JP2004108609A

JP2004108609A - Air cleaner

Info

Publication number: JP2004108609A
Application number: JP2002268591A
Authority: JP
Inventors: Noriko Shimazaki; 嶋崎　典子; Hiroshi Ochi; 越智　博; Hiroshi Iwase; 岩瀬　拓; Tomoyuki Soma; 相馬　友行
Original assignee: Hitachi Taga Technology Ltd
Current assignee: Hitachi Appliances Techno Service Ltd
Priority date: 2002-09-13
Filing date: 2002-09-13
Publication date: 2004-04-08

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a desk top air cleaner improved in suction force, allowing little adhesion of dirt, and easily attached/detached. <P>SOLUTION: A notch portion is provided on a front surface plate, and the front surface plate is subjected to a silicone oil-blended UV coating treatment. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、机上等に設置して使用する卓上型の空気清浄機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の空気清浄機はケーシングの前面に設けた吸込み口から吸引した粉塵や煙を浄化して清浄な空気を装置上部に設置した吐出口より上方に向けて吹出す構造であるのが一般的であるが、吹出し流をエアカーテンとして積極的に利用する卓上空気清浄機の従来例としては、例えば特開平１０―１５３３３２号公報
【特許文献１】に開示される技術のように、上方に吹出される空気を吸込み口に誘導する部材を設ける方法が公知である。また、特開平９―５７０３３号公報
【特許文献２】のように、吹出し口を吸い込み口に対して垂直に設けて、吹出し流による誘引流を形成させることをねらったものがある。
【０００３】
撥水・撥油コーティングとして一般的なのは、デュポン社のテフロン（登録商標）に代表されるフッ素樹脂コーティングがある。
【特許文献１】特開平１０―１５３３３２号公報
【特許文献２】特開平９―５７０３３号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の吹出し流をエアカーテンとして積極的に利用する上記の公知例では次のような問題がある。特開平１０―１５３３３２号公報（特許文献１）では、上方から排出する吹出し流から形成された誘導風が、吸込み口に向うように流れないため、拡散する煙を吸込み口から充分に吸込むことはできないし、また誘導装置の高さ以上に上昇してしまった煙を吸引するのは難しい。また、特開平９―５７０３３号公報（特許文献２）では、誘導風が吸込み口に吸引されにくい構造になっているため、誘導風にのった煙は吸引されにくく、効果的な捕集機能とは言い難い。また、卓上に設置する場合、吹出し流は空気清浄機の利用者や周囲の人に吹きかかるため、不快な思いをさせないためには大きな風速で吹出すことは避けるべきであるので、吹出し流で大きな誘引流を形成させるのは限界がある。
【０００４】
従って、本発明の第１の目的は、エアカーテン方式で効果的な吸込み力を生じさせる前面板の形状を備えた空気清浄機を提供することにある。
【０００５】
更に、前面板の形状により効率良く煙を吸収できた場合には、前面板に設けられた吸込み口が汚れてしまうという欠点が生じる。前面板は人の目につくところで意匠性が要求されるため、汚れるのは好ましくない。ところで、テフロンなどのフッ素樹脂コーティングは表面エネルギーが著しく低く高度の撥水・撥油性を示すが、塗膜形成温度が２００℃以上であるため、空気清浄機の全般的材料である汎用プラスチック上には形成しにくい。最も広範に用いられる構造部材としての汎用プラスチックとしては、ポリプロピレン（ＰＰ）、アクリルブタジエンスチレン共重合体（ＡＢＳ）、スチレンアクリル共重合体（ＡＳ）、ポリスチレン（ＰＳ）、ナイロン（ＰＡ）、ポリカーボネイト（ＰＣ）、塩化ビニル（ＰＶＣ）、メタクリル（ＰＭＭＡ）、ポリエチレン（ＰＥ）、ポリアセタール（ＰＯＭ）、ポリエチレンテレフタラート（ＰＥＴ）、ポリブチレンテレフタラート（ＰＢＴ）等があげられるが、いずれの材料も２００℃の耐熱性はない。従って、撥水・撥油コーティングは１５０℃未満で塗膜形成できる有機樹脂が好ましく、高熱を必要とせず紫外線照射で塗膜形成できる紫外線硬化型樹脂は、より好適である。よって、本発明の第２の目的は、前面板自体や吸込み口に、汚れが付着しにくく、万一汚れが付着しても簡単な拭き取りで清掃できる撥水・撥油コーティング層を備えた空気清浄機を提供することにある。
【０００６】
更に、掃除をするには、前面板の着脱操作性が、掃除頻度に影響を与える。前面板とケーシングの間の第二吸込み口は、隙間幅が小さく面積が少ないほど吸込み速度がはやくなって良いが、前述した掃除メンテナンスするための前面板の着脱操作性という観点では、隙間が狭いと不都合である。したがって、本発明の第３の目的は、着脱操作性の良い前面板形状を備えた空気清浄機を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、第１の手段は、モータに取り付けられた羽根車と、前記モータを固定し前記羽根車を覆うケーシング（筐体）と、このケーシング（筐体）内に収納されたフィルターと、このフィルターを覆う前面板と、前面板の外周方向に清浄空気を送風する吹出し口とを備えた空気清浄機において、該前面板の中央部に設けられた第一の吸込み口と、該前面板の周囲に設けられた第二の吸込み口とを備え、この第二の吸込み口のうち吹出し口に近接する部分のみ前面板の内径方向に切り欠き部を設けることを特徴し、かつ前記ケーシング及び前面板のいずれかの表面に、撥水・撥油コーティング処理を施したことを特徴とする。
【０００８】
第２の手段は、第１の手段において、前記の切り欠き部形状は、前記吹出し口からの送風（以下、吹出し流という）に誘引される誘引風が、第２の吸込み風の流れを妨げないよう、前面板の吹出し風に近接する部分のみ前面板の内径方向に切り欠き部を設けたことを特徴とする。
【０００９】
第３の手段は、第２の手段において、前記の撥水・撥油コーティングに使用するコーティング剤が、有機樹脂塗膜および表面改質剤とから構成されることを特徴とする。
