JP2004084723A

JP2004084723A - Automatic tensioner

Info

Publication number: JP2004084723A
Application number: JP2002243877A
Authority: JP
Inventors: Junya Taniguchi; 谷口　淳弥; Hideki Matsumoto; 松本　英樹; Hiroo Kishi; 木子　裕雄
Original assignee: Bando Chemical Industries Ltd
Current assignee: Bando Chemical Industries Ltd
Priority date: 2002-08-23
Filing date: 2002-08-23
Publication date: 2004-03-18

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To prevent noise generation of an automatic tensioner while improving the design versatility. <P>SOLUTION: A turning case 8 is turnably supported by a fixed case 1 by externally fitting a boss part 11 of the turning case 8 to a shaft part 3 of the fixed case 1. A torsional coil spring 18 turnably urges the turning case 8 by the torsional torque in a belt pressing direction in which a tensioner pulley 16 presses a belt, and presses a flange part 21b of a resin spring support 21 against the fixed case 1. A cavity washer 29 to reduce vibration noise of the torsional coil spring 18 is provided between the turning case 8 and the torsional coil spring 18. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オートテンショナに関し、特に、その振動音を低減する対策に係るものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、オートテンショナとして、例えば特開２００２−８９６３４号公報に開示されているように、摩擦摺動式のオートテンショナが一般に知られている。この摩擦摺動式のオートテンショナは、樹脂と金属との摩擦抵抗により減衰を得るようにしたものであり、例えば、エンジン本体に取り付け固定される固定ケースと、有底筒状の本体部にボス部が突設され、該ボス部にて固定ケースに回動可能に支持される回動ケースと、該回動ケースにそのボス部から偏心した位置を軸心として回転自在に支持され、ベルトを押圧するテンションプーリと、上記固定ケース及び回動ケース間に縮装されるとともに、回動ケースをベルト押圧方向に回動付勢する捩りコイルばねとを備えて構成されている。そして、上記開示されたオートテンショナでは、回動ケースと捩りコイルばねとの間に、摩擦抵抗を付与する摩擦板を配設することにより、回動ケースの回動を減衰させるようにしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のものでは、捩りコイルばねが、エンジン本体から固定ケースを介して伝達するエンジン振動に共振することが考えられる。このために、この共振を回避するように、通常は捩りコイルばねの固有振動数がエンジン回転域から外れるように設定することが行われている。
【０００４】
しかしながら、実際には、使用環境、使用条件あるいはエンジン特性は多種多様であり、これらの相違によっては捩りコイルばねが固定ケースを介して伝わるエンジン振動と共振してしまうことがある。そして、この共振によって捩りコイルばねと回動ケース又は固定ケースとの衝突音が発生したり、捩りコイルばねの共振音が発生したりしてオートテンショナに騒音が発生してしまうという問題がある。
【０００５】
また、上記従来のものでは、固有振動数との関係で使用できる捩りコイルばねが制限されてしまうために、オートテンショナの設計の自由度が狭められてしまうという問題もある。
【０００６】
そこで、本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、設計の自由度を向上させつつ、オートテンショナの騒音発生を未然に防止することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、固定ケースと捩りコイルばねとの間に減衰部材を設けた上で、その捩りコイルばねと回動ケースとの間に捩りコイルばねの振動音を低減する緩衝部材を設けるか、または固定ケースと及び回動ケースと捩りコイルばねとの間にそれぞれ緩衝部材を設けるようにしたものである。
【０００８】
具体的に、請求項１の発明は、固定体に固定される固定部と、該固定部に突設された軸部とを有する固定ケースと、上記固定ケースの軸部に先端側から回動可能に外嵌合されるボス部を有する回動ケースと、上記回動ケースにボス部から偏心した位置を軸心として回転自在に支持され、ベルトを押圧するテンションプーリと、上記回動ケースのボス部に外嵌合される摺接部と固定ケースに接するフランジ部とを有し、上記回動ケースの固定ケースに対する回動を減衰する減衰部材と、上記減衰部材の摺接部周りに配置された状態で固定ケースと回動ケースとの間に連結され、捩りトルクにより上記回動ケースを上記テンションプーリがベルトを押圧するベルト押圧方向に回動付勢するとともに、上記減衰部材のフランジ部を固定ケースに押圧する捩りコイルばねと、上記回動ケースと上記捩りコイルばねとの間に設けられ、上記捩りコイルばねの振動音を低減する緩衝部材とを備えている。
【０００９】
また、請求項２の発明は、固定体に固定される固定部と、該固定部に突設された軸部とを有する固定ケースと、上記固定ケースの軸部に先端側から回動可能に外嵌合されるボス部を有する回動ケースと、上記回動ケース本体のボス部から偏心した位置を軸心として回転自在に支持され、ベルトを押圧するテンションプーリと、上記回動ケースのボス部周りに配置された状態で固定ケースと回動ケースとの間に連結され、捩りトルクにより上記回動ケースを上記テンションプーリがベルトを押圧するベルト押圧方向に回動付勢する捩りコイルばねと、上記固定ケースと捩りコイルばねとの間及び上記回動ケースと捩りコイルばねとの間に設けられ、上記捩りコイルばねの振動音を低減する緩衝部材とを備えている。
