【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバ心線の識別が可能なインク層からなる識別層を有する光ファイバ心線、並びにそれを用いた光ファイバケーブルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
光通信分野では伝送容量の増大に伴って、光ファイバケーブルの多芯化が急速に進んでいる。そのことに伴い前記光ファイバケーブルを構成する光ファイバ心線は、より多量の識別機能が要求されている。従来の光ファイバ心線では、光ファイバ素線上に着色層を設けることで対応してきた。すなわち、光ファイバ上に施されるポリアミド樹脂等の樹脂被覆そのものを着色型のものとするか、或いは光ファイバ素線に紫外線硬化型のインクや熱硬化型のインク等によって着色層を形成させたものである。しかしながらこの種インク等による着色には色の限度があり、大幅な心線数の増加に対して対応しきれなくなってきている。このため、前記着色層上にさらにインク等を間欠的に吹き付けて、識別層を形成して識別力を付与することが考えられているが、前記着色層上にインク等による識別層を設ける場合は、この部分に何かが触れたり薬品等に触れると、前記インクによる識別層が剥がれたり、溶解したりして識別機能がなくなると言う問題がある。そこで、このような問題がない識別機能を有する光ファイバ心線として、前記インク層による識別層を前記着色層の内側に形成することが考えられている。しかしながら、このような構成の光ファイバ心線においても、種々の問題点が指摘されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
よって本発明が解決しようとする課題は、光ファイバ心線により多くの識別機能を有する識別層を設けること、またその識別層が簡単に消滅したり剥離すること等がなく、さらに前記識別層が光ファイバ心線の伝送損失を劣化させないこと、さらにまた、この光ファイバ心線を用いて光ファイバケーブルとした場合に、ケーブル端末での前記光ファイバ心線の識別性を、低下させることがないようにすることを、目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
前記解決しようとする課題は、請求項１に記載されるように、光ファイバ素線上に識別層、ついで着色層が順次設けられた光ファイバ心線であって、前記識別層は、その長さが１〜１０ｍｍのインク層として光ファイバ心線の長手方向に間欠的に設けられ、さらにその上には着色層が形成された識別型光ファイバ心線とすることによって、解決される。
【０００５】
また請求項２に記載される、前記着色層の厚さを１０μｍ以下とした識別型光ファイバ心線とすることによって、解決される。
【０００６】
さらに請求項３に記載されるように、前記識別型光ファイバ心線の多数本からなる光ファイバケーブルとすることによって、解決される。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。まず請求項１に記載される発明は、光ファイバ素線上に識別層、ついで着色層が順次設けられる光ファイバ心線であって、前記識別層はその長さが１〜１０ｍｍのインク層として、前記光ファイバ心線の長手方向に間欠的に設け、さらにその上には着色層が形成された識別型光ファイバ心線とすることで、光ファイバ心線により多くの識別機能を有する識別層を設けることができ、またその識別層が簡単に消滅したり剥離すること等がなく、さらに前記識別層が光ファイバ心線の伝送損失を劣化させないようにすることができる。
【０００８】
図１に示す概略断面図によって説明すると、本発明の識別型光ファイバ心線１は、光ファイバ素線２上にインク層からなる識別層３が施され、その上に着色層４が設けられて構成されたものである。前記光ファイバ素線２は、光ファイバ上にポリアミド樹脂等の紫外線硬化型の被覆が設けられたものである。そして前記識別層３は、長さが１〜１０ｍｍのインク層として前記光ファイバ心線の長手方向に間欠的に施されるものである。このような識別層３とするのは、その長さが１ｍｍ未満では識別層の長さが短すぎて識別性が余り得られず、またその長さが１０ｍｍを越えると、インク層による識別層の部分が長くなり過ぎ、光ファイバ心線としての伝送損失が無視できなくなるためである。より詳細に説明すると、光ファイバ素線２上の識別層３が塗布されている部分では、前記光ファイバ心線１の円周方向に不均一な力が作用しているため、光ファイバ心線１に微小な曲がりが生じる。このため、識別層３一つ分の伝送損失への影響は少ないが、長さ方向に多数の識別層３が存在する場合は、伝送損失への影響は無視できなくなってくる。特に曲げ損失が大きい光ファイバの場合には、その影響はさらに大きくなると考えられる。よって、インク層によって形成する識別層３の長さは、前記の範囲内とすべきである。
