JP2004112096A - Mobile communication terminal and control module thereof, and synchronization judgement program - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば無線アクセス方式ととしてCDMA(Code Division Multiple Access)方式を採用した移動通信システムで使用される移動通信端末とその制御モジュール及び同期外れ判定プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
CDMA方式を採用した移動通信システムでは、基地局と移動通信端末との間で個別チャネル(DCH:Dedicated Channel)を使用して情報通信が行われる。その際移動通信端末では、通信に先立ち個別チャネルに対し同期判定(In−Sync)処理が実行され、また通信開始後においては同期外れ(Out−of−Sync)の判定処理が実行される。
【0003】
例えば、W−CDMA方式を採用する移動通信システムの移動通信端末では、3GPP TS25.214 V4.1.0(2001−6) 4.3.1.2 Downlink Synchronisation primitivesに規定されるように、同期判定及び同期外れの検出を2つのフェーズにより行っている。
【0004】
(1)First Phase
First Phaseは、上位レイヤにより下り個別チャネルの確立が確認されてから、160msec 後まで続く。First PhaseではIn−Sync 判定のみを行い、Out−of−Sync判定とその報告は行わない。
In−Syncの判定処理は、DPCCH(Dedicated Physical Control Channel)の受信品質(Quality)が160msecの期間に亘り連続してしきい値Qin より良好な場合に、in−sync と判定して上位レイヤに通知する。
【0005】
(2)Second Phase
Second Phaseは、上位レイヤにより個別チャネルのリンク確立が確認されてから160msec 後に開始される。
【0006】
[Out−of−Sync判定]
Out−of−Syncの判定処理は、下記の条件(a)と(b)のいずれかを満たした場合((a) or (b))にOut−of−Syncと判定する。
(a) DPCCH の受信品質(Quality)が160msecの期間に亘り連続してしきい値Qoutより劣化したとき。
(b) 受信したTrCH(Transport Channel)において、受信された最新の20個のTB(Transport Brock)のCRC(Cyclic Redundancy Check)がすべてエラー(b−1)となり、かつ上記TBを受信する直前の160msecの期間に受信したTBのCRCがすべてエラー(b−2)のとき。
但し、(b) の条件はGuided Detectionを使用せず、No TFCIの場合は満たす必要はない。また、(b) の条件はTBを受信していない場合は満たす必要はない。
【0007】
[In−Sync判定]
In−Sync の判定処理は、以下の条件(a)、(b)の両方を満たした場合((a) and (b))にIn−Sync と判定される。
(a) DPCCHの受信品質(Quality)が160msec の期間に亘り連続してしきい値Qinより良好のとき。
(b) 受信したTrCHにおいて、現在のフレームにおけるTTI(Transmission TimeInterval)、つまり無線インタフェース上にレイヤ1によりTrasport Block Setが転送される時間間隔内において、最低1つのTBが伝送エラー無し(CRC−OK)として受信されたとき。
但し、(b) の条件はGuided Detectionを使用せず、No TFCIの場合には満たす必要がない、また(b) の条件はTBを受信していない場合は満たす必要はない。
【0008】
【非特許文献】
3GPP TS25.214 V4.1.0(2001−6) 4.3.1.2 Downlink Synchronisation primitives
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような同期外れ検出方式を採用した移動通信端末には、次のような解決すべき課題があった。
【0010】
すなわち、回線交換系の通信種別(ベアラ)であるテレビ電話通信やAMR(Adaptive Multi Rate)符号化方式を使用した音声通信では基地局からTBが連続的に送信されるのに対して、パケット通信ではTBが間欠的に送信される場合がある。このため、例えばパケット受信中の同期外れの判定を上記Second Phase のOut−of−Sync判定の条件(b) に従って行うと、160msec の期間に亘りパケットの受信がなかった後で、複数の無線フレームで受信されたTBがフェージング等による瞬間的なBLER(Block Error Rate)の劣化の影響により連続して伝送エラーあり(CRC−NG)になると、この時点で即時Out−of−Syncと判定されてしまう。
【0011】
特に、高い伝送レート(例えば384kbps )でパケットを受信する場合には、1無線フレーム(10ms)当たり最大12個のTBが多重される。この場合、160msec の期間以上に亘りTBの受信がない状態が続いた後で、高々2無線フレーム(20msec)の期間に受信されたデータ(24個のTB)がCRC−NGになっただけで、即時Out−Of−Syncと判定されてしまう。
【0012】
3GPPに準拠した移動通信システムでは、一旦Out−Of−Syncと判定されると、同期判定処理が実行されてIn−Sync と判定されるまで、移動通信端末は最短でも160msecの期間は基地局への送信を停止する。このような場合、移動通信端末から基地局へ制御データ(例えばRLC−AckやTCP−Ack)を送信できなくなり、結果的にパケット受信のスループットが低下してしまう。また、呼が切断され易くなって通信接続率の低下、延いてはデータ伝送効率の劣化を招く。
【0013】
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、同期外れの判定を通信種別に応じてより適切に行えるようにし、これにより不必要な同期判定処理を減らして送信停止期間を無くすことで、受信スループットの向上と呼切断率の低減を可能とし、データ伝送効率の向上を図った移動通信端末とその制御モジュール及び同期判定プログラムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためにこの発明は、個別チャネル受信中に伝送誤りを有するデータブロックが第1の数以上受信されたか否かを判定する第1の誤り判定手段と、この第1の誤り判定手段により伝送誤りを有する第1の数以上のデータブロックが検出されたと判定された場合に、当該データブロックに先行する所定の期間にデータブロックの受信の有無と伝送誤りの有無を判定する第2の誤り判定手段とに加え、上記個別チャネルを使用する通信の種別を判定する通信種別判定手段を新たに備える。そして、この通信種別判定手段の判定結果と、上記各誤り判定手段の判定結果とに基づいて、同期外れの有無を判定するようにしたものである。
【0015】
具体的には、あるタイミングで伝送誤りを有する第1の数以上のデータブロックが検出され、かつ当該タイミングに先行する所定期間に伝送誤りを有する第2の数以上のデータブロックが検出された場合には、通信種別にかかわらず同期外れと判定する。これに対し、あるタイミングで伝送誤りを有する第1の数以上のデータブロックが検出されても、当該タイミングに先行する所定期間にデータブロックの受信がなかった場合には、通信種別の判定結果を参照して同期外れの有無を判定する。すなわち、判定結果がパケット通信の場合には同期外れではないと判定する。
【0016】
したがってこの発明によれば、データブロックの伝送誤りだけでなく、通信種別がデータを連続的に伝送する回線交換型の通信であるか或いはデータを間欠的に伝送するパケット通信であるかを考慮して、同期外れの有無が判定される。このため、パケット通信を行っている状態で、一定期間以上データブロックの受信がない状態が続いた後で受信されたデータブロックが偶然に伝送誤りとなったような場合には、これを即時同期外れと判定しないようにすることができる。
【0017】
先に述べたように移動通信システムには、移動通信端末で一旦同期外れが検出されると、同期判定処理により同期が再確立されたことが検出されるまで、送信動作を停止するように定められたシステムがある。この種のシステムの移動通信端末では、パケット伝送中に同期外れが頻発するとその都度同期判定処理のためにデータ送信動作が停止され、この結果パケット通信のスループットの低下と呼切断率の増加を招き非常に好ましくない。
【0018】
これに対し本発明では、パケット通信の場合には安易に同期外れと判定されないようになるので、パケット通信のスループットを高く保持することができ、かつ呼切断の発生を低減して通信接続率、延いてはデータ伝送効率を高く保つことができる。
【0019】
一方、通信種別がパケット通信の場合であっても、また回線交換型の通信の場合であっても、あるタイミングで伝送誤りを有する一定数以上のデータブロックが検出され、かつ先行する所定期間でも同様に伝送誤りを有するデータブロックが検出されていた場合には、即時同期外れと認定される。このため、真の同期外れについては見逃すことなく確実かつ迅速に判定することができる。
【0020】
また、個別チャネルの受信中に、当該個別チャネルにより伝送される特定のデータの受信品質を検出し、この検出された受信品質が予め設定した期間に亘り連続してしきい値以下に低下した場合には、先に述べた通信種別と伝送誤りに基づく同期外れの判定結果にかかわらず同期外れと判定する。このようにすることで、個別チャネルの受信品質が一定期間以上に亘り劣化した場合には、伝送誤りの判定に頼ることなく即時同期外れと判定することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明に係わる移動通信端末の一実施形態を示す回路ブロック図である。
【0022】
図示しない基地局から送信された無線信号は、アンテナ1で受信されたのち送受信モジュールRUに入力される。送受信モジュールRUは、アンテナ共用器(DUP)2と、受信回路(RX)3と、周波数シンセサイザ(SYN)4と、送信回路(TX)5とから構成される。受信回路3は、アンテナ共用器(DUP)2を介して入力された無線信号を、周波数シンセサイザ4から出力された局部発振信号とミキシングして中間周波信号に周波数変換する。そして、この中間周波信号を直交復調して受信ベースバンド信号を出力する。なお、上記周波数シンセサイザ4から発生される局部発振信号の周波数は、主制御部12から発生される周波数制御信号SYCによって指示される。
