JP2004133093A - 園芸療法システム - Google Patents
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Abstract
【目的】園芸療法システムにおいて、指導者を支援して園芸療法を円滑に且つ適正に実施し、また、対象者の身体や心の健康を効率良く回復させることにある。
【構成】指導者が療法作業端末機を操作することで特定の対象者の個人情報を情報更新蓄積手段から得て、指導者がこの個人情報に基づいて適切な作業計画案を療法作業端末機で立て、指導者がこの作業計画案に沿って特定の対象者に園芸療法の作業を行うとともに、この園芸療法の作業後には指導者が療法作業端末機を操作することによって経過記録を情報更新蓄積手段に送信し、情報更新蓄積手段はこの経過記録を受信して特定の対象者の個人情報を更新して蓄積している。
【選択図】 図1
【構成】指導者が療法作業端末機を操作することで特定の対象者の個人情報を情報更新蓄積手段から得て、指導者がこの個人情報に基づいて適切な作業計画案を療法作業端末機で立て、指導者がこの作業計画案に沿って特定の対象者に園芸療法の作業を行うとともに、この園芸療法の作業後には指導者が療法作業端末機を操作することによって経過記録を情報更新蓄積手段に送信し、情報更新蓄積手段はこの経過記録を受信して特定の対象者の個人情報を更新して蓄積している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、園芸療法システムに係り、特に対象者の身体や心の健康を効率良く回復する園芸療法システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
園芸活動を通して患者である対象者を治療する方法として、園芸療法が知られている。この園芸療法にあっては、園芸と人間とを結びつけ、植物を育てる行為によって障害を持つ人々の身体や心の健康を回復を図っている。つまり、人間の五感を刺激する体験を通して、人の心を癒している。また、代替医療の教育カリキュラムの供給方法として、コンピュータネットワークを用いたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−123164号公報(段落0010)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来、園芸療法にあっては、個々の指導者が複数の対象者の個人情報を夫々作成していたので、指導者や場所が異なると、対象者に必要な作業(指導)をするために、多くの手間を要し、園芸療法を円滑に且つ適正に実施することが困難となり、園芸療法の効率が悪く、改善が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は上述の不都合を除去すべく、指導者によって園芸療法の提供を受ける対象者の療法場を設け、前記対象者の個人情報を蓄積するとともにこの対象者の個人情報を更新する情報更新蓄積手段を設け、この情報更新蓄積手段から前記対象者の個人情報を受信するとともに前記対象者の状況を前記情報更新蓄積手段に送信する療法作業端末機を設け、前記指導者が前記療法作業端末機を操作することで特定の対象者の個人情報を前記情報更新蓄積手段から得て、前記指導者がこの個人情報に基づいて適切な作業計画案を前記療法作業端末機で立て、前記指導者がこの作業計画案に沿って前記特定の対象者に園芸療法の作業を行うとともに、この園芸療法の作業後には前記指導者が前記療法作業端末機を操作することによって経過記録を前記情報更新蓄積手段に送信し、前記情報更新蓄積手段はこの経過記録を受信して前記特定の対象者の個人情報を更新して蓄積する。
【0006】
【発明の実施の形態】
この発明は、指導者が療法作業端末機を操作することで特定の対象者の個人情報を情報更新蓄積手段から得て、指導者がこの個人情報に基づいて適切な作業計画案を療法作業端末機で立て、指導者がこの作業計画案に沿って特定の対象者に園芸療法の作業を行うとともに、この園芸療法の作業後には指導者が療法作業端末機を操作することによって経過記録を情報更新蓄積手段に送信し、情報更新蓄積手段はこの経過記録を受信して特定の対象者の個人情報を更新して蓄積することから、園芸療法を円滑に且つ適正に実施し、また、対象者の身体や心の健康を効率良く回復することができる。
