JP2004104781A - 適応送信等化器及びフィルタ・パラメータの最適化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディジタル・シンボルを等化するための適応送信等化器を提供する。
【解決手段】通信チャネル(206)を介して送信されるディジタル・シンボルを等化するための適応送信等化器は、少なくとも1つのフィルタ係数を記憶するためのレジスタ(205)を備えた送信フィルタ(204)と、前記通信チャネルを介して受信したディジタル・シンボルに基づいて性能計量値(309)を生成する同調エンジン(210)とを備える。前記同調エンジンは、単体アルゴリズム(316)を利用して、前記性能計量値に基づいて、少なくとも1つの新しいフィルタ係数を識別し、前記少なくとも1つの新しいフィルタ係数を前記レジスタに記憶させるように前記送信フィルタに伝達する。
【選択図】図2

Description

 本発明は、一般に、データ通信に関するものであり、とりわけ、データ通信における等化技法に関するものである。
 ディジタル・システムは、一般に、離散的レベルの振幅及び/または位相を備えたシンボルとして、データを送信する。シンボルが許容される離散的レベルの1つとは異なるレベルで受信される度合いに応じて、ある範囲の通信チャネル誤差測度を検出することが可能である。既存のシステムの中には、検出誤差に応答して、通信チャネルによってもたらされる信号の汚染を軽減する等化器を受信器において利用するものもある。等化器は、一般に、通信チャネルの逆特性を有するフィルタである。通信チャネルの伝送特性が分っているか、または、測定される場合、等化フィルタのパラメータをすぐに設定することが可能である。等化フィルタ・パラメータの調整後、受信信号は、通信チャネルによって導入される歪を相殺するのに役立つ、補償「歪」を受信信号に導入することによって非理想的通信チャネルを補償する、等化器を介して受信される。
 既存の通信システムにおける等化は、通常、3つのやり方のうちの1つで実施される。第1のタイプのシステムの場合、送信機に非適応等化器が含まれている。第2のタイプのシステムの場合、受信機に非適応等化器が含まれている。第3のタイプのシステムの場合、受信器に、適応等化器が含まれている。
 高速伝送システムにおいて最も一般的に用いられる方法は、非適応等化器の利用である。従って、性能の最適化には、チャネルに関する演繹的知識による手動同調が必要になる。非適応等化器は、汎用チャネルに関して設定可能であるが、こうしたアプローチによって得られる性能は、全てのチャネルの特性が汎用チャネルと全く同じではないので、次善のものになる場合が多い。さらに、チャネル特性が経時変化する(温度、湿度、及び、電源電圧に起因する変動のように)非定常チャネルの場合、非適応等化器は、当初、最適に同調されていたとしても、次善の性能となってしまう。
 放送におけるように多くの状況において、各受信機は、その送信機に対して特有な位置にある。従って、通信チャネルの特性は、あらかじめ分っているわけではなく、経時変化する可能性さえある。受信機内に等化器が用いられるのは、一般に、通信チャネルの特性が、あらかじめ解明されていないか、あるいは、経時変化する状況においてである。適応等化器は、受信機において計算される可変パラメータを備えている。適応等化器で解決すべき問題は、信号の質を許容可能な性能レベルにまで回復するために、等化器のフィルタ・パラメータを調整する方法である。
 適応等化システムの中には、受信機等化フィルタのパラメータが、周期的に送信機から受信機に送られる、所定のパイロット信号(トレーニング・シーケンス)を利用して設定されるものもある。受信したトレーニング・シーケンスと既知のトレーニング・シーケンスを比較して、等化フィルタのパラメータが導き出される。順次トレーニング・シーケンスから導き出されたパラメータ設定を数回繰り返した後、受信機等化フィルタは、通信チャネルの歪特性を補償するのに役立つ設定に収斂していく。
 ブラインド等化システムの場合、受信機等化フィルタのパラメータは、一般に、トレーニング・シーケンスを用いることなく、受信信号自体から導き出される。先行技術によるシステムには、等化パラメータが、トレーニング・シンボルが、硬判定、または、もとの入力シンボルの最良の推定値に置換される、最小二乗平均(LMS:Least Mean Square )アルゴリズムを利用して等化パラメータが調整されるものもある。再帰形最小二乗(RLS:Recursive Least Square)アルゴリズムと呼ばれる同様のアルゴリズムが、やはり、受信機における適応フィルタ等化に用いられた。
 他の既存のシステムの中には、LMSアルゴリズムと組み合わせて、定モジュラス(振幅)・アルゴリズム(CMA:Constant Modulus Algorithm)と呼ばれる、同様のアルゴリズムを利用するものもある。CMAアルゴリズムは、通常、まず、初期推定値とみなされる、等化器フィルタ・パラメータの計算に利用される。その後、等化器フィルタ・パラメータ(CMAアルゴリズムによって計算される)は、一般に、LMSアルゴリズムを開始するための初期等化器フィルタ・パラメータを求める収集モードで利用される。
 既存の適応フィルタ・アルゴリズムには、通常、性能計量として二乗平均誤差に基づいて傾斜探索を実施することが必要とされる。CMAアルゴリズム及びLMSアルゴリズムは、一般に、傾斜降下法(gradient descent method)で実施される。しかし、導関数を計算する、または、勾配を計算するのは複雑なタスクになる可能性があり、解くことができない連立方程式になる可能性さえある。さらに、こうしたアルゴリズムを駆使するために利用可能な品質または性能計量数は、勾配の計算が必要になるため、制限される。従って本発明の目的は実用的な等化器の適応的最適化方法と装置とを提供することにある。
