JP2004074507A

JP2004074507A - Plastic recycling method, plastic molding, and method and system for controlling plastic recycling process

Info

Publication number: JP2004074507A
Application number: JP2002235792A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Saeki; 佐伯　大志; Hirohide Matsuhisa; 松久　裕英; Sumire Kubota; 久保田　すみれ; Izumi Uraki; 浦木　泉
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 2002-08-13
Filing date: 2002-08-13
Publication date: 2004-03-11

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To produce a plastic molding formed from a recycled material which is equivalent to a molding formed from a virgin material in terms of mechanical strengths and color and to guarantee the rightness of the recycling. <P>SOLUTION: Segregation information (A-1) for certifying that a recovered plastic part is segregated by a model and a material, crushing information (B-1) for certifying that a segregated plastic part is crushed by a specified method, and washing information (C-1) for certifying that a crushed recycled plastic material is washed and dewatered by a specified method are issued. By molding recycled plastics by sandwich molding after the information is confirmed, the produced plastic molding is certified to meet UL standards. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種機器に用いられているプラスチックをリサイクルする方法および、該リサイクル方法を用いて製造されるプラスチック成形品に関する。
【０００２】
又、本発明は、電気電子機器に使用されているプラスチック成形品を回収して該プラスチック成形品をリサイクルする場合の処理工程の管理方法に関し、詳しくは、再生されたプラスチック成形品が所定の安全基準を満たすためのリサイクル処理工程の管理方法および、その方法を用いた管理システムに関する。
【０００３】
【従来の技術】
テレビジョン、ラジオ、ビデオデッキ、洗濯機、照明器具等の家庭電化製品や、パーソナルコンピュータ、携帯電話等の情報通信機器、また複写機、プリンタ等のＯＡ機器や自動車等、現代社会における様々な機器にプラスチックが材料として使用されている。又、それらの機器は次から次へと新しい機能を盛り込んだ新製品にモデルチェンジされるので、古い形式の製品は廃棄処分される。また新製品に買い換えた消費者は今まで使用していたものを廃棄処分する。このようにして集まった上記各機器の廃棄処分品において、これらの一部を形成しているプラスチック成形品の処分方法が問題になっている。
【０００４】
プラスチック材料の多くは、焼却による有害ガスの発生が懸念されており、また埋め立てを行っても腐蝕し難い。そこで、廃棄処分された機器からプラスチック成形品のみを分別回収して再利用する技術が、環境汚染防止の面及び資源の有効活用の面で非常に有効である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プラスチック成形品のリサイクルを行う上で、次のような問題がある。一度成形加工したプラスチック成形品を回収し、プラスチック材料として再利用するためには、流動特性などの成形特性や成形品としての機械的強度などがある程度まで回復していなければならない。そこで、これら成形特性、機械的強度を回復させるために、回収されたプラスチックとバージン材料とを混合して成形することにより、その性能を回復する方法が従来から用いられている。
【０００６】
図９は、従来の再生プラスチック成形の流れを示す模式図である。
使用済み製品からプラスチック部分のみが回収され、粉砕、洗浄がされる。粉砕、洗浄がされた回収プラスチックとバージンプラスチック材料とが、混練機９０１で混合され、リペレット化され、さらに再度、調色処理が行われる。これらの処理がなされたバージンプラスチック材料と回収プラスチックとの混合物が、射出成形機９０２に投入され、所定の形にプラスチック成形される。９０３は成形品の断面の一部を示す部分図である。これからも分かるように、成形品全体に回収プラスチックすなわち再生プラスチック材料が混入することになる。
【０００７】
しかしながら、この方法では、回収プラスチックとの混合品の性能をバージン材料のみのものと同等まで回復させることは難しい。
【０００８】
また、プラスチックは機器の外装部材などに使われている場合が多く、これらは紫外線にさらされている。したがって、回収されたプラスチック成形品は表面の色が紫外線の影響により黄変しており、洗濯機などの家電製品といった淡色の外装部材に再利用する場合は材料の再調色処理が必要である。ところが回収されたプラスチック成形品の黄変度合いは使用環境によって様々であり、再生後のプラスチック材料の色調を同一レベルに調色することは非常に難しい。加えて、事務機、情報機器の場合、メーカー特有のカラーを外観部品に施している場合もあり、そのような場合には再生プラスチック材料を外装部材として再利用することは難しい。
【０００９】
また、色以外にも回収されたプラスチック成形品の劣化度合いは使用環境によって千差万別であり、再利用する場合、その品質を安定させることが難しい。
【００１０】
このような問題に鑑みて、本発明の第一の目的は、プラスチック成形品をリサイクルする場合、成形特性、機械的強度や外観色などがバージン材料と遜色のない再生プラスチック成形品を生成するリサイクル方法を提供することである。
【００１１】
ところで、プラスチック成形品は、通常、機器内に組み込まれる形で使用される。プラスチックが組み込まれた機器が、機器自体の温度の上昇を生じた場合、あるいは、機器外部からの類焼による温度上昇を生じた場合、その温度によってはプラスチックが燃えたり、溶けてしまうことがある。このようなプラスチックの燃焼、溶解状況において問題なのは、プラスチック成形品が溶け出し、溶けた部分が落下して、機器内の他の部品や周囲の機器に類焼させることである。そのため、プラスチック成形品、或いはプラスチック材料にはＵＬ規格におけるＵＬ９４規格など燃焼に対する基準が定められている。そして、この基準を満たすもののみが製品に使用されることになる。
【００１２】
再生プラスチックがＵＬ９４規格の認証を受けるためには、使用しているプラスチック材料の生産管理内容を明確にした上で、規格に定められた燃焼性試験に合格しなければならない。すなわち再生プラスチック材料の場合は燃焼性試験の合格に加え、材料の回収から成形加工までの各工程での処理履歴を明確にすることが必要である。
【００１３】
再生プラスチックの成形加工工程における安全性を管理するための規格としてＵＬ７４６Ｄという規格が定められているが、サンドイッチ成形品などバージン材料と再生プラスチックとが組み合わさって出来たもののように、複数の種類のプラスチック材料が組み合わさった成形品に関する管理方法については、従来、詳細に規定されていない。
【００１４】
このような問題に鑑みて、本発明の第二の目的は、上記のようなＵＬ規格等の安全規格を満たすことのできるプラスチック材料のリサイクル方法及び、その処理履歴を明確化するための各工程の管理方法を提供することである。
また、従来のプラスチック成形品の再利用方法は、プラスチック成形品を機器から分別し、粉砕、洗浄、異物除去の後、バージン材料や各種添加剤を加えて物性を回復させ、更に再調色を行うなど作業工程が多岐にわたっている。したがって、再生プラスチックを作るには、バージン材料のみで作るときに比べて工程上でのコストがかかってしまう。結果として再生プラスチックは価格が高くなる。
このような問題に鑑みて、本発明の第三の目的は、製造コストを抑えた再生プラスチックを提供することである。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
本発明のプラスチックのリサイクル方法は、プラスチック部分を有する使用済みの製品から、前記プラスチック部分を回収する回収工程と、前記回収工程にて回収された前記プラスチック部分を所定の条件に従い分別する分別工程と、前記分別工程にて分別された同条件の前記プラスチック部分を粉砕し、再生プラスチック材料とする粉砕工程と、前記粉砕工程にて粉砕された再生プラスチック材料を洗浄する洗浄工程と、前記洗浄工程で洗浄された前記再生プラスチック材料を所定の形にプラスチック成形する成形工程とを具え、前記成形工程において、前記再生プラスチック材料のほかにバージンプラスチック材料が加えられ、前記再生プラスチック材料によるコア層と、該コア層を覆う、前記バージンプラスチック材料によるスキン層とから成るプラスチック成形品を形成することを特徴とする。
【００１６】
本発明のプラスチック成形品は、再生プラスチック材料によるコア層と、該コア層を覆う、バージンプラスチック材料によるスキン層とから成るサンドイッチ成形であることを特徴とする。
【００１７】
本発明のプラスチックリサイクル工程の管理方法は、プラスチックのリサイクルを行う際の、プラスチックリサイクル工程の管理方法であって、前記分別工程において、前記所定の条件で分別されたことを示す分別情報が添付された前記プラスチック部分が前記粉砕工程へ送られ、前記粉砕工程において、前記分別情報が所定の条件を満たすものであると確認されたもののみが粉砕され、所定の条件で粉砕されたことを示す粉砕情報が添付された前記再生プラスチック材料が前記洗浄工程へ送られ、前記洗浄工程において、前記粉砕情報が所定の条件を満たすものであると確認されたもののみが洗浄され、所定の条件で洗浄されたことを示す洗浄情報が添付された前記再生プラスチック材料が前記成形工程へ送られ、前記成形工程において、前記洗浄情報が所定の条件を満たすものであると確認されたもののみが再生プラスチック材料としてプラスチック成形され、前記分別情報、前記粉砕情報、前記洗浄情報は、前記再生プラスチック材料の処理履歴として保管されることを特徴とする。
【００１８】
本発明のプラスチックリサイクル工程の管理システムは、プラスチックリサイクルの各工程において、発生するデータを保管するデータ保管手段と、前記分別工程にて前記分別情報を作成し前記データ保管手段へ前記分別情報を送る分別情報作成手段と、前記粉砕工程にて前記データ保管手段から前記分別情報を読み出し、前記プラスチック部分が所定の条件を満たすものであることを確認するとともに、前記粉砕情報を作成し前記データ保管手段へ前記粉砕情報を送る粉砕情報作成手段と、前記洗浄工程にて前記データ保管手段から前記粉砕情報を読み出し、前記再生プラスチック材料が所定の条件を満たすものであることを確認するとともに、前記洗浄情報を作成し前記データ保管手段へ前記洗浄情報を送る洗浄情報作成手段と、前記成形工程にて前記データ保管手段から前記洗浄情報を読み出し、前記再生プラスチック材料が所定の条件を満たすものであることを確認する成形工程確認手段とを具えることを特徴とする。
【００１９】
以上の構成によれば、再生プラスチック材料によるコア層と、該コア層を覆う、バージンプラスチック材料によるスキン層とから成るサンドイッチ成形で再生プラスチック成形品を作るので、回収したプラスチックの黄変具合によらずに、常に均一な色および品質の成形品を提供することができる。
【００２０】
また、各処理工程で、分別情報、粉砕情報、洗浄情報などを作成し、常に次工程に移る場合、前工程での処理情報を確認するため、成果品の品質を工程ごとに保証することができる。
【００２１】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について、以下に図面を参照して説明する。
【００２２】
（実施形態１）
本実施形態では、複写機の外装部品として使用されているプラスチック外装カバー部品をリサイクルする方法について、説明する。
【００２３】
図１は該複写機の外装カバーをリサイクル処理する作業工程のフローチャートである。
【００２４】
リサイクル処理は大きく第一、第二、第三、第四処理工程の４段階に分割されている。
【００２５】
第一処理工程では、回収、解体、分別を行う。具体的には、まず、複写機ユーザーから廃棄処分された複写機を回収し、その複写機を解体して、プラスチック製の外装カバーを分別回収する（ステップ１０１）。そして、回収した外装カバーを、予め設定された選別条件にしたがって、プラスチック材料の種類別に選別する（ステップ１０２）。本実施形態では、まず回収された複写機群からキヤノン株式会社製ＮＰ６０３０とＧＰ５５の２機種を選出する。そこから指定の部品番号の外装カバー部品を回収する。該複写機から回収、選別された外装カバーのプラスチック材料は日本ジーイープラスチックス株式会社製のサイコロイＭＣ５０００またはサイコロイＭＣ５４００であり、材料の種類としてはＰＣ＋ＡＢＳアロイ樹脂である。このように、回収する製品の機種および部品番号を指定することによって、確実に同じ組成のプラスチックを回収することができ、再生プラスチックの精度を上げることができる。
【００２６】
以上のように回収された複写機群から指定の機種を選出し、そこから外装カバーを分別回収するところまでが第一処理工程である。ここで分別回収が適正に行われたことを証明する手段として作業内容を記号化した第一の情報（Ａ−１）を発行し、処理されたプラスチック成形品と共に次の工程に送られる。該情報（Ａ−１）には回収した複写機の機種、分別回収したプラスチック製外装カバーの部品番号、部品を構成するプラスチック材料の種類等の情報が含まれる。
【００２７】
次に第二工程では、回収した外装カバーを粉砕し、粉砕物から異物を除去する。具体的には、上記のように指定した複写機機種から回収した外装カバーを粉砕機にかけて細かくする（ステップ１０３）。粉砕条件は予め定められている。本実施形態では、粉砕機に６ｍｍのメッシュスクリーンを取り付けて粉砕し、粉砕物の大きさは４〜１０ｍｍの粉砕状態を保つようにしている。使用した粉砕機は株式会社ホーライ製ＺＣ−４２０である。その後、粉砕した粉砕物を異物除去装置にかけて金属などの異物除去操作を行う（ステップ１０４）。本実施形態では異物除去装置として金属検知器を用いている。使用した金属検知器はＡＮＲＩＴＳＵ製ＫＤ８２３ＡＤである。以上のように所定の条件での粉砕及び所定の条件での異物除去操作までが第二の処理工程である。そして、該第一、第二の処理操作により加工されたプラスチック粉砕物には前記条件に基づく適正な作業が実行されたことを証明する手段として前記条件を記号化した第二の情報（Ｂ−１）が第二の処理工程を経由して処理されたことの証明として、第一の情報（Ａ−１）に加えて添付される。該情報（Ｂ−１）には粉砕方法、異物除去の方法、粉砕後のプラスチックの形状、粉砕後のプラスチックの汚染度等の情報が含まれる。
【００２８】
次に第三の処理工程では、前記第一から第二の処理工程で加工されたプラスチック粉砕物の洗浄、脱水作業を行う。まず、第二の処理工程で粉砕されたプラスチックを洗浄する（ステップ１０５）。そして、洗浄されたプラスチックを脱水する（ステップ１０６）。洗浄、脱水作業に用いた機械は株式会社タナカ製のＭＭ−８００Ｈ型洗浄脱水機であり、洗浄条件は、プラスチック粉砕物の投入量が１００ｋｇ／ｈ、洗浄液は水道水、洗浄液流量は４０リットル／分である。洗浄、脱水後の処理物は金属検知器にかけられて金属等の異物を除去される（ステップ１０７）。使用した金属検知器はセンサーテクノロジー株式会社製ＭＳＪ−４０Ｆである。その後、洗浄物の流動特性（メルトフローレイト）の検査が行なわれる（ステップ１０８）。メルトフローレイトの測定はＡＳＴＭ−Ｄ１２３８、Ｂ法に準拠し、２６０℃、５ｋｇの荷重で測定し、あるロットにおけるその値は９９（ｇ／１０ｍｉｎ）であった。なお、日本ジーイープラスチックス株式会社製のサイコロイＭＣ５０００またはサイコロイＭＣ５４００のバージン材料のメルトフローレイトの値は約５５〜７０（ｇ／１０ｍｉｎ）である。以上のように所定の条件にて洗浄、脱水及び所定の条件での異物除去操作を行い、物性の検査を行うまでが第三の処理工程である。処理後のプラスチック粉砕、洗浄物には前記第三の処理工程による決められた条件での処理がなされたことを証明するための第三の情報（Ｃ−１）が前記第一の情報（Ａ−１）と第二の情報（Ｂ−１）に加えて添付される。前記第三の情報（Ｃ−１）は洗浄、脱水方法、および処理されたプラスチック粉砕、洗浄物の流動特性（メルトフローレイト）や衝撃強度等の情報が含まれる。
【００２９】
次に第四の処理工程では、前記第一から第三の処理工程で処理されたプラスチック粉砕、洗浄物を原料としてプラスチック成形品に成形加工する。まず、前記第三の処理工程で処理されたプラスチック粉砕、洗浄物に添付された第一から第三の情報の確認作業を行う（ステップ１０９）。その中で処理履歴が明確でないものや物性に異常値が認められるもの、すなわち極端に汚染しているものやメルトフローレイトが大きいものや衝撃強度が低下しているものは工程から除外する。
【００３０】
そして、ステップ１０９の確認作業で材料に用いてよいものだけでサンドイッチ成形が行われる（ステップ１１０）。本例では成形品を構成する中心部のコア層と、該コア層の周辺部のスキン層とから形成されるサンドイッチ構造部品を成形し、コア層材料として前記第一から第三処理工程で処理されたプラスチック粉砕、洗浄物を使用する。
【００３１】
図４は、ステップ１１０でのプラスチック成形を示す模式図である。
