JP2004094279A - 液晶パネル用基板、液晶パネル、電子機器及び投射型表示装置 - Google Patents

液晶パネル用基板、液晶パネル、電子機器及び投射型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 液晶パネル用基板上の端部を補強して、端部からの水等の進入を防ぎ、耐久性並びに歩留まりを向上させる。
【解決手段】 半導体基板上に画素電極をなす反射電極がマトリックス状に形成されるとともに各反射電極に対応して各々にトランジスタが形成された液晶パネル用基板上において、周辺回路部を覆う遮光膜と、前記遮光膜を前記周辺回路部から絶縁する層間絶縁膜と、前記遮光膜を前記層間絶縁膜を貫くコンタクトホールを介して所定の電位側に接続する配線層と、少なくとも前記コンタクトホール及び前記遮光膜の端部及び前記層間絶縁膜の端部を覆うように形成される窒化シリコン膜とを備える。
【選択図】  図4

 

Description

 本発明は、液晶パネルさらには反射型液晶パネルに関し、特に半導体基板上に形成された絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(以下、MOSFETという)によって画素電極をスイッチングするアクティブマトリックス型液晶パネルに利用して好適な技術に関する。
  従来、投射型表示装置のライトバルブに用いられる反射型アクティブマトリックス液晶パネルとしては、ガラス基板上にアモルファスシリコンを用いたTFTアレーを形成した構造の液晶パネルが実用化されている。
  上記TFTを用いたアクティブマトリックス液晶パネルはデバイスサイズが比較的大きいため、例えばこれをライトバルブとして組み込んだビデオプロジェクタのような投射型表示装置にあっては、装置全体が大型化してしまうという不具合がある。また、透過型液晶パネルの場合は、各画素に設けられたTFTの領域が光を透過させる画素の透過領域とならないため、パネルの解像度がXGA,EWSと上がるにつれ、開口率が小さくなるという致命的な欠陥を有している。
 そこで、透過型アクティブマトリックス液晶パネルに比べてサイズが小さい液晶パネルとして、半導体基板上に形成されたMOSFETアレーで反射電極となる画素電極をスイッチングするようにした反射型アクティブマトリックス液晶パネルがある。
 しかしながら半導体を基板とする液晶パネルにおいては、デバイスサイズの縮小に応じて各画素のサイズも小さくなるため、画素電極のみでは液晶の駆動に必要な電圧を保持するのに充分な容量(100fF程度が必要)が得られないという欠点がある。そこで、本発明者は、ゲート絶縁膜を誘電体とする保持容量を各画素に作り込む方法を検討した。
 しかし、保持容量の一方の端子は定電位に固定されることが望ましいが、そのような定電位を各保持容量に供給するための配線のレイアウトおよびコンタクトホールの形成位置の確保が極めて困難であることを見い出した。即ち、各画素ごとに保持容量の一方の端子に定電位を与えるコンタクトホールを設けると、その分保持容量を構成する電極が小さくなってしまい、容量値も低下してしまうという不都合がある。
 また、半導体を基板とする反射型液晶パネルにおいては、画素スイッチング用MOSFETがいわゆるウェル領域に形成されることとなるが、反射型液晶パネルはチップサイズが20mm□前後と大きいため、ウェル領域の電位が安定していないと、画素中央付近のMOSFETの動作が安定しないおそれがあることが明らかになった。この場合、ウェルの電位を、複数のマトリックス状に配置される画素領域の外側で所定の電圧に固定する方法も考えられるが、画素領域の中央の画素のMOSFETまでは比較的距離が遠くなるため、中央ではウェル電位が変動し易く基板効果によってしきい値電圧が変動するという問題点がある。
 この発明の目的は、半導体を基板とする反射型液晶パネルにおいて、小さな面積でも充分な保持容量が得られ、これによって素子の縮小化が可能となるとともに、画素毎に保持容量の一方の端子に定電位を供給する配線のレイアウトが不要となるような保持容量の構成技術を提供することにある。
 この発明の他の目的は、半導体を基板とする反射型液晶パネルにおいて、画素領域の中央のFETのウェル電位を、定電位を供給するための配線を設けることなく安定させ、FETの特性の変動を防止できるような技術を提供することにある。
 この発明の他の目的は、プロセスの工程数を増加させることなく必要な保持容量が得られるようにした技術を提供することにある。
 〈液晶パネル用基板1〉
 本発明の液晶パネル用基板は、半導体基板上に画素電極をなす反射電極がマトリックス状に形成されるとともに各反射電極に対応して各々にトランジスタが形成され、周辺回路部から前記トランジスタを介して前記反射電極に電圧が印加されるように構成された液晶パネル用基板上において、前記周辺回路部を覆う遮光膜と、前記遮光膜を前記周辺回路部から絶縁する層間絶縁膜と、前記遮光膜を前記層間絶縁膜を貫くコンタクトホールを介して所定の電位側に接続する配線層と、少なくとも前記コンタクトホール及び前記遮光膜の端部及び前記層間絶縁膜の端部を覆うように形成される窒化シリコン膜とを備えることを特徴とする。
 かかる構成によれば、端部から水等が進入しにくくなって耐久性が向上するとともに、端部が補強されるため歩留まりが向上する。
〈液晶パネル用基板2〉 
また本発明の液晶パネル用基板は、酸化シリコン膜と窒化シリコン膜の2層膜が、少なくとも前記コンタクトホール及び前記遮光膜の端部及び前記層間絶縁膜の端部を覆うように形成されることを特徴とする。
