JP2004125264A - Outdoor unit of air conditioner, and air conditioner equipped with this outdoor unit - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機の室外機に係り、特に、筐体の上面側から筐体内の空気を上方へ吹き出すファンを備えた上吹き型室外機に関する。
【0002】
【従来の技術】
筐体の上面側から筐体内の空気を上方へ吹き出すファンを備えた室外機、つまり上吹き型室外機では、筐体の上面側から見たとき、筐体の1つの側面と、この1つの側面に連なる両側面の中央部にかけて、これらの筐体の側面に平行に沿わせた略U字形状に形成した熱交換器が設置されている。そして、このような形状の熱交換器が沿っている筐体の側面の部分には、空気の吸込口が設けられている(例えば、特許文献1乃至3参照)。これにより、ファンが回転すると、筐体の吸込口から筐体内に熱交換器を通って空気が流入し、筐体内に流入した空気は、ファンによって筐体の上面側から上方へ排出され、筐体内の熱交換器において冷凍サイクルの冷媒と空気との熱交換が行われる。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−148363号公報
【特許文献2】
特開平10−238817号公報
【特許文献3】
特開平10−253100号公報
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような上吹き型室外機は、例えば複数の室内機と繋いだマルチタイプといった比較的大容量の空気調和機に採用されている。このため、上吹き型室外機は、複数台の室外機を隣接させて並べて設置する場合が比較的多い。このとき、室外機の設置場所は、例えばビルの屋上といった限れた広さの場所であるため、隣り合う室外機の隙間をできる限り小さくして設置し、室外機の設置に要する面積をできるだけ少なくしている。
【0004】
また、室外機は、設置場所の制約から建物の壁などに近接した状態で設置しなければならない場合もある。したがって、上記のような上吹き型室外機を複数台並べて設置したり、建物の壁などに近接した状態で設置した場合、筐体の、隣り合う室外機の筐体や建物の壁などに面する側面に形成された吸込口が塞がれたような状態となり、この吸気口からは空気が流入し難くなる。このため、熱交換器の熱交換効率が低下してしまい、また、熱交換器の熱交換効率の低下は、省エネルギー性の低下に繋がり、空気調和機の省エネルギー性の向上に対する要求に反してしまう。
【0005】
これに対して、筐体の上面側から見たとき、略U字形状に形成された熱交換器の2箇所の屈曲部において、熱交換器の筐体の側面に平行に沿った部分に対して直角方向よりも外側に拡がった状態になる角度に曲げた形状に形成した熱交換器を備えた上吹き型室外機が考えられている。これにより、筐体の熱交換器の端部が位置する側面の中央部から熱交換器が設けられている側の側面の角部に向かうに連れて、熱交換器の端部と屈曲部との間の部分と、この熱交換器の部分が沿っている筐体の側面との間隔が大きくなる空間が形成される。
【0006】
このため、熱交換器の端部と屈曲部との間の部分が沿っている筐体の側面を、隣接する室外機の筐体の側面と対向させて設置したとき、隣接する室外機に面していない筐体の側面の空気の吸込口から、この空間に空気が流入し熱交換器の端部と屈曲部との間の部分を通る空気の流れができる。したがって、上吹き型室外機を複数台並べて設置したり、建物の壁などに近接した状態で設置した場合、筐体の、隣り合う室外機の筐体や建物の壁などに面する側面に形成された吸込口が塞がれたような状態となっても、この吸込口が塞がれたような状態となっている筐体の面側に沿う熱交換器の部分にも空気が通流し易くなり、熱交換器の熱交換効率の低下を抑制できる。
【0007】
一方、空気調和機としての省エネルギー性を向上するため、室外機では熱交換効率を向上する必要がある。このため、室外機では、同じ大きさの筐体に対する熱交換器の搭載量をできるだけ多くする、つまり同じ大きさの筐体に対してできるだけ大きな熱交換器を搭載することが望まれる。そこで、同じ大きさの筐体に対してできるだけ熱交換器を大きくするため、筐体の上面側から見たときの熱交換器の長さを長くすることが考えられる。
【0008】
上記のような従来考えられていたような上吹き型室外機、すなわち筐体の熱交換器の端部が位置する側面の中央部から熱交換器が設けられている側の側面の角部に向かうに連れて、熱交換器の端部と屈曲部との間の部分と、この熱交換器の部分が沿っている筐体の側面との間隔が大きくなる空間が形成された室外機では、熱交換器の長さ長くするため、熱交換器の屈曲部から端部にかけての部分の長さを、例えば熱交換器が設けられていない側の側面の角部にまで熱交換器の端部が達するように延長することになる。このとき、熱交換器の屈曲部から端部にかけての部分を延長する場合、流入する空気の量が低下しないように、熱交換器の端部と屈曲部との間の部分と、この熱交換器の部分が沿っている筐体の側面との間の空間の間隔が小さくならないようにする必要がある。つまり、熱交換器の端部と屈曲部との間の部分と、この熱交換器の部分が沿っている筐体の側面とのなす角度が小さくならないようにする必要がある。
【0009】
したがって、従来考えられていたような上吹き型室外機では、熱交換器の屈曲部から端部にかけての部分を延長しても、屈曲部の角度が小さくならないようにすると、熱交換器の屈曲部間、つまり熱交換器の筐体の側面に平行に沿っている部分の長さが短くなる。このため、筐体の上面側から見たときの熱交換器全体の長さはほとんど変わらず、熱交換効率を向上することはできない。このように、従来考えられていたような室外機では、他の室外機や建物の壁などに近接させて設置したときに熱交換器の熱交換効率が低下するのを抑制することはできたが、熱交換効率は向上し難しい。
【0010】
本発明の課題は、室外機を他の室外機や建物の壁などに近接させて設置した場合でも、室外機の熱交換効率を向上することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の空気調和機の室外機は、上面側から空気を上方へ吹き出すファンを備えた筐体内に、この筐体の少なくとも3つの側面に沿って熱交換器が設けられており、筐体の上面側から見たとき、筐体の少なくとも1つの側面と、この側面に沿う熱交換器の部分との間に、この側面の中央部から両角部に向かうに連れて間隔が大きくなる空間が形成され、少なくともこの空間を画成する3つの側面に、この空間に連通する吸込口が設けられた構成とすることにより上記課題を解決する。
【0012】
また、本発明の空気調和機の室外機は、上面側に内側の空気を上方へ吹き出すファンを備えた筐体内に、この筐体の少なくとも3つの側面に沿って熱交換器が設けられており、熱交換器は、筐体の上面側から見たとき、筐体の少なくとも1つの側面に対向する部分の中央部が筐体の外側方向に向けて張り出した形状に形成され、少なくともこの筐体の外側方向に向かって張り出した形状に形成された熱交換器の部分が沿う側面とこの側面に連なる2つの側面に吸込口が設けられた構成とすることにより上記課題を解決する。
【0013】
このような構成とすれば、筐体の少なくとも1つの側面に対向する熱交換器の部分とこの側面との間に、筐体の側面の中央部から両角部に向かうに連れて間隔が大きくなる空間があり、この空間を画成する3つの側面に、この空間に連通する吸込口が設けられているため、他の室外機や建物の壁などに近接させて設置され、ある側面の吸込口が塞がれたような状態となり、この吸込口から空気が流入し難くなっても、この空間に連通する他の側面の吸込口から、この空間に空気が流入する。このため、他の室外機や建物の壁などに面している筐体の側面に沿う熱交換器の部分にも、この空間を介して空気が通る。したがって、室外機を他の室外機や建物の壁などに近接させて設置した場合でも、熱交換効率の低下を抑制できる。
【0014】
加えて、筐体の少なくとも1つの側面に対向する熱交換器の部分とこの側面との間に、筐体の側面の中央部から両角部に向かうに連れて間隔が大きくなる空間が形成される熱交換器の形状、つまり、熱交換器が筐体の少なくとも1つの側面に沿う部分の中央部が筐体の外側方向に向かって張り出した形状に形成されていることにより、筐体の上面側から見たとき、筐体の側面の平行に沿っている熱交換器の部分の長さを変えずに筐体の側面の中央部から両角部に向かうに連れて間隔が大きくなる空間を形成している熱交換器の部分の長さを延長できるため、熱交換効率を向上できる。すなわち、室外機を他の室外機や建物の壁などに近接させて設置した場合でも、室外機の熱交換効率を向上できる。
【0015】