射出成形機４０１はサンドイッチ成形のために射出スクリュ４０２，４０３を二つ備えた二軸の射出成形機である。射出スクリュ４０２の射出シリンダーのホッパーには前記第一から第三の処理工程で加工処理されたプラスチック粉砕、洗浄物が投入される。そして射出スクリュ４０３の射出シリンダーにはＰＣ＋ＡＢＳ樹脂のバージンプラスチック材料が投入される。サンドイッチ用射出成形機は、再生プラスチックとバージンプラスチックのそれぞれを抽出し、再生プラスチックをバージンプラスチック材料がはさむようにして成形する。
【００３２】
図５は成形されたサンドッチ成形品の断面を示す斜視図である。図に示すように、中央部分は再生プラスチックで、外周部分はバージン材料で形成されている。
【００３３】
このように、従来の再生プラスチックでは、一旦、混練機でバージンプラスチックと再生プラスチックとを混合したペレットを作成してから、それを射出成形していたが、本実施形態では、混練機で混ぜることなく、再生プラスチックとバージンプラスチックを別個に射出成形機に入れ、サンドイッチ成形している。したがって、出来あがった成形品の外周はバージンプラスチックなので、色調はバージンプラスチックのみで調整すればよく、再生プラスチックの黄変具合を考慮する必要はない。また、混練機での作業がなくなるため、作業工程を削減することができ、コストダウンをはかることができる。
【００３４】
一方、上述したように、プラスチックの燃焼性に関する規格として、ＵＬ規格におけるＵＬ９４規格が定められている。ＵＬ規格には最終製品の規格、部品の規格、高分子材料の規格など種々ある。ＵＬ９４規格では成形材料の燃焼試験方法とその結果に基づくランク付けが示されている。その中に９４−５Ｖ燃焼試験法と言う試験方法がある。該試験方法はプラスチック成形品であるテスト試料を炎に所定時間接炎後の、残炎時間の測定やテスト片からの落下物による標識用綿の着火の有無の確認などを行う。なお、リサイクルプラスチックに関してＵＬ９４規格の認証を受けるには使用しているプラスチック材料の管理内容を明確にした上で、前記規格に定められた燃焼試験を合格しなければならない。すなわちリサイクルプラスチック材料の場合は燃焼試験の合格に加え、原料の管理から成形加工までの各工程での処理履歴を明確にすることが必要である。本実施形態においては各処理工程で発行された第一の情報（Ａ−１）および第二の情報（Ｂ−１）および第三の情報（Ｃ−１）によって各工程での処理履歴を明確にする。そして、前記方法に基づいてサンドイッチ成形品のテスト試料の成形を行い、これについて前記燃焼試験を行った。その結果、９４−５ＶＡの燃焼ランクを満たすことができた。
【００３５】
このように、本実施形態では、リサイクルの履歴を明確にし、ＵＬ規格の燃焼テストの条件を保証することのできる安定した品質の再生プラスチック成形品を提供することができる。
【００３６】
特に本実施形態では前記第三処理工程において保証条件として処理後のプラスチック材料の流動特性（メルトフローレイト）を保証することにより成形品の品質保証を高めることができる。
【００３７】
（実施形態２）
実施形態１では、プラスチック成形品の回収から解体、粉砕、サンドイッチ成形までを１箇所で行う場合を例にとって説明したが、処理内容が多岐に渡るので、設備の問題や効率化などを考慮すると、必ずしも１箇所で全てを行うのが有効であるとは限らず、複数の専門業者で処理を分担する場合も想定できる。そこで、本実施形態では、実施形態１における第一処理工程と第二処理工程を行う業者と、第三処理工程を行う業者と、第四処理工程を行う業者に三分割するケースについて説明する。
【００３８】
図２は、本実施形態でのリサイクル処理の流れを示すフローチャートである。プラスチック材料のリサイクル事業はプラスチック成形品の回収、分別、粉砕、洗浄、異物除去等の処理内容が多枝に渡るため、夫々の工程において専門業者を育成し、処理規模を拡大させることがコストパーフォマンスの上で有利であり、また環境負荷の軽減にもつながる。しかしその場合、材料の処理履歴を明確にし成形加工までの品質を安定させるには各業者間での情報の交換が不可欠である。
特に、サンドイッチ成形品の場合は、成形品の燃焼に対する安全性はスキン層樹脂材料だけでは保証することはできない。従って、コア層樹脂材料の品質保証の管理体制を構築し、各工程での作業の証明行為すなわち各作業者における保証行為を行う必要がある。
【００３９】
図２において、記号Ｅで示す枠部分は第一の処理業者による工程を示す。
実施形態１と同様に、該工程は複写機ユーザーから回収した廃棄された複写機を解体し、プラスチック製の外装カバーのみを分別する（ステップ２０１）。そして、分別された外装カバーのプラスチック材料の種別を分別する（ステップ２０２）本実施例においてプラスチック製の外装カバーの回収対象となる複写機の種別はキヤノン株式会社製ＮＰ６０３０とＧＰ５５を対象としており、該複写機の外装カバーの主なプラスチック材料は日本ジーイープラスチックス株式会社製のサイコロイＭＣ５０００、ＭＣ５４００であり、材料の種類としてはＰＣ＋ＡＢＳアロイ樹脂である。
【００４０】
上記のように指定した複写機機種から回収した外装カバーを粉砕工程にかける（ステップ２０３）。粉砕条件としては粉砕機に６ｍｍメッシュスクリーンを取り付けて粉砕し、粉砕物の大きさは４〜１０ｍｍの粉砕状態を保つように粉砕条件の設定を行った。粉砕機は株式会社ホーライ製ＺＣ−４２０を使用した。その後、粉砕物を異物除去装置にかけて金属などの異物除去操作を行う（ステップ２０４）。異物除去装置としては金属検知器を用いた。金属検知器はＡＮＲＩＴＳＵ製ＫＤ８２３ＡＤを使用した。以上、指定した複写機の外装カバーの回収、所定の条件での粉砕及び所定の条件での異物除去操作までが第一の処理業者によって行われる。このとき、プラスチック粉砕物は前記の選別条件、粉砕条件に基づく適正な作業が実行されたか否かの出荷検査が行われ、適正であることを証明する手段として、前記条件を記号化した第一の情報（Ｅ−１）が発行される（ステップ２０５）。そして、前記の処理操作により加工されたプラスチック粉砕物は所定の風袋へ袋詰めされるか箱詰めされ、その袋または箱には、第一の処理業者の監督のもとに、第一の情報（Ｅ−１）が添付される（ステップ２０６）。そして第一の処理業者は処理したプラスチック粉砕物を前記第一の情報（Ｅ−１）と共に次の第二の処理業者に搬送する。
【００４１】
図６は第一の情報（Ｅ−１）の例である。
これは、実施形態１の情報（Ａ−１）および（Ｂ−１）に相当する情報である。図に示すように、回収分別した複写機の機種６０１、分別回収したプラスチック製外装カバーの部品番号６０２、部品を構成するプラスチック材料の材質６０３、粉砕および異物除去の方法６０４、梱包した袋の番号６０５、ロット番号６０６、粉砕後のプラスチックの汚染度６０７、重量６０８の項目に分けられている。粉砕および異物除去の方法は、各種既存の方法が用いられている。これらの各項目に第一の処理業者である「○×金属」が実施した内容を記入し、さらに、これらが正しいことを証明するための保証印を記すことにより、プラスチック粉砕物が適正に処理されたものであることが証明される。
【００４２】
なお、第一の情報（Ｅ−１）のデータ形式は図６に示す形式に限らず、プラスチック粉砕物の処理内容を証明できるものであれば、いかなる形式であってもよい。例えば、他に「粉砕物の形状」などの項目が含まれていてもよい。
【００４３】
図２において、記号Ｆで示す枠部分は第二の処理業者による処理工程を示す。
まず、第一の処理業者から搬送されてきたプラスチック粉砕物は、受入検査が行なわれる（ステップ２０７）。この検査は袋詰めまたは箱詰めされたプラスチックを第一の情報（Ｅ−１）と照らし合わせて確認作業を行うものである。受入検査後、粉砕物の洗浄作業が実施される（ステップ２０８）。続いて脱水作業が行われる（ステップ２０９）。洗浄作業に用いた機械は株式会社タナカ製のＭＭ−８００Ｈ型洗浄脱水機であり、洗浄条件は、プラスチック粉砕物の投入量が１００ｋｇ／ｈ、洗浄液は水道水、洗浄液流量は４０リットル／分である。その後、洗浄物を金属検知器にかけて金属等の異物除去を行う（ステップ２１０）。使用した金属検知器はセンサーテクノロジー株式会社製ＭＳＪ−４０Ｆである。その後、風力選別機にかけて嵩密度による分別作業を実行する。風力選別機は株式会社ホーライ製風力分別システムＫＦ−１２型を使用した。その後、洗浄物の流動特性（メルトフローレイト）の検査を行う（ステップ２１１）。メルトフローレイトの測定はＡＳＴＭ−Ｄ１２３８、Ｂ法に準拠し、２６０℃、５ｋｇの荷重で測定し、あるロットにおけるその値は１００（ｇ／１０ｍｉｎ）であった。なお、日本ジーイープラスチックス株式会社製のサイコロイＭＣ５０００またはサイコロイＭＣ５４００のバージン材料のメルトフローレイトの値は約５５〜７０（ｇ／１０ｍｉｎ）である。この検査で条件を満たすものは、プラスチック粉砕、洗浄物が決められた加工条件で処理されたとみなし、これを証明する第二の情報（Ｆ−１）が第二の処理業者によって発行される。そしてプラスチック粉砕、洗浄物は袋詰めまたは箱詰めされて次の第三の処理業者に搬送される（ステップ２１２）。このとき、上記第二の情報（Ｆ−１）が第二の処理業者により前記第一の情報（Ｅ−１）に加えて袋詰めあるいは箱詰めされたプラスチックに添付される。
【００４４】
図７は、第二の情報（Ｆ−１）の例である。
第二の情報（Ｆ−１）は実施形態１の情報（Ｃ−１）と同趣旨の情報である。
図に示すように、まず、第一の業者から受け入れた際の受け入れ検査の結果が記載され、次にステップ２１１での出荷検査の結果が記載されている。出荷検査では、ロット番号７０１、洗浄日７０２、洗浄方法７０３、異物除去方法７０４、処理されたプラスチック粉砕、洗浄物のメルトフローレイト７０５、シャンピー強度７０６に項目分けがなされている。洗浄方法、異物除去方法は既存の方法であればよい。第二の業者である「○×事務機」は、各項目に検査結果を記入し、さらにロット番号ごとに合否判定を行った結果を合否判定の項目に記載する。そして、搬送する再生プラスチック材料は適正に処理されたものであることを保証する記載を加える。図に示すシートによって、再生プラスチック材料は、適正に処理されたものであることが証明される。
【００４５】
なお、第二の情報（Ｆ−１）は図に示した形態だけでなく、適正に処理されたものであることを示せれば、いかなる形態で示されていてもよい。
【００４６】
図２において符号Ｇで示す枠部分は第三の処理業者による処理工程を示し、前記第一及び第二の処理業者で処理されたプラスチック粉砕、洗浄物を原料としてプラスチック成形品に成形加工する工程である。該第三の処理業者ではまず前記第二の処理業者で処理されたプラスチック粉砕、洗浄物の受け入れ検査を行う（ステップ２１３）。該検査は袋詰めまたは箱詰めされたプラスチックを第一の情報（Ｅ−１）および第二の情報（Ｆ−１）と照らし合わせて確認作業を行うものである。その後、確認が取れた材料は成形加工が行われる（ステップ２１４）。本例では成形品を構成する中心部のコア層と、該コア層を挟み込むように形成される周辺部のスキン層とから成るサンドイッチ成形を採用し、コア層樹脂材料として前記第一から第二の処理業者で処理されたプラスチック粉砕・洗浄物を使用する。サンドイッチ成形の装置および方法は、実施形態１と同様である。
このように、各段階の処理を行う業者それぞれが、処理工程ごとに適正に処理を行った旨を証明する情報を発行し、それを次の工程の業者に渡すことにより、処理の最終段階であるコア層を成す再生プラスチックはＵＬ規格の条件を満たすものであるという証明になる。
【００４７】
上述したように、再生プラスチックに関しては、ＵＬ９４規格の認証を受けるには使用しているプラスチック材料の管理内容を明確にした上で、前記規格に定められた燃焼試験を合格しなければならない。本実施形態においても、各処理業者において発行した第一の情報（Ｅ−１）および第二の情報（Ｆ−１）によって各工程での処理履歴を明確にしているので、一連の処理で形成されたサンドイッチ成形品のテスト試料の燃焼試験を行い、その結果、９４−５ＶＡの燃焼ランクをクリアすることができたならば、そのプラスチック成形品は、該規格を満たすことができる。
【００４８】
本実施形態は実施形態１における情報（Ａ−１）および（Ｂ−１）に相当する情報を第一の情報（Ｅ−１）として第一の処理業者から発行し、実施形態１における情報（Ｃ−１）に相当する情報を第二の情報（Ｆ−１）として第二の処理業者から発行することにより、複数の業者を介してプラスチックのリサイクルを行ってもＵＬ規格の燃焼試験の条件を保証することのできるプラスチック成形品を得ることができる。即ち、一連の処理が複数業者に分かれていても、各業者間で処理対象物を受け渡す際に処理状態を確認することができ、常に適正に処理されていることが保証されることによって、最終成果物の品質も保証されることになる。
【００４９】
（実施形態３）
実施形態１および２では、各処理段階における情報をプラスチック材料に添付する形で、次処理工程へ情報を伝達させていたが、これらの情報は一元管理する方が、作業基準を遵守した保証体制を有効に活用することができる。そこで、本実施形態では、情報の一元管理を行うシステムを説明する。
図３は、本実施形態におけるデータの流れを示す図である。
図８は、本実施形態におけるシステムのシステム構成図である。
【００５０】
図８に示すように、データ処理部８０１と回収分別工程部８０２、粉砕工程部８０３、洗浄工程部８０４、成形工程部８０５はそれぞれ、ネットワークで接続されており、データの送受信が行われる。さらに、データ処理部８０１は、他のネットワークとつながっていてもよい。
【００５１】
図３に示すように、回収・分別工程では、実施形態１，２と同様にして特定の複写機を回収、解体する（ステップ３０１）。そして、回収分別部は、回収された複写機の機種や部品番号、部品の外観情報、部品を構成するプラスチック材料の種類等の情報（Ｐ−１）を作成し、このデータをデータ処理部に送信する。一方、回収されたプラスチック製外装カバーは次の工程に送られる。
【００５２】
粉砕工程では実施形態１，２と同様にして、回収・分別工程で回収されたプラスチック製外装カバーの粉砕作業および異物除去作業が行われる（ステップ３０２）。粉砕工程部が、粉砕方法や異物除去の方法、粉砕後のプラスチックの形状、粉砕後のプラスチックの汚染度等の情報（Ｐ−２）を作成し、このデータをデータ処理部に送信する。粉砕されたプラスチック材料は次の工程に送られる。なお処理後のプラスチック粉砕物には前記情報（Ｐ−１）および情報（Ｐ−２）をバーコードなどに情報化してデータタグなどの手段を介して添付されている状態で袋詰めされる（ステップ３０３）。
【００５３】
洗浄工程ではまず粉砕工程から送られてきたプラスチック粉砕物について受入検査を行う（ステップ３０４）。洗浄工程部が、データ処理部から情報Ｐ−１、Ｐ−２を読出し、ユーザーがプラスチック粉砕物に添付されているデータタグのバーコードを読み取ることにより入力されたデータタグ上の情報との突合せを行う。あるいはプラスチック粉砕物に添付されているデータタグ上の情報を前記データ処理部に送り、データ処理部にて情報Ｐ−１、Ｐ−２との突合せを行う形態でもよい。その後、検査に合格したプラスチック粉砕物は実施形態１、２と同様にして洗浄・脱水作業が行われる（ステップ３０５）。洗浄、脱水処理の終了後、ユーザーが、流動特性（メルトフローレイト）や衝撃強度等の物性のチェックを行う。その中で極端にメルトフローレイトが大きいものや衝撃強度が低下しているものは工程から除外する。洗浄工程部は、洗浄、脱水方法、および処理されたプラスチック粉砕、洗浄物の流動特性や衝撃強度の情報（Ｐ−３）を作成し、このデータはデータ処理部に送信される。また、処理後のプラスチック粉砕、洗浄物には該情報（Ｐ−３）をバーコードなどに情報化してデータタグなどの手段を介して添付された状態で袋詰めされる（ステップ３０６）。
【００５４】
成形工程ではまず洗浄工程から送られてきたプラスチック粉砕、洗浄物について受入検査を行う（ステップ３０７）。成形工程部は、データ処理部から情報Ｐ−３を読出し、ユーザがプラスチック粉砕、洗浄物に添付されているデータタグのバーコードを読み取ることにより入力されたデータタグ上の情報との突合せを行う。あるいはプラスチック粉砕・洗浄物に添付されているデータタグ上の情報を前記データ処理部に送り、データ処理部にて情報Ｐ−３との突合せを行ってもよい。その後、検査に合格したプラスチック粉砕、洗浄物は実施形態１、２と同様にしてサンドイッチ成形加工を行う（ステップ３０８）。ここでは前記検査に合格したプラスチック材料をコア層材料として使用する。成形機はサンドイッチ成形のために射出スクリュを二つ備えた二軸の射出成形機を用いる。成形機の一方の射出シリンダーのホッパーに前記加工処理したプラスチック粉砕、洗浄物を投入する。そして成形機のもう一方の射出シリンダーには同種類の樹脂のバージン材料を投入し成形を行う。成形されたサンドイッチ成形品の成形品形状は前記第一実施例の形状と同じである。なお、成形、加工条件の情報（Ｐ−４）はデータ化されデータ処理部に送信される。
【００５５】
前記サンドイッチ成形品について実施形態１と同様に燃焼試験を行った。その結果、９４−５ＶＡの燃焼ランクを満たすことができた。
【００５６】
【発明の効果】
本発明を用いることにより、使用済みの製品からプラスチック材料を回収し、回収したプラスチックをリサイクルする場合に、各処理工程における処理内容や材料の状態を管理し、材料の処理履歴を明確化することによって、再生後のプラスチック成形品等の品質を安定させることができる。
【００５７】
また、再生プラスチックとバージンプラスチックとをサンドイッチ成形することにより、強度や外観色などがバージンプラスチックと遜色のないものを作ることができる。
【００５８】
さらに、サンドイッチ成形を用いることで、従来に比べ、作業工程を減らすことができ、コストダウンをはかることができる。
【００５９】
また、処理工程ごとに業者がわかれている場合でも、各工程で発生する情報をデータ処理部で一元管理することにより、各種安全規格に合格するための品質条件を満たすための情報管理を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態である複写機の外装カバーのリサイクル処理工程を示すフローチャートである。
【図２】実施形態２のリサイクル処理工程を示すフローチャートである。
【図３】実施形態３のリサイクル処理工程を示すフローチャートである。
【図４】本発明の実施形態における回収プラスチックの成形工程を示す模式図である。
【図５】サンドイッチ成形による成形品の断面の様子を示す斜視図である。
【図６】第一の情報のデータ例を示す図である。
【図７】第二の情報のデータ例を示す図である。
【図８】リサイクル工程管理システムのシステム構成図である。
【図９】従来の回収プラスチックの成形工程を示す模式図である。
