JP2004103250A - 安全装置及びこれを備えた電気装置 - Google Patents

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橋本 大一
Makito Takigawa
瀧川 眞喜人
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山崎 和夫
Tamiji Nagai
永井 民次
Yoshio Takayanagi
高柳 義夫
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Abstract

【課題】電流が供給されているか否かに関わりなく所定の温度で導通状態から非導通状態に切り替わり、かつ、自己復帰後の内部抵抗が小さい安全装置を提供すること、及び、この種の安全装置を備えた二次電池やコンデンサ等の電気装置を提供すること。
【解決手段】電池内に、固定接点12aを有する第1の端子板12と、可動接点14aを有するバイメタル片14と、バイメタル片14の固定端が固着された第2の端子板13とを備えた感熱スイッチ4を内蔵する。電池に備えられたキャップ34と前記第2の端子板13との接続、及び電池に備えられた発電体31の正極材と前記第1の電極板12との接続は、透孔1aを有する絶縁板1の表裏に取り付けられた第1の電極板2及び第2の電極板3を介して行う。
【選択図】    図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、安全装置及びこれを備えた電気装置に係り、特に、二次電池やコンデンサなどに備えられる安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば二次電池やコンデンサなど電気装置には、充電時又は通電時における発火や破裂を防止するため、内部温度の上昇を感知して回路を遮断する感熱スイッチや内部圧力の上昇を感知して回路を遮断する防爆弁等の安全装置が備えられている。
【0003】
これらの電気装置に適用される感熱スイッチとしては、薄形にして小型の装置に組込みやすく、かつ、自己復帰形で内部温度が低下した後は自動的に再使用が可能になることから、ポリマ中にカーボンを分散してなる導電性ポリマシートを2枚の電極の間に挟み込んだPTC(Positive Temperature Coefficient)素子が多く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、PTC素子は、素子温度が上昇しただけでは非トリップ状態(導通状態)からトリップ状態(非導通状態)に切り替わらず、図10に示すように、素子を所定の温度Tで非トリップ状態からトリップ状態に切り替えるためには素子の電極間に所定の電流Iが供給されている必要があり、負荷電流と環境温度との複合条件でしか動作しないので、例えば二次電池の過充電時のように、素子の電極間にほとんど電流が流れない状態で素子温度が上昇するという現象が発生した場合には、二次電池への充電電流を断つことができず、二次電池内の電解液や活物質の分解が進んで電池温度が上昇し続けるという不都合がある。
【0005】
また、PTC素子は、図11から明らかなように、トリップ後に環境温度が低下しても端子間抵抗が飽和値のままであり、電源を取り除くまでその値を示す。電源を取り除くと端子間抵抗は回復するが、トリップ前の初期状態に対して約3倍程度の端子間抵抗値までしか低下しない。そのため、PTC素子では、自己復帰後は端子間抵抗が大きく、例えば二次電池の安全装置として適用した場合に取り出せる電流が小さくなるという不都合がある。
【0006】
本発明は、かかる従来技術の不備を解消するためになされたものであり、その課題とするところは、電流が供給されているか否かに関わりなく所定の温度で導通状態から非導通状態に又は非導通状態から導通状態に切り替わり、かつ、自己復帰後の内部抵抗が小さい安全装置を提供すること、及び、この種の安全装置を備えた二次電池やコンデンサ等の電気装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記の課題を解決するため、安全装置に関しては、第1に、透孔並びに第1及び第2の電極を有する電極板と、前記第1及び第2の電極間に接続された感熱スイッチとを少なくとも備え、前記感熱スイッチが、前記第1の電極及び前記第2の電極のうちの少なくともいずれか一方に接続される固定接点と、当該固定接点と切離可能に対向配置され、前記第1の電極及び前記第2の電極間を導通可能とする可動接点とを有し、所定の動作温度で前記可動接点と前記固定接点との導通状態が第1の状態から第2の状態に機械的に切り替えられると共に、前記動作温度と温度差をもった所定の復帰温度で前記可動接点と前記固定接点とが前記切り替え前の状態に機械的に切り替えられて自己復帰するという構成にした。
【0008】