【0007】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。図1〜図7は、この発明の第1実施例を示すものである。図1において、2は園芸療法システムである。この園芸療法システム2は、例えば、庭園(ガーデン)や実習場等の療法場4と、病院や施設所等の管理場6とを備えている。
【0008】
療法場4には、図3、4に示す如く、略中央部位に育苗ハウス8が立設されているとともに、この育苗ハウス8の両側に一側・他側植裁部10−1・10−2が設けられ、育苗ハウス8の一方の第1入口12−1側に第1パーゴラ14−1が立設され、また、他方の第2入口12−2側に第2パーゴラ14−2が立設され、更に、第1パーゴラ14−1と育苗ハウス8間に離間した一対の垂直ガーデン16・16が立設され、また、第2パーゴラ14−2と育苗ハウス8間に離間した一対の植裁テーブル18・18及び複数のベンチ20が設けられ、更に、育苗ハウス8の一側に一対のレイズベット22−1・22−1と一側昇降ハンギング24−1が設けられ、また、育苗ハウス8の他側に一対のレイズベット22−2・22−2と他側昇降ハンギング24−2が設けられている。
【0009】
療法場4においては、図1に示す如く、園芸療法がレイズベッド22で行われ、複数人の園芸療法を受ける患者である対象者(例えばP1〜P6)や各種機材の搬入等を考慮して一定の面積を有し、対象者(例えばP1〜P6)と、この対象者(例えばP1〜P6)に園芸を提供する指導者(例えばT1〜T3)とが利用するものであり、対象者Pが指導者Tによって園芸療法の提供を受ける。指導者Tは、所定の専門的知識と技能とを有する者である。対象者Pは、例えば、機能・形態障害のある者、能力障害のある者、社会的不利のある者等である。指導者Tは、例えば、後述するように、所定の課程を修了した園芸療法士である。
【0010】
また、園芸療法システム2は、情報更新蓄積手段26と療法作業端末機28と外部指示手段30とが設けられている。
【0011】
情報更新蓄積手段26は、例えば、管理場6に設けられ、データベース部26Aとデータ更新部26Bと中央処理部26Cとデータ送受信部26Dとを備え、各対象者Pの各個人情報を蓄積するとともに、この各個人情報を更新するものである。
【0012】
療法作業端末機28は、例えば、療法場4に設けられて情報更新蓄積手段26に第1通信手段32−1で連絡し、情報更新蓄積手段26から対象者Pの個人情報を受信するとともに、対象者Pの状況を情報更新蓄積手段26に送信するものであり、操作部28Aと表示部28Bと中央処理部28Cと送受信部28Dとを備えている。
【0013】
外部指示手段30は、例えば、管理場6に設けられて前記情報更新蓄積手段26に第2通信手段32−2で連絡し、例えば、医師用端末機34と施設責任者用端末機36とを備え、対象者Pへの指示等を情報更新蓄積手段26に送信するとともに情報更新蓄積手段26の各対象者Pの各個人情報を検索することができるものである。医師用端末機34は、操作部34Aと表示部34Bと中央処理部34Cと送受信部34Dとを備えている。また、施設責任者用端末機36は、操作部36Aと表示部36Bと中央処理部36Cと送受信部36Dとを備えている。
【0014】
そして、指導者Tが療法作業端末機28を操作することで特定の対象者Pの個人情報を情報更新蓄積手段26から得て、指導者Tがこの個人情報に基づいて適切な作業計画案を療法作業端末機28で立て、指導者Tがこの作業計画案に沿って特定の対象者Pに園芸療法の作業を行うとともに、この園芸療法の作業後には指導者が療法作業端末機28を操作することによって作業状況及び結果の経過記録を情報更新蓄積手段26に送信し、情報更新蓄積手段26はこの経過記録を受信して特定の対象者Pの個人情報を更新して蓄積するものである。
【0015】
また、指導者(園芸療法士)Tの育成にあっては、専門的知識と技能とを学習するために、一定の課程を経なければならない。
【0016】
つまり、指導者Tになるためには、以下のように、必修科目と所定の選択科目との各単位を取得しなければならない。
