JP2004130397A - Pliers - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スナップリングの着脱に使用されるプライヤーに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
機械部品の組み立て等の際、例えば、棒状部材にブロック部材を被嵌し、更にこのブロック部材の位置決めの為に棒状部材にして前記ブロック部材の端面と当接する位置に例えばC字状のスナップリング(Cリングとも呼ばれている)を被嵌装着している。そして、このスナップリングの装着脱用の工具として、例えば意匠登録第1068504号公報に示すようなプライヤーが使用されている。
【0003】
このプライヤーは、一対のプライヤー半体を中央部で枢支し、この一対のプライヤー半体の基端側を握持部に設定し、先端側に表面が平滑な先細り形状(テーパ状)の作業部を設け、この作業部の先端部をスナップリングに設けられた係止孔に夫々挿入する為の挿入部に設定し、握持部を握持操作することで前記一対の挿入部を広狭せしめる構成である(以下、従来例という。)。
【0004】
そして、この従来例によれば、スナップリングの一対の係止孔にプライヤーの挿入部を夫々挿入してスナップリングとプライヤーとを結合せしめ、更にプライヤーの握持部を握持操作して前記一対の挿入部同志の間隔を例えば広げることにより前記スナップリングを拡径動し、棒状部材にこの拡径状態のスナップリングを被嵌し、前記ブロック部材の端面と当接する位置においてスナップリングの一対の係止孔からプライヤーの挿入部を外すことで、このスナップリングの復元力によりスナップリングを縮径動させて棒状部材に嵌合係止させ、ブロック部材の位置決めを行うことができる。
【0005】
しかしながら、この従来例は、前述のとおり、作業部の挿入部がテーパ状で且つ表面が平滑である為、スナップリングの係止孔にプライヤーの挿入部を挿入して拡径動しようとする際(若しくは縮径動しようとする際)、挿入部が係止孔から不意に外れてスナップリングとプライヤーとの結合が解除されてしまい易いという問題点がある。
【0006】
また、スナップリングを拡径動していた力を緩め且つプライヤーの挿入部をスナップリングの係止孔から外して棒状部材にスナップリングを嵌合係止させようとした際にも、スナップリングが棒状部材に嵌合係止される前に作業部の挿入部がスナップリングの係止孔から不意に外れてしまい易い。
【0007】
従って、従来例では、このスナップリングの取り付け作業を正確且つスムーズに行うことには限界がある。特に、スナップリングの取り付け作業を流れ作業で行うことが多く、また、製品の量産性の向上が重要視される機械部品等の製造メーカーにおいては、前述のようにスムーズな作業が行えない為にスナップリングの取り付け作業に時間がかかり、問題となっている。
【0008】
本発明は上記問題点を解決するもので、スナップリングとプライヤーとの結合が不意に外れたりせず、また一方、スナップリングの係止孔に対するプライヤーの作業部の出し入れをスムーズに行え、よって、スナップリングの取り付け作業をスムーズ且つスピィーディに行うことができる実用性,作業性に秀れたプライヤーを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0010】
プライヤー本体1の基端側に一対の握持部2a・2bを設け、このプライヤー本体1の先端側に一対の作業部3a・3bを設け、この一対の作業部3a・3bの先端部に挿入部4a・4bを夫々設け、この夫々の挿入部4a・4bをスナップリング20に設けられた一対の係止孔21a・21bに夫々挿入し、前記一対の握持部2a・2bを握持操作して前記夫々の挿入部4a・4bを広狭せしめることにより前記スナップリング20の径を拡縮するプライヤーにおいて、前記夫々の挿入部4a・4bの少なくとも一方の挿入部4aの外周面を微細凹凸面にしたことを特徴とするプライヤーに係るものである。
【0011】
また、前記微細凹凸面として、前記挿入部4aの外周面にダイヤモンド砥粒を電着メッキすることにより形成された微細凹凸面を採用したことを特徴とする請求項1記載のプライヤーに係るものである。
【0012】
また、前記微細凹凸面として、前記挿入部4aの外周面をヤスリによるローリング加工することにより形成された微細凹凸面を採用したことを特徴とする請求項1記載のプライヤーに係るものである。
【0013】
また、前記夫々の作業部3a・3bの少なくとも一方の作業部3aの先端部に段部10aを介して作業部3aより径小な前記挿入部4aを設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプライヤーに係るものである。
【0014】
また、前記一対の作業部3a・3bの少なくとも一方の作業部3aとして、プライヤー本体1に装着されるホルダー体5aと、このホルダー体5aに装着されるビット体6aとから構成され、このビット体6aが前記挿入部4aとなる作業部3aを採用したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のプライヤーに係るものである。
【0015】
また、前記ビット体6aとして、ピアノ線を短く切断したものを採用したことを特徴とする請求項5記載のプライヤーに係るものである。
【0016】
また、前記ホルダー体5aに嵌合穴7aを設け、この嵌合穴7aに前記ビット体6aを挿入して接着剤により固定したことを特徴とする請求項5,6のいずれか1項に記載のプライヤーに係るものである。
【0017】