【００１０】
第４の手段は、第３の手段において、前記の有機樹脂塗膜が、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、およびシリコーン樹脂の少なくとも１種類以上から構成されることを特徴とする。
【００１１】
第５の手段は、第３の手段において、前記の有機樹脂塗膜が、紫外線硬化型樹脂から構成されることを特徴とする空気清浄機。
【００１２】
第６の手段は、第３〜５の手段において、前記の表面改質剤が、シリコーンオイルまたはフッ素系界面活性剤から構成されることを特徴とする。
【００１３】
特に、シリコーン系オイルとしては、ポリシロキサンに各種有機基を導入した構造の変性シリコーンオイルが利用できる。変性有機基としては、アミノ基、エポキシ基、カルボキシル基、カルビノール基、メタクリル基、メルカプト基、フェノール基、ポリエーテル基、メチルスチリル基、アルキル基、高級脂肪酸エステル基、高級アルコキシ基、及びフルオロカーボンなどがある。
【００１４】
また、フッ素系界面活性剤としては、パーフルオロアルキル基に各種親水基を導入した構造の界面活性剤が利用できる。親水基としては、カルボン酸塩、スルホン酸塩、リン酸エステル、トリメチルアンモニウム塩、ベタイン、アミンオキサイド、及びエチレンオキサイド付加物などがある。
【００１５】
その他、シリコーン系レベリング剤、フッ素系レベリング剤を配合しても同様な効果を得られる。これらの撥水・撥油性の表面改質剤を単独あるいは複合して、樹脂との組み合せに応じて適切に使い分ける。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細を図にしたがって説明する。
【００１７】
図１は、本発明を備えた卓上空気清浄機の側面断面図である。
【００１８】
図２は、図１に示した卓上空気清浄機の正面図である。
【００１９】
図３は、図１に示した卓上空気清浄機の平面断面図である。
【００２０】
まず図１において、１はモータ、２はケーシング（筐体）、３は前面フィルター、４は羽根車（回転軸心方向に吸込み、外周方向に吐出する羽根車）、５は第一吸込み口、８は前面板、１０は羽根車入口、１１は後方フィルターを示す。羽根車４はモータ１の主軸に連結され、モータ１はケーシング２に固定されている。第一吸込み口５は前面板８の中央部に設けられている。前面板８は羽根車入口１０の手前に位置し、羽根車４を覆うように設けられている。前面板８はケーシングの一部としてもよい。後方フィルター１１はリング状で羽根車４の外周側に配置する。１００は、たばこ。Ｘは、たばこ１００より発生する煙、２００は灰皿を示す。
【００２１】
図２において、第１の吸込み口５は前面位置８の中央部に設けられている。６は、前面フィルター３と後方フィルター１１により清浄化された空気を排出し、矢印ｃで示したエアカーテンを形成するための吹出し口である。吹出し口６は後方フィルター１１の外側でケーシング２の左右に設置されている。吹出し口６はエアカーテンｃを形成しやすいように、縦長のガイド形状とすることが望ましい。１４は第二吸込み口である。この第二吸込み口１４はケーシング２と前面板８との間に設けられた隙間によって形成されており、第二吸込み口１４の面積は第一吸込み口５の面積よりは小となるように帯状に開口されている。
【００２２】
第二吸込み口１４について、更に説明を加える。
【００２３】
ケーシング２（筐体）の前側には前記羽根車の吸込み側に吸込み流を導く吸込開口が存在する。この吸込開口はケーシング２（筐体）の前側の大部分を占める大きなものである。前記筐体の前側に置かれる前面板は吸込開口の大部分を覆う。
【００２４】
したがって、前面板の周縁と吸込開口の間に環状の隙間のような形状をなす第二吸込み口１４が形成されるのである。
【００２５】
１４ａは前面板８の左右両端に設けられた切欠き部であり、左右に位置する第二吸込み口１４の開口を広げ、第二吸込み口からの吸引風が、近接する吹出し流の影響を受けずに済むように前面板の内径方向に切り欠き部が設けられている。
【００２６】
吹出し口６は、吸込開口の外周側に隣接して設られている。吹出し口６が吸込開口の外周側から十分に離れていれば、吹出し流の影響はない。小型にコンパクトに、しかも、吹出し流が出来るだけ斜め前側に来るようにするには吹出し口６と吸込開口の外周側に隣接するようになるので構造的にも切り欠き部が必要である。
【００２７】
図３において、９は前面板８の表面に形成された撥水・撥油コーティング層である。Ｙは、たばこ１００から発生した煙のうち拡散して第一吸込み口５に吸込まれなかった部分である。ｂはエアカーテンｃに誘引されて起こる誘引流である。ｄは羽根車４を駆動することで第二吸込み口から吸引される吸込み流である。
【００２８】
では、図３を用いて空気の流れを説明する。
【００２９】
卓上の灰皿２００上のたばこ１００より発生する煙はＸのように拡散する。羽根車４はモータ１により駆動するので、煙Ｘは周囲の空気とともに矢印ａのように第一吸込み口５に吸引され、前面フィルター３内に導入される。前面板８があるので、空気の流れは矢印ａのような軌跡で流入する。一方で、拡散が大きくなって第一吸込み口５で吸引できなかった煙Ｙは、誘引流ｂに導かれて、周囲の第二吸込み口１４から吸込まれる。この第二吸込み口１４から吸引された吸込み流ｄは、吸込み流ａと同様に羽根車４により前面フィルター３内に導入される。そして後方フィルター７を通過して矢印ｅ方向に噴出し、エアカーテンｃとなって吹出し口６から大気に放出される。
【００３０】
上記のような流れにより、エアカーテンｃにより、周囲の空気の擾乱（たとえば、周囲での人の動きや空調による空気の流れ）に対して、エアカーテンｃの内側の領域においては定常的にたばこの煙を吸引することができる。
【００３１】
次に、図３で本実施例の効果を説明する。
【００３２】
前記の切り欠き部形状は、第二吸込み口流ｄが、エアカーテンｃよって誘引される誘引流ｂに極力影響をうけないよう、吹出し口６から距離をあけるために、吹出し口に近接する部分のみ前面板の内径方向に切り欠き部を設ける構造にしてある。もし、第二吸込み口１４に切り欠き部１４ａがなければ、第二吸込み口流ｄの作用する範囲がエアカーテンｃに近い距離となり、近距離で誘引され風速がより大きい誘引流ｂの影響を受けてしまい、充分に第二吸込み口１４から吸引できなくなってしまうのである。
【００３３】
表１に前面板８の切り欠き部１４ａの有無による煙Ｙの捕集率を記す。前面板８に切り欠き部１４ａを設けた場合、煙Ｙが第二吸込み口に吸引される捕集率が飛躍的に高くなることがわかった。
【００３４】
ただし、切り欠き形状は大きくし過ぎると、第２の吸込み口流ｄの流速が落ちてしまい、拡散する煙Ｙをかえって吸込めなくなるので、切り込み部の開口面積には適切な範囲がある。
【００３５】
【表１】