【0017】
必修科目においては、例えば、園芸療法論(園芸と人間の関係等)、園芸療法実習(基礎土壌作りから収穫までの作業等)、ガーディニングI(ガーディニングに対する基礎知識・技能等)、ガーディニングII(ガーディニングに対する応用知識・技能等)等を学習する。
【0018】
また、選択科目においては、例えば、介護理論(介護の具体的な知識等)、介護技術(ケア方針の作成等)、障害者福祉(障害者福祉の理念・目的等)、高齢者福祉(高齢者福祉の理念・目的等)、障害者・高齢者レクリエーション実習(レクリエーションの体験・援助技術等)、福祉機器演習(介護に必要な各種機器に関する知識等)、身体障害者の心理(身体障害の概念・援助等)、心の障害者の心理(精神障害の概念・援助等)、高齢者の心理(高齢者の身体的要件・心理的特性等)、香りの心理(リクラゼーション効果等)、色彩の心理(色彩が与える心理的効果等)、高齢者の医学(高齢者特有の病理等)、障害者の医学(身体障害の概念・リハビリテーション等)、精神医学(精神状態の診断や治療等)、精神保健(精神障害者に関わる医療や保護等)、作業療法(身体の機能回復を図る療法行為全般等)、理学療法(物理療法等)、東洋医学(経験的伝統的な医療行為等)、看護学(看護技術等)、救急法(対処法等)等を学習する。
【0019】
そして、これらの科目を学習して、規定の要件を満たした者には、指導者Tとしての園芸療法士の称号が付与される。
【0020】
次に、この第1実施例の作用を、図5にフローチャートに基づいて説明する。
【0021】
園芸療法の実施においては、先ず、指導者Tが療法作業端末機28を操作することで(ステップ102)、情報更新蓄積手段26から園芸療法を行う特定の対象者Pの個人情報を得る(ステップ104)。
【0022】
そして、この指導者Tは、この特定の対象者Pの個人情報に基づきいて作業(指導)の計画案を立てる(ステップ106)。この計画案にあっては、先ず、例えば、個別又はグループ別で、環境設定や対象者Pの区分等から状況を把握し、また、園芸作業の療法時間・園芸関連作業の療法時間や野菜園芸植物・花卉園芸植物・果樹園芸植物・ハープ園芸植物等の植物の選択等で処方メニューを作成する。また、外部指示手段30からの指示等から対象者Pの個人情報を把握し、そして、対象者Pの目的・効果・到達度等を予測し、目的をもって対象者Pにどのようにアプローチしたらよいのかを考え、その考えを療法作業端末機28上で作成する(ステップ108)。
【0023】
そして、園芸療法の作業(指導)にあっては、図6に示す如く、指導者Tが、対象者Pに園芸を提供(援助)をすることで、対象者Pが園芸・心理・伝達を受け、この対象者Pが、園芸を通して心の発生をし、癒しのエネルギを受け、そして、指導者Tがその効果を確認する(ステップ110)。
【0024】
この療法作業が終了したならば(ステップ112)、指導者Tは、その作業状況や効果の結果(目標達成・評価)として、図7に示す経過記録の内容を作成し(ステップ114)、そして、療法作業端末機28の操作によって情報更新蓄積手段26に送信する(ステップ116)。
【0025】
そして、この情報更新蓄積手段26では、この結果を受信して特定の対象者Pの個人情報を更新して蓄積する(ステップ118)。
【0026】
この情報更新蓄積手段26の更新した個人情報は、医師用端末機34や施設責任者用端末機36の操作により、医学的・教育的等に、次回の課題の分析等にも利用される。
【0027】
この結果、指導者Tが療法作業端末機28を操作することで特定の対象者Pの個人情報を情報更新蓄積手段26から得て、指導者Tがこの個人情報に基づいて適切な作業計画案を療法作業端末機28で立て、指導者Tがこの作業計画案に沿って特定の対象者Pに園芸療法の作業を行うとともに、この園芸療法の作業後には指導者が療法作業端末機28を操作することによって経過記録を情報更新蓄積手段26に送信し、情報更新蓄積手段26はこの経過記録を受信して特定の対象者Pの個人情報を更新して蓄積することにより、指導者Tを支援して園芸療法を円滑に且つ適正に実施し、また、対象者Pの身体や心の健康を効率良く回復することができる。
【0028】