このように、感熱スイッチとして、所定の動作温度で可動接点と固定接点とが第1の状態から第2の状態に機械的に切り替えられるものを用いると、第1の電極と第2の電極との間に電流が供給されているか否かに関わりなく所定の動作温度で接点を第1の状態又は第2の状態に切り替えることができるので、例えば二次電池の過充電にも対応可能な安全装置とすることができる。
【0009】
また、本発明は、前記の課題を解決するため、安全装置に関しては、第2に、前記感熱スイッチが、固定接点を有し、前記第1の電極及び前記第2の電極のうちのいずれか一方に接続される第1の端子板と、可動接点を有するバイメタル片と、前記バイメタル片の一端が固定され、前記第1の電極及び前記第2の電極のうちのいずれか他方に接続される第2の端子板と、前記第1及び第2の端子板を一体に保持する絶縁ケースとからなるという構成にした。
【0010】
このように、感熱スイッチとしてバイメタル片を備えたものを用いると、バイメタル片を備えた感熱スイッチは、自己復帰後も内部抵抗が変化しないので、これが備えられる電気装置の特性を劣化させることがない。また、バイメタル片を備えた感熱スイッチは、動作性が良好で、バイメタル片の動作温度で直ちに非導通状態又は導通状態に切り替わるので、例えば二次電池内の電解液や活物質の過熱を防止でき、電池寿命を確保することができる。加えて、電極板と感熱スイッチとを一体に構成すると、二次電池やコンデンサなどの電気装置への組み込みが容易になるので、安全装置を備えた電気装置の製造を容易なものにすることができる。
【0011】
また、本発明は、前記の課題を解決するため、安全装置に関しては、第3に、前記電極板を透孔が開設された絶縁板と当該絶縁板に接着固定された板状の第1及び第2の電極とから構成し、前記絶縁板の表面に前記第1及び第2の電極を埋設するための凹部を形成し、前記第1及び第2の電極を前記凹部内に収納して接着固定するという構成にした。
【0012】
このように、板状の第1及び第2の電極を備えると、例えば第1及び第2の電極としてめっき膜を用いる場合に比べて安全装置の内部抵抗を低くできるので、これが備えられる電気装置の特性劣化を抑制することができる。また、第1及び第2の電極を絶縁板の表面に形成された凹部内に埋設すると、電極板を薄形化できるので、安全装置の薄形化を図ることができる。
【0013】
また、本発明は、前記の課題を解決するため、安全装置に関しては、第4に、前記第1及び第2の電極の一部を前記透孔内に突出すると共に、前記透孔内に前記感熱スイッチを配置し、前記感熱スイッチに備えられた第1及び第2の端子板と前記第1及び第2の電極とを電気的に接続するという構成にした。
【0014】
このように、感熱スイッチを電極板に形成された透孔内に配置すると、電極板上に感熱スイッチを配置し、かつ感熱スイッチの配置部外に透孔を開設する場合に比べて、安全装置の総厚及び平面積を小さくできるので、安全装置の薄形化と小型化とを図ることができる。
【0015】
一方、本発明は、前記の課題を解決するため、電気装置に関しては、第1に、ケースと、前記ケースの開放部に絶縁性のガスケットを介して被着されたガス抜き孔を有するキャップと、前記ケース、ガスケット及びキャップにて構成される空間内に収納された安全装置とを備え、前記安全装置として、透孔並びに第1及び第2の電極を有する電極板と、前記第1及び第2の電極間に接続された感熱スイッチとを少なくとも備え、前記感熱スイッチが、前記第1の電極及び前記第2の電極のうちの少なくともいずれか一方に接続される固定接点と、当該固定接点と切離可能に対向配置され、前記第1の電極及び前記第2の電極間を導通可能とする可動接点とを有し、所定の動作温度で前記可動接点と前記固定接点との導通状態が第1の状態から第2の状態に機械的に切り替えられると共に、前記動作温度と温度差をもった所定の復帰温度で前記可動接点と前記固定接点とが前記切り替え前の状態に機械的に切り替えられて自己復帰するものを用いるという構成にした。
【0016】
このように、電気装置内に安全装置として所定の動作温度で可動接点と固定接点とが第1の状態から第2の状態に機械的に切り替えられるものを用いると、第1の電極と第2の電極との間に電流が供給されているか否かに関わりなく所定の動作温度で接点を第1の状態又は第2の状態に切り替えることができるので、電気装置の安全性をより高めることができる。なお、バイメタル片を備えた感熱スイッチを用いた場合には、バイメタル片は自己復帰後も内部抵抗が変化しないので、特性劣化のない電気装置とすることができる。また、バイメタル片は動作性が良好でバイメタル片の動作温度で直ちに導通状態又は非導通状態に切り替わるので、過熱による寿命劣化のない電気装置とすることができる。加えて、電極板と感熱スイッチとを一体に構成すると、電気装置への組み込みが容易になるので、電気装置の製造を容易なものにすることができる。
【0017】
また、本発明は、前記の課題を解決するため、電気装置に関しては、第2に、前記安全装置として、前記可動接点と前記固定接点とが前記所定の動作温度で導通状態から非導通状態に機械的に切り替えられると共に、前記動作温度よりも低温の所定の復帰温度で前記可動接点と前記固定接点とが導通状態に自己復帰するノーマルクローズタイプの安全装置を用いるという構成にした。
