JP2004094471A - バーコード読取方法およびバーコード読取装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像検出手段によって取り込んだバーコードの画像において、明暗の境界を中心にしてその両側の所定長さ範囲を明暗のはっきりしない境界エラー範囲とし、1ワードコードを構成する各モジュールの中心を初期位置からその両側に移動させたとき、境界エラー範囲に入る境界モジュール数が所定条件を満たした時の状態で正規化明暗パターンを作成し、この正規化明暗パターンを解読対象とするので、取り込んだバーコードの画像において、バーのエッジ部が不鮮明であっても、より正確にバーコードを解読することができる。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はバーコード読取方法およびバーコード読取装置に係り、特にモジュールの中央が白か黒かの判定を優先して白黒パターンを判定するようにしたものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
バーコード読取装置は、CCDセンサなどからなるカメラ部によってバーコードを撮影し、その画像信号を二値化してバーコードの明暗(白黒)判別を行うと共に、その白バー、黒バーの幅を検出して解読する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
バーコードをカメラ部によって撮影した場合、バーのエッジ部はノイズの影響を受け易く、白バーと黒バーの境界を正確に検出することが難しいため、バー幅を正確に検出できないことがあり、誤読の恐れがある。この問題を解消するものとして、特開昭61−125684号公報に開示されたバーコード読取装置は、バーの中心位置がスタートバー、エンドバーの中心位置に対して相対的に変化しないことに着目し、中心付近の論理1の値の部分の面積計算により白バー、黒バーの判定を行うことによって安定した読み取りを行い得るようにしている。
【0004】
しかしながら、この白バー、黒バーの判定方式(明暗判定方式)のものでは、バーコードに対してカメラ部が傾いたりすると、撮影したバーコードが遠近差のために部分部分でサイズが異なるようになるので、同じ幅のバーでも、その中心部分の面積が変化するようになり、正確性に欠けるものであった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像検出手段により取り込んだバーコードの画像が、バーのエッジ部分で不鮮明であったり、撮影した画像のサイズが部分部分で異なっていたりしたとしても、より正確に解読することができるバーコード読取方法およびバーコード読取装置を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1,6の発明は、多段階レベルの画像データを明または暗に分けて明暗の境界位置を検出した後、
(1)前記多段階レベルの画像データを明または暗に分けたときの明暗パターンを取り込み時明暗パターンとしたとき、この取り込み時明暗パターンでの1コードワードにおける明暗の境界を中心としたその両側の所定長さ範囲を境界エラー範囲として設定し、
(2)前記取り込み時明暗パターンにおいて、バーコードの種類毎に定められた数のバーによって構成されている1コードワードの長さを算出し、当該1コードワードの長さと1コードワードのモジュール数とから1モジュールの長さを算出し、
(3)前記取り込み時明暗パターンにおいて、1コードワードを1モジュールの長さ毎に区切って各モジュールの中心の位置を初期位置として検出し、
(4)1コードワードを構成する各モジュールの中心を前記初期位置からその両側に各回で移動量が異なるように複数回移動させ、中心が前記境界エラー範囲に位置したモジュールの数を境界モジュール数として移動量が0の前記初期位置を含めて移動量毎にカウントし、
(5)前記境界モジュール数が所定条件を満たしたときの移動量での各モジュールの中心と前記取り込み時明暗パターンとを比較し、各モジュールの明暗を、その中心が位置する取り込み時明暗パターンの明暗と同じに定めて正規化された明暗パターンを作成し、
この正規化された明暗パターンに対して解読処理を行うことを特徴とする。
【0007】
