JP2004124628A - セキュリティシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】携帯電話機2と錠部1の双方に赤外線通信部27と赤外線通信部15を設けて交信可能としておく。ユーザが入力キー23から暗号コードを入力するとそれは記憶装置22にセットされ、また赤外線通信部27、15経由で記憶装置13にもセットされる。錠11の開閉を行うときは、携帯電話機2で入力キー23から暗号コードと開/閉信号を入力してこれを赤外線通信部27、15経由で錠部1へ送信し、錠部2では受信した暗号コードと記憶装置13にセットされた暗号コードとが一致したときだけ受信した開/閉信号に従って錠11の開閉を行う。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機を用いたセキュリティシステムに関わり、特にマンションやアパートなどのドア開閉に適したセキュリティシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
マンションやアパート、あるいは一戸建て住宅等では、玄関等の錠は合鍵によって開閉される機械的構造物が多く使用されており、錠はドア等に埋め込まれて設置されている。また、入居者は、外出時には合鍵を所持している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
マンションやアパート等では入居者が変わることが珍しくない。この場合、新入居者にとっては、旧入居者が合鍵を持っているかもしれないから、玄関等のドアの錠が取り換えられた方が安心である。しかし、通常用いられている機械的構造の錠を取り換えるのは、工事に手間がかかり、大きな費用もかかる。複数個の錠が取り付けられている場合には、取り換えの手間、費用が大きくなる。また、外出時に合鍵を所持するのは、服装や他の所持品の状況によってはかさばって好ましくないことがある。
【0004】
本発明の目的は、入居者が変わったときなどの「鍵」の変更が容易で、かつ外出時に携帯電話機を所持していればとくに合鍵を持っている必要をなくしたセキュリティシステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、携帯電話機と電子的に開閉を制御できる錠を備えた錠部とからなるセキュリティシステムであって、
前記携帯電話機は、第1暗号コード設定手段と、この手段により設定された暗号コードを保持する第1メモリと、第1赤外線通信手段と、前記第1メモリに設定された暗号コードを含む暗号コード設定信号を前記第1赤外線通信手段を介して前記錠部へ送信する第1送信手段と、前記第1メモリに設定された暗号コードを含む錠制御信号を前記第1赤外線通信手段を介して前記錠部へ送信する第2送信手段とを備え、
前記錠部は、前記携帯電話機の第1赤外線通信手段と交信可能な第2赤外線通信手段と、第2メモリと、前記第2赤外線通信手段により前記暗号コード設定信号が受信されるとその暗号コード設定信号に含まれる暗号コードを前記第2メモリに設定する第2暗号コード設定手段と、前記第2赤外線通信手段により前記錠制御信号が受信されるとその錠制御信号に含まれる暗号コードと前記第2メモリに設定された暗号コードとを照合する暗号コード照合手段と、この手段による照合結果が一致であったとき前記錠の開閉制御を行う開閉制御手段と、
を備えたことを特徴とするセキュリティシステムを開示する。
【0006】
更に本発明は、セキュリティシステムにおいて、前記携帯電話機に、錠開閉モードとして手動モード又は自動モードのいずれかを前記第1メモリに設定する第1錠開閉モード設定手段と、前記第1メモリに設定された錠開閉モードを前記第1赤外線通信手段を介して前記錠部へ送信する第3送信手段と、前記手動モードが前記第1メモリに設定されているときに暗号コード及び開閉信号を前記錠制御信号として入力する入力手段と、この手段により入力された錠制御信号を第2送信手段が前記第1赤外線通信手段を介して前記錠部へ送信するように制御する第1送信制御手段と、前記自動モードが前記第1メモリに設定されているときに前記第1メモリに設定されている暗号コードを含む錠制御信号を第2送信手段が前記第1赤外線通信手段を介して前記錠部へ常時送信するように制御する第2送信制御手段とを設け、
