JP2004098159A - Toothed wheel, its forming device and method - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【技術分野】
本発明は,外周面につる巻状の歯筋を有する歯面を形成してなる歯車並びにその成形装置及び成形方法に関する。
【0002】
【従来技術】
外周面につる巻状の歯筋を有する歯面を形成してなる歯車を成形するに当たっては,ダイスの内部に歯車用素材を配置し,その軸方向の両側よりパンチとダイスリーブとにより加圧する。そして,上記ダイスの内部に形成したつる巻き状の成形面を上記素材の外周面に転写して上記歯車の成形を行っている。
このようにして,歯車の成形を行う歯車の成形装置としては,例えば特許文献1に示すようなものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−191143号公報
【0004】
【解決しようとする課題】
ところで,上記成形を行った後,成形後の歯車を上記ダイスより取り出す際には,上記ダイスリーブを上記ダイスに対して上昇させる。このため,上記ダイスリーブは,その外周部に上記ダイスの成形面に螺合すると共に上記ダイスの成形面に対して摺動可能な螺合摺動面を有している。
そして,上記ダイスリーブの上昇時には,上記ダイスとダイスリーブとの少なくとも一方が回転する必要がある。そのため,上記ダイスリーブは,その軸回りに自由に(フリーで)回転可能になっている。
【0005】
そして,上記ダイスリーブを上昇させる際にこれに上昇力を作用させたときには,このダイスリーブは,その螺合摺動面が上記ダイスの成形面に対して上昇方向に押し当てられる。そして,ダイスリーブは,上記ダイスの成形面からの反力を受けて,上記上昇力の一部を回転力に変換して,上記ダイスの成形面における歯筋に沿って回転しながら上昇する。
そのため,上記ダイスリーブの螺合摺動面と上記ダイスの成形面とは,上記上昇力により過大な摩擦力が加わった状態で摺動する。そのため,上記螺合摺動面及び成形面が上記摩擦力により摩耗し易く,上記ダイスリーブ及び上記ダイスの寿命を短くしてしまうおそれがある。
【0006】
また,上記ダイスリーブの上昇に伴って歯車を上昇させる際には,この歯車も上記ダイスとの間に過大な摩擦力が加わった状態でダイス内を摺動する。そのため,上記成形後の歯車の歯面にも,摩耗や変形が生じやすく,成形後の歯車における歯面の寸法精度を悪化させるおそれがある。
【0007】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,寸法精度の優れた歯車,及びこれを成形することができる歯車の成形装置及び成形方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題の解決手段】
第1の発明は,外周面につる巻状の歯筋を有する歯面を形成してなる歯車を成形する装置であって,
上記歯車の歯車用素材の軸方向における一方の端面を加圧するためのパンチ加圧面を有するパンチと,上記歯車用素材に上記歯面を成形するためのつる巻き状の歯筋を形成した成形面を有するダイスと,上記成形面に螺合する螺合摺動面を有すると共に上記歯車用素材の軸方向における他方の端面を加圧する対向加圧面を有するダイスリーブとを備えており,
上記ダイスリーブには,該ダイスリーブが前進する際にその前進に応じて当該ダイスリーブを回転させる回転移動機構が設けてあり,成形後の上記歯車を上記ダイスより取り出す際には,上記ダイスリーブが,上記ダイスの成形面における歯筋に沿って自ら回転しながら前進するよう構成してあることを特徴とする歯車の成形装置にある(請求項1)。
【0009】
本発明の歯車の成形装置は,上記パンチ,上記ダイス及び上記ダイスリーブを備えており,これらによって上記歯車用素材より上記つる巻き状の歯筋を有する歯車を成形する。そして,この成形後には,上記歯車は上記ダイスのつる巻き状の歯筋を有する成形面に螺合した状態で,当該ダイス内に取り残される。
そして,本発明では,上記成形後の歯車を取り出すに際して,上記ダイスに対して上記ダイスリーブを積極的に回転させながら前進させる。
【0010】
すなわち,上記歯車の成形装置におけるダイスリーブは,上記回転移動機構を有している。この回転移動機構は,上記ダイスリーブが前進する際にその前進に応じて上記ダイスリーブを回転させる。そして,上記成形後の歯車を上記ダイスより取り出す際には,上記ダイスリーブは,上記ダイスの成形面における歯筋に沿って,このダイスに対して自ら回転しながら前進する。
【0011】
そして,この自ら回転しながら前進するダイスリーブによって,上記成形後の歯車を取り出す際に,このダイスリーブの螺合摺動面が,上記ダイスの成形面に対して押し当てられる力を低減させることができる。そのため,上記螺合摺動面と上記成形面との間の摺動により発生する摩擦力を低減させることができる。それ故,上記ダイスリーブの螺合摺動面及び上記ダイスの成形面に摩耗等が発生することを抑制して,上記ダイスリーブ及び上記ダイスの寿命を向上させることができる。
【0012】
また,上記自ら回転しながら前進するダイスリーブによって,上記成形後の歯車に摩耗等が発生することを抑制して,寸法精度の優れた歯車を成形することができる。この理由は,以下のように考えられる。
すなわち,通常,上記ダイスリーブの螺合摺動面と上記ダイスの成形面との間には,わずかなクリアランスが存在する。一方で,上記成形時においては,上記歯車用素材は上記ダイス,上記パンチ及び上記ダイスリーブの間に隙間なく充填される。そのため,成形後の歯車の歯面と上記ダイスの成形面との間には,ほとんどクリアランスが形成されない。
【0013】
そして,従来のように,上記ダイスリーブに上昇力のみを加えて,上記ダイスリーブの螺合摺動面と上記ダイスの成形面とからの反力によって回転力を得てダイスリーブが上昇する場合には,ダイスリーブは,上記クリアランスの分上記ダイスに対して上方にずれた状態で上記成形後の歯車に当接する。
【0014】
そのため,上記成形後の歯車を取り出す際には,上記ダイスリーブは上記成形時よりも先行して上記歯車に当接する。一方で,歯車の歯面とダイスの成形面との間にはほとんどクリアランスがないため,上記上方にずれた分,歯車に強い上昇力が伝わる。それ故,上記歯車の歯面と上記ダイスの成形面との間に摩耗等が発生していると考えられる。
【0015】
一方,本発明においては,上記ダイスリーブは,自ら回転するので,その回転の際に上記ダイスの成形面から反力を受ける必要がない。そのため,上記クリアランスに起因する摩耗等の発生を抑制して,成形後の歯車は,その寸法精度をあまり悪化させることなく取り出すことができる。それ故,寸法精度の優れた歯車を成形することができると考えられる。
なお,上記前進とは,上記ダイスリーブが上記パンチの側に向かって移動することをいう。
【0016】
第2の発明は,上記歯車の成形装置によって成形したことを特徴とする歯車にある(請求項4)。
本発明の歯車は,上記ダイス内で成形を行った後,上記自ら回転しながら前進するダイスリーブによって摩耗等の発生を抑制して,その寸法精度をあまり悪化させることなく取り出したものである。そのため,本発明の歯車は寸法精度に優れている。
【0017】
第3の発明は,歯車用素材の軸方向における一方の端面を加圧するためのパンチ加圧面を有するパンチと,上記歯車用素材につる巻き状の歯面を成形するための歯筋を形成した成形面を有するダイスと,上記成形面に螺合する螺合摺動面を有すると共に上記歯車用素材の軸方向における他方の端面を加圧する対向加圧面を有するダイスリーブとを用いて,外周面につる巻状の歯筋を有する歯面を形成してなる歯車を成形する方法であって,
上記ダイスの成形面内に上記歯車用素材を対向させた状態において,上記パンチのパンチ加圧面と上記ダイスリーブの対向加圧面とにより,上記歯車用素材の軸方向における両端面を加圧して上記歯車を成形する成形工程と,
上記ダイスリーブが,上記ダイスの成形面における歯筋に沿って自ら回転しながら前進して,上記成形後の歯車を上記ダイスより取り出す取出工程とを含むことを特徴とする歯車の成形方法にある(請求項5)。
【0018】
本発明においては,上記成形工程において上記歯車を成形した後,上記取出工程を行う。そして,本発明においても,上記ダイス内に取り残された成形後の歯車を取り出すに際して,上記ダイスリーブを,上記ダイスの成形面における歯筋に沿って,上記ダイスに対して自ら回転しながら前進させる。
そのため,本発明においても,上記発明と同様にして,上記ダイスリーブの螺合摺動面及び上記ダイスの成形面に摩耗が発生することを抑制して,上記ダイスリーブ及び上記ダイスの寿命を向上させることができる。
また,上記発明と同様にして,成形後の歯車における歯面に摩耗等をほとんど生じることがなく,寸法精度の優れた歯車を成形することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
上記第1〜第3の発明において,上記歯車としては,はすば歯車,ねじ歯車等がある。
また,上記第1の発明においては,上記ダイスリーブは,ベース部に対して進退可能に設けてあると共に,該ベース部には,上記ダイスリーブに対向する固定部が固定してあり,上記回転移動機構は,上記ダイスリーブを上記前進方向に加圧する加圧手段と,上記ダイスリーブと上記固定部とをつる巻き状に摺動可能に係合してなるつる巻き状摺動部とを有することが好ましい(請求項2)。
【0020】
この場合は,上記ダイスリーブを上記ダイスの成形面における歯筋に沿って自ら回転しながら前進するように,上記回転移動機構を上記加圧手段と上記つる巻き状摺動部とにより構成した場合である。そして,上記回転移動機構は,上記加圧手段による上記前進方向への加圧力を,上記つる巻き状摺動部の係合によって,上記ダイスリーブが上記ダイスに対して自ら回転しながら前進する動作に変換することができる。そのため,上記歯車の成形装置を容易に実現することができる。
【0021】
また,上記つる巻き状摺動部は,上記ダイスリーブ又は上記固定部の一方に設けたつる巻き状溝と,他方に設けたピンとにより形成してあることが好ましい(請求項3)。この場合には,上記歯車の成形装置を一層容易に実現することができる。
