JP2004121823A

JP2004121823A - Toothbrush

Info

Publication number: JP2004121823A
Application number: JP2003185010A
Authority: JP
Inventors: Tadashi Kanamaru; 金丸　直史; Toshiaki Kobayashi; 小林　利彰
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 2002-07-31
Filing date: 2003-06-27
Publication date: 2004-04-22
Also published as: KR101087955B1; WO2004010821A1; CN1671315B; KR20050026532A; HK1081413A1; CN1671315A; AU2003252722A1

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a toothbrush which has an excellent plaque removing function at mouth disease liable sites, safety for mouth soft tissue, and appearance difference and usability by setting the hole rim interval between proximate bristle planting holes and the total cross section of bristles planted in the planting holes to an optimum value. <P>SOLUTION: This toothbrush is produced by planting bristle bundles 1 formed by bundling a plurality of bristles 2 and folding the bundles double with a flat piece 3 and then planting them into planting holes 4 in a bristling face 5 on a head part. Concerning at least part of planting holes, the hole interval L between arbitrary nearest bristling holes 4 is set at a value not larger than 1.0 mm and the total of bristle cross section areas per a hole is made not higher than 1.0 mm<SP>2</SP>in a condition that the bristles 2 planted into the planting holes 4 are folded double. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯間進入性、歯垢除去機能、外観差別性に優れるとともに、毛立ちも良好な平線植毛式の歯ブラシに関する。
【０００２】
【従来の技術】
平線植毛式の歯ブラシは、平線と呼ばれる金属片またはプラスチック片を用いて毛束を２つ折りに植毛穴に打ち込むことにより植毛している。このため、ヘッド部植毛面に形成される植毛穴は、隣り合う植毛穴同士の穴縁間隔を１．０ｍｍ以上とし、さらに、植毛する毛束も、１穴当たり刷毛本数１６〜６０本（折り返し本数で３２〜１２０本）、折り返された状態での１穴当たりの刷毛断面積の総和が１．０ｍｍ^２以上の太い毛束を用いるのが一般的であった。
【０００３】
上記のように太い毛束を用いた場合、植毛穴数の少数化と毛腰の向上をもたらすため、生産効率の向上につながるという利点があった。一方、太い毛束を用いた場合、口腔疾患の好発部位である歯頸部、歯間部、咬合面の小窩裂溝部などに刷毛先が届きにくく、口腔疾患予防上の問題が残されており、口腔衛生上好ましくない。
【０００４】
すなわち、このような歯ブラシの場合、太い毛束による強力な清掃効果を実現できる一方で、毛束が太いためにブラッシング圧を毛束同士で支え合ってしまい、毛束を構成する刷毛単体が本来持っているしなやかな動きを発揮することができず、口腔疾患好発部位とされる歯間部、歯間三角などの小さな隙間部分に毛先が届きにくくなる。また、毛束が太い場合、歯間進入性が悪いほか、毛腰が硬くなりがちで、口腔粘膜に対する刺激も大きい。さらに、強度との関係で隣り合う植毛穴同士の穴縁間隔を１．０ｍｍ以上とする必要があり、デザイン上の制約も多くなることから、新奇性に乏しく、外観差別性も低かった。このため、従来においてはヘッド部やハンドルの形状、色などを工夫することにより、製品間の差別化を図っていた。
【０００５】
この種の歯ブラシとしては、例えば、特許文献１に、植毛台の幅を８ｍｍ以内とするとともに、ハンドル長手方向と平行に毛束を４列以上配置し、さらに外側に位置する毛束を内側に位置する毛束よりも柔らかくした歯ブラシが示されている。しかし、この歯ブラシは、主としてバス法による歯磨き時の口腔内の粘膜に対する安全性の観点から外側の刷毛を柔らかくしたものであり、本発明とはその技術思想を異にするもので、本発明の特徴である植毛穴の穴縁間隔と植毛される刷毛の断面積との関係については何らの検討もなされていない。
【０００６】
また、特許文献２には、長円形状の植毛穴に矩形状断面のフィラメントを植毛した歯ブラシが示されているが、本発明の特徴である植毛穴の穴縁間隔と植毛される刷毛の断面積との関係については何らの検討もなされていない。
【０００７】
植毛穴の穴縁間隔を狭めて薄壁化した歯ブラシについても、例えば特許文献３などに示されているが、この発明の場合、平線を打ち込む植毛穴の間隔は一定方向において確保されているだけであり、さらに、本発明の特徴である植毛穴の穴縁間隔と植毛される刷毛の断面積との関係については何らの検討もなされていない。
【０００８】
また、特許文献４には、植毛穴たる長孔の向きを長軸の向きが異なるように選択して組み合わせることにより、硬さ方向の異なる毛束を混在配置させた歯ブラシが、さらに、特許文献５，６には、ブラシ基台から多数の毛を突出させ、多数の毛は少なくとも断面楕円形の毛を複数含むようにした歯ブラシがそれぞれ示されているが、いずれも本発明の特徴である植毛穴の穴縁間隔と刷毛の断面積の総和との関係については何らの検討もなされていない。