更に、図３において、前面板８の表面には撥水・撥油コーティング層９が設けてある。この撥水・撥油コーティング層９は、　紫外線硬化樹脂とシリコーンオイルから構成されており、厚みが約２０μｍの透明層で、塗膜の表面硬度は鉛筆硬度で５Ｈに調整してある。紫外線硬化樹脂としては、アクリル系の樹脂を用い、メタクリル変性シリコーンオイルが固形重量分で２重量％分散配合している。
【００３６】
なお、表面改質剤として配合するシリコーンオイルまたはフッ素系界面活性剤の配合量は、塗膜の固形分の２０重量％以内であることが望ましい。表面改質剤の配合量が多くなりすぎると、コーティング層の必要な硬度が得られなくなるからである。
【００３７】
本発明の、撥水・撥油コーティング層９の性能を表２に示す。試験方法は次の通りである。
【００３８】
膜硬度は、ＪＩＳ　Ｋ５４００による鉛筆引っ掻きテストにより表面傷つきの状態を評価した。
【００３９】
撥水性は、撥水性は、基板上の塗膜の水の接触角を接触角計で（協和界面科学（株）製）で測定した。
【００４０】
煙草ヤニ付着量は、一定距離に設置した煙草の煙を、本発明品本体を一定時間稼動し、その表面に付着したヤニ色を目視で３段階評価した。
【００４１】
拭き取り試験は、一定量の煙草ヤニを付着させたあと、布でカラ拭きした時に、目視にて汚染が全く認められない場合は○、わずかに汚染が認められる場合を△、著しい汚染が認められる場合を×、とした。
【００４２】
本発明は実施例３に相当するが、表面の水接触角がシリコンオイル配合のないＵＶ硬化樹脂の場合より１０°高くなっており、煙草ヤニ汚れが付着しにくくなっている。シリコンオイルやフッ素系界面活性剤などの表面改質剤が塗膜の表面エネルギーを下げるので、付着する汚れ自体の量が低減される。更に言うと、表面の摩擦係数がシリコンオイル無配号ＵＶ硬化樹脂より３０％程度小さくなっており、万一堅いブラシなどで擦った時でも傷がつきにくくなっている。
【００４３】
【表２】