即ち、園芸療法が対象者Pの生活の質の向上と代替医療の役割とを果たすものであり、その対象者Pの状況に応じた対処が必要となることから、専門的知識と技能とを学習させた指導者(園芸療法士)Tを育成することが望まれていた。
【0029】
そこで、この実施例においては、先ず、指導者Tを育成するために、前記一定の課程(必修科目や選択科目等)を設定し、この課程を修了して所定の規定の要件を得た者に指導者Tの称号を付与し、この称号を得た指導者Tが園芸療法士として対象者Pを癒す。
【0030】
この園芸療法士の称号を得た指導者Tは、園芸療法の作業(指導)として、先ず、対象者Pとにこやかに対面挨拶をして対象者Pの心を和らげ、そして、材料や花苗等を用意するとともに、記憶させる目的ではないが、対象者Pにその材料や花苗等の名称を伝え、その後、トレー上で土を手のひらですり合わせ、対象者Pに機能訓練や協調性を芽生えさせ、この時、指導者Tは、対象者Pを注意深く観察し、各対象者Pのデータを分析する。
【0031】
そして、園芸の技術として、トレーの片側に土を寄せ、花ポットを置き、そして、その花ポットから花苗を取り出し、根洗いの準備をし、軽くその根を洗い、そして、鉢の底にチップを置いて土を少し入れ、花苗を置いて残りの土を入れ、軽く手で押さえ、できあがった鉢上げの花苗を鑑賞し、そして、後片づけを行い、鉢に水をかける。
【0032】
そして、できあがった鉢を、対象者Pに持ち帰えさせて鑑賞用としたり、又は、売ったりして社会参加の活動に貢献させる。
【0033】
従って、このような指導者Tの作業(指導)にこの実施例に係る園芸療法システム2を用いることにより、指導者Tを教育し且つ支援し、対象者Pの状況に応じた園芸療法を円滑に且つ適正に実施することができ、効率の良い園芸療法を実現することができる。
【0034】
図8は、この発明の第2実施例を示すものである。
【0035】
以下の実施例においては、上述の第1実施例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。
【0036】
この第2実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、各対象者P1〜P6には、対象者Pの動静等の行動情報を含み血圧や体温等の身体情報を検知して情報更新蓄積手段26に出力する情報センサ52−1〜52−6を設けた。
【0037】
この第2実施例の構成によれば、園芸療法中の対象者Pの行動等の情報を情報更新蓄積手段26に出力させることで、この情報更新蓄積手段26はその対象者Pの行動等の特質をその個人情報に更新し、その後の園芸療法に役立てることができる。
【0038】
【発明の効果】
以上詳細な説明から明らかなようにこの発明によれば、指導者が療法作業端末機を操作することで特定の対象者の個人情報を情報更新蓄積手段から得て、指導者がこの個人情報に基づいて適切な作業計画案を療法作業端末機で立て、指導者がこの作業計画案に沿って特定の対象者に園芸療法の作業を行うとともに、この園芸療法の作業後には指導者が療法作業端末機を操作することによって経過記録を情報更新蓄積手段に送信し、情報更新蓄積手段はこの経過記録を受信して特定の対象者の個人情報を更新して蓄積したことにより、園芸療法を円滑且つ適正に実施し、また、対象者の身体や心の健康を効率良く回復し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】園芸療法システムの構成図である。
【図2】園芸療法システムの通信回路図である。
【図3】療法場の斜視図である。
【図4】療法場の平面図である。
【図5】園芸療法のフローチャートである。
【図6】園芸療法の作業の説明図である。
【図7】園芸療法の経過記録の図である。
【図8】第2実施例において園芸療法システムの構成図である。
【符号の説明】
2 園芸療法システム
4 療法物
6 管理場
26 情報更新蓄積手段
28 療法作業端末機
30 外部指示手段
32 通信手段
【発明の属する技術分野】
この発明は、園芸療法システムに係り、特に対象者の身体や心の健康を効率良く回復する園芸療法システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
