JP2004126386A - Developing device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電式プリンタ、複写機及びファクシミリの如き静電式画像形成機に使用される、静電潜像をトナー像に現像するための現像装置、更に詳しくは、現像室を規定しているハウジングに、現像室にトナーを補給するためのトナーコンテナが着脱自在に装着される形態の現像装置に関する。
【0002】
現像装置内のトナー量の減少に応じて、特に現像装置内にトナー量検出センサを使用することなくトナー収納容器側からトナーが補給される現像装置が知られている(特許文献1参照)。この現像装置は、トナーの循環径路を規定する現像室を有するハウジングと、トナーを撹拌しながら循環径路を通して搬送するための、現像室内に配設された撹拌搬送手段と、現像室内のトナーを現像すべき静電潜像に適用するためのトナー適用手段と、現像室内にトナーを補給するための、ハウジングに離脱自在に装着されるトナーコンテナとを備えている。現像室には、循環径路中のトナー受入領域の上方に位置するトナー受入開口が形成されている。トナーコンテナはトナーを収容したトナーコンテナケースを含み、トナーコンテナケースには、ハウジングにトナーコンテナが装着された時に、トナー受入開口に対向してその上方に位置するトナー排出開口が形成されている。トナーコンテナは、トナーコンテナケース内に収容されたトナーをトナー排出開口に向けて搬送するトナー搬送手段を備えている。現像室に配設された上記撹拌搬送手段の搬送能力は、トナー受入領域の下流側において局部的に低減せしめられている。
【0003】
上記現像装置においては、トナーを撹拌しながら現像室内に規定されている循環径路を通して搬送する撹拌搬送手段の搬送能力が、その上方にトナー受入開口が配設されているトナー受入領域の下流側において局部的に低減せしめられているので、トナー受入領域においてトナーの滞留(よどみ)が生成される。このようなトナーの滞留量は現像室内のトナー量に応じて変動する。そしてトナーコンテナから現像室へのトナーの補給は、トナーコンテナのトナー搬送手段の駆動制御に直接依存することなく、トナー受入領域におけるトナーの滞留量に応じて、つまり現像室内のトナー量に応じて自動的に制御される。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−235933号公報(請求項1〜3、図3、図4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した形態の従来の現像装置においては、トナー補給を指示するためのトナー量検出センサを現像室内に配設する必要がなく、また現像装置とは独立して補給動作を実行する専用の駆動源が不要となる。したがって、ローコストで、現像室内のトナーの減少に応じてトナーコンテナから現像室に適宜にトナーを補給することができるという優れた効果が得られる。
【0006】
しかしながらその反面、現像装置本体内部の現像剤攪拌搬送手段の回転に伴って回転するコンテナ内部のトナー供給手段により補給しているため、コンテナ内部のトナー量に関係することなく、安定したトナー供給をすることは該して難しいのが現状である。
【0007】
具体的には、トナー供給手段により現像装置本体内の現像室に供給する場合には、既に現像室内に存在するトナーと均一に交じり合い十分な帯電が付与される必要があるが、補給されるトナーがコンテナ内のトナー量に応じて十分ほぐされることなく密度が高い状態で補給される場合が生じることもある。特にコンテナのトナー収納量を多くし1回のコンテナの装着で多数のプリント出力が得られるようにした場合には、補給手段にかかるトナーの圧力により高密度で補給される可能性も出てくる。
【0008】
その結果、補給されるトナー量は増加し、現像装置内のトナーと均一に混合されない状態や、補給量が増加し、現像室内のトナー量が過剰に供給された状態となってしまう。こうした過補給が継続して行われた場合、現像室内のトナー量が極端に増加し、現像剤攪拌搬送手段の回転を停止させ、更には、この攪拌搬送手段自体を破損させてしまうことにもなりかねない。
【0009】
本発明の目的は、コンテナからトナー供給手段により補給されるトナーがコンテナ内部のトナー量にかかわらず十分ほぐされた状態で補給される現像装置を提供することにある。
また本発明の他の目的は、コンテナ内部のトナー残量にかかわらず現像室内へ過補給されることなく安定したトナー供給が実施できる現像装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、上記技術的課題を達成する現像装置として、現像剤の循環径路を規定する現像室を有するハウジングと、現像剤を攪拌しながら該循環径路を通して搬送するための、該現像室内に配設された現像剤攪拌搬送手段と、該現像室内の現像剤を現像すべき静電潜像に適用するための現像剤適用手段とを備えた現像装置本体と、該現像室内にトナーを補給するための、該現像装置本体のハウジングに着脱自在に装着される内部にトナーを収納したトナーコンテナとを具備した現像装置において、該トナーコンテナは、該ハウジングに該トナーコンテナが装着されたときに、該トナー受入開口に対向してその上方に位置するよう形成されたトナー排出開口と、該トナー排出開口に対応するよう形成された仕切り壁と、該開口よりコンテナ内のトナーを供給するため、該開口と該仕切り壁との間に配置したトナー供給手段を備え、該現像室には、該循環径路中のトナー受入領域の上方に位置するトナー受入開口が形成されるとともに、該現像剤攪拌搬送手段の搬送能力は、該トナー受入領域の下流側において局部的に低減せしめられていることを特徴とする現像装置が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された現像装置の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
【0012】
図1乃至図3には、本発明に従って構成された現像装置の好適実施形態が図示されている。全体を番号2で示す図示の現像装置は、現像装置本体4とトナーコンテナ6とから構成されている。
【0013】
現像装置本体4はハウジング8を含んでおり、このハウジング8はハウジング本体10とこのハウジング本体10に装着された上面壁部材12とから構成されている。適宜の合成樹脂から成形することができるハウジング本体10の、図2及び図3において左半部内には、上面(更に詳しくは左縁部を除く主要部)と左側面とが開放されている現像室14が規定されている。ハウジング本体10は底壁16、両側壁18及び20並びに連結壁22を有する。連結壁22は、両側壁18及び20の、図2及び図3において左縁部上縁間を延びている。ハウジング本体10の底壁16は、並列配置された3個の、横断面形状が円弧状である弧状部16a、16b及び16cを有する。弧状部16aと弧状部16bとの間には実質状鉛直に上方に延びる直立壁24が形成されており、かかる直立壁24の両側には直線状径路26a及び26bが規定されている。
【0014】