また、プライヤー本体1の基端側に一対の握持部2a・2bを設け、このプライヤー本体1の先端側に一対の作業部3a・3bを設け、この一対の作業部3a・3bの先端部に挿入部4a・4bを夫々設け、この夫々の挿入部4a・4bをスナップリング20に設けられた一対の係止孔21a・21bに挿入し、前記一対の握持部2a・2bを握持操作して前記夫々の挿入部4a・4bを広狭せしめることにより前記スナップリング20の径を拡縮するプライヤーにおいて、前記一対の作業部3a・3bの少なくとも一方の作業部3aとして、プライヤー本体1に装着されるホルダー体5aと、このホルダー体5aに装着されるビット体6aとから構成され、このビット体6aが前記挿入部4aとなる作業部3aを採用したことを特徴とするプライヤーに係るものである。
【0018】
また、前記ビット体6aの外面に、前記嵌合穴7aへの挿入を所定位置で規制する位置決め鍔部12aを設けたことを特徴とする請求項8記載のプライヤーに係るものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して説明する。
【0020】
スナップリング20に設けられた一対の係止孔21a・21bに、プライヤー本体1の一対の作業部3a・3bの先端部に設けた挿入部4a・4bを夫々挿入し、一対の握持部2a・2bを握持操作して前記夫々の挿入部4a・4bを広狭せしめると、この広狭作動に伴ってスナップリング20の径も拡縮することになる。
【0021】
この際、挿入部4aの外周面には微細凹凸面が設けられているから、挿入部がテーパ状等で且つ外周面に凹凸がない平滑面の従来例に比し、前記係止孔21aと前記挿入部4aとの摩擦抵抗が大きく、よって、挿入部4aが係止孔21aから外れにくく、スナップリング20とプライヤー本体1との結合は良好に維持される。
【0022】
また、挿入部4aの外周面に設けられた微細凹凸面は、凹凸度合いの大きい粗大凹凸面ではないから、係止孔21aに挿入部を出し入れする際に、この微細凹凸面が係止孔21aの内縁に当たったりしてこの出し入れ作動が妨げられることはなく、従って、このスナップリング20の係止孔21aに対するプライヤーの挿入部4aの出し入れはスムーズに行えることになる。
【0023】
故に、本発明のプライヤーは、スナップリング20の係止孔21a・21bに挿入したプライヤー本体1の挿入部4a・4bを広狭せしめる際に挿入部4a・4bが係止孔21a・21bから不意に外れたりせず、しかも、スナップリング20の係止孔21a・21bに対するプライヤー本体1の挿入部4a・4bの出し入れをスムーズに行え、よって、スナップリング20の取り付け作業を正確且つスピィーディに行うことができる。
【0024】
また、請求項5,8記載の発明のように、作業部3aを、プライヤー本体1の先端側に装着されるホルダー体5aと、このホルダー体5aの先端部に装着されるビット体6aとから成る構成とすれば、スナップリング20の係止孔21aに挿入されこのスナップリング20の径を拡縮する為に最も硬度が必要とされるプライヤー本体1の挿入部4aだけを高い硬度を有する高価な素材とし、その他の部位(ホルダー体5a)はそれほど高い硬度を有しない安価な素材とすることができ、よって、作業部3aをコスト安で製造できることになる。
【0025】
また、前述のように、プライヤーの作業部3aはプライヤー本体1の先端側に一体に設けられているのではなく、プライヤー本体1に装着されるホルダー体5aに更にビット体6aが装着された構成の為、長期間の使用により、たとえ挿入部4a、即ち、ビット体6aが劣化し破損しても、このビット体6aを取り替えるだけで、前記作業部3aは新品時と同様の作業能力を発揮できることになる。
【0026】
また、ホルダー体5aを特別高い硬度を有しない素材とすることができる為、例えば作業部の延設方向に対して挿入部の挿入方向が交差するL字型の作業部のプライヤーでも、ホルダー体5aを簡易に湾曲してコスト安に製造できることになる。
【0027】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0028】
図1〜図4は第一実施例、図5は第一実施例の別例、図6は第二実施例、図7は第一実施例,第二実施例の別例を図示している。
【0029】
第一実施例
第一実施例は、一対のプライヤー半体11a・11bを中央部よりもやや先端寄りで回動自在に軸着することでX字状のプライヤー本体1を形成し、このプライヤー本体1の先端側(プライヤー半体11a・11bの先端側)に一対の作業部3a・3bを設け、この作業部3a・3bの更に先端部には挿入部4a・4bを設け、一方、プライヤー本体1の基端側(プライヤー半体11a・11bの基端側)には握持部2a・2bを設け、この握持部2a・2bを握持操作することで、作業部3a・3bの先端部に設けた挿入部4a・4bを広狭作動せしめる構成のプライヤーである。
【0030】
具体的には、一方のプライヤー半体11aの中央部よりもやや先端寄りの部位には、軸受孔を形成し、他方のプライヤー半体11bの中央部よりも先端寄りの部位には、軸部8を形成し、一方のプライヤー半体11aの軸受孔に他方のプライヤー半体11bに形成した軸部8を軸着することでプライヤー半体11a・11b同志を回動自在に軸着した構成としている。
【0031】
夫々の作業部3a・3bは、図2に図示したように、プライヤー本体1の先端部に装着されるホルダー体5a・5bと、このホルダー体5a・5bの先端部に装着され前記挿入部4a・4bを形成するビット体6a・6bとから構成している。
【0032】
ホルダー体5a・5bの基端部には、図2に図示したように、プライヤー本体1の先端部に形成した所定深さを有する断面円形状の取付穴16に挿入され、プライヤー本体1の先端側に前記ホルダー体5a・5bを取り付ける為の取付部15を設けている。