【０００９】
そして、このような識別層３を形成するインク層は、種々の方法によって設けることが可能であるが、使用するインクは光ファイバ素線２と密着性が良く柔軟性を有し、また速乾性や硬化速度の速いものが好ましい。例えば、揮発性の高い有機溶剤中に顔料や染料等を分散させたインクで、紫外線硬化型インク、電子線硬化型インク、熱硬化型インク等があるが、紫外線硬化型のインクが好ましく用いられる。このようなインクは、例えばインクジェットプリンタヘッドから連続して光ファイバ素線２上に適当な間隔を設けて噴射し、マーキングを形成することによってインク層による識別層３を構成させるものである。なお、そのインク層の厚さを、０．５μｍ〜着色層４の最大厚さの１／４以下とすることによって、インク層からなる識別層３と着色層４、識別層３と光ファイバ素線２との間に剥がれが生じたり、光ファイバ心線１に不均一な力が働いて、伝送損失が増加する等の不都合が生じることがなく、優れた識別性を有するものとすることができる。さらに、前記インク層からなる識別層３のそれぞれの間隔を１〜２００ｍｍとすることによって、識別力をより向上させることもできる。そして、この識別層３上には着色層４が、必要厚さに被覆される。この着色層４は、従来使用されている着色層と同様のもので良いが、前記インク層からなる識別層３が良く見えるように透明、半透明なものとする。通常紫外線硬化型樹脂からなる着色層として、形成される。このように、前記識別層３と着色層４との組合せによって識別力を向上させることができるので、光ファイバ心線１の数が多くなっても種々の識別層３として、識別機能を持たせることができるようになる。
【００１０】
つぎに、より好ましい識別型光ファイバ心線を規定する請求項２に記載される発明について説明すると、前記着色層４の厚さを１０μｍ以下とするものである。このように、前記着色層４の厚さが１０μｍ以下である識別型光ファイバ心線とすることによって、識別層３の識別力を維持すると同時に光ファイバ心線としては、伝送損失が増加する等の不具合がない。なお、厚さの下限については前記インク層からなる識別層３の最小値の４倍以上が好ましいので、２μｍ程度とすべきである。そしてこの着色層４は、従来行われている着色層と同様のもので良いが、前記インク層からなる識別層３が良く見えるように透明乃至半透明なものとされる。通常は紫外線硬化型樹脂からなる着色層４として、形成される。本発明ではこのように、前記種々の大きさの識別層３と着色層４との組合せによって識別力を向上させることができるので、光ファイバ心線１の数が多くなっても十分識別機能を持たせることができるようになる。
【００１１】
また請求項３に記載されるように、前記識別型光ファイバ心線の多数本を用いて光ファイバケーブルとすることによって、光ファイバケーブルの接続作業等において誤った接続等をなくすことができるようになり、接続作業等の効率を向上させることができることになる。前述の識別型光ファイバ心線を用いた光ファイバケーブルについて簡単に説明すると、集合された多数本の識別型光ファイバ心線を、フォーミングパイプ内に収納し、ついで前記フォーミングパイプにはテンションメンバーやリップコード等が設けられたプラスチックの被覆が施されて製造されるもので、その心線数が４〜６４本程度にもなるものである。しかしながら、前述の識別型の光ファイバ心線を用いることによって、前記光ファイバケーブルは口出し作業等において、確実に目的とする心線を選別できるので誤った接続等がなくなり、またこのことにより作業性の大幅な改善も期待できることになる。なお、本発明の識別型光ファイバ心線は、前記光ファイバケーブルのみだけではなく、光ファイバユニットと称される光ファイバ心線を多数本集合した、集合体上に１層または多層の被覆層を設けたような構造のものにも使用することができ、前記光ファイバケーブルと同様の効果を得ることができる。
【００１２】
【実施例】
以下に実施例を示して、本発明の効果を述べる。
【００１３】