【０００９】
【特許文献１】
特開２０００−３００３４６号公報
【特許文献２】
特開平１１−３１８５６５号公報
【特許文献３】
特開平１１−１１３６３４号公報
【特許文献４】
特開２００２−１０８３４号公報
【特許文献５】
特開平１０−３２７９３０号公報
【特許文献６】
特開平１０−３２７９３１号公報
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の平線植毛式歯ブラシでは、植毛のしやすさから大きめの植毛穴を採用し、隣り合う植毛穴の間隔も広めに設定していた。このため、使用する毛束も太くなるとともに、植毛された毛束同士の間隔も広くなりがちであった。
【００１１】
歯ブラシの必要条件としては、歯垢除去効果に優れるだけでなく、口腔内粘膜に対する安全性が高い点も求められるが、従来の平線植毛式歯ブラシの場合、毛束が太いため、歯面のステイン除去機能には優れるが、歯肉などの軟組織に対する刺激が強く、特に歯周炎や歯周病の患者に使用させるには細心の注意が必要であった。このため、歯周炎や歯周病の患者などには、毛腰の柔らかな刷毛を用いた歯ブラシを使用させるのが通例であるが、毛腰が柔らかいために十分な歯垢除去機能を発揮できないという問題があった。
【００１２】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、最近接する植毛穴との間の穴縁間隔と、植毛穴に植毛される刷毛の断面積の総和とを最適な値に設定することにより、口腔疾患好発部位における歯垢除去機能に優れるとともに、口腔内軟組織に対する刺激も柔らかで、しかも外観差別性、使用性にも優れた歯ブラシを提供することを課題とするものである。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、複数本の刷毛を束ねた毛束をヘッド部植毛面の植毛穴に平線を用いて２つ折りに植毛した歯ブラシにおいて、少なくとも一部の植毛穴について、最近接する任意の植毛穴との間の穴縁間隔が１．０ｍｍ以下であり、かつ、該植毛穴に植毛された刷毛の折り返された状態での１穴当たりの刷毛断面積の総和が１．０ｍｍ^２以下、より好ましくは０．１０〜０．７０ｍｍ^２の範囲となるように設定したものである。
【００１４】
従来の平線植毛式歯ブラシでは、直径１．５〜２．２ｍｍの円形の植毛穴に１穴当たり１６〜６０本、折り返しで３２〜１２０本程度の刷毛を植毛していた。しかしながら、このような太い毛束では刷毛同士がブラッシング圧を支え合ってしまい、歯間部や歯頸部、小窩裂溝部などの口腔疾患好発部へ毛先が進入しにくかった。
【００１５】
そこで、本発明では、植毛穴に植毛された刷毛の折り返された状態での１穴当たりの刷毛断面積の総和は１．０ｍｍ^２以下、より好ましくは０．１０〜０．７０ｍｍ^２の範囲としたものである。刷毛の断面形状が円形の場合を例に採ると、折り返し状態での刷毛の断面積の総和が１．０ｍｍ^２以下となるのは、７ｍｉｌ（直径０．１７８ｍｍ）用毛では１穴当たりおよそ５〜１４本、折り返しで１０〜２８本に相当する。
【００１６】
この刷毛本数は、設計上の歯ブラシ仕様と刷毛径、断面形状などにより適宜設定できる。１つの植毛穴に植毛される刷毛の断面積の総和が１．０ｍｍ^２を超えると、毛束としての強度が大きくなるため、剛性の高い毛束となって毛束の柔軟性が極端に低下し、好ましくない。
【００１７】
さらに、刷毛の断面積の総和が１．０ｍｍ^２以下の毛束を植毛した植毛穴と最近接する任意の植毛穴との穴縁間隔は１．０ｍｍ以下が好ましく、より好ましくは０．２５〜０．７０ｍｍの範囲である。穴縁間隔が狭過ぎると、毛束の間隔も狭くなり、歯間に刷毛が入らず、歯間進入性が低下する。一方、穴縁間隔が広がると、外観差別性、使用感が低下する。植毛穴間隔が１．０ｍｍを超えると、ブラッシング運動に伴う毛束の反発作用が強くなり、毛束のゴツゴツした感触が加わり、使用感が低下するばかりでなく、毛束の連続した運動が発揮されず、歯垢除去効果も低下する。
【００１８】
本発明の歯ブラシは、細い毛束が最適な間隔で配置されるため、刷毛の１本１本が歯牙および歯肉に届きやすくなり、口腔疾患好発部位への毛先の到達性が改善される。また、少数の刷毛本数からなる毛束の植毛により、従来不可能であった細い毛束の連続した動きを発現させることができ、歯頸部、歯間乳頭部などの口腔粘膜に過大な負荷をかけることなく、歯垢除去、歯肉マッサージ機能を発現させることが可能となる。
【００１９】
上記条件を満たす植毛穴は、ヘッド部植毛面の任意の位置に形成すればよいが、歯間進入性をより向上させるためには、ヘッド部植毛面の最外側に配置することが好ましい。この場合、刷掃実感やデザイン、生産性などの面から、ヘッド部植毛面の中央付近に太い毛束を配置するようにすれば、さらに好ましいものとなる。
【００２０】
上記植毛穴の穴断面形状は通常用いられている円形や正方形でもよいが、楕円形または略楕円形、長円形または略長円形、長方形または略長方形など、穴断面に短軸方向（短径または短辺方向）と長軸方向（長径または長辺方向）を有する異形の穴形状とするのが好ましい。また、穴の向きを種々組み合わせて配置を設定することにより、目的とする毛の当たり心地、刷掃実感に応じた仕様の設計が可能である。また、ヘッド部植毛面の外側に位置して短軸が側縁に沿うように配列すると、同じ本数の刷毛を植毛した円形の毛束と比較して細く見え、外観差別性も向上させることができる。さらに、隣り合う植毛穴の平線同士の干渉を避けると同時により密毛化を図るため、植毛穴の配置を千鳥状としてもよい。
【００２１】
植毛穴の長軸方向に沿って平線を打ち込めば、平線に沿って刷毛が並ぶため、植毛強度が向上する。また、平線の打ち込み方向によりヘッド部最外側の毛束が細く見えるため、外観差別性を向上させることができる。この際の植毛穴形状は、毛束と植毛穴の間隔を狭めるために略長方形が好ましい。また、短軸方向に沿って平線を打ち込む際には、毛束断面に対する外接円の直径と植毛穴の短軸方向を合致させることにより、植毛穴と毛束との空間をより少なくすることが可能となり、毛立ちの優れた植毛部を作成することができる。この際、使用する刷毛断面が円形の場合には、植毛穴形状を略楕円形、略長円形、略長方形とすればより好ましい。
【００２２】