【0033】
また、このホルダー体5a・5bの取付部15には、貫通孔18を形成している。
【0034】
一方、このホルダー体5a・5bが取り付けられるプライヤー本体1の先端側(プライヤー半体11a・11bの先端側)にも、貫通孔18を形成している。
【0035】
そして、ホルダー体5a・5bに形成した貫通孔18とプライヤー本体1に形成した貫通孔18とは、ホルダー体5a・5bをプライヤー本体1の先端側に取り付けた際、連通状態となるように設定されている。
【0036】
ビット体6a・6bは、ホルダー体5a・5bの先端の径よりも径小となる円柱状に形成している。
【0037】
また、ホルダー体5a・5bにビット体6a・6bを取り付け固定した際、ホルダー体5a・5bの先端の径とビット体6a・6bの径の差により段部10a・10bが形成される。
【0038】
また、本実施例では、ビット体6a・6bとして硬質の素材で形成された硬質ビット体6a・6bを採用している。具体的には、ビット体6a・6bはピアノ線を短く切断したものを採用している。
【0039】
尚、このピアノ線は、電気炉若しくは酸性平炉で溶製した炭素量0.6〜0.95パーセントの高炭素鋼を素材とし、最後の線引過程において特殊な熱処理(900〜950℃の高温度から約500℃の鉛浴に移した後、空冷する連続的操作。パンティングという。)をした後、ダイスを通して強い冷間引抜加工を施して線にしたものを採用している。このピアノ線は強さが非常に大きい(最高350kg/mm2)上に、曲げにも強い性質を有する。
【0040】
また、ビット体6a・6bをピアノ線だけで形成する以外にも、ピアノ線で形成したビット体の全周に銅を被覆することで芯部が硬く外周部を柔らかく形成したビット体を採用しても良く、また、真鍮等の柔らかい金属により形成したビット体を前記ビット体として採用しても良い。これらの場合には、ピアノ線よりも柔らかい素材でビット体6を形成できるため、水道管などの配管に使用される柔らかい素材で形成されたCリング等を傷つけたりすることなく装着脱できることになる。
【0041】
ホルダー体5a・5bの先端部には、ビット体6a・6bを嵌合装着する為の嵌合穴7aを設けている。尚、図2においては、ホルダー体5bの先端部に設けた嵌合穴を省略している。
【0042】
この嵌合穴7aは、所定長さを有するビット体6a・6bをホルダー体5a・5bに安定性良く取り付ける為に、ビット体6a・6bを半分以上挿入できる深さに設定している。
【0043】
また、ホルダー体5a・5bは、図1に図示したように、このホルダー体5a・5bの中央部よりも先端側を、ビット体6a・6bの先端同志が互いに近接するように内向きにやや湾曲した構成としている。
【0044】
また、この嵌合穴7aへのビット体6a・6bの取り付け固定は、接着剤を用いて行われる構成としている。
【0045】
ビット体6a・6bの基端側の外周面は平滑面としている。
【0046】
また、ビット体6a・6bの先端側の外周面には微細凹凸面を形成している。
【0047】
従って、ホルダー体5a・5bの先端部に設けた嵌合穴7aにビット体6a・6bの基端側を挿入して固定すると、ホルダー体5a・5bの先端部から微細凹凸面が露出する。
【0048】
この微細凹凸面としては、図3に図示したように、前記ビット体6a・6bの外周面にダイヤモンド砥粒を電着メッキすることにより形成された微細凹凸面を採用している。
【0049】
また、この微細凹凸面は、図4に図示したように、前記ビット体6a・6bの外周面をヤスリによるローリング加工することにより形成された微細凹凸面を採用しても良い。
【0050】
その他、微細凹凸面の形成にローレット処理を採用しても良い。
【0051】
尚、図中符号9は、プライヤー本体1の握持部2a・2bを開き方向へ付勢することで作業部3a・3bの先端部、即ち、一対のビット体6a・6bを開き方向へ付勢する為のバネ体である。
【0052】
以上、第一実施例によれば、C字状のスナップリング20に設けられた一対の係止孔21a・21bに、プライヤー本体1のホルダー体5a・5bの先端部に嵌合したビット体6a・6bの先端側、即ち、挿入部4a・4bを挿入すると、ビット体6a・6bの径とホルダー体5a・5bの先端部の径との差により形成された段部10a・10bが係止孔21a・21bの孔縁部に突き当たり当接し、これにより、挿入部4a・4bの係止孔21a・21bへの挿入が規制され、挿入部4a・4bだけが係止孔21a・21bに挿入されてスナップリング20とプライヤー本体1が結合されることになる。この際、係止孔21a・21bに挿入されるのは、前述のように、プライヤー本体1の挿入部4a・4bだけであるため、例えばホルダー体5a・5bの先端がスナップリング20の係止孔21a・21bに嵌入されて過剰な圧入状態となり、挿入部4a・4bがスナップリング20から抜けにくくなるようなことはない。従って、作業性は良好となる。
【0053】
続いて、握持部2a・2bをバネ体9の開き付勢に抗して握持すると、挿入部4a・4bの間隔が狭まり、これに伴いスナップリング20が縮径動されることになる。
【0054】
この際、ホルダー体5a・5bの先端部に設けたビット体6a・6bの先端側の外周面、即ち、挿入部4a・4bの外周面には、微細凹凸面が形成されているから、係止孔21a・21bに挿入される作業部の先端部がテーパ状等で且つ外周面に凹凸がない平滑面の従来例に比し、係止孔21a・21bと挿入部4a・4bとの摩擦抵抗が大きい為、挿入部4a・4bが係止孔21a・21bから不意に外れてしまいにくく、よって、スナップリング20とプライヤー1との結合は良好に維持されることになる。
【0055】