園芸活動を通して患者である対象者を治療する方法として、園芸療法が知られている。この園芸療法にあっては、園芸と人間とを結びつけ、植物を育てる行為によって障害を持つ人々の身体や心の健康を回復を図っている。つまり、人間の五感を刺激する体験を通して、人の心を癒している。また、代替医療の教育カリキュラムの供給方法として、コンピュータネットワークを用いたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−123164号公報(段落0010)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来、園芸療法にあっては、個々の指導者が複数の対象者の個人情報を夫々作成していたので、指導者や場所が異なると、対象者に必要な作業(指導)をするために、多くの手間を要し、園芸療法を円滑に且つ適正に実施することが困難となり、園芸療法の効率が悪く、改善が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は上述の不都合を除去すべく、指導者によって園芸療法の提供を受ける対象者の療法場を設け、前記対象者の個人情報を蓄積するとともにこの対象者の個人情報を更新する情報更新蓄積手段を設け、この情報更新蓄積手段から前記対象者の個人情報を受信するとともに前記対象者の状況を前記情報更新蓄積手段に送信する療法作業端末機を設け、前記指導者が前記療法作業端末機を操作することで特定の対象者の個人情報を前記情報更新蓄積手段から得て、前記指導者がこの個人情報に基づいて適切な作業計画案を前記療法作業端末機で立て、前記指導者がこの作業計画案に沿って前記特定の対象者に園芸療法の作業を行うとともに、この園芸療法の作業後には前記指導者が前記療法作業端末機を操作することによって経過記録を前記情報更新蓄積手段に送信し、前記情報更新蓄積手段はこの経過記録を受信して前記特定の対象者の個人情報を更新して蓄積する。
【0006】
【発明の実施の形態】
この発明は、指導者が療法作業端末機を操作することで特定の対象者の個人情報を情報更新蓄積手段から得て、指導者がこの個人情報に基づいて適切な作業計画案を療法作業端末機で立て、指導者がこの作業計画案に沿って特定の対象者に園芸療法の作業を行うとともに、この園芸療法の作業後には指導者が療法作業端末機を操作することによって経過記録を情報更新蓄積手段に送信し、情報更新蓄積手段はこの経過記録を受信して特定の対象者の個人情報を更新して蓄積することから、園芸療法を円滑に且つ適正に実施し、また、対象者の身体や心の健康を効率良く回復することができる。
【0007】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。図1〜図7は、この発明の第1実施例を示すものである。図1において、2は園芸療法システムである。この園芸療法システム2は、例えば、庭園(ガーデン)や実習場等の療法場4と、病院や施設所等の管理場6とを備えている。
【0008】
療法場4には、図3、4に示す如く、略中央部位に育苗ハウス8が立設されているとともに、この育苗ハウス8の両側に一側・他側植裁部10−1・10−2が設けられ、育苗ハウス8の一方の第1入口12−1側に第1パーゴラ14−1が立設され、また、他方の第2入口12−2側に第2パーゴラ14−2が立設され、更に、第1パーゴラ14−1と育苗ハウス8間に離間した一対の垂直ガーデン16・16が立設され、また、第2パーゴラ14−2と育苗ハウス8間に離間した一対の植裁テーブル18・18及び複数のベンチ20が設けられ、更に、育苗ハウス8の一側に一対のレイズベット22−1・22−1と一側昇降ハンギング24−1が設けられ、また、育苗ハウス8の他側に一対のレイズベット22−2・22−2と他側昇降ハンギング24−2が設けられている。
【0009】
療法場4においては、図1に示す如く、園芸療法がレイズベッド22で行われ、複数人の園芸療法を受ける患者である対象者(例えばP1〜P6)や各種機材の搬入等を考慮して一定の面積を有し、対象者(例えばP1〜P6)と、この対象者(例えばP1〜P6)に園芸を提供する指導者(例えばT1〜T3)とが利用するものであり、対象者Pが指導者Tによって園芸療法の提供を受ける。指導者Tは、所定の専門的知識と技能とを有する者である。対象者Pは、例えば、機能・形態障害のある者、能力障害のある者、社会的不利のある者等である。指導者Tは、例えば、後述するように、所定の課程を修了した園芸療法士である。