この手段によれば、画像検出手段によって取り込んだバーコードの画像において、明暗の境界を中心にその両側の所定長さ範囲を明暗のはっきりしない境界エラー範囲として設定し、1ワードコードを構成する各モジュールの中心を初期位置からその両側に移動させたとき、境界エラー範囲に入る境界モジュール数が所定条件を満たした時の状態で正規化明暗パターンを作成し、この正規化明暗パターンを解読対象とするので、取り込んだバーコードの画像において、バーのエッジ部が不鮮明であっても、より正確にバーの境界位置を検出することができてバーコードをより正確に解読することができる。しかも、1ワードコードずつ解読するので、取り込んだバーコードの画像が遠近差のために部分部分でサイズが異なったとしても、その影響を極力排除してより正確な解読処理を行うことができる。
【0008】
請求項2,7の発明は、前記(1)ないし(3)の動作は、前記多段階レベルの画像データを明または暗に分けた取り込み時明暗パターンに基づいてバーコードの種類を判別した後に実行することを特徴とする。
【0009】
請求項3,8の発明によれば、前記取り込み時明暗パターンの明暗の境界は、明暗の変化が最大となる位置としたので、画像検出手段の画素間に明暗の境界がある場合でも、それを検出できる。
【0010】
請求項4,9の発明は、前記(3)の動作を、境界モジュール数が所定の中止条件を満たした時点で中止するので、明暗の境界をある程度正しく検出できて正規化明暗パターンを作成できる状態になったにも係らず、更に明暗の境界を検出するための動作を継続するという不具合を解消することができる。
【0011】
請求項5,10の発明は、前記境界モジュール数が所定条件を満たす場合が複数あったとき、移動量の小さい方を採用して明暗パターンを決定するようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図1はハンディタイプのバーコード読取装置の電気的構成を示すもので、読取対象部分を撮像するカメラ部1、増幅回路2、A/D変換器3、クロック発生回路4、アドレス発生回路5、画像メモリ6、液晶表示器7、ホストコンピュータなどとの間でデータの送受を行う入出力回路8、各種のスイッチ9および制御手段としての制御回路10などから構成されている。
【0013】
上記カメラ部1は、受光素子としてのCCDを縦横に配列して構成された二次元の画像検出手段としてのCCDエリアセンサ11、読取対象部を照明する照明手段としてのLED(発光ダイオード)12、読取対象部分からの反射光をCCDエリアセンサ12上に結像するレンズ13から構成されている。
【0014】
CCDエリアセンサ11は、二次元画像を検出すると、その二次元画像を水平方向の走査線信号として増幅回路2を介してA/D変換器3に出力する。A/D変換器3は、CCDエリアセンサ11から出力され、増幅回路2で増幅されたアナログの走査線信号を多段階のレベルからなるデジタル信号に変換する。
【0015】
一方、クロック発生回路4は、CCDエリアセンサ11から出力される同期パルスに応じて、当該CCDエリアセンサ11が出力する走査線信号のパルスよりも充分に細かいクロックパルスを出力する。アドレス発生回路5は、クロック発生回路4から出力されるパルスをカウントして画像メモリ6に対するアドレスを発生させる。そして、制御回路10は、多段階レベルの走査線信号をアドレス発生回路5により定められた画像メモリ6のアドレスに記憶させる。
なお、制御回路10は、CPU、RAM、ROMなどを備えたマイクロコンピュータシステムからなる。
【0016】
ここで、バーコードは、幅の異なる黒バーと白バーとを交互に並べて構成されているが、そのバーの最小幅を1モジュールと称する。また、バーコードの左右両側には、スタートコードとストップコードが設けられ、これらスタートコードとストップコードとの間に、複数のコードワードからなるデータコードが設けられている。スタートコードとストップコードを構成するバーの本数、およびモジュール数などはバーコードの種類によって異なり、1コードワードを構成するバーの本数、および1コードワードを構成するモジュール数などもバーコードの種類によって異なる。
【0017】
次に、上記構成のバーコード読取装置の作用を図2〜図4のフローチャートをも参照しながら説明する。なお、この作用説明では、バーコード読取装置が特定種類のバーコード、例えば図8に示すPDF417の読み取り専用に構成されているとして説明する。
【0018】
PDF417は、左右両側のスタートコードSRとストップコードSTとの間に、白バーと黒バーとが並ぶデータコードパターンDTを複数段重ねて構成されている。そして、データコードを構成する1コードワードは、PDF417の場合、図5に示すように、8本のバーからなり、それら8本のバーの合計モジュールは17モジュールである。