ところで、クリア塗料のコーティング樹脂成分として一般的なのは、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、シリコン系樹脂、フェノール樹脂、キシレン樹脂、トルエン樹脂などが挙げられるが、特に、紫外線硬化型のアクリル系、不飽和ポリエステル系、シリコン系の樹脂、あるいは熱硬化型のウレタン樹脂は好適であるので、これらを用いてもよい。
【００４４】
また、本実施例ではコーティング樹脂成分にアクリル系のＵＶ硬化樹脂を用いているが、各種官能基によって変性したものも用いることができる。例えばメタクリル酸、マレイン酸、アクリルアミド、スチレン、ビニル、アルリロニトリル等で変性したものである。アクリル樹脂以外にもラジカル反応硬化する不飽和ポリエステル樹脂なども用いることができる。その他、増感剤としては一般的なものを添加することができる。例えば、ビアセチル、ベンゾフェノン、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル、アゾビスイソブチルニトリル、過酸化ベンゾイルなどを用いることができる。
【００４５】
【発明の効果】
以上説明したように、前面板の切り欠き部によって、第二吸込み流を誘引流が妨げないようにしたので、吸い込み力が増大した。
【００４６】
また、吸い込み力向上の副作用として汚れやすく吸込み口部材に、撥水・撥油コーティングを施すことによって汚れが付着しにくく、また万一汚れが付着してもから拭きなどで簡単に除去できるようになった。
【００４７】
また、前述した切り欠き部は、前面板の脱着を容易にし、掃除する取り扱いを向上させた。このように切り欠き部は煙捕集率を上げる機能を出すうえに、取り扱い性向上を兼ねている。
【００４８】
また、撥水・撥油コーティングは紫外線硬化樹脂から構成されているので、耐擦性を有しながら、前面板という意匠性を必要とする部材に使用できる。しかもシリコーンオイル配合により汚れにくく、清潔さが保たれる。更に、ＵＶ照射で硬化させるため、基材の耐熱性がいらず、プラスチックケーシングでも問題なく撥水・撥油コーティング層形成ができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を備えた卓上空気清浄機の側面断面図である。
【図２】図１に示した卓上空気清浄機の正面図である。
【図３】図１に示した卓上空気清浄機の平面断面図である。
【図４】比較用の卓上空気清浄機の正面図である。
【符号の説明】
１…モータ、２…ケーシング、３…前面フィルター、４…羽根車、５…第一吸込み口、６…吹出し口、８…前面板、９…撥水・撥油コーティング層、１０…羽根車入口、１１…後方フィルター、１４…第二吸込み口、１４ａ…切欠き部、１００…たばこ、２００…灰皿、Ｘ…たばこより発生する煙、Ｙ…拡散したたばこの煙、ａ…第一の吸込み流、ｂ…誘引流、ｃ…エアカーテン、ｄ…第二の吸込み流、ｅ…吹出し流。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a desk-type air purifier used by being installed on a desk or the like.
[0002]
[Prior art]
Conventional air purifiers generally have a structure that purifies dust and smoke sucked from the suction port provided on the front of the casing and blows clean air upward from the discharge port installed at the top of the device. However, as a conventional example of a tabletop air purifier that positively uses a blown air as an air curtain, for example, as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. H10-153332 [Patent Document 1], the air is blown upward. A method of providing a member for guiding air to a suction port is known. In addition, as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-57033 [Patent Document 2], there is a method in which an outlet is provided perpendicular to an inlet to form an induced flow by an outlet flow.
[0003]
A common water-repellent / oil-repellent coating is a fluororesin coating represented by Teflon (registered trademark) of DuPont.
[Patent Document 1] JP-A-10-153332 [Patent Document 2] JP-A-9-57033 [Problems to be Solved by the Invention]
However, the above-mentioned known example in which the above-mentioned blowout flow is positively used as an air curtain has the following problem. In Japanese Patent Application Laid-Open No. H10-153332 (Patent Literature 1), since the induced wind formed from the blowing flow discharged from above does not flow toward the suction port, it is difficult to sufficiently suck the diffused smoke from the suction port. No, and it is difficult to inhale smoke that has risen above the height of the guidance device. Further, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-57033 (Patent Document 2), since the structure is such that the induced wind is difficult to be sucked into the suction port, smoke on the induced wind is difficult to be sucked, and an effective collecting function is provided. Hard to say. Also, when installing on a tabletop, the blowoff flow blows to the users of the air purifier and the surrounding people, so it is necessary to avoid blowing at a large wind speed to avoid discomfort, so There is a limit to forming a large induced flow.
[0004]
Accordingly, a first object of the present invention is to provide an air cleaner having a shape of a front plate that generates an effective suction force by an air curtain method.
[0005]
Further, when smoke can be efficiently absorbed by the shape of the front plate, there is a disadvantage that a suction port provided in the front plate becomes dirty. The front plate is required to have design properties where it can be seen by humans, so it is not preferable that the front plate be soiled. By the way, fluorine resin coatings such as Teflon have extremely low surface energy and exhibit high water and oil repellency, but since the coating film forming temperature is 200 ° C or higher, they are used on general-purpose plastics, which are general materials for air purifiers. Is difficult to form. The most widely used general-purpose plastics as structural members include polypropylene (PP), acrylic butadiene styrene copolymer (ABS), styrene acrylic copolymer (AS), polystyrene (PS), nylon (PA), and polycarbonate ( PC), vinyl chloride (PVC), methacryl (PMMA), polyethylene (PE), polyacetal (POM), polyethylene terephthalate (PET), polybutylene terephthalate (PBT), and the like. Does not have heat resistance. Therefore, the water-repellent / oil-repellent coating is preferably an organic resin capable of forming a coating film at a temperature lower than 150 ° C., and an ultraviolet-curable resin capable of forming a coating film by irradiation of ultraviolet light without requiring high heat is more preferable. Therefore, a second object of the present invention is to provide an air-repellent / oil-repellent coating layer that is difficult to adhere to the front plate itself and the suction port, and that can be cleaned by simple wiping even if dirt adheres. It is to provide a purifier.
