【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はファクシミリ装置の技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ファクシミリ装置は、ファクシミリ受信したデータを受信直後にプリンタにて印字出力するように構成されている。すなわち、ファクシミリ装置が通信回線からＮＣＵ、モデムを介して受信したファクシミリデータを、符号化・復合化器であるコーデックによりビットマップデータ等の画像データに変換して、その画像データをプリンタにより記録紙にプリントアウトするようにしている。
また、受信したファクシミリデータの音声出力を可能として、視覚障害者にも利用可能としたファクシミリ装置が公知となっている。このファクシミリ装置においては、受信したファクシミリデータの文字情報を点字に変換する手段を設けることにより、ファクシミリデータの点字による印字出力と文字情報の音声出力を可能としている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
【特許文献１】
特開平６−２２２７１１号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ファクシミリ装置がファクシミリデータの受信時において印字不可能な状態にある場合、例えば、紙詰まり等、プリンタ機構にトラブルが発生していたり、記録紙やトナー等の消耗品切れが発生していたり、コピージョブやプリンタジョブ等によってプリンタが利用されていたりする場合には、ファクシミリデータをその受信直後にプリントアウトできず、用件をすぐに確認できないという問題があった。また、プリンタ機構のトラブルが深刻なものである場合は、プリンタ修理に時間がかかってしまうことがあった。さらには、悪くするとその修理作業時に、受信したファクシミリデータが失われてしまうおそれもあった。
また、前掲の特許文献１に記載のファクシミリ装置において、点字出力や音声出力を機能させるためには、点字出力、音声出力等の出力モードの指定をあらかじめ行っておく必要があり、ファクシミリ装置が印字不可能な状態にある場合に、音声出力モードの指定がなされていなければ、同様の不具合が生ずるといった虞がある。
さらに、受信したファクシミリデータの音声出力を行うだけでなく、ファクシミリ装置に音声入力した情報を、ファクシミリ送信したり、電子メールで送信したりすることによって、ファクシミリ装置の利用性の向上が図れるのである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項１においては、少なくともファクシミリ受信時に、自機が印字不可能な状態である場合に、受信したファクシミリデータを保持するメモリと、この保持したデータに対して文字認識処理を施してテキストデータを作成する手段と、作成されたテキストデータをユーザに対して報知する出力手段とを備えたものである。
【０００６】
請求項２においては、前記出力手段を、音声出力手段および／または表示出力手段としたものである。
【０００７】
請求項３においては、テキストデータの出力を行った後に、前記メモリに保持したファクシミリデータを削除可能としたものである。
【０００８】
請求項４においては、入力された音声データに対して音声認識処理を施してテキストデータを作成する手段と、作成されたテキストデータの送信手段とを、備えたものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を添付の図面を用いて説明する。
図１は本発明を適用したファクシミリ装置の制御構成を示すブロック図、図２はファクシミリデータを受信した直後におけるファクシミリ装置の手順を示す図、図３はファクシミリデータの受信時にファクシミリ装置が印字不可能な状態の場合の手順を示す図、図４はファクシミリデータの受信時にファクシミリ装置が印字可能な状態の場合の手順を示す図、図５はファクシミリ装置により音声入力されたデータの送信処理を行う場合の手順を示す図である。
【００１０】
まず、本発明の一実施例を適用したファクシミリ装置１について図１を用いて説明する。
ファクシミリ装置１は、装置全体を制御する主制御部（ＣＰＵ）１０と、該ＣＰＵ１０の制御プログラムを格納するＲＯＭ１１と、前記ＣＰＵ１０のワークエリア等として用いられるＲＡＭ１２と、送受信データの変調および復調を行うファックスモデム１４と、通信回線（公衆回線）との接続制御を行い、また、相手先の電話番号（ファックス番号）に対応したダイアル信号の送出および着信を検出するＮＣＵ（ネットワーク・コントロール・ユニット）１３とを備えている。
また、ファクシミリ装置１は、符号化・復号化器であるコーデック１６と、原稿の内容を読み取る光電変換素子２２と、該光電変換素子２２により読み取った原稿を処理する画像処理部２１と、ＬＡＮ４１を通じて複数のコンピュータ装置であるＰＣ４２・４２・・・と接続可能なＬＡＮインターフェイス（ＬＡＮ Ｉ／Ｆ）４０とを備えている。
【００１１】
さらに、ファクシミリ装置１は、ファクシミリ装置１の動作状態等の各種情報の表示出力手段であるディスプレイ（表示部）１５と、ファクシミリ装置が受信したデータ等を記録紙上に出力（記録）し、電子写真方式で構成されるプリンタ１７と、ユーザに視覚を通じてファクシミリ装置１の動作状態を報知する報知ランプ１８と、聴覚を通じてファクシミリ装置１の動作状態を報知するブザー１９と、ファクシミリ装置１周囲の音声を収集するためのマイク２４と、該マイク２４により収集（入力）された音声データに対して音声認識処理を施すための音声認識部２３と、ファクシミリ装置１外部への音声出力手段であるスピーカ２６と、該スピーカ２６により音声出力を行う際に作動される音声合成部２５と、ファクシミリ装置１が受信したデータ等に対して文字認識処理を施すためのＯＣＲ処理部２７と、ファクシミリ装置１の環境設定を行うためのライブラリ３１と、ファクシミリ装置１が受信したデータ等を一時的に記憶するためのメモリ３２と、ユーザが各種のキー入力を行う操作部３３とを備えている。
【００１２】
ライブラリ３１には、メッセージライブラリ３１ａ、フォントライブラリ３１ｂ、アクセントライブラリ３１ｃ等が備えられており、ユーザは前記各ライブラリ３１ａ・３１ｂ・３１ｃ等を参照して、ファクシミリ装置１の環境設定を行うことができる。ライブラリ３１の参照および設定は、操作部３３に配置される各種キーを操作することにより行われる。
【００１３】
メモリ３２には、ファクシミリ装置１が受信したファクシミリデータを一時的に格納（保持）するファクシミリデータ記憶領域３２ａと、ビットマップデータを一時的に格納するビットマップデータ記憶領域３２ｂと、テキストデータを一時的に格納するテキストデータ記憶領域３２ｃと、マイク２４により入力された音声データを一時的に格納する音声データ記憶領域３２ｄとがそれぞれ設けられている。
【００１４】
また、操作部３３には、ファクシミリ装置１を操作するための各種キーが配置されており、例えば、スタートキー３３ａ、テンキー３３ｂ、ワンタッチキー３３ｃ、短縮キー３３ｄ、音声入力許可キー３３ｅ等が配置されている。
【００１５】
次に、ファクシミリ装置１がファクシミリデータを受信した直後の手順を、図２を参照して説明する。
この手順では、図２に示すように、まず、ファクシミリ装置１において、通信回線からＮＣＵ１３、モデム１４を介してファクシミリデータを受信すると（ステップＳ１）、ＣＰＵ１０によりファクシミリ装置１がファクシミリデータの印字が可能な状態かどうかの判定がなされる（ステップＳ２）。
すなわち、印字不可能な場合には、受信したファクシミリデータをメモリ３２のファクシミリデータ記憶領域３２ａに格納し（ステップＳ５）、ファクシミリ装置１が印字可能な状態となった後に、この格納したファクシミリデータをプリンタ１７にて印字出力できるようにしておく。
【００１６】
一方、印字可能な場合には、ファクシミリ装置１のメモリ受信機能が予めアクティブに設定されているかどうかの判定がなされる（ステップＳ３）。
