【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明はコネクタ（例えば高速伝送用コネクタ）に関し、さらに詳細には、従来の溶接用コネクタの構造にコネクタ上で各ドレインコンタクトをコモン（ＣＯＭＭＯＮ）にする機能を加えたコネクタに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のコネクタ（例えば高速伝送用コネクタ）は各シグナルコンタクト及び各ドレインコンタクトがコネクタ上ではすべて独立している。そして、この種のケーブルとコネクタ接続におけるコモンコンタクトは、相手側で行ったり、コネクタ側のパドル内部にコモン層を設けたりして行っている。
【０００３】
図８を参照する。図８（Ａ）に示すようにセラミックを材料としたコンタクト支持部材８０１Ａのフラットな平面上にドレインコンタクト８０３Ａと、シグナルコンタクト８０７Ａとが所定の位置に固定されている（これらは複数支持されている）。そして、ドレインコンタクト８０３Ａにはドレイン線８０５Ａが接続されている。シグナルコンタクト８０７Ａにはシグナル線８０９Ａが接続されている。図８（Ｂ）は接続部を上方向から見たものである。モールド部８０１Ｂに位置決めされドレインコンタクト８０３Ｂと、シグナルコンタクト８０５Ｂとが固定されている。図８（Ｃ）は接続部を横方向から見たものである。コンタクト支持部材８０１Ｃにドレインコンタクト８０３Ｃと、シグナルコンタクト８０５Ｃ、８０７Ｃが支持されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
各シグナルコンタクト及びドレインコンタクトがコネクタ上ではすべて独立している（ただしレセ側でドレインコンタクトはすべてコモンとなる）。シグナルコンタクトについては独立していることが必須条件だが、ドレインコンタクトはすべて等電位になることが理想であり、高速伝送用コネクタではよりコネクタ上でコモン（ＣＯＭＭＯＮ）となっていることが理想である。現在、半田用コネクタではコネクタ上ですべてのドレインコンタクトがコモンとなっている。
【０００５】
しかし、そのいずれも複雑なコネクタ構造を有するという問題があった。また、個々に接続を行うので各々の信号線間の特性バラツキが発生しやすいという問題があった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、請求項１に係る発明はドレインコンタクトと、シグナルコンタクトとを接続部に複数備えたコネクタにおいて、
前記ドレインコンタクトと、前記シグナルコンタクトとはそれぞれ前記接続部に設けられたコンタクト支持部材により支持され、前記各々のドレインコンタクト同士は、棒状の導体であるコモンコンタクトにドレインコンタクト上の所定の箇所で一体的に接続されるコネクタである。これにより、簡単な構造でドレインコンタクト同士を接続できる。
【０００７】
請求項２に係る発明は、前記コモンコンタクトが接触する前記ドレインコンタクトの所定の箇所に溝部を設けた上記コネクタである。
【０００８】
請求項３に係る発明は、ドレインコンタクトと、シグナルコンタクトとを接続部に複数備えたコネクタにおいて、
前記ドレインコンタクトと、前記シグナルコンタクトとはそれぞれ前記接続部に設けられたコンタクト支持部材により支持され、
棒状の導体であるコモンコンタクトはドレインコンタクト上の所定の箇所で前記ドレインコンタクトに接続する各々のドレイン線を挟み位置決め固定しながら前記各々のドレインコンタクト同士を一体的に接続するコネクタである。これにより、ドレイン線を固定しながらドレインコンタクト同士を接続することができる。
【０００９】
請求項４に係る発明は、前記接続部に備えられたドレインコンタクトはドレイン線を位置決めする溝部を備え、シグナルコンタクトはシグナル線を位置決めする溝部を備えた上記コネクタである。
【００１０】
請求項５に係る発明は、前記コンタクト支持部材はシグナルコンタクトを固定するとともにシグナル線を位置決めする溝部を備えた上記コネクタである。
【００１１】
請求項６に係る発明は、前記コモンコンタクトの溝部は２つの溝部構成平面が所定の角度で交わるＶ溝形状、又は円柱面により構成されるＲ溝形状であるコネクタである。これにより、ドレイン線の位置決めを容易に行うことができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【００１３】
図１は接続部１の斜視図である。前記接続部１は所定の接合構造を備えている。すなわち、コンタクト支持部材３が備えられている。そして、このコンタクト支持部材３には複数のドレインコンタクトと、複数のシグナルコンタクトとが支持されている。
【００１４】
すなわち、前記コンタクト支持部材３に支持されたドレインコンタクト５から所定の間隔にドレインコンタクト７が支持されている。さらに、このドレインコンタクト７から等間隔にドレインコンタクト９が支持されている（すなわち、ドレインコンタクト５の厚みの中心と、ドレインコンタクト７の厚みの中心との距離ＤＡは、ドレインコンタクト７の厚みの中心と、ドレインコンタクト９の厚みの中心との距離ＤＢに等しい）。
【００１５】
図１においては図示していないが、このように所定の数分のドレインコンタクトが前記コンタクト支持部材３に等間隔に取り付けられている。ここで、前記コンタクト支持部材３は、セラミックを材質とするが、例えば、磁器、陶器のような耐熱性を備えたものでよい。電気溶接の際に発生する熱に対して強くコスト面からも経済的であるからである。
【００１６】
シグナルコンタクト１１はコンタクト支持部材３に支持されている。シグナルコンタクト１３はコンタクト支持部材３に支持されている。このシグナルコンタクト１１と、シグナルコンタクト１３とはドレインコンタクト５と、ドレインコンタクト７の中間に２箇所（一方の端面側と他方の端面側）に備えられている（すなわちドレインコンタクト５の厚み中心と、シグナルコンタクト１１、１３の中心の距離ＤＣと、ドレインコンタクト７の厚みの中心とシグナルコンタクト１１、１３の中心の距離ＤＤとは等しい）。このような、位置関係を有するシグナルコンタクトが所定の数分前記コンタクト支持部材３に備えられている。
