【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塩素化合物の溶液を電気分解し、生成した次亜塩素酸又はその塩の溶液を直ちに噴霧できるようにした次亜塩素酸生成噴霧器に関する。
【0002】
【従来の技術】
農業、食品等の分野において、電気分解により生成される電解水が有用であることが知られている。特に、近年では、電解水の優れた殺菌、消毒作用に着目し、医療現場や家庭での利用、例えば患部、切開部、留置カテーテルの経皮開口部等の殺菌、消毒、あるいはキッチン用品、ベビー用品、家具等の家庭用品、トイレ、浴槽等の住居まわりの殺菌、消毒に使用することが検討されている。
【0003】
このような電解水は、溶解によりイオンが生じる溶質、例えば塩化ナトリウム等を添加し、また必要に応じpH調整のための酸を添加した水(被電解水)を、電気分解することによって得られる。電気分解は、陽極および陰極よりなる電極対を有する電解槽、またはさらに陽極と陰極の間に隔膜を配置した構成の電解槽を用いて行われる。
【0004】
しかし、このような方法は装置が大がかりとなり、例えば、医療現場や家庭でより簡易に殺菌、消毒等を行うには難がある。このような背景から、携帯可能な小型の電解水噴霧器が提案されている(特許文献1〜3)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−79393号公報
【特許文献2】
特開2000−197889号公報
【特許文献3】
特開2001−276826号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の小型の噴霧装置では、電気分解のための電源として電池を用いることも提案されているが、電池交換の不便さが解消されない。
【0007】
本発明の課題は、電解効率が高く、電池交換の不便さが解消された小型の携帯可能な次亜塩素酸生成噴霧器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、塩素化合物の溶液を収容する容器と、前記溶液を電気分解する電極と、電気分解により生成した次亜塩素酸又はその塩の溶液を噴霧するための噴霧装置とを有する次亜塩素酸生成噴霧器であって、噴霧操作により電気分解のための電力を発生する手段を有する次亜塩素酸生成噴霧器に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。
【0010】
図1は、噴霧装置としてトリガースプレーヤーを設けた本発明の次亜塩素酸生成噴霧器1の側部からの概略図であり、この次亜塩素酸生成噴霧器1は、液体容器2と噴霧装置であるトリガースプレーヤー3とからなっている。液体容器2は、内部に塩素化合物の溶液を収容している。
【0011】
該噴霧器では、容器2とトリガースプレーヤー3との間の溶液の吸引経路が管状体であるディップチューブ11により形成され、且つ該ディップチューブ11は溶液を電気分解する電極30a、30bを備えている。なお、管状体であるディップチューブ11の先端は、先細形状となっていることが、液の逆流を抑制する点で、好ましい。また、電極が内挿されたディップチューブ11は、部品交換の容易さを考慮して、電極と共に脱着可能に設置することができる。
【0012】
図2は、トリガースプレーヤー3の要部Tを示す側部断面図である。該トリガースプレイヤー3では、互いに連通する水平管路4及び垂直管路5が設けられると共に該水平管路4及び垂直管路5に液状物を供給するピストン・シリンダー機構12が配設されたスプレイヤー本体6と、該スプレイヤー本体6に回動自在に装着されたトリガー7と、上記水平管路4の前方部に装着されたスピンエレメント8と、該スピンエレメント8の前方部に装着されたノズル部材9と、上記垂直管路5に装着されたインテイク10と、該インテイク10に装着されたチューブ11とを備え、且つ上記スプレイヤー本体6及び上記インテイク10が、上記容器本体2内に外気を導入する外気導入孔6a及び10aを有している。
【0013】
上記スプレー容器1を更に詳説すると、上記スプレイヤー本体6の前方部であって、上記水平管路4の先端部には、挿嵌部4aが設けられており、この挿嵌部4aに、上記スピンエレメント8が嵌着されている。また、このスピンエレメント8の先端部には、ノズルチップ9aを備えたノズル部材9が嵌着されている。
【0014】
上記水平管路4の下方位置には、上記ピストン・シリンダー機構12のシリンダーSを構成する二重の筒状壁部13、14が設けられている。そして、この筒状壁部13の下方に、上記外気導入孔6aが形成されている。上記シリンダーS内には、当該シリンダーS内を往復運動するピストン部材15がコイルバネ16を介して配設されている。
【0015】
