JP2004105607A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】貸出ボタンが操作され、貸球ソレノイドが5回駆動され、駆動1回毎に25個ずつ払い出されて、5回で球貸要求個数分(125個)の貸球が全て払い出されると、その時点から、球貸要求個数分の遊技球の発射消化に要する時間(75秒)が経過するまでの間に、持ち球としての遊技球が消化し尽くされることはないので、その間は球貸を必要としない期間と判断して、貸出ボタンの操作を無効とし、この期間中は、誤操作をしても貸球が払い出されることはなく、遊技者に損害を与えることがないようにする。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関し、特に、CR遊技機の球貸操作における誤操作の防止に関する。
【0002】
【従来の技術】
CR遊技機は、遊技機に隣接して設けられているプリペイドカードユニットに、残高が存在するプリペイドカードを挿入し、遊技機正面部(遊技者と対向する位置)に設けられた球貸操作部の貸出ボタンを操作することによって、球貸要求に基づく所定個数(球貸要求個数)分の貸球を上皿に排出し、該貸球によって遊技が行われる。
【0003】
そして、遊技機に設けられた特別図柄表示装置の図柄表示器上で複数図柄が同図柄(例えば「7・7・7」)で揃うことにより、大当り遊技状態が発生し、1回の大当りで最大約2,100個の遊技球が賞球として遊技者に払い出される。
【0004】
ところで、従来のCR遊技機は、球貸操作部の貸出ボタンを1度操作すると、球貸要求個数分の貸球が払い出されるまで、貸出ボタンの再操作が無効となるが(特許第3165196号公報には、遊技媒体の貸出動作中は貸出操作部の操作を無効となるようにした遊技機が記載されている。)、球貸要求個数分の払い出が完了すると、その時点で、貸出ボタンが再度有効となり、遊技者が貸出ボタンの操作を行う意志がないにもかかわらず誤って操作をした場合でも、貸球が払い出されてしまう。そのため、プリペイドカードの残高が意に反して減少してしまうという不利益を遊技者に与えることがあった。
【0005】
そこで、誤操作防止策として、貸出ボタンの前面を覆う誤操作防止片や、貸出ボタンをロックするロックボタンを設けて、誤操作防止片を移動させたり、ロックボタンを操作してロックを解除した後、貸出ボタンを操作するというように、2段階の操作をしないと球貸操作できないようにしたもの(特願2001−15969)や、貸出ボタンを複数回連続して操作しないと球貸動作が実行されないようにしたもの(特願2001ー15970)が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように2段階の操作をしないと球貸操作できないとか、複数回連続して操作しないと球貸動作が実行されないというのでは、誤操作防止には効果があるが、遊技者が球貸操作を行おうとして貸出ボタンを操作する場合に操作が面倒なものとなってしまう。
【0007】
本発明は、こうした事情に鑑みてなされたものであって、CR遊技機の球貸操作における誤操作を、貸出ボタンの本体の操作を面倒なものとすることなく防止できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、残高が存在する記憶媒体(例えば、プリペイドカード、ICカード、貯球カード(会員カード)等)を挿入し、球貸操作を行うことによって、球貸要求個数分の貸球が払い出され、該貸球により遊技が可能となる遊技機において、球貸を必要としない期間を判定し、該期間中は球貸のための貸出ボタンの操作を無効とすることを特徴とする遊技機を提供する。この遊技機は、球貸操作により貸球が払い出された直後や、発射装置により発射された遊技球が遊技領域内に設けられた入賞口に入賞し、賞球が払い出された直後で、遊技を行うために必要とされる遊技球が存在していると考えられる期間は、球貸を必要としない期間とし、貸出ボタンの操作を無効とする。そうすることにより、この期間中に誤って貸出ボタンの操作を行っても、新たに遊技球が払い出されることはないので、遊技者に損害を与えることがなくなる。また、無効期間が終了すれば、通常の貸出ボタンの操作で球貸操作を行うことができ、面倒な操作とならない。
【0009】