歯ブラシヘッド部は、形状、大きさ、デザインとも、何ら制限を受けない。また、歯ブラシで使用する平線の材質は、真鍮、ステンレスなどの金属のほか、硬質プラスチックや生分解性プラスチッなども使用可能である。また、平線の厚みを調節することによって、植毛穴と毛束とを確実に固定して空隙を少なくすることができる。使用する平線幅には特に制限はなく、任意に設定できる。
【００２３】
歯ブラシのハンドル材料としては、ポリスチレン樹脂（ＰＳ）、ポリプロピレン樹脂（ＰＰ）、ポリエチレンテレフタレート樹脂（ＰＥＴ）、飽和ポリエステル樹脂（ＰＣＴＡ，ＰＣＴＧ）、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂（ＡＢＳ）、セルロースプロピオネート樹脂（ＣＰ）、ポリアリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂（ＰＣ）、アクリロニトリルスチレン樹脂（ＡＳ）、ポリアセタール樹脂（ＰＯＭ）、ポリブチレンテレフタレート樹脂（ＰＢＴ）などの素材を単独または混合して用いることができる。また、熱可塑性エラストマーと組み合わせた多色成形ハンドルとすることも好ましい。なお、ハンドル材料は上記のものに限定されるものではない。
【００２４】
刷毛（フィラメント）材料としては、ポリエチレンテレフタレート，ポリブチレンテレフタレート，ポリトリメチレンテレフタレートなどのポリエステル、ナイロン６，ナイロン６６，ナイロン６−１０，ナイロン６−１２，ナイロン１２などのポリアミド、ポリエチレン，ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリフッ化ビニリデンなどのポリハロゲン化ビニルなど、溶融紡糸可能な素材が利用されるが、使用感、耐久性などの点で、ナイロン、ポリトリメチレンテレフタレートが好ましい。また、これらの刷毛を二重芯鞘状に成形して外側と内側の材質の異なる刷毛としたり、表面状態の異なる刷毛としたり、目的に応じて使い分けることが可能である。
【００２５】
刷毛の太さとしては、３〜１０ミル（０．０７６〜０．２５４ｍｍ）、好ましくは５〜８ミル（０．１２７〜０．２０３ｍｍ）のものがよく、使用性、刷掃感、清掃効果、耐久性を考慮して、これらを組み合わせて利用することも好ましい。特に、多数の植毛穴を配置した歯ブラシ仕様では、外側の毛束から中央に向かうに従って、刷毛の硬さを硬くしたり、太さ、材質、長さ、色、断面形状を変化させれば、使用感、外観差別化の上からより好ましい。
【００２６】
刷毛の種類としては、通常のラウンド用毛、テーパー用毛、ダイヤモンド用毛、フェザー用毛、異形断面用毛、グレイニー用毛、スパイラルキャッチ用毛、インジケータ用毛など、種々のものを利用することができる。なお、刷毛の種類もこれらに限定されるものではない。
【００２７】
さらに、上記刷毛に関しては、自由端の毛切り（あるいはプロファイル）形状と刷毛長を適宜設定することにより、毛束先端面を単一平面状としたり、山切り状としたり、凹凸形状とすることができる。さらには、植毛面の外側と内側、先端部と後端部などで異なった毛束構成としてもよい。
【００２８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図１に本発明に係る歯ブラシの一実施の形態を示す。図１（ａ）は平線を用いて植毛穴に２つ折りに植毛された毛束の模式斜視図、（ｂ）はその断面図、（ｃ）は隣り合う２つの植毛穴の略示平面図である。
【００２９】
図において、１は複数本の刷毛２を束ねて構成された毛束であって、この毛束１を、平線３を用いて２つ折りにしてヘッド部植毛面５の植毛穴４に打ち込むことにより固定している。本発明においては、この毛束１の植毛に際して、最近接する植毛穴４，４との間の穴縁間隔Ｌを１．０ｍｍ以下とし、かつ、これら植毛穴４，４に植毛される刷毛２の折り返された状態での１穴当たりの刷毛断面積の総和を１．０ｍｍ^２以下となるように設定したものである。
【００３０】
最近接する植毛穴４，４の穴縁間隔Ｌと、植毛される毛束１の刷毛２の断面積の総和とを上記のような値に設定すると、刷毛２の１本１本が歯牙および歯肉に届きやすくなり、口腔疾患好発部位への毛先の到達性が改善される。また、少数本の刷毛２からなる毛束１となるため、従来不可能であった細い毛束の連続した動きを発現させることが可能となり、歯頸部、歯間乳頭部などの口腔粘膜に過大な負荷をかけることなしに優れた歯垢除去、歯肉マッサージ機能を発揮することができる。
【００３１】
なお、上記実施の形態では、植毛穴４の穴形状を長円形、刷毛２の断面形状を円形とし、平線３を長円形状をした植毛穴４の長手方向と直交する向きに打ち込んだ場合を示したが、植毛穴４の穴形状と刷毛２の断面形状、および平線３の打ち込み方向はこれに限定されるものではなく、例えば図２（ａ）〜（ｅ）に示すように歯ブラシの仕様に応じて種々採用できるものである。
【００３２】
図２（ａ）は、植毛穴４の穴形状を長円形、刷毛２の断面形状を円形とし、平線３を長円形状になる植毛穴４の長手方向に沿って打ち込んだ場合の例、図２（ｂ）は、植毛穴４の穴形状を長方形、刷毛２の断面形状を円形とし、平線３を長方形状になる植毛穴４の長手方向に沿って打ち込んだ場合の例、図２（ｃ）は、植毛穴４の穴形状を角部を丸めた長方形、刷毛２の断面形状を菱形（いわゆるダイヤモンド形）とし、平線３を角部を丸めた長方形状の植毛穴４の長手方向に沿って打ち込んだ場合の例、図２（ｄ）は、植毛穴４の穴形状を円形、刷毛２の断面形状を円形とし、平線３を円形状になる植毛穴４の所定の方向（図示では上下方向）に打ち込んだ場合の例、図２（ｅ）は、植毛穴４の穴形状を円形、刷毛２の断面形状を長方形とし、平線３を所定の向き（図示では上下方向）に打ち込むことにより、断面長方形状になる刷毛２を平線３と平行に並べた場合の例を示すものである。
【００３３】
【実施例】
図３〜図２６に本発明に係る歯ブラシの具体的な実施例を示す。また、図２７〜図２９に比較例としての従来仕様の歯ブラシを示す。これら実施例および比較例中、実施例１〜１６（図３〜図１８）と比較例１〜３（図２７〜図２９）については、表１にその植毛仕様を示した。また、実施例１７〜２４（図１９〜図２６）については、それぞれの図中にそれぞれの植毛仕様を記載した。なお、説明を分かり易くするため、植毛穴４，６のみを示し、植毛穴４，６に植毛された毛束については図示を省略した。また、各図において、黒く塗り潰された植毛穴６は従来仕様の植毛穴、塗り潰されていない白抜きの植毛穴４は本発明の条件を満たす植毛穴を示すものである。
【００３４】
【表１】

