JP2004096889A - Electric power system simulator - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は電力系統シミュレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電力系統シミュレータは、その実現方法に着目すると、大きく分けて以下の2種類に分類することが出来る。1つはアナログシミュレータと呼ばれるもので、実際の電力系統を縮小した電気回路を構成し、その回路に電圧を印加することにより電力系統の応動を模擬するものである。2つ目はディジタルシミュレータと呼ばれるもので、電力系統の各構成要素を数式によってモデル化し、計算機を用いてその数式を解くことにより、電力系統の応動を模擬するものである。
【0003】
上記2種類の電力系統シミュレータには、それぞれ長所、短所があるため、系統の一部をアナログシミュレータで模擬し、残りの部分をディジタルシミュレータで模擬し、両者を接続することにより全体として一つの系統を模擬する方法が用いられることがある。また、ディジタルシミュレータで電力系統をシミュレーションする際には、ディジタルシミュレータ内の数値演算装置の演算能力によってシミュレーション可能な系統規模が制約されるため、系統をいくつかの部分に分割し、複数の数値演算装置上で並列に演算し、全体して1つの系統をシミュレーションする方法が用いられている。
【0004】
以上のように1つの電力系統を複数の部分に分割し、それらを独立にシミュレーションすることにより、全体として1つの系統をシミュレーションするための手法として、系統中の送電線部分で生じる伝搬遅延時間を利用したものが従来から用いられている(「電力系統解析装置におけるアナログ部とディジタル部の結合方法に関する研究」電学論B2000年,Vol.120−B、No.2、154頁)。一般にこの方式はBergeron法と呼ばれている。
【0005】
図16に従来の方式により分割可能な系統の例を示す。図16において、16および17で示す2つの電力系統A及び電力系統Bは、24の送電線を介して接続されている。図16の系統を従来の方式で分割した場合のシミュレータ構成を図17に示す。図17において、破線で囲んだ25の部分は図16の送電線24の等価回路であり、電力系統Aを電力系統解析装置1上で、電力系統Bを電力系統解析装置2上でシミュレーションする。31および32は電圧検出器、41および42は電流検出器、51および52は履歴電流計算部、61および62は履歴電流源、71および72は抵抗である。電圧検出器31の出力値をV1、電圧検出器32の出力値をV2、電流検出器41の出力値をI1、電流検出器42の出力値をI2とし、履歴電流計算部51の出力値をJ2、履歴電流計算部52の出力値をJ1とすると、J1およびJ2は下記(8)および(9)式により与えられる。
【0006】
【数8】
【0007】
【数9】
【0008】
なお、図17の抵抗71および72の値は送電線のサージインピーダンスと呼ばれ、抵抗71と72は等しい値になる。これらの値は上記(8)および(9)式ではZで表した。Zの大きさは、送電線のインダクタンスをL、キャパシタンスをCとすると、
【0009】
【数10】
【0010】
により与えられる。また、(8)および(9)式において、tは現在の時刻を表しており、τは下記の(11)式で表される送電線部分での伝搬遅延時間である。
【0011】
【数11】
【0012】
次に動作を説明する。系統の一部をアナログシミュレータで、残りの部分をディジタルシミュレータで模擬する場合には、図17の装置1と装置2は、一方がアナログシミュレータであり、他方がディジタルシミュレータとなる。また、系統全体をディジタルシミュレータ上でシミュレーションする際の並列計算に適用する場合には、図17の装置1および装置2はそれぞれ別々の数値演算装置となる。装置1側の電圧および電流値はそれぞれ電圧検出器31および電流検出器41によって検出され、それらの値から履歴電流計算部51によって装置2側の履歴電流源の値が算出され、τ時間後に履歴電流源62に与えられる。逆に装置2側の電圧および電流値はそれぞれ電圧検出器32および電流検出器42によって検出され、それらの値から履歴電流計算部52によって装置1側の履歴電流源の値が算出され、τ時間後に履歴電流源61に与えられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
図17の装置1および装置2上の電力系統をそれぞれ独立にシミュレーションし、それぞれの電圧および電流値を互いにやりとりする際には時間遅れが生じる。例えば、装置1側がアナログシミュレータで、装置2側がディジタルシミュレータである場合には、装置1と装置2の間には、ディジタルシミュレータの演算時間、D/A、A/D変換時間、アナログシミュレータのセンサの計測遅延時間といった遅れが生じる。
【0014】
この時間遅れが実現象として生じる時間遅れより長い場合、すなわち系統分割に用いた送電線の伝搬遅延時間より長い場合には正確なシミュレーションを行うことは出来ず、系が不安定になる場合もある。そのため、装置1と装置2の間の遅延時間によって、適用可能な送電線の伝搬遅延時間の最小値は制約を受けることになる。送電線の伝搬遅延時間はその亘長に依存するため、従来方式では装置1と装置2の間の遅延時間以上の伝搬遅延時間を生じる長距離送電線がなければ適用することは出来なかった。
【0015】
この発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、集中定数で表されるような系統のインダクタンス部分で系統を分割することを可能とし、従来方式における送電線亘長による制約をなくすことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る電力系統シミュレータは、電力系統1と電力系統2が集中定数のインダクタンスによって接続された電力系統を模擬する電力系統シミュレータであって、前記集中定数のインダクタンスの電力系統1側には、電力系統2の過去の電圧値V2(t−τL)および過去の電流値I2(t−τL)を下記(1)式に入力することにより求まる履歴電流源J1(t)、および前記履歴電流源と並列に接続され下記(3)式により求まる抵抗ZLを設け、また、前記集中定数のインダクタンスの電力系統2側には電力系統1の過去の電圧値V1(t−τL)および過去の電流値I1(t−τL)を下記(2)式に入力することにより求まる履歴電流源J2(t)、および前記履歴電流源と並列に接続され下記(3)式により求まる抵抗ZLを設けることにより、上記模擬すべき電力系統を前記集中定数のインダクタンス部分で電力系統1と電力系統2に分割し、それぞれ独立に模擬することを特徴とするものである。