実施例１：外径２５０μｍのシングルモードファイバ素線上に、インクジェットプリンタヘッドの噴射時間を制御しながら、紫外線硬化型インクによる各種長さの識別層を、１００ｍｍ間隔で形成した。また前記識別層の厚さは、２μｍとした。そしてこの上に紫外線硬化型樹脂の着色層を、種々の厚さに形成した。このようにして得た識別型光ファイバ心線を用いて、内径３ｍｍ、外径５ｍｍのルースチューブを製造した。このルースチューブを実験例用の試料として用い、識別性並びに伝送損失の変動（ｄＢ／ｋｍ）を測定した。なお識別性は、前記ルースチューブを解体し、識別型光ファイバ心線を取出した後目視により判別した。結果は、識別が容易なものを○印、困難であったものを×印として記載した。また伝送損失変動については、着色層を被覆形成する前の光ファイバ心線の伝送損失からルースチューブにした後の伝送損失の、増加量として示した。用いた試料は長さ１０００ｍ、測定値は、波長１．５５μｍのＯＴＤＲ（光パルス試験器）を用いて行ったものである。結果を表１に示した。
【００１４】
【表１】
【００１５】
表１から明らかな如く、識別力に優れ、伝送損失のない識別型光ファイバ心線とするためには、インク層による識別層の長さを、１〜１０ｍｍの範囲とする必要があることが判る。すなわち、実験例１並びに８、９に示すようにインク層による識別層の長さを０．８ｍｍとしたものは識別性が問題となり、また実験例４、５のように識別層の長さをそれぞれ１５ｍｍ、２０ｍｍとすると、識別性は問題ないが、伝送損失の変動が０．０２ｄＢ／ｋｍ以上と、光ファイバ心線として問題になる値となるためである。さらに、着色層の厚さを１１μｍとした実験例８、９は、識別性に若干問題があり、伝送損失変動も０．０２ｄＢ／ｋｍ程度と問題になる数値となっている。これに対して、実験例２、３や６、７のように、インク層による識別層の長さが、それぞれ１ｍｍから１０ｍｍの範囲で、着色層の厚さが１０μｍ以下のものであると、インク層による識別層の識別性も良好であり、また伝送損失変動も０．０１ｄＢ／ｋｍ以下と、比較的小さなものとすることができることが判る。
【００１６】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、光ファイバ素線上に識別層、ついで着色層が順次設けられた光ファイバ心線であって、前記識別層は、その長さが１〜１０ｍｍのインク層として前記光ファイバ心線の長手方向に間欠的に設けられ、さらに好ましくは、厚さが１０μｍ以下の着色層を形成した識別型光ファイバ心線とすることによって、光ファイバ心線により多くの識別機能を有する識別層を設けることができ、またその識別層が簡単に消滅したり剥離すること等がなく、さらに前記識別層が光ファイバ心線の伝送損失を劣化させないようにすることができる。すなわち、その長さが１ｍｍ以上で１０ｍｍ程度以下の識別層としたので、光ファイバ上の識別層が塗布されている部分で、前記光ファイバ心線の円周方向に不均一な力が作用したり、光ファイバ心線に微小な曲がりが生じることがない。また、着色層の厚さも１０μｍ以下としたので、光ファイバ心線により多くの識別機能を有する識別層を設けることができ、またその識別層が簡単に消滅したり剥離すること等がなくさらに前記識別層が、光ファイバ心線の伝送損失を劣化させることがないようにする効果をもたせることができる。
【００１７】
また、前記識別型光ファイバ心線の多数本からなる光ファイバケーブルとすることによって、光ファイバケーブルの接続作業等において誤った接続等をなくすことができるようになり、接続作業等の効率を向上させることができる。すなわち、集合された多数本の識別型光ファイバ心線を、フォーミングパイプ内に収納し、ついで前記フォーミングパイプにはテンションメンバーやリップコード等が設けられたプラスチックの被覆が施されて製造されて、その心線数が４〜６４本等になっても、前述のように多くの識別機能を有する識別型の光ファイバ心線を用いることによって、前記光ファイバケーブルは口出し作業等において、確実に目的とする心線を選別できるので誤った接続等がなくなり、大幅な作業性の改善も期待できることになる。なお、本発明の識別型光ファイバ心線は、前記光ファイバケーブルのみだけではなく、光ファイバユニットと称されるタイプのものでも、前記光ファイバケーブルと同様の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明の識別型光ファイバ心線を示す、概略断面図である。
【符号の説明】
１ 識別型光ファイバ心線
２ 光ファイバ素線
３ 識別層
４ 着色層[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an optical fiber core having an identification layer made of an ink layer capable of identifying the optical fiber core, and an optical fiber cable using the same.