【0023】
上記受信ベースバンド信号は、ベースバンドユニットBUのCDMA信号処理部6に入力される。CDMA信号処理部6はRAKE受信機を備える。RAKE受信機では、上記受信ベースバンド信号に含まれるマルチパスの受信信号がそれぞれ拡散符号により逆拡散処理される。そして、この逆拡散処理されたマルチパスの受信信号は位相を合わされたのち相互に合成される。この結果、所定の伝送フォーマットの受信データが得られる。そして、この受信データは制御データとユーザデータとに分離され、制御データは主制御部12に、一方ユーザデータは圧縮伸長処理部(以後コンパンダと称する)7にそれぞれ入力される。
【0024】
コンパンダ7は、上記CDMA信号処理部6から出力されたユーザデータを多重分離部によりメディアごとに分離する。そして、この分離された各メディアのデータに対しそれぞれ復号処理を行う。例えばユーザデータにオーディオデータが含まれていれば、このオーディオデータをスピーチコーデックにより復号する。また、ユーザデータにビデオデータが含まれていれば、このビデオデータをビデオコーデックにより復号する。これらの復号処理により得られたディジタルオーディオ信号は、PCM(Pulse Code Modulation)符号処理部(以後PCMコーデックと称する)8に、またディジタルビデオ信号は主制御部12にそれぞれ入力される。さらに、ユーザデータに電子メール等のテキストデータが含まれている場合には、このテキストデータはコンパンダ7から主制御部12に入力される。
【0025】
PCMコーデック8は、コンパンダ7から出力されたディジタルオーディオ信号をPCM復号処理してアナログオーディオ信号を出力する。このアナログオーディオ信号は、受話増幅器9にて増幅されたのちスピーカ10から拡声出力される。
【0026】
主制御部12は、上記コンパンダ7から出力されたディジタルビデオ信号を、ビデオメモリを利用して表示部15のLCD表示器に表示する。また主制御部12は、インターネット上のサイトからダウンロードされたウェブデータや、電子メール等のテキストデータを、記憶部13の受信データ記憶エリアに一旦保存すると共に、LCD表示器に表示する。なお、留守番モードが設定されている場合には、主制御部12は上記コンパンダ7において復号処理する前のオーディオデータ及びビデオデータを取り込んで、これらのデータを記憶部13の留守番記録エリアに記憶させる。
【0027】
一方、マイクロホン11に入力された話者の音声信号は、送話増幅器18により適正レベルまで増幅されたのち、PCMコーデック8によりPCM符号化処理が施され、ディジタルオーディオ信号となってコンパンダ7に入力される。また、図示しないカメラにより撮像されたビデオ信号は、主制御部12によりディジタル化されてコンパンダ7に入力される。なお、主制御部12において作成された電子メール等のテキストデータも、主制御部12からコンパンダ7に入力される。
【0028】
コンパンダ7は、AMR方式に従い送話音声信号の符号化処理を行う。すなわち、PCMコーデック8から出力されたディジタルオーディオ信号より入力音声のエネルギ量を検出し、この検出結果に基づいて送信データレートを決定する。そして、上記ディジタルオーディオ信号を上記送信データレートに応じたフォーマットの信号に符号化し、これによりオーディオデータを生成する。また、主制御部12から出力されたディジタルビデオ信号を符号化してビデオデータを生成する。そして、これらの音声データ及び画像データを多重分離部で所定の伝送フォーマットに従いパケット化し、この送信データをCDMA信号処理部6へ出力する。なお、主制御部12から電子メール等のテキストデータが出力された場合にも、このテキストデータを上記送信データに多重化する。
【0029】
CDMA信号処理部6は、上記コンパンダ7から出力された送信ユーザデータと、主制御部12から出力された送信制御データを、拡散符号を用いてスペクトラム拡散処理することで多重する。そして、その多重化された送信データを送受信モジュールRUの送信回路(TX)5へ供給する。送信回路5は、上記CDMA信号処理部6から供給された送信データを、例えばQPSK方式等のディジタル変調方式を使用して変調する。そして、このディジタル変調により生成された送信信号を、周波数シンセサイザ4から発生される局部発振信号と合成して無線信号に周波数変換する。そして、主制御部12により指示される送信電力レベルとなるように上記無線信号を高周波増幅する。この増幅された無線信号は、アンテナ共用器2を介してアンテナ1に供給され、このアンテナ1から接続中の基地局へ向けて送信される。
【0030】
入力部14には、ダイヤルキーに加え、送信キー、終了キー、電源キー、音量調節キー、モード指定キー等の機能キーが設けられている。また表示部15には、先に述べたLCD表示器に加えLEDが設けられている。LCD表示器には、上記送受信ビデオデータやメールデータの他に、電話帳の情報や通信相手ユーザが使用する端末の電話番号、送受信履歴、自端末の動作状態等も表示される。またLEDは、着信の報知やバッテリ16の充電状態を表示するために使用される。なお、17は電源回路であり、バッテリ16の出力をもとに所定の動作電源電圧Vccを生成して各回路部に供給する。
【0031】
ところで、上記CDMA信号処理部6には受信状態監視部61が設けてある。この受信状態監視部61は、受信信号について無線フレーム(10msec)ごとにDPCCH(Dedicated Physical Control Channel)の受信レベル(受信品質)の測定を行う。DPCCHは、パイロットシンボルや送信電力の閉ループ制御のための制御データTPCbit等を伝送するための物理制御チャネルである。
【0032】
またそれと共に受信状態監視部61は、無線フレーム(10msec)ごとに、TrCH(Transport Channel)として受信されるTB(Transport Brock)の数をカウントすると共に、受信されたTBのCRC(Cyclic Redundancy Check)をもとに伝送誤りの有無を検出する。そして、上記DPCCHの受信レベルの測定値、受信したTBの数とその伝送誤りの有無の検出結果を、受信状態の検出情報としてテーブルにまとめ、この検出テーブルを主制御部12に通知する。
【0033】
主制御部12はマイクロプロセッサを備える。そして、この発明に係わる新たな制御機能として、通信種別判定機能12aと、伝送誤り判定機能12bと、同期外れ判定機能12cとを備えている。なお、これらの各判定機能12a,12b,12cはいずれもプログラムを上記マイクロプロセッサに実行させることにより実現される。
【0034】
通信種別判定機能12aは、基地局との間で個別チャネル(DCH:Dedicated Channel)を使用して通信を行う際に、通信リンク確立時にこの通信の種別つまりベアラを判定する。判定対象のベアラとしては、パケット通信と非パケット通信とがある。パケット通信は、例えばインターネット上のサイトからウェブデータをダウンロードする場合や、電子メールを送受信する場合に使用される。これに対し非パケット通信は、例えばAMR方式を使用する音声電話通信やテレビ電話通信等の回線交換系の通信を使用する場合に使用される。
【0035】
伝送誤り判定機能12bは、上記CDMA信号処理部6の受信状態監視部61から通知された検出テーブルの内容、つまり受信したTBの数と伝送誤りの有無の検出結果をもとに、無線フレームごとにTBの受信の有無と伝送誤りを有するTBの有無をそれぞれ判定する。そして、最新の無線フレームの判定結果と、この最新フレームに対し先行する所定の期間(例えば160msec )分に相当する16個の無線フレームの判定結果を、判定テーブルに保存する。この判定テーブルに保存された判定結果は、新たな無線フレームの判定結果が得られるごとに更新する。
【0036】
同期外れ判定機能12cは、上記通信種別判定機能12aによるベアラの判定結果と、上記受信状態監視部61から通知された検出テーブルの記憶情報と、上記伝送誤り判定機能12bにより作成された判定テーブルの記憶情報とに基づいて、次の複数の判定処理を実行する。
(1)受信されたDPCCHのQualityをしきい値Qoutと比較し、DPCCHの受信品質(Quality)が所定期間(例えば160msec )連続してしきい値Qoutより劣化した時点で、上記通信種別判定機能12aによるベアラの判定結果及び上記判定テーブルの記憶情報にかかわらず、同期外れ(Out−of−Sync)と判定する。
【0037】
(2)受信中のTrCHについて、受信された最新の20個のTBのCRCがすべてエラーとなり、かつその直前の160msec の期間に受信されたTBのCRCがすべてエラーの場合に、上記通信種別判定機能12aによるベアラの判定結果にかかわらず、同期外れ(Out−of−Sync)と判定する。
【0038】
(3)受信中のTrCHについて、受信された最新の20個のTBにおいてCRCがすべてエラーとなり、かつその直前の160msec の期間にTBがまったく受信されなかった場合には、上記通信種別判定機能12aによるベアラの判定結果を参照する。そして、ベアラの判定結果がパケット通信の場合には、同期外れ(Out−of−Sync)ではないと判定する。
【0039】
次に、以上のように構成された移動通信端末による個別チャネルの同期外れ判定動作を説明する。図2及び図3はその制御手順と制御内容を示すフローチャート、図4及び図5は検出テーブル及び判定テーブルの構成を示す図、図6乃至図8は動作説明に使用するタイミング図である。
【0040】
いま仮に、インターネット上のサイトからウェブデータのダウンロードを開始したとする。この状態でCDMA信号処理部6の受信状態監視部61では、受信信号の無線フレーム(10msec)ごとにDPCCHの受信レベル(受信品質)が測定される。またそれと共に、TrCHごとに受信したTBの数がカウントされ、さらに受信されたTBのCRCをもとに伝送誤りの有無が検出される。なお、このときTrCHには、ともに論理チャネルからなる制御用のDCCHとデータ用のDTCHとが多重化されている。このため、上記受信TBの数のカウント及びCRCによる伝送誤りの有無の検出は、上記DCCH及びDTCHの各々について行われる。そして、上記DPCCHの受信レベルの測定値、受信したTBの数とその伝送誤りの有無の検出結果が、1無線フレーム分の受信状態を表す情報として検出テーブルにまとめられ、主制御部12に通知される。