【0022】
また,上記歯車の成形装置は,上記ダイスと上記ダイスリーブとの間の隙間に上記ダイスリーブの前進方向に向けてエアーを吹き込むためのエアー吹込口と,上記ダイスの表面より上記隙間を塞いで吸引するための吸引フードとを有していることが好ましい(請求項4)。
この場合には,上記歯車の成形装置から上記成形後の歯車を取り出した後には,上記エアー吹込口と上記吸引フードとにより,上記ダイスとダイスリーブとの間の隙間に残ったバリ,潤滑油カス等の不要物を容易に除去することができる。
【0023】
すなわち,上記エアー吹込み口よりエアーを吹き込むことによって,上記隙間に取り残された上記不要物は,上記ダイスリーブの前進方向,すなわち上記ダイスの表面側に向かって吹き飛ばされる。また,このときには,上記ダイスの表面には,上記隙間を覆うようにして上記吸引フードを配置しておき,上記エアーによって吹き飛ばされた不要物を吸引することができる。
【0024】
そのため,上記エアー吹込口からのエアーの吹き込みにより,上記隙間より上記不要物を取り出すと共に,上記吸引フードにより,この取り出した後の不要物を回収することができる。
それ故,上記エアー吹込口及び吸引フードを有する歯車の成形装置によれば,上記隙間に上記不要物がほとんどない状態で,歯車の成形を行うことができる。これにより,寸法精度の一層優れた歯車を成形することができる。
【0025】
また,上記不要物の回収により,上記不要物が上記歯車の成形装置の周辺に飛散してしまうことがほとんどない。そのため,上記エアー吹込口及び吸引フードを有する歯車の成形装置によれば,不要物の飛散により成形装置の故障,成形精度の低下等が生じてしまうことを防止することができる。
【0026】
なお,バリとは,一般的に,上記歯車の成形の際に,上記ダイスと上記ダイスリーブとの間の隙間に,上記歯車用素材の一部が流入して形成された突起物をいう。そして,上記エアー吹込口及び吸引フードによって除去するバリとは,上記突起物が上記成形後の歯車よりちぎれて,上記隙間に取り残されたものをいう(以下同様)。
また,上記潤滑油カスとは,上記歯車の成形装置に用いた潤滑油が固まって上記隙間に取り残されたものをいう(以下同様)。
【0027】
また,上記第3の発明においては,上記取出工程を行った後には,上記ダイスと上記ダイスリーブとの間の隙間に上記ダイスリーブの前進方向に向けてエアーを吹き込むと共に,上記ダイスの表面より上記隙間を塞いで吸引する吹込吸引工程を行うことが好ましい(請求項7)。
この場合には,上記取出工程を行った後に,上記と同様にして,上記エアー吹込口と上記吸引フードとにより,上記ダイスとダイスリーブとの間の隙間に残ったバリ,潤滑油カス等の不要物を容易に除去することができる。
それ故,上記と同様に,寸法精度の一層優れた歯車を成形することができ,上記歯車の成形装置の故障,精度の低下等が生じてしまうことを防止することができる。
【0028】
【実施例】
以下に,図1〜図19を用いて,本発明の歯車の成形装置にかかる実施例につき説明する。
(実施例1)
本例の歯車の成形装置1は,図1に示すごとく,外周面701につる巻状の歯筋を有する歯面71を形成してなる歯車7を成形する。この歯車の成形装置1は,上記歯車7の歯車用素材70の軸方向における一方の端面(上端面73)を加圧するためのパンチ加圧面21を有するパンチ2と,上記歯車用素材70に上記歯面71を成形するためのつる巻き状の歯筋を形成した成形面31を有するダイス3とを備えている。また,この歯車の成形装置1は,上記成形面31に螺合する螺合摺動面42を有すると共に上記歯車用素材70の軸方向における他方の端面(下端面74)を加圧する対向加圧面41を有するダイスリーブ4を備えている。
【0029】
上記ダイスリーブ4には,このダイスリーブ4が前進する際にその前進に応じて当該ダイスリーブ4を回転させる回転移動機構5が設けてある。そして,上記歯車の成形装置1は,成形後の上記歯車7を上記ダイス3より取り出す際には,上記ダイスリーブ4が,上記ダイス3の成形面31における歯筋に沿って自ら回転しながら前進するよう構成してある。
【0030】
以下に,これを詳説する。
図2に示すごとく,本例の歯車7は,はすば歯車であり,その中心に貫通穴72を有するものである。また,上記歯車7を成形するための歯車用素材70は,上記貫通穴72を形成したものであり,円環形状を有している。
なお,上記歯車の成形装置1によって成形する歯車7は,上記パンチ2及び上記ダイスリーブ4の形状を変更して,図3に示すごとく,上記貫通穴72を形成していないものや,図4に示すごとく,上記貫通穴72にスプライン状の歯筋を有するものとすることもできる。
【0031】
なお,上記パンチ2の前進方向とは,上記ダイス3に接近する方向をいい,上記パンチ2の後退方向とは上記ダイス3より離れる方向をいう。また,上記ダイスリーブ4の前進方向とは,上記パンチ2に接近する方向をいい,上記ダイスリーブ4の後退方向とは上記パンチ2より離れる方向をいう。
また,本例においては,上記ダイス3及びダイスリーブ4の上方に上記パンチ2を配設しており,上記パンチ2の前進方向及び上記ダイスリーブ4の後退方向は,下降方向であり,上記パンチ2の後退方向及び上記ダイスリーブ4の前進方向は,上昇方向である。
【0032】
図1に示すごとく,本例のパンチ2は,上記歯車用素材70の貫通穴72に挿入配置されるコアパンチ22と,上記ダイス3に当接して,このダイス3と上記ダイスリーブ4と上記パンチ2との間に,上記歯車7を成形するためのキャビティ60を形成するアウターパンチ23と,上記キャビティ60内に所定の加圧力を加えるインサートパンチ24とを有している。そして,本例では,上記ダイス3,上記ダイスリーブ4及びパンチ2によって囲まれたキャビティ60内で閉塞鍛造を行う。
【0033】
また,上記コアパンチ22は円形断面を有していると共に,上記インサートパンチ24及び上記アウターパンチ23は円環断面を有している。そして,上記インサートパンチ24は上記コアパンチ22の外周側に,上記アウターパンチ23は上記インサートパンチ24の外周側に配設されている。また,上記インサートパンチ24は,上記コアパンチ22及び上記アウターパンチ23に対して移動可能になっており,これにより上記キャビティ60内に所定の加圧力を加える。また,上記コアパンチ22,アウターパンチ23及びインサートパンチ24は,パンチケース25内に配設されている。
【0034】
図1,図5に示すごとく,上記ダイス3は,ダイスケース64の内周側に配設されており,このダイスケース64はさらにハウジング63の内周側に保持されており,これらはベース部61に配設されている。また,上記ダイス3は,上記ダイスリーブ4の後退方向に進退可能になっており,ガスクッション66により上記ダイスリーブ4の前進(上昇)方向に付勢されている。
また,上記ダイス3は,回転可能に配設されている。本例では,上記ダイス3は,上記ガスクッション66の可動部661に取り付けたダイスホルダー65に対してスラストベアリング67を介して回転可能に構成されている。
【0035】
また,上記ダイス3の外周面301と上記ダイスケース64の内周面641とには,つる巻き状に摺動可能に係合してなるつる巻き状摺動部32を有している。このつる巻き状摺動部32は,つる巻き状に形成されたつる巻き状溝33と,ピン642とにより形成されており,本例では,上記ダイス3の外周面301に上記つる巻き状溝33を形成し,上記ダイスケース64の内周面641に上記ピン642を配設している。また,上記つる巻き状溝33及びピン642は,安定した摺動を可能にするために,円周方向において複数箇所配設してある。本例では円周方向において3等分した位置に3セット配設してある。
【0036】
そして,上記つる巻き状摺動部32の係合によって,上記パンチ2による上記ダイス3の下降方向への加圧力を,上記ダイス3が上記ダイスリーブ4に対して自ら回転しながら下降する動作に変換することができる。これにより,上記ダイス3は,上記パンチ2からの加圧力を受けて回転しながら下降するよう構成されている。
【0037】
なお,上記つる巻き状溝33とピン642とによるつる巻き状摺動部32におけるリード(1回転したときに進む距離を示す。)は,上記ダイス3のつる巻き状の成形面31と上記ダイスリーブ4の螺合摺動面42とにおけるリードと略同一である。
また,本例においては,上記ダイスホルダー65の回転を防止するため,このダイスホルダー65と上記ダイスケース64との間には,上記ダイス3及びダイスリーブ4の進退(上下)方向に設けた直線溝651と回り止めピン643とが設けてある。
【0038】
図1,図6に示すごとく,本例のダイスリーブ4は,上記パンチ2におけるコアパンチ22を挿入可能な中空穴44を有しており,この中空穴44には,上記コアパンチ22に当接するクッションピン45と,このクッションピン45を上記コアパンチ22の方向に付勢する圧縮バネ46とが配設されている。
また,上記ダイスリーブ4は,上記ベース部61に対して進退可能に設けてあり,このベース部61には,上記ダイスリーブ4に対向する固定部62が固定してある。そして,本例の回転移動機構5は,上記ダイスリーブ4を上記前進方向に加圧する加圧手段68と,上記ダイスリーブ4と上記固定部62とをつる巻き状に摺動可能に係合してなるつる巻き状摺動部43とにより構成されている。
【0039】
また,このつる巻き状摺動部43は,上記ダイスリーブ4の外周面401に設けたつる巻き状溝47と,上記固定部62の内周面621に設けたピン622とにより形成してある。また,上記つる巻き状溝47及びピン622は,安定した摺動を可能にするために,円周方向において複数箇所配設してある。本例では円周方向において3等分した位置に3セット配設してある。
なお,上記つる巻き状溝47とピン622とによるつる巻き状摺動部43におけるリード(1回転したときに進む距離を示す。)は,上記ダイス3のつる巻き状の成形面31と上記ダイスリーブ4の螺合摺動面42とにおけるリードと略同一である。
【0040】
