JP2004129365A

JP2004129365A - Bearing device and rotary electric machine

Info

Publication number: JP2004129365A
Application number: JP2002289150A
Authority: JP
Inventors: Kazuyoshi Kurahashi; 倉橋　一嘉
Original assignee: Asmo Co Ltd
Current assignee: Asmo Co Ltd
Priority date: 2002-10-01
Filing date: 2002-10-01
Publication date: 2004-04-22

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a bearing device which can surely prevent the penetration of brush powder into a bearing with simple constitution. <P>SOLUTION: This bearing J is used for a rotating machine which comprises a brush, an armature comprising a commutator and a rotating shaft, and a yoke housing consisting of a hollow object for storing armature. This bearing J is equipped with a bearing storage 32 arranged on the rotating shaft 61 of a rotary electric machine and a rolling bearing 35 bearing the rotating shaft 61. The bearing storage 32 is made in the shape of a pit opening to the opposite side from a commutator 63. It has a through hole 32a wherein the rotating shaft 61 is to be inserted, and a brush powder penetration preventive part 33 which projects toward the commutator 63 is made around the through hole 32a. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転電機に係り、特に、ブラシから発生するブラシ粉の軸受内への侵入を防止する構造を備えた軸受装置および回転電機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、ブラシおよび整流子を備えた直流型の回転電機では、整流子との摺接によってブラシの先端部が削られて、このブラシの先端部からいわゆるブラシ粉が発生することが知られている。
【０００３】
そして、ブラシ粉が、回転軸を軸支している軸受内に侵入した場合には、異音が発生したり、回転特性が低下したりするなどの不具合が発生することが考えられる。
【０００４】
そこで、ブラシ粉が軸受内に侵入し難いようにするために、軸受をブラシとはコアを挟んだ反対側の部分に配設するようにして、軸受をブラシから遠ざけたモータが考案されている（例えば、特許文献１参照）。
【０００５】
しかしながら、上記のように、軸受をブラシとはコアを挟んだ反対側の部分に配設するというモータの構造上における制約を受けると、設計変更などの自由度が低くなるという不具合がある。
【０００６】
そこで、軸受のすぐ近くにブラシを配設したモータであっても、ブラシ粉が軸受内に侵入しないようにするために、軸受とブラシとの間に遮蔽板等を設けたモータが考案されている（例えば、特許文献２参照）。
【０００７】
また、軸受に転がり軸受を使用したモータにおいて、転がり軸受の外輪と内輪との間に接触シールを設け、外輪と内輪との間にブラシ粉等の異物が侵入しないようにしたものが考案されている（例えば、特許文献３参照）。
【０００８】
【特許文献１】
特開平８−１４９７４２（第３頁第４欄第２３−３７行、図１）
【特許文献２】
特開平１０−２２５０４６（第２頁、図１、図２）
【特許文献３】
特開平１１−２９９７１０（第２頁第２欄第３１−４１行、図１）
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように、軸受とブラシとの間に遮蔽板等を設けたり、転がり軸受の外輪と内輪との間に接触シールを設けたりした場合には、構造が複雑になり、部品点数が増加するため、製造コストが嵩むという不具合がある。
【００１０】
本発明は、上記不具合に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡易な構成で、ブラシ粉の軸受内への侵入を確実に防止することが可能な軸受装置を提供することにある。
【００１１】
また、本発明の他の目的は、ブラシからブラシ粉が発生しても、異音が発生したり、回転特性が低下したりすることを防止することが可能な回転電機を提供することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、請求項１に記載の軸受装置によれば、ブラシと、整流子および回転軸を有して構成された電機子と、該電機子を収容するための中空体からなるヨークハウジングと、を有して構成された回転電機に用いられる軸受装置において、該軸受装置は、前記回転電機の回転軸上に配設される軸受収容部と、該軸受収容部に収容され、前記回転軸を軸支する軸受と、を備え、前記軸受収容部は、外方に開口する凹状に形成されると共に、前記回転軸が挿通される貫通孔を有して形成され、該貫通孔の周囲部には、前記整流子側へ突出するブラシ粉侵入防止部が形成されたこと、により解決される。
【００１３】
このように、軸受装置が、回転電機の回転軸上に配設される軸受収容部と、軸受収容部に収容され、回転軸を軸支する軸受と、を備え、軸受収容部が、外方に開口する凹状に形成されると共に、回転軸が挿通される貫通孔を有して形成され、貫通孔の周囲部に、整流子側へ突出するブラシ粉侵入防止部が形成されていると、ブラシから発生したブラシ粉の軸受内への侵入を防止することが可能となる。
【００１４】
しかも、ブラシ粉が軸受収容部の周囲に堆積しても、ブラシ粉侵入防止部を整流子側に突出させており、ブラシ粉の堆積高さがブラシ粉侵入防止部を越えないようになっているので、堆積したブラシ粉が貫通孔から軸受収容部内へ侵入することを防止することが可能となる。
