JP2004073759A - Absorptive article - Google Patents

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an absorptive article which can quickly absorb liquid given to a surface sheet, suppress a diffusion range of the liquid on the surface sheet, and easily prevent a side leak. <P>SOLUTION: The surface sheet includes hydrophilic fibers 20 and water repellent fibers 21. The fibers are mutually joined to form a bone structure in which fibers are extended in three dimensional directions to form voids 22 between the fibers. As a result, because excretion liquid easily penetrates through the surface sheet 6 via the voids, and moreover, the repellent fibers 21 exist intermittently around the voids 22 in the bulk direction, the excrete liquid passing through the voids 22 is repelled by the water repellent fibers 21 diffusing in the sheet direction from one to another in the hydrophilic fibers 20, causing to enable diffusion of the excrete liquid to be suppressed more than conventional ones. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、女性の経血またはおりもの吸収用、尿吸収用、またはペットが排泄する尿吸収用の吸収性物品に係り、特に、表面シートに与えられる排泄液を透過できるとともにその拡散を抑制でき前記経血やおりものなどの吸収に適した吸収性物品に関する。
【０００２】
【従来の技術およびその問題点】
女性性器から排泄される経血等を吸収する生理用ナプキン、またはおりもの等を吸収するパンティライナーなどの吸収性物品の一般的な構造は、吸収層の表面が液透過性の表面シートで覆われたものとなっている。前記吸収層は、パルプなどの親水性の天然繊維で形成された不織布、または前記不織布内に高吸収性ポリマー（ＳＡＰ）が混合されたものなどで形成されている。また前記表面シートは、親水処理された疎水性の化学繊維で形成された不織布、またはレーヨンなどの親水性の再生セルロース繊維と前記親水処理された化学繊維とで形成された不織布が使用されている。あるいは、コットンなどの親水性の天然繊維が含まれたものも存在している。
【０００３】
この吸収性物品では、表面シートの表面に与えられた液体は、前記吸収層の親水性および毛細管作用により引き付けられて、表面シートを透過して前記吸収層に吸収されて保持される。
【０００４】
しかし、前記表面シートは、親水処理された化学繊維、再生セルロース繊維または天然繊維で形成されて、表面シートの表面と内部の全域が親水性であるため、前記表面シート上に与えられた排泄液は、前記表面シート内を透過するのみならず、表面シートに沿って広い範囲にわたって平面的に拡散しやすい。その結果、表面シートが広い範囲で前記排泄液を保持することになって肌に湿潤感を与えやすく、また表面での排泄液の拡散範囲が広くなることによって、着用者に視覚的な嫌悪感を与える心配がある。
【０００５】
また、特開平５−１１５５０４号公報には、排泄液吸収性物品用の表面材が開示されており、この表面材は、吸収性芯材に接する側である下側から、親水性繊維層、撥水性繊維層の順に積層されたもの、あるいは前記下側から、親水性繊維層、疎水性繊維層、および撥水性繊維層の順に積層されたものであり、肌当接面に前記撥水性繊維層が露出している。そして、前記撥水性繊維層から前記親水性繊維層まで、あるいは前記親水性繊維層の下に設けられた吸収芯材まで通じる複数の液透過孔が設けられている。
【０００６】
前記公報に記載の発明は、それ以前の従来例である表面材として開孔フィルムを用いたものを改良したものである。すなわち、前記開孔フィルムを表面材として用いたものは、通気性が劣り、また開孔が大きいために表面側への液戻りの抑制効果が低いことに着目し、表面材の最表面を撥水性繊維層とすることにより、通気性を確保し、また液透過孔の周囲に親水性繊維層が位置しているために液の引き込み効果を高め、さらに液透過孔の周囲に親水性繊維層が位置しているため、吸収芯材に吸収された排泄液が前記液透過孔を通じて表面側へ液戻りするのを防止する効果が高くなるというものである。
【０００７】
しかしながら、表面材の最表面は撥水性繊維層であるため、液の透過機能に関しては開孔フィルムの表面材と大きな相違が無く、撥水性繊維層が全域に存在しているために表面材自体が液透過機能を発揮できるものではない。よって、撥水性繊維層の表面に液残りが発生するのを避けることができず、これが身体に付着して身体に湿潤感を与えやすいものとなっている。また、表面材自体が液透過機能を有していないため、繰り返し与えられる排泄液を吸収芯材に迅速に導くためには、液透過孔の開孔面積や開孔面積率を大きくすることが必要であり、そのため表面材に体圧が作用したときに吸収芯材に吸収された排泄液が表面材の表面に戻りやすい欠点を有している。
【０００８】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、表面シート自体が液体を透過する機能を有する構造であり、しかも表面シートでの液体の拡散を抑制でき、排泄液を限られた範囲で受け止めて直ちに吸収できる吸収性物品を提供することを目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明は、裏面シートと、液透過性の表面シートとの間に、中間層が設けられている吸収性物品において、
前記表面シートの少なくとも一部が、親水性繊維と撥水性繊維とが混合された液透過性の不織布で形成されていることを特徴とするものである。
【００１０】
前記表面シートを形成する不織布は、その内部に三次元的に延びる空隙が形成されているが、この空隙は周囲に主に親水性繊維が存在している部分と、周囲に主に疎水性繊維が存在している部分を有している。液体は主に前記親水性繊維が存在している空隙を伝わって伝達されていくが、主に前記撥水性繊維が存在している空隙において伝達が抑制される。その結果、表面シート内において液体は拡散を抑制されながら厚み方向へ透過していくようになる。
【００１１】
前記不織布で表面シートが形成されていると、排泄液が表面シートに沿って拡散することなく表面シートを透過できるようになり、いわゆるスポット的な吸収機能が高くなる。したがって、表面シートにおいて経血などの排泄液を拡散することなく局部的に集中させて透過させることができるため、着用者の体の排泄部以外の部分が排泄液で汚れることが少なく、不快感を生じ難く、また身体の排泄部以外の領域に付着した排泄液を拭き取る手間を与えることが非常に少なくなる。さらに生理用ナプキンやおりもの吸収シートなどとして使用した場合に、表面で見える排泄液の拡散が少ないため、液で体が汚れるのではないか、液の横漏れが生じるのではないかなどの不安を着用者がおぼえることが少ない。
【００１２】
前記のように無数の空隙を形成するためには、前記不織布は、前記繊維どうしが接合されて各繊維が三次元方向に延びる骨格を形成し、繊維間に空隙が形成されているものとして構成され、例えばエアースルー不織布が好ましく使用される。
【００１３】
例えば、前記親水性繊維は、表面に親水性油剤が塗布された合成繊維、繊維内に親水性油剤が混合された合成繊維、天然繊維、再生セルロース繊維のいずれか１種以上が使用される。また、前記撥水性繊維は、表面に撥水性油剤が塗布された繊維、繊維内に撥水性油剤が混合された合成繊維、のいずれか一方または双方が使用される。
【００１４】
すなわち、本明細書での「親水性繊維」とは、疎水性の化学繊維（合成繊維）に親水性油剤が塗布されたものまたは練り込まれるなどして混合されたもの、または天然繊維、あるいは再生セルロース繊維を意味する。また撥水性繊維は、疎水性の化学繊維（合成繊維）やその他の繊維に撥水性油剤が塗布されたもの、または前記合成繊維に撥水性油剤が練り込まれるなどして混合されたものを意味する。
【００１５】
例えば、前記親水性繊維と撥水性繊維との質量比が、９５：５〜５０：５０の範囲内であることが好ましく、前記範囲内であれば、表面シートが液透過能力を有し、しかも液体の拡散を防止できるものとなる。
【００１６】
また、前記親水性繊維及び撥水性繊維の繊度が、１．１ｄｔｅｘ〜６．６ｄｔｅｘの範囲内であると、前記のように周囲が親水性で液を引き付ける空隙と、液の伝達を抑制する周囲が撥水性の空隙を無数に三次元的に連続して形成することができる。
【００１７】
また、前記不織布で形成された表面シートの目付けは、１５ｇ／ｍ２〜１２０ｇ／ｍ２の範囲内であることが好ましい。
【００１８】
さらに、前記不織布で形成された表面シートは、身体に向く第１の面と、前記中間層に向く第２の面とを有し、第１の面での撥水性繊維の占有率が、第２の面での撥水性繊維の占有率よりも高いものとしてもよい。
【００１９】
この構造では、表面シートの第１の面よりも第２の面に、親水性繊維が位置する空隙が多く存在するようになり、表面シート内に第１の面から第２の面に向かって親水度が高くなる勾配を形成でき、厚み方向への液の伝達性、すなわち液の透過性を良好にできる。
【００２０】
例えば、１枚の前記不織布で表面シートが形成されており、この不織布内で撥水性繊維の占有率が厚み内で相違しているものであり、あるいは複数枚の前記不織布が重ねられて前記表面シートが形成され、前記第１の面側に位置する不織布での撥水性繊維の占有率が、前記第２の面側に位置する不織布での撥水性繊維の占有率よりも高いものである。
【００２１】
また、前記中間層は、親水性材料を有する吸収層と、親水性の繊維どうしが接合されて空隙を形成する三次元骨格構造を有し且つ前記吸収層よりも密度の低い液案内層とで形成されており、前記液案内層の表面に前記表面シートが接しているものが好ましい。
【００２２】
この構成では、表面シートに与えられた液が、自重により表面シートを透過し、さらに液案内層内の空隙に沿って自重で降下して、吸収層に与えられるようになる。よって表面シートに繰り返して与えられる排泄液が迅速に液案内層へ抜け出るようになって、表面シートが排泄液で飽和するのを防止でき、繰り返して与えられる排泄液を迅速に引き込むことができるようになる。また表面シートと吸収層との距離が保たれるため、吸収層に吸収された液体が表面シートに逆戻りしにくくなる。また、密度の低い液案内層の上に表面シートが位置すると、吸収性物品に強い体圧が作用したときに表面シートが潰れにくく、よって表面シート内の前記空隙が液透過機能を常に発揮できるようになる。
【００２３】
このような液の案内機能およびクッション機能を発揮できるためには、前記液案内層が、化学繊維で形成されたエアースルー不織布、または化学繊維を含むエアーレイド不織布であることが好ましい。
【００２４】
あるいは、前記中間層は、親水性材料を有する吸収層であり、この吸収層の表面に前記表面シートが接しているものであってもよい。
【００２５】
また、前記不織布で形成された表面シートに多数の液透過孔が形成されているものであってもよい。
【００２６】
前記不織布に液透過孔を形成すると、液体がさらに不織布を透過しやすくなる。ただし、本発明では液透過孔を形成していなくても、液透過性の前記不織布を液体が局部的に透過しやすいものとなる。
【００２７】
また本発明の吸収性物品は、縦方向に延びる中心線を含み横方向へ所定の幅寸法の範囲に、表面側へ隆起した中央吸収領域が設けられており、少なくともこの中央吸収領域に前記不織布で形成され表面シートが設けられているものとして構成できる。
【００２８】
例えば、縦方向に延びる中心線から左右両側に所定距離離れた位置に、表面シートと吸収層とが凹状に加圧された圧着部が縦方向に連続して形成されており、前記圧着部で挟まれた領域が前記中央吸収領域とされているものである。
【００２９】
また、中央吸収領域を隆起させる構造として、前記中間層の中央部を肉厚にすること、あるいは中間層として設けられる吸収層を中央部分が隆起するように変形させることなどで実現できる。
【００３０】
このように、中央が隆起した吸収性物品は、生理用ナプキンとして用いたときに、隆起した中央吸収領域が女性の膣口に密着する密着型のものとして機能する。この密着型のものでは、膣口から排出された経血が表面シートに局部的に与えられ、この経血が前記不織布で形成された表面シートを局部的に透過して、中間層に与えられるものとなる。
【００３１】
【発明の実施の形態】
図１は本発明の吸収性物品の第１の実施の形態として生理用ナプキン１を肌当接面側である表面側を上にして示した斜視図、図２はその平面図、図３は図１に示す生理用ナプキン１の横方向中心線Ｏｘ−Ｏｘでの断面をＩＩＩ−ＩＩＩ矢視方向から見た断面図、図４（Ａ）は前記断面図の一部を拡大した拡大断面図、図４（Ｂ）は、図４（Ａ）の一部をさらに拡大した拡大断面図、図５（Ａ）は、表面シートを構成する繊維構造の一部を拡大し、それを模式図的に示した部分拡大斜視図、図５（Ｂ）は図５（Ａ）をさらに拡大した部分拡大斜視図、図６（Ａ）（Ｂ）は表面シートに親水性の勾配を付けた例を示す断面図、図７は前記生理用ナプキン１を着用したときの変形状態を示す断面図、図８は表面シートに形成された液透過孔の一例を示す拡大平面図である。
【００３２】
図１に示す生理用ナプキン１の平面形状は縦長であり、縦方向に延びる右側縁部１ａと左側縁部１ｂが直線形状であり、前縁部１ｃおよび後縁部１ｄは共に円弧形状である。図２に示すように、生理用ナプキン１は、横方向に二分する縦方向中心線Ｏｙ−Ｏｙを介して左右対称形状であり、また縦方向に二分する横方向中心線Ｏｘ−Ｏｘを介して前方半分と後方半分とが対称形状である。
【００３３】
図３の断面図に示すように、この生理用ナプキン１は、裏面側に液不透過性の裏面シート２が位置し、装着者の肌に向けられる表面側に液透過性の表面シート６が現れている。前記裏面シート２と表面シート６との間には、中間層として、下層吸収体３および上層吸収体４から成る吸収層、および親水性の繊維で三次元骨格構造に形成された液案内層５が設けられている。
【００３４】
この生理用ナプキン１には、所定面積の領域を囲む圧着部９が形成されている。図２に示すように、この圧着部９は一定の幅寸法Ｗａを有して帯状に連続して延びている。この圧着部９は、縦方向中心線Ｏｙ−Ｏｙから左右に所定距離開けた位置で縦方向に延びる右側圧着部９ａおよび左側圧着部９ｂ、横方向中心線Ｏｘ−Ｏｘから前後に所定距離開けた位置で横方向に向けて形成された前方圧着部９ｃおよび後方圧着部９ｄを有している。右側圧着部９ａと左側圧着部９ｂおよび前方圧着部９ｃと後方圧着部９ｄは、互いに連続しており、右側圧着部９ａおよび左側圧着部９ｂは縦方向中心線Ｏｙ−Ｏｙに向けて凸形状の曲線で、前方圧着部９ｃと後方圧着部９ｄは前後方向に向けて凸形状の曲線である。
【００３５】
そして、前記圧着部９は、縦方向中心線Ｏｙ−Ｏｙを介して左右対称形状であり、また横方向中心線Ｏｘ−Ｏｘを介して前後に対称形状である。
【００３６】
図２に示すように、前記下層吸収体３は、縦方向中心線Ｏｙ−Ｏｙに凸側が向けられる曲線形状の右側縁部３ａと左側縁部３ｂ、および横方向中心線Ｏｘ−Ｏｘにから離れる方向に凸側が向けられる曲線形状の前縁部３ｃと後縁部３ｄを有する広い面積のものである。前記上層吸収体４は、前記右側縁部３ａと左側縁部３ｂと同じ向きの曲線形状である右側縁部４ａと左側縁部４ｂ、および前記前縁部３ｃと後縁部３ｄと同じ向きの曲線形状である前縁部４ｃと後縁部４ｄを有しており、その形状は前記圧着部９の平面形状のほぼ相似である。
【００３７】
そして、前記上層吸収体４は前記圧着部９の外周の輪郭線９Ｂで囲まれる面積よりも広く、且つ前記下層吸収体３よりも小さい面積を有している。この実施の形態では、下層吸収体３の輪郭形状と上層吸収体４の輪郭形状が、縦方向中心線Ｏｙ−Ｏｙを介して左右対称形状であり、また横方向中心線Ｏｘ−Ｏｘを介して前後に対称形状である。
【００３８】
前記圧着部９では、右側圧着部９ａ、左側圧着部９ｂ、前方圧着部９ｃおよび後方圧着部９ｄの全範囲において、下層吸収体３と上層吸収体４とが凹状に加圧されている。そして、この圧着部９の内側の輪郭線９Ａで囲まれる所定面積の範囲が中央吸収領域１１であり、この中央吸収領域１１は、装着者の肌に向けて隆起している。この生理用ナプキン１を装着すると前記中央吸収領域１１が女性の膣口に密着できるようになる。ただし、前記圧着部９が縦方向に延びる右側圧着部９ａと左側圧着部９ｂのみを有し、前方圧着部９ｃおよび後方圧着部９ｄを有しないものであって、前記右側圧着部９ａと左側圧着部９ｂとで挟まれた領域が中央吸収領域１１とされたものであってもよい。
【００３９】
前記表面シート６は不織布で形成されており、繊維内に形成された空隙を通じて液体の透過機能を有し、しかも表面シート６の表面および内部において平面的な液体の拡散を抑制できる構造である。
【００４０】
図５に示すように、前記表面シート６には、肌側に向けられる第１の面２５と、中間層である前記液案内層５に向けられる第２の面２６を有するシート状の繊維構造体であり、親水性繊維２０と撥水性繊維２１とが含まれている。図５では、親水性繊維２０を白色で、撥水性繊維２１にはハッチングを付して図示しているが、これは繊維の種別を理解しやすくしたためのものであり、実際は親水性繊維２０と撥水性繊維２１は共に外観が白色である。
【００４１】
図５（Ａ）に示すように、前記親水性繊維２０と撥水性繊維２１は、それぞれの繊維長が３０〜７０ｍｍ程度であり、親水性繊維２０と撥水性繊維２１とが混合されたウエッブがフォーミングされて、繊維どうしが接合された不織布である。
【００４２】
前記親水性繊維２０と撥水性繊維２１は、三次元方向に延びて互いに交叉し部分的に交絡して、繊維どうしが接着されたもので、各繊維が三次元骨格構造を形成している。前記繊維間には、空隙２２が形成されており、この空隙は三次方向へ迷路のように連続し、また表面シート６の第１の面２５から第２の面２６に向けて前記空隙２２が連通して液透過経路が形成されている。
【００４３】
前記親水性繊維２０は化学繊維を使用でき、例えばポリエチレン（ＰＥ）、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）等の合成樹脂から１つの樹脂を選択して形成された疎水性で熱可塑性の合成繊維、あるいは芯部がポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）やポリプロピレン（ＰＰ）で、鞘部がポリエチレン（ＰＥ）の芯鞘型複合合成繊維、あるいは一方のサイドが前記ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）やポリプロピレン（ＰＰ）で、他方のサイドがポリエチレン（ＰＥ）のサイドバイサイド構造の複合合成繊維が用いられる。これら繊維に酸化チタンなどの無機フィラーを０．４質量％以上混入することにより、繊維を白色化することが可能である。この白色化した繊維を用いることにより、表面シート６を透過し上層吸収体４に吸収された経血などを表面側から目立ちにくいように隠蔽できるものとなる。また、酸化チタンを含有することで、表面シート６の滑りをよくすることができ、前記表面シート６の風合いがよくなる。