【００３５】
上記実施例１〜２４および比較例１〜３の各歯ブラシについて、疑似プラークを用いた清掃力試験および専門パネラーによる使用試験を行なった。その結果を表２に示す。この試験結果から明らかなように、本発明の歯ブラシは、従来仕様の歯ブラシに比べて歯頸部、小窩裂溝部における歯垢除去能力、歯間進入性に優れ、しかも従来仕様の歯ブラシに比べて心地良い使用感を得られることが確認された。
【００３６】
【表２】

【００３７】
なお、表２中の歯垢除去効果、官能評価、総合評価の各判定は、それぞれ以下の基準によった。
（１）歯垢除去効果
◎：歯垢除去率８０％以上
○：歯垢除去率５０％以上、８０％未満
△：歯垢除去率３０％以上、５０％未満
×：歯垢除去率３０％未満
【００３８】
歯垢除去率は、下式によって算出した。また、プラーク占有面積は画像解析により求めた。
歯垢除去率（％）＝｛１−（刷掃後のプラーク占有面積／刷掃前のプラーク占有面積）｝×１００
【００３９】
（２）官能評価
専門パネラー２０名によってそれぞれ評価し、最も評価数の多い評価結果を当該官能評価についての判定結果とした。
◎：非常に良い
○：良い
△：どちらとも言えない
×：良くない
【００４０】
（３）総合評価
◎：歯垢除去効果＋官能評価の合計の◎が３つ以上
○：歯垢除去効果＋官能評価の合計の◎が１〜２または○が３つ以上
△：歯垢除去効果＋官能評価の合計の×が１〜２
×：歯垢除去効果＋官能評価の合計の×が３つ以上
【００４１】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項１記載の発明によれば、少なくとも一部の植毛穴について、最近接する任意の植毛穴との間の穴縁間隔を１．０ｍｍ以下、かつ、該植毛穴に植毛された刷毛の折り返された状態での１穴当たりの刷毛断面積の総和を１．０ｍｍ^２以下としたので、口腔疾患好発部位における歯垢除去機能に優れるとともに、口腔軟組織に対する安全性が高く、しかも外観差別性、使用性にも優れた歯ブラシを得ることができる。
【００４２】
また、請求項２記載の発明によれば、上記条件を満たす植毛穴を少なくともヘッド部植毛面の最外側の一部に配置したので、ブラッシング時、刷毛が歯面に接し易くなり、歯間進入性をより向上させることができる。
【００４３】
また、請求項３記載の発明によれば、穴縁間隔１．０ｍｍ以下の植毛穴として、短軸方向に対する長軸方向の寸法割合が１．０よりも大きな穴形状の植毛穴を用いたので、植毛穴の向きを工夫することにより、側面からの毛束の見え方を変えることができ、植毛部の外観差別性を向上させることができる。さらに、植毛穴の短軸方向に沿って平線を打ち込むなど、平線の打ち込み方向を工夫すれば、植毛された毛束と植毛穴との間の隙間を可能な限り小さくすることができ、毛立ちの優れた植毛部を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る歯ブラシの一実施の形態を示すもので、（ａ）は平線を用いて植毛穴に２つ折りに植毛された毛束の模式斜視図、（ｂ）はその断面図、（ｃ）は最近接する２つの植毛穴の略示平面図である。
【図２】（ａ）〜（ｅ）は、植毛穴の形状と刷毛の植毛状態についての他の例を示す図である。
【図３】実施例１に係る歯ブラシを示すもので、（ａ）はヘッド部の略示拡大平面図、（ｂ）は最近接する植毛穴部分の拡大平面図である。
【図４】実施例２に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図５】実施例３に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図６】実施例４に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図７】実施例５に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図８】実施例６に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図９】実施例７に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図１０】実施例８に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図１１】実施例９に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図１２】実施例１０に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図１３】実施例１１に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図１４】実施例１２に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図１５】実施例１３に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図１６】実施例１４に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図１７】実施例１５に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図１８】実施例１６に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図１９】実施例１７に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図２０】実施例１８に係る歯ブラシを示すもので、（ａ）は歯ブラシ全体の略示拡大平面図、（ｂ）はヘッド部の略示拡大断面図である。
【図２１】実施例１９に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図２２】実施例２０に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図２３】実施例２１に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図２４】実施例２２に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図２５】実施例２３に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図２６】実施例２４に係る歯ブラシの略示拡大平面図である。
【図２７】従来例（比較例１）に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図２８】従来例（比較例２）に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【図２９】従来例（比較例３）に係る歯ブラシのヘッド部の略示拡大平面図である。
【符号の説明】
１　　毛束
２　　刷毛
３　　平線
４　　本発明条件を満たす植毛穴
５　　ヘッド部植毛面
６　　従来仕様の植毛穴
Ｌ　　穴縁間隔[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a flat-line flocked toothbrush which is excellent in interdental penetration, plaque removing function, and appearance discrimination, and has good hairiness.
[0002]
[Prior art]
The flat-line flocking type toothbrush is implanted by using a metal piece or a plastic piece called a flat wire to fold the bristle bundle into two and drive it into the flocking hole. For this reason, the flocked holes formed on the head portion flocked surface have an interval of 1.0 mm or more between adjacent flocked holes, and the number of bristles to be flocked is 16 to 60 brushes per hole (returning). It is common to use a thick bristle bundle having a total brush cross-sectional area of 1.0 mm ² or more per hole in the folded state (32 to 120 in number).
[0003]
When a thick hair bundle is used as described above, there is an advantage that the number of planted holes is reduced and the hair is improved, leading to an improvement in production efficiency. On the other hand, when a thick hair bundle is used, it is difficult for the brush tip to reach the cervical region, interdental region, pit and fissures on the occlusal surface, which are the most common sites for oral diseases, leaving problems in preventing oral diseases. It is not preferable for oral hygiene.
[0004]
In other words, in the case of such a toothbrush, while a strong cleaning effect can be realized by a thick bristle bundle, the brushing pressure is supported by the bristle bundles due to the thick bristle bundles, and the brush alone constituting the bristle bundle is originally intended. It cannot exert the supple movements it has, and it becomes difficult for the hair tips to reach small gaps such as the interdental and interdental triangles, which are considered to be sites where oral diseases are likely to occur. Further, when the hair bundle is thick, the interdental penetration is poor, and the hair tends to be stiff and the irritation to the oral mucosa is large. Further, it is necessary to set the hole spacing between adjacent flocking holes to 1.0 mm or more in relation to the strength, and there are many restrictions on design. Therefore, the novelty is poor and the appearance discrimination is low. For this reason, conventionally, differentiation between products has been achieved by devising the shapes, colors, and the like of the head portion and the handle.
[0005]
As this type of toothbrush, for example, in Patent Document 1, the width of the flocking table is set to 8 mm or less, and four or more rows of bristle bundles are arranged in parallel with the longitudinal direction of the handle. The toothbrush is shown softer than the tress. However, this toothbrush softens the outer brush mainly from the viewpoint of safety for the mucous membrane in the oral cavity when brushing teeth by the bath method, and differs from the present invention in its technical idea. No study has been made on the relationship between the hole edge spacing of the flocking holes and the cross-sectional area of the brush to be bristled.
[0006]
Patent Document 2 discloses a toothbrush in which a filament having a rectangular cross section is implanted in an elliptical implanted hole, and the gap between the hole edges of the implanted hole and the breakage of the implanted brush are features of the present invention. No consideration has been given to the relationship with the area.
[0007]