図1と共に図4を参照することによって明確に理解できるように、直立壁24の両端はハウジング本体10の両側壁18及び20の内面から離隔されており、直立壁24の両端と側壁18及び20の内面との間には所要間隙が存在する。従って、相互に平行に延在する上記2個の直線状径路26a及び26bは両端部において相互に連通せしめられており、かくして一方の直線状径路26aに沿って延び、次いで直線状径路26aの一端部から他方の直線状径路26bの一端部に続き、直線状径路26bに沿って延び、そして直線状径路26の多端部から直線状径路26aの多端部に続く無端状の循環径路が規定されている(後に更に言及する如く、かかる循環径路を通して現像剤が循環せしめられる)。
【0015】
上述した循環径路には、現像剤を攪拌しながら循環径路を通して搬送せしめるための現像剤攪拌搬送手段28が配設されている。図示の実施形態における現像剤攪拌搬送手段28は、第一の回転螺旋羽根部材30aと第二の回転螺旋羽根部材30bとから構成されている。適宜の合成樹脂から成形することができる第一の回転螺旋羽根部材30aは中心軸部32aと螺旋羽根34aとを有する。同様に、適宜の合成樹脂から成形することができる第二の螺旋羽根部材30bも中心軸部32bと螺旋羽根34bとを有する。第一の回転螺旋羽根部材30aはハウジング本体10の両側壁18及び20間に回転自在に装着され、直線状径路26aに沿って直線状に延びている。第二の回転螺旋羽根部材30bもハウジング本体10の両側壁18及び20間に回転自在に装着され、直線状径路26bに沿って直線状に延びている。第一の回転螺旋羽根部材30aの中心軸部32aの一端部(図4において右端部)及び第二の回転螺旋羽根部材30bの中心軸部32bの一端部(図4において右端部)は側壁20を貫通して突出せしめられており、これらの突出端には入力歯車(図示していない)が固定されている。側壁20にはカバー部材34が固定されており、上記入力歯車はかかるカバー部材36に覆われている。側壁20には切欠(図示していない)が形成されていると共に、側壁20の内面にはL字状の隔壁片38(図4)が付設されている。第一の回転螺旋羽根部材30aの中心軸部32aは隔壁片38を貫通し、そして更に側壁20の主部を貫通して延びている。上記切欠には回転自在に装着された伝動歯車40(図4)が位置せしめられている。伝動歯車40の下半部は上記切欠を通してハウジング本体10から下方に露出せしめられており、また伝動歯車34の内側上半部は隔壁片38と側壁20との間にてハウジング本体10内に露呈せしめられている。現像装置2が画像形成機の所定位置に装着されると、伝動歯車40の下半部に噛み合わされる他の伝動歯車(図示していない)を介して、電動モータでよい駆動源42(図4)が伝動歯車40に駆動連結される。伝動歯車40は第一の回転螺旋羽根部材30aの入力歯車(図示していない)に噛み合わされており、第一の回転螺旋羽根部材30aの入力歯車は伝動歯車(図示していない)を介して第二の回転螺旋羽根部材30bの入力歯車(図示していない)に噛み合わされている。従って、駆動源42が付勢されると、第一の回転螺旋羽根部材30a及び第二の回転螺旋羽根部材30bは図3及び図4に矢印44で示す方向に実質上同一の回転速度で回転駆動される。第一の回転螺旋羽根部材30aの中心軸部32aの図4において右端部には、隔壁片38の内面に密接せしめられるシール部材46aが装着されている。第二の回転螺旋羽根部材30bの中心軸部32bの図4において右端部には、側壁20の内面に密接せしめられるシール部材46bが装着されている。
【0016】
図4を参照することによって明確に理解されるとおり、第一の回転螺旋羽根部材30aの螺旋羽根34aと第二の回転螺旋羽根部材30bの螺旋羽根34bとは所謂螺旋方向が逆に設定されており、第一の螺旋羽根部材30aが矢印44で示す方向に回転せしめられることによって、直線状径路26aを通して現像剤が矢印48で示す方向に搬送され、第二の回転螺旋羽根部材30bが矢印44で示す方向に回転せしめられることによって、直線状径路26bを通して現像剤が矢印48で示す方向に搬送される。図4を参照することによって明確に理解されるとおり、図示の実施形態においては、第一の回転螺旋羽根部材30aにおいては番号50で示す特定領域においては、螺旋羽根34aのピッチP2が他の部分におけるピッチP1に比べて局部的に小さくせしめられ、そしてまた螺旋羽根34aの外径D2が他の部分における外径D1よりも小さくせしめられており、かかる特定領域50において現像剤攪拌搬送手段28の搬送能力が局部的に低減せしめられている。第一の回転螺旋羽根部材30aの上記特定領域50以外の部分及び第二の回転螺旋羽根部材30bの全体における螺旋羽根34a及び34bのピッチ及び外径は実質上同一に設定されており、従って現像剤攪拌搬送手段28の上記特定領域50以外の領域における搬送能力は実質上同一である。特定領域50において搬送能力を局部的に低減せしめるためには、螺旋羽根のピッチ及び外径を低減せしめることに代えて、例えば螺旋羽根のピッチのみを小さく設定する、螺旋羽根の外径のみを小さく設定する、螺旋羽根に切欠を形成する、或いは螺旋羽根を省略することもできる。これ以外に、ピッチ間周方向のみにトナーを搬送する部材(例えばパドル型の部材)を追加することもできる。
【0017】
そして搬送能力が局部的に低減せしめられた上記特定領域50は、後に詳述するトナー受入開口52(図4においては二点鎖線で示している)を通して現像室14内にトナーが導入せしめられるトナー受入領域の下流側であることが重要である。かような特定領域50において搬送能力を局部的に低減せしめることによる作用効果については後に更に詳述する。
【0018】
主として図3を参照して説明すると、ハウジング本体10における底壁6の弧状部16cの上方には現像剤適用手段54が配設されている。この現像剤適用手段54は、ハウジング本体10の側壁18及び20間に回転自在に装着された現像スリーブ56を含んでいる。この現像スリーブ56内には静止永久磁石(図示していない)が配置されている。現像スリーブ56が固定されている回転軸58の一端部は側壁20を貫通して突出せしめられており、かかる突出端には入力歯車(図示していない)が固定されている。この入力歯車は上記第二の回転螺旋羽根部材30bの入力歯車に噛み合わされており、従って上記駆動源42が付勢されると、現像スリーブ56が矢印44で示す方向に回転せしめられる。現像スリーブ56に関連せしめて穂切手段60が配設されている。後に更に言及する如く、現像室14内にはトナーのみから成る一成分現像剤が収容され、かかる現像剤は矢印44で示す方向に回転せしめられる第一の回転螺旋羽根部材30a及び第二の回転螺旋羽根部材30bの作用によって上記搬送径路を通して搬送される。現像剤適用手段54は、矢印44で示す方向に回転せしめられる現像スリーブ56の周表面上に現像剤を保持し、かかる現像剤を現像域62を通して搬送する。穂切手段58は現像スリーブ56の周表面に保持されて現像域62に搬送される現像剤の層厚さを規制する。現像域62においては現像剤中のトナーが現像すべき静電潜像に適用され、かくして静電潜像がトナー像に現像される。
【0019】