【００１７】
そして、上述した各々のドレインコンタクトに接続する棒状の導体であるコモンコンタクト１５がドレインコンタクト５の面１７上に設けられた溝部１９（ここでは、溝部１９は面２１と面２３とにより構成されるＶ溝形状である）に固定されている。このように、各々のドレインコンタクトに設けられた溝部にコモンコンタクトが固定されドレインコンタクトを一体的に接続させている。これにより、各々のドレインコンタクトは全て等電位になる。また、各々のドレインコンタクトもコモンコンタクト１５に固定されるのでコンタクト間が動いてしまうことによる伝送特性への影響が少なくなる。
【００１８】
図２はドレインコンタクト５とシグナルコンタクト１１、１３とをコンタクト支持部材３に取り付ける方法と、コモンコンタクト１５をドレインコンタクト５に取り付ける方法とを示している。すなわち、前記ドレインコンタクト５は、矢印ＡＲ３の方向からコンタクト支持部材３に固定される。前記シグナルコンタクト１１は矢印ＡＲ５の方向からコンタクト支持部材３に固定される。
【００１９】
さらに、前記シグナルコンタクト１３は矢印ＡＲ６の方向からコンタクト支持部材３に固定される。図示していないがこのような方法で複数のドレインコンタクトと、複数のシグナルコンタクトがコンタクト支持部材３に支持され固定される。そして、前記ドレインコンタクト５上にある溝部１９等に矢印ＡＲ４方向にコモンコンタクト１５が位置決めされ固定される。
【００２０】
図３はコモンコンタクトを接続部１（図１参照）に備えるパターンを示している。図３（Ａ）を参照する（図１において、接続部１を矢印ＡＲ１方向から見たときの側面図である）。接続部１はドレインコンタクト３０３Ａと、シグナルコンタクト３０５Ａとがコンタクト支持部材３０１Ａに複数支持されている。このように支持された複数のドレインコンタクトがコモンコンタクト３０７Ａにより一体的に接続されている。
【００２１】
図３（Ｂ）は図１において接続部１を矢印ＡＲ２方向から見た側面図である。ここでは、コモンコンタクトが一方の側に設けられた例を示している。すなわち、ドレインコンタクト３０１Ｂに設けられた溝部３０３Ｂにコモンコンタクト３０５Ｂが位置決め固定されている。このコモンコンタクト３０５Ｂはモールド部３０７Ｂに近いところに固定されることが望ましい。ドレイン線を十分なスペースに配置できるからである。
【００２２】
図３（Ｃ）はコモンコンタクトが一方の側と他方の側とに設けられた接続部１の例である。すなわち、ドレインコンタクト３０１Ｃに設けられた一方の側の溝部３０３Ｃにコモンコンタクト３０５Ｃが位置決め固定されている。また、このドレインコンタクト３０１Ｃの他方の側に設けられた溝部３０７Ｃにコモンコンタクト３０９Ｃが位置決め固定されている。
【００２３】
このように、一方の側と他方の側とにコモンコンタクト３０５Ｃとコモンコンタクト３０９Ｃとを取り付けることにより、ドレインコンタクトの固定がより確実にできるという効果がる。また、溝部３０３Ｃ、３０７Ｃはモールド部３１１Ｃに近いところに設けてある。これにより、ドレイン線を十分なスペースに配置できる。
【００２４】
図３（Ｄ）はコモンコンタクトが一方の側と他方の側とに設けられた接続部の例を示している。すなわち、ドレインコンタクト３０１Ｄの一方の側に設けられ溝部３０３Ｄにコモンコンタクト３０５Ｄが圧入され固定されている。また、このドレインコンタクト３０１Ｄの他方の側に設けられた溝部３０７Ｄにコモンコンタクト３０９Ｄが圧入され固定されている。この溝部３０３Ｄと溝部３０７Ｄとは凹形状である。なお、半田、溶接等により固定されてもよい。
【００２５】
このように、一方と他方の側にコモンコンタクトを取り付けることにより、ドレインコンタクトの固定がより確実にできるという効果がる。また、溝部３０３Ｄ、３０７Ｄはモールド部３１１Ｄに近いところに設けてある。これにより、ドレイン線を配置するスペースを十分にとることができる。
【００２６】
図４を参照する。接続部４０１の斜視図である。前記接続部４０１は所定の接合構造を備えている。すなわち、コンタクト支持部材４０３が備えられている。そして、このコンタクト支持部材４０３には複数のドレインコンタクトと、複数のシグナルコンタクトとが支持されている。
【００２７】
すなわち、前記コンタクト支持部材４０３に支持されたドレインコンタクト４０５から等間隔にドレインコンタクト４０７が支持されている。さらに、このドレインコンタクト４０７から等間隔にドレインコンタクト４０９が支持されている（ここで、距離関係は図１において示したものと同じである）。
【００２８】
図４においては図示していないが、このように所定の数分のドレインコンタクトが前記コンタクト支持部材４０３に等間隔に取り付けられている。ここで、前記コンタクト支持部材４０３は、セラミックを材質とするが、例えば、磁器、陶器のような耐熱性を備えたものでよい。電気溶接の際に発生する熱に対して強くコスト面からも経済的であるからである。
【００２９】
シグナルコンタクト４１１はコンタクト支持部材４０３支持されている。シグナルコンタクト４１３はコンタクト支持部材４０３に支持されている。このシグナルコンタクト４１１と、シグナルコンタクト４１３とはドレインコンタクト４０５と、ドレインコンタクト４０７の中間に２箇所（一方の端面側と他方の端面側）備えられている（距離関係は図１において示したものと同じである）。このような、位置関係を有するシグナルコンタクトが所定数前記コンタクト支持部材４０３に備えられている。
【００３０】
一方、各々のドレインコンタクトを一体的に接続する棒状の導体であるコモンコンタクト４２１は固定用の溝部４２３、４２５、４２７等を設けている。
【００３１】
そして、ドレインコンタクトの面と溝部４２３によりドレイン線４１５を固定するとともにドレインコンタクトに接続する役割を果たしている。
【００３２】