A toothbrush having a thinner wall by narrowing the interval between the flocked holes is also disclosed in, for example, Patent Document 3, but in the case of the present invention, the distance between the flocked holes for driving a flat line is secured in a certain direction. In addition, there is no study on the relationship between the hole edge spacing of the flocking holes and the cross-sectional area of the brush to be bristled, which is a feature of the present invention.
[0008]
Further, Patent Literature 4 discloses a toothbrush in which hair bundles having different hardness directions are mixed and arranged by selecting and combining the directions of the long holes as the flocking holes so that the directions of the long axes are different. 5 and 6 show toothbrushes in which a large number of bristles are projected from a brush base, and the plurality of bristles each include at least a plurality of bristles having an elliptical cross section, all of which are features of the present invention. No investigation has been made on the relationship between the hole edge spacing of the flocking holes and the sum of the cross-sectional areas of the brushes.
[0009]
[Patent Document 1]
JP 2000-300346 A [Patent Document 2]
JP-A-11-318565 [Patent Document 3]
JP-A-11-113634 [Patent Document 4]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-10834 [Patent Document 5]
JP-A-10-327930 [Patent Document 6]
JP-A-10-327931
[Problems to be solved by the invention]
As described above, the conventional flat-line flocking type toothbrush employs a relatively large flocking hole for ease of flocking, and the interval between adjacent flocking holes is set wide. For this reason, the hair bundle to be used becomes thicker, and the interval between the planted hair bundles tends to increase.
[0011]
The requirement for a toothbrush is that it not only has an excellent plaque removal effect, but also has high safety against the oral mucous membrane.However, in the case of a conventional flat-line flocked toothbrush, the bristles are thick, so Although it has an excellent stain removal function, it is strongly irritating to soft tissues such as the gingiva, and it requires particular care when used in patients with periodontitis or periodontal disease. For this reason, it is customary for patients with periodontitis or periodontal disease to use a toothbrush with a soft bristle brush, but because the bristle is soft, it exhibits a sufficient plaque removal function There was a problem that could not be done.
[0012]
The present invention has been made in order to solve the above-mentioned problem, and it is an object of the present invention to set an optimum value for a hole edge interval between a nearest flocking hole and a total sum of cross-sectional areas of brushes planted in the flocking hole. Accordingly, it is an object of the present invention to provide a toothbrush which is excellent in plaque removing function at a site where oral diseases occur frequently, has a soft stimulation to soft tissues in the oral cavity, and has excellent appearance discrimination and excellent usability.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the present invention provides a toothbrush in which a hair bundle obtained by bundling a plurality of brushes is implanted into a hair implanted hole of a head implanted surface by using a flat line to fold the hair into two. The hole edge spacing between any of the nearest planted holes is 1.0 mm or less, and the sum of the brush cross-sectional areas per hole in the folded state of the brush planted in the planted holes is 1. 0 mm ² or less, more preferably set to be in the range of 0.10~0.70mm ^2.
[0014]
In a conventional flat-line flocking type toothbrush, 16 to 60 brushes per hole, and about 32 to 120 brushes are folded back into a circular flocking hole having a diameter of 1.5 to 2.2 mm. However, with such a thick hair bundle, the brushes support the brushing pressure with each other, and it is difficult for the bristles to penetrate into oral disease-prone parts such as the interdental part, the cervical part, and the pit and fissure.
[0015]
Therefore, in the present invention, the sum of the brush cross sectional area per hole in a state of being folded with bristles that are planted in planting pores is 1.0 mm ² or less, and more preferably a range of 0.10～0.70Mm ² It was done. Taking the case where the cross-sectional shape of the brush is circular as an example, the total of the cross-sectional area of the brush in the folded state is 1.0 mm ² or less, when the brush for 7 mil (0.178 mm in diameter) bristles is about 5 per hole. １４14, equivalent to 10-28 in turn.
[0016]
The number of brushes can be appropriately set according to the design toothbrush specifications, the brush diameter, the cross-sectional shape, and the like. If the sum of the cross-sectional areas of the brushes implanted in one hair implantation hole exceeds 1.0 mm ² , the strength of the hair bundle increases, and the hair bundle becomes highly rigid and the flexibility of the hair bundle extremely decreases. And is not preferred.
[0017]
Further, a hole edge interval between a flocking hole in which a total of the cross-sectional areas of the brushes is 1.0 mm ² or less and a nearest flocking hole and a nearest flocking hole is preferably 1.0 mm or less, more preferably 0.25 to 0. .70 mm. If the hole edge interval is too narrow, the interval between the bristle bundles also becomes narrow, so that the brush does not enter between the teeth, and the interdental penetration is reduced. On the other hand, when the gap between the holes is widened, the discriminability of appearance and the feeling of use are reduced. If the spacing between the flocked holes exceeds 1.0 mm, the repulsive action of the hair bundle accompanying the brushing movement becomes stronger, and the rugged feel of the hair bundle is added, not only the feeling of use is reduced, but also the continuous movement of the hair bundle is exhibited. However, the plaque removing effect is also reduced.
[0018]
In the toothbrush of the present invention, since the fine bristle bundles are arranged at the optimal intervals, each of the brushes can easily reach the teeth and gingiva, and the reach of the bristle tip to the site where oral diseases are likely to occur is improved. . In addition, due to the implantation of a bristle bundle consisting of a small number of brushes, continuous movement of a thin bristle bundle, which was impossible in the past, can be expressed, and an excessive load is applied to the oral mucosa such as the cervical part and the interdental papilla. Plaque removal and gingival massage functions can be realized without applying dentition.