【００１５】
このとき、請求項２に記載の軸受装置のように、請求項１に記載の軸受装置において、ブラシ粉侵入防止部が、回転電機の配設時において、整流子よりも鉛直下方に配置されていると、ブラシから落下してくるブラシ粉の軸受内への侵入を、簡易な構成で確実に防止することが可能となるので好適である。
【００１６】
また、請求項３に記載の軸受装置のように、請求項２に記載の軸受装置において、ブラシ粉侵入防止部が、整流子側へ向かうに従って縮径するテーパ部を有して構成されていると、ブラシ粉がブラシ粉侵入防止部の上方から落下してきても、ブラシ粉は、ブラシ粉侵入防止部上に堆積することなく、ブラシ粉侵入防止部のテーパ部を伝ってブラシ粉侵入防止部の下方へ落ちていくので、ブラシ粉の軸受内への侵入を確実に防止することができ好適である。
【００１７】
また、請求項４に記載の軸受装置のように、請求項２又は請求項３に記載の軸受装置において、ブラシ粉侵入防止部の半径方向外側周囲部に、整流子側へ開口する環状凹部が形成されていると、ブラシから落下してきたブラシ粉を環状凹部に堆積させることが可能となり、また、堆積したブラシ粉が飛散しないようにすることが可能となるので好適である。
【００１８】
また、請求項５に記載の軸受装置のように、請求項４に記載の軸受装置において、環状凹部の開口部が、ブラシ粉侵入防止部の突出端部よりも整流子と反対側の部分に形成されていると、環状凹部内に堆積したブラシ粉がブラシ粉侵入防止部の突出端部から軸受収容部内へ侵入することを防止することが可能となるので好適である。
【００１９】
また、請求項６に記載の回転電機は、請求項１乃至請求項５のいずれか一項に記載の軸受装置を用いているので、ブラシ粉の軸受内への侵入を防止することが可能である。
【００２０】
従って、ブラシからブラシ粉が発生しても、異音が発生したり、回転特性が低下したりすることを防止することが可能である。
【００２１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
【００２２】
図１、図２は本発明の一実施形態を示す図で、図１は回転電機の構成を示す側面断面図、図２は図１のＡ部拡大図である。
【００２３】
図１に示す本発明の一実施形態に係る回転電機１０は、ヨークハウジング２０と、フロントフレーム３０と、ラビリンスプレート４０と、ブラシ保持装置５０と、電機子６０と、軸受装置Ｊと、を有して構成されている。
【００２４】
なお、本発明の軸受装置Ｊは、後述する軸受収容部３２と、ブラシ粉侵入防止部３３と、転がり軸受３５と、環状凹部３６とによって構成されている。
【００２５】
ヨークハウジング２０は、カップ状の中空体で形成されており、電機子６０等を収容するものである。ヨークハウジング２０の底面中央部には、回転電機１０の軸方向内側へ開口するように、凹状の軸受収容部２１が形成されており、この軸受収容部２１には、転がり軸受２２が収容されている。
【００２６】
ヨークハウジング２０の筒状本体の内周面には、断面略扇形状からなる磁石で形成された固定子２３が周設され、ヨークハウジング２０の開口部２０ａには、フロントフレーム３０がネジ２４によって一体に組付けられている。
【００２７】
フロントフレーム３０は、ほぼ円板状の蓋体で構成されており、ヨークハウジング２０の開口部２０ａを塞ぐと共に、ブラシ保持装置５０を保持するためのものである。
【００２８】
フロントフレーム３０の中央部分には、図２に示すように、回転電機１０の軸方向外側へ突出する突出部３１が形成されており、この突出部３１の中央部分には、後述する整流子６３とは反対側（回転電機１０の外方）へ、開口する凹状の軸受収容部３２が形成されている。この軸受収容部３２には、回転電機１０の外側から嵌め込まれるようにして転がり軸受３５が収容されている。
【００２９】
軸受収容部３２の底面中央部には、後述する回転軸６１が挿入される貫通孔３２ａが軸方向に沿って形成されている。軸受収容部３２の底部に開口された貫通孔３２ａの周囲部には、軸受収容部３２の底部から整流子６３側へ突出するブラシ粉侵入防止部３３が形成されている。
【００３０】
このブラシ粉侵入防止部３３は、回転電機１０の軸方向に沿って整流子６３側へ向かうに従って縮径するテーパ部３４を有して構成され、回転軸６１の一部を覆うようになっている。
【００３１】
ブラシ粉侵入防止部３３の突出端部分には、貫通孔３２ａと連通する連通孔３３ａが形成され、この連通孔３３ａには、後述する回転軸６１が挿入されている。連通孔３３ａの内径は、回転軸６１の外径よりも僅かに大きくなっており、これにより、連通孔３３ａと回転軸６１とは、微小なクリアランスを保っている。
【００３２】
なお、ブラシ粉侵入防止部３３は、回転電機１０が転がり軸受２２を鉛直上側にして配置されたときに、後述する整流子６３よりも鉛直下方に位置するように配設されている。
【００３３】
また、ブラシ粉侵入防止部３３の軸受収容部３２との接続部分は、転がり軸受３５の内輪と離間するように形成されており、回転軸６１と共に回転する転がり軸受３５の内輪と干渉しないようになっている。
【００３４】
このように、本実施形態の軸受装置Ｊでは、軸受収容部３２の底部に開口された貫通孔３２ａの周囲部にブラシ粉侵入防止部３３が形成されているので、ブラシ５３から発生したブラシ粉が軸受収容部３２の周囲に堆積しても、貫通孔３２ａから軸受収容部３２内へブラシ粉が侵入することを防止することが可能となり、ブラシ粉の転がり軸受３５内への侵入を防止することが可能となっている。
【００３５】
フロントフレーム３０では、突出部３１の中央部分に軸受収容部３２が形成されることにより、ブラシ粉侵入防止部３３の半径方向外側周囲部に、整流子６３側へ開口する環状凹部３６が形成されている。
【００３６】
この環状凹部３６は、整流子６３とはブラシ粉侵入防止部３３を挟んだ反対側の部分に配設されており、環状凹部３６の開口部３６ａは、回転電機１０が転がり軸受２２を鉛直上側にして配置されたときに、ブラシ粉侵入防止部３３よりも鉛直下方に位置するように形成されている。
【００３７】
また、後述するブラシ５３と整流子６３との摺接部を通過し、回転電機１０の軸方向と平行な線を基準線Ｌ１としたときに、環状凹部３６は、基準線Ｌ１上に位置するようになっている。
【００３８】
このように、本実施形態の軸受装置Ｊでは、ブラシ粉侵入防止部３３の半径方向外側周囲部に、整流子６３側へ開口する環状凹部３６が形成されているので、ブラシ５３から落下してきたブラシ粉を環状凹部３６に堆積させることが可能となり、また、堆積したブラシ粉が飛散しないようにすることが可能となっている。
【００３９】
ラビリンスプレート４０は、軸受収容部３２に収容された転がり軸受３５が外部に飛び出さないようにすると共に、回転電機１０の外側から転がり軸受３５に水や塵が付着しないようにするためのものである。
【００４０】