ここで、前記球貸操作を必要としない期間の判定は、球貸要求個数に基づく所定個数の遊技球の発射消化に要する時間を推定して、該所定個数の貸球の払い出しが完了した後、前記時間が経過するまでの間は、球貸操作を必要としない期間と判定し、該期間中は貸出ボタンの操作を無効とするものであってよい。貸出ボタンが操作され、球貸要求個数分の貸球が払い出されると、少なくともその球貸要求個数分の遊技球が発射消化されるまでの期間は、遊技を行うために必要とされる遊技球が存在していると考えられので、その期間は新たに遊技球を借りる必要がなく、貸出ボタンの操作を無効とすることで、誤操作による貸球の払い出しを防止し、遊技者に損害を与えることがないようにすることができる。
【0010】
また、前記球貸操作を必要としない期間の判定は、貸出ボタンが操作された後、所定箇所に設けられた遊技球検知スイッチにより、遊技球の1個目が検知されてから、球貸要求個数分の遊技球のうち、所定個数の遊技球が検知されるまでの間は、球貸操作を必要としない期間と判定し、該期間中は貸出ボタンの操作を無効とするものであってもよい。貸出ボタンが操作され、球貸要求個数分の遊技球のうちの、1個目が検知されてから、球貸要求個数分の遊技球のうち、所定個数の遊技球が検知されるまでの間は、遊技を行うために必要とされる遊技球が存在していると考えられるので、その期間は新たに遊技球を借りる必要がない。よって、該期間を、球貸操作を必要としない期間として、貸出ボタンの操作を無効とすることができる。そうすることで、誤操作による貸球の払い出しを防止し、遊技者に損害を与えることがないようにすることができる。
【0011】
また、前記球貸操作を必要としない期間の判定は、貸出ボタンが操作されてから、球貸要求個数分の遊技球のうち、所定個数の遊技球が、所定箇所に設けられた遊技球検知スイッチにより検知されるまでの間は、前記球貸操作を必要としない期間と判定し、該期間中は貸出ボタンの操作を無効とするものであってもよい。このように、貸出ボタンが操作されてから、球貸要求個数分の遊技球のうち、所定個数の遊技球が、所定箇所に設けられた遊技球検知スイッチにより検知されるまでの間は、球貸操作を必要としない期間として貸出ボタンの操作を無効とすることで、誤操作による貸球の払い出しをより確実に防止し、遊技者に損害を与えることがないようにすることができる。
【0012】
また、前記球貸操作を必要としない期間の判定は、払い出しを完了していない賞球数が所定個数以下となるまでの間を、球貸操作を必要としない期間と判定し、該期間中は貸出ボタンの操作を無効とするものであってもよい。未払出賞球数が所定個数以下となるまでの間は、現時点では実際に払い出されていないが、払い出される賞球は存在するので、この期間は、いずれ払い出される賞球数を考えると、新たに遊技球を借りる必要はないと考えられるので、払い出しを完了していない賞球数が所定個数以下となるまでの間は、球貸操作を必要としない期間として貸出ボタンの操作を無効としてよく、そうすることで、その間の誤操作による貸球の払い出しを防止し、遊技者に損害を与えることがないようにすることができる。
【0013】
また、前記球貸操作を必要としない期間の判定は、賞球払い出しの契機が所定時間を隔てず連続して発生した場合は、貸出ボタンの操作回数が所定回数に達するまでの間を、球貸操作を必要としない期間と判定し、該期間中は前記貸出ボタンの操作を無効とするものであるのよい。
【0014】
例えば、確変遊技中や時短遊技中では、普通電動役物の開放時間が延長されることにより、通常遊技時に比べて多くの遊技球が入賞することとなり、また、普通図柄の変動時間が短縮されることにより、普通電動役物が開放する契機が多くなり、より一層入賞球が増えることとなって、賞球払い出しの契機が所定時間を隔てず連続して発生するため、新たに遊技球を借りる必要はないと考えられ、また、大当り遊技中には、約2,100個の遊技球が遊技者に賞球として払出されることとなるので、新たに遊技球を借りる必要はないと考えられる。よって、確変遊技中や時短遊技中あるいは大当り遊技中のように賞球払い出しの契機が連続して発生する場合には、貸出ボタンを所定回数繰り返して操作しないと貸出ボタンの操作が有効とならないようにするのがよい。そうすることで、その間の誤操作による貸球の払い出しを防止し、遊技者に損害を与えることがないようにすることができる。
【0015】
そして、上記いずれの場合でも、貸出ボタンの操作が無効とされた期間中に、賞球払い出しの契機が発生した場合は、当該無効とされた期間を延長するのがよく、そうすることで、その間の誤操作による貸球の払い出しを防止し、遊技者に損害を与えることがないようにすることができる。