また、筐体の上面側から見たとき、筐体の外側方向に向かって張り出した形状に形成された熱交換器の部分が、熱交換器の少なくとも一方の端部に連なる部分である構成とする。これにより、筐体の上面側から見たとき、熱交換器がファンを囲んだ状態となり、筐体の各側面からファンに向かう空気の流れを均一化できるため、ファンで空気の流れが不均一な状態になることにより生じる室外機の騒音を低下できる。したがって、室外機を他の室外機や建物の壁などに近接させて設置した場合でも、室外機の熱交換効率を向上でき、かつ室外機を低騒音化できる。
【0016】
さらに、筐体の全ての側面に吸込口が設けられ、熱交換器の少なくとも一方の端部が、筐体の1つの側面の中央部または中央部寄りに位置しているとき、筐体は、熱交換器の端部が位置する側面に、上下方向に延在し、熱交換器の端部が連結された柱状部材を備えている備えている構成とする。
【0017】
従来の上吹き型室外機では、筐体の上面側から見たとき、筐体の1つの側面とこの側面の両側に連なる2つの側面の中央部にかけて熱交換器が設けられており、熱交換器が設けられていない1つの側面とこの側面の両側に連なる2つの側面の中央部までの部分は、吸い込み口などが形成されていないパネルが取り付けられており、このパネルが筐体に必要な強度を与えている。このため、筐体の全ての側面に吸込口が設けられている場合には、筐体の強度が低下してしまうことになる。これに対して、筐体が熱交換器の端部が位置する側面に、上下方向に延在し、熱交換器の端部が連結された柱状部材を備えることで、筐体の強度の低下を抑えることができる。
【0018】
また、筐体の全ての側面に吸込口が設けられ、熱交換器の少なくとも一方の端部が、筐体の1つの側面の中央部または中央部寄りに位置しているとき、筐体は、この筐体の熱交換器の端部が位置する側面の、この熱交換器の端部の位置と角部との間の部分に、横方向に延在する桟で仕切られた上下方向に並ぶ複数の空気の吸込口が形成された吸込口付きパネルを備えている構成とすることでも筐体の強度の低下を抑えることができる。
【0019】
さらに、熱交換器の少なくとも一方の端部が、この熱交換器の両端部が位置する筐体の1つの側面の中央部または中央部寄りに位置し、筐体は、熱交換器の両端部が位置する側面の、この熱交換器の両端部間部分に着脱可能な着脱パネルを備えている構成とする。このような構成とすれば、筐体内に熱交換器で取り囲まれた状態で設置されている圧縮機などの機器類のメンテナンス作業を容易にできる。
【0020】
また、上記のいずれかの室外機と、室内に設置された室内機と、室外機の熱交換器及び室内機の熱交換器を含む冷凍サイクルとを備えた構成の空気調和機とすれば、室外機が他の室外機や建物の壁などに近接させて設置された場合でも、室外機の熱交換効率が向上することにより、省エネルギー性を向上できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用してなる空気調和機の室外機及び空気調和機の一実施形態について図1乃至図5を参照して説明する。図1は、本発明を適用してなる空気調和機の室外機の概略構成を示す横断面図である。図2は、本発明を適用してなる空気調和機の室外機の正面側から見た内部の概略構成を示す図である。図3は、本発明を適用してなる空気調和機の室外機の概略構成を示す正面図である。図4は、本発明を適用してなる空気調和機の概略構成を示す図である。図5は、本発明を適用してなる空気調和機の室外機を複数並べて設置したときの空気の流れを説明する室外機の横断面図である。
【0022】
なお、本実施形態では図1及び図5では、筐体の上面に設けられた吹出口部と熱交換器との位置関係を説明するため、これらの図では本来見ることができないプロペラファン、マウスリング、電気箱などを、便宜上、破線で示している。また、各図において、クロスフィンタイプの熱交換器を前提として図示しているが、熱交換器としては、クロスフィンタイプの熱交換器に限らず、プレートフィンタイプの熱交換器など様々なタイプの熱交換器を用いることができる。
【0023】
本実施形態の空気調和機の室外機1は、図1及び図2に示すように、筐体3の上面側に筐体3内の空気を上方へ吹き出すプロペラファン5を含む吹出口部7が設けられており、筐体3内のプロペラファン5の下方に熱交換器9、圧縮機11、アキュムレータ13、電気箱15などが納められたものである。熱交換器9は、図1に示すように、筐体3の上面側から見たとき、筐体3の4つの側面のうち、1つの側面つまり正面側の側面17aに両方の端部9a、9bが位置し、他の3つの側面つまり側方側の側面17b、背面側の側面17c、そしてもう一方の側方側の側面17dに沿って設けられている。
【0024】
つまり、熱交換器9は、筐体3の上面側から見たとき、背面側の側面17cに平行に沿っている部分と、2つの側方側の側面17b、17dに沿っている部分とを有している。熱交換器9の背面側の側面17cに平行に沿っている部分と、2つの側方側の側面17b、17dに沿っている部分とは、各々、屈曲部9c、9dで曲げられて形成されている。屈曲部9c、9dでは、熱交換器9の2つの側方側の側面17b、17dに沿っている部分が、各々熱交換器9の背面側の側面17cに平行に沿っている部分に対して直角な方向よりも外側に拡がった状態、つまり筐体3の外側方向に拡がった状態に曲げられている。
【0025】
さらに、熱交換器9の、筐体3の2つの側方側の側面17b、17dに沿っている部分は、この熱交換器9の2つの側方側の側面17b、17dに沿っている部分の中央部の屈曲部9e、9fで、各々、筐体3の内側方向に向けて曲げられている。屈曲部9e、9fでは、熱交換器9の屈曲部9c、9dと屈曲部9e、9fとの間の部分と、側方側の側面17b、17dとのなす角度、そして熱交換器9の屈曲部9e、9fと端部9a、9bとの間の部分と、側方側の側面17b、17dとのなす角度が、各々、ほぼ同じになるように曲げられている。これにより、熱交換器9の両方の端部9a、9bは、筐体3の正面側の側面17aの中央部寄りに対称に位置している。
【0026】
このように熱交換器9は、筐体3の上面側から見たとき、2つの側方側の側面17b、17dに沿っている部分が筐体3の外側方向に向けて張り出した形状に形成されている。そして、熱交換器9がこのような形状に形成されていることにより、側方側の側面17bと、この側方側の側面17bに沿う熱交換器9の部分との間隔が、この熱交換器9の部分の屈曲部9eが近接する側方側の側面17bの中央部から両角部に向かうに連れて漸次大きくなる空間19aが形成されている。さらに、側方側の側面17dと、この側方側の側面17dに沿う熱交換器9の部分との間隔が、この熱交換器9の部分の屈曲部9fが近接する側方側の側面17bの中央部から両角部に向かうに連れて漸次大きくなる空間19bが形成されている。なお、熱交換器9は、図2に示すように、筐体3の高さ方向で見た場合、筐体3の底部21と筐体3の上面側に設けられた吹出口部7との間に位置している。
【0027】
筐体3は、図1及び図3に示すように、4つの角部に各々、上下方向に延在する支柱23a、23b、23c、23dを有している。また、筐体3は、熱交換器9の端部9a、9bに対応する位置に、各々、上下方向に延在する柱状部材25a、25bを有しており、熱交換器9の端部9a、9bは、各々、対応する位置に設けられた柱状部材25a、25bに連結されている。つまり、熱交換器9は、端部9a、9bが各々柱状部材25a、25bに連結されることにより、筐体3に固定されている。なお、支柱23a、23b、23c、23d、そして柱状部材25a、25bは、必要な強度が得られればどのような断面形状のものでも用いることができるが、本実施形態ではL字形状の断面を有する鋼材を用いている。
【0028】
筐体3の側方側の側面17bの熱交換器9に対応する支柱23aと支柱23b間の部分、背面側の側面17cの熱交換器9に対応する支柱23bと支柱23c間の部分、そして側方側の側面17dの熱交換器9に対応する支柱23cと支柱23d間の部分には、パネルなどが設けられておらず、熱交換器9がむき出しの開放状態となっているか、または、できるだけ目が大きい格子状の網などが設けられている。これら側方側の側面17b、17d、及び背面側の側面17cの開放状態または格子状の網などが設けられた部分が、空気を筐体3内に吸い込むための吸込口26となっている。正面側の側面17aの熱交換器9に対応する支柱23aと柱状部材25aとの間の部分、そして支柱23dと柱状部材25bとの間の部分には、図3に示すように、各々、上下方向に並ぶ複数の吸込口27が形成された吸込口付きパネル29が設けられている。吸込口付きパネル29に形成された複数の吸込口27は、横方向に延在する桟31によって仕切られている。桟31の幅は、吸込口付きパネル29に必要とされる強度に応じて決定している。
【0029】
このように、本実施形態では、熱交換器9の端部9a、9bが連結された柱状部材25a、25b、そして、横方向に延在する桟31によって仕切られた上下方向に並ぶ複数の吸込口27が形成された吸込口付きパネル29を設けることにより、従来の上吹き型室外機のように、筐体の側面の約半分近くを覆って筐体に必要とされる強度を与えていたパネルが設けられないことによる筐体の強度の低下を抑えている。
