JP2004084445A - ローター式オゾン水放出装置 - Google Patents

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Yoshi Kimura
木村 好
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Abstract

【課題】水道蛇口に取り付けて上水とオゾン水の流出の切り替えが容易にできるローター式オゾン水放出装置を提供すること。
【解決手段】水道蛇口1に固定されるシリンダー形本体10の内面に挿入され端部の切替レバー21の操作で90度回動するとリミットスイッチが入ってオゾン生成器30で生成され送り管32を通って導入されたオゾンが上水と混合してオゾン水を本体下方に放出するローター20を備えてなる。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水道蛇口に取り付けて上水とオゾン水のワンタッチ切り替えができるローター式オゾン水放出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
浄水器のように、器具本体を水道蛇口に取り付けてオゾン水を本体から放出するオゾン水放出装置がある。この装置は、オゾンの4大効果といわれる殺菌、脱臭、漂白、鮮度保持に着目し、一般家庭の流し台水栓に取り付けることで家庭内の除菌を手軽に行えるようにしたものである。オゾンは近年になって各種分野に活用されるようになったが、オゾン生成器が比較的大型で費用がかゝるために未だ家庭用・個人用に広く普及されるには至っていない。前記したオゾン放出装置はその点で注目に値するものであり、蛇口をひねってレバーを操作すると所定時間(40秒程度)オゾン水が放出され、それ以上経過すると水量との関係で上水が吐出される仕組みとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術は、レバーを操作することで器具本体に設けたオゾン放出灯が点灯することでオゾン水放出を確認できるが、所定時間経過するとオゾン処理能力に限界があって自動的に上水となってしまうのでその都度レバー操作をしなければならない不便があり、またオゾン生成器が器具本体と一体で重量があるため蛇口に取付けると蛇口及び装置が前傾状になってしまうという不具合があった。
【0004】
本発明は、通常の浄水器のようにレバーの操作でオゾン水を常時流すこともできれば上水を流すこともでき、またオゾン生成器を装置本体とは別に設けることで装置に負担をかけることがなく、全体の軽量化が実現できて長期間使用しても蛇口と装置が前傾状とならず安心して使用ができるローター式オゾン水放出装置を提供することを意図している。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、水道蛇口1に固定されるシリンダー形本体10の内面に挿入され、端部の切替レバー21の操作で90度回動するとリミットスイッチ15が入ってオゾン生成器30で生成され送り管32を通って導入されたオゾンが上水と混合してオゾン水を本体下方に放出するローター20を備えたローター式オゾン水放出装置であって、前記ローター20が、本体10の上水導入部16と合致する流水部24及び該流水部と直交する小孔25を有し、上水導入部16と流水部24が合致すると上水が流水部24を通って本体10下面の流出口12から吐出され、上水導入部16と小孔25が合致すると小孔25を通って流水部24に入った上水と、本体10のオゾン流入口13から送り込まれたオゾンが混合してオゾン水が本体10下面の流出口12から吐出され、同時に本体10に設けたオゾン放出灯14が点灯することを技術手段とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づき本発明を説明すると、図1において1は基部に開閉栓2を持つ蛇口で、先端屈曲部1aに取付キャップ11を介してシリンダー形本体10を取り付け、該本体10に、端部を切替レバー21としたローター20が挿入されるもので、本体10の下面に流出キャップ12’が配置されている。
【0007】
30は前記本体1とは別に設けたオゾン生成器で、コード31はAC100Vの電源差込口40に接続され、本体10の近傍に逆止弁33を有する、オゾン生成器30より出たオゾン送り管32が蛇口1に沿って設けられ、インシュロック34で固定されて本体10のオゾン流入口13と接続している。本体10にはオゾン放出灯14があってオゾン放出時に点灯する。35はDC12Vのオゾン生成器の渡り配線で、オゾン送り管32とともにインシュロック34で蛇口1に固定され、ローター20の切替レバー21と連動してオゾンの放出信号をオゾン生成器30に送信する。すなわち切替レバー21をON方向に90度回動すると、後記するリミットスイッチ15が投入されて渡り配線35から信号をオゾン生成器30に送り、信号をキャッチすることで生成されたオゾンがオゾン送り管32を通って本体のオゾン流入口13から本体10内に送り込まれ、蛇口1から本体10内に入った上水に混合溶解して本体10の流出口12からオゾン水となって吐出され、同時にオゾン放出灯14が点灯してオゾン水を放出していることを知らしめる。蛇口1は上記の図以外にも各種構造のものがあるが、本体10の取り付け、オゾン送り管32を蛇口1にインシュロック34で渡り配線35とともに取り付ける方法など殆ど異なることがなく、蛇口の形態によって本発明の目的効果が変わることはない。
【0008】