【0016】
また、球貸操作により球貸要求個数分の貸球が払い出された後の所定時間は、貸出ボタンの操作を有効とするのがよい。遊技者の心理状態として、1回の貸出分では安心して遊技が行えず、1回操作して球貸要求個数分の貸球が払い出された後、続けてもう1回球貸操作をしたくなる遊技者も存在するので、球貸要求個数分の貸球が払い出された後、所定時間(例えば10秒間)は球貸操作を有効とするのがよく、そうすることで、遊技者の心理状態に合わせた誤操作防止が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
(第1の実施の形態)
図1〜図6は本発明の第1の実施の形態を示す。
【0019】
図1に示す遊技機1は、CR第1種パチンコ機であって、遊技機本体10に隣接してプリペイドカードユニット20が設置されている。
【0020】
遊技機本体10は、前枠2の前面にガラス枠3が開閉可能に装着され、ガラス枠3の下に上皿パネル4が開閉可能に装着されている。また、上皿パネル4の下方に隣接する前枠2下部前面には下皿パネル5が一体に設けられている。また、上皿パネル4には上受け皿6が、下皿パネル5には下受け皿7がそれぞれ形成され、下皿パネル5の一側には発射ハンドル8が設けられている。また、前枠2には、ガラス枠3の後方に図2に示す遊技盤11が配置されている。そして、遊技盤11は、盤面にレール12、13によって遊技領域14が区画され、該遊技領域14に、複数の入賞口a〜fが設けられ、また、特別図柄表示装置15、第1種始動口16aを有する普通電動役物16、大入賞口17aを有する特別電動役物17等が設けられている。また、上皿パネル4の後方には遊技球を発射する発射装置(図示せず)が配置されている。遊技球は上受け皿6から整流器を経て発射装置に供給され、発射装置により発射され、レール12、13に案内されて遊技領域14に打ち込まれる。そして、遊技領域をランダムな経路を経て流下し、入賞口a〜fあるいは大入賞口17aへ入賞すると、それを契機として、遊技機本体1に設けられた賞球ユニット(図示せず)から賞球が払い出される。また、アウト球となった遊技球は、遊技領域14の下部に設けれたアウト口18から回収される。
【0021】
プリペイドカードユニット20は、図3に示すように遊技機本体10内の払出制御基板に接続されている。そして、遊技機本体10には、上皿パネル4の正面部に、球貸操作部30が設けられている。
【0022】
球貸操作部30は、図4に示すように、前面が球貸操作前面パネル31で構成され、内部に、球貸操作前面パネル31に沿った配置で度数表示基板32が配置されている。
【0023】
球貸操作前面パネル31は、図4の(c)に示すように、中央部に度数表示窓33が設けられ、その左側に貸出ボタン34が設けれ、右側に返却ボタン35が設けられている。
【0024】
度数表示基板32には、図4の(b)に示すように、左側に、貸出ボタン34と相対するよう貸出ボタンスイッチ36が設けられ、その隣に、貸出ボタン34が操作可能であることを点灯により表示する貸出ボタンランプ37が設けられ、中央部に、プリペイドカードユニット20に挿入されたカードの残高を表示する度数表示器38が設けられ、右側に、返却ボタン35と相対するよう返却ボタンスイッチ39が設けられている。
【0025】
この遊技機1は、プリペイドカードユニット20に残高が存在するプリペイドカードを挿入することにより、球貸操作部30の機能が有効となる。そして、球貸操作部30の貸出ボタン34を1回操作すると、500円分(125個)の遊技球(貸球)が、25個ずつ5回に分けて上受け皿6に払い出され、これにより遊技が可能となる。また、返却ボタン35を操作すると、カードユニット20に挿入されているプリペイドカードが排出される。
【0026】
また、この遊技機1では、図5に示すように、貸出ボタン34が操作され(貸出ボタン「ON」)、その操作が有効とされて(球貸操作「完了」)、貸球ユニットの貸球ソレノイドが5回駆動(「ON」)され、球貸要求個数分である125個の貸球が全て払い出される(球貸操作「完了」から「未完了」に切り替わる)と、その時点から、払い出された球貸要求個数分の遊技球の発射消化に要する時間(75秒)が経過するまでを「無効期間」(無効時間「ON」)として、その期間中は、貸出ボタン34の操作を無効とし、無効期間が終了すれば(無効時間「OFF」)、通常の貸出ボタン34の操作で球貸操作を行えるよう、球貸制御を行っている。なお、ここでは、1分間に発射される遊技球を100個とし、遊技球が1個発射されるのに必要な時間を、60秒/100=0.6秒としている。