これによって同様に端部から水等が進入しにくくなって耐久性が向上するとともに、端部が補強されるため歩留まりが向上する。
〈液晶パネル用基板3〉 
また本発明の液晶パネル用基板は、前記窒化シリコン膜は、画素電極をなす反射電極上を除く領域に形成されることを特徴とする。
 かかる構成によれば、画素電極をなす反射電極上の保護膜を酸化シリコン膜単層にできるため、反射率の低下や反射率が波長により異なる波長依存性を低減することができる。
〈液晶パネル〉
 本発明に係る液晶パネルは、前記液晶パネル用基板と、対向電極を有する入射側の透明基板と、前記液晶パネル用基板と前記透明基板とを適当な間隔をおいて配置し接着固定するシール材と、前記液晶パネル用基板と前記透明基板との間隙内に封入される液晶と、前記シール材と前記液晶パネル用基板との間に配置され、前記シール材との接着面が平坦化された前記窒化シリコン膜と、を備えることを特徴とする液晶パネル。かかる構成によれば、層間絶縁膜やメタル層等の有無による厚みのばらつきに関わらず、上記間隙を一定にすることが可能となる。
〈電子機器〉
 本発明に係る電子機器は、前記液晶パネルを表示部として備えていることを特
徴とする。
〈投射型表示装置〉
 本発明に係る投射型表示装置は、光源と、前記光源からの光を変調して反射す
る前記液晶パネルと、該液晶パネルにより変調された光を集光し投射する投射レ
ンズとを備えていることを特徴とする投射型表示装置。
 以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
 図1および図3は、本発明を適用した反射型液晶パネルの反射電極側基板の第1の実施例を示す。なお、図1および図3にはマトリックス状に配置されている画素のうち一画素部分の断面図と平面レイアウトを示す。図1(a)は図3におけるI−I線に沿った断面を示す。図1(b)は同じく図3におけるII−II線に沿った断面を示す。
 図1において、1は単結晶シリコンのようなP型半導体基板(N型半導体基板(N--)でもよい)、2はこの半導体基板1の表面に形成されたP型ウェル領域、3は半導体基板1の表面に形成された素子分離用のフィールド酸化膜(いわゆるLOCOS)である。上記ウェル領域2は、特に限定されないが、例えば768×1024のようなマトリックス状に画素が配置されてなる画素領域の共通ウェル領域として形成され、図5に示されているようなデータ線駆動回路21やゲート線駆動回路22、入力回路23、タイミング制御回路24等の周辺回路を構成する素子が形成される部分のウェル領域とは分離して形成されている。上記フィールド酸化膜3は選択熱酸化によって5000〜7000オングストロームのような厚さに形成される。
 上記フィールド酸化膜3には一画素ごとに2つの開口部が形成され、一方の開口部の内側中央にゲート酸化膜(絶縁膜)4bを介してポリシリコンあるいはメタルシリサイド等からなるゲート電極4aが形成され、このゲート電極4aの両側の基板表面には高不純物濃度のN型不純物導入層(以下、ドーピング層という)からなるソース、ドレイン領域5a,5bが形成され、MOSFETが構成されている。ゲート電極4aは走査線方向(画素行方向)に延在されて、ゲート線4を構成する。
 また、上記フィールド酸化膜3に形成された他方の開口部の内側の基板表面にはP型ドーピング領域8が形成されているとともに、このP型ドーピング領域8の表面には絶縁膜9bを介してポリシリコンあるいはメタルシリサイド等からなる電極9aが形成され、この電極9aと上記P型ドーピング領域8との間に絶縁膜容量が構成されている。上記電極9aは前記MOSFETのゲート電極4aとなるポリシリコンあるいはメタルシリサイド層と同一工程にて、また電極9aの下の絶縁膜9bはゲート絶縁膜4bとなる絶縁膜と同一工程にてそれぞれ形成することができる。
 上記絶縁膜4b,9bは熱酸化によって上記開口部の内側半導体基板表面に400〜800オングストロームのような厚さに形成される。上記電極4a,9aは、ポリシリコン層を1000〜2000オングストロームのような厚さに形成しその上にMoあるいはWのような高融点金属のシリサイド層を1000〜3000オングストロームのような厚さに形成した構造とされている。ソース、ドレイン領域5a,5bは、上記ゲート電極4aをマスクとしてその両側の基板表面にN型不純物をイオン打ち込みで注入することで自己整合的に形成される。
 また、上記P型ドーピング領域8は、例えば、専用のイオン打込みと熱処理によるドーピング処理で形成され、ゲート電極を形成する前にイオン注入法で形成するとよい。つまり、絶縁膜9b形成後にウェルと同極性の不純物を注入し、ウェルの表面はウェルよりも高不純物濃度として低抵抗化して形成する。上記ウェル領域2の好ましい不純物濃度は1×1017/cm3 以下で、1×1016〜5×1016/cm3 程度が望ましい。ソース、ドレイン領域5a,5bの好ましい表面不純物濃度は1×1020〜3×1020/cm3 、P型ドーピング領域8の好ましい表面不純物濃度は1×1018〜5×1019/cm3 であるが、保持容量を構成する絶縁膜の信頼性及び耐圧の観点から1×1018〜1×1019/cm3 が特に好ましい。
 上記電極4aおよび9aからフィールド酸化膜3上にかけては第1の層間絶縁膜6が形成され、この絶縁膜6上にはアルミニウムを主体とするメタル層からなるデータ線7(図3参照)およびこのデータ線から突出するように形成されたソース電極7aおよび補助結合配線10が設けられており、ソース電極7aは絶縁膜6に形成されたコンタクトホール6aにてソース領域5aに、また補助結合配線10の一端は絶縁膜6に形成されたコンタクトホール6bにてドレイン領域5bに電気的に接続されている。