また,上記ダイスリーブ4を加圧する加圧手段68は,油圧により作動するノックアウトピン68である。本例では,このノックアウトピン68の上に上記ダイスリーブ4を配置している。そして,上記回転移動機構5,すなわち上記つる巻き状摺動部43の係合によって,上記ノックアウトピン68による上記ダイスリーブ4の前進方向への加圧力を,上記ダイスリーブ4が上記ダイス3に対して自ら回転しながら前進する動作に変換することができる。
【0041】
次に,図7〜図11に示すごとく,上記歯車の成形装置1を用いて,外周面701につる巻状の歯筋を有する歯面71を形成してなる歯車7を成形する方法につき説明する。
本例の歯車7の成形方法においては,上記歯車用素材70を上記ダイス3又はダイスリーブ4に配置する配置工程と,上記歯車用素材70より上記歯面71を有する歯車7を成形する成形工程と,成形後の上記歯車7を上記ダイス3より取り出す取出工程とを行う。
【0042】
すなわち,図7に示すごとく,まずは,上記配置工程において,上記ダイスリーブ4の対向加圧面41の上に上記歯車用素材70を配置する。このとき,上記歯車用素材70は,その貫通穴72に上記ダイスリーブ4のクッションピン45を挿入して配置する。
その後,図8に示すごとく,上記ダイスリーブ4を後退位置まで後退(下降)させる。なお,上記歯車用素材70を配置する際に,上記ダイスリーブ4は後退位置にあってもよい。
【0043】
次いで,図9に示すごとく,上記成形工程において,上記パンチ2を前進(下降)させる。このとき,上記パンチ2のコアパンチ22は,上記圧縮バネ46の付勢力に抗して,上記ダイスリーブ4のクッションピン45を下降方向に押し下げながら,上記歯車用素材70の貫通穴72に挿入される。
【0044】
また,上記パンチ2のアウターパンチ23は上記ダイス3に当接すると共に,上記ガスクッション66の付勢力に抗して,このダイス3を下降方向に押し下げる。また,上記ダイス3は,上記パンチ2の加圧力を受けて,上記スラストベアリング67を介して上記ダイスホルダー65に対して回転すると共に,上記つる巻き状の摺動部32の係合により,上記ダイスリーブ4の螺合摺動面42における歯筋に沿って,ダイスリーブ4に対して自ら回転しながら下降する。
そして,上記パンチ2,上記ダイス3及び上記ダイスリーブ4によって囲まれたキャビティ60内において上記歯車7を成形する。この成形の際には,上記パンチ2のインサートパンチ24の加圧力により,上記キャビティ60内の歯車用素材70に加わる成形圧力が調整される。
【0045】
そして,上記キャビティ60内,すなわち上記ダイス3の成形面31内に上記歯車用素材70を対向させた状態において,上記パンチ2のパンチ加圧面21と上記ダイスリーブ4の対向加圧面41とにより,上記歯車用素材70の軸方向における両端面73,74が加圧される。こうして,上記ダイス3のつる巻き状の歯筋を有する成形面31が上記歯車用素材70の外周面701に転写されて,上記つる巻き状の歯筋を有する歯面71が形成された歯車7が成形される。
【0046】
次いで,図10に示すごとく,上記歯車7が成形された後には,上記パンチ2が後退(上昇)する。このとき,上記ダイス3は,上記ガスクッション66による付勢力を受けて上昇する。また,上記ダイス3は,上記スラストベアリング67を介して上記ダイスホルダー65に対して回転すると共に,上記つる巻き状の摺動部32の係合により,上記ダイスリーブ4の螺合摺動面42における歯筋に沿って,ダイスリーブ4に対して自ら回転しながら上昇する。
また,このとき,上記ダイス3は,上記成形後の歯車7を上記成形面31に対向させた状態のまま,すなわち内部に成形後の歯車7を保持したまま,回転しながら上昇する。こうして,ダイス3内には,上記成形後の歯車7が取り残される。
【0047】
次いで,図11に示すごとく,上記取出工程において,上記ノックアウトピン68を油圧により作動させて,これにより上記ダイスリーブ4を上記ダイス3に対して前進(上昇)させる。このとき,上記ダイスリーブ4は,上記つる巻き状の摺動部43の係合により,上記ダイス3の成形面31における歯筋に沿って,上記ダイス3に対して自ら回転しながら前進(上昇)する。
【0048】
そして,同図に示すごとく,上記ダイスリーブ4の対向加圧面41が上記成形後の歯車7における下端面74に当接すると,この歯車7は,上記ダイスリーブ4が回転しながら前進(上昇)する力を受けて,このダイスリーブ4と共に上記ダイス3に対して回転しながら前進(上昇)する。こうして,上記成形後の歯車7を上記ダイス3内より取り出す。
以降は,上記配置工程より同様に上記各工程を繰り返すことによって,上記歯車7を連続的に成形する。
【0049】
本例の歯車の成形装置1は,上記取出工程において,上記ダイス3に対して上記ダイスリーブ4を積極的に回転させながら前進(上昇)させる。
そのため,上記ダイスリーブ4と上記ダイス3との螺合状態において,上記ダイスリーブ4の螺合摺動面42が,上記ダイス3の成形面31に対して押し当てられる力を低減させることができる。そのため,上記螺合摺動面42と上記成形面31との間に発生する摩擦力を低減させることができる。
それ故,上記ダイスリーブ4の螺合摺動面42及び上記ダイス3の成形面31に摩耗等が発生することを抑制して,上記ダイスリーブ4及び上記ダイス3の寿命を向上させることができる。
【0050】
また,上記自ら回転しながら前進するダイスリーブ4によって,上記成形後の歯車7に摩耗等が発生することを抑制して,寸法精度の優れた歯車7を成形することができる。この理由は,以下のように考えられる。
すなわち,通常,上記ダイスリーブ4の螺合摺動面42と上記ダイス3の成形面31との間には,わずかなクリアランスが存在する。一方で,上記成形時においては,上記歯車用素材70は上記ダイス3,上記パンチ2及び上記ダイスリーブ4の間に隙間なく充填される。そのため,成形後の歯車7の歯面71と上記ダイス3の成形面31との間には,ほとんどクリアランスが形成されない。
【0051】
従来の歯車の成形装置においては,上記クリアランスの差に起因して,成形後の歯車とダイスの成形面との間に摩耗等が発生していたと考えられる。
これに対し,本例においては,上記成形後の歯車7を取り出す際に,上記ダイスリーブ4は自ら回転する。そのため,上記クリアランスの差により,成形後の歯車7に強い上昇力が加わることを抑制することができる。そして,上記クリアランスの差に起因する摩耗等の発生を抑制して上記成形後の歯車7を取り出すことができる。それ故,寸法精度の優れた歯車7を成形することができると考えられる。
【0052】
また,上記のごとく,上記パンチ2の加圧力を受けて上記ダイス3が回転しながら下降するときには,上記ダイスリーブ4の螺合摺動面42における歯筋に沿って,ダイスリーブ4に対して自ら回転しながら下降する。そのため,上記パンチの前進(下降)の際に,上記ダイス3の成形面31が上記ダイスリーブ4の螺合摺動面42に対して押し当てられる力を低減させることができる。そのため,上記螺合摺動面42と上記成形面31との間に発生する摩擦力を低減して,上記摩耗等の発生を一層抑制することができる。
【0053】
また,上記のごとく,上記ガスクッション66の付勢力を受けて上記ダイス3が回転しながら上昇するときには,上記ダイスリーブ4の螺合摺動面42における歯筋に沿って,ダイスリーブ4に対して自ら回転しながら上昇する。そのため,この場合においても,上記螺合摺動面42と上記成形面31との間に発生する摩擦力を低減して,上記摩耗等の発生を一層抑制することができる。
【0054】
図12に,上記ダイスリーブ4の螺合摺動面42,上記ダイス3の成形面31及び上記成形後の歯車7における歯面71の一部を拡大して示す。同図は,これらを側方より見た模式図である。
同図に示すごとく,上記ダイスリーブ4が回転しながら上昇することにより,上記ダイス3の成形面31と上記ダイスリーブ4の螺合摺動面42との間,及び上記ダイス3の成形面31と上記成形後の歯車7における歯面71との間に大きな上昇力が加わることを抑制できる。
【0055】
また,比較のために,図13に示すごとく,従来の歯車の成形装置9におけるダイスリーブ94の螺合摺動面942,ダイス93の成形面931及び成形後の歯車97における歯面971の一部を拡大して示す。同図に示すごとく,従来の歯車の成形装置9においては,ダイス3の成形面31とダイスリーブ94の螺合摺動面942との間,及びダイス93の成形面931と上記成形後の歯車97における歯面971に大きな上昇力が加わる。そのため,この螺合摺動面942と成形面931とが摩耗し易く,成形後の歯車97における歯面971にも,摩耗が生じやすい。また,この摩耗は,特に上記クリアランスの差に起因して生じやすくなっているものと考えられる。
【0056】
(実施例2)
本例は,図14〜図19に示すごとく,上記ダイスリーブ4の内部に,成形後の歯車7の取出性を改善するために,インナースリーブ48を設けた例である。また,上記クッションピン45及び上記圧縮バネ46は,上記インナースリーブ48の上側の端部より設けた第1中空穴481に配設されている。
また,上記インナースリーブ48は,上記ダイスリーブ4の内周側を摺動して進退可能になっていると共に,その下側の端部より設けた第2中空穴482と上記ベース部61との間にスリーブ用バネ49を配設している。そして,このスリーブ用バネ49の復元力により,上記インナースリーブ48は上記ダイスリーブ4に対して前進(上昇)方向に付勢されている。
【0057】
本例の歯車の成形装置1を用いて上記歯車7の成形するに際して,図14に示すごとく,上記配置工程においては,上記インナースリーブ48の一部及びクッションピン45は,上記ダイスリーブ4に対して前進(上昇)した位置にあり,上記ダイス3よりも上記前進方向に突出した状態にある。
そして,この状態において上記歯車用素材70を上記ダイスリーブ4に配置し,その後,図15に示すごとく,このダイスリーブ4を後退(下降)させる。
【0058】
また,図16に示すごとく,上記成形工程においては,上記パンチ2を前進(下降)させて,上記ダイス3を回転させながら下降させて上記歯車7の成形を行う。このとき,上記インナースリーブ48は,上記歯車用素材70を介して上記パンチ2の加圧力を受け,上記スリーブ用バネ49の付勢力に抗して下降し,上記ダイス3,上記パンチ2及び上記ダイスリーブ4と共に上記キャビティ60を形成する。そして,歯車7を成形する。
【0059】
