope, biotin or a fluorescent dye is necessary to obtain a signal). As the PCR primer, an oligonucleotide of 15 to 30 mer for amplifying a DNA fragment of about 0.05 to 4 kb containing a polymorphic site is preferable.
[0039]
(4) Direct sequence method
The direct sequencing method is a method in which a DNA fragment containing a gene polymorphism site is PCR-amplified and the nucleotide sequence of the amplified DNA is directly analyzed by the dideoxy method [Biotechniques, 11, 246-249 (1991)]. The PCR primer used in this method is preferably a 15 to 30 mer oligonucleotide for amplifying a DNA fragment of about 0.05 to 4 kb containing a polymorphic site. Further, as the sequence primer, preferably, a 15 to 30-mer oligonucleotide corresponding to a position on the 5 'end side of about 50 to 300 nucleotides from the polymorphic site is used.
[0040]
(5) ARMS (Amplification Refraction Mutation System) method
In PCR, after a primer is annealed to a template DNA, a complementary strand DNA is synthesized from the 5 'end to the 3' end by a DNA polymerase. If there is a mismatch in the 3 ′ terminal nucleotide of the primer, the efficiency of PCR decreases, and detection by electrophoresis becomes impossible. The ARMS method is a method in which PCR is performed using primers designed so that the 3 ′ terminal nucleotide is complementary to the mutant nucleotide to be detected, and a gene polymorphism is detected based on the presence or absence of an amplification product [Nuc . Acids. Res. , 19, 3561-3567 (1991), Nuc. Acids. Res. , 20, 4831-4837 (1992)]. The PCR primers used in this method are preferably 15-30 mer oligonucleotides designed such that the polymorphic site is located at the 3 'end, and the other is preferably the polymorphic site. The oligonucleotide is a 15 to 30-mer oligonucleotide at a distance of about 0.05 to 2 kb from the oligonucleotide.
[0041]
(6) Denaturing Gradient Gel Electrophoresis (hereinafter referred to as "DGGE") method
The DGGE method is a method for detecting a gene polymorphism by utilizing the fact that a heteroduplex having a mismatch in a PCR product is easier to dissociate than a homoduplex [Biotechniques, 27, 1016-1018 (1999). ]. Since the mobility of the heteroduplex in gel electrophoresis decreases as the dissociation progresses, if the density gradient of urea and formamide is set in the polyacrylamide gel to be used, the difference in mobility from the homoduplex will further increase. The presence of the highlighted double-stranded DNA containing the mismatch, ie, the presence of the mutation, is detected. The PCR primer used in this method is usually a 15 to 30 mer oligonucleotide for amplifying a DNA fragment of about 0.05 to 0.5 kb containing a polymorphic site.
[0042]
(7) RNase A cleavage method
RNase A (RNA degrading enzyme) has the property of degrading only single-stranded RNA without degrading double-stranded RNA or RNA / DNA complex. Therefore, after PCR-amplifying a DNA fragment containing a polymorphic site, an isotope-labeled RNA probe is hybridized with a denatured and single-stranded PCR product, treated with RNaseA, and then separated by electrophoresis. Since the RNA probe hybridized with DNA is cleaved at the mismatch site, it can be detected as two bands [DNA Cell. Biol. , 14, 87-94 (1995)]. As the RNA probe used in this method, an oligonucleotide of usually 15 to 30 mer containing a polymorphic site is preferable.
[0043]
(8) Chemical cutting method
After amplifying the DNA fragment containing the polymorphic site by PCR, the mismatch site of the double-stranded DNA, "c (cytosine)", is separately hydroxylamine, and "t (thymine)" is osmium tetraoxide. Modification and piperidine treatment cleaves the sugar. After forming a double strand using a labeled probe and performing the above-described treatment, electrophoresis is performed. If the size of the probe is short, mutation has been detected [Biotechniques, 21, 216-218 (1996) )]. The PCR primer used in this method is usually a 15 to 30 mer oligonucleotide for amplifying a DNA fragment of about 0.05 to 4 kb containing a polymorphic site.
[0044]
(9) DOL (Dye-labeled Oligonucleotide Ligation) method
In the DOL method, after a DNA fragment containing a gene polymorphism is PCR-amplified, a dye primer containing up to a base immediately before the fluorescently labeled polymorphic site and a dye terminator labeled with a fluorescent dye specific to each allele are used. This is a method of ligation using a thermostable DNA ligase [Genome Res. , 8, 549-556 (1998)]. The PCR primer used in this method is usually a 15 to 30 mer oligonucleotide for amplifying a DNA fragment of about 0.05 to 2 kb containing a polymorphic site.
[0045]
(10) TaqMan PCR method
The TaqMan PCR method is a method using PCR using a fluorescently labeled allele-specific oligonucleotide (TaqMan probe) and Taq DNA polymerase [Genet. Anal. , 14, 143-149 (1999), J. Am. Clin. Microbiol. , 34, 2933-2936 (1996)]. The PCR primer used in this method is usually a 15 to 30 mer oligonucleotide for amplifying a DNA fragment of about 0.05 to 2 kb containing a polymorphic site. The TaqMan probe is an oligonucleotide of about 15 to 30 bases including a polymorphic site, the 5 ′ end is labeled with a fluorescent reporter dye, and the 3 ′ end is labeled with a quencher (quencher). . By using this probe, it is possible to detect a nucleotide change between a wild type and a mutant type.
[0046]
(11) Invader method
In the invader method, two types of non-fluorescently labeled oligonucleotides and one type of fluorescently labeled oligonucleotide are used. One of the non-fluorescent-labeled oligonucleotides has a sequence (hereinafter, referred to as “flap”) at the 5 ′ end thereof, which is unrelated to the genomic sequence (hereinafter, referred to as “template”) in which the polymorphic site to be detected exists. The 3 'end of the flap is a complementary sequence specific to the sequence at the 5' end from the polymorphic site of the template (hereinafter referred to as "allele probe"). That is, the 5 'end of the complementary sequence portion specific to the template of the allele probe corresponds to the polymorphic site of the template. The other non-fluorescently labeled oligonucleotide has a complementary sequence specific to the sequence at the 3 ′ end from the polymorphic site of the template (hereinafter referred to as “invader probe”). The 3 'end of the invader probe also corresponds to the polymorphic site of the template, but need not be complementary to the nucleotide at the polymorphic site of the template. Fluorescently labeled oligonucleotides (hereinafter referred to as “FRET (fluorescence resonance transfer) probes”) have a sequence complementary to the flap at the 3 ′ end and a palindromic sequence at the 5 ′ end, so that the probe itself is not conjugated. It forms a main chain. A portion near the 5 'end of the FRET probe is labeled with a fluorescent dye, and a quencher for canceling the fluorescence is bound to the 5' end. First, when the allele probe and the invader probe are hybridized to the template, if the allele probe and the template are complementary at the polymorphic site, the template, the 5 'end of the allele probe and the 3''Terminal forms a special structure. An enzyme that specifically recognizes this structure and exhibits endonuclease activity (hereinafter referred to as “Crybase”) separates the flap portion from the allele probe. The released flap hybridizes with the 3 'end of the FRET probe. At this time, since the flap and the FRET probe form a structure specifically recognized by Clebase at the position of the 5 ′ end where the quencher of the FRET probe is bonded, the 5 ′ to which the quencher is bonded is formed. The terminal nucleotide is cleaved from the FRET probe by the cleabase, and the fluorescent dye remaining on the FRET probe emits fluorescence. On the other hand, when a mutation is present in the template sequence, and the allele probe and the template are not complementary at the polymorphic site and are mismatched, a structure specifically recognized by Clebase is not formed. Not detached from the probe. At this time, the flap remaining on the allele probe without being detached can also hybridize with the 3 ′ end of the FRET probe, but the quencher binds as compared with the case where the flap detached from the allele probe is hybridized. Since the reaction efficiency at which the 5 ′ terminal nucleotide is cleaved from the FRET probe by cleabase is low, the fluorescence intensity emitted by the FRET probe is also low. Based on the above principle, polymorphism can be detected [Science, 5109, 778-783 (1993), J. Am. Biol. Chem. , 30, 21387-21394 (1999), Nat. Biotechnol. , 17, 292-296 (1999)].
[0047]
(12) MALDI-TOF / MS method (Matrix Assisted Laser Desorption-time of
Flight / Mass Spectrometry) method
The MALDI-TOF / MS method is a method of synthesizing a single-stranded oligonucleotide containing a different nucleotide corresponding to an allele of a gene polymorphism, measuring the mass thereof, and detecting the difference with a mass spectrometer for typing. [Genome Res. , 7, 378-388 (1997), Eur. J. Clin. Chem. Clin. Biochem. , 35, 545-548 (1997)]. In the MALDI-TOF / MS method, first, a DNA fragment containing a polymorphic site is PCR-amplified, and then a DNA extension reaction product specific to each allele is masked by an extension reaction using primers adjacent to the polymorphic site. Analyze based on spectrum. The PCR primer used at this time is usually a 15 to 30 mer oligonucleotide for amplifying a DNA fragment of about 0.05 to 0.5 kb containing a polymorphic site. As a primer for detecting a polymorphism, an oligonucleotide of 15 to 30 mer adjacent to the polymorphic site is used.