このとき、アクティブに設定されていない場合には、受信したファクシミリデータをコーデック１６においてビットマップデータに符号変換してプリンタ１７にて記録紙にプリントアウトし（ステップＳ４）、一方、アクティブに設定されている場合には、受信したファクシミリデータをプリントアウトせずに、コーデックで符号変換した後、メモリ３２のファクシミリデータ記憶領域３２ａに格納する（ステップＳ５）。
【００１７】
なお、ファクシミリ装置１が「印字可能な状態」とは、ファクシミリ装置１がファクシミリデータの受信直後に、そのファクシミリデータをプリンタ１７にて印字出力可能な状態を意味し、具体的には、ファクシミリデータの受信時において、ファクシミリ装置１に紙詰まり等のエラーが起こっていない状態、記録紙やトナー等の消耗品切れが発生していない状態、コピージョブやプリンタジョブ等によってプリンタ１７が利用されていない状態等を意味する。また、メモリ受信機能のアクティブ設定の切り換えは、操作部３３にて行われる。
【００１８】
次に、ファクシミリデータの受信時に、ファクシミリ装置１が印字不可能な状態の場合の手順について、図３を参照して説明する。
この場合、例えば、ファクシミリ装置１に紙詰まり等のエラーが発生していたり、記録紙やトナー等の消耗品切れが発生していたり、コピージョブやプリンタジョブ等によってプリンタ１７が利用されていたりするため、ファクシミリデータを受信直後に印字できない状態となっている。
【００１９】
この手順では、図３に示すように、まず、ファクシミリ装置１において、ＣＰＵ１０によりメモリ３２のファクシミリデータ記憶領域３２ａにユーザが未確認のファクシミリデータが存在するかどうかの判定が行われる（ステップＴ１）。
【００２０】
そして、存在する場合には、ファクシミリ装置１はブザー１９を鳴動させ、報知ランプ１８を点灯させて、未確認のファクシミリデータが存在する旨の報知をユーザに対して行った上で、音声合成部２５を作動させてスピーカ２６からこのファクシミリデータを音声出力するかどうかを問いかけるメッセージを、スピーカ２６にて音声出力し、ユーザに対して報知する（ステップＴ２）。なお、音声合成部２５を作動させる際には、ライブラリ３１のメッセージライブラリ３１ａ、アクセントライブラリ３１ｃが参照され、ユーザが設定したメッセージ、アクセントによる音声出力が行われる。
【００２１】
このメッセージに対して、音声出力を行う指示をユーザが操作部３３において入力操作したがどうかの判定が行われる（ステップＴ３）。すなわち、指示が入力された場合には、ファクシミリデータをコーデック１６においてビットマップデータに符号変換し（ステップＴ４）、変換されたビットマップデータをメモリ３２のビットマップデータ記憶領域３２ｂに格納する。そして、ＯＣＲ処理部２７を作動させて文字認識処理を行うことにより、ビットマップデータの文字情報を認識させ、この認識した文字情報をテキストデータに変換し、テキストデータを作成する（ステップＴ５）。このとき、作成されたテキストデータをメモリ３２のテキストデータ記憶領域３２ｃに格納する。一方、ステップＴ３において指示が入力されない場合には、後述するステップＴ９へ移行する。
【００２２】
次に、ファクシミリデータに図形データが含まれているかどうかの判定がなされる（ステップＴ６）。このとき、ＯＣＲ処理部２７にて文字認識処理を行った際に、ファクシミリデータに文字情報以外の情報が含まれていれば、図形データが含まれているものと判定し、含まれていなければ、図形データが含まれていないものと判定する。
そして、図形データが含まれていない場合には、このファクシミリデータの発信元情報とテキストデータ記憶領域３２ｃに格納されているテキストデータとを、音声合成部２５を作動させてスピーカ２６にて音声出力する（ステップＴ７）。
ここで、「ファクシミリデータの発信元情報」とは、発信元の電話番号、受信日時のほか、ファクシミリ装置１に発信元の電話番号とともに、氏名、名称等が登録されている場合には、この発信元の氏名、名称等を含んだ情報を意味する。一方、図形データが含まれている場合には、図形データを含むファクシミリデータである旨のメッセージとこのファクシミリデータの発信元情報とテキストデータ記憶領域３２ｃに格納されているテキストデータとを、音声合成部２５を作動させてスピーカ２６にて音声出力する（ステップＴ１１）。
【００２３】
次に、メモリ３２のファクシミリデータ記憶領域３２ａに格納されているファクシミリデータの削除を行うかどうかを問いかけるメッセージを、音声合成部２５を作動させてスピーカ２６から音声出力し、ユーザに対して報知する（ステップＴ８）。そして、このメッセージに対して、ユーザが削除指示を操作部３３において入力操作すれば（ステップＴ９）、ファクシミリデータ記憶領域３２ａに格納されているファクシミリデータの削除が行われる（ステップＴ１０）。このとき、メモリ３２にファクシミリデータから変換されたデータ（ビットマップデータ、テキストデータ）が存在すれば、このデータも同時に削除される。一方、削除指示が入力されない場合には（ステップＴ９）、ファクシミリデータ記憶領域３２ａにファクシミリデータをそのまま格納しておく。
ステップＴ７において、スピーカ２６からの音声出力にて、ファクシミリデータのうちの文字情報の内容をユーザにとって確認可能となっているため、ファクシミリ装置１が印字可能な状態となった後に、記録紙にプリントアウトする必要ない用件があれば、削除することができ、記録紙等の消耗品を節約できる。
そして、ユーザにとって必要な用件のファクシミリデータをファクシミリデータ記憶領域３２ａに格納したままにしておいて、ファクシミリ装置１が印字可能となった後に、記録紙にプリントアウトすればよい。
【００２４】
なお、前述のステップＴ２、ステップＴ７、ステップＴ８、およびステップＴ１１におけるスピーカ２６での音声出力による出力手段の代わりに、ディスプレイ１５での表示出力による出力手段を採用してもよく、また、両者を組み合わせた出力手段を採用してもよい。
【００２５】
以上のように、ファクシミリ装置１が印字不可能な状態で受信したファクシミリデータに文字情報が含まれている場合には、その文字情報を抽出して、スピーカ２６からの音声出力により読み上げ、ディスプレイ１５に表示し、又は、文字情報に加えて送信元の情報をも読み上げることで、表示させている。さらに、音声、表示出力後に、不要なファクシミリデータを削除可能としている。
これにより、ユーザにとって受信したファクシミリの用件、送信元の情報をすぐに確認することが可能となる。また、プリントアウトする必要のない用件のファクシミリデータをプリントアウトすることがなくなり、記録紙等の消耗品を節約できる。また、音声出力を行うことで、視覚障害者にとってもファクシミリ装置１が利用可能となり、利用性を向上させている。
【００２６】
次に、ファクシミリデータの受信時に、ファクシミリ装置１が印字可能な状態の場合の手順について、図４を参照して説明する。
この場合、例えば、ファクシミリ装置１に紙詰まり等のエラーが発生しておらず、記録紙やトナー等の消耗品切れが発生しておらず、コピージョブやプリンタジョブ等によってプリンタ１７が利用されていないため、ファクシミリデータを受信直後にプリントアウトできる状態となっている。
【００２７】
この手順では、図３に示すように、まず、ファクシミリ装置１において、ＣＰＵ１０によりメモリ３２のファクシミリデータ記憶領域３２ａにユーザが未確認のファクシミリデータが存在するかどうかの判定が行われる（ステップＵ１）。
【００２８】
未確認のファクシミリデータが存在する場合には、ファクシミリ装置１はブザー１９を鳴動させるとともに、報知ランプ１８を点灯させて、未確認のファクシミリデータが存在する旨の報知をユーザに対して行った上で、このファクシミリデータを音声出力するかどうかを問いかけるメッセージを、音声合成部２５を作動させてスピーカ２６にて音声出力し、ユーザに対して報知する（ステップＵ２）。なお、音声合成部２５を作動させる際には、ライブラリ３１のメッセージライブラリ３１ａ、アクセントライブラリ３１ｃが参照され、ユーザが設定したメッセージ、アクセントによる音声出力が行われる。
【００２９】