ラビリンスプレート４０の外周部分には、回転電機１０の軸方向に沿って立設する環状の嵌合部４１が形成され、この嵌合部４１の内側部とフロントフレーム３０の突出部３１とが嵌合することにより、ラビリンスプレート４０とフロントフレーム３０とが一体に配設されている。
【００４１】
ラビリンスプレート４０の中央部分には、軸受収容部３２に転がり軸受３５が収容された状態で、軸受収容部３２の開口部を塞ぐように円形閉塞部４２が形成されている。
【００４２】
そして、この円形閉塞部４２によって軸受収容部３２の開口部が塞がれることにより、回転電機１０の外側から転がり軸受３５に水や塵が付着しないようになっている。
【００４３】
円形閉塞部４２の中央部分には、回転電機１０の軸方向に貫通する貫通孔４３が形成されており、この貫通孔４３には、後述する回転軸６１が挿入されている。
【００４４】
なお、円形閉塞部４２は、転がり軸受３５と離間するように形成されており、回転軸６１と共に回転する転がり軸受３５の内輪と干渉しないようになっている。
【００４５】
ブラシ保持装置５０は、図１に示すように、フロントフレーム３０の内側面に配設されており、基板５１と、ブラシボックス５２と、ブラシ５３と、ブラシバネ５４と、を有して形成されている。
【００４６】
ブラシ５３は、ブラシボックス５２によって摺動可能に保持されると共に、ブラシバネによって回転電機１０の半径方向内側へ付勢され、後述する電機子６０に配設された整流子６３に押圧摺接されている。また、ブラシ５３は、ピッグテール４４によってフロントフレーム３０に配設されたコネクタ３７と電気的に接続されている。
【００４７】
電機子６０は、回転電機１０の軸方向に沿って形成された棒状体からなる回転軸６１を有して構成されている。回転軸６１の中央部分には、コア鉄心６２が固設され、回転軸６１のブラシ保持装置５０側の部分には、整流子６３が配設されている。
【００４８】
コア鉄心６２には、巻線６４が巻回されており、この巻線６４の端部は、整流子６３と電気的に接続されている。整流子６３は、ブラシ保持装置５０に保持されたブラシ５３と摺接可能に形成され、ブラシ５３から供給された電流を巻線６４に整流することができるように構成されている。
【００４９】
そして、回転電機１０では、回転軸６１の両端が転がり軸受２２，３５にそれぞれ軸支されることによって、電機子６０全体が回転自在になっている。
【００５０】
また、図示しない外部電源供給装置からコネクタ３７を介してブラシ５３に所定の電圧が印加されることにより、ブラシ５３間に電流が流れて巻線６４に磁界が生じ、この磁界に対して固定子２３の吸引・反発力が作用することにより、電機子６０が回転駆動するようになっている。
【００５１】
次に、上記各構成からなる回転電機１０において、ブラシ５３と整流子６３との摺接に伴って発生するブラシ粉の転がり軸受３５内への侵入を防止する機能について説明する。
【００５２】
なお、本実施形態において、回転電機１０は、転がり軸受２２を鉛直上側にして配置されるよう好適に構成されている。従って、以下の説明では、回転電機１０が、転がり軸受２２を鉛直上側にして配置された状態について説明する。
【００５３】
はじめに、図示しない外部電源供給装置からコネクタ３７を介してブラシ５３に所定の電圧が印加されることにより、電機子６０が回転駆動する。このとき、ブラシ５３は、整流子６３に押圧摺接された状態となる。
【００５４】
このように、ブラシ５３が整流子６３に押圧摺接された状態で、電機子６０が回転駆動を続けると、ブラシ５３の先端部が整流子６３によって擦られることによりブラシ粉が発生する。そして、このブラシ５３から発生したブラシ粉は、ブラシ５３の鉛直下方に落下する。
【００５５】
ここで、上述のように、本実施形態の軸受装置Ｊでは、軸受収容部３２の底部に開口された貫通孔３２ａの周囲部に、軸受収容部３２の底部から整流子６３側へ突出するブラシ粉侵入防止部３３が形成されている。
【００５６】
従って、ブラシ５３から発生したブラシ粉が軸受収容部３２の周囲に堆積しても、ブラシ粉の堆積高さがブラシ粉侵入防止部３３の連通孔３３ａを越えることがないので、貫通孔３２ａから軸受収容部３２内へブラシ粉が侵入することを防止することができ、ブラシ粉の転がり軸受３５内への侵入を防止することが可能である。
【００５７】
また、本実施形態の軸受装置Ｊでは、ブラシ粉侵入防止部３３が、回転電機１０の軸方向に沿って整流子６３側へ向かうに従って縮径するテーパ部３４を有して構成され、回転軸６１の一部を覆うようになっている。
【００５８】
従って、ブラシ粉がブラシ粉侵入防止部３３の上方から落下してきても、ブラシ粉は、ブラシ粉侵入防止部３３上に堆積することなく、ブラシ粉侵入防止部３３のテーパ部３４を伝ってブラシ粉侵入防止部３３の下方へ落ちていくため、ブラシ粉の転がり軸受３５内への侵入を確実に防止することが可能である。
【００５９】
また、本実施形態の軸受装置Ｊでは、ブラシ５３と整流子６３との摺接部を通過する基準線Ｌ１上に、整流子６３側へ開口する環状凹部３６が形成されている。
【００６０】
従って、ブラシ５３の先端部からブラシ粉が発生しても、このブラシ粉は、環状凹部３６の中へ落下することが可能である。これにより、ブラシ５３の先端部から落下してきたブラシ粉が環状凹部３６内に堆積され、飛散しないようにすることが可能である。
【００６１】
また、環状凹部３６は、整流子６３とはブラシ粉侵入防止部３３を挟んだ反対側の部分に配設されているので、ブラシ５３から落下してくるブラシ粉の他に、ブラシ粉侵入防止部３３を伝って落下してくるブラシ粉も堆積することが可能である。
【００６２】
さらに、環状凹部３６の開口部３６ａは、ブラシ粉侵入防止部３３よりも鉛直下方に位置するように形成されているので、環状凹部３６にブラシ粉が堆積しても、この堆積したブラシ粉がブラシ粉侵入防止部３３の連通孔３３ａから貫通孔３２ａを通じて軸受収容部３２内へ入り込むことがない。
【００６３】
以上のように、本実施形態の回転電機１０において、軸受装置Ｊは、転がり軸受３５内にブラシ粉が侵入しないような構造となっている。
【００６４】
従って、ブラシ５３からブラシ粉が発生しても、転がり軸受３５から異音が発生したり、回転特性が低下したりするなどの不具合が発生することを防止することが可能である。
【００６５】
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
（イ）図１，図２に示すように、本実施形態の軸受装置Ｊでは、軸受収容部３２の底部に開口された貫通孔３２ａの周囲部に、軸受収容部３２の底部から整流子６３側へ突出するブラシ粉侵入防止部３３が形成されている。
【００６６】
従って、ブラシ５３から発生したブラシ粉が軸受収容部３２の周囲に堆積しても、ブラシ粉の堆積高さがブラシ粉侵入防止部３３の連通孔３３ａを越えることがないので、貫通孔３２ａから軸受収容部３２内へブラシ粉が侵入することを防止することができ、ブラシ粉の転がり軸受３５内への侵入を防止することが可能である。
