【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に装備されて、特定の状態（シフトレバーがＰレンジにシフトされている状態）以外では、イグニッションキーによるＯＮ位置またはＡＣＣ位置からＬＯＣＫ位置（イグニッションキーを抜き差し可能な位置）への回動を規制する機械式キーインターロック機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】
この種の機械式キーインターロック機構では、シフトレバーに設けたセレクトボタンのＰレンジでの押動操作またはシフトレバー自体のＰレンジでのセレクト操作により、ロックリンクが回動されて、同ロックリンクと機械的に連結されているスライダがストロークし、このスライダのストロークに応じてキーシリンダと連動するロックピンがイグニッションキーによるＬＯＣＫ位置への回動を許容するフリー位置からイグニッションキーによるＬＯＣＫ位置への回動を規制するロック位置に移動されるように構成されている（例えば、特許文献１〜３参照）。
【０００３】
【特許文献１】
特開平６−２０６４６２号公報
【特許文献２】
特開平８−３３８５１２号公報
【特許文献３】
特開平９−１１２６８７号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の機械式キーインターロック機構においては、シフト機構にて要求されるディテント機能を得るために、セレクトボタンのＰレンジでの押動操作またはシフトレバー自体のＰレンジでのセレクト操作の操作ストロークが必要量確保されている。また、セレクトボタンのＰレンジでの押動操作またはシフトレバー自体のＰレンジでのセレクト操作の操作ストローク全領域において、ロックリンクが操作ストロークに略比例して回動されて、スライダが操作ストロークに略比例してストロークする。このため、スライダのストロークが、上記した操作ストロークの必要量によって決定されて、キーシリンダと連動するロックピンにて要求されるストローク以上となることがあり、スライダを収容するハウジングを小型化することができないことがある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した課題に対処すべく、シフトレバーに設けたセレクトボタンのＰレンジでの押動操作またはシフトレバー自体のＰレンジでのセレクト操作により、ロックリンクが回動されて、同ロックリンクと機械的に連結されているスライダがストロークし、このスライダのストロークに応じてキーシリンダと連動するロックピンがイグニッションキーによるＬＯＣＫ位置への回動を許容するフリー位置からイグニッションキーによるＬＯＣＫ位置への回動を規制するロック位置に移動されるように構成した機械式キーインターロック機構において、前記セレクトボタンのＰレンジでの押動操作または前記シフトレバー自体のＰレンジでのセレクト操作の操作後期に、その操作量に対する前記スライダのストローク量を減少させるストローク減少手段を設けたこと（請求項１に係る発明）に特徴がある。
【０００６】
この場合において、前記ストローク減少手段として、前記ロックリンクに形成されて、前記セレクトボタンのＰレンジでの押動操作または前記シフトレバー自体のＰレンジでのセレクト操作の操作後期に、その操作量に対する前記ロックリンクの回動量を減ずるカムを採用すること（請求項２に係る発明）も可能である。
【０００７】
【発明の作用・効果】
本発明による機械式キーインターロック機構（請求項１に係る発明）においては、セレクトボタンのＰレンジでの押動操作または前記シフトレバー自体のＰレンジでのセレクト操作の操作後期に、その操作量に対する前記スライダのストローク量を減少させるストローク減少手段を設けた。このため、セレクトボタンのＰレンジでの押動操作またはシフトレバー自体のＰレンジでのセレクト操作にて、シフト機構にて要求されるディテント機能を得るために必要な操作ストロークを確保した上で、同操作ストロークにて得られるスライダのストロークを従来に比して減少させることが可能である。したがって、スライダのストロークを、キーシリンダと連動するロックピンにて要求されるストロークに近似したストロークとすることが可能であり、スライダを収容するハウジングの小型化が可能である。
【０００８】
また、本発明による機械式キーインターロック機構（請求項２に係る発明）においては、ストローク減少手段として、ロックリンクに形成されて、セレクトボタンのＰレンジでの押動操作またはシフトレバー自体のＰレンジでのセレクト操作の操作後期に、その操作量に対するロックリンクの回動量を減ずるカムを採用したものである。このため、ロックリンクにカムを形成することで、スライダのストロークを、キーシリンダと連動するロックピンにて要求されるストロークに近似したストロークとすることが可能であり、スライダを収容するハウジングの小型化が可能で、しかも安価に実施することが可能である。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図１は本発明による機械式キーインターロック機構を概略的に示していて、このキーインターロック機構は、シフト機構Ａに組付けたロックリンク１１と、ステアリングコラム（図示省略）に組付けられるキーハウジング３１に組付けたスライダ１２と、ロックリンク１１とスライダ１２を機械的に連結するキーインターロックケーブル１３を備えている。