【0019】
さて、制御回路10の制御の下に、CCDエリアセンサ11がPDF417のバーコードを検出すると(ステップS1)、CCDエリアセンサ11から出力される画像信号が多段階のレベル、例えば256階調の画像データとして画像メモリ6に記憶される(ステップS2)。
【0020】
次に制御回路10は、複数段あるPDF417バーコードのデータコードの段数カウンタnを1にセットし(ステップS3)、第1段目(図8で最上段)のデータコードパターンについて明暗の境界位置を検出し(明暗境界位置検出手段)、その明暗のパターンを取り込み時明暗パターンとして(明暗パターン検出手段)図示いないRAMなどの記憶装置に記憶する(ステップS4)。この取り込み時明暗パターンの一部を図5(a)に例示する。
【0021】
この場合の明と暗の二値の境界位置は次のようにして検出する。即ち、記憶された多段階レベルの画像データが図6(a)に示すようなものであったとする。なお、図6(a)において、プロットした点はCCDエリアセンサの画素が検出した明暗度(デジタル)である。明暗の境界位置を求めるには、左側の画素の明暗レベルから右側の明暗レベルを差し引いて明暗レベル差を求めることを、互いに隣どうしとなっている画素のすべてについて行い、図6(b)に示す明暗レベルの一次差分を求める。次に、図6(b)の一次差分データにプロットされた各点について、左側の点の値から右側の点の値を差し引くことを、互いに隣どうしとなっている各点について行い、図6(c)に示す二次差分を求める。そして、二次差分データにプロットされた各点を包絡線で結んだとき、その包絡線がゼロレベルと交差する点の位置を明(白バー)と暗(黒バー)の境界と定める(図6(d))。
【0022】
このようにして明暗の境界を定めると、画素と画素との間に明暗の境界がある場合であっても、画素と画素の間の途中位置を境界として認識し、実際のバーコードに即した境界として定めることができる。例えば、図7に示すように、画素1および2間の一次差分と画素2および3間の一次差分の二次差分a点が+1、画素2および3間の一次差分と画素3および4間の一次差分との二次差分b点が−4であったとき、明暗の境界は画素2と画素3との間に存在する。そこで、二次差分a点とb点との間の包絡線Sが直線と見なせることから、ゼロクロス点は画素2から画素間の距離Rの1/5の位置にあるとする。このように本実施例の境界検出法によれば、明暗の境界が2つの画素の途中にある場合でも、これを検出できる。
【0023】
以上のようにして明暗の境界位置を検出した後、制御回路10は、その検出した境界位置から第1段目のデータコードパターンを構成する多数の白バーと黒バーの幅を算出する(バー幅検出手段、ステップS5)。次に、制御回路10は、1段目のデータコードパターンの1番目のコードワード、例えば最も左側に位置する1コードワード(図5(b))について、そのコードワードを構成する複数本のバーの幅を加算し、その1コードワードの長さを算出する(コードワード長検出手段、ステップS6)。そして、制御回路10は、1コードワードの長さを1コードワードのモジュール(17)で除して、そのコードワードにおける1モジュールの長さを算出し(モジュール長検出手段、ステップS7)、図5(c)に示すように、各モジュールの中心位置を初期位置として算出する(モジュール位置検出手段、ステップS8)。
【0024】
この後、制御回路10は、明暗の境界位置からその左右両側(コードワードの長さ方向両側)に所定範囲、例えばモジュール幅Mの16分の1ずつ取った範囲を境界エラー範囲(図5(d))として設定し(ステップS9)、図5(e)に示すように、前記初期位置において、中心が境界エラー範囲に位置しているモジュールの数をカウントし、これを境界モジュール数として移動量0(初期位置)と関連付けて図示しないROMなどの記憶装置に記憶する(ステップS11)。
【0025】
次に、制御回路10は、移動回数カウンタmを0にセットし(ステップS12)、次にこのカウンタmに1を加算する(ステップS13)。そして、制御回路10は、各モジュールの中心を初期位置から1モジュールの長さMの1/16だけ左側に移動し(ステップS14)、この移動位置で中心が境界エラー範囲に入ったモジュールの数を境界モジュール数としてカウントし(ステップS15)、この境界モジュール数を移動量(方向も含めて)と関連付けて記憶装置に記憶する(ステップS16)。
【0026】