このように、ドレイン線４１７は溝部４２５により位置決め固定されている。また、ドレイン線４１９は溝部４２７により位置決め固定されている。
【００３３】
これにより、各々のドレインコンタクトが一体的に接続される。さらに、各ドレインコンタクトも固定されるのでコンタクト間が動いてしまうことによる伝送特性への影響が少なくなる。
【００３４】
図５を参照する。接続部５０１の斜視図である。前記接続部５０１は所定の接合構造を備えている。すなわち、コンタクト支持部材５０３が備えられている。そして、このコンタクト支持部材５０３には複数のドレインコンタクトと、複数のシグナルコンタクトとが支持されている。
【００３５】
すなわち、前記コンタクト支持部材５０３に支持されたドレインコンタクト５０５から等間隔にドレインコンタクト５０７が支持されている。さらに、このドレインコンタクト５０７から等間隔にドレインコンタクト５０９が支持されている（ここで、距離関係は図１において示したものと同じである）。
【００３６】
図５においては図示していないが、このように所定数のドレインコンタクトが前記コンタクト支持部材５０３に等間隔に取り付けられている。
【００３７】
シグナルコンタクト５１１はコンタクト支持部材５０３支持されている。シグナルコンタクト５１３はコンタクト支持部材５０３に支持されている。このシグナルコンタクト５１１と、シグナルコンタクト５１３とはドレインコンタクト５０５と、ドレインコンタクト５０７の中間に２箇所（一方の端面側と他方の端面側）備えられている（距離関係は図１において示したものと同じである）。このような、位置関係を有するシグナルコンタクトが所定数前記コンタクト支持部材５０３に備えられている。
【００３８】
一方、各々のドレインコンタクトを接続する棒状の導体であるコモンコンタクト５２１は固定用の溝部５２３、５２５、５２７等を設けている。
【００３９】
そして、ドレインコンタクトの溝部５１７と前記溝部５２３によりドレイン線５１９を固定するとともに各ドレインコンタクトを一体的に接続する。同様にドレイン線５３１は溝部５２５と、溝部５２９とにより位置決め固定されている。ドレイン線５３５は溝部５２７と、溝部５３３とにより位置決め固定されている。
【００４０】
これにより、ドレインコンタクトが一体的に接続ができる。さらに、各ドレインコンタクトも固定されるのでコンタクト間が動いてしまうことによる伝送特性への影響が少なくなる。
【００４１】
なお、前記シグナルコンタクト５１１は溝部５３９によりシグナル線５３７を位置決め固定する。また、前記シグナルコンタクト５１３の溝部５４１はシグナル線５４３を位置決め固定する。これにより、グランド線、シグナル線の位置関係が正確になりクロストーク等の影響を低減させることができる。
【００４２】
図６を参照する。接続部６０１の斜視図である。前記接続部６０１は所定の接合構造を備えている。すなわち、コンタクト支持部材６０３が備えられている。そして、このコンタクト支持部材６０３には複数のドレインコンタクトと、複数のシグナルコンタクトとが支持されている。
【００４３】
すなわち、前記コンタクト支持部材６０３に支持されたドレインコンタクト６０５から等間隔にドレインコンタクト６０７が支持されている。さらに、このドレインコンタクト６０７から等間隔にドレインコンタクト６０９が支持されている（ここで、距離関係は図１において示したものと同じである）。
【００４４】
図６においては図示していないが、このように所定の数分のドレインコンタクトが前記コンタクト支持部材６０３に等間隔に取り付けられている。
【００４５】
シグナルコンタクト６１１はコンタクト支持部材６０３に支持されている。シグナルコンタクト６１３はコンタクト支持部材６０３に支持されている。このシグナルコンタクト６１１と、シグナルコンタクト６１３とはドレインコンタクト６０５と、ドレインコンタクト６０７の中間に２箇所（一方の端面側と他方の端面側）備えられている（距離関係は図１において示したものと同じである）。このような、位置関係を有するシグナルコンタクトが所定の数分前記コンタクト支持部材６０３に備えられている。
【００４６】
一方、各々のドレインコンタクトを一体的に接続する導体であるコモンコンタクト６１９は固定用の溝部６２１、６２３、６２５等を設けている。
【００４７】
そして、ドレインコンタクト６０５の面と溝部６２１とによりドレイン線６２７を固定するとともにドレインコンタクト６０５に接続する役割を果たしている。同様にドレイン線６２９はドレインコンタクト６０７の面と溝部６２３により位置決め固定されている。ドレイン線６３１はドレインコンタクト６０９の面と溝部６２５により位置決め固定されている。
【００４８】
なお、コンタクト支持部材６０３の溝部６１５によりシグナルコンタクト６１１を固定するとともにシグナル線６３３を位置決めする。また、コンタクト支持部材６０３の溝部６１７によりシグナルコンタクト６１３を固定するとともにシグナル線６３５を位置決めする。これにより、グランド線、シグナル線の位置関係が正確になりクロストーク等の影響を低減させることができる。
【００４９】
図７はドレイン線又はシグナル線を位置決め固定する溝部の形状の種類を示している（図４においては矢印ＡＲ７方向から見た場合、図５においては矢印ＡＲ８方向から見た場合、図６においては矢印ＡＲ９方向から見た場合である）。
【００５０】
図７（Ａ）を参照する。コモン（ＣＯＭＭＯＮ）コンタクトに設けられた溝部の形状を示している。すなわち、溝部７０１Ａは溝部構成平面７０３Ａと溝部構成平面７０５Ａが所定の角度で交わりＶ溝形状を構成している。この溝部７０１Ａにドレイン線７０７Ａが前記溝部構成平面７０３Ａとの接触部７０９Ａと前記溝部構成平面との接触部７１１Ａとにより位置決め固定されている。
【００５１】