 本発明の形態の1つによれば、通信チャネルを介して伝送されるディジタル・シンボルを等化するための適応送信等化器が得られる。等化器には、少なくとも1つのフィルタ係数を記憶するための関連レジスタを備えた送信フィルタが含まれている。同調エンジンは、通信チャネルを介して受信したディジタル・シンボルに基づいて、性能計量値を生成する。同調エンジンは、単体アルゴリズムを用いて、性能計量値に基づいて少なくとも1つのフィルタ係数を識別するように構成されている。同調エンジンは、レジスタに記憶するため、少なくとも1つの更新フィルタ係数を送信フィルタに伝達するように構成されている。
 簡単な構成で効率よく適応送信等化を行うことができる。
 望ましい実施態様に関する下記の詳細な説明では、その一部をなす、例証のため、本発明を実施することが可能な特定の実施態様が示された、添付の図面を参照する。もちろん、他の実施態様を利用することも可能であり、本発明の範囲を逸脱することなく、構造または論理上の変更を加えることも可能である。従って、下記の詳細な説明は、制限の意味に解釈すべきではなく、本発明の範囲は、付属の請求項によって規定される。
 図1は、先行技術による通信システム100を例示したブロック図である。システム100には、送信機102及び受信機106が含まれており、これらは、適合する通信チャネル104を介して互いに結合されている。
 ある特定のデータ通信セッションが実施される、チャネル104(または図2に示すチャネル206)のような通信チャネルの周波数応答は、理想的ではない。チャネルは、送信機102によって送信される信号に歪を生じさせる。こうした歪は、受信機106が隣接する受信データ・シンボルを互いから正確に識別するのを妨げる、シンボル間干渉(ISI)のような影響を生じる可能性がある。シンボル間干渉が生じるのは、あるビットに関する信号が、隣接ビットに関する信号に干渉する場合である。
 上述したように、通信システムに等化器を利用することによって、チャネルによって生じる歪を補償することが可能である。通信システムの送信機に非適応等化器が利用され、受信機に適応等化器と非適応等化器の両方が利用されてきた。
 機能ブロック構成要素及びさまざまな方法ステップに関連して、本発明の実施態様の1つが解説される。当業者には明らかなように、こうした機能ブロックは、指定の機能を実施するように構成された任意の数のハードウェア部品によって実現可能である。例えば、本発明の実施態様では、1つ以上のマイクロプロセッサまたは他の制御装置の制御下においてさまざまな機能を実施することが可能な、さまざまな集積回路部品(例えば、メモリ素子、ディジタル信号処理素子、ルックアップ・テーブル等)を用いることが可能である。さらに、当業者には明らかなように、本発明は、任意の数の通信コンテキストで実施することも可能である。
 図2は、本発明の実施態様の1つによる適応送信等化器204を備えた通信システム200の主要部品を例示したブロック図である。システム200には、送信機202、チャネル206、受信機208、及び、帰還リンク214が含まれている。実施態様の1つでは、システム200は、約5〜10ギガビット/秒で動作する高速通信システムである。他の実施態様では、他のデータ転送速度が利用される。
 送信機202には、適応送信等化器204が含まれている。等化器204には、記憶レジスタ205が含まれている。実施態様の1つにおいて、等化器204は、記憶レジスタ205に記憶されたフィルタ係数(またはフィルタ・パラメータまたはタップ重み)を備える、有限インパルス応答(FIR)ディジタル・フィルタ等化器である。等化器204はさまざまなやり方で構成することが可能である。その中には、プログラマブル・タップ重みやプロセッサまたはディジタル信号プロセッサ(DSP)、及び/または、カスタム論理回路要素によって実施可能な一連のプログラム命令を備える、複数タップのFIRディジタル・フィルタとして集積回路の形態で構成することも含まれる。
 実施態様の1つにおいて、送信すべきデータa(n)は、送信前に等化器204によって等化される。a(n)における「n」という文字は、各データ要素を識別するための指標値である。本発明の形態の1つにおいて、各a(n)は、ディジタル・シンボルに相当する。実施態様の1つでは、各a(n)は、a+1またはa−1を表わしている。他の実施態様では、他のシンボル値が用いられる(例えば、+1、−1、+3、及び、−3)。
 一連のディジタル・シンボルa(n)は、等化器204によって等化されて、等化出力x(n)が生じる。等化器204は、記号a(n)にフィルタリングを施して、通信チャネル206によって導入される信号の歪を補償する。等化器204は、送信される信号に予備整形または予備歪を与えて、チャネル206によって信号に歪みが生じても、元の信号がほぼ「回復される」ようにする。
 実施態様の1つでは、等化器204の出力x(n)は、下記の方程式Iによって定義される。
  方程式I: x(n)=Σ(k=0;L−1)wk(n)a(n−k)。
 ここで:
 Σ(k=0;L−1)は後続の項:wk(n)a(n−k)をk=0からk=L−1まで変えて得られるL項を加算することを示し、
 wk(n)は、時点nにおける等化器204のk番目のタップ重みであり、