 上記絶縁膜6は、例えばHTO膜(高温CVD法により形成される酸化シリコン膜)を1000オングストローム程度堆積した上に、BPSG膜(ボロンおよびリンを含むシリケートガラス膜)を8000〜10000オングストロームのような厚さに堆積して形成される。ソース電極7aおよび補助結合配線10を構成するメタル層は、例えば下層からTi/TiN/Al/TiNの4層構造とされる。各層は、下層のTiが100〜600オングストローム、TiNが1000オングストローム程度、Alが4000〜10000オングストローム、上層のTiNが300〜600オングストロームのような厚さとされる。
 上記ソース電極7aおよび補助結合配線10から層間絶縁膜6上にかけては第2の層間絶縁膜11が形成され、この第2層間絶縁膜11上にはアルミニウムを主体とする二層目のメタル層12からなる遮光膜が形成されている。この遮光膜を構成する二層目のメタル層12は、後述するように画素領域の周囲に形成される駆動回路等の周辺回路において素子間の接続用配線を構成するメタル層として形成されるものである。従って、この遮光膜(12)のみを形成するために工程を追加する必要がなく、プロセスが簡略化される。また、上記遮光膜(12)は、上記補助結合配線10に対応する位置に、後述の画素電極とMOSFETを電気的に接続するための柱状の接続プラグ15を貫通させるための開口部12aが形成され、それ以外は画素領域全面を覆うように形成される。すなわち、図3に示されている平面図においては、符号12aが付されている矩形状の枠が上記開口部を表しており、この開口部12aの外側がすべて遮光膜(12)となっている。これによって、図1の上方から入射する光をほぼ完全に遮断して画素スイッチング用MOSFETのチャネル領域およびウェル領域を光が通過してリーク電流が流れるのを防止することができる。
 上記第2層間絶縁膜11は、例えばTEOS(テトラエチルオルソシリケート)を材料としプラズマCVD法により形成される酸化シリコン膜(以下、TEOS膜と称する)を3000〜6000オングストローム程度堆積した上に、SOG膜(スピン・オン・ガラス膜)を堆積し、それをエッチバックで削ってからさらにその上に第2のTEOS膜を2000〜5000オングストローム程度の厚さに堆積して形成される。遮光膜を構成する二層目のメタル層12は、上記一層目のメタル層(7)と同じものでよく、例えば下層からTi/TiN/Al/TiNの4層構造とされる。各層は、最下層のTiが100〜600オングストローム、その上のTiNが1000オングストローム程度、Alが4000〜10000オングストローム、最上層のTiNが300〜600オングストロームのような厚さとされる。
 この実施例においては、上記遮光膜(12)の上に第3層間絶縁膜13が形成され、この第3層間絶縁膜13の上に図3に示されているように、ほぼ1画素に対応した矩形状の反射電極としての画素電極14が形成されている。そして、上記遮光膜(12)に設けられた開口部12aに対応してその内側に位置するように、上記第3層間絶縁膜13および第2層間絶縁膜11を貫通するコンタクトホール16が設けられており、このコンタクトホール16内に上記補助結合配線10と上記画素電極14とを電気的に接続するタングステン等の高融点金属からなる柱状の接続プラグ15が充填されている。さらに、上記画素電極14の上には、パシベーション膜17が全面的に形成されている。
 上記画素電極14は、特に限定されないが、接続プラグ15を構成するタングステン等をCVD法により被着した後、タングステンと第3層間絶縁膜13をCMP(化学的機械研磨)法で削って平坦化してから、例えば低温スパッタ法によりアルミニウム層を300〜5000オングストロームのような厚さに形成し、パターニングにより一辺が15〜20μm程度の正方形のような形状とされる。
なお、上記接続プラグ15の形成方法としては、CMP法で第3層間絶縁膜を平坦化してから、コンタクトホールを開口し、その中にタングステンを被着して形成する方法もある。上記パシベーション膜17としては、画素領域部においては500〜2000オングストロームのような厚さの酸化シリコン膜が用いられ、周辺回路部およびシール部、スクライブ部には2000〜10000オングストロームのような厚さの窒化シリコン膜が用いられる。
 また、画素領域部を覆うパシベーション膜17として酸化シリコン膜を使用することにより、膜厚のばらつきによって反射率が大きく変化したり、光の波長によって反射率が大きく変動する現象を抑えることができる。さらに、周辺回路部特に液晶が封入された領域よりも外側(シール部材よりも外側)を覆うパシベーション膜17として酸化シリコン膜に比べて保護膜として優れた窒化シリコン膜を使用あるいは酸化シリコン膜の上に窒化シリコン膜を形成した二層構造の保護膜とすることにより信頼性を更に向上させることができる。なお、パシベーション膜17上には、液晶パネルを構成する際に配向膜が全面に形成され、ラビング処理される。
 図3は図1に示されている反射側の液晶パネル基板の平面レイアウトである。