【0030】
正面側の側面17aの柱状部材25aと柱状部材25bとの間には、図示していないネジなどの取り付け手段により柱状部材25aと柱状部材25bに着脱可能に取り付けられている着脱パネル33が設けられている。筐体3内には、図2に示すように、熱交換器9に囲まれた状態で、筐体3の底部21上に圧縮機11とアキュムレータ13などが、圧縮機11とアキュムレータ13などの上方に電気箱15が、そして電気箱15の上方で熱交換器9の上縁部分に対応する高さにプロペラファン5を回転駆動するためのモータ35が設けられている。したがって、メンテナンスの際は、着脱パネル33を外すことで、筺体3内に設置されたこれらの機器類の保守点検を容易に行なうことができる。
【0031】
筐体3の上面側に設けられた吹出口部7は、図2及び図3に示すように、吹出口部7となる筐体3の上部側面を囲う吹出口部パネル37、吹出口部パネル37内に設けられて空気の吹き出し流路を画成するリング状のマウスリング39、マウスリング39に囲われた状態で設置されたプロペラファン5、そして吹出口部パネル37の上面開口に設けられた網状の部材からなるファンガード41などで構成されている。なお、プロペラファン5は、図1に示すように、筐体3の上面の寸法に収まる範囲で極力大径のものが用いられており、筐体3の上面側から見たとき、プロペラファン5の周縁部は、一部で熱交換器9と重なっている。
【0032】
このような構成の上吹き型室外機の動作と本発明の特徴部について説明する。なお、本実施形態の空気調和機は、図4に示すように、室外機1が有する熱交換器9や図4では図示していない圧縮機11などを、室内機43の図示していない熱交換器などと、冷媒が通流する配管45で接続することにより構成した冷凍サイクルを有している。また、複数台の室外機1が、図4及び図5に示すように、隣り合う室外機1を構成する筐体3の側方側の側面17bと、側方側の側面17dとを向かい合わせた状態で設置される。
【0033】
空気調和機が作動し、モータ35によってプロペラファン5が回転すると、図5に示すように、空気が、吸込口26、27から熱交換器9を通って、筐体3内に流入する流れが発生する。筐体3内に流入して熱交換器9を通った空気、つまり熱交換器9内を通流する冷媒との間で熱交換を行なった空気は、プロペラファン5を通って筺体3の上方から外部に排出される。このとき、隣り合う室外機1の対向する筐体3の側面つまり側方側の側面17b、17dに沿う熱交換器9の部分が、屈曲部9e、9fで曲げられ、この熱交換器9の部分の中央部が筐体3の外側方向に向かって張り出した形状に形成されている。そして、熱交換器9がこのような形状に形成されていることにより、側方側の側面17b、17dに沿う熱交換器9の部分と、側方側の側面17b、17dとの間には、各々、側方側の側面17b、17dの中央部から角部に在る支柱23a、23bに向かって間隔が大きくなる空間19a、19bが形成されている。
【0034】
このため、空気は、近接する筐体3の側方側の側面17b、17dの吸込口26から筐体3内に流入し難くても、側方側の側面17b、17dに連なり、空間19a、19bに連通する吸込口27または吸込口26を有する2つの側面、つまり正面側の側面17aと背面側の側面17c側から空間19a、19bに流入することができる。したがって、空間19a、19bに流入した空気が、隣り合う室外機1の対向する筐体3の側方側の側面17b、17dに沿う熱交換器9の部分を通るため、隣り合う室外機1の対向する筐体3の側方側の側面17b、17dに沿う熱交換器9の部分に空気が通流し易くなる。このように、複数台の室外機を連続的に並べて設置したことによって筐体3の側方側の側面17b、17dの吸込口26が塞がれたような状態になり、空気が流入し難くなっても、隣り合う室外機1の対向する筐体3の側方側の側面17b、17dに沿う熱交換器9の部分に空気が通るため、熱交換効率が低下するのを抑制できる。
【0035】
ここで、比較のために、従来考えられていた室外機の構成を示す。従来考えられていた室外機47は、図6に示すように、筐体3の上面側から見たとき、熱交換器49が略U字形状に形成されている。熱交換器49の端部49a、49bは、隣り合う室外機47の対向する筐体3の側方側の側面17b、17dの中央部に位置しており、端部49a、49bに連なり、側方側の側面17b、17dに対向する熱交換器49の部分は、背面側の側面17cに平行に沿っている部分に対して直角な方向よりも外側に拡がった状態に屈曲部49c、49dで曲げられている。吸込口26は、側方側の側面17b、17dの熱交換器49の端部49a、49bの位置から背面側の側面17c側に位置する支柱23b、23cにかけての部分と、背面側の側面17cとにのみ設けられている。側方側の側面17b、17dの熱交換器49の端部49a、49bの位置から正面側の側面17a側の角部にかけての部分、そして正面側の側面17aには、吸込口などが形成されていないパネル51が取り付けられている。このような室外機47でも、背面側の側面17c側から空気が流入することにより、隣り合う室外機47の対向する筐体3の側方側の側面17b、17dに対向する熱交換器49の部分に空気が通流し、複数台の室外機を連続的に並べて設置したときに熱交換効率が低下するのを抑制できる。
【0036】
ところで、同じ大きさの筐体内に対して熱交換器の搭載量を多くする場合、つまり同じ大きさの筐体内に対して熱交換器をできるだけ大きくする場合、筐体3の上面側から見たときの熱交換器の全長を長くすることになる。これに対して、従来考えられていた室外機47では、熱交換器49の端部49a、49bを、例えば正面側の側面17aの両角部にまで延長する、つまり熱交換器49の屈曲部49c、49dから端部49a、49bにかけての部分の長さを長くすることになる。
【0037】
ところが、従来考えられていた室外機47では、熱交換器49の屈曲部49c、49dから端部49a、49bにかけての部分の長さを長くする場合、複数台の室外機を連続的に並べて設置しても熱交換効率の低下を抑制できるように、熱交換器49の屈曲部49c、49dから端部49a、49bにかけての部分への空気の通流状態を変えないようにする必要がある。このためには、熱交換器49の屈曲部49c、49dから端部49a、49bにかけての部分と側方側の側面17b、17dとのなす角度θが小さくならないようにする必要がある。そして、角度θが小さくならないように熱交換器49の屈曲部49c、49dから端部49a、49bにかけての部分の長さを長くすると、熱交換器49の背面側の側面17cに平行に沿う部分の長さが短くなることになる。この結果、筐体3の上面側から見た熱交換器49の全体の長さは、ほとんど変わらないことになり、熱交換効率を向上することはできない。
【0038】
一方、本実施形態の室外機1では、図5に示すように、筐体3の上面側から見たとき、側方側の側面17b、17dに対向する熱交換器9の部分、つまり熱交換器9の端部9a、9bから屈曲部9c、9dにかけての部分が屈曲部9e、9fで曲げられ、この熱交換器9の部分の中央部が筐体3の外側方向に向かって張り出した形状に形成され、熱交換器9の端部9a、9bが正面側の側面17aの中央部寄りに位置している。このため、本実施形態の室外機1では、熱交換器9の屈曲部9c、9dから端部9a、9bにかけての部分と側方側の側面17b、17cとのなす角度を変えずに、従来考えられていた室外機47よりも熱交換器9の屈曲部9c、9dから端部9a、9bにかけての部分の長さを長くできる。つまり、背面側の側面17cに平行に沿う熱交換器9の屈曲部9cと屈曲部9dとの間の部分の長さを短くすることなく、熱交換器9の屈曲部9c、9dから端部9a、9bにかけての部分への空気の通流状態を変えずに、筐体3の上面側から見たときの熱交換器全体の長さを延長できる。したがって、同じ筐体に対してより大きな熱交換器を搭載できるため、熱交換効率を向上できる。
【0039】
このように本実施形態の室外機1では、筐体3の上面側から見たとき、側方側の側面17b、17dに対向する熱交換器9の部分の中央部が筐体3の外側方向に向かって張り出した形状に曲げられている。これにより、側方側の側面17b、17dと側方側の側面17b、17dに対向する熱交換器9の部分との間に、側方側の側面17b、17cの中央部から両角部に向かうに連れて間隔が大きくなる空間19a、19bが形成されている。空気は、隣り合う室外機1と面していない筐体3の正面側の側壁17aに設けられたパネル吸込口27と背面側の側面17cの吸込口26とから空間19a、19bに流入し、空間19a、19bを介して、隣り合う室外機1と面する筐体3の側方側の側面17b、17dに沿っている熱交換器9の部分を通る。このため、他の室外機や建物の壁などに近接させて設置され、ある側面の吸込口が塞がれたような状態となり、この吸込口から空気が流入し難くなっても、熱交換効率の低下を抑制できる。
【0040】