上記トリガー7は、上記スプレイヤー本体6の側壁部内側に回動自在に嵌着されている。このトリガー7の背面部には、上記ピストン部材15の前端部に当接する押圧突起7aが設けられており、トリガー7を回動操作することによって、ピストン部材15が上記シリンダーS内を往復摺動できるようになしてある。そして、上記ピストン部材15の摺動部15aが、上記外気導入孔6aより後方に移動したときに、上記外気導入孔6a、10aを通じて外気が容器本体2内へ流入されるようになしてある。
【0016】
一方、上記スプレイヤー本体6の下方部には、上記垂直管路5の下端部を囲繞する二重の挿嵌壁部17、18が設けられており、垂直管路5及び挿嵌壁部17、18内に、上記インテイク10が嵌着されている。
【0017】
インテイク10は、基板部10bを境として、上方部に、上記挿嵌壁部18に嵌着される嵌着壁部10cと、上記垂直管路5及び挿嵌壁部17に嵌着される管部10dとを備えており、また、下方部に、スプレイヤー本体6を上記容器本体2の口部2bに装着したときに該口部2bに密嵌する嵌着壁部10eと上記管部10dに連通し且つ上記チューブ11の上端部が嵌着される管部10fとを備えている。そして、上記嵌着壁部10cの天板部に上記外気導入孔10aが形成されている。
【0018】
上記管部10fには、後述するチューブ11の回動を規制する係止部(図示せず)が設けられている。また、管部10dには、上記水平管路4及び上記シリンダーS内に連通する連通孔10g、10hがそれぞれ形成されている。更に、管部10dの内部の上方には、バルブ20が配設されている。このバルブ20は、そのフランジ部20aが支持壁部10iで支持されており、水平管路4からの液状物の逆流を防ぐとともに、支持壁部10iの下方における液圧が所望の圧力に高まったときに管部10d内と上記水平管路4とを連通させて該水平管路4に液状物を供給するようになしてある。また、このバルブ20の下方には、ボール弁体21が配設されている。このボール弁体21は、支持壁部10jで支持されており、上記シリンダーS内からの液状体の逆流を防ぐとともに、支持壁部10jの下方における液圧が所望の圧力に高まったときに液状物が上方に供給されるようになしてある。
【0019】
インテイク10の基板10bの上方には、上下方向の挿通孔を有するキャップ体22が装着されており、このキャップ体22の雌ねじ22aと、容器本体2の口部外周の雄ねじ(図示せず)とを螺合させることによって、上記スプレイヤー3を容器本体2に装着できるようになしてある。
【0020】
上記チューブ11は、その上端部に、上記インテイク10の管部10fと係合してその回動を不能とする係止部(図示せず)が設けられており、該管部10内において回動不能に嵌着されている。
【0021】
本発明の噴霧器は、噴霧操作により電気分解のための電力を発生する手段(以下、発電手段という)を有する。該発電手段は、図1の噴霧器では、トリガーの操作に連動して発電する。例えば、該発電手段は、発電用モータであり、これはトリガー7の操作時に発生する運動エネルギーを電気エネルギーに変換するものである。図3に示すように、トリガー7にラックギヤ41を連結し、トリガースプレーヤー3の内部に、ラックギヤ41と嵌合する歯車42a等の複数の歯車と該歯車と連動する回転軸を有する発電用モータ43と設け、トリガー7の操作時に発生する力を発電用モータ43に伝達して発電用モータ43を回転させることで、発電させる。歯車を複数用いることで所望の発電量とすることができ、また、歯車の組み合わせを切り替える手段を設けて噴霧操作に応じて発電量(電解水中の有効塩素濃度)を変更させることができる。また、これ以外に、電磁誘導で発電させてもよいし、圧電体を用いて発電させてもよく、噴霧操作により発電できれば何れでもよい。
【0022】
トリガースプレーヤー3の一端のスペースには回路部33が設けられている。この回路部33は、上記発電手段により発生した電圧を電極30a、30bに印加する。なお、上記発電手段により発電した電気を蓄電する蓄電池32をトリガースプレーヤー3の一端のスペースに設置することもできる。
【0023】
電極30a、30bの形成材料としては、次亜塩素酸に対する耐腐食性の点から、白金板又は白金メッキ板を使用することが好ましい。
【0024】
電極30a、30bに印加する電圧の大きさは、噴霧対象物、消臭あるいは殺菌等の噴霧目的に応じて所定の殺菌力を得るために適した次亜塩素酸の濃度、溶液の濃度、電気分解される溶液の容積等に応じて、適宜定める。例えば、0.1Nの塩化ナトリウムの水溶液を溶液とし、1回のトリガー操作で1ppm〜80ppmの次亜塩素酸溶液を0.1mL〜1mL噴霧する場合、電極30a、30bには2〜10V印加する。これが達成されるように発電手段を構成することが好ましい。また、電極30a、30bに印加する電圧の大きさは、次亜塩素酸生成噴霧器1の用途、必要とする殺菌力等に応じて、噴霧する溶液中の次亜塩素酸又はその塩の濃度を変えられるように、可変としてもよい。すなわち、上記のように発電手段の発電量を変更する手段を設ける他、例えば、回路部33に、電極に印加される電圧を可変にする手段を備えることができる。
【0025】