【符号の説明】
４０１　　射出成形機
４０２　　射出スクリュ
４０３　　射出スクリュ
６０１　　機種
６０２　　部品番号
６０３　　材質
６０４　　粉砕方法
６０５　　袋番号
６０６　　ロット番号
６０７　　汚染度
６０８　　重量
７０１　　ロット番号
７０２　　洗浄日
７０３　　洗浄方法
７０４　　異物除去方法
７０５　　メルトフローレイト
７０６　　シャンピー強度
８０１　　データ処理部
８０２　　粉砕工程部
８０４　　洗浄工程部
８０５　　成形工程部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for recycling plastic used in various devices, and a plastic molded product manufactured by using the recycling method.
[0002]
Further, the present invention relates to a method for managing a processing step in a case where a plastic molded product used for an electric / electronic device is collected and the plastic molded product is recycled. The present invention relates to a management method of a recycling process for satisfying a standard, and a management system using the method.
[0003]
[Prior art]
Home appliances such as televisions, radios, VCRs, washing machines, lighting equipment, etc .; information communication devices such as personal computers and mobile phones; OA devices such as copiers and printers; Plastic is used as a material. In addition, since these devices are remodeled one after another to incorporate new functions, old products are discarded. In addition, consumers who have purchased new products will dispose of old ones. In the disposal products of the above-mentioned devices collected as described above, a method of disposing of a plastic molded product forming a part thereof is becoming a problem.
[0004]
Many plastic materials are feared to generate harmful gases due to incineration, and are hardly corroded even when landfilled. Therefore, the technology of separating and collecting only plastic molded articles from the discarded equipment and reusing them is very effective in terms of preventing environmental pollution and effectively utilizing resources.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, there are the following problems in recycling plastic molded articles. In order to recover a plastic molded product once molded and reused as a plastic material, the molding characteristics such as flow characteristics and the mechanical strength of the molded product must be recovered to some extent. Therefore, in order to recover these molding characteristics and mechanical strength, a method of recovering the performance by mixing and molding the recovered plastic and virgin material has been conventionally used.
[0006]
FIG. 9 is a schematic diagram showing the flow of conventional recycled plastic molding.
Only plastic parts are collected from used products, crushed and washed. The crushed and washed recovered plastic and the virgin plastic material are mixed by a kneader 901 to be repelletized, and the toning process is performed again. The mixture of the virgin plastic material and the recovered plastic that have been subjected to these processes is supplied to an injection molding machine 902, and molded into a predetermined shape. 903 is a partial view showing a part of the cross section of the molded product. As can be seen from this, the recovered plastic, that is, the recycled plastic material is mixed in the entire molded article.
[0007]
However, in this method, it is difficult to restore the performance of the mixture with the recovered plastic to the same level as that of the virgin material alone.
[0008]
Further, plastics are often used for exterior members of equipment and the like, and these are exposed to ultraviolet rays. Therefore, the surface of the recovered plastic molded product is yellowed due to the effect of ultraviolet rays, and when it is reused for a light-colored exterior member such as a household appliance such as a washing machine, the material needs to be recolored. . However, the degree of yellowing of the recovered plastic molded product varies depending on the use environment, and it is very difficult to adjust the color tone of the recycled plastic material to the same level. In addition, in the case of office machines and information equipment, there is a case where a color unique to the manufacturer is applied to the appearance parts, and in such a case, it is difficult to reuse the recycled plastic material as the exterior member.
[0009]
In addition to the color, the degree of deterioration of the collected plastic molded articles varies widely depending on the use environment, and it is difficult to stabilize the quality when reused.
[0010]
In view of such a problem, a first object of the present invention is to provide a recycled plastic molded article having a molding property, mechanical strength and appearance color comparable to that of a virgin material. Is to provide a way.
[0011]
By the way, plastic molded articles are usually used in a form incorporated in equipment. When a device in which plastic is incorporated causes a rise in the temperature of the device itself, or a rise in temperature due to fire from outside the device, the plastic may burn or melt depending on the temperature. What is problematic in the combustion and melting conditions of such plastics is that the plastic molded product melts out and the melted part falls and burns down to other parts in the equipment and surrounding equipment. For this reason, standards for combustion, such as UL94 standards in UL standards, are defined for plastic molded products or plastic materials. Only products that meet this criterion will be used in products.
[0012]
In order for recycled plastic to receive UL94 certification, it is necessary to pass the flammability test prescribed in the standard after clarifying the production control of the plastic material used. That is, in the case of a recycled plastic material, in addition to passing the flammability test, it is necessary to clarify the processing history in each step from material recovery to molding.
[0013]
The UL746D standard is defined as a standard for managing safety in the molding process of recycled plastics. However, there are a plurality of types, such as sandwich moldings made of a combination of virgin materials and recycled plastics. Conventionally, a management method for a molded article in which a plastic material is combined has not been specified in detail.
[0014]
In view of such a problem, a second object of the present invention is to provide a method for recycling plastic materials that can satisfy safety standards such as the UL standard as described above, and a process for clarifying the processing history. Is to provide a management method.
The conventional method of reusing plastic molded products is to separate the plastic molded products from the equipment, pulverize, wash, remove foreign substances, add virgin materials and various additives to restore the physical properties, and recolor the products. The work process is wide-ranging. Therefore, the production cost of the recycled plastic is higher than that of the production using only the virgin material. As a result, recycled plastics are expensive.
In view of such a problem, a third object of the present invention is to provide a recycled plastic with reduced manufacturing costs.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
The plastic recycling method of the present invention includes a collection step of collecting the plastic part from a used product having a plastic part, and a separation step of separating the plastic part collected in the collection step according to predetermined conditions. Crushing the plastic part under the same conditions separated in the separation step, a crushing step to make a recycled plastic material, a washing step of washing the crushed recycled plastic material in the crushing step, and the washing step A molding step of plastic-molding the washed recycled plastic material into a predetermined shape, wherein in the molding step, a virgin plastic material is added in addition to the recycled plastic material, and a core layer of the recycled plastic material; A skin layer of the virgin plastic material covering a core layer And forming a plastic molded article made of.
[0016]
The plastic molded article of the present invention is characterized by being a sandwich molding comprising a core layer made of a recycled plastic material and a skin layer made of a virgin plastic material covering the core layer.