【0018】
このように、高温の動作温度で可動接点と固定接点とが導通状態から非導通状態に機械的に切り替えられ、当該動作温度よりも低温の復帰温度で可動接点と固定接点とが導通状態に自己復帰するノーマルクローズタイプの安全装置を用いると、接点部の温度が所定の動作温度まで上昇したときに自動的に電気回路を切断して接点部の温度を下げることができ、かつ、接点温度が所定の復帰温度まで低下したときに自動的に電気回路を復旧して再度通常の充電や通電が可能になるので、二次電池やコンデンサなどの電気装置の安全装置として適する。
【0019】
【発明の実施の形態】
まず、本発明に係る安全装置の第1実施形態例を、図1乃至図6に基づいて説明する。図1は第1実施形態例に係る安全装置の分解斜視図、図2は第1実施形態例に係る安全装置の断面図、図3は第1実施形態例に係る安全装置に備えられるバイメタル片の可動接点を固着した状態の平面図、図4は第1実施形態例に係る安全装置に備えられるバイメタル片の可動接点を固着した状態の側面図、図5は第1実施形態例に係る安全装置に備えられるバイメタル片と従来例に係るPTC素子とのスイッチング動作特性の比較を示すグラフ図、図6は第1実施形態例に係る安全装置に備えられるバイメタル片と従来例に係るPTC素子との環境温度依存性及び負荷電流依存性の比較を示すグラフ図である。
【0020】
図1及び図2に示すように、本例の安全装置は、絶縁板1と、絶縁板の片面に取り付けられた第1の電極2と、絶縁板1の他の片面に取り付けられた第2の電極3と、前記第1及び第2の電極2,3に電気的に接続された感熱スイッチ4とから主に構成されており、前記絶縁板1並びに前記第1及び第2の電極2,3をもって電極板が形成されている。
【0021】
絶縁板1は、合成樹脂シートなどの絶縁性シートをもって所要の直径を有する円形に形成されており、その中央部には長方形の透孔1aが開設されている。また、当該絶縁板1の片面には、当該絶縁板1に対する第1の電極2の取付位置を規制するためのリング状の第1凹部1bが形成され、当該絶縁板1の他の片面には、当該絶縁板1に対する第2の電極3の取付位置を規制するための略コの字形の第2凹部1cが形成されている。第1凹部1bの深さ及び第2凹部1cの深さは、それぞれ第1の電極2の厚さ及び第2の電極3の厚さとほぼ等しい値に設定される。
【0022】
第1の電極2は、良導電性の金属材料をもってリング状に形成されており、内周の一部には、感熱スイッチ4を接続するための突起状の接続部2aが内向きに形成されている。当該第1の電極2は、外径が前記絶縁板1の外径よりも小さく形成され、内径が前記絶縁板1に開設された透孔1aの長さよりも大きく形成されている。また、前記接続部2aは、当該第1の電極2を前記第1凹部1b内に嵌入したとき、前記透孔1a内に突出可能な幅及び長さに形成される。
【0023】
第2の電極3は、導電性の金属材料をもって略コの字形に形成されており、中央部の内端3aが感熱スイッチ4を接続するための接続部になっている。当該第2の電極3は、外径が前記第1の電極2の内径よりも小径に形成され、相対向する2辺3b,3cの間隔が前記絶縁板1に開設された透孔1aの幅よりも大きく形成されている。
【0024】
したがって、絶縁板1を介してその表裏両面に第1の電極2と第2の電極3とを取り付けたとき、これらの各電極2,3が上下に重なり合わず、実用上十分な絶縁性が保たれる。また、絶縁板1に開設された透孔1a内に第1の電極2に形成された接続部2aと第2の電極3に形成された接続部3aとが突出されるので、感熱スイッチ4の接続が可能になる。
【0025】
感熱スイッチ4は、図2に示すように、絶縁ケース11と、当該絶縁ケース11に保持された第1及び第2の端子板12,13と、第2の端子板13に一端が固着されたバイメタル片14と、前記絶縁ケース11の上部を覆うカバー15とから主に構成されている。
【0026】
絶縁ケース11は、合成樹脂などの絶縁材をもって上面が開口された箱形に形成されている。当該絶縁ケース11の内底には、第1の端子板12及び第2の端子板13の一端部が所定の間隔を隔てて対向に取り付けられており、また、これら第1及び第2の端子板12,13の中間部には、半球状の支持突起11aが上向きに突出形成されている。なお、当該絶縁ケース11の長さは、前記絶縁板1に開設された透孔1aの長さよりも小さく形成され、当該絶縁ケース11の幅は、前記絶縁板1に開設された透孔1aの幅よりも小さく形成される。
【0027】
第1の端子板12は、リン青銅などの良導電性の金属材料をもって形成されており、その一端部には、銀酸化錫などからなる固定接点12aが圧入固着されている。当該第1の端子板12は、固定接点12aが圧入固着された一端部を絶縁ケース11内に配置し、他端部を絶縁ケース11外に突出した状態で、絶縁ケース11に取り付けられる。
【0028】