【0027】
この球貸制御の処理は、図6および図7に示すフローチャートにより実行し、球貸のための貸出ボタンが操作されると、まず、ステップS1で、「無効時間FLG」が「ON」か否かを判定する。
【0028】
そして、[無効時間FLG」がONでないと判定すると、ステップS2で球貸要求が有ったか否かを判定し、貸球要求があると判定した場合は、ステップS3で次のステップの処理に移り、球貸要求がない場合には、そのまま球貸処理を終了する。
【0029】
貸球要求があると判定すると、次に、ステップS3で下皿(下受け皿)が満杯状態か否かを判定し、満杯状態でないと判定すると、次に、ステップS4で、貸球切れ状態か否かを判定する。そして、貸球切れ状態でないと判定すると、次のステップの処理に移行する。また、下皿が満杯状態である場合(ステップS3でYES)、貸球切れ状態の場合(ステップS4でYES)の場合には、そのまま球貸処理を終了する。
【0030】
貸球切れ状態でないと判定すると、次に、ステップS5で「球貸払出個数」(貸球ソレノイドの駆動1回で払い出す貸球数)を25個に設定し、ステップS6で「球貸払出総数」を125個に設定する。そして、ステップS7で貸球ソレノイドを駆動する。
【0031】
そして、ステップS8で、貸球センサの監視を行い、ステップS9で貸球センサが貸球を正常に検知したか否かを判定して、貸球を正常に検知できなかった場合は、ステップS10で球貸払出のリトライ動作を行い、貸球を正常に検知するまでこのリトライ動作を繰り返す。
【0032】
そして、貸球が正常に検知されると、ステップS11で「球貸払出個数」から1を減算し、続いて、ステップS12で「球貸払出総数」から1を減算する。
【0033】
そして、ステップS13で「球貸払出個数」が0個になったか否かを判定し、「球貸払出個数」がまだ0個になっていないというときは、ステップS8へ戻り、貸球ソレノイドの駆動を継続したまま、ステップS8〜S13のルーチンを繰り返す。
【0034】
そして、ステップS13の判定で、「球貸払出個数」が0個となると、ステップS14で貸球ソレノイドの駆動を停止し、次いで、ステップS15で、「貸球払出総数」が0個になったか否かを判定し、0個になっていないと判定すると、ステップS7へ戻り、貸球ソレノイドを再度駆動する。また、「貸球払出総数」が0個となったと判定すると、ステップS16で貸出ボタンの操作を無効とするための無効時間(球貸要求無効時間)を設定し(75秒に設定する)、ステップS17で「無効時間FLG」をONとし、球貸処理を終了する。
【0035】
そして、無効時間中に再度貸出ボタンの操作が行われ、ステップS1で「無効時間FLG」がONと判定すると、ステップS18で、設定時間(無効時間)が経過したか否かを判定し、無効時間がまだ経過していないと判定した場合は、そのまま球貸処理を終了し、無効時間が経過したと判定した場合は、ステップS19で「無効時間FLG」を「OFF」とし、球貸処理を終了する。
【0036】
このように、プリペイドカードユニット20に残高が存在するプリペイドカードを挿入されて、球貸操作部30の貸出ボタン34が1回押されると、「球貸払出個数」が、100円分の25個に設定され、「球貸払出総数」が500円分の125個と設定される。そして、遊技機本体1内部の貸球ユニットに設けられた貸球ソレノイドが駆動され、遊技球(貸球)が1個ずつ上受け皿6に払い出され、1個払い出される毎に「球貸払出個数」が1個減算され、「球貸払出総数」が1個減算される。そして、球貸払出個数が0個となると、貸球ソレノイドの駆動が一旦停止し、「球貸払出総数」が0個でなければ貸球ソレノイドが再度駆動され、「球貸払出総数」が0個となるまでこの動作が繰り返され、25個の払い出しが5回行われて払い出しの処理が終了する。そして、「球貸払出総数」が0個となった時点で、貸出ボタンの操作を無効とする無効時間が上述のように75秒に設定される。そして、この無効時間内は、貸出ボタンランプ37が消灯し、操作が無効となっていることが示される。この期間に再度貸球ボタン34を操作しても、貸球の払い出しは行われない。また、この無効時間である75秒間が経過すると、貸出ボタンランプ37が点灯し、貸出ボタン34の操作が有効となる。