[0048]
(13) TDI (Template-directed Dye-terminator Incorporation) method
In the TDI method, a DNA fragment containing a gene polymorphism is amplified by PCR, and then labeled with different fluorescent dyes corresponding to each allele by a primer extension reaction using a primer designed immediately before the polymorphic site. Is incorporated into a polymorphic site [Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 94, 10756-10761 (1997)]. The primer extension product is analyzed using a DNA sequencer (ABI Prism 377, manufactured by Applied Biosystems) or the like. The PCR primer used at this time is usually a 15 to 30 mer oligonucleotide for amplifying a DNA fragment of about 0.05 to 1 kb containing a polymorphic site.
[0049]
(14) Molecular Beacons method
Molecular Beacons are oligonucleotides having a luminescence suppressor (Quencher) and a fluorescent material (Fluorophore) at both ends. Usually, it is a stem-loop structure having a stem portion of 5 to 7 nucleotides and a loop structure of 15 to 30 nucleotides. Therefore, the phosphor does not emit light even under the excitation light irradiation due to the function of the light emission suppressor. On the other hand, when the target DNA homologous to the base sequence in the loop structure and the base sequence in the loop structure hybridize, the phosphor is excited under the excitation light to emit fluorescence because the distance between the luminescence suppressor and the phosphor is large. [Nat. Biotechnol. , 1, p49-53 (1998), Gene Medicine, 4, p46-48 (2000)]. The base sequence of the stem part of Molecular Beacon is not complementary to the target DNA. The Tm value (melting temperature) of the stem structure of Molecular Beacons is designed to be 7-10 ° C. higher than the Tm values of the target DNA and the PCR primer. Then, when the target region is amplified by PCR, Molecular Beacons are put into the reaction solution, and excitation light is applied at the annealing temperature of PCR to measure fluorescence. If Molecular Beacons is a sequence completely homologous to the target gene, it is hybridized. Fluorescent. Conversely, if there is a mismatch, Molecular Beacons cannot hybridize to the target and cannot emit fluorescence. Genetic polymorphisms can be found by this method.
[0050]
(15) Dynamic Allele-Specific Hybridization (DASH) method
This is a method in which a target DNA (60-90 base pairs) is amplified from genomic DNA by PCR using primers whose ends are biotinylated [Nat. Biotechnol. , 1, p87-88, (1999), Gene Medicine, 4, p47-48 (2000)]. After completion of the PCR, the strand on the side of the biotinylated primer binds to a microtiter well coated with streptavidin. On the other hand, the unmodified Primer strand cannot be bonded and is removed by rinsing with an alkaline solution. Thereafter, probe DNA (15-21 nucleotides) is hybridized to the biotinylated primer strand. At this time, a fluorescent substance (Syber Green Idye) that specifically binds to the double-stranded DNA and emits fluorescence is incorporated together. Thereafter, denaturation is performed while observing the fluorescence intensity. When the target DNA and the probe DNA are not completely complementary and have a mismatch, the temperature at which the target DNA denatures and emits no light is lower than in the case where it is completely complementary. By observing this difference in temperature, a gene polymorphism can be detected.
[0051]
(16) Padlock Probe method
Lizardi et al. [Nat. Genet. , 3, p225-232 (1998), Gene Medicine, 4, p50-51 (2000)]. A probe designed to be circular when hybridized to a single-stranded target DNA is used. The probe is hybridized to the target DNA, and then ligated with DNA ligase to form a complete circular shape. Then, alkaline phosphatase (Calph intestinal alkaline phosphatase (CIAP)) is used. The phosphate group is removed with the phosphatase of (2). When the terminal cannot be circularized due to a mismatch at the end, the phosphate group is lost and the circularization cannot be performed. A primer (1) is designed for this circular DNA and replicated with a DNA polymerase to obtain a replicon multimer. A primer (2) is also designed for this replicon, and the two types of primers are mixed together and reacted with DNA polymerase to amplify double-stranded DNA. The primer (1) is designed on a portion not complementary to the target DNA, and the primer (2) is a terminal portion of a circular probe (Padlock Probe) (a sequence complementary to the target DNA (gene polymorphism at the 3 ′ end). And a primer with a single nucleotide substitution at the 3 ′ end is used for polymorphism detection.Rolling cycle-reaction (RCR) is performed on the circularized probe (Padlock Probe). After amplification using the improved Hyperbranched Rolling-Circle Amplification (HRCA) method, treatment with a restriction enzyme at a restriction enzyme recognition site in Padlock Probe was performed, and electrophoresis was performed. To confirm the presence or absence of command.
[0052]
(17) UCAN method
The UCAN method [refer to the Takara Shuzo Co., Ltd. homepage (http://www.takara.co.jp)] is based on the 3 ′ end of a DNA-RNA-DNA primer (DRD primer) of a type in which RNA is sandwiched between DNA on both sides. The DNA is chemically changed so that the replication of the template DNA by the DNA polymerase does not occur. Next, the DRD primer designed so that the RNA part binds to the base part where the single base conversion may have occurred is paired with the template DNA. Only when the DRD primer and the template completely match, the RNA portion of the paired DRD primer is cleaved by RNaseH. As a result of this cleavage, a new 3 ′ end appears, the extension reaction by the DNA polymerase proceeds, and the template DNA is amplified. On the other hand, when the DRD primer and the template DNA do not match at that position, that is, when an SNP is present, RNaseH does not cut the DRD primer, and thus DNA amplification does not occur. By detecting the presence or absence of this gene amplification, a gene polymorphism can be detected.
[0053]
(18) DNA chip or DNA microarray
DNA chips or DNA microarrays are obtained by immobilizing DNA probes containing various types of polymorphic sites on a glass substrate, and hybridizing a labeled nucleic acid sample to detect the presence or absence of the polymorphism by a fluorescent signal. In general, a method of placing cDNA on a glass substrate is called a DNA microarray, and a method of synthesizing DNA on a glass substrate is called a DNA chip (oligo DNA chip). The probe immobilized (or synthesized) on the substrate is usually an oligonucleotide of about 20 mer containing a polymorphic site in the case of an oligo DNA array, or a double-stranded DNA of about 100 to 1500 mer in the case of a cDNA microarray. .
[0054]
(19) ECA method
The ECA (Electrochemical Array) method is a genotyping method utilizing the electrochemical properties of an intercalator that binds to a double strand of DNA. That is, a region containing a polymorphism on the genome is amplified by a PCR method, and an intercalator is acted after hybridizing with a probe complementary to each allele immobilized on a substrate. At this time, the amount of the intercalator to be bound differs depending on whether the probe is completely complementary or incompletely complementary to the probe. Since the intercalator used in the ECA method contains a substance called ferrocene having electrochemical properties, the electrical signal differs in proportion to the amount of the intercalator bound. The ECA method is a method for detecting a gene polymorphism using this difference [Anal. Chem. , 72, p1334-1341, 2000].
[0055]
The above are typical polymorphism detection methods, but are not limited thereto. Other known gene polymorphism detection methods can be used for the determination method of the present invention. Further, in the method of the present invention, these gene polymorphism detection methods may be used alone or in combination of two or more. As a preferred embodiment of the present invention, a determination method using a PCR-SSCP method or a direct sequence method will be described in Examples described later.
[0056]
4. Diabetes risk assessment reagent or kit
In the determination method of the present invention, in order to detect a genetic polymorphism associated with the onset of diabetes, a probe or solid-phased sample for detecting a sequence at or near the site where the gene polymorphism to be detected is present, or Primers for specifically amplifying the sequence are used. These probes, primers and immobilized samples are useful as reagents or kits for performing the determination method of the present invention.
[0057]
That is, the present invention provides a probe, a primer, and an immobilized sample for detecting a gene polymorphism on the HIRIP5 gene or the GFAT1 gene, and a reagent or kit for determining the risk of developing diabetes, comprising at least one or more of these. I will provide a.
[0058]
(1) Probe
The probe used in the method of the present invention is a polynucleotide probe that specifically hybridizes to a site containing a novel polymorphism on the HIRIP5 gene or GFAT1 gene and detects the polymorphism site.