その後,図17に示すごとく,上記パンチ2を上昇させて,上記ダイス3が回転しながら上昇したときには,上記インナースリーブ48は上記スリーブ用バネ49の復元力により上昇して,上記成形後の歯車7における下端面74に当接した状態になる。
【0060】
次いで,図18に示すごとく,上記取出工程において,上記ノックアウトピン68の加圧力を受けて上記ダイスリーブ4が上記回転移動機構5により自ら回転しながら上昇する。そして,上記ダイスリーブ4の対向加圧面41が上記成形後の歯車7における下端面74に当接したときには,上記ダイスリーブ4により上記歯車7が回転しながら上昇する。こうして,上記成形後の歯車7を取り出す。
【0061】
そして,この取出の後,図19に示すごとく,上記インナースリーブ48が上記スリーブ用バネ49によって上記ダイスリーブ4に対して上昇することにより,上記歯車7は,上記ダイス3よりも突出した位置に持ち上げられる。そのため,上記成形後の歯車7を上記歯車の成形装置1より取り出すことが容易になる。そして,上記インナースリーブ48を設けることによって,上記歯車用素材70の配置及び上記成形後の歯車7の取出を,例えば,ロボット等の搬送装置によって行うことが容易になる。
【0062】
なお,上記インナースリーブ48と上記ダイスリーブ4とは,上記インナースリーブ48が上記ダイスリーブ4に対して上昇した位置にあるときに係合するよう構成することができる。この場合には,上記ダイスリーブ4が回転しながら上昇する際に,上記インナースリーブ48も回転しながら上昇して,このインナースリーブ48により上記歯車7を取り出すことができる。そのため,上記ダイス3内にある成形後の歯車7におけるバリに,上記ダイスリーブ4が噛み付いて上記歯車7に悪影響を及ぼしてしまうことを防止することができる。
【0063】
なお,上記バリとは,上記歯車7の成形の際に,上記ダイス3と上記ダイスリーブ4との間の隙間に,上記歯車用素材70の一部が流入して形成された突起物をいう。
その他は,上記実施例1と同様であり,上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
【0064】
(実施例3)
本例は,図20〜図24に示すごとく,成形後の歯車7の寸法精度を向上させるために,上記ダイス3と上記ダイスリーブ4との間の隙間102に残留したバリや潤滑油カス等の不要物を除去する例である。すなわち,図20,図21に示すごとく,本例の歯車の成形装置1は,上記隙間102に上記ダイスリーブ4の前進方向に向けてエアーA(図24参照)を吹き込むためのエアー吹込口89と,上記ダイス3の表面301より上記隙間102を塞いで吸引するための吸引フード82とを有している。
【0065】
なお,以下の説明において,吸引フード82の前進方向とは,吸引フード82が上記ダイス3及びダイスリーブ4に近づく方向をいう。また,吸引フード82の後退方向とは,吸引フード82が上記ダイス3及びダイスリーブ4より遠ざかる方向をいう。
【0066】
上記吸引フード82は,吸引機構8により,図20に示すごとく,上記歯車の成形装置1において歯車7の成形が行われる際に上記パンチ2,上記ダイス3及び上記ダイスリーブ4等に干渉しないよう待避する待避位置と,図23に示すごとく,上記ダイス3の表面301より上記隙間102を塞いで吸引する吸引位置とに移動できるよう構成されている。
具体的には,図20,図21に示すごとく,上記吸引機構8は,吸引フード82を,上記ダイス3及びダイスリーブ4に対して進退させるシリンダー83(本例ではエアーシリンダー)と,このシリンダー83を配設した吸引フード用ベース部81とを有している。
【0067】
また,図23に示すごとく,本例の吸引フード82は,上記前進を行った後に,上記ダイス3及びダイスリーブ4の上方より上記隙間102を塞ぐように下降が可能になっている。これにより,吸引フード82は,ダイス3等との干渉を避けて進退ができると共に,上記隙間102を容易に塞ぐことができる。
本例では,図20,図21に示すごとく,上記吸引フード82が上記隙間102の上方まで前進した後にこの隙間102を上方より塞ぐ動作を実現するために,上記吸引機構8は,吸引フード82の進退をガイドするガイドプレート84を有している。
【0068】
このガイドプレート84には,ガイド溝841が形成されており,このガイド溝841は上記吸引フード用ベース部81に設けたスライド軸部85と係合可能になっている。ガイド溝841は,吸引フード82を進退させるための進退溝部842と,吸引フード82を上下移動させるための上下傾斜溝部843とを有している。また,スライド軸部85は2箇所に設けてあり,2つのスライド軸部85が上記ガイド溝841に係合している。
【0069】
また,図21に示すごとく,上記シリンダー83における可動部であるロッド部831には,上記吸引フード82及び上記ガイドプレート84の前進側端部を取り付ける接合部832が設けてある。そして,吸引フード82及びガイドプレート84は,接合部832及びロッド部831と共に進退が可能である。また,ガイドプレート84は,上記ガイド溝841と上記スライド軸部85との係合によってガイドされて,吸引フード82と共に進退する。
【0070】
同図に示すごとく,上記吸引フード82は,吸引ホース822によって真空装置(図示略)に接続されている。また,吸引フード82は,その吸引口821を,図20に示すごとく,上記待避位置においては横方向(前進方向)に向けており,図22に示すごとく,上記吸引位置に近づいたときに下方向に向けるよう構成されている。そして,吸引フード82が横方向を向いているとき,すなわち待避位置にあるとき,又は待避位置より吸引位置に移動中のときに,吸引を行うことにより,上記ダイス3の表面側301に浮遊する浮遊物を回収することもできる。
【0071】
具体的には,図20,図21に示すごとく,上記吸引機構8は,吸引フード82の吸引口821の向きを変えるためのスプリング機構86を有している。このスプリング機構86は,上記吸引フード用ベース部81に設けたストッパー87と,このストッパー87に係合するスプリング部861とを有している。また,スプリング部861の一端は,上記ロッド部831,接合部832又は吸引フード82(本例では吸引フード82)に取り付けてある。また,スプリング部861の他端には,掛止部862が設けてある。
【0072】
そして,図22に示すごとく,吸引フード82は,掛止部862がストッパー87に当接してスプリング部861に引張力が生じたときに,回転して吸引口821の向きを横方向から下方向に向けることができるようになっている。そのため,本例では,上記シリンダー83以外に別のシリンダー等の駆動装置を設けることなく,シンプルな構造で吸引フード82の吸引口821の方向を変換することができる。
【0073】
また,図24に示すごとく,上記エアー吹込口89は,上記ハウジング63と,上記ベース部61と上記ダイスケース64との間に配設したスペーサ69とに形成した貫通穴により形成されている。そして,上記歯車の成形装置1の外部よりエアーAを供給することにより,上記ダイス3の下方において歯車の成形装置1の内部に形成された空間101,すなわち上記ダイス3,上記ダイスリーブ4,上記ベース部61,上記ダイスホルダー65,上記スラストベアリング67及び上記スペーサ69等によって囲まれた空間101にエアーAが吹き込まれる。
【0074】
次に,上記歯車の成形装置1において成形後の歯車7を取り出した後に,上記吸引機構8及び上記エアー吹込口89により,上記ダイス3と上記ダイスリーブ4との間の隙間102に残留したバリや潤滑油カス等の不要物を除去する方法につき説明する。
すなわち,本例の歯車7の成形方法においては,上記実施例1における成形工程及び取出工程を行った後には,上記隙間102にダイスリーブ4の前進方向に向けてエアーAを吹き込むと共に,ダイス3の表面301より上記隙間102を塞いで吸引する吹込吸引工程を行う。
【0075】
図20,図21に示すごとく,上記成形工程及び取出工程を行うときには,上記吸引フード82は上記待避位置にある。すなわち,このときには,上記シリンダー83が後退端にあり,吸引フード82の吸引口821は横方向,すなわち上記前進方向を向いている。
そして,上記取出工程を行った後には,上記吹込吸引工程として,上記歯車の成形装置1より上記バリや潤滑油カス等の不要物を除去する。
【0076】
すなわち,図22に示すごとく,シリンダー83のロッド部831を前進方向に移動させると,上記ガイドプレート84のガイド溝841における進退溝部842が上記スライド軸部85にガイドされ,ガイドプレート84及び吸引フード82は横方向に前進する。このとき,この前進に伴って上記スプリング部861が上記ストッパー87にガイドされて前進する。
【0077】
また,同図に示すごとく,スプリング部861の上記掛止部862がストッパー87に当接した後には,スプリング部861は,吸引フード82とストッパー87との間で引っ張られる。このとき,スプリング部861による引張力により,吸引フード82が後退方向に引き寄せられるようにして回転する。そして,これにより,吸引フード82の吸引口821が横方向から下方向に向けられる。
【0078】
また,上記ガイドプレート84は,そのガイド溝841における上下傾斜溝部843が,一方(後退方向側)のスライド軸部85の位置まで到達した後には,横方向(略水平方向)から傾いた状態で前進する。
そして,図23に示すごとく,上記吸引フード82は,その吸引口821を下方向に向けた状態で,上記ダイス3の斜め上方よりダイス3の表面301側に当接して上記隙間102を塞ぐ。
【0079】
次いで,この状態において,図24に示すごとく,上記エアー吹込口89より上記歯車の成形装置1内の空間101にエアーAを吹き込む。このとき,上記空間101内の圧力が上昇すると共に,上記エアーAは,上記ダイス3とダイスリーブ4との間の隙間102へと流れる。こうして,エアーAは,上記隙間102に上記ダイスリーブ4の前進方向,すなわち上記ダイス3の表面301側に向けて吹き込まれる。そして,このエアーAにより,上記隙間102に取り残されたバリや潤滑油カス等の不要物は,隙間102の上方に向かって吹き飛ばされる。
【0080】