【００４４】
そして前記合成繊維の表面に親水性油剤を塗布したもの、または繊維内に親水性油剤が練り込まれたものが、前記親水性繊維２０として使用される。
【００４５】
前記親水性油剤は、ウエッブを形成する以前の段階で、前記合成繊維の表面にスプレー等で吹き付けられることで塗布でき、または紡糸直後の前記合成繊維を前記親水性油剤に浸すことで塗布できる。また、原料となる樹脂材料に親水性油剤を混入してから溶融させて紡糸することで、前記親水性油剤を繊維の樹脂内に練り込むことができる。前記親水性油剤は、例えば界面活性剤であり、例えばノニオン系活性剤、アニオン系活性剤、カチオン系活性剤、または両性活性剤などを用いることができる。
【００４６】
前記合成繊維に対する前記親水性油剤の塗布量または混合量は、合成繊維に親水性油剤が塗布されまたは混合された親水性繊維を１００質量％としたときに、親水性油剤が０．２質量％〜１．０質量％の範囲内であることが好ましい。
【００４７】
また前記親水性繊維２０として、親水性の天然繊維であるコットンやパルプ、レーヨンに代表される再生セルロース繊維を用いることもできる。
【００４８】
前記撥水性繊維２１は、前記親水性繊維２０と同種の各合成繊維に、酸化チタンが前記親水性繊維２０と同じ率で混入されたものが使用され、その表面に撥水油剤が塗布され、または繊維内に撥水油剤が練り込まれたものが使用される。
【００４９】
合成繊維に対する撥水油剤の塗布方法や混入方法、および撥水油剤の好ましい質量％などは、親水性繊維２０に親水性油剤を塗布しまたは混合させるのと同じである。
【００５０】
前記撥水性油剤としては、鎖状のポリジメチルシリコーンなどで代表されるシリコーン（Ｓｉ）系オリゴマーや、パーフルオロアルキル基を含むアルコールのアクリル酸エステルポリマー、燐酸エステルなどで代表されるフッ素（Ｆ）系オリゴマーを挙げることができる。シリコーン系の撥水性油脂の方が、前記合成繊維への前記油剤の定着性が良好である点で好ましい。
【００５１】
図５に示すように、繊維で三次元骨格が形成された前記表面シート６としてはエアースルー法で製造された不織布が好ましく使用される。このエアースルー法は、疎水性の合成繊維に親水性油剤が塗布されまたは練り込まれた前記親水性繊維２０と、疎水性の合成繊維に撥水性油剤が塗布されまたは練り込まれた撥水性繊維２１を混合したものをカード法でウエッブとなるようにフォーミングする。そして、１３０℃〜１４０℃の熱風内に前記ウエッブを１００〜２００ｍ／ｍｉｎの速度で通過させ、親水性繊維２０どうし、親水性繊維２０と撥水性繊維２１、または撥水性繊維２１どうしの表面を熱融着させて接着させる。
【００５２】
前記親水性繊維２０と撥水性繊維２１の質量比（親水性繊維の質量：撥水性繊維の質量）は９５：５〜５０：５０の範囲内であることが好ましい。すなわち前記親水性繊維２０は表面シート６を構成する繊維の少なくとも半分以上の質量比を占めることが好ましく、前記親水性繊維２０の質量比が５０％を下回ると、空隙２２内において撥水性繊維２１が支配的に位置する領域が増え、液体が前記空隙２２内を浸透しにくくなる。そのため、前記表面シート６表面に排泄液が滞留しやすくなり、表面シート６の表面に残った経血などが肌に付着しやすくなって不快感を生じやすい。
【００５３】
また、前記撥水性繊維２１の質量比が５％未満であると、表面シート５の内部の空隙内に、親水性繊維２０が支配的に位置する領域が増え、表面シート６内で液体が三次元方向に拡散しやすくなって、液体が表面シート６の面内に拡散しやすくなる。また、液体の厚み方向での透過性を良好にし、シート面方向での液体の拡散を抑制するためには、前記質量比が９０：１０〜６０：４０であることがさらに好ましく、最も好ましくは８５：１５〜７５：２５である。
【００５４】
前記親水性繊維２０および撥水性繊維２１の繊度は、１．１ｄｔｅｘ〜６．６ｄｔｅｘの範囲内であることが好ましい。前記繊維２０，２１の繊度が前記範囲内よりも大きいと、繊維間の空隙が大きくなりすぎて、毛細管作用が低下し液体が空隙２２内を伝わりにくくなり、前記表面シート６の液体の透過性が低下する。また繊度が前記範囲よりも小さいと、前記空隙が狭すぎるものとなり液体が空隙内を浸透しにくくなる。また繊度が前記範囲よりも小さいと、表面シート６の三次元骨格構造の強度が低下して、表面シート６に外圧が作用したときに空隙２２が潰れやすくなる。
【００５５】
前記表面シート６の目付けは、１５ｇ／ｍ２〜１２０ｇ／ｍ２の範囲内であることが好ましい。なお、表面シート６が複数枚の不織布の積層体で形成される場合も、その合計の目付けが前記範囲内であることが好ましい。前記未満であると表面強度を充分に得ることができず、湿潤状態で破れが生じるおそれがあり、また繊維量が少なすぎて、前記表面シート６を透過した排泄液が、体圧で液戻りする危険性がある。また前記範囲を超えると、表面シート６がごわごわしたものとなり着用中に違和感を生じるおそれがあり、また表面シート６下に設けられた液案内層５に排泄液が到達するのに時間がかかり、液体の浸透性が妨げられ前記表面シート６表面に排泄液が滞留しやすくなり好ましくない。なお前記目付けは、１５ｇ／ｍ２〜９０ｇ／ｍ２の範囲内であることがより好ましく、さらに好ましくは２０ｇ／ｍ２〜８０ｇ／ｍ２の範囲内である。
【００５６】
また表面シート６の密度は０．１２ｇ／ｃｍ３以下であることが好ましい。女性の生理時の経血などの排泄液は比較的粘度が高いため、密度が前記以内であると、前記経血などを透過しやすい空隙２２が形成される。
【００５７】
前記表面シート６に用いられる撥水性繊維２１は、以下の試験方法で測定したときの耐水度が５〜６０ｍｍＨ２Ｏの範囲のものが好ましく、より好ましくは１５〜４５ｍｍＨ２Ｏの範囲であり、さらに好ましくは２０〜４０ｍｍＨ２Ｏの範囲である。
【００５８】
この耐水度は、ＪＩＳ　Ｌ−１０９２（１９９２年）の「４．試験の種類」の「（１）耐水度試験」の中の「（１，１）Ａ法（低水圧法）」の「（ａ）静水圧法」に基づいて測定するものであり、実際には「安田精機製作所株式会社製の織布耐水圧試験機（Ｎｏ．４０９−Ｈ）」により測定することができる。この測定は、蒸留水またはイオン交換水を用いて試験片の一方の側に静水圧を与え、試験片の裏側の３箇所から水が出たときの前記静水圧を測定するものである。
【００５９】
前記耐水度を測定するための試験片として、同じ種類の繊維を開繊機で開繊し、開繊された繊維をローラカード機に２回通過させて、目付けが２９±１ｇ／ｍ２のウエッブをフォーミングし、このウエッブを１４０℃で１０秒加熱し、繊維間を融着させて、２〜３ｍｍの厚み範囲のエアースルー不織布を形成した。そしてこの試験片を５×５ｃｍの大きさに切断して、前記耐水圧を測定してみた。
【００６０】
まず、前記試験により、後に説明する実施例の表面シートＡとＢで使用されている親水性繊維のみを用いて前記耐水度を測定したところ、その測定値は０ｍｍＨ２Ｏであった。また実施例の表面シートＡに使用されている前記親水性繊維と同じ繊維で、親水油剤を塗布していない疎水性繊維のみを用いて前記耐水度を測定したところ、その測定値は５ｍｍＨ２Ｏであった。シリコーン系の撥水油剤を塗布した繊維で、後の実施例の表面シートＡに使用されている撥水性繊維のみを用いて前記耐水圧を測定したところ、その測定値は２８ｍｍＨ２Ｏであった。またフッ素系の撥水油剤を塗布した他の撥水性繊維のみを用いたものでは、２０ｍｍＨ２Ｏであり、シリコーン系の撥水油剤を塗布した他の撥水性繊維のみを用いたものでは４０ｍｍＨ２Ｏであった。
【００６１】
表面シート６に使用される撥水性繊維の耐水度が前記好ましい範囲に満たないと、表面シート６の面内で液体の拡散を阻止する機能が低下し、また前記範囲を超えると経血などの比較的粘度の高い液体の透過性が好ましいものではなくなる。
【００６２】
また、前記表面シート６として、親水性繊維２０と撥水性繊維２１との比率が、第１の面２５側と第２の面２６側で相違し、第１の面２５側における撥水性繊維２１の比率が、第２の面２６側での撥水性繊維２１の比率よりも多くしたものも好ましく使用される。このように構成すると、第１の面２５側よりも第２の面２６側において空隙２２内の親水度が高くなり、第１の面２５から第２の面にかけて親水度の勾配を形成することができる。その結果、第１の面２５に与えられた液体が、空隙２２内を通って第２の面２６に向けて引かれやすくなり、液体が表面シート６を厚み方向へ透過しやすくなる。
【００６３】
図６（Ａ）（Ｂ）はこのように親水度に勾配をつけた表面シートの一例を断面図で示している。図６（Ａ）に示す表面シート６Ａは１枚の不織布で形成されており、第１の面２５側に位置する半層６Ｄでの撥水性繊維の含有比率が、第２の面２６側に位置する半層６Ｅでの撥水性繊維の含有比率よりも高くしたものである。この表面シート６は、前記好ましい質量比の範囲内で、親水性繊維２０の比率を高くした下層の繊維ウエッブの上に、前記好ましい範囲内で撥水性繊維２１の比率を前記下層よりも多くした繊維ウエッブを重ね、その状態でエアースルー法により熱で繊維間を融着することにより形成できる。
【００６４】
図６（Ｂ）に示す表面シート６Ｂは、前記エアースルー法で製造された第１の不織布６Ｇの上に、同じくエアースルー法で製造された第２の不織布６Ｆが重ねられたものである。それぞれの不織布において親水性繊維２０と撥水性繊維２１の比率が前記の好ましい範囲に設定されており、しかも第２の不織布６Ｆに含まれる撥水性繊維２１の含有比率を、第１の不織布６Ｇに含まれる撥水性繊維２１の含有比率よりも高くしたものである。この場合に、第１の不織布６Ｇと第２の不織布６Ｆは、接合されることなく単純に重ねられたものであってもよいし、または第１の不織布６Ｇと第２の不織布６Ｆとが、積層界面において熱により部分的に接合されたものであってもよい。
【００６５】
また、表面シート６を形成する不織布としては前記エアースルー法により形成されたものに限られず、繊維が三次元骨格を形成して内部に空隙２２が形成される構造のものであればどのようなものであってもよい。
【００６６】
例えば、前記撥水性繊維２１と親水処理された合成繊維２０とを混合したものや、前記撥水性繊維２１と前記親水処理された合成繊維２０にさらに天然繊維や再生セルロース繊維を混合したもの、あるいは前記撥水性繊維２１に天然繊維や再生セルロース繊維を混合したものによって、カード式、エアレイド法などの乾式フォーミングでウエッブを形成した後に、ポイントボンド、ケミカルボンド、あるいはニードルパンチにより繊維どうしを接合または交絡させたものであってもよい。
【００６７】
次に、中央吸収領域１１の内部において、前記表面シート６の下に接する前記液案内層５としては、親水性の化学繊維どうしが接合されて三次元の骨格を成して空隙を有する構造の不織布が用いられる。空隙を有する液案内層５を用いることにより、表面シート６から液案内層５に透過した液体を、自重によって透過させて上層吸収体４に与えることができる。また、前記案内層５がクッション層として機能するようになり、体圧が作用したときに表面シート６の前記空隙２２が潰れにくくなって、前記表面シート６が常に液透過機能を発揮できるようになる。
【００６８】
前記構造の液案内層５としては、親水性の化学繊維で形成された液透過機能を有するエアースルー不織布や、液透過機能と共に液保持機能を有するエアーレイド不織布を挙げることができる。
【００６９】
液案内層５を形成するエアースルー不織布は、芯部がポリプロピレン（ＰＰ）で鞘部がポリエチレン（ＰＥ）の偏芯タイプの芯鞘型複合合成繊維（例えば繊度が４．４ｄｔｅｘ、繊維長が５０ｍｍ）を１３５℃の熱風で１分間熱処理することにより形成されたもので、前記繊維には親水性油剤が塗布されたものが使用される。
【００７０】
液案内層５として用いられる前記エアーレイド不織布は、前記親水性の天然繊維または再生セルロース繊維と、親水処理された熱可塑性樹脂繊維とを混合したものを空気中に浮かせ、スクリーン上に前記繊維を回収して積層した後、加熱処理を施し、前記熱可塑性樹脂繊維の表面を溶融させ、熱可塑性樹脂繊維と親水性繊維とを熱溶着させることで製造される。または前記熱融着の代りにバインダーで繊維間を接着したものであってもよい。例えば、親水性繊維としては、木材パルプ、レーヨン、アセテートレーヨン、パルプ以外の天然セルロース繊維、マーセル化パルプ、クロスリンクパルプなどが使用され、化学繊維として芯部がポリプロピレン（ＰＰ）で鞘部がポリエチレン（ＰＥ）の芯鞘繊維（例えば繊度が１．７ｄｔｅｘ、繊維長が１３ｍｍ）が用いられる。
【００７１】
前記液案内層５の繊維密度は、前記上層吸収体４および表面シート６よりも低く、０．００５〜０．１ｇ／ｃｍ３の範囲のものが使用される。密度が前記範囲未満であると、繊維間の空隙が少なくなりすぎて、表面シート６から上層吸収体４への経血の導きが悪くなる。また前記範囲を超えると、空隙が大きくなりすぎ、繊維の三次元方向に延びる骨格の強度が低下して、身体との圧力により嵩が潰れやすくなる。
【００７２】
図３に示すように、前記液案内層５は、エアースルー不織布が２枚重ね以上に折り畳まれたものが用いられている。この実施の形態では、前記不織布が二箇所の折れ線で折り畳まれて３枚重ねものが使用されており、液案内層５の全体の厚みは、１．５ｍｍ〜６ｍｍの範囲のものとなっている。
【００７３】
前記液案内層５の平面形状は長方形であり、縦方向に延びる側縁５ａと側縁５ｂとの間の幅寸法がＷ１で、横方向に延びる前縁５ｃと後縁５ｄとの間の長さ寸法がＬ１で示されている。図２に示すように、前記液案内層５の面積は、前記圧着部９の内側の輪郭線９Ａで囲まれる面積よりも充分に小さくなっており、前記側縁５ａ、側縁５ｂ、前縁５ｃおよび後縁５ｄのいずれも前記圧着部９よりも内側に離れており、前記圧着部９には掛かっていない。
【００７４】
図１と図４（Ａ）に示すように、前記中央吸収領域１１では、表面シート６に多数の液透過孔１５が規則的に配列して形成されている。図４（Ａ）に示すように、前記液透過孔１５は、表面シート６から液案内層５にかけて貫通して形成されている。
【００７５】
前記液透過孔１５は、針の付いたロールと、孔が設けられたロールとを噛み合わせ、前記ロール間に、表面シート６と液案内層５とが積層されたものを通過させることで形成することができる。または、前記ロール間に表面シート６を供給して、表面シート６のみに孔を形成してもよい。あるいは、前記液透過孔１５は、針の付いたロールと、表面が滑らかなロール間に表面シート６を通過させ、その際に、どちらか一方のロールの回転速度を速めることで、前記表面シート６とロール間に摩擦を生じさせて形成することもできる。
【００７６】
また表面シート６と液案内層５とを重ねた状態で、加熱した針を用いて開孔処理を行うことにより、液透過孔１５の周囲で前記表面シート６に含まれる熱可塑性繊維と液案内層５とに含まれる熱可塑性繊維とが融着され、これにより表面シート６と液案内層５とが接合されるようになる。このようにすると、表面シート６と液案内層５との境界面に接着剤を塗布することが不要になり、表面シート６から液案内層５に液が透過するときに、接着剤による透過面積の減少が生じることがない。ただし、表面シート６のみに液透過孔１５を開孔させたものを使用するときには、前記表面シート６と液案内層５とを接着剤で接着し、または熱エンボス加工で接合することもできる。
【００７７】
前記液透過孔１５は、図４（Ａ）および図８に示すように、その表面での開孔径Ｈｄが０．５〜３．０ｍｍであることが好ましく、さらに好ましくは０．８〜１．５ｍｍである。また液透過孔１５の、縦方向の配列ピッチＨｙは２〜５ｍｍ、横方向の配列ピッチＨｘが１〜４ｍｍであることが好ましく、例えばＨｙがＨｘよりも長く、液透過孔１５の配列は、図８に示すように各液透過孔１５がＸ方向とＹ方向に互い違いに位置する関係に形成される。さらに複数の液透過孔１５が配列している領域における前記液透過孔１５の面積占有率は３〜１５％の範囲内で選択することができる。
【００７８】
前記中間層を形成する下層吸収体３と上層吸収体４とは互いに重ねられ、重ねられた吸収体の上面と下面とが親水性のティッシュでサンドされる。そして前記上層吸収体４の上面を覆う前記ティッシュと液案内層５とが、網状、櫛状またはスパイラル状に塗布されたホットメルト型接着剤によって接着される。また、下層吸収体３の下面を覆うティッシュと裏面シート２の境界面もホットメルト型接着剤で接着されている。
【００７９】
前記圧着部９の外側の輪郭線９Ｂよりも外周側の、前記下層吸収体３と上層吸収体４が存在する領域が補助吸収領域１２となっている。この補助吸収領域１２では、前記輪郭線９Ｂのすぐ外周側に、下層吸収体３と上層吸収体４および表面シート６が重ねられた嵩高部１２ａが形成されており、それよりも外周側には、下層吸収体３が表面シート６で覆われた厚みの薄い領域１２ｂが設けられている。そして、前記補助吸収領域１２を超えた外周側では、前記下層吸収体３と上層吸収体４とを介在させることなく、裏面シート２と表面シート６とがホットメルト型接着剤によって接着されている。
【００８０】
図１と図２に示すように、前記補助吸収領域１２の嵩高部１２ａは前記圧着部９の外周の全周を囲むように形成され、また前記厚みの薄い領域１２ｂは、前記嵩高部１２ａの外周の全周を囲むように形成されている。この実施の形態では、前記液透過孔１５が中央吸収領域１１内にのみ形成され、前記補助吸収領域１２では、液透過孔１５が形成されていない。ただし、前記補助吸収領域１２においても前記液透過孔を形成することを妨げるものではない。
【００８１】
上層吸収体４は、粉砕パルプ、マーセル化パルプ、クロスリンクパルプなどのパルプの積層体で目付けが例えば２３０ｇ／ｍ２のもので形成される。下層吸収体３は、前記パルプに対して１．５〜２．０質量％の高吸収性ポリマーが含まれたもので、目付けおよび厚みが前記上層吸収体４の８０％以下のもの、例えば目付けが１６０ｇ／ｍ２のものが使用される。また、下層吸収体３には、図１に示すような格子状パターン１６のエンボスが形成されている。
【００８２】
前記上層吸収体４および下層吸収体３の密度は、０．１〜０．６ｇ／ｃｍ３の範囲が好ましい。前記範囲未満であると剛性が低くなりすぎて生理用ナプキン１の形態を保てず、身体に着用しているときに皺や縒れが発生するおそれがある。また前記範囲を超えると、剛直となって身体に違和感を与えやすくなる。
【００８３】
前記圧着部９は、加熱ローラを用いたエンボス加工によって形成されたものであり、下層吸収体３、上層吸収体４および表面シート６が重ねられた状態で、下層吸収体３の外面に、表面がフラットなロールが当てられ、表面シート６の表面側にエンボスパターンの凸部を有する加熱ロールが当てられて、下層吸収体３、上層吸収体４および表面シート６が前記凸部に加圧され且つ加熱される。その結果、前記圧着部９では、図２に示すように幅寸法δが０．２〜１．５ｍｍの部分で、各層に含まれている熱可塑性繊維が溶融してフィルム状の溶融部９Ｄが形成される。前記溶融部９Ｄの間には、フィルム状にはなっていないが、圧着部９以外の領域よりも高密度となった高密度部９Ｅが形成されている。前記溶融部９ＤのピッチＰは例えば１〜５ｍｍである。また圧着部９の幅寸法Ｗａは２〜４ｍｍ程度である。
【００８４】
裏面シート２は、液不透過性で且つ通気性のシートであり、微細な通気孔が形成されたポリエチレン（ＰＥ）フィルム、あるいはポリプロピレン（ＰＰ）フィルムなどである。例えば、前記プラスチックシートにＣａＣｏ３、ＢａＳｏ４等の無機フィラーを混合させて延伸処理することにより、フィルムに微細な通気孔が適切に分散して形成され、通気性を向上させることができる。厚みは１５〜５０μｍ程度のものである。あるいは、不繊布に熱可塑性樹脂をラミネーションした材料であってもよい。
【００８５】
図３に示すように、前記裏面シート２の外面には、感圧接着剤層７が、所定の横幅寸法で縦方向に連続して延びるように帯状に塗工されている。そして、使用前の状態では、前記感圧接着剤層７が離型シート（図示せず）で覆われて保護されている。