加えて、筐体3の上面側から見たとき、側方側の側面17b、17dと側方側の側面17b、17dに対向する熱交換器9の部分との間に、側方側の側面17b、17cの中央部から両角部に向かうに連れて間隔が大きくなる空間19a、19bを形成するため、側方側の側面17b、17dに沿う熱交換器9の部分の中央部が筐体3の外側方向に向かって張り出した形状に形成されている。これにより、筐体3の上面側から見たときの熱交換器全体の長さを延長し、同じ筐体に対してより大きな熱交換器を搭載でき、室外機の熱交換効率を向上できる。すなわち、室外機を他の室外機や建物の壁などに近接させて設置した場合でも、室外機の熱交換効率を向上できる。
【0041】
さらに、室外機の熱交換効率を向上できることにより、空気調和機としての省エネルギー性を向上できる。さらに、室外機を隣り合う室外機や、建物の壁などとより近接させて設置することが可能となるため、室外機の設置スペースへの制約が軽減される。
【0042】
ところで、空気調和機の室外機の低騒音化に対する要求に応えるための一方法として、できるだけ大径のプロペラファンを低速で回転させる方法がある。しかし、室外機の筐体寸法は、設置面積をできるだけ小さくするため、あまり大きくできない。したがって、プロペラファンは、筐体の上面の大きさ一杯に、できるだけ大きなものを設けることとなり、プロペラファンの周縁部と、筐体の側面との間隔が小さくなるか、または重なってしまう。このような場合、プロペラファンに流入する空気の流れが不均一であると、空気の流速が他の部分よりも速い部分ができることにより、その部分でのプロペラファンと空気と衝突による騒音や、プロペラファンの回転時のがたつきなどが発生し、大径のプロペラファンを用いることによる低騒音化の効果が得られ難くなるばかりか、プロペラファンの回転による騒音が増大してしまうという問題が生じる場合もある。
【0043】
例えば、従来考えらていた室外機47では、図6に示すように、側方側の側面17b、17dの熱交換器49の端部49a、49bの位置から正面側の側面17a側の角部にかけての部分、そして正面側の側面17aには、吸込口が形成されていないパネル51が取り付けられている。このため、パネル51が取り付けられている部分からは空気が流入しないので、プロペラファン5に流入する空気の流れに偏りが生じ、大径のプロペラファンを用いることによる低騒音化の効果が得られ難いばかりか、プロペラファン5の回転による騒音が増大してしまう場合もある。
【0044】
これに対して、本実施形態の室外機1では、図5に示すように、熱交換器9は、筐体3の上面側から見たとき、筐体3の側方側の側面17b、17dと背面側の側面17cの3面に加えて、正面側の側面17a側にも回り込んだ状態となっており、熱交換器9がプロペラファン5を囲んだ状態になっている。このため、正面側から全く空気が流入しない場合に比べて、プロペラファン5に流入する空気の流れを均一化できる。さらに、プロペラファン5を囲んだ状態の熱交換器9全体を空気が通過することにより、熱交換器9を通過する際の通風抵抗を小さくでき、同一風量を達成するためのファン回転数を低減できる。このように、空気の流れが均一化すること、同一風量を達成するためのファン回転数を低減できることなどから、室外機を低騒音化できる。この室外機を低騒音化できる効果は、室外機1を単独で設置した場合にも得られ、また、複数台の室外機を並べて設置した場合や建物の壁面などに室外機を近接させて設置した場合でも得られる。
【0045】
また、従来考えらていた室外機47では、図6に示すように、熱交換器49の屈曲部49c、49dから端部49a、49bにかけての部分への空気の通流状態を保って、熱交換器49の屈曲部49c、49dから端部49a、49bにかけての部分の長さを長くすると、熱交換器49の背面側の側面17cに対向する部分の長さが短くなることになる。これにより、筺体3内部の使用可能な空間が減ってしまい、圧縮機11などの機器類を配置する際に障害となる場合がある。
【0046】
これに対して、本実施形態の室外機1では、図5に示すように、筐体3の上面側から見たとき、熱交換器9がプロペラファン5を囲んだ状態になっているため、筺体3内部の使用可能な空間が減ることはなく、圧縮機11などの機器類も配置し易い。
【0047】
さらに、従来考えらていた室外機47では、図6に示すように、筐体3の、側方側の側面17b、17dの熱交換器49の端部49a、49bの位置から正面側の側面17a側の角部にかけての部分、そして正面側の側面17aには、吸込口が形成されていないパネル51が取り付けられている。そして、このようなパネル51が取り付けられていることにより、筐体に必要な強度を与え、筐体の変形などを防止している。ところが、本実施形態の室外機1では、図1に示すように、正面側の側面17aの、熱交換器9の端部9aの位置と角部に在る支柱23aとの間の部分、そして熱交換器9の端部9bの位置と角部に在る支柱23dとの間の部分は、吸込口27が形成された吸込口付きパネル29となっており、また、熱交換器9の端部9aの位置と端部9bの位置との間の部分は、着脱可能な着脱パネル33となっている。このため、メンテナンスなどにより着脱パネル33を外したときなどに、筐体の強度が低下してしまい、場合によっては筐体が変形してしまうといった恐れがある。
【0048】
しかし、本実施形態の室外機1では、正面側の側面17aの、熱交換器9の端部9aの位置と端部9bの位置とに、上下方向に延在する柱状部材25a、25bが設けられているため、着脱パネル33を外しても筐体3の強度が低下することはない。また、筐体の変形や歪みなども防止できる。
【0049】
さらに、吸込口付きパネル29は、図3に示すように、複数の横方向に延在する桟31で仕切られた上下方向に並ぶ吸込口27を有する構造としている。このように、縦長の吸込口付きパネル29に、横方向に延在する桟31を設けることによって、熱交換器9に流入する空気の流れを阻害しないようにできるだけ開口率を大きくしながら、十分な強度を確保できる。したがって、吸込口付きパネル29によっても、筐体3の強度の低下を抑えることができる。加えて、吸込口付きパネル29は、例えばメンテナンスなどのために着脱パネル33を開けて作業する際に、誤って熱交換器9を傷つけることを防ぐ役割も果たす。また、吸込口付きパネル29は、正面側の側面17aで熱交換器9が見えないように隠す役割も果たし、意匠上の効果も有している。
【0050】
ただし、筐体3の強度を吸込口付きパネル29がなくても必要な強度に保てる場合には、吸込口付きパネル29を設けずに、正面側の側面17aの吸込口付きパネル29が設けられた部分を熱交換器9が正面側から剥き出しの状態や、できるだけ大きな目の格子状の網などが設けられた構成にすることもできる。同様に、筐体3の強度を柱状部材25a、25bがなくても必要な強度に保てる場合には、柱状部材25a、25bを設けていない構成にすることもできるできる。
【0051】
(第2の実施形態)
以下、本発明を適用してなる室外機の第2の実施形態について図7を参照して説明する。図7は、本発明を適用してなる空気調和機の室外機の概略構成と動作を示す横断面図である。なお、本実施形態では、第1の実施形態と同一の構成及び動作などには同じ符号を付して説明を省略し、第1の実施形態と相違する構成、動作及び特徴部などについて説明する。
【0052】
本実施形態の室外機が第1の実施形態と相違する点は、熱交換器の形状にある。すなわち、本実施形態の室外機53では、図7に示すように、熱交換器55は、筐体3の上面側から見たとき、一方の端部55aが正面側の側面17aの中央部寄りに位置し、また、他方の端部55bが正面側の側面17aの、側方側の側面17d側の角部に在る支柱23dに位置している。そして、熱交換器55は、筐体3の上面側から見たとき、背面側の側面17cに平行に沿う部分に対して2つの側方側の側面17b、17dに沿う部分が、各々屈曲部55c、55dで曲げられた状態となっている。屈曲部55cでは、熱交換器55の側方側の側面17bに沿う部分が、熱交換器55の背面側の側面17cに平行に沿う部分に対して直角な方向よりも外側に拡がった状態、つまり筐体3の外側方向に拡がった状態に曲げられている。
【0053】
さらに、屈曲部55cで曲げられた熱交換器55の筐体3の側方側の側面17bに沿う部分は、この熱交換器9の側方側の側面17bに沿う部分の中央部の屈曲部55eで、筐体3の内側方向に向けて曲げられている。屈曲部55eでは、熱交換器55の屈曲部55cと屈曲部55eとの間の部分と、側方側の側面17bとのなす角度、そして熱交換器9の屈曲部55eと端部55aとの間の部分と、側方側の側面17bとのなす角度が、ほぼ同じになるように曲げられている。
【0054】
一方、屈曲部55dでは、熱交換器55の側方側の側面17dに沿う部分が、熱交換器55の背面側の側面17cに沿う部分に対して直角に曲げられている。したがって、屈曲部55dで曲げられた熱交換器55の側方側の側面17dに沿う部分は、側方側の側面17dに平行に沿っており、正面側の側面17aと側方側の側面17bとの間の角部に在る支柱23dの位置まで直線状に延在している。