更に、制御回路10は、各モジュールの中心を初期位置から右側に1モジュールの長さMの1/16だけ移動し(ステップS17)、この移動位置で中心が境界エラー範囲に入ったモジュールの数を境界モジュール数としてカウントし(ステップS18)、この境界モジュール数を移動量(方向も含めて)と関連付けて記憶装置に記憶する(ステップS19)
次に、制御回路10は、mが8であるか否かを判断し(ステップS21)、8未満のときには(ステップS21で「NO」)、次にカウントした境界モジュール数が1以下であったか否かを判断し(ステップS21)、1を越えていた場合にはステップS21で「NO」となって前記ステップS13に戻り、カウンタmに1をプラスしてmを2にセットする。
【0027】
そして、制御回路10は、各モジュールを初期位置から左側および右側にモジュール長さMの2/16だけ移動させ、中心が境界エラー範囲に入ったモジュールの数を移動量と関連つけて記憶するという動作を(境界モジュール数検出手段)、mが8となるまで、即ち初期位置からの左右への移動量をM/16ずつ増加させて夫々の移動量がM/2となるまで実行する。
【0028】
mが8になると、制御回路10は、ステップS20で「YES」と判断し、次に境界モジュール数が所定条件を満たす移動量、この実施例では境界モジュール数が最小である移動量を検出し(ステップS22)、その後、最小境界モジュール数である移動量の数を検出してその数が複数か否かを判断する(ステップS23)。そして、制御回路10は、最小境界モジュール数である移動量が1つしかない場合には、ステップS23で「NO」となって次のステップS25に移行し、また最小境界モジュール数である移動量が複数存在する場合には、ステップS23で「YES」となってステップS24に以降し、ここで当初のモジュールの中心位置に最も近く且つ明暗境界位置から最も遠くなる移動量の方を最小境界モジュール数である移動量に設定してステップS25移行する。
【0029】
そして、制御回路10は、ステップS25で、図5(i)に示すように、最小境界モジュール数であるときの移動量に各モジュールの中心を移動させたとき、それら各モジュールの中心が取り込み時明暗パターンにおいて属する明、暗に設定し、これを正規化明暗パターンとする(正規化パターン作成手段)。図5(i)の例では、同図(j)に示すように、左から5モジュール目まで暗(黒)、次の1モジュールは明(白)、次の2モジュールは暗、次の2モジュールは明、次の2モジュールは暗、次の2モジュールは明、次の2モジュールは暗、最後の1モジュールは明である。そして、制御回路10は、1コードワードこの正規化された明暗パターンであるとして、当該コードワードを解読する(解読手段、ステップS26)。
【0030】
ところで、モジュールの中心をモジュール長さMの1/16ずつ増加させながら左右に移動させて境界モジュール数を検出する動作の実行中に、その境界モジュール数が1以下(所定の中止条件)となる場合がある。この場合には、制御回路10は、ステップS21で「YES」となり、ステップS25に移行する。このことは、mが8にならなくとも(モジュールの中心を初期位置から8M/16まで移動させる前に)、境界モジュール数を検出する動作を中止することを意味する。
【0031】
この後、制御回路10は、1段目のコードワードを全て解読したか否かを判断するステップS27で「NO」となってステップS28に移行して次のコードワードを解読対象に設定し、前記ステップS5に戻り、2番目のコードワードの解読動作に入る。そして、前述したと同様にして2番目のコードワードを解読し、次いで3番目以降のコードワードを順次解読してゆく。
【0032】
そして、1段目のデータコードパターンのコードワードを全て解読すると(ステップS27で「YES」)、制御回路10は、次の最終段のデータコードワードまで解読を終了したか否かを判断するステップS29で「NO」となり、続いてnに1を加算して2段目のデータコードパターンの解読に移行する。そして、全ての段のデータコードパターンの解読動作に入り、全ての段のデータコードワードパターンの解読を終了したところで(ステップS29で「YES」)、PDF417バーコードの解読動作を終了する。
【0033】
このように本実施例によれば、バーコードを1コードワード毎に解読するので、バーコードに対してカメラ部1が傾いたりして、バーコードが遠近差のために部分部分で大きさが異なった場合でも、その大きさの違いの影響を極力排除しながら解読することができる。
【0034】