[0059]
Such a probe is selected from the following a) to j) on the HIRIP5 gene (for example, the nucleotide sequence represented by SEQ ID NOS: 1 to 9) or the GFAT1 gene (for example, the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 10). It is designed as a continuous polynucleotide having a length of 16 to 500 bases, preferably 20 to 200 bases, more preferably 20 to 50 bases, including any one nucleotide.
a) Nucleotide at −34642 in the 5 ′ upstream region of HIRIP5 gene (nucleotide number 352 of SEQ ID NO: 1)
b) Nucleotide 26376 at the 5 ′ upstream region of HIRIP5 gene (nucleotide number 278 of SEQ ID NO: 2)
c) Nucleotide at position −350 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 311 of SEQ ID NO: 3)
d) Nucleotide 2721 of intron 4 of HIRIP5 gene (nucleotide number 262 of SEQ ID NO: 4)
e) The nucleotide at position 28256 in the 5 'upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 258 in SEQ ID NO: 5)
f) The nucleotide at position 27915 in the 5 ′ upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 299 in SEQ ID NO: 6)
g) Nucleotide at position 3270 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 288 of SEQ ID NO: 7)
h) Nucleotide 3832 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 310 of SEQ ID NO: 8)
i) The -168th nucleotide of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 313 of SEQ ID NO: 9)
j) The 36th nucleotide of the first intron of the GFAT1 gene (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10)
[0060]
(2) Primer
The primer used in the method of the present invention is an oligonucleotide primer for specifically amplifying a site containing a novel gene polymorphism on the HIRIP5 gene or the GFAT1 gene.
[0061]
Such a primer is selected from the preceding items a) to j) on the HIRIP5 gene (for example, the nucleotide sequence represented by SEQ ID NOS: 1 to 9) or the GFAT1 gene (for example, the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 10). An oligonucleotide having a length of 15 to 30 bases, preferably about 18 to 25 bases, for hybridizing to a part of a continuous polynucleotide containing any one nucleotide or nucleotide sequence and specifically amplifying the polynucleotide. Designed as nucleotides.
[0062]
The length of the polynucleotide to be amplified is appropriately set depending on the detection method used, but is generally 16 to 1000 bases, preferably 20 to 500 bases, and more preferably 20 to 200 bases. .
[0063]
From the above, a polynucleotide (or oligonucleotide consisting of a continuous nucleotide sequence of 15 bases or more contained in the sequence near the polymorphic site (for example, the nucleotide sequence represented by any one of SEQ ID NOS: 1 to 10)) ) Can be used as the above primer or probe.
[0064]
The primers or probes of the present invention include those in which an appropriate label for detection, for example, a fluorescent dye, an enzyme, a protein, a radioisotope, a chemiluminescent substance, biotin, or the like is added to the end of the sequence. .
[0065]
As the fluorescent dye used in the present invention, those generally used for labeling nucleotides and used for quantification and detection of nucleic acids can be suitably used. For example, HEX (4, 7, 2 ', 4', 5 ', 7'-hexachloro-6-carboxyfluorescein, green fluorescent dye, fluorescein, NED (Applied Biosystems, trade name, yellow fluorescent dye), or 6-FAM (Applied Biosystems, trade name, yellow green) Fluorescent dye), rhodamine or a derivative thereof (for example, tetramethylrhodamine (TMR)), but are not limited thereto. As a method for labeling a nucleotide with a fluorescent dye, an appropriate labeling method can be used among known labeling methods [see Nature Biotechnology, 14, p. 303-308 (1996)]. A commercially available fluorescent labeling kit can also be used (for example, oligonucleotide ECL 3'-oligolabeling system manufactured by Amersham Pharmacia).
[0066]
The primers of the present invention also include those to which a linker sequence for detecting a polymorphism is added at the end. Such a linker sequence includes, for example, a flap (a sequence completely unrelated to the sequence near the polymorphism) added to the 5′-terminal of the oligonucleotide used in the above-mentioned invader method.
[0067]
In the present specification, “polynucleotide” is synonymous with nucleic acid, and includes both DNA and RNA. It may be double-stranded or single-stranded, and thus, a polynucleotide having a certain sequence always includes a polynucleotide having a sequence complementary thereto (similarly, an oligonucleotide). . Furthermore, when the polynucleotide is RNA, the base symbol “t” shown in the sequence listing shall be read as “u”.
[0068]
Preferred examples of the above primers for detection using the SSCP method and the direct sequence method, which are one embodiment of the present invention, are shown below.
[0069]
i) For detecting a gene polymorphism at the −34642 nucleotide (nucleotide number 352 of SEQ ID NO: 1) in the 5 ′ upstream region of the HIRIP5 gene:
The sense strand primer is preferably 15 nucleotides or more (preferably 15 nucleotides or more) in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 1 to 351 of SEQ ID NO: 1, more preferably in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 152 to 351 of the same. 30 nucleotides) are selected. For example, the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 11 can be mentioned.
[0070]
As the antisense strand primer, 15 nucleotides or more (preferably, in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 353 to 720 of SEQ ID NO: 1), more preferably in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 353 to 552 of SEQ ID NO: 1 An antisense sequence of a contiguous nucleotide sequence (15-30 nucleotides) is selected. For example, the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 12 can be mentioned.
[0071]
ii) For detecting a gene polymorphism at nucleotide −26376 at the 5 ′ upstream region of HIRIP5 gene (nucleotide number 278 of SEQ ID NO: 2):
The sense strand primer is preferably 15 nucleotides or more (preferably 15 nucleotides or more) in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 1 to 277 of SEQ ID NO: 2, more preferably the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 78 to 277 of SEQ ID NO: 2. 30 nucleotides) are selected. For example, the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 13 can be mentioned.
[0072]
As the antisense strand primer, 15 nucleotides or more (preferably, in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 279 to 660 of SEQ ID NO: 2, more preferably in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 279 to 478 of SEQ ID NO: 2) An antisense sequence of a contiguous nucleotide sequence (15-30 nucleotides) is selected. For example, the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 14 can be mentioned.
[0073]
iii) For detecting a gene polymorphism at nucleotide −350 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 311 of SEQ ID NO: 3):
As the sense strand primer, 15 nucleotides or more (preferably 15 nucleotides or more) in the nucleotide sequence shown in nucleotide numbers 1 to 310 of SEQ ID NO: 3, more preferably in the nucleotide sequence shown in nucleotide numbers 111 to 310 in SEQ ID NO: 3 30 nucleotides) are selected. For example, the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 15 can be mentioned.
[0074]
As the antisense strand primer, 15 nucleotides or more (preferably, in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 312 to 720 of SEQ ID NO: 3, more preferably in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 312 to 511 of SEQ ID NO: 3) An antisense sequence of a contiguous nucleotide sequence (15-30 nucleotides) is selected. For example, the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 16 can be mentioned.
[0075]
iv) For detecting a gene polymorphism at nucleotide 2721 of intron 4 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 262 of SEQ ID NO: 4):
The sense strand primer is preferably 15 nucleotides or more (preferably 15 nucleotides or more) in the nucleotide sequence shown in nucleotide numbers 1 to 261 of SEQ ID NO: 4, more preferably in the nucleotide sequence shown in nucleotide numbers 62 to 261 in SEQ ID NO: 4. 30 nucleotides) are selected. An example is the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 17.
[0076]
As the antisense strand primer, 15 nucleotides or more (preferably, in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 263 to 720 of SEQ ID NO: 4), more preferably in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 263 to 462 of SEQ ID NO: 4 An antisense sequence of a contiguous nucleotide sequence (15-30 nucleotides) is selected. For example, the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 18 can be mentioned.
[0077]
v) For detecting a gene polymorphism at the nucleotide -28256 at the 5 ′ upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 258 of SEQ ID NO: 5):
The sense strand primer is preferably 15 nucleotides or more (preferably 15 nucleotides or more) in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 1 to 257 of SEQ ID NO: 5, more preferably in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 58 to 257 of the same. 30 nucleotides) are selected. For example, the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 19 can be mentioned.
[0078]
As the antisense strand primer, 15 nucleotides or more (preferably, in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 259 to 720 of SEQ ID NO: 5, more preferably in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 259 to 458 of SEQ ID NO: 5) An antisense sequence of a contiguous nucleotide sequence (15-30 nucleotides) is selected. For example, the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 20 can be mentioned.
[0079]
vi) For detecting a gene polymorphism at the nucleotide -27915 in the 5 'upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 299 in SEQ ID NO: 6):
The sense strand primer is preferably 15 nucleotides or more (preferably 15 nucleotides or more) in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 1 to 298 of SEQ ID NO: 6, more preferably in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 99 to 298 of the same. 30 nucleotides) are selected. For example, the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 21 can be mentioned.
[0080]
As the antisense strand primer, 15 nucleotides or more (preferably, in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 300 to 720 of SEQ ID NO: 6, more preferably in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 300 to 499 of SEQ ID NO: 6) An antisense sequence of a contiguous nucleotide sequence (15-30 nucleotides) is selected. For example, the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 22 can be mentioned.
[0081]
vii) For detecting a gene polymorphism at nucleotide 3270 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 288 of SEQ ID NO: 7):
The sense strand primer is preferably 15 nucleotides or more (preferably 15 nucleotides or more) in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 1 to 287 of SEQ ID NO: 7, more preferably in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 88 to 287 of the same. 30 nucleotides) are selected. An example is the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 23.