続いて、例えば、ブロック部材に形成した棒状部材を挿通するための挿通孔内に縮径状態のスナップリング20を挿入し、所定位置でスナップリング20を縮径動する力を緩めると、スナップリング20は自らの復元力により拡径動して前記ブロック部材の挿通孔内の所定位置に設けたスナップリング20を係止するための係止溝に嵌合係止することになり、このスナップリング20によりブロック部材に挿通した棒状部材を抜け止めできることになる。
【0056】
この際、前述したように、挿入部4a・4bの先端側の外周面には微細凹凸面が設けられているから、ブロック部材の挿通孔内の所定位置で前記縮径動した力を緩めた際にスナップリング20の自らの復元力によってこのスナップリング20が拡径動し前記ブロック部材の挿通孔内の所定位置にしっかりと嵌合係止するまで、ビット体6a・6bが係止孔21a・21bから不意に外れてしまうことはない。
【0057】
また、長期間に亙る繰り返し使用により、たとえ挿入部4a・4b、即ち、ビット体6a・6bの先端側が破損し劣化した場合でも、ビット体6a・6bはホルダー体5a・5bの先端部に接着剤により取り付けられており固着強度が小さい為、交換できることになる。
【0058】
また、ビット体6a・6bは曲げ等に強く高い硬度を有するピアノ線で形成した場合、スナップリング20を拡径動・縮径動した際にこのビット体6a・6bが曲がったりすることがなく、よって、スナップリング20を良好に拡径動・縮径動できることになる。
【0059】
第一実施例は上述のように構成したから、ビット体6a・6bの先端寄りの外周面に形成した微細凹凸面により、スナップリング20の係止孔21a・21bからプライヤーの挿入部4a・4b(ビット体6a・6bの先端側)が外れにくく、また一方、スナップリング20の係止孔21a・21bに対するプライヤーの挿入部4a・4bの出し入れを正確且つスムーズに行え、よって、スナップリング20の取り付け作業をスピィーディに行える実用性に秀れたプライヤーとなる。
【0060】
また、スナップリング20を拡縮する為に最も硬度が必要とされる作業部3a・3bの挿入部4a・4bだけを高い硬度を有するビット6a・6bで形成し、その他の部位、即ち、ホルダー体5a・5bはそれほど高い硬度を有しない安価な素材で形成したから、それだけコスト安なプライヤーとなる。
【0061】
また、ホルダー体5a・5bの先端部に、このホルダー体5a・5bの先端部の径よりも径小に形成したビット体6a・6bを段部10a・10bを介して設けたから、スナップリング20の係止孔21a・21bにプライヤーの挿入部4a・4b(ビット体6a・6bの先端側)を挿入した際、この段部10a・10bが突き当たり当接して挿入部4a・4bの係止孔21a・21bへの挿入が規制される為、例えばホルダー体5a・5bの先端が係止孔21a・21bに嵌入されて過剰な圧入状態となり、挿入部4a・4bがスナップリング20から抜けにくくなってしまうようなことはない。したがって、作業性はより一層良好となる。
【0062】
また、前記微細凹凸面は、ビット体6a・6bの先端側の外周面にダイヤモンド砥粒を電着メッキすることで形成される為、簡易に形成することができる。
【0063】
また、ダイヤモンド砥粒は摩耗しにくい為、秀れた耐久性を発揮することができる。
【0064】
また、ビット体6a・6bを形成するピアノ線は、高い硬度を有する為、スナップリング20の拡径動若しくは縮径動を良好に行うことができ、また、秀れた耐久性を発揮することができる。
【0065】
また、ビット体6a・6bは、ピアノ線を所望する長さに切断するだけで形成した為、簡易な加工により挿入部4a・4bを形成することができる。
【0066】
また、ビット体6a・6bとして、芯部をピアノ線などの硬質素材で形成し、外周部を柔らかい素材で形成したビット体6a・6bや、全体を柔らかい素材で形成したビット体6a・6bを採用した場合には、水道管などの配管に被嵌するための柔らかい素材で形成されたCリング20を傷つけたりすることなく、前記配管に被嵌することができる。
【0067】
また、プライヤーの先端部に表面が柔らかいビット体6a・6bを装着することで、このビット体6a・6bが仮に比較的柔らかい素材で形成された水道管などの配管に接触してしまっても前記配管を極めて傷つけにくい。
【0068】
図5は第一実施例の別例を図示したもので、プライヤー本体1の先端部に設けたホルダー体5a・5bを、このホルダー体5a・5bの略中央位置で湾曲せしめてL字型とし、このL字型のホルダー体5a・5bの先端部にビット体6a・6bを嵌合装着した構成としたものである。
【0069】
この別例によれば、プライヤー本体1をスナップリング20の係止孔21a・21bへの挿入部4a・4b(ビット体6a・6bの先端側)の挿入方向と直交する方向に向けた状態で、スナップリング20の径を拡縮して棒状部材にスナップリング20を取り付け(若しくは取り外し)できることになる。
【0070】
このように、ホルダー5a・5bが曲げ易いことから、作業部3a・3bがL字型のプライヤーもコスト安で簡単に製造することができる。
【0071】
第二実施例
図6に図示した第二実施例は、プライヤー半体11a・11bとして「く」字状のプライヤー本体11a・11bを採用し、このプライヤー半体11a・11bを中央部よりもやや先端側において枢支し、一対の挿入部4a・4b及び一対の握持部2a・2bが夫々外方へ向くように構成したものである。
【0072】
即ち、握持部2a・2bをバネ体9の付勢に抗して握持した際に、挿入部4a・4bが開き擺動する構成としている。
【0073】
尚、図中符号8は軸部である。
【0074】