[0017]
The method for managing a plastic recycling process according to the present invention is a method for managing a plastic recycling process when recycling plastic. In the sorting process, separation information indicating that the separation has been performed under the predetermined condition is attached. The plastic part is sent to the pulverizing step, and in the pulverizing step, only the separation information confirmed to satisfy predetermined conditions is pulverized, and pulverization indicating that pulverization is performed under predetermined conditions. The recycled plastic material to which the information is attached is sent to the cleaning step, and in the cleaning step, only the crushed information that is confirmed to satisfy predetermined conditions is cleaned and cleaned under predetermined conditions. The recycled plastic material attached with cleaning information indicating that the recycled plastic material is sent to the molding step, in the molding step, Only the cleaning information confirmed to satisfy predetermined conditions is plastic-molded as a recycled plastic material, and the classification information, the crushing information, and the cleaning information are stored as a processing history of the recycled plastic material. It is characterized by that.
[0018]
The management system of the plastic recycling process of the present invention includes a data storage unit that stores data generated in each process of plastic recycling, and creates the classification information in the classification process and sends the classification information to the data storage unit. Sorting information creating means, reading out the sorting information from the data storage means in the grinding step, confirming that the plastic portion satisfies a predetermined condition, creating the grinding information, and creating the data storage means A crushing information creating unit that sends the crushing information to the crushing information, and reads out the crushing information from the data storage unit in the washing step, and confirms that the recycled plastic material satisfies a predetermined condition. Cleaning information creating means for creating the information and sending the washing information to the data storage means; Reading the washing information from the data storage means at step, the recycled plastic material is characterized in that it comprises a molding step confirming means to confirm that those predetermined condition is satisfied.
[0019]
According to the above configuration, a recycled plastic molded product is produced by sandwich molding including a core layer made of a recycled plastic material and a skin layer made of a virgin plastic material, which covers the core layer. , And can always provide a molded article having a uniform color and quality.
[0020]
In addition, in each processing step, sorting information, crushing information, washing information, etc. are created, and when always moving to the next step, the quality of the resulting product can be guaranteed for each step in order to check the processing information in the previous step. it can.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0022]
(Embodiment 1)
In the present embodiment, a method of recycling a plastic outer cover part used as an outer part of a copying machine will be described.
[0023]
FIG. 1 is a flowchart of a work process for recycling the outer cover of the copying machine.
[0024]
The recycling process is roughly divided into four stages of first, second, third and fourth processing steps.
[0025]
In the first processing step, collection, disassembly, and separation are performed. Specifically, first, the user discards the copier discarded from the copier user, disassembles the copier, and separates and collects the plastic outer cover (step 101). Then, the collected outer covers are sorted according to the type of plastic material according to preset sorting conditions (step 102). In the present embodiment, first, two types of NP6030 and GP55 manufactured by Canon Inc. are selected from the collected copying machine group. From there, the exterior cover part with the specified part number is collected. The plastic material of the outer cover collected and sorted out from the copying machine is PSYCOLOY MC5000 or PSYCOLOY MC5400 manufactured by GE Plastics Co., Ltd. The type of the material is PC + ABS alloy resin. In this way, by specifying the model and part number of the product to be collected, plastics having the same composition can be reliably collected, and the accuracy of the recycled plastic can be improved.
[0026]
The first processing step is to select a designated model from the group of copiers collected as described above, and separate and collect the exterior cover therefrom. Here, the first information (A-1) in which the contents of the work are encoded is issued as a means for proving that the sorting and collection has been properly performed, and is sent to the next step together with the processed plastic molded article. The information (A-1) includes information such as the type of the collected copying machine, the part number of the separately collected plastic outer cover, and the type of plastic material forming the part.
[0027]
Next, in the second step, the collected outer cover is pulverized to remove foreign matter from the pulverized material. Specifically, the outer cover collected from the copier model designated as described above is crushed by a crusher (step 103). Grinding conditions are determined in advance. In the present embodiment, a 6 mm mesh screen is attached to the pulverizer and pulverized, and the size of the pulverized product is kept in a pulverized state of 4 to 10 mm. The crusher used is ZC-420 manufactured by Horai Co., Ltd. Thereafter, the pulverized material is passed through a foreign matter removing device to remove foreign matter such as metal (step 104). In this embodiment, a metal detector is used as the foreign matter removing device. The metal detector used is KD823AD manufactured by ANRITSU. As described above, the steps up to the pulverization under the predetermined conditions and the foreign matter removing operation under the predetermined conditions are the second processing steps. Then, the plastic crushed material processed by the first and second processing operations is subjected to second information (B-B) that encodes the condition as a means for proving that an appropriate operation based on the condition has been performed. 1) is attached in addition to the first information (A-1) as proof that the processing has been performed through the second processing step. The information (B-1) includes information such as a pulverizing method, a foreign matter removing method, a shape of the pulverized plastic, and a degree of contamination of the pulverized plastic.
[0028]
Next, in the third processing step, washing and dewatering of the pulverized plastic processed in the first and second processing steps are performed. First, the plastic pulverized in the second processing step is washed (step 105). Then, the washed plastic is dehydrated (Step 106). The machine used for the washing and dehydration operations is a MM-800H washing and dehydrating machine manufactured by Tanaka Co., Ltd. The washing conditions are as follows. Minutes. The treated product after washing and dehydration is applied to a metal detector to remove foreign matter such as metal (Step 107). The metal detector used is MSJ-40F manufactured by Sensor Technology Co., Ltd. Thereafter, the flow characteristics (melt flow rate) of the cleaning object are inspected (step 108). Melt flow rate was measured at 260 ° C. under a load of 5 kg according to ASTM-D1238, Method B, and the value was 99 (g / 10 min) in a certain lot. The value of the melt flow rate of the virgin material of Psychoroy MC5000 or Psychoroy MC5400 manufactured by GE Plastics Co., Ltd. is about 55 to 70 (g / 10 min). As described above, the third processing step is from washing, dehydrating and removing foreign substances under the predetermined conditions under the predetermined conditions to inspecting the physical properties. The third information (C-1) for certifying that the plastic crushed and washed product after the treatment has been processed under the determined conditions in the third processing step is the first information (A -1) and the second information (B-1). The third information (C-1) includes information on the washing and dewatering methods, the pulverization of the processed plastic, the flow characteristics (melt flow rate) of the washed product, the impact strength, and the like.