[0082]
As the antisense strand primer, 15 nucleotides or more (preferably, in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 289 to 720 of SEQ ID NO: 7, more preferably in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 289 to 488 of SEQ ID NO: 7) An antisense sequence of a contiguous nucleotide sequence (15-30 nucleotides) is selected. For example, the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 24.
[0083]
viii) For detection of a gene polymorphism at nucleotide 3832 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 310 of SEQ ID NO: 8):
The sense strand primer is preferably 15 nucleotides or more (preferably 15 nucleotides or more) in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 1 to 309 of SEQ ID NO: 8, and more preferably in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 110 to 309 of SEQ ID NO: 8. 30 nucleotides) are selected. For example, the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 25 can be mentioned.
[0084]
As the antisense strand primer, 15 nucleotides or more (preferably, in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 311 to 720 of SEQ ID NO: 8), more preferably in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 311 to 510 of SEQ ID NO: 8 An antisense sequence of a contiguous nucleotide sequence (15-30 nucleotides) is selected. For example, the nucleotide sequence set forth in SEQ ID NO: 26.
[0085]
ix) For detecting a gene polymorphism at nucleotide -168 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 313 of SEQ ID NO: 9):
The sense strand primer is preferably 15 nucleotides or more (preferably 15 nucleotides or more) in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 1 to 312 of SEQ ID NO: 9, more preferably in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 113 to 312 of the same. 30 nucleotides) are selected. An example is the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 27.
[0086]
As the antisense strand primer, 15 nucleotides or more (preferably, in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 314 to 720 of SEQ ID NO: 9), more preferably in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 314 to 513 of SEQ ID NO: 9 An antisense sequence of a contiguous nucleotide sequence (15-30 nucleotides) is selected. For example, the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 28.
[0087]
x) For detecting a gene polymorphism at the 36th nucleotide of intron 1 of the GFAT1 gene (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10):
The sense strand primer is preferably 15 nucleotides or 15 nucleotides in the nucleotide sequence shown in nucleotide numbers 132 to 631 of SEQ ID NO: 10 in the sequence listing, more preferably in the nucleotide sequence shown in nucleotide numbers 432 to 631 in the sequence listing. A continuous nucleotide sequence as described above (preferably 15 to 30 nucleotides), most preferably the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 29 in the sequence listing;
As the antisense strand primer, preferably 15 nucleotides or 15 nucleotides in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 633 to 782 of SEQ ID NO: 10 in the sequence listing, more preferably in the nucleotide sequence represented by nucleotide numbers 633 to 682 of the same. An antisense sequence of a continuous nucleotide sequence of more (preferably 15 to 30 nucleotides), most preferably the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 30 in the sequence listing.
[0088]
The polynucleotide that can be used as the primer or the probe can be obtained by chemical synthesis based on a method well-known in the art. Polynucleotides used as these probes or primers can be used as reagents for determining the risk of developing diabetes.
[0089]
(3) Immobilized sample
The immobilized sample of the present invention is produced by immobilizing the polynucleotide used as the probe described in (1) on a solid phase such as a glass plate, a nylon membrane, a microbead, a silicon chip, or a capillary. Immobilization to a solid phase may be a method of placing a previously synthesized polynucleotide on a solid phase, or a method of synthesizing a target polynucleotide on a solid phase. For the immobilization method, for example, in the case of a DNA microarray, a method suitable for a target solid-phased sample such as using a commercially available spotter (manufactured by Amersham) is well known in the art. Examples of such an immobilized sample include a gene chip, a cDNA microarray, an oligo array, a membrane filter, and the like.
[0090]
(4) Kit
The kit of the present invention contains a polynucleotide that can be used as the probe or the primer, and at least one or more selected from a solid-phased sample. The kit of the present invention contains, as necessary, other reagents, instruments, and the like necessary for carrying out the determination method of the present invention, such as hybridization, labeling of a probe, detection of a label, and the like, as necessary. Is also good.
[0091]
5. Analysis and evaluation of detection results
From the results of the statistical analysis of the detection of the novel gene polymorphism in diabetic patients and healthy subjects, it has been found that the method of the present invention can determine the potential risk of developing diabetes with a high probability.
[0092]
For example, according to the method of the present invention, as a result of examining a gene polymorphism in a sample containing the isolated human genomic DNA, a subject who meets one or more of the following conditions has diabetes. It is possible to provide information that the risk of developing is relatively high.
a) A subject having a gene in which the -34642 nucleotide (nucleotide number 352 of SEQ ID NO: 1) in the 5 'upstream region of the HIRIP5 gene is c (cytosine).
b) A subject having a gene whose nucleotide at position 26376 in the 5 ′ upstream region of HIRIP5 gene (nucleotide number 278 of SEQ ID NO: 2) is g (guanine)
c) A subject having a gene in which t- (thymine) at nucleotide -350 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 311 in SEQ ID NO: 3) is repeated twice.
d) A subject having a gene which is c (cytosine) at nucleotide 2721 of intron 4 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 262 of SEQ ID NO: 4).
[0093]
Also, by detecting a haplotype in which two or more gene polymorphisms are combined, it is possible to determine the potential risk of developing diabetes. For example, by detecting one or two or more of the following haplotypes of w) to z), the risk of developing a subject with diabetes can be determined.
[0094]
w) Present at the nucleotide -28256 in the 5 'upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 258 of SEQ ID NO: 5) and at the nucleotide -27915 in the 5' upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 299 in SEQ ID NO: 6) Haplotype combining different genetic polymorphisms
x) A gene present at the 36th nucleotide of the first intron of the GFAT1 gene (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10 in the sequence listing) and the 3270th nucleotide of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 288 of SEQ ID NO: 7) Haplotype combining polymorphisms
y) The gene present at the 36th nucleotide of the first intron of the GFAT1 gene (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10 in the sequence listing) and the 3832th nucleotide of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 310 of SEQ ID NO: 8) Haplotype combining polymorphisms
z) It is present at the 36th nucleotide of the first intron of the GFAT1 gene (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10 in the sequence listing) and at the -168th nucleotide of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 313 of SEQ ID NO: 9). Haplotype combining genetic polymorphisms
[0095]
According to the present invention, a subject whose relative risk of developing diabetes is found to be relatively high based on the above-described criteria can be notified to that effect, and measures can be taken in advance to prevent the development of diabetes. Therefore, the present invention is extremely useful as a test method for preventing diabetes.
[0096]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to Examples, but the present invention is not limited thereto.
[0097]
Example 1: Preparation of genomic DNA from peripheral blood
Leukocytes were isolated from peripheral blood of healthy Japanese people and type 2 diabetes patients. From this leukocyte, a genomic DNA sample of each subject was extracted using an automatic DNA extraction device (NA-1000: manufactured by Kurabo Industries). The absorbance at 260 nm of the obtained DNA samples was measured, and the DNA concentration of each sample was calculated. Thereafter, the genomic DNA was diluted to 50 ng / μl using sterile distilled water to obtain a PCR sample.
[0098]
Example 2: Amplification of DNA fragment containing polymorphism by PCR method
Using the genomic DNA sample of each subject obtained in Example 1 as a template, either of the 9 polymorphic sites on the HIRIP5 gene and the 1 polymorphic site on the GFAT1 gene was determined by the method described below. A DNA fragment containing either one was amplified.
[0099]
The 5 'end of each PCR primer used in this example was HEX (4,7,2', 4 ', 5', 7'-hexachloro-6-carboxyfluorescein, green fluorescent dye), NED (Applied BioSystems, trade name, yellow fluorescent dye, or 6-FAM (Applied Biosystems, trade name, yellow-green fluorescent dye) labeled with a fluorescent dye was ordered and purchased from Applied Biosystems.
[0100]
1) PCR for detecting whether the nucleotide at −34642 (nucleotide number 352 of SEQ ID NO: 1) in the 5 ′ upstream region of the HIRIP5 gene is t (thymine) or c (cytosine):
PCR was performed using the following primers and reaction conditions to amplify a 0.18 kbp DNA fragment containing a polymorphic site.
PCR primers:
Primer No. 1: 5′-AAGATGGCGGGGAGGCCAG-3 ′ (SEQ ID NO: 11)
Primer No. 2: 5'-CGGCTCCATCAGATGCACTAC-3 '(SEQ ID NO: 12)
(Both the No. 1 and No. 2 labels the 5 'end with FAM)
[0101]
[Table 1]
PCR conditions: 94 ° C for 30 seconds, 58 ° C for 30 seconds, 72 ° C for 1 minute, 37 cycles
[0102]
2) PCR for detecting whether the nucleotide at position 26376 in the 5 ′ upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 278 of SEQ ID NO: 2) is g (guanine) or c (cytosine):
PCR was performed using the following primers and reaction conditions to amplify a 0.10 kbp DNA fragment containing a polymorphic site.
PCR primers:
Primer No. 3: 5′-CTTCTGGGAAAGAATTCATCCT-3 ′ (SEQ ID NO: 13);
Primer No. 4: 5′-ACAGTCTGAGTATCTGGGCT-3 ′ (SEQ ID NO: 14)
(In both No. 3 and No. 4, the 5 'end is labeled with HEX.)