以上の第二実施例によれば、C字状のスナップリング20の係止孔21a・21bに挿入部4a・4b(ビット体6a・6bの先端側)を挿入し握持部2a・2bをバネ体9の付勢に抗して握持すると、スナップリング20は拡径動されることになる。
【0075】
続いて、この拡径状態のスナップリング20を棒状部材に被嵌し、ブロック部材の端面と当接する位置においてスナップリングを拡径動する力を緩めることで、スナップリング20は自らの復元力により縮径動して棒状部材に嵌合係止し、このスナップリング20でブロック部材の位置決めを行えることになる。
【0076】
この際、第一実施例と同様に、挿入部4a・4bの外周面には微細凹凸面が設けられているから、スナップリング20の係止孔21a・21bに挿入したプライヤー本体1の挿入部4a・4bを広狭せしめた際に、この挿入部4a・4bが係止孔21a・21bから外れにくく、しかも、係止孔21a・21bに対する挿入部4a・4bの出し入れをスムーズに行え、よって、スナップリングの取り付け作業をスムーズ且つスピィーディに行うことができる。
【0077】
尚、その余は第一実施例と同様である。
【0078】
第一実施例,第二実施例の別例(以下、別例2という。)
図7に図示した別例2は、ビット体6aとしてホルダー体5aに設けた嵌合孔7aへの挿入を所定位置(中央部付近)で規制する位置決め鍔部12aを設けたビット体6aを採用したものである。
【0079】
この別例2によれば、ホルダー体5aの嵌合穴7aにビット体6aを一端側から挿入すると、ビット体6aの径と位置決め鍔部12aの径との差により形成された段部13aが嵌合孔7aの周縁部に突き当たり当接し、これにより、ビット6aがホルダー体5aに対して位置決めされることとなる。
【0080】
即ち、ホルダー体5aに設けた嵌合穴7aにビット6aを単に差し込むだけでこのビット体6aをホルダー体5aに対して最適な突出度合いで簡単に取り付けでき、これにより、挿入部4a・4bが最適な長さのプライヤーとなる。
【0081】
また、従来のプライヤーのように、長期間に亙る使用により作業部の先端が劣化したり破損した場合に、プライヤー自体を買い替えたりする必要がなく、ビット体6a,6bだけを交換するだけで新品時と同様の作業能力を発揮できることとなる。
【0082】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、スナップリングの取り付け作業中(若しくは取り外し作業中)に、プライヤー本体の挿入部がスナップリングの係止孔から不意に外れてしまうことがなく、また一方、スナップリングの係止孔に対するプライヤー本体の挿入部の出し入れをスムーズに行え、よって、スナップリングの取り付け作業(若しくは取り外し作業)を極めてスピィーディに行うことができる実用性,作業性に秀れたプライヤーとなる。
【0083】
また、請求項2記載の発明においては、挿入部の外周面にダイヤモンド砥粒を電着メッキすることで微細凹凸面を設けるから、挿入部の外周面に微細凹凸部を容易に設けることができる実用性に秀れたプライヤーとなる。
【0084】
しかも、微細凹凸面を形成するダイヤモンド砥粒は摩耗しにくい為、良好な耐久性を発揮することができる実用性に秀れたプライヤーとなる。
【0085】
また、請求項3記載の発明においては、簡易な加工処理方法であるヤスリによるローリング加工により微細凹凸面を形成できる為、挿入部の外周面に微細凹凸面をコスト安に設けることができる実用性に秀れたプライヤーとなる。
【0086】
また、請求項4記載の発明においては、スナップリングの係止孔にプライヤー本体の挿入部を挿入した際、プライヤー本体の作業部は段部によってスナップリングの係止孔に突き当たり当接されることで係止孔への挿入部の挿入が規制される為、例えば作業部の先端が係止孔に過剰に圧入状態となることがなく、よって、係止孔に対する挿入部の出し入れを一層スムーズに行え、スピィーディなスナップリングの取り付け作業(若しくは取り外し作業)を実現できる実用性,作業性に秀れたプライヤーとなる。
【0087】
また、請求項5,8記載の発明においては、作業部を一体ではなく、プライヤー本体の先端側に装着されるホルダー体と、このホルダー体の先端部に嵌合装着されるビット体とにより形成した為、スナップリングを拡径動・縮径動する為に最も硬度が必要とされる挿入部だけを高い硬度を有するビット体で形成でき、その他の部位(ホルダー体)はそれほど高い硬度を有しない安価な素材で形成できる為、それだけ作業部をコスト安に製造することができる実用性に秀れたプライヤーとなる。
【0088】
また、長期間の使用により、たとえビット体が劣化し破損した場合でも、ビット体だけを交換できる為、このビット体を取り替えるだけで、新しいプライヤーを買わずとも新品時と同様な作業部の作業能力を発揮することができる実用性に秀れたプライヤーとなる。
【0089】
また、ホルダー体を特別高い硬度を有しない素材で形成できる為、例えば作業部の延設方向に対して挿入部の挿入方向が交差する構成のプライヤーでも、ホルダー体を容易に屈曲してコスト安に製造することができる実用性に秀れたプライヤーとなる。
【0090】
また、請求項6記載の発明においては、ビット体はピアノ線を単に短く切断するだけで形成できる為、簡易な加工により高い硬度が要求される挿入部をコスト安に形成することができる実用性に秀れたプライヤーとなる。
【0091】
また、請求項7記載の発明においては、例えばホルダー体にビット体を溶接で設けたりするよりも固定強度を低くできる為、他の部位に比べ劣化し易い挿入部を単にビット体を交換することにより、新品時と同様な作業部の作業能力を発揮することができる実用性に秀れたプライヤーとなる。
【0092】