ここで、溝部７０１ＢはＶ溝形状であるのでケーブルの径の変化（例えばφ０．３ｍｍ〜φ０．５ｍｍ）に対しても溝部の形状を変えなくて確実に位置決め固定することができる。すなわち、ケーブルの径が変化しても上述した接触部７０３Ａと、接触部７１１Ａの位置が溝部構成平面７０３Ａと、溝部構成平面７０５Ａ上で変化するので位置決めが可能である。また、溝部構成平面７０３Ａと、溝部構成平面７０５Ａとの角度を変化させることにより、さらにケーブルの径の太さ等に対応し、正確に位置決めを行うことができる。例えば、角度の値を大きく（９０度以上）した場合、さらに太いケーブルの位置決めを行うことができる。加工も鋭角に比べて簡単なため加工工数も削減できる。一方、角度の大きさを小さく（９０度未満）した場合、ケーブルの位置決めがより確実に行えるため溶接等の作業がより容易に行える。
【００５２】
図７（Ｂ）は溝部が円柱面であるＲ溝形状の場合を示している。すなわち、溝部７０１Ｂは半径Ｒ２の円柱面７０３Ｂを備えている。そして、ケーブル（例えば、半径Ｒ１）７０５Ｂを位置決め固定している。ここで、前述の半径Ｒ１と半径Ｒ２とがほぼ一致することによりケーブルと、端子（例えば、ドレインコンタクト、シグナルコンタクト等）との接触面積がより大きくなるため確実なケーブルの接続ができ接触不良等が回避される。
【００５３】
図７（Ｃ）はシグナルコンタクトを固定し、さらに、このシグナルコンタクトに接触させながらシグナル線を位置決めする溝部７０１Ｃを示している（図６に示す接続部６０１を参照）。すなわち、溝部７０１Ｃは溝部構成面７０３Ｃと、溝部構成平面７０５Ｃと、溝部構成平面７０７Ｃにより凹形状溝を構成している。この溝部７０１Ｃにシグナルコンタクト７０９Ｃが固定されている。そして、このシグナルコンタクト７０９Ｃに接触させながら接触部７１３Ｃ、接触部７１５Ｃ及び接触部７１７Ｃによりシグナル線７１１Ｃが位置決めされる。
【００５４】
なお、本発明は、上述した実施の態様の例に限定されることなく、適宜の変更を加えることにより、その他の態様で実施できるものである。
【００５５】
【発明の効果】
上述の如く本発明によれば、例えば、ドレインコンタクトにコモン（ＣＯＭＭＯＮ）コンタクトを挿入する溝を形成し、コモンコンタクトを挿入するだけで、容易にドレインコンタクトをコモンにすることが可能である（例えば、半田用コネクタではパドル内部にコモン層を設けているため、複雑なコネクタ構造となっている）。
【００５６】
また、各ドレインコンタクトがコモンコンタクトによって固定されるため、コンタクト間が動いてしまうことによる伝送特性への影響が少なくなる。
【００５７】
そして、導体の上からコモン機構を取り付ける事で、コネクタの固定が容易になるという効果がある。コモンになっている上に位置決め機構が備わっているため作業性も向上するという効果がある。コネクタ構造をほぼ現状のまま変更せず、コモン機構を取り付けることが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】コネクタの接続部の斜視図である。
【図２】コネクタの接続部の組み立て方法を説明する説明図である。
【図３】コモンコンタクトを説明する説明図である。
【図４】コネクタの接続部の斜視図である。
【図５】コネクタの接続部の斜視図である。
【図６】コネクタの接続部の斜視図である。
【図７】（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）は溝部の機能を説明する説明図である。
【図８】（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）は従来例を説明する説明図である。
【符号の説明】
１ 接続部
３ コンタクト支持部材
５ ドレインコンタクト
７ ドレインコンタクト
９ ドレインコンタクト
１１ シグナルコンタクト
１３ シグナルコンタクト
１５ コモンコンタクト
１９ 溝部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a connector (for example, a connector for high-speed transmission), and more particularly to a connector having a function of making each drain contact common on the connector to the structure of a conventional welding connector.
[0002]
[Prior art]
In a conventional connector (for example, a high-speed transmission connector), each signal contact and each drain contact are all independent on the connector. The common contact for connecting this type of cable to the connector is performed on the other side or by providing a common layer inside the paddle on the connector side.
[0003]