【数12】
【数13】
【数14】
ただし、上式において、tは現在時刻、τLは電力系統1と電力系統2の接続部の遅延時間である。
【0017】
また、この発明の請求項2に係る電力系統シミュレータは、電力系統1と電力系統2が変圧器によって接続された電力系統を模擬するシミュレータであって、前記変圧器の電力系統1側には、電力系統2の過去の電圧値V2(t−τL)および過去の電流値I2(t−τL)を下記(4)式に入力することにより求まる履歴電流源J1(t)、および前記履歴電流源と並列に接続され下記(6)式により求まる抵抗Z1を設け、また、前記変圧器の電力系統2側には電力系統1の過去の電圧値V1(t−τL)および電流値I1(t−τL)を下記(5)式に入力することにより求まる履歴電流源J2(t)、および前記履歴電流源と並列に接続され下記(7)式により求まる抵抗Z2を設けることにより、上記模擬すべき電力系統を前記変圧器部分で電力系統1と電力系統2に分割し、それぞれ独立に模擬することを特徴とするものである。
【数15】
【数16】
【数17】
【数18】
ただし、上式において、tは現在時刻、τLは電力系統1と電力系統2の接続部の遅延時間である。また、電力系統1側から見た前記変圧器のもれリアクタンスをL1とし、前記変圧器の電力系統1側と電力系統2側の変圧比を1:nとしている。
【0018】
また、この発明の請求項1または請求項2に係る電力系統シミュレータにおいて、上記前記履歴電流源の値を求める部分に、現在より先の値を推定する予測演算部を備えたことを特徴とするものである。
【0019】
また、この発明の請求項3に係る電力系統シミュレータにおいて、上記予測演算部からの出力値の誤差を検出し、前記誤差の大きさがある値以上になったときには前記予測演算部での予測演算を中断する機能を備えたことを特徴とするものである。
【0020】
また、この発明の請求項5に係る電力系統シミュレータは、電力系統1と電力系統2が集中定数のインダクタンスによって接続された電力系統を模擬する電力系統シミュレータであって、前記集中定数のインダクタンスの電圧・電流特性を台形積分法により数式で模擬し、相手端電圧の現在値として、過去の電圧値から求めた予測値を用いることにより、上記模擬すべき電力系統を前記集中定数のインダクタンス部分で系統1と系統2に分割し、それぞれ独立に模擬することを特徴とするものである。
【0021】
また、この発明の請求項6に係る電力系統シミュレータは、電力系統1と電力系統2が集中定数のインダクタンスによって接続された電力系統を模擬する電力系統シミュレータであって、前記集中定数のインダクタンスの電圧・電流特性を後退オイラー法により数式で模擬し、相手端電圧の現在値として、過去の電圧値から求めた予測値を用いることにより、上記模擬すべき電力系統を前記集中定数のインダクタンス部分で系統1と系統2に分割し、それぞれ独立に模擬することを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明における電力系統シミュレータの実施の形態1の構成図である。図1において、図17の要素と同一の要素には同一符号を付して説明を省略する。15は接続回路、81および82は履歴電流計算部、91および92は抵抗である。これらの構成要素の基本機能は従来方式と同じであるが、履歴電流計算部81および82の履歴電流の計算式および抵抗91および92の抵抗値が従来方式とは異なる。
【0023】
図2に本発明により分割可能な系統の例を示す。図2において、16、17の2つの電力系統Aおよび電力系統Bは18のインダクタンスを介して接続されている。図1において、電圧検出器31の出力値をV1、電圧検出器32の出力値をV2、電流検出器41の出力値をI1、電流検出器42の出力値をI2とし、履歴電流計算部81の出力値をJ2、履歴電流計算部82の出力値をJ1とすると、J1およびJ2は下記(1)および(2)式により求められる。
【0024】
【数19】
【0025】
【数20】
【0026】
なお、図1の抵抗91および92の値は等しく、上記二つの式ではZLで表している。ZLの大きさは、図2のインダクタンス18の大きさをLとすると、
【0027】
【数21】
【0028】
により与えられる。(1)、(2)式においてtは現在の時刻を表しており、(1)、(2)、(3)式のτLは図1の装置1と装置2の間の遅延時間である。
【0029】
従来方式では(10)式において送電線のサージインピーダンスを求める際に送電線のキャパシタンスCが必要であったが、本発明の(3)式ではインダクタンスLおよび装置1と装置2の間の遅延時間τLによって求めることが出来る。また、従来方式では送電線の伝搬遅延時間が装置1と装置2の間の遅延時間よりも長くなければならないという制約があったが、本発明では任意のインダクタンスに対して本発明の模擬方法が適用可能である。
【0030】
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2を示すブロック図で、上記実施の形態1の履歴電流計算部81および82に予測演算部21および22を追加したものである。予測演算部21、22では、現在の結果より先の推定値を計算して出力する。その他の構成は図1と同様なので、同一要素に同一符号を付して説明を省略する。
【0031】
実施の形態1では系統中の任意のインダクタンス部分で系統を分割し、それぞれ独立にシミュレーションすることが可能であるが、次式に比例した誤差が生じる。
【0032】
【数22】
【0033】
(12)式からわかるように、装置1と装置2の間の遅延時間τLが大きいと、接続により生じる誤差も大きくなる。そこで、本実施の形態では、予測演算部21、22による予測演算により、予測推定値を履歴電流源61、62に加えることにより、装置1と装置2の間の遅延時間を見かけ上小さくし、実施の形態1の方式の誤差を低減し、シミュレーション精度を向上させることができる。
【0034】
実施の形態3.
