【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯用電子機器に関するものであり、さらに詳しくは、機器本体に電源が入っていない場合でも、外部から情報の取り出しが可能な記憶手段を備えた携帯用電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラ,携帯電話,PDA(Personal Digital Equipment)などの各種の携帯用電子機器が知られている。このような携帯用電子機器は、パーソナルユースを目的としているため販売台数が多く、故障が発生した場合にはメーカーに回収される台数も多い。メーカーは、回収した機器本体から各種の情報を取り出して故障内容を解析し、故障原因を特定する。
【0003】
従来の電子機器には、故障情報を記憶するメモリを機器本体内に設けたものがある(例えば、特許文献1参照)この電子機器では、メンテナンス情報の1つである故障情報を、記憶保持に電源供給が不要なEEPROMに書き込み、故障時にこのEEPROM内の情報を読み出すことで、故障内容を解析できるようにしている。電子機器本体には、例えば、EEPROM内の情報の読み出しができるように通信用コネクタが設けられており、この通信用コネクタに接続されたケーブルを通じて、EEPROMから情報が読み出される。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−12074号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電子機器に電源投入すらできないような場合には、上記通信用コネクタを通じてEEPROM内の情報を読み出すことができない。そのような場合には、機器本体を分解してEEPROMを取り外し、これを専用の読み取り装置にセットして情報を読み出さなければならず、非常にめんどうであった。携帯用電子機器は、上述したように、故障が発生した場合には、解析対象となる機器の台数も多く、特に問題となる。
【0006】
本発明は、機器本体内に記憶されたメインテナンス情報や管理情報の取り出しを、機器本体の電源が入っていない場合でも容易に取り出すことができる携帯用電子機器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の携帯用電子機器は、機器本体の管理情報やメンテナンス情報を記憶するICメモリチップと、このICメモリチップに対して前記機器本体外部から無線によりアクセスできるように電磁波を送受信するアンテナとからなる非接触型ICメモリを前記機器本体内に設けたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、デジタルカメラ10の電気構成の概略を示す。カメラ本体11内には、システムコントローラ12が設けられている。このシステムコントローラ12は、操作部13から入力される操作信号に基づいて、カメラ各部を統括的に制御する。操作部13は、電源ボタン,レリーズボタン,動作モードを切り換えるモード選択ダイヤル,ズーム操作や再生コマの切り換えに使用される十字キーなどの各種操作キーからなる。モード選択ダイヤルによって選択される動作モードとしては、撮影を実行する撮影モード,撮影画像を再生する再生モード,各種設定を行うセットアップモードなどがある。
【0009】
ROM14には、各種制御用のプログラムや設定情報などが記録されており、システムコントローラ12は、これらの情報をROM14から、作業用メモリであるRAM16にロードして、各種の処理を実行する。RAM16としては、例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)が使用される。
【0010】
撮影モードでは、レリーズボタンが押されると、撮像部17によって撮像が行われ、撮像された画像データが、カメラ本体11に着脱自在にセットされるメモリーカード18に記録される。撮像部17は、撮影レンズ,CCDイメージセンサ,ズーミングや焦点調節を行うためのレンズ移動機構,絞り切り換え機構等からなる。
【0011】
CCDイメージセンサは、周知のように、被写体光を光電変換してアナログの撮像信号に変換する。アナログの撮像信号は、A/Dコンバータによってデジタルデータに変換された後、RAM16に一時的に書き込まれる。画像処理部21は、RAM16に書き込まれた画像データに対して、ガンマ補正,シャープネス補正,コントラスト補正等の各種画質補正処理を施した後、処理済みのデータをJPEGなどの圧縮形式で圧縮する。この圧縮された画像データが、メディアコントローラ19によってメモリーカード18に書き込まれる。
【0012】
再生モードでは、メモリーカード18から画像が読み出されて、画像処理部21において、伸張処理がされた後リサイズ処理が施され、画素数の少ない表示用画像データが作成される。この表示用画像データがRAM16内のVRAMエリアに書き込まれる。ビデオエンコーダ22は、表示用画像データをアナログのコンポジット信号に変換してLCD23に出力する。これによりLCD23に画像が再生表示される。