【００１０】
また、請求項３の発明は、請求項１又は２の発明において、緩衝部材は、固定体の振動を受けて発生する捩りコイルばねの縦振動による振動音を低減する。
【００１１】
また、請求項４の発明は、請求項１から３の何れか１項の発明において、緩衝部材は、樹脂製である。
【００１２】
また、請求項５の発明は、請求項４の発明において、緩衝部材は、ナイロン樹脂製である。
【００１３】
すなわち、請求項１の発明では、ボス部にて回動ケースが固定ケースの軸部に対して回動し、このことでテンションプーリが揺動してベルト張力を自動的に調整する。このとき、捩りコイルばねが減衰部材を固定ケースに押圧するとともに緩衝部材を回動ケースに押圧している。したがって、回動ケースと捩りコイルばねとの間に緩衝部材が設けられているために、固定ケースを介して伝わる固定体の振動に捩りコイルばねが共振することがあったとしても、この緩衝部材が捩りコイルばねの振動音、例えば回動ケースと捩りコイルばねとの衝突音を低減し、あるいは捩りコイルばねの共振音を低減することにより、オートテンショナに騒音が発生するのを防止することができる。
【００１４】
特に、捩りコイルばねが回動ケースのボス部（減衰部材の摺接部）周りに配置されていて、この捩りコイルばねが固定ケース及び回動ケースを減衰部材又は緩衝部材を介して押圧する構成となっているために、固定体から伝達された振動により発生する捩りコイルばねの縦振動に対して緩衝部材が有効に作用し、効率よくオートテンショナの騒音発生を防止することができる。
【００１５】
さらに、固定体の固有振動数、例えばエンジン回転領域での固有振動数に重なる範囲の固有振動数を有する捩りコイルばねを使用することも可能となるために、オートテンショナの設計の自由度を向上させることができる。
【００１６】
また、捩りコイルばねにより減衰部材を固定ケースに押圧するようにしているので、回動ケースの回動を確実に減衰させることができるとともに、捩りコイルばねと固定ケースとの衝突音が発生するのを防止することができる。
【００１７】
また、請求項２の発明では、ボス部にて回動ケースが固定ケースの軸部に対して回動し、このことでテンションプーリが揺動してベルト張力を自動的に調整する。このとき、捩りコイルばねが緩衝部材を固定ケース及び回動ケースに押圧している。したがって、固定ケースと及び回動ケースと捩りコイルばねとの間に、捩りコイルばねの振動音を低減する緩衝部材がそれぞれ設けらているために、固定ケースを介して伝わる固定体の振動に捩りコイルばねが共振することがあったとしても、この緩衝部材が捩りコイルばねの振動音、例えば固定ケースや回動ケースと捩りコイルばねとの衝突音を低減し、あるいは捩りコイルばねの共振音を低減することにより、オートテンショナに騒音が発生するのを防止することができる。
【００１８】
特に、捩りコイルばねが回動ケースのボス部周りに配置されていて、この捩りコイルばねが固定ケース及び回動ケースを緩衝部材を介して押圧する構成となっているために、固定体から伝達された振動により発生する捩りコイルばねの縦振動に対して緩衝部材が有効に作用し、効率よくオートテンショナの騒音発生を防止することができる。
【００１９】
さらに、固定体の固有振動数、例えばエンジン回転領域での固有振動数に重なる範囲の固有振動数を有する捩りコイルばねを使用することも可能となるために、オートテンショナの設計の自由度を向上させることができる。
【００２０】
また、請求項３の発明では、固定体が振動することにより捩りコイルばねに縦振動が起こり易いが、このような場合においても緩衝部材がこの捩りコイルばねの縦振動を低減するために、オートテンショナに発生する騒音を確実に低減することができる。
【００２１】
また、請求項４の発明では、緩衝部材を樹脂製としたために、捩りコイルばねの振動音を確実に低減させることができる。
【００２２】
また、請求項５の発明では、緩衝部材をナイロン樹脂製としたために、請求項３の発明による作用効果をさらに有効に発揮させることができる。
【００２３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【００２４】
図１は本発明の実施形態に係るオートテンショナＡを示し、このオートテンショナＡは、図示しないが、例えば自動車の車載エンジンの出力軸により複数のエンジン補機を１本のベルトを介してサーペンタインレイアウトで駆動する補機駆動システムにおいて、ベルトの張力を自動的に調整するために用いられる。
【００２５】
オートテンショナＡは、基本構成として、固定体としてのエンジンに固定される固定ケース１と、この固定ケース１に回動可能に支持された回動ケース８と、この回動ケース８の先端部に軸支され、ベルトを押圧するテンションプーリ１６と、捩りトルクにより回動ケース８をテンションプーリ１６がベルトを押圧するベルト押圧方向に回動付勢する捩りコイルばね１８とを備えている。
【００２６】
上記固定ケース１は例えばアルミニウム合金等からなる金属製のもので、一端（図１で右端）が開口する有底円筒状（カップ状）の固定部としての固定ケース本体２と、この固定ケース本体２の底部に固定ケース本体２の開口から突出するように同心状に立設された先細りテーパ状の軸部３とを備え、固定ケース本体２において固定ケース１がエンジンに取付固定される。固定ケース本体２の側壁には、その開口側から切り欠いた切欠きからなるばね係止部４が形成されている（尚、このばね係止部４は固定ケース本体２の側壁に貫通形成した貫通孔で構成してもよい）。また、軸部３にはねじ孔５が中央部を貫通するように形成されている。
【００２７】
一方、回動ケース８は、固定ケース１と同様に、例えばアルミニウム合金等からなる金属製のもので、一端（図１で左端）が開口する有底円筒状（カップ状）の回動ケース本体９を備え、この回動ケース本体９の外径は固定ケース本体２と略同径とされている。回動ケース本体９の側壁には、その開口側から切り欠いた切欠きからなるばね係止部１０が形成されている（尚、このばね係止部１０についても回動ケース本体９の側壁に貫通形成した貫通孔で構成できる）。
【００２８】
上記回動ケース本体９の底部には円筒状のボス部１１が回動ケース本体９の開口から突出するように同心状に一体に突設され、このボス部１１内にはボス部１１先端側に向かって内径が増大するテーパ孔１２が形成され、このテーパ孔１２のテーパ角度は上記固定ケース１の軸部３のテーパ角度と略同じとされている。また、テーパ孔１２は、ボス部１１内において回動ケース本体９の底壁を貫通している。そして、上記ボス部１１は固定ケース１の軸部３にボス部１１先端側から外嵌合されており、このことで回動ケース８はボス部１１にて固定ケース１の軸部３に回動可能に支持され、固定ケース本体２と回動ケース本体９とは各々の開口を対向配置して略密閉状の円筒形状を形成している。