【００８６】
前記実施の形態の生理用ナプキン１では、横方向中心線Ｏｘ−Ｏｘでの幅寸法は８０ｍｍ、縦方向中心線Ｏｙ−Ｏｙでの長さ寸法は２１０ｍｍ程度である。そして、前記圧着部９で囲まれた中央吸収領域１１は女性の膣口に密着できる面積を有していることが必要であり、幅寸法Ｗ２が２５ｍｍ〜５０ｍｍの範囲、縦方向の寸法Ｌ２は５０〜１１０ｍｍの範囲である。また、就寝時などに着用するのに適したロングタイプでは、前記中央吸収領域１１が肛門の後方領域まで延びていることが好ましく、この場合には中央吸収領域１１の縦方向の寸法の上限は２８０ｍｍ程度である。
【００８７】
この生理用ナプキン１を使用するときには、まず感圧接着剤層７を保護している離型シートを剥がして、感圧接着剤層７を介して、下着のクロッチ部２８の内側に接着して使用する。
【００８８】
下着および生理用ナプキン１を身体に着用した状態で、前記クロッチ部２８および生理用ナプキン１が、両側から大腿部の締め付け力を受ける。前記生理用ナプキン１では、縦方向中心線Ｏｙ−Ｏｙから横方向へ等距離の位置で縦方向に延びる右側圧着部９ａおよび左側圧着部９ｂが形成されているため、前記締め付け力により、生理用ナプキン１は前記右側圧着部９ａおよび左側圧着部９ｂの部分がヒンジとして機能して生理用ナプキン１は、このヒンジの部分を折り線として図７に示すように折り曲げられる。
【００８９】
中央吸収領域１１に設けられている液案内層５は圧着部９に掛かっておらず、圧着部９では、下層吸収体３と上層吸収体４とが存在しているだけである。よって、前記圧着部９と、圧着部９以外の領域との間の剛性差と厚み差を大きくでき、生理用ナプキン１は、右側圧着部９ａと左側圧着部９ｂの位置で折り曲がりやすくなる。
【００９０】
そして、大腿部からの締め付け力は、前記右側圧着部９ａと左側圧着部９ｂから中央吸収領域１１に作用し、中央吸収領域１１の表面が身体に向けて突状に湾曲し、中央吸収領域１１に位置する表面シート６の表面が女性の膣口に密着できるようになる。中央吸収領域１１は、下層吸収体３、上層吸収体４および液案内層５を有して嵩高となっており、しかも液案内層５は密度の低い素材であるため、膣口への密着感触がソフトである。
【００９１】
膣口から排泄される経血などの比較的粘度の高い排泄液は、主に中央吸収領域１１において表面シート６に与えられる。前記排泄液は、前記表面シート６内の前記空隙２２のうち、主に親水性繊維２０で囲まれまたは挟まれている領域において前記親水性繊維２０を伝わって、また空隙２２内の毛細管作用により空隙２２内を伝わって浸透していく。ただし、空隙２２内には撥水性繊維２１が現れている領域が存在しているため、この撥水性繊維２１の撥水機能により、排泄液は表面シート６内において三次元方向への過剰な拡散が抑制される。
【００９２】
よって、表面シート６内で、排泄液はその自重によって前記空隙２２内を下向きに進行し、シートの厚み方向へ抜けるようにして透過し、表面シート６内においてシート面方向に排泄液が拡散されていくのが抑制される。そのため、排泄液は表面シート６に与えられた領域でスポット的に表面シート６を透過していくようになる。
【００９３】
前記表面シート６の限られた領域内を下降した排泄液は、その下の液案内層５に与えられるが、この液案内層５は表面シート６よりも密度が低く、その内部に比較的大きな空隙が形成されているため、排泄液は液案内層５の空隙内を自重で落下しながら上層吸収体４に与えられる。液案内層５は、表面シート６を透過した液体を迅速に上層吸収体４に導くように機能するため、表面シート６が液体で飽和しにくくなり、排泄液が表面シート６に繰り返して与えられたときに、その排泄液は表面シート６を迅速に透過していくようになる。
【００９４】
また身体が着座姿勢などのときに、身体の体重が表面シート６に作用するが、その下に位置する液案内層５がクッション層として作用するため、表面シート６の前記空隙２２が潰れにくくなり、表面シート６が常に液体の透過機能を発揮できるようになる。
【００９５】
またこの実施の形態では、図４（Ａ）に示すように、表面シート６から液案内層５にかけて多数の液透過孔１５が形成されているため、表面シート６の表面に与えられた液体は、前記表面シート６を構成する繊維２０，２１間に形成された前記空隙２２内を伝わって透過するのみならず、前記液透過孔１５を通過して液案内層５に導かれるようになる。このように、表面シート６自体の液透過機能と前記液透過孔１５の液透過機能を併せ持つことによって、表面シート６に与えられた排泄液は、迅速に液案内層５に入り込むようになる。
【００９６】
また、前記液案内層５は密度が低く、液案内層５内での液体の周囲への拡散が生じにくくなっている。そのため、膣口から排泄された経血などが中央吸収領域１１内の限られた範囲を通過して上層吸収体３に与えられるようになり、生理用ナプキン１の表面側における排泄液の拡散領域を狭くできる。
【００９７】
表面シート６および液案内層５を自重で透過した液体は、密度の高い上層吸収体４の親水作用および毛細管作用により直ちに吸引されて、上層吸収体４内で吸収されて保持される。さらに上層吸収体４内の排泄液は下層吸収体３で吸収されて保持される。中央吸収領域１１では、上層吸収体４と表面シート６との間の距離が離れているため、上層吸収体４内で拡散している経血の色が表面側から目で確認しにくくなり、使用中の生理用ナプキン１の表面を着用者が目視したときに、心因的な不安を感じるのを防止しやすい。
【００９８】
また前記圧着部９は、中央吸収領域１１内に位置する上層吸収体４と下層吸収体３内で液体が周囲に拡散したときに排泄液の拡散を阻止するように機能するため、中央吸収領域１１に供給された排泄液は、圧着部９を超えてその周囲の補助吸収領域１２に伝達されにくくなる。
【００９９】
このように上層吸収体４と下層吸収体３に吸収された保持された排泄液は圧着部９で囲まれた中央吸収領域１１内で主に保持され、前記補助吸収領域１２では、上層吸収体４と下層吸収体３に多量の排泄液が与えられにくくなっている。したがって、身体を伝わった経血などが前記圧着部９を超えて補助吸収領域１２の表面に付着し、または多量の排泄液が中央吸収領域１１に与えられ、この排泄液が表面シート６を伝わって、補助吸収領域１２において表面シート６に付着したときに、その下に位置する上層吸収体４または下層吸収体３の親水作用および毛細管作用により前記排泄液は素早く吸収される。このときも、表面シート６では液体が前記空隙２２内を伝わって上層吸収体４または下層吸収体３に引き込まれるようになり、表面シート６において排泄液がシート面内で拡散しにくくなる。
【０１００】
補助吸収領域１２においても、表面シート６の面内に排泄液が拡散しにくいため、補助吸収領域１２が当たりやすい大陰唇や大腿部に湿潤感を与えることが少ない。
【０１０１】
図９は本発明の第２の実施の形態の吸収性物品としての生理用ナプキン１Ａを示す断面図である。
【０１０２】
この生理用ナプキン１Ａでは、図３に示す生理用ナプキン１のように液案内層５が設けられておらず、裏面シート２と表面シート６の間に位置する中間層が前記下層吸収体３と上層吸収体４のみで形成されている。そして上層吸収体４の上が表面シート６Ｂで覆われている。この表面シート６Ｂは図６（Ｂ）に示したものと同じであり、２枚の不織布６Ｇと６Ｆが積層されたものであり、上側の不織布６Ｆが、下側の不織布６Ｇよりも撥水性繊維２１の含有比率の多いものである。
【０１０３】
この生理用ナプキン１Ａも、図１と図２に示した前記第１の実施の形態と同様に、下層吸収体３と上層吸収体４および表面シート６Ｂに圧着部９が形成されて、圧着部９で囲まれた中央吸収領域１１Ａと、圧着部９の外側に位置する補助吸収領域１２Ａとに区分されている。
【０１０４】
この実施の形態では、表面シート６Ｂの表面に与えられた排泄液が、前記空隙２２内を伝わり、その下に位置する上層吸収体４の親水作用および毛細管作用により引き込まれる。前記のように表面シート６Ｂは、シート面内で排泄液が拡散しにくい構造であるため、中央吸収領域１１Ａの限られた領域にスポット的に与えられた排泄液は、その領域内で速やかに上層吸収体４内に吸収されるようになる。
【０１０５】
前記表面シート６Ｂは、第１の面２５から第２の面２６に向けて親水度の勾配を有しているため、表面シート６Ｂ内で排泄液が厚み方向へ導かれやすく、面内で拡散しにくいものとなっている。
【０１０６】
なお、図９に示す実施の形態において、図５に示すように１枚の不織布で形成された表面シート６を設けてもよいし、または図６（Ａ）に示す表面シート６Ａを設けてもよい。
【０１０７】
図９に示す実施の形態においても、少なくとも中央吸収領域１１Ａにおいて、表面シートに多数の液透過孔が形成されていることが好ましい。
【０１０８】
また、図９に示す実施形態の生理用ナプキン１Ａにおいて、表面シートの下に位置する上層吸収体４として、繊維が三次元骨格構造を有し、繊維間に空隙を形成したものを用いることもできる。例えば、前記液案内層５として使用することのできるエアーレイド不織布と同様のものを上層吸収体４として用いると、上層吸収体４が嵩高でクッション性を有するものとなる。また上層吸収体４の内部の空隙内を排泄液が速やかに移動するため、中央吸収領域１１Ａにおいて、表面シート６Ｂに繰り返して与えられる排泄液が表面シート６Ｂを迅速に透過できるようになる。
【０１０９】
次に、図１０は本発明の第３の実施の吸収性物品である生理用ナプキン１Ｂを示し、図１１は本発明の第４の実施の形態の吸収性物品である生理用ナプキン１Ｃを示している。
【０１１０】
この両実施の形態は、圧着部のパターンおよび生理用ナプキンの外形が前記第１の実施の形態と相違している。ただし、それ以外の構成は、図１以下に示した第１の実施の形態および図９に示した第２の実施の形態に示すものを選択的に採用し得る。したがって、図１０と図１１において第１の実施の形態および第２の実施の形態と同様の構成については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【０１１１】
図１０に示す第３の実施の形態の生理用ナプキン１Ｂは、肌側の表面に圧着部９０を有している。
【０１１２】
この圧着部９０は、図２に示した圧着部９とほぼ同じパターン形状の右側圧着部９ａと左側圧着部９ｂ、および前方圧着部９ｃと後方圧着部９ｄを有しており、これら圧着部９ａ，９ｂ，９ｃ，９ｄが中央吸収領域１１を囲むように連続しており、この中央吸収領域１１内に前記液案内層５が設けられている。
【０１１３】
前記圧着部９０には、右側圧着部９ａと前方圧着部９ｃとの境界からさらに前方に延びる前方延長圧着部９ｅが形成され、同様に左側圧着部９ｂと前方圧着部９ｃとの境界からさらに前方に延びる前方延長圧着部９ｆが形成されている。前記前方延長圧着部９ｅは右側圧着部９ａの延長線上に位置し、前方延長圧着部９ｆも左側圧着部９ｂの延長線上に位置している。そして、前方延長圧着部９ｅと前方延長圧着部９ｆは、生理用ナプキンの前縁部１ｃに向かうにしたがって、縦方向中心線Ｏｙ−Ｏｙから離れるように傾斜しており、前方延長圧着部９ｅと前方延長圧着部９ｆの前方の終端は、前記前縁部１ｃと右側縁部１ａおよび左側縁部１ｂから離れた位置にある。
【０１１４】
また、後方領域では、右側圧着部９ａと後方圧着部９ｄとの境界からさらに後方に延びる後方延長圧着部９ｇが形成され、左側圧着部９ｂと後方圧着部９ｄとの境界からさらに後方に延びる後方延長圧着部９ｈが形成されている。前記後方延長圧着部９ｇは右側圧着部９ａの延長線上に位置し、後方延長圧着部９ｈも左側圧着部９ｂの延長線上に位置している。そして、後方延長圧着部９ｇと後方延長圧着部９ｈは、生理用ナプキンの後縁部１ｄに向かうにしたがって、縦方向中心線Ｏｙ−Ｏｙから離れるように傾斜しており、後方延長圧着部９ｇと後方延長圧着部９ｈの後方での終端は、前記後縁部１ｄと右側縁部１ａおよび左側縁部１ｂから離れた位置にある。
【０１１５】
前記パターンの圧着部９０を有する生理用ナプキンでは、右側圧着部９ａ、左側圧着部９ｂ、前方圧着部９ｃおよび後方圧着部９ｄで囲まれた中央吸収領域１１、すなわち液案内層５が設けられた領域が、図７に示すように装着者側に凸状に変形し、前記中央吸収領域１１が身体の排泄部に密着しやすくなっている。
【０１１６】
さらに前方圧着部９ｃよりも前方の領域では、前方延長圧着部９ｅと前方延長圧着部９ｆとが、前縁部１ｃに向かうにしたがって互いに離れるように対向して形成されている。そのため、前方延長圧着部９ｅと右側縁部１ａとで挟まれた領域、および前方延長圧着部９ｆと左側縁部１ｂとで挟まれた領域が、前方延長圧着部９ｅと前方延長圧着部９ｆを曲げ起点として身体に向かう方向へ変形しやすくなる。したがって、身体の股間部の前方部分に生理用ナプキンがフィットしやすくなる。
【０１１７】
同様に後方領域においても、後方延長圧着部９ｇと右側縁部１ａとで挟まれた領域、および後方延長圧着部９ｈと左側縁部１ｂとで挟まれた領域が、後方延長圧着部９ｇと後方延長圧着部９ｈを曲げ起点として身体に向かう方向へ変形しやすくなる。したがって、身体の臀部の形状に追従するように生理用ナプキンが変形して身体にフィットしやすくなる。
【０１１８】
また吸収性物品は、図１と図２および図１０のような平面形状に限らず、右側縁部１ａと左側縁部１ｂからウイング部が突出形成されたものであってもよい。
【０１１９】
図１１は、前記ウイング部を形成した第４の実施の形態の生理用ナプキン１Ｃを示している。
【０１２０】
この生理用ナプキン１Ｃは、その両側縁部のほぼ中央部分から両側方へ延出する一対のウイング部２１，２１が設けられている。この生理用ナプキン１Ｃでは、裏面シート２の両側縁部が前記ウイング部２１，２１と同じ形状となっているが、表面シート６の右側縁部６ａと左側縁部６ｂは、ウイング部２１，２１の基部までしか延びていない。そして左右両側部では、疎水性の不織布また撥水処理された不織布で形成された液不透過性のシート２２，２２が最表面に重ねられている。このシート２２，２２の内側の縁部２２ａ，２２ａは、縦方向中心線Ｏｙ−Ｏｙから一定距離開けた位置で、且つ前記圧着部９から離れた位置にあり、縁部２２ａと２２ａで挟まれた領域に表面シート６が露出している。
【０１２１】
そしてシート２２，２２は、両側方において表面シート６の上に接着され、またウイング部２１，２１では前記裏面シート２に接着されている。すなわち、前記ウイング部２１，２１は、裏面シート２と前記シート２２とが接着されたものであり、この部分に液体が浸透できないようになっている。
【０１２２】
この生理用ナプキン１Ｃでは、補助吸収領域１２のさらに両外側に、前記液不透過性のシート２２，２２が設けられているため、経血などの横漏れをさらに防止できるようになる。またウイング部２１，２１を、感圧接着剤層を介して下着のクロッチ部の外面に接着することにより、前記クロッチ部において、生理用ナプキン１Ｃをしっかり固定することができる。
【０１２３】
そして、両シート２２，２２の縁部２２ａと２２ａとで挟まれた領域に、図１０に示す生理用ナプキン１Ｄと同様のパターンの圧着部１９０が形成されている。
【０１２４】
また、本発明は生理用ナプキンの形状として、縦方向の寸法が大きく、また中央吸収領域が縦長のロングタイプのものであってもよい。
【０１２５】
図１２は、第５の実施の形態として、ロングタイプの生理用ナプキン１Ｄを示す平面図である。
【０１２６】
この生理用ナプキン１Ｄは、基本的な構造が前記生理用ナプキン１，１Ａおよび１Ｂと同じであるが、全体の大きさおよび圧着部の平面パターンの形状のみが相違している。
【０１２７】
この生理用ナプキン１Ｄは縦方向の寸法が長く、また後方において全体の幅方向が広くなっており、股間部に着用したときに前記後方部分が臀部に密着できるようになっている。
【０１２８】
この生理用ナプキン１Ｄでは、裏面シート、下層吸収体３Ａ、上層吸収体４Ａ、液案内層５Ａの縦方向の寸法が長くなっている。そして、圧着部１９０も縦方向に長いパターンとなっている。この縦長パターンの圧着部１９０は、中央吸収領域１１Ｂを囲むように連続して形成された右側圧着部１９０ａ、左側圧着部１９０ｂ、前方圧着部１９０ｃおよび後方圧着部１９０ｄを有している。また前方圧着部１９０ｃよりも前方には、一対の前方延長圧着部１９０ｅ，１９０ｆが設けられている。この前方延長圧着部１９０ｅ，１９０ｆは、前方に向かうにしたがって互いの間隔が広がるように傾斜して延びており、それぞれの前方延長圧着部１９０ｅ，１９０ｆの前端部は、生理用ナプキンの縁部から離れた位置にある。
【０１２９】
さらに、右側圧着部１９０ａよりも内側には短い内側圧着部１９０ｇが設けられており、左側圧着部１９０ｂよりも内側には同じく短い内側圧着部１９０ｈが設けられている。
【０１３０】
なお、図１２に示すように前記圧着部１９０の各部分は所定の幅寸法を有しているが、この幅内において、図２に示す実施の形態と同様に、フィルム状の溶融部９Ｄと高密度部９Ｅが圧着部の線方向に沿って交互に形成されている。
【０１３１】
また、前記液案内層５Ａは、前記中央吸収領域１１Ｂにおいて縦方向に長い面積を有し、且つ圧着部１９０に掛からないようになっている。そして圧着部１９０の外周に補助吸収領域１２Ｂが形成されている。
【０１３２】
この生理用ナプキン１Ｄでは、中央吸収領域１１Ｂが縦方向に長くなっているため、この中央吸収領域１１Ｂが膣口から臀部にかけてフィットできるようになっている。特に前記内側圧着部１９０ｇ，１９０ｈが設けられていると、前記中央吸収領域１１Ｂの前方領域と後方領域とが前記内側圧着部１９０ｇ，１９０ｈを起点として折り曲がりやすくなるため、前方領域が膣口にフィットし、後方領域が臀部の溝内にフィットしやすくなる。このように中央吸収領域１１Ｂが前後に折り曲がって身体にフィットしやすいため、中央吸収領域１１Ｂに与えられた経血の臀部方向への拡散を防止でき、前記表面シートを用いたスポット吸収能力を有効に利用することができる。
【０１３３】
また生理用ナプキン１Ｄの前端部分では、前方延長圧着部１９０ｅ，１９０ｆの部分で生理用ナプキンが折り曲がりやすいため、膣口よりも前方部分に生理用ナプキンがフィットしやすくなる。
【０１３４】
そして、中央吸収領域１１Ｂに位置する液案内層５Ａによって、表面シート６Ａに与えられた経血をその下の上層吸収体４Ａおよび下層吸収体３Ａに導くことができるようになっている。
【０１３５】
なお、図１２の実施の形態において、前方延長圧着部１９０ｅ，１９０ｆと、内側圧着部１９０ｇ，１９０ｈは特に設けられていなくてもよい。
【０１３６】
前記各実施の形態の生理用ナプキンでは、親水性繊維と撥水性繊維を混合させた表面シートを用いることにより、経血を中央部でスポット的に吸収することが可能であるため、肌側表面に沿って経血が周囲に拡散するのを防止できるようになっている。したがって、従来のような前記肌側表面に沿って経血が拡散したときの対策を省略し、あるいはその対策のための構造を簡略化することが可能である。
【０１３７】
例えば図１、図２、図１０、図１２の実施の形態のように、表面シートが肌側表面の全面に現れるものとし、図１１に示すような不透液性のシート２２，２２を左右両側に配置しない構造であっても、左右両側方への経血の広がりや漏れを防止できる。また図１１に示す不透液シート２２，２２を設けた場合も、このシート２２，２２の撥水性をさほど高くする必要がなく、またシート２２，２２として目付けの小さい材料を使用することができる。また、図１、図２、図１０、図１２の実施の形態のように左右にウイング部を有しないものであっても、横漏れを防止しやすい。また、図１１に示す実施の形態のようにウイング部２１，２１を設けた場合も、このウイング部２１，２１の撥水性を高くしたり目付けの大きなものとする必要はない。
【０１３８】
また、肌側表面の中央部で経血をスポット吸収できるため、生理用ナプキンの後方への漏れを防止しやすい。したがって、生理用ナプキンの後方部に左右に広がるヒップガード部を設けなくても臀部への経血の漏れを低減できる。また図１２に示すように縦長で左右に広がるヒップガード部を有する場合に、このヒップガード部を小さい面積のものや薄いものにできる。