図4はこの発明の実施の形態3を示すブロック図である。図4は上記実施の形態2に、予測に誤りが生じた場合に予測を一時中断する機能を追加したものである。系統中で事故を発生させると電圧、電流が急変する。その際、履歴電流計算の予測演算部では定常状態における電圧、電流値からの予測値をそのまま出力してしまい、予測結果に大きな誤差が生じる。予測結果に誤差が生じたまま以後の予測を続けると、誤差の大きさが時間と共に増大し、発散する可能性があるので、これを防止する必要がある。
【0035】
図4において、23,24は予測中断機能付き予測演算部であり、23の詳細を図4(b)に、24の詳細を図4(c)にそれぞれ示している。図4(b)、図4(c)において、21,22は図3と同様の予測演算部、231、241はデータ退避部、232,242は誤差比較部、233、243は切り替えスイッチである。その他の構成は図1と同様なので、同一要素に同一符号を付して説明を省略する。
【0036】
データ退避部231および241では、予測演算部21,22の予測結果を保存し、予測時間経過後に誤差比較部232,242で予測値と現在値を比較する。比較した結果、誤差が大きければ切り替えスイッチ233、243を端子B側に切り替え、予測を行わない結果を出力し、予測を中断する。なお、予測中断中にも予測演算部21,22での予測演算は行い、誤差比較部232,242で予測結果と現在値を比較し、予測誤差がある値以下となった場合には切り替えスイッチ233、234を端子A側に切り替え、予測結果を出力する。
【0037】
その結果、事故の瞬間の1サンプルは誤った値を出力するが、その次の値からは一時、予測値出力の供給を中断することにより、上記発散の可能性を回避することが可能である。
【0038】
実施の形態4.
図5は、この発明の実施の形態4に係る電力系統シミュレータの構成を示すブロック図である。図5において、図17と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。図において、116は接続部、101および102は履歴電流計算部、111および112は抵抗である。これらの構成要素の基本機能は従来方式と同じであるが、101、102の履歴電流の計算式および111、112の抵抗値が従来方式とは異なる。
【0039】
図6に本実施の形態により分割可能な系統の例を示す。図6において、16、17の2つの電力系統Aおよび電力系統Bは115の変圧器を介して接続されている。ここで、変圧器115の系統16側を1次側、系統17側を2次側とし、1次側と2次側の変圧比を1:nとする。
【0040】
図5において、電圧検出器31の出力値をV1、電圧検出器32の出力値をV2、電流検出器41の出力値をI1、電流検出器42の出力値をI2とし、履歴電流計算部101の出力値をJ2、履歴電流計算部102の出力値をJ1とすると、J1およびJ2は下記(4)および(5)式により求められる。
【0041】
【数23】
【0042】
【数24】
【0043】
なお、上記2式中のZ1およびZ2はそれぞれ、図5の抵抗111および112の値に等しく、変圧器115の1次側から見た漏れリアクタンスをL1とすると、それぞれ次式(6)(7)で与えられる。
【0044】
【数25】
【0045】
【数26】
【0046】
(4)、(5)式においてtは現在の時刻を表しており、(4)、(5)、(6)、(7)式のτLは図5の装置1と装置2の間の遅延時間である。
【0047】
従来方式では(10)式において送電線のサージインピーダンスを求める際に送電線のキャパシタンスCが必要であったが、本実施の形態では抵抗111および112の値は、変圧器115の漏れリアクタンス、装置1と装置2の間の遅延時間、変圧器の変圧比によって求めることが出来る。また、従来方式では送電線の伝搬遅延時間が装置1と装置2の間の遅延時間よりも長くなければならないという制約があったが、本実施の形態では任意の変圧器に対して適用可能である。
【0048】
実施の形態5.
図7はこの発明の実施の形態5を示すブロック図で、上記実施の形態4の履歴電流計算部101および102に予測演算部21および22を追加したものである。予測演算部21および22では現在の結果より先の推定値を計算して出力する。実施の形態1では系統中の任意のインダクタンス部分で系統を分割し、それぞれ独立にシミュレーションすることが可能であるが、次式に比例した誤差が生じる。
【0049】
【数27】
【0050】
装置1と装置2の間の遅延時間τLが大きいと接続により生じる誤差も大きくなる。そこで、実施の形態5では予測演算により装置1と装置2の間の遅延時間を見かけ上小さくすることにより、実施の形態1の方式の誤差を低減し、シミュレーション精度を向上させることができる。
【0051】
実施の形態6.
図8はこの発明の実施の形態6を示すブロック図である。上記実施の形態5に、予測に誤りが生じた場合に予測を一時中断し、次の計算値から予測を再開する機能を追加したものである。系統中で事故を発生させると電圧、電流が急変する。その際、履歴電流計算の予測演算部では定常状態における電圧、電流値からの予測値をそのまま出力してしまい、予測結果に大きな誤差が生じる。予測結果に誤差が生じたまま以後の予測を続けると、誤差の大きさが時間と共に増大し、発散する可能性がある。
【0052】
図8において、図4および図7と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。図8において、データ退避部231,241では予測結果を保存し、予測時間経過後に誤差比較部232,242で予測値と現在値を比較する。比較した誤差が大きければ切り替えスイッチ233、243を端子B側に切り替え、予測を行わない結果を出力し、予測結果の供給を中断する。なお、予測中断中にも予測演算は行い、誤差比較部で予測結果と現在値を比較し、予測誤差がある値以下となった場合には切り替えスイッチ233、243を端子A側に切り替え、予測結果を出力する。
【0053】
その結果、事故の瞬間の1サンプルは誤った値を出力するが、その次の値からは一時予測値を中断することにより、上記発散の可能性を回避することが可能である。
【0054】
実施の形態7.