このメッセージに対して、音声出力を行う指示をユーザが操作部３３において入力操作した場合（ステップＵ３）、ファクシミリデータをコーデック１６においてビットマップデータに変換し（ステップＵ４）、変換されたビットマップデータをメモリ３２のビットマップデータ記憶領域３２ｂに格納する。そして、ＯＣＲ処理部２７を作動させて文字認識処理を行うことにより、ビットマップデータの文字情報を認識させ、この認識した文字情報をテキストデータに変換し、テキストデータを作成する（ステップＵ５）。このとき、作成されたテキストデータをメモリ３２のテキストデータ記憶領域３２ｃに格納する。一方、指示が入力されない場合には（ステップＵ３）、後述するステップＵ１１へ移行する。
【００３０】
前記ステップＵ５の後、ファクシミリデータに図形データが含まれているかどうかの判定がなされる。このとき、ＯＣＲ処理部２７にて文字認識処理を行った際に、ファクシミリデータに文字情報以外の情報が含まれていれば、図形データが含まれているものと判定し、含まれていなければ、図形データが含まれていないものと判定する。
そして、図形データが含まれていない場合には（ステップＵ６）、このファクシミリデータの発信元情報とテキストデータ記憶領域３２ｃに格納されているテキストデータとを、音声合成部２５を作動させてスピーカ２６にて音声出力する（ステップＵ７）。
ここで、「ファクシミリデータの発信元情報」とは、発信元の電話番号、受信日時のほか、ファクシミリ装置１に発信元の電話番号とともに、氏名、名称等が登録されている場合には、この発信元の氏名、名称等を含んだ情報を意味する。一方、図形データが含まれている場合には（ステップＵ６）、図形データを含むファクシミリデータである旨のメッセージとこのファクシミリデータの発信元情報とテキストデータ記憶領域３２ｃに格納されているテキストデータとを、音声合成部２５を作動させてスピーカ２６にて音声出力する（ステップＵ１４）。
【００３１】
次に、メモリ３２のファクシミリデータ記憶領域３２ａに格納されているファクシミリデータの削除を行うかどうかを問いかけるメッセージを、音声合成部２５を作動させてスピーカ２６から音声出力し、ユーザに対して報知する（ステップＵ８）。そして、このメッセージに対して、ユーザが削除指示を操作部３３において入力操作すれば（ステップＵ９）、ファクシミリデータ記憶領域３２ａに格納されているファクシミリデータの削除が行われる（ステップＵ１０）。このとき、メモリ３２にファクシミリデータから変換されたデータ（ビットマップデータ、テキストデータ）が存在すれば、このデータも同時に削除される。一方、削除指示が入力されない場合には（ステップＵ９）、ファクシミリデータ記憶領域３２ａにファクシミリデータをそのまま格納しておく。
このように前記ステップＵ７において、スピーカ２６からの音声出力にて、ファクシミリデータのうちの文字情報の内容をユーザにとって確認可能となっているため、記録紙にプリントアウトする必要ない用件があれば、削除することができ、記録紙等の消耗品を節約できる。
また、ユーザにとって必要な用件のファクシミリデータをファクシミリデータ記憶領域３２ａに格納したままにしておくことも可能としている。
【００３２】
前記ステップＵ３において、音声出力を行う指示が入力されない場合には、プリンタ１７にてファクシミリデータのプリントアウトを行うかどうかを問いかけるメッセージを、音声合成部２５を作動させてスピーカ２６にて音声出力し、ユーザに対して報知する（ステップＵ１１）。そして、このメッセージに対して、ユーザが削除指示を操作部３３において入力操作すれば（ステップＵ１２）、ファクシミリデータ記憶領域３２ａに格納されているファクシミリデータをコーデック１６においてビットマップデータ化し、プリンタ１７にて記録紙にプリントアウトし（ステップＵ１３）、その後、前述したステップＵ１０へ移行して、ファクシミリデータ記憶領域３２ａに格納されているファクシミリデータの消去が行われる。
一方、ステップＵ１２において、削除指示が入力されない場合には、前述したステップＵ８へ移行する。
【００３３】
なお、前述のステップＵ２、ステップＵ７、ステップＵ８、ステップＵ１１、およびステップＵ１４におけるスピーカ２６での音声出力による出力手段の代わりに、ディスプレイ１５での表示出力による出力手段を採用してもよく、また、両者を組み合わせた出力手段を採用してもよい。
【００３４】
以上のように、ファクシミリ装置１が印字不可能な状態で受信したファクシミリデータに文字情報が含まれている場合には、その文字情報を抽出して、スピーカ２６からの音声出力により読み上げ、ディスプレイ１５に表示し、又は、文字情報に加えて送信元の情報をも読み上げることで、表示させている。さらに、音声、表示出力後に、不要なファクシミリデータを削除可能としている。
これにより、ファクシミリデータの受信毎にプリントアウトを行わず、音声、表示出力によりファクシミリの用件、送信元の情報をユーザが確認した後に、ファクシミリデータをプリントアウトするかどうかをユーザが判断することができ、プリントアウトする必要のない用件をプリントアウトすることがなくなり、記録紙等の消耗品を節約できる。また、音声出力を行うことで、視覚障害者にとってもファクシミリ装置１が利用可能となり、利用性を向上させている。
【００３５】
次に、ファクシミリ装置１により音声入力されたデータの送信処理を行う場合の手順について、図５を参照して説明する。
この手順では、図５に示すように、まず、ファクシミリ装置１において、操作部３３の音声入力許可キー３３ｅが押下されると（ステップＶ１）、音声認識部２３が作動され、マイク２４がＯＮとなり、音声メッセージの録音（入力）が可能な状態となる。そして、このとき録音されたメッセージを音声データとしてメモリ３２の音声データ記憶領域３２ｄに蓄積する（ステップＶ２）。
【００３６】
この音声メッセージの録音は音声入力許可キー３３ｅが押下され続けている間、行なわれて、該音声入力許可キー３３ｅの押下が解除されると（ステップＶ３）、マイク２４がＯＦＦとなり、音声メッセージの録音を終了して、音声データ記憶領域３２ｄへの音声データの蓄積を終了する（ステップＶ４）。
【００３７】
次に、操作部３３において音声データ記憶領域３２ｄに蓄積された音声データの再生出力の指示が入力されると（ステップＶ５）、音声合成部２５を作動させて音声データ記憶領域３２ｄに蓄積されている音声メッセージをスピーカ２６から音声出力されて読み上げられる（ステップＶ６）。つまり、録音した音声メッセージをユーザが確認できるようにしている。
そして、このとき読み上げられ音声メッセージをユーザが確認して、「ＯＫ」の指示を入力すると（ステップＶ７）、音声データ記憶領域３２ｄに蓄積されている音声データに対し、音声認識部２３作動させることにより音声認識処理を行って、認識された音声情報をテキストデータに変換し、テキストデータを作成する（ステップＶ８）。一方、前記ステップＶ５において、再生出力の指示が入力されない場合には、ユーザが音声データ記憶領域３２ｄに蓄積された音声データを確かめることなく、音声認識部２３において音声データに対し、音声認識処理を行ってテキストデータに変換する（ステップＶ８）。ステップＶ８において、音声データから作成されたテキストデータはメモリ３２のテキストデータ記憶領域３２ｃに格納される。
【００３８】
次に、このテキストデータを電子メールで送信するかどうかの判定が行われる（ステップＶ９）。電子メールでの送信を行う場合には、送信先のメールアドレスが操作部３３のテンキー３３ｂ、ワンタッチキー３３ｃ、短縮キー３３ｄ等により入力されて送信先が指定されると（ステップＶ１０）、次に、スタートキー３３ａを押下することによりテキストデータ化されたメッセージを、メールファイルに記録して、指定されたアドレスにモデム１４、ＮＣＵ１３を介して送信する（ステップＶ１１）。なお、電子メールでの送信の際には、ライブラリ３１のフォントライブラリ３１ｂが参照され、ユーザが設定したフォントが適用される。
【００３９】