同図に示されているように、この実施例では、データ線7とゲート線4とが互いに交差するように形成され、図3のハッチングHで示す箇所のゲート線4の下に画素スイッチング用MOSFETのチャネル領域が設けられ、ゲート線4がゲート電極4aを兼ねるように構成されているとともに、上記チャネル領域5cの両側(図3では上下)にソース、ドレイン領域5a、5bが形成されている。また、データ線に接続されるソース電極7aは、図3の縦方向に沿って延設されたデータ線7から突出するように形成されて、コンタクトホールを介してMOSFETのソース領域5aに接続されている。
 また、保持容量の一方の端子を構成するP型ドーピング領域8はゲート線4と平行な方向に隣接する画素のP型ドーピング領域と連続するように形成されている。そして、画素領域の外側に配設された電源ライン70にコンタクトホール71にて接続され、0Vのような所定の電圧Vssが印加されるように構成されている。これによって、保持容量の一方の電極の電位を安定させ、画素電極の所望しない電位の変動を防止することができる。また、MOSFETの近傍にP型ドーピング領域8を設け、Pウェルの電位も同時に固定しているため、MOSFETの基板電位を安定させバックゲート効果によるしきい値電圧の変動を防ぐことができる。
 図示しないが、上記電源ライン70は、画素領域の外側に設けられる周辺回路のP型ウェル領域にウェル電位として所定の電圧Vssを供給するラインとしても使用されている。上記電源ライン70は上記データ線7と同一の一層目のメタル層によって構成されている。画素電極14は各々矩形状をなし、隣接する画素電極14とは例えば1μmのような間隔をおいて互い近接して設けられており、画素電極間のすき間から漏れる光の量を極力減らすように構成されている。また、図では、画素電極の中心とコンタクトホール16の中心とがずれているが、両者の中心をほぼ一致させる又は重ねる方が、隣接する画素電極の隙間から入った光がコンタクトホールに到達するまでの距離が画素電極端部からほぼ均一になり、光漏れの量を減らす上では好ましい。
 なお、上記実施例では、画素スイッチング用MOSFETをNチャネル型とし、保持容量の一方の電極となる半導体領域(8)をP型ドーピング層とした場合について説明したが、ウェル領域をN型とし、画素スイッチング用MOSFETをPチャネル型とし、保持容量の一方の電極となる半導体領域をN型ドーピング層とすることも可能である。その場合、保持容量の一方の電極となるN型ドーピング層には、N型ウェル領域に印加されるのと同様な定電位を印加するように構成するのが望ましい。
 さらに、画素スイッチング用のMOSFETのゲート電極4aには、15Vのような大きな電圧が印加されるのに対し、周辺回路は5Vのような小さな電圧で駆動されるため、周辺回路を構成するFETのゲート絶縁膜を画素スイッチング用FETのゲート絶縁膜よりも薄く形成してFETの特性を向上させ周辺回路の動作速度を高めるという技術が考えられる。このような技術を適用した場合、ゲート絶縁膜の耐圧から、周辺回路を構成するFETのゲート絶縁膜の厚みを画素スイッチング用FETのゲート絶縁膜の厚みの約3分の1〜5分の1(例えば80〜200オングストローム)にすることができる。
 ところで、第1の実施例においては、保持容量の電極間に印加される電圧は、図7に示すように、データ線に印加される画像信号電圧Vdと画像信号の中心電位Vcとの差の約5V(図6の液晶パネルの対向基板35に設けられる対向電極33に印加されるLCコモン電位LC−COMはVcよりΔVだけシフトされているが、実際に画素電極に印加される電圧もΔVシフトしたVd−ΔVとなる)にすぎない。そこで、第1の実施例においては、保持容量の一方の電極9aを構成するポリシリコンあるいはメタルシリサイド層直下の絶縁膜9bを、画素スイッチング用FETのゲート絶縁膜でなく周辺回路を構成するFETのゲート絶縁膜と同時に形成することで、上記実施例に比べて保持容量の絶縁膜厚を3分の1〜5分の1にすることができ、これによって容量値を3〜5倍にすることもできる。この場合、保持容量の一方の端子を構成するドーピング領域8は、ウェルと逆極性(P型ウェルの場合はN型)にし、画素領域の周辺部でVcもしくはLC−COM近傍の電位に接続し、ウェル電位(例えばP型ウェルはVss)とは異なる電位にする必要がある。なお、図7において、VG はゲート線4に印加される電圧であり、期間tH1は画素のMOSFETを導通させる選択期間(走査期間)であって、その以外の期間は画素のMOSFETを非導通とする非選択期間である。
 また、上記保持容量の一方の電極9aを、画素スイッチング用FETのゲート電極を構成するポリシリコンあるいはメタルシリサイド層でなく、周辺回路を構成するMOSFETのゲート電極を構成するポリシリコンあるいはメタルシリサイド層で構成するようにしても良い。
 図1(b)は本発明の一実施例の画素領域の周辺部の断面(図3II-II)を示 す。画素領域の走査方向(画素行方向)に伸びたドーピング領域8を所定の電位(Vss)に接続する構成を示している。80は周辺回路のMOSFETのソース・ドレイン領域と同一工程で形成したP型コンタクト領域であり、ゲート電極形成前に形成したドーピング領域8に対して、ゲート電極形成後に同極性の不純物をイオン注入して形成される。コンタクト領域80は、コンタクトホール71を介して配線70に接続され、定電圧Vssが印加される。なお、このコンタクト領域80上も三層目のメタル層からなる遮光膜14'によって遮光される。なお、画素領域からその外側の周辺領域へ至る領域においては、二層目メタル層12'は、遮光膜や周辺回路素子間を接続する配線層として機能する。
 図2は、画素領域の外側に駆動回路等の周辺回路を構成するCMOS回路素子の実施例の断面図を示す。なお、図2において図1と同一符号が付されている箇所は、同一工程で形成されるメタル層、絶縁膜および半導体領域を示す。