Referring to FIG. As shown in FIG. 8A, a drain contact 803A and a signal contact 807A are fixed at predetermined positions on a flat plane of a contact supporting member 801A made of ceramic (a plurality of these are supported). ). The drain line 805A is connected to the drain contact 803A. The signal line 809A is connected to the signal contact 807A. FIG. 8B shows the connection portion viewed from above. The drain contact 803B and the signal contact 805B are fixedly positioned in the mold portion 801B. FIG. 8C shows the connection portion viewed from the lateral direction. A drain contact 803C and signal contacts 805C and 807C are supported by the contact support member 801C.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Each signal contact and drain contact are all independent on the connector (however, all drain contacts are common on the receiving side). It is essential that the signal contacts be independent, but it is ideal that all the drain contacts have the same potential, and it is ideal that the high-speed transmission connector be more common on the connector. . At present, in a connector for solder, all drain contacts are common on the connector.
[0005]
However, all of them have a problem of having a complicated connector structure. In addition, since connections are made individually, there is a problem that characteristic variations between signal lines are likely to occur.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and the invention according to claim 1 relates to a connector including a plurality of drain contacts and signal contacts in a connection portion.
The drain contact and the signal contact are each supported by a contact support member provided at the connection portion, and the drain contacts are integrated with a common contact which is a rod-shaped conductor at a predetermined position on the drain contact. It is a connector to be connected. Thus, the drain contacts can be connected with a simple structure.
[0007]
The invention according to claim 2 is the connector wherein a groove is provided at a predetermined position of the drain contact with which the common contact comes into contact.
[0008]
The invention according to claim 3 is a connector provided with a plurality of drain contacts and signal contacts at a connection portion,
The drain contact and the signal contact are supported by contact support members provided at the connection portions, respectively.
The common contact, which is a rod-shaped conductor, is a connector that integrally connects the drain contacts while positioning and fixing each drain wire connected to the drain contact at a predetermined location on the drain contact. Thus, the drain contacts can be connected to each other while fixing the drain lines.
[0009]
The invention according to claim 4 is the above-described connector, wherein the drain contact provided in the connection portion includes a groove for positioning a drain line, and the signal contact includes a groove for positioning a signal line.