前記錠部に、前記第2赤外線通信手段により前記錠開閉モードが受信されるとその錠開閉モードを前記第2メモリに設定する第2錠開閉モード設定手段と、前記第2赤外線通信手段により受信した信号の受信レベルを検出するレベル検出手段とを設けるとともに、前記手動モードが前記第2メモリに設定されているときに前記第2送信手段からの前記錠制御信号が前記第2赤外線通信手段により受信されかつ当該受信錠制御信号に含まれる暗号コードと前記第2メモリに設定された暗号コードとの一致が前記暗号コード照合手段により確認されたときには、前記開閉制御手段は前記受信錠制御信号に含まれる開閉信号に応じて前記錠の開閉制御を行い、前記自動モードが前記第2メモリに設定されているときに前記第2送信手段からの前記錠制御信号が前記第2赤外線通信手段により受信されかつ当該受信錠制御信号に含まれる暗号コードと前記第2メモリ設定された暗号コードとの一致が前記暗号コード照合手段により確認されたときには、前記開閉制御手段は前記レベル検出手段により検出された受信レベルが所定の第1レベルより小さいときは前記錠を閉とし、前記受信レベルが前記第1レベルより大きな値に定められた第2レベルより大きいときは前記錠を開とするように制御する機能を有したことを特徴とするセキュリティシステムを開示する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明になるセキュリティシステムの構成例を示すブロック図で、錠部1と携帯電話機2から成っている。錠部1には、電子的にその開閉が制御される錠11、MPU12、記憶装置13、入力キー14、赤外線通信部15が備えられている。一方、携帯電話機2には、MPU21、記憶装置22、入力キー23、表示装置24、マイク25、スピーカー26等が携帯電話機としての通常の機能実現のために設けられている他に、外部装置とその情報授受のための赤外線通信部27が設けられていて、錠部1の赤外線通信部15と交信し、錠11の開閉信号等を錠部1へ送信できる機能を持っている。
【0008】
錠部1の赤外線通信部15は、携帯電話機から信号が送られてくると、これを受信、復調してMPU12へ送出する。MPU12は、赤外線通信部15から暗号コードが入力されたとき、予め記憶装置13に格納された暗号コードと入力された暗号コードとを比較し、一致していれば、錠11の開閉制御を行う。また、入力キー14から閉信号が入力されると錠11の閉制御を行う。
【0009】
携帯電話機2には、通常の携帯電話機としての諸機能の他に、前述の赤外線通信部27を介しての錠部1への信号を入力し、送信する機能が設けられている。この機能は、暗号コードを入力し、これを記憶装置22へセットし、また赤外線通信部27、15経由で錠部1へ送信して記憶装置13へセットしたり、設定された暗号コードの変更や消去を行う暗号コード設定更新機能と、錠の開閉を手動モードで行うか自動モードで行うかを記憶装置13、22へセットする錠開閉モード設定機能と、錠の開閉信号と暗号コードを錠部1へ送出する機能である。
【0010】
図2は、携帯電話機2による暗号コード及び錠開閉モードの設定時の動作を示すフローチャートで、携帯電話機のキー操作で設定モードを選択し、暗号コードの新規セット、更新、消去等を行うかを選択する(ステップ201)。暗号コード更新等を行うときは次にユーザがキー操作でセットする内容(暗号コードもしくは消去指示)を入力し、それが終わると(ステップ202でYES)、入力内容を記憶装置22へセットする(ステップ203)。これは、暗号コードの新規もしくは更新入力のときは入力された暗号コードのセットであり、消去のときは既にセットされている暗号コードの消去を行うことである。さらに入力された情報を赤外線通信部27、15経由で錠部1へ送信する(ステップ204)。ここまでの動作はMPU21により制御される。錠部1では、携帯電話機から暗号コードが送られてくるとこれを赤外線通信部15で受信復調し、復調した暗号コードを記憶装置13へMPU12の制御によりセットする(ステップ205)。
【0011】
携帯電話機2では、暗号コードの更新等の操作が終了するか、あるいは暗号コードの更新を行わない選択が行われたとき(ステップ201でNO)。次に錠開閉モード更新等を行うか否かをユーザがキー操作で選択する(ステップ206)。更新等のときは錠開閉モード(手動/自動)の入力を待ち、入力が完了すると(ステップ207でYES)、そのモードを記憶装置22へセットし(新規、更新又は消去、ステップ208)、次いで入力内容を錠部へ送信する(ステップ209)。ステップ206〜209の動作はMPU21により制御される。錠部1では、携帯電話機2から送られてきた情報に従って、記憶装置22の錠開閉モードの新規セット、更新又は消去をMPU12の制御により行う(ステップ210)。
【0012】