図1と共に図5a及び図5bを参照して説明すると、ハウジング本体10の側壁18には操作レバー64と連結部材66とが装着されている。操作レバー64は図1及び図5に示す第一の位置と図5bに示す第二の位置との間を回転自在に装着されている。連結部材66も図1及び図5aに示す第一の位置と図5bに示す第二の位置との間を回転自在に装着されている。操作レバー64には、上方に突出するアーム68が形成され、そしてまたその外周面には略90度の角度範囲に渡って存在する噛合歯70が形成されている。一方、連結部材66の外側面には扇形状の突出部が形成され、かかる突出部の上面には略90度の角度範囲に渡って存在する噛合歯72が形成されている。かかる噛合歯72は操作レバー64の噛合歯70と噛み合わされている。従って、操作レバー64のアーム68に指を掛けて、操作レバー64を上記第一の位置から上記第二の位置に回転せしめると、これに応じて連結部材66が上記第一の位置から上記第二の位置に回転せしめられ、操作レバー64を上記第二の位置から上記第一の位置に回転せしめると、これに応じて連結部材66が上記第二の位置から上記第二の位置に回転せしめられる。連結部材66の内面には略U字形状の受入凹部74が形成されている。受入凹部74には弧状底面から上方に延びる係止突条76が形成されている。更に、連結部材66には係止突起78も形成されている。受入凹部74及び係止突条76並びに係止突起78の作用については後に言及する。
【0020】
図1乃至図3を参照して説明を続けると、ハウジング本体10には上記上面壁部材12が装着される。上面壁部材12は現像室14の上面を覆う上面壁80を有する。かかる上面壁80には幅方向(図2及び図3において紙面に垂直な方向)に延びる細長い没入域82が形成されている。没入域82の横断面形状は弧状である。かかる没入域82には長方形でよいトナー受入開口52が形成されている。図2及び図3を参照することによって理解される如く、上面壁部材12は、図2及び図3において没入域82の左方を没入域82に沿って延びる直立壁84を有する。この直立壁84には、実質上水平に突出する一対の支持棒86が幅方向(図2及び図3において垂直な方向)に間隔をおいて形成されている(図2及び図3には一対の支持棒86の一方のみを図示している)。
【0021】
上面壁部材12には現像室シャッタ88が装着されている。現像室シャッタ88は平板状のシャッタ壁90を有する。シャッタ壁90の上面には一対の突条92が形成されている。突条92の各々の先端には被当接手段を構成する傾斜面94が形成されている。突条92の各々は傾斜面94から後方(図2及び図3において左方)に延びる延在部も含んでいる。図2及び図3から理解される如く、延在部は中空角柱形状である。シャッタ壁90には、更に、その両端から前方に突出する一対の突起98が形成されている。かような現像室シャッタ88は図2に図示する閉位置と、図3に図示する開位置との間を上面壁80の上面に沿って移動自在に上面壁部材12上に装着される。上面壁部材12における上記一対の支持棒86の各々と現像室シャッタ88における一対の突条92の延在部の各々との間には、現像室シャッタ88を閉位置に弾性的に偏倚するための、圧縮コイルばねでよい弾性偏倚手段100が介在せしめられている。ハウジング本体10に上面壁部材12が装着され、そして上面壁部材12に現像室シャッタ88が装着されている状態において、弾性偏倚手段100の弾性偏倚作用によって現像室シャッタ88が図2に図示する閉位置に位置せしめられると、現像室シャッタ88の一対の突起98の先端がハウジング本体10に形成されている直立壁102(図2及び図4)に当接せしめられ、かくして現像室シャッタ88が図2において右方に閉位置を越えて移動することが阻止される。現像室シャッタ88が上記閉位置に位置せしめられると、図2に明確に図示するとおり、シャッタ壁90が上面壁部材12に形成されているトナー受入開口52を覆う。トナー受入開口52は上面壁部材12の上面壁80における没入域82に形成されている故に、没入域82の存在に起因してトナー受入開口52とシャッタ壁90との間には幾分の間隙104が存在することが注目されるべきである。間隙104の機能については後に更に言及する。ハウジング本体10にトナーコンテナ6も装着されると、後に更に詳述する如く、トナーコンテナ6が現像室シャッタ88の傾斜面94に作用して、現像室シャッタ88を弾性偏倚手段100の弾性偏倚作用に抗して図3に図示する開位置に移動せしめる。現像室シャッタ88が開位置に移動せしめられると、シャッタ壁90がトナー受入開口52の上方から後退せしめられ、トナー受入開口52が露呈せしめられる。
【0022】
図1に図示する如く、上面壁部材12における上面壁80の片端縁には上方に突出する直立壁106が形成されており、この直立壁106にはその上端から下方に延びる案内溝108が形成されている。上面壁80には、更に、幅方向に延びる収納壁部110が配設されている。そして、この収納壁部110にはロック手段112が収納されている。図1乃至図3と共に図5a及び図5bを参照して説明すると、ロック手段112は幅方向(図1及び図2において紙面に垂直な方向)に細長く延びる主部114を有する。かかる主部114には上方に突出する操作アーム116が形成されている。主部114にはその長さ方向に間隔をおいて一対のロック溝118が形成されている。ロック溝118の各々は略L字状であり、その上部片縁は傾斜面120によって規定されている。図5a及び図5bに明確に図示する如く、ロック手段112の片端には主部114に対して垂直に突出する係止片122が形成されている。係止片122の内面には2個の突条113が形成されている。かようなロック手段112は、図1及び図5aに示すロック位置と図5bに示す非ロック位置との間を移動自在に、上記収納壁部110に装着されている。収納壁部110とロック手段112の他端との間には、ロック手段112をロック位置に弾性的に偏倚するための、圧縮コイルばねでよい弾性偏倚手段124(図5a及び図5b)が配設されている。
【0023】
図1乃至図3と共に図6及び図7を参照して説明すると、図示の実施形態におけるトナーコンテナ6はコンテナケース126を含んでいる。コンテナケース126は上面が開口した箱状ケース本体128とこのケース本体128に超音波溶接の如き適宜の手段によって固定される蓋体130とから構成されている。ケース本体128の底壁は横断面形状が弧状である2個の弧状部132a及び132bを有する。弧状部132aの曲率半径は比較的大きく、弧状部132bの曲率半径は比較的小さい。図6を参照することによって理解される如く、弧状部132bには下方に突出せしめられた突出域134が配設されている。突出域134の横断面形状も弧状であり、非突出域と同心状である。突出域134の幅方向長さ及び曲率半径は、上述した上面壁部材12の上面壁80に規定されている没入域82の軸方向長さ及び曲率半径に対応せしめられている。突出域134には長方形でよいトナー排出開口136が形成されている。後に更に詳述する如く、ハウジング8にトナーコンテナ6が所要とおりに装着されると、上面壁部材12の上面壁80に規定されている没入域82に対向して、ケース本体128の突出域134が位置せしめられ、トナー受入開口52に開口してトナー排出開口136が位置せしめられる。トナー排出開口136及び/又はトナー受入開口52近傍にてトナーの所謂ブロッキングが発生するのを回避するために、トナー排出開口136の幅及び長さは、トナー受入開口52の幅及び長さと実質上同一或いはこれらより幾分小さくせしめられているのが好適である。