一方、ステップＶ９において、電子メールでの送信を行わず、ファクシミリ送信またはプリントアウトを行う場合にはステップＶ１２へ移行する。このステップＶ１２では、ファクシミリ送信を行うか、プリントアウトを行うかの判定がなされる。すなわち、プリントアウトを行わず、ファクシミリ送信を行う場合には、ステップＶ１３へ移行し、テキストデータ記憶領域３２ｃに格納されているテキストデータをコーデック１６において送信フォーマットに基づいたファクシミリデータに符号変換する。符号変換されたファクシミリデータはメモリ３２のファクシミリデータ記憶領域３２ａに格納される。そして、操作部３３においてテンキー３３ｂ、ワンタッチキー３３ｃ、短縮キー３３ｄ等により送信先の電話番号が指定され（ステップＶ１４）、さらに、スタートキー３３ａが押下されると（ステップＶ１５）、ファクシミリデータ記憶領域３２ａに格納されているファクシミリデータをモデム１４、ＮＣＵ１３を介して送信する（ステップＶ１６）。なお、ファクシミリ送信の際には、ライブラリ３１のフォントライブラリ３１ｂが参照され、ユーザが設定したフォントが適用される。
【００４０】
また、ステップＶ１２において、ファクシミリ送信を行わず、記録紙へのプリントアウトを行う場合には、ステップＶ１７へ移行し、テキストデータ記憶領域３２ｃに格納されているテキストデータをコーデック１６においてビットマップデータに変換する。変換されたビットマップデータはメモリ３２のビットマップデータ記憶領域３２ｂに格納される。そして、操作部３３のスタートキー３３ａが押下されると（ステップＶ１８）、プリンタ１７にてビットマップデータ記憶領域３２ｂに格納されているビットマップデータの記録紙へのプリントアウトが実行される（ステップＶ１９）。なお、プリントアウトの際には、ライブラリ３１のフォントライブラリ３１ｂが参照され、ユーザが設定したフォントが適用される。
【００４１】
以上のように、音声入力した情報をテキストデータ化し、このテキストデータを電子メールで送信したり、また、テキストデータをファクシミリデータに変換して、ファクシミリ送信したりすることにより、可視物以外の情報以外をも、電子メールでの送信やファクシミリ送信をすることができ、また、視覚障害者にとってもファクシミリ装置１が利用可能となり、利用性を向上させている。
【００４２】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
すなわち、請求項１に示す如く、少なくともファクシミリ受信時に、自機が印字不可能な状態である場合に、受信したファクシミリデータを保持するメモリと、この保持したデータに対して文字認識処理を施してテキストデータを作成する手段と、作成されたテキストデータをユーザに対して報知する出力手段とを備えたので、プリントアウトできない状態でファクシミリ受信したとしても、ファクシミリデータに文字情報が含まれていれば、その文字情報がユーザに報知されることにより、ユーザは受信したファクシミリの要件をすぐに確認することができる。
【００４３】
請求項２に示す如く、前記出力手段を、音声出力手段および／または表示出力手段としたので、プリントアウトできない状態でファクシミリ受信したとしても、ファクシミリデータに文字情報が含まれていれば、その文字情報が読み上げられ、表示されることにより、ユーザは受信したファクシミリの要件をすぐに確認することができる。また、音声出力を行うことにより、視覚障害者にとってもファクシミリ装置が利用可能となり、利用性を向上させている。
【００４４】
請求項３に示す如く、テキストデータの出力を行った後に、前記メモリに保持したファクシミリデータを削除可能としたので、ユーザにとってプリントアウトする必要のない用件のファクシミリデータをプリントアウトすることがなくなり、記録紙等の消耗品を節約できる。
【００４５】
請求項４に示す如く、入力された音声データに対して音声認識処理を施してテキストデータを作成する手段と、作成されたテキストデータの送信手段とを、備えたので、音声入力した情報をテキストデータ化し、このテキストデータを電子メールで送信したり、また、テキストデータをファクシミリデータに変換して、ファクシミリ送信したりすることにより、可視物以外の情報以外をも、電子メールでの送信やファクシミリ送信をすることができ、また、視覚障害者にとってもファクシミリ装置が利用可能となり、利用性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用したファクシミリ装置の制御構成を示すブロック図。
【図２】ファクシミリデータを受信した直後におけるファクシミリ装置の手順を示す図。
【図３】ファクシミリデータの受信時にファクシミリ装置が印字不可能な状態の場合の手順を示す図。
【図４】ファクシミリデータの受信時にファクシミリ装置が印字可能な状態の場合の手順を示す図。
【図５】ファクシミリ装置により音声入力されたデータの送信処理を行う場合の手順を示す図。
【符号の説明】
１ ファクシミリ装置
１５ ディスプレイ
１６ コーデック
２６ スピーカ
２７ ＯＣＲ処理部
３２ メモリ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to the technology of facsimile machines.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a facsimile apparatus is configured to print out data received by facsimile immediately after reception by a printer. That is, the facsimile device converts facsimile data received from the communication line via the NCU and the modem into image data such as bitmap data by a codec which is an encoding / decoding device, and the image data is recorded on a recording paper by a printer. Print it out.
Further, a facsimile apparatus has been known which is capable of outputting received facsimile data by voice so that the facsimile data can be used by visually impaired persons. In this facsimile apparatus, by providing means for converting the character information of the received facsimile data into Braille, it is possible to print out the facsimile data in Braille and output the voice of the character information (for example, see Patent Document 1). .
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-6-222711
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the facsimile apparatus is in a state where printing is not possible at the time of receiving facsimile data, for example, a trouble has occurred in the printer mechanism such as a paper jam, or a consumable item such as recording paper or toner has run out, When a printer is used for a copy job, a printer job, or the like, there is a problem that facsimile data cannot be printed out immediately after reception, and the business cannot be immediately confirmed. Further, if the trouble of the printer mechanism is serious, it may take time to repair the printer. Furthermore, if it is worsened, the received facsimile data may be lost during the repair work.