[0103]
[Table 2]
PCR conditions: 94 ° C for 30 seconds, 56 ° C for 30 seconds, 72 ° C for 1 minute, 37 cycles
[0104]
3) PCR for detecting whether the repetition of the nucleotide at position −350 of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 311 of SEQ ID NO: 3) t (thymine) is once or twice:
PCR was performed using the following primers and reaction conditions to amplify a 0.14 kbp DNA fragment containing a polymorphic site.
PCR primers:
Primer No. 5: 5'-ACCAGTAAATTGAGAAACTGA-3 '(SEQ ID NO: 15)
Primer No. 6: 5'-AAGCCAGTAAATATGCAGAC-3 '(SEQ ID NO: 16)
(Both No. 5 and No. 6 label the 5 'end with NED)
[0105]
[Table 3]
PCR conditions: 94 ° C for 30 seconds, 56 ° C for 30 seconds, 72 ° C for 1 minute, 37 cycles
[0106]
4) PCR for detecting whether nucleotide 2721 of intron 4 of HIRIP5 gene (nucleotide number 262 of SEQ ID NO: 4) is c (cytosine) or t (thymine):
PCR was performed using the following primers and reaction conditions to amplify a 0.15 kbp DNA fragment containing a polymorphic site.
PCR primers:
Primer No. 7: 5'-ACACCCATGCACTCTGGTCA-3 '(SEQ ID NO: 17),
Primer No. 8: 5'-TTACCATTTACTGTTTCCTATTTT-3 '(SEQ ID NO: 18)
(Both No. 7 and No. 8 label the 5 'end with HEX.)
[0107]
[Table 4]
PCR conditions: 94 ° C for 30 seconds, 53 ° C for 30 seconds, 72 ° C for 1 minute, 37 cycles
[0108]
5) PCR for detecting whether the -28256th nucleotide (nucleotide number 258 of SEQ ID NO: 5) in the 5 'upstream region of the HIRIP5 gene is g (guanine) or c (cytosine):
PCR was performed using the following primers and reaction conditions to amplify a 0.17 kbp DNA fragment containing a polymorphic site.
PCR primers:
Primer No. 9: 5'-GTAGCCTGAATCAGGTTCCA-3 '(SEQ ID NO: 19)
Primer No. 10: 5'-ACCCTGTAGAGAACACGAGT-3 '(SEQ ID NO: 20)
(Both No. 9 and No. 10 label the 5 'end with NED)
[0109]
[Table 5]
PCR conditions: 94 ° C for 30 seconds, 59 ° C for 30 seconds, 72 ° C for 1 minute, 37 cycles
[0110]
6) PCR for detecting whether the -27915 nucleotide (nucleotide number 299 of SEQ ID NO: 6) in the 5 'upstream region of the HIRIP5 gene is t (thymine) or c (cytosine):
PCR was performed with the following primers and reaction conditions to amplify a 0.16 kbp DNA fragment containing a polymorphic site.
PCR primers:
Primer No. 11: 5'-GCATTATGCGTTAGCCAGAC-3 '(SEQ ID NO: 21)
Primer No. 12: 5'-GGAGCGAGATACACTGGAAA-3 '(SEQ ID NO: 22)
(No. 11 labels the 5 'end with FAM, No. 12 labels the 5' end with HEX)
[0111]
[Table 6]
PCR conditions: 94 ° C for 30 seconds, 56 ° C for 30 seconds, 72 ° C for 1 minute, 37 cycles
[0112]
7) PCR for detecting whether nucleotide 3270 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 288 of SEQ ID NO: 7) is g (guanine) or a (adenine):
PCR was performed using the following primers and reaction conditions to amplify a 0.19 kbp DNA fragment containing a polymorphic site.
PCR primers:
Primer No. 13: 5'-GGTCTTCAAGTGATCCTCCT-3 '(SEQ ID NO: 23)
Primer No. 14: 5'-GCTCACACAATCTGCTGCCT-3 '(SEQ ID NO: 24)
(No. 13 labels the 5 'end with NED, No. 14 labels the 5' end with NED)
[0113]
[Table 7]
PCR conditions: 94 ° C for 30 seconds, 61 ° C for 30 seconds, 72 ° C for 1 minute, 37 cycles
[0114]
8) PCR for detecting whether the nucleotide at position 3832 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 310 in SEQ ID NO: 8) is c (cytosine) or t (thymine):
PCR was performed using the following primers and reaction conditions to amplify a 0.20 kbp DNA fragment containing a polymorphic site.
PCR primers:
Primer No. 15: 5'-GTGGTTTACATTAGTTCATCTT-3 '(SEQ ID NO: 25)
Primer No. 16: 5'-CATACACATATGACAGTATCT-3 '(SEQ ID NO: 26)
(No. 15 labels the 5 'end with FAM, No. 16 labels the 5' end with FAM)
[0115]
[Table 8]
PCR conditions: 94 ° C for 30 seconds, 56 ° C for 30 seconds, 72 ° C for 1 minute, 37 cycles
[0116]
9) PCR for detecting whether the -168th nucleotide of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 313 of SEQ ID NO: 9) is t (thymine) or a (adenine):
PCR was performed using the following primers and reaction conditions to amplify a 0.22 kbp DNA fragment containing a polymorphic site.
PCR primers:
Primer No. 17: 5'-CCTAACATCATTAGCATATCA-3 '(SEQ ID NO: 27)
Primer No. 18: 5′-GCAAGTACGAGTATTAAAACA-3 ′ (SEQ ID NO: 28)
(No. 17 labels the 5 'end with FAM, No. 18 labels the 5' end with FAM)
[0117]
[Table 9]
PCR conditions: 94 ° C for 30 seconds, 56 ° C for 30 seconds, 72 ° C for 1 minute, 37 cycles
[0118]
10) PCR for detecting whether the nucleotide at position 36 (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10) of the first intron of the GFAT1 gene is c (cytosine) or t (thymine):
PCR was performed using the following primers and reaction conditions to amplify a 0.16 kbp DNA fragment containing a polymorphic site.
PCR primers:
Primer No. 19: 5'-CACCGAAGCTCGTGTGTGCA-3 '(SEQ ID NO: 29)
Primer No. 20: 5′-CGCCTTGGGCCTTAGCGGCA-3 ′ (SEQ ID NO: 30)
(No. 19 labels the 5 'end with HEX, No. 20 labels the 5' end with HEX)
[0119]
[Table 10]
PCR conditions: 94 ° C for 1 minute, 55 ° C for 1 minute, 72 ° C for 2 minutes and 30 seconds, 40 cycles
[0120]
Example 3: Detection of polymorphisms in HIRIP5 gene and GFAT1 gene
1) Analysis using DNA sequencer
The nucleotide sequence for identifying each polymorphic site of the HIRIP5 gene and the GFAT1 gene was determined by a conventional method using a DNA sequencer (ABI PRISM 377: manufactured by Applied Biosystems).
[0121]
As a result, it was confirmed that each polymorphism exists at the following positions.
a) the nucleotide at −34642 in the 5 ′ upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 352 in SEQ ID NO: 1);
b) the nucleotide at position 26376 in the 5 'upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 278 of SEQ ID NO: 2);
c) the -350th nucleotide of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 311 of SEQ ID NO: 3);
d) nucleotide 2721 of intron 4 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 262 of SEQ ID NO: 4);
e) the nucleotide at position 28256 in the 5 'upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 258 of SEQ ID NO: 5);
f) the nucleotide at position 27915 in the 5 ′ upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 299 of SEQ ID NO: 6);
g) nucleotide 3270 of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 288 of SEQ ID NO: 7);
h) the nucleotide at position 3832 of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 310 of SEQ ID NO: 8);
i) the -168th nucleotide of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 313 of SEQ ID NO: 9);
j) Position 36 of the first intron of the GFAT1 gene (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10)
[0122]
2) SSCP method
One-fifth of each PCR product obtained in Example 2 was added to a 5: 1 mixture of formamide solution: loading buffer (a 0.05 M aqueous solution of EDTA containing 0.03 g / ml blue dextran) and mixed. After heat denaturation at 95 ° C. for 2 minutes, the mixture was ice-cooled to prepare a sample for electrophoresis. This sample was electrophoresed on a non-denaturing polyacrylamide gel, and a polymorphism was detected based on a difference in mobility of DNA fragments based on a difference in allele.
[0123]
The electrophoresis gel used was a 12% polyacrylamide gel to which 5% glycerol was added (gel thickness: 0.2 mm). In addition, in order to confirm that there is no change in polymorphism detection due to a difference in measurement conditions, 10% polyacrylamide and 5% glycerol were added, and 12% polyacrylamide gel was added with 10% glycerol. The procedure was performed under two conditions.