第2の端子板13は、リン青銅などの良導電性の金属材料をもって形成されており、その一端部には、バイメタル片14を取り付けるための突出部13aが形成されている。当該第2の端子板13は、突出部13aが形成された一端部を絶縁ケース11内に配置し、他端部を絶縁ケース11外に突出した状態で、絶縁ケース11に取り付けられる。これら第1の端子板12及び第2の端子板13は、インサートモールドなどの方法によって、絶縁ケース11の製造時に絶縁ケース11と一体化することができる。
【0029】
バイメタル片14は、熱膨張率が高い金属板と熱膨張率が低い金属板との貼り合わせ材をもって形成される。その一端部には、銀酸化錫などからなる可動接点14aがレーザ溶接等によって固着され、他端部には、前記第2の端子板13に形成された突出部13aを嵌入するための透孔14bが開設されている。また、可動接点14aの固着部と透孔14bの開設部との間の中間部には、図3及び図4に示すように、ドーム状に湾曲した反転部14cが形成されている。当該バイメタル片14は、透孔14b内に前記突出部13aを嵌入した後、透孔14bの周囲と前記突出部13aとをレーザ溶接等することによって前記第2の端子板13と一体化され、可動接点14aが前記第1の端子板12に形成された固定接点12aと対向に配置される。
【0030】
バイメタル片14の作動温度は、各金属板の材質や形状(特に、反転部14cの形状)を変更することによって精度良く設定することができるが、二次電池の充電装置に備えられる安全装置のバイメタル片14としては、電池内の電解液や活物質の過熱を防止して電池寿命を確保するため、図5に実線で示すように、昇温時には設定温度(動作温度)Tsで固定接点12aと可動接点14aとが導通状態から非導通状態に切り替えられ、冷却時には設定温度Tsよりも低温の設定温度(復帰温度)Trで固定接点12aと可動接点14aとが非導通状態から導通状態に切り替えられるように設定される。また、バイメタル片14を備えた安全装置は、図6に実線で示すように、PTC素子に比べて負荷電流依存性がほとんどなく、負荷電流が供給されていない状態でも所定の環境温度で導通状態から非導通状態に、又は非導通状態から導通状態に切り替わる。
【0031】
本実施形態例に係るバイメタル片14には、反転部14cが形成されているので、固定接点12aと可動接点14aとが接触している状態で、バイメタル片14が設定温度Ts以上に昇温されると、図4(b)に示すように、反転部14cが上向きに凸の状態から下向きに凸の状態に反転し、固定接点12aと可動接点14aとが迅速に切離して、これら各接点間の電気的な接続が断たれる。また、この状態からバイメタル片14が設定温度Tr以下に冷却されると、図4(a)に示すように、反転部14cが下向きに凸の状態から上向きに凸の状態に迅速に反転し、固定接点12aと可動接点14aとが接触して、これら各接点が電気的に接続される。図5に示すように、従来例に係るPTC素子は、自己復帰状態において端子間抵抗値が初期値に戻らず、数Ω程度の端子間抵抗をもつが、本実施形態例に係るバイメタル片14においては、自己復帰状態において端子間抵抗値が初期状態に戻り、その値も0.01Ωという極めて小さな値になっている。
【0032】
カバー15は、合成樹脂などの絶縁材をもって平板状に形成され、前記絶縁ケース11の開口部に被着される。これによって、前記絶縁ケース11内に収納された第1及び第2の端子板12,13、バイメタル片14、固定接点12a及び可動接点14aへの塵埃やガスなどの影響が防止される。
【0033】
以下、第1実施形態例に係る安全装置の組立方法について説明する。
【0034】
まず、絶縁板1の片面に形成された第1凹部1b内に第1の電極2を収納し、これら絶縁板1と第1の電極2とを接着等によって一体化する。前記したように、第1凹部1bの深さは第1の電極2の厚さとほぼ等しい値に設定されているので、図2に示すように、一体化された後の絶縁板1の表面と第1の電極2の表面とはほぼ同一平面となる。また、第1の電極2には、前記したように、所定形状及び所定サイズの接続部2aが形成されているので、絶縁板1と第1の電極2とを一体化したとき、接続部2aの先端部が絶縁板1に開設された透孔1a内に突出される。
【0035】
次に、絶縁板1の他の片面に形成された第2凹部1c内に第2の電極3を収納し、これら絶縁板1と第2の電極3とを接着等によって一体化する。前記したように、第2凹部1cの深さは第2の電極3の厚さとほぼ等しい値に設定されているので、一体化された後の絶縁板1の表面と第2の電極3の表面もほぼ同一平面になる。また、第2の電極3は、前記したように、所定の形状及び所定のサイズに形成されているので、絶縁板1と第2の電極3とを一体化したとき、中央部の内端(接続部)3aが絶縁板1に開設された透孔1a内に突出される。
【0036】