Further, in the facsimile apparatus described in Patent Document 1 described above, in order to make braille output and voice output function, it is necessary to specify output modes such as braille output and voice output in advance, and the facsimile apparatus performs printing. If the audio output mode is not specified in the impossible state, a similar problem may occur.
Further, not only is the voice output of the received facsimile data performed, but also the information input by voice to the facsimile apparatus is transmitted by facsimile or transmitted by e-mail, thereby improving the usability of the facsimile apparatus. .
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described.
That is, in the first aspect, at least at the time of facsimile reception, when the own machine is in a state where printing is not possible, a memory for holding the received facsimile data, and performing a character recognition process on the held data to perform text recognition. It has a means for creating data and an output means for notifying the created text data to the user.
[0006]
In claim 2, the output means is a sound output means and / or a display output means.
[0007]
According to a third aspect of the present invention, the facsimile data held in the memory can be deleted after outputting the text data.
[0008]
According to a fourth aspect of the present invention, there are provided means for performing text recognition processing on input voice data to generate text data, and transmission means for transmitting the generated text data.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, embodiments of the invention will be described with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is a block diagram showing a control configuration of a facsimile apparatus to which the present invention is applied, FIG. 2 is a diagram showing a procedure of the facsimile apparatus immediately after receiving facsimile data, and FIG. FIG. 4 is a diagram showing a procedure when the facsimile device is in a printable state when receiving facsimile data, and FIG. 5 is a diagram showing a process of transmitting data input by voice by the facsimile device. It is a figure which shows the procedure of.
[0010]
First, a facsimile apparatus 1 to which an embodiment of the present invention is applied will be described with reference to FIG.
The facsimile apparatus 1 includes a main control unit (CPU) 10 for controlling the entire apparatus, a ROM 11 for storing a control program for the CPU 10, a RAM 12 used as a work area of the CPU 10, and modulation and demodulation of transmission / reception data. NCU (network control unit) 13 which controls connection between the fax modem 14 and a communication line (public line), and detects transmission and reception of a dial signal corresponding to a telephone number (fax number) of a destination. And
Further, the facsimile apparatus 1 includes a codec 16 serving as an encoder / decoder, a photoelectric conversion element 22 for reading the contents of the document, an image processing unit 21 for processing the document read by the photoelectric conversion element 22, and a LAN 41. Are provided with a LAN interface (LAN I / F) 40 connectable to a plurality of PCs 42.