また,一方で,上記エアー吹込口89よりエアーAを吹き込むときには,上記真空装置を作動させて,上記吸引フード82によりダイスの表面301側より上記隙間102の吸引を行う。そのため,この隙間102より上記ダイス3の上方に吹き飛ばされた上記不要物は,上記吸引フード82より吸引されて回収される。
【0081】
そのため,上記エアー吹込口89からのエアーAの吹き込みにより,上記隙間102より上記不要物を取り出すと共に,上記吸引機構8により,この取り出した後の不要物を回収することができる。
そして,上記歯車の成形装置1に上記吸引機構8及びエアー吹込口89を設けたことにより,上記成形工程においては,上記隙間102に上記不要物がほとんどない状態で,歯車7の成形を行うことができる。そのため,本例によれば,寸法精度の一層優れた歯車7を成形することができる。
【0082】
また,上記不要物の回収により,この不要物が上記歯車の成形装置1の周辺に飛散してしまうことがほとんどない。そのため,本例によれば,不要物の飛散により歯車の成形装置1の故障,成形精度の低下等が生じてしまうことを防止することができる。
なお,本例においては,上記のごとく,上記吸引フード82の吸引口821の向きを上記横方向と下方向とに切り換えるよう構成したが,この吸引口821の向きは,上記待避位置及び吸引位置のいずれの位置においても下方向を向けておくよう構成してももちろんよい。
【0083】
また,本例では,上記吸引機構8及びエアー吹込口89を上記実施例1の歯車の成形装置1に設けた場合について説明したが,これらを上記実施例2の歯車の成形装置1に設けた場合についても同様である。
その他は,上記実施例1と同様であり,上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,歯車の成形装置を示す断面説明図。
【図2】実施例1における,貫通穴を有する歯車を示す斜視説明図。
【図3】実施例1における,貫通穴を形成していない歯車を示す斜視説明図。
【図4】実施例1における,貫通穴にスプライン歯筋を有する歯車を示す斜視説明図。
【図5】実施例1における,ダイスを示す斜視説明図。
【図6】実施例1における,ダイスリーブを示す斜視説明図。
【図7】実施例1における,歯車用素材を配置した状態の歯車の成形装置を示す断面説明図。
【図8】実施例1における,ダイスリーブが下降した状態の歯車の成形装置を示す断面説明図。
【図9】実施例1における,パンチが下降して歯車を成形した状態の歯車の成形装置を示す断面説明図。
【図10】実施例1における,パンチ及びダイスが上昇した状態の歯車の成形装置を示す断面説明図。
【図11】実施例1における,ダイスリーブが回転しながら上昇した状態の歯車の成形装置を示す断面説明図。
【図12】実施例1における,歯車を取り出す状態におけるダイスの成形面,ダイスリーブの螺合摺動面及び歯車の歯面を示す模式図。
【図13】実施例1における,従来の歯車の成形装置により成形した歯車を取り出す状態におけるダイスの成形面,ダイスリーブの螺合摺動面及び歯車の歯面を示す模式図。
【図14】実施例2における,歯車用素材を配置した状態の歯車の成形装置を示す断面説明図。
【図15】実施例2における,ダイスリーブが下降した状態の歯車の成形装置を示す断面説明図。
【図16】実施例2における,パンチが下降して歯車を成形した状態の歯車の成形装置を示す断面説明図。
【図17】実施例2における,パンチ及びダイスが上昇した状態の歯車の成形装置を示す断面説明図。
【図18】実施例2における,ダイスリーブが回転しながら上昇して歯車に当接した状態の歯車の成形装置を示す断面説明図。
【図19】実施例2における,ダイスリーブがさらに回転しながら上昇して歯車をダイスより取り出した状態の歯車の成形装置を示す断面説明図。
【図20】実施例3における,吸引機構及びエアー吹込口を有する歯車の成形装置を示す図で,吸引フードが待避位置にある状態を示す説明図。
【図21】実施例3における,吸引機構及びエアー吹込口を有する歯車の成形装置を上方より見た状態で示す説明図。
【図22】実施例3における,吸引機構及びエアー吹込口を有する歯車の成形装置を示す図で,吸引フードが前進している状態を示す説明図。
【図23】実施例3における,吸引機構及びエアー吹込口を有する歯車の成形装置を示す図で,吸引フードが吸引位置にある状態を示す説明図。
【図24】実施例3における,吸引機構及びエアー吹込口を有する歯車の成形装置を示す図で,エアーの吹込みと吸引とを行っている状態を示す説明図。
【符号の説明】
1...歯車の成形装置,
102...隙間,
2...パンチ,
21...パンチ加圧面,
3...ダイス,
31...成形面,
32...つる巻き状摺動部,
4...ダイスリーブ,
41...対向加圧面,
42...螺合摺動面,
43...つる巻き状摺動部,
47...つる巻き状溝,
5...回転移動機構,
61...ベース部,
62...固定部,
622...ピン,
68...ノックアウトピン(加圧手段),
7...歯車,
70...歯車用素材,
701...外周面,
71...歯面,
72...貫通穴,
8...吸引機構,
82...吸引フード,
89...エアー吹込口,[0001]
【Technical field】
The present invention relates to a gear formed by forming a tooth surface having a wound tooth trace on an outer peripheral surface, and a molding apparatus and method thereof.
[0002]
[Prior art]
When forming a gear formed by forming a tooth surface having a spiral tooth trace on the outer peripheral surface, a gear material is placed inside the die and pressed by a punch and a die sleeve from both sides in the axial direction. . Then, the helically formed surface formed inside the die is transferred to the outer peripheral surface of the material to form the gear.
As a gear forming apparatus for forming a gear in this way, for example, there is one as shown in
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2001-191143 A
[0004]
[Problems to be solved]
By the way, after taking out the molding, when taking out the molded gear from the die, the die sleeve is raised with respect to the die. For this reason, the die sleeve has a threaded sliding surface that is threadedly engaged with the molding surface of the die and is slidable with respect to the molding surface of the die.
When the die sleeve is raised, at least one of the die and the die sleeve needs to rotate. Therefore, the die sleeve can freely rotate (free) about its axis.
[0005]
When a lifting force is applied to the die sleeve when the die sleeve is raised, the screw sliding surface of the die sleeve is pressed against the molding surface of the die in the raising direction. The die sleeve receives a reaction force from the die forming surface, converts a part of the ascending force into a rotational force, and rises while rotating along the tooth traces on the die forming surface.
Therefore, the threaded sliding surface of the die sleeve and the molding surface of the die slide in a state where an excessive frictional force is applied due to the ascending force. For this reason, the threaded sliding surface and the molding surface are likely to be worn by the frictional force, which may shorten the life of the die sleeve and the die.
[0006]
Further, when the gear is raised as the die sleeve is raised, the gear also slides in the die with an excessive frictional force applied to the die. For this reason, the tooth surface of the gear after molding is likely to be worn or deformed, and the dimensional accuracy of the tooth surface of the gear after molding may be deteriorated.