図9に大きさLのインダクタンスの端子T1および端子T2における電圧、電流計測点を示す。図9のように、電圧、電流の計測点および電流の方向が定義された場合、その電圧・電流特性を台形積分法で摸擬すると、電流I1およびI2は次式により表される。
【0055】
【数28】
【0056】
【数29】
【0057】
【数30】
【0058】
(13)、(14)式において、tは現在の時刻を表しており、τIは台形積分の積分刻みを表している。(13)式において、V2(t)の代わりにV2(t)*としてV2の過去の値から求めた予測値を用いると、(13)式は次の(16)式で表され、右辺第1項のV1(t)以外の値は全て過去の値から求まることになり、[ ]内は履歴電流源として表すことが出来る。
【0059】
【数31】
【0060】
V1(t)とI1(t)は共に図9のインダクタンスの端子1側の電圧、電流値であり、(16)式で必要な端子2側の電圧、電流値は全て過去の値であるので、(16)式は端子2側とは独立に解くことが出来る。
【0061】
同様に、(14)式において、V1(t)の代わりにV1(t)*としてV1の過去の値から求めた予測値を用いると、(14)式は次の(17)式で表され、右辺第1項のV2(t)以外の値は全て過去の値から求まることになり、{ }内は履歴電流源として表すことが出来る。
【0062】
【数32】
【0063】
V2(t)とI2(t)は共に図9のインダクタンスの端子T2側の電圧、電流値であり、(17)式で必要な端子T1側の電圧、電流値は全て過去の値であるので、(17)式は端子T1側とは独立に解くことが出来る。すなわち、(16)、(17)式を用いることにより、インダクタンスの端子1側と端子2側は独立に解くことが出来、インダクタンス部分で電力系統を分割することが可能となる。
【0064】
図10は、この発明の実施の形態7に係る電力系統シミュレータの構成を示すブロック図である。図10において、図17と同一の要素は同一符号を付して説明を省略する。図10において、121および122は履歴電流計算部であり、131および132は抵抗である。これらの構成要素の基本機能は従来方式と同じであるが、履歴電流計算部121と122の履歴電流の計算式、および抵抗131と132の抵抗値が従来方式とは異なる。
【0065】
図11に本実施の形態により分割可能な系統の例を示す。図11において、16、17の2つの電力系統Aおよび電力系統Bは18のインダクタンスを介 して接続されている。図10において、電圧検出器31の出力値をV1、電圧検出器32の出力値をV2、電流検出器41の出力値をI1、電流検出器42の出力値をI2とし、履歴電流計算部121の出力値をJ2、履歴電流計算部122の出力値をJ1とすると、J1およびJ2は下記(18)および(19)式により求められる。
【0066】
【数33】
【0067】
【数34】
【0068】
なお、図10の抵抗131および132の値は等しく、上記二つの式ではZで表した。Zの大きさは、(15)式により与えられる。(18)、(19)式において、tは現在の時刻を表しており、τIは図10の装置1と装置2の間の遅延時間である。また、V1(t)*およびV2(t)*は過去の値から求めた予測値である。
【0069】
従来方式では、(10)式において送電線のサージインピーダンスを求める際に送電線のキャパシタンスCが必要であったが、本実施の形態の(15)式ではインダクタンスLおよび装置1と装置2の間の遅延時間によって求めることが出来る。また、従采方式では送電線の伝搬遅延時間が装置1と装置2の間の遅延時間よりも長くなければならないという制約があったが、本実施の形態では任意のインダクタンスに対して適用可能である。
【0070】
実施の形態8.
図12に大きさLのインダクタンスの端子T1および端子T2における電圧、電流計側点を示す。図12のように電圧、電流の計測点および電流の方向が定義された場合、その電圧・電流特性を後退オイラー法で模擬すると、電流I1およびI2は次式により表される。
【0071】
【数35】
【0072】
【数36】
【0073】
【数37】
【0074】
(20)、(21)式において、tは現在の時刻を表しており、τIは台形積分の積分刻みを表している。(20)式において、V2(t)の代わりにV2(t)*としてV2の過去の値から求めた予測値を用いると、(20)式は次の(23)式で表され、右辺第1項のV1(t)以外の値は全て過去の値から求まることになり、{ }内は履歴電流源として表すことが出来る。
【0075】
【数38】
【0076】
V1(t)とI1(t)は共に図12のインダクタンスの端子T1側の電圧、電流値であり、(23)式で必要な端子T2側の電圧、電流値は全て過去の値であるので、(23)式は端子T2側とは独立に解くことが出来る。
【0077】
同様に、(21)式において、V1(t)の代わりにV1(t)*としてV1の過去の値から求めた予測値を用いると、(21)式は次の(24)式で表され、右辺第1項のV2(t)以外の値は全て過去の値から求まることになり、履歴電流源として表すことが出来る。
【0078】
【数39】
【0079】
V2(t)とI2(t)は共に図12のインダクタンスの端子2側の電圧、電流値であり、(24)式で必要な端子T1側の電圧、電流値は全て過去の値であるので、(24)式は端子T1側とは独立に解くことが出来る。すなわち、(23)、(24)式を用いることにより、インダクタンスの端子T1側と端子T2側は独立に解くことが出来、インダクタンス部分で電力系統を分割することが可能となる。
【0080】
図13は、この発明の実施の形態8に係る電力系統シミュレータの構成を示すブロック図である。図13において、図17と同一の要素には同一符号を付して説明を省略する。図13において、141および142は履歴電流計算部であり、151および152は抵抗である。これらの構成要素の基本機能は従来方式と同じであるが、履歴電流計算部141、142の履歴電流の計算式および抵抗151、152の抵抗値が従来方式とは異なる。
【0081】
図14に本実施の形態により分割可能な系統の例を示す。図14において、16、17の2つの電力系統Aおよび電力系統Bは18のインダクタンスを介して接続されている。図13において、電圧検出器31の出力値をV1、電圧検出器32の出力値をV2、電流検出器41の出力値をI1、電流検出器42の出力値をI2とし、履歴電流計算部141の出力値をJ2、履歴電流計算部142の出力値をJ1とすると、J1およびJ2は下記(25)および(26)式により求められる。
【0082】
【数40】
【0083】
【数41】
【0084】