【００２９】
上記回動ケース本体９の開口側外周部には半径方向外側に延びるアーム１４が突設され、このアーム１４の先端部にはボス部１１と平行に延びるプーリ軸１５が螺合締結されて固定され、このプーリ軸１５にテンションプーリ１６がベアリング（図示せず）を介して回転自在に支持されている。つまり、テンションプーリ１６は、ボス部１１から偏心したプーリ軸１５上の位置を軸心として支持されている。尚、アーム１４の先端部にテンションプーリ１６を軸支するのに代え、回動ケース本体９の中心をボス部１１の中心から偏心した形状にして、その外周部に直接、それよりも大径のテンションプーリをベアリングで支持するようにしてもよく、その場合もテンションプーリがボス部１１から偏心した位置に支持される。
【００３０】
上記捩りコイルばね１８は、上記回動ケース８のボス部１１周りに両端部１８ａ，１８ｂ（タング）を半径方向外側に突出させた状態で配置されている。この一方の端部１８ａは上記固定ケース本体２のばね係止部４に、また他方の端部１８ｂは回動ケース本体９のばね係止部１０にそれぞれ係止されている。また、捩りコイルばね１８は固定ケース本体２と回動ケース本体９との間に軸方向に圧縮されて介装されており、この捩りコイルばね１８のコイル径が拡大する方向の捩りトルクにより、回動ケース８を、上記テンションプーリ１６がベルトを押圧するベルト押圧方向に回動付勢するようになっている。
【００３１】
上記固定ケース１及び回動ケース８間には、回動ケース８の回動を減衰させる３つの減衰手段が設けられている。まず、上記固定ケース１の軸部３と回動ケース８のボス部１１との間には、１つ目の減衰手段（ダンピング部材）であるテーパ円筒状の樹脂製インサートベアリング２０が介装されている。このインサートベアリング２０は軸部３に回動不能に係止固定されており、インサートベアリング２０の外周面がボス部１１内周面に摺接することで、回動ケース８の回動を減衰させるようにしている。
【００３２】
また、２つ目の減衰手段（ダンピング部材）は、上記回動ケース８のボス部１１周りに配置される減衰部材としての樹脂製のスプリングサポート２１により構成されている。このスプリングサポート２１は、ボス部１１及び捩りコイルばね１８間に介装されかつ捩りコイルばね１８の捩りトルクの反力により半径方向内側に押圧されてボス部１１外周面に押し付けられる略円筒状の摺接部２１ａと、この摺接部２１ａにおいてボス部１１先端側の端部から半径方向外側に突出し、捩りコイルばね１８に軸方向に押圧されて固定ケース本体２の内底面に押付固定されるフランジ部２１ｂとを有する。そして、捩りコイルばね１８により、スプリングサポート２１の摺接部２１ａが押圧されて回動ケース８のボス部１１に、またボス部１１も押圧されてインサートベアリング２０にそれぞれ押し付けられることで、回動ケース８の回動を減衰させるようにしている。
【００３３】
さらに、回動ケース本体９の底壁外面にはテーパ孔１２周囲に円環状の凹溝２４が形成されていて、この凹溝２４に回動ケース８の抜止めのための金属からなる円環状のプレート部材２５が配設されている。このプレート部材２５は、上記ねじ孔５に螺合される図外のボルトによって固定ケース１の軸部３に回転不能に固定止着される。そして、このプレート部材２５と回動ケース本体９の背面（ボス部１１の端面）との間には３つ目の減衰手段としての小径の樹脂製のスラストワッシャ２７が介装されており、このスラストワッシャ２７が回動ケース本体９背面に摺接することで、回動ケース８の回動を減衰させるようになっている。
【００３４】
そして、本発明の特徴として、回動ケース本体９のボス部１１には、捩りコイルばね１８の振動音を低減する緩衝部材としての円環状のキャビティワッシャ２９が嵌められている。このキャビティワッシャ２９は捩りコイルばね１８と回動ケース本体９底壁との間に配置され、捩りコイルばね１８がキャビティワッシャ２９を介して回動ケース本体９を押圧するようになっている。このキャビティワッシャ２９は、ナイロン樹脂製、好ましくは４，６−ナイロン樹脂製又は６，６−ナイロン樹脂製とされている。
【００３５】
したがって、上記実施形態においては、回動ケース８がボス部１１にて固定ケース１の軸部３に回動可能に支持され、この回動ケース８が捩りコイルばね１８の捩りトルクによりベルト押圧方向に回動付勢され、この回動付勢によりテンションプーリ１６がベルトを押圧してベルト張力が付与される。そして、このベルトの張力が低下すると、捩りコイルばね１８の回動付勢力により、テンションプーリ１６がベルトを押圧するように回動ケース８がベルト押圧方向に回動する一方、ベルトの張力が増大すると、テンションプーリ１６がベルトにより押されて回動ケース８が捩りコイルばね１８の回動付勢力に抗して反ベルト押圧方向に回動する。このように回動ケース８のベルト押圧方向及び反ベルト押圧方向の各回動が３つの減衰手段、つまりインサートベアリング２０、スプリングサポート２１及びスラストワッシャ２７により減衰される。
【００３６】
このとき、回動ケース本体９と捩りコイルばね１８との間にはキャビティワッシャ２９が配設されているために、固定ケース１を介して伝わるエンジンの振動に捩りコイルばね１８が共振することがあったとしても、このキャビティワッシャ２９が捩りコイルばね１８の振動音、例えば回動ケース本体９と捩りコイルばね１８との衝突音を低減し、あるいは捩りコイルばね１８の共振音を低減することにより、オートテンショナＡに騒音が発生するのを防止することができる。
【００３７】
特に、捩りコイルばね１８が回動ケース８のボス部１１（スプリングサポート２１の摺接部２１ａ）周りに配置されていて、この捩りコイルばね１８が固定ケース１及び回動ケース８をスプリングサポート２１又はキャビティワッシャ２９を介して押圧する構成となっているために、エンジンから伝達された振動を受けて発生する捩りコイルばね１８の縦振動に対してキャビティワッシャ２９が有効に作用し、この捩りコイルばね１８の縦振動による振動音を低減することにより、オートテンショナＡの騒音発生を効率よく防止することができる。
【００３８】
さらに、エンジン回転領域での固有振動数やエアコンポンプの固有振動数に重なる範囲の固有振動数を有する捩りコイルばね１８を使用することも可能となるために、オートテンショナＡの設計の自由度を向上させることができる。
【００３９】
また、捩りコイルばね１８によりキャビティワッシャ２９を固定ケース本体２に押圧するようにしているので、回動ケース８の回動を確実に減衰させることができるとともに、捩りコイルばね１８と固定ケース本体２との衝突音が発生するのを防止することができる。