[0007]
The present invention has been made in view of such conventional problems, and an object of the present invention is to provide a gear having excellent dimensional accuracy, and a gear forming apparatus and method that can form the gear.
[0008]
[Means for solving problems]
1st invention is an apparatus which shape | molds the gearwheel formed by forming the tooth surface which has a coiled tooth trace on an outer peripheral surface,
Forming surface in which a punch having a punch pressing surface for pressing one end surface in the axial direction of the gear material of the gear and a spiral tooth trace for forming the tooth surface on the gear material are formed. And a die sleeve having an opposing pressure surface that pressurizes the other end surface in the axial direction of the gear material, and a screw sliding surface that is screwed to the molding surface.
The die sleeve is provided with a rotational movement mechanism that rotates the die sleeve in accordance with the advancement of the die sleeve when the die sleeve advances, and when the molded gear is taken out of the die, the die sleeve is provided. However, the present invention provides a gear molding apparatus that is configured to advance while rotating by itself along the tooth traces on the molding surface of the die (claim 1).
[0009]
The gear forming apparatus of the present invention includes the punch, the die, and the die sleeve, and forms a gear having the helical tooth traces from the gear material. And after this shaping | molding, the said gearwheel is left in the said die in the state screwed in the molding surface which has the helical tooth trace of the said die | dye.
In the present invention, when the formed gear is taken out, the die sleeve is advanced while being actively rotated with respect to the die.
[0010]
That is, the die sleeve in the gear forming apparatus has the rotational movement mechanism. The rotational movement mechanism rotates the die sleeve in accordance with the advancement when the die sleeve advances. When the molded gear is taken out from the die, the die sleeve advances along the tooth traces on the die forming surface while rotating with respect to the die.
[0011]
The die sleeve that moves forward while rotating itself reduces the force with which the threaded sliding surface of the die sleeve is pressed against the molding surface of the die when the formed gear is taken out. Can do. Therefore, it is possible to reduce the frictional force generated by the sliding between the screw sliding surface and the molding surface. Therefore, it is possible to improve the life of the die sleeve and the die by suppressing the occurrence of wear and the like on the screw sliding surface of the die sleeve and the molding surface of the die.
[0012]
In addition, the die sleeve that moves forward while rotating itself can suppress the occurrence of wear and the like in the gear after the molding, and can form a gear with excellent dimensional accuracy. The reason is considered as follows.
That is, there is usually a slight clearance between the threaded sliding surface of the die sleeve and the molding surface of the die. On the other hand, at the time of the molding, the gear material is filled without gaps between the die, the punch and the die sleeve. Therefore, almost no clearance is formed between the tooth surface of the gear after molding and the molding surface of the die.
[0013]
Then, as in the prior art, when the die sleeve is lifted by applying only a lifting force to the die sleeve and obtaining a rotational force by a reaction force from the screw sliding surface of the die sleeve and the molding surface of the die. In this case, the die sleeve is brought into contact with the gear after the molding while being shifted upward with respect to the die by the clearance.
[0014]
Therefore, when the molded gear is taken out, the die sleeve comes into contact with the gear prior to the molding. On the other hand, since there is almost no clearance between the tooth surface of the gear and the molding surface of the die, a strong ascending force is transmitted to the gear by the amount displaced above. Therefore, it is considered that wear or the like is generated between the tooth surface of the gear and the molding surface of the die.