[0010]
The invention according to claim 5 is the connector wherein the contact support member has a groove for fixing a signal contact and positioning a signal line.
[0011]
The invention according to claim 6 is the connector, wherein the groove portion of the common contact has a V-groove shape in which two groove portion planes intersect at a predetermined angle or an R-groove shape formed by a cylindrical surface. Thereby, the positioning of the drain line can be easily performed.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0013]
FIG. 1 is a perspective view of the connection unit 1. The connection part 1 has a predetermined joining structure. That is, the contact support member 3 is provided. The contact supporting member 3 supports a plurality of drain contacts and a plurality of signal contacts.
[0014]
That is, the drain contact 7 is supported at a predetermined interval from the drain contact 5 supported by the contact support member 3. Further, the drain contacts 9 are supported at equal intervals from the drain contact 7 (that is, the distance DA between the center of the thickness of the drain contact 5 and the center of the thickness of the drain contact 7 is the center of the thickness of the drain contact 7). And the distance DB from the center of the thickness of the drain contact 9).
[0015]
Although not shown in FIG. 1, a predetermined number of drain contacts are attached to the contact support member 3 at equal intervals as described above. Here, the contact supporting member 3 is made of a ceramic material, but may be a material having heat resistance such as porcelain or ceramics. This is because it is strong against heat generated during electric welding and is economical in terms of cost.
[0016]
The signal contact 11 is supported by the contact support member 3. The signal contact 13 is supported by the contact support member 3. The signal contact 11 and the signal contact 13 are provided at two places (one end face side and the other end face side) between the drain contact 5 and the drain contact 7 (that is, the thickness center of the drain contact 5, The distance DC between the centers of the signal contacts 11 and 13 is equal to the distance DD between the center of the thickness of the drain contact 7 and the center of the signal contacts 11 and 13). A predetermined number of signal contacts having such a positional relationship are provided on the contact support member 3.
[0017]
A common contact 15, which is a rod-shaped conductor connected to each of the above-described drain contacts, has a groove 19 provided on the surface 17 of the drain contact 5 (here, the groove 19 is constituted by the surfaces 21 and 23). V-shaped groove). Thus, the common contact is fixed to the groove provided in each drain contact, and the drain contact is integrally connected. As a result, all the drain contacts have the same potential. In addition, since each drain contact is also fixed to the common contact 15, the influence on the transmission characteristics due to the movement between the contacts is reduced.
[0018]
FIG. 2 shows a method of attaching the drain contact 5 and the signal contacts 11 and 13 to the contact support member 3 and a method of attaching the common contact 15 to the drain contact 5. That is, the drain contact 5 is fixed to the contact support member 3 from the direction of the arrow AR3. The signal contact 11 is fixed to the contact support member 3 from the direction of the arrow AR5.
[0019]
Further, the signal contact 13 is fixed to the contact support member 3 from the direction of arrow AR6. Although not shown, a plurality of drain contacts and a plurality of signal contacts are supported and fixed by the contact support member 3 by such a method. Then, the common contact 15 is positioned and fixed in the direction of the arrow AR4 in the groove 19 or the like above the drain contact 5.
[0020]
FIG. 3 shows a pattern in which a common contact is provided in the connection portion 1 (see FIG. 1). Referring to FIG. 3A (FIG. 1 is a side view when the connecting portion 1 is viewed from the direction of the arrow AR1). In the connection part 1, a plurality of drain contacts 303A and signal contacts 305A are supported by a contact support member 301A. The plurality of drain contacts thus supported are integrally connected by the common contact 307A.
[0021]
FIG. 3B is a side view of the connecting portion 1 in FIG. 1 viewed from the direction of the arrow AR2. Here, an example is shown in which a common contact is provided on one side. That is, the common contact 305B is positioned and fixed in the groove 303B provided in the drain contact 301B. It is desirable that the common contact 305B be fixed at a position close to the mold portion 307B. This is because the drain line can be arranged in a sufficient space.
[0022]
FIG. 3C shows an example of the connection portion 1 in which the common contact is provided on one side and the other side. That is, the common contact 305C is positioned and fixed in the groove 303C on one side provided in the drain contact 301C. A common contact 309C is positioned and fixed in a groove 307C provided on the other side of the drain contact 301C.
[0023]
As described above, by attaching the common contact 305C and the common contact 309C to one side and the other side, there is an effect that the drain contact can be more securely fixed. The grooves 303C and 307C are provided near the mold 311C. Thereby, the drain lines can be arranged in a sufficient space.
[0024]
FIG. 3D shows an example of a connection portion where common contacts are provided on one side and the other side. That is, the common contact 305D is press-fitted and fixed in the groove 303D provided on one side of the drain contact 301D. A common contact 309D is press-fitted and fixed in a groove 307D provided on the other side of the drain contact 301D. The groove 303D and the groove 307D have a concave shape. In addition, you may fix by soldering, welding, etc.