しかる後に、感熱スイッチ4を絶縁板1に開設された透孔1a内に配置し、感熱スイッチ4に備えられた第1の端子板12の上面を前記第1の電極2に形成された接続部2aの下面に、感熱スイッチ4に備えられた第2の端子板13の下面を前記第2の電極3に形成された接続部3aの上面に当接し、それぞれ電気的に接続する。第1の端子板12と接続部2aとの接続、及び第2の端子板13と接続部3aとの接続は、スポット溶接によって行うことができる。これにより第1の電極2と感熱スイッチ4と第2の電極3とが直列に接続されるので、感熱スイッチ4が非導通状態になったときに通電を遮断する安全装置となる。なお、前記したように、絶縁ケース11の長さ及び幅は、絶縁板1に開設された透孔1aの長さ及び幅よりもそれぞれ小さく形成されているので、透孔1a内に感熱スイッチ4を配置したとき、当該感熱スイッチ4を構成する絶縁ケース11と透孔1aとの間には、クリアランスが形成される。このクリアランスは、電気装置内に発生したガスを外部に逃がすためのガス抜き孔として利用される。
【0037】
第1実施形態例に係る安全装置は、感熱スイッチ4としてバイメタル片14を備えたものを用いたので、第1の端子板12と第2の端子板13との間に電流が供給されているか否かに関わりなく、バイメタル片14の動作温度で固定接点12aと可動接点14aとを導通状態から非導通状態に、又は非導通状態から導通状態に切り替えることができ、例えば二次電池の過充電にも対応可能な安全装置とすることができる。また、バイメタル片14を備えた感熱スイッチ4を用いたので、自己復帰後も内部抵抗が変化せず、これが備えられる電気装置の特性劣化を防止することができる。また、バイメタル片14を備えた感熱スイッチ4は、PTC素子に比べて動作速度が速いので、電気装置の過熱を確実に防止することができる。また、透孔1aが開設された絶縁板1と、当該絶縁板1の表裏に取り付けられた第1及び第2の電極2,3とを備え、絶縁板1に開設された透孔1a内に感熱スイッチ4を配置して、当該感熱スイッチ4に備えられた第1及び第2の端子板12,13と絶縁板1の表裏に取り付けられた第1及び第2の電極2,3とを電気的に接続したので、電極板上に感熱スイッチを配置し、かつ感熱スイッチの配置部外に透孔を開設する場合に比べて、安全装置の総厚及び平面積を小さくすることができる。また、板状の第1及び第2の電極2,3を備えたので、例えば第1及び第2の電極としてめっき膜を用いる場合に比べて安全装置の内部抵抗を低くすることができ、電気装置の特性劣化を抑制することができる。また、第1及び第2の電極2,3を絶縁板1の表面に形成された凹部1a,1b内に埋設したので、電極板を薄形化することができ、安全装置の薄形化を図ることができる。
【0038】
なお、バイメタル片14が動作温度以上の高温から徐冷された場合、その徐冷の条件によっては、反転部14cが上向きに凸の状態に反転しないでバイメタル片14が下降するという現象を生じ得る。しかしながら、本実施形態例に係る感熱スイッチ4は、絶縁ケース11の内底に半球状の支持突起11aを上向きに突出形成したので、下降したバイメタル片14の反転部14cが当該支持突起11aに当接し、当該支持突起11aより加えられる押圧力によって反転部14cが上向きに凸の状態に反転される。よって、固定接点12aと可動接点14aとを導通状態に復帰でき、電気装置の再通電が可能になる。
【0039】
次に、本発明に係る安全装置の第2実施形態例を、図7及び図8に基づいて説明する。図7は第2実施形態例に係る安全装置の防爆弁非動作時の断面図、図8は第2実施形態例に係る安全装置の防爆弁動作時の断面図である。
【0040】
これらの図に示すように、本例の安全装置は、絶縁板1と、絶縁板の片面に取り付けられた第1の電極2と、絶縁板1の他の片面に取り付けられた第2の電極3と、前記第1及び第2の電極2,3に電気的に接続された感熱スイッチ4及び防爆弁21と、ストリッパー22とから主に構成されている。なお、絶縁板1、第1の電極板2、第2の電極3及び感熱スイッチ4については、第1実施形態例に係る安全装置と同じであるので、対応する部分に同一の符号を付して説明を省略する。
【0041】
防爆弁21は、アルミニウム又はニッケル或いはそれらの合金をもって円盤状に形成されており、外周縁よりもやや内方に環状の段部21aを有し、当該段部21aより垂下した部分に下方に突出する環状の隆起部21bを有する。また、中心部には、隆起部21bよりも下方に突出する突起21cを有し、隆起部21bと突部21cとの間に形成される平坦面21dには、上面に突起21cの付け根部分から放射状に延びる溝21eが形成されており、当該溝21eの形成部が薄肉になっている。
【0042】
一方、ストリッパー22は、合成樹脂シートなどの絶縁性シートをもって、中央部に突起挿通孔22aを有する円板形に形成されており、その上面には、導電膜22bが被着形成されている。
【0043】
図7に示すように、防爆弁21が非動作状態にあるとき、ストリッパー22の上面に被着された導電膜22bに防爆弁21に形成された環状の隆起部21bが当接され、かつ、ストリッパー22に開設された突起挿通孔22a内に防爆弁21に形成された突起21cが挿入されて、前記導電膜22bと突起21cとが電気的に接続されている。また、防爆弁21の最外周部は、前記第2の電極板3と電気的に接続されている。さらに、ストリッパー22の下面と突起21cの下面との間にはリード板22cが橋渡され、それぞれストリッパー22の下面と突起21cの下面とに溶接されている。したがって、リード板22c、導電膜22b、防爆弁21、第2の電極板3、感熱スイッチ4、第1の電極板2が直列に接続され、感熱スイッチ4又は防爆弁21のいずれかが非導通状態に切り替えられたときに電気装置への通電を停止する安全装置となる。