[0002]
[Prior art]
In the field of optical communication, multi-core optical fiber cables are rapidly increasing with the increase in transmission capacity. Accordingly, the optical fiber core wire constituting the optical fiber cable is required to have a larger number of identification functions. Conventional optical fiber cores have been provided by providing a colored layer on the optical fiber. That is, the resin coating itself such as a polyamide resin applied on the optical fiber was a colored type, or a colored layer was formed on the optical fiber by using an ultraviolet curable ink or a thermosetting ink. Things. However, coloring with this kind of ink or the like has a color limit, and it is becoming impossible to cope with a large increase in the number of cores. For this reason, it has been considered that ink or the like is intermittently sprayed on the colored layer to form an identification layer and impart identification power. However, there is a problem that when something touches this portion or a chemical or the like, the identification layer of the ink is peeled off or dissolved, and the identification function is lost. Therefore, it has been considered to form an identification layer of the ink layer inside the colored layer as an optical fiber having an identification function without such a problem. However, various problems have been pointed out also in the optical fiber ribbon having such a configuration.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the problem to be solved by the present invention is to provide an identification layer having a greater number of identification functions in the optical fiber, and the identification layer does not easily disappear or peel off. The transmission loss of the optical fiber is not deteriorated, and further, when the optical fiber is used as an optical fiber cable, the discrimination of the optical fiber at the cable terminal is not reduced. The purpose is to do so.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The problem to be solved is an optical fiber core in which an identification layer and a coloring layer are sequentially provided on an optical fiber as described in claim 1, wherein the identification layer has a length equal to the length of the identification layer. Is provided intermittently in the longitudinal direction of the optical fiber core as an ink layer of 1 to 10 mm, and a colored layer is further formed thereon to form an identification type optical fiber core.
[0005]
Further, the above problem can be solved by the identification type optical fiber core wire in which the thickness of the coloring layer is set to 10 μm or less.
[0006]
Further, according to a third aspect of the present invention, there is provided an optical fiber cable comprising a plurality of the discriminating optical fiber cores.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail. First, the invention described in claim 1 is an optical fiber core wire in which a discriminating layer and then a coloring layer are sequentially provided on the optical fiber, and the discriminating layer is an ink layer having a length of 1 to 10 mm. By providing intermittently in the longitudinal direction of the optical fiber core, and further having an identification type optical fiber core having a colored layer formed thereon, an identification layer having more identification functions for the optical fiber core is provided. It can be provided, the identification layer does not easily disappear or peel off, and the identification layer does not deteriorate the transmission loss of the optical fiber.
[0008]
Referring to the schematic sectional view shown in FIG. 1, the identification type optical fiber core 1 of the present invention is provided with an identification layer 3 made of an ink layer on an optical fiber 2 and a coloring layer 4 provided thereon. It is configured. The optical fiber 2 has an optical fiber provided with an ultraviolet curing type coating such as a polyamide resin. The identification layer 3 is applied intermittently in the longitudinal direction of the optical fiber core as an ink layer having a length of 1 to 10 mm. When the length of the identification layer 3 is less than 1 mm, the length of the identification layer is too short to provide sufficient discrimination, and when the length exceeds 10 mm, the identification layer formed by the ink layer is used. Is too long, and the transmission loss as the optical fiber core cannot be ignored. More specifically, in the portion of the optical fiber 2 where the identification layer 3 is applied, a non-uniform force acts on the optical fiber 1 in the circumferential direction. 1 has a slight bend. For this reason, the influence on the transmission loss of one identification layer 3 is small, but when a large number of identification layers 3 exist in the length direction, the influence on the transmission loss cannot be ignored. In particular, in the case of an optical fiber having a large bending loss, it is considered that the influence is further increased. Therefore, the length of the identification layer 3 formed by the ink layer should be within the above range.