また、明暗の境界が不鮮明となり勝ちな範囲を境界エラー範囲と定め、コードワードを構成する各モジュールの中心を両側に移動させたとき、中心が境界エラー範囲に入るモジュールの数が最も少ないとき、即ち、境界の位置が不確かであっても、明、暗と定めて間違いのないモジュール数が最も多い場合を正規化された明暗パターンに定めて、これを解読するので、バーコードをより正確に解読することができる。
【0035】
また、本実施例では、最小境界モジュール数である移動量が複数存在する場合には、モジュール中心から最も遠く且つ明暗境界位置から最も遠くなる移動量の方を最小境界モジュール数である移動量に設定して正規化された明暗パターンを作成するので、より正確な明暗パターンを作成することができる。
【0036】
なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限定されるものではなく、以下のような変形或いは拡張が可能である。
請求項1において、(1)ないし(5)の動作の順序は昇順に限られるものではない。
バーコード読取装置にバーコードの種類を判別する機能を持たせても良い。このようにすれば、読み取ろうとするバーコードの種類が予め分かっていなくても解読が可能となり、読み取り可能なバーコードの種類が拡大する。このときのバーコード種別の判別は制御回路10が行うが、その判別法は、スタートコード、或いはストップコードを構成するバー数およびモジュール数は種類毎に異なるので、種類検出手段としての制御回路10はまずA種のバーコードと仮定してバーコードの一方側からA種のバーコードのスタートコードを構成するバー数の明暗パターンがA種のバーコードのスタートコードパターンと一致するかを判別し、一致するならA種のバーコードと判定する。A種のバーコードと判定できなかったら、次にバーコードの画像を左右逆に取り込んだ可能性もあるので、バーコードの一方側からA種のバーコードのエンドコードを構成するバー数の明暗パターンがA種のバーコードのエンドコードの、明暗パターンと一致するかを判別し、一致するならA種のバーコードと判定する。A種のバーコードのエンドコードと判定できなかったら、次にB種のバーコードと仮定して上記と同様の動作を行い、以下、同様な動作を繰り返してバーコードの種類を判別するというものである。 1コードワードを明暗に分ける分け方は、画像データの多段階レベルの明暗度の分布を求めてこれをしきい値として明、暗に分けるようにしても良い。
明暗の境界位置はバーコード全体に対して一括して検出するようにしても良いし、コードワード毎に行うようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すバーコード読取装置の電気的構成図
【図2】バーコードの解読動作の内容を示すフローチャートその1
【図3】同その2
【図4】同その3
【図5】主要ステップの実行内容を示す図
【図6】バーコードの明暗境界位置を求める方法の説明図
【図7】同詳細図
【図8】読み取り対象のバーコードを示す図
【符号の説明】
6は画像メモリ、9は制御回路(明暗検出手段、境界エラー範囲設定手段、モジュール位置検出手段、境界モジュール数検出手段、正規化パターン作成手段)、10はCCDエリアセンサ(画像検出手段)である。
Claims (10)
- 画像検出手段により読み取り対象であるバーコードの画像を取り込み、この画像検出手段から多段階のレベルの信号として出力される画像信号を画像データとして記憶し、この記憶した画像データに基づいてバーコードを解読するバーコード読取方法において、
前記多段階レベルの画像データを明または暗に分けて明暗の境界位置を検出した後、バーコードを構成する複数のコードワードの各々について、以下の(1)ないし(5)の動作を実行して各コードワードを構成するモジュールの明暗を正規化し、この正規化された明暗パターンに対して解読処理を行うことを特徴とするバーコード読取方法。
(1)前記多段階レベルの画像データを明または暗に分けたときの明暗パターンを取り込み時明暗パターンとしたとき、この取り込み時明暗パターンでの1コードワードにおける明暗の境界を中心としたその両側の所定長さ範囲を境界エラー範囲として設定する。
(2)前記取り込み時明暗パターンにおいて、バーコードの種類毎に定められた数のバーによって構成されている1コードワードの長さを算出し、当該1コードワードの長さと1コードワードのモジュール数とから1モジュールの長さを算出する。
(3)前記取り込み時明暗パターンにおいて、1コードワードを1モジュールの長さ毎に区切って各モジュールの中心の位置を初期位置として検出する。