 Lは、等化器204の長さ(すなわち、等化器204におけるタップ重みの数)である。
 実施態様の1つにおいて、等化器204は、8つのタップ重み(すなわち、L=8)を利用する。代替実施態様では、異なる数のタップ重みを利用することが可能である。方程式Iには、等化器204が実施態様の1つで行うことの数学的記述である。方程式Iに示すように、等化器204は、a(n)の重み付けを行って、送信機出力x(n)を生成する。本発明の形態の1つでは、ある特定時間における出力x(n)は、その時点までのシンボルの加重和である。等化信号x(n)は、送信機202によって、チャネル206を介して受信機208に送られる。
 実施態様の1つでは、チャネル206は、高速バックプレーン・チャネルである。こうしたチャネルの主たる歪源には、表皮損失または誘電損失に起因する減衰が含まれている。もう1つの実施態様において、チャネル206は、ケーブル・モデム通信用の通信経路を表わしている。チャネルの例が提示されたが、当業者には明らかなように、本明細書に記載の技法は、ほぼ任意の双方向通信システムに適用可能である。
 チャネル206を介して送信機202によって送信される信号x(n)は、受信機208によって受信される。受信機208には、同調エンジン210が含まれている。実施態様の1つでは、受信サンプルは、同調エンジン210によって、等化器204の新たな1組のフィルタ・パラメータを決定するために利用される。本発明の形態の1つでは、同調エンジン210は、単体アルゴリズム316(図4に示す)を利用して、図4に関連してさらに詳細に後述するように、新たな1組のフィルタ・パラメータを決定する。
 実施態様の1つでは、新たな1組のフィルタ・パラメータが、帰還リンク214を介して、受信機208から送信機202に送り返される。等化器の記憶レジスタ205の内容は、受信した1組の新たなフィルタ・パラメータに基づいて更新される。こうして、等化器204のフィルタ係数は、同調エンジン210によって自動的に調整され、シンボル間干渉が最小限になるように送信信号が最適化される。
 実施態様の1つでは、帰還リンク214は、図2の点線で示すようにチャネル206の一部である。もう1つの実施態様では、帰還リンク214は、受信機208から送信機202に戻る独立した線路である。さらに網1つの実施態様では、帰還リンク214は、送信機202及び受信機208のような、多くの対をなす送信機と受信機間において共用される単一の独立した線路である。本発明の1つの形態において、同調エンジン210は、比較的低い速度で、帰還リンク214を介して、送信機202に等化器パラメータ更新情報を送信する。実施態様の1つにおいて、毎秒約50〜100キロ・サンプル(kS)が、帰還リンク214を介して送信される。8ビット/サンプル及び25%のコーディング・オーバヘッドで、この実施態様の帰還リンク214におけるタップ係数wk当りのボーレートは、500〜1000キロボーになるであろう(例えば、*を乗算記号として50kS/s*8ビット/S*1.25ボー/ビット=500キロボー)。
 低速送信は、パラメータ更新情報が、送信機202において正確に受信されることを保証するのに役立つ。実施態様の1つでは、パラメータ更新情報は、受信機208から送信機202に送られる他のデータに埋め込まれる。他の実施態様では、送信機202にパラメータ更新情報を戻すのに、より高速の送信を利用する。
 図3は、本発明の実施態様の1つによる、図2に示す受信機208の主要部品を例示したブロック図である。受信機208には、フィルタ302、自動利得制御装置(AGC)304、クロック/データ回復ブロック306、同調エンジン210、及び、スライサ312が含まれている。
 フィルタ302、AGC304、及び、クロック/データ回復ブロック306は、送信シンボルa(n)に対応するサンプルである、y(n)を回復するために用いられる。実施態様の1つでは、フィルタ302は、受信信号におけるノイズを除去するための低域フィルタである。AGC304は、フィルタ302によって出力される信号の利得を調整する。実施態様の1つでは、AGC304は、フィルタ302から受信した信号のパワーを検知して、パワーが所定のしきい値未満であれば、AGC304は、信号のパワーを増強する。パワーが所定のしきい値を超えると、AGC304は、信号のパワーを減少させる。AGC304は、クロック/データ回復ブロック306に利得調整信号を出力する。クロック/データ回復ブロック306には、通常の当業者には既知の従来の方法で、受信機クロック(不図示)に対して、AGC304から受信した信号からのクロック信号を回復する回路要素が含まれている。クロック/データ回復ブロック306は、受信信号のディジタル・サンプルy(n)を出力する。
 スライサ312は、クロック/データ回復ブロック306から一連のサンプルy(n)を受信し、従来のスライシング・アルゴリズムに基づいて、対応する一連のシンボルaH(n)を同調エンジン210へ出力する。上述のように、実施態様の1つでは、送信される信号a(n)は、+1または−1で表わされる2値信号である。しかし、y(n)の各値は、正確に+1または−1ではない可能性がある。例えば、y(n)の値が、0.8、1.1、−0.9等の場合がある。各受信y(n)毎に、スライサ312は、もとのシンボルa(n)がどうであったかを判定し、aH(n)で表わされるその理想のシンボル値(例えば、実施態様の1つでは+1または−1)を出力する。