[0011]
Further, the facsimile machine 1 outputs (records) a display (display unit) 15 which is a display output unit of various information such as an operation state of the facsimile machine 1 on a recording sheet, and records (receives) the data received by the facsimile machine on an electrophotographic apparatus. Printer 17, a notification lamp 18 for notifying the user of the operation state of the facsimile apparatus 1 visually, a buzzer 19 for notifying the operation state of the facsimile apparatus 1 through hearing, and collecting sounds around the facsimile apparatus 1. A voice recognition unit 23 for performing voice recognition processing on voice data collected (input) by the microphone 24; a speaker 26 serving as a voice output unit to the outside of the facsimile apparatus 1; The facsimile apparatus 1 receives the voice from the voice synthesizing unit 25 that is activated when the voice is output from the speaker 26. OCR processing unit 27 for performing character recognition processing on the received data and the like, library 31 for setting the environment of facsimile apparatus 1, and memory for temporarily storing data and the like received by facsimile apparatus 1. 32 and an operation unit 33 for the user to perform various key inputs.
[0012]
The library 31 includes a message library 31a, a font library 31b, an accent library 31c, and the like, and a user can set the environment of the facsimile machine 1 with reference to the libraries 31a, 31b, 31c and the like. . Reference and setting of the library 31 are performed by operating various keys arranged on the operation unit 33.
[0013]
The memory 32 includes a facsimile data storage area 32a for temporarily storing (holding) facsimile data received by the facsimile apparatus 1, a bitmap data storage area 32b for temporarily storing bitmap data, and a text data temporarily. A text data storage area 32c for temporarily storing audio data and an audio data storage area 32d for temporarily storing audio data input by the microphone 24 are provided.
[0014]
Various keys for operating the facsimile machine 1 are arranged on the operation unit 33. For example, a start key 33a, a ten key 33b, a one-touch key 33c, a shortcut key 33d, a voice input permission key 33e, and the like are arranged. ing.
[0015]
Next, a procedure immediately after the facsimile apparatus 1 receives the facsimile data will be described with reference to FIG.
In this procedure, as shown in FIG. 2, when the facsimile apparatus 1 receives facsimile data from the communication line via the NCU 13 and the modem 14 (step S1), the facsimile apparatus 1 can print the facsimile data by the CPU 10. It is determined whether the state is correct (step S2).
That is, if printing is not possible, the received facsimile data is stored in the facsimile data storage area 32a of the memory 32 (step S5), and after the facsimile apparatus 1 is ready for printing, the stored facsimile data is stored. The printer 17 should be able to print out.
[0016]
On the other hand, if printing is possible, it is determined whether or not the memory reception function of the facsimile apparatus 1 has been set to be active in advance (step S3).
At this time, if the active facsimile data is not set, the received facsimile data is code-converted into bitmap data by the codec 16 and printed out on recording paper by the printer 17 (step S4). If so, the received facsimile data is not printed out, but is code-converted by the codec and stored in the facsimile data storage area 32a of the memory 32 (step S5).
[0017]
The “printable state” of the facsimile apparatus 1 means a state in which the facsimile apparatus 1 can print out the facsimile data immediately after the facsimile data is received by the printer 17. When the facsimile machine 1 does not receive an error such as a paper jam, when there is no running out of consumables such as recording paper and toner, and when the printer 17 is not used by a copy job or a printer job. And so on. The switching of the active setting of the memory reception function is performed by the operation unit 33.
[0018]
Next, a procedure when the facsimile machine 1 is in a state where printing is not possible when facsimile data is received will be described with reference to FIG.
In this case, for example, an error such as a paper jam has occurred in the facsimile machine 1, a consumable item such as recording paper or toner has run out, or the printer 17 is used for a copy job or a printer job. , The facsimile data cannot be printed immediately after reception.
[0019]
In this procedure, as shown in FIG. 3, first, in the facsimile apparatus 1, the CPU 10 determines whether or not there is facsimile data for which the user has not confirmed in the facsimile data storage area 32a of the memory 32 (step T1).
[0020]
If the facsimile data exists, the facsimile apparatus 1 sounds the buzzer 19, turns on the notification lamp 18, notifies the user that unconfirmed facsimile data exists, and then notifies the user of the voice synthesis unit 25. Is activated to output a message asking whether or not to output the facsimile data from the speaker 26 by voice, and the user is notified (step T2). When the voice synthesizing unit 25 is operated, the message library 31a and the accent library 31c of the library 31 are referred to, and the voice output by the message and the accent set by the user is performed.
[0021]
In response to this message, it is determined whether or not the user has performed an input operation on the operation unit 33 with an instruction to output a voice (step T3). That is, when the instruction is input, the facsimile data is code-converted by the codec 16 into bitmap data (step T4), and the converted bitmap data is stored in the bitmap data storage area 32b of the memory 32. Then, by operating the OCR processing unit 27 to perform character recognition processing, character information of the bitmap data is recognized, and the recognized character information is converted into text data to create text data (step T5). At this time, the created text data is stored in the text data storage area 32c of the memory 32. On the other hand, if no instruction is input in step T3, the process proceeds to step T9 described later.
[0022]
Next, it is determined whether the facsimile data includes graphic data (step T6). At this time, when character recognition processing is performed by the OCR processing unit 27, if information other than character information is included in the facsimile data, it is determined that graphic data is included. It is determined that no graphic data is included.
If no graphic data is included, the source information of the facsimile data and the text data stored in the text data storage area 32c are output by the speaker 26 by operating the voice synthesis unit 25. (Step T7).
Here, the "source information of the facsimile data" means, in addition to the telephone number of the caller, the date and time of reception, and the name and the name of the facsimile apparatus 1 when the name and the like are registered together with the telephone number of the caller. It means information including the name and name of the sender. On the other hand, if graphic data is included, a message indicating that the data is facsimile data including graphic data, source information of the facsimile data, and text data stored in the text data storage area 32c are subjected to voice synthesis. The unit 25 is operated to output sound through the speaker 26 (step T11).