また、請求項9記載の発明においては、ホルダー体にビット体を単に挿入するだけで所定位置で位置決めすることができ、よって、ホルダー体に対するビット体の交換を一層簡易に行うことができる実用性に秀れたプライヤーとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例の使用状態を示す全体説明図である。
【図2】第一実施例の作業部3a・3bを示す拡大説明図である。
【図3】第一実施例のビット体6aの先端側の外周面にダイヤモンド砥粒を電着メッキすることで形成した微細凹凸面を示す要部の拡大説明図である。
【図4】第一実施例のビット体6aの先端側の外周面にローレット処理を施すことで形成した微細凹凸面を示す要部の拡大説明図である。
【図5】第一実施例の別例を示す説明斜視図である。
【図6】第二実施例を示す拡大説明図である。
【図7】第一実施例,第二実施例の別例を示す説明斜視図である。
【符号の説明】
1 プライヤー本体
2a 握持部
2b 握持部
3a 作業部
3b 作業部
4a 挿入部
4b 挿入部
5a ホルダー体
6a ビット体
7a 嵌合穴
10a 段部
12a 位置決め鍔部
20 スナップリング
21a 係止孔
21b 係止孔[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a plier used for attaching and detaching a snap ring.
[0002]
Problems to be solved by the prior art and the invention
At the time of assembling mechanical parts, for example, a block member is fitted to a bar-shaped member, and further a C-shaped snap ring is formed at a position where the block member is made into a bar-shaped member for positioning and is in contact with an end surface of the block member. (Also referred to as a C-ring). As a tool for attaching and detaching the snap ring, for example, a pliers as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 1068504 is used.
[0003]
This pliers pivotally support a pair of pliers halves at a central portion, and set a base end side of the pliers halves as a gripping portion, and have a tapered (tapered) work having a smooth surface on a distal end side. Parts are provided, and the distal ends of the working parts are set as insertion parts for inserting into the locking holes provided in the snap ring, respectively, and the pair of insertion parts are widened and narrowed by gripping the gripping part. (Hereinafter referred to as a conventional example).
[0004]
According to this conventional example, the insertion portions of the pliers are respectively inserted into the pair of locking holes of the snap ring to couple the snap ring and the pliers, and the gripping portion of the pliers is further gripped to operate the pair of pliers. The diameter of the snap ring is expanded by, for example, widening the interval between the insertion portions, and the snap ring in the expanded state is fitted on the rod-shaped member, and a pair of the snap rings is brought into contact with the end surface of the block member. By removing the insertion portion of the pliers from the locking hole, the snap ring can be reduced in diameter by the restoring force of the snap ring and fitted and locked to the rod-shaped member, thereby positioning the block member.