[0124]
The electrophoresis was carried out by using a DNA sequencer (ABI PRISM 377: manufactured by Applied Biosystems) and applying a current of 3 to 12 hours using an A filter at a constant power of 30 watts. The fluorescent band was detected using the detection function of the DNA sequencer. During electrophoresis, in order to maintain the gel plate temperature, water adjusted to 20 ° C. by a cooling device (RTE-III, manufactured by Neslab) was circulated outside the gel plate. The genotype of each DNA fragment was determined as a positive control using the DNA fragment for which the nucleotide sequence of the polymorphic site was determined in 1) above.
[0125]
Example 4: Association between HIRIP5 gene and GFAT1 gene polymorphism and diabetes
The association between the HIRIP5 gene and type 2 diabetes was analyzed by an association analysis method (association method). Chi-square method was used for significance test. (Fisher et al., Biostatistics, John Willey & Sons, 1993). Haplotype analysis was performed using the Arlequin program (statistical analysis software manufactured by Laurent Excoffer, URL: http://lgb.unige.ch/arlequin/). Exact test of population difference (PD test), which is an extension of Fisher's direct probability calculation method, was used for the significant difference test ("Basic Medical Statistics Revised 4th Edition", co-authored by Katsumi Kano and Hideto Takahashi, Nanedo, 1995) Year). The significance level was 5% risk, and those with less than 5% risk were judged to have significant difference.
[0126]
1) Relationship between type 2 diabetes and the nucleotide at -34642 in the 5 'upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 352 in SEQ ID NO: 1)
The allele frequency at the -34642th nucleotide (nucleotide number 352 of SEQ ID NO: 1) in the 5 'upstream region of the HIRIP5 gene was calculated for 190 healthy Japanese people and 393 Japanese type 2 diabetes patients, and the association method was used. The association with type 2 diabetes was analyzed. Table 11 shows the results.
[0127]
[Table 11]
[0128]
In Table 11, the nucleotide at position -34642 (nucleotide number 352 of SEQ ID NO: 1) in the 5 'upstream region of the HIRIP5 gene is represented by "T" when it is thymine, or "C" when it is cytosine. From the results in Table 11, the allele frequency of the −34642 nucleotide (nucleotide number 352 of SEQ ID NO: 1) polymorphism in the 5 ′ upstream region of the HIRIP5 gene was statistically significantly higher between healthy individuals and patients with type 2 diabetes. It was shown to be different. This indicates that the relative risk of developing diabetes can be determined by examining the polymorphism at the −34642 nucleotide (nucleotide number 352 of SEQ ID NO: 1) in the 5 ′ upstream region of the HIRIP5 gene.
[0129]
2) Relationship between type 2 diabetes and the 26376th nucleotide (nucleotide number 278 of SEQ ID NO: 2) in the 5 'upstream region of the HIRIP5 gene
Allele frequency of type-2 diabetes and polymorphism at nucleotide -26376 at the 5 'upstream region of HIRIP5 gene (nucleotide number 278 of SEQ ID NO: 2) in 191 Japanese healthy people and 390 Japanese type 2 diabetes patients Was calculated, and the association with type 2 diabetes was analyzed by the association method. Table 12 shows the results.
[0130]
[Table 12]
[0131]
In Table 12, the nucleotide at the 26376th nucleotide (nucleotide number 278 of SEQ ID NO: 2) in the 5 ′ upstream region of the HIRIP5 gene is represented by “G” when it is guanine, or “C” when it is cytosine. . From the results in Table 12, the allele frequency and the genotype frequency of the polymorphism at nucleotide −26,376 at the 5 ′ upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 278 of SEQ ID NO: 2) between healthy individuals and type 2 diabetes patients are shown. It was shown to be statistically significantly different. This indicates that the relative risk of developing diabetes can be determined by examining the polymorphism at the nucleotide 26376 at the 5 ′ upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 278 of SEQ ID NO: 2). .
[0132]
3) Relationship between type 2 diabetes and nucleotide -350 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 311 of SEQ ID NO: 3)
The allele frequency at the -350th nucleotide of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 311 of SEQ ID NO: 3) was calculated for 190 healthy Japanese people and 394 Japanese type 2 diabetes patients, and the association method was used. The association with type 2 diabetes was analyzed. Table 13 shows the results.
[0133]
[Table 13]
[0134]
In Table 13, when the repetition of T at the -350th nucleotide (nucleotide number 311 of SEQ ID NO: 3) of intron 3 of the HIRIP5 gene is performed once, it is referred to as "T". Is represented. From the results in Table 13, the allele frequency of the -350th nucleotide (nucleotide number 311 in SEQ ID NO: 3) polymorphism of intron 3 of the HIRIP5 gene is statistically significantly different between healthy individuals and patients with type 2 diabetes. It was shown. This indicates that the relative risk of developing diabetes can be determined by examining the polymorphism at nucleotide −350 of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 311 in SEQ ID NO: 3).
[0135]
4) Relationship between type 2 diabetes and polymorphism at nucleotide 2721 (nucleotide number 262 of SEQ ID NO: 4) of intron 4 of HIRIP5 gene
For 191 healthy Japanese subjects and 388 Japanese patients with type 2 diabetes, the allele frequency of the 2271st nucleotide (nucleotide number 262 of SEQ ID NO: 4) of intron 4 of type 2 diabetes and HIRIP5 gene was calculated. The association with type 2 diabetes was analyzed by the association method. Table 14 shows the results.
[0136]
[Table 14]
[0137]
In Table 14, the site of nucleotide 2721 (nucleotide number 262 of SEQ ID NO: 4) of intron 4 of HIRIP5 gene is expressed as "C" when it is cytosine, or "T" when it is thymine. From the results shown in Table 14, the allele frequency of the 2721 nucleotide polymorphism of nucleotide 2721 (nucleotide number 262 of SEQ ID NO: 4) of intron 4 of the HIRIP5 gene is statistically significantly different between healthy individuals and patients with type 2 diabetes. It has been shown. This indicates that the relative risk of developing diabetes can be determined by examining the polymorphism at nucleotide 2721 of intron 4 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 262 of SEQ ID NO: 4).
[0138]
5) Type 2 diabetes and the nucleotide at position 28256 in the 5 'upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 258 in SEQ ID NO: 5) and the nucleotide at position 27915 in the 5' upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide in SEQ ID NO: 6) No. 299) Relationship with haplotype combining polymorphisms
For 191 Japanese healthy subjects and 386 Japanese type 2 diabetic patients, the −28256 nucleotide polymorphism (nucleotide number 258 of SEQ ID NO: 5) in the 5 ′ upstream region of the HIRIP5 gene and the 5 ′ position of the HIRIP5 gene The haplotype frequency was calculated by combining the −27915 nucleotide (nucleotide number 299 of SEQ ID NO: 6) polymorphism in the basin, and the association with type 2 diabetes was analyzed by PD test. Table 15 shows the results.
[0139]
[Table 15]
[0140]
In Table 15, subjects homozygous for a gene having a G at the -28256th nucleotide (nucleotide number 258 of SEQ ID NO: 5) in the 5 'upstream region of the HIRIP5 gene are "G / G", and the site is C (cytosine). A subject having a homozygous is expressed as “C / C”, and a subject having both genes as a heterogeneity is expressed as “G / C”. In Table 15, subjects homozygous for a gene in which the -27915th nucleotide (nucleotide number 299 of SEQ ID NO: 6) in the 5 'upstream region of the HIRIP5 gene is T are "T / T", and the site is C ( Subjects having a homozygous gene (cytosine) are represented as “C / C”, and subjects having both genes as a heterogeneity are represented as “T / C”. From the results of Table 15, it was shown that the frequency distribution of each haplotype was significantly different in the comparison between healthy subjects and type 2 diabetic patients. This means that the polymorphism at nucleotide -28,256 at the 5 'upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 258 of SEQ ID NO: 5) and the nucleotide at the nucleotide -27915 at the 5' upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 299 of SEQ ID NO: 6) 2) It indicates that the relative risk of developing diabetes can be determined by examining haplotypes that combine polymorphisms.
[0141]
6) Polymorphism at nucleotide 3270 (nucleotide number 288 of SEQ ID NO: 7) of intron 3 of HIRIP5 gene and nucleotide 36 (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10) of first intron of GFAT1 gene Relationship with haplotypes
For 185 Japanese healthy people and 357 Japanese type 2 diabetic patients, the 3270th nucleotide (nucleotide number 288 of SEQ ID NO: 7) of intron 3 of the HIRIP5 gene and the 36th nucleotide of the first intron of the GFAT1 gene were found. Of the nucleotide (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10) polymorphism was calculated, and the association with type 2 diabetes was analyzed by PD test. Table 16 shows the results.