(4)1コードワードを構成する各モジュールの中心を前記初期位置からその両側に各回で移動量が異なるように複数回移動させ、中心が前記境界エラー範囲に位置したモジュールの数を境界モジュール数として移動量が0の前記初期位置を含めて移動量毎にカウントする。
(5)前記境界モジュール数が所定条件を満たしたときの移動量での各モジュールの中心と前記取り込み時明暗パターンとを比較し、各モジュールの明暗を、その中心が位置する取り込み時明暗パターンの明暗と同じに定めて正規化された明暗パターンを作成する。 - 前記(1)ないし(5)の動作は、前記多段階レベルの画像データを明または暗に分けた前記取り込み時明暗パターンに基づいてバーコードの種類を判別した後に実行することを特徴とする請求項1記載のバーコード読取方法。
- 前記取り込み時明暗パターンの明暗の境界は、明暗の変化が最大となる位置としたことを特徴とする請求項1または2記載のバーコード読取方法。
- 1コードワードを構成する各モジュールの中心を前記初期位置から両側に各回で移動量が異なるように複数回移動させ、中心が前記境界エラー範囲に位置したモジュールの数を境界モジュール数として初期位置を含めて移動量毎にカウントする前記(3)の動作は、境界モジュール数が所定の中止条件を満たした時点で中止することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のバーコード読取方法。
- 前記境界モジュール数が所定条件を満たす移動量が複数あったとき、移動量の小さい方を採用して前記(5)の動作を行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のバーコード読取方法。
- 画像検出手段により読み取り対象であるバーコードの画像を取り込み、この画像検出手段から多段階のレベルの信号として出力される画像信号を画像データとして記憶し、この記憶した画像データに基づいてバーコードを解読するバーコード読取装置において、
前記多段階レベルの画像データを明または暗に分けて明暗の境界位置を検出する明暗検出手段と、
前記多段階レベルの画像データを明または暗に分けたときの明暗パターンを取り込み時明暗パターンとしたとき、この取り込み時明暗パターンでの1コードワードにおける明暗の境界を中心としたその両側の所定長さ範囲を境界エラー範囲として設定する境界エラー範囲設定手段と、
前記取り込み時明暗パターンにおいて、バーコードの種類毎に定められた数の明暗バーによって構成されている1コードワードの長さを算出して当該1コードワードの長さと1コードワードのモジュール数とから1モジュールの長さを算出するモジュール長算出手段と、
前記取り込み時明暗パターンにおいて、1コードワードを1モジュールの長さ毎に区切って各モジュールの中心の位置を初期位置として検出するモジュール位置検出手段と、
1コードワードを構成する各モジュールの中心を前記初期位置からその両側に各回で移動量が異なるように複数回移動させ、中心が前記境界エラー範囲に位置したモジュールの数を境界モジュール数として移動量が0の前記初期位置を含めて移動量毎にカウントする境界モジュール数検出手段と、
前記境界モジュール数が所定条件を満たした移動量での各モジュールの中心と前記取り込み時明暗パターンとを比較し、各モジュールの明暗を、その中心が位置する取り込み時明暗パターンの明暗と同じに定めて正規化された明暗パターンを作成する正規化明暗パターン作成手段とを具備し、
前記正規化された明暗パターンについて解読処理を行うようにしたことを特徴とするバーコード読取装置。 - 前記取り込み時明暗パターンに基づいてバーコードの種類を判別する種類判別手段が設けられていることを特徴とする請求項6記載のバーコード読取装置。
- 前記明暗検出手段は、前記取り込み時明暗パターンの明暗の境界を、明暗の変化が最大となる位置に定めることを特徴とする請求項6または7記載のバーコード読取装置。
- 前記モジュール位置検出手段は、境界モジュール数が所定の中止条件を満たした時点で、境界モジュール数を移動量毎にカウントする動作を中止することを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載のバーコード読取装置。
- 前期正規化明暗パターン作成手段は、前記境界モジュール数が所定条件を満たす移動量が複数あったとき、移動量の小さい方を採用して前記正規化された明暗パターンを作成することを特徴とする請求項6ないし9のいずれかに記載のバーコード読取装置。
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