【0055】
したがって、本実施形態では、筐体3の2つの側方側の側面17b、17dのうちの一方である側方側の側面17bに沿う熱交換器55の部分、つまり熱交換器55の屈曲部55cと端部55aとの間の部分のみが、中央部が筐体3の外側方向に向かって張り出した形状に曲げられている。そして、側方側の側面17b側にのみ、この側方側の側面17bに沿う熱交換器55の部分と側方側の側面17bとの間隔が熱交換器55の屈曲部55eに対応する側方側の側面17bの中央部から両角部に向かうに連れて漸次大きくなる空間19aが形成されている。また、正面側の側面17aの、熱交換器55の端部55aが位置する柱状部材25aと、側方側の側面17d側の角部に在る支柱23dとの間の部分には、着脱可能な着脱パネル57が取り付けられている。このため、正面側の側面17aの吸込口パネル29は、正面側の側面17aの柱状部材25aと側方側の側面17b側の角部に在る支柱23aとの間の部分にのみ設けられていることになる。
【0056】
このような本実施形態の室外機53は、中央部が筐体3の外側方向に向かって張り出した形状に曲げられている熱交換器55の部分が沿っている側方側の側壁17bが、隣り合う室外機53の側方側の側壁17bと反対側の側方側の側壁17dに面した状態で設置される。そして、空気調和機が作動し、モータ35によってプロペラファン5が回転すると、図7に示すように、吸込口26、27から熱交換器55を通って、筐体3内に流入する空気の流れが発生する。筐体3内に流入して熱交換器55を通った空気、つまり熱交換器55内を通流する冷媒との間で熱交換を行なった空気は、プロペラファン5を通って筺体3の上方から外部に排出される。
【0057】
このとき、隣り合う室外機53の対向する筐体3の側面つまり側方側の側面17bに沿う熱交換器55の部分と、この側方側の側面17bとの間には、正面側の側面17aと背面側の側面17cとに設けられた吸込口27、26に連通し、この正面側の側面17aと背面側の側面17cとに設けられた吸込口27、26に連通する部分で間隔が最大になる空間19aが形成されている。このため、空気は、正面側の側面17aの吸込口27と背面側の側面17cの吸込口26から空間19aに流入し、空間19aに流入した空気の一部は、この空間19aが形成されている室外機53の側方側の側面17bに沿う熱交換器55の部分を通る。さらに、空間19aに流入した空気の残りは、空間19aに面する側方側の側面17bの吸込口26から流れ出し、隣り合う室外機53の側方側の側面17dの吸込口26からこの隣り合う室外機53に流入し、隣り合う室外機53の側方側の側面17dに平行に沿う熱交換器55の部分を通過する。
【0058】
したがって、本実施形態の室外機53でも、第1の実施形態の室外機と同様に、隣り合う室外機53の対向する筐体3の側面、つまり側方側の側面17b、17dに沿っている熱交換器55の部分にも空気が通流し易くなるため、複数台を並べて設置した場合や建物の壁面などに近接させて設置したことによって空気が流入し難くなり、熱交換効率が低下するのを抑制できる。加えて、筐体3の上面側から見たときの熱交換器55の全長を長くでき、熱交換効率を向上できる。すなわち、室外機を他の室外機や建物の壁などに近接させて設置した場合でも、室外機の熱交換効率を向上できる。
【0059】
加えて、筐体3の上面側から見たとき、熱交換器55は、プロペラファン5を取り囲む形となっているため、室外機を低騒音化できる。さらに、第1の実施例に比べて熱交換器55の曲げ加工を行う箇所が減るため、熱交換器、さらに室外機製造のコストを低減できる。
【0060】
(第3の実施形態)
以下、本発明を適用してなる室外機の第3の実施形態について図8を参照して説明する。図8は、本発明を適用してなる空気調和機の室外機の概略構成と動作を示す横断面図である。なお、本実施形態では、第1及び第2の実施形態と同一の構成及び動作などには同じ符号を付して説明を省略し、第1及び第2の実施形態と相違する構成、動作及び特徴部などについて説明する。
【0061】
本実施形態の室外機が第1及び第2の実施形態と相違する点は、熱交換器の形状にある。すなわち、本実施形態の室外機59では、図8に示すように、熱交換器61は、筐体3の上面側から見たとき、一方の端部61aが、正面側の側面17aの中央部の、正面側の側面17aと側方側の側面17bとの角部寄りに位置し、また、他方の端部61bが、正面側の側面17aの中央部の、正面側の側面17aと側方側の側面17dとの角部寄りに位置している。そして、熱交換器61は、筐体3の上面側から見たとき、背面側の側面17cに沿う部分に対して2つの側方側の側面17b、17dに沿う部分とが、各々屈曲部61c、61dで曲げられた状態となっている。
【0062】
熱交換器61の側方側の側面17bに沿う部分と、側方側の側面17dに沿う部分とは、各々、側方側の側面17b、17cに平行に沿って直線状に正面側の側面17a側の角部まで延在している。熱交換器61の背面側の側面17cに沿う部分は、屈曲部61c、61dで、各々、側方側の側面17dに平行に沿う部分に対して直角な方向よりも筐体3の外側方向に向かって拡がった状態にほぼ同じ角度で曲げられている。このため、熱交換器61の背面側の側面17cに沿う部分は、中央部に位置する屈曲部61eで筐体3の外側方向に向けて張り出した形状に曲げられている。
【0063】
したがって、本実施形態では、筐体3の背面側の側面cに沿う熱交換器61の部分、つまり熱交換器61の屈曲部61cと屈曲部61dとの間の部分のみが、中央部が筐体3の外側方向に向かって張り出した形状に形成されている。そして、背面側の側面17cに沿う熱交換器61の部分と背面側の側面17cとの間隔が、背面側の側面17cの中央部から両角部に向かうに連れて漸次大きくなる空間63が形成されている。また、正面側の側面17aと、2つの側方側の側面17b、17dの熱交換器61の端部61a、61bの位置から正面側の側面17aにかけての部分とには、吸込口などが形成されていないパネル65が取り付けられている。
【0064】
このような本実施形態の室外機59は、隣り合う室外機59と、中央部が筐体3の外側方向に向かって張り出した形状に曲げられている熱交換器61の部分が沿っている背面側の側壁17c同士を対向させた状態で設置される。そして、空気調和機が作動し、モータ35によってプロペラファン5が回転すると、図8に示すように、吸込口26から熱交換器61を通って、筐体3内に流入する空気の流れが発生する。筐体3内に流入して熱交換器61を通った空気、つまり熱交換器61内を通流する冷媒との間で熱交換を行なった空気は、プロペラファン5を通って筺体3の上方から外部に排出される。
【0065】
このとき、隣り合う室外機59の対向する筐体3の側面つまり背面側の側面17cに沿う熱交換器61の部分と、この背面側の側面17cとの間には、2つの側方側の側面17b、17dの吸込口26に連通し、この2つの側方側の側面17b、17dの吸込口26に連通する部分で間隔が最大になる空間63が形成されている。このため、空気は、側方側の側面17b、17dの吸込口26から空間63に流入し、空間63を介して、隣り合う室外機59の筐体3と面する側面、つまり背面側の側面17cに沿っている熱交換器61の部分である熱交換器61の屈曲部61cと屈曲部61dとの間の部分を通る。
【0066】
したがって、本実施形態の室外機59でも、第1及び第2の実施形態の室外機と同様に、隣り合う室外機59の対向する筐体3の側面、つまり背面側の側面17cに沿っている熱交換器61の部分にも空気が通流し易くなるため、複数台を並べて設置した場合や建物の壁面などに近接させて設置したことによって空気が流入し難くなり、熱交換効率が低下するのを抑制できる。加えて、熱交換器61の屈曲部61cと端部61aとの間の部分、そして屈曲部61dと端部61bとの間の部分を延長すれば、筐体3の上面側から見たときの熱交換器61の全長を長くでき、熱交換効率を向上できる。すなわち、室外機を他の室外機や建物の壁などに近接させて設置した場合でも、室外機の熱交換効率を向上できる。
【0067】
また、第1乃至第3の実施形態では、筐体3の上面側から見たとき、筐体3の側方側の側面17b、17d、または背面側の側面17cに沿っている熱交換器9、55、61の部分を屈曲部9e、9f、55e、61eで曲げて、これらの熱交換器9、55、61の部分の中央部が筐体3の外側方向に向かって張り出した形状としている。しかし、筐体の上面側から見たとき、筐体の少なくとも1つの側方側の側面、または背面側の側面に沿っている熱交換器の部分の中央部が筐体の外側方向に向かって張り出した形状であり、これらの熱交換器の部分と、筐体の少なくとも1つの側方側の側面や、背面側の側面などとの間に、これらの筐体の側面の中央部から角部にかけて間隔が大きくなる空間が形成されれば、本発明の効果を得ることができる。