【0041】
図4にこの検出テーブルの一例を示す。この例では、DCCHのTBが最大で1個、DTCHのTBが最大で12個受信される場合を示している。
【0042】
なお、パケット通信ではDTCHは1個のTrCHにより伝送されるので、図4ではこの1個のTrCHによるDTCHの受信状態を表す検出情報を記憶している。これは、DTCHが同じく1個のTrCHにより伝送されるテレビ電話通信の場合も同様である。また、AMR方式を使用する音声通信の場合には、DTCHを伝送するためにClass A、Class B、Class Cの3つのTrCHが使用される。しかし、CRC判定はClass Aについてのみ行われるので、この場合も検出テーブルに記憶するDTCHに係わる検出情報はTrCH1個分でよいことになる。一方、マルチコールによる通信(例えばAMRによる音声通信+パケット通信+DCCH)の場合には、AMRのCRC判定をClass Aのみとすると、DTCHのTrCH数は2個必要であり、検出テーブルにはこれら2個のTrCHのDTCHに係わる検出情報が記憶される。
【0043】
また、DCCHは4無線フレーム(40msec)に1回しか受信されない。このため、無線フレームの周期(10msec)で検出テーブルを作成する場合には、無線フレームごとにDCCHの有効/無効を表示する必要がある。そこで、検出テーブルにはDCCH情報有効無効フラグが用意されている。さらに、DTCHについても、AMR方式を使用する音声通信や、テレビ電話通信、パケット等の各ベアラにて規定されているTTI周期でしか有効な情報が通知されない。このため、その判定用にDTCH情報有効無効フラグが用意されている。
【0044】
なお、高レートのパケット通信(384kbps)の場合には、1TTIが10msecであり、無線フレーム長(10msec)と同じである。したがって、最大伝送レートして384kbpsを使用するW−CDMA方式によるパケット通信サービスでは、1TTIあたりに多重されるTB数は最大で12個であり、検出テーブルは図4に示した構成となる。但し、将来的に384kbpsよりも高い伝送レートのパケット通信サービスが開始され、1TTI当たりのTB数が増えることも予想される。このような場合には、検出テーブルにおけるDTCHのCRC結果の数及びDTCHの受信TB数の上限値を1TTI当たりのTB数に応じて増やせばよい。
【0045】
さて、そうして受信された最新の無線フレームに対応する検出テーブルが得られると、主制御部12は次のように同期外れの判定処理を実行する。なお、カウンタC1及びC2の値はベアラ確立時に0に初期化されているものとする。
【0046】
すなわち、図2に示すように、先ずステップS1により最新の無線フレームの検出テーブルからDPCCHの受信レベル(受信品質)を読み出す。そして、このDPCCHの受信品質(DPCCH−QUALITY)を、予め設定した同期外れ用しきい値Qoutと比較し、DPCCHの受信品質がしきい値Qout以下であるか否かをステップS2で判定する。この比較の結果、DPCCHの受信レベルがしきい値Qout以下であれば、ステップS3にてカウンタC1をインクリメントする。これに対しDPCCHの受信レベルがしきい値Qoutより大きい場合には、ステップS4にてカウンタC1を「0」に初期化する。カウンタC1は、DPCCHの受信レベルが160msecの期間連続してしきい値Qout以下に低下したことを検出するために使用される。
【0047】
主制御部12は、ステップS5において、上記カウンタC1の値が160msecの期間に相当する「16」に達したか否かを判定する。そして、カウンタC1の値が「16」に達した場合には、ステップS6に移行してここでOut Of Sync通知処理を行う。Out Of Sync通知処理とは、カウンタC1,C2を「0」に初期化すると共に、送受信モジュールRU及びCDMA信号処理部6に対し指示を与え、これにより一定期間送信データの送信を停止して同期判定処理を実行させる処理である。このOut Of Sync通知処理を終了すると、主制御部12は図3に示すステップS7及びステップS8に移行し、ここで図5に示す判定テーブルのTB受信フラグとCRC−OKフラグの更新処理を行う。
【0048】
更新処理とは、図2と図3で示した一連のOut Of Sync検出処理の終了時に、図5で示した時刻「10msec前」乃至「160msec前」の情報をそれぞれ時刻「20msec前」乃至「170msec前」の情報としてコピーした後に、受信状態監視部61からその無線フレームにて通知された図4の情報から、その無線フレームにて1つでもTBを受信したか否かの情報(TB受信フラグ)とCRC−OKのTBが1つで受信したか否かの情報(CRC−OKフラグ)を得て、時刻「10msec前」の情報として保持することを意味する。
【0049】
一方、上記ステップS5においてカウンタC1の値が「16」未満だったとする。この場合主制御部12は、まだOut Of Sync検出の条件を満たしていないと判断して、受信されたTBのCRC結果に基づくOut Of Syncの判定処理を次のように実行する。
【0050】
すなわち、主制御部12は、先ずステップS9において、最新の無線フレームに対応する検出テーブルからDCCH情報有効無効フラグ、DCCHの受信TB数、DTCH情報有効無効フラグ、及びDTCHの受信TB数を読み出し、現無線フレームにてTBの受信があったか否かを判定する。TBの受信がない場合には、前述したステップS7,S8へと進み、図5に示す判定テーブルのTB受信フラグとCRC−OKフラグの更新処理を行う。
【0051】
これに対しTBの受信があった場合には、主制御部12はステップS10により、検出テーブルのDCCH及びDTCHのCRC結果を参照することで、現無線フレームにてCRC−OKのTBが一つでも受信されたか否かを判定する。そして、CRC−OKのTBが一つでも受信された場合には、ステップS11にてカウンタC2を「0」に初期化する。一方、CRC−OKのTBが一つも受信されなかった場合には、ステップS12によりカウンタC2の値を図4の検出テーブルに示す「DTCHのCRC結果[1]」から連続してCRC−NGで受信したTB数分だけインクリメントする。この例では、説明を簡略化する為に、DCCHのTBは全く受信しない場合を想定するものとし、DTCHのCRC結果のみカウントするもととする。カウンタC2は、受信されたTBのCRC−NGの連続数を検出するために使用するものである。
【0052】
続いて主制御部12は、図3に示すステップS13に移行し、ここでカウンタC2の値が「20」になったか否かを、つまり受信されたTBが20個連続してCRC−NGとなったか否かを判定する。カウンタC2の値が「20」未満の場合には、前述したステップS7,S8へと進み、ここで判定テーブルのTB受信フラグとCRC−OKフラグの更新処理を行う。
【0053】
これに対しカウンタC2の値が「20」の場合には、ステップS14へと進む。ステップS14では、ベアラがパケット通信であるか否か判定する。なお、このベアラの判定は、ベアラ確立時に取得されているベアラ種別をもとに行う。このベアラ種別の判定の結果、いま確立されているベアラがパケット通信でない場合には、ステップS16にて直前の160msecの先行期間において受信されたTBの中にCRC−OKのTBがあったか否かを、判定テーブル中の時刻20msec前から170msec前までのTB受信フラグの値から判定する。パケット384kbpsの場合は、1無線フレーム(10msec)あたり12TB多重されているので、2無線フレームのTBが全てCRC−OK となった場合を想定すると、CRC−NGを連続20TB検出するには、20msec必要である。その為、判定テーブルの時刻20msec前から170msec前までのTB受信フラグの値をチェックする必要がある。
【0054】
この判定の結果、直前の160msecの先行期間に受信されたTBの中にCRC−OKのTBが一つもなかった場合には、ステップS17に移行してここでOut Of Sync通知処理を実行する。これに対し、直前の160msecの先行期間に受信されたTBの中にCRC−OKのTBが一つでもあった場合、つまり時刻20msec前から170msec前までのCRC−OKフラグがすべて「0」でない場合には、Out Of Syncと判定せずに、ステップS7,S8に移行して判定テーブルのTB受信フラグとCRC−OKフラグの更新処理を行う。
【0055】
一方、確立されているベアラがパケット通信だったとする。この場合主制御部12は、ステップS15により、直前の160msecの先行期間において受信されたTBの数を、図5に示す判定テーブルに記憶されている時刻20msec前から170msec前までのTB受信フラグの値から求める。そして、直前の160msecの先行期間にTBが受信されていなかった場合、つまり図5の判定テーブルにおける時刻20msec前から170msec前までのTB受信フラグがすべて「0」の場合には、Out Of Syncと判定せずに、ステップS7,S8へと進み、判定テーブルのTB受信フラグとCRC−OKフラグの更新処理を行う。
【0056】
このベアラに基づく判定処理手順の追加により、パケット受信時に「受信した最新の20個のTBのCRCがすべてエラー」が成り立った場合でも、その直前の160msecの先行期間においてTBをまったく受信していないときには、Out−of−Syncと判定しないようになる。
【0057】
このため、高い伝送レートでパケットを間欠受信している最中に、瞬間的なBLERの劣化が発生した場合でも、これを即時Out−Of−Syncと判定する不具合を防止することができる。この結果、Out−Of−Syncと判定されるごとに行われる移動通信端末の不必要な送信停止を無くすことができ、これによりパケット受信のスループットを向上させることができる。また、パケット通信中の呼切断率も少なくして、通信接続率を高く保持することができる。
【0058】
一方、上記ステップS15において、連続する20個のTBがすべてCRC−NGとなったとしても、その直前の160msecの先行期間に1以上のTBが受信されていた場合には、主制御部12はこの受信したTBのCRC判定結果を判定するためにステップS16へと進む。そして、ステップS16により、直前の160msecの先行期間において受信されたTBの中にCRC−OKのTBがあったか否かを、判定テーブル中の時刻20msec前から170msec前までのTB受信フラグの値から判定する。
【0059】