なお、図13の抵抗151および152の値は等しく、上記二つの式ではZで表した。Zの大きさは、(22)式により与えられる。(25)、(26)式においてtは現在の時刻を表しており、τIは図13の装置1と装置2の間の遅延時間である。また、V1(t)*およびV2(t)*は過去の値から求めた予測値である。
【0085】
従来方式では、(3)式において送電線のサージインピーダンスを求める際に送電線のキャパシタンスCが必要であったが、本実施の形態の(22)式ではインダクタンスLおよび装置1と装置2の間の遅延時間によって求めることが出来る。また、従来方式では送電線の伝播遅延時間が装置1と装置2の間の遅延時間よりも長くなければならないという制約があったが、本実施の形態では任意のインダクタンスに対して適用可能である。
【0086】
(3)式の導出方法の説明
なお、上記各実施の形態で使用した(3)式の導出方法について説明する。分布定数線路のBergeron等価回路を導出する際には、図15がよく用いられる。図15においてΔxは分布定数線路の微少区間を表しており、Δx区間の抵抗をR・Δx、インダクタンスをL・Δx、キャパシタンスをC・Δx、コンダクタンスをG・Δxで表している。Δx→0とすることにより得られる波動方程式の一般解を変形すると下記(27),(28)式が得られ、これらを整理することにより分布定数線路のBergeron等価回路が導出される。(関根泰次監修、雨谷昭弘著「分布定数回路論」コロナ社、 P150参照)
【0087】
【数42】
【0088】
図15において、R=G=0,C≒0とすると、単純なインダクタンス分のみの回路となる。この時、回路中にCが存在しないため(27)式および(28)式は次式となる。ここでZLは√L/Cではなく、等価インピーダンスであり、τLは接続による遅延時間を表している。
【0089】
【数43】
【0090】
(29)、(30)式をラプラス変換すると、
【数44】
【0091】
(31)、(32)式をまとめて行列式で表すと、
【数45】
【0092】
(33)式をI=Y・Vの形に変形すると、
【数46】
【0093】
正弦波定常応答においては、s = jωであるから(34)式は次式に変形できる。
【数47】
【0094】
ここで、ω・τL≒0とすると、
【数48】
【0095】
通常のインダクタンスの場合、電圧・電流の関係式は
【数49】
【0096】
で表されるので、(36)式と(37)式を比較すると、
【数50】
【0097】
とすれば、(36)式によりインダクタンスの特性を模擬することができる。すなわちBergeron等価回路の並列抵抗ZLをZL=L/τLとすれば、インダクタンスを模擬することが可能となる。
【0098】
【発明の効果】
請求項1の発明に係る電力系統シミュレータによれば、系統中の集中定数のインダクタンス部分での系統分割が可能となる。
【0099】
請求項2の発明に係る電力系統シミュレータは、系統中の変圧器部分での系統分割を可能とする。
【0100】
請求項3の発明に係る電力系統シミュレータによれば、請求項1または請求項2の電力系統シミュレータにおいて、装置1と装置2の間でやりとりする履歴電流値を予測することにより、装置1と装置2の間の遅延時間を見かけ上小さくし、請求項1または請求項2の方式の誤差を低減することができる。
【0101】
請求項4の発明に係る電力系統シミュレータは、請求項3の予測演算部に、予測の誤りを検出し予測を中断する機能を追加することで、事故等による電圧、電流急変時の予測の誤りに起因する発散現象を防止する。
【0102】
請求項5、請求項6の発明に係る電力系統シミュレータは、系統中の集中定数のインダクタンス部分での系統分割を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る電力系統シミュレータの構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1の電力系統シミュレータが適用可能な電力系統の一例を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態2に係る電力系統シミュレータの構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態3に係る電力系統シミュレータの構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施の形態4に係る電力系統シミュレータの構成を示すブロック図である。
【図6】実施の形態4の電力系統シミュレータが適用可能な電力系統の一例を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態5に係る電力系統シミュレータの構成を示すブロック図である。
【図8】この発明の実施の形態6に係る電力系統シミュレータの構成を示すブロック図である。
【図9】実施の形態7に係る電力系統シミュレータを適用する際の電圧、電流の計測点および電流の計測方向を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態7に係る電力系統シミュレータの構成を示すブロック図である。
【図11】実施の形態7の電力系統シミュレータが適用可能な電力系統の一例を示す図である。
【図12】実施の形態8に係る電力系統シミュレータを適用する際の電圧、電流の計測点および電流の計測方向を示す図である。
【図13】この発明の実施の形態8に係る電力系統シミュレータの構成を示すブロック図である。
【図14】実施の形態8の電力系統シミュレータが適用可能な電力系統の一例を示す図である。
【図15】一般的な分布定数線路の近似回路図である。
【図16】従来の電力系統シミュレータが適用可能な電力系統の一例を示す図である。
【図17】従来の方式による電力系統シミーレータの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 電力系統解析装置1、
2 電力系統解析装置2、
15 接続回路、
16 電力系統A、
17 電力系統B、
18 インダクタンス、
21、22 予測演算部、
23、24 予測中断機能付き予測演算部、
31、32 電圧検出器、
41、42 電流検出器、
61、62 履歴電流源、
81、82 履歴電流計算部、
91、92 抵抗、
101、102 履歴電流計算部、
111、112 抵抗、
115 変圧器、
116 接続部、
121、122 履歴電流計算部、
131、132 抵抗、
141、142 履歴電流計算部、
151、152 抵抗、
231 データ退避部、
232 誤差比較部、
233 切り替えスイッチ、
241 データ退避部、
242 誤差比較部、
243 切り替えスイッチ。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a power system simulator.