電極の形状は、平板でもよいが、下記(1)〜(4)の少なくとも1つを具備することが好ましい。
(1)陽極及び陰極の少なくとも一方、好ましくは少なくとも陰極が、より好ましくは両方が、他方の電極に向かって及び/又は他方の電極の反対に向かって突出した、少なくとも一つの凸部を有する。
(2)陰極の面積が陽極の面積よりも大きい。
(3)陽極と陰極が非平行に配置されている。
(4)陽極及び陰極の少なくとも一方、好ましくは少なくとも陰極が、より好ましくは両方が、被電解水を流通させる開口を有する。
【0026】
電極30a、30bへの電圧の印加をオン−オフするスイッチは、次亜塩素酸生成噴霧器1の使用時にのみ電極30a、30bに電圧がかかるように、トリガー7を引くと自動的にスイッチがオン(ON)となり、トリガー7を離すとスイッチがオフ(OFF)となるように、トリガースプレーヤー3内に設けられている。
【0027】
また、本発明の次亜塩素酸生成噴霧器1は、電気分解が実行されていることを表示する手段を持つことができる。該手段は、トリガースプレーヤー3に設けることが好ましい。該手段の例としては、トリガーの動作と連動して通電中に表示されるLEDランプが挙げられる。更に、電極にかかる電圧に連動させるとより表示が正しい。これにより、新たに電流検知などをすることなく、簡便に動作を確認できる。
【0028】
本発明の次亜塩素酸生成噴霧器1は、トリガー7の操作により次のように作用する。即ち、まず、トリガー7を矢印Aのように容器2側に引くことにより、発電が行われ同時にスイッチがONとなり回路に電流が流れ、その結果、電極30a、30b間に電流が流れる。このとき、ディップチューブ11内の被電解水はほぼ瞬時に電気分解され、且つピストン・シリンダー機構12により外部に放出される。すなわち、本発明の噴霧器では、噴霧操作(例えばトリガーの操作)と連動して電気分解が行われる。本発明では、前記トリガーの操作開始から0.1〜1秒で電気分解により生成した次亜塩素酸又はその塩の溶液を噴霧することが好ましい。
【0029】
なお、本発明の噴霧器は、噴霧装置がトリガースプレーヤー以外のものであってもよく、また、容器、噴霧装置、電極、発電手段が一体的に形成されているものでも、分離して形成されているものでも、何れでもよい。
【0030】
(塩素化合物の溶液)
容器2に収容される溶液としては、電気分解により次亜塩素酸を生成する塩の水溶液を使用する。このような塩としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化アンモニウム等から選ばれる一種又は二種以上をあげることができる。中でも、毒性等の点から、塩化ナトリウム、塩化カリウム又は塩化マグネシウムが好ましい。また、溶液における塩の濃度は0.1〜10重量%とすることが好ましい。
【0031】
溶液が酸性であると、溶液の電気分解により次亜塩素酸塩よりも次亜塩素酸が多く存在し、溶液がアルカリ性であると、次亜塩素酸よりも次亜塩素酸塩が多く存在する。また、溶液の液性によって殺菌力が異なり、一般には、アルカリ性溶液よりも酸性溶液の方が殺菌力の高い場合が多く、特に芽胞菌等にはアルカリ性溶液よりも酸性溶液の殺菌力が高いが、カビに対する殺菌力は酸性溶液よりもアルカリ性溶液が高い。そこで、噴霧対象物に応じて殺菌力を向上させるため、溶液の液性を酸性又はアルカリ性に適宜調整することが好ましい。
【0032】
溶液を酸性に調整する場合、溶液に強酸を添加して酸性を過度に強くすると、次亜塩素酸が分解して塩素ガスが発生し、次亜塩素酸の殺菌力を担う酸化力が損なわれる。次亜塩素酸の酸化力を維持しつつ殺菌力を高めるためには、溶液を20℃でpH3〜8、特にpH3〜7に調整することが好ましい。また、このようなpHに溶液を調整するためには、解離度の低い弱酸の水溶性の有機酸を使用することが、溶液のpH制御の容易性の点から好ましい。ここで、水溶性の有機酸としては、コハク酸、乳酸、酢酸、クエン酸、酒石酸等をあげることができる。
【0033】
一方、溶液をアルカリ性に調整する場合、pH制御の容易性の点から、水溶性の有機アルカリを使用することが好ましい。水溶性有機アルカリとしては、例えば、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン等のアミン系化合物をあげることができる。
【0034】
溶液には、さらに殺菌力を向上させるため、界面活性剤を添加してもよい。溶液に界面活性剤を添加すると、電気分解後の溶液の噴霧対象物に対する濡れ性を向上し、カビや菌の細胞膜との親和性も向上するので、殺菌効果がさらに向上する。
【0035】
界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩等の陰イオン界面活性剤、塩化ベンザルコニウム等の陽イオン界面活性剤、アミンオキサイド(例えばアルキルジメチルアミンオキサイド)等の両性界面活性剤、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルキルグリコシド等の非イオン界面活性剤等を使用することができる。界面活性剤の溶液における濃度は、0.01〜10重量%とすることが好ましい。