図2はシリンダー形本体10とローター20を分解し、また図3の断面図は、本体10とローター20の組み立て状態を示したもので、本体10の上面には、取付キャップ11と螺合する上水導入部16の凸ねじ17が、また本体10の下面には流出キャップ12’を被せる流出口12があり、本体10内に入った上水がそのまゝ又はオゾン水となって流出口12から吐出される。本体10内に挿入されるローター20は、本体奥端の欠円形溝10’に係合する回転ストッパー22を先端に形成し、その手前に流水部24及び該流水部24と直交する小孔25を有する主体部23があり、主体部23の手前にWOリング26を配するとともに端部に切替レバー21を有し、またローター20を本体10に取り付けるためのロックねじ27が、本体入り口に形成した雌ねじ18と螺合するべく切替レバー21の基部にフリー状態で嵌合され、更にリミットスイッチ15を取り付ける取付台19と、前記オゾン生成器渡り線35が挿入される本体10に明けた挿孔Hとは近接し、オゾン放出灯穴14’がリミットスイッチ15上方の本体10に穿たれている。
【0009】
リミットスイッチ15がオンされると渡り線35から発信された信号で生成器30からのオゾンが送り管32を通って本体10内に送り込まれるのであって、図4(a)のように切替レバー21が原位置にあるときはローター20の凸部28がリミットスイッチ15と離れていて通電しないが、切替レバー21を90度回動することで(b)図のようにローター20に形成した凸部28がリミットスイッチ15と接して通電し、同時にオゾン放出灯14も点灯する。すなわち開閉栓2をひねって蛇口1から出た上水は、切替レバー21を90度回動した時にオゾン水となって流出口12より吐出される。
【0010】
図5(a)はローター20が原位置にあって普通の上水を流出口12から吐出する状態を示すもので、この時ローター20に明けた小孔25は図中左側の水平位置にあるため本体10の上水導入部16から入った上水は流水部24を通ってそのまゝ下部へと直進し流出口12より吐出される。この状態から切替レバー21を90度回動すると、(b)図のように小孔25が本体10の上水導入部16と合致し、同時にオゾン流入口13と流水部24が合致し、リミットスイッチ15の投入によって流入口13からオゾンが流水部24に送り込まれるので小孔25から入った上水と適量処理されて混合する。かくしてオゾンは溶解して上水が流水部24でオゾン水に変換され、本体10下面の流出口12からオゾン水が吐出される。オゾン水の吐出時にはオゾン放出灯14が点灯するので上水量とオゾン水量とを間違うことはない。
【0011】
【発明の効果】
本発明は、シリンダー形本体の内部にローターを組み込み、このローターを端部の切替レバーを操作するだけで上水をオゾン水に変換でき、あたかも通常の浄水器のように手軽に取り扱うことで殺菌、脱臭、漂白、鮮度保持・野菜果物の農薬分解除去に著効を発揮し、家庭内は勿論、会社、学校、料理店などで広く活用できる。
【0012】
オゾン生成器を本体とは別置きにすることでその分軽量とすることができ、重みで取付部が前傾状となることが避けられて正しく放水され、見栄えもよい。
【0013】
切替レバーの操作で上水が瞬時にオゾン水となって放出され、オゾン放出時は放出灯が点灯することで上水とは明確に区別できる。オゾン放出時に上水はローターの小孔からオゾン処理可能な水量を取り入れるので全きオゾン水が得られ、しかも所望時間オゾン水が放出されるので、従来のようにオゾン放出をレバーの操作で断続的に行うといった煩わしさがない。
【0014】
シリンダー形本体とローターは構造簡単で成型も容易であり、複雑な工程を経ることなく得られると共に、組み立てにも手間がかゝらないので、安価量産に好適する実益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の取り付け状態を示す斜視図である。
【図2】本発明を分解した斜視図である。
【図3】組み立て状態の断面図である。
【図4】(a)リミットスイッチ投入前の説明図、(b)は投入時の説明図である。
【図5】本体とローターの関係性を示すもので、(a)は上水の流出、(b)はオゾン水の流出状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 蛇口
10 本体
12 流出口
13 オゾン流入口
14 オゾン放出灯
15 リミットスイッチ
16 上水導入部
20 ローター
21 切替レバー
24 流水部
25 小孔
30 オゾン生成器
32 オゾン送り管

Claims (1)

  1. 水道蛇口に固定されるシリンダー形本体の内面に挿入され、端部の切替レバーの操作で90度回動するとリミットスイッチが入ってオゾン生成器で生成され送り管を通って導入されたオゾンが上水と混合してオゾン水を本体下方に放出するローターを備えたローター式オゾン水放出装置であって、前記ローターが、本体の上水導入部と合致する流水部及び該流水部と直交する小孔を有し、上水導入部と流水部が合致すると上水が流水部を通って本体下面の流出口から吐出され、上水導入部と小孔が合致すると小孔を通って流水部に入った上水と本体のオゾン流入口から送り込まれたオゾンが混合してオゾン水が本体下面の流出口から吐出され、同時に本体に設けたオゾン放出灯が点灯するローター式オゾン水放出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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