[0142]
[Table 16]
[0143]
In Table 16, subjects homozygous for the gene in which the 3270th nucleotide (nucleotide number 288 of SEQ ID NO: 7) of intron 3 of the HIRIP5 gene is G have the gene “G / G”, and the gene whose site is A (adenine). A subject having homozygosity is represented as “A / A”, and a subject having heterozygous both genes is represented as “G / A”. In Table 16, subjects homozygous for a gene in which the 36th nucleotide (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10) of the first intron of the GFAT1 gene is T are “T / T”, and the site is C (cytosine). A subject having a homozygous is expressed as “C / C”, and a subject having a heterozygous both genes is expressed as “T / C”. From the results of Table 16, it was shown that the frequency distribution of each haplotype was significantly different in comparison between healthy subjects and type 2 diabetic patients. This indicates that the 3270th nucleotide (nucleotide number 288 of SEQ ID NO: 7) polymorphism of intron 3 of the HIRIP5 gene and the 36th nucleotide (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10) of the first intron of the GFAT1 gene are combined. This indicates that the relative risk of developing diabetes can be determined by examining the haplotypes.
[0144]
7) Polymorphism at nucleotide 3832 of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 310 of SEQ ID NO: 8) and nucleotide polymorphism of nucleotide 36 of intron 1 of the GFAT1 gene (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10) in type 2 diabetes and HIRIP5 gene Relationship with haplotypes
About 185 Japanese healthy people and 382 Japanese type 2 diabetes patients, the polymorphism of nucleotide 3832 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 310 of SEQ ID NO: 8) and the 36th nucleotide of intron 1 of GFAT1 gene were found. Of the nucleotide (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10) polymorphism was calculated, and the association with type 2 diabetes was analyzed by PD test. Table 17 shows the results.
[0145]
[Table 17]
[0146]
In Table 17, subjects homozygous for a gene in which the nucleotide at position 3832 of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 310 in SEQ ID NO: 8) is C (cytosine) are “C / C”, and the site is T (thymine). Subjects who have a certain gene homozygously are indicated as "T / T", and subjects who have both genes heterozygously are indicated as "C / T". In Table 17, subjects homozygous for a gene in which the 36th nucleotide (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10) of the first intron of the GFAT1 gene is T are “T / T”, and the site is C (cytosine). A subject having a homozygous is expressed as “C / C”, and a subject having a heterozygous both genes is expressed as “T / C”. From the results of Table 17, it was shown that the frequency distribution of each haplotype was significantly different in the comparison between healthy subjects and type 2 diabetic patients. This means that the polymorphism at nucleotide 3832 of intron 3 (nucleotide number 310 of SEQ ID NO: 8) of the HIRIP5 gene and the nucleotide polymorphism at nucleotide 36 (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10) of the first intron of GFAT1 gene are combined. This indicates that the relative risk of developing diabetes can be determined by examining the haplotypes.
[0147]
8) Type 2 diabetes and a polymorphism at the -168th nucleotide of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 313 of SEQ ID NO: 9) and a polymorphism of the 36th nucleotide of the first intron of the GFAT1 gene (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10) Relationship with haplotypes combining types
For 186 Japanese healthy people and 385 Japanese type 2 diabetic patients, the polymorphism at nucleotide -168 of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 313 of SEQ ID NO: 9) and 36 of the first intron of the GFAT1 gene were determined. The haplotype frequency combining the second nucleotide (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10) polymorphism was calculated, and the association with type 2 diabetes was analyzed by the association method. The results are shown in Table 18.
[0148]
[Table 18]
[0149]
In Table 18, subjects homozygous for a gene in which the -168th nucleotide (nucleotide number 313 of SEQ ID NO: 9) of intron 3 of the HIRIP5 gene is T (thymine), is "T / T", and the site is A (adenine). Are homozygously expressed as "A / A", and those having both genes heterozygically are expressed as "T / A". In Table 18, subjects homozygous for the gene in which the 36th nucleotide (nucleotide number 632 in SEQ ID NO: 10) of the first intron of the GFAT1 gene is T are “T / T”, and the site is C (cytosine). A subject having a homozygous is expressed as “C / C”, and a subject having a heterozygous both genes is expressed as “T / C”. From the results in Table 18, it was shown that the frequency distribution of each haplotype was significantly different in a comparison between a healthy person and a type 2 diabetic patient. This means that the polymorphism at nucleotide -168 of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 313 of SEQ ID NO: 9) and the nucleotide polymorphism at the nucleotide 36 of intron 1 (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10) of the GFAT1 gene are different. This indicates that the relative risk of developing diabetes can be determined by examining the combined haplotypes.
[0150]
【The invention's effect】
According to the present invention, the relative risk of diabetes, particularly type 2 diabetes, can be easily determined. That is, the present invention provides a method for determining the risk of developing diabetes and materials for the method.
[0151]
[Sequence list]
[0152]
[Sequence List Free Text]
SEQ ID NO: 1—Description of mutation: single nucleotide polymorphism due to substitution of (T) and (C)
SEQ ID NO: 2 Description of mutation: Single nucleotide polymorphism due to substitution of (C) and (G)
SEQ ID NO: 3—Description of mutation: polymorphism due to single nucleotide insertion of (T)
SEQ ID NO: 4-Description of mutation: single nucleotide polymorphism due to substitution of (T) and (C)
SEQ ID NO: 5 Description of mutation: Single nucleotide polymorphism due to substitution of (C) and (G)
SEQ ID NO: 6 Description of mutation: Single nucleotide polymorphism due to substitution of (T) and (C)
SEQ ID NO: 7-Description of mutation: single nucleotide polymorphism by substitution of (A) and (G)
SEQ ID NO: 8-Description of mutation: single nucleotide polymorphism due to substitution of (C) and (T)
SEQ ID NO: 9-Description of mutation: single nucleotide polymorphism by substitution of (T) and (A)
SEQ ID NO: 10-Description of mutation: single nucleotide polymorphism due to substitution of (T) and (C)
SEQ ID NOS: 11-30-Description of Artificial Sequence: Primer
Claims (9)
a)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−34642番目のヌクレオチド(配列番号1のヌクレオチド番号352)
b)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−26376番目のヌクレオチド(配列番号2のヌクレオチド番号278)
c)HIRIP5遺伝子のイントロン3の−350番目のヌクレオチド(配列番号3のヌクレオチド番号311)
d)HIRIP5遺伝子のイントロン4の2721番目のヌクレオチド(配列番号4のヌクレオチド番号262)
e)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−28256番目のヌクレオチド(配列番号5のヌクレオチド番号258)
f)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−27915番目のヌクレオチド(配列番号6のヌクレオチド番号299)
g)HIRIP5遺伝子のイントロン3の3270番目のヌクレオチド(配列番号7のヌクレオチド番号288)
h)HIRIP5遺伝子のイントロン3の3832番目のヌクレオチド(配列番号8のヌクレオチド番号310)
i)HIRIP5遺伝子のイントロン3の−168番目のヌクレオチド(配列番号9のヌクレオチド番号313)
j)GFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列番号10のヌクレオチド番号632)In a sample containing human genomic DNA, the sample is provided by detecting a gene polymorphism present at any one or more positions selected from the following a) to j) and / or a haplotype comprising a combination thereof: For determining the risk of developing diabetes in an elderly person.
a) Nucleotide at −34642 in the 5 ′ upstream region of HIRIP5 gene (nucleotide number 352 of SEQ ID NO: 1)
b) Nucleotide 26376 at the 5 ′ upstream region of HIRIP5 gene (nucleotide number 278 of SEQ ID NO: 2)
c) Nucleotide at position −350 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 311 of SEQ ID NO: 3)
d) Nucleotide 2721 of intron 4 of HIRIP5 gene (nucleotide number 262 of SEQ ID NO: 4)
e) The nucleotide at position 28256 in the 5 'upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 258 in SEQ ID NO: 5)
f) The nucleotide at position 27915 in the 5 ′ upstream region of the HIRIP5 gene (nucleotide number 299 in SEQ ID NO: 6)
g) Nucleotide at position 3270 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 288 of SEQ ID NO: 7)
h) Nucleotide 3832 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 310 of SEQ ID NO: 8)
i) The -168th nucleotide of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide number 313 of SEQ ID NO: 9)
j) The 36th nucleotide of the first intron of the GFAT1 gene (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10)
a)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−34642番目のヌクレオチド(配列番号1のヌクレオチド番号352)
b)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−26376番目のヌクレオチド(配列番号2のヌクレオチド番号278)
c)HIRIP5遺伝子のイントロン3の−350番目のヌクレオチド(配列番号3のヌクレオチド番号311)
d)HIRIP5遺伝子のイントロン4の2721番目のヌクレオチド(配列番号4のヌクレオチド番号262)
w)HIRIP5遺伝子の5’上流域の−28256番目のヌクレオチド(配列番号5のヌクレオチド番号258)、およびHIRIP5遺伝子の5’上流域の−27915番目のヌクレオチド(配列番号6のヌクレオチド番号299)に存在する遺伝子多型を組合せたハプロタイプ
x)GFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列表の配列番号10のヌクレオチド番号632)、およびHIRIP5遺伝子のイントロン3の3270番目のヌクレオチド(配列番号7のヌクレオチド番号288)に存在する遺伝子多型を組合せたハプロタイプ
y)GFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列表の配列番号10のヌクレオチド番号632)、およびHIRIP5遺伝子のイントロン3の3832番目のヌクレオチド(配列番号8のヌクレオチド番号310)に存在する遺伝子多型を組合せたハプロタイプ
z)GFAT1遺伝子の第1イントロンの36番目のヌクレオチド(配列表の配列番号10のヌクレオチド番号632)、およびHIRIP5遺伝子のイントロン3の−168番目のヌクレオチド(配列番号9のヌクレオチド番号313)に存在する遺伝子多型を組合せたハプロタイプThe detection target is any one or two or more selected from gene polymorphisms present at the following positions a) to d) and haplotypes represented by the following w) to z). The described method.