【0037】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態の遊技機は、図8に示すように遊技盤面の遊技領域14の入口に発射球検出スイッチ40を設け、貸出ボタン34(図4参照)が操作された後、発射球検出スイッチ40により1個目の遊技球が検知されてから、該球貸要求個数分の遊技球の全てが検知されるまでの間は、貸出ボタン34の操作を無効とする。
【0038】
なお、発射球検出スイッチ40は、上記のように遊技盤面に設ける以外に、図9の(a)に示すように上皿パネル4の裏面部に設けられている整流器41に設けてもよい。その場合、発射球検出スイッチ40は、図9の(b)に示すように整流器41の上受け皿6からの入口部分に設けるか、図9の(c)に示すように整流器41の出口部分(発射レールに遊技球を送る部分)に設ける。
【0039】
この第2の実施の形態では、図10に示すように、貸出ボタン34が操作され(貸出ボタン「ON」)、その操作が有効とされて(球貸操作「完了」)、貸球ユニットの貸球ソレノイドが駆動(「ON」)され、貸球の払い出しが始まって、払い出された遊技球により遊技が開始され、1個目の遊技球が発射球検出スイッチ40により検出(検出スイッチ「ON)された時点から、125個目の遊技球が検知されるまでの間を「無効期間」(無効時間「ON」)として、その期間中は、貸出ボタン34の操作を無効とし、無効期間が終了すれば(無効時間「OFF」)、通常の貸出ボタン34の操作で球貸操作を行えるよう球貸制御を行う。
【0040】
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態の遊技機は、発射球検出スイッチ40を、遊技盤面の遊技領域14の入口に設け(図8参照)、あるいは整流器41に設けて(図9参照)、貸出ボタン34(図4参照)が操作されてから、発射球検出スイッチ40により、1個目の遊技球が検出されるまでの間は、貸出ボタン34の操作を無効とする。
【0041】
この第3の実施の形態では、図11に示すように、貸出ボタン34が操作され(貸出ボタン「ON」)、その操作が有効とされて(球貸操作「完了」)、貸球ユニットの貸球ソレノイドの駆動(「ON」)が開始された時点から、1個目の遊技球が発射球検出スイッチ40により検出(検出スイッチ「ON)されるまでの間を「無効期間」(無効時間「ON」)として、その期間中は、貸出ボタン34の操作を無効とし、無効期間が終了すれば(無効時間「OFF」)、通常の貸出ボタン34の操作で球貸操作を行えるよう球貸制御を行う。
【0042】
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態の遊技機は、上記第1の実施の形態の球貸制御において、貸出ボタンの操作が無効とされた期間中に、賞球払い出しの契機(入賞)が発生し、賞球信号が発生した場合は、その時点から、さらに無効期間を再設定することにより、無効期間を延長する。
【0043】
この第4の実施の形態では、図12に示すように、貸出ボタン34が操作され(貸出ボタン「ON」)、その操作が有効とされて(球貸操作「完了」)、貸球ユニットの貸球ソレノイドが5回駆動(「ON」)され、球貸要求個数分である125個の貸球が全て払い出される(球貸操作「完了」から「未完了」に切り替わる)と、その時点から、払い出された球貸要求個数分の遊技球の発射消化に要する時間(75秒)が経過するまでを「無効期間」(無効時間「ON」)として、その期間中は、貸出ボタン34の操作を無効とする。そして、その期間中に、賞球信号が発生したとすると、賞球信号が発生した時点から、さらに75秒間の無効期間を設定し、本来なら先に75秒と設定した無効期間(ア)が経過すると、無効期間終了(無効時間「OFF」)となるところを、新たに設定された無効期間(イ)が経過するまで、貸出ボタン34の操作を無効とする。
【0044】
このように無効期間中に賞球信号が発生した場合に、無効期間を延長することで、その間の誤操作による貸球の払い出しを防止し、遊技者に損害を与えることがないようにすることができる。
【0045】
なお、この実施の形態では、第1の実施の形態の球貸制御において、無効期間中に賞球信号が発生した場合に、無効期間を延長するようにしたが、上記第2の実施の形態あるいは第3の実施の形態の球貸制御においても、同様に、無効期間中に賞球信号が発生した場合は、無効期間を延長するのがよく、そうすることで、その間の誤操作による貸球の払い出しを防止し、遊技者に損害を与えることがないようにすることができる。
【0046】
(その他の実施の形態)