[0009]
The ink layer for forming the discrimination layer 3 can be provided by various methods. The ink used has good adhesion to the optical fiber 2 and has flexibility. And those having a high curing rate are preferred. For example, an ink in which a pigment or a dye is dispersed in a highly volatile organic solvent, such as an ultraviolet-curable ink, an electron-beam-curable ink, or a thermosetting ink, is preferably used. . Such ink is, for example, continuously ejected from the ink-jet printer head onto the optical fiber 2 at an appropriate interval and forms a marking to form the identification layer 3 by an ink layer. By setting the thickness of the ink layer to 0.5 μm to 1/4 or less of the maximum thickness of the coloring layer 4, the identification layer 3 and the coloring layer 4 composed of the ink layer, the identification layer 3 and the optical fiber There is no problem such as peeling between the optical fiber 2 and the non-uniform force acting on the optical fiber core 1 and an increase in transmission loss. it can. Furthermore, the discriminating power can be further improved by setting the distance between the discriminating layers 3 made of the ink layer to 1 to 200 mm. Then, a coloring layer 4 is coated on the identification layer 3 to a required thickness. The coloring layer 4 may be the same as the coloring layer conventionally used, but is transparent and translucent so that the identification layer 3 composed of the ink layer can be seen well. Usually, it is formed as a colored layer made of an ultraviolet curable resin. As described above, the discriminating power can be improved by the combination of the discriminating layer 3 and the coloring layer 4, so that the discriminating function is provided as various discriminating layers 3 even when the number of optical fiber cores 1 increases. Will be able to do it.
[0010]
Next, the invention described in claim 2 which defines a more preferable identification type optical fiber core wire will be described. The thickness of the coloring layer 4 is set to 10 μm or less. In this way, by using the identification type optical fiber core in which the thickness of the coloring layer 4 is 10 μm or less, the identification loss of the identification layer 3 is maintained, and at the same time, the transmission loss increases as the optical fiber core. There is no defect. Note that the lower limit of the thickness is preferably at least 4 times the minimum value of the identification layer 3 composed of the ink layer, and thus should be about 2 μm. The coloring layer 4 may be the same as a conventional coloring layer, but is transparent or translucent so that the identification layer 3 composed of the ink layer can be seen well. Usually, it is formed as a colored layer 4 made of an ultraviolet curable resin. As described above, according to the present invention, the discriminating power can be improved by combining the discriminating layers 3 and the colored layers 4 having the various sizes, so that the discriminating function can be sufficiently performed even when the number of the optical fiber cores 1 increases. You can have it.
[0011]
Further, as described in claim 3, by using a large number of the discriminating type optical fiber cores as an optical fiber cable, an erroneous connection or the like can be eliminated in connection work of the optical fiber cable or the like. Therefore, the efficiency of connection work and the like can be improved. Briefly describing an optical fiber cable using the above-mentioned identification type optical fiber core wire, a large number of identification type optical fiber core wires assembled are housed in a forming pipe, and then a tension member or a tension member is attached to the forming pipe. It is manufactured by applying a plastic coating provided with a lip cord or the like, and its number of cores is about 4 to 64. However, by using the above-mentioned discriminating type optical fiber core, the optical fiber cable can reliably select a target core in a tapping operation or the like, so that erroneous connection or the like is eliminated, and this also improves workability. Can be expected to greatly improve. In addition, the discrimination type optical fiber core of the present invention is not limited to the above-mentioned optical fiber cable, but also includes a single or multi-layered coating layer on an aggregate in which a large number of optical fiber cores called an optical fiber unit are assembled. Can be used for a structure having such a structure, and the same effect as that of the optical fiber cable can be obtained.
[0012]
【Example】
The effects of the present invention will be described below with reference to examples.