[0019]
The flocked hole that satisfies the above conditions may be formed at an arbitrary position on the head part flocked surface, but is preferably arranged on the outermost side of the head part flocked surface in order to further improve interdental penetration. In this case, it is more preferable to dispose a thick hair bundle near the center of the head flocked surface in terms of the feeling of brushing, design, and productivity.
[0020]
The hole cross-sectional shape of the flocking hole may be a commonly used circle or square, but may be an elliptical or substantially elliptical shape, an elliptical or substantially elliptical shape, a rectangular or substantially rectangular shape, or the like. It is preferable to have a modified hole shape having a short side direction) and a long axis direction (long axis or long side direction). Further, by setting the arrangement by variously combining the directions of the holes, it is possible to design the specifications according to the desired feeling of contact with the hair and the feeling of actual brushing. Also, if the short axis is located along the side edge and located outside the head part flocked surface, it will look thinner than a circular bristle bundle with the same number of brushes planted, and it can also improve the appearance discrimination it can. Further, the arrangement of the flocking holes may be staggered in order to avoid interference between the flat lines of the adjacent flocking holes and to achieve a more dense hair.
[0021]
If a flat line is driven along the long axis direction of the flocking hole, the brushes are arranged along the flat line, so that the flocking strength is improved. Further, the hair bundle on the outermost side of the head portion looks thin depending on the driving direction of the flat wire, so that the appearance discrimination can be improved. In this case, the shape of the flocking hole is preferably substantially rectangular in order to reduce the distance between the bristle bundle and the flocking hole. Also, when driving a flat line along the short axis direction, the diameter of the circumscribed circle with respect to the cross section of the hair bundle and the short axis direction of the hair implantation hole should be matched to reduce the space between the hair implantation hole and the hair bundle. This makes it possible to create a flocked portion with excellent hairiness. At this time, when the brush section to be used is circular, it is more preferable that the flocked hole shape is substantially elliptical, substantially elliptical, or substantially rectangular.
[0022]
The shape, size, and design of the toothbrush head are not limited at all. The material of the flat wire used in the toothbrush may be a metal such as brass or stainless steel, or a hard plastic or a biodegradable plastic. Further, by adjusting the thickness of the flat wire, it is possible to securely fix the flocking hole and the hair bundle and reduce the gap. The flat line width used is not particularly limited, and can be set arbitrarily.
[0023]
As the handle material of the toothbrush, polystyrene resin (PS), polypropylene resin (PP), polyethylene terephthalate resin (PET), saturated polyester resin (PCTA, PCTG), acrylonitrile butadiene styrene resin (ABS), cellulose propionate resin (CP) ), Polyarylate resin, polycarbonate resin (PC), acrylonitrile styrene resin (AS), polyacetal resin (POM), polybutylene terephthalate resin (PBT) and the like can be used alone or in combination. It is also preferable to use a multicolor molded handle in combination with a thermoplastic elastomer. The handle material is not limited to the above.
[0024]
Examples of the brush (filament) material include polyesters such as polyethylene terephthalate, polybutylene terephthalate, and polytrimethylene terephthalate, polyamides such as nylon 6, nylon 66, nylon 6-10, nylon 6-12, and nylon 12, polyethylene, polypropylene, and the like. A melt-spinnable material such as polyolefin and polyvinyl halide such as polyvinylidene fluoride is used, but nylon and polytrimethylene terephthalate are preferred from the viewpoints of usability and durability. Further, these brushes can be formed into a double core-sheath shape to make brushes having different materials on the outside and inside, or brushes having different surface conditions, and can be used properly according to the purpose.
[0025]
The thickness of the brush is preferably 3 to 10 mils (0.076 to 0.254 mm), and preferably 5 to 8 mils (0.127 to 0.203 mm). It is also preferable to use them in combination in consideration of durability. In particular, in the toothbrush specification with a large number of flocked holes, if the hardness of the brush is increased or the thickness, material, length, color, cross-sectional shape is changed from the outer bristle bundle toward the center, It is more preferable in terms of feeling of use and appearance differentiation.
[0026]
Use various types of brushes, such as normal round bristles, taper bristles, diamond bristles, feather bristles, irregular cross-section bristles, grainy bristles, spiral catch bristles, and indicator bristles. Can be. The type of the brush is not limited to these.
[0027]
Further, regarding the above-mentioned brush, by appropriately setting the bristle cutting (or profile) shape at the free end and the bristle length, the leading end face of the bristle bundle can be formed into a single plane, a mountain cut, or an uneven shape. Can be. Furthermore, different hair bundle configurations may be used at the outer and inner sides of the flocked surface, at the front end and the rear end, and the like.
[0028]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 shows an embodiment of a toothbrush according to the present invention. FIG. 1A is a schematic perspective view of a hair bundle that is implanted into a hair implantation hole in two folds using a flat line, FIG. 1B is a cross-sectional view thereof, and FIG. 1C is a schematic plan view of two adjacent hair implantation holes. It is.
[0029]
In the figure, reference numeral 1 denotes a bristle bundle formed by bundling a plurality of brushes 2. The bristle bundle 1 is folded in two using a flat wire 3 and is driven into a flocking hole 4 of a head portion flocking surface 5. It is fixed by. In the present invention, at the time of the flocking of the bristle bundle 1, the hole edge interval L between the nearest flocking