【００１０】
ロックリンク１１は、一対のアーム１１ａ，１１ｂを有していて、支持軸１１ｃにて回動可能に支持されており、シフトレバー２１に設けたセレクトボタン２２のＰレンジでの押動操作によって図１の実線位置（セレクトボタンＯＦＦ位置）から一点鎖線位置（シフトロック位置）を経て二点鎖線位置（セレクトボタンフルストローク位置）まで移動するディテントピン２３によりアーム１１ａが押動されて図２に示したように回動するようになっている。
【００１１】
なお、シフトロック位置は、シフトロック機構が機能する位置であり、ブレーキペダルを踏まない状態では、ディテントピン２３が二点鎖線位置（図１の下端位置）に向けた移動を阻止されて、シフトレバー２１のＰレンジ以外（Ｒレンジ、Ｎレンジ等）へのシフト操作が規制される。また、ロックリンク１１は、シフトレバー２１がＰレンジ以外にシフトされたときに、リンクストッパ（図示省略）により図２の（ｅ）に示した回動位置に保持されるように構成されている。
【００１２】
スライダ１２は、図３に示したように、キーシリンダ３２と連動するロックピン３３が進退可能な凹部１２ａを有していて、キーハウジング３１に直線移動可能に組付けられており、凹部１２ａの一側にはロックピン３３を凹部１２ａに進入し易くするための傾斜面１２ａ１が形成されている。
【００１３】
このスライダ１２が図３の（ａ）に示したフリー位置（ロックリンク１１が図２の（ａ）の状態にあるときの位置）にあるときには、ロックピン３３が凹部１２ａに進退可能でありイグニッションキー４０によるキーシリンダ３２のＬＯＣＫ位置への回動を許容する。また、スライダ１２が図３の（ｂ）に示したロック位置（ロックリンク１１が図２の（ｄ）〜（ｅ）の状態にあるときの位置）にあるときには、ロックピン３３が図３上方への移動を阻止されて凹部１２ａから退出したロック位置に保持され、イグニッションキー４０によるキーシリンダ３２のＬＯＣＫ位置への回動を規制する。
【００１４】
なお、ロックピン３３は、図３下方へばね（図示省略）によって付勢されていて、スライダ１２が図３の（ａ）に示したフリー位置にある状態にて、キーシリンダ３２がＯＮ位置またはＡＣＣ位置からＬＯＣＫ位置へ回動されることにより図３の（ａ）に示したように凹部１２ａに進入し、またキーシリンダ３２がＬＯＣＫ位置からＯＮ位置またはＡＣＣ位置へ回動されることにより凹部１２ａから退出する。
【００１５】
キーインターロックケーブル１３は、ロックリンク１１の回動をスライダ１２の直線移動に変換して伝達するものであり、一端にてロックリンク１１のアーム１１ｂ先端に連結されるとともに他端にてスライダ１２の端部に連結されたインナワイヤ１３ａと、両端を固定されたアウタチューブ１３ｂと、スライダ１２をそのフリー位置に向けて付勢するスプリング１３ｃを備えている。
【００１６】
ところで、この実施形態においては、図２に示したように、ディテントピン２３が図２の（ｄ）から（ｅ）に移行するとき、すなわち、セレクトボタン２２のＰレンジでの押動操作の操作後期に、その操作量に対するスライダ１２のストローク量を略ゼロに減少させるストローク減少手段としてのカム１１ｄがロックリンク１１に形成されている。カム１１ｄは、ロックリンク１１のアーム１１ａの一部を切り欠くことにより形成されている。
【００１７】
上記のように構成したこの実施形態の機械式キーインターロック機構においては、シフトレバー２１がＰレンジにシフトされている状態にて、セレクトボタン２２が図４に示したピンストロークがゼロであるセレクトボタンＯＦＦ位置からピンストロークがＳ１であるシフトロック位置まで押動されると、ディテントピン２３が図１の実線位置（上端位置）から一点鎖線位置（中間位置）まで下動されて、ロックリンク１１が図２の（ａ）に示した位置から（ｄ）に示した位置まで回動する。
【００１８】
このため、キーインターロックケーブル１３のインナワイヤ１３ａが引っ張られて、図３の（ａ）にて示したようにフリー位置にあるスライダ１２がスプリング１３ｃに抗して図４に示したスライダストロークがＬ１となるロック位置まで移動し、図３の（ｂ）にて示したようにロックピン３３が図３上方への移動を阻止されて凹部１２ａから退出したロック位置に保持され、イグニッションキー４０によるキーシリンダ３２のＬＯＣＫ位置への回動を規制する。
【００１９】
また、シフトレバー２１がＰレンジにシフトされている状態にて、シフトロック機構のシフトロックが解除されていて、セレクトボタン２２が図４に示したピンストロークがＳ１であるシフトロック位置からピンストロークがＳ２であるセレクトボタンフルストローク位置まで押動されると、ディテントピン２３が図１の一点鎖線位置（中間位置）から二点鎖線位置（下端位置）まで下動される。
【００２０】