【0068】
したがって、第1乃至第3の実施形態のように、筐体の少なくとも1つの側方側の側面、または背面側の側面に沿っている熱交換器の部分を屈曲部で曲げた形状にせずに、これらの熱交換器の部分が全体を円弧状に形成することなどにより、これらの熱交換器の部分の中央部が筐体の外側方向に向かって張り出した形状にすることができる。
【0069】
また、第1乃至第3の実施形態では、筐体3の上面側から見たとき、熱交換器9、55、61の部分を筐体3の側方側の側面17b、17d、背面側の側面17c、さらに正面側の側面17aの一部に沿わせて設置し、正面側の側面17a全体にわたって熱交換器9、55、61が設置されていないことで、熱交換器9、55、61に囲まれた状態で設置された圧縮機などの機器類のメンテナンスが行えるようにしている。しかし、圧縮機などを設置した機械室を、独立して熱交換器が設置される筐体内の空間の下方に設けた場合などには、熱交換器が側方側の側面17b、17d、背面側の側面17cに加えて、正面側の側面17aのほぼ全体に沿って設けられた構成にすることもできる。
【0070】
また、第1乃至第3の実施形態では、プロペラファン5が1個の場合を例示しているが、プロペラファンを2個以上搭載した構成にすることもできる。また、第1乃至第3の実施形態では、室外機1、53、59を連続的に並べて設置した場合を説明したが、本発明を適用した室外機は、単独で設置することもできる。本発明を適用した室外機を単独で設置した場合、周囲に建物の壁などがある場合でも、その建物の壁に近接させて設置しても熱交換効率を向上できるという効果、また、室外機を低騒音化できるという効果を得ることができる。
【0071】
このように、本発明は、第1乃至第3の実施形態において示した構成の空気調和機の室外機に限らず、上吹き型の室外機であれば、様々な構成の室外機に適用できる。
【0072】
【発明の効果】
本発明によれば、室外機を他の室外機や建物の壁などに近接させて設置した場合でも、室外機の熱交換効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる空気調和機の室外機の、第1の実施形態の概略構成を示す横断面図である。
【図2】本発明を適用してなる空気調和機の室外機の、第1の実施形態の正面側から見た内部の概略構成を示す図である。
【図3】本発明を適用してなる空気調和機の室外機の、第1の実施形態の概略構成を示す正面図である。
【図4】本発明を適用してなる空気調和機の、第1の実施形態の概略構成を示す図である。
【図5】本発明を適用してなる第1の実施形態の空気調和機の室外機を複数並べて設置したときの空気の流れを説明する室外機の横断面図である。
【図6】従来の空気調和機の室外機の概略構成及び動作を示す横断面図である。
【図7】本発明を適用してなる空気調和機の室外機の、第2の実施形態の概略構成及び動作を示す横断面図である。
【図8】本発明を適用してなる空気調和機の室外機の、第3の実施形態の概略構成及び動作を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 室外機
3 筐体
5 プロペラファン
9 熱交換器
9a、9b 熱交換器の端部
9c、9d、9e、9f 熱交換器の屈曲部
17a 正面側の側面
17b、17d 側方側の側面
17c 背面側の側面
25a、25b 柱状部材
26、27 吸気口
29 吸込口付きパネル
33 着脱パネル[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an outdoor unit of an air conditioner, and more particularly, to an upper-blowing outdoor unit having a fan that blows air in a housing upward from an upper surface side of a housing.
[0002]
[Prior art]
In an outdoor unit having a fan that blows air inside the housing upward from the upper surface side of the housing, that is, in an upper-blowing type outdoor unit, when viewed from the upper surface side of the housing, one side surface of the housing and this one A heat exchanger formed in a substantially U-shape extending parallel to the side surfaces of these housings is provided at the center of both side surfaces connected to the side surface. An air suction port is provided in a side portion of the housing along which the heat exchanger having such a shape extends (for example, see
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-10-148363
[Patent Document 2]
JP-A-10-238817
[Patent Document 3]
JP-A-10-253100
[Problems to be solved by the invention]
By the way, such a top-blowing outdoor unit is employed in a relatively large-capacity air conditioner such as a multi-type, which is connected to a plurality of indoor units. For this reason, in many cases, a plurality of outdoor units are arranged side by side adjacent to each other. At this time, the installation location of the outdoor unit is a place with a limited area such as the roof of a building, for example, so that the gap between adjacent outdoor units is set as small as possible, and the area required for the installation of the outdoor unit is minimized. are doing.
[0004]
In some cases, the outdoor unit must be installed in a state close to a wall of a building or the like due to restrictions on an installation place. Therefore, when a plurality of top-blowing outdoor units as described above are installed side by side, or installed close to a building wall, etc., the surface of the housing faces the housing of the adjacent outdoor unit or the building wall. The suction port formed on the side surface is closed, and it becomes difficult for air to flow in from the suction port. For this reason, the heat exchange efficiency of the heat exchanger is reduced, and the reduction of the heat exchange efficiency of the heat exchanger leads to a reduction in energy saving, which is contrary to the demand for improving the energy saving of the air conditioner. .