この判定の結果、直前の160msecの先行期間に受信されたTBの中にCRC−OKのTBが一つもなかった場合には、ステップS17に移行してここでOut Of Sync通知処理を実行する。これに対し、直前の160msecの先行期間に受信されたTBの中にCRC−OKのTBが一つでもあった場合、つまり時刻20msec前から170msec前までのCRC−OKフラグがすべて「0」でない場合には、Out Of Syncと判定せずに、ステップS7,S8に移行して判定テーブルのTB受信フラグとCRC−OKフラグの更新処理を行う。
【0060】
図6乃至図8は、384kbpsの伝送レートでパケットを受信する場合の、受信品質(DPCCH_QUALITY)と受信TBのCRC判定結果の時間的推移を示したものであり、横軸は時間、縦軸はDPCCH_QUALITYを示している。またQoutは、DPCCH_QUALITYによるOut Of Sync判定のためのしきい値を示している。
【0061】
さらに、時間軸上に図示した白四角は、1TTIにて受信したTB(パケット384kbpsの場合は最大12TB)がすべてCRC−OKの場合を示しており、またハッチングを付した四角は、1TTIにて受信したTBがすべてCRC−NGの場合を示している。
【0062】
なお、ここでは説明を簡略化するために、1TTIにて受信したTBにCRC−OKとCRC−NGとが混在する例は記載していない。しかし、図2のステップS12により連続CRC−NGの数をカウンタC2でカウントアップし、さらに図3に示すステップS13により連続CRC−NGの回数が20回に達したか否かを判定する処理がある。このため、上記したように1TTIにて受信したTBにCRC−OKとCRC−NGとが混在する場合でも、問題なく処理することができる。
【0063】
図6は、一定期間(160msec)以上に亘りパケットが受信されない状態が続いた後で、2無線フレームで受信されたTBがフェージング等の影響によりすべて伝送誤りとなった場合の動作を示すものである。
【0064】
従来技術では、図3のステップS13から、ステップS14,S15を省いて、直接ステップS16,S17が実行される。このため、図6に記載の時刻t1にて高々2無線フレーム(20ms)の期間に受信したTBがCRC−NGとなっただけで、即時Out Of Syncと判定されてしまう。一旦Out Of Syncと判定されると、3GPPの仕様では同期判定処理が実行されてIn Syncと判定されるまで最短で160msecの期間送信が停止される。したがって、この送信停止期間に受信されたパケットに対するRLCレベルの応答やTCPレベルの応答を送信できなくなってしまい、パケット受信のスループットの低下が避けられなかった。
【0065】
これに対しこの発明の実施形態では、図3に示すステップS14によりベアラがパケット通信であると判定された場合には、時刻t1の無線フレームにて連続して20個のTBでCRC−NGが検出されても、直前の160msecの期間に受信TBがない場合には、これをOut Of Syncと判定しない。このため、送信停止も行われなくなり、この結果パケット受信のスループットを低下させることがなくなる。
【0066】
一方、パケットが160msec以上の間隔で間欠的に受信され、そのすべてがCRC−NGだった場合には、CRC結果によるOut Of Syncの判定ができないことになる。しかし、例えばコンテンツデータのダウンロードを行うパケット通信サービスにおいて、そのようなケースは稀である。また、仮にそのようなケースがあったとしても、DPCCHの受信品質(DPCCH_QUALITY)に基づくOut Of Syncの判定が行われるので、問題はない。図8はこの場合のOut Of Sync判定動作を説明する図である。
【0067】
すなわち、図8に示すように時刻t1から数十ms後にパケットの受信品質の劣化が発生したとする。この場合、時刻t3にてDPCCH_QUALITY値がしきい値Qout値を下回る。そして、その時点から160msec後の時刻t4になると、図2のステップS5によりOut Of Syncの判定がなされる。つまり、受信されたTBのCRC−NGの数によるOut Of Sync判定が行えないような場合でも、DPCCHの受信品質に基づくOut Of Syncの判定が行われるので、Out Of Syncの見過ごし等の不具合はまったく生じない。
【0068】
また、図7では、同様に時刻t1から数十msec後にパケットの受信品質の劣化が発生した場合に、この時点t3から160msec以内の時刻t2において2TTI(24TB)にわたり連続してCRC−NGが検出され、かつ直前の160msecの期間に受信されたTBがすべてCRC−NG(時刻t1にて受信したTB)だった場合には、この時刻t2にてCRC結果に基づくOut Of Syncの判定が行われる。したがって、この場合には、パケットの受信品質(DPCCH_QUALITY)の劣化が発生した時点t3から160msecが経過するまで待つことなく、CRC結果に基づくOut Of Sync判定が行われる。
【0069】
以上述べたようにこの実施形態では、通信種別判定機能12aを新たに備え、受信された最新の20個のTBにおいてCRCがすべて伝送誤りとなり、かつその直前の160msec の先行期間にTBがまったく受信されなかった場合には、上記通信種別判定機能12aによる通信種別の判定結果を参照する。そして、現在使用中の通信種別がパケット通信の場合には、同期外れ(Out−of−Sync)と判定しないようにしている。
【0070】
したがって、実質的に不必要な同期判定処理が実行されてその間に送信が停止されることが無くなり、これによりパケット受信のスループットの低下を防止して、例えばコンテンツデータのダウンロード時間を短縮することができる。特に、伝送レートの高いパケット通信において、パケットデータが間欠的に受信されている状態で瞬間的なBLERの劣化が発生しても、これが即時Out−Of−Syncと判定されないようにすることができる。このため、Out−Of−Syncの判定による移動通信端末からの送信を停止する時間を無くすこともでき、結果的にパケット受信のスループットを向上させることができる。また、パケット通信中の呼切断率を少なくすることができる。
【0071】
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、3GPPの仕様に準拠したW−CDMA方式の移動通信端末を例にとって説明した。しかし、個別チャネル(DCH)の受信品質や受信データのCRC−NG数に基づいてOut Of Syncの判定を行う機能を備えた移動通信端末であれば、他の如何なる無線通信方式を採用した移動通信端末にもこの発明は適用可能である。
【0072】
また前記実施形態では、先に述べた判定条件(1)〜(3)のように、受信されたTBのCRCの判定結果をもとに同期外れ(Out−of−Sync)を判定すると共に、受信されたDPCCHのQualityが所定期間(例えば160msec )連続してしきい値Qout以下に劣化した場合にもOut−of−Syncを判定するようにした。しかし、3GPPの仕様に準拠する必要性のないシステムでは、DPCCHのQualityの判定結果を使用せずに、つまり上記判定条件(1)を使用せずに、受信されたTBのCRCの判定結果、つまり判定条件(2),(3)のみによりOut−of−Syncを判定するようにしてもよい。
【0073】
その他、移動通信端末の回路構成、受信品質検出手段や伝送誤り検出判定手段の構成、同期外れ判定手段による同期外れ判定手順やその内容などについても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0074】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明では、個別チャネル受信中の第1の期間に伝送誤りを有するデータブロックが第1の数以上受信されたか否かを判定する誤り判定手段と、上記第1の期間に先行する第2の期間に伝送誤りを有するデータブロックが第2の数以上受信されたか否かを判定する誤り判定手段とに加え、上記個別チャネルを使用する通信の種別を判定する通信種別の判定手段を新たに備える。そして、この通信種別の判定結果と、上記誤り判定手段の各判定結果とに基づいて、同期外れの有無を判定するようにしている。
【0075】
したがってこの発明によれば、同期外れの判定を通信種別に応じてより適切に行うことができ、これにより不必要な同期判定処理の実行を減らして、送信停止期間を無くすことができ、スループットの向上と呼切断率の低減を可能にし、データ伝送効率の向上を図ることができる移動通信端末とその制御モジュール及び同期判定プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係わる移動通信端末の機能構成を示すブロック図。
【図2】図1に示した移動通信端末による同期外れ判定手順とその内容の前半部分を示すフローチャート。
【図3】図1に示した移動通信端末による同期外れ判定手順とその内容の後半部分を示すフローチャート。
【図4】受信状態検出テーブルの構成の一例を示す図。
【図5】データブロックの受信の有無と伝送誤りの有無を最新無線フレーム受信時刻から160msecの先行期間に亘って記憶する判定テーブルの構成の一例を示す図。
【図6】図1に示した移動通信端末による同期外れ判定動作を説明するためのタイミング図。
【図7】図1に示した移動通信端末による同期外れ判定動作を説明するためのタイミング図。
【図8】図1に示した移動通信端末による同期外れ判定動作を説明するためのタイミング図。
【符号の説明】
BU…ベースバンドモジュール
RU…送受信モジュール
1…アンテナ
2…アンテナ共用器(DUP)
3…受信回路(RX)
4…周波数シンセサイザ(SYN)
5…送信回路(TX)
6…CDMA信号処理部
7…圧縮伸長処理部(コンパンダ)
8…PCM符号処理部(PCMコーデック)
9…受話増幅器
10…スピーカ
11…マイクロホン
12…制御部
12a…通信種別判定機能
12b…伝送誤り判定機能
12c…同期外れ判定機能
13…記憶部
14…入力部
15…表示部
16…バッテリ
17…電源回路
18…送話増幅器
61…受信状態監視部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a mobile communication terminal used in a mobile communication system employing, for example, a CDMA (Code Division Multiple Access) system as a wireless access system, a control module thereof, and an out-of-synchronization determination program.