【0036】
溶液には、この他、殺菌力や清涼感を向上させる等のためにアルコールを添加してもよく、また、必要に応じて香料、色素、界面活性剤以外の殺菌剤、増粘剤、酵素、漂白剤、キレート剤、塩素化合物以外の電解質、ビルダー、防腐剤、防錆剤等を添加してもよい。特に、保存安定性の面からは被電解水が防腐剤を含有することが好ましい。
【0037】
本発明の次亜塩素酸生成噴霧器は、室内、水回り、食器、衣類等の家庭用あるいは業務用の消臭、殺菌、漂白、又は人体、例えば手指等の殺菌、消毒等に広く使用することができる。
【0038】
噴霧装置としてトリガースプレーヤーを設けた本発明の次亜塩素酸生成噴霧器は、図示した他に種々の態様をとることができる。
【0039】
さらに、トリガースプレーヤーには種々の機構のものがあり、その機構に応じてトリガースプレーヤー内の液流路やトリガーの支点の位置等が異なるが、本発明の次亜塩素酸生成噴霧器は、任意のトリガースプレーヤーに適用することができる。
【0040】
以上説明した本発明によれば、
塩素化合物の溶液を収容する容器本体2の口部に、トリガースプレイヤー3が装着されてなり、該トリガースプレイヤー3は、互いに連通する水平管路4及び垂直管路5が設けられると共に該水平管路4及び垂直管路5に液状物を供給するピストン・シリンダー機構12が配設されたスプレイヤー本体6と、該スプレイヤー本体6に回動自在に装着されたトリガー7と、上記水平管路4の前方部に装着されたスピンエレメント8と、該スピンエレメント8の前方部に装着されたノズル部材9と、上記垂直管路5に装着されたインテイク10と、該インテイク10に装着されたチューブ11とを備え、且つ上記スプレイヤー本体6及び上記インテイク10が、上記容器本体2内に外気を導入する外気導入孔6a及び10aを有し、上記チューブ11内に前記溶液を電気分解する電極を備え、且つ噴霧操作により電気分解のための電力を発生する手段を有する、電気分解により生成した次亜塩素酸又はその塩の溶液を噴霧する次亜塩素酸生成噴霧器が提供される。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、電池交換が不要で携帯性に優れた小型の次亜塩素酸生成噴霧器が提供される。
【0042】
【実施例】
実施例1
縦20mm、横5mm、厚さ0.1mmの白金製の電極に、端部に切り込みを入れ、その部分を折り曲げて、他方の電極に向かって突出した凸部を有する電極を、図2で示すようなトリガー式の噴霧器のディップチューブ内に配置した。電極間の距離は3mmである。該噴霧器には、図3に示すように、トリガー7と連動するラックギヤ41と、該ラックギヤ41と嵌合する歯車42aと、歯車42b、42cと、歯車42dを備えた発電用モータ43とが設けられ、トリガー操作によりモータを回転させて、一回の噴霧操作で5Vの電圧が発電されるようにした。また、トリガーを引くと同時に電気分解が行われるようにした。
【0043】
被電解水は1重量%の食塩水に、ラウリルジメチルアミンオキサイド〔アンヒトール20N、花王(株)製〕を50ppm添加し、コハク酸で噴霧される電解水のpHが5〜6になるように調整したものを用いた。この噴霧器では、1回のトリガー操作(約0.5秒)で0.8mlの電解水が噴霧される。
【0044】
トリガー操作を繰り返し、噴霧される電解水中の有効塩素濃度を測定した。有効塩素濃度は、JIS K−0101“ヨウ素法”により測定した。被電解水400ml分を連続して噴霧した(トリガー操作500回)ところ、噴霧開始時(1回目から10回目の平均)、中間(246回目から255回目の平均)、噴霧終了時(491回目から500回目の平均)で、噴霧される電解水中の有効塩素濃度は、何れも25ppmであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の次亜塩素酸生成噴霧器の側部からの概略図である。
【図2】図1の噴霧器のトリガースプレーヤーの要部を示す概略図である。
【図3】本発明の噴霧器のトリガースプレーヤーに発電用モータを含む発電手段が設置された様子を示す概略図である。
【符号の説明】
1:次亜塩素酸生成噴霧器
2:容器
3:噴霧装置
11:ディップチューブ
30a、30b:電極
43:発電用モータ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a hypochlorous acid generating sprayer which electrolyzes a solution of a chlorine compound and can immediately spray a generated solution of hypochlorous acid or a salt thereof.