 図2において、4a,4a'は周辺回路(CMOS回路)を構成するNチャネルMOSFET,PチャネルMOSFETのゲート電極、5a(5b),5a'(5b')はそのソース(ドレイン)領域となるN型ドーピング領域,P型ドーピング領域、5c,5c'はそれぞれチャネル領域である。図1の保持容量の一方の電極を構成するP型ドーピング領域8に対して定電位を供給するコンタクト領域80は、上記PチャネルMOSFETのソース(ドレイン)領域となるP型ドーピング領域5a'(5b')と同一工程で形成される。27a,27cは一層目のメタル層で構成され電源電圧(0V,5V又は15V)に接続されたソース、27bは一層目のメタル層で構成されたドレイン電極である。32aは二層目のメタル層からなる配線層であり、周辺回路を構成する素子間を接続する配線として使用される。32bも二層目のメタル層からなる電源配線層であるが、遮光膜としても機能している。遮光膜32bは、VcやLC−COMあるいは電源電圧0V等の一定電位のいずれに接続されてもよく、あるいは不定の電位であっても良い。14'は三層目のメタル層であり、周辺回路部ではこの三層目のメタル層が遮光膜として用いられており、周辺回路を構成する半導体領域に光が通過してキャリアが発生し、半導体領域での電位が不安定になるのを防止する。つまり、周辺回路でも二層目と三層目のメタル層によって遮光がなされる。
 前述したように、周辺回路部のパシベーション膜17は、画素領域のパシベーション膜を構成する酸化シリコン膜よりも保護膜として優れた窒化シリコン膜あるいは酸化シリコン膜の上に窒化シリコン膜を形成した二層構造の保護膜としてもよい。また、特に制限されないが、この実施例の周辺回路を構成するMOSFETのソース・ドレイン領域は自己整合技術で形成しても良い。さらに、いずれのMOSFETのソース・ドレイン領域もLDD(ライトリー・ドープト・ドレイン)構造あるいはDDD(ダブル・ドープト・ドレイン)構造とするようにしても良い。なお、画素スイッチング用FETは大きな電圧で駆動されること、リーク電流を防止しなければならないことを考慮して、オフセット(ゲート電極とソース・ドレイン領域間に距離を持たせた構造)とするとよい。
 図4は、反射電極側基板の端部の構造として好適な実施例を示す。図4において図1,図2と同一符号が付されている箇所は、同一工程で形成される層および半導体領域を示す。
 図4に示されているように、層間絶縁膜とメタル層の積層体の端部およびその側壁は、画素領域および周辺回路を覆う酸化シリコン膜からなるパシベーション膜17の上に窒化シリコン膜18を形成した積層保護構造とされている。これによって端部から水等が進入しにくくなって耐久性が向上するとともに、端部が補強されるため歩留まりが向上する。また、この実施例では液晶を封止するためのシール材36を完全に平坦化された上記積層保護構造部の上に設けている。これによって、層間絶縁膜やメタル層の有無による厚みのばらつきに関わらず、対向基板との間隔を一定にすることが可能となる。また、上記構造によれば、画素電極をなす反射電極上の保護膜を酸化シリコン膜単層にできるため、反射率の低下や反射率が波長により異なる波長依存性を低減することができる。
 図4に示されているように、この実施例では、三層目のメタル層14'は、周辺回路領域の遮光膜となるものであり、二層目および一層目のメタル層12',7'を介して半導体基板1の表面に形成された配線層19に接続され、この配線層19を介して図示しないパッドに接続され、所定の電圧あるいは信号が印加されるように構成されている。但し、配線層19の抵抗値が問題になる場合は、一層目又は二層目のメタル層12'、7'を直接パッドに接続する構成にすればよい。
 図5は上記実施例を適用した液晶パネル用基板(反射電極側基板)の全体の平面レイアウト構成を示す。
 図5に示されているように、この実施例においては、基板の周縁部に設けられている周辺回路に光が入射するのを防止する遮光膜25が設けられている。周辺回路は、上記画素電極がマトリックス状に配置された画素領域20の周辺に設けられ、上記データ線7に画像データに応じた画像信号を供給するデータ線駆動回路21やゲート線4を順番に走査するゲート線駆動回路22、パッド領域26を介して外部から入力される画像データを取り込む入力回路23、これらの回路を制御するタイミング制御回路24等の回路であり、これらの回路は画素電極スイッチング用MOSFETと同一工程で形成されるMOSFETを能動素子もしくはスイッチング素子とし、これに抵抗や容量などの負荷素子を組み合わせることで構成される。
 この実施例においては、上記遮光膜25は、図1に示されている画素電極14と同一工程で形成される三層目のメタル層としてのアルミニウム層で構成され、電源電圧や画像信号の中心電位あるいはLCコモン電位等の所定電位が印加されるように構成されている。遮光膜25に所定の電位を印加することでフローティングや他の電位である場合に比べて反射を少なくすることができる。26は電源電圧を供給するために使用されるパッドもしくは端子が形成されたパッド領域である。