【００６７】
（ロ）また、本実施形態において、ブラシ粉侵入防止部３３が、回転電機１０の配設時において、整流子６３よりも鉛直下方に配置されている。これにより、ブラシ５３から落下してくるブラシ粉の転がり軸受３５内への侵入を、簡易な構成で確実に防止することが可能となる。
【００６８】
（ハ）また、ブラシ粉侵入防止部３３が、整流子６３側へ向かうに従って縮径するテーパ部３４を有して構成されている。これにより、ブラシ粉がブラシ粉侵入防止部３３の上方から落下してきても、ブラシ粉は、ブラシ粉侵入防止部３３上に堆積することなく、ブラシ粉侵入防止部３３のテーパ部３４を伝ってブラシ粉侵入防止部３３の下方へ落ちていくので、ブラシ粉の転がり軸受３５内への侵入を確実に防止することが可能となる。
【００６９】
（ニ）また、ブラシ粉侵入防止部３３の半径方向外側周囲部に、整流子６３側へ開口する環状凹部３６が形成されている。これにより、ブラシ５３から落下してきたブラシ粉を環状凹部３６に堆積させることが可能となり、また、堆積したブラシ粉が飛散しないようにすることが可能となる。
【００７０】
（ホ）また、環状凹部３６が、整流子６３とはブラシ粉侵入防止部３３を挟んだ反対側の部分に配設されている。これにより、ブラシ５３から落下してくるブラシ粉の他に、ブラシ粉侵入防止部３３を伝って落下してくるブラシ粉も堆積することが可能となる。
【００７１】
（ヘ）また、環状凹部３６の開口部３６ａは、ブラシ粉侵入防止部３３よりも鉛直下方に位置するように形成されている。これにより、環状凹部３６にブラシ粉が堆積しても、この堆積したブラシ粉がブラシ粉侵入防止部３３の連通孔３３ａから貫通孔３２ａを通じて軸受収容部３２内へ入り込むことがない。
【００７２】
（ト）また、本実施形態に係る回転電機１０は、上記軸受装置Ｊを用いているので、ブラシ５３から発生したブラシ粉が軸受収容部３２の周囲に堆積しても、貫通孔３２ａから軸受収容部３２内へブラシ粉が侵入することを防止すること可能となり、ブラシ粉の転がり軸受３５内への侵入を防止することが可能となる。
【００７３】
従って、ブラシ５３からブラシ粉が発生しても、転がり軸受３５から異音が発生したり、回転特性が低下したりするなどの不具合が発生することを防止することが可能である。
【００７４】
なお、本発明の実施の形態は、以下のように改変することができる。
（ａ）本実施形態の軸受装置Ｊでは、軸受に転がり軸受３５が使用されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他にも、すべり軸受や動圧軸受等が使用されていても良い。
【００７５】
（ｂ）本実施形態の軸受装置Ｊでは、ブラシ粉侵入防止部３３が、回転電機１０の軸方向に沿って整流子６３側へ向かうに従って縮径するテーパ部３４を有して構成されていたが、請求項１に記載の発明はこれに限定されるものではない。
【００７６】
ブラシ粉侵入防止部３３は、軸受収容部３２の底部に開口された貫通孔３２ａの周囲部において、回転軸６１を覆うように軸受収容部３２の底部から整流子６３側へ突出する形状で構成されていれば、例えば、中空円筒体等で構成されていても良い。
【００７７】
（ｃ）本実施形態の回転電機１０では、ブラシ５３が、電機子６０のコア鉄心６２よりも軸受装置Ｊ側の部分に配設されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。ブラシ５３は、軸受装置Ｊとはコア鉄心６２を挟んだ反対側の部分の配設されていても良い。
【００７８】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の軸受装置によれば、回転電機の回転軸上に配設されると共に、ブラシとは反対側へ開口する凹状の軸受収容部と、軸受収容部に収容され、回転軸を軸支する軸受と、を備え、軸受収容部に、回転軸が挿入される貫通孔が軸方向に沿って形成され、軸受収容部の底部に開口された貫通孔の周囲部に、軸受収容部の底部からブラシ側へ突出するブラシ粉侵入防止部が形成されているので、ブラシから発生したブラシ粉の軸受内への侵入を防止することが可能となる。
【００７９】
しかも、ブラシ粉が軸受収容部の周囲に堆積しても、ブラシ粉侵入防止部を整流子側に突出させており、ブラシ粉の堆積高さがブラシ粉侵入防止部を越えないようになっているので、堆積したブラシ粉が貫通孔から軸受収容部内へ侵入することを防止することが可能となる。
【００８０】
また、本発明の回転電機によれば、上記軸受装置を用いているので、ブラシから発生したブラシ粉が軸受収容部の周囲に堆積しても、ブラシ粉侵入防止部によって軸受収容部内に連通する貫通孔内へのブラシ粉の侵入が防止され、ブラシ粉の軸受内への侵入を防止することが可能となる。
【００８１】
従って、ブラシからブラシ粉が発生しても、異音が発生したり、回転特性が低下したりすることを防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係る回転電機の構成を示す側面断面図である。
【図２】図１のＡ部拡大図である。
【符号の説明】
１０　回転電機、２０　ヨークハウジング、２０ａ　開口部、２１，３２　軸受収容部、２２，３５　転がり軸受、２３　固定子、２４　ネジ、３０　フロントフレーム、３１　突出部、３２ａ　貫通孔、３３　ブラシ粉侵入防止部、３３ａ連通孔、３４　テーパ部、３６　環状凹部、３６ａ　開口部、３７　コネクタ、４０　ラビリンスプレート、４１　嵌合部、４２　円形閉塞部、４３　貫通孔、４４　ピッグテール、５０　ブラシ保持装置、５１　基板、５２　ブラシボックス、５３　ブラシ、５４　ブラシバネ、６０　電機子、６１　回転軸、６２　コア鉄心、６３　整流子、６４　巻線、Ｊ　軸受装置[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a rotating electric machine, and more particularly, to a bearing device and a rotating electric machine having a structure for preventing brush powder generated from a brush from entering a bearing.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, it has been known that in a DC-type rotating electric machine including a brush and a commutator, a brush tip is shaved by sliding contact with the commutator, and so-called brush powder is generated from the brush tip. I have.