[0006]
Further, for cleaning, the operability of attaching and detaching the front plate affects the frequency of cleaning. The second suction port between the front plate and the casing has a smaller gap width, and the suction speed may be faster as the area is smaller, but the gap is narrower from the viewpoint of the operability of attaching and detaching the front plate for cleaning and maintenance described above. Is inconvenient. Therefore, a third object of the present invention is to provide an air purifier having a front plate shape with good detachability.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a first means includes an impeller attached to a motor, a casing (housing) for fixing the motor and covering the impeller, and housed in the casing (housing). Filter, a front plate covering the filter, and an air purifier having an outlet for blowing clean air in the outer peripheral direction of the front plate, a first suction port provided at a central portion of the front plate. A second suction port provided around the front plate, wherein only a portion of the second suction port close to the outlet is provided with a cutout portion in the inner diameter direction of the front plate, In addition, any one of the surface of the casing and the front plate is subjected to a water / oil repellent coating treatment.
[0008]
The second means is the first means, wherein the notch shape is such that an induced wind induced by air blown from the outlet (hereinafter referred to as a blowout flow) obstructs a flow of the second suction wind. A notch is provided in an inner diameter direction of the front plate only in a portion of the front plate which is close to the blowing wind so as not to be provided.
[0009]
The third means is characterized in that in the second means, the coating agent used for the water / oil repellent coating comprises an organic resin coating film and a surface modifier.
[0010]
A fourth means is the third means, wherein the organic resin coating film is formed of at least one of an acrylic resin, a urethane resin, and a silicone resin.
[0011]
A fifth means is the air purifier according to the third means, wherein the organic resin coating film is made of an ultraviolet curable resin.
[0012]
According to a sixth aspect, in the third to fifth aspects, the surface modifier is composed of a silicone oil or a fluorinated surfactant.
[0013]
In particular, as the silicone oil, a modified silicone oil having a structure in which various organic groups are introduced into polysiloxane can be used. As the modified organic group, amino group, epoxy group, carboxyl group, carbinol group, methacryl group, mercapto group, phenol group, polyether group, methylstyryl group, alkyl group, higher fatty acid ester group, higher alkoxy group, and fluorocarbon and so on.
[0014]
Further, as the fluorine-based surfactant, a surfactant having a structure in which various hydrophilic groups are introduced into a perfluoroalkyl group can be used. Examples of the hydrophilic group include carboxylate, sulfonate, phosphate, trimethylammonium salt, betaine, amine oxide, and ethylene oxide adduct.
[0015]
In addition, the same effect can be obtained by blending a silicone leveling agent or a fluorine leveling agent. These water-repellent and oil-repellent surface modifiers are used alone or in combination, and are appropriately used depending on the combination with the resin.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the details of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0017]
FIG. 1 is a side sectional view of a desk air purifier provided with the present invention.
[0018]
FIG. 2 is a front view of the desk air purifier shown in FIG.
[0019]
FIG. 3 is a plan cross-sectional view of the desk air purifier shown in FIG.
[0020]
First, in FIG. 1, 1 is a motor, 2 is a casing (housing), 3 is a front filter, 4 is an impeller (an impeller that sucks in the direction of the rotation axis and discharges in an outer peripheral direction), 5 is a first suction port, Reference numeral 8 denotes a front plate, 10 denotes an impeller entrance, and 11 denotes a rear filter. The impeller 4 is connected to a main shaft of the motor 1, and the motor 1 is fixed to the casing 2. The first suction port 5 is provided at the center of the front plate 8. The front plate 8 is located just before the impeller entrance 10 and is provided so as to cover the impeller 4. The front plate 8 may be a part of the casing. The rear filter 11 has a ring shape and is arranged on the outer peripheral side of the impeller 4. 100 is a cigarette. X indicates smoke generated from the

