【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リレーショナルデータベーステーブルに登録されている様々なテーブルであるリレーションに、テーブル結合等のために主キーを割り当てる際、データベース管理者がテーブルの内容を加味してキーを割りあてる負荷を削減し、データベース管理者の手を介在することなくクライアント側で容易に主キーを生成することに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、データベーステーブルに登録されている様々なリレーションに主キーを割り当てる際、データベース管理者が手作業でテーブルの内容を加味して主キーを割り当てなくてはならず、相当な時間と労を要していた。特に、テーブルの内容が企業の部署名や個人の住所、製品分類情報といった階層的な内容（例えば、部署名の場合、事業本部名、事業部名、，，課名等）である場合に顕著であった。しかも、割り当てたい値の主キーが既に割り当て済みである場合、テーブルの内容を考慮した適正な値の主キーを割り当てられなかった。
【０００３】
従って、後でデータベース利用の際、手作業による主キーの再構築が必要であった。
【０００４】
又、敢えてテーブルの内容を考慮した適正な値の主キーを割り当てようとした場合、既に割り当て済の主キーの値を変更しなくてはならず、手作業でテーブルをレコード単位に再編成する必要があり、データベース運用の効率が悪かった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
このような場合、後でデータベース利用の際にテーブルの内容を出力しようとしたときに、折角主キーの昇順にテーブルの内容が出力されても、再度、見易くするためにも手作業でソートし直さなくてはならず効率が悪かった。
【０００６】
又、データベースに、一般的には、ユーザインターフェースであるフォームを使った、データベース更新の際、一貫性の欠いた主キーをユーザに認識させざるを得ず、違和感を与えて好ましくなかった。従って、主キーに一貫性をも持たせるために、手作業による主キーの再構築が必要であった。
【０００７】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、リレーショナルデータベースのテーブル主キーを生成する際、データベース管理者の手によらず、プログラムにより自動的に生成し、省力化とリレーションの最適化を図ることができるベーステーブル主キー割り当て方式を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、リレーショナルデータベースにおいて、リレーションの属性が企業の部署名や個人の住所、製品分類情報といった階層的な内容を含むテーブルの主キーを生成する際にプログラムを用い、そのテーブルの属性順に（列順に）、フィールド名（列名）をＳＱＬ文に引用し、レコードセットオブジェクトを生成する手段を用いて主キーを生成することを特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【００１０】
本発明においては、リレーショナルデータベースにアクセスするプログラムの中で、レコードセットオブジェクト変数を利用し、レコードセットオブジェクト生成手段として、データベース操作言語でありデータ定義機能を持つＳＱＬ文を利用する。
【００１１】
テーブルのフィールド名（列名）を引用したＳＱＬ文と、レコードセットオブジェクト変数を階層的な内容のテーブルの属性（列）の数だけ用意し、下位階層からＳＱＬ文を使ってレコードセットオブジェクトを生成する。そして、生成した結果、最終レコードの値により主キーを生成し、その主キーが既に割り当て済であれば、その１つ上の階層へと順次上位層への主キー生成を試み、最上位階層で主キーが生成できなければ主キー全体の再構築を試みる。
【００１２】
図１はデータベーステーブル主キー割り当て方式を含むプログラムとユーザとのインターフェースであるフォーム及びリレーショナルデータベースの概念図である。
【００１３】
５はリレーショナルデータベースであり、図３の詳細に示すユーザテーブルと所属部署テーブルがあるものとする。
【００１４】
図３において、ユーザテーブルは、ユーザＩＤ、ユーザ名、Ｅメール、．．．部署キーというフィールドから成る属性を持ち、一方、所属部署テーブルは、部署キー、事業本部名、事業部名、センター名、部名、課名というフィールドから成る属性を持っている。そして、所属部署テーブルの部署キーを主キーに設定し、ユーザテーブルの外部キーとして双方のテーブルを結合している。
【００１５】
今、ユーザを追加登録しようとして、そのユーザの所属部署が、所属部署テーブルに存在しない場合、ユーザテーブルのレコード（タプル）の追加とともに、所属部署テーブルにもレコードの追加をすることになり、新たに双方のテーブルを結合する際の部署キー（主キー）の生成が必要になる。その部署キーの生成を司るのが１で示すクライアントプログラムである。
【００１６】
先ず、ユーザの追加登録をしようとしてクライアントプログラムを起動すると、２で示すユーザインターフェースであるフォームが表示される。フォームの詳細を図２に示す。図２において、追加するユーザを、ユーザ選択コンボボックス７或はスクロールボタン９等で選択した後（尚、ここでは、別フォームで、追加するユーザのユーザテーブルに関する情報を予め入力してあるものとする）、事業本部、事業部、．．．課名といった、テキストフィールド８に追加するユーザの部署名を入力する。そのとき、テキストフィールドに部署名を入力すると同時に、プログラム１で確保した１０の配列変数ｓｔｒＳＱＬ（ｉ）にそれをセーブする。入力完了後、フォームの“追加”ボタン６を押下すると、３で示す本発明のテーブルキー割り当て方式を実施するプログラムモジュールが起動する。
【００１７】
ここで、変数ｉは、‘０’から、所属部署名テーブルの属性の次数までの任意の値を示す。つまり、フィールドである属性の名称が、階層的な構成になっているときの階層番号を示し、最高位の階層を‘０’とし、最低位の階層を‘ｎ’としたｉ番目の階層を示しており、本実施の形態の場合、最高位の名称は“事業本部名”で、最低位の名称は“課名”である。
【００１８】
プログラムモジュールの詳細を図４のフローチャートに示す。
【００１９】
図４において、フォームから追加入力されたレコードの内容に、既存レコードとの重複がないかどうかチェックし、重複がない場合、１１で上記変数ｉに最低位から１つ上の階層番号の‘ｎ−１’を代入する。次に、先にセーブした配列変数ｓｔｒＳＱＬ（ｉ）を使って、クエリー操作のためのＳＱＬ文を生成する（１２）。又、ＳＱＬ文の詳細を１３に示す。但し、ＳＱＬ文中のＢＬＮＧ（ｉ）は配列定数を示し、所属部署テーブルのフィールド名称、つまり列名をプログラムにより事前に入力しておくものとする。
【００２０】
次に、１４において、１５で示すデータベースオブジェクト生成文により、‘ｎ−１’階層のフィールドの属性が一致するレコードだけの集合のオブジェクトを生成する。例えば、図２の所属部署フォームにおいて、テキストフィールド８で、追加部署名として‘Ａ事業本部’‘Ａ事業部’‘Ａセンター’‘製造部’‘生産課’と入力したとすると、‘ｎ−１’階層の属性である部名が、“製造部”であるレコードの集合のオブジェクトを生成することを意味する。