[0005]
However, in this conventional example, as described above, since the insertion portion of the working portion is tapered and the surface is smooth, when the insertion portion of the pliers is inserted into the locking hole of the snap ring and the diameter is to be expanded, (Or when trying to reduce the diameter), there is a problem that the insertion portion is unexpectedly detached from the locking hole and the connection between the snap ring and the pliers is easily released.
[0006]
Also, when the force that caused the snap ring to expand is loosened, the pliers insertion part is removed from the snap hole of the snap ring, and the snap ring is fitted to the rod-shaped member. The insertion part of the working part is likely to be accidentally detached from the locking hole of the snap ring before being fitted and locked to the rod-shaped member.
[0007]
Therefore, in the conventional example, there is a limit in performing this snap ring mounting operation accurately and smoothly. In particular, snap ring mounting work is often performed as a series of work, and in the case of manufacturers of mechanical parts etc. where it is important to improve the mass productivity of products, the smooth work can not be performed as described above. It takes time to attach the snap ring, which is problematic.
[0008]
The present invention solves the above-mentioned problems, and the connection between the snap ring and the pliers does not come off unexpectedly, and on the other hand, the working part of the pliers can be smoothly put in and out of the locking holes of the snap ring, It is an object of the present invention to provide a plier excellent in practicality and workability in which snap ring mounting work can be performed smoothly and quickly.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The gist of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
[0010]
A pair of
[0011]
The pliers according to
[0012]
2. The pliers according to
[0013]
The
[0014]
Further, at least one of the pair of working
[0015]
6. The pliers according to claim 5, wherein the
[0016]
7. The holder according to claim 5, wherein a fitting hole is provided in the holder body, and the bit body is inserted into the fitting hole and fixed with an adhesive. Pliers.
[0017]
Further, a pair of
[0018]
The pliers according to
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
A preferred embodiment of the present invention (how to carry out the invention) will be described with reference to the drawings, showing its operation and effects.
[0020]
Inserting
[0021]
At this time, since the fine uneven surface is provided on the outer peripheral surface of the
[0022]
Further, since the fine uneven surface provided on the outer peripheral surface of the
[0023]
Therefore, when the pliers of the present invention make the
[0024]
Further, as in the fifth and eighth aspects of the present invention, the working
[0025]
Further, as described above, the working
[0026]
In addition, since the
[0027]
【Example】
A specific embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0028]
1 to 4 show a first embodiment, FIG. 5 shows another example of the first embodiment, FIG. 6 shows a second embodiment, and FIG. 7 shows another example of the first and second embodiments. .
[0029]
First embodiment
In the first embodiment, an
[0030]
Specifically, a bearing hole is formed at a position slightly closer to the tip than the center of one pliers half 11a, and a shaft is formed at a portion closer to the tip from the center of the other pliers half 11b. 8 is formed, and the pliers halves 11a and 11b are rotatably mounted on the
[0031]
As shown in FIG. 2, each of the working
[0032]
As shown in FIG. 2, the base ends of the
[0033]
Further, a through
[0034]
On the other hand, a through
[0035]
The through-
[0036]
The
[0037]
When the
[0038]
In the present embodiment, the
[0039]
The piano wire is made of high carbon steel with a carbon content of 0.6 to 0.95% produced by melting in an electric furnace or an acid open hearth, and is subjected to a special heat treatment (high temperature of 900 to 950 ° C.) in the final drawing process. After continuous transfer from a temperature to a lead bath of about 500 ° C. and air cooling, which is called panting), the wire is subjected to strong cold drawing through a die to form a wire. This piano wire has a very high strength (up to 350 kg / mm 2 In addition, it has a property that is strong against bending.
[0040]
In addition to forming the
[0041]
Fitting
[0042]
The
[0043]
As shown in FIG. 1, the
[0044]
The
[0045]
The outer peripheral surface on the base end side of the
[0046]
Further, a fine uneven surface is formed on the outer peripheral surface on the tip side of the
[0047]
Therefore, when the base end sides of the
[0048]
As shown in FIG. 3, the fine uneven surface is a fine uneven surface formed by electrodepositing diamond abrasive grains on the outer peripheral surfaces of the
[0049]
Further, as shown in FIG. 4, the fine uneven surface may be a fine uneven surface formed by rolling the outer peripheral surfaces of the
[0050]
In addition, a knurling process may be used to form the fine uneven surface.
[0051]
Reference numeral 9 in the figure denotes a tip of the working
[0052]
As described above, according to the first embodiment, the
[0053]
Subsequently, when the
[0054]
At this time, a fine uneven surface is formed on the outer peripheral surface on the distal end side of the
[0055]
Subsequently, for example, when the
[0056]
At this time, as described above, since the fine irregular surface is provided on the outer peripheral surface on the distal end side of the
[0057]
Even if the
[0058]
Further, when the
[0059]
Since the first embodiment is configured as described above, the
[0060]
In addition, only the
[0061]
In addition, since the
[0062]
Further, since the fine uneven surface is formed by electrodepositing diamond abrasive grains on the outer peripheral surface on the tip side of the
[0063]
In addition, since diamond abrasive grains are hard to be worn, excellent durability can be exhibited.