[0002]
[Prior art]
Focusing on the method of realizing the power system simulator, the power system simulator can be roughly classified into the following two types. One is called an analog simulator, which forms an electric circuit in which the actual power system is reduced, and simulates the response of the power system by applying a voltage to the circuit. The second one is called a digital simulator, in which each component of the power system is modeled by a mathematical formula, and the mathematical formula is solved using a computer to simulate the response of the power system.
[0003]
The above two types of power system simulators each have advantages and disadvantages. Therefore, part of the system is simulated by an analog simulator, and the remaining part is simulated by a digital simulator. May be used. Also, when simulating a power system with a digital simulator, the system capacity that can be simulated is limited by the arithmetic capability of the numerical arithmetic unit in the digital simulator. A method of performing calculations in parallel on a device and simulating one system as a whole has been used.
[0004]
As described above, one power system is divided into a plurality of parts, and these are independently simulated. As a method for simulating one system as a whole, a propagation delay time generated in a transmission line part in the system is calculated. What has been used has been used in the past ("Study on Coupling Method of Analog and Digital Units in Power System Analysis Device", IEICE B2000, Vol. 120-B, No. 2, p. 154). Generally, this method is called Bergeron method.
[0005]
FIG. 16 shows an example of a system that can be divided by a conventional method. In FIG. 16, two power systems A and B indicated by 16 and 17 are connected via 24 power transmission lines. FIG. 17 shows a simulator configuration when the system shown in FIG. 16 is divided by the conventional method. In FIG. 17, a
[0006]
(Equation 8)
[0007]
(Equation 9)
[0008]
Note that the values of the
[0009]
(Equation 10)
[0010]
Given by In equations (8) and (9), t represents the current time, and τ is a propagation delay time in the transmission line portion expressed by the following equation (11).
[0011]
[Equation 11]
[0012]
Next, the operation will be described. When a part of the system is simulated by an analog simulator and the remaining part is simulated by a digital simulator, one of the
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
The power systems on the
[0014]
If this time delay is longer than the time delay that occurs as an actual phenomenon, that is, if it is longer than the propagation delay time of the transmission line used for system division, accurate simulation cannot be performed and the system may become unstable. . Therefore, the minimum value of the applicable transmission line propagation delay time is restricted by the delay time between the
[0015]
The present invention has been made in order to solve the above-mentioned problems, and enables a system to be divided by an inductance part of a system represented by a lumped constant, and is restricted by a transmission line length in a conventional system. The purpose is to eliminate.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
A power system simulator according to
(Equation 12)
(Equation 13)
[Equation 14]
However, in the above equation, t is the current time, and τL is the delay time of the connection between the
[0017]
A power system simulator according to a second aspect of the present invention is a simulator that simulates a power system in which a
[Equation 15]
(Equation 16)
[Equation 17]
(Equation 18)
However, in the above equation, t is the current time, and τL is the delay time of the connection between the
[0018]
The power system simulator according to
[0019]
Further, in the electric power system simulator according to
[0020]
A power system simulator according to claim 5 of the present invention is a power system simulator that simulates a power system in which a
[0021]
A power system simulator according to claim 6 of the present invention is a power system simulator that simulates a power system in which a
[0022]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 is a configuration diagram of
[0023]
FIG. 2 shows an example of a system that can be divided according to the present invention. In FIG. 2, two power systems A and B, 16 and 17, are connected via 18 inductances. In FIG. 1, the output value of the
[0024]
[Equation 19]
[0025]
(Equation 20)
[0026]
The values of the
[0027]
(Equation 21)
[0028]
Given by In Expressions (1) and (2), t represents the current time, and τL in Expressions (1), (2), and (3) is a delay time between the
[0029]
In the conventional method, the capacitance C of the transmission line is necessary when calculating the surge impedance of the transmission line in the expression (10). However, in the expression (3) of the present invention, the inductance L and the delay time between the
[0030]
FIG. 3 is a block diagram showing a second embodiment of the present invention, in which
[0031]
In the first embodiment, it is possible to divide the system at an arbitrary inductance part in the system and simulate each system independently, but an error proportional to the following equation occurs.
[0032]
(Equation 22)
[0033]
As can be seen from equation (12), when the delay time τL between the
[0034]
FIG. 4 is a block
[0035]
In FIG. 4,
[0036]
In the
[0037]
As a result, one sample at the moment of the accident outputs an erroneous value, but the supply of the predicted value output is temporarily stopped from the next value, thereby making it possible to avoid the possibility of the divergence. .