[0025]
As described above, by attaching the common contact to one side and the other side, there is an effect that the drain contact can be more securely fixed. The grooves 303D and 307D are provided near the mold 311D. Thereby, a sufficient space for arranging the drain lines can be obtained.
[0026]
Please refer to FIG. FIG. 4 is a perspective view of a connection unit 401. The connecting portion 401 has a predetermined joining structure. That is, the contact support member 403 is provided. The contact support member 403 supports a plurality of drain contacts and a plurality of signal contacts.
[0027]
That is, the drain contacts 407 are supported at equal intervals from the drain contacts 405 supported by the contact support member 403. Further, a drain contact 409 is supported at equal intervals from the drain contact 407 (the distance relationship is the same as that shown in FIG. 1).
[0028]
Although not shown in FIG. 4, a predetermined number of drain contacts are attached to the contact support member 403 at equal intervals as described above. Here, the contact support member 403 is made of a ceramic material, but may be a material having heat resistance such as porcelain or ceramics. This is because it is strong against heat generated during electric welding and is economical in terms of cost.
[0029]
The signal contact 411 is supported by the contact support member 403. The signal contact 413 is supported by the contact support member 403. The signal contact 411 and the signal contact 413 are provided at two places (one end face side and the other end face side) between the drain contact 405 and the drain contact 407 (the distance relationship is the same as that shown in FIG. 1). Is the same). A predetermined number of signal contacts having such a positional relationship are provided on the contact support member 403.
[0030]
On the other hand, the common contact 421, which is a rod-shaped conductor that integrally connects the drain contacts, has fixing grooves 423, 425, 427, and the like.
[0031]
Then, the drain line 415 is fixed by the surface of the drain contact and the groove 423 and connected to the drain contact.
[0032]
As described above, the drain wire 417 is positioned and fixed by the groove 425. The drain line 419 is positioned and fixed by the groove 427.
[0033]
As a result, the respective drain contacts are integrally connected. Further, since each drain contact is also fixed, the influence on the transmission characteristics due to the movement between the contacts is reduced.
[0034]
Please refer to FIG. It is a perspective view of the connection part 501. The connection part 501 has a predetermined joining structure. That is, a contact support member 503 is provided. The contact support member 503 supports a plurality of drain contacts and a plurality of signal contacts.
[0035]
That is, the drain contacts 507 are supported at equal intervals from the drain contacts 505 supported by the contact support member 503. Further, a drain contact 509 is supported at equal intervals from the drain contact 507 (the distance relationship is the same as that shown in FIG. 1).
[0036]
Although not shown in FIG. 5, a predetermined number of drain contacts are attached to the contact support member 503 at equal intervals as described above.
[0037]
The signal contact 511 is supported by the contact support member 503. The signal contact 513 is supported by the contact support member 503. The signal contact 511 and the signal contact 513 are provided at two places (one end face side and the other end face side) between the drain contact 505 and the drain contact 507 (the distance relationship is the same as that shown in FIG. 1). Is the same). A predetermined number of signal contacts having such a positional relationship are provided on the contact support member 503.
[0038]
On the other hand, the common contact 521, which is a rod-shaped conductor connecting the respective drain contacts, has fixing grooves 523, 525, 527 and the like.
[0039]
Then, the drain line 519 is fixed by the drain contact groove 517 and the groove 523, and the drain contacts are integrally connected. Similarly, the drain line 531 is positioned and fixed by the groove 525 and the groove 529. The drain line 535 is positioned and fixed by the groove 527 and the groove 533.
[0040]
Thereby, the drain contacts can be integrally connected. Further, since each drain contact is also fixed, the influence on the transmission characteristics due to the movement between the contacts is reduced.
[0041]
The signal contact 511 positions and fixes the signal line 537 by the groove 539. The groove 541 of the signal contact 513 positions and fixes the signal line 543. Thereby, the positional relationship between the ground line and the signal line becomes accurate, and the influence of crosstalk and the like can be reduced.
[0042]
Please refer to FIG. FIG. 9 is a perspective view of a connection unit 601. The connection part 601 has a predetermined joining structure. That is, a contact support member 603 is provided. The contact support member 603 supports a plurality of drain contacts and a plurality of signal contacts.
[0043]
That is, the drain contacts 607 are supported at equal intervals from the drain contacts 605 supported by the contact support member 603. Further, a drain contact 609 is supported at equal intervals from the drain contact 607 (the distance relationship is the same as that shown in FIG. 1).
[0044]
Although not shown in FIG. 6, a predetermined number of drain contacts are attached to the contact support member 603 at equal intervals as described above.
[0045]
The signal contact 611 is supported by the contact support member 603. The signal contact 613 is supported by the contact support member 603. The signal contact 611 and the signal contact 613 are provided at two places (one end face side and the other end face side) between the drain contact 605 and the drain contact 607 (the distance relationship is the same as that shown in FIG. 1). Is the same). A predetermined number of signal contacts having such a positional relationship are provided on the contact support member 603.