[0029]
Next, in a fourth processing step, the plastic pulverized and washed products processed in the first to third processing steps are formed into a plastic molded article using the raw materials. First, the first to third information attached to the plastic pulverized and washed material processed in the third processing step is checked (step 109). Among them, those whose processing history is not clear or whose physical properties show abnormal values, that is, those which are extremely contaminated, those having a large melt flow rate, and those whose impact strength is reduced are excluded from the process.
[0030]
Then, sandwich molding is performed using only materials that can be used as materials in the confirmation operation in step 109 (step 110). In this example, a sandwich structure component formed from a core layer at a central portion constituting a molded product and a skin layer at a peripheral portion of the core layer is formed, and processed as the core layer material in the first to third processing steps. Use the crushed and washed plastic.
[0031]
FIG. 4 is a schematic diagram showing the plastic molding in step 110.
The injection molding machine 401 is a biaxial injection molding machine provided with two injection screws 402 and 403 for sandwich molding. The plastic crushed and washed material processed in the first to third processing steps is put into the hopper of the injection cylinder of the injection screw 402. Then, a virgin plastic material of PC + ABS resin is injected into the injection cylinder of the injection screw 403. The sandwich injection molding machine extracts each of the recycled plastic and the virgin plastic, and forms the recycled plastic with the virgin plastic material interposed therebetween.
[0032]
FIG. 5 is a perspective view showing a cross section of the formed sandwich product. As shown in the figure, the central part is made of recycled plastic and the outer peripheral part is made of virgin material.
[0033]
As described above, in the case of the conventional recycled plastic, once the pellets in which the virgin plastic and the recycled plastic are mixed are prepared by the kneading machine, and then the pellets are injection-molded. Instead, recycled plastic and virgin plastic are separately placed in an injection molding machine and sandwich molded. Therefore, since the outer periphery of the formed molded product is virgin plastic, the color tone may be adjusted only with virgin plastic, and there is no need to consider the yellowing of the recycled plastic. In addition, since there is no need to use a kneading machine, the number of working steps can be reduced, and costs can be reduced.
[0034]
On the other hand, as described above, the UL94 standard in the UL standard is defined as a standard relating to the flammability of plastic. There are various UL standards, such as standards for final products, standards for components, and standards for polymer materials. The UL 94 standard shows a method for testing the burning of molding materials and a ranking based on the results. Among them, there is a test method called a 94-5V combustion test method. In this test method, after the test sample, which is a plastic molded product, is exposed to a flame for a predetermined time, the residual flame time is measured, and whether or not the marking cotton is ignited by a falling object from the test piece is checked. In order to obtain UL94 certification for recycled plastics, it is necessary to clarify the management contents of the plastic materials used and pass the combustion test prescribed in the above-mentioned standards. That is, in the case of a recycled plastic material, in addition to passing the combustion test, it is necessary to clarify the processing history in each step from the management of the raw material to the molding. In the present embodiment, the processing history in each process is clarified by the first information (A-1), the second information (B-1), and the third information (C-1) issued in each processing process. To Then, a test sample of a sandwich molded product was molded based on the above method, and the combustion test was performed on the test sample. As a result, the combustion rank of 94-5 VA could be satisfied.
[0035]
As described above, in the present embodiment, it is possible to provide a recycled plastic molded article of stable quality that can clarify the history of recycling and guarantee the conditions of the UL standard combustion test.
[0036]
In particular, in the present embodiment, the quality assurance of the molded article can be enhanced by guaranteeing the flow characteristics (melt flow rate) of the processed plastic material as a guarantee condition in the third processing step.
[0037]
(Embodiment 2)
In the first embodiment, the case where the processes from collection of plastic molded products to disassembly, crushing, and sandwich molding are performed at one place has been described as an example. However, since the processing content is diverse, considering the problems of equipment and efficiency, etc. It is not always effective to perform all operations at one place, and it is possible to assume that processing is shared by a plurality of specialized traders. Therefore, in the present embodiment, a case will be described in which the first and second processing steps in the first embodiment are divided into three, a third processing step, and a fourth processing step.
[0038]
FIG. 2 is a flowchart illustrating the flow of the recycling process according to the present embodiment. In the plastic material recycling business, the processing contents of collecting, sorting, crushing, washing, removing foreign matter, etc. of plastic molded products are multi-faceted, so it is cost performance to foster specialists in each process and expand the processing scale It is also advantageous in terms of reducing the environmental burden. However, in that case, exchange of information between each company is indispensable to clarify the processing history of the material and stabilize the quality up to the forming process.
In particular, in the case of a sandwich molded product, safety against burning of the molded product cannot be guaranteed only by the skin layer resin material. Therefore, it is necessary to establish a management system for quality assurance of the core layer resin material, and to carry out an act of certifying work in each step, that is, a guarantee act of each worker.
[0039]
In FIG. 2, a frame portion indicated by a symbol E indicates a process by a first processing company.
As in the first embodiment, in this step, the discarded copying machine collected from the copying machine user is disassembled, and only the plastic outer cover is separated (step 201). Then, the type of the plastic material of the separated outer cover is separated (step 202). In this embodiment, the type of the copying machine from which the plastic outer cover is to be collected is NP6030 and GP55 manufactured by Canon Inc. The main plastic material of the outer cover of the copying machine is PSYCOLOY MC5000 and MC5400 manufactured by GE Plastics Co., Ltd. The type of material is PC + ABS alloy resin.
[0040]