【0010】
また、園芸療法システム2は、情報更新蓄積手段26と療法作業端末機28と外部指示手段30とが設けられている。
【0011】
情報更新蓄積手段26は、例えば、管理場6に設けられ、データベース部26Aとデータ更新部26Bと中央処理部26Cとデータ送受信部26Dとを備え、各対象者Pの各個人情報を蓄積するとともに、この各個人情報を更新するものである。
【0012】
療法作業端末機28は、例えば、療法場4に設けられて情報更新蓄積手段26に第1通信手段32−1で連絡し、情報更新蓄積手段26から対象者Pの個人情報を受信するとともに、対象者Pの状況を情報更新蓄積手段26に送信するものであり、操作部28Aと表示部28Bと中央処理部28Cと送受信部28Dとを備えている。
【0013】
外部指示手段30は、例えば、管理場6に設けられて前記情報更新蓄積手段26に第2通信手段32−2で連絡し、例えば、医師用端末機34と施設責任者用端末機36とを備え、対象者Pへの指示等を情報更新蓄積手段26に送信するとともに情報更新蓄積手段26の各対象者Pの各個人情報を検索することができるものである。医師用端末機34は、操作部34Aと表示部34Bと中央処理部34Cと送受信部34Dとを備えている。また、施設責任者用端末機36は、操作部36Aと表示部36Bと中央処理部36Cと送受信部36Dとを備えている。
【0014】
そして、指導者Tが療法作業端末機28を操作することで特定の対象者Pの個人情報を情報更新蓄積手段26から得て、指導者Tがこの個人情報に基づいて適切な作業計画案を療法作業端末機28で立て、指導者Tがこの作業計画案に沿って特定の対象者Pに園芸療法の作業を行うとともに、この園芸療法の作業後には指導者が療法作業端末機28を操作することによって作業状況及び結果の経過記録を情報更新蓄積手段26に送信し、情報更新蓄積手段26はこの経過記録を受信して特定の対象者Pの個人情報を更新して蓄積するものである。
【0015】
また、指導者(園芸療法士)Tの育成にあっては、専門的知識と技能とを学習するために、一定の課程を経なければならない。
【0016】
つまり、指導者Tになるためには、以下のように、必修科目と所定の選択科目との各単位を取得しなければならない。
【0017】
必修科目においては、例えば、園芸療法論(園芸と人間の関係等)、園芸療法実習(基礎土壌作りから収穫までの作業等)、ガーディニングI(ガーディニングに対する基礎知識・技能等)、ガーディニングII(ガーディニングに対する応用知識・技能等)等を学習する。
【0018】
また、選択科目においては、例えば、介護理論(介護の具体的な知識等)、介護技術(ケア方針の作成等)、障害者福祉(障害者福祉の理念・目的等)、高齢者福祉(高齢者福祉の理念・目的等)、障害者・高齢者レクリエーション実習(レクリエーションの体験・援助技術等)、福祉機器演習(介護に必要な各種機器に関する知識等)、身体障害者の心理(身体障害の概念・援助等)、心の障害者の心理(精神障害の概念・援助等)、高齢者の心理(高齢者の身体的要件・心理的特性等)、香りの心理(リクラゼーション効果等)、色彩の心理(色彩が与える心理的効果等)、高齢者の医学(高齢者特有の病理等)、障害者の医学(身体障害の概念・リハビリテーション等)、精神医学(精神状態の診断や治療等)、精神保健(精神障害者に関わる医療や保護等)、作業療法(身体の機能回復を図る療法行為全般等)、理学療法(物理療法等)、東洋医学(経験的伝統的な医療行為等)、看護学(看護技術等)、救急法(対処法等)等を学習する。
【0019】
そして、これらの科目を学習して、規定の要件を満たした者には、指導者Tとしての園芸療法士の称号が付与される。
【0020】
次に、この第1実施例の作用を、図5にフローチャートに基づいて説明する。
【0021】
園芸療法の実施においては、先ず、指導者Tが療法作業端末機28を操作することで(ステップ102)、情報更新蓄積手段26から園芸療法を行う特定の対象者Pの個人情報を得る(ステップ104)。