[0002]
[Prior art]
In a mobile communication system employing the CDMA system, information communication is performed between a base station and a mobile communication terminal using a dedicated channel (DCH). At this time, the mobile communication terminal performs synchronization determination (In-Sync) processing on the individual channel prior to communication, and performs determination processing of out-of-sync (Out-of-Sync) after the start of communication.
[0003]
For example, in a mobile communication terminal of a mobile communication system adopting the W-CDMA system, synchronization is defined as specified in 3GPP TS25.214 V4.1.0 (2001-6) 4.3.1.2 Downlink Synchronization primitives. Judgment and detection of loss of synchronization are performed in two phases.
[0004]
(1) First Phase
The First Phase continues until 160 msec after the establishment of the downlink dedicated channel is confirmed by the upper layer. In First Phase, only In-Sync judgment is performed, and Out-of-Sync judgment and its reporting are not performed.
In the In-Sync determination process, when the reception quality (Quality) of the Dedicated Physical Control Channel (DPCCH) is continuously better than the threshold value Qin for a period of 160 msec, it is determined to be in-sync and the upper layer is determined. Notice.
[0005]
(2) Second Phase
Second Phase is started 160 msec after the link establishment of the dedicated channel is confirmed by the upper layer.
[0006]
[Out-of-Sync determination]
The Out-of-Sync determination process determines Out-of-Sync when one of the following conditions (a) and (b) is satisfied ((a) or (b)).
(A) When the reception quality (Quality) of the DPCCH continuously degrades from the threshold value Qout over a period of 160 msec.
(B) In the received TrCH (Transport Channel), the CRC (Cyclic Redundancy Check) of the last 20 received TBs (Transport Blocks) becomes an error (b-1), and immediately before receiving the TB. When the CRC of the TB received during the period of 160 msec is all errors (b-2).
However, the condition (b) does not use Guided Detection and does not need to be satisfied in the case of No TFCI. The condition (b) does not need to be satisfied when TB is not received.
[0007]
[In-Sync determination]
In the In-Sync determination process, when both of the following conditions (a) and (b) are satisfied ((a) and (b)), it is determined to be In-Sync.
(A) When the reception quality (Quality) of the DPCCH is continuously higher than the threshold value Qin over a period of 160 msec.
(B) In the received TrCH, at least one TB has no transmission error (CRC-OK) within a TTI (Transmission Time Interval) in the current frame, that is, within a time interval in which the Transport Block Set is transferred by the
However, the condition (b) does not use Guided Detection and does not need to be satisfied in the case of No TFCI, and the condition (b) does not need to be satisfied when TB is not received.
[0008]
[Non-patent literature]
3GPP TS25.214 V4.1.0 (2001-6) 4.3.1.2 Downlink Synchronization primitives
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, the mobile communication terminal employing the out-of-synchronization detection method has the following problems to be solved.
[0010]
That is, in the case of videophone communication, which is a communication type (bearer) of the circuit switching system, and voice communication using the AMR (Adaptive Multi Rate) coding method, TB is continuously transmitted from the base station, whereas packet communication is performed. In some cases, TB may be transmitted intermittently. For this reason, for example, if the determination of out-of-synchronization during packet reception is performed in accordance with the Out-of-Sync determination condition (b) of the Second Phase, after a packet is not received for a period of 160 msec, a plurality of radio frames If the TB received in step (1) continuously becomes a transmission error (CRC-NG) due to the influence of instantaneous degradation of BLER (Block Error Rate) due to fading or the like, it is immediately determined as Out-of-Sync at this time. I will.
[0011]
In particular, when receiving a packet at a high transmission rate (for example, 384 kbps), a maximum of 12 TBs are multiplexed per radio frame (10 ms). In this case, after a state in which no TB is received for a period of 160 msec or more, only data (24 TBs) received in a period of at most two radio frames (20 msec) becomes CRC-NG. Is immediately determined as Out-Of-Sync.
[0012]
In the mobile communication system based on 3GPP, once the mobile communication terminal is determined to be Out-Of-Sync, the mobile communication terminal transmits to the base station for at least 160 msec until the synchronization determination process is performed and the mobile communication terminal is determined to be In-Sync. Stop sending. In such a case, it becomes impossible to transmit control data (for example, RLC-Ack or TCP-Ack) from the mobile communication terminal to the base station, and as a result, packet reception throughput is reduced. Further, the call is easily disconnected, which causes a reduction in the communication connection rate and, consequently, a deterioration in data transmission efficiency.
[0013]
The present invention has been made with a focus on the above circumstances, and an object of the present invention is to enable out-of-synchronization determination to be performed more appropriately according to the communication type, thereby reducing unnecessary synchronization determination processing and transmitting. An object of the present invention is to provide a mobile communication terminal, a control module thereof, and a synchronization determination program, which can improve the reception throughput and reduce the call disconnection rate by eliminating the suspension period, and improve the data transmission efficiency.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a first error judging means for judging whether or not a first number or more data blocks having a transmission error have been received during dedicated channel reception, When it is determined by the means that a first number or more data blocks having a transmission error have been detected, a second step of determining whether a data block has been received and whether a transmission error has occurred in a predetermined period preceding the data block. Communication type determining means for determining the type of communication using the dedicated channel in addition to the error determining means. Then, the presence or absence of out-of-synchronization is determined based on the determination result of the communication type determination unit and the determination result of each of the error determination units.
[0015]
Specifically, when a first number or more data blocks having a transmission error are detected at a certain timing, and a second number or more data blocks having a transmission error are detected during a predetermined period preceding the timing. Is determined to be out of synchronization regardless of the communication type. On the other hand, even if a first number or more data blocks having a transmission error are detected at a certain timing, if no data block is received in a predetermined period preceding the timing, the communication type determination result is displayed. The presence / absence of synchronization is determined with reference to the reference. That is, if the determination result is packet communication, it is determined that synchronization is not lost.
[0016]
Therefore, according to the present invention, not only a transmission error of a data block, but also a communication type is a circuit switching type communication for continuously transmitting data or a packet communication for intermittently transmitting data. Thus, it is determined whether or not the synchronization has been lost. For this reason, if packet data is received and a data block is received by mistake after a continuous period of no data block reception for a certain period of time, this is immediately synchronized. It is possible not to determine that it is off.
[0017]
As described above, in the mobile communication system, once the out-of-synchronization is detected in the mobile communication terminal, the transmission operation is stopped until the synchronization determination processing detects that the synchronization has been re-established. There is an established system. In a mobile communication terminal of this type of system, when a loss of synchronization frequently occurs during packet transmission, the data transmission operation is stopped each time for synchronization determination processing, and as a result, a reduction in packet communication throughput and an increase in call disconnection rate are caused. Very unfavorable.
[0018]
On the other hand, in the present invention, in the case of packet communication, it is not easily determined that the synchronization is lost, so that the throughput of the packet communication can be kept high, and the occurrence of call disconnection is reduced to reduce the communication connection rate, As a result, the data transmission efficiency can be kept high.
[0019]
On the other hand, even if the communication type is packet communication or circuit-switched communication, a certain number or more of data blocks having a transmission error are detected at a certain timing, and even in a preceding predetermined period. Similarly, if a data block having a transmission error has been detected, it is immediately determined to be out of synchronization. For this reason, true out-of-synchronization can be reliably and quickly determined without overlooking it.
