JP2004105915A - 廃水の処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】廃水処理設備10は、酸処理槽14、遠心分離機20、及び生物処理槽22を備える。水溶性切削油の廃水は、酸処理槽14に導入されてpHが3〜7に調整されて、エマルジョンが分解される。そして、遠心分離機20に導入されて、49000〜147000m/s2 の遠心力加速度で遠心分離され、油分が分離される。次いで、生物処理槽22に導入されて生物処理される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は廃水の処理方法に係り、特に、自動車、機械加工、金属加工等の工場において水溶性切削油の廃水から油分を分離除去して生物処理する廃水の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車、機械加工、金属加工等の工場では、水溶性切削油の廃水が排出される。この廃水はn−Hex 抽出物質が数千〜数万mg/Lと高濃度であり、一般的には乳化した状態のエマルジョン油分と水になっている。エマルジョン油分は非常に分離しにくい物質であるため、水溶性切削油の廃水から油分を完全に除去することは困難である。一方で、油分の除去が不完全な廃水を放流すると、環境への影響が大きいという問題があるため、例えばn−Hex 抽出物質の下水放流基準は5mg/L( 鉱物油) に規制されている。
【0003】
そこで、従来は、水溶性切削油の廃水をまず硫酸や塩酸などの鉱酸によって強酸性領域にpH調整し、これを静置することによってエマルジョンを分解している。そして、エマルジョンを分解した廃水に、PAC、塩鉄などの凝集剤を添加することにより、凝集処理を行って油分を分離している。油分を分離した処理水は生物学的に処理することによって、n−Hex 抽出物質、BOD、CODが除去される。
【0004】
また、別の方法として、廃水を最初に遠心分離することによって不安定エマルジョンを分離除去し、これを限外濾過することによって廃水中の油分を分離する方法が提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭61−254208号公報(第2頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の方法は、油分を効果的に凝集させるために、酸処理時の廃水をpH3未満の強酸領域に調整し、エマルジョンを十分に分解しなければならない。このため、pH調整剤である鉱酸の使用量が非常に多くなるという問題があった。また、凝集処理後の廃水を後段の生物処理設備に直接導入すると、強酸である廃水が微生物に悪影響を及ぼすため、多量のアルカリ剤によって中和処理し、さらに処理後の廃水を多量の水で希釈しなければならなかった。
【0007】
また、前者の方法は、廃水中のn−Hex 抽出物質を凝集処理によって完全に除去できないという問題があり、分離処理後の廃水にn−Hex 抽出物質が数百〜数千mg/L残留するという不具合があった。n−Hex 抽出物質には、生物分解されにくい鉱油が溶解しているため、n−Hex 抽出物質の残留する廃水を生物処理設備に導入すると、鉱油が多量に生物処理設備に導入されることになり、生物処理が不安定になるという問題があった。
【0008】
さらに、前者の方法は、凝集処理で分離、回収される油分の回収率が30〜50%であり、非常に低いという問題があった。
【0009】
一方、後者の方法は、限外濾過で油分を分離するため、膜面が徐々に目詰まりして処理性能が低下するという問題があった。このため、処理を停止して膜面を定期的に洗浄しなければならず、廃水処理を連続して行うことができないという欠点があった。
【0010】
本発明はこのような事情に鑑みて成されたもので、廃水中の油分を効率良く分離できるとともに、連続処理が可能な廃水の処理方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、エマルジョンの油分を含む廃水から前記油分を分離除去する廃水の処理方法において、前記廃水を酸処理することによって、前記エマルジョンを分解し、該エマルジョンを分解した廃水を遠心分離処理することによって前記油分を分離することを特徴としている。
【0012】
本発明によれば、廃水を酸処理してエマルジョンを分解した後、遠心分離処理して油分を分離するようにしたので、分離しにくいエマルジョンの油分を効率良く分離して除去することができる。これにより、油分を高い回収率で回収することができるとともに、n−Hex 抽出物質などの油分が後段の生物処理設備に多量に導入されることを防止できる。したがって、生物処理に導入される鉱油の量を減少させることができ、生物処理を安定させることができる。さらに、油分を分離した後の廃水に残留するn−Hex 抽出物質の濃度が低下するので、処理後の廃水を多量の水で希釈することなく生物処理することが可能になり、生物処理の効率を向上させることができる。