しかし、このときには、図２の（ｄ）から（ｅ）に示したようにディテントピン２３がロックリンク１１に形成したカム１１ｄに沿って移動して、ロックリンク１１はその回動位置に保持されて回動しない。このため、このときには、キーインターロックケーブル１３のインナワイヤ１３ａが引っ張られなくて、図４に示したようにスライダ１２はその位置に保持される。なお、セレクトボタン２２がフルストローク位置からＯＦＦ位置に戻されるときには、各部に設けたスプリングの機能により、上記した作動とは逆の作動が得られて図１に示した状態に戻る。
【００２１】
このように、この実施形態においては、セレクトボタン２２が図４に示したピンストロークがＳ１であるシフトロック位置からピンストロークがＳ２であるセレクトボタンフルストローク位置まで押動されるとき、すなわち、セレクトボタン２２のＰレンジでの押動操作の操作後期に、その操作量に対するスライダ１２のストローク量を略ゼロに減少させるストローク減少手段としてのカム１１ｄをロックリンク１１に設けた。
【００２２】
このため、セレクトボタン２２のＰレンジでの押動操作にて、シフト機構にて要求されるディテント機能を得るために必要な操作ストローク（Ｓ２）を確保した上で、同操作ストローク（Ｓ２）にて得られるスライダ１２のストロークＬ１をロックリンク１１にカム１１ｄを設けない場合のストロークＬ２（図４参照）に比して減少させることが可能である。したがって、スライダ１２のストロークＬ１を、キーシリンダ３２と連動するロックピン３３にて要求されるストローク（Ｌａ）に近似したストロークとすることが可能であり、スライダ１２を収容するキーハウジング３１の小型化が可能である。
【００２３】
また、この実施形態では、ロックリンク１１にカム１１ｄを形成することで、スライダ１２のストロークＬ１を、キーシリンダ３２と連動するロックピン３３にて要求されるストローク（Ｌａ）に近似したストロークとすることが可能であり、スライダ１２を収容するキーハウジング３１の小型化が可能で、しかも安価に実施することが可能である。
【００２４】
上記実施形態においては、各部品の組付誤差等を考慮して、図４に示したスライダストロークＬ１を、ロックピン３３を凹部１２ａに進退可能とする位置（図３（ａ）の位置）からロックピン３３を凹部１２ａから退出したロック位置に保持する位置（図３（ｂ）の位置）にまで移動させるに必要なスライダストロークＬａより所定量大きい値に設定して実施したが、各部品の精度を高めることにより、図４に示したスライダストロークＬ１をスライダストロークＬａに更に近似させて実施することも可能である。
【００２５】
また、上記実施形態においては、セレクトボタン２２のＰレンジでの押動操作の操作後期に、その操作量に対するスライダ１２のストローク量を減少させるストローク減少手段として、ロックリンク１１に設けたカム１１ｄを採用して実施したが、ストローク減少手段として他の構成を採用して実施することも可能である。
【００２６】
また、上記実施形態においては、シフトレバー２１に設けたセレクトボタン２２のＰレンジでの押動操作によってロックリンク１１が回動される形式のシフト機構に本発明を実施したが、本発明はシフトレバー自体のＰレンジでのセレクト操作によりロックリンクが回動される形式のシフト機構（例えば、従来の技術で記載した特許文献３に記載されているシフト機構）にも同様に実施することが可能であり、この場合には、シフトレバー自体のＰレンジでのセレクト操作の操作後期にストローク減少手段が機能するように設定する必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による機械式キーインターロック機構の一実施形態を概略的に示す図である。
【図２】図１に示したロックリンクとディテントピンとの作動関係を示す作動説明図である。
【図３】図１に示したスライダとロックピンとの作動関係を示す作動説明図である。
【図４】図１に示したディテントピンのストローク（セレクトボタンの操作ストローク）とスライダのストローク（ロックリンクの回動量）との関係を示す線図である。
【符号の説明】
１１…ロックリンク、１１ａ，１１ｂ…アーム、１１ｃ…支持軸、１１ｄ…カム、１２…スライダ、１２ａ…凹部、１３…キーインターロックケーブル、１３ａ…インナワイヤ、１３ｂ…アウタチューブ、１３ｃ…スプリング、２１…シフトレバー、２２…セレクトボタン、２３…ディテントピン、３１…キーハウジング、３２…キーシリンダ、３３…ロックピン、４０…イグニッションキー。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention is mounted on a vehicle and moves from an ON position by an ignition key or an ACC position to a LOCK position (a position where the ignition key can be inserted and removed) except in a specific state (a state where the shift lever is shifted to the P range). The present invention relates to a mechanical key interlock mechanism for restricting rotation of a key.