その他の実施の形態として、上記第2の実施の形態の「無効期間」と第3の実施の形態の「無効期間」を合わせて、貸出ボタン34(図4参照)が操作されてから、球貸要求個数分(125個)の遊技球の全てが検知されるまでの間は、貸出ボタン34の操作を無効とするようにしてもよい。発射検知スイッチ40は、遊技盤面の遊技領域14の入口に設けたもの(図8参照)であってよく、整流器41に設けたもの(図9参照)であってもよい。
【0047】
また、実施の形態の他の態様として、払い出しを完了していない賞球数(未払出賞球数)が所定個数以下(例えば100個以下)となるまでの間は、貸出ボタン34の操作を無効とすることもできる。
【0048】
大当り遊技中等では、遊技者が下皿から遊技球を球箱に移す動作が賞球動作に間に合わないと、賞球払い出しが保留となり、未払出賞球数が表示されるが、この未払出賞球数が多い間は、球貸の必要がない。そこで、未払出賞球数が所定個数以下となるまでの間は、貸出ボタンの操作を無効とすることで、その間の誤操作による貸球の払い出しを防止し、遊技者に損害を与えることがないようにすることができる。
【0049】
また、実施の形態の更に他の態様として、例えば、確変遊技中や時短遊技中、あるいは大当り遊技中で、賞球払い出しの契機(入賞)が連続的に(所定時間を隔てずに連続して)発生した場合は、貸出ボタン34が繰り返し所定回数操作されるまでは、貸出ボタン34の操作が無効となるようにしてもよい。
【0050】
確変遊技中や時短遊技中、あるいは大当り遊技中のように賞球払い出しの契機となる入賞が連続して発生する場合には、球貸の必要がない。そこで、そうした入賞が連続して発生する期間中は貸出ボタンの操作を無効としてよく、そうすることで、その間の誤操作による貸球の払い出しを防止し、遊技者に損害を与えることがないようにすることができる。
【0051】
また、実施の形態の更に他の態様として、球貸操作により球貸要求個数分の貸球が払い出された後の所定時間は、貸出ボタン34の操作を有効とすることもでき、そうすることで、1回の貸出分(125個)では安心して遊技が行えず、1回分が払い出された後、直ぐにもう1回球貸操作をする遊技者の心理状態に合わせた誤操作防止が可能となる。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、球貸要求個数分の貸球の払い出しが完了した後、球貸要求個数分の遊技球の発射消化に要する時間が経過するまでの間、貸出ボタンが操作された後、発射検知スイッチにより球貸要求個数分の遊技球の1個目が検知されてから、球貸要求個数分の遊技球の全てが検知されるまでの間、貸出ボタンが操作されてから、球貸要求個数分の遊技球の1個目が検知されるまでの間、貸出ボタンが操作されてから、球貸要求個数分の遊技球の全てが発射検知スイッチにより検知されるまでの間、払い出しを完了していない賞球数が所定個数以下となるまでの間、賞球払い出しの契機が連続的に発生した場合に貸出ボタンの操作回数が所定回数に達するまでの間等は、球貸を必要としない期間として、該期間中は貸出ボタンの操作を無効とすることにより、貸球が払い出された直後や、賞球が払い出された直後で、球貸を必要としない期間の誤操作により遊技者に損害を与えることがないようにすることができ、また、無効期間が終了した後は、通常の貸出ボタンの操作で球貸を行うことができ、面倒な操作が不要となる。
【0053】
そして、貸出ボタンの操作が無効とされた期間中に賞球払い出しの契機が発生した場合は無効期間を延長することにより、その間の誤操作による貸球の払い出しを防止し、遊技者に損害を与えることがないようにすることができる。
【0054】
また、球貸操作により球貸要求個数分の貸球が払い出された後の所定時間は貸出ボタンの操作を有効とすることにより、1回分の貸球では不安で、続けてもう1回分球貸操作をしたくなる遊技者の心理状態に合わせた誤操作防止が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の遊技機の正面図である。
【図2】第1の実施の形態の遊技機の遊技盤面図である。
【図3】第1の実施の形態における貸球払出制御のブロック回路図である。
【図4】第1の実施の形態における上皿パネルの正面図(a)、球貸操作部内部の度数表示基板の正面図(b)および球貸操作前面パネルの正面図(c)である。
【図5】第1の実施の形態の球貸制御を示すタイムチャートである。
【図6】第1の実施の形態の球貸制御の処理を実行するフローチャート(1/2)である。