 クロック/データ回復ブロック306の出力y(n)及びスライサ312の出力aH(n)は、同調エンジン210に供給される。実施態様の1つでは、同調エンジン210には、コントローラ308及び誤差計算機310が含まれている。実施態様の1つでは、同調エンジン210は、マイクロプロセッサ、及び、マイクロプロセッサに命じて、本明細書に解説の同調機能を実施させるのに適した、ソフトウェアによって実施される。
 実施態様の1つでは、一連の受信y(n)及びaH(n)に基づいて、誤差計算機310が、下記の方程式IIに示すように、二乗平均誤差(MSE)309(性能計量309とも呼ばれる)を計算する。
  方程式II: MSE={y(n)−aH(n)}2
 MSE309は、実施態様の1つに従って単体アルゴリズム316を駆動する性能計量である。本発明の形態の1つでは、MSE309は、y(n)及びaH(n)のいくつかのサンプルについて[y(n)−aH(n)]2を平均することによって推定される。理想の最適化システムの場合、スライサ312の入力y(n)及び出力aH(n)は、ほぼ等しく、従って、MSE309はゼロになる。
 コントローラ308は、誤差計算機310によって計算されたMSE309に基づいて、等化器204の動作特性を適応するように調整し、システム200の性能を最適化する。実施態様の1つにおいて、コントローラ308は、コントローラ308のメモリ314に記憶された単体アルゴリズム316を用いて、等化器204に関する新しいフィルタ・パラメータwkを決定する。
 更新されたフィルタ係数の計算が済むと、これらの更新フィルタ係数は、帰還リンク214を介して送信機202に送られ、等化器204のレジスタ205にロードされる。本発明の形態の1つにおいて、コントローラ308は、誤差計算機310によって供給されるMSE309に従って、等化器204のフィルタ係数を絶えず調整する。実施態様の1つにおいて、MSE309が許容値に収斂すると、等化器204は、十分なトレーニングを受けたものとみなされる。代替実施態様では、コントローラ308は、等化器204に対して更新されたフィルタ係数を周期的にまたは連続して供給し、チャネル条件状態の変化を調整する。
 図4は、本発明の実施態様の1つに従って、等化器204のフィルタ係数を更新するための単体アルゴリズム316の流れ図である。アルゴリズム316は、本発明の実施態様の1つによる単体構造、及び、鏡映、拡張、及び、収縮操作の例を図解した図である、図5A〜5Eに関連して以下に解説する。本発明の形態の1つでは、単体アルゴリズムは、コントローラ308(図3に示す)によって実施される。
 実施態様の1つにおいて、単体アルゴリズム316は、導関数を利用せず、それどころか、性能表面の探索時には、「単体」を利用して、適正な方向を求める。本発明の形態の1つによる「単体」は、有限数の頂点(N空間における点)を接続する直線の辺を備えた幾何学対象であり、N次元空間において形成される(例えば、2次元の場合、正方形のような多角形であり、3次元の場合、立方体等とすることが可能である)。単体法については、先行技術文献(例えば、非特許文献1、2参照)に記載があり、参照する。
ジェー. エー. ネルダー(J.A.Nelder)、他1名、著、「関数極小化に用いる単体法(Simplex Method for Function Minimization)」、コンピュータ・ジャーナル(Computer Journal)、1965年、第7巻、p.308 ビー. ピー. フラナリ(B.P.Flannery)、他2名、著、「数値解法(Nemerical Recipes)」、英国、ダブリュー. エイチ. プレス(W.H.Press)、1986年 単体アルゴリズム316は、図4に示すようにステップ402から開「始」される。ステップ404において、コントローラ308は、初期単体を生成する。図5Aは、初期単体例500を図解した線図である。単体500には、頂点を接続する直線の辺を備えた、4つの頂点P0〜P3が含まれている。
 ステップ404の間に、コントローラ308は、初期単体500の各頂点と、N空間における頂点位置を既定する1組の試行フィルタ・パラメータを関連づける。初期の1組のパラメータまたはパラメータ・ベクトルがP0={p0(1),p0(2),...,p0(N)}と仮定すると、初期単体には、N+1の頂点P0、P1、P2、...、PNが含まれることになる。実施態様の1つでは、頂点P1〜PNのそれぞれが、P0のパラメータの1つを(例えば、ランダムに)デルタだけ変更することによって、頂点P0から生成される。例えば、P1={p1(1),p1(2),...,p1(N)}、ここで、p1(1)=p0(1)+デルタ、p1(2)=p0(2),...,p1(N)=p0(N);P2={p2(1),p2(2),...,p2(N)}、ここで、p2(1)=p0(1),P2(2)=p0(2)+デルタ,...,p2(N)=p0(N);等等、である。実施態様の1つでは、デルタは、各頂点毎にランダムに選択される。
 ステップ410〜440は、最良の組をなすパラメータを求めて性能表面を繰り返し探索するための反復ループである。変数「cnt」は、繰り返し数を監視し、変数「max_cnt」は、最大繰り返し数を指定する。ステップ406では、cntが、0に設定して初期化される。ステップ410は、cnt=max_cntか否かを判定する決定ブロックである。cnt=max_cntの場合、ステップ408において示されるように、アルゴリズムは終「了」する。cnt≠max_cntの場合、アルゴリズムは、ステップ412に移行する。ステップ412において、cntは1だけインクリメントされる。本発明の形態の1つでは、反復ループの各繰り返し毎に、後述するように、現単体の最悪頂点を少なくとも1つのより良い頂点に置換することによって、新しい単体が生成される。