The outer cover collected from the designated copying machine model is subjected to a crushing step (step 203). As the pulverization conditions, a 6 mm mesh screen was attached to the pulverizer to perform pulverization, and the pulverization conditions were set so that the size of the pulverized product was maintained in a pulverized state of 4 to 10 mm. The pulverizer used was ZC-420 manufactured by Horai Co., Ltd. Thereafter, the pulverized material is passed through a foreign matter removing device to perform a foreign matter removing operation of a metal or the like (step 204). A metal detector was used as the foreign matter removing device. The metal detector used was KD823AD manufactured by ANRITSU. As described above, the first processing company performs the steps of collecting the exterior cover of the designated copying machine, pulverizing under the predetermined conditions, and removing foreign matter under the predetermined conditions. At this time, the plastic pulverized material is subjected to a shipping inspection as to whether or not an appropriate operation based on the above-described sorting conditions and the pulverizing conditions has been performed. (E-1) is issued (step 205). Then, the pulverized plastic processed by the above-described processing operation is bagged or boxed in a predetermined tare, and the bag or box has the first information (under the supervision of the first processing company). E-1) is attached (step 206). Then, the first processing company transports the processed plastic pulverized material to the next second processing company together with the first information (E-1).
[0041]
FIG. 6 is an example of the first information (E-1).
This is information corresponding to the information (A-1) and (B-1) of the first embodiment. As shown in the figure, the model 601 of the copier collected and sorted, the part number 602 of the plastic outer cover collected and sorted, the material 603 of the plastic material constituting the part, the method 604 of crushing and foreign matter removal, the number of the packed bag 605, lot number 606, degree of contamination of the plastic after grinding 607, and weight 608. Various existing methods are used for the method of pulverization and foreign matter removal. Fill in the details of what each of these items carried out by the first processing company, “○ × Metal”, and put a guarantee stamp to prove that they are correct, so that the plastic crushed material can be properly processed. It is proved that it was done.
[0042]
The data format of the first information (E-1) is not limited to the format shown in FIG. 6, but may be any format as long as it can prove the processing content of the pulverized plastic. For example, other items such as “shape of the crushed material” may be included.
[0043]
In FIG. 2, a frame portion indicated by a symbol F indicates a processing step by a second processing company.
First, an acceptance inspection is performed on the pulverized plastics conveyed from the first processing company (step 207). In this inspection, a check operation is performed by comparing the plastic packed in a bag or a box with the first information (E-1). After the acceptance inspection, the crushed material is washed (step 208). Subsequently, a dehydration operation is performed (Step 209). The machine used for the cleaning operation was a MM-800H type washing dehydrator manufactured by Tanaka Co., Ltd. The washing conditions were as follows. is there. Thereafter, the cleaning object is applied to a metal detector to remove foreign matter such as metal (step 210). The metal detector used is MSJ-40F manufactured by Sensor Technology Co., Ltd. After that, a separation operation based on bulk density is performed by a wind separator. The wind separator used was a wind separation system KF-12 manufactured by Horai Co., Ltd. Thereafter, the flow characteristics (melt flow rate) of the cleaning object are inspected (step 211). Melt flow rate was measured at 260 ° C. under a load of 5 kg according to ASTM-D1238, Method B, and the value in a certain lot was 100 (g / 10 min). The value of the melt flow rate of the virgin material of Psychoroy MC5000 or Psychoroy MC5400 manufactured by GE Plastics Co., Ltd. is about 55 to 70 (g / 10 min). If the inspection satisfies the conditions, it is considered that the plastic pulverized and washed products have been processed under the determined processing conditions, and the second information (F-1) proving this is issued by the second processing company. Then, the plastic pulverized and washed items are packed in a bag or a box and transported to the next third processing company (step 212). At this time, the second information (F-1) is attached by the second processor to the bagged or boxed plastic in addition to the first information (E-1).
[0044]
FIG. 7 is an example of the second information (F-1).
The second information (F-1) has the same meaning as the information (C-1) of the first embodiment.
As shown in the figure, first, the result of the acceptance inspection at the time of acceptance from the first trader is described, and then the result of the shipping inspection in step 211 is described. In the shipping inspection, items are classified into a lot number 701, a cleaning date 702, a cleaning method 703, a foreign matter removing method 704, a processed plastic pulverization, a melt flow rate 705 of the cleaned material, and a champy strength 706. The cleaning method and the foreign matter removing method may be any existing methods. The second supplier, “XX office machine”, writes the inspection result in each item, and further describes the result of the pass / fail judgment for each lot number in the pass / fail judgment item. Then, a description is added to ensure that the recycled plastic material to be transported has been properly processed. The sheet shown in the figure proves that the recycled plastic material has been properly treated.
[0045]
The second information (F-1) is not limited to the form shown in the figure, but may be shown in any form as long as it can show that it has been properly processed.
[0046]
In FIG. 2, a frame portion indicated by a symbol G indicates a processing step by a third processing company, and a step of forming and processing a plastic molded article using the plastic pulverized and washed products processed by the first and second processing companies as raw materials. It is. The third processing company first performs an acceptance inspection of the plastic crushed and washed products processed by the second processing company (step 213). In the inspection, a check operation is performed by comparing the bagged or boxed plastic with the first information (E-1) and the second information (F-1). Thereafter, the confirmed material is subjected to molding (step 214). In this example, a sandwich molding comprising a core layer at a central portion constituting a molded article and a skin layer at a peripheral portion formed so as to sandwich the core layer is adopted, and the first to second core layers are used as a core layer resin material. Use plastic crushed and washed products that have been processed by a processing company. The sandwich molding apparatus and method are the same as those in the first embodiment.
In this way, each of the vendors performing the processing at each stage issues information proving that the processing has been properly performed for each processing step, and passes the information to the vendor of the next process, so that at the final stage of the processing, This proves that the recycled plastic forming a certain core layer satisfies the requirements of the UL standard.
[0047]
As described above, in order to receive the UL94 standard for recycled plastic, it is necessary to clarify the management contents of the plastic material used and pass the combustion test specified in the standard. Also in this embodiment, since the processing history in each process is clarified by the first information (E-1) and the second information (F-1) issued by each processing company, the processing history is formed by a series of processing. If a burning test of a test sample of the sandwich molded product thus performed is performed, and as a result, the burning rank of 94-5 VA can be cleared, the plastic molded product can meet the standard.
[0048]
In the present embodiment, information corresponding to the information (A-1) and (B-1) in the first embodiment is issued as first information (E-1) from a first processor, and the information ( By issuing the information corresponding to C-1) as the second information (F-1) from the second processing company, even if the plastic is recycled through a plurality of companies, the condition of the UL standard combustion test is obtained. Can be obtained. That is, even if a series of processing is divided into a plurality of traders, the processing state can be confirmed when the processing target is transferred between the traders, and it is ensured that the processing is always properly performed. The quality of the final product will also be guaranteed.