[0046]
On the other hand, the common contact 619, which is a conductor integrally connecting the drain contacts, has fixing grooves 621, 623, 625 and the like.
[0047]
The surface of the drain contact 605 and the groove 621 serve to fix the drain line 627 and to connect to the drain contact 605. Similarly, the drain line 629 is positioned and fixed by the surface of the drain contact 607 and the groove 623. The drain line 631 is positioned and fixed by the surface of the drain contact 609 and the groove 625.
[0048]
The signal contact 611 is fixed by the groove 615 of the contact support member 603, and the signal line 633 is positioned. Further, the signal contact 613 is fixed by the groove 617 of the contact support member 603, and the signal line 635 is positioned. Thereby, the positional relationship between the ground line and the signal line becomes accurate, and the influence of crosstalk and the like can be reduced.
[0049]
FIG. 7 shows the type of the shape of the groove for positioning and fixing the drain line or the signal line (when viewed from the direction of arrow AR7 in FIG. 4, when viewed from the direction of arrow AR8 in FIG. 5, and in FIG. 6). This is when viewed from the direction of arrow AR9).
[0050]
FIG. 7A is referred to. The shape of the groove provided in the common (COMMON) contact is shown. That is, the groove 701A has a V-groove shape in which the groove configuration plane 703A and the groove configuration plane 705A intersect at a predetermined angle. A drain line 707A is positioned and fixed to the groove 701A by a contact portion 709A with the groove-constituting plane 703A and a contact portion 711A with the groove-constituting plane.
[0051]
Here, since the groove 701B has a V-groove shape, it can be reliably positioned and fixed even when the cable diameter changes (for example, φ0.3 mm to φ0.5 mm) without changing the shape of the groove. That is, even if the diameter of the cable changes, the positions of the above-described contact portion 703A and the contact portion 711A change on the groove-constituting plane 703A and the groove-constituting plane 705A, so that positioning is possible. In addition, by changing the angle between the groove-constituting plane 703A and the groove-constituting plane 705A, accurate positioning can be performed in accordance with the diameter of the cable and the like. For example, when the value of the angle is increased (90 degrees or more), a thicker cable can be positioned. Since the machining is simpler than the acute angle, the number of machining steps can be reduced. On the other hand, when the magnitude of the angle is small (less than 90 degrees), the positioning of the cable can be performed more reliably, so that operations such as welding can be performed more easily.
[0052]
FIG. 7B shows a case where the groove portion has an R groove shape having a cylindrical surface. That is, the groove 701B has a cylindrical surface 703B having a radius R2. The cable (for example, radius R1) 705B is positioned and fixed. Here, when the radius R1 and the radius R2 substantially coincide with each other, the contact area between the cable and a terminal (for example, a drain contact, a signal contact, or the like) becomes larger, so that the cable can be securely connected, and a contact failure or the like occurs. Is avoided.
[0053]
FIG. 7C shows a groove 701C for fixing the signal contact and positioning the signal line while making contact with the signal contact (see the connection portion 601 shown in FIG. 6). In other words, the groove 701C forms a concave groove by the groove forming surface 703C, the groove forming plane 705C, and the groove forming plane 707C. A signal contact 709C is fixed to the groove 701C. Then, the signal line 711C is positioned by the contact portion 713C, the contact portion 715C, and the contact portion 717C while making contact with the signal contact 709C.
[0054]
The present invention is not limited to the above-described embodiments, but can be embodied in other modes by making appropriate changes.
[0055]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, for example, a groove for inserting a common (COMMON) contact is formed in the drain contact, and the drain contact can be easily made common by simply inserting the common contact (for example, In addition, the connector for solder has a complicated connector structure because the common layer is provided inside the paddle.)
[0056]
In addition, since each drain contact is fixed by the common contact, the influence on the transmission characteristics due to the movement between the contacts is reduced.
[0057]
By attaching the common mechanism from above the conductor, there is an effect that the connector can be easily fixed. Since it is common and has a positioning mechanism, it has the effect of improving workability. There is an effect that the common mechanism can be attached without changing the connector structure almost as it is.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a connector of a connector.
FIG. 2 is an explanatory diagram for explaining a method of assembling a connection portion of a connector.
FIG. 3 is an explanatory diagram illustrating a common contact.
FIG. 4 is a perspective view of a connector of the connector.
FIG. 5 is a perspective view of a connector of the connector.
FIG. 6 is a perspective view of a connecting portion of the connector.
FIGS. 7A, 7B, and 7C are explanatory diagrams illustrating the function of a groove. FIG.
FIGS. 8A, 8B, and 8C are explanatory diagrams illustrating a conventional example.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Connection part 3 Contact support member 5 Drain contact 7 Drain contact 9 Drain contact 11 Signal contact 13 Signal contact 15 Common contact 19 Groove