【0044】
電気装置の内圧が何らかの原因によって上昇すると、その圧力を受けて防爆弁21の中央部が上昇し、図7に示すように、リード板22cが切断される。これによって、防爆弁21が非導通状態に切り替えられ、電気装置への通電が停止される。また、電池の内圧がさらに高くなると、防爆弁21の薄肉部が破断し、電気装置内に発生したガスを電気装置外に放出することができる。
【0045】
なお、前記第1及び第2実施形態例に係る安全装置においては、第1及び第2の電極2,3を板材をもって形成したが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、絶縁板1上に形成されためっき膜をエッチングすることや、印刷することによっても形成することができる。また、前記第1及び第2実施形態例に係る安全装置においては、第1の電極2を絶縁板1の表面に、第2の電極3を絶縁板1の裏面に配置したが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、他の配置で第1及び第2の電極2,3を形成することももちろん可能である。例えば、第1及び第2の電極2,3の一端を透孔1aの内面まで延長し、当該透孔1aの内面で第1及び第2の電極2,3と感熱スイッチ4の端子板12,13との電気的接続を図ることもできる。さらに、感熱スイッチ4の端子板12,13を絶縁ケース11の同一方向から外部に導出させると共に、第1及び第2の電極2,3をこれに対応する配列とし、絶縁ケース11の片側で端子板12,13と電極2,3との電気的接続を行うこともできる。
【0046】
次に、本発明に係る電気装置の一実施形態例を、図9に基づいて説明する。図9は実施形態例に係る電池の要部断面図である。
【0047】
これらの図に示すように、本例の電池は、発電体31が収納されたケース32と、ケース32の開放部に絶縁性のガスケット33を介して被着されたキャップ34と、前記発電体31、ケース32、ガスケット33及びキャップ34にて構成される空間35内に収納された絶縁板1、第1の電極2、第2の電極3、感熱スイッチ4、防爆弁21及びストリッパー22とから主に構成されている。なお、絶縁板1、第1の電極2、第2の電極3、感熱スイッチ4、防爆弁21及びストリッパー22については、第2実施形態例に係る安全装置と同じであるので、対応する部分に同一の符号を付して説明を省略する。
【0048】
発電体31は、負極材(例えば、金属リチウム箔)と電解液をしみ込ませたセパレータと正極材(例えば、硫化モリブデンを塗布した正極基板)とがこの順に積層された積層体を巻芯31a上に筒状に巻回してなる。この発電体31の上面には、シート状の絶縁板31bが配置され、前記ストリッパー22との絶縁が図られている。前記正極材と前記防爆弁21に設けられたリード板22cとは、リード端子31cを介して電気的に接続される。
【0049】
ケース32は、アルミニウム又はニッケル或いはそれらの合金などの良導電性にして加工が容易な金属材料をもって筒状に形成されており、上端の開放部には、絶縁板1、防爆弁21、ガスケット33及びキャップ34を固定するための巻き締め部32aが形成されている。このケース32は、発電体31の負極材と電気的に接続される。
【0050】
ガスケット33は、電池からの液漏れ並びに電池の正極と負極とのショートを防止するためのものであって、絶縁材料、例えば合成樹脂材料によって形成される。
【0051】
キャップ34は、ステンレス板などの硬質にして良導電性の金属材料をもって円盤状に形成されており、その一部には、ガス抜き孔34aが開設されている。このキャップ34は、前記第1の電極板2と密着され、前記感熱スイッチ4及び防爆弁21と直列に接続される。
【0052】
以下、本実施形態例に係る電池の組立方法について説明する。
【0053】
まず、ケース32内に発電体31を収納し、ケース32と発電体31中の負極材とを電気的に接続する。次いで、発電体31の上面にシート状の絶縁板31bを配置し、発電体31中の正極材と前記防爆弁21に設けられたリード板22cとをリード端子31cを介して電気的に接続する。次いで、絶縁板31bの上方に設けられた空間35内に、ストリッパー22を絶縁板31b側にして、絶縁板1、第1の電極2、第2の電極3、感熱スイッチ4、防爆弁21及びストリッパー22の組立体を収納する。また、第1の電極板2の上面にキャップ34を被着する。しかる後に、防爆弁21の下面とキャップ34の上面とをガスケット33を介してケース32の巻き締め部32aにて強固に結合し、第1の電極板2とキャップ34とを密着して電気的に接続する。したがって、発電体31中の正極材とキャップ34とは、リード端子31c、導電体(導電膜22b及びリード板22c)、防爆弁21、第2の電極3、感熱スイッチ4及び第1の電極2を介して電気的に接続される。
【0054】