【００４０】
そして、キャビティワッシャ２９を４，６−ナイロン樹脂、又は６，６−ナイロン樹脂製とすることにより、さらに振動音を確実に低減することができるようになっている。
【００４１】
【発明のその他の実施の形態】
上記実施形態では、減衰部材としてのスプリングサポート２１を設ける構成としたが、このスプリングサポート２１を省略し、その代わりに、緩衝部材、例えばナイロン樹脂製キャビティワッシャを捩りコイルばね１８と固定ケース本体２との間に配設する構成としてもよい。この緩衝部材もキャビティワッシャ２９同様に円環状とすることにより、回動ケース８のボス部１１先端側に嵌め込むことができる。
【００４２】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項１の発明によれば、回動ケースと捩りコイルばねとの間に緩衝部材を設けるようにしたために、固定ケースを介して伝わる固定体の振動に捩りコイルばねが共振することがあったとしても、この緩衝部材が捩りコイルばねの振動音を低減し、オートテンショナに騒音が発生するのを防止することができる。さらに固定体の固有振動数に重なる範囲の固有振動数を有する捩りコイルばねを使用することも可能となるために、オートテンショナの設計の自由度を向上させることができる。また、捩りコイルばねにより減衰部材を固定ケースに押圧するようにしているので、回動ケースの回動を確実に減衰させることができるとともに、捩りコイルばねと固定ケースとの衝突音が発生するのを防止することができる。
【００４３】
また、請求項２の発明によれば、捩りコイルばねの振動音を低減する緩衝部材を設けるようにしたために、固定ケースを介して伝わる固定体の振動に捩りコイルばねが共振することがあったとしても、この緩衝部材が捩りコイルばねの振動音を低減し、オートテンショナに騒音が発生するのを防止することができる。さらに固定体の固有振動数に重なる範囲の固有振動数を有する捩りコイルばねを使用することも可能となるために、オートテンショナの設計の自由度を向上させることができる。
【００４４】
また、請求項３の発明によれば、固定体が振動することにより捩りコイルばねに縦振動が起こり易い場合においても、緩衝部材がこの捩りコイルばねの縦振動を低減するために、オートテンショナに発生する騒音を確実に低減することができる。
【００４５】
また、請求項４の発明によれば、緩衝部材を樹脂製としたために、捩りコイルばねの振動音を確実に低減させることができる。
【００４６】
また、請求項５の発明によれば、緩衝部材をナイロン樹脂製としたために、請求項３の発明による作用効果をさらに有効に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係るオートテンショナの全体構成を示す断面図である。
【符号の説明】
１　　固定ケース
２　　固定ケース本体（固定部）
３　　軸部
８　　回動ケース
１１　　ボス部
１６　　テンションプーリ
１８　　捩りコイルばね
２１　　スプリングサポート（減衰部材）
２１ａ　摺接部
２１ｂ　フランジ部
２９　　キャビティワッシャ（緩衝部材）[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an auto-tensioner, and more particularly to a measure for reducing the vibration noise.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art As a conventional auto tensioner, a friction sliding type auto tensioner is generally known as disclosed in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-89634. This friction-sliding type auto-tensioner is designed to obtain attenuation by frictional resistance between resin and metal. For example, a fixed case attached to an engine body and a boss are attached to a bottomed cylindrical body. A protruding portion, a rotatable case rotatably supported by the fixed case at the boss portion, and a rotatably supported rotatably supported by the rotatable case around an eccentric position from the boss portion, and a belt. A tension pulley for pressing, and a torsion coil spring that is contracted between the fixed case and the rotating case and biases the rotating case to rotate in the belt pressing direction are provided. In the above disclosed auto tensioner, the rotation of the rotating case is attenuated by disposing a friction plate for providing frictional resistance between the rotating case and the torsion coil spring.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the above-mentioned conventional one, it is conceivable that the torsion coil spring resonates with engine vibration transmitted from the engine body via the fixed case. For this reason, in order to avoid this resonance, usually, the natural frequency of the torsion coil spring is set so as to be out of the engine rotation range.