[0038]
FIG. 5 is a block diagram showing a configuration of a power system simulator according to
[0039]
FIG. 6 shows an example of a system that can be divided according to the present embodiment. In FIG. 6, two power systems A and B, 16 and 17, are connected via 115 transformers. Here, the
[0040]
In FIG. 5, the output value of the
[0041]
(Equation 23)
[0042]
[Equation 24]
[0043]
Note that Z1 and Z2 in the above two equations are respectively equal to the values of the
[0044]
(Equation 25)
[0045]
(Equation 26)
[0046]
In Expressions (4) and (5), t represents the current time, and τL in Expressions (4), (5), (6), and (7) is the delay between the
[0047]
In the conventional method, the capacitance C of the transmission line is necessary when calculating the surge impedance of the transmission line in the equation (10). In the present embodiment, the values of the
[0048]
Embodiment 5 FIG.
FIG. 7 is a block diagram showing a fifth embodiment of the present invention, in which
[0049]
[Equation 27]
[0050]
If the delay time τL between the
[0051]
Embodiment 6 FIG.
FIG. 8 is a block diagram showing Embodiment 6 of the present invention. In the fifth embodiment, the function of temporarily suspending the prediction when an error occurs in the prediction and resuming the prediction from the next calculated value is added. When an accident occurs in the system, the voltage and current change suddenly. At this time, the prediction calculation unit for the history current calculation outputs the prediction value from the voltage and current values in the steady state as it is, and a large error occurs in the prediction result. If subsequent prediction is continued with an error in the prediction result, the magnitude of the error may increase with time and diverge.
[0052]
8, the same elements as those in FIGS. 4 and 7 are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted. In FIG. 8, the
[0053]
As a result, one sample at the moment of the accident outputs an erroneous value, but it is possible to avoid the possibility of the divergence by interrupting the temporary predicted value from the next value.
[0054]
Embodiment 7 FIG.
FIG. 9 shows voltage and current measurement points at the terminals T1 and T2 of the inductance having the magnitude L. When voltage and current measurement points and current directions are defined as shown in FIG. 9, if the voltage / current characteristics are simulated by the trapezoidal integration method, the currents I1 and I2 are expressed by the following equations.
[0055]
[Equation 28]
[0056]
(Equation 29)
[0057]
[Equation 30]
[0058]
In Expressions (13) and (14), t represents the current time, and τI represents an integration step of trapezoidal integration. In Expression (13), when a predicted value obtained from a past value of V2 is used as V2 (t) * instead of V2 (t), Expression (13) is expressed by the following Expression (16). All the values other than V1 (t) in one term are obtained from past values, and [] can be expressed as a history current source.
[0059]
(Equation 31)
[0060]
Both V1 (t) and I1 (t) are the voltage and current value on the
[0061]
Similarly, in equation (14), when a predicted value obtained from a past value of V1 is used as V1 (t) * instead of V1 (t), equation (14) is expressed by the following equation (17). , All values other than V2 (t) in the first term on the right side are obtained from past values, and the inside of {} can be represented as a history current source.
[0062]
(Equation 32)
[0063]
Both V2 (t) and I2 (t) are the voltage and current value on the terminal T2 side of the inductance in FIG. 9, and the necessary voltage and current value on the terminal T1 side in equation (17) are all past values. , (17) can be solved independently of the terminal T1 side. That is, by using the equations (16) and (17), the
[0064]
FIG. 10 is a block diagram showing a configuration of a power system simulator according to Embodiment 7 of the present invention. 10, the same elements as those of FIG. 17 are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted. In FIG. 10, reference numerals 121 and 122 denote hysteresis current calculators, and
[0065]
FIG. 11 shows an example of a system that can be divided according to the present embodiment. In FIG. 11, two power systems A and B, 16 and 17, are connected via 18 inductances. 10, the output value of the
[0066]
[Equation 33]
[0067]
[Equation 34]
[0068]
The values of the
[0069]
In the conventional method, the capacitance C of the transmission line is required when calculating the surge impedance of the transmission line in Expression (10), but in Expression (15) of the present embodiment, the inductance L and the inductance between the
[0070]
Embodiment 8 FIG.
FIG. 12 shows the voltage and ammeter side points at the terminals T1 and T2 of the inductance having the magnitude L. When voltage and current measurement points and current directions are defined as shown in FIG. 12, if the voltage-current characteristics are simulated by the backward Euler method, the currents I1 and I2 are expressed by the following equations.
[0071]
(Equation 35)
[0072]
[Equation 36]
[0073]
(37)
[0074]
In equations (20) and (21), t represents the current time, and τI represents the integration step of trapezoidal integration. In Expression (20), when a predicted value obtained from a past value of V2 is used as V2 (t) * instead of V2 (t), Expression (20) is expressed by the following Expression (23). All the values other than V1 (t) in one term are obtained from past values, and the inside of {} can be represented as a history current source.
[0075]
[Equation 38]
[0076]
Both V1 (t) and I1 (t) are the voltage and current value on the terminal T1 side of the inductance of FIG. 12, and the necessary voltage and current value on the terminal T2 side in equation (23) are past values. , (23) can be solved independently of the terminal T2 side.
[0077]
Similarly, in equation (21), when a predicted value obtained from a past value of V1 is used as V1 (t) * instead of V1 (t), equation (21) is expressed by the following equation (24). , All values other than V2 (t) in the first term on the right side are obtained from past values, and can be represented as a history current source.