a) Nucleotide at −34642 in the 5 ′ upstream region of HIRIP5 gene (nucleotide number 352 of SEQ ID NO: 1)
b) Nucleotide 26376 at the 5 ′ upstream region of HIRIP5 gene (nucleotide number 278 of SEQ ID NO: 2)
c) Nucleotide at position −350 of intron 3 of HIRIP5 gene (nucleotide number 311 of SEQ ID NO: 3)
d) Nucleotide 2721 of intron 4 of HIRIP5 gene (nucleotide number 262 of SEQ ID NO: 4)
w) Present at nucleotide -28,256 at the 5 ′ upstream region of HIRIP5 gene (nucleotide number 258 of SEQ ID NO: 5) and at nucleotide 27,915 at the 5 ′ upstream region of HIRIP5 gene (nucleotide number 299 of SEQ ID NO: 6) X) The haplotype x) obtained by combining the gene polymorphisms, the 36th nucleotide of the first intron of the GFAT1 gene (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10 in the sequence listing), and the 3270th nucleotide of intron 3 of the HIRIP5 gene (nucleotide of SEQ ID NO: 7) Haplotype combining the genetic polymorphisms present at nucleotides 288) y) 36th nucleotide of the first intron of the GFAT1 gene (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10 in the sequence listing) and 3832 of intron 3 of the HIRIP5 gene Haplotype z combining the genetic polymorphisms present at the nucleotides (nucleotide number 310 of SEQ ID NO: 8), the 36th nucleotide of the first intron of the GFAT1 gene (nucleotide number 632 of SEQ ID NO: 10 in the sequence listing), and HIRIP5 Haplotype combining gene polymorphisms present at nucleotide -168 of intron 3 of the gene (nucleotide number 313 of SEQ ID NO: 9)
a)配列番号1で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号352のヌクレオチドを含む16〜500塩基長の連続したポリヌクレオチド
b)配列番号2で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号278のヌクレオチドを含む16〜500塩基長の連続したポリヌクレオチド
c)配列番号3で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号311のヌクレオチドを含む16〜500塩基長の連続したポリヌクレオチド
d)配列番号4で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号262のヌクレオチドを含む16〜500塩基長の連続したポリヌクレオチド
e)配列番号5で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号258のヌクレオチドを含む16〜500塩基長の連続したポリヌクレオチド
f)配列番号6で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号299のヌクレオチドを含む16〜500塩基長の連続したポリヌクレオチド
g)配列番号7で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号288のヌクレオチドを含む16〜500塩基長の連続したポリヌクレオチド
h)配列番号8で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号310のヌクレオチドを含む16〜500塩基長の連続したポリヌクレオチド
i)配列番号9で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号313のヌクレオチドを含む16〜500塩基長の連続したポリヌクレオチド
j)配列番号10で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号632のヌクレオチドを含む16〜500塩基長の連続したポリヌクレオチド
(ただし、上記ポリヌクレオチドがRNAである場合、配列表中の塩基記号「t」は「u」に読み替えるものとする)。Any one polynucleotide selected from the following a) to j), or a labeled product thereof;
a) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 1, a continuous polynucleotide having a length of 16 to 500 bases including the nucleotide of nucleotide number 352 b) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 2, containing the nucleotide of nucleotide number 278 A continuous polynucleotide having a length of 16 to 500 bases c) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 3, a continuous polynucleotide having a length of 16 to 500 bases including nucleotide 311 d) A nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 4 Above, a continuous polynucleotide of 16-500 bases in length comprising nucleotides of nucleotide number 262 e) On the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 5, 16-500 bases in length comprising nucleotides of nucleotide number 258 The following polynucleotide f) On the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 6, a continuous polynucleotide having a length of 16 to 500 bases including the nucleotide of nucleotide number 299 g) On the nucleotide sequence shown in SEQ ID NO: 7, nucleotide number 288 H) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 8, a continuous polynucleotide of 16-500 bases containing nucleotides of nucleotide No. 310 i) SEQ ID NO: 9 On the nucleotide sequence shown, a continuous polynucleotide having a length of 16 to 500 bases including the nucleotide of nucleotide No. 313 j) On the nucleotide sequence shown in SEQ ID No. 10, the nucleotide of nucleotide No. 632 Comprising 16 to 500 bases long contiguous polynucleotide (however, when the polynucleotide is RNA, the nucleotide symbol "t" in the sequence table is replaced with "u").
a)配列番号1で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号352のヌクレオチドを含む16塩基長以上の連続したポリヌクレオチド
b)配列番号2で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号278のヌクレオチドを含む16塩基長以上の連続したポリヌクレオチド
c)配列番号3で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号311のヌクレオチドを含む16塩基長以上の連続したポリヌクレオチド
d)配列番号4で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号262のヌクレオチドを含む16塩基長以上の連続したポリヌクレオチド
e)配列番号5で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号258のヌクレオチドを含む16塩基長以上の連続したポリヌクレオチド
f)配列番号6で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号299のヌクレオチドを含む16塩基長以上の連続したポリヌクレオチド
g)配列番号7で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号288のヌクレオチドを含む16塩基長以上の連続したポリヌクレオチド
h)配列番号8で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号310のヌクレオチドを含む16塩基長以上の連続したポリヌクレオチド
i)配列番号9で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号313のヌクレオチドを含む16塩基長以上の連続したポリヌクレオチド
j)配列番号10で示されるヌクレオチド配列上において、ヌクレオチド番号632のヌクレオチドを含む16塩基長以上の連続したポリヌクレオチド
(ただし、上記ポリヌクレオチドがRNAである場合、配列表中の塩基記号「t」は「u」に読み替えるものとする)。An oligonucleotide having a length of 15 to 30 bases or a labeled product thereof, which hybridizes to a part of any one of the polynucleotides selected from the following a) to j) and specifically amplifies the polynucleotide;
a) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 1, a continuous polynucleotide having a length of 16 bases or more containing the nucleotide of nucleotide number 352 b) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 2, containing 16 nucleotides containing the nucleotide of nucleotide number 278 A) a continuous polynucleotide having a length of 16 bases or more including the nucleotide of nucleotide No. 311 d) a nucleotide having a length of 16 nucleotides or more including the nucleotide of nucleotide No. 311; A continuous polynucleotide having a length of 16 bases or more containing nucleotides of nucleotide number 262 e) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 5, a continuous polynucleotide having a length of 16 bases or more containing nucleotides of nucleotide number 258 F) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 6, a continuous polynucleotide having a length of 16 bases or more including the nucleotide of nucleotide number 299 g) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 7, including the nucleotide of nucleotide number 288 A continuous polynucleotide having a length of 16 bases or more h) On the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 8, a continuous polynucleotide having a length of 16 bases or more including the nucleotide of nucleotide No. 310 i) On a nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 9 A) a continuous polynucleotide having a length of 16 bases or more containing nucleotides of nucleotide number 313; j) a continuous polynucleotide having a length of 16 bases or more containing nucleotides of nucleotide number 632 on the nucleotide sequence represented by SEQ ID NO: 10; Reochido (However, if the polynucleotide is RNA, the nucleotide symbol "t" in the sequence table is replaced with "u").
1)請求項6記載のポリヌクレオチド、またはその標識物
2)請求項7記載のオリゴヌクレオチド、またはその標識物
3)請求項8記載の固相化試料A reagent or kit for determining the risk of developing diabetes, comprising at least one selected from the following 1) to 3):
1) The polynucleotide according to claim 6 or a labeled product thereof 2) The oligonucleotide according to claim 7 or a labeled product thereof 3) The immobilized sample according to claim 8
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002307007A JP2004141013A (en) | 2002-10-22 | 2002-10-22 | Method for judging onset risk to diabetes |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020105562A1 (en) * | 2018-11-20 | 2020-05-28 | Okinawa Institute Of Science And Technology School Corporation | Method for evaluating risk of type 2 diabetes using blood metabolites as an index |
-
2002
- 2002-10-22 JP JP2002307007A patent/JP2004141013A/en active Pending
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WO2020105562A1 (en) * | 2018-11-20 | 2020-05-28 | Okinawa Institute Of Science And Technology School Corporation | Method for evaluating risk of type 2 diabetes using blood metabolites as an index |
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