[0002]
[Prior art]
It is known that electrolyzed water generated by electrolysis is useful in fields such as agriculture and food. In particular, in recent years, focusing on the excellent sterilization and disinfecting effects of electrolyzed water, use in medical settings and at home, for example, sterilization, disinfection of affected areas, incisions, percutaneous openings of indwelling catheters, kitchen appliances, and baby products It is being studied for use in disinfecting and disinfecting household items such as supplies, furniture, toilets, bathtubs and the like around the house.
[0003]
Such electrolyzed water is obtained by electrolyzing water (electrolyzed water) to which a solute that generates ions by dissolution, such as sodium chloride, and, if necessary, an acid for pH adjustment are added. . The electrolysis is performed using an electrolytic cell having an electrode pair composed of an anode and a cathode, or an electrolytic cell having a configuration in which a diaphragm is further disposed between the anode and the cathode.
[0004]
However, such a method requires a large-scale apparatus, and for example, it is difficult to easily perform sterilization, disinfection, and the like at a medical site or at home. From such a background, a portable small-sized electrolytic water sprayer has been proposed (Patent Documents 1 to 3).
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-79393 [Patent Document 2]
JP 2000-197889 A [Patent Document 3]
JP 2001-276826 A
[Problems to be solved by the invention]
In a conventional small spraying device, it has been proposed to use a battery as a power source for electrolysis, but the inconvenience of battery replacement is not eliminated.
[0007]
An object of the present invention is to provide a small and portable hypochlorous acid generating sprayer having high electrolysis efficiency and eliminating the inconvenience of battery replacement.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides a container containing a solution of a chlorine compound, an electrode for electrolyzing the solution, and a spray device for spraying a solution of hypochlorous acid or a salt thereof generated by electrolysis. The present invention relates to a hypochlorous acid generating sprayer having means for generating electric power for electrolysis by a spraying operation.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In the drawings, the same reference numerals indicate the same or equivalent components.
[0010]
FIG. 1 is a schematic view from the side of a hypochlorous acid generating sprayer 1 of the present invention provided with a trigger sprayer as a spraying device. The hypochlorous acid generating sprayer 1 comprises a liquid container 2 and a spraying device. It is composed of a certain trigger player 3. The liquid container 2 contains a chlorine compound solution inside.
[0011]
In the sprayer, a suction path of the solution between the container 2 and the trigger sprayer 3 is formed by a dip tube 11 which is a tubular body, and the dip tube 11 includes electrodes 30a and 30b for electrolyzing the solution. . In addition, it is preferable that the tip of the dip tube 11 which is a tubular body has a tapered shape in terms of suppressing the backflow of the liquid. In addition, the dip tube 11 in which the electrode is inserted can be detachably installed together with the electrode in consideration of easy replacement of parts.
[0012]
FIG. 2 is a side sectional view showing a main part T of the trigger sprayer 3. The trigger sprayer 3 is provided with a horizontal pipe 4 and a vertical pipe 5 communicating with each other and a piston / cylinder mechanism 12 for supplying a liquid material to the horizontal pipe 4 and the vertical pipe 5. A player main body 6, a trigger 7 rotatably mounted on the sprayer main body 6, a spin element 8 mounted on a front part of the horizontal conduit 4, and a spin element 8 mounted on a front part of the spin element 8. A nozzle member 9, an intake 10 attached to the vertical conduit 5, and a tube 11 attached to the intake 10, and the sprayer body 6 and the intake 10 are connected to the outside air inside the container body 2. Have outside air introduction holes 6a and 10a.
[0013]
The spray container 1 will be described in more detail. An insertion portion 4a is provided at a front portion of the sprayer main body 6 and at a distal end portion of the horizontal conduit 4. The insertion portion 4a is provided with the insertion portion 4a. The spin element 8 is fitted. A nozzle member 9 having a nozzle tip 9a is fitted to the tip of the spin element 8.
[0014]
At the lower position of the horizontal conduit 4, there are provided double cylindrical walls 13 and 14 constituting the cylinder S of the piston-cylinder mechanism 12. The outside air introduction hole 6a is formed below the cylindrical wall portion 13. In the cylinder S, a piston member 15 reciprocating in the cylinder S is provided via a coil spring 16.
[0015]
The trigger 7 is rotatably fitted inside the side wall of the sprayer body 6. A pressing projection 7a is provided on the rear surface of the trigger 7 to contact the front end of the piston member 15. When the trigger 7 is rotated, the piston member 15 reciprocates in the cylinder S. You can do it. When the sliding portion 15a of the piston member 15 moves rearward from the outside air introduction hole 6a, outside air flows into the container body 2 through the outside air introduction holes 6a and 10a.