[0002]
[Prior art]
In this type of mechanical key interlock mechanism, the lock link is rotated by a push operation of a select button provided on a shift lever in a P range or a select operation of a shift lever itself in a P range. The slider mechanically connected to the slider strokes, and in response to the stroke of the slider, the lock pin interlocking with the key cylinder shifts from the free position to allow the ignition key to rotate to the LOCK position to the LOCK position by the ignition key. It is configured to be moved to a lock position for restricting rotation (for example, see Patent Documents 1 to 3).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-6-206462 [Patent Document 2]
JP-A-8-338512 [Patent Document 3]
JP-A-9-112687
[Problems to be solved by the invention]
In the above-mentioned conventional mechanical key interlock mechanism, in order to obtain the detent function required by the shift mechanism, a push operation of the select button in the P range or a select operation of the shift lever itself in the P range is performed. The required amount of stroke is secured. Further, in the entire operation stroke of the push operation of the select button in the P range or the select operation of the shift lever itself in the P range, the lock link is rotated substantially in proportion to the operation stroke, and the slider is moved in the operation stroke. Stroke almost in proportion. For this reason, the stroke of the slider is determined by the required amount of the operation stroke described above, and may be longer than the stroke required by the lock pin interlocking with the key cylinder. May not be possible.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
SUMMARY OF THE INVENTION In order to solve the above-mentioned problem, the present invention provides a lock lever which is rotated by a push operation of a select button provided on a shift lever in a P range or a select operation of a shift lever itself in a P range. A slider mechanically connected to the link makes a stroke, and a lock pin interlocking with the key cylinder in accordance with the stroke of the slider moves from a free position allowing rotation to a LOCK position by an ignition key to a LOCK position by an ignition key. In the mechanical key interlock mechanism configured to be moved to the lock position for restricting the rotation of the shift lever, the latter half of the push operation of the select button in the P range or the select operation of the shift lever itself in the P range. To reduce the stroke amount of the slider with respect to the operation amount. Providing the click reducing means (the invention according to claim 1) is characterized.
[0006]
In this case, the stroke reducing means is formed on the lock link, and in a later stage of the push operation of the select button in the P range or the select operation of the shift lever itself in the P range, the stroke amount is reduced. It is also possible to employ a cam that reduces the amount of rotation of the lock link (the invention according to claim 2).
[0007]
[Action and Effect of the Invention]
In the mechanical key interlock mechanism according to the present invention (the invention according to claim 1), the operation amount of the push operation of the select button in the P range or the select operation of the shift lever itself in the P range is late. Stroke reducing means for reducing the amount of stroke of the slider with respect to. For this reason, the operation stroke necessary to obtain the detent function required by the shift mechanism is secured by the push operation of the select button in the P range or the select operation of the shift lever itself in the P range. It is possible to reduce the stroke of the slider obtained by the same operation stroke as compared with the related art. Therefore, the stroke of the slider can be made similar to the stroke required by the lock pin interlocking with the key cylinder, and the size of the housing that houses the slider can be reduced.