[0013]
Example 1: Discrimination layers of various lengths made of ultraviolet curable ink were formed at intervals of 100 mm on a single-mode fiber strand having an outer diameter of 250 µm while controlling the ejection time of an inkjet printer head. The thickness of the identification layer was 2 μm. Then, a colored layer of an ultraviolet curable resin was formed thereon in various thicknesses. A loose tube having an inner diameter of 3 mm and an outer diameter of 5 mm was manufactured using the identification type optical fiber core thus obtained. This loose tube was used as a sample for an experimental example, and the discriminability and the fluctuation of transmission loss (dB / km) were measured. The discriminability was determined by visual observation after disassembling the loose tube and taking out the discriminating optical fiber core. In the results, those that were easy to identify were marked with a circle and those that were difficult were marked with a cross. In addition, the transmission loss fluctuation is shown as an increase in the transmission loss after forming the loose tube from the transmission loss of the optical fiber core before forming the colored layer. The sample used was 1000 m in length, and the measurement was performed using an OTDR (optical pulse tester) having a wavelength of 1.55 μm. The results are shown in Table 1.
[0014]
[Table 1]
[0015]
As is clear from Table 1, the length of the identification layer by the ink layer needs to be in the range of 1 to 10 mm in order to make the identification type optical fiber core cable excellent in the identification power and without the transmission loss. I understand. That is, when the length of the discriminating layer by the ink layer was 0.8 mm as shown in Experimental Examples 1 and 8 and 9, discrimination was a problem, and as in Experimental Examples 4 and 5, the length of the discriminating layer was reduced. If they are 15 mm and 20 mm, respectively, there is no problem in discrimination, but the fluctuation of the transmission loss is 0.02 dB / km or more, which is a value that becomes a problem as an optical fiber core. Further, in Experimental Examples 8 and 9 in which the thickness of the colored layer is 11 μm, there is a slight problem in discrimination, and the transmission loss fluctuation is a problematic value of about 0.02 dB / km. On the other hand, as in Experimental Examples 2, 3, 6, and 7, when the length of the identification layer by the ink layer is in the range of 1 mm to 10 mm, and the thickness of the coloring layer is 10 μm or less, It can be seen that the discriminability of the discriminating layer by the ink layer is good, and that the transmission loss fluctuation can be made relatively small at 0.01 dB / km or less.
[0016]
【The invention's effect】
As described above, the present invention is an optical fiber core wire in which a discriminating layer and then a coloring layer are sequentially provided on the optical fiber, and the discriminating layer has a length of 1 to 10 mm as an ink layer. More identification functions are provided to the optical fiber core by providing the identification type optical fiber with a colored layer having a thickness of 10 μm or less, which is provided intermittently in the longitudinal direction of the optical fiber. The identification layer can be provided, the identification layer does not easily disappear or peel off, and the identification layer can prevent the transmission loss of the optical fiber from deteriorating. That is, since the identification layer has a length of 1 mm or more and about 10 mm or less, a non-uniform force acts in the circumferential direction of the optical fiber at the portion where the identification layer is applied on the optical fiber. Also, there is no occurrence of slight bending of the optical fiber. Further, since the thickness of the colored layer is also 10 μm or less, it is possible to provide an identification layer having a greater number of identification functions in the optical fiber, and the identification layer does not easily disappear or peel off. The discrimination layer can have an effect of preventing the transmission loss of the optical fiber from deteriorating.
[0017]
In addition, by using an optical fiber cable composed of a large number of the discriminating optical fiber core wires, it is possible to eliminate erroneous connections and the like in the connection work of the optical fiber cable and to improve the efficiency of the connection work and the like. Can be done. That is, a large number of discriminating optical fiber cores assembled are housed in a forming pipe, and then the forming pipe is manufactured by being coated with a plastic member provided with a tension member, a lip cord, and the like. Even if the number of cores becomes 4 to 64, the use of the discriminating type optical fiber having many discriminating functions as described above allows the optical fiber cable to be reliably used for tapping work and the like. Therefore, incorrect connection or the like can be eliminated, and significant improvement in workability can be expected. It should be noted that the discrimination type optical fiber core wire of the present invention has the same effect as that of the optical fiber cable, not only in the optical fiber cable but also in a type called an optical fiber unit.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic sectional view showing an identification type optical fiber core wire of the present invention.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS LIST 1 identification type optical fiber core 2 optical fiber 3 identification layer 4 coloring layer