[0005]
On the other hand, when viewed from the upper surface side of the housing, at two bent portions of the heat exchanger formed in a substantially U-shape, a portion along a side parallel to the side surface of the housing of the heat exchanger. A top-blowing type outdoor unit having a heat exchanger formed into a shape bent at an angle so as to spread outward from a right angle direction has been considered. With this, the end of the heat exchanger and the bent portion are moved from the center of the side where the end of the heat exchanger is located to the corner of the side where the heat exchanger is provided. A space is formed where the distance between the portion between the heat exchanger and the side surface of the housing along which the portion of the heat exchanger extends is increased.
[0006]
Therefore, when the side surface of the housing along the portion between the end portion and the bent portion of the heat exchanger is opposed to the side surface of the housing of the adjacent outdoor unit, the side surface of the housing may face the adjacent outdoor unit. Air flows into this space from the air suction port on the side surface of the housing that is not formed, and air flows through a portion between the end portion and the bent portion of the heat exchanger. Therefore, if multiple top-blowing outdoor units are installed side by side, or installed close to the wall of a building, etc., they are formed on the side of the housing facing the housing of the adjacent outdoor unit or the wall of the building. Even if the suction port is closed, the air flows through the heat exchanger along the side of the housing where the suction port is closed. This makes it easier to suppress a decrease in the heat exchange efficiency of the heat exchanger.
[0007]
On the other hand, in order to improve the energy saving of the air conditioner, it is necessary to improve the heat exchange efficiency of the outdoor unit. For this reason, in the outdoor unit, it is desirable to mount as much heat exchangers as possible on the same-sized casings, that is, to mount as large a heat exchanger as possible on the same-sized casings. Therefore, in order to make the heat exchanger as large as possible for housings of the same size, it is conceivable to increase the length of the heat exchanger when viewed from the upper surface side of the housing.
[0008]
From the central part of the side where the end of the heat exchanger of the housing is located, to the corner of the side where the heat exchanger is provided, as in the above-mentioned conventional blow-out type outdoor unit as described above, In the outdoor unit in which the space between the portion between the end portion of the heat exchanger and the bent portion and the side surface of the housing along which the portion of the heat exchanger extends increases, In order to increase the length of the heat exchanger, the length of the portion from the bent portion to the end of the heat exchanger, for example, the end of the heat exchanger to the corner on the side where the heat exchanger is not provided Will be extended to reach. At this time, when extending the portion from the bent portion to the end portion of the heat exchanger, a portion between the end portion and the bent portion of the heat exchanger and the heat exchange portion are connected so that the amount of inflowing air does not decrease. It is necessary to keep the space between the side of the housing along which the container part is not small. That is, it is necessary to prevent the angle between the portion between the end portion of the heat exchanger and the bent portion and the side surface of the housing along which the portion of the heat exchanger extends from becoming small.
[0009]
Therefore, in the top-blowing type outdoor unit as conventionally considered, if the angle of the bent portion is not reduced even if the portion from the bent portion to the end portion of the heat exchanger is extended, the bent portion of the heat exchanger can be prevented. The length between the parts, that is, the part parallel to the side surface of the casing of the heat exchanger is reduced. For this reason, the entire length of the heat exchanger when viewed from the upper surface side of the housing hardly changes, and the heat exchange efficiency cannot be improved. As described above, in the outdoor unit as conventionally considered, it was possible to suppress a decrease in the heat exchange efficiency of the heat exchanger when installed close to another outdoor unit or a wall of a building. However, it is difficult to improve the heat exchange efficiency.
[0010]
An object of the present invention is to improve the heat exchange efficiency of an outdoor unit even when the outdoor unit is installed close to another outdoor unit or a wall of a building.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The outdoor unit of the air conditioner of the present invention is provided with a heat exchanger along at least three side surfaces of a housing provided with a fan that blows air upward from an upper surface side. When viewed from the top side, a space is formed between at least one side surface of the housing and a portion of the heat exchanger along the side surface, the space increasing from the center of the side surface toward both corners. The above-mentioned problem is solved by adopting a configuration in which at least three side surfaces that define this space are provided with suction ports communicating with this space.
[0012]
Further, in the outdoor unit of the air conditioner of the present invention, a heat exchanger is provided along at least three side surfaces of the housing in a housing provided with a fan that blows the inside air upward on the upper surface side. The heat exchanger, when viewed from the upper surface side of the housing, is formed so that a central portion of a portion facing at least one side surface of the housing protrudes outwardly of the housing, and at least this housing The above-mentioned object is achieved by adopting a configuration in which a suction port is provided on a side surface along which a portion of a heat exchanger formed in a shape protruding outwardly and along two side surfaces connected to this side surface.
[0013]
With this configuration, the distance between the heat exchanger portion facing at least one side surface of the housing and this side surface increases from the center of the side surface of the housing toward both corners. There is a space, and the three sides that define this space are provided with suction ports that communicate with this space, so they are installed close to other outdoor units or building walls, etc. Is closed, and even if it becomes difficult for air to flow in from this suction port, air flows into this space from the suction port on the other side communicating with this space. For this reason, air also passes through this space to a portion of the heat exchanger along the side surface of the housing facing another outdoor unit, a wall of a building, or the like. Therefore, even when the outdoor unit is installed close to another outdoor unit, a wall of a building, or the like, a decrease in heat exchange efficiency can be suppressed.
[0014]
In addition, a space is formed between the portion of the heat exchanger facing at least one side surface of the housing and the side surface, the space increasing from the center of the side surface of the housing toward both corners. Due to the shape of the heat exchanger, that is, the heat exchanger is formed in a shape in which a central portion of a portion along at least one side surface of the housing projects toward the outside of the housing, When viewed from above, a space is formed where the distance increases from the center of the side surface of the housing to both corners without changing the length of the portion of the heat exchanger that is parallel to the side surface of the housing. Since the length of the heat exchanger portion can be extended, the heat exchange efficiency can be improved. That is, even when the outdoor unit is installed close to another outdoor unit or a wall of a building, the heat exchange efficiency of the outdoor unit can be improved.
[0015]
Further, when viewed from the upper surface side of the housing, a portion of the heat exchanger formed in a shape protruding toward the outside of the housing is a portion connected to at least one end of the heat exchanger. I do. As a result, when viewed from the top side of the housing, the heat exchanger surrounds the fan, and the air flow from each side of the housing toward the fan can be uniform, so that the air flow is uneven with the fan. The noise of the outdoor unit caused by the abnormal state can be reduced. Therefore, even when the outdoor unit is installed close to another outdoor unit or a wall of a building, the heat exchange efficiency of the outdoor unit can be improved, and the noise of the outdoor unit can be reduced.
[0016]
Furthermore, when suction ports are provided on all side surfaces of the housing, and at least one end of the heat exchanger is located at the center or near the center of one side surface of the housing, the housing is: A configuration is provided in which a side surface where the end of the heat exchanger is located is provided with a columnar member that extends vertically and is connected to the end of the heat exchanger.
[0017]
In a conventional top-blowing type outdoor unit, when viewed from the upper surface side of the housing, a heat exchanger is provided between one side surface of the housing and a central portion of two side surfaces connected to both sides of this side surface, A panel without a suction port or the like is attached to one side where no vessel is provided and the center of the two sides connected to both sides of this side, and this panel is necessary for the housing. Gives strength. For this reason, when the suction ports are provided on all side surfaces of the housing, the strength of the housing is reduced. On the other hand, the housing has a columnar member extending vertically on the side surface where the end of the heat exchanger is located and the end of the heat exchanger is connected, thereby reducing the strength of the housing. Can be suppressed.
[0018]
Further, when suction ports are provided on all side surfaces of the housing, and at least one end of the heat exchanger is located at the center or near the center of one side surface of the housing, the housing is: The side of the housing where the end of the heat exchanger is located, between the position of the end of the heat exchanger and the corner, is lined up and down with a bar extending horizontally. By employing a configuration having a panel with a suction port formed with a plurality of air suction ports, a reduction in the strength of the housing can be suppressed.