[0023]
Next, a message asking whether to delete the facsimile data stored in the facsimile data storage area 32a of the memory 32 is output from the speaker 26 by operating the voice synthesizing unit 25 to notify the user. (Step T8). When the user inputs a delete instruction to the message on the operation unit 33 (step T9), the facsimile data stored in the facsimile data storage area 32a is deleted (step T10). At this time, if data (bitmap data, text data) converted from facsimile data exists in the memory 32, this data is also deleted. On the other hand, if the deletion instruction is not input (step T9), the facsimile data is stored in the facsimile data storage area 32a as it is.
In step T7, since the contents of the character information in the facsimile data can be confirmed by the user through the voice output from the speaker 26, the facsimile apparatus 1 prints on the recording paper after the facsimile apparatus 1 is in a printable state. If there is a task that does not need to be out, it can be deleted, and consumables such as recording paper can be saved.
Then, the facsimile data required for the user is stored in the facsimile data storage area 32a, and after the facsimile apparatus 1 is ready for printing, the facsimile data can be printed out on recording paper.
[0024]
It should be noted that instead of the output means using the audio output from the speaker 26 in steps T2, T7, T8, and T11, an output means using the display output on the display 15 may be employed. You may employ the output means which combined.
[0025]
As described above, when the facsimile apparatus 1 receives the character information in the facsimile data that cannot be printed, the character information is extracted, read out by the voice output from the speaker 26, and read out by the display 15. , Or by reading out the information of the transmission source in addition to the character information. Further, unnecessary facsimile data can be deleted after outputting the voice and display.
As a result, it is possible for the user to immediately confirm the received facsimile message and the information on the transmission source. Further, there is no need to print out facsimile data of a business that does not need to be printed out, and consumables such as recording paper can be saved. Further, by performing the voice output, the facsimile machine 1 can be used even by a visually impaired person, and the usability is improved.
[0026]
Next, a procedure when the facsimile machine 1 is in a printable state when receiving facsimile data will be described with reference to FIG.
In this case, for example, no error such as a paper jam has occurred in the facsimile machine 1, no running out of consumables such as recording paper or toner has occurred, and the printer 17 is not used by a copy job, a printer job, or the like. Therefore, the facsimile data can be printed out immediately after reception.
[0027]
In this procedure, as shown in FIG. 3, first, in the facsimile apparatus 1, the CPU 10 determines whether or not there is facsimile data for which the user has not confirmed in the facsimile data storage area 32a of the memory 32 (step U1).
[0028]
When there is unconfirmed facsimile data, the facsimile apparatus 1 sounds the buzzer 19, turns on the notification lamp 18, and notifies the user that there is unconfirmed facsimile data. The voice synthesizing unit 25 is operated to output a voice message via the speaker 26 to notify the user of a message asking whether or not to output the facsimile data (step U2). When the voice synthesizing unit 25 is operated, the message library 31a and the accent library 31c of the library 31 are referred to, and the voice output by the message and the accent set by the user is performed.
[0029]
In response to this message, when the user inputs an instruction to perform voice output on the operation unit 33 (step U3), the facsimile data is converted into bitmap data by the codec 16 (step U4), and the converted bitmap data is converted. Is stored in the bitmap data storage area 32b of the memory 32. Then, by operating the OCR processing unit 27 to perform a character recognition process, the character information of the bitmap data is recognized, and the recognized character information is converted into text data to create text data (step U5). At this time, the created text data is stored in the text data storage area 32c of the memory 32. On the other hand, when the instruction is not input (step U3), the process proceeds to step U11 described later.
[0030]
After the step U5, it is determined whether or not the facsimile data includes graphic data. At this time, when character recognition processing is performed by the OCR processing unit 27, if information other than character information is included in the facsimile data, it is determined that graphic data is included. It is determined that no graphic data is included.
If no graphic data is included (step U6), the voice synthesizing unit 25 operates the speaker 26 to transmit the source information of the facsimile data and the text data stored in the text data storage area 32c. Is output (step U7).
Here, the "source information of the facsimile data" means, in addition to the telephone number of the caller, the date and time of reception, and the name and the name of the facsimile apparatus 1 when the name and the like are registered together with the telephone number of the caller. It means information including the name and name of the sender. On the other hand, if graphic data is included (step U6), a message indicating that the data is facsimile data including graphic data, transmission source information of the facsimile data, and text data stored in the text data storage area 32c. Is output from the speaker 26 by operating the voice synthesizer 25 (step U14).
[0031]
Next, a message asking whether to delete the facsimile data stored in the facsimile data storage area 32a of the memory 32 is output from the speaker 26 by operating the voice synthesizing unit 25 to notify the user. (Step U8). When the user inputs a deletion instruction to this message on the operation unit 33 (step U9), the facsimile data stored in the facsimile data storage area 32a is deleted (step U10). At this time, if data (bitmap data, text data) converted from facsimile data exists in the memory 32, this data is also deleted. On the other hand, when the deletion instruction is not input (step U9), the facsimile data is stored in the facsimile data storage area 32a as it is.
As described above, in step U7, the voice output from the speaker 26 allows the user to confirm the contents of the character information of the facsimile data. Can be deleted, and consumables such as recording paper can be saved.
It is also possible to keep the facsimile data required for the user in the facsimile data storage area 32a.
[0032]
In step U3, when the instruction to output the voice is not input, a message asking whether the facsimile data is to be printed out by the printer 17 is output by the speaker 26 by operating the voice synthesizing unit 25. Is notified to the user (step U11). In response to this message, if the user inputs a delete instruction on the operation unit 33 (step U12), the facsimile data stored in the facsimile data storage area 32a is converted into bitmap data by the codec 16 and transmitted to the printer 17. And prints out on recording paper (step U13). Thereafter, the flow shifts to step U10 to erase the facsimile data stored in the facsimile data storage area 32a.
On the other hand, if no deletion instruction is input in step U12, the process proceeds to step U8.
[0033]
Note that, instead of the output unit using the audio output from the speaker 26 in step U2, step U7, step U8, step U11, and step U14, an output unit using the display output on the display 15 may be used. Alternatively, output means combining both may be adopted.
[0034]
As described above, when the facsimile apparatus 1 receives the character information in the facsimile data that cannot be printed, the character information is extracted, read out by the voice output from the speaker 26, and read out by the display 15. , Or by reading out the information of the transmission source in addition to the character information. Further, unnecessary facsimile data can be deleted after outputting the voice and display.