holes

4 and 4 is set to 1.0 mm or less, and the brush 2 to be transplanted into the bristle holes 4 and 4 is removed. The sum of the cross-sectional areas of the brushes per hole in the folded state is set to be 1.0 mm ² or less.
[0030]
If the hole spacing L between the closest flocking

holes

4 and 4 and the sum total of the cross-sectional areas of the brushes 2 of the bristle bundle 1 to be planted are set to the above values, each of the brushes 2 becomes a tooth and a gum. And the accessibility of the hair tips to the oral disease-prone site is improved. In addition, since the hair bundle 1 is made up of a small number of brushes 2, it is possible to express a continuous movement of a thin hair bundle, which was impossible in the past. Excellent plaque removal and gingival massage functions can be exerted without applying an excessive load.
[0031]
In the above-described embodiment, a case where the hole shape of the flocking hole 4 is oval, the cross-sectional shape of the brush 2 is circular, and the flat wire 3 is driven in a direction orthogonal to the longitudinal direction of the oval-shaped flocking hole 4. However, the hole shape of the flocked hole 4, the cross-sectional shape of the brush 2, and the driving direction of the flat wire 3 are not limited to these. For example, as shown in FIGS. Can be adopted in various ways according to the specifications.
[0032]
FIG. 2A shows an example in which the hole shape of the flocking hole 4 is oval, the cross-sectional shape of the brush 2 is circular, and the flat wire 3 is driven along the longitudinal direction of the flocking hole 4 having an oval shape. FIG. 2B shows an example in which the hole shape of the flocking hole 4 is rectangular, the cross-sectional shape of the brush 2 is circular, and the flat wire 3 is driven along the longitudinal direction of the rectangular flocking hole 4. (C) shows the shape of the flocking hole 4 having a rectangular shape with rounded corners, the brush 2 having a rhombic (so-called diamond-shaped) cross-sectional shape, and the flat wire 3 having a rounded rectangular shape with rounded corners. FIG. 2 (d) shows an example of a case where the hair is driven along the direction, and FIG. 2 (d) shows a predetermined direction of the flocking hole 4 in which the hole shape of the flocking hole 4 is circular, the cross-sectional shape of the brush 2 is circular, and the flat line 3 is circular. FIG. 2 (e) shows an example in which the brush is driven in a vertical direction (in the drawing, the vertical direction). (In the vertical direction in the drawing) the Tairasen 3 predetermined direction by implanting a shows the example in which arranged brush 2 to be a rectangular cross section parallel to the Tairasen 3.
[0033]
【Example】
3 to 26 show specific examples of the toothbrush according to the present invention. FIGS. 27 to 29 show toothbrushes of conventional specifications as comparative examples. Among these Examples and Comparative Examples, Table 1 shows the flocking specifications of Examples 1 to 16 (FIGS. 3 to 18) and Comparative Examples 1 to 3 (FIGS. 27 to 29). Further, for Examples 17 to 24 (FIGS. 19 to 26), the respective flocking specifications are described in the respective drawings. In order to make the description easy to understand, only the planted

holes

4 and 6 are shown, and the hair bundles planted in the planted

holes

4 and 6 are not shown. In each of the drawings, a black flocking hole 6 indicates a conventional flocking hole, and an unfilled white flocking hole 4 indicates a flocking hole satisfying the conditions of the present invention.
[0034]
[Table 1]

[0035]
For each of the toothbrushes of Examples 1 to 24 and Comparative Examples 1 to 3, a cleaning force test using a pseudo plaque and a use test by a specialized panel were performed. Table 2 shows the results. As is clear from the test results, the toothbrush of the present invention is superior to the conventional toothbrush in the plaque removing ability at the cervical region and the pit and fissure and the interdental invasion, and moreover, compared to the conventional toothbrush. It was confirmed that a comfortable feeling of use could be obtained.
[0036]
[Table 2]