したがって、本例の電池は、電池温度が感熱スイッチ4の動作温度以上に上昇した場合、及び、電池内圧が防爆弁21の作動圧力以上に上昇した場合に、発電体31中の正極材とキャップ34とをつなぐ経路が遮断され、電池の充電が停止されて、それ以上の電池温度の上昇及び電池内圧の上昇が防止される。
【0055】
本例の電池は、発電体31、ケース32、ガスケット33及びキャップ34にて構成される空間35内に温度を検知して充電回路をオンオフする感熱スイッチ4と電池の内圧を検知して充電回路をオンオフする防爆弁21とを収納したので、電池温度及び電池内圧の異常上昇を防止することができ、電池の安全性及び耐久性を高めることができる。また、感熱スイッチ4としてバイメタル片14を備えたものを用いたので、図6に示すように、第1の端子板12と第2の端子板13との間に電流が供給されているか否かに関わりなく、バイメタル片14の動作温度で感熱スイッチ4を導通状態から非導通状態に切り替えることができ、電池の過充電を防止することができる。また、バイメタル片14を備えた感熱スイッチ4は、動作性が良好で、バイメタル片14の動作温度で直ちに導通状態から非導通状態に切り替わるので、電池内の電解液や活物質の過熱を防止することができ、所要の電池寿命を確保することができる。
【0056】
なお、前記実施形態例に係る電池は、安全装置として感熱スイッチ4と防爆弁21の双方を備えたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、安全装置として感熱スイッチ4のみを備えることもできる。
【0057】
また、前記実施形態例においては、二次電池を例にとって説明したが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、コンデンサ、加湿器、圧力鍋又は炊飯ジャーなどの任意の電気装置に適用することができる。
【0058】
また、前記実施形態例においては、周囲温度が設定温度Tsよりも上昇したときに固定接点12aと可動接点14aとが導通状態から非導通状態に切り替えられ、周囲温度が設定温度Tsよりも低温の設定温度Tr以下になったときに固定接点12aと可動接点14aとが非導通状態から導通状態に復帰されるように感熱スイッチ4を構成したが(高温動作のノーマルクローズタイプ)、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、周囲温度が第1の設定温度よりも低温になったときに固定接点12aと可動接点14aとが導通状態から非導通状態に切り替えられ、周囲温度が当該第1の設定温度よりも高温の第2の設定温度以上になったときに固定接点12aと可動接点14aとが非導通状態から導通状態に復帰されるように感熱スイッチ4を構成することもできる(低温動作のノーマルクローズタイプ)。さらに、かかる構成に代えて、周囲温度が第1の設定温度よりも高温になったときに固定接点12aと可動接点14aとが非導通状態から導通状態に切り替えられ、周囲温度が当該第1の設定温度よりも低温の第2の設定温度以下になったときに固定接点12aと可動接点14aとが導通状態から非導通状態に復帰されるように感熱スイッチ4を構成することもできる(高温動作のノーマルオープンタイプ)。加えて、かかる構成に代えて、周囲温度が第1の設定温度よりも低温になったときに固定接点12aと可動接点14aとが非導通状態から導通状態に切り替えられ、周囲温度が当該第1の設定温度よりも高温の第2の設定温度以上になったときに固定接点12aと可動接点14aとが導通状態から非導通状態に復帰されるように感熱スイッチ4を構成することもできる(低温動作のノーマルオープンタイプ)。もちろん、本発明に係る安全装置及び電気装置には、前記各タイプの感熱スイッチ4を1種のみ備えることもできるし、同種又は異種の感熱スイッチ4を組み合わせて備えることもできる。
【0059】
前記ノーマルオープンタイプの感熱スイッチ4を電気装置に備える場合には、固定接点12aと可動接点14aとが非導通状態から導通状態に切り替えられたときに感熱スイッチ4より制御信号を発生させ、この制御信号を基にして電気装置に設けられた制御回路を介して間接的に電気装置の電源回路を制御するという構成にすることもできる。
【0060】
その他、本発明の要旨は、感熱スイッチとして機械的にスイッチングするものを用いたことにあるのであって、その他の部分の構成については必要に応じて適宜変更することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、所定の動作温度で可動接点と固定接点とが第1の状態から第2の状態に機械的に切り替えられるものを用いたので、第1の電極と第2の電極との間に電流が供給されているか否かに関わりなく所定の動作温度で接点を第1の状態又は第2の状態に切り替えることができ、例えば二次電池の過充電にも対応可能な安全装置とすることができる。また、感熱スイッチが冷却され、接点が動作前の状態に自己復帰した場合にも、内部抵抗が低レベルに保持されるので、電気装置の特性の劣化を防止することができる。さらに、感熱スイッチとしてバイメタル片を備えたものを用いた場合には、バイメタル片は動作性が良好でバイメタル片の動作温度で直ちに導通状態から非導通状態に切り替わるので、電気装置の過熱を防止でき、電気装置の寿命を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例に係る安全装置の分解斜視図である。