【0013】
また、本発明のように酸処理後に遠心分離処理を行うと、酸処理時の廃水のpHが3以上であっても、油分を確実に分離できるため、pH調整用の鉱酸の使用量を減少させることができる。また、凝集処理を行わないため、pHを中性に戻すことなく、遠心分離処理後の廃水を後段の生物処理設備に直接導入することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、廃水のpHが3〜7の範囲で酸処理を行うとともに、遠心力加速度が49000〜147000m/s2 の範囲で遠心分離処理を行うことを特徴としている。このような条件で酸処理、及び遠心分離処理を行うことによって、油分を確実に分離することができる。また、酸処理時の廃水のpHを3以上にしたことによって、酸処理槽や遠心分離機が酸によって腐食されることを防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る廃水の処理方法の好ましい実施の形態について詳説する。
【0016】
図1は、本発明に係る廃水の処理方法を実施する廃水処理設備の構成図である。同図に示す廃水処理設備10は、機械加工工場などから排出される水溶性切削油の廃水を処理する設備であり、主として受槽12、酸処理槽14、中継槽16、加温装置18、遠心分離機20、生物処理槽22、沈殿槽24、砂濾過塔26、及び活性炭塔28で構成される。
【0017】
水溶性切削油の廃水はまず、受槽12に導入される。受槽12の内部にはスクリーン30が設けられており、このスクリーン30によって廃水中の固形物、例えば金属の切削屑などが補集される。スクリーン30を通過した廃水は、酸処理槽14に導入される。
【0018】
酸処理槽14には、硫酸などの鉱酸を添加する鉱酸添加手段が設けられている。この鉱酸添加手段から鉱酸を廃水に添加することによって、廃水がpH3〜7、好ましくはpH4〜6、より好ましくはpH4〜5の酸性領域に調整される。また、酸処理槽14には攪拌翼32が設けられており、廃水はこの攪拌翼32によって攪拌されながら酸処理槽14に5分以上滞留する。これにより、廃水が酸処理されて、廃水中のエマルジョンが分解される。酸処理された廃水(以下、酸処理水という)は、中継層16に導入される。
【0019】
中継槽16では、酸処理水に含まれる細かな固形物が自然沈降され、その上澄み液が固形物の沈殿界面よりも上部から、ポンプ34の駆動によって引き抜かれ、加温装置18に導入される。これにより、受槽12のスクリーン30を抜けた細かいSS成分が除去される。したがって、遠心分離機20に導入される固形物の量が減少するので、遠心分離機20におけるスラッジの引き抜き頻度を減少させることができる。なお、中継槽16の底部に沈降したSS成分は定期的に引き抜かれる。
【0020】
加温装置18に導入された酸処理水は、50℃以上、好ましくは70〜95℃に加温される。これにより、後段の遠心分離機20における油分の分離効果を向上させることができる。加温装置18で加温された酸処理水は、遠心分離機20に送液される。
【0021】
遠心分離機20に導入された酸処理水は、遠心力を付与することによって油分が分離される。遠心分離機20は、分離処理を連続的に行うとともに、スラッジ(固形分)を同時に除去できるものが好ましく、例えば図2に示すディスク型が使用される。図2に示すディスク型の遠心分離機20は、本体36の内部に円錐型のディスク38が1mm以下のスパンで複数枚、積み重ねられており、このディスク38が高速で回転するようになっている。また、本体36には供給口36Aが設けられており、この供給口36Aから酸処理水が導入される。導入された酸処理水は、ディスク38が回転することによって49000〜147000m/s2 (5000〜15000G)の遠心力加速度が付与される。これにより、酸処理水の水分、油分、スラッジが比重の違いによって分離される。分離された油分は油分回収口36Bから常時引き抜かれて回収される。また、スラッジは、酸処理水の供給圧を定期的に上昇させてスライド板40を下降させることによって、スラッジ回収口36Cから引き抜かれて回収される。一方、水分(以下、分離処理水という)は、水分回収口36Dから常時引き抜かれ、図1の生物処理槽22に導入される。なお、遠心分離機20の構成は、上述したものに限定されず、例えばディスク38に貫通孔を形成して油分と水分の分離効率を高めた構成であってもよい。また、水分と油分の分離のみを行う構成であってもよい。
【0022】