tobacco

100, and 200 indicates an ashtray.
[0021]
In FIG. 2, the first suction port 5 is provided at the center of the front position 8. Reference numeral 6 denotes an outlet for discharging air cleaned by the front filter 3 and the rear filter 11 to form an air curtain indicated by an arrow c. The outlet 6 is provided on the left and right sides of the casing 2 outside the rear filter 11. It is desirable that the outlet 6 has a vertically long guide shape so that the air curtain c can be easily formed. 14 is a second suction port. The second suction port 14 is formed by a gap provided between the casing 2 and the front plate 8, and the area of the second suction port 14 is band-shaped so as to be smaller than the area of the first suction port 5. It is open to.
[0022]
The second suction port 14 will be further described.
[0023]
At the front side of the casing 2 (housing), there is a suction opening for guiding a suction flow to the suction side of the impeller. This suction opening is a large one that occupies most of the front side of the casing 2 (housing). A front plate placed on the front side of the housing covers most of the suction opening.
[0024]
Therefore, the second suction port 14 having a shape like an annular gap is formed between the peripheral edge of the front plate and the suction opening.
[0025]
14a are cutouts provided at both left and right ends of the front plate 8 to widen the openings of the second suction ports 14 located on the left and right sides, and the suction air from the second suction ports is affected by the approaching blowout flow. A notch is provided in the direction of the inner diameter of the front plate so as to eliminate the need.
[0026]
The outlet 6 is provided adjacent to the outer peripheral side of the suction opening. If the outlet 6 is sufficiently far from the outer peripheral side of the suction opening, there is no influence of the outlet flow. In order to make the blowout flow as diagonally forward as possible as small and compact as possible, the cutout portion is necessary because it is adjacent to the outlet 6 and the outer peripheral side of the suction opening.
[0027]
In FIG. 3, reference numeral 9 denotes a water / oil repellent coating layer formed on the surface of the front plate 8. Y is a portion of the smoke generated from the tobacco 100 which is diffused and is not sucked into the first suction port 5. b is an induced flow caused by being attracted by the air curtain c. d is a suction flow drawn from the second suction port by driving the impeller 4.
[0028]
Now, the flow of air will be described with reference to FIG.
[0029]
Smoke generated from the tobacco 100 on the tabletop ashtray 200 diffuses like X. Since the impeller 4 is driven by the motor 1, the smoke X is sucked together with the surrounding air into the first suction port 5 as shown by an arrow a and introduced into the front filter 3. Since the front plate 8 is provided, the flow of air flows in a locus as shown by an arrow a. On the other hand, the smoke Y that cannot be suctioned at the first suction port 5 due to the large diffusion is guided to the induced flow b and is sucked from the surrounding second suction port 14. The suction flow d sucked from the second suction port 14 is introduced into the front filter 3 by the impeller 4 like the suction flow a. Then, the air passes through the rear filter 7 and is ejected in the direction of arrow e, and is emitted as air curtain c from the outlet 6 to the atmosphere.
[0030]
Due to the flow as described above, the air curtain c constantly causes cigarettes in a region inside the air curtain c against disturbance of surrounding air (for example, movement of a person around or air flow due to air conditioning). Smoke can be sucked.
[0031]
Next, the effect of this embodiment will be described with reference to FIG.
[0032]
The notch shape is a portion close to the outlet so as to keep the second inlet flow d at a distance from the outlet 6 so as not to be affected as much as possible by the induced flow b induced by the air curtain c. Only the front plate has a structure in which a notch is provided in the inner diameter direction. If the notch 14a is not provided in the second suction port 14, the range in which the second suction port flow d acts is a distance close to the air curtain c, and the influence of the suction flow b which is induced at a short distance and has a higher wind speed is obtained. Therefore, it cannot be sufficiently sucked from the second suction port 14.
[0033]
Table 1 shows the collection rate of the smoke Y depending on the presence or absence of the notch 14a of the front plate 8. When the notch 14a was provided in the front plate 8, it was found that the collection rate at which the smoke Y was sucked into the second suction port was dramatically increased.
[0034]
However, if the notch shape is too large, the flow velocity of the second suction port flow d decreases, and the diffused smoke Y cannot be sucked in instead. Therefore, the opening area of the notch has an appropriate range.
[0035]
[Table 1]