[0020]
Also, when the reception quality of specific data transmitted by the dedicated channel is detected during reception of the dedicated channel, and the detected reception quality continuously drops below the threshold for a preset period. In this case, it is determined that the synchronization is lost irrespective of the determination result of the synchronization loss based on the communication type and the transmission error described above. By doing so, when the reception quality of the dedicated channel deteriorates over a certain period, it is possible to immediately determine that the synchronization has been lost without relying on the determination of the transmission error.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 is a circuit block diagram showing one embodiment of a mobile communication terminal according to the present invention.
[0022]
A radio signal transmitted from a base station (not shown) is input to the transmission / reception module RU after being received by the
[0023]
The received baseband signal is input to the CDMA
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
On the other hand, the speaker's voice signal input to the
[0028]
The
[0029]
The CDMA
[0030]
The
[0031]
The CDMA
[0032]
At the same time, the reception
[0033]
The
[0034]
When performing communication with a base station using a dedicated channel (DCH: Dedicated Channel), the communication
[0035]
The transmission
[0036]
The out-of-
(1) The quality of the received DPCCH is compared with a threshold value Qout, and when the reception quality (Quality) of the DPCCH continuously degrades from the threshold value Qout for a predetermined period (for example, 160 msec), the communication type determination function is performed. Regardless of the bearer determination result by 12a and the information stored in the determination table, it is determined that the synchronization is lost (Out-of-Sync).
[0037]
(2) For the currently received TrCH, if the CRCs of the latest 20 TBs received are all errors and the CRCs of the TBs received during the immediately preceding 160 msec period are all errors, the above communication type determination is performed. Regardless of the bearer determination result by the
[0038]
(3) With regard to the TrCH being received, if all of the CRCs in the latest 20 received TBs have errors, and no TBs have been received during the immediately preceding 160 msec, the communication
[0039]
Next, the operation of the mobile communication terminal configured as described above to determine the loss of synchronization of an individual channel will be described. 2 and 3 are flowcharts showing the control procedure and control contents, FIGS. 4 and 5 are diagrams showing the configuration of the detection table and the determination table, and FIGS. 6 to 8 are timing diagrams used for explaining the operation.
[0040]
Now, suppose that download of web data is started from a site on the Internet. In this state, the reception
[0041]
FIG. 4 shows an example of this detection table. This example shows a case where a maximum of one DCCH TB and a maximum of twelve DTCH TBs are received.
[0042]
In the packet communication, the DTCH is transmitted by one TrCH, and FIG. 4 stores detection information indicating the reception state of the DTCH by the one TrCH. This is the same in the case of videophone communication in which the DTCH is also transmitted by one TrCH. In the case of voice communication using the AMR method, three TrCHs of Class A, Class B, and Class C are used to transmit DTCH. However, since the CRC determination is performed only for Class A, the detection information on the DTCH stored in the detection table for one TrCH may be sufficient in this case as well. On the other hand, in the case of communication by multi-call (for example, voice communication by AMR + packet communication + DCCH), if the AMR CRC determination is only Class A, two DTCH TrCHs are required, and the detection table requires these two. Detection information relating to the DTCH of the TrCHs is stored.
[0043]
The DCCH is received only once in four radio frames (40 msec). For this reason, when the detection table is created in the cycle of the radio frame (10 msec), it is necessary to indicate whether the DCCH is valid or invalid for each radio frame. Therefore, a DCCH information valid / invalid flag is prepared in the detection table. Further, also for DTCH, valid information is notified only in a TTI cycle defined by each bearer, such as voice communication using the AMR method, videophone communication, and packets. Therefore, a DTCH information valid / invalid flag is prepared for the determination.
[0044]
In the case of high-rate packet communication (384 kbps), 1 TTI is 10 msec, which is the same as the radio frame length (10 msec). Therefore, in the packet communication service based on the W-CDMA system using the maximum transmission rate of 384 kbps, the maximum number of TBs multiplexed per TTI is 12, and the detection table has the configuration shown in FIG. However, it is expected that a packet communication service with a transmission rate higher than 384 kbps will be started in the future and the number of TBs per TTI will increase. In such a case, the number of DTCH CRC results and the upper limit of the number of DTCH reception TBs in the detection table may be increased according to the number of TBs per TTI.
[0045]
When the detection table corresponding to the latest wireless frame received is obtained, the
[0046]
That is, as shown in FIG. 2, first, in step S1, the DPCCH reception level (reception quality) is read from the latest radio frame detection table. Then, the DPCCH reception quality (DPCCH-QUALITY) is compared with a preset out-of-sync threshold value Qout, and it is determined in step S2 whether the DPCCH reception quality is equal to or less than the threshold value Qout. As a result of the comparison, if the DPCCH reception level is equal to or smaller than the threshold value Qout, the counter C1 is incremented in step S3. On the other hand, if the DPCCH reception level is higher than the threshold value Qout, the counter C1 is initialized to "0" in step S4. The counter C1 is used to detect that the reception level of the DPCCH has continuously dropped below the threshold value Qout for a period of 160 msec.
[0047]
In step S5, the
[0048]
The update process means that at the end of the series of Out Of Sync detection processes shown in FIGS. 2 and 3, the information at the time “before 10 msec” to “160 msec before” shown in FIG. After being copied as information of “170 msec before”, information on whether or not at least one TB has been received in the wireless frame (TB reception) based on the information in FIG. Flag) and information (CRC-OK flag) as to whether or not one CRC-OK TB has been received, and this is held as information of the time “10 msec before”.
[0049]
On the other hand, it is assumed that the value of the counter C1 is less than “16” in step S5. In this case, the
[0050]
That is, the
[0051]
On the other hand, when a TB has been received, the
[0052]
Subsequently, the
[0053]
On the other hand, when the value of the counter C2 is "20", the process proceeds to step S14. In step S14, it is determined whether the bearer is performing packet communication. The determination of the bearer is performed based on the bearer type acquired when the bearer is established. As a result of the determination of the bearer type, if the currently established bearer is not packet communication, it is determined in step S16 whether or not there is a CRC-OK TB in the TB received in the immediately preceding 160 msec preceding period. The determination is made based on the value of the TB reception flag from 20 msec to 170 msec before in the determination table. In the case of a packet of 384 kbps, since 12 TB are multiplexed per radio frame (10 msec), assuming that all the TBs of the two radio frames are CRC-OK, it takes 20 msec to detect CRC-NG continuously for 20 TB. is necessary. Therefore, it is necessary to check the value of the TB reception flag from 20 msec to 170 msec before in the determination table.
[0054]
If the result of this determination is that there is no CRC-OK TB among the TBs received during the preceding 160 msec preceding period, the flow shifts to step S17 to execute an Out Of Sync notification process. On the other hand, when there is at least one CRC-OK TB among the TBs received in the immediately preceding 160 msec preceding period, that is, the CRC-OK flags from 20 msec to 170 msec before are not all “0”. In this case, the process proceeds to steps S7 and S8 without determining Out Of Sync, and the TB reception flag and the CRC-OK flag in the determination table are updated.
[0055]
On the other hand, it is assumed that the established bearer is packet communication. In this case, the
[0056]
Due to the addition of the determination processing procedure based on the bearer, even when “all CRCs of the latest 20 received TBs are errors” at the time of packet reception, no TB has been received in the immediately preceding 160 msec preceding period. Occasionally, it is not determined to be Out-of-Sync.
[0057]
Therefore, even if instantaneous BLER deterioration occurs during intermittent reception of packets at a high transmission rate, it is possible to prevent a problem that this is immediately determined to be Out-Of-Sync. As a result, unnecessary stoppage of transmission of the mobile communication terminal, which is performed each time Out-Of-Sync is determined, can be eliminated, thereby improving the packet reception throughput. Further, the call disconnection rate during packet communication can be reduced, and the communication connection rate can be kept high.
[0058]
On the other hand, in step S15, even if all of the continuous 20 TBs become CRC-NG, if one or more TBs have been received in the immediately preceding 160 msec period, the
[0059]
If the result of this determination is that there is no CRC-OK TB among the TBs received during the preceding 160 msec preceding period, the flow shifts to step S17 to execute an Out Of Sync notification process. On the other hand, when there is at least one CRC-OK TB among the TBs received in the immediately preceding 160 msec preceding period, that is, the CRC-OK flags from 20 msec to 170 msec before are not all “0”. In this case, the process proceeds to steps S7 and S8 without determining Out Of Sync, and the TB reception flag and the CRC-OK flag in the determination table are updated.
[0060]
6 to 8 show temporal transitions of the reception quality (DPCCH_QUALITY) and the CRC determination result of the reception TB when a packet is received at a transmission rate of 384 kbps. The horizontal axis represents time, and the vertical axis represents time. DPCCH_QUALITY. Qout indicates a threshold value for Out Of Sync determination by DPCCH_QUALITY.
[0061]
Further, the white square illustrated on the time axis indicates that all TBs received at 1 TTI (up to 12 TB in the case of a packet of 384 kbps) are CRC-OK, and the hatched squares indicate those at 1 TTI. This shows a case where all received TBs are CRC-NG.