[0003]
When the brush powder enters the bearing that supports the rotating shaft, it is possible that problems such as generation of abnormal noise and deterioration of rotation characteristics may occur.
[0004]
Therefore, in order to make it difficult for the brush powder to enter the bearing, a motor has been devised in which the bearing is disposed at a portion opposite to the brush with respect to the core and the bearing is separated from the brush. (For example, see Patent Document 1).
[0005]
However, as described above, when there is a restriction on the structure of the motor in which the bearing is disposed on the opposite side of the brush with respect to the core, there is a problem that the degree of freedom such as design change is reduced.
[0006]
In order to prevent brush powder from entering the bearing, a motor provided with a shielding plate or the like between the bearing and the brush has been devised even in the case of a motor having a brush disposed in the vicinity of the bearing. (For example, see Patent Document 2).
[0007]
In addition, a motor using a rolling bearing as a bearing has been devised in which a contact seal is provided between an outer ring and an inner ring of the rolling bearing so that foreign matter such as brush powder does not enter between the outer ring and the inner ring. (For example, see Patent Document 3).
[0008]
[Patent Document 1]
JP-A-8-149742 (page 3, column 4, lines 23-37, FIG. 1)
[Patent Document 2]
JP-A-10-225046 (page 2, FIG. 1 and FIG. 2)
[Patent Document 3]
JP-A-11-299710 (page 2, column 2, lines 31-41, FIG. 1)
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, as described above, when a shielding plate or the like is provided between the bearing and the brush, or when a contact seal is provided between the outer ring and the inner ring of the rolling bearing, the structure becomes complicated, and the number of parts is reduced. This increases the production cost.
[0010]
The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a bearing device capable of reliably preventing brush powder from entering a bearing with a simple configuration. .
[0011]
Another object of the present invention is to provide a rotating electric machine capable of preventing generation of abnormal noise and deterioration of rotation characteristics even when brush powder is generated from a brush. .
[0012]
[Means for Solving the Problems]
According to the bearing device of the first aspect, the object is to provide a brush, an armature having a commutator and a rotating shaft, and a yoke housing made of a hollow body for accommodating the armature. A bearing device used for a rotating electrical machine configured to include: a bearing housing portion disposed on a rotating shaft of the rotating electrical machine; a bearing housing portion housed in the bearing housing portion; The bearing housing portion is formed in a concave shape that opens outward, and has a through hole through which the rotary shaft is inserted, and a peripheral portion of the through hole is provided. Is formed by forming a brush powder intrusion prevention portion protruding toward the commutator side.
[0013]
As described above, the bearing device includes the bearing housing portion provided on the rotating shaft of the rotary electric machine, and the bearing housed in the bearing housing portion and supporting the rotating shaft. It is formed in a concave shape that is open to, formed with a through hole through which the rotating shaft is inserted, and around the through hole, a brush powder intrusion prevention portion that protrudes toward the commutator side is formed, It is possible to prevent the brush powder generated from the brush from entering the bearing.
[0014]
In addition, even if the brush powder accumulates around the bearing accommodating portion, the brush powder intrusion prevention portion projects toward the commutator, so that the height of the brush powder accumulation does not exceed the brush powder intrusion prevention portion. Therefore, it is possible to prevent the accumulated brush powder from entering the bearing housing through the through hole.
[0015]
At this time, as in the bearing device according to the second aspect, in the bearing device according to the first aspect, the brush powder intrusion prevention portion is disposed vertically below the commutator when the rotating electric machine is provided. This is preferable because the brush powder falling from the brush can be reliably prevented from entering the bearing with a simple configuration.
[0016]
Further, as in the bearing device according to the third aspect, in the bearing device according to the second aspect, the brush powder intrusion prevention portion includes a tapered portion that decreases in diameter toward the commutator side. And, even if the brush powder falls from above the brush powder intrusion prevention section, the brush powder does not accumulate on the brush powder intrusion prevention section, but travels along the tapered portion of the brush powder intrusion prevention section and the brush powder intrusion prevention section. , The brush powder is reliably prevented from entering the bearing, which is preferable.
[0017]
Further, as in the bearing device according to the fourth aspect, in the bearing device according to the second or third aspect, an annular concave portion that opens to the commutator side is provided in a radially outer peripheral portion of the brush powder intrusion prevention portion. When the brush powder is formed, the brush powder dropped from the brush can be deposited on the annular concave portion, and the deposited brush powder can be prevented from scattering, which is preferable.
[0018]
Further, as in the bearing device according to the fifth aspect, in the bearing device according to the fourth aspect, the opening of the annular concave portion is located at a portion opposite to the commutator with respect to the protruding end portion of the brush powder intrusion prevention portion. This is preferable because it is possible to prevent the brush powder accumulated in the annular concave portion from entering the bearing accommodating portion from the protruding end of the brush dust intrusion prevention portion.
[0019]
Further, since the rotating electric machine according to claim 6 uses the bearing device according to any one of claims 1 to 5, it is possible to prevent brush powder from entering the bearing. is there.
[0020]
Therefore, even if the brush powder is generated from the brush, it is possible to prevent the generation of abnormal noise and the deterioration of the rotation characteristics.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. Note that the members, arrangement, and the like described below do not limit the present invention, and can be variously modified in accordance with the gist of the present invention.
[0022]
1 and 2 are views showing an embodiment of the present invention, FIG. 1 is a side sectional view showing a configuration of a rotating electric machine, and FIG. 2 is an enlarged view of a portion A in FIG.