[0016]
On the other hand, at the lower part of the sprayer body 6, double insertion walls 17 and 18 surrounding the lower end of the vertical pipe 5 are provided, and the vertical pipe 5 and the insertion wall 17 are provided. , 18 have the intake 10 fitted therein.
[0017]
The intake 10 has a fitting wall portion 10c fitted to the insertion wall portion 18 and a pipe fitted to the vertical conduit 5 and the insertion wall portion 17 at an upper portion of the board portion 10b. 10d, and a fitting wall portion 10e and a tube portion 10d which are fitted in the lower portion when the sprayer body 6 is mounted on the mouth portion 2b of the container body 2. And a tube portion 10f in which the upper end of the tube 11 is fitted. The outside air introduction hole 10a is formed in the top plate of the fitting wall 10c.
[0018]
The tube portion 10f is provided with a locking portion (not shown) for restricting rotation of the tube 11 described later. In the pipe 10d, communication holes 10g and 10h communicating with the horizontal pipe 4 and the cylinder S are formed, respectively. Further, a valve 20 is disposed above the inside of the pipe portion 10d. The flange portion 20a of the valve 20 is supported by the support wall portion 10i to prevent backflow of the liquid material from the horizontal pipeline 4 and increase the liquid pressure below the support wall portion 10i to a desired pressure. Sometimes, the inside of the pipe portion 10d communicates with the horizontal pipeline 4 so that a liquid material is supplied to the horizontal pipeline 4. A ball valve 21 is disposed below the valve 20. The ball valve body 21 is supported by the support wall portion 10j, prevents backflow of the liquid material from the inside of the cylinder S, and when the liquid pressure below the support wall portion 10j increases to a desired pressure, An object is supplied upward.
[0019]
A cap body 22 having a vertical insertion hole is mounted above the substrate 10b of the intake 10, and a female screw 22a of the cap body 22 and a male screw (not shown) on the outer periphery of the mouth of the container body 2 are provided. The sprayer 3 can be mounted on the container main body 2 by screwing the sprayer.
[0020]
The tube 11 is provided at its upper end with a locking portion (not shown) that engages with the tube portion 10f of the intake 10 and disables its rotation. It is immovably fitted.
[0021]
The sprayer of the present invention has means for generating electric power for electrolysis by a spraying operation (hereinafter referred to as power generation means). The power generating means generates power in conjunction with the operation of the trigger in the sprayer of FIG. For example, the power generation means is a power generation motor, which converts kinetic energy generated when the trigger 7 is operated into electric energy. As shown in FIG. 3, a rack gear 41 is connected to the trigger 7, and a power generation motor having a plurality of gears such as a gear 42 a fitted with the rack gear 41 and a rotating shaft interlocked with the gears inside the trigger sprayer 3. A power is generated by transmitting a force generated when the trigger 7 is operated to the power generation motor 43 and rotating the power generation motor 43. A desired power generation amount can be obtained by using a plurality of gears, and a power generation amount (effective chlorine concentration in the electrolytic water) can be changed according to the spraying operation by providing a means for switching a combination of gears. In addition, power may be generated by electromagnetic induction, power may be generated using a piezoelectric material, or any power may be used as long as power can be generated by a spraying operation.
[0022]
A circuit section 33 is provided in a space at one end of the trigger sprayer 3. The circuit section 33 applies the voltage generated by the power generation means to the electrodes 30a and 30b. Note that a storage battery 32 for storing electricity generated by the power generation means may be installed in a space at one end of the trigger sprayer 3.
[0023]
As a material for forming the electrodes 30a and 30b, a platinum plate or a platinum-plated plate is preferably used from the viewpoint of corrosion resistance to hypochlorous acid.
[0024]
The magnitude of the voltage applied to the electrodes 30a and 30b may be adjusted according to the concentration of hypochlorous acid, the concentration of solution, and the concentration of hypochlorous acid suitable for obtaining a predetermined sterilizing power according to the spraying object, such as deodorization or sterilization. It is appropriately determined according to the volume of the solution to be decomposed and the like. For example, when an aqueous solution of 0.1N sodium chloride is used as a solution and 0.1 mL to 1 mL of a 1 ppm to 80 ppm hypochlorous acid solution is sprayed by one trigger operation, 2 to 10 V is applied to the electrodes 30a and 30b. . Preferably, the power generation means is configured to achieve this. The magnitude of the voltage applied to the electrodes 30a and 30b depends on the use of the hypochlorous acid generating sprayer 1 and the concentration of hypochlorous acid or its salt in the solution to be sprayed, depending on the required sterilizing power and the like. It may be variable so that it can be changed. That is, in addition to providing the means for changing the amount of power generated by the power generation means as described above, for example, the circuit section 33 may include means for varying the voltage applied to the electrodes.