【0022】
そして、この指導者Tは、この特定の対象者Pの個人情報に基づきいて作業(指導)の計画案を立てる(ステップ106)。この計画案にあっては、先ず、例えば、個別又はグループ別で、環境設定や対象者Pの区分等から状況を把握し、また、園芸作業の療法時間・園芸関連作業の療法時間や野菜園芸植物・花卉園芸植物・果樹園芸植物・ハープ園芸植物等の植物の選択等で処方メニューを作成する。また、外部指示手段30からの指示等から対象者Pの個人情報を把握し、そして、対象者Pの目的・効果・到達度等を予測し、目的をもって対象者Pにどのようにアプローチしたらよいのかを考え、その考えを療法作業端末機28上で作成する(ステップ108)。
【0023】
そして、園芸療法の作業(指導)にあっては、図6に示す如く、指導者Tが、対象者Pに園芸を提供(援助)をすることで、対象者Pが園芸・心理・伝達を受け、この対象者Pが、園芸を通して心の発生をし、癒しのエネルギを受け、そして、指導者Tがその効果を確認する(ステップ110)。
【0024】
この療法作業が終了したならば(ステップ112)、指導者Tは、その作業状況や効果の結果(目標達成・評価)として、図7に示す経過記録の内容を作成し(ステップ114)、そして、療法作業端末機28の操作によって情報更新蓄積手段26に送信する(ステップ116)。
【0025】
そして、この情報更新蓄積手段26では、この結果を受信して特定の対象者Pの個人情報を更新して蓄積する(ステップ118)。
【0026】
この情報更新蓄積手段26の更新した個人情報は、医師用端末機34や施設責任者用端末機36の操作により、医学的・教育的等に、次回の課題の分析等にも利用される。
【0027】
この結果、指導者Tが療法作業端末機28を操作することで特定の対象者Pの個人情報を情報更新蓄積手段26から得て、指導者Tがこの個人情報に基づいて適切な作業計画案を療法作業端末機28で立て、指導者Tがこの作業計画案に沿って特定の対象者Pに園芸療法の作業を行うとともに、この園芸療法の作業後には指導者が療法作業端末機28を操作することによって経過記録を情報更新蓄積手段26に送信し、情報更新蓄積手段26はこの経過記録を受信して特定の対象者Pの個人情報を更新して蓄積することにより、指導者Tを支援して園芸療法を円滑に且つ適正に実施し、また、対象者Pの身体や心の健康を効率良く回復することができる。
【0028】
即ち、園芸療法が対象者Pの生活の質の向上と代替医療の役割とを果たすものであり、その対象者Pの状況に応じた対処が必要となることから、専門的知識と技能とを学習させた指導者(園芸療法士)Tを育成することが望まれていた。
【0029】
そこで、この実施例においては、先ず、指導者Tを育成するために、前記一定の課程(必修科目や選択科目等)を設定し、この課程を修了して所定の規定の要件を得た者に指導者Tの称号を付与し、この称号を得た指導者Tが園芸療法士として対象者Pを癒す。
【0030】
この園芸療法士の称号を得た指導者Tは、園芸療法の作業(指導)として、先ず、対象者Pとにこやかに対面挨拶をして対象者Pの心を和らげ、そして、材料や花苗等を用意するとともに、記憶させる目的ではないが、対象者Pにその材料や花苗等の名称を伝え、その後、トレー上で土を手のひらですり合わせ、対象者Pに機能訓練や協調性を芽生えさせ、この時、指導者Tは、対象者Pを注意深く観察し、各対象者Pのデータを分析する。
【0031】
そして、園芸の技術として、トレーの片側に土を寄せ、花ポットを置き、そして、その花ポットから花苗を取り出し、根洗いの準備をし、軽くその根を洗い、そして、鉢の底にチップを置いて土を少し入れ、花苗を置いて残りの土を入れ、軽く手で押さえ、できあがった鉢上げの花苗を鑑賞し、そして、後片づけを行い、鉢に水をかける。
【0032】
そして、できあがった鉢を、対象者Pに持ち帰えさせて鑑賞用としたり、又は、売ったりして社会参加の活動に貢献させる。
【0033】
従って、このような指導者Tの作業(指導)にこの実施例に係る園芸療法システム2を用いることにより、指導者Tを教育し且つ支援し、対象者Pの状況に応じた園芸療法を円滑に且つ適正に実施することができ、効率の良い園芸療法を実現することができる。