[0023]
A rotating electric machine 10 according to an embodiment of the present invention shown in FIG. 1 includes a yoke housing 20, a front frame 30, a labyrinth plate 40, a brush holding device 50, an armature 60, and a bearing device J. It is configured.
[0024]
The bearing device J of the present invention includes a bearing accommodating portion 32 described later, a brush powder intrusion preventing portion 33, a rolling bearing 35, and an annular concave portion 36.
[0025]
The yoke housing 20 is formed of a cup-shaped hollow body and houses the armature 60 and the like. At the center of the bottom surface of the yoke housing 20, a concave bearing housing portion 21 is formed so as to open inward in the axial direction of the rotary electric machine 10, and a rolling bearing 22 is housed in the bearing housing portion 21. I have.
[0026]
A stator 23 formed of a magnet having a substantially fan-shaped cross section is provided around the inner peripheral surface of the cylindrical main body of the yoke housing 20, and a front frame 30 is screwed into an opening 20 a of the yoke housing 20 by screws 24. They are assembled together.
[0027]
The front frame 30 is formed of a substantially disk-shaped lid, and serves to close the opening 20 a of the yoke housing 20 and hold the brush holding device 50.
[0028]
As shown in FIG. 2, a protruding portion 31 protruding outward in the axial direction of the rotary electric machine 10 is formed at a central portion of the front frame 30. On the opposite side (outside of the rotating electric machine 10), a concave bearing housing portion 32 that opens is formed. The rolling bearing 35 is accommodated in the bearing accommodating portion 32 so as to be fitted from the outside of the rotary electric machine 10.
[0029]
A through hole 32a into which a rotating shaft 61 described later is inserted is formed in the center of the bottom surface of the bearing housing portion 32 along the axial direction. A brush powder intrusion prevention portion 33 protruding from the bottom of the bearing housing portion 32 toward the commutator 63 is formed around the through hole 32 a opened at the bottom of the bearing housing portion 32.
[0030]
The brush powder intrusion prevention portion 33 is configured to have a tapered portion 34 whose diameter decreases toward the commutator 63 along the axial direction of the rotating electric machine 10, and covers a part of the rotating shaft 61. I have.
[0031]
A communication hole 33a communicating with the through hole 32a is formed at a protruding end portion of the brush powder intrusion prevention portion 33, and a rotation shaft 61 described later is inserted into the communication hole 33a. The inner diameter of the communication hole 33a is slightly larger than the outer diameter of the rotating shaft 61, and thus, the communication hole 33a and the rotating shaft 61 maintain a small clearance.
[0032]
The brush powder intrusion prevention portion 33 is disposed so as to be located vertically below a commutator 63 described later when the rotating electric machine 10 is arranged with the rolling bearing 22 vertically upward.
[0033]
Further, the connection portion of the brush powder intrusion prevention portion 33 with the bearing housing portion 32 is formed so as to be separated from the inner ring of the rolling bearing 35 so as not to interfere with the inner ring of the rolling bearing 35 which rotates together with the rotating shaft 61. Has become.
[0034]
As described above, in the bearing device J of the present embodiment, since the brush powder intrusion prevention portion 33 is formed around the through hole 32 a opened at the bottom of the bearing housing portion 32, the brush powder generated from the brush 53 is formed. Even if is accumulated around the bearing accommodating portion 32, it is possible to prevent the brush powder from entering the bearing accommodating portion 32 from the through hole 32a, and prevent the brush powder from entering the rolling bearing 35. It has become possible.
[0035]
In the front frame 30, the bearing accommodating portion 32 is formed in the central portion of the protruding portion 31, so that an annular concave portion 36 that opens toward the commutator 63 is formed in a radially outer peripheral portion of the brush powder intrusion preventing portion 33. ing.
[0036]
The annular concave portion 36 is disposed on the opposite side of the commutator 63 across the brush powder intrusion prevention portion 33, and the opening 36 a of the annular concave portion 36 is configured such that the rotating electric machine 10 vertically raises the rolling bearing 22. When it is arranged in such a manner, it is formed so as to be located vertically below the brush powder intrusion prevention portion 33.
[0037]
When a line that passes through a sliding portion between the brush 53 and the commutator 63, which will be described later, and is parallel to the axial direction of the rotary electric machine 10 is set as the reference line L1, the annular concave portion 36 is located on the reference line L1. It has become.
[0038]
As described above, in the bearing device J of the present embodiment, since the annular concave portion 36 that opens toward the commutator 63 is formed in the radially outer peripheral portion of the brush powder intrusion prevention portion 33, the annular concave portion 36 drops from the brush 53. The brush powder can be deposited on the annular concave portion 36, and the deposited brush powder can be prevented from scattering.
[0039]
The labyrinth plate 40 is for preventing the rolling bearing 35 accommodated in the bearing accommodating portion 32 from protruding outside and preventing water and dust from adhering to the rolling bearing 35 from the outside of the rotary electric machine 10. is there.
[0040]
An annular fitting portion 41 erected along the axial direction of the rotating electric machine 10 is formed on an outer peripheral portion of the labyrinth plate 40, and an inner portion of the fitting portion 41 and the projecting portion 31 of the front frame 30 are fitted. As a result, the labyrinth plate 40 and the front frame 30 are integrally disposed.
[0041]
At the center of the labyrinth plate 40, a circular closing portion 42 is formed so as to close the opening of the bearing housing portion 32 in a state where the rolling bearing 35 is housed in the bearing housing portion 32.
[0042]
When the opening of the bearing housing portion 32 is closed by the circular closing portion 42, water and dust do not adhere to the rolling bearing 35 from the outside of the rotary electric machine 10.
[0043]
A through hole 43 penetrating in the axial direction of the rotating electric machine 10 is formed in a central portion of the circular closing portion 42, and a rotating shaft 61 described later is inserted into the through hole 43.
[0044]
The circular closing portion 42 is formed so as to be separated from the rolling bearing 35 so as not to interfere with the inner ring of the rolling bearing 35 that rotates together with the rotating shaft 61.
[0045]
As shown in FIG. 1, the brush holding device 50 is provided on the inner surface of the front frame 30, and includes a substrate 51, a brush box 52, a brush 53, and a brush spring 54. I have.