【００２１】
次に、１６で示すキーの生成に際しては、上記集合のオブジェクトの最終レコードの所属キー（主キー）の次の値を採用する。上記の追加事例の場合、図３の所属部署テーブルより、最終レコードの所属キー（主キー）の値が、‘０１０１’であるから、採用される主キーの値は‘０１０２’となる。
【００２２】
そして、そのキーが、所属部署テーブル全体の部署キーのどれかに重複しなければ、主キーとして確定する。もしも、重複があれば、上記変数ｉに、‘ｎ−１’階層の次の階層番号番である‘ｎ−２’を代入し、同様の操作を行い、例えば上記の追加事例の場合、‘センター名’が、‘Ａセンター’であるレコードの集合のオブジェクトを生成し、最終的に上記変数ｉに最上位の階層番号の‘０’を代入するまでを行う。つまり、上記の追加事例の場合、‘事業本部’が‘Ａ事業本部’であるレコードの集合のオブジェクトを生成するまでを行う。
【００２３】
こうして、最終的に、主キーの重複から逃れられない場合、主キー全体を再構築する（１８）。再構築の場合は、本実施の形態の場合、重複したレコード以降の主キーの値に特定の値を加算することにより主キーの重複を避けている（１９）。
【００２４】
こうして、生成された主キーは、ユーザテーブルと所属部署テーブルに書き込むとともに、フォームにフィードバックしてユーザに知らせしめる（２０）。
【００２５】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、リレーショナルデータベーステーブルのリレーションの属性が、階層的な内容になっている場合、テーブル結合等のために主キーを割り当てる際、データベース管理者がテーブルの内容を加味してキーを割りあてる負荷を削減し、データベース管理者の手を介在することなく、その場で、クライアント側で容易に主キーを生成することができ、後でデータベース利用の際、例えばテーブルの内容を出力しようとしたときに、再度、テーブルの内容をソートし直す必要がなくなるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】データベーステーブル主キー割り当て方式を含むプログラムとユーザとのインターフェースであるフォーム及びリレーショナルデータベースの概念図である。
【図２】図１で示すフォームの詳細図である。
【図３】図１で示すデータベーステーブル詳細図である。
【図４】本発明に係るテーブルキー割り当て方式（プログラム）のフローチャートである。
【符号の説明】
１ クライアントプログラム
２ ユーザインターフェースフォーム
３ テーブルキー割り当て方式（プログラム）
４ 主キー生成ブロック
５ データベーステーブル
６ ユーザインターフェースフォームの‘追加’ボタン
７ ユーザインターフェースフォームの‘ユーザ選択’コンボボックス
８ ユーザインターフェースフォームの‘テキスト’フィールド
９ ユーザインターフェースフォームの‘スクロール’ボタン
１０ 配列変数
１１ 変数ｉの初期値入力ステップ
１２ ＳＱＬ生成ステップ
１３ ＳＱＬ文詳細
１４ レコードオブジェクト生成ステップ
１５ レコードオブジェクト生成文詳細
１６ 主キー生成ステップ
１７ 主キー生成文詳細
１８ レコード全体再構築ステップ
１９ 主キー生成ステップ
２０ 主キー確定ステップ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
According to the present invention, when assigning a primary key to relations, which are various tables registered in a relational database table, for table joining, etc., a database administrator reduces the load of assigning keys in consideration of table contents. The present invention also relates to easily generating a primary key on the client side without the intervention of a database administrator.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, when assigning primary keys to various relations registered in the database table, the database administrator must manually assign the primary key taking into account the contents of the table, which requires considerable time and effort. Was. This is particularly remarkable when the contents of the table are hierarchical contents such as company names, personal addresses, and product classification information (for example, in the case of a department name, the name of a business headquarters, a business unit, a section, etc.). Met. In addition, when the primary key of the value to be allocated has already been allocated, the primary key of an appropriate value in consideration of the contents of the table cannot be allocated.
[0003]
Therefore, when the database was used later, it was necessary to manually reconstruct the primary key.
[0004]
In addition, if an attempt is made to assign a primary key having an appropriate value in consideration of the contents of the table, the value of the already assigned primary key must be changed, and the table is manually reorganized in record units. Required, and the efficiency of database operation was inefficient.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In such a case, if you try to output the contents of the table later when using the database, even if the contents of the table are output in ascending order of the primary key, the contents are sorted manually again for easy viewing again. I had to fix it and it was inefficient.