[0004]
However, actually, the use environment, use conditions and engine characteristics are various, and depending on these differences, the torsion coil spring may resonate with the engine vibration transmitted through the fixed case. Then, there is a problem in that the resonance generates a collision sound between the torsion coil spring and the rotating case or the fixed case, or a resonance sound of the torsion coil spring generates noise in the auto tensioner.
[0005]
Further, in the above-mentioned conventional one, there is also a problem that the degree of freedom of the design of the auto tensioner is narrowed because the usable torsion coil spring is limited in relation to the natural frequency.
[0006]
Therefore, the present invention has been made in view of such a point, and an object of the present invention is to prevent the generation of noise from an auto tensioner while improving the degree of freedom in design.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a damping member between a fixed case and a torsion coil spring, and reduces vibration noise of the torsion coil spring between the torsion coil spring and the rotating case. Or a cushioning member is provided between the fixed case and the rotating case and the torsion coil spring.
[0008]
Specifically, a first aspect of the present invention provides a fixed case having a fixed portion fixed to a fixed body, a shaft protruding from the fixed portion, and a pivotal portion of the fixed case pivoted from the distal end side. A rotating case having a boss portion which is externally fitted to the rotating case; a tension pulley rotatably supported on the rotating case at a position eccentric from the boss portion as an axis; and pressing a belt; A damping member having a sliding portion externally fitted to the boss portion and a flange portion in contact with the fixed case, attenuating member for attenuating the rotation of the rotating case with respect to the fixed case, and being disposed around the sliding contact portion of the damping member In this state, the rotation case is connected between the fixed case and the rotation case, and the rotation case is urged to rotate in the belt pressing direction in which the tension pulley presses the belt by the torsional torque, and the flange portion of the damping member is rotated. Press on the fixed case A torsion coil spring that is provided between the pivot case and the torsion coil spring, and a buffer member for reducing the vibration sound of the torsion coil spring.
[0009]
According to a second aspect of the present invention, there is provided a fixed case having a fixed portion fixed to a fixed body, a shaft protruding from the fixed portion, and a shaft portion of the fixed case rotatable from a distal end side. A pivoting case having a boss portion to be externally fitted; a tension pulley rotatably supported around an eccentric position from the boss portion of the pivoting case body to press the belt; and a boss of the pivoting case. A torsion coil spring that is connected between the fixed case and the rotating case in a state of being disposed around the portion, and that biases the rotating case in a belt pressing direction in which the tension pulley presses the belt by the torsional torque; A cushioning member provided between the fixed case and the torsion coil spring and between the rotating case and the torsion coil spring to reduce vibration noise of the torsion coil spring.
[0010]
According to a third aspect of the present invention, in the first or second aspect, the buffer member reduces vibration noise caused by longitudinal vibration of the torsion coil spring generated by receiving vibration of the fixed body.
[0011]
According to a fourth aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the buffer member is made of resin.
[0012]
According to a fifth aspect of the present invention, in the fourth aspect, the cushioning member is made of a nylon resin.
[0013]
That is, according to the first aspect of the present invention, the rotating case is rotated with respect to the shaft of the fixed case by the boss portion, whereby the tension pulley swings to automatically adjust the belt tension. At this time, the torsion coil spring presses the damping member against the fixed case and presses the cushioning member against the rotating case. Therefore, even though the torsion coil spring may resonate with the vibration of the fixed body transmitted through the fixed case, the buffer member is provided between the rotating case and the torsion coil spring. By reducing the vibration noise of the torsion coil spring, for example, the collision sound between the rotating case and the torsion coil spring, or reducing the resonance sound of the torsion coil spring, it is possible to prevent the noise from being generated in the auto tensioner. it can.
[0014]
In particular, a configuration in which a torsion coil spring is disposed around a boss portion (a sliding contact portion of the damping member) of the turning case, and the torsion coil spring presses the fixed case and the turning case via the damping member or the buffer member. Therefore, the buffer member effectively acts on the longitudinal vibration of the torsion coil spring generated by the vibration transmitted from the fixed body, and the noise of the auto tensioner can be efficiently prevented.