 図6は上記液晶パネル基板31を適用した反射型液晶パネルの断面構成を示す。図6に示すように、上記液晶パネル基板31は、その裏面にガラスもしくはセラミック等からなる支持基板32が接着剤により接着されている。これとともに、その表面側には、LCコモン電位が印加される透明導電膜(ITO)からなる対向電極(共通電極ともいう)33を有する入射側のガラス基板35が適当な間隔をおいて配置され、周囲をシール材36で封止された間隙内に周知のTN(Twisted Nematic)型液 晶またはまたは電圧無印加状態で液晶分子がほぼ垂直配向されたSH(Super Homeotropic )型液晶37などが充填されて液晶パネル30として構成されている。なお、外部から信号を入力したり、パッド領域26は上記シール材36の外側に来るようにシール材を設ける位置が設定されている。
 周辺回路上の遮光膜25は、液晶37を介在して対向電極33と対向されるように構成されている。そして、遮光膜25にLCコモン電位を印加すれば、対向電極33にはLCコモン電位が印加されるので、その間に介在する液晶には直流電圧が印加されなくなる。よってTN型液晶であれば常に液晶分子がほぼ90°ねじれたままとなり、SH型液晶であれば常に垂直配向された状態に液晶分子が保たれる。
 この実施例においては、半導体基板からなる上記液晶パネル基板31は、その裏面にガラスもしくはセラミック等からなる支持基板32が接着剤により接合されているため、その強度が著しく高められる。その結果、液晶パネル基板31に支持基板32を接合させてから対向基板との貼り合わせを行なうようにすると、パネル全体にわたって液晶層のギャップが均一になるという利点がある。
 図8は、本発明の液晶パネルを用いた電子機器の一例であり、本発明の反射型液晶パネルをライトバルブとして用いたプロジェクタ(投射型表示装置)の要部を平面的に見た概略構成図である。この図8は、光学要素130の中心を通るXZ平面における断面図である。本例のプロジェクタは、システム光軸Lに沿って配置した光源部110、インテグレータレンズ120、偏光変換素子130から概略構成される偏光照明装置100、偏光照明装置100から出射されたS偏光光束をS偏光光束反射面201により反射させる偏光ビームスプリッタ200、偏光ビームスプリッタ200のS偏光反射面201から反射された光のうち、青色光(B)の成分を分離するダイクロイックミラー412、分離された青色光(B)を青色光を変調する反射型液晶ライトバルブ300B、青色光が分離された後の光束のうち赤色光(R)の成分を反射させて分離するダイクロイックミラー413、分離された赤色光(R)を変調する反射型液晶ライトバルブ300R、ダイクロイックミラー413を透過する残りの緑色光(G)を変調する反射型液晶ライトバルブ300G、3つの反射型液晶ライトバルブ300R、300G、300Bにて変調された光をダイクロイックミラー412,413,偏光ビームスプリッタ200にて合成し、この合成光をスクリーン600に投射する投射レンズからなる投射光学系500から構成されている。上記3つの反射型液晶ライトバルブ300R、300G、300Bには、それぞれ前述の液晶パネルが用いられている。
 光源部110から出射されたランダムな偏光光束は、インテグレータレンズ120により複数の中間光束に分割された後、第2のインテグレータレンズを光入射側に有する偏光変換素子130により偏光方向がほぼ揃った一種類の偏光光束(S偏光光束)に変換されてから偏光ビームスプリッタ200に至るようになっている。偏光変換素子130から出射されたS偏光光束は、偏光ビームスプリッタ200のS偏光光束反射面201によって反射され、反射された光束のうち、青色光(B)の光束がダイクロイックミラー412の青色光反射層にて反射され、反射型液晶ライトバルブ300Bによって変調される。また、ダイクロイックミラー411の青色光反射層を透過した光束のうち、赤色光(R)の光束はダイクロイックミラー413の赤色光反射層にて反射され、反射型液晶ライトバルブ300Rによって変調される。
 一方、ダイクロイックミラー413の赤色光反射層を透過した緑色光(G)の光束は反射型液晶ライトバルブ300Gによって変調される。このようにして、それぞれの反射型液晶ライトバルブ300R、300G、300Bによって変調反射型液晶ライトバルブ300R、300G、300Bとなる反射型液晶パネルは、TN型液晶(液晶分子の長軸が電圧無印加時にパネル基板に略並行に配向された液晶)またはSH型液晶(液晶分子の長軸が電圧無印加時にパネル基板に略垂直に配向された液晶)を採用している。
 TN型液晶を採用した場合には、画素の反射電極と、対向する基板の共通電極との間に挟持された液晶層への印加電圧が液晶のしきい値電圧以下の画素(OFF画素)では、入射した色光は液晶層により楕円偏光され、反射電極により反射され、液晶層を介して、入射した色光の偏光軸とほぼ90度ずれた偏光軸成分の多い楕円偏光に近い状態の光として反射・出射される。一方、液晶層に電圧印加された画素(ON画素)では、入射した色光のまま反射電極に至り、反射されて、入射時と同一の偏光軸のまま反射・出射される。反射電極に印加された電圧に応じてTN型液晶の液晶分子の配列角度が変化するので、入射光に対する反射光の偏光軸の角度は、画素のトランジスタを介して反射電極に印加する電圧に応じて可変される。
 また、SH型液晶を採用した場合には、液晶層の印加電圧が液晶のしきい値電圧以下の画素(OFF画素)では、入射した色光のまま反射電極に至り、反射されて、入射時と同一偏光軸のまま反射・出射される。一方、液晶層に電圧印加された画素(ON画素)では、入射した色光は液晶層にて楕円偏光され、反射電極により反射され、液晶層を介して、入射光の偏光軸に対して偏光軸がほぼ90度ずれた偏光軸成分の多い楕円偏光として反射・出射する。TN型液晶の場合と同様に、反射電極に印加された電圧に応じてTN型液晶の液晶分子の配列角度が変化するので、入射光に対する反射光の偏光軸の角度は、画素のトランジスタを介して反射電極に印加する電圧に応じて可変される。