【0024】
図6及び図7に図示する如く、ケース本体128は両側壁138及び140を有する。側壁138には円形開口150が形成されており、かかる開口150を通してコンテナケース126内にトナーが充填される。コンテナケース126内にトナーを充填した後に、開口150に閉鎖部材152が固着されて開口150が閉鎖される。図2及び図3と共に図7を参照して説明を続けると、ケース本体128の両側壁138及び140間には、弧状部132aに沿って延在する第1のトナー搬送手段154と、弧状部132bに沿って延在する第2のトナー搬送手段156とが配設されている。第1のトナー搬送手段154は両側壁130及び140間に回転自在に装着された回転支持軸158と、この回転支持軸158に固定された複数個の矩形搬送片160とから構成されている。搬送片160の各々は適宜の合成樹脂フィルム又はシートから形成することができる。回転支持軸158の片端部は側壁140を貫通して突出せしめられており、かかる片端部には入力歯車162(図1及び図6)が固定されている。第2のトナー搬送手段156は、中心軸部164と螺旋羽根166とを有する回転螺旋羽根部材から構成されている。中心軸部164の片端部は側壁140を貫通して突出せしめられており、かかる片端部には入力歯車168(図1及び図6)が固定されている。この入力歯車168は上記入力歯車162に噛み合わされている。ハウジング8にトナーコンテナ6が所要とおりに装着されると、入力歯車162がハウジング本体10の片側部に装着されている伝動歯車40に噛み合わされる。従って、上述した駆動源42が付勢されると、上述したとおり現像室14に配設されている第一の回転螺旋羽根部材30a、第二の回転螺旋羽根部材30b及び現像スリーブ56が矢印44で示す方向に回転せしめられることに加えて、トナーコンテナ6の第1及び第2のトナー搬送手段154及び156も図7に矢印170で示す方向に回転せしめられる。第1のトナー搬送手段154が矢印170で示す方向に回転せしめられることによって、搬送片160の作用によって弧状部132a上に存在するトナーが弧状部132b上に搬送され、第2のトナー搬送手段156が矢印170で示す方向に回転せしめられることによって、弧状部132b上のトナーがトナー排出開口136に向けて搬送せしめられる。本発明に従って構成された図示の実施形態においては、トナーコンテナ6の第1及び第2のトナー搬送手段154、156を回転せしめるための専用駆動源を必要としないことが注目されるべきである。
【0025】
そして、第2のトナー搬送手段156の回転により搬送されてきたとコンテナ内のトナーはトナー排出開口172より現像装置内へ排出されることとなる。このとき、トナーコンテナ6内に十分トナーが収納されている場合、このトナー排出開口172にもトナーの荷重がかかることとなる。そしてこの荷重はコンテナ6内のトナー量によって相違する。
そのため本発明では、トナー排出開口172に対応する位置に仕切り壁173を設けトナーの荷重がかからないように改良されている。この仕切り壁は後述する実験例から理解されるように、トナー排出開口172と同等かもしくはそれより大きい大きさを有している。これは、トナー排出開口に172にコンテナ6内部に収納されているトナーの荷重がかからないようにするためである。
また、仕切り壁173が大きすぎる場合にはトナー補給に際して仕切り壁上にトナーが残る場合もあるため、第2のトナー搬送手段156の螺旋羽根166の幅に対応する程度あれば足りる。そしてこの仕切り壁173を幾分傾斜させて設ける場合には、仕切り壁173上に堆積するトナーが少ないため有効である。あるいは仕切り壁173と第2のトナー搬送手段156の螺旋羽根166と接触するような関係で配置させる場合には、この螺旋羽根166の振動を利用して、仕切り壁173上のトナーの体積を防止することもできる。
このように、仕切り壁173を設けることは、特にコンテナ内部に収納するトナー量を増加させ、コンテナの寿命自体が大きくできるような設計を現像装置に施す場合には特に有効となる。
【0026】
図2及び図3と共に図7及び図8を参照して説明すると、コンテナケース126内にはコンテナシャッタ172が配設されている。図8に明確に図示する如く、コンテナシャッタ172はシャッタ部材174と連結部材176とから構成されている。シャッタ部材174は円筒形状である両端部178及び180を有する、片端部178には略三角形状の突出部を有する2個のフランジ182が形成されている。シャッタ部材174の主部184は横断面形状が略200度の角度範囲に渡る弧状である。シャッタ部材174の主部184には、長方形でよいトナー通過開口186が形成されている。このトナー通過開口186の大きさはケース本体128に形成されている上記トナー排出開口136と実質上同一でよい。シャッタ部材174の主部184の外周面には、トナー通過開口186に沿って延びる長方形状でよいシール部材188が貼着されている。スポンジの如き柔軟な材料から形成することができるシール部材188(図2)の寸法は、上記トナー排出開口136よりも幾分大きいのが好都合である。連結部材176の一端部は比較的小径にせしめられており、その外周面には複数個の係止片190が形成されている。連結部材176の他端部には直径状に延びる係止溝192が形成されている。図7を参照することによって理解される如く、シャッタ部材174はケース本体128の弧状部132bにおける上述した突出域134に配置され、上記トナー搬送手段156はシャッタ部材174の両端部を貫通して延びる。連結部材176は、その一端部がケース本体128の側壁138に形成されている貫通穴を通してシャッタ部材174の片端部178内に進入せしめられる。シャッタ部材174の片端部178内には、連結部材176の係止片190に対応した係止片(図示していない)が形成されており、シャッタ部材174の片端部178内に連結部材176の一端部が挿入されると、連結部材176の係止片190とシャッタ部材174の係止片とが弾性的に変形せしめられて相互に連結せしめられ、かくしてシャッタ部材174に連結部材176が固定される。連結部材176の他端部、即ち係止溝192が形成されている端部は、ケース本体128の側壁138から外方に突出する。
【0027】
図6に明確に図示する如く、ケース本体128の後壁(図2及び図3において左側に位置する壁)には幅方向に間隔をおいて一対の被ロック手段194が配設されている。被ロック手段194の各々はフック形状であり、傾斜面196と水平面198とを有する。
【0028】