[0008]
Further, in the mechanical key interlock mechanism according to the present invention (the invention according to claim 2), the stroke reducing means is formed on the lock link, and the push operation of the select button in the P range or the P of the shift lever itself is performed. In the latter half of the operation of the select operation in the range, a cam that reduces the amount of rotation of the lock link with respect to the operation amount is employed. Therefore, by forming a cam on the lock link, it is possible to make the stroke of the slider approximate to the stroke required by the lock pin interlocking with the key cylinder. It can be implemented at a low cost.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 schematically illustrates a mechanical key interlock mechanism according to the present invention. The key interlock mechanism includes a lock link 11 mounted on a shift mechanism A and a key mounted on a steering column (not shown). The slider includes a slider mounted on a housing, and a key interlock cable for mechanically connecting the lock link and the slider.
[0010]
The lock link 11 has a pair of arms 11a and 11b and is rotatably supported by a support shaft 11c. The lock link 11 is operated by pushing a select button 22 provided on the shift lever 21 in a P range. The arm 11a is pushed by the detent pin 23 which moves from a solid line position (select button OFF position) to a two-dot chain line position (select button full stroke position) via a dashed line position (shift lock position) as shown in FIG. It is designed to rotate as shown.
[0011]
The shift lock position is a position where the shift lock mechanism functions, and in a state where the brake pedal is not depressed, the movement of the detent pin 23 toward the position indicated by the two-dot chain line (the lower end position in FIG. 1) is prevented. Shift operation of the lever 21 to a position other than the P range (R range, N range, etc.) is restricted. Further, when the shift lever 21 is shifted to a position other than the P range, the lock link 11 is configured to be held at a rotation position shown in FIG. 2E by a link stopper (not shown). .
[0012]
As shown in FIG. 3, the slider 12 has a recess 12a in which a lock pin 33 interlocking with the key cylinder 32 can move forward and backward, and is assembled to the key housing 31 so as to be linearly movable. An inclined surface 12a1 is formed on one side to make it easier for the lock pin 33 to enter the recess 12a.
[0013]
When the slider 12 is in the free position shown in FIG. 3A (the position when the lock link 11 is in the state shown in FIG. 2A), the lock pin 33 can advance and retreat into the recess 12a, and the ignition can be performed. The rotation of the key cylinder 32 to the LOCK position by the key 40 is permitted. When the slider 12 is at the lock position shown in FIG. 3B (the position when the lock link 11 is in the state of FIGS. 2D to 2E), the lock pin 33 is moved upward in FIG. The key cylinder 32 is prevented from moving to the LOCK position by the ignition key 40 while being held at the lock position retracted from the concave portion 12a.
[0014]
The lock pin 33 is urged downward by a spring (not shown) in FIG. 3, and when the slider 12 is in the free position shown in FIG. When the key cylinder 32 is turned from the LOCK position to the ON position or the ACC position, as shown in FIG. Exit from 12a.
[0015]
The key interlock cable 13 converts the rotation of the lock link 11 into a linear movement of the slider 12 and transmits the linear movement. The key interlock cable 13 is connected at one end to the tip of the arm 11b of the lock link 11 and at the other end. And an outer tube 13b having both ends fixed, and a spring 13c for urging the slider 12 toward its free position.
[0016]
By the way, in this embodiment, as shown in FIG. 2, when the detent pin 23 shifts from (d) to (e) in FIG. 2, that is, the operation of the push operation of the select button 22 in the P range. In the latter period, the lock link 11 is formed with a cam 11d as a stroke reducing means for reducing the stroke amount of the slider 12 with respect to the operation amount to substantially zero. The cam 11d is formed by cutting out a part of the arm 11a of the lock link 11.
[0017]
In the mechanical key interlock mechanism of this embodiment configured as described above, when the shift lever 21 is shifted to the P range, the select button 22 is set to the select position where the pin stroke shown in FIG. When depressed from the button OFF position to the shift lock position where the pin stroke is S1, the detent pin 23 is moved down from the solid line position (upper end position) in FIG. Rotates from the position shown in FIG. 2A to the position shown in FIG.
[0018]
For this reason, the inner wire 13a of the key interlock cable 13 is pulled, and the slider 12 at the free position as shown in FIG. 3A is opposed to the spring 13c so that the slider stroke shown in FIG. Then, as shown in FIG. 3B, the lock pin 33 is prevented from moving upward in FIG. 3, is held at the lock position retracted from the concave portion 12a, and the key by the ignition key 40 is moved. The rotation of the cylinder 32 to the LOCK position is restricted.