 これらの液晶パネルの画素から反射された色光のうち、S偏光成分はS偏光を反射する偏光ビームスプリッタ200を透過せず、一方、P偏光成分は透過する。この偏光ビームスプリッタ200を透過した光により画像が形成される。従って、投射される画像は、TN型液晶を液晶パネルに用いた場合はOFF画素の反射光が投射光学系500に至りON画素の反射光はレンズに至らないのでノーマリーホワイト表示となり、SH液晶を用いた場合はOFF画素の反射光は投射光学系に至らずON画素の反射光が投射光学系500に至るのでノーマリーブラック表示となる。
 反射型液晶パネルは、ガラス基板にTFTアレーを形成したアクティブマトリクス型液晶パネルに比べ、半導体技術を利用して画素が形成されるので画素数をより多く形成でき、且つパネルサイズも小さくできるので、高精細な画像を投射できると共に、プロジェクタを小型化できる。
 図6にて説明したように、液晶パネルの周辺回路部は遮光膜で覆われ、対向基板の対向する位置に形成される共通電極と共に同じ電位(例えばLCコモン電位。但し、LCコモン電位としない場合には画素部の共通電極と異なる電位となるので、この場合画素部の共通電極とは分離された周辺対向電極となる。)が印加されるので、両者間に介在する液晶にはほぼ0Vが印加され、液晶はOFF状態と同じになる。従って、TN型液晶の液晶パネルでは、ノーマリホワイト表示に合わせて画像領域の周辺が全て白表示にでき、SH型液晶の液晶パネルでは、ノーマリブラック表示に合わせて画像領域の周辺が全て黒表示にできる。
 上記実施例に従うと、反射型液晶パネル300R、300G、300Bの各画素電極に印加された電圧が充分に保持されるとともに、画素電極の反射率が非常に高いため鮮明な映像が得られる。
 図9は、それぞれ本発明の反射型液晶パネルを使った電子機器の例を示す外観図である。なお、これらの電子機器では、偏光ビームスプリッタと共に用いられるライトバルブとしてではなく、直視型の反射型液晶パネルとして使用されるため、反射電極は完全な鏡面である必要はなく、視野角を広げるためには、むしろ適当な凸凹を付けた方が望ましいが、それ以外の構成要件は、ライトバルブの場合と基本的に同じである。
 図9(a)は携帯電話を示す斜視図である。1000は携帯電話本体を示し、そのうちの1001は本発明の反射型液晶パネルを用いた液晶表示部である。
 図9(b)は、腕時計型電子機器を示す図である。1100は時計本体を示す斜視図である。1101は本発明の反射型液晶パネルを用いた液晶表示部である。この液晶パネルは、従来の時計表示部に比べて高精細の画素を有するので、テレビ画像表示も可能とすることができ、腕時計型テレビを実現できる。
 図9(c)は、ワープロ、パソコン等の携帯型情報処理装置を示す図である。
1200は情報処理装置を示し、1202はキーボード等の入力部、1206は本発明の反射型液晶パネルを用いた表示部、1204は情報処理装置本体を示す。各々の電子機器は電池により駆動される電子機器であるので、光源ランプを持たない反射型液晶パネルを使えば、電池寿命を延ばすことが出来る。また、本発明のように、周辺回路をパネル基板に内蔵できるので、部品点数が大幅に減り、より軽量化・小型化できる。
 なお、以上の実施例においては、液晶パネルの液晶としてTN型とホメオトロピック配向のSH型に関して説明したが、他の液晶に置き換えても実施可能であることは言うまでもない。
以上説明したように、この発明は、反射電極となる画素電極の下方の半導体基板表面にゲート線もしくはゲート線方向に沿って連続し保持容量の一方の端子となる比較的不純物濃度の高い半導体領域を形成し、この半導体領域の上方に絶縁膜を介して前記保持容量の他方の端子となる導電層を各画素毎に形成し、前記導電層は画素電極に接続されるMOSFETのドレイン領域に電気的に接続させるとともに、上記半導体領域は画素領域の外側において定電位を与える配線層に電気的に接続させて電位を固定するようにしたので、比較的小さな面積で大きな容量を得ることができ、これによって素子の縮小化が可能となるとともに、ゲート線方向に沿って連続し保持容量の一方の端子となる比較的不純物濃度の高い半導体領域を形成することにより、保持容量の一方の端子に定電位を供給するための配線のレイアウトが不要となり、そのような配線を形成する工程も不要となってプロセスを簡略化することができる。また、各画素ごとにウェル電位を与えるコンタクトホールを設ける必要がないため、コンタクトホールを設けることによる保持容量の低下も回避することができるとともに、画素領域中央のFETのウェル電位を、定電位を供給するための配線を設けることなく安定させ、FETの特性の変動を防止できるようになるという効果がある。
 また、上記保持容量を構成する絶縁膜はMOSFETのゲート電極とチャネル領域との間に設けられるゲート絶縁膜と同時に形成される絶縁膜を、また上記保持容量の他方の端子を構成する導電層はMOSFETのゲート電極と同時に形成される導電層をそれぞれ用いることによって、プロセスの工程数を増加させることなく必要な保持容量を形成することができるという効果がある。
〈付記〉
 本発明は、反射電極となる画素電極の下方の半導体基板表面にゲート線方向に沿って連続し保持容量の一方の端子となる比較的濃度の高い半導体領域を形成し層を各画素毎に形成し、前記導電層は画素電極に電圧を印加するMOSFETのドレイン領域に電気的に接続させるとともに、上記半導体領域は画素領域の外側において定電位を与える配線層に電気的に接続させて電位を固定するようにした。