【図7】第1の実施の形態の球貸制御の処理を実行するフローチャート(2/2)である。
【図8】第2の実施の形態の遊技機の遊技盤面図である。
【図9】第2の実施の形態の変形例における上皿部材の裏面図(a)、発射球検出スイッチの取付位置の一例を示すA部拡大図(b)、発射球検出スイッチの取付位置の他の例を示すA部拡大図(c)である。
【図10】第2の実施の形態の球貸制御を示すタイムチャートである。
【図11】第3の実施の形態の球貸制御を示すタイムチャートである。
【図12】第4の実施の形態の球貸制御を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 遊技機
4 上皿パネル
5 下皿パネル
6 上受け皿
7 下受け皿
8 発射ハンドル
10 遊技機本体
11 遊技盤
14 遊技領域
20 プリペイドカードユニット
30 球貸操作部
34 貸出ボタン
40 発射球検出スイッチ
41 整流器
Claims (8)
- 残高が存在する記憶媒体を挿入し、球貸操作を行うことによって、球貸要求個数分の貸球が払い出され、該貸球により遊技が可能となる遊技機において、
球貸を必要としない期間を判定し、該期間中は球貸のための貸出ボタンの操作を無効とすることを特徴とする遊技機。 - 前記球貸要求個数に基づく所定個数の遊技球の発射消化に要する時間を推定して、該所定個数の貸球の払い出しが完了した後、前記時間が経過するまでの間は、前記球貸操作を必要としない期間と判定し、該期間中は前記貸出ボタンの操作を無効とすることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記貸出ボタンが操作された後、所定箇所に設けられた遊技球検知スイッチにより、遊技球の1個目が検知されてから、前記球貸要求個数分の遊技球のうち、所定個数の遊技球が検知されるまでの間は、前記球貸操作を必要としない期間と判定し、該期間中は前記貸出ボタンの操作を無効とすることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記貸出ボタンが操作されてから、前記球貸要求個数分の遊技球のうち、所定個数の遊技球が、所定箇所に設けられた遊技球検知スイッチにより検知されるまでの間は、前記球貸操作を必要としない期間と判定し、該期間中は前記貸出ボタンの操作を無効とすることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 払い出しを完了していない賞球数が所定個数以下となるまでの間は、前記球貸操作を必要としない期間と判定し、該期間中は前記貸出ボタンの操作を無効とすることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 賞球払い出しの契機が所定時間を隔てず連続して発生した場合に、前記貸出ボタンの操作回数が所定回数に達するまでの間は、前記球貸操作を必要としない期間と判定し、該期間中は前記貸出ボタンの操作を無効とすることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 貸出ボタンの操作が無効とされた期間中に賞球払い出しの契機が発生した場合は、当該無効とされた期間を延長することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の遊技機。
- 球貸操作により球貸要求個数に基づく所定個数の貸球が払い出された後の所定時間は、前記貸出ボタンの操作を有効とすることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の遊技機。
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JP2011167400A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Sophia Co Ltd | 遊技機 |
JP2014209964A (ja) * | 2013-04-17 | 2014-11-13 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
-
2002
- 2002-09-20 JP JP2002274887A patent/JP2004105607A/ja not_active Withdrawn
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