[0015]
Further, since it is possible to use a torsion coil spring having a natural frequency in a range overlapping with a natural frequency of the fixed body, for example, a natural frequency in an engine rotation region, a degree of freedom in designing an auto tensioner is improved. Can be done.
[0016]
Further, since the damping member is pressed against the fixed case by the torsion coil spring, the rotation of the rotating case can be reliably attenuated, and a collision sound between the torsion coil spring and the fixed case is generated. Can be prevented.
[0017]
According to the second aspect of the present invention, the rotating case is rotated with respect to the shaft of the fixed case by the boss portion, whereby the tension pulley swings to automatically adjust the belt tension. At this time, the torsion coil spring presses the cushioning member against the fixed case and the rotating case. Therefore, since the cushioning member for reducing the vibration sound of the torsion coil spring is provided between the fixed case, the rotating case, and the torsion coil spring, the vibration of the fixed body transmitted through the fixed case is twisted. Even if the coil spring resonates, the cushioning member reduces the vibration noise of the torsion coil spring, for example, the collision noise between the fixed case or the rotating case and the torsion coil spring, or reduces the resonance noise of the torsion coil spring. By reducing the noise, it is possible to prevent noise from being generated in the auto tensioner.
[0018]
In particular, since the torsion coil spring is arranged around the boss portion of the rotating case, and the torsion coil spring is configured to press the fixed case and the rotating case via the buffer member, the transmission from the fixed body is performed. The buffer member effectively acts on the longitudinal vibration of the torsion coil spring generated by the generated vibration, and the noise of the auto tensioner can be efficiently prevented from being generated.
[0019]
Further, since it is possible to use a torsion coil spring having a natural frequency in a range overlapping with a natural frequency of the fixed body, for example, a natural frequency in an engine rotation region, a degree of freedom in designing an auto tensioner is improved. Can be done.
[0020]
According to the third aspect of the present invention, the torsional coil spring is liable to generate longitudinal vibration due to the vibration of the fixed body. In such a case, the cushioning member is also required to reduce the longitudinal vibration of the torsional coil spring. Noise generated in the tensioner can be reliably reduced.
[0021]
According to the fourth aspect of the present invention, since the buffer member is made of resin, the vibration noise of the torsion coil spring can be reliably reduced.
[0022]
According to the fifth aspect of the present invention, since the cushioning member is made of a nylon resin, the function and effect of the third aspect of the invention can be more effectively exerted.
[0023]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0024]
FIG. 1 shows an auto-tensioner A according to an embodiment of the present invention. The auto-tensioner A is not shown. This is used to automatically adjust the tension of the belt in the accessory drive system driven by the.
[0025]
The auto-tensioner A has, as a basic configuration, a fixed case 1 fixed to an engine as a fixed body, a turning case 8 rotatably supported by the fixed case 1, and a tip end of the turning case 8. The tension pulley 16 is supported by the shaft and presses the belt. The torsion coil spring 18 biases the rotating case 8 in the belt pressing direction in which the tension pulley 16 presses the belt by the torsional torque.
[0026]
The fixed case 1 is made of a metal such as an aluminum alloy, for example, and has a fixed case body 2 as a bottomed cylindrical (cup-shaped) fixed portion having one end (the right end in FIG. 1) opened, and the fixed case body. The bottom of the fixed case 2 is provided with a tapered shaft portion 3 which is concentrically provided so as to protrude from the opening of the fixed case main body 2, and the fixed case 1 is fixed to the engine in the fixed case main body 2. On the side wall of the fixed case body 2, a spring locking portion 4 is formed, which is formed by a cutout cut out from the opening side (the spring locking portion 4 is formed to penetrate the side wall of the fixed case body 2). It may be constituted by a through hole). Further, a screw hole 5 is formed in the shaft portion 3 so as to penetrate the center portion.
[0027]
On the other hand, the rotating case 8 is made of a metal such as an aluminum alloy, like the fixed case 1, and has a bottomed cylindrical (cup-shaped) rotating case body with one end (left end in FIG. 1) opened. The outer diameter of the rotating case body 9 is substantially the same as that of the fixed case body 2. On the side wall of the rotating case main body 9, a spring engaging portion 10 formed of a notch cut out from the opening side is formed. It can be constituted by a through hole formed through).
[0028]
A cylindrical boss 11 is integrally and concentrically formed at the bottom of the rotating case body 9 so as to protrude from an opening of the rotating case body 9. A taper hole 12 whose inner diameter increases toward the center is formed, and the taper angle of the taper hole 12 is substantially the same as the taper angle of the shaft portion 3 of the fixed case 1. Further, the tapered hole 12 penetrates through the bottom wall of the rotating case main body 9 in the boss portion 11. The boss 11 is externally fitted to the shaft 3 of the fixed case 1 from the front end side of the boss 11, whereby the rotating case 8 is turned around the shaft 3 of the fixed case 1 by the boss 11. The fixed case main body 2 and the rotating case main body 9 are movably supported, and each opening is opposed to each other to form a substantially closed cylindrical shape.