【0034】
図8は、この発明の第2実施例を示すものである。
【0035】
以下の実施例においては、上述の第1実施例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。
【0036】
この第2実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、各対象者P1〜P6には、対象者Pの動静等の行動情報を含み血圧や体温等の身体情報を検知して情報更新蓄積手段26に出力する情報センサ52−1〜52−6を設けた。
【0037】
この第2実施例の構成によれば、園芸療法中の対象者Pの行動等の情報を情報更新蓄積手段26に出力させることで、この情報更新蓄積手段26はその対象者Pの行動等の特質をその個人情報に更新し、その後の園芸療法に役立てることができる。
【0038】
【発明の効果】
以上詳細な説明から明らかなようにこの発明によれば、指導者が療法作業端末機を操作することで特定の対象者の個人情報を情報更新蓄積手段から得て、指導者がこの個人情報に基づいて適切な作業計画案を療法作業端末機で立て、指導者がこの作業計画案に沿って特定の対象者に園芸療法の作業を行うとともに、この園芸療法の作業後には指導者が療法作業端末機を操作することによって経過記録を情報更新蓄積手段に送信し、情報更新蓄積手段はこの経過記録を受信して特定の対象者の個人情報を更新して蓄積したことにより、園芸療法を円滑且つ適正に実施し、また、対象者の身体や心の健康を効率良く回復し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】園芸療法システムの構成図である。
【図2】園芸療法システムの通信回路図である。
【図3】療法場の斜視図である。
【図4】療法場の平面図である。
【図5】園芸療法のフローチャートである。
【図6】園芸療法の作業の説明図である。
【図7】園芸療法の経過記録の図である。
【図8】第2実施例において園芸療法システムの構成図である。
【符号の説明】
2 園芸療法システム
4 療法物
6 管理場
26 情報更新蓄積手段
28 療法作業端末機
30 外部指示手段
32 通信手段
Claims (1)
- 指導者によって園芸療法の提供を受ける対象者の療法場を設け、前記対象者の個人情報を蓄積するとともにこの対象者の個人情報を更新する情報更新蓄積手段を設け、この情報更新蓄積手段から前記対象者の個人情報を受信するとともに前記対象者の状況を前記情報更新蓄積手段に送信する療法作業端末機を設け、前記指導者が前記療法作業端末機を操作することで特定の対象者の個人情報を前記情報更新蓄積手段から得て、前記指導者がこの個人情報に基づいて適切な作業計画案を前記療法作業端末機で立て、前記指導者がこの作業計画案に沿って前記特定の対象者に園芸療法の作業を行うとともに、この園芸療法の作業後には前記指導者が前記療法作業端末機を操作することによって経過記録を前記情報更新蓄積手段に送信し、前記情報更新蓄積手段はこの経過記録を受信して前記特定の対象者の個人情報を更新して蓄積することを特徴とする園芸療法システム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010166969A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Kazuko Seyama | 園芸療法を用いた行動観察測定制御システム |
JP2020074864A (ja) * | 2018-11-06 | 2020-05-21 | エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 | 判定装置、判定方法及びコンピュータープログラム |
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2002
- 2002-10-09 JP JP2002295965A patent/JP2004133093A/ja active Pending
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