[0049]
(Embodiment 3)
In the first and second embodiments, the information in each processing stage is transmitted to the next processing step by attaching the information to the plastic material. However, it is better to centrally manage the information, and the assurance system that complies with the work standards. Can be effectively utilized. Therefore, in the present embodiment, a system that performs unified management of information will be described.
FIG. 3 is a diagram showing a data flow in the present embodiment.
FIG. 8 is a system configuration diagram of the system according to the present embodiment.
[0050]
As shown in FIG. 8, the data processing unit 801 and the collection / separation process unit 802, the crushing process unit 803, the washing process unit 804, and the molding process unit 805 are connected to each other via a network, and transmit and receive data. Further, the data processing unit 801 may be connected to another network.
[0051]
As shown in FIG. 3, in the collecting / sorting process, a specific copying machine is collected and disassembled in the same manner as in the first and second embodiments (step 301). The collection / separation unit creates information (P-1) such as the type and part number of the collected copier, appearance information of the part, and the type of plastic material constituting the part, and sends this data to the data processing unit. Send. On the other hand, the collected plastic outer cover is sent to the next step.
[0052]
In the pulverizing step, similar to the first and second embodiments, the pulverizing operation and the foreign substance removing operation of the plastic outer cover collected in the collecting / sorting step are performed (step 302). The crushing process unit creates information (P-2) such as a crushing method and a method of removing foreign matter, a shape of the crushed plastic, and a degree of contamination of the crushed plastic, and transmits this data to the data processing unit. The crushed plastic material is sent to the next step. The processed plastic pulverized material is converted into a bar code or the like into the information (P-1) and the information (P-2) and packed in a state attached thereto via a data tag or the like ( Step 303).
[0053]
In the cleaning step, first, an acceptance inspection is performed on the crushed plastic sent from the crushing step (step 304). The cleaning process unit reads the information P-1 and P-2 from the data processing unit, and matches the information on the data tag input by reading the bar code of the data tag attached to the crushed plastic by the user. I do. Alternatively, the information on the data tag attached to the crushed plastic may be sent to the data processing unit, and the data processing unit may perform matching with the information P-1 and P-2. Thereafter, the pulverized plastic products that have passed the inspection are subjected to washing and dewatering operations in the same manner as in the first and second embodiments (step 305). After the completion of the washing and dehydration processes, the user checks physical properties such as flow characteristics (melt flow rate) and impact strength. Among them, those having extremely large melt flow rate and those having reduced impact strength are excluded from the process. The washing process unit creates information (P-3) on the washing and dewatering methods, the processed plastic pulverization, and the flow characteristics and impact strength of the washed object, and this data is transmitted to the data processing unit. Further, the information (P-3) is turned into a bar code or the like on the plastic crushed and washed product after the processing, and packed in a state attached thereto via a means such as a data tag (step 306).
[0054]
In the molding step, first, an acceptance inspection is performed on the plastic pulverized and washed products sent from the washing step (step 307). The molding process unit reads out the information P-3 from the data processing unit, and performs matching with the information on the input data tag by reading the bar code of the data tag attached to the plastic crushed and cleaned object by the user. . Alternatively, information on the data tag attached to the plastic crushed / washed material may be sent to the data processing unit, and the data processing unit may perform matching with the information P-3. Thereafter, the plastic pulverized and cleaned products that have passed the inspection are subjected to sandwich molding in the same manner as in the first and second embodiments (step 308). Here, a plastic material that has passed the above inspection is used as a core layer material. As a molding machine, a two-shaft injection molding machine equipped with two injection screws for sandwich molding is used. The processed plastic crushed and washed product is put into a hopper of one injection cylinder of a molding machine. Then, the other injection cylinder of the molding machine is charged with a virgin material of the same kind of resin to perform molding. The shape of the formed sandwich molded product is the same as the shape of the first embodiment. The information (P-4) on the molding and processing conditions is converted into data and transmitted to the data processing unit.
[0055]
A combustion test was performed on the sandwich molded product in the same manner as in the first embodiment. As a result, the combustion rank of 94-5 VA could be satisfied.
[0056]
【The invention's effect】
By using the present invention, when collecting plastic materials from used products and recycling the collected plastics, manage the processing contents and the state of the materials in each processing step and clarify the processing history of the materials. This makes it possible to stabilize the quality of the recycled plastic molded product and the like.
[0057]
Further, by forming the recycled plastic and the virgin plastic by sandwich molding, it is possible to produce a plastic having strength and appearance color comparable to those of the virgin plastic.
[0058]
Further, by using the sandwich molding, the number of working steps can be reduced as compared with the related art, and the cost can be reduced.
[0059]
In addition, even if a vendor is assigned for each processing step, information generated in each step is centrally managed by the data processing unit, so that information management to satisfy the quality conditions for passing various safety standards is efficiently performed. Can be done.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a flowchart showing a process of recycling an outer cover of a copying machine according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a flowchart illustrating a recycling process according to a second embodiment.
FIG. 3 is a flowchart illustrating a recycling process according to a third embodiment.
FIG. 4 is a schematic diagram illustrating a molding process of the recovered plastic according to the embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a perspective view showing a state of a cross section of a molded product obtained by sandwich molding.
FIG. 6 is a diagram illustrating a data example of first information.
FIG. 7 is a diagram illustrating a data example of second information.
FIG. 8 is a system configuration diagram of a recycling process management system.
FIG. 9 is a schematic view showing a conventional process of forming a recovered plastic.
[Explanation of symbols]
401 injection molding machine
402 injection screw
403 Injection screw
601 models
602 part number
603 material
604 grinding method
605 bag number
606 lot number
607 Pollution degree
608 weight
701 Lot number
702 Cleaning day
703 Cleaning method
704 Foreign matter removal method
705 Melt flow rate
706 Champy Strength
801 Data processing unit
802 crushing process section
804 Cleaning process section
805 molding process