以上の動作が終わると、設定結果を携帯電話機の表示装置24に表示し(ステップ211)、その表示内容でよければユーザが終了操作を行うことによって(ステップ212でYES)、設定動作を終了するが、終了でないときはステップ201へ戻って最初からやり直す。以上の設定機能によれば、ユーザが替わったときなど、暗号コードの更新が容易で、セキュリティが向上する。この結果は複数の錠が取り付けられている場合でも変わらない。
【0013】
図3は、錠開閉モードとして手動モードが設定されているときの、錠開閉動作を示すフローチャートである。携帯電話機2を所持したユーザが、キー操作により錠開閉を行う機能を選択すると、まず、記憶装置22にセットされている錠開閉モードが「手動」かを調べ(ステップ301)、「手動」でないときは動作を終了するが、「手動」がセットされているときは、ユーザによる暗号コードと開か閉かを指示する入力を待つ(ステップ302)。この入力が完了するとその入力データを錠部1へ送信する(ステップ303)。ここまではMPU21の制御による。錠部1では、受信した信号中の暗号コードと記憶装置13にセットされている暗号コードとが一致するかを調べ、一致していたときだけ入力された開/閉指示に従って錠11の開/閉をMPU12の制御により行い(ステップ304、305)、処理を終了する。なおこの手動動作の場合、ステップ302でユーザに暗号コードを入力させる代わりに、記憶装置13にセットされた暗号コードを読み出してこれを送信するようにしてもよい。またキー操作でユーザに暗号コードを入力させる場合は、その入力された暗号コードと記憶装置22にセットされた暗号コードを照合し、異なっているときは正しい入力を促す表示を行うようにしてもよい。
【0014】
図4は、錠開閉モードとして自動モードが設定されているときの、錠開閉動作を示すフローチャートである。このモードでは、携帯電話機2は、その電源が入った状態では赤外線通信部27から常時、記憶装置22にセットされている暗号コードを送出している。従って錠の開閉制御は、錠部1のMPU12のみにより行われる。即ち、赤外線通信部15で復調可能な受信レベルの閾値R0以上の信号が入力されると(ステップ401でYES)、まず記憶装置13にセットされた錠開閉モードが「自動」かを調べ(ステップ402)、「自動」のときは受信復調した暗号コードと記憶装置13にセットされた暗号コードとの一致を調べる(ステップ403)。一致していれば受信信号レベルR(>R0)を検出し(ステップ404)、このレベルRに応じて以下のように錠開閉を行う。このために、予め2つの閾値R1、R2(R2>R1>R0)が記憶装置13にセットされているものとする。まず錠11は今閉状態か開状態かを調べ(ステップ405)、閉状態で受信レベルRが閾値R2より大きいときは錠11を開とし(ステップ406、407)、現在開状態で受信レベルRが閾値R1より小さいときは錠11を閉とする(ステップ408、409)。このステップ406〜409の開閉制御は、図5に示したように閉→開の閾値R2を開→閉の閾値R1より大きくすることでヒシテリシス特性をもたせ、錠開閉動作のチャッタリングを防止するためである。以上の手動又は自動モードによる錠開閉動作によると、ユーザは携帯電話機を「合鍵」として使うことになるから、外出時の鍵の所持が不要となる。
【0015】
なお、以上に示した図2〜図4の動作時には、赤外線通信部15と赤外線通信部27が交信可能となるように携帯電話機2の位置、姿勢が保持されているものとする。このためには、特に自動モードの開閉動作のためには、赤外線通信部15、27の赤外線発光/受光の指向性が少ないものが好ましく、できれば全方向での送受光が可能な構造のものが好ましい。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、入居者が替わったときなどに錠の取り換えを行わなくてもセキュリティが確保できる効果があり、また合鍵を持ち歩く必要がなくなるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるセキュリティシステムの構成例を示すブロック図である。
【図2】設定動作のフローチャートである。
【図3】手動モード時の錠開閉動作のフローチャートである。
【図4】自動モード時の錠開閉動作のフローチャートである。
【図5】自動モード時の錠開閉制御の説明図である。
【符号の説明】
1 錠部
2 携帯電話機
11 錠
12、21 MPU
13、22 記憶装置
14、23 入力キー
15、27 赤外線通信部
Claims (2)