[0029]
An arm 14 extending radially outward is projected from an outer peripheral portion on the opening side of the rotating case main body 9, and a pulley shaft 15 extending in parallel with the boss portion 11 is screwed and fastened to a tip end of the arm 14. A tension pulley 16 is rotatably supported on the pulley shaft 15 via a bearing (not shown). That is, the tension pulley 16 is supported with the position on the pulley shaft 15 eccentric from the boss portion 11 as the axis. Instead of pivotally supporting the tension pulley 16 at the tip of the arm 14, the center of the rotating case body 9 is made eccentric from the center of the boss 11, and the outer peripheral portion is directly larger in diameter than that. May be supported by bearings, and in this case, the tension pulley is supported at a position eccentric from the boss portion 11.
[0030]
The torsion coil spring 18 is disposed around the boss 11 of the rotating case 8 with both ends 18a and 18b (tongues) protruding outward in the radial direction. The one end 18 a is locked by the spring locking portion 4 of the fixed case main body 2, and the other end 18 b is locked by the spring locking portion 10 of the rotating case main body 9. The torsion coil spring 18 is axially compressed and interposed between the fixed case body 2 and the rotating case body 9, and the torsion coil spring 18 has a torsion torque in a direction in which the coil diameter increases. The rotation case 8 is configured to urge the rotation of the rotation case 8 in a belt pressing direction in which the tension pulley 16 presses the belt.
[0031]
Between the fixed case 1 and the turning case 8, three damping means for damping the turning of the turning case 8 are provided. First, a tapered cylindrical resin insert bearing 20 as a first damping means (damping member) is interposed between the shaft portion 3 of the fixed case 1 and the boss portion 11 of the rotating case 8. ing. The insert bearing 20 is non-rotatably locked and fixed to the shaft portion 3, and the outer peripheral surface of the insert bearing 20 slides against the inner peripheral surface of the boss portion 11 so as to attenuate the rotation of the rotary case 8. I have to.
[0032]
The second damping means (damping member) is formed of a resin spring support 21 as a damping member disposed around the boss 11 of the rotating case 8. The spring support 21 is interposed between the boss 11 and the torsion coil spring 18 and is pressed inward in the radial direction by the reaction force of the torsion torque of the torsion coil spring 18 to be pressed against the outer peripheral surface of the boss 11. The sliding contact portion 21a protrudes radially outward from an end of the boss portion 11 on the tip side of the sliding contact portion 21a, and is pressed in the axial direction by the torsion coil spring 18 to be pressed and fixed to the inner bottom surface of the fixed case body 2. And a flange portion 21b. The sliding contact portion 21a of the spring support 21 is pressed by the torsion coil spring 18 and pressed against the boss portion 11 of the rotating case 8 and the boss portion 11 is pressed against the insert bearing 20 to rotate. The rotation of the case 8 is attenuated.
[0033]
Further, an annular concave groove 24 is formed on the outer surface of the bottom wall of the rotating case main body 9 around the tapered hole 12, and an annular annular groove made of metal for preventing the rotating case 8 from being removed is formed in the concave groove 24. Is provided. The plate member 25 is fixedly and non-rotatably fixed to the shaft portion 3 of the fixed case 1 by a bolt (not shown) screwed into the screw hole 5. A small-diameter resin-made thrust washer 27 as a third damping means is interposed between the plate member 25 and the back surface of the rotating case body 9 (the end face of the boss 11). The rotation of the rotating case 8 is attenuated by the thrust washer 27 slidingly contacting the rear surface of the rotating case body 9.
[0034]
As a feature of the present invention, an annular cavity washer 29 as a buffer member for reducing the vibration noise of the torsion coil spring 18 is fitted to the boss 11 of the rotating case body 9. The cavity washer 29 is disposed between the torsion coil spring 18 and the bottom wall of the rotating case body 9, and the torsion coil spring 18 presses the rotating case body 9 via the cavity washer 29. The cavity washer 29 is made of a nylon resin, preferably a 4,6-nylon resin or a 6,6-nylon resin.
[0035]
Therefore, in the above embodiment, the rotating case 8 is rotatably supported on the shaft 3 of the fixed case 1 by the boss 11, and the rotating case 8 is moved in the belt pressing direction by the torsion torque of the torsion coil spring 18. The tension is applied to the tension pulley 16 to press the belt to apply belt tension. When the tension of the belt decreases, the rotating case 8 rotates in the belt pressing direction so that the tension pulley 16 presses the belt by the rotational urging force of the torsion coil spring 18, while the belt tension increases. Then, the tension pulley 16 is pushed by the belt, and the turning case 8 turns in the anti-belt pressing direction against the turning urging force of the torsion coil spring 18. In this manner, each rotation of the rotating case 8 in the belt pressing direction and the anti-belt pressing direction is attenuated by the three damping means, that is, the insert bearing 20, the spring support 21, and the thrust washer 27.
[0036]
At this time, since the cavity washer 29 is provided between the rotating case body 9 and the torsion coil spring 18, the torsion coil spring 18 may resonate with engine vibration transmitted through the fixed case 1. Even if there is, the cavity washer 29 reduces vibration noise of the torsion coil spring 18, for example, collision noise between the rotating case body 9 and the torsion coil spring 18, or reduces resonance noise of the torsion coil spring 18. In addition, noise can be prevented from being generated in the auto tensioner A.