[0025]
The shape of the electrode may be a flat plate, but preferably includes at least one of the following (1) to (4).
(1) At least one of the anode and the cathode, preferably at least the cathode, and more preferably both have at least one protrusion projecting toward the other electrode and / or opposite to the other electrode.
(2) The area of the cathode is larger than the area of the anode.
(3) The anode and the cathode are arranged non-parallel.
(4) At least one of the anode and the cathode, preferably at least the cathode, and more preferably both have an opening through which the water to be electrolyzed flows.
[0026]
The switch for turning on / off the voltage application to the electrodes 30a and 30b is automatically turned on when the trigger 7 is pulled so that the voltage is applied to the electrodes 30a and 30b only when the hypochlorous acid generating sprayer 1 is used. The trigger sprayer 3 is provided in the trigger sprayer 3 so that when the trigger 7 is released, the switch is turned off.
[0027]
Further, the hypochlorous acid generating sprayer 1 of the present invention can have a means for indicating that the electrolysis is being performed. The means is preferably provided in the trigger sprayer 3. An example of the means is an LED lamp that is displayed during energization in conjunction with the operation of the trigger. Further, the display is more correct when linked to the voltage applied to the electrodes. As a result, the operation can be easily confirmed without newly detecting a current or the like.
[0028]
The hypochlorous acid generating sprayer 1 of the present invention operates as follows by operating the trigger 7. That is, first, by pulling the trigger 7 toward the container 2 as shown by the arrow A, power generation is performed, and at the same time, the switch is turned on, and current flows through the circuit. At this time, the water to be electrolyzed in the dip tube 11 is electrolyzed almost instantaneously and discharged to the outside by the piston / cylinder mechanism 12. That is, in the sprayer of the present invention, the electrolysis is performed in conjunction with the spraying operation (for example, the operation of the trigger). In the present invention, it is preferable to spray a solution of hypochlorous acid or a salt thereof generated by electrolysis in 0.1 to 1 second from the start of operation of the trigger.
[0029]
The sprayer according to the present invention may be configured such that the spraying device is other than the trigger sprayer, or that the container, the spraying device, the electrode, and the power generation unit are integrally formed, or that the spraying device is formed separately. Or any of them.
[0030]
(Solution of chlorine compound)
As the solution contained in the container 2, an aqueous solution of a salt that generates hypochlorous acid by electrolysis is used. Such salts include, for example, one or more selected from sodium chloride, potassium chloride, magnesium chloride, calcium chloride, ammonium chloride and the like. Among them, sodium chloride, potassium chloride or magnesium chloride is preferred from the viewpoint of toxicity and the like. The concentration of the salt in the solution is preferably 0.1 to 10% by weight.
[0031]
If the solution is acidic, there will be more hypochlorous acid than hypochlorite due to the electrolysis of the solution, and if the solution is alkaline, there will be more hypochlorite than hypochlorous acid . The bactericidal power differs depending on the liquidity of the solution.In general, the bactericidal power of an acidic solution is higher than that of an alkaline solution in many cases. The bactericidal activity against fungi is higher in alkaline solutions than in acidic solutions. Therefore, it is preferable to appropriately adjust the liquidity of the solution to acidic or alkaline in order to improve the sterilizing power according to the spray target.
[0032]
When adjusting the solution to be acidic, if a strong acid is added to the solution and the acidity is excessively increased, hypochlorous acid is decomposed to generate chlorine gas, which impairs the oxidizing power that is responsible for the sterilizing power of hypochlorous acid. . In order to increase the sterilizing power while maintaining the oxidizing power of hypochlorous acid, the solution is preferably adjusted to pH 3 to 8, particularly pH 3 to 7, at 20 ° C. Further, in order to adjust the solution to such a pH, it is preferable to use a water-soluble organic acid of a weak acid having a low degree of dissociation from the viewpoint of easy control of the pH of the solution. Here, examples of the water-soluble organic acid include succinic acid, lactic acid, acetic acid, citric acid, tartaric acid and the like.
[0033]
On the other hand, when the solution is adjusted to be alkaline, it is preferable to use a water-soluble organic alkali from the viewpoint of easy pH control. Examples of the water-soluble organic alkali include amine compounds such as monoethanolamine, triethanolamine, and N-methylethanolamine.
[0034]
A surfactant may be added to the solution to further improve the bactericidal activity. When a surfactant is added to the solution, the wettability of the electrolyzed solution to the spray target is improved, and the affinity of the solution with the cell membrane of mold and fungi is also improved, so that the bactericidal effect is further improved.