 ステップ414では、「鏡映」が計算される。実施態様の1つでは、鏡映は、下記の方程式IIIを用いてコントローラ308によって計算される。
 方程式III: PR=(1+α)C−αPW
 ここで
 PRは鏡映頂点であり、
 αは、実施態様の1つにおける正の定数である、鏡映係数であり、
 PWは、現単体における「最悪の」頂点であり、
 Cは、PWを含む現単体の重心である。
 発明の形態の1つでは、単体における「最悪」の頂点は、性能計量値に基づいて頂点の全てをランク付けすることによって決定される。単体内の各頂点は、性能計量値に関連している。実施態様の1つでは、各頂点の性能計量値は、まず、等化器204のフィルタ係数を第1の頂点に対応する値に設定し、MSE309を求めることによって、初期化段階において決定される。等化器204のフィルタ係数は、次に、第2の頂点に対応する値に設定され、MSE309が求められる。このプロセスは、単体の各頂点毎に繰り返される。各頂点の性能計量値は、決定されると、メモリ314に記憶される。
 頂点は、頂点に関する記憶された性能計量値に基づいて、最悪(最悪の性能)から最良(最良の性能)までランク付けされる。方程式IIIにおいて、最悪頂点は、PWで表わされる。方程式IIIを利用して、コントローラ308は、PWに取って代わることが可能な、鏡映と称される、可能性のある新しい頂点PRを決定する。ここで、PR={pr(1),...,pr(N)}。図5Bは、鏡映頂点PRを備える、図5Aに示す初期単体例500を図解した線図である。図5Bには、初期単体500が破線で例示されている。図5Bに示すように、頂点P1は、最悪頂点PWと識別され、頂点P0は、最良頂点PBと識別された。線510は、最悪頂点P1から、最悪頂点を排除した単体(すなわち、頂点P0、P2、及び、P3によって形成される単体)の重心Cを通って描かれている。現単体における最悪頂点PWは、分っているので、コントローラ308は、最悪頂点PWから「逆方向」における鏡映頂点PRを「探す」。図5Bに示すように、最悪頂点PWから「逆方向」は、最悪頂点PWから、最悪頂点のない単体の重心Cを通る線510によって決まる方向である。
 鏡映頂点PRの位置(例えば、線510に沿った重心Cより前、重心C、または、重心Cより後)は、方程式IIIにおけるαの値によって決まる。実施態様の1つでは、αは、鏡映頂点PRが、図5Bに示すように、重心Cの、最悪頂点PWから遠いほうの側に位置するように選択される。
 新しい頂点PRに関する1組のパラメータ(すなわち、パラメータ・ベクトル)が、方程式IIIを用いて決定される。方程式IIIは、重心Cを利用する。ここで、C={c(1),c(2),...,c(N)}。実施態様の1つでは、重心Cは、単体における、最悪頂点を除く、全ての頂点のパラメータ・ベクトルを平均して計算される(すなわち、c(1)=(p0(1)+p(1)+p2(1)+...+pN(1))/N,c(2)=(p0(2)+p1(2)+p2(2)+...+pN(2))/N,等、ここで、最悪頂点PWのパラメータは、c(1),c(2),...,c(N)の計算から排除される)。
 ステップ414におけ鏡映頂点PRの計算が済むと、コントローラ308は、ステップ418において、鏡映頂点PRが最良頂点PBより良いか否かを判定する。実施態様の1つでは、この判定は、まず、等化器204のフィルタ係数を鏡映頂点PRのパラメータに対応する値に設定し、性能計量値(例えば、MSE309)を求めることによって実施される。PRに関するこの性能計量値は、メモリ314に記憶され、最良頂点PBに関する性能計量値と比較される。PRに関する性能計量値が、PBに関する性能計量値より良い場合、コントローラ308は、ステップ416に移行する。PRに関する性能計量値が、PBに関する性能計量値より悪い場合、コントローラ308は、ステップ420に移行する。
 ステップ416において、「拡張」が計算される。実施態様の1つでは、拡張は、下記の方程式IVを用いて、コントローラ308によって計算される。
 方程式IV: PE=γPR+(1−γ)C。
 ここで:
 PEは拡張頂点であり、
 γは、実施態様の1つにおいて1を超える正の定数である、拡張係数であり、
 PRは方程式IIIから計算された鏡映頂点であり、
 CはPWを排除した現単体の重心である。
 図5Cは、拡張頂点PEを備える、図5Aに示す初期単体500の例を図解した線図である。図5Cには、初期単体500が破線で例示されている。図5Cに示すように、線510は、最悪頂点P1から、最悪頂点を排除した単体(すなわち、頂点P0、P2、及び、P3によって形成される単体)の重心Cを通って描かれている。PEは、最悪頂点P1から鏡映頂点PRに向かう線510(図5Bに示す)と同じ方向にあり、それだけが鏡映頂点を越えて拡張するので、拡張頂点と呼ばれる。拡張頂点に関する理論的根拠は、最悪頂点P1からPRに移行するのが良ければ、最悪頂点P1からPEに移行するのはさらに良い可能性があるということである。