【0013】
USB(Universal Serial Bus)コネクタ26は、USBケーブルを通じて、パーソナルコンピュータなどの外部機器との間で通信を行うための通信用コネクタである。USB規格は、パーソナルコンピュータとその周辺機器との間の標準的な通信インターフェースの1つである。このUSBコネクタ26を介して、メモリーカード18内の画像データをパーソナルコンピュータに転送したり、その反対に、パーソナルコンピュータからメモリーカード18にデータを転送したりすることができる。
【0014】
USBコントローラ27は、USBコネクタ26を経由して行われるデータ転送を制御する。USBケーブルによってデジタルカメラ10とパーソナルコンピュータとが接続されると、USBコントローラ27がパーソナルコンピュータと接続されたことを検知して、デジタルカメラ10の動作モードが自動的に通信モードに切り換えられる。なお、通信用インターフェースの規格としては、USB規格の他にも、IEEE1394規格など各種のものがあり、それらの規格に応じた通信用コネクタを使用してもよい。
【0015】
電源回路28は、本体11に着脱自在にセットされるバッテリ29や、商用電源から供給された電源を本体11内の各部に分配する。電源入力端子31は、商用電源から給電を受ける際にACアダプタが接続される端子である。
【0016】
本体11内には、カメラ本体11のメインテナンス情報を記録するための記憶手段として非接触型ICメモリ36が設けられている。非接触型ICメモリ36は、周知のように、無線タグやICカード等に使用される小型メモリであり、近年、電磁波を媒体にして交信することにより各種の認証を行うRFID(Radio Frequency Identification System )システムの構成要素として広く普及しつつある。このように、非接触型ICメモリ36は、小型であるため、狭い設置スペースに設けることができる。
【0017】
非接触型ICメモリ36は、情報を記憶するICメモリチップ37と、このICメモリチップ37に無線によりアクセスできるように電磁波を送受信するアンテナ部38とからなる。システムコントローラ12には、この非接触型ICメモリ36に情報を書き込むためにアンテナ部38に対して電磁波を送信するアンテナ41が接続されている。システムコントローラ12は、アンテナ41を介して非接触型ICメモリ36に情報を書き込む。この書き込まれた情報は、ICメモリリーダ43を使用して、カメラ本体11外部から取り出すことができる。ICメモリリーダ43は、非接触型メモリ36との間で電磁波を送受信することにより、ICメモリチップ37内の情報を読み取る。
【0018】
ICメモリチップ37としては、記憶保持動作に給電が不要な不揮発性メモリが使用される。ICメモリチップ37へ情報を書き込んだり、そこに書き込まれた情報を読み取る場合など、非接触型ICメモリ36を動作させるための電力は、アンテナ41やICメモリリーダ43から送信される電磁波をキャリアとして供給される。このため、デジタルカメラ10の電源が入らないような場合でも、デジタルカメラ10を分解することなく、ICメモリチップ37内の情報を簡単に取り出すことができる。
【0019】
非接触型ICメモリ36の交信距離は電磁波の種類やその強弱によって異なるが、おおよそ数mm程度〜数十センチ程度の範囲である。どの程度の交信距離を持つ非接触型ICメモリ36を使用するかは、非接触型ICメモリ36を設ける場所等によって適宜決められる。また、非接触型メモリ36には、ICメモリチップ37にCPUが内蔵されているCPU内蔵型とCPUが内蔵されていない非内蔵型のものがあるが、いずれを使用してもよい。
【0020】
メインテナンス情報とは、カメラ本体11の修理や整備,故障内容の解析等をするためにメーカーが使用する情報である。図2は、ICメモリチップ37に書き込まれるメインテナンス情報を説明するための概念図である。システムコントローラ12は、本体11内の各部から故障信号が入力されると、故障が発生したと判定し、例えば、「ズームモータ異常発生」というように、その故障情報を非ICメモリチップ37に書き込む。図2上では、故障情報を文字情報として表現しているが、実際には、故障情報は故障の内容によってコード化されてメモリ上に記録される。これにより、故障が発生した場合には、この故障情報を取り出すことで、故障内容の解析を容易に行うことができる。
【0021】
しかし、故障には、システムコントローラ12に故障信号が入力される故障の他に、例えば、電源回路の故障など、システムコントローラ12に故障信号が入力されない故障もある。そのような故障が発生した場合には、システムコントローラ12が故障と判定しないため、ICメモリチップ37には何の情報も記録されない。その場合には、故障内容の解析が非常に困難なものになる。
【0022】