[0006]
In addition, when updating a database using a form, which is a user interface, in the database, the user is generally forced to recognize the inconsistent primary key, giving an uncomfortable feeling, which is not preferable. Therefore, it was necessary to manually reconstruct the primary key in order to make the primary key consistent.
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above problems, and a purpose thereof is to automatically generate a table primary key of a relational database by a program without relying on a database administrator, thereby saving labor. Another object of the present invention is to provide a base table primary key assignment method capable of optimizing a relation between a table and a primary key.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention uses a program in a relational database to generate a primary key of a table in which relation attributes include hierarchical contents such as a department name of a company, an address of an individual, and product classification information. The field name (column name) is quoted in the SQL statement in the attribute order (column order) of the table, and the primary key is generated using a means for generating a record set object.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
[0010]
In the present invention, a record set object variable is used in a program for accessing a relational database, and an SQL statement which is a database operation language and has a data definition function is used as a record set object generating means.
[0011]
Prepare the SQL statement that quotes the field names (column names) of the table and the record set object variables by the number of attributes (columns) of the table with hierarchical contents, and generate the record set object from the lower hierarchy using the SQL statement I do. Then, as a result of the generation, a primary key is generated based on the value of the last record. If the primary key has already been allocated, an attempt is made to sequentially generate a primary key in the next higher hierarchy to the upper hierarchy, and the highest hierarchy. If the primary key cannot be generated by, try reconstructing the entire primary key.
[0012]
FIG. 1 is a conceptual diagram of a form and a relational database as an interface between a program and a user including a database table primary key assignment method.
[0013]
Reference numeral 5 denotes a relational database, which has a user table and a department table shown in detail in FIG.
[0014]
In FIG. 3, the user table includes user ID, user name, e-mail,. . . On the other hand, the department table has attributes composed of fields such as a department key, a business headquarters name, a business department name, a center name, a department name, and a section name. Then, the department key of the belonging department table is set as the primary key, and both tables are joined as an external key of the user table.