図3に明確に図示する如く、トナーコンテナ6は現像装置本体4のハウジング8に着脱自在に装着される。ハウジング8の所定位置にトナーコンテナ6を装着する際には、図2と図3を比較参照することによって理解される如く、ケース本体128の底壁の弧状部132bにおける突出域134が、ハウジング8の現像室シャッタ88の一対の突条92に形成されている傾斜面94(かかる傾斜面94は上述したとおり被当接手段を構成する)に当接し、現像室シャッタ88を図2に示す閉位置から図3に示す開位置に移動せしめ、かくして現像室14のトナー受入開口52が露呈される。従って、トナーコンテナ6における上記突出域134は現像室シャッタ88の傾斜面94に作用する当接手段を構成する。
【0029】
図5と共に図6を参照することによって理解される如く、現像装置本体4のハウジング8にトナーコンテナ6を装着する際には、トナーコンテナ6の一対の被ロック手段194の傾斜面196の各々がハウジング8のロック手段112に形成されている一対のロック溝118の傾斜面120に作用し、ロック手段112を図5aに示すロック位置から図5bに示す非ロック位置に移動せしめる。トナーコンテナ6が所定位置に装着されると、被ロック手段194の傾斜面196がロック手段194の傾斜面120を通過し、従ってロック手段194は弾性偏倚手段124の弾性偏倚作用によって図5aに示すロック位置に戻される。かくすると、被ロック手段194の水平面198がロック手段112のロック溝118の最深部に進入せしめられ、これによってトナーコンテナ6が所要装着位置にロックされる。
【0030】
現像装置本体4のハウジング8にトナーコンテナ6が装着される際には、トナーコンテナ6におけるコンテナシャッタ172は図2に示す閉位置に位置せしめられており、シール部材188がトナーコンテナ6のトナー排出開口136を覆ってトナー排出開口136を閉じている。かかる状態でハウジング8にトナーコンテナ6を装着すると、コンテナシャッタ172における連結部材174の上記他端部、即ち係止溝192が形成されている端部は、ハウジング8における上面壁部材12の片端縁に形成されている直立壁106の案内溝108に案内されて下降せしめられ、ハウジング本体10の片端に配設されている連結部材66の受入凹部74内に進入せしめられる。そして、連結部材66の受入凹部74に形成されている係止突条76が、コンテナシャッタ172の連結部材174に形成されている係止溝192内に挿入される。トナーコンテナ6をハウジング8の所要位置に装着した後に、操作レバー64を図5aに示す位置から図5bに示す位置に回転せしめると、操作レバー64のかかる回転が連結部材66を介してコンテナシャッタ172に伝動され、コンテナシャッタ172は図2に示す閉位置から図3に示す開位置に回転せしめられる。コンテナシャッタ172が開位置に回転せしめられると、トナー通過開口186がトナー排出開口136と整合せしめられ、かくしてトナー排出開口136が開放される。従って、コンテナケース126内のトナーがトナー通過開口186、トナー排出開口136及びトナー受入開口52を通して現像室14内に供給される。かかるトナーの供給については後に更に言及する。
【0031】
操作レバー64を図5bに示す位置に回転せしめると、連結部材174に形成されている係止突起78がロック手段112の片端に形成されている係止片122の2個の突条113の内側に位置せしめられ、これによってロック手段112がロック位置から非ロック位置に移動することが阻止される。操作レバー64を図5aに示す位置に回転せしめる(従って、コンテナシャッタ172を閉位置に回転せしめてトナー排出開口
136を閉じる)と、係止突起78が係止片122から離隔し、従ってロック手段112を非ロック位置に移動せしめてトナーコンテナ6を現像装置本体4から離脱せしめることが可能になる。
【0032】
上述したとおりの形態の図示の現像装置においては、現像室14内にはトナーのみから成る所謂一成分現像剤(又はトナーとキャリア粒子とから成る所謂二成分現像剤)が充填される。現像が遂行されると、現像剤適用手段54によってトナーが静電潜像に適用され、従って現像の遂行に応じてトナーが消費される。従って、トナーの消費に応じて現像室14内にトナーを適宜に補給することが重要である。而して、後述する実施例からも明確に理解されるとおり、本発明に従って構成された図示の現像装置においては、トナーコンテナ6に配設されているトナー搬送手段154及び156を必要に応じて選択的に回転せしめるための専用駆動源を必要とすることなく、トナーコンテナ6から現像室14へのトナーの補給が適切に制御される。更に詳述すると、本発明に従って構成された図示の現像装置においては、現像を遂行するために駆動源42を付勢して現像剤適用手段54と共に現像剤攪拌搬送手段28(即ち第一の回転螺旋羽根部材30a及び第二の回転螺旋羽根部材30b)を回転せしめると、トナーコンテナ6のトナー搬送手段154及び156も駆動源42に連結されている故に、トナーコンテナ6のトナー搬送手段154及び156も駆動され、従ってコンテナケース126内においてトナーがトナー排出開口136に向けて搬送される。一方、現像室14内においては、現像剤攪拌搬送手段28を構成する第一の回転螺旋羽根部材30aの搬送能力が、上述した如くトナー受入開口52を通して現像室14にトナーが導入せしめられるトナー受入領域の下流側に位置する特定領域50において局部的に低減せしめられている。それ故に、特定領域50の上流側、即ちトナー受入領域において現像剤が滞留せしめられる。かかる現像剤の滞留は、トナー受入開口52を通してトナーが現像室14内に進入するのを抑制する。トナー受入領域における現像剤の滞留量は、現像室14内の現像剤量、従って現像剤中のトナー量に応じて変動する。従って、現像室14内へのトナーの進入に対する抑制度合いが現像室14内の現像剤中のトナー量によって変動せしめられ、トナー量が低減すると現像室14内へのトナーの導入が増大し、トナー量が増大すると現像室14内へのトナーの導入が減少する。かくして、トナーコンテナ6のトナー搬送手段154及び156の駆動制御に直接依存することなく、現像室14へのトナーの補給が適切に制御される。
【0033】
コンテナケース126内のトナーが消尽された場合には、トナーコンテナ6を交換することが必要である。この場合には、先ず、操作レバー64を図5bに示す位置から図5aに示す位置に回転せしめる。かくすると、コンテナシャッタ172が閉位置に回転せしめられてコンテナケース126のトナー排出開口136が閉じられる。そしてまた、連結部材174に形成されている係止突起78がロック手段112の係止片122から後退せしめられる。従って、ロック手段112をロック位置から非ロック位置に移動せしめて、トナーコンテナ6のロックを解除し、トナーコンテナ6をハウジング4から離脱せしめることができる。操作レバー64を図5aに示す位置に回転せしめない限り、従ってコンテナシャッタ172を閉位置に回転せしめてトナー排出開口136を閉じない限り、トナーコンテナ6をハウジング4から離脱することができず、それ故に、誤ってトナー排出開口136を閉じることなくトナーコンテナ6をハウジング4から離脱せしめてトナー排出開口1366からトナーを周囲に飛散せしめてしまうことが確実に防止される。
【0034】