【０１３９】
また前記各実施の形態は、圧着部９、９０または１９０で挟まれた中央吸収領域１１が表面側へ隆起しており、この部分が女性の局部に密着するものとなっている。この局部密着型の生理用ナプキンは、表面を膣口に密着させて経血を吸収するものであるが、前記実施の形態のように親水性繊維と撥水性繊維を混合させた表面シートを用いることにより、膣口に密着している部分の表面で経血が拡散するのを防止でき、着用者の体の局部以外の部分が経血で汚れることが少なく、不快感を生じ難く、また経血を拭き取る手間を与えることが非常に少なくなる。
【０１４０】
ただし、本発明の吸収性物品は、前記のような圧着部９，９０または１９０が形成されておらず、隆起した中央吸収領域が形成されていない生理用ナプキンであってもよい。この場合も、表面での排泄液の拡散が生じにくい点で有効である。
【０１４１】
または、本発明は、薄型の吸収層、または薄型の親水性のクッション層の表面が前記表面シートで覆われたおりもの吸収シートとして構成することもできる。この場合もおりものなどの分泌物を拡散させることなく、スポット的に吸収することができる。
【０１４２】
【実施例】
以下本発明の吸収性物品の好ましい実施例と、その性能について比較例と対比して説明する。
【０１４３】
まず、前記実施例および比較例の吸収性物品に選択して使用される表面シート、液案内層、吸収層および裏面シートの材質について説明する。
【０１４４】
（表面シート）
（１）表面シートＡ
撥水性繊維２１として、芯部がポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）で、鞘部がポリエチレン（ＰＥ）の繊度が２．２ｄｔｅｘで４４ｍｍの芯鞘型複合合成繊維で、断面での芯部と鞘部の面積比率は５０：５０であり、芯部に酸化チタンを繊維全体の０．５質量％含んだもので、表面に撥水性油剤を０．４５±０．０５質量％塗布したものを用いた。具体的には、東洋紡績株式会社製の「２．２Ｔ
４４−ＡＲＨ」を用いた。
【０１４５】
親水性繊維２０として、芯部がポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）で、鞘部がポリエチレン（ＰＥ）の繊度が２．２ｄｔｅｘで４４ｍｍの芯鞘型複合合成繊維で、断面での芯部と鞘部の面積比率および酸化チタンの含有量が前記撥水性繊維と同じもので、表面に親水性油剤を０．３５質量％塗布したものを用いた。
【０１４６】
前記撥水性繊維が２０質量％、親水性繊維が８０質量％の割合の繊維ウエッブをカード法で形成し、１３０℃〜１４０℃の熱風内を１００〜１２０ｍ／ｍｉｎの速度で通過させた１枚のエアースルー不織布を表面シートＡとした。目付けを２５ｇ／ｍ２とした。
【０１４７】
（２）表面シートＢ
前記表面シートＡと同じ撥水性繊維２１と親水性繊維２０を用いて、図６（Ｂ）に示すような２枚の不織布が重ねられた表面シートを形成した。
【０１４８】
それぞれの不織布の製造条件は、表面シートＡと同じである。ただし、肌側に向けられる上層の不織布は、撥水性繊維２１が２０質量％、親水性繊維２０が８０質量％の割合で、目付けが１４ｇ／ｍ２、下側の不織布は、前記撥水性繊維２１が１５質量％、親水性繊維２０が８５質量％の割合で、目付けが１１ｇ／ｍ２とし、２枚の不織布の合計目付けを２５ｇ／ｍ２とした。
【０１４９】
（３）表面シートＣ
前記表面シートＡで用いた親水性繊維２０のみを用いて１枚の不織布を製造した。エアースルー法での製造条件は前記表面シートＡと同じである。
前記不織布の目付けを２５ｇ／ｍ２とした。
【０１５０】
（液案内層）
（１）液案内層Ａ
芯部がポリプロピレン（ＰＰ）で、鞘部がポリエチレン（ＰＥ）の繊度が４．４ｄｔｅｘで繊維長が５１ｍｍの芯鞘型複合合成繊維の表面に親水性油剤を０．３質量％塗布した親水性繊維を用いて、カード法でウエッブを形成し、さらにエアースルー法で、１３０℃〜１４０℃の熱風に前記ウエッブを１００〜１２０ｍ／ｍｉｎで通過させた不織布を形成した。不織布の目付けを２０ｇ／ｍ２とし、これを３枚重ねに折り畳んだものを液案内層Ａとした。
【０１５１】
（２）液案内層Ｂ
芯部がポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）で、鞘部がポリエチレン（ＰＥ）の繊度が３．３ｄｔｅｘで繊維長が５１ｍｍの芯鞘型複合合成繊維の表面に親水性油剤を０．３質量％塗布した親水性繊維を用いた。
【０１５２】
繊維長の平均が約３ｍｍの針葉樹クラフトパルプと、前記親水性繊維と、アクリル酸バインダー（液体）とを、６５質量％：２５質量％：１０質量％の割合として、エアレイド方式で目付けが６０ｇ／ｍ２のエアレイド不繊布を形成した。
【０１５３】
具体的には、前記パルプと親水性繊維とを混合したものを空気中に浮かせ、スクリーン上に前記繊維を回収して積層した後、前記バインダーを両表面に塗布した後に乾燥させたものである。
【０１５４】
（吸収層）
（１）吸収層Ａ
繊維長の平均が約３ｍｍの針葉樹クラフトパルプを目付け３００ｇ／ｍ２に、高吸収性ポリマーを目付けが１０ｇ／ｍ２で混合したものを、目付けが１５ｇ／ｍ２のティッシュで包んだ単層のものを吸収層Ａとした。
【０１５５】
（２）吸収層Ｂ
繊維長の平均が約３ｍｍの針葉樹クラフトパルプと、高吸収性ポリマーと、アクリル酸バインダーとを、７０質量％：２０質量％：１０質量％の割合として、前記液案内層Ｂと同じ製造方法により２００ｇ／ｍ２のエアレイド不繊布を形成し、これを吸収層Ｂとした。
【０１５６】
（裏面シート）
ポリエチレン樹脂をＴダイ法によって溶融押し出しして、坪量が２０ｇ／ｍ２の樹脂フィルムを裏面シートとした。裏面シートは以下の実施例と比較例において共通して使用されている。
【０１５７】
＜実施例と比較例＞
次に、上記の各部材を用いた実施例及び比較例の層構造について説明する。以下の実施例および比較例は、平面形状が図２に示すものと同様であるが、断面に現れる積層構造が相違している。いずれも圧着部９の形状が図１と図２に示す通りであり、中央吸収領域の縦方向の寸法Ｌ２を１００ｍｍ、幅方向の寸法Ｗ２を２８ｍｍとした。
【０１５８】
（実施例１）
断面形状が図１３に示す構造の生理用ナプキンを製造した。図１３に示すように、裏面シート３０の上に、吸収層３１、液案内層３２および表面シート３３を積層したもので、前記表面シート３３、液案内層３２、吸収層３１の３層に圧着部９を形成した。
【０１５９】
実施例１では、表面シート３３として前記表面シートＡを使用し、液案内層３２として前記液案内層Ａを使用し、吸収層３１として前記吸収層Ａを使用した。
【０１６０】
（実施例２）
断面形状が図１４に示す生理用ナプキンを製造した。図１４に示すものでは、裏面シート３０の上に、吸収層３１、液案内層３２および表面シート３３の順に積層されている。前記表面シート３３と吸収層３１の２層に圧着部９を形成し、液案内層３２は圧着部９にかからないように中央吸収領域にのみ設けた。
【０１６１】
実施例２は、表面シート３３として前記表面シートＢを使用し、液案内層３２として前記液案内層Ａを使用し、吸収層３１として前記吸収層Ａを用いた。
【０１６２】
（実施例３）
図１４に示す構造の生理用ナプキンで、表面シート３３として表面シートＡを用い、液案内層３２として液案内層Ａを用い、吸収層３１として吸収層Ａを用いた。
【０１６３】
（実施例４）
図１５に示す断面形状の生理用ナプキンを製造した。この生理用ナプキンは、裏面シート３０の上に、吸収層３１、第１の液案内層３５、第２の液案内層３６および表面シート３３の順に積層されている。圧着部９では、前記表面シート３３と吸収層３１が圧着され、前記第１の液案内層３５と第２の液案内層３６は前記圧着部９よりも内側に位置し、圧着部９にかかっていない。
【０１６４】
表面シート３３は前記表面シートＡで、第１の液案内層３５は前記液案内層Ｂ、第２の液案内層３６は前記液案内層Ａ、吸収層３１は前記吸収層Ｂをそれぞれ用いている。
【０１６５】
（実施例５）
図１４に示す構造の生理用ナプキンで、表面シート３３として前記表面シートＡ、液案内層３２として前記液案内層Ａ、吸収層３１として前記吸収層Ａを用いた。
【０１６６】
（比較例１）
図１４に示す構造の生理用ナプキンで、表面シート３３として前記表面シートＣ、液案内層３２として前記液案内層Ａ、吸収層３１として前記吸収層Ａを用いた。
【０１６７】
（液透過孔の形成）
実施例１、２、３及び比較例１の生理用ナプキンの前記圧着部９で囲まれた中央吸収領域に液透過孔１５を形成した。前記液透過孔１５は、表面シート３３から液案内層３２にかけて形成し、表面シートでの開孔径Ｈｄを１．０ｍｍ、複数の液透過孔１５が形成されている領域内での開孔面積率を８％とした。
【０１６８】
実施例４では、図１６に示すように、圧着部９で囲まれた中央吸収領域において、幅寸法Ｗ３が２０ｍｍの範囲に液透過孔１５を表面シート３３から第２の液案内層３６まで連通するように形成した。この液透過孔の開孔径と前記Ｗ３の幅内での液透過孔の開孔面積率を前記実施例１、２、３、および比較例１と同じとした。また、液透過孔１５が形成されている領域の両側では、ドット状のエンボス３７で表面シート３３と第２の液案内層３７および第１の液案内層３５を凹状に加圧して互いに固定した。複数の前記エンボス３７が点在している領域での前記エンボス３７の占有面積率を２．７％とした。
【０１６９】
なお実施例５の吸収性物品には、前記液透過孔１５および前記エンボス３７を設けなかった。
【０１７０】
＜吸収試験方法＞
試験方法を図１７に示す。平坦な試験台４０の上に前記実施例１ないし５、比較例１の試験サンプル４１を置き、オートビュレット４２を使用して、人工経血４３を９０ｇ／ｍｉｎの速さで３ｇ、前記試験サンプル４１の表面に滴下し、前記試験サンプルの表面から前記人工経血が見えなくなるまでの時間を１回目の吸収スピードとして測定した。
【０１７１】
次に上記１回目の測定してから３０秒がたった後、前記人工経血を９５ｇ／ｍｉｎの速さで４ｇ、前記試験サンプル４１の同じ場所に滴下し、前記試験サンプルの表面から前記人工経血が見えなくなるまでの時間を２回目の吸収スピードとして測定した。
【０１７２】
次に、上記２回目の測定してから３０秒がたった後、前記人工経血を９０ｇ／ｍｉｎの速さで３ｇ、前記試験サンプル４１の同じ場所に滴下し、前記試験サンプルの表面から前記人工経血が見えなくなるまでの時間を３回目の吸収スピードとして測定した。
【０１７３】
なお前記人工経血には、イオン交換水１リットルに対し、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩（ＮａＣＭＣ）を８ｇ、グリセリンを８０ｇ、ＮａＣｌを１０ｇ、ＮａＨＣＯを３４ｇ混合して攪拌し、さらに赤色の顔料で着色したものを使用した。
【０１７４】
なお上記３回目の吸収スピードの測定後、目視で、各試験サンプルの表面シートに広がる人工経血の幅寸法および縦方向の寸法をものさしで測定し、人工経血の拡散状況を調べた。その実験結果を以下に示す。
【０１７５】
【表１】

Figure 2004073759
【０１７６】
表１に示すように、実施例１ないし５では、比較例１に比べて、表面シートに拡散した人工経血の幅寸法及び長さ寸法が小さく、また前記吸収性物品の人工経血に対する吸収スピードが速いことがわかった。
【０１７７】
実施例１ない５では、いずれも表面シートとして、撥水性繊維と親水性繊維とが所定の割合で混合されたエアースルー不繊布からなる表面シートＡあるいは表面シートＢを用いている。一方、比較例１では、親水性繊維のみからなるエアースルー不繊布の表面シートＣを使用しているが、この実験から、表面シートとして、撥水性繊維と親水性繊維とが所定の割合で混合された表面シートを用いると、表面シートへの排泄液の拡散を適切に抑制できるとともに、前記排泄液の表面シートを透過するスピードを速めることができるとわかった。
【０１７８】
また実施例１ないし５、および比較例１はいずれも中央吸収領域の表面シート３３に液透過孔１５が設けられているのに対し、実施例５には、前記液透過孔１５が設けられていないが、実施例５の評価結果から液透過孔１５を設けなくても、前記表面シート３３を親水性繊維と撥水性繊維とを混合して形成することで、比較例１に比べて、表面シートへの排泄液の拡散を適切に抑制できるとともに、前記排泄液の表面シートを透過するスピードを速めることができるとわかった。
【０１７９】
【発明の効果】
以上のように本発明では、表面シート上に与えられた排泄液を、迅速に引き込んで透過させることができるとともに、表面シートでの液の拡散を防止でき、横漏れを有効に防止できる。
【０１８０】
また、本発明の吸収性物品は、膣口から排出される排泄液が拡散することなくスポット的に吸収されるため、排泄液が吸収性物品の表面で拡散して、これが股間部での膣口以外の部分に再付着するような現象を防止でき、排泄液が身体に再付着することに起因する不快感が生じ難くなる。
【０１８１】
したがって、例えば、圧着部で挟まれた中央吸収領域が突状に形成されてその部分が膣口などに密着するタイプに適用した場合に、膣口に密着している前記中央吸収領域において排泄液がスポット的に吸収され、密着部の周囲に排泄液が拡散しにくくなり、密着型の利点を生かすことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の吸収性物品の第１の実施の形態の生理用ナプキンを示す斜視図、
【図２】図１に示す生理用ナプキンの平面図、
【図３】図１と図２に示す生理用ナプキンの横方向中心線での断面図、
【図４】（Ａ）は図３に示す断面図の中央吸収領域の拡大図、（Ｂ）は補助吸収領域の拡大図、
【図５】（Ａ）は表面シートを構成する繊維構造を模式図的に示した部分拡大斜視図、（Ｂ）は、（Ａ）をさらに拡大した部分拡大斜視図、
【図６】（Ａ）（Ｂ）は厚み方向に親水性の勾配をもたせた表面シートの一例を示す断面図、
【図７】生理用ナプキンが身体に着用されたときの変形状態を示す断面図、
【図８】液透過孔の開孔状態を示す拡大平面図、
【図９】第２の実施の形態の生理用ナプキンを示す断面図、
【図１０】第３の実施の形態の生理用ナプキンを示す断面図、
【図１１】第４の実施の形態の生理用ナプキンを示す断面図、
【図１２】第５の実施の形態の生理用ナプキンを示す断面図、
【図１３】実施例１の吸収性物品の層構造を説明するための断面図、
【図１４】実施例２、３、５及び比較例１の吸収性物品の層構造を説明するための断面図、
【図１５】実施例４の吸収性物品の層構造を説明するための断面図、
【図１６】実施例４の吸収性物品の液透過孔とエンボスの形成パターンを示す部分平面図、
【図１７】吸収試験方法の説明図、
【符号の説明】
１、１Ａ、１Ｂ、１Ｃ、１Ｄ生理用ナプキン
２、３０　裏面シート
３　下層吸収体
４　上層吸収体
５、３２　液案内層
６、６Ａ、６Ｂ、３３　表面シート
９、９０、１９０　圧着部
１１　中央吸収領域
１５　液透過孔
２０　親水性繊維
２１　撥水性繊維
２２　空隙
３５　第１の液案内層
３６　第２の液案内層
３７　エンボス[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an absorbent article for absorbing menstrual blood or vaginal discharge of women, urine absorption, or urine excreted by pets, and in particular, is capable of permeating excreted liquid given to a topsheet and suppressing its diffusion. The present invention relates to an absorbent article suitable for absorbing menstrual blood and vaginal discharge.
[0002]
[Prior art and its problems]
The general structure of an absorbent article such as a sanitary napkin that absorbs menstrual blood excreted from female genitals or a panty liner that absorbs vaginal discharge is covered with a liquid-permeable topsheet on the surface of the absorbent layer. It has become a thing. The absorbent layer is formed of a nonwoven fabric formed of hydrophilic natural fibers such as pulp, or a mixture of a highly absorbent polymer (SAP) in the nonwoven fabric. Further, the topsheet is made of a nonwoven fabric formed of hydrophobic chemical fibers subjected to hydrophilic treatment, or a nonwoven fabric formed of hydrophilic regenerated cellulose fibers such as rayon and the chemical fibers subjected to hydrophilic treatment. . Alternatively, there are some which contain hydrophilic natural fibers such as cotton.
[0003]
In this absorbent article, the liquid applied to the surface of the topsheet is attracted by the hydrophilicity and capillary action of the absorption layer, passes through the topsheet, and is absorbed and held by the absorption layer.
[0004]
However, since the topsheet is made of hydrophilic-treated chemical fiber, regenerated cellulose fiber or natural fiber, and the entire surface and inside of the topsheet are hydrophilic, the excreted liquid given on the topsheet Is easily diffused not only through the inside of the topsheet but also in a plane over a wide range along the topsheet. As a result, the topsheet retains the excreted liquid in a wide range, so that it is easy to give a feeling of moistening to the skin, and the spread range of the excreted liquid on the surface is widened, so that the wearer has a visual disgust. Worry about giving.