そこで、デジタルカメラ10では、メインテナンス情報として、故障情報に加えて、動作履歴情報を書き込むようにしている。ここで、動作履歴情報とは、デジタルカメラ10のある時点での状態に関する情報であるステータス情報や、撮影動作、再生動作などデジタルカメラ10が動作した事実に関する情報をいう。
【0023】
ステータス情報は、例えば、撮影モード,再生モード,セットアップモード,PCとの通信モードなど、現在選択されている動作モードの情報や、電源電圧が正常か否かなどの電圧情報などからなる。このステータス情報は、所定時間間隔で記録される他、動作モードが切り換えられたときなど予め定められた操作が行われたときに記録される。ステータス情報を記録する時間間隔は予め設定されており、タイマ44がその時間を測定し、計時信号がシステムコントローラ12に入力される。撮影や再生が実行された場合には、その事実とコマ番号とが記録される。例えば、コマNO1の撮影が実行された場合には、「撮影:コマNO1」と記録される。このように、動作事実とともにコマ番号を記録しておくことで、画像データと故障との関連性を調べることができるようにしている。これら動作履歴情報も、故障情報と同様に、コード化されて記録される。
【0024】
このように、動作履歴情報を記憶することで、故障情報が記録されないような故障の場合でも、故障が発生するまでの経過を把握できるようになるので、故障内容の解析が比較的容易になる。なお、動作履歴を記録する際に、システムコントローラ12で計時されるシステム時刻を記録するようにしてもよい。
【0025】
ただし、ICメモリチップ37の容量にも制限があるので、動作履歴情報や故障情報をすべて記録しておくことはできない。そのため、容量一杯まで情報が書き込まれたら、先頭アドレスから上書き更新していくとよい。メモリのデータ格納形式としては、先頭アドレスと最後のアドレスとを論理的に接続して複数のデータ格納位置を環状に配列したリングバッファ形式にするとよい。
【0026】
上記構成による作用について、図3に示すフローチャートに従って説明する。デジタルカメラ10の電源をオンすると、メインテナンス情報の記録が開始される。タイマ44の計時により、所定時間が経過する毎に、非接触型ICメモリ36にステータス情報が書き込まれる。また、モード切り換えが行われた時など所定の操作が行われたときにも、ステータス情報が書き込まれる。そして、撮影や再生が実行されると、その動作事実がコマ番号とともに記録される。さらに、システムコントローラ12に故障信号が入力されると、故障情報が書き込まれる。このメインテナンス情報の記録は、電源がオフされるまで継続される。
【0027】
なお、上記実施形態では、非接触型ICメモリに記録する情報として、メインテナンス情報を例に説明したが、メインテナンス情報で無くてもよく、例えば、機器本体のモデルNo,製造番号,生産ロット番号,製造月日や出荷日付などの管理情報を記録してもよい。こうすれば、機器本体の電源を投入することなく、機器外部から簡単に管理情報を取り出すことができるから、生産管理,販売管理,出荷管理等の管理作業を容易に行うことができる。
【0028】
上記実施形態では、携帯用電子機器として、デジタルカメラを例に説明したが、デジタルカメラの他、フイルムカメラ,携帯電話やPDA端末などの携帯端末,ノート型パーソナルコンピュータ,パーソナルユースを目的としたプリンタなどの携帯可能な小型の各種電子機器に、本発明を適用することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の携帯用電子機器は、機器本体の管理情報やメンテナンス情報を記憶するICメモリチップと、このICメモリチップに対して前記機器本体外部から無線によりアクセスできるように電磁波を送受信するアンテナとからなる非接触型ICメモリを前記機器本体内に設けたから、機器本体内に記憶されたメインテナンス情報や管理情報を、機器本体に電源が入っていない場合でも容易に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】携帯用電子機器の電気構成を示すブロック図である。
【図2】ICメモリチップ内に記録される情報の説明図である。
【図3】メインテナンス情報の記録手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
36 非接触型ICメモリ
37 ICメモリチップ
38 アンテナ部
43 ICメモリリーダ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a portable electronic device, and more particularly to a portable electronic device including a storage unit that can extract information from the outside even when the power of the device main body is not turned on.