トナーコンテナ6をハウジング4から離脱せしめると、弾性偏倚手段100の弾性偏倚作用によって、現像室シャッタ88が図3に図示する開位置から図2に図示する閉位置に戻され、現像室14のトナー受入開口52が現像室シャッタ88によって覆われる。図2及び図3から明確に理解されるとおり、トナー受入開口52は上面壁80の没入域82に形成されており、トナー受入開口52と現像室シャッタ88との間には幾分かの間隙104が存在する。それ故に、現像室シャッタ88が閉位置に移動せしめられる際に、トナー受入開口52の近傍にて上面壁80上に幾分かのトナーが溢出せしめられていても、かかるトナーに現像室シャッタ88が作用して周囲に飛散せしめることがなく、かかるトナーも現像室シャッタ88によって覆われる。トナーコンテナ6をハウジング4から離脱せしめた後においては、上述したとおりの手順にて新しいトナーコンテナ6をハウジング4に装着し、そして操作レバー64を図5aに示す位置から図5bに示す位置に回転せしめて、コンテナシャッタ88を開位置に回転せしめ、トナー排出開口136を開放する。かくして、新しいトナーコンテナ6から現像室14内にトナーを適宜に補給することが再び可能になる。そしてこの場合、新しいトナーコンテナ6内に十分な量のトナーが収納されている場合にも、仕切り壁の作用でトナー排出開口172には余計な荷重が作用しないため、安定したトナー供給が可能となる。
【0035】
実験装置
図1乃至図8に図示するとおりの形態の現像装置を作成し、かかる現像装置を京セラ株式会社から商品名「FS−1700」として販売されているプリンタと実質上同一の構成であるレーザプリンタに装備して実験装置とした。作成した現像装置において、第一の回転螺旋羽根部材における、特定領域以外での螺旋羽根の外径D1は18mmで、螺旋ピッチP1は20mmで、特定領域での螺旋羽根の外径D2は10mmで、ピッチP2は10mmであった。第二の回転螺旋羽根における螺旋羽根の外径D1は18mmで、ピッチP1は20mmであった。
そして、トナーコンテナ内部のトナー供給手段上部に種々の仕切り壁を形成したコンテナを準備した。
【0036】
実験1
図9はトナーコンテナ内のトナー量を400gにした場合の仕切り壁173の有無による現像室14内のトナー量推移を表したグラフである。このとき使用した仕切り壁はトナー排出開口に対して6/5(大きなもの)を使用した。
図9は、現像室内に適正トナー量(この場合120g)入った状態に対して400g入りのトナーコンテナ130を装着した。その後、現像室14内からトナーを消費しないモード(白紙)を連続印字して現像室内のトナー量の推移をあらわしたものである。
仕切り壁173を取り付けていないものの場合には、約30分後に現像室14内のトナー量が満杯になり、さらに駆動を行ったところ回転螺旋羽根30aに大きな負荷がかかり回転が停止すると共に羽根自体も破損した。
【0037】
一方、仕切り壁173を取り付けた場合は、現像室14内のトナー量は適正トナー量のまま維持した。
トナーコンテナ内のトナー量を200g、300gとして動揺に仕切り壁173の有無に現像室内のトナー量推移についても調査したところ、現像室14内のトナー量はどの場合についても適正量を維持することが確認できた。
【0038】
実験2
仕切り壁173の大きさについては、トナー排出開口136に対して6/5、1/1、2/3、1/2、1/3の大きさについてそれぞれ検証を行った。
このときトナーコンテナ内のトナー量としては400gとして現像室14内のトナー量の推移を調査したところ、トナー排出開口136に対して6/5、1/1のものは、現像室14内のトナー量推移は適正量で推移したが、2/3、1/2、1/3の場合には現像室14内のトナー量が増加する結果となった。
以上のことから、トナーコンテナ内のトナー量を大容量化した場合には、トナー排出開口136の上部にトナー供給手段を覆うようにトナー排出開口136と同等かまたはそれよりも大きな仕切り壁173を設けることで現像室14内にトナーが必要以上に供給されることを抑制できることが確認できた。
【0039】
【発明の効果】
本発明の現像装置においては、トナーコンテナ内に収納されたトナー量にかかわらず、トナー排出開口より安定したトナーを供給することができ、現像室内に設計通りのトナー量を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された現像装置の好適実施形態を示す分解斜視図。
【図2】図1に示す現像装置の分解断面図。
【図3】図1に示す現像装置の断面図。
【図4】図1に示す現像装置における現像装置本体の平面図。
【図5】(a)は図1に示す現像装置における操作レバー、連結部材及びロック手段を、操作レバー及び連結部材が第一の位置にある状態で示す斜視図で、(b)図1に示す現像装置における操作レバー、連結部材及びロック手段を、操作レバー及び連結部材が第二の位置にある状態で示す斜視図。
【図6】図1に示す現像装置におけるトナーコンテナの斜視図。
【図7】図1に示す現像装置におけるトナーコンテナの断面図。
【図8】図1に示す現像装置におけるトナーコンテナに配設されているカートリジシャッタの斜視図。
【図9】実験例における現像室内のトナー量の推移を示したグラフ図。
【符号の説明】
2:現像装置
4:現像装置本体
6:トナーコンテナ
8:ハウジング
10:ハウジング本体
12:上面壁部材
14:現像室
28:現像剤攪拌搬送手段
30a:第一の回転螺旋羽根部材
30b:第二の回転螺旋羽根部材
34a:螺旋羽根
34b:螺旋羽根
42:駆動源
50:特定領域
52:トナー受入開口
54:現像剤適用手段
64:操作レバー
66:連結部材
78:係止突起
80:上面壁
82:没入域
88:現像室シャッタ
90:シャッタ壁
94:傾斜面(被当接手段)
100:弾性偏倚手段
104:間隙
112:ロック手段
122:係止片
124:弾性偏倚手段
126:コンテナケース
134:突出域
136:トナー排出開口
154:第1のトナー搬送手段
156:第2のトナー搬送手段
172:コンテナシャッタ
173:仕切り壁
174:シャッタ部材
176:連結部材
194:被ロック手段[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a developing device for developing an electrostatic latent image into a toner image used in an electrostatic image forming machine such as an electrostatic printer, a copying machine, and a facsimile, and more specifically, a developing chamber. The present invention relates to a developing device in which a toner container for replenishing toner to a developing chamber is detachably mounted on a housing having the same.