[0078]
[Equation 39]
[0079]
Both V2 (t) and I2 (t) are the voltage and current value on the
[0080]
FIG. 13 is a block diagram showing a configuration of a power system simulator according to Embodiment 8 of the present invention. 13, the same elements as those in FIG. 17 are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted. In FIG. 13, 141 and 142 are hysteresis current calculators, and 151 and 152 are resistors. Although the basic functions of these components are the same as those of the conventional system, the calculation formulas of the history currents of the history
[0081]
FIG. 14 shows an example of a system that can be divided according to the present embodiment. In FIG. 14, two power systems A and B, 16 and 17, are connected through 18 inductances. 13, the output value of the
[0082]
(Equation 40)
[0083]
(Equation 41)
[0084]
The values of the
[0085]
In the conventional method, the capacitance C of the transmission line is required when calculating the surge impedance of the transmission line in Expression (3). However, in Expression (22) of the present embodiment, the inductance L and the inductance between the
[0086]
(3) Explanation of derivation method of equation
A method of deriving the equation (3) used in each of the above embodiments will be described. FIG. 15 is often used to derive a Bergeron equivalent circuit of a distributed constant line. In FIG. 15, Δx represents a minute section of the distributed constant line, and the resistance in the Δx section is represented by R · Δx, the inductance is represented by L · Δx, the capacitance is represented by C · Δx, and the conductance is represented by G · Δx. When the general solution of the wave equation obtained by setting Δx → 0 is modified, the following equations (27) and (28) are obtained. By organizing these, a Bergeron equivalent circuit of the distributed constant line is derived. (Refer to Yasuji Sekine, Akihiro Ametani, "Distributed Constant Circuit Theory", Corona, P150)
[0087]
(Equation 42)
[0088]
In FIG. 15, when R = G = 0 and C ≒ 0, a circuit having only a simple inductance is obtained. At this time, since C does not exist in the circuit, the expressions (27) and (28) are as follows. Here, ZL is not ΔL / C but an equivalent impedance, and τL represents a delay time due to connection.
[0089]
[Equation 43]
[0090]
When Laplace transform is applied to equations (29) and (30),
[Equation 44]
[0091]
When expressions (31) and (32) are collectively expressed by a determinant,
[Equation 45]
[0092]
When formula (33) is transformed into the form of I = Y · V,
[Equation 46]
[0093]
In the sine wave stationary response, since s = jω, equation (34) can be transformed into the following equation.
[Equation 47]
[0094]
Here, if ω · τL ≒ 0,
[Equation 48]
[0095]
For normal inductance, the relational expression of voltage and current is
[Equation 49]
[0096]
Therefore, when the expressions (36) and (37) are compared,
[Equation 50]
[0097]
Then, the characteristics of the inductance can be simulated by equation (36). That is, if the parallel resistance ZL of the Bergeron equivalent circuit is ZL = L / τL, the inductance can be simulated.
[0098]
【The invention's effect】
According to the power system simulator according to the first aspect of the present invention, it is possible to divide the system at the inductance part of the lumped constant in the system.
[0099]
The power system simulator according to the second aspect of the present invention enables system division at a transformer portion in the system.
[0100]
According to the power system simulator according to the third aspect of the present invention, in the power system simulator according to the first or second aspect, a history current value exchanged between the
[0101]
A power system simulator according to a fourth aspect of the present invention further includes a function of detecting a prediction error and interrupting the prediction to the prediction calculation unit according to the third aspect, so that the prediction error at the time of a sudden change in voltage or current due to an accident or the like. To prevent divergence due to
[0102]
The power system simulator according to the fifth and sixth aspects of the present invention enables the system to be divided at the inductance part of the lumped constant in the system.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of a power system simulator according to
FIG. 2 is a diagram illustrating an example of a power system to which the power system simulator according to the first embodiment can be applied;
FIG. 3 is a block diagram showing a configuration of a power system simulator according to
FIG. 4 is a block diagram showing a configuration of a power system simulator according to
FIG. 5 is a block diagram showing a configuration of a power system simulator according to
FIG. 6 is a diagram illustrating an example of a power system to which a power system simulator according to a fourth embodiment is applicable.
FIG. 7 is a block diagram showing a configuration of a power system simulator according to Embodiment 5 of the present invention.
FIG. 8 is a block diagram showing a configuration of a power system simulator according to Embodiment 6 of the present invention.
FIG. 9 is a diagram showing voltage and current measurement points and current measurement directions when the power system simulator according to the seventh embodiment is applied.
FIG. 10 is a block diagram showing a configuration of a power system simulator according to Embodiment 7 of the present invention.
FIG. 11 is a diagram illustrating an example of a power system to which a power system simulator according to a seventh embodiment is applicable.
FIG. 12 is a diagram showing voltage and current measurement points and current measurement directions when the power system simulator according to the eighth embodiment is applied.
FIG. 13 is a block diagram showing a configuration of a power system simulator according to Embodiment 8 of the present invention.
FIG. 14 is a diagram showing an example of a power system to which the power system simulator of the eighth embodiment can be applied.
FIG. 15 is an approximate circuit diagram of a general distributed constant line.
FIG. 16 is a diagram showing an example of a power system to which a conventional power system simulator can be applied.
FIG. 17 is a block diagram showing a configuration of a power system simulator according to a conventional method.
[Explanation of symbols]
1
2
15 connection circuit,
16 Power system A,
17 Power system B,
18 inductance,
21, 22 prediction operation unit,
23, 24 prediction operation unit with prediction suspension function,
31, 32 voltage detector,
41, 42 current detector,
61, 62 hysteresis current source,
81, 82 hysteresis current calculator,
91, 92 resistance,
101, 102 hysteresis current calculator,
111, 112 resistance,
115 transformer,
116 connection,
121, 122 hysteresis current calculator,
131, 132 resistance,
141, 142 hysteresis current calculator,
151, 152 resistance,
231 data saving unit,
232 error comparison unit,
233 changeover switch,
241 data saving unit,
242 error comparison unit,
243 Changeover switch.
Claims (6)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002254703A JP3936645B2 (en) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | Power system simulator |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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