This allows the user to determine whether to print out the facsimile data after the user confirms the facsimile requirements and the information of the transmission source by voice and display output without printing out each time the facsimile data is received. This eliminates the need to print out items that do not need to be printed out, thereby saving consumables such as recording paper. Further, by performing the voice output, the facsimile machine 1 can be used even by a visually impaired person, and the usability is improved.
[0035]
Next, a procedure for performing transmission processing of data input by voice by the facsimile apparatus 1 will be described with reference to FIG.
In this procedure, as shown in FIG. 5, first, in the facsimile machine 1, when the voice input permission key 33e of the operation unit 33 is pressed (step V1), the voice recognition unit 23 is activated, and the microphone 24 is turned on. Then, the voice message can be recorded (input). Then, the message recorded at this time is stored as voice data in the voice data storage area 32d of the memory 32 (step V2).
[0036]
The voice message is recorded while the voice input permission key 33e is kept depressed, and when the voice input permission key 33e is released (step V3), the microphone 24 is turned off, and the voice message is recorded. The recording ends, and the accumulation of the audio data in the audio data storage area 32d ends (step V4).
[0037]
Next, when an instruction to reproduce and output the audio data stored in the audio data storage area 32d is input to the operation unit 33 (step V5), the voice synthesis unit 25 is operated to store the audio data in the audio data storage area 32d. The voice message is output from the speaker 26 and read out (step V6). That is, the user can confirm the recorded voice message.
Then, when the user confirms the voice message read out at this time and inputs an "OK" instruction (step V7), the voice recognition unit 23 is activated for the voice data stored in the voice data storage area 32d. Performs voice recognition processing to convert the recognized voice information into text data to create text data (step V8). On the other hand, when the instruction of the reproduction output is not input in step V5, the voice recognition processing is performed on the voice data by the voice recognition unit 23 without the user confirming the voice data stored in the voice data storage area 32d. To convert to text data (step V8). In step V8, the text data created from the audio data is stored in the text data storage area 32c of the memory 32.
[0038]
Next, it is determined whether or not this text data is to be transmitted by e-mail (step V9). In the case of sending by e-mail, when the mail address of the transmission destination is input by the ten keys 33b, the one-touch key 33c, the shortcut key 33d, etc. of the operation unit 33 and the transmission destination is designated (step V10), By pressing the start key 33a, the message converted into text data is recorded in the mail file and transmitted to the specified address via the modem 14 and the NCU 13 (step V11). At the time of transmission by e-mail, the font set by the user is applied with reference to the font library 31b of the library 31.
[0039]
On the other hand, in step V9, if facsimile transmission or printout is to be performed without performing transmission by e-mail, the process proceeds to step V12. In step V12, it is determined whether facsimile transmission or printout is to be performed. That is, when facsimile transmission is performed without performing printout, the process proceeds to step V13, where the codec 16 converts the text data stored in the text data storage area 32c into facsimile data based on the transmission format. The transcoded facsimile data is stored in the facsimile data storage area 32a of the memory 32. Then, the telephone number of the transmission destination is designated by the ten keys 33b, the one-touch keys 33c, the abbreviated keys 33d, and the like on the operation unit 33 (Step V14), and when the start key 33a is pressed (Step V15), the facsimile data storage area The facsimile data stored in 32a is transmitted via the modem 14 and the NCU 13 (step V16). At the time of facsimile transmission, the font set by the user is applied with reference to the font library 31b of the library 31.
[0040]
If it is determined in step V12 that facsimile transmission is not to be performed and printout to recording paper is to be performed, the process proceeds to step V17, where the text data stored in the text data storage area 32c is converted to bitmap data by the codec 16. Convert. The converted bitmap data is stored in the bitmap data storage area 32b of the memory 32. When the start key 33a of the operation unit 33 is pressed (step V18), the printer 17 prints out the bitmap data stored in the bitmap data storage area 32b on recording paper (step V18). V19). At the time of printout, the font set by the user is applied with reference to the font library 31b of the library 31.
[0041]
As described above, the information input by voice is converted into text data, and the text data is transmitted by e-mail, or the text data is converted into facsimile data and transmitted by facsimile, thereby transmitting information other than visible objects. Other than the above, transmission by e-mail and facsimile transmission can be performed, and the facsimile apparatus 1 can be used by visually impaired persons, thereby improving usability.
[0042]
【The invention's effect】
The present invention is configured as described above, and has the following effects.
That is, as described in claim 1, at least at the time of facsimile reception, when the own machine is in a state where printing is not possible, a memory for holding the received facsimile data and a character recognition process are performed on the held data. Since there is provided a means for creating text data and an output means for notifying the created text data to the user, even if a facsimile is received without being able to print out, if the facsimile data contains character information, By notifying the user of the character information, the user can immediately confirm the requirements of the received facsimile.
[0043]
Since the output means is a voice output means and / or a display output means, even if the facsimile data is included in the facsimile data even if the facsimile data cannot be printed out, the character data is output. By reading and displaying the information, the user can immediately confirm the requirements of the received facsimile. In addition, the facsimile apparatus can be used by visually impaired persons by outputting voice, thereby improving usability.
[0044]
According to a third aspect of the present invention, the facsimile data held in the memory can be deleted after outputting the text data, so that the user does not need to print out the facsimile data of the business that does not need to be printed out. And consumables such as recording paper can be saved.
[0045]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a means for performing text recognition processing on input voice data to generate text data, and a transmitting means for transmitting the generated text data. By converting the data into text data and sending it by e-mail, or by converting the text data to facsimile data and sending it by facsimile, other than information other than visible objects can be sent by e-mail or facsimile. The facsimile apparatus can be used for transmission to the visually impaired and the usability can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a control configuration of a facsimile apparatus to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a diagram showing a procedure of the facsimile apparatus immediately after receiving the facsimile data.
FIG. 3 is a diagram showing a procedure in a case where the facsimile apparatus cannot print when receiving facsimile data.
FIG. 4 is a diagram showing a procedure when the facsimile apparatus is in a printable state when receiving facsimile data.
FIG. 5 is a diagram showing a procedure in a case where transmission processing of data input by voice by the facsimile apparatus is performed.
[Explanation of symbols]
1 Facsimile machine
15 Display
16 codecs
26 speaker
27 OCR processing unit
32 memories