[0046]
The brush 53 is slidably held by the brush box 52, is urged radially inward of the rotating electric machine 10 by a brush spring, and is pressed and slidably contacted with a commutator 63 provided on an armature 60 described later. I have. The brush 53 is electrically connected to the connector 37 provided on the front frame 30 by a pigtail 44.
[0047]
The armature 60 has a rotating shaft 61 formed of a rod-shaped body formed along the axial direction of the rotating electric machine 10. A core iron core 62 is fixedly provided at a central portion of the rotating shaft 61, and a commutator 63 is provided at a portion of the rotating shaft 61 on the brush holding device 50 side.
[0048]
A winding 64 is wound around the core core 62, and an end of the winding 64 is electrically connected to the commutator 63. The commutator 63 is formed so as to be able to slide on the brush 53 held by the brush holding device 50, and is configured to be able to rectify the current supplied from the brush 53 to the winding 64.
[0049]
In the rotating electric machine 10, both ends of the rotating shaft 61 are supported by the rolling bearings 22 and 35, respectively, so that the entire armature 60 is rotatable.
[0050]
In addition, when a predetermined voltage is applied to the brush 53 from an external power supply device (not shown) via the connector 37, a current flows between the brushes 53 and a magnetic field is generated in the winding 64. The armature 60 is rotationally driven by the action of the suction / repulsion force of the armature 23.
[0051]
Next, a description will be given of a function of the rotating electric machine 10 having the above-described configuration to prevent the brush powder generated due to the sliding contact between the brush 53 and the commutator 63 from entering the rolling bearing 35.
[0052]
In the present embodiment, the rotating electric machine 10 is suitably configured so that the rolling bearing 22 is arranged vertically upward. Therefore, in the following description, a state in which the rotating electric machine 10 is arranged with the rolling bearing 22 vertically upward will be described.
[0053]
First, a predetermined voltage is applied to the brush 53 from the external power supply device (not shown) via the connector 37, so that the armature 60 is driven to rotate. At this time, the brush 53 is in a state of being pressed and slid on the commutator 63.
[0054]
As described above, if the armature 60 continues to rotate while the brush 53 is pressed against the commutator 63, the tip of the brush 53 is rubbed by the commutator 63 to generate brush powder. The brush powder generated from the brush 53 falls vertically below the brush 53.
[0055]
Here, as described above, in the bearing device J of the present embodiment, the brush protruding from the bottom of the bearing housing 32 toward the commutator 63 around the through hole 32a opened at the bottom of the bearing housing 32. A powder intrusion prevention part 33 is formed.
[0056]
Therefore, even if the brush powder generated from the brush 53 accumulates around the bearing accommodating portion 32, the accumulated height of the brush powder does not exceed the communication hole 33a of the brush powder intrusion prevention portion 33. It is possible to prevent the brush powder from entering the bearing accommodating portion 32, and to prevent the brush powder from entering the rolling bearing 35.
[0057]
Further, in the bearing device J of the present embodiment, the brush powder intrusion prevention portion 33 is configured to have the tapered portion 34 whose diameter is reduced toward the commutator 63 along the axial direction of the rotary electric machine 10, 61 is covered.
[0058]
Therefore, even if the brush powder falls from above the brush powder intrusion prevention unit 33, the brush powder does not accumulate on the brush powder intrusion prevention unit 33, and travels along the taper portion 34 of the brush powder intrusion prevention unit 33. Since the brush powder falls below the powder intrusion preventing portion 33, it is possible to reliably prevent the brush powder from entering the rolling bearing 35.
[0059]
In the bearing device J of the present embodiment, the annular concave portion 36 that opens toward the commutator 63 is formed on the reference line L1 that passes through the sliding portion between the brush 53 and the commutator 63.
[0060]
Therefore, even if the brush powder is generated from the tip of the brush 53, the brush powder can fall into the annular concave portion 36. Accordingly, it is possible to prevent the brush powder dropped from the tip of the brush 53 from being accumulated in the annular concave portion 36 and scattered.
[0061]
In addition, since the annular concave portion 36 is disposed on the opposite side of the commutator 63 with the brush powder intrusion prevention portion 33 interposed therebetween, in addition to the brush powder falling from the brush 53, the brush powder intrusion prevention It is also possible to accumulate brush powder falling along the part 33.
[0062]
Further, since the opening 36a of the annular concave portion 36 is formed vertically below the brush powder intrusion prevention portion 33, even if the brush powder accumulates in the annular concave portion 36, the accumulated brush powder is not removed. It does not enter the bearing housing 32 through the through hole 32a from the communication hole 33a of the brush powder intrusion prevention portion 33.
[0063]
As described above, in the rotating electric machine 10 of the present embodiment, the bearing device J has a structure in which brush powder does not enter the rolling bearing 35.
[0064]
Therefore, even if the brush powder is generated from the brush 53, it is possible to prevent the rolling bearing 35 from generating an abnormal noise or a problem such as a decrease in rotation characteristics.
[0065]
As described above, according to the present embodiment, the following effects can be obtained.
(A) As shown in FIGS. 1 and 2, in the bearing device J of the present embodiment, a commutator 63 is provided around the through hole 32 a opened in the bottom of the bearing housing 32 from the bottom of the bearing housing 32. A brush powder intrusion prevention portion 33 protruding to the side is formed.
[0066]
Therefore, even if the brush powder generated from the brush 53 accumulates around the bearing accommodating portion 32, the accumulated height of the brush powder does not exceed the communication hole 33a of the brush powder intrusion prevention portion 33. It is possible to prevent the brush powder from entering the bearing accommodating portion 32, and it is possible to prevent the brush powder from entering the rolling bearing 35.
[0067]
(B) Further, in the present embodiment, the brush powder intrusion prevention part 33 is disposed vertically below the commutator 63 when the rotating electric machine 10 is disposed. This makes it possible to reliably prevent the brush powder falling from the brush 53 from entering the rolling bearing 35 with a simple configuration.
[0068]
(C) Further, the brush powder intrusion prevention portion 33 is configured to have a tapered portion 34 whose diameter is reduced toward the commutator 63 side. As a result, even if the brush powder falls from above the brush powder intrusion prevention unit 33, the brush powder does not accumulate on the brush powder intrusion prevention unit 33, but travels along the tapered portion 34 of the brush powder intrusion prevention unit 33. Since the brush powder falls below the brush powder intrusion prevention portion 33, it is possible to reliably prevent the brush powder from entering the rolling bearing 35.