[0062]
Note that, here, for simplification of the description, an example in which CRC-OK and CRC-NG are mixed in a TB received in one TTI is not described. However, the number of consecutive CRC-NGs is counted up by the counter C2 in step S12 of FIG. 2, and the process of determining whether or not the number of continuous CRC-NGs has reached 20 in step S13 shown in FIG. is there. Therefore, even when CRC-OK and CRC-NG are mixed in the TB received in one TTI as described above, the processing can be performed without any problem.
[0063]
FIG. 6 shows an operation in a case where all the TBs received in two radio frames have transmission errors due to the effects of fading or the like after a state in which no packet is received for a certain period (160 msec) or more. is there.
[0064]
In the related art, steps S16 and S17 are directly executed by omitting steps S14 and S15 from step S13 in FIG. For this reason, the TB received during the period of at most two radio frames (20 ms) at the time t1 shown in FIG. 6 becomes CRC-NG, and is immediately determined to be Out of Sync. Once it is determined to be Out Of Sync, in the 3GPP specification, synchronization determination processing is executed and transmission is stopped for a minimum of 160 msec until it is determined to be In Sync. Therefore, it becomes impossible to transmit an RLC-level response or a TCP-level response to the packet received during the transmission suspension period, and a reduction in the packet reception throughput is inevitable.
[0065]
On the other hand, in the embodiment of the present invention, when it is determined in step S14 shown in FIG. 3 that the bearer is performing packet communication, the CRC-NG is continuously performed in 20 TBs in the radio frame at time t1. Even if it is detected, if there is no reception TB in the immediately preceding 160 msec period, it is not determined to be Out Of Sync. For this reason, the transmission is not stopped, and as a result, the throughput of packet reception is not reduced.
[0066]
On the other hand, when packets are intermittently received at intervals of 160 msec or more and all of them are CRC-NG, Out Of Sync cannot be determined based on the CRC result. However, such a case is rare in a packet communication service for downloading content data, for example. Further, even if such a case exists, there is no problem because the Out Of Sync determination based on the DPCCH reception quality (DPCCH_QUALITY) is performed. FIG. 8 is a diagram illustrating the Out Of Sync determination operation in this case.
[0067]
That is, it is assumed that the reception quality of the packet deteriorates several tens ms after the time t1 as shown in FIG. In this case, at time t3, the DPCCH_QUALITY value falls below the threshold value Qout value. Then, at time t4, which is 160 msec after that point, Out Of Sync is determined in step S5 of FIG. In other words, even when Out Of Sync determination based on the number of received TBs of CRC-NG cannot be performed, Out Of Sync determination based on DPCCH reception quality is performed. Not at all.
[0068]
In FIG. 7, similarly, when the reception quality of the packet deteriorates several tens of msec after the time t1, the CRC-NG is continuously detected for 2 TTI (24 TB) at the time t2 within 160 msec from the time t3. If all TBs received during the immediately preceding 160 msec period are CRC-NG (TBs received at time t1), Out Of Sync determination based on the CRC result is performed at time t2. . Therefore, in this case, the Out Of Sync determination based on the CRC result is performed without waiting until 160 msec elapses from the time t3 when the reception quality (DPCCH_QUALITY) of the packet deteriorates.
[0069]
As described above, in this embodiment, the communication
[0070]
Therefore, the transmission is not stopped during the unnecessary unnecessary synchronization determination process, thereby preventing the reduction of the packet reception throughput and shortening the content data download time, for example. it can. In particular, in packet communication with a high transmission rate, even if instantaneous degradation of BLER occurs while packet data is being received intermittently, this can be prevented from being immediately determined as Out-Of-Sync. . For this reason, it is possible to eliminate the time for stopping the transmission from the mobile communication terminal based on the Out-Of-Sync determination, thereby improving the packet reception throughput. Further, the call disconnection rate during packet communication can be reduced.
[0071]
Note that the present invention is not limited to the above embodiment. For example, in the above-described embodiment, a description has been given of a W-CDMA mobile communication terminal conforming to the 3GPP specifications as an example. However, if the mobile communication terminal has a function of determining Out Of Sync based on the reception quality of the dedicated channel (DCH) and the number of CRC-NGs of the reception data, the mobile communication terminal adopts any other wireless communication method. The present invention is also applicable to terminals.
[0072]
In the above embodiment, out-of-synchronization (Out-of-Sync) is determined based on the received determination result of the CRC of the TB as in the above-described determination conditions (1) to (3). The Out-of-Sync is also determined when the quality of the received DPCCH continuously drops below the threshold value Qout for a predetermined period (for example, 160 msec). However, in a system that does not need to conform to the 3GPP specifications, without using the DPCCH Quality determination result, that is, without using the determination condition (1), the received TB CRC determination result is That is, Out-of-Sync may be determined only by the determination conditions (2) and (3).
[0073]
In addition, the circuit configuration of the mobile communication terminal, the configuration of the reception quality detection means and the transmission error detection determination means, the out-of-synchronization determination procedure by the out-of-sync determination means and the contents thereof are variously modified without departing from the gist of the present invention. Can be implemented.
[0074]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the present invention, error determination means for determining whether or not a first number or more of data blocks having a transmission error have been received during a first period during dedicated channel reception; Error determination means for determining whether or not a second number or more of data blocks having a transmission error in a second period preceding the above is received, and a communication type for determining the type of communication using the dedicated channel. A determination means is newly provided. Then, based on the determination result of the communication type and each determination result of the error determining means, it is determined whether or not the synchronization is lost.
[0075]
Therefore, according to the present invention, the out-of-synchronization determination can be performed more appropriately in accordance with the communication type, thereby reducing unnecessary execution of the synchronization determination process, eliminating the transmission suspension period, and improving the throughput. It is possible to provide a mobile communication terminal, a control module thereof, and a synchronization determination program capable of improving the transmission rate and reducing the call disconnection rate and improving the data transmission efficiency.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a functional configuration of a mobile communication terminal according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a flowchart showing an out-of-synchronization determination procedure performed by the mobile communication terminal shown in FIG. 1 and the first half of the procedure;
FIG. 3 is a flowchart showing an out-of-synchronization determination procedure performed by the mobile communication terminal shown in FIG.
FIG. 4 is a diagram showing an example of the configuration of a reception state detection table.
FIG. 5 is a diagram showing an example of the configuration of a determination table for storing the presence / absence of a data block and the presence / absence of a transmission error over a preceding period of 160 msec from the latest wireless frame reception time.
FIG. 6 is a timing chart for explaining an out-of-synchronization determination operation by the mobile communication terminal shown in FIG. 1;
FIG. 7 is a timing chart for explaining an out-of-synchronization determination operation by the mobile communication terminal shown in FIG. 1;
FIG. 8 is a timing chart for explaining an out-of-synchronization determination operation performed by the mobile communication terminal shown in FIG. 1;
[Explanation of symbols]
BU: Baseband module
RU: Transmission / reception module
1. Antenna
2: Antenna duplexer (DUP)
3. Receiving circuit (RX)
4: Frequency synthesizer (SYN)
5. Transmission circuit (TX)
6 ... CDMA signal processing unit
7. Compression / decompression processing unit (compander)
8 PCM code processing unit (PCM codec)
9 ... Reception amplifier
10. Speaker
11 ... Microphone
12 ... Control unit
12a: Communication type determination function
12b: Transmission error determination function
12c: Loss of synchronization determination function
13 ... storage unit
14 ... input section
15 Display unit
16 ... Battery
17 Power supply circuit
18 ... Transmission amplifier
61 ... Reception state monitoring unit
Claims (10)
前記個別チャネルを使用する通信の種別を判定する第1の判定手段と、
前記個別チャネルの受信中に、伝送誤りを有する第1の数以上のデータブロックが検出されたか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段により伝送誤りを有する第1の数以上のデータブロックが検出されたと判定された場合に、当該データブロックに先行する所定の期間にデータブロックが受信されたか否かを判定する第3の判定手段と、
前記先行する所定の期間に伝送誤りを有する第2の数以上のデータブロックが検出されたか否かを判定する第4の判定手段と、
前記第1乃至第4の判定手段による各判定結果に基づいて、前記受信中の個別チャネルに対する同期外れの有無を判定する第1の同期外れ判定手段とを具備したことを特徴とする移動通信端末。In a mobile communication terminal having a function of determining out-of-sync with respect to the dedicated channel during reception of the dedicated channel,
First determining means for determining a type of communication using the dedicated channel;
A second determination unit configured to determine whether a first number or more data blocks having a transmission error are detected during reception of the dedicated channel;
When the second determination means determines that a first number or more data blocks having a transmission error have been detected, it is determined whether the data block has been received in a predetermined period preceding the data block. Third determining means;
Fourth determining means for determining whether a second number or more data blocks having a transmission error in the preceding predetermined period have been detected;
A mobile communication terminal comprising: first out-of-synchronization determining means for determining whether there is out-of-synchronization with respect to the dedicated channel being received, based on each determination result by the first to fourth determining means. .