[0002]
2. Description of the Related Art A developing device has been known in which toner is replenished from a toner storage container side without using a toner amount detecting sensor in the developing device in response to a decrease in the amount of toner in the developing device (see Patent Document 1). The developing device includes a housing having a developing chamber that defines a toner circulation path, a stirring and conveying unit disposed in the development chamber for conveying the toner through the circulation path while stirring, and developing the toner in the development chamber. A toner application unit for applying an electrostatic latent image to be provided, and a toner container detachably mounted on a housing for replenishing toner into the developing chamber. The developing chamber has a toner receiving opening located above the toner receiving area in the circulation path. The toner container includes a toner container case containing toner. The toner container case has a toner discharge opening that is located above and opposed to the toner receiving opening when the toner container is mounted on the housing. The toner container includes a toner conveying unit that conveys the toner stored in the toner container case toward the toner discharge opening. The transport capacity of the stirring transport unit provided in the developing chamber is locally reduced on the downstream side of the toner receiving area.
[0003]
In the above-mentioned developing device, the conveying capacity of the stirring and conveying means for conveying the toner through the circulation path defined in the developing chamber while stirring the toner is located on the downstream side of the toner receiving area where the toner receiving opening is disposed above. Because of the local reduction, toner stagnation is generated in the toner receiving area. Such an amount of staying toner fluctuates according to the amount of toner in the developing chamber. Replenishment of toner from the toner container to the developing chamber is not directly dependent on the drive control of the toner conveying means of the toner container, but is dependent on the amount of toner retained in the toner receiving area, that is, on the basis of the amount of toner in the developing chamber. Controlled automatically.
[0004]
[Patent Document 1]
JP 2001-235933 A (Claims 1 to 3, FIGS. 3 and 4)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional developing device of the above-described embodiment, there is no need to dispose a toner amount detection sensor for instructing toner supply in the developing chamber, and a dedicated drive source for executing a replenishing operation independently of the developing device. Becomes unnecessary. Therefore, an excellent effect that the toner can be appropriately replenished from the toner container to the developing chamber in accordance with the decrease of the toner in the developing chamber at low cost is obtained.
[0006]
However, on the other hand, since the toner is supplied by the toner supply means inside the container which rotates with the rotation of the developer stirring and conveying means inside the developing device main body, a stable toner supply is possible regardless of the amount of toner inside the container. It is currently difficult to do so.
[0007]
Specifically, when the toner is supplied to the developing chamber in the developing device main body by the toner supplying means, it is necessary to uniformly mix with the toner already existing in the developing chamber and to apply sufficient charge. In some cases, the toner is replenished in a high density state without being sufficiently loosened according to the amount of toner in the container. In particular, when the amount of toner stored in the container is increased so that a large number of print outputs can be obtained by mounting the container once, there is a possibility that the toner is supplied at a high density due to the pressure of the toner applied to the supply unit. .
[0008]
As a result, the amount of toner to be replenished increases, and the toner is not uniformly mixed with the toner in the developing device, or the replenishment amount increases, and the amount of toner in the developing chamber is excessively supplied. If such oversupply is performed continuously, the amount of toner in the developing chamber will increase extremely, stopping the rotation of the developer stirring and conveying means, and further causing damage to the stirring and conveying means itself. It could be.
[0009]
SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide a developing device in which toner supplied by a toner supply unit from a container is supplied in a sufficiently loosened state regardless of the amount of toner inside the container.
It is another object of the present invention to provide a developing device capable of stably supplying toner without being replenished into the developing chamber regardless of the amount of toner remaining inside the container.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, as a developing device that achieves the above technical object, a housing having a developing chamber that defines a developer circulation path, and a developer chamber for conveying the developer through the circulation path while stirring the developer chamber, A developing device main body including a developer agitating / conveying unit disposed therein, and a developer applying unit for applying a developer in the developing chamber to an electrostatic latent image to be developed; and supplying toner to the developing chamber. And a toner container containing toner therein which is detachably mounted in a housing of the developing device main body, wherein the toner container is attached to the housing when the toner container is mounted. A toner discharge opening formed opposite to and above the toner receiving opening, a partition wall formed to correspond to the toner discharge opening, and a A toner supply unit disposed between the opening and the partition wall to supply toner in the toner supply passage; and a toner receiving opening located above a toner receiving area in the circulation path in the developing chamber. The developing device is provided, wherein the carrying capacity of the developer stirring and carrying means is locally reduced on the downstream side of the toner receiving area.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a preferred embodiment of a developing device constituted according to the present invention will be described in more detail with reference to the accompanying drawings.