[0064]
In addition, since the piano wire forming the
[0065]
Further, since the
[0066]
Further, as the
[0067]
Further, by attaching the
[0068]
FIG. 5 shows another example of the first embodiment, in which the
[0069]
According to this alternative example, the pliers
[0070]
As described above, since the
[0071]
Second embodiment
The second embodiment shown in FIG. 6 employs "-" shaped pliers
[0072]
That is, when the
[0073]
In addition, the code |
[0074]
According to the second embodiment described above, the
[0075]
Subsequently, the
[0076]
At this time, as in the case of the first embodiment, since fine irregularities are provided on the outer peripheral surfaces of the
[0077]
The rest is the same as in the first embodiment.
[0078]
Another example of the first and second embodiments (hereinafter referred to as another example 2).
Another example 2 shown in FIG. 7 employs a
[0079]
According to this alternative example 2, when the
[0080]
That is, by simply inserting the
[0081]
In addition, when the tip of the working part is deteriorated or damaged due to long-term use as in the conventional pliers, there is no need to replace the pliers themselves, and only by replacing the
[0082]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the insertion portion of the pliers does not accidentally come off from the locking hole of the snap ring during the attachment work (or the removal work) of the snap ring. The pliers are excellent in practicality and workability that can smoothly insert and remove the insertion part of the pliers body into and out of the locking holes of the snap ring, so that the snap ring can be mounted (or removed) extremely quickly. Become.
[0083]
According to the second aspect of the present invention, the fine irregularities are provided on the outer peripheral surface of the insertion portion by electrodepositing diamond abrasive grains, so that the fine irregularities can be easily provided on the outer peripheral surface of the insertion portion. Become a practical pliers.
[0084]
Moreover, the diamond abrasive grains forming the fine uneven surface are hard to be worn, so that the pliers are excellent in practicality and can exhibit good durability.
[0085]
According to the third aspect of the present invention, since the fine uneven surface can be formed by the rolling process using a file, which is a simple processing method, the fine uneven surface can be provided on the outer peripheral surface of the insertion portion at low cost. Become an excellent pliers.
[0086]
In the invention according to claim 4, when the insertion portion of the pliers main body is inserted into the locking hole of the snap ring, the working portion of the pliers main body abuts against the locking hole of the snap ring by the step portion and is brought into contact therewith. Since the insertion of the insertion portion into the locking hole is regulated by, for example, the tip of the working portion is not excessively pressed into the locking hole, so that the insertion portion can be more smoothly inserted into and removed from the locking hole. It is a plier with excellent practicality and workability that can be performed, and a speedy snap ring installation (or removal) operation can be realized.
[0087]
In the invention according to
[0088]
In addition, even if the bit body is deteriorated and damaged due to long-term use, only the bit body can be replaced, so just by replacing this bit body, the work of the working part is the same as that of a new one without buying a new pliers It is a plier with excellent practicality that can demonstrate its ability.
[0089]
In addition, since the holder body can be formed of a material having no particularly high hardness, even for a plier having a configuration in which the insertion direction of the insertion portion intersects with the extending direction of the working portion, the holder body can be easily bent to reduce cost. Pliers with excellent practicality that can be manufactured.
[0090]
Further, in the invention according to claim 6, since the bit body can be formed by simply cutting the piano wire shortly, the practicality can be formed at a low cost by an easy processing with an insertion portion requiring high hardness. Become an excellent pliers.
[0091]
Further, in the invention according to claim 7, since the fixing strength can be made lower than, for example, providing the bit body on the holder body by welding, the bit body is simply replaced with the insertion part which is easily deteriorated compared with other parts. Accordingly, the pliers are excellent in practicality and can exert the same working ability of the working unit as when they are new.
[0092]
According to the ninth aspect of the present invention, positioning can be performed at a predetermined position simply by inserting the bit body into the holder body, so that the bit body can be easily exchanged with respect to the holder body. Become an excellent pliers.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall explanatory diagram showing a use state of a first embodiment.
FIG. 2 is an enlarged explanatory view showing working
FIG. 3 is an enlarged explanatory view of a main part showing a fine uneven surface formed by electrodepositing diamond abrasive grains on the outer peripheral surface on the tip end side of the
FIG. 4 is an enlarged explanatory view of a main part showing a fine uneven surface formed by performing a knurling process on the outer peripheral surface on the tip end side of the
FIG. 5 is an explanatory perspective view showing another example of the first embodiment.
FIG. 6 is an enlarged explanatory view showing a second embodiment.
FIG. 7 is an explanatory perspective view showing another example of the first embodiment and the second embodiment.
[Explanation of symbols]
1 Pliers body
2a grip section
2b grip
3a Working unit
3b Working unit
4a Insertion part
4b insertion part
5a Holder body
6a Bit body
7a Mating hole
10a step
12a Positioning collar
20 Snap ring
21a Lock hole
21b Lock hole
Claims (9)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002294911A JP2004130397A (en) | 2002-10-08 | 2002-10-08 | Pliers |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002294911A JP2004130397A (en) | 2002-10-08 | 2002-10-08 | Pliers |
Publications (1)
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2002
- 2002-10-08 JP JP2002294911A patent/JP2004130397A/en active Pending
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