前記第2の判定手段により伝送誤りを有する第1の数以上のデータブロックが検出されたと判定され、かつ前記第4の判定手段により伝送誤りを有する第2の数以上のデータブロックが検出されたと判定された場合には、前記第1の判定手段による通信種別の判定結果にかかわらず同期外れと判定する手段と、
前記第2の判定手段により伝送誤りを有する第1の数以上のデータブロックが検出され、かつ前記第3の判定手段により前記所定の先行期間にデータブロックが受信されなかったと判定された場合には、前記第1の判定手段による通信種別の判定結果に基づき、判定結果がパケット通信の場合には同期外れではないと判定する手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の移動通信端末。The first out-of-synchronization determining means includes:
The second determination means determines that a first number or more data blocks having a transmission error have been detected, and the fourth determination means has detected a second number or more data blocks having a transmission error. Means for determining out of synchronization irrespective of the determination result of the communication type by the first determining means,
When the second determination means detects a first number or more data blocks having a transmission error and the third determination means determines that no data block has been received in the predetermined preceding period, 2. The mobile communication terminal according to claim 1, further comprising: means for determining, based on a result of the determination of the communication type by said first determining means, that the synchronization is not out of synchronization when the result of the determination is packet communication.
前記第1の同期外れ判定手段は、前記第2の記憶テーブルの記憶情報をもとに同期外れの有無を判定することを特徴とする請求項1記載の移動通信端末。The second, third and fourth determining means detects the number of received data blocks and the presence or absence of a transmission error for each frame of the dedicated channel, and stores the detection result. Based on the detection result stored in the first storage table, the presence or absence of reception of the data block for each frame and the presence or absence of a data block having a transmission error are respectively determined. A second storage table for storing from frames to frames corresponding to the predetermined preceding period,
2. The mobile communication terminal according to claim 1, wherein the first out-of-synchronization determination unit determines presence or absence of out-of-synchronization based on information stored in the second storage table.
前記個別チャネルを使用する通信の種別を判定する第1の判定手段と、
前記個別チャネルの受信中に、伝送誤りを有する第1の数以上データブロックが前記送受信モジュールにおいて検出されたか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段により伝送誤りを有する第1の数以上のデータブロックが検出されたと判定された場合に、当該データブロックに先行する所定の期間にデータブロックが前記送受信モジュールにおいて受信されたか否かを判定する第3の判定手段と、
前記先行する所定の期間に、伝送誤りを有する第2の数以上のデータブロックが前記送受信モジュールにおいて検出されたか否かを判定する第4の判定手段と、
前記第1乃至第4の判定手段による各判定結果に基づいて、前記受信中の個別チャネルの同期外れの有無を判定する第1の同期外れ判定手段とを具備したことを特徴とする移動通信端末の制御モジュール。A control module for a mobile communication terminal having a function of controlling operation of a transmission / reception module that receives data by establishing synchronization with an individual channel,
First determining means for determining a type of communication using the dedicated channel;
A second determining unit that determines whether a first number or more data blocks having a transmission error are detected in the transmitting / receiving module during reception of the dedicated channel;
When it is determined by the second determination means that a first number or more data blocks having a transmission error have been detected, whether a data block has been received by the transmission / reception module in a predetermined period preceding the data block Third determining means for determining whether
Fourth determining means for determining whether a second or more data blocks having a transmission error have been detected in the transmitting / receiving module during the preceding predetermined period;
A mobile communication terminal comprising: a first out-of-synchronization determining unit that determines whether there is out-of-synchronization of the dedicated channel being received based on each determination result by the first to fourth determining units. Control module.
前記第2の判定手段により伝送誤りを有する第1の数以上のデータブロックが検出されたと判定され、かつ前記第4の判定手段により伝送誤りを有する第2の数以上のデータブロックが検出されたと判定された場合には、前記第1の判定手段による通信種別の判定結果にかかわらず同期外れと判定する手段と、
前記第2の判定手段により伝送誤りを有する第1の数以上のデータブロックが検出され、かつ前記第3の判定手段により前記先行する所定の期間にデータブロックが受信されなかったと判定された場合には、前記第1の判定手段による通信種別の判定結果に基づき、判定結果がパケット通信の場合には同期外れではないと判定する手段とを備えることを特徴とする請求項5記載の移動通信端末の制御モジュール。The first out-of-synchronization determining means includes:
The second determination means determines that a first number or more data blocks having a transmission error have been detected, and the fourth determination means has detected a second number or more data blocks having a transmission error. Means for determining out of synchronization irrespective of the determination result of the communication type by the first determining means,
When the second determination means detects a first number or more data blocks having a transmission error and the third determination means determines that no data block has been received in the preceding predetermined period, 6. The mobile communication terminal according to claim 5, further comprising: means for determining, based on the result of the determination of the communication type by said first determination means, that the packet is not out of synchronization when the result of the determination is packet communication. Control module.
前記検出手段の検出結果を監視し、前記検出された受信品質が予め設定した期間にわたり連続してしきい値以下に低下した場合に、前記第1の同期外れ判定手段の判定結果にかかわらず同期外れと判定する第2の同期外れ判定手段を、さらに具備することを特徴とする請求項5又は6記載の移動通信端末の制御モジュール。When the transmitting and receiving module includes a detection unit that detects reception quality of a specific signal transmitted by the dedicated channel during reception of the dedicated channel,
The detection result of the detection means is monitored, and when the detected reception quality continuously drops below the threshold value for a preset period, synchronization is performed regardless of the determination result of the first out-of-synchronization determination means. 7. The control module for a mobile communication terminal according to claim 5, further comprising a second out-of-synchronization determining unit for determining out-of-sync.
前記個別チャネルを使用する通信の種別を判定する第1の処理と、
前記個別チャネルの受信中に、伝送誤りを有する第1の数以上データブロックが前記送受信モジュールにおいて検出されたか否かを判定する第2の処理と、
前記第2の処理により伝送誤りを有する第1の数以上のデータブロックが検出されたと判定された場合に、当該データブロックに先行する所定の期間にデータブロックが前記送受信モジュールにおいて受信されたか否かを判定する第3の処理と、
前記先行する所定の期間に、伝送誤りを有する第2の数以上のデータブロックが前記送受信モジュールにおいて検出されたか否かを判定する第4の処理と、
前記第1乃至第4の処理による各判定結果に基づいて、前記受信中の個別チャネルの同期外れの有無を判定する第5の処理とを、
前記コンピュータに実行させる同期判定プログラム。A synchronization determination program used in a mobile communication terminal that controls the operation of a transmission / reception module that receives data by establishing synchronization with an individual channel by a computer,
A first process of determining a type of communication using the dedicated channel;
A second process of determining whether a first number or more data blocks having a transmission error have been detected in the transmission / reception module during reception of the dedicated channel;
When it is determined by the second processing that a first number or more data blocks having a transmission error have been detected, whether a data block has been received by the transmission / reception module in a predetermined period preceding the data block A third process for determining
A fourth process of determining whether or not a second number or more data blocks having a transmission error have been detected in the transmission / reception module during the preceding predetermined period;
A fifth process of determining whether or not the received individual channel is out of synchronization based on each determination result by the first to fourth processes;
A synchronization determination program to be executed by the computer.
前記第2の処理により伝送誤りを有する第1の数以上のデータブロックが検出されたと判定され、かつ前記第4の処理により伝送誤りを有する第2の数以上のデータブロックが検出されたと判定された場合には、前記第1の処理による通信種別の判定結果にかかわらず同期外れと判定する処理と、
前記第2の処理により伝送誤りを有する第1の数以上のデータブロックが検出され、かつ前記第3の処理により前記先行する所定の期間にデータブロックが受信されなかったと判定された場合には、前記第1の処理による通信種別の判定結果に基づき、判定結果がパケット通信の場合には同期外れではないと判定する処理とを、
前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項8記載の同期判定プログラム。The fifth processing includes:
It is determined that a first number or more data blocks having a transmission error have been detected by the second processing, and it is determined that a second number or more data blocks having a transmission error have been detected by the fourth processing. In the case where the synchronization has been lost, a process of determining that the synchronization has been lost regardless of the determination result of the communication type by the first process;
When a first number or more data blocks having a transmission error are detected by the second process, and it is determined by the third process that no data block has been received in the preceding predetermined period, A process of determining that synchronization is not lost when the determination result is packet communication based on the determination result of the communication type by the first process;
9. The non-transitory computer-readable storage medium according to claim 8, wherein the program is executed by the computer.
前記検出手段の検出結果を監視し、前記検出された受信品質が予め設定した期間にわたり連続してしきい値以下に低下した場合に、前記第5の処理の判定結果にかかわらず同期外れと判定する第6の処理を、
前記コンピュータにさらに実行させることを特徴とする請求項8又は9記載の同期判定プログラム。When the transmitting and receiving module includes a detection unit that detects reception quality of a specific signal transmitted by the dedicated channel during reception of the dedicated channel,
The detection result of the detection means is monitored, and if the detected reception quality continuously drops below the threshold value for a preset period, it is determined that the synchronization is lost irrespective of the determination result of the fifth processing. The sixth processing
10. The non-transitory computer-readable storage medium according to claim 8, further causing the computer to execute the program.
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