[0002]
[Prior art]
Various portable electronic devices such as a digital camera, a mobile phone, and a PDA (Personal Digital Equipment) are known. Since such portable electronic devices are intended for personal use, they are sold in large numbers, and in the event of a failure, many are collected by manufacturers. The manufacturer extracts various types of information from the collected device body, analyzes the content of the failure, and identifies the cause of the failure.
[0003]
Some conventional electronic devices are provided with a memory for storing failure information in the device main body (see, for example, Patent Document 1). In this electronic device, failure information that is one piece of maintenance information is stored and retained. The contents of the failure can be analyzed by writing to an EEPROM that does not require power supply and reading the information in the EEPROM at the time of failure. For example, the electronic device main body is provided with a communication connector so that information in the EEPROM can be read out, and information is read out from the EEPROM through a cable connected to the communication connector.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 5-12074
[Problems to be solved by the invention]
However, when the electronic device cannot be turned on, information in the EEPROM cannot be read through the communication connector. In such a case, it is necessary to disassemble the device main body, remove the EEPROM, set it in a dedicated reader, and read the information, which is very troublesome. As described above, portable electronic devices are particularly problematic when a failure occurs, because the number of devices to be analyzed is large.
[0006]
An object of the present invention is to provide a portable electronic device that can easily extract maintenance information and management information stored in a device main body even when the power of the device main body is not turned on.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the portable electronic device of the present invention is capable of wirelessly accessing an IC memory chip that stores management information and maintenance information of the device body, and the IC memory chip from outside the device body. A non-contact type IC memory comprising an antenna for transmitting and receiving electromagnetic waves is provided in the device body.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows an outline of the electrical configuration of the digital camera 10. A system controller 12 is provided in the camera body 11. The system controller 12 comprehensively controls each part of the camera based on an operation signal input from the operation unit 13. The operation unit 13 includes a power button, a release button, a mode selection dial for switching operation modes, and various operation keys such as a cross key used for zoom operation and switching of playback frames. The operation mode selected by the mode selection dial includes a shooting mode for performing shooting, a playback mode for playing back shot images, and a setup mode for performing various settings.
[0009]
The ROM 14 stores various control programs, setting information, and the like. The system controller 12 loads the information from the ROM 14 to the RAM 16 that is a working memory, and executes various processes. As the RAM 16, for example, an SDRAM (Synchronous Dynamic Random Access Memory) is used.
[0010]
In the shooting mode, when the release button is pressed, an image is picked up by the image pickup unit 17 and the picked-up image data is recorded in a memory card 18 that is detachably set in the camera body 11. The imaging unit 17 includes a photographing lens, a CCD image sensor, a lens moving mechanism for zooming and focus adjustment, an aperture switching mechanism, and the like.
[0011]
As is well known, a CCD image sensor photoelectrically converts subject light and converts it into an analog imaging signal. The analog imaging signal is converted into digital data by an A / D converter and then temporarily written in the RAM 16. The image processing unit 21 performs various image quality correction processes such as gamma correction, sharpness correction, and contrast correction on the image data written in the RAM 16, and then compresses the processed data in a compression format such as JPEG. The compressed image data is written to the memory card 18 by the media controller 19.