[0015]
Now, if an attempt is made to add a user and the department to which the user belongs does not exist in the department table, the record (tuple) of the user table is added and the record is added to the department table as well. It is necessary to generate a department key (primary key) when joining both tables. The client program indicated by 1 controls the generation of the department key.
[0016]
First, when a client program is started in order to additionally register a user, a form as a user interface indicated by reference numeral 2 is displayed. The details of the form are shown in FIG. In FIG. 2, after the user to be added is selected by the user selection combo box 7 or the scroll button 9 or the like (here, it is assumed that information on the user table of the user to be added is previously input in another form. Do), business headquarters, business division,. . . A department name of the user to be added to the text field 8, such as a section name, is input. At this time, at the same time as inputting the department name in the text field, it is saved in ten array variables strSQL (i) secured by the program 1. When the "add" button 6 of the form is pressed after the input is completed, a program module for executing the table key assignment method of the present invention indicated by 3 is started.
[0017]
Here, the variable i indicates an arbitrary value from '0' to the order of the attribute of the belonging department name table. That is, the name of the attribute, which is a field, indicates the layer number when the layer has a hierarchical structure. The i-th layer where the highest layer is "0" and the lowest layer is "n" is shown. In the case of this embodiment, the name of the highest rank is “business headquarters name” and the lowest rank is “section name”.
[0018]
Details of the program modules are shown in the flowchart of FIG.
[0019]
In FIG. 4, it is checked whether or not the content of the record additionally input from the form has an overlap with the existing record. Substitute -1 '. Next, an SQL statement for a query operation is generated using the previously saved array variable strSQL (i) (12). Details of the SQL statement are shown in FIG. However, BLNG (i) in the SQL statement indicates an array constant, and the field name of the department table, that is, the column name, is input in advance by a program.
[0020]
Next, at 14, a database object generation statement shown at 15 is used to generate an object of a set of only records having the same attribute of the field of the 'n-1' level. For example, in the department form shown in FIG. 2, if "A business headquarters", "A business department", "A center", "manufacturing department", and "production department" are entered as additional department signatures in text field 8, "n- This means that an object of a set of records whose department name, which is the attribute of the 1 'layer, is "manufacturing department" is generated.
[0021]
Next, when generating the key indicated by 16, the next value of the belonging key (primary key) of the last record of the object of the set is adopted. In the case of the additional case described above, the value of the belonging key (primary key) of the last record is “0101” from the belonging department table of FIG. 3, so the value of the adopted primary key is “0102”.
[0022]
If the key does not overlap with any of the department keys in the entire department table, the key is determined as the primary key. If there is an overlap, “n−2” which is the next layer number of the “n−1” layer is substituted for the variable i, and the same operation is performed. For example, in the case of the above additional case, The process of generating an object of a set of records in which the “center name” is “A center” is performed, and finally, “0” of the highest hierarchical number is substituted for the variable i. That is, in the case of the additional case described above, the process is performed until the “business headquarters” generates an object of a set of records that is the “business headquarters”.
[0023]
Thus, finally, if the primary key cannot be escaped, the entire primary key is reconstructed (18). In the case of reconstruction, in the case of the present embodiment, duplication of the primary key is avoided by adding a specific value to the value of the primary key after the duplicated record (19).
[0024]
The primary key thus generated is written in the user table and the department table, and is fed back to the form to inform the user (20).
[0025]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, when relation attributes of a relational database table have hierarchical contents, when assigning a primary key for table joining or the like, a database administrator In addition, the key allocation load can be reduced, and the primary key can be easily generated on the client side on the spot without the intervention of the database administrator. When the contents of the table are to be output, it is not necessary to sort the contents of the table again.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a conceptual diagram of a form and a relational database as an interface between a program including a database table primary key assignment method and a user.
FIG. 2 is a detailed view of the form shown in FIG.
FIG. 3 is a detailed view of a database table shown in FIG. 1;
FIG. 4 is a flowchart of a table key assignment method (program) according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Client program 2 User interface form 3 Table key assignment method (program)
4 Primary key generation block 5 Database table 6 'Add' button on user interface form 7 'User selection' combo box on user interface form 8 'Text' field on user interface form 9 'Scroll' button on user interface form 10 Array variable 11 Initial value input step of variable i 12 SQL generation step 13 SQL statement details 14 Record object generation step 15 Record object generation statement details 16 Primary key generation step 17 Primary key generation statement details 18 Whole record reconstruction step 19 Primary key generation step 20 Main Key confirmation step