[0037]
In addition, each determination of the plaque removal effect, the sensory evaluation, and the comprehensive evaluation in Table 2 was based on the following criteria, respectively.
(1) Plaque removal effect ：: plaque removal rate 80% or more ：: plaque removal rate 50% or more, less than 80% Δ: plaque removal rate 30% or more, less than 50% ×: plaque removal rate 30% Less than
The plaque removal rate was calculated by the following equation. The plaque occupation area was determined by image analysis.
Plaque removal rate (%) = {1− (plaque occupation area after brushing / plaque occupation area before brushing)} × 100
[0039]
(2) Evaluation was performed by 20 panelists specializing in sensory evaluation, and the evaluation result with the largest number of evaluations was determined as the judgment result for the sensory evaluation.
◎: Very good ○: Good △: Neither can be said ×: Not good
(3) Comprehensive evaluation ：: plaque removal effect + total of sensory evaluation ◎ is 3 or more ：: plaque removal effect + total sensory evaluation ◎ is 1 to 2 or ○ is 3 or more △: plaque removal × of the sum of effect and sensory evaluation is 1 to 2
×: The total of × of plaque removing effect + sensory evaluation is 3 or more.
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, at least a part of the flocked holes has a hole edge interval of 1.0 mm or less between any of the closest flocked holes and a flocked flocked hole. The sum of the cross-sectional areas of the brushes per hole in the folded state of the brush is 1.0 mm ² or less, so that it is excellent in the plaque removing function at a site where oral diseases are likely to occur, and has high safety against oral soft tissues. In addition, a toothbrush excellent in appearance discrimination and usability can be obtained.
[0042]
According to the second aspect of the present invention, the flocked holes satisfying the above conditions are arranged at least on a part of the outermost surface of the head portion flocked surface. Properties can be further improved.
[0043]
According to the third aspect of the present invention, as the flocked holes having a hole edge interval of 1.0 mm or less, a flocked hole having a hole shape having a dimension ratio in the long axis direction to the short axis direction larger than 1.0 is used. By devising the direction of the flocking hole, the appearance of the bristle bundle from the side can be changed, and the appearance discrimination of the flocking portion can be improved. Furthermore, by devising the driving direction of the flat line, such as driving a flat line along the short axis direction of the flocking hole, it is possible to make the gap between the flocks and the flocking hole as small as possible, A flocked part with excellent hairiness can be created.
[Brief description of the drawings]
1A and 1B show an embodiment of a toothbrush according to the present invention, wherein FIG. 1A is a schematic perspective view of a hair bundle that is implanted in a hair implantation hole in two using a flat wire, and FIG. FIG. 1C is a schematic plan view of two nearest flocking holes.
FIGS. 2A to 2E are diagrams illustrating another example of the shape of a flocked hole and the state of flocked brush.
FIGS. 3A and 3B show the toothbrush according to the first embodiment, wherein FIG. 3A is a schematic enlarged plan view of a head portion, and FIG.
FIG. 4 is a schematic enlarged plan view of a head portion of the toothbrush according to the second embodiment.
FIG. 5 is a schematic enlarged plan view of a head portion of a toothbrush according to a third embodiment.
FIG. 6 is a schematic enlarged plan view of a head portion of a toothbrush according to a fourth embodiment.
FIG. 7 is a schematic enlarged plan view of a head portion of a toothbrush according to a fifth embodiment.
FIG. 8 is a schematic enlarged plan view of a head portion of a toothbrush according to a sixth embodiment.
FIG. 9 is a schematic enlarged plan view of a head portion of a toothbrush according to a seventh embodiment.
FIG. 10 is a schematic enlarged plan view of a head portion of a toothbrush according to an eighth embodiment.
FIG. 11 is a schematic enlarged plan view of a head portion of a toothbrush according to a ninth embodiment.
FIG. 12 is a schematic enlarged plan view of a head portion of a toothbrush according to a tenth embodiment.
FIG. 13 is a schematic enlarged plan view of a head portion of the toothbrush according to the eleventh embodiment.
FIG. 14 is a schematic enlarged plan view of a head portion of a toothbrush according to a twelfth embodiment.
FIG. 15 is a schematic enlarged plan view of a head portion of a toothbrush according to a thirteenth embodiment.
FIG. 16 is a schematic enlarged plan view of a head portion of the toothbrush according to the fourteenth embodiment.
FIG. 17 is a schematic enlarged plan view of a head portion of the toothbrush according to the fifteenth embodiment.
FIG. 18 is a schematic enlarged plan view of a head portion of the toothbrush according to the sixteenth embodiment.
FIG. 19 is a schematic enlarged plan view of a head portion of the toothbrush according to the seventeenth embodiment.
FIGS. 20A and 20B show a toothbrush according to an eighteenth embodiment, in which FIG. 20A is a schematic enlarged plan view of the entire toothbrush, and FIG.
FIG. 21 is a schematic enlarged plan view of a head portion of the toothbrush according to the nineteenth embodiment.
FIG. 22 is a schematic enlarged plan view of a head portion of a toothbrush according to a twentieth embodiment.
FIG. 23 is a schematic enlarged plan view of a head portion of the toothbrush according to the twenty-first embodiment.
FIG. 24 is a schematic enlarged plan view of a head portion of a toothbrush according to a twenty-second embodiment.
FIG. 25 is a schematic enlarged plan view of a head portion of a toothbrush according to Embodiment 23.
FIG. 26 is a schematic enlarged plan view of a toothbrush according to Embodiment 24.
FIG. 27 is a schematic enlarged plan view of a head portion of a toothbrush according to a conventional example (Comparative Example 1).
FIG. 28 is a schematic enlarged plan view of a head portion of a toothbrush according to a conventional example (Comparative Example 2).
FIG. 29 is a schematic enlarged plan view of a head portion of a toothbrush according to a conventional example (Comparative Example 3).
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS LIST 1 hair bundle 2 brush 3 flat wire 4 flocking hole 5 satisfying the conditions of the present invention 5 head flocking surface 6 flocking hole L of conventional specification

Claims

In a toothbrush in which a bundle of a plurality of brushes is folded and implanted into a hair implanted hole on a head implanted surface using a flat line, a hole between at least a part of the implanted hair and any nearest implanted hair implanted hole is used. toothbrush edge distance is at 1.0mm or less, and wherein the sum of the brush cross sectional area per hole in a state of being folded with bristles that are planted in the plant pores is 1.0mm ² or less .

2. The toothbrush according to claim 1, wherein the flocked holes having a hole edge interval of 1.0 mm or less are arranged at least on an outermost part of the head portion flocked surface. 3.

The flocked hole having a hole shape having a dimension ratio in the long axis direction to the short axis direction larger than 1.0 is used as the flocked hole having a hole edge interval of 1.0 mm or less. toothbrush.