[0015]
On the other hand, in the present invention, since the die sleeve rotates by itself, it is not necessary to receive a reaction force from the molding surface of the die during the rotation. Therefore, the occurrence of wear and the like due to the clearance can be suppressed, and the formed gear can be taken out without greatly deteriorating its dimensional accuracy. Therefore, it is considered that gears with excellent dimensional accuracy can be formed.
The forward movement means that the die sleeve moves toward the punch.
[0016]
According to a second aspect of the present invention, there is provided a gear formed by the gear forming apparatus.
The gear according to the present invention is taken out without reducing the dimensional accuracy of the gear by suppressing the generation of wear and the like by the die sleeve that moves forward while rotating by itself after being molded in the die. Therefore, the gear of the present invention is excellent in dimensional accuracy.
[0017]
According to a third aspect of the present invention, a punch having a punch pressing surface for pressing one end face in the axial direction of the gear material and a tooth trace for forming a wound tooth surface on the gear material are formed. An outer peripheral surface using a die having a molding surface and a die sleeve having a screw sliding surface that is screwed to the molding surface and an opposing pressure surface that presses the other end surface in the axial direction of the gear material. A method of forming a gear formed by forming a tooth surface having a spiral wound tooth trace,
In a state where the gear material is opposed to the molding surface of the die, both end surfaces in the axial direction of the gear material are pressed by the punch pressing surface of the punch and the opposing pressure surface of the die sleeve. A molding process for molding gears;
A method of forming a gear, comprising: a step of taking out the gear after the molding from the die, wherein the die sleeve moves forward along a tooth trace on the molding surface of the die and rotates. (Claim 5).
[0018]
In this invention, after the said gear is shape | molded in the said formation process, the said extraction process is performed. Also in the present invention, when the molded gear remaining in the die is taken out, the die sleeve is advanced while rotating by itself with respect to the die along the tooth traces on the molding surface of the die. .
Therefore, in the present invention, as in the above-described invention, the occurrence of wear on the threaded sliding surface of the die sleeve and the molding surface of the die is suppressed, and the life of the die sleeve and the die is improved. Can be made.
Further, in the same manner as the above invention, a gear having excellent dimensional accuracy can be formed with almost no wear on the tooth surfaces of the formed gear.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A preferred embodiment of the present invention described above will be described.
In the first to third inventions, examples of the gear include a helical gear and a screw gear.
In the first aspect of the invention, the die sleeve is provided so as to be able to advance and retreat with respect to the base portion, and a fixing portion facing the die sleeve is fixed to the base portion. The moving mechanism includes a pressurizing unit that pressurizes the die sleeve in the forward direction, and a helical sliding portion that slidably engages the die sleeve and the fixed portion in a helical manner. (Claim 2).
[0020]
In this case, the rotational movement mechanism is constituted by the pressurizing means and the helically-sliding portion so that the die sleeve moves forward along the tooth traces on the molding surface of the die. It is. The rotational movement mechanism is an operation in which the die sleeve moves forward by rotating the die sleeve with respect to the die by the engagement of the spiral slide portion with the pressure applied in the forward direction by the pressurizing means. Can be converted to Therefore, the gear forming apparatus can be easily realized.
[0021]
Moreover, it is preferable that the said helical winding sliding part is formed with the helical groove provided in one side of the said die sleeve or the said fixing | fixed part, and the pin provided in the other (Claim 3). In this case, the gear forming apparatus can be realized more easily.
[0022]
Further, the gear forming apparatus closes the gap from the surface of the die and an air blowing port for blowing air into the gap between the die and the die sleeve in the forward direction of the die sleeve. It is preferable to have a suction hood for sucking (claim 4).
In this case, after the molded gear is taken out from the gear molding device, burrs and lubricating oil remaining in the gap between the die and the die sleeve are formed by the air blowing port and the suction hood. Unnecessary items such as scum can be easily removed.
[0023]
That is, when the air is blown from the air blowing port, the unnecessary matter left in the gap is blown off in the forward direction of the die sleeve, that is, toward the surface of the die. Further, at this time, the suction hood is disposed on the surface of the die so as to cover the gap, so that unnecessary objects blown off by the air can be sucked.
[0024]
For this reason, by blowing air from the air blowing port, the unwanted matter can be taken out from the gap, and the taken away unwanted matter can be collected by the suction hood.
Therefore, according to the gear forming apparatus having the air blowing port and the suction hood, the gear can be formed in a state where there is almost no unnecessary material in the gap. As a result, it is possible to form a gear with further excellent dimensional accuracy.
[0025]
In addition, the collection of the unnecessary material hardly scatters the unnecessary material around the gear forming apparatus. Therefore, according to the gear molding apparatus having the air blowing port and the suction hood, it is possible to prevent the molding apparatus from being damaged, the molding accuracy from being lowered, and the like due to the scattering of unnecessary materials.
[0026]
The burr generally refers to a projection formed by a part of the gear material flowing into the gap between the die and the die sleeve when the gear is formed. The burr removed by the air blowing port and the suction hood means that the protrusion is broken from the molded gear and left in the gap (the same applies hereinafter).
The lubricating oil residue means that the lubricating oil used in the gear forming apparatus is solidified and left in the gap (the same applies hereinafter).
[0027]
In the third aspect of the invention, after the take-out step is performed, air is blown into the gap between the die and the die sleeve in the forward direction of the die sleeve, and from the surface of the die. It is preferable to perform a blowing suction process that closes and sucks the gap.
In this case, after the extraction step, the burrs, lubricating oil debris, etc. remaining in the gap between the die and the die sleeve are formed by the air blowing port and the suction hood in the same manner as described above. Unnecessary materials can be easily removed.
Therefore, similarly to the above, it is possible to form a gear with further excellent dimensional accuracy, and it is possible to prevent a failure of the gear forming device, a decrease in accuracy, and the like.
[0028]
【Example】
Below, the Example concerning the gear shaping | molding apparatus of this invention is demonstrated using FIGS.
(Example 1)
As shown in FIG. 1, the
[0029]
The
[0030]
This is described in detail below.
As shown in FIG. 2, the
Note that the
[0031]
The forward direction of the
In this example, the
[0032]
As shown in FIG. 1, the
[0033]
The
[0034]
As shown in FIGS. 1 and 5, the
The
[0035]
Moreover, the outer
[0036]
Then, by the engagement of the helically-sliding sliding
[0037]
In addition, the lead (the distance traveled when one rotation is made) in the helical sliding
In this example, in order to prevent the rotation of the
[0038]
As shown in FIGS. 1 and 6, the
The
[0039]
In addition, the
In addition, the lead (the distance traveled by one rotation) in the helical sliding
[0040]
The pressurizing means 68 for pressurizing the
[0041]
Next, as shown in FIGS. 7 to 11, a method of forming the
In the molding method of the
[0042]
That is, as shown in FIG. 7, first, the
Thereafter, as shown in FIG. 8, the
[0043]
Next, as shown in FIG. 9, in the molding step, the
[0044]
The
Then, the
[0045]
In the
[0046]
Next, as shown in FIG. 10, after the
At this time, the
[0047]
Next, as shown in FIG. 11, in the extraction step, the
[0048]
As shown in the figure, when the opposing
Thereafter, the
[0049]
The
Therefore, in the screwed state of the
Therefore, the life of the
[0050]
Further, the
That is, there is usually a slight clearance between the threaded sliding
[0051]
In the conventional gear forming apparatus, it is considered that wear or the like was generated between the formed gear and the die forming surface due to the difference in the clearance.
On the other hand, in this example, when taking out the
[0052]
Further, as described above, when the
[0053]
Further, as described above, when the
[0054]
FIG. 12 shows an enlarged view of the threaded sliding
As shown in the figure, when the
[0055]
For comparison, as shown in FIG. 13, the
[0056]
(Example 2)
In this example, as shown in FIGS. 14 to 19, an
The
[0057]
When forming the
In this state, the
[0058]
As shown in FIG. 16, in the molding step, the
[0059]
Thereafter, as shown in FIG. 17, when the
[0060]
Next, as shown in FIG. 18, in the take-out step, the
[0061]
After the removal, as shown in FIG. 19, the
[0062]
The
[0063]
The burr refers to a projection formed by a part of the
Others are the same as those of the first embodiment, and the same effects as those of the first embodiment can be obtained.