 ステップ426において、コントローラ308は、拡張頂点PEが最良頂点PBより良いか否かを判定する。実施態様の1つにおいて、この判定は、まず、等化器204のフィルタ係数を拡張頂点PEのパラメータに対応する値に設定し、性能計量値(例えば、MSE309)を決定することによって実施される。PEに関するこの性能計量値は、メモリ314に記憶され、最良頂点PBに関する性能計量値と比較される。PEに関する性能計量値がPBに関する性能計量値より悪い場合、コントローラ308は、ステップ434に移行する。ステップ434において、最悪頂点PWを鏡映頂点PRに置き換えて、新しい単体が生成される。図5Bに示すように、初期単体500の最悪頂点(すなわち、P1)を鏡映頂点PRに置き換えて、頂点P0、P2、P3、及び、PRを含む新しい単体520Aが生成される。ステップ434が済むと、アルゴリズム316は決定ブロック410にジャンプする。
 ステップ426において、PEに関する性能計量値がPBに関する性能計量値より良いと判定されると、コントローラ308は、ステップ428に移行する。ステップ428では、最悪頂点PWを拡張頂点PEに置き換えて、新しい単体が生成される。図5Cに示すように、初期単体500の最悪頂点(すなわち、P1)を拡張頂点PEに置き換えて、頂点P0、P2、P3、及び、PEを含む新しい単体520Bが生成される。ステップ428が済むと、アルゴリズム316は決定ブロック410にジャンプする。
 ステップ418に戻ると、このステップで、鏡映頂点PRが最良頂点PBより悪い(すなわち、PRに関する性能計量値がPBに関する性能計量値より悪い)と判定された場合、コントローラ308は、ステップ420に移行し、鏡映頂点PRが2番目に悪い(次悪)頂点よりも良いか否かを判定する。鏡映頂点PRが2番目に悪い(次悪)頂点よりも良ければ、ステップ430において、コントローラ308は、最悪の頂点PWを鏡映頂点PRに置き換えて、新しい単体(例えば、図5Bに示す単体520A)を生成する。ステップ430が済むと、アルゴリズム316は、決定ブロック410にジャンプする。
 ステップ420において、鏡映頂点PRPRが、2番目に悪い(次悪)頂点より悪いと判定されると、ステップ422において、コントローラ308は、鏡映頂点PRが最悪の頂点PWより良いか否かを判定する。ステップ422において、鏡映頂点PRが最悪頂点PWより悪いと判定されると、コントローラ308はステップ432に移行する。ステップ422において、鏡映頂点PRが最悪頂点PWより良いと判定されると、ステップ424において、コントローラ308は、最悪頂点PWを鏡映頂点PRPRに置き換えて、新しい単体(例えば、図5Bに示す単体520A)を生成し、ステップ432に移行する。
 ステップ432では、「収縮」が計算される。実施態様の1つでは、収縮は、下記の方程式Vを用いて、コントローラ308によって計算される:
 方程式V: PC=βPW+(1−β)C。
 ここで:
 PCは収縮頂点であり、
 βは、実施態様の1つでは0と1の間の定数である、収縮係数であり、
 PWは現単体における最悪頂点であり、
 Cは、PWを排除した現単体の重心である。
 図5Dは、収縮頂点PCを備える、図5Aに示す初期単体500の例を図解した線図である。図5Dには、初期単体500が破線で例示されている。図5Dに示すように、線510は、最悪頂点P1から、最悪頂点を排除した単体(すなわち、頂点P0、P2、及び、P3によって形成される単体)の重心Cを通って描かれている。PCは、最悪頂点P1から鏡映頂点PRに向かう線510(図5Bに示す)と同じ方向にあり、それだけが鏡映頂点まで延びていないので、収縮頂点と呼ばれる。収縮頂点に関する理論的根拠は、最悪頂点P1からPRに移行するのが良いとしても(例えば、最悪頂点P1から逆方向なので)、PRまで完全に移行してしまうのは、おそらく、行き過ぎであり、PCで停止したほうがよいかもしれないということである。
 ステップ436では、コントローラ308は、収縮頂点PCが最悪頂点PWより良いか否かを判定する。実施態様の1つにおいて、この判定は、まず、等化器204のフィルタ係数を収縮頂点PCのパラメータに対応する値に設定し、性能計量値(例えば、MSE309)を決定することによって実施される。PCに関するこの性能計量値は、メモリ314に記憶され、最悪頂点PWに関する性能計量値と比較される。PCに関する性能計量値がPWに関する性能計量値より良い場合、コントローラ308は、ステップ440に移行する。ステップ440において、最悪頂点PWを収縮頂点PCに置き換えて、新しい単体が生成される。図5Dに示すように、初期単体500の最悪頂点(すなわち、P1)を収縮頂点PCに置き換えて、頂点P0、P2、P3、及び、PCを含む新しい単体520Cが生成される。ステップ440が済むと、アルゴリズム316は決定ブロック410にジャンプする。
 ステップ436において、PCに関する性能計量値が、PWに関する性能計量値より悪いと判定されると、コントローラ308はステップ438に移行する。ステップ438において、現単体が、最良頂点PBの周りで縮小される。実施態様の1つでは、最良頂点PBの周りの縮小は、下記の方程式VIを用いて、コントローラ308によって計算される。
 方程式VI: Pk’=(Pk+PB)/2。
 ここで:
 Pkは現単体におけるk番目の頂点であり、
 PBは現単体における最良頂点であり、
 Pk’は、新しい縮小された単体におけるk番目の頂点である。
 図5Eは、頂点P0、P1’、P2’、及び、P3’を含む新しい単体520Dを生成するため、最良頂点P0の周りに縮小された、図5Aに示す初期単体例500を図解した線図である。図5Eには、初期単体500が破線で例示されている。初期単体500における最良頂点PB以外の頂点Pkのそれぞれ(例えば、頂点P1、P2、及び、P3)は、最良頂点PBにより近い頂点Pk’(例えば、頂点P1’、P2’、及び、P3’)に置き換えられる。方程式VIから明らかなように、実施態様の1つでは、各頂点Pk’は、初期単体500から頂点Pkに最良頂点PBを加え、その結果を2で割ることによって生成される。最良頂点に関して単体を収縮する理論的根拠は、最良頂点が、ほぼ最適である可能性があるか、または、単体が、N次元性能表面のキーホールを通るように収縮しなければならない可能性があるということである。