生物処理槽22の内部には散気管42が設けられており、この散気管42からエアが散気される。これにより、生物処理槽22の内部が好気性に保たれ、分離処理水が活性汚泥によって生物処理される。生物処理後の処理水は、沈殿槽24に導入されて固液分離される。これにより、処理水中の汚泥が沈殿し、沈殿した汚泥の一部が返送汚泥として生物処理槽22に返送されるとともに、残りの汚泥が定期的に外部に排出される。これにより、分離処理水に含まれるn−Hex 抽出物、BOD、CODが除去される。
【0023】
沈殿槽24において汚泥が沈殿した後の上澄み液は、砂濾過塔26に導入されてSS成分が除去された後、活性炭塔28に導入される。そして、上澄み液に含まれるn−Hex 抽出物、BOD、及びCODが除去されて仕上げ処理され、放流される。
【0024】
次に、上記の如く構成された廃水処理設備10の作用について説明する。
【0025】
廃水処理設備10では、酸処理槽14で酸処理して廃水中のエマルジョンを分離した後に、遠心分離機20で遠心分離処理を行い、廃水中の油分を分離している。このように酸処理後に遠心分離処理を行うと、分離しにくいエマルジョンの油分を効率良く分離することができる。特に、遠心分離処理時の遠心力加速度を49000〜147000m/s2 の範囲に設定するとともに、酸処理時の廃水のpHを4〜5の範囲に設定することによって、油分の分離効率を高めることができ、有価物(燃料)としての油分を99%以上の回収率で回収することができる。
【0026】
また、遠心分離機20における分離効率が大きいので、廃水中のn−Hex 抽出物質を確実に分離することができる。したがって、分離処理水に残留するn−Hex 抽出物質の濃度が非常に小さくなるので、n−Hex 抽出物質に溶解されて生物処理槽22に導入される鉱油の量が減少し、生物処理を安定させることができる。また、分離処理水に残留するn−Hex 抽出物質の濃度が非常に小さいので、分離処理水を多量の水で希釈することなく、直接、生物処理槽22に導入することができる。これにより、生物処理槽22における処理効率を向上させることができる。
【0027】
また、本実施の形態のように酸処理後に遠心分離処理を行うと、酸処理時の廃水のpHが3以上であっても、油分を確実に分離することができる。さらに、廃水の性状によっては、酸処理時の廃水のpHが6〜7であっても、油分を十分に分離することができる。このように本実施の形態によれば、廃水を比較的弱い酸性領域で酸処理しているので、酸処理槽14における鉱酸の使用量を減少させることができる。また、酸処理時の廃水のpHが大きくなった結果、遠心分離処理後の分離処理水のpHも大きくなり、中性に近づく。したがって、分離処理水を生物処理槽22に直接導入しても、安定した生物処理を行うことができる。これにより、生物処理槽22の前段で廃水を希釈したり、アルカリ剤を多量に添加して中和する必要がなくなる。
【0028】
さらに、廃水処理設備10によれば、従来行っていた凝集処理が不要になるので、凝集汚泥が発生しない。したがって、産業廃棄物処理量を大幅に削減できる。
【0029】
【実施例】
図3は、酸処理槽14のpHと遠心分離機20における分離性能との関係を試験により求めた結果を示している。この試験では、n−Hex 抽出物質を約10000mg/Lの濃度で含有する廃水を酸処理槽14で酸処理した後、遠心分離機20で49000m/s2 の遠心力加速度をかけて分離処理を行い、分離処理水中のn−Hex 抽出物質の残留濃度を求めた。
【0030】
この結果から分かるように、酸処理時の廃水のpHが小さくなるにつれて、n−Hex 抽出物質の残留濃度が低下した。そして、酸処理時の廃水のpHを6以下にすることによって、残留濃度を確実に100mg/L以下にすることができた。
【0031】
また、別の廃水を試験した結果、酸処理時の廃水のpHが7以下のときに油分を十分に分離できるという結果が得られた。これにより、廃水の性状によっては、酸処理時の廃水のpHを7以下にすれば良いことが分かる。
【0032】
さらに、遠心分離機20の遠心力加速度を変えながら同様の試験を行った。その結果、廃水にもよるが、小さい遠心力加速度(例えば14700m/s2 )であっても、廃水のpHが5以下であれば、油分を十分に分離できるという結果が得られた。
【0033】
なお、酸処理時の廃水のpHが3未満の場合は、遠心分離機20の仕様上、遠心分離機20が腐食されるおそれがある。すなわち、遠心分離機20の腐食を防止するためには、酸処理時の廃水のpHを3以上にすることが好ましく、4以上にすることがより好ましい。
【0034】
以上の結果から、酸処理槽14の廃水のpHは、遠心分離機20における油分の分離性能や遠心分離機20の防食を考慮すると、pH3〜7が好ましく、pH3〜6がより好ましく、pH4〜5が最も好ましい。
【0035】
図4は、遠心分離機20における遠心力加速度と分離性能との関係を試験により求めた結果を示している。この試験では、n−Hex 抽出物質を約10000mg/Lの濃度で含有する廃水を、酸処理槽14においてpH6で酸処理した後、遠心分離機20における遠心力加速度を変えながら遠心分離処理を行い、n−Hex 抽出物質の残留濃度を求めた。