[0069]
(D) Further, an annular concave portion 36 that opens toward the commutator 63 is formed on the outer periphery in the radial direction of the brush powder intrusion prevention portion 33. This makes it possible to accumulate the brush powder that has fallen from the brush 53 in the annular concave portion 36, and to prevent the accumulated brush powder from scattering.
[0070]
(E) Further, the annular concave portion 36 is disposed at a portion opposite to the commutator 63 with the brush powder intrusion prevention portion 33 interposed therebetween. Thereby, in addition to the brush powder falling from the brush 53, the brush powder falling along the brush powder intrusion prevention unit 33 can be accumulated.
[0071]
(F) The opening 36a of the annular concave portion 36 is formed so as to be located vertically below the brush powder intrusion prevention portion 33. As a result, even if the brush powder accumulates in the annular concave portion 36, the accumulated brush powder does not enter the bearing accommodating portion 32 from the communication hole 33a of the brush powder intrusion prevention portion 33 through the through hole 32a.
[0072]
(G) Further, since the rotating electric machine 10 according to the present embodiment uses the bearing device J, even if the brush powder generated from the brush 53 accumulates around the bearing accommodating portion 32, the bearing is moved through the through hole 32a. This makes it possible to prevent the brush powder from entering the housing portion 32 and prevent the brush powder from entering the rolling bearing 35.
[0073]
Therefore, even if the brush powder is generated from the brush 53, it is possible to prevent the rolling bearing 35 from generating an abnormal noise or a problem such as a decrease in rotation characteristics.
[0074]
The embodiment of the present invention can be modified as follows.
(A) In the bearing device J of the present embodiment, the rolling bearing 35 is used as the bearing. However, the present invention is not limited to this. In addition, a sliding bearing, a dynamic pressure bearing, or the like is used. May be.
[0075]
(B) In the bearing device J of the present embodiment, the brush powder intrusion prevention portion 33 is configured to have the tapered portion 34 whose diameter decreases toward the commutator 63 along the axial direction of the rotary electric machine 10. However, the invention described in claim 1 is not limited to this.
[0076]
The brush powder intrusion prevention portion 33 is configured to protrude from the bottom of the bearing housing portion 32 toward the commutator 63 so as to cover the rotating shaft 61 around the through hole 32 a opened at the bottom of the bearing housing portion 32. If so, for example, it may be constituted by a hollow cylindrical body or the like.
[0077]
(C) In the rotating electric machine 10 of the present embodiment, the brush 53 is provided on a portion closer to the bearing device J than the core iron core 62 of the armature 60, but the present invention is not limited to this. . The brush 53 may be provided on the opposite side of the bearing device J with the core iron core 62 therebetween.
[0078]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the bearing device of the present invention, the bearing device is provided on the rotating shaft of the rotating electric machine, and is housed in the concave bearing housing portion that opens to the opposite side to the brush and the bearing housing portion. A bearing that supports the rotating shaft, and a through hole into which the rotating shaft is inserted is formed in the bearing housing along the axial direction, and a through hole that is opened at the bottom of the bearing housing is provided around the through hole. Since the brush dust intrusion preventing portion protruding from the bottom of the bearing housing toward the brush is formed, it is possible to prevent the brush dust generated from the brush from entering the bearing.
[0079]
In addition, even if the brush powder accumulates around the bearing accommodating portion, the brush powder intrusion prevention portion projects toward the commutator, so that the height of the brush powder accumulation does not exceed the brush powder intrusion prevention portion. Therefore, it is possible to prevent the accumulated brush powder from entering the bearing housing through the through hole.
[0080]
Further, according to the rotating electric machine of the present invention, since the above-described bearing device is used, even if the brush powder generated from the brush accumulates around the bearing accommodating portion, the brush dust intrusion prevention portion communicates with the inside of the bearing accommodating portion. Intrusion of the brush powder into the through hole is prevented, and it is possible to prevent the brush powder from entering the bearing.
[0081]
Therefore, even if the brush powder is generated from the brush, it is possible to prevent the generation of abnormal noise and the deterioration of the rotation characteristics.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view showing a configuration of a rotating electric machine according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged view of a portion A in FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 rotary electric machine, 20 yoke housing, 20a opening part, 21, 32 bearing accommodation part, 22, 35 rolling bearing, 23 stator, 24 screw, 30 front frame, 31 protruding part, 32a through hole, 33 brush powder intrusion prevention part , 33a communication hole, 34 taper portion, 36 annular concave portion, 36a opening portion, 37 connector, 40 labyrinth plate, 41 fitting portion, 42 circular closing portion, 43 through hole, 44 pigtail, 50 brush holding device, 51 substrate, 52 Brush box, 53 brush, 54 brush spring, 60 armature, 61 rotating shaft, 62 core iron, 63 commutator, 64 winding, J bearing device

Claims

In a bearing device used for a rotating electric machine configured including a brush, an armature configured having a commutator and a rotating shaft, and a yoke housing formed of a hollow body for housing the armature. ,
The bearing device, a bearing housing disposed on a rotating shaft of the rotating electric machine,
A bearing housed in the bearing housing portion and supporting the rotating shaft,
The bearing housing portion is formed in a concave shape that opens outward, and is formed having a through hole through which the rotating shaft is inserted,
A bearing device, wherein a brush powder intrusion prevention portion protruding toward the commutator is formed in a periphery of the through hole.

2. The bearing device according to claim 1, wherein the brush powder intrusion prevention unit is disposed vertically below the commutator when the rotating electric machine is provided. 3.

3. The bearing device according to claim 2, wherein the brush powder intrusion prevention portion has a tapered portion that decreases in diameter toward the commutator. 4.

4. The bearing device according to claim 2, wherein an annular concave portion that opens to the commutator side is formed in a radially outer peripheral portion of the brush powder intrusion prevention portion. 5.

5. The bearing device according to claim 4, wherein an opening of the annular concave portion is formed at a portion on a side opposite to the commutator with respect to a protruding end of the brush powder intrusion prevention portion. 6.

A rotating electric machine using the bearing device according to any one of claims 1 to 5.