[0005]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-115504 discloses a surface material for an excrement absorbent article, and the surface material includes a hydrophilic fiber layer from the lower side which is in contact with the absorbent core material, A water-repellent fiber layer, or a hydrophilic fiber layer, a hydrophobic fiber layer, and a water-repellent fiber layer laminated in this order from the lower side, and the water-repellent fiber Layer is exposed. In addition, a plurality of liquid permeable holes are provided to communicate from the water-repellent fiber layer to the hydrophilic fiber layer, or to an absorbent core provided below the hydrophilic fiber layer.
[0006]
The invention described in the above publication is an improvement of the prior art using a perforated film as a surface material. In other words, those using the apertured film as a surface material are inferior in air permeability and have a low effect of suppressing liquid return to the surface side due to large apertures, so that the outermost surface of the surface material is repelled. By using an aqueous fiber layer, air permeability is ensured, and since the hydrophilic fiber layer is located around the liquid permeable hole, the effect of drawing in the liquid is enhanced, and the hydrophilic fiber layer is further surrounded around the liquid permeable hole. Is located, the effect of preventing the excreted liquid absorbed by the absorbent core material from returning to the surface side through the liquid permeation hole is enhanced.
[0007]
However, since the outermost surface of the surface material is a water-repellent fiber layer, there is no significant difference in the liquid permeation function from the surface material of the apertured film, and the surface material itself is present because the water-repellent fiber layer is present in the entire area. However, it cannot exhibit the liquid permeation function. Therefore, it is unavoidable that a liquid residue is generated on the surface of the water-repellent fiber layer, and the liquid residue easily adheres to the body and gives a wet feeling to the body. In addition, since the surface material itself does not have a liquid permeation function, in order to quickly guide the excreted liquid repeatedly given to the absorbent core material, it is necessary to increase the opening area and the opening area ratio of the liquid permeation holes. It is necessary, and therefore has a disadvantage that the excreted liquid absorbed by the absorbent core material easily returns to the surface of the surface material when body pressure acts on the surface material.
[0008]
The present invention has been made to solve the above-mentioned conventional problems, and has a structure in which the topsheet itself has a function of permeating the liquid, and can suppress the diffusion of the liquid in the topsheet and receive excreted liquid within a limited range. It is intended to provide an absorbent article that can be absorbed immediately.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to an absorbent article in which an intermediate layer is provided between a back sheet and a liquid-permeable top sheet,
At least a part of the topsheet is formed of a liquid-permeable nonwoven fabric in which hydrophilic fibers and water-repellent fibers are mixed.
[0010]
The nonwoven fabric forming the topsheet has a three-dimensionally extending void formed therein, and the void is mainly formed of a portion where hydrophilic fibers are present around the periphery and a hydrophobic fiber mainly around the portion. Are present. The liquid is mainly transmitted through the gap where the hydrophilic fibers are present, but is suppressed mainly in the gap where the water-repellent fibers are present. As a result, the liquid permeates in the thickness direction while suppressing diffusion in the topsheet.
[0011]
When the topsheet is formed of the nonwoven fabric, the excreted liquid can pass through the topsheet without diffusing along the topsheet, so that a so-called spot-like absorption function is enhanced. Therefore, since excreted liquid such as menstrual blood can be locally concentrated and permeated without diffusing on the top sheet, parts other than the excreted part of the wearer's body are less likely to be contaminated with excreted liquid, and discomfort is felt. And the trouble of wiping the excreted liquid attached to the area other than the excretory part of the body is extremely reduced. Furthermore, when used as a sanitary napkin or a vaginal absorbent sheet, there is little diffusion of excreted liquid seen on the surface, so there is concern that the liquid will not contaminate the body or that the liquid may leak laterally. Is less likely to be remembered by the wearer.
[0012]
In order to form innumerable voids as described above, the nonwoven fabric is configured such that the fibers are joined to form a skeleton in which each fiber extends in a three-dimensional direction, and voids are formed between the fibers. For example, an air-through nonwoven fabric is preferably used.
[0013]
For example, as the hydrophilic fiber, any one or more of a synthetic fiber having a surface coated with a hydrophilic oil agent, a synthetic fiber having a hydrophilic oil agent mixed therein, a natural fiber, and a regenerated cellulose fiber is used. Further, as the water-repellent fiber, one or both of a fiber having a surface coated with a water-repellent oil agent and a synthetic fiber having a water-repellent oil agent mixed in the fiber are used.
[0014]
That is, the term “hydrophilic fiber” in the present specification refers to a substance obtained by applying or mixing a hydrophilic chemical agent to a hydrophobic chemical fiber (synthetic fiber), or a natural fiber, or It means regenerated cellulose fiber. The water-repellent fiber means a hydrophobic chemical fiber (synthetic fiber) or another fiber coated with a water-repellent oil agent, or a mixture of the synthetic fiber and a water-repellent oil agent mixed therein. I do.
[0015]
For example, the mass ratio of the hydrophilic fiber to the water-repellent fiber is preferably in the range of 95: 5 to 50:50. The liquid can be prevented from diffusing.
[0016]
In addition, when the fineness of the hydrophilic fiber and the water-repellent fiber is in the range of 1.1 dtex to 6.6 dtex, as described above, the voids are hydrophilic, and the surroundings suppress liquid transmission. Can continuously form a myriad of water-repellent voids three-dimensionally.
[0017]
The basis weight of the topsheet formed of the nonwoven fabric is 15 g / m2. 2 ~ 120g / m 2 Is preferably within the range.
[0018]
Furthermore, the topsheet formed of the nonwoven fabric has a first surface facing the body, and a second surface facing the intermediate layer, and the occupancy of the water-repellent fibers on the first surface is the second surface. It may be higher than the occupancy of the water-repellent fiber on the second surface.
[0019]
In this structure, there are more voids in which the hydrophilic fibers are located on the second surface than on the first surface of the topsheet, and in the topsheet from the first surface toward the second surface. A gradient that increases the degree of hydrophilicity can be formed, and the transmissibility of the liquid in the thickness direction, that is, the liquid permeability can be improved.
[0020]
For example, the surface sheet is formed of one piece of the nonwoven fabric, and the occupancy rate of the water-repellent fibers in the nonwoven fabric is different within the thickness, or a plurality of the nonwoven fabrics are overlapped on the surface sheet. The sheet is formed, and the occupancy of the water-repellent fibers in the nonwoven fabric located on the first surface side is higher than the occupancy of the water-repellent fibers in the nonwoven fabric located on the second surface side.
[0021]
Further, the intermediate layer includes an absorbing layer having a hydrophilic material and a liquid guiding layer having a three-dimensional skeleton structure in which hydrophilic fibers are joined to form a void and having a lower density than the absorbing layer. It is preferable that the surface sheet is in contact with the surface of the liquid guide layer.
[0022]
In this configuration, the liquid applied to the topsheet permeates through the topsheet by its own weight, and further falls by its own weight along the gap in the liquid guide layer to be provided to the absorption layer. Therefore, the excreted liquid repeatedly given to the topsheet can quickly escape to the liquid guide layer, so that the topsheet can be prevented from being saturated with the excretion liquid, and the excreted liquid given repeatedly can be quickly drawn in. become. In addition, since the distance between the topsheet and the absorbing layer is maintained, the liquid absorbed by the absorbing layer does not easily return to the topsheet. In addition, when the topsheet is positioned on the liquid guide layer having a low density, the topsheet is less likely to be crushed when a strong body pressure acts on the absorbent article, so that the voids in the topsheet can always exert a liquid permeation function. Become like
[0023]
In order to exhibit such a liquid guiding function and a cushioning function, it is preferable that the liquid guiding layer is an air-through nonwoven fabric formed of chemical fibers or an air-laid nonwoven fabric containing chemical fibers.
[0024]
Alternatively, the intermediate layer may be an absorbing layer having a hydrophilic material, and the surface sheet may be in contact with the surface of the absorbing layer.
[0025]
Further, the surface sheet formed of the nonwoven fabric may have a large number of liquid permeable holes.
[0026]
When a liquid permeable hole is formed in the nonwoven fabric, the liquid can more easily pass through the nonwoven fabric. However, in the present invention, even if the liquid permeable holes are not formed, the liquid is apt to locally permeate the liquid permeable nonwoven fabric.
[0027]
Further, the absorbent article of the present invention is provided with a central absorbent region protruding to the surface side in a range of a predetermined width dimension in a lateral direction including a center line extending in a longitudinal direction, and at least in the central absorbent region, the nonwoven fabric is provided. And a top sheet is provided.
[0028]
For example, at a position separated by a predetermined distance on both the left and right sides from the center line extending in the vertical direction, a crimping portion in which the topsheet and the absorbent layer are pressed in a concave shape is continuously formed in the vertical direction, and the crimping portion is formed by the crimping portion. The region sandwiched is the central absorption region.
[0029]
Further, the structure in which the central absorbing region is raised can be realized by increasing the thickness of the central portion of the intermediate layer, or deforming the absorbing layer provided as the intermediate layer so that the central portion is raised.
[0030]
As described above, the absorbent article having a raised center functions as a close-contact type in which the raised central absorbent region is in close contact with the vaginal opening of a woman when used as a sanitary napkin. In this close contact type, menstrual blood discharged from the vaginal opening is locally given to the topsheet, and this menstrual blood locally passes through the topsheet formed of the nonwoven fabric and is given to the intermediate layer. It will be.
[0031]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 is a perspective view showing a sanitary napkin 1 as a first embodiment of an absorbent article according to the present invention with the surface side, which is the skin contact surface side, facing upward, FIG. 2 is a plan view thereof, and FIG. FIG. 4A is a cross-sectional view of a cross section of the sanitary napkin 1 shown in FIG. 1 taken along a horizontal center line Ox-Ox viewed from the direction of arrows III-III. FIG. FIG. 4B is an enlarged cross-sectional view in which a part of FIG. 4A is further enlarged, and FIG. 5A is an enlarged schematic view of a part of a fiber structure constituting a topsheet. 5 (B) is an enlarged partial perspective view of FIG. 5 (A), and FIGS. 6 (A) and 6 (B) show an example in which a hydrophilic gradient is applied to the topsheet. FIG. 7 is a sectional view showing a deformed state when the sanitary napkin 1 is worn, and FIG. 8 is an example of a liquid permeable hole formed in a topsheet. It is to enlarged plan view.
[0032]
The planar shape of the sanitary napkin 1 shown in FIG. 1 is vertically long, the right edge 1a and the left edge 1b extending in the vertical direction are linear, and the front edge 1c and the rear edge 1d are both arc-shaped. . As shown in FIG. 2, the sanitary napkin 1 has a symmetrical shape via a vertical center line Oy-Oy bisected in the horizontal direction, and also has a lateral center line Ox-Ox bisected in the vertical direction. The front half and the rear half are symmetrical.
[0033]
As shown in the cross-sectional view of FIG. 3, the sanitary napkin 1 has a liquid-impermeable back sheet 2 on the back side and a liquid-permeable top sheet 6 on the front side facing the wearer's skin. Is appearing. Between the back sheet 2 and the top sheet 6, an absorption layer composed of a lower absorber 3 and an upper absorber 4 as an intermediate layer, and a liquid guide layer 5 formed of a hydrophilic fiber into a three-dimensional skeleton structure. Is provided.
[0034]
This sanitary napkin 1 has a crimping portion 9 surrounding a region of a predetermined area. As shown in FIG. 2, this crimping portion 9 has a constant width dimension Wa and extends continuously in a belt shape. The right and left crimping portions 9a and 9b, which extend in the vertical direction at positions spaced apart from the longitudinal center line Oy-Oy by a predetermined distance, are separated from the lateral center line Ox-Ox by a predetermined distance. It has a front crimping portion 9c and a rear crimping portion 9d formed in the lateral direction at the position. The right crimping portion 9a and the left crimping portion 9b and the front crimping portion 9c and the rear crimping portion 9d are continuous with each other, and the right crimping portion 9a and the left crimping portion 9b have a convex shape toward the longitudinal center line Oy-Oy. In the curves, the front crimping portion 9c and the rear crimping portion 9d are curves that are convex toward the front-rear direction.
[0035]
The crimping portion 9 has a symmetrical shape with respect to the center line Oy-Oy in the vertical direction, and has a symmetrical shape in the front and rear direction with the center line Ox-Ox in the horizontal direction.
[0036]
As shown in FIG. 2, the lower absorber 3 is separated from the right and left edge portions 3 a and 3 b of a curved shape whose convex side is directed to the vertical center line Oy-Oy, and the horizontal center line Ox-Ox. It has a wide area having a curved front edge 3c and a rear edge 3d whose convex side is directed in the direction. The upper absorber 4 has a curved shape in the same direction as the right edge 3a and the left edge 3b, the right edge 4a and the left edge 4b, and the front edge 3c and the rear edge 3d in the same direction. It has a curved front edge 4c and a rear edge 4d, and the shape is substantially similar to the planar shape of the crimping portion 9.
[0037]
The upper absorber 4 has an area larger than the area surrounded by the contour 9B of the outer periphery of the crimping portion 9 and has a smaller area than the lower absorber 3. In this embodiment, the contour shape of the lower absorber 3 and the contour shape of the upper absorber 4 are bilaterally symmetrical via the vertical center line Oy-Oy, and via the horizontal center line Ox-Ox. It has a symmetrical shape back and forth.
[0038]
In the crimping portion 9, the lower absorber 3 and the upper absorber 4 are pressed in a concave shape in the entire range of the right crimping portion 9a, the left crimping portion 9b, the front crimping portion 9c, and the rear crimping portion 9d. A range of a predetermined area surrounded by the contour 9A inside the crimping portion 9 is the central absorption region 11, and the central absorption region 11 protrudes toward the wearer's skin. When the sanitary napkin 1 is worn, the central absorbent region 11 can be brought into close contact with the female vaginal opening. However, the crimping portion 9 has only the right crimping portion 9a and the left crimping portion 9b extending in the vertical direction, and does not have the front crimping portion 9c and the rear crimping portion 9d. The region sandwiched between the portions 9b may be the central absorption region 11.
[0039]
The topsheet 6 is formed of a non-woven fabric, has a liquid permeating function through voids formed in the fibers, and has a structure capable of suppressing planar liquid diffusion on the surface and inside the topsheet 6.
[0040]
As shown in FIG. 5, the topsheet 6 has a sheet-like fiber structure having a first surface 25 facing the skin side and a second surface 26 facing the liquid guide layer 5 as an intermediate layer. It is a body and contains hydrophilic fibers 20 and water-repellent fibers 21. In FIG. 5, the hydrophilic fibers 20 are shown in white and the water-repellent fibers 21 are hatched, but this is to make it easier to understand the type of the fibers. Both of the water-repellent fibers 21 are white in appearance.
[0041]
As shown in FIG. 5A, the hydrophilic fiber 20 and the water-repellent fiber 21 each have a fiber length of about 30 to 70 mm, and a web in which the hydrophilic fiber 20 and the water-repellent fiber 21 are mixed is used. It is a non-woven fabric formed and bonded together.
[0042]
The hydrophilic fibers 20 and the water-repellent fibers 21 extend in the three-dimensional direction, intersect and partially entangle with each other, and the fibers are adhered to each other. Each fiber forms a three-dimensional skeleton structure. A void 22 is formed between the fibers, and the void is continuous in a tertiary direction like a maze, and the void 22 is formed from the first surface 25 to the second surface 26 of the topsheet 6. A liquid permeation path is formed in communication.
[0043]
The hydrophilic fiber 20 may be a chemical fiber, for example, a hydrophobic and thermoplastic synthetic resin formed by selecting one resin from synthetic resins such as polyethylene (PE), polypropylene (PP), and polyethylene terephthalate (PET). The fiber or the core is made of polyethylene terephthalate (PET) or polypropylene (PP), and the sheath is made of a core-sheath composite synthetic fiber of polyethylene (PE), or one side is made of the polyethylene terephthalate (PET) or polypropylene (PP). A composite synthetic fiber having a side-by-side structure of polyethylene (PE) on the other side is used. By mixing an inorganic filler such as titanium oxide in an amount of 0.4% by mass or more into these fibers, the fibers can be whitened. By using this whitened fiber, menstrual blood that has passed through the topsheet 6 and has been absorbed by the upper absorber 4 can be concealed from the surface side so as to be inconspicuous. Further, by containing titanium oxide, the sliding of the topsheet 6 can be improved, and the feeling of the topsheet 6 can be improved.
[0044]
The hydrophilic fiber 20 is obtained by applying a hydrophilic oil agent to the surface of the synthetic fiber or kneading the hydrophilic oil agent in the fiber.
[0045]
The hydrophilic oil agent can be applied by spraying the surface of the synthetic fiber with a spray or the like before forming the web, or can be applied by immersing the synthetic fiber immediately after spinning in the hydrophilic oil agent. Further, the hydrophilic oil agent can be kneaded into the resin of the fiber by mixing the hydrophilic oil agent into the resin material as the raw material, then melting and spinning the mixture. The hydrophilic oil agent is, for example, a surfactant, and for example, a nonionic surfactant, an anionic surfactant, a cationic surfactant, or an amphoteric surfactant can be used.
[0046]
The amount of the hydrophilic oil agent applied to or mixed with the synthetic fiber is 0.2% by mass based on 100% by mass of the hydrophilic fiber applied or mixed with the hydrophilic oil agent on the synthetic fiber. It is preferably in the range of 1.0 to 1.0% by mass.
[0047]
Also, as the hydrophilic fibers 20, regenerated cellulose fibers such as cotton, pulp, and rayon, which are hydrophilic natural fibers, can be used.
[0048]
The water-repellent fiber 21 is made of a synthetic fiber of the same type as the hydrophilic fiber 20, in which titanium oxide is mixed at the same ratio as the hydrophilic fiber 20, and a water-repellent oil agent is applied to the surface thereof. Alternatively, a fiber in which a water-repellent oil agent is kneaded is used.
[0049]
The method of applying and mixing the water-repellent oil agent to the synthetic fiber, and the preferable mass% of the water-repellent oil agent are the same as those in which the hydrophilic oil is applied to or mixed with the hydrophilic fiber 20.
[0050]
Examples of the water-repellent oil agent include silicone (Si) -based oligomers represented by chain-like polydimethylsilicone and the like, fluorine (F) represented by acrylic ester polymers of alcohols containing perfluoroalkyl groups, and phosphoric esters. Oligomers. Silicone-based water-repellent fats and oils are preferred in that the fixability of the oil agent to the synthetic fibers is better.
[0051]
As shown in FIG. 5, a nonwoven fabric manufactured by an air-through method is preferably used as the topsheet 6 having a three-dimensional skeleton formed of fibers. The air-through method includes a method in which a hydrophilic oil agent is applied or kneaded to a hydrophobic synthetic fiber, and a water-repellent fiber in which a hydrophobic oil agent is applied or kneaded to a hydrophobic synthetic fiber. The mixture of 21 is formed into a web by a card method. Then, the web is passed through hot air at 130 ° C. to 140 ° C. at a speed of 100 to 200 m / min, and the surfaces of the hydrophilic fibers 20, the hydrophilic fibers 20 and the water-repellent fibers 21, or the surfaces of the water-repellent fibers 21 are removed. Bonded by heat fusion.
[0052]
The mass ratio of the hydrophilic fibers 20 to the water-repellent fibers 21 (the mass of the hydrophilic fibers: the mass of the water-repellent fibers) is preferably in the range of 95: 5 to 50:50. That is, the hydrophilic fibers 20 preferably occupy at least half or more of the mass ratio of the fibers constituting the topsheet 6. When the mass ratio of the hydrophilic fibers 20 falls below 50%, the water-repellent fibers 21 Is increased, and it becomes difficult for the liquid to permeate the space 22. Therefore, the excreted liquid tends to stay on the surface of the topsheet 6, and menstrual blood or the like remaining on the surface of the topsheet 6 easily adheres to the skin, thereby causing discomfort.
[0053]
If the mass ratio of the water-repellent fibers 21 is less than 5%, the region where the hydrophilic fibers 20 are predominantly located in the voids inside the topsheet 5 increases, and the liquid in the topsheet 6 becomes tertiary. The liquid easily spreads in the original direction, and the liquid easily spreads in the surface of the topsheet 6. In order to improve the permeability of the liquid in the thickness direction and suppress the diffusion of the liquid in the sheet surface direction, the mass ratio is more preferably 90:10 to 60:40, and most preferably. 85:15 to 75:25.