【0036】
図4の結果から分かるように、遠心分離機20の遠心力加速度を大きくするほど分離処理水に含まれるn−Hex 抽出物質の残留濃度が小さくなり、分離効果が大きくなることが分かる。特に遠心力加速度を49000m/s2 以上にした際には、残留濃度が100mg/L以下になって安定するという結果が得られた。一方で、大容量で連続処理が可能な遠心分離機20の遠心力加速度の上限は一般に約147000m/s2 である。したがって、遠心分離機20は遠心力加速度を49000〜147000m/s2 の範囲に設定することが好ましい。
【0037】
図5は、遠心分離機20に供給する酸処理水の流量と遠心分離機20の分離性能との関係を試験により求めた結果を示している。この試験では、n−Hex 抽出物質を約10000mg/Lの濃度で含有する廃水を、酸処理槽14においてpH5で酸処理した後、遠心分離機20で約81000m/s2 の遠心力加速度をかけて分離処理を行い、分離処理水中のn−Hex 抽出物質の残留濃度を求めた。
【0038】
この結果から分かるように、遠心分離機20に供給する酸処理水の流量が少ないほど、すなわち遠心分離機20における酸処理水の滞留時間を長いほど、n−Hex 抽出物質の残留濃度が減少し、最終的には20mg/L以下にまで減少した。これにより、遠心分離機20におけるn−Hex 抽出物質の分離性能は、遠心分離機20における酸処理水の滞留時間に依存し、滞留時間を長くほど、n−Hex 抽出物質が分離されることが分かる。なお、この試験で遠心分離処理した油分には、n−Hex 抽出物質が約50%含まれていた。
【0039】
図6は、分離処理水に含まれるn−Hex 抽出物質の残留濃度の経日変化を試験により求めた結果を示している。この試験では、廃水をpH5で酸処理した後、遠心分離処理し、これを希釈せずに生物処理した。そして、pH7.5、水温20℃の条件で、処理水中のn−Hex 抽出物質の残留濃度を測定した。また、比較例として、pH3で酸処理し、凝集処理を行った後、これを希釈せずに生物処理し、得られた処理水のn−Hex 抽出物の残留濃度を、本実施例と同条件で測定した。
【0040】
同図に示すように、比較例の場合は、分離処理水のn−Hex 抽出物質の残留濃度が70mg/L以上の大きな値で激しく変化した。したがって、従来例の場合には、生物処理性能が低く、且つ不安定であることが分かる。これに対し、本実施例の場合は、日が経つに連れてn−Hex 抽出物質の残留濃度が低下し、最終的には20mg/L程度で安定している。これにより、本実施例は、生物処理の事前にn−Hex 抽出物質が十分に除去できたこと、及び、pH調整薬剤の使用量が減ったために塩濃度が減少したことによって、生物処理が安定したことが分かる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る廃水の処理方法によれば、廃水を酸処理した後に遠心分離処理するので、油分の分離効率がよく、油分の回収率を向上させることができる。
【0042】
また、油分の回収率が向上するので、廃水に含まれるn−Hex 抽出物質を確実に分離することができ、後段の生物処理を安定させることができる。
【0043】
さらに、本発明によれば、酸処理時の廃水のpHを大きくすることができ、鉱酸の使用量を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る廃水の処理方法を実施する廃水処理設備の構成図
【図2】遠心分離機の内部構成を示す断面図
【図3】酸処理槽のpHと遠心分離機の分離性能との関係を示す図
【図4】遠心分離機における遠心力加速度と分離性能との関係を示す図
【図5】遠心分離機における滞留時間と分離性能との関係を示す図
【図6】本実施の形態の廃水処理設備における処理性能を示す図
【符号の説明】
10…廃水処理設備、12…受槽、14…酸処理槽、16…中継槽、18…加温装置、20…遠心分離機、22…生物処理槽、24…沈殿槽、26…砂濾過塔、28…活性炭塔、30…スクリーン、32…攪拌翼、34…ポンプ、36…本体、38…ディスク、40…スライド板、42…散気管
Claims (2)
- エマルジョンの油分を含む廃水から前記油分を分離除去する廃水の処理方法において、
前記廃水を酸処理することによって、前記エマルジョンを分解し、
該エマルジョンを分解した廃水を遠心分離処理することによって前記油分を分離することを特徴とする廃水の処理方法。 - 前記酸処理を前記廃水のpHが3〜7の範囲で行うとともに、前記遠心分離処理を遠心力加速度が49000〜147000m/s2 の範囲で行うことを特徴とする請求項1に記載の廃水の処理方法。
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