[0012]
1 to 3 show a preferred embodiment of a developing device constituted according to the present invention. The illustrated developing device, generally designated by
[0013]
The developing device
[0014]
As can be clearly understood by referring to FIG. 4 in conjunction with FIG. 1, both ends of the
[0015]
In the circulation path described above, there is provided a developer stirring and conveying
[0016]
As can be clearly understood by referring to FIG. 4, the
[0017]
The
[0018]
Referring mainly to FIG. 3, a
[0019]
Referring to FIGS. 5A and 5B together with FIG. 1, an
[0020]
Continuing the description with reference to FIGS. 1 to 3, the
[0021]
A developing
[0022]
As shown in FIG. 1, an upright wall 106 protruding upward is formed at one end of the
[0023]
Referring to FIGS. 6 and 7 together with FIGS. 1 to 3, the
[0024]
As shown in FIGS. 6 and 7, the
[0025]
When the toner is conveyed by the rotation of the second toner conveying means 156, the toner in the container is discharged from the
Therefore, in the present invention, the
If the
Providing the
[0026]
Referring to FIGS. 7 and 8 together with FIGS. 2 and 3, a
[0027]
As clearly shown in FIG. 6, a pair of locked means 194 is disposed on the rear wall of the case body 128 (the wall located on the left side in FIGS. 2 and 3) at intervals in the width direction. Each of the locked means 194 has a hook shape, and has an
[0028]
As clearly shown in FIG. 3, the
[0029]
As will be understood by referring to FIG. 6 in conjunction with FIG. 5, when the
[0030]
When the
[0031]
When the
When 136 is closed), the locking
[0032]
In the illustrated developing device of the above-described embodiment, the developing
[0033]
When the toner in the
[0034]
When the
[0035]
Experimental device
A developing device having a form as shown in FIGS. 1 to 8 is prepared, and the developing device is replaced with a laser printer having substantially the same configuration as a printer sold by Kyocera Corporation under the trade name “FS-1700”. Equipped as an experimental device. In the created developing device, in the first rotating spiral blade member, the outer diameter D1 of the spiral blade in a region other than the specific region is 18 mm, the spiral pitch P1 is 20 mm, and the outer diameter D2 of the spiral blade in the specific region is 10 mm. And the pitch P2 was 10 mm. The outer diameter D1 of the spiral blade in the second rotating spiral blade was 18 mm, and the pitch P1 was 20 mm.
Then, a container was prepared in which various partition walls were formed above the toner supply means inside the toner container.
[0036]
Experiment 1
FIG. 9 is a graph showing a change in the amount of toner in the developing
In FIG. 9, a
In the case where the
[0037]
On the other hand, when the
When the amount of toner in the toner container was 200 g and 300 g, and the change in the amount of toner in the developing chamber was swayed with the presence or absence of the
[0038]
With respect to the size of the
At this time, the change in the amount of toner in the developing
As described above, when the amount of toner in the toner container is increased, the
[0039]
【The invention's effect】
In the developing device of the present invention, regardless of the amount of toner stored in the toner container, stable toner can be supplied from the toner discharge opening, and the designed amount of toner can be maintained in the developing chamber.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view showing a preferred embodiment of a developing device configured according to the present invention.
FIG. 2 is an exploded sectional view of the developing device shown in FIG.
FIG. 3 is a sectional view of the developing device shown in FIG.
4 is a plan view of a developing device main body in the developing device shown in FIG.
5A is a perspective view showing an operation lever, a connection member, and a lock unit in the developing device shown in FIG. 1 in a state where the operation lever and the connection member are at a first position; FIG. FIG. 4 is a perspective view showing an operation lever, a connection member, and a lock unit in the developing device shown in a state where the operation lever and the connection member are at a second position.
6 is a perspective view of a toner container in the developing device shown in FIG.
FIG. 7 is a sectional view of a toner container in the developing device shown in FIG.
FIG. 8 is a perspective view of a cartridge shutter provided in a toner container in the developing device shown in FIG.
FIG. 9 is a graph showing a change in the amount of toner in a developing chamber in an experimental example.
[Explanation of symbols]
2: Developing device
4: Developing device body
6: Toner container
8: Housing
10: Housing body
12: Top wall member
14: Developing room
28: developer stirring and conveying means
30a: First rotating spiral blade member
30b: Second rotating spiral blade member
34a: spiral blade
34b: spiral blade
42: drive source
50: Specific area
52: Toner receiving opening
54: Developer application means
64: Operation lever
66: Connecting member
78: locking projection
80: Top wall
82: Immersive area
88: developing chamber shutter
90: Shutter wall
94: inclined surface (contacted means)
100: elastic biasing means
104: gap
112: Locking means
122: locking piece
124: elastic biasing means
126: Container case
134: Projection area
136: toner discharge opening
154: first toner conveying means
156: second toner conveying means
172: Container shutter
173: Partition wall
174: Shutter member
176: Connecting member
194: Locked means
Claims (6)
該トナーコンテナは、該ハウジングに該トナーコンテナが装着されたときに、該トナー受入開口に対向してその上方に位置するよう形成されたトナー排出開口と、該トナー排出開口に対応するよう形成された仕切り壁と、該開口よりコンテナ内のトナーを供給するため、該開口と該仕切り壁との間に配置したトナー供給手段を備え、
該現像室には、該循環径路中のトナー受入領域の上方に位置するトナー受入開口が形成されるとともに、該現像剤攪拌搬送手段の搬送能力は、該トナー受入領域の下流側において局部的に低減せしめられていることを特徴とする現像装置。A housing having a developing chamber for defining a circulation path of the developer; a developer agitating and conveying means disposed in the development chamber for conveying the developer through the circulation path while stirring; A developing device main body provided with developer applying means for applying a developer to an electrostatic latent image to be developed; and a detachably mounted housing for supplying toner to the developing chamber. And a toner container containing toner inside.
The toner container is formed so as to face the toner receiving opening and to be located above the toner receiving opening when the toner container is mounted on the housing, and to correspond to the toner discharging opening. A partition wall, and a toner supply unit disposed between the opening and the partition wall to supply toner in the container from the opening.
In the developing chamber, a toner receiving opening located above the toner receiving area in the circulation path is formed, and the carrying capacity of the developer stirring and conveying means is locally reduced on the downstream side of the toner receiving area. A developing device characterized by being reduced.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002292923A JP2004126386A (en) | 2002-10-04 | 2002-10-04 | Developing device |
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JP2002292923A JP2004126386A (en) | 2002-10-04 | 2002-10-04 | Developing device |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2004126386A (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010054994A (en) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Kyocera Mita Corp | Attachment/removal structure of toner cartridge |
JP2018031844A (en) * | 2016-08-23 | 2018-03-01 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | Developing device and image forming apparatus including the same |
-
2002
- 2002-10-04 JP JP2002292923A patent/JP2004126386A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010054994A (en) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Kyocera Mita Corp | Attachment/removal structure of toner cartridge |
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