[0012]
In the reproduction mode, an image is read from the memory card 18 and subjected to a resize process after being decompressed in the image processing unit 21 to generate display image data with a small number of pixels. This display image data is written into the VRAM area in the RAM 16. The video encoder 22 converts the display image data into an analog composite signal and outputs it to the LCD 23. As a result, the image is reproduced and displayed on the LCD 23.
[0013]
A USB (Universal Serial Bus) connector 26 is a communication connector for communicating with an external device such as a personal computer through a USB cable. The USB standard is one of standard communication interfaces between a personal computer and its peripheral devices. The image data in the memory card 18 can be transferred to the personal computer via the USB connector 26, and conversely, the data can be transferred from the personal computer to the memory card 18.
[0014]
The USB controller 27 controls data transfer performed via the USB connector 26. When the digital camera 10 and the personal computer are connected by the USB cable, it is detected that the USB controller 27 is connected to the personal computer, and the operation mode of the digital camera 10 is automatically switched to the communication mode. In addition to the USB standard, there are various types of communication interface standards such as the IEEE 1394 standard, and communication connectors according to these standards may be used.
[0015]
The power supply circuit 28 distributes the battery 29 detachably set to the main body 11 and the power supplied from the commercial power supply to each part in the main body 11. The power input terminal 31 is a terminal to which an AC adapter is connected when receiving power from a commercial power source.
[0016]
A non-contact type IC memory 36 is provided in the main body 11 as a storage means for recording maintenance information of the camera main body 11. As is well known, the non-contact type IC memory 36 is a small memory used for a wireless tag, an IC card, and the like. Recently, an RFID (Radio Frequency Identification System) that performs various kinds of authentication by communicating using electromagnetic waves as a medium. ) It is becoming widespread as a system component. Thus, since the non-contact type IC memory 36 is small, it can be provided in a narrow installation space.
[0017]
The non-contact type IC memory 36 includes an IC memory chip 37 that stores information and an antenna unit 38 that transmits and receives electromagnetic waves so that the IC memory chip 37 can be accessed wirelessly. The system controller 12 is connected to an antenna 41 that transmits electromagnetic waves to the antenna unit 38 in order to write information in the non-contact type IC memory 36. The system controller 12 writes information into the non-contact type IC memory 36 via the antenna 41. This written information can be taken out of the camera body 11 using the IC memory reader 43. The IC memory reader 43 reads information in the IC memory chip 37 by transmitting and receiving electromagnetic waves to and from the non-contact type memory 36.
[0018]
As the IC memory chip 37, a non-volatile memory that does not require power supply for the memory holding operation is used. The power for operating the non-contact type IC memory 36, such as when writing information to the IC memory chip 37 or reading the information written there, uses electromagnetic waves transmitted from the antenna 41 or the IC memory reader 43 as carriers. Supplied. Therefore, even when the digital camera 10 is not turned on, the information in the IC memory chip 37 can be easily taken out without disassembling the digital camera 10.
[0019]
The communication distance of the non-contact type IC memory 36 varies depending on the type of electromagnetic wave and its strength, but is in the range of about several millimeters to several tens of centimeters. The communication distance with which the contactless IC memory 36 is used is appropriately determined depending on the location where the contactless IC memory 36 is provided. The non-contact type memory 36 includes a CPU built-in type in which the CPU is built in the IC memory chip 37 and a non-built-in type in which the CPU is not built-in. Any of these may be used.
[0020]
The maintenance information is information used by the manufacturer for repair and maintenance of the camera body 11, analysis of the failure content, and the like. FIG. 2 is a conceptual diagram for explaining maintenance information written in the IC memory chip 37. When a failure signal is input from each part in the main body 11, the system controller 12 determines that a failure has occurred and writes the failure information to the non-IC memory chip 37, for example, “Zoom motor abnormality occurred”. . In FIG. 2, the failure information is expressed as character information. Actually, however, the failure information is encoded according to the content of the failure and recorded on the memory. Thereby, when a failure occurs, the failure content can be easily analyzed by extracting the failure information.