 実施態様の1つでは、新しい単体520Dにおける新しい頂点Pk’のそれぞれに関する性能計量値は、等化器204のフィルタ係数をこれらの頂点のそれぞれのパラメータ・ベクトルに対応する値に設定し、MSE309を求めることによって決定される。ステップ438が済むと、アルゴリズム316は、決定ブロック410にジャンプする。
 ステップ410において、コントローラ308が、cnt=max_cntと判定すると、アルゴリズム316は、ステップ408に示すように終了し、最良頂点PBからのフィルタ・パラメータが、同調エンジン210によって、帰還リンク214を介して等化器204に送られ、レジスタ205に記憶されているパラメータがそれに応じて更新される。
 アルゴリズム316によって、大域的最適が見つかったか否かの確認に役立つように(存在する場合)、これまで初期推測に従って見つかった最良のフィルタ・パラメータを利用して、アルゴリズム316を再開することが可能である。パラメータが真に最良であれば、アルゴリズム316は、再び、同じ設定に収斂するはずである。しかし、初期結果が、単なる局所的最適として識別される場合には、アルゴリズム316を再開すると、結果として、より良い、おそらくは大域的な最適が見つかる可能性がある。実施態様の1つでは、アルゴリズム316は、「オン・ライン」適応に用いられる。すなわち、初期トレーニングが済むと、同調エンジン210は、引き続き、アルゴリズム316を利用して、変化するチャネル条件に合わせて調整する。
 y(n)及びa(n)の二乗平均誤差以外の(すなわち、それとは別の)性能計量を利用して、単体アルゴリズム316を駆動することも可能である。例えば、送信データa(n)が受信機208にとって既知のもの(例えば、既知のトレーニング・シーケンスような)であれば、二乗平均誤差性能計量309は、aH(n)ではなく、a(n)を利用して計算することが可能になる。
 もう1つの例として、y(n)、及び、a(n)またはaH(n)を知ることによって、性能計量309は、垂直方向におけるアイの開き値とすることが可能である。この場合、性能計量309は、y(n)を利用してアイの開き値を推定することによって生成可能である。例えば、2値信号の場合、a(n)の正常値は、+1/−1である。従って、最悪の場合のアイの開き値は、min{yp(n)}−max{yn(n)}によって推定することが可能であるが、ここで、a(n)(またはaH(n))が+1の場合には必ず、yp(n)=y(n)になり、a(n)(またはaH(n))が−1の場合には必ず、yn(n)=y(n)になる。マルチ・レベル・シンボルに関する垂直方向におけるアイの開き値の事例は、上述の2値シンボルの事例と同様である。
 性能計量309は、クロック・ジッタとすることも可能である。クロック・ジッタの分散を測定する回路を用いて、クロック・ジッタ性能計量を生成することが可能である。実施態様の1つでは、この測定回路は、クロック/データ回復ブロック306の一部をなすことになる。
 性能計量309は、二乗平均誤差(または垂直方向におけるアイの開き値)とクロック・ジッタといった個別の性能計量の重み付き組合せとすることも可能である。
 本発明の形態の1つに関する利点は、同調エンジン210が、一般に用いられるLMSアルゴリズムではなく、単体アルゴリズムに基づくものであるという点である。LMSアルゴリズムの場合、アルゴリズムに対する入力の1つは、非等化チャネル出力サンプルである。これすなわち、LMSアルゴリズムで適応送信等化器を実現するには、受信機に等化器のコピーが存在しなければならないか、または、非等化チャネル出力サンプルを復元する手段が存在しなければならないということである。これを実施することは可能であるが、受信機の制約及び予測されるデータ転送速度を考慮すると、実際的ではない。この問題は、単体アルゴリズムを利用する本発明の実施態様の1つによって回避される。
 さらに、LMSアルゴリズムは、性能計量として二乗平均誤差だけに基づくものであるが、本発明の形態の1つは、他の性能計量を利用するように簡単に修正が施される(例えば、二乗平均誤差とクロック・ジッタの組合せを最小限に抑えるといったように)。
 従来の技術セクションにおいて上述のように、受信機の等化器の適応トレーニングに現在用いられているアルゴリズムには、LMS、RLS、及び、CMAアルゴリズムが含まれる。これらの技法のどれにも、本発明の実施態様の1つにおいて用いられる単体アルゴリズムと同じほど汎用性のある、良さの判定基準(例えば、性能計量)に応じることができるものはない。
 さらに、本発明の実施態様の1つでは、受信機の等化器を実施するアプローチよりも有利な送信器の適応等化器が得られる。例えば、実施態様の1つでは、等化器は送信機において実施されるので、受信機による等化に関連したノイズの増大問題が回避される。
 望ましい実施態様の解説のため、本明細書では、特定の実施態様が例示され、解説されたが、通常の当業者には明らかなように、本発明の範囲から逸脱することなく、図示し、解説した特定の実施態様の代わりに、多種多様な代替及び/または同等実施態様を用いることが可能である。化学、機械、電気機械、電気、及び、コンピュータの技術者には容易に明らかになるように、本発明は、極めて多種多様な実施態様で実施することが可能である。本出願は、本明細書において論述した望ましい実施態様のあらゆる改変または変更を包含することを意図したものである。従って、本発明は、請求項及びその同等物による制限だけしか受けないように意図されたものであることは明白である。以下に本発明の実施態様のいくつかを例示して、本発明の実施者の参考に供する