 MOSFETを使用した反射型液晶パネルにおいては、画素電極下にFETが形成されない余白エリアが生じるのでそこに保持容量を形成することにより、比較的小さな面積で大きな容量を得ることができ、これによって、素子の縮小化が可能となるとともに、ゲート線方向に沿って連続し保持容量の一方の端子となる比較的濃度の高い半導体領域を形成することにより、保持容量の一方の端子に定電位を供給するための配線のレイアウトが不要となり、そのような配線を形成する工程も不要となってプロセスを簡略化することができる。また、各画素ごとにウェル電位を与えるコンタクトホールを設ける必要がないため、コンタクトホールを設けることによる保持容量の低下も回避することができるとともに、画素領域のすべてのFETのウェル電位を、定電位を供給するための配線を設けること
なく安定させ、FETの特性の変動を防止できるようになる。
 なお、上記保持容量を構成する絶縁膜はMOSFETのゲート電極とチャネル領域との間に設けられるゲート絶縁膜と同時に形成される絶縁膜を、また上記保持容量の他方の端子を構成する導電層はMOSFETのゲート電極と同時に形成される導電層を、それぞれ用いるようにすると良い。
(a)は本発明を適用した反射型液晶パネルの反射電極側基板の画素領域の第1の実施例を示す断面図、(b)は画素領域と周辺領域との境界部の断面図。 本発明を適用した反射型液晶パネルの反射電極側基板の周辺回路の構造の一例を示す断面図 本発明を適用した反射型液晶パネルの反射電極側基板の画素領域の第1の実施例の平面レイアウト図。 本発明を適用した反射型液晶パネルの反射電極側基板の端部構造の一例を示す断面図。 実施例の液晶パネルの反射電極側基板のレイアウト構成例を示す平面図。 実施例の液晶パネル用基板を適用した反射型液晶パネルの一例を示す断面図。 本発明を適用した反射型液晶パネルの画素電極スイッチング用FETのゲート駆動波形およびデータ線駆動波形例を示す波形図。 実施例の反射型液晶パネルをライトバルブとして応用した投射型表示装置の一例としてビデオプロジェクタの概略構成図である。 (a),(b),(c)は、それぞれ本発明の反射型液晶パネルを使った電子機器の例を示す外観図である。
符号の説明
 1  半導体基板
 2  ウェル領域
 3  フィールド酸化膜
 4  ゲート線
 4a ゲート電極
 5a,5b ソース・ドレイン領域
 6  第1層間絶縁膜
 7  データ線(第1メタル層)
 7a ソース電極
 8  P型ドーピング領域
 9a 保持容量の電極(導電層)
 9b 保持容量の誘電体となる絶縁膜
 10 補助結合配線
 11 第2層間絶縁膜
 12 遮光膜(第2メタル層)
 13 第3層間絶縁膜
 14 画素電極(第3メタル層)
 15 接続プラグ
 16 コンタクトホール
 17 パシベーション膜
 20 画素領域
 21 データ線駆動回路
 22 ゲート線駆動回路
 23 入力回路
 24 タイミング制御回路
 25 遮光膜(第3メタル層)
 26 パッド領域
 31 液晶パネル基板
 32 支持基板
 33 対向電極
 35 入射側のガラス基板
 36 シール材
 37 液晶
 70 電源ライン
 71 コンタクトホール
 80 P型コンタクト領域
 110 光源部
 200 偏光ビームスプリッタ
 300 ライトバルブ(反射型液晶パネル)
 412,413 ダイクロイックミラー
 500 投射光学系
 600 スクリーン

Claims (6)

  1.  半導体基板上に画素電極をなす反射電極がマトリックス状に形成されるとともに各反射電極に対応して各々にトランジスタが形成され、周辺回路部から前記トランジスタを介して前記反射電極に電圧が印加されるように構成された液晶パネル用基板上において、前記周辺回路部を覆う遮光膜と、前記遮光膜を前記周辺回路部から絶縁する層間絶縁膜と、前記遮光膜を前記層間絶縁膜を貫くコンタクトホールを介して所定の電位側に接続する配線層と、少なくとも前記コンタクトホール及び前記遮光膜の端部及び前記層間絶縁膜の端部を覆うように形成される窒化シリコン膜とを備えた液晶パネル用基板。
  2.  酸化シリコン膜と窒化シリコン膜の2層膜が、少なくとも前記コンタクトホール及び前記遮光膜の端部及び前記層間絶縁膜の端部を覆うように形成されることを特徴とする請求項1に記載の液晶パネル用基板。
  3.  前記窒化シリコン膜は、画素電極をなす反射電極上を除く領域に形成されることを特徴とする請求項1または請求項2の何れか一方に記載の液晶パネル用基板。
  4.  請求項1または請求項2の何れか一方に記載の液晶パネル用基板と、対向電極を有する入射側の透明基板と、前記液晶パネル用基板と前記透明基板とを適当な間隔をおいて配置し接着固定するシール材と、前記液晶パネル用基板と前記透明基板との間隙内に封入される液晶と、前記シール材と前記液晶パネル用基板との間に配置され、前記シール材との接着面が平坦化された前記窒化シリコン膜と、を備えることを特徴とする液晶パネル。
  5.  請求項4記載の液晶パネルを表示部として備えていることを特徴とする電子機器。
  6.  光源と、前記光源からの光を変調して反射する請求項4記載の構成の液晶パネルと、該液晶パネルにより変調された光を集光し投射する投射レンズとを備えていることを特徴とする投射型表示装置。
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