[0037]
In particular, the torsion coil spring 18 is arranged around the boss 11 (sliding contact portion 21a of the spring support 21) of the rotating case 8, and the torsion coil spring 18 connects the fixed case 1 and the rotating case 8 to the spring support 21. Alternatively, since the pressure is applied via the cavity washer 29, the cavity washer 29 effectively acts on the longitudinal vibration of the torsion coil spring 18 generated by receiving the vibration transmitted from the engine. By reducing the vibration noise due to the longitudinal vibration of the spring 18, the noise generation of the auto tensioner A can be efficiently prevented.
[0038]
Further, since it is possible to use the torsion coil spring 18 having a natural frequency in a range overlapping with the natural frequency in the engine rotation region or the natural frequency of the air conditioner pump, the degree of freedom in designing the auto tensioner A is reduced. Can be improved.
[0039]
In addition, since the cavity washer 29 is pressed against the fixed case body 2 by the torsion coil spring 18, the rotation of the rotating case 8 can be reliably attenuated, and the torsion coil spring 18 and the fixed case body 2 can be attenuated. It is possible to prevent the generation of a collision sound with the vehicle.
[0040]
By making the cavity washer 29 made of 4,6-nylon resin or 6,6-nylon resin, vibration noise can be further reduced.
[0041]
Other Embodiments of the Invention
In the above embodiment, the spring support 21 as the damping member is provided. However, the spring support 21 is omitted, and instead, a cushioning member, for example, a cavity washer made of nylon resin is provided with the torsion coil spring 18 and the fixed case body 2. May be arranged between them. This buffer member is formed in an annular shape like the cavity washer 29, so that it can be fitted to the tip end side of the boss portion 11 of the rotating case 8.
[0042]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, since the buffer member is provided between the rotating case and the torsion coil spring, the torsion coil spring receives vibration of the fixed body transmitted through the fixed case. Even if resonance occurs, the cushioning member reduces the vibration noise of the torsion coil spring, and can prevent generation of noise in the auto tensioner. Furthermore, since it is possible to use a torsion coil spring having a natural frequency in a range overlapping the natural frequency of the fixed body, the degree of freedom in designing the auto tensioner can be improved. Further, since the damping member is pressed against the fixed case by the torsion coil spring, the rotation of the rotating case can be reliably attenuated, and a collision sound between the torsion coil spring and the fixed case is generated. Can be prevented.
[0043]
According to the second aspect of the present invention, since the shock-absorbing member for reducing the vibration sound of the torsion coil spring is provided, the torsion coil spring may resonate with the vibration of the fixed body transmitted through the fixing case. Even so, the cushioning member can reduce the vibration noise of the torsion coil spring, and can prevent generation of noise in the auto tensioner. Furthermore, since it is possible to use a torsion coil spring having a natural frequency in a range overlapping the natural frequency of the fixed body, the degree of freedom in designing the auto tensioner can be improved.
[0044]
According to the third aspect of the present invention, even in the case where the torsional coil spring is likely to cause longitudinal vibration due to the vibration of the fixed body, the buffer member reduces the torsional coil spring in order to reduce the longitudinal vibration. The generated noise can be reliably reduced.
[0045]
According to the fourth aspect of the present invention, since the cushioning member is made of resin, the vibration noise of the torsion coil spring can be reliably reduced.
[0046]
According to the fifth aspect of the present invention, since the cushioning member is made of nylon resin, the function and effect of the third aspect of the invention can be more effectively exerted.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view illustrating an entire configuration of an auto tensioner according to an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 fixed case 2 fixed case body (fixed part)
3 Shaft 8 Rotating case 11 Boss 16 Tension pulley 18 Torsion coil spring 21 Spring support (damping member)
21a Sliding contact part 21b Flange part 29 Cavity washer (buffer member)

Claims

A fixed part fixed to the fixed body, a fixed case having a shaft protruding from the fixed part,
A rotating case having a boss portion rotatably fitted to the shaft portion of the fixed case from the distal end side,
A tension pulley that is rotatably supported by the rotating case around an eccentric position from the boss portion and presses the belt,
A damping member having a sliding portion externally fitted to the boss portion of the rotating case and a flange portion in contact with the fixed case, and attenuating the rotation of the rotating case with respect to the fixed case;
The rotating case is connected between the fixed case and the rotating case in a state where the rotating case is disposed around the sliding contact portion of the damping member. And a torsion coil spring for pressing the flange portion of the damping member against the fixed case,
An auto-tensioner provided between the rotating case and the torsion coil spring, and comprising a buffer member for reducing vibration noise of the torsion coil spring.

A fixed part fixed to the fixed body, a fixed case having a shaft protruding from the fixed part,
A rotating case having a boss portion rotatably fitted to the shaft portion of the fixed case from the distal end side,
A tension pulley that is rotatably supported around a position eccentric from the boss portion of the rotating case body as an axis and presses a belt;
The rotating case is connected between the fixed case and the rotating case while being disposed around the boss portion of the rotating case, and the rotating case is rotated in a belt pressing direction in which the tension pulley presses the belt by the torsional torque. An energizing torsion coil spring,
An auto-tensioner provided between the fixed case and the torsion coil spring and between the rotating case and the torsion coil spring, and a buffer member for reducing vibration noise of the torsion coil spring. .

In claim 1 or 2,
An auto-tensioner, wherein the buffer member reduces vibration noise caused by longitudinal vibration of the torsion coil spring generated by receiving vibration of the fixed body.

In any one of claims 1 to 3,
An auto tensioner, wherein the buffer member is made of resin.

In claim 4,
An auto tensioner wherein the buffer member is made of a nylon resin.