(実施態様1)
通信チャネル(206)を介して送信されるディジタル・シンボルを等化するための適応送信等化器であって、少なくとも1つのフィルタ係数を記憶するための関連するレジスタ(205)を備えた送信フィルタ(204)と、前記通信チャネルを介して受信したディジタル・シンボルに基づいて性能計量値(309)を生成する同調エンジン(210)とを備え、前記同調エンジン(210)は、単体アルゴリズム(316)を利用して、前記性能計量値に基づいて、少なくとも1つの新しいフィルタ係数を識別するように構成され、前記少なくとも1つの新しいフィルタ係数を前記レジスタに記憶させるために前記送信フィルタに伝達することを特徴とする適応送信等化器。
(実施態様2)
前記送信フィルタがディジタル有限長インパルス応答(FIR)フィルタであることを特徴とする、実施態様1に記載の適応送信等化器。
(実施態様3)
前記性能計量値に二乗平均誤差値が含まれることを特徴とする、実施態様1に記載の適応送信等化器。
(実施態様4)
性能計量値に、アイの垂直方向の開き値が含まれることを特徴とする、実施態様1に記載の適応送信等化器。
(実施態様5)
前記性能計量値に、クロック・ジッタ値が含まれることを特徴とする、実施態様1に記載の適応送信等化器。
(実施態様6)
前記性能計量値に、異なるタイプの性能計量値の組み合わせが含まれることを特徴とする、実施態様1に記載の適応送信等化器。
(実施態様7)
前記同調エンジンが、各頂点が1組のフィルタ係数に関連している、複数の頂点を備える初期単体(500)を生成するように構成されていることと、前記同調エンジンが、前に生成した単体の頂点を新しい頂点に置き換えることによって、新しい単体(520A〜520D)を繰り返し生成するように構成されていることを特徴とする、実施態様1に記載の適応送信等化器。
(実施態様8)
前記同調エンジンが、前記生成された単体の1つにおける前記頂点の1つに関連した前記フィルタ係数に基づいて、前記少なくとも1つの新しいフィルタ係数を識別するように構成されていることを特徴とする、実施態様7に記載の適応送信等化器。
(実施態様9)
通信システム(200)の1組のフィルタ・パラメータに関連した、前記第1の単体の新しいために等化器(204)のフィルタ・パラメータを最適化するための方法である。該方法は、各頂点が1組のフィルタ・パラメータに関連した、Nの頂点を備える第1の単体(500)を生成するステップと、頂点を識別するステップと、前記Nの頂点の1つを前記新しい頂点に置き換えて、第2の単体(520A、520B、または、520C)を生成するステップと、各頂点に関連した性能値に基づいて、前記第2の単体における最良頂点を識別するステップと、前記最良頂点に関連した前記フィルタ・パラメータに基づいて、前記等化器の前記フィルタ・パラメータを更新するステップとを含む。
(実施態様10)
前記第1の単体の新しい頂点を識別するステップに、各頂点に関連した性能値に基づいて、前記第1の単体における最悪頂点を識別するステップと、前記最悪頂点と、前記最悪頂点を除く前記第1の単体の重心をつなぐ線(510)に沿って存在するポイントを識別するステップが含まれていることと、前記識別されるポイントが新しい頂点であることを特徴とする、実施態様9に記載のフィルタ・パラメータの最適化方法。
 双方向通信が可能な種々の装置に実施して、簡単な構成で効率よく適応送信等化を行うことができる。
先行技術による通信システムを例示したブロック図である。 本発明の実施態様の1つによる適応送信等化器を備えた通信システムの主要部品を例示したブロック図である。 本発明の実施態様の1つによる、図2に示す受信機の主要部品を例示したブロック図である。 本発明の実施態様の1つによる等化器に関するフィルタ係数を更新するための単体アルゴリズムの流れ図である。 本発明の実施態様の1つによる初期単体の例を図解した線図である。 鏡映頂点PRを備える、図5Aに示す初期単体の例を図解した線図である。 拡張頂点PEを備える、図5Aに示す初期単体の例を図解した線図である。 収縮頂点PCを備える、図5Aに示す初期単体の例を図解した線図である。 最良頂点P0の周りに縮小された、図5Aに示す初期単体の例を図解した線図である。
符号の説明
200 通信システム
202 送信機
204 等化器
205 レジスタ
206 通信チャネル
208 受信機
210 同調エンジン
214 帰還リンク

Claims (1)

  1. 通信チャネルを介して送信されるディジタル・シンボルを等化するための適応送信等化器であって、
     少なくとも1つのフィルタ係数を記憶するための関連するレジスタを備えた送信フィルタと、
     前記通信チャネルを介して受信したディジタル・シンボルに基づいて性能計量値を生成する同調エンジンとを備え、
     前記同調エンジンは、単体アルゴリズムを利用して、前記性能計量値に基づいて、少なくとも1つの新しいフィルタ係数を識別するように構成され、前記少なくとも1つの新しいフィルタ係数を前記レジスタに記憶させるために前記送信フィルタに伝達することを特徴とする適応送信等化器。
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