【図2】第1実施形態例に係る安全装置の断面図である。
【図3】第1実施形態例に係る安全装置に備えられるバイメタル片の可動接点を固着した状態の平面図である。
【図4】第1実施形態例に係る安全装置に備えられるバイメタル片の可動接点を固着した状態の側面図である。
【図5】第1実施形態例に係る安全装置に備えられるバイメタル片と従来例に係るPTC素子とのスイッチング動作特性の比較を示す示すグラフ図である。
【図6】第1実施形態例に係る安全装置に備えられるバイメタル片と従来例に係るPTC素子の環境温度依存性及び負荷電流依存性の比較を示すグラフ図である。
【図7】第2実施形態例に係る安全装置の防爆弁非動作時の断面図である。
【図8】第2実施形態例に係る安全装置の防爆弁動作時の断面図である。
【図9】実施形態例に係る電池の要部断面図である。
【図10】PTC素子のスイッチング動作特性を示すグラフ図である。
【図11】PTC素子の環境温度依存性及び負荷電流依存性を示す示すグラフ図である
【符号の説明】
1 絶縁板
1a 透孔
2 第1の電極板
3 第2の電極板
4 感熱スイッチ
11 絶縁ケース
12 第1の端子板
12a 固定接点
13 第2の端子板
14 バイメタル片
14a 可動接点
15 カバー
21 防爆弁
22 ストリッパー
22b 導電膜(導電部)
22c リード板(導電部)
31 発電体
31c リード端子
32 ケース
33 ガスケット
34 キャップ

Claims (6)

  1. 透孔並びに第1及び第2の電極を有する電極板と、前記第1及び第2の電極間に接続された感熱スイッチとを少なくとも備え、前記感熱スイッチが、前記第1の電極及び前記第2の電極のうちの少なくともいずれか一方に接続される固定接点と、当該固定接点と切離可能に対向配置され、前記第1の電極及び前記第2の電極間を導通可能とする可動接点とを有し、所定の動作温度で前記可動接点と前記固定接点との導通状態が第1の状態から第2の状態に機械的に切り替えられると共に、前記動作温度と温度差をもった所定の復帰温度で前記可動接点と前記固定接点とが前記切り替え前の状態に機械的に切り替えられて自己復帰することを特徴とする安全装置。
  2. 前記感熱スイッチが、固定接点を有し、前記第1の電極及び前記第2の電極のうちのいずれか一方に接続される第1の端子板と、可動接点を有するバイメタル片と、前記バイメタル片の一端が固定され、前記第1の電極及び前記第2の電極のうちのいずれか他方に接続される第2の端子板と、前記第1及び第2の端子板を一体に保持する絶縁ケースとからなることを特徴とする請求項1に記載の安全装置。
  3. 前記電極板を透孔が開設された絶縁板と当該絶縁板に接着固定された板状の第1及び第2の電極とから構成し、前記絶縁板の表面に前記第1及び第2の電極を埋設するための凹部を形成し、前記第1及び第2の電極を前記凹部内に収納して接着固定したことを特徴とする請求項1に記載の安全装置。
  4. 前記第1及び第2の電極の一部を前記透孔内に突出すると共に、前記透孔内に前記感熱スイッチを配置し、前記感熱スイッチに備えられた第1及び第2の端子板と前記第1及び第2の電極とを電気的に接続したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の安全装置。
  5. ケースと、前記ケースの開放部に絶縁性のガスケットを介して被着されたガス抜き孔を有するキャップと、前記ケース、ガスケット及びキャップにて構成される空間内に収納された安全装置とを備え、
    前記安全装置として、透孔並びに第1及び第2の電極を有する電極板と、前記第1及び第2の電極間に接続された感熱スイッチとを少なくとも備え、前記感熱スイッチが、前記第1の電極及び前記第2の電極のうちの少なくともいずれか一方に接続される固定接点と、当該固定接点と切離可能に対向配置され、前記第1の電極及び前記第2の電極間を導通可能とする可動接点とを有し、所定の動作温度で前記可動接点と前記固定接点との導通状態が第1の状態から第2の状態に機械的に切り替えられると共に、前記動作温度と温度差をもった所定の復帰温度で前記可動接点と前記固定接点とが前記切り替え前の状態に機械的に切り替えられて自己復帰するものを用いたことを特徴とする電気装置。
  6. 前記安全装置として、前記可動接点と前記固定接点とが前記所定の動作温度で導通状態から非導通状態に機械的に切り替えられると共に、前記動作温度よりも低温の所定の復帰温度で前記可動接点と前記固定接点とが導通状態に自己復帰するノーマルクローズタイプの安全装置を用いたことを特徴とする請求項5に記載の電気装置。
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