[0021]
However, the failure includes not only a failure in which a failure signal is input to the system controller 12, but also a failure in which a failure signal is not input to the system controller 12, such as a failure of a power supply circuit. When such a failure occurs, no information is recorded in the IC memory chip 37 because the system controller 12 does not determine that there is a failure. In that case, analysis of the failure content becomes very difficult.
[0022]
Therefore, the digital camera 10 writes operation history information in addition to failure information as maintenance information. Here, the operation history information refers to status information that is information about the state of the digital camera 10 at a certain point in time, and information about the fact that the digital camera 10 has operated, such as a shooting operation and a reproduction operation.
[0023]
The status information includes, for example, information on the currently selected operation mode such as a shooting mode, a reproduction mode, a setup mode, and a communication mode with a PC, voltage information such as whether the power supply voltage is normal, and the like. This status information is recorded at predetermined time intervals, and is recorded when a predetermined operation is performed such as when the operation mode is switched. The time interval for recording the status information is set in advance, the timer 44 measures the time, and a time measurement signal is input to the system controller 12. When shooting or playback is performed, the fact and the frame number are recorded. For example, when shooting of frame NO1 is executed, “shooting: frame NO1” is recorded. Thus, by recording the frame number together with the operation fact, the relationship between the image data and the failure can be examined. The operation history information is also encoded and recorded in the same manner as the failure information.
[0024]
As described above, by storing the operation history information, it becomes possible to grasp the progress until the failure occurs even in the case of a failure for which failure information is not recorded, so that the analysis of the failure content becomes relatively easy. . When recording the operation history, the system time measured by the system controller 12 may be recorded.
[0025]
However, since the capacity of the IC memory chip 37 is also limited, it is not possible to record all operation history information and failure information. Therefore, when information is written to the full capacity, it is better to overwrite and update from the top address. As a data storage format of the memory, it is preferable to use a ring buffer format in which a plurality of data storage positions are circularly arranged by logically connecting a head address and a last address.
[0026]
The effect | action by the said structure is demonstrated according to the flowchart shown in FIG. When the power of the digital camera 10 is turned on, maintenance information recording is started. The status information is written in the non-contact type IC memory 36 every time a predetermined time elapses due to the timing of the timer 44. The status information is also written when a predetermined operation is performed, such as when the mode is switched. When shooting or playback is performed, the operation fact is recorded together with the frame number. Further, when a failure signal is input to the system controller 12, failure information is written. This recording of maintenance information is continued until the power is turned off.
[0027]
In the above embodiment, the maintenance information is described as an example of information to be recorded in the non-contact type IC memory. However, the maintenance information may not be the information, for example, the model number, the manufacturing number, the production lot number, Management information such as manufacturing date and shipping date may be recorded. In this way, management information can be easily extracted from the outside of the device without turning on the power of the device body, so that management operations such as production management, sales management, and shipping management can be easily performed.
[0028]
In the above embodiment, a digital camera has been described as an example of a portable electronic device. However, in addition to a digital camera, a portable terminal such as a film camera, a cellular phone or a PDA terminal, a notebook personal computer, a printer for personal use The present invention can be applied to various portable small electronic devices such as the above.
[0029]
【The invention's effect】
As described above in detail, the portable electronic device according to the present invention is capable of wirelessly accessing an IC memory chip that stores management information and maintenance information of the device main body, and the IC memory chip from outside the device main body. Since a non-contact type IC memory comprising an antenna for transmitting and receiving electromagnetic waves is provided in the device body, maintenance information and management information stored in the device body can be easily retrieved even when the device body is not turned on. be able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing an electrical configuration of a portable electronic device.
FIG. 2 is an explanatory diagram of information recorded in an IC memory chip.
FIG. 3 is a flowchart showing a procedure for recording maintenance information.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Digital camera 36 Non-contact type IC memory 37 IC memory chip 38 Antenna part 43 IC memory reader