[0035]
Examples of the surfactant include an anionic surfactant such as an alkyl benzene sulfonate and a polyoxyethylene alkyl ether sulfate, a cationic surfactant such as a benzalkonium chloride, and an amphoteric such as an amine oxide (eg, an alkyl dimethyl amine oxide). Surfactants, nonionic surfactants such as polyglycerin fatty acid esters and alkyl glycosides can be used. The concentration of the surfactant in the solution is preferably 0.01 to 10% by weight.
[0036]
In addition to the solution, alcohol may be added to improve the bactericidal power and refreshing sensation, and if necessary, a fragrance, a pigment, a bactericide other than a surfactant, a thickener, an enzyme , Bleaching agents, chelating agents, electrolytes other than chlorine compounds, builders, preservatives, rust inhibitors and the like may be added. In particular, it is preferable that the electrolyzed water contains a preservative from the viewpoint of storage stability.
[0037]
The hypochlorous acid generating sprayer of the present invention is widely used for deodorizing, disinfecting, bleaching, or disinfecting, disinfecting, etc. the human body, such as fingers, for home or business use indoors, around water, tableware, clothing, and the like. Can be.
[0038]
The hypochlorous acid generating sprayer of the present invention provided with a trigger sprayer as a spraying device can take various modes other than the illustrated one.
[0039]
Furthermore, there are various types of trigger sprayers, and the liquid flow path in the trigger sprayer and the position of the fulcrum of the trigger are different depending on the mechanism, but the hypochlorous acid generating sprayer of the present invention is It can be applied to any trigger sprayer.
[0040]
According to the present invention described above,
A trigger sprayer 3 is attached to an opening of a container body 2 for accommodating a chlorine compound solution. The trigger sprayer 3 is provided with a horizontal pipe 4 and a vertical pipe 5 communicating with each other. A sprayer body 6 provided with a piston / cylinder mechanism 12 for supplying a liquid material to the pipe 4 and the vertical pipe 5; a trigger 7 rotatably mounted on the sprayer body 6; A spin element 8 mounted on the front part of the road 4, a nozzle member 9 mounted on the front part of the spin element 8, an intake 10 mounted on the vertical pipe 5, and a mounted on the intake 10 A tube 11, wherein the sprayer body 6 and the intake 10 have outside air introduction holes 6 a and 10 a for introducing outside air into the container body 2, 1. Hypochlorite for spraying a solution of hypochlorous acid or a salt thereof generated by electrolysis, comprising an electrode for electrolyzing the solution in 1, and having means for generating electric power for electrolysis by a spraying operation. An acid generating sprayer is provided.
[0041]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, a small hypochlorous acid production sprayer which does not require battery replacement and is excellent in portability is provided.
[0042]
【Example】
Example 1
FIG. 2 shows an electrode made of a platinum electrode having a length of 20 mm, a width of 5 mm, and a thickness of 0.1 mm, in which a cut is made in an end portion, the portion is bent, and a protrusion protrudes toward the other electrode. It was placed in the dip tube of such a trigger type sprayer. The distance between the electrodes is 3 mm. As shown in FIG. 3, the sprayer is provided with a rack gear 41 interlocked with the trigger 7, a gear 42a fitted with the rack gear 41, gears 42b and 42c, and a power generation motor 43 provided with a gear 42d. Then, the motor was rotated by a trigger operation, and a voltage of 5 V was generated by one spray operation. Also, the electrolysis is performed at the same time as the trigger is pulled.
[0043]
For the water to be electrolyzed, 50 ppm of lauryl dimethylamine oxide (Amphitol 20N, manufactured by Kao Corporation) is added to 1% by weight of saline, and the pH of the electrolyzed water sprayed with succinic acid is adjusted to 5 to 6. What was used was used. In this sprayer, 0.8 ml of electrolytic water is sprayed by one trigger operation (about 0.5 seconds).
[0044]
The trigger operation was repeated, and the effective chlorine concentration in the sprayed electrolytic water was measured. The effective chlorine concentration was measured according to JIS K-0101 “Iodine method”. When 400 ml of the water to be electrolyzed was continuously sprayed (trigger operation 500 times), the start of spraying (average from the first to tenth time), the middle (average from the 246th to 255th time), and the end of spraying (from the 491st time) The average effective chlorine concentration in the sprayed electrolytic water was 25 ppm.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view from the side of a hypochlorous acid generating sprayer of the present invention.
FIG. 2 is a schematic view showing a main part of a trigger sprayer of the sprayer of FIG. 1;
FIG. 3 is a schematic view showing a state in which a power generation means including a power generation motor is installed in a trigger sprayer of the sprayer of the present invention.
[Explanation of symbols]
1: hypochlorous acid generating sprayer 2: container 3: spraying device 11: dip tubes 30a, 30b: electrode 43: motor for power generation