- 携帯電話機と電子的に開閉を制御できる錠を備えた錠部とからなるセキュリティシステムであって、
前記携帯電話機は、第1暗号コード設定手段と、この手段により設定された暗号コードを保持する第1メモリと、第1赤外線通信手段と、前記第1メモリに設定された暗号コードを含む暗号コード設定信号を前記第1赤外線通信手段を介して前記錠部へ送信する第1送信手段と、前記第1メモリに設定された暗号コードを含む錠制御信号を前記第1赤外線通信手段を介して前記錠部へ送信する第2送信手段とを備え、
前記錠部は、前記携帯電話機の第1赤外線通信手段と交信可能な第2赤外線通信手段と、第2メモリと、前記第2赤外線通信手段により前記暗号コード設定信号が受信されるとその暗号コード設定信号に含まれる暗号コードを前記第2メモリに設定する第2暗号コード設定手段と、前記第2赤外線通信手段により前記錠制御信号が受信されるとその錠制御信号に含まれる暗号コードと前記第2メモリに設定された暗号コードとを照合する暗号コード照合手段と、この手段による照合結果が一致であったとき前記錠の開閉制御を行う開閉制御手段と、
を備えたことを特徴とするセキュリティシステム。 - 請求項1に記載のセキュリティシステムにおいて、前記携帯電話機に、錠開閉モードとして手動モード又は自動モードのいずれかを前記第1メモリに設定する第1錠開閉モード設定手段と、前記第1メモリに設定された錠開閉モードを前記第1赤外線通信手段を介して前記錠部へ送信する第3送信手段と、前記手動モードが前記第1メモリに設定されているときに暗号コード及び開閉信号を前記錠制御信号として入力する入力手段と、この手段により入力された錠制御信号を第2送信手段が前記第1赤外線通信手段を介して前記錠部へ送信するように制御する第1送信制御手段と、前記自動モードが前記第1メモリに設定されているときに前記第1メモリに設定されている暗号コードを含む錠制御信号を第2送信手段が前記第1赤外線通信手段を介して前記錠部へ常時送信するように制御する第2送信制御手段とを設け、
前記錠部に、前記第2赤外線通信手段により前記錠開閉モードが受信されるとその錠開閉モードを前記第2メモリに設定する第2錠開閉モード設定手段と、前記第2赤外線通信手段により受信した信号の受信レベルを検出するレベル検出手段とを設けるとともに、前記手動モードが前記第2メモリに設定されているときに前記第2送信手段からの前記錠制御信号が前記第2赤外線通信手段により受信されかつ当該受信錠制御信号に含まれる暗号コードと前記第2メモリに設定された暗号コードとの一致が前記暗号コード照合手段により確認されたときには、前記開閉制御手段は前記受信錠制御信号に含まれる開閉信号に応じて前記錠の開閉制御を行い、前記自動モードが前記第2メモリに設定されているときに前記第2送信手段からの前記錠制御信号が前記第2赤外線通信手段により受信されかつ当該受信錠制御信号に含まれる暗号コードと前記第2メモリ設定された暗号コードとの一致が前記暗号コード照合手段により確認されたときには、前記開閉制御手段は前記レベル検出手段により検出された受信レベルが所定の第1レベルより小さいときは前記錠を閉とし、前記受信レベルが前記第1レベルより大きな値に定められた第2レベルより大きいときは前記錠を開とするように制御する機能を有したことを特徴とするセキュリティシステム。
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JP2002293390A JP4137581B2 (ja) | 2002-10-07 | 2002-10-07 | セキュリティシステム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006144440A (ja) * | 2004-11-22 | 2006-06-08 | Mitsubishi Electric Corp | セキュリティシステム |
CN103679890A (zh) * | 2013-12-06 | 2014-03-26 | 昆山申光电子机械厂 | 电子密码锁系统 |
-
2002
- 2002-10-07 JP JP2002293390A patent/JP4137581B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2006144440A (ja) * | 2004-11-22 | 2006-06-08 | Mitsubishi Electric Corp | セキュリティシステム |
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