[0019]
Further, at least one end of the heat exchanger is located at or near the center of one side surface of the housing where both ends of the heat exchanger are located, and the housing is provided at both ends of the heat exchanger. And a detachable panel that can be attached to and detached from the side of the heat exchanger between both ends of the heat exchanger. With such a configuration, maintenance work of equipment such as a compressor installed in a state surrounded by the heat exchanger in the housing can be facilitated.
[0020]
Further, any of the above outdoor units, an indoor unit installed indoors, and an air conditioner having a configuration including a refrigeration cycle including a heat exchanger of the outdoor unit and a heat exchanger of the indoor unit, Even when the outdoor unit is installed close to another outdoor unit or a wall of a building, energy saving can be improved by improving the heat exchange efficiency of the outdoor unit.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of an outdoor unit of an air conditioner and an air conditioner to which the present invention is applied will be described with reference to FIGS. 1 to 5. FIG. 1 is a cross-sectional view showing a schematic configuration of an outdoor unit of an air conditioner to which the present invention is applied. FIG. 2 is a diagram showing a schematic internal configuration of an outdoor unit of an air conditioner to which the present invention is applied, as viewed from the front side. FIG. 3 is a front view showing a schematic configuration of an outdoor unit of an air conditioner to which the present invention is applied. FIG. 4 is a diagram showing a schematic configuration of an air conditioner to which the present invention is applied. FIG. 5 is a cross-sectional view of the outdoor unit illustrating the flow of air when a plurality of outdoor units of the air conditioner to which the present invention is applied are arranged and installed.
[0022]
In this embodiment, in FIGS. 1 and 5, the propeller fan and the mouse, which cannot be seen in these figures, are used to explain the positional relationship between the air outlet provided on the upper surface of the housing and the heat exchanger. Rings, electric boxes, and the like are indicated by broken lines for convenience. In each figure, the cross-fin type heat exchanger is illustrated, but the heat exchanger is not limited to the cross-fin type heat exchanger, and various types such as a plate-fin type heat exchanger may be used. Can be used.
[0023]
In the
[0024]
That is, the
[0025]
Further, portions of the
[0026]
As described above, when viewed from the top surface side of the
[0027]
The
[0028]
A portion between the
[0029]
As described above, in the present embodiment, a plurality of suction pipes arranged in the vertical direction separated by the
[0030]
Between the
[0031]
As shown in FIG. 2 and FIG. 3, the
[0032]
The operation of the upper-blowing type outdoor unit having such a configuration and the features of the present invention will be described. As shown in FIG. 4, the air conditioner of the present embodiment includes a
[0033]
When the air conditioner is operated and the
[0034]
For this reason, even if it is difficult for air to flow into the
[0035]
Here, for comparison, a configuration of an outdoor unit that has been conventionally considered is shown. As shown in FIG. 6, in the
[0036]
By the way, when the mounting amount of the heat exchanger is increased in a case of the same size, that is, when the heat exchanger is made as large as possible in the case of the same size, it is viewed from the upper surface side of the
[0037]
However, in the conventionally considered
[0038]
On the other hand, in the
[0039]
As described above, in the
[0040]
In addition, when viewed from the upper surface side of the
[0041]
Further, since the heat exchange efficiency of the outdoor unit can be improved, the energy saving of the air conditioner can be improved. Further, the outdoor unit can be installed closer to an adjacent outdoor unit or a wall of a building, so that restrictions on the installation space of the outdoor unit are reduced.
[0042]
By the way, as a method for responding to the demand for reducing the noise of the outdoor unit of the air conditioner, there is a method of rotating a propeller fan having a diameter as large as possible at a low speed. However, the housing dimensions of the outdoor unit cannot be so large to minimize the installation area. Therefore, the propeller fan is provided as large as possible over the entire size of the upper surface of the housing, and the distance between the peripheral portion of the propeller fan and the side surface of the housing is reduced or overlapped. In such a case, if the flow of air flowing into the propeller fan is not uniform, there is a portion where the air flow velocity is faster than other portions, so that the noise caused by the collision between the propeller fan and the air at that portion, The rotation of the fan causes rattling and the like, and the use of a large-diameter propeller fan not only makes it difficult to reduce the noise, but also increases the noise caused by the rotation of the propeller fan. In some cases.
[0043]
For example, in the
[0044]
On the other hand, in the
[0045]
Further, in the
[0046]
On the other hand, in the
[0047]
Further, in the
[0048]
However, in the
[0049]
Further, as shown in FIG. 3, the panel with a
[0050]
However, when the strength of the
[0051]
(Second embodiment)
Hereinafter, a second embodiment of an outdoor unit to which the present invention is applied will be described with reference to FIG. FIG. 7 is a cross-sectional view showing a schematic configuration and operation of an outdoor unit of an air conditioner to which the present invention is applied. In the present embodiment, the same configurations and operations as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted. Configurations, operations, features, and the like that are different from the first embodiment will be described. .
[0052]
The difference between the outdoor unit of the present embodiment and the first embodiment is in the shape of the heat exchanger. That is, in the
[0053]
Further, a portion along the
[0054]
On the other hand, in the
[0055]
Therefore, in the present embodiment, the portion of the
[0056]
In the
[0057]
At this time, a front side surface is provided between the side of the
[0058]
Therefore, also in the
[0059]
In addition, when viewed from the upper surface side of the
[0060]
(Third embodiment)
Hereinafter, a third embodiment of an outdoor unit to which the present invention is applied will be described with reference to FIG. FIG. 8 is a cross-sectional view showing a schematic configuration and operation of an outdoor unit of an air conditioner to which the present invention is applied. In the present embodiment, the same reference numerals are given to the same configurations and operations as those in the first and second embodiments, and the description thereof will be omitted. The configurations, operations, and operations different from those in the first and second embodiments will be omitted. The features and the like will be described.
[0061]
The difference between the outdoor unit of the present embodiment and the first and second embodiments lies in the shape of the heat exchanger. That is, in the
[0062]
A portion along the
[0063]
Therefore, in this embodiment, only the portion of the
[0064]
The
[0065]
At this time, between the side of the
[0066]
Therefore, also in the
[0067]
In the first to third embodiments, when viewed from the upper surface side of the
[0068]
Therefore, unlike the first to third embodiments, at least one side surface of the housing or a portion of the heat exchanger along the rear side surface is not bent at the bent portion. By forming these heat exchanger portions in an arc shape as a whole, the central portion of these heat exchanger portions can be formed to have a shape protruding toward the outside of the housing.
[0069]
In the first to third embodiments, when viewed from the upper surface side of the
[0070]
Further, in the first to third embodiments, the case where the number of the
[0071]
As described above, the present invention is not limited to the outdoor unit of the air conditioner having the configuration shown in the first to third embodiments, and can be applied to outdoor units having various configurations as long as it is a top-blowing type outdoor unit. .
[0072]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the heat exchange efficiency of an outdoor unit can be improved even when an outdoor unit is installed close to another outdoor unit or a wall of a building.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view illustrating a schematic configuration of an outdoor unit of an air conditioner according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a schematic internal configuration of the outdoor unit of the air conditioner to which the present invention is applied, as viewed from the front side of the first embodiment.
FIG. 3 is a front view showing a schematic configuration of an outdoor unit of an air conditioner according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a diagram showing a schematic configuration of a first embodiment of an air conditioner to which the present invention is applied.
FIG. 5 is a cross-sectional view of the outdoor unit illustrating an air flow when a plurality of outdoor units of the air conditioner according to the first embodiment to which the present invention is applied are arranged and installed.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a schematic configuration and operation of an outdoor unit of a conventional air conditioner.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a schematic configuration and operation of an outdoor unit of an air conditioner according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a schematic configuration and operation of an outdoor unit of an air conditioner according to a third embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 outdoor unit
3 Case
5 Propeller fan
9 heat exchanger
9a, 9b End of heat exchanger
9c, 9d, 9e, 9f Bent part of heat exchanger
17a Front side
17b, 17d Lateral side surface
17c Back side
25a, 25b columnar member
26, 27 Inlet
29 Panel with suction port
33 Removable panel
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