Claims

From a used product having a plastic part, a collecting step of collecting the plastic part,
A separation step of separating the plastic part collected in the collection step according to predetermined conditions,
Crushing the plastic part of the same conditions separated in the separation step, a crushing step to a recycled plastic material,
A washing step of washing the recycled plastic material crushed in the crushing step,
Molding step of plastic molding the recycled plastic material washed in the washing step into a predetermined shape,
In the molding step, a virgin plastic material is added in addition to the recycled plastic material to form a plastic molded article including a core layer made of the recycled plastic material and a skin layer made of the virgin plastic material, which covers the core layer. A method for recycling plastics, characterized in that:

The method according to claim 1, wherein the sorting condition in the sorting step is a type of a plastic material forming the plastic part.

In the molding step, if the melt flow rate of the recycled plastic material is MFR (R) and the melt flow rate of the virgin plastic material is MFR (V),
MFR (R) / MFR (V) <2.5
3. The method for recycling plastic according to claim 1, wherein a recycled plastic material satisfying the following relationship is used.

A sandwich molding comprising a core layer made of a recycled plastic material and a skin layer made of the virgin plastic material, which covers the core layer, formed by using the method according to any one of claims 1 to 3. Plastic moldings.

The plastic according to claim 4, wherein the recycled plastic material is any one of an ABS resin, a PS resin, a PP resin, a PS-modified PPE resin, a POM resin, a PET resin, a PC + ABS alloy resin, and a PC + PS alloy resin. Molding.

A method for managing a plastic recycling step when recycling plastic using the method according to claim 1,
In the separation step, the plastic part attached with separation information indicating that the separation was performed under the predetermined condition is sent to the pulverization step,
In the crushing step, only the separated information that has been confirmed to satisfy predetermined conditions is crushed, and the recycled plastic material to which crushing information indicating that crushing has been performed under predetermined conditions is attached is subjected to the cleaning. Sent to the process,
In the washing step, only the crushed information that has been confirmed to satisfy predetermined conditions is washed, and the recycled plastic material to which washing information indicating that the crushing information has been washed under predetermined conditions is attached to the molding. Sent to the process,
In the molding step, only the cleaning information that has been confirmed to satisfy predetermined conditions is plastic molded as a recycled plastic material,
The method for managing a plastic recycling process, wherein the classification information, the crushing information, and the cleaning information are stored as a processing history of the recycled plastic material.

7. The plastic according to claim 6, wherein predetermined conditions satisfied by the classification information, the crushing information, and the cleaning information are defined on the basis of guarantee conditions for combustion of a plastic molded product formed in the molding process. How to manage the recycling process.

A system in which a computer manages a plastic recycling process when recycling plastic using the method according to any one of claims 1 to 3,
In each process of plastic recycling,
Data storage means for storing generated data;
In each step of plastic recycling, assurance data creation means for creating data indicating that the processing of each step was properly performed, and sending the data to the data storage means,
In each process of plastic recycling, before starting the process of each process, the object to be processed is to confirm from the warranty data whether or not the process has been properly performed in the process before the process. With means,
The management system for a plastic recycling process, wherein the data storage unit sends the guarantee data created by the guarantee data creation unit to the guarantee data confirmation unit.

A system in which a computer manages a plastic recycling process using the method according to claim 6 or 7,
Data storage means for storing data generated in each process of plastic recycling,
Sorting information creating means for creating the sorting information in the sorting step and sending the sorting information to the data storage means,
In the pulverizing step, the classification information is read from the data storage unit, and while confirming that the plastic portion satisfies a predetermined condition, the pulverization information is created and the pulverization information is sent to the data storage unit. Crushing information creation means,
In the washing step, the crushed information is read from the data storage means, and while confirming that the recycled plastic material satisfies a predetermined condition, the washing information is created and the washing information is sent to the data storage means. Means for creating cleaning information to be sent;
A molding process confirmation means for reading out the cleaning information from the data storage means in the molding step and confirming that the recycled plastic material satisfies a predetermined condition. Management system.

A plurality of computers are connected via a network, and one of the data storage unit, the classification information creating unit, the crushing information creating unit, the cleaning information creating unit, and the molding process checking unit is executed by a different computer. The management system for a plastic recycling process according to claim 9, wherein the management is performed.