[0054]
The fineness of the hydrophilic fiber 20 and the water-repellent fiber 21 is preferably in the range of 1.1 dtex to 6.6 dtex. If the fineness of the fibers 20 and 21 is larger than the above range, the gap between the fibers becomes too large, the capillary action is reduced, and the liquid is hardly transmitted through the gap 22, and the liquid permeability of the topsheet 6 is reduced. Decreases. On the other hand, when the fineness is smaller than the above range, the gap becomes too narrow, and the liquid hardly penetrates into the gap. If the fineness is smaller than the above range, the strength of the three-dimensional skeletal structure of the topsheet 6 is reduced, and the void 22 is easily crushed when an external pressure acts on the topsheet 6.
[0055]
The basis weight of the top sheet 6 is 15 g / m. 2 ~ 120g / m 2 Is preferably within the range. When the topsheet 6 is formed of a laminate of a plurality of nonwoven fabrics, the total basis weight is preferably within the above range. If it is less than the above, the surface strength cannot be sufficiently obtained, and there is a possibility that tearing may occur in a wet state. Further, the amount of fibers is too small, and the excreted liquid that has passed through the topsheet 6 is returned by body pressure. There is a danger of doing. In addition, when it exceeds the above range, the topsheet 6 may be stiff and may cause discomfort during wearing, and it takes time for the excreted liquid to reach the liquid guide layer 5 provided below the topsheet 6, The liquid permeability is impeded and the excreted liquid tends to stay on the surface of the top sheet 6, which is not preferable. The basis weight is 15 g / m 2 ~ 90g / m 2 Is more preferably within the range, more preferably 20 g / m 2 ~ 80g / m 2 Is within the range.
[0056]
The density of the topsheet 6 is 0.12 g / cm. 3 The following is preferred. Since the excreted liquid such as menstrual blood at the time of menstruation of a woman has a relatively high viscosity, if the density is within the above-mentioned range, a void 22 that easily permeates the menstrual blood or the like is formed.
[0057]
The water-repellent fiber 21 used for the top sheet 6 has a water resistance of 5 to 60 mmH as measured by the following test method. 2 O is preferable, and more preferably 15 to 45 mmH 2 O, more preferably 20 to 40 mmH 2 O range.
[0058]
This water resistance is determined by the method described in “(1,1) A method (low water pressure method)” in “(1) Water resistance test” of “4. Test types” in JIS L-1092 (1992). a) Hydrostatic pressure method ", and in practice, it can be measured by a" woven water resistance tester (No. 409-H) manufactured by Yasuda Seiki Seisakusho Co., Ltd. " In this measurement, a hydrostatic pressure is applied to one side of the test piece using distilled water or ion-exchanged water, and the hydrostatic pressure when water comes out from three places on the back side of the test piece is measured.
[0059]
As a test piece for measuring the water resistance, the same type of fiber was opened by an opening machine, and the opened fiber was passed twice through a roller card machine, and the basis weight was 29 ± 1 g / m. 2 Was formed, and the web was heated at 140 ° C. for 10 seconds to fuse the fibers to form an air-through nonwoven fabric having a thickness range of 2 to 3 mm. Then, this test piece was cut into a size of 5 × 5 cm, and the water pressure resistance was measured.
[0060]
First, the water resistance was measured using only the hydrophilic fibers used in the topsheets A and B in Examples described later by the test, and the measured value was 0 mmH. 2 O. When the water resistance was measured using only the same hydrophilic fibers as those used in the surface sheet A of the example but not coated with the hydrophilic oil agent, the measured value was 5 mmH. 2 O. When the water-resistant pressure was measured using only the water-repellent fiber used for the surface sheet A of the following example with the fiber coated with the silicone-based water-repellent oil agent, the measured value was 28 mmH 2 O. Further, in the case of using only another water-repellent fiber coated with a fluorine-based water-repellent oil agent, 20 mmH 2 O and 40 mmH in the case of using only other water-repellent fibers coated with a silicone-based water-repellent oil agent. 2 O.
[0061]
If the water repellency of the water-repellent fiber used for the topsheet 6 is less than the preferred range, the function of preventing diffusion of liquid in the plane of the topsheet 6 is reduced. Permeability of relatively viscous liquids is no longer desirable.
[0062]
Further, the ratio of the hydrophilic fibers 20 to the water-repellent fibers 21 is different between the first surface 25 and the second surface 26, and the water-repellent fibers 21 on the first surface 25 are different. Is higher than the ratio of the water-repellent fibers 21 on the second surface 26 side. With this configuration, the hydrophilicity in the gap 22 is higher on the second surface 26 side than on the first surface 25 side, and a gradient of the hydrophilicity is formed from the first surface 25 to the second surface. Can be. As a result, the liquid applied to the first surface 25 is easily drawn toward the second surface 26 through the gap 22 and the liquid is easily transmitted through the topsheet 6 in the thickness direction.
[0063]
FIGS. 6A and 6B are cross-sectional views showing an example of the topsheet having a gradient in hydrophilicity. The top sheet 6A shown in FIG. 6A is formed of one nonwoven fabric, and the content ratio of the water-repellent fibers in the half layer 6D located on the first surface 25 side is closer to the second surface 26 side. This is higher than the content ratio of the water-repellent fiber in the located half layer 6E. The topsheet 6 has a ratio of the water-repellent fibers 21 higher than that of the lower layer within the preferable range on the lower fiber web having the higher ratio of the hydrophilic fibers 20 within the preferable range of the mass ratio. The fibers can be formed by stacking fiber webs and fusing the fibers with heat by an air-through method in that state.
[0064]
The topsheet 6B shown in FIG. 6 (B) has a structure in which a second nonwoven fabric 6F also manufactured by the air-through method is stacked on a first nonwoven fabric 6G manufactured by the air-through method. In each of the nonwoven fabrics, the ratio between the hydrophilic fiber 20 and the water-repellent fiber 21 is set in the preferred range described above, and the content ratio of the water-repellent fiber 21 contained in the second nonwoven fabric 6F is set to the first nonwoven fabric 6G. The content is higher than the content ratio of the water-repellent fibers 21 included. In this case, the first nonwoven fabric 6G and the second nonwoven fabric 6F may be simply overlapped without being joined, or the first nonwoven fabric 6G and the second nonwoven fabric 6F may be It may be partially joined by heat at the lamination interface.
[0065]
The nonwoven fabric forming the topsheet 6 is not limited to the nonwoven fabric formed by the air-through method, but may be any fabric having a structure in which the fibers form a three-dimensional skeleton and the voids 22 are formed therein. It may be something.
[0066]
For example, a mixture of the water-repellent fiber 21 and the hydrophilic-treated synthetic fiber 20, a mixture of the water-repellent fiber 21 and the hydrophilic-treated synthetic fiber 20, further mixed with natural fibers or regenerated cellulose fibers, or After forming a web by dry forming such as a card type or an air laid method using a mixture of natural fibers and regenerated cellulose fibers in the water-repellent fibers 21, the fibers are joined or entangled by a point bond, a chemical bond, or a needle punch. It may be made to be.
[0067]
Next, inside the central absorption region 11, the liquid guide layer 5 in contact with the surface sheet 6 below has a structure in which hydrophilic chemical fibers are joined together to form a three-dimensional skeleton and have voids. A non-woven fabric is used. By using the liquid guide layer 5 having voids, the liquid permeating from the topsheet 6 to the liquid guide layer 5 can be transmitted to the upper absorber 4 by its own weight. In addition, the guide layer 5 functions as a cushion layer, so that when the body pressure is applied, the gaps 22 of the topsheet 6 are hardly crushed, so that the topsheet 6 can always exhibit the liquid permeation function. Become.
[0068]
Examples of the liquid guide layer 5 having the above structure include an air-through nonwoven fabric formed of hydrophilic chemical fibers and having a liquid permeation function and an air laid nonwoven fabric having a liquid permeation function and a liquid holding function.
[0069]
The air-through nonwoven fabric forming the liquid guide layer 5 is an eccentric core-in-sheath composite synthetic fiber having a core of polypropylene (PP) and a sheath of polyethylene (PE) (for example, having a fineness of 4.4 dtex and a fiber length of 50 mm). ) Is formed by heat-treating with a hot air of 135 ° C. for 1 minute, and the fibers are coated with a hydrophilic oil agent.
[0070]
The air-laid nonwoven fabric used as the liquid guide layer 5 is obtained by floating a mixture of the hydrophilic natural fiber or regenerated cellulose fiber and the hydrophilically-treated thermoplastic resin fiber in the air, and placing the fiber on a screen. After being collected and laminated, a heat treatment is performed to melt the surface of the thermoplastic resin fiber, and the thermoplastic resin fiber and the hydrophilic fiber are thermally welded. Alternatively, the fibers may be bonded with a binder instead of the heat fusion. For example, as the hydrophilic fiber, wood pulp, rayon, acetate rayon, natural cellulose fiber other than pulp, mercerized pulp, cross-link pulp, and the like are used. Core-sheath fibers of (PE) (for example, a fineness of 1.7 dtex and a fiber length of 13 mm) are used.
[0071]
The fiber density of the liquid guide layer 5 is lower than that of the upper absorber 4 and the surface sheet 6, and is 0.005 to 0.1 g / cm. 3 Are used. If the density is less than the above range, the voids between the fibers become too small, and the guiding of menstrual flow from the topsheet 6 to the upper absorbent body 4 becomes poor. On the other hand, if it exceeds the above range, the voids become too large, the strength of the skeleton extending in the three-dimensional direction of the fiber decreases, and the bulk tends to be collapsed by pressure with the body.
[0072]
As shown in FIG. 3, the liquid guide layer 5 is formed by folding two or more air-through nonwoven fabrics. In this embodiment, the nonwoven fabric is folded at two fold lines and used as a three-layer structure, and the overall thickness of the liquid guide layer 5 is in the range of 1.5 mm to 6 mm. .
[0073]
The planar shape of the liquid guide layer 5 is rectangular, the width dimension between the side edges 5a and 5b extending in the vertical direction is W1, and the length between the front edge 5c and the rear edge 5d extending in the horizontal direction is W1. The length is indicated by L1. As shown in FIG. 2, the area of the liquid guide layer 5 is sufficiently smaller than the area surrounded by the contour 9A inside the crimping portion 9, and the side edge 5a, the side edge 5b, and the front edge are formed. Neither 5c nor the trailing edge 5d is separated inward from the crimping portion 9 and does not hang on the crimping portion 9.
[0074]
As shown in FIGS. 1 and 4A, in the central absorption region 11, a large number of liquid permeable holes 15 are formed in the top sheet 6 in a regular array. As shown in FIG. 4A, the liquid permeation hole 15 is formed so as to penetrate from the top sheet 6 to the liquid guide layer 5.
[0075]
The liquid permeable hole 15 is formed by meshing a roll with a needle and a roll provided with a hole, and passing a laminate of the topsheet 6 and the liquid guide layer 5 between the rolls. can do. Alternatively, the surface sheet 6 may be supplied between the rolls to form holes only in the surface sheet 6. Alternatively, the liquid permeable hole 15 allows the top sheet 6 to pass between a roll with a needle and a roll having a smooth surface, and at that time, increasing the rotation speed of one of the rolls, It can also be formed by causing friction between the roll 6 and the roll.
[0076]
Further, in a state where the topsheet 6 and the liquid guide layer 5 are overlapped with each other, the opening treatment is performed using a heated needle, so that the thermoplastic fibers contained in the topsheet 6 around the liquid permeation holes 15 and the liquid guide are formed. The thermoplastic fibers contained in the layer 5 are fused to each other, whereby the topsheet 6 and the liquid guide layer 5 are joined. This eliminates the need to apply an adhesive to the boundary surface between the top sheet 6 and the liquid guide layer 5. When the liquid permeates from the top sheet 6 to the liquid guide layer 5, the permeation area of the adhesive is reduced. Does not occur. However, when the topsheet 6 having the liquid permeation holes 15 formed therein is used, the topsheet 6 and the liquid guide layer 5 may be bonded with an adhesive or joined by hot embossing.
[0077]
As shown in FIGS. 4A and 8, the liquid permeation hole 15 preferably has an opening diameter Hd on the surface of 0.5 to 3.0 mm, more preferably 0.8 to 1.0 mm. 5 mm. Further, the arrangement pitch Hy in the vertical direction of the liquid transmission holes 15 is preferably 2 to 5 mm, and the arrangement pitch Hx in the horizontal direction is preferably 1 to 4 mm. For example, Hy is longer than Hx, and the arrangement of the liquid transmission holes 15 is as follows. As shown in FIG. 8, the liquid passage holes 15 are formed so as to be alternately positioned in the X direction and the Y direction. Further, the area occupancy of the liquid permeable holes 15 in a region where a plurality of liquid permeable holes 15 are arranged can be selected within a range of 3 to 15%.
[0078]
The lower absorber 3 and the upper absorber 4 forming the intermediate layer are overlapped with each other, and the upper and lower surfaces of the overlapped absorber are sanded with a hydrophilic tissue. Then, the tissue covering the upper surface of the upper absorber 4 and the liquid guide layer 5 are bonded by a hot-melt adhesive applied in a net shape, a comb shape or a spiral shape. Further, the boundary surface between the tissue covering the lower surface of the lower absorbent core 3 and the back sheet 2 is also bonded with a hot-melt adhesive.
[0079]
The area where the lower absorber 3 and the upper absorber 4 are present on the outer peripheral side of the outer contour line 9B of the crimping portion 9 is the auxiliary absorption area 12. In the auxiliary absorption region 12, a bulky portion 12a in which the lower absorber 3, the upper absorber 4, and the topsheet 6 are superimposed is formed immediately on the outer peripheral side of the contour line 9B. , A thin region 12b in which the lower absorbent body 3 is covered with the topsheet 6 is provided. Then, on the outer peripheral side beyond the auxiliary absorption region 12, the back sheet 2 and the top sheet 6 are bonded by a hot melt adhesive without interposing the lower absorber 3 and the upper absorber 4. .
[0080]
As shown in FIGS. 1 and 2, the bulky portion 12a of the auxiliary absorption region 12 is formed so as to surround the entire outer periphery of the crimping portion 9, and the thin region 12b is formed of the bulky portion 12a. It is formed so as to surround the entire outer periphery. In this embodiment, the liquid permeable hole 15 is formed only in the central absorption region 11, and the liquid permeable hole 15 is not formed in the auxiliary absorption region 12. However, this does not prevent the formation of the liquid permeable hole in the auxiliary absorption region 12 as well.
[0081]
The upper absorber 4 is a laminate of pulp such as pulverized pulp, mercerized pulp, and cross-linked pulp, and has a basis weight of, for example, 230 g / m2. 2 Formed of The lower absorbent core 3 contains 1.5 to 2.0% by mass of the superabsorbent polymer with respect to the pulp, and has a basis weight and a thickness of 80% or less of the upper absorbent body 4, for example, a basis weight. Is 160 g / m 2 Is used. The lower absorber 3 has an embossed lattice pattern 16 as shown in FIG.
[0082]
The density of the upper absorber 4 and the lower absorber 3 is 0.1 to 0.6 g / cm. 3 Is preferable. If it is less than the above range, the rigidity becomes too low to maintain the shape of the sanitary napkin 1, and wrinkles and twists may occur when worn on the body. In addition, when the ratio exceeds the above range, the body becomes rigid and easily gives a sense of discomfort to the body.
[0083]
The pressure-bonding portion 9 is formed by embossing using a heating roller, and the lower absorber 3, the upper absorber 4, and the topsheet 6 are superposed on the outer surface of the lower absorber 3, A flat roll is applied, and a heating roll having an embossed pattern convex portion is applied to the surface side of the top sheet 6, and the lower absorbent member 3, the upper absorbent member 4, and the top sheet 6 are pressed against the convex portion. And it is heated. As a result, in the crimping portion 9, as shown in FIG. 2, the thermoplastic fiber contained in each layer is melted at a portion having a width dimension δ of 0.2 to 1.5 mm to form a film-like melting portion 9D. It is formed. Although not in the form of a film, a high-density portion 9E having a higher density than the region other than the crimping portion 9 is formed between the fusion portions 9D. The pitch P of the fusion zone 9D is, for example, 1 to 5 mm. The width Wa of the crimping portion 9 is about 2 to 4 mm.
[0084]
The back sheet 2 is a liquid-impermeable and air-permeable sheet, such as a polyethylene (PE) film or a polypropylene (PP) film in which fine air holes are formed. For example, CaCo is added to the plastic sheet. 3 , BaSo 4 By mixing and stretching inorganic fillers such as these, fine ventilation holes are appropriately dispersed and formed in the film, and the air permeability can be improved. The thickness is about 15 to 50 μm. Alternatively, a material obtained by laminating a thermoplastic resin on a nonwoven fabric may be used.
[0085]
As shown in FIG. 3, a pressure-sensitive adhesive layer 7 is applied to the outer surface of the back sheet 2 in a strip shape so as to extend continuously in a vertical direction with a predetermined width. Before use, the pressure-sensitive adhesive layer 7 is covered and protected by a release sheet (not shown).
[0086]
In the sanitary napkin 1 of the above embodiment, the width at the horizontal center line Ox-Ox is about 80 mm, and the length at the vertical center line Oy-Oy is about 210 mm. The central absorption region 11 surrounded by the crimping portion 9 needs to have an area capable of closely adhering to the vaginal opening of a woman, the width dimension W2 is in the range of 25 mm to 50 mm, and the vertical dimension L2 is It is in the range of 50 to 110 mm. In a long type suitable for wearing at bedtime or the like, it is preferable that the central absorption region 11 extends to a region behind the anus. In this case, the upper limit of the vertical dimension of the central absorption region 11 is It is about 280 mm.
[0087]
When the sanitary napkin 1 is used, first, the release sheet protecting the pressure-sensitive adhesive layer 7 is peeled off and adhered to the inside of the crotch portion 28 of the underwear via the pressure-sensitive adhesive layer 7. use.
[0088]
In a state where the underwear and the sanitary napkin 1 are worn on the body, the crotch portion 28 and the sanitary napkin 1 receive the tightening force of the thigh from both sides. In the sanitary napkin 1, the right crimp portion 9a and the left crimp portion 9b extending in the vertical direction at equal distances in the horizontal direction from the vertical center line Oy-Oy are formed. In the napkin 1, the portion of the right crimping portion 9a and the portion of the left crimping portion 9b function as a hinge, and the sanitary napkin 1 is bent as shown in FIG.
[0089]
The liquid guide layer 5 provided in the central absorbent region 11 does not hang on the crimping portion 9, and the crimping portion 9 only has the lower absorber 3 and the upper absorber 4. Therefore, the rigidity difference and the thickness difference between the crimping portion 9 and the region other than the crimping portion 9 can be increased, and the sanitary napkin 1 can be easily bent at the positions of the right crimping portion 9a and the left crimping portion 9b.
[0090]
Then, the tightening force from the thigh acts on the central absorption region 11 from the right-side crimping portion 9a and the left-side crimping portion 9b, and the surface of the central absorption region 11 bends toward the body in a protruding manner. 11, the surface of the topsheet 6 can be in close contact with the female vaginal opening. The central absorbent region 11 is bulky with the lower absorbent body 3, the upper absorbent body 4, and the liquid guide layer 5, and since the liquid guide layer 5 is made of a low-density material, it has a close touch to the vaginal opening. Is soft.
[0091]
Excreted fluid having relatively high viscosity such as menstrual blood excreted from the vaginal opening is mainly given to the top sheet 6 in the central absorption region 11. The excreted liquid travels through the hydrophilic fibers 20 mainly in a region surrounded or sandwiched by the hydrophilic fibers 20 among the voids 22 in the topsheet 6, and by the capillary action in the voids 22. It penetrates through the gap 22. However, since there is a region in which the water-repellent fiber 21 appears in the void 22, the excreted liquid is excessively diffused in the topsheet 6 in the three-dimensional direction by the water-repellent function of the water-repellent fiber 21. Is suppressed.