Further, in FIG. 3, a water-repellent / oil-repellent coating layer 9 is provided on the surface of the front plate 8. The water-repellent / oil-repellent coating layer 9 is composed of an ultraviolet curable resin and silicone oil, is a transparent layer having a thickness of about 20 μm, and the surface hardness of the coating film is adjusted to 5H by pencil hardness. As the ultraviolet curable resin, an acrylic resin is used, and methacryl-modified silicone oil is dispersed and blended in a solid content of 2% by weight.
[0036]
The amount of silicone oil or fluorine-based surfactant to be compounded as a surface modifier is preferably within 20% by weight of the solid content of the coating film. If the amount of the surface modifier is too large, the required hardness of the coating layer cannot be obtained.
[0037]
Table 2 shows the performance of the water / oil repellent coating layer 9 of the present invention. The test method is as follows.
[0038]
The film hardness was evaluated by a surface scratch state by a pencil scratch test according to JIS K5400.
[0039]
The water repellency was measured by measuring the contact angle of water of the coating film on the substrate with a contact angle meter (manufactured by Kyowa Interface Science Co., Ltd.).
[0040]
As for the amount of tobacco stain attached, the smoke of tobacco placed at a certain distance was operated for a certain period of time with the main body of the present invention, and the stain color attached to the surface was visually evaluated in three stages.
[0041]
In the wiping test, after a certain amount of tobacco stains are adhered, when the cloth is wiped with a cloth, ○ is observed when no contamination is visually observed, △ is observed when slight contamination is observed, and marked contamination is observed. The case was marked as x.
[0042]
The present invention corresponds to Example 3, but the water contact angle on the surface is higher by 10 ° than in the case of the UV curable resin not containing silicone oil, and the tobacco stain is less likely to adhere. A surface modifier such as silicone oil or a fluorine-based surfactant lowers the surface energy of the coating film, thereby reducing the amount of dirt adhering. Furthermore, the friction coefficient of the surface is about 30% smaller than that of the silicone oil-free UV-curable resin, so that it is hardly damaged even when rubbed with a hard brush or the like.
[0043]
[Table 2]