[0019]
Further, in the state where the shift lever 21 is shifted to the P range, the shift lock of the shift lock mechanism is released, and the select button 22 is moved from the shift lock position where the pin stroke shown in FIG. Is pushed to the full stroke position of the select button S2, the detent pin 23 is moved down from the one-dot chain line position (intermediate position) to the two-dot chain line position (lower end position) in FIG.
[0020]
However, at this time, as shown in FIGS. 2D to 2E, the detent pin 23 moves along the cam 11d formed on the lock link 11, and the lock link 11 is held at the rotation position. Does not rotate. Therefore, at this time, the inner wire 13a of the key interlock cable 13 is not pulled, and the slider 12 is held at that position as shown in FIG. When the select button 22 is returned from the full stroke position to the OFF position, the operation reverse to the above-described operation is obtained by the function of the spring provided in each part, and the state returns to the state shown in FIG.
[0021]
As described above, in this embodiment, when the select button 22 is pushed from the shift lock position where the pin stroke is S1 shown in FIG. 4 to the select button full stroke position where the pin stroke is S2, that is, the select button is pressed. A cam 11d is provided on the lock link 11 as a stroke reducing means for reducing the stroke amount of the slider 12 with respect to the operation amount to substantially zero in the later stage of the pushing operation of the button 22 in the P range.
[0022]
Therefore, the operation stroke (S2) necessary for obtaining the detent function required by the shift mechanism is secured by the pressing operation of the select button 22 in the P range, and the operation stroke (S2) is changed to the same operation stroke (S2). Thus, it is possible to reduce the stroke L1 of the slider 12 obtained as compared with the stroke L2 (see FIG. 4) when the cam 11d is not provided on the lock link 11. Therefore, it is possible to make the stroke L1 of the slider 12 approximate to the stroke (La) required by the lock pin 33 interlocked with the key cylinder 32, and to reduce the size of the key housing 31 that houses the slider 12. Is possible.
[0023]
Further, in this embodiment, by forming the cam 11d on the lock link 11, the stroke L1 of the slider 12 is set to a stroke similar to the stroke (La) required by the lock pin 33 interlocked with the key cylinder 32. Therefore, the size of the key housing 31 that houses the slider 12 can be reduced, and the cost can be reduced.
[0024]
In the above embodiment, the slider stroke L1 shown in FIG. 4 is changed from the position (the position shown in FIG. 3A) where the lock pin 33 can be advanced to and retracted into the recess 12a in consideration of the assembly error of each part. The value was set to a value larger than the slider stroke La required for moving the lock pin 33 to the position (the position shown in FIG. 3B) that holds the lock pin 33 at the lock position retracted from the concave portion 12a. By increasing the accuracy, the slider stroke L1 shown in FIG. 4 can be further approximated to the slider stroke La.
[0025]
Further, in the above-described embodiment, the cam 11d provided on the lock link 11 is provided as a stroke reducing means for reducing the stroke amount of the slider 12 with respect to the operation amount in the latter half of the pressing operation of the select button 22 in the P range. Although the present invention has been employed, it is also possible to employ another configuration as the stroke reducing means.
[0026]
In the above-described embodiment, the present invention is applied to the shift mechanism in which the lock link 11 is rotated by the pushing operation of the select button 22 provided on the shift lever 21 in the P range. The present invention can be similarly applied to a shift mechanism of a type in which a lock link is rotated by a select operation of the lever itself in a P range (for example, a shift mechanism described in Patent Document 3 described in the related art). In this case, it is necessary to set the stroke reduction means to function in the latter half of the selection operation in the P range of the shift lever itself.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view schematically showing an embodiment of a mechanical key interlock mechanism according to the present invention.
FIG. 2 is an operation explanatory diagram showing an operation relationship between a lock link and a detent pin shown in FIG. 1;
FIG. 3 is an operation explanatory view showing an operation relationship between a slider and a lock pin shown in FIG. 1;
FIG. 4 is a diagram showing a relationship between a stroke of a detent pin (operation stroke of a select button) and a stroke of a slider (a rotation amount of a lock link) shown in FIG. 1;
[Explanation of symbols]
11 lock link, 11a, 11b arm, 11c support shaft, 11d cam, 12 slider, 12a recess, 13 key interlock cable, 13a inner wire, 13b outer tube, 13c spring, 21 Shift lever, 22 ... select button, 23 ... detent pin, 31 ... key housing, 32 ... key cylinder, 33 ... lock pin, 40 ... ignition key.