[0092]
Therefore, in the topsheet 6, the excreted liquid advances downward in the space 22 due to its own weight, passes through the sheet in a thickness direction of the sheet, and is diffused in the topsheet 6 in the sheet surface direction. Is suppressed. Therefore, the excreted liquid permeates the topsheet 6 in a spot in the area given to the topsheet 6.
[0093]
The excreted liquid that has descended within the limited area of the topsheet 6 is given to the liquid guide layer 5 thereunder. This liquid guide layer 5 has a lower density than the topsheet 6 and has a relatively large size inside. Since the voids are formed, the excreted liquid is given to the upper absorbent body 4 while falling under its own weight in the voids of the liquid guide layer 5. The liquid guide layer 5 functions to quickly guide the liquid that has passed through the topsheet 6 to the upper absorber 4, so that the topsheet 6 is less likely to be saturated with the liquid, and the excreted liquid is repeatedly given to the topsheet 6. When this occurs, the excreted liquid quickly permeates through the topsheet 6.
[0094]
In addition, when the body is in a sitting posture or the like, the body weight acts on the topsheet 6, but since the liquid guide layer 5 located below acts as a cushion layer, the gap 22 of the topsheet 6 is less likely to be crushed. Thus, the topsheet 6 can always exhibit the liquid permeation function.
[0095]
Further, in this embodiment, as shown in FIG. 4A, since a large number of liquid permeable holes 15 are formed from the top sheet 6 to the liquid guide layer 5, the liquid given to the surface of the top sheet 6 In addition to being transmitted through the space 22 formed between the fibers 20 and 21 constituting the topsheet 6, the fiber is transmitted to the liquid guide layer 5 through the liquid permeable hole 15. In this way, by having both the liquid permeation function of the topsheet 6 itself and the liquid permeation function of the liquid permeation holes 15, the excreted liquid given to the topsheet 6 quickly enters the liquid guide layer 5.
[0096]
Further, the liquid guide layer 5 has a low density, so that the liquid in the liquid guide layer 5 is hardly diffused around. Therefore, menstrual blood excreted from the vaginal opening passes through a limited range in the central absorption region 11 and is given to the upper absorbent body 3, and the excreted liquid diffusion region on the surface side of the sanitary napkin 1. Can be narrowed.
[0097]
The liquid that has passed through the topsheet 6 and the liquid guide layer 5 by its own weight is immediately sucked by the hydrophilic action and the capillary action of the high-density upper absorbent body 4, and is absorbed and held in the upper absorbent body 4. Further, the excreted liquid in the upper absorber 4 is absorbed and held by the lower absorber 3. In the central absorption region 11, since the distance between the upper absorbent body 4 and the top sheet 6 is large, the color of menstrual blood diffused in the upper absorbent body 4 becomes difficult to visually confirm from the front side, When the wearer visually observes the surface of the sanitary napkin 1 in use, it is easy to prevent the user from feeling psychogenic anxiety.
[0098]
Further, since the pressure-bonding portion 9 functions to prevent the excreted liquid from diffusing when the liquid diffuses around in the upper absorbent body 4 and the lower absorbent body 3 located in the central absorbent area 11, the central absorbent area 9 The excreted liquid supplied to 11 becomes difficult to be transmitted to the auxiliary absorption area 12 surrounding the pressure-bonding section 9.
[0099]
The retained excreted liquid absorbed by the upper absorbent body 4 and the lower absorbent body 3 in this manner is mainly retained in the central absorbent area 11 surrounded by the pressure-bonding portion 9, and in the auxiliary absorbent area 12, A large amount of excreted liquid is not easily given to the lower layer 4 and the lower absorber 3. Therefore, menstrual blood transmitted through the body adheres to the surface of the auxiliary absorption region 12 beyond the crimping portion 9 or a large amount of excreted liquid is given to the central absorption region 11, and the excreted liquid is transmitted through the topsheet 6. Thus, when attached to the top sheet 6 in the auxiliary absorption region 12, the excreted liquid is quickly absorbed by the hydrophilic action and the capillary action of the upper absorbent body 4 or the lower absorbent body 3 located thereunder. Also at this time, in the topsheet 6, the liquid is transmitted through the space 22 and drawn into the upper absorber 4 or the lower absorber 3, so that the excreted liquid in the topsheet 6 is less likely to diffuse in the sheet surface.
[0100]
Also in the auxiliary absorption region 12, since the excreted liquid is hardly diffused in the surface of the top sheet 6, the large labia and thighs which are likely to hit the auxiliary absorption region 12 are less likely to give a wet feeling.
[0101]
FIG. 9 is a cross-sectional view showing a sanitary napkin 1A as an absorbent article according to the second embodiment of the present invention.
[0102]
In the sanitary napkin 1A, unlike the sanitary napkin 1 shown in FIG. 3, the liquid guide layer 5 is not provided, and the intermediate layer located between the back sheet 2 and the top sheet 6 is provided with the lower absorbent body 3. It is formed only of the upper absorber 4. And the upper layer absorber 4 is covered with the topsheet 6B. The topsheet 6B is the same as that shown in FIG. 6B, in which two nonwoven fabrics 6G and 6F are laminated, and the upper nonwoven fabric 6F is more water-repellent than the lower nonwoven fabric 6G. 21 has a high content ratio.
[0103]
This sanitary napkin 1A also has a crimping part 9 formed on the lower absorbent body 3, the upper absorbent body 4, and the topsheet 6B, similarly to the first embodiment shown in FIGS. 9 and an auxiliary absorption region 12A located outside the crimping portion 9.
[0104]
In this embodiment, the excreted liquid applied to the surface of the topsheet 6B travels through the space 22, and is drawn in by the hydrophilic action and the capillary action of the upper absorbent body 4 located thereunder. As described above, since the topsheet 6B has a structure in which the excretion liquid is not easily diffused in the sheet surface, the excretion liquid given as a spot to the limited area of the central absorption area 11A quickly becomes within the area. It becomes absorbed in the upper absorber 4.
[0105]
Since the topsheet 6B has a gradient of hydrophilicity from the first surface 25 to the second surface 26, the excreted liquid is easily guided in the thickness direction in the topsheet 6B and diffuses in the surface. It is difficult to do.
[0106]
In the embodiment shown in FIG. 9, a top sheet 6 made of a single nonwoven fabric may be provided as shown in FIG. 5, or a top sheet 6A shown in FIG. 6 (A) may be provided. Good.
[0107]
Also in the embodiment shown in FIG. 9, it is preferable that a large number of liquid permeable holes are formed in the top sheet at least in the central absorption region 11A.
[0108]
Further, in the sanitary napkin 1A of the embodiment shown in FIG. 9, as the upper absorbent body 4 located below the topsheet, one having fibers having a three-dimensional skeletal structure and forming voids between the fibers may be used. it can. For example, when a material similar to an air-laid nonwoven fabric that can be used as the liquid guide layer 5 is used as the upper absorber 4, the upper absorber 4 becomes bulky and has cushioning properties. In addition, since the excreted liquid quickly moves in the space inside the upper absorber 4, the excreted liquid repeatedly given to the top sheet 6B can quickly pass through the top sheet 6B in the central absorption region 11A.
[0109]
Next, FIG. 10 shows a sanitary napkin 1B which is an absorbent article according to the third embodiment of the present invention, and FIG. 11 shows a sanitary napkin 1C which is an absorbent article according to the fourth embodiment of the present invention. ing.
[0110]
The two embodiments differ from the first embodiment in the pattern of the crimping portion and the outer shape of the sanitary napkin. However, as for other configurations, those shown in the first embodiment shown in FIG. 1 and the following embodiments and those shown in the second embodiment shown in FIG. 9 can be selectively adopted. Therefore, in FIGS. 10 and 11, the same components as those in the first and second embodiments are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof will be omitted.
[0111]
The sanitary napkin 1B of the third embodiment shown in FIG. 10 has a crimping portion 90 on the skin side surface.
[0112]
The crimping portion 90 has a right crimping portion 9a and a left crimping portion 9b and a front crimping portion 9c and a rear crimping portion 9d having substantially the same pattern as the crimping portion 9 shown in FIG. , 9b, 9c, 9d are continuous so as to surround the central absorption region 11, and the liquid guide layer 5 is provided in the central absorption region 11.
[0113]
The crimping portion 90 is formed with a front extension crimping portion 9e extending further forward from the boundary between the right crimping portion 9a and the front crimping portion 9c, and similarly further forward from the boundary between the left crimping portion 9b and the front crimping portion 9c. A front extension crimping portion 9f extending to the front is formed. The front extension crimping portion 9e is located on the extension of the right crimping portion 9a, and the front extension crimping portion 9f is also located on the extension of the left crimping portion 9b. The front extension crimping portion 9e and the front extension crimping portion 9f are inclined away from the longitudinal center line Oy-Oy toward the front edge 1c of the sanitary napkin. The front end of the front extension crimping portion 9f is located away from the front edge 1c, the right edge 1a, and the left edge 1b.
[0114]
In the rear region, a rear extension crimp portion 9g extending further rearward from the boundary between the right crimp portion 9a and the rear crimp portion 9d is formed, and the rear extending further rearward from the boundary between the left crimp portion 9b and the rear crimp portion 9d. An extended crimp portion 9h is formed. The rear extension crimping portion 9g is located on an extension of the right crimping portion 9a, and the rear extension crimping portion 9h is also located on an extension of the left crimping portion 9b. The rear extension crimping portion 9g and the rear extension crimping portion 9h are inclined so as to be away from the longitudinal center line Oy-Oy toward the rear edge 1d of the sanitary napkin. The rear end of the rear extension crimping portion 9h is located away from the rear edge 1d, the right edge 1a, and the left edge 1b.
[0115]
In the sanitary napkin having the crimping portion 90 of the pattern, the central absorbent region 11 surrounded by the right crimping portion 9a, the left crimping portion 9b, the front crimping portion 9c, and the rear crimping portion 9d, that is, the liquid guide layer 5 was provided. As shown in FIG. 7, the region is deformed in a convex shape toward the wearer, so that the central absorption region 11 can easily adhere to the excretory part of the body.
[0116]
Further, in a region ahead of the front crimping portion 9c, the front extension crimping portion 9e and the front extension crimping portion 9f are formed to face each other so as to move away from each other toward the front edge 1c. Therefore, the region sandwiched between the front extension crimping portion 9e and the right side edge 1a and the region sandwiched between the front extension crimping portion 9f and the left side edge 1b define the front extension crimping portion 9e and the front extension crimping portion 9f. It becomes easy to deform in the direction toward the body as a bending starting point. Therefore, the sanitary napkin can be easily fitted to the front part of the crotch part of the body.
[0117]
Similarly, also in the rear region, the region sandwiched between the rear extension crimping portion 9g and the right edge 1a and the region sandwiched between the rear extension crimping portion 9h and the left edge 1b are formed with the rear extension crimping portion 9g and the rear. It becomes easy to deform in the direction toward the body with the extension crimping portion 9h as a bending starting point. Therefore, the sanitary napkin is deformed so as to follow the shape of the buttocks of the body, and it is easy to fit the body.
[0118]
Further, the absorbent article is not limited to the planar shape as shown in FIGS. 1, 2 and 10, and may have a wing portion projecting from the right edge 1 a and the left edge 1 b.
[0119]
FIG. 11 shows a sanitary napkin 1C according to a fourth embodiment in which the wing portions are formed.
[0120]
The sanitary napkin 1C is provided with a pair of wing portions 21 and 21 extending from both sides of the sanitary napkin substantially at the center. In this sanitary napkin 1C, both side edges of the back sheet 2 have the same shape as the wing portions 21 and 21, but the right edge portion 6a and the left edge portion 6b of the top sheet 6 are formed by the wing portions 21 and 21. It only extends to the base of. On both left and right sides, liquid-impermeable sheets 22 formed of a hydrophobic nonwoven fabric or a water-repellent nonwoven fabric are superposed on the outermost surface. The inner edges 22a of the sheets 22, 22 are located at a predetermined distance from the longitudinal center line Oy-Oy and at a position away from the crimping portion 9, and are sandwiched between the edges 22a and 22a. The topsheet 6 is exposed in the region where the surface sheet 6 is located.
[0121]
The sheets 22, 22 are bonded on the top sheet 6 on both sides, and are bonded to the back sheet 2 at the wing portions 21, 21. That is, the wing portions 21 and 21 are formed by bonding the back sheet 2 and the sheet 22 so that liquid cannot penetrate into these portions.
[0122]
In the sanitary napkin 1C, the liquid-impermeable sheets 22, 22 are provided on both outer sides of the auxiliary absorption region 12, so that lateral leakage such as menstrual blood can be further prevented. Further, by attaching the wing portions 21 and 21 to the outer surface of the crotch portion of the underwear via the pressure-sensitive adhesive layer, the sanitary napkin 1C can be firmly fixed at the crotch portion.
[0123]
A crimping portion 190 having the same pattern as that of the sanitary napkin 1D shown in FIG. 10 is formed in a region between the edges 22a of the sheets 22, 22.
[0124]
Further, in the present invention, the shape of the sanitary napkin may be a long type having a large vertical dimension and a vertically long central absorption region.
[0125]
FIG. 12 is a plan view showing a long-type sanitary napkin 1D as a fifth embodiment.
[0126]
The sanitary napkin 1D has the same basic structure as the sanitary napkins 1, 1A and 1B, but differs only in the overall size and the shape of the flat pattern of the crimping portion.
[0127]
The sanitary napkin 1 </ b> D has a long dimension in the longitudinal direction and a wide width direction at the rear, so that the rear portion can be in close contact with the buttocks when worn on the crotch.
[0128]
In the sanitary napkin 1D, the vertical dimension of the back sheet, the lower absorber 3A, the upper absorber 4A, and the liquid guide layer 5A is long. The crimping portion 190 also has a pattern that is long in the vertical direction. The vertically long crimping portion 190 has a right side crimping portion 190a, a left side crimping portion 190b, a front crimping portion 190c, and a rear crimping portion 190d which are continuously formed so as to surround the central absorption region 11B. Further, a pair of front extension crimping portions 190e and 190f is provided forward of the front crimping portion 190c. The front extension crimping portions 190e and 190f are inclined and extend so that the distance between them increases toward the front, and the front ends of the front extension crimping portions 190e and 190f are separated from the edge of the sanitary napkin. It is far away.
[0129]
Further, a short inner crimp portion 190g is provided inside the right crimp portion 190a, and a similarly short inner crimp portion 190h is provided inside the left crimp portion 190b.
[0130]
As shown in FIG. 12, each portion of the crimping portion 190 has a predetermined width dimension. Within this width, as in the embodiment shown in FIG. The high-density portions 9E are alternately formed along the line direction of the crimping portion.
[0131]
In addition, the liquid guide layer 5A has a vertically long area in the central absorption region 11B, and does not hang on the crimping portion 190. An auxiliary absorption region 12B is formed on the outer periphery of the crimping portion 190.
[0132]
In the sanitary napkin 1D, since the central absorption region 11B is elongated in the vertical direction, the central absorption region 11B can be fitted from the vaginal opening to the buttocks. In particular, when the inner crimping portions 190g and 190h are provided, the front region and the rear region of the central absorption region 11B can be easily bent starting from the inner crimping portions 190g and 190h. Fits and makes it easier for the rear area to fit into the buttocks groove. As described above, since the central absorption region 11B bends back and forth to easily fit the body, it is possible to prevent menstrual blood given to the central absorption region 11B from diffusing in the buttocks direction, and to reduce the spot absorption ability using the topsheet. It can be used effectively.
[0133]
In addition, at the front end of the sanitary napkin 1D, the sanitary napkin is easily bent at the front extension crimping portions 190e and 190f, so that the sanitary napkin is more easily fitted to the front portion than the vaginal opening.
[0134]
Then, the menstrual blood given to the top sheet 6A can be guided to the lower upper absorber 4A and the lower absorber 3A by the liquid guide layer 5A located in the central absorption region 11B.
[0135]
In the embodiment of FIG. 12, the front extension crimping portions 190e and 190f and the inner crimping portions 190g and 190h may not be particularly provided.
[0136]
In the sanitary napkin of each of the above embodiments, by using a surface sheet in which hydrophilic fibers and water-repellent fibers are mixed, menstrual blood can be spot-absorbed in the central portion, so that the skin-side surface To prevent menstrual blood from spreading to the surroundings. Therefore, it is possible to omit a conventional measure when menstrual blood is diffused along the skin side surface, or to simplify a structure for the measure.
[0137]
For example, as in the embodiments shown in FIGS. 1, 2, 10, and 12, the topsheet is assumed to appear on the entire surface on the skin side, and the liquid-impermeable sheets 22, 22 shown in FIG. Even with a structure that is not arranged on both sides, it is possible to prevent menstrual blood from spreading and leaking to the left and right sides. Also, when the liquid impermeable sheets 22, 22 shown in FIG. 11 are provided, it is not necessary to increase the water repellency of the sheets 22, 22, and a material having a small basis weight can be used for the sheets 22, 22. . Moreover, even if it does not have a wing part on either side like the embodiment of FIG. 1, FIG. 2, FIG. 10, FIG. Also, when the wing portions 21 and 21 are provided as in the embodiment shown in FIG. 11, it is not necessary to increase the water repellency of the wing portions 21 and 21 or to increase the weight.
[0138]
In addition, since menstrual blood can be spot-absorbed at the center of the skin-side surface, it is easy to prevent leakage of the sanitary napkin to the rear. Therefore, leakage of menstrual blood to the buttocks can be reduced without providing a hip guard portion extending left and right on the rear portion of the sanitary napkin. In the case where the hip guard portion has a vertically elongated hip guard portion as shown in FIG. 12, the hip guard portion can have a small area or a small thickness.
[0139]
In each of the above embodiments, the central absorption region 11 sandwiched between the crimping portions 9, 90, and 190 protrudes toward the surface side, and this portion comes into close contact with a local part of a woman. This local contact type sanitary napkin absorbs menstrual blood by bringing the surface into close contact with the vaginal opening, but uses a surface sheet in which hydrophilic fibers and water-repellent fibers are mixed as in the above embodiment. By this, menstrual blood can be prevented from diffusing on the surface of the part that is in close contact with the vaginal opening. Very little effort is needed to wipe off the blood.
[0140]
However, the absorbent article of the present invention may be a sanitary napkin in which the above-mentioned crimped portion 9, 90 or 190 is not formed and a raised central absorbent region is not formed. Also in this case, it is effective in that the excretion liquid does not easily diffuse on the surface.
[0141]
Alternatively, the present invention may be configured as a thin absorbent layer or a vaginal absorbent sheet in which the surface of a thin hydrophilic cushion layer is covered with the topsheet. In this case as well, it is possible to absorb the secretion such as a clog in a spot without diffusing.
[0142]
【Example】
Hereinafter, preferred examples of the absorbent article of the present invention and its performance will be described in comparison with comparative examples.
[0143]
First, the materials of the top sheet, the liquid guide layer, the absorption layer and the back sheet which are selectively used for the absorbent articles of the above Examples and Comparative Examples will be described.
[0144]
(Top sheet)
(1) Top sheet A
As the water-repellent fiber 21, the core is polyethylene terephthalate (PET) and the sheath is a core-sheath type composite synthetic fiber of polyethylene (PE) having a fineness of 2.2 dtex and 44 mm, and the area of the core and the sheath in cross section The ratio was 50:50, and the core portion contained titanium oxide at 0.5% by mass of the entire fiber, and the surface was coated with a water-repellent oil agent at 0.45 ± 0.05% by mass. Specifically, “2.2T” manufactured by Toyobo Co., Ltd.
44-ARH "was used.
[0145]
As the hydrophilic fiber 20, the core is polyethylene terephthalate (PET) and the sheath is a core-sheath type composite synthetic fiber of polyethylene (PE) having a fineness of 2.2 dtex and 44 mm, and the area of the core and the sheath in cross section The ratio and the content of titanium oxide were the same as those of the water-repellent fiber, and the surface was coated with a hydrophilic oil agent at 0.35% by mass.