By the way, common coating resin components of the clear paint include melamine resin, polyester resin, alkyd resin, amino resin, epoxy resin, urethane resin, vinyl chloride resin, silicone resin, phenol resin, xylene resin, toluene resin and the like. In particular, UV-curable acrylic, unsaturated polyester-based, and silicon-based resins, or thermosetting urethane resins are suitable, and may be used.
[0044]
In this embodiment, an acrylic UV curable resin is used as the coating resin component, but a resin modified with various functional groups can also be used. For example, those modified with methacrylic acid, maleic acid, acrylamide, styrene, vinyl, allylonitrile and the like. In addition to the acrylic resin, an unsaturated polyester resin that cures by a radical reaction can be used. In addition, general sensitizers can be added. For example, biacetyl, benzophenone, benzoin, benzoin alkyl ether, azobisisobutylnitrile, benzoyl peroxide, and the like can be used.
[0045]
【The invention's effect】
As described above, the suction force is increased because the cut-off portion of the front plate prevents the induced flow from blocking the second suction flow.
[0046]
In addition, as a side effect of improving the suction force, it is easy to get dirty as a result of applying a water-repellent / oil-repellent coating to the suction port member so that dirt is difficult to adhere, and even if dirt adheres, it can be easily removed by wiping etc. became.
[0047]
In addition, the above-mentioned cut-out portion facilitates attachment / detachment of the front plate, and improves handling for cleaning. Thus, the notch not only functions to increase the smoke collection rate, but also improves the handleability.
[0048]
Further, since the water-repellent / oil-repellent coating is made of an ultraviolet curable resin, it can be used for a member requiring a design property such as a front plate while having abrasion resistance. In addition, the silicone oil blend prevents contamination and keeps cleanliness. Furthermore, since the composition is cured by UV irradiation, there is an advantage that the heat resistance of the substrate is not required, and a water-repellent / oil-repellent coating layer can be formed on a plastic casing without any problem.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view of a desk air purifier provided with the present invention.
FIG. 2 is a front view of the desk air purifier shown in FIG.
FIG. 3 is a plan sectional view of the tabletop air purifier shown in FIG. 1;
FIG. 4 is a front view of a desk air cleaner for comparison.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Motor, 2 ... Casing, 3 ... Front filter, 4 ... Impeller, 5 ... First inlet, 6 ... Outlet, 8 ... Front plate, 9 ... Water / oil repellent coating layer, 10 ... Impeller inlet , 11 ... rear filter, 14 ... second suction port, 14a ... notch, 100 ... tobacco, 200 ... ashtray, X ... smoke generated from tobacco, Y ... smoke of diffused tobacco, a ... first suction flow , B: induced flow, c: air curtain, d: second suction flow, e: blowout flow.

Claims

An impeller that sucks in the direction of the rotation axis and discharges in the outer peripheral direction, a housing that houses the impeller, and a filter for air filtration that is placed in the housing and in a ventilation path through which the impeller provides ventilation. A suction opening provided on the front side of the housing and guiding a suction flow to the suction side of the impeller; and a front plate provided on the front side of the housing so as to cover most of the suction opening. A first suction port provided so as to penetrate the center of the front plate, a second suction port formed between the peripheral edge of the front plate and the suction opening, and an outer peripheral side of the suction opening adjacent to the second suction port. An air outlet provided with a notch provided in the vicinity of the outlet on the periphery of the front plate.

An impeller that sucks in the direction of the rotation axis and discharges in the outer peripheral direction, a housing that houses the impeller, and a filter for air filtration that is placed in the housing and in a ventilation path through which the impeller provides ventilation. A suction opening provided on the front side of the housing and guiding a suction flow to the suction side of the impeller; and a front plate provided on the front side of the housing so as to cover most of the suction opening. A first suction port provided so as to penetrate the center of the front plate, a second suction port formed between the peripheral edge of the front plate and the suction opening, and an outer peripheral side of the suction opening adjacent to the second suction port. An air outlet provided with a water-repellent / oil-repellent coating treatment on a surface of the housing or the front plate.

In the air purifier according to claim 1,
An air purifier wherein a water-repellent / oil-repellent coating treatment is applied to a surface of the housing or the front plate.

In any one of claims 1, 2, and 3,
The shape of the notch portion is such that the induced wind induced by the blowing (blowing flow) from the outlet is:
A cut-out portion provided in the inner diameter direction of the front plate only in a portion of the front plate close to the blown air so as not to hinder the flow of the second suction air flowing into the second suction port. Cleaner.

In the air purifier according to claim 3,
An air cleaner characterized in that the coating agent used for the water / oil repellent coating contains an organic resin coating film and a surface modifier.

In the air purifier according to claim 5,
The air purifier, wherein the organic resin coating film contains at least one of an acrylic resin, a urethane resin, and a silicone resin.

In claim 5,
An air cleaner characterized in that the organic resin coating contains an ultraviolet curable resin.

In any one of claims 3, 4, 5, 6, and 7,
An air cleaner characterized in that the surface modifier for performing the coating treatment contains silicone oil or a fluorine-based surfactant.

An impeller that sucks in the direction of the rotation axis and discharges in the outer peripheral direction, a housing in which the impeller is provided, and a filter for air filtration provided in the housing and on the suction side and the discharge side of the impeller, A suction opening provided on the front side of the housing and guiding a suction flow to the suction side of the impeller; a front plate provided on the front side of the housing so as to cover most of the suction opening; A first suction port provided so as to penetrate the center of the suction port, a second suction port formed between a peripheral edge of the front plate and the suction opening, and an outer peripheral side of the suction opening adjacent to the suction port. A blowout outlet provided on the left and right sides of the housing, and having a blowout flow blown from the left and right is directed in a divergent direction, and a notch portion cut out in the inner diameter direction at a periphery of the front plate near the blowout opening. Water or oil repellent coating on the surface of the housing or front plate. Air purifier, characterized in that subjected to ring process.