[0064]
(Example 3)
In this example, as shown in FIGS. 20 to 24, in order to improve the dimensional accuracy of the
[0065]
In the following description, the forward direction of the
[0066]
As shown in FIG. 20, the
Specifically, as shown in FIGS. 20 and 21, the
[0067]
As shown in FIG. 23, the
In this example, as shown in FIGS. 20 and 21, in order to realize the operation of closing the
[0068]
A
[0069]
As shown in FIG. 21, the
[0070]
As shown in the figure, the
[0071]
Specifically, as shown in FIGS. 20 and 21, the
[0072]
As shown in FIG. 22, the
[0073]
Further, as shown in FIG. 24, the
[0074]
Next, after the molded
That is, in the method of forming the
[0075]
As shown in FIGS. 20 and 21, the
And after performing the said taking-out process, unnecessary objects, such as the said burr | flash and lubricating oil residue, are removed from the gear shaping |
[0076]
That is, as shown in FIG. 22, when the
[0077]
Further, as shown in the figure, after the hooking
[0078]
Further, the
Then, as shown in FIG. 23, the
[0079]
Next, in this state, as shown in FIG. 24, air A is blown into the
[0080]
On the other hand, when air A is blown from the
[0081]
For this reason, by blowing air A from the
In addition, the
[0082]
Further, the collection of the unnecessary material hardly causes the unnecessary material to be scattered around the
In this example, as described above, the direction of the
[0083]
In this example, the case where the
Others are the same as those of the first embodiment, and the same effects as those of the first embodiment can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional explanatory view showing a gear forming apparatus in
2 is a perspective explanatory view showing a gear having a through hole in
FIG. 3 is a perspective explanatory view showing a gear in which a through hole is not formed in the first embodiment.
4 is a perspective explanatory view showing a gear having spline teeth in a through hole in
5 is a perspective explanatory view showing a die in
6 is a perspective explanatory view showing a die sleeve in
7 is a cross-sectional explanatory view showing a gear forming apparatus in a state where a gear material is arranged in
FIG. 8 is an explanatory cross-sectional view showing a gear forming apparatus in a state where the die sleeve is lowered in the first embodiment.
FIG. 9 is an explanatory cross-sectional view showing a gear forming apparatus in a state where a punch is lowered and a gear is formed in the first embodiment.
FIG. 10 is a cross-sectional explanatory view showing a gear forming apparatus in a state where punches and dies are raised in the first embodiment.
FIG. 11 is an explanatory cross-sectional view showing a gear forming apparatus in a state where the die sleeve is raised while rotating in the first embodiment.
12 is a schematic diagram showing a die forming surface, a screwing sliding surface of a die sleeve, and a gear tooth surface in a state in which a gear is taken out in
13 is a schematic diagram showing a die forming surface, a screw sliding surface of a die sleeve, and a gear tooth surface in a state in which a gear formed by a conventional gear forming device is taken out in
FIG. 14 is a cross-sectional explanatory view showing a gear forming apparatus in a state where a gear material is arranged in the second embodiment.
FIG. 15 is an explanatory cross-sectional view showing a gear forming apparatus in a state where the die sleeve is lowered in the second embodiment.
16 is a cross-sectional explanatory view showing a gear forming apparatus in a state where a punch is lowered and a gear is formed in
FIG. 17 is an explanatory cross-sectional view showing a gear forming apparatus in a state where punches and dies are raised in the second embodiment.
18 is a cross-sectional explanatory view showing a gear forming apparatus in a state where the die sleeve is raised while rotating and is in contact with the gear in Example 2. FIG.
FIG. 19 is a cross-sectional explanatory view showing a gear forming apparatus in a state where the die sleeve is further rotated while rotating and the gear is taken out from the die in the second embodiment.
FIG. 20 is a diagram illustrating a gear forming apparatus having a suction mechanism and an air blowing port according to the third embodiment, and is a diagram illustrating a state in which the suction hood is in a retracted position.
FIG. 21 is an explanatory view showing a gear forming apparatus having a suction mechanism and an air blowing port in the third embodiment as viewed from above.
FIG. 22 is a diagram illustrating a gear forming apparatus having a suction mechanism and an air blowing port according to the third embodiment, and is an explanatory view showing a state in which a suction hood is moving forward;
FIG. 23 is a diagram showing a gear forming apparatus having a suction mechanism and an air blowing port in
24 is a view showing a gear forming apparatus having a suction mechanism and an air blowing port in
[Explanation of symbols]
1. . . Gear forming equipment,
102. . . Gap,
2. . . punch,
21. . . Punch pressing surface,
3. . . dice,
31. . . Molding surface,
32. . . Helical winding sliding part,
4). . . Die sleeve,
41. . . Opposite pressure surface,
42. . . Threaded sliding surface,
43. . . Helical winding sliding part,
47. . . Helical winding groove,
5. . . Rotational movement mechanism,
61. . . Base part,
62. . . Fixed part,
622. . . pin,
68. . . Knockout pin (pressurizing means),
7). . . gear,
70. . . Gear material,
701. . . Outer peripheral surface,
71. . . Tooth surface,
72. . . Through hole,
8). . . Suction mechanism,
82. . . Suction hood,
89. . . Air inlet,
Claims (7)
上記歯車の歯車用素材の軸方向における一方の端面を加圧するためのパンチ加圧面を有するパンチと,上記歯車用素材に上記歯面を成形するためのつる巻き状の歯筋を形成した成形面を有するダイスと,上記成形面に螺合する螺合摺動面を有すると共に上記歯車用素材の軸方向における他方の端面を加圧する対向加圧面を有するダイスリーブとを備えており,
上記ダイスリーブには,該ダイスリーブが前進する際にその前進に応じて当該ダイスリーブを回転させる回転移動機構が設けてあり,成形後の上記歯車を上記ダイスより取り出す際には,上記ダイスリーブが,上記ダイスの成形面における歯筋に沿って自ら回転しながら前進するよう構成してあることを特徴とする歯車の成形装置。An apparatus for forming a gear formed by forming a tooth surface having a winding tooth trace on a peripheral surface,
Forming surface in which a punch having a punch pressing surface for pressing one end surface in the axial direction of the gear material of the gear and a spiral tooth trace for forming the tooth surface on the gear material are formed. And a die sleeve having an opposing pressure surface that pressurizes the other end surface in the axial direction of the gear material, and a screw sliding surface that is screwed to the molding surface.
The die sleeve is provided with a rotational movement mechanism that rotates the die sleeve in accordance with the advancement of the die sleeve when the die sleeve advances, and when the molded gear is taken out of the die, the die sleeve is provided. The gear forming apparatus is configured to advance while rotating by itself along the tooth traces on the molding surface of the die.
上記回転移動機構は,上記ダイスリーブを上記前進方向に加圧する加圧手段と,上記ダイスリーブと上記固定部とをつる巻き状に摺動可能に係合してなるつる巻き状摺動部とを有することを特徴とする歯車の成形装置。The die sleeve according to claim 1, wherein the die sleeve is provided so as to be movable back and forth with respect to the base portion, and a fixing portion facing the die sleeve is fixed to the base portion.
The rotational movement mechanism includes: a pressurizing unit that pressurizes the die sleeve in the forward direction; and a helical sliding portion that slidably engages the die sleeve and the fixed portion in a helical manner. A gear forming apparatus comprising:
上記ダイスの成形面内に上記歯車用素材を対向させた状態において,上記パンチのパンチ加圧面と上記ダイスリーブの対向加圧面とにより,上記歯車用素材の軸方向における両端面を加圧して上記歯車を成形する成形工程と,
上記ダイスリーブが,上記ダイスの成形面における歯筋に沿って自ら回転しながら前進して,上記成形後の歯車を上記ダイスより取り出す取出工程とを含むことを特徴とする歯車の成形方法。A punch having a punch pressurizing surface for pressing one end face in the axial direction of the gear material, and a die having a forming surface formed with tooth traces for forming a coiled tooth surface on the gear material; And a die sleeve having a threaded sliding surface that is threadedly engaged with the molding surface and an opposing pressurizing surface that pressurizes the other end surface in the axial direction of the gear material. A method of forming a gear formed by forming a tooth surface having a line,
In a state where the gear material is opposed to the molding surface of the die, both end surfaces in the axial direction of the gear material are pressed by the punch pressing surface of the punch and the opposing pressure surface of the die sleeve. A molding process for molding gears;
A method of forming a gear, comprising: a step in which the die sleeve advances while rotating by itself along a tooth trace on the molding surface of the die and takes out the gear after molding from the die.
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