[0146]
A fiber web in which the water-repellent fiber is 20% by mass and the hydrophilic fiber is 80% by mass is formed by a card method, and is passed through hot air at 130 ° C to 140 ° C at a speed of 100 to 120 m / min. Was used as the topsheet A. 25g / m 2 And
[0147]
(2) Top sheet B
Using the same water-repellent fibers 21 and hydrophilic fibers 20 as the top sheet A, a top sheet in which two non-woven fabrics were stacked as shown in FIG. 6B was formed.
[0148]
The manufacturing conditions for each nonwoven fabric are the same as those for the topsheet A. However, the upper nonwoven fabric facing the skin side has a water repellent fiber 21 content of 20% by mass, a hydrophilic fiber 20 content of 80% by mass and a basis weight of 14 g / m 2. 2 The lower nonwoven fabric has a water-repellent fiber 21 content of 15% by mass, a hydrophilic fiber 20 content of 85% by mass, and a basis weight of 11 g / m 2. 2 And the total basis weight of the two nonwoven fabrics is 25 g / m 2 And
[0149]
(3) Surface sheet C
One nonwoven fabric was manufactured using only the hydrophilic fibers 20 used in the topsheet A. The manufacturing conditions in the air-through method are the same as those for the top sheet A.
The basis weight of the nonwoven fabric is 25 g / m 2 And
[0150]
(Liquid guide layer)
(1) Liquid guide layer A
0.3% by mass of hydrophilic oil is applied to the surface of a core-sheath type composite synthetic fiber having a core of polypropylene (PP) and a sheath of polyethylene (PE) having a fineness of 4.4 dtex and a fiber length of 51 mm. Using the fibers, a web was formed by a card method, and a non-woven fabric was formed by passing the web through hot air at 130 to 140 ° C. at 100 to 120 m / min by an air-through method. 20 g / m of nonwoven fabric weight 2 A liquid guide layer A was obtained by folding this into three layers.
[0151]
(2) Liquid guide layer B
A hydrophilic material in which 0.3% by mass of a hydrophilic oil agent is applied to the surface of a core-sheath type composite synthetic fiber having a core of polyethylene terephthalate (PET) and a sheath of polyethylene (PE) having a fineness of 3.3 dtex and a fiber length of 51 mm. Sex fibers were used.
[0152]
A softwood kraft pulp having an average fiber length of about 3 mm, the hydrophilic fiber, and an acrylic acid binder (liquid) were mixed at a ratio of 65% by mass: 25% by mass: 10% by mass, and a basis weight of 60 g / air by an air laid method. m 2 Of airlaid nonwoven fabric.
[0153]
Specifically, a mixture of the pulp and the hydrophilic fibers is floated in the air, the fibers are collected and laminated on a screen, and the binder is applied to both surfaces and then dried. .
[0154]
(Absorbing layer)
(1) Absorption layer A
300g / m of softwood kraft pulp with an average fiber length of about 3mm 2 Has a super absorbent polymer weight of 10 g / m 2 The weight is 15 g / m 2 The absorbent layer A was a single layer wrapped with the tissue of Example 1.
[0155]
(2) Absorption layer B
A softwood kraft pulp having an average fiber length of about 3 mm, a superabsorbent polymer, and an acrylic acid binder are prepared at a ratio of 70% by mass: 20% by mass: 10% by mass in the same production method as that for the liquid guide layer B. 200g / m 2 Was formed as an absorbent layer B.
[0156]
(Back sheet)
The polyethylene resin is melt extruded by the T-die method and the basis weight is 20 g / m 2 Was used as a back sheet. The back sheet is commonly used in the following Examples and Comparative Examples.
[0157]
<Examples and comparative examples>
Next, the layer structures of Examples and Comparative Examples using the above-described members will be described. The following examples and comparative examples have the same planar shape as that shown in FIG. 2, but differ in the laminated structure that appears in the cross section. In each case, the shape of the crimping portion 9 was as shown in FIGS. 1 and 2, and the length L2 in the longitudinal direction of the central absorption region was 100 mm, and the size W2 in the width direction was 28 mm.
[0158]
(Example 1)
A sanitary napkin having a cross section shown in FIG. 13 was manufactured. As shown in FIG. 13, an absorbent layer 31, a liquid guide layer 32, and a top sheet 33 are laminated on a back sheet 30. The part 9 was formed.
[0159]
In Example 1, the topsheet 33 was used as the topsheet 33, the liquid guide layer 32 was used as the liquid guide layer 32, and the absorption layer 31 was used as the absorption layer 31.
[0160]
(Example 2)
A sanitary napkin having a sectional shape shown in FIG. 14 was manufactured. In FIG. 14, on the back sheet 30, an absorbing layer 31, a liquid guiding layer 32 and a top sheet 33 are laminated in this order. The pressure-bonding portion 9 was formed on the two layers of the topsheet 33 and the absorption layer 31, and the liquid guide layer 32 was provided only in the central absorption region so as not to cover the pressure-bonding portion 9.
[0161]
In Example 2, the topsheet 33 was used as the topsheet B, the liquid guide layer 32 was used as the liquid guide layer A, and the absorption layer 31 was used as the absorption layer A.
[0162]
(Example 3)
In the sanitary napkin having the structure shown in FIG. 14, the topsheet A was used as the topsheet 33, the liquid guide layer A was used as the liquid guide layer 32, and the absorption layer A was used as the absorption layer 31.
[0163]
(Example 4)
A sanitary napkin having a sectional shape shown in FIG. 15 was manufactured. The sanitary napkin is laminated on the back sheet 30 in the order of the absorbent layer 31, the first liquid guide layer 35, the second liquid guide layer 36, and the top sheet 33. In the crimping section 9, the topsheet 33 and the absorbing layer 31 are crimped, and the first liquid guide layer 35 and the second liquid guide layer 36 are located inside the crimping section 9 and are placed on the crimping section 9. Not.
[0164]
The top sheet 33 is the top sheet A, the first liquid guiding layer 35 is the liquid guiding layer B, the second liquid guiding layer 36 is the liquid guiding layer A, and the absorbing layer 31 is the absorbing layer B. I have.
[0165]
(Example 5)
In the sanitary napkin having the structure shown in FIG. 14, the topsheet 33 was used as the topsheet 33, the liquid guide layer A was used as the liquid guide layer 32, and the absorption layer A was used as the absorption layer 31.
[0166]
(Comparative Example 1)
In the sanitary napkin having the structure shown in FIG. 14, the topsheet 33 was used as the topsheet 33, the liquid guide layer A was used as the liquid guide layer 32, and the absorption layer A was used as the absorption layer 31.
[0167]
(Formation of liquid permeation hole)
In the sanitary napkins of Examples 1, 2, 3 and Comparative Example 1, a liquid permeation hole 15 was formed in a central absorption region surrounded by the crimping portion 9. The liquid permeable holes 15 are formed from the topsheet 33 to the liquid guide layer 32, the opening diameter Hd of the topsheet is 1.0 mm, and the open area ratio in a region where the plurality of liquid permeable holes 15 are formed. Was set to 8%.
[0168]
In the fourth embodiment, as shown in FIG. 16, in the central absorption region surrounded by the crimping portion 9, the liquid permeable hole 15 communicates from the top sheet 33 to the second liquid guide layer 36 in a range where the width dimension W3 is 20 mm. Formed. The opening diameter of the liquid permeation hole and the opening area ratio of the liquid permeation hole within the width of W3 were the same as those in Examples 1, 2, and 3 and Comparative Example 1. On both sides of the area where the liquid permeation holes 15 are formed, the top sheet 33, the second liquid guide layer 37, and the first liquid guide layer 35 are pressurized in a concave shape by the dot-shaped emboss 37 and fixed to each other. . An occupied area ratio of the emboss 37 in a region where the plurality of embosses 37 are scattered is set to 2.7%.
[0169]
The absorbent article of Example 5 was not provided with the liquid permeable hole 15 and the emboss 37.
[0170]
<Absorption test method>
The test method is shown in FIG. The test samples 41 of Examples 1 to 5 and Comparative Example 1 were placed on a flat test table 40, and 3 g of artificial menstrual blood 43 at a speed of 90 g / min was prepared using an autoburet 42. The solution was dropped on the surface of No. 41, and the time required for the artificial menstrual blood to disappear from the surface of the test sample was measured as the first absorption speed.
[0171]
Next, 30 seconds after the first measurement, 4 g of the artificial menstrual blood was dropped at a rate of 95 g / min onto the same place of the test sample 41, and the artificial menstrual blood was dropped from the surface of the test sample. The time until blood disappeared was measured as the second absorption speed.
[0172]
Next, 30 seconds after the second measurement, 3 g of the artificial menstrual blood was dropped at a speed of 90 g / min onto the same place of the test sample 41, and the artificial menstrual blood was dropped from the surface of the test sample. The time until menstrual blood disappeared was measured as the third absorption speed.
[0173]
In the artificial menstrual blood, 8 g of sodium salt of carboxymethylcellulose (NaCMC), 80 g of glycerin, 10 g of NaCl and 34 g of NaHCO were mixed with 1 liter of ion-exchanged water, stirred, and further colored with a red pigment. What was used was used.
[0174]
After the third measurement of the absorption speed, the width dimension and the vertical dimension of the artificial menstrual blood spread on the surface sheet of each test sample were visually measured to determine the diffusion state of the artificial menstrual blood. The experimental results are shown below.
[0175]
[Table 1]
Figure 2004073759
[0176]
As shown in Table 1, in Examples 1 to 5, the width dimension and the length dimension of the artificial menstrual blood diffused to the topsheet were smaller than in Comparative Example 1, and the absorption of the absorbent article for the artificial menstrual blood was smaller. I found that the speed was fast.
[0177]
In Examples 1 to 5, in each case, a surface sheet A or a surface sheet B made of an air-through nonwoven cloth in which a water-repellent fiber and a hydrophilic fiber are mixed at a predetermined ratio is used. On the other hand, in Comparative Example 1, the air-through non-woven surface sheet C consisting only of hydrophilic fibers was used. From this experiment, however, the water-repellent fibers and hydrophilic fibers were mixed at a predetermined ratio as the surface sheet. It has been found that the use of the prepared topsheet makes it possible to appropriately suppress the diffusion of the excreted liquid into the topsheet and to increase the speed at which the excreted liquid permeates the topsheet.
[0178]
In each of Examples 1 to 5 and Comparative Example 1, the liquid permeation hole 15 is provided in the top sheet 33 in the central absorption region, whereas in Example 5, the liquid permeation hole 15 is provided. According to the evaluation result of Example 5, even though the liquid permeation hole 15 was not provided, the surface sheet 33 was formed by mixing hydrophilic fibers and water-repellent fibers, so that the surface sheet 33 was higher than Comparative Example 1. It was found that diffusion of the excreted liquid into the sheet can be appropriately suppressed, and the speed at which the excreted liquid permeates the top sheet can be increased.
[0179]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, the excreted liquid provided on the topsheet can be quickly drawn in and permeated, the diffusion of the liquid on the topsheet can be prevented, and lateral leakage can be effectively prevented.
[0180]
Further, in the absorbent article of the present invention, since the excreted liquid discharged from the vaginal opening is absorbed in a spot without diffusing, the excreted liquid is diffused on the surface of the absorbent article, and the excreted liquid is diffused into the vagina at the crotch. The phenomenon of reattachment to parts other than the mouth can be prevented, and discomfort due to the reattachment of the excreted liquid to the body is less likely to occur.
[0181]
Therefore, for example, when applied to a type in which the central absorption region sandwiched by the crimping portions is formed in a protruding shape and the portion is in close contact with the vaginal opening or the like, excreted liquid in the central absorption region in close contact with the vaginal opening Is absorbed in the form of spots, and the excreted liquid is hardly diffused around the contact portion, so that the advantage of the contact type can be utilized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a sanitary napkin according to a first embodiment of the absorbent article of the present invention;
FIG. 2 is a plan view of the sanitary napkin shown in FIG. 1,
FIG. 3 is a cross-sectional view of the sanitary napkin shown in FIGS. 1 and 2 taken along a lateral center line;
4A is an enlarged view of a central absorption region in the cross-sectional view shown in FIG. 3, FIG. 4B is an enlarged view of an auxiliary absorption region,
5 (A) is a partially enlarged perspective view schematically showing a fiber structure constituting a topsheet, FIG. 5 (B) is a partially enlarged perspective view further expanding (A),
FIGS. 6A and 6B are cross-sectional views showing an example of a topsheet having a hydrophilicity gradient in a thickness direction.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a deformed state when the sanitary napkin is worn on the body;
FIG. 8 is an enlarged plan view showing an opened state of a liquid permeation hole;
FIG. 9 is a sectional view showing a sanitary napkin according to a second embodiment;
FIG. 10 is a sectional view showing a sanitary napkin according to a third embodiment;
FIG. 11 is a sectional view showing a sanitary napkin according to a fourth embodiment;
FIG. 12 is a sectional view showing a sanitary napkin according to a fifth embodiment;
FIG. 13 is a cross-sectional view for explaining a layer structure of the absorbent article of Example 1.
FIG. 14 is a cross-sectional view for explaining the layer structure of the absorbent articles of Examples 2, 3, and 5, and Comparative Example 1.
FIG. 15 is a cross-sectional view for explaining a layer structure of the absorbent article of Example 4.
FIG. 16 is a partial plan view showing a pattern of forming a liquid permeable hole and an emboss of the absorbent article of Example 4.
FIG. 17 is an explanatory diagram of an absorption test method,
[Explanation of symbols]
1, 1A, 1B, 1C, 1D sanitary napkin
2,30 back sheet
3 Lower layer absorber
4 Upper layer absorber
5, 32 liquid guide layer
6, 6A, 6B, 33 Surface sheet
9, 90, 190 crimping part
11 Central absorption area
15 Liquid permeation hole
20 hydrophilic fibers
21 Water-repellent fiber
22 void
35 First Liquid Guide Layer
36 Second liquid guiding layer
37 Emboss

Claims (16)

裏面シートと、液透過性の表面シートとの間に、中間層が設けられている吸収性物品において、
前記表面シートの少なくとも一部が、親水性繊維と撥水性繊維とが混合された液透過性の不織布で形成されていることを特徴とする吸収性物品。In an absorbent article in which an intermediate layer is provided between a back sheet and a liquid-permeable top sheet,
An absorbent article, wherein at least a part of the topsheet is formed of a liquid-permeable nonwoven fabric in which a hydrophilic fiber and a water-repellent fiber are mixed. 前記不織布は、前記繊維どうしが接合されて各繊維が三次元方向に延びる骨格を形成し、繊維間に空隙が形成されているものである請求項１記載の吸収性物品。2. The absorbent article according to claim 1, wherein the nonwoven fabric has a structure in which the fibers are joined to form a skeleton in which each fiber extends in a three-dimensional direction, and a void is formed between the fibers. 前記親水性繊維は、表面に親水性油剤が塗布された合成繊維、繊維内に親水性油剤が混合された合成繊維、天然繊維、再生セルロース繊維のいずれか１種以上である請求項１または２記載の吸収性物品。The hydrophilic fiber is at least one of a synthetic fiber having a surface coated with a hydrophilic oil agent, a synthetic fiber having a hydrophilic oil agent mixed therein, a natural fiber, and a regenerated cellulose fiber. The absorbent article as described in the above. 前記撥水性繊維は、表面に撥水性油剤が塗布された繊維、繊維内に撥水性油剤が混合された合成繊維、のいずれか一方または双方である請求項１ないし３のいずれかに記載の吸収性物品。The absorption according to any one of claims 1 to 3, wherein the water-repellent fiber is one or both of a fiber having a surface coated with a water-repellent oil agent and a synthetic fiber having a water-repellent oil agent mixed in the fiber. Goods. 前記親水性繊維と撥水性繊維との質量比が、９５：５〜５０：５０の範囲内である請求項１ないし４のいずれかに記載の吸収性物品。The absorbent article according to any one of claims 1 to 4, wherein the mass ratio between the hydrophilic fiber and the water-repellent fiber is in the range of 95: 5 to 50:50. 前記親水性繊維および撥水性繊維の繊度が、１．１ｄｔｅｘ〜６．６ｄｔｅｘの範囲内である請求項１ないし５のいずれかに記載の吸収性物品。The absorbent article according to any one of claims 1 to 5, wherein the fineness of the hydrophilic fiber and the water-repellent fiber is in a range of 1.1 dtex to 6.6 dtex. 前記不織布で形成された表面シートの目付けが、１５ｇ／ｍ２〜１２０ｇ／ｍ２の範囲内である請求項１ないし６のいずれかに記載の吸収性物品。The absorbent article according to any of the basis weight of the surface sheet formed in the nonwoven fabric, claims 1 is in the range of 15g / m 2 ~120g / m 2 6. 前記不織布で形成された表面シートは、身体に向く第１の面と、前記中間層に向く第２の面とを有し、第１の面での撥水性繊維の占有率が、第２の面での撥水性繊維の占有率よりも高い請求項１ないし７のいずれかに記載の吸収性物品。The topsheet formed of the nonwoven fabric has a first surface facing the body and a second surface facing the intermediate layer, and the occupancy of the water-repellent fibers on the first surface is the second surface. The absorbent article according to any one of claims 1 to 7, wherein the absorbent article has a higher occupancy of the water-repellent fiber on the surface. １枚の前記不織布で前記表面シートが形成されており、この１枚の不織布内で撥水性繊維の占有率が厚み内で相違している請求項８記載の吸収性物品。9. The absorbent article according to claim 8, wherein the topsheet is formed by one sheet of the nonwoven fabric, and the occupancy of the water-repellent fibers in the one sheet of nonwoven fabric is different within the thickness. 複数枚の前記不織布が重ねられて前記表面シートが形成されており、前記第１の面側に位置する不織布での撥水性繊維の占有率が、前記第２の面側に位置する不織布での撥水性繊維の占有率よりも高い請求項８記載の吸収性物品。The topsheet is formed by stacking a plurality of the nonwoven fabrics, and the occupancy of the water-repellent fibers in the nonwoven fabric positioned on the first surface side is the same as that of the nonwoven fabric positioned on the second surface side. 9. The absorbent article according to claim 8, wherein the absorbent article has a higher occupancy than the water-repellent fibers. 前記中間層は、親水性材料を有する吸収層と、親水性の繊維どうしが接合されて空隙を形成する三次元骨格構造を有し且つ前記吸収層よりも密度の低い液案内層とで形成されており、前記液案内層の表面に前記不織布で形成された表面シートが接している請求項１ないし１０のいずれかに記載の吸収性物品。The intermediate layer is formed of an absorbing layer having a hydrophilic material, and a liquid guiding layer having a three-dimensional skeleton structure in which hydrophilic fibers are joined to form a void and having a lower density than the absorbing layer. The absorbent article according to any one of claims 1 to 10, wherein a surface sheet formed of the nonwoven fabric is in contact with the surface of the liquid guide layer. 前記液案内層は、化学繊維で形成されたエアースルー不織布、または化学繊維を含むエアーレイド不織布である請求項１１記載の吸収性物品。The absorbent article according to claim 11, wherein the liquid guide layer is an air-through nonwoven fabric formed of chemical fibers or an air-laid nonwoven fabric containing chemical fibers. 前記中間層は、親水性材料を有する吸収層であり、この吸収層の表面に、前記不織布で形成された表面シートが接している請求項１ないし１０のいずれかに記載の吸収性物品。The absorbent article according to any one of claims 1 to 10, wherein the intermediate layer is an absorbent layer having a hydrophilic material, and a surface sheet formed of the nonwoven fabric is in contact with the surface of the absorbent layer. 前記不織布で形成された表面シートに、多数の液透過孔が形成されている請求項１ないし１３のいずれかに記載の吸収性物品。The absorbent article according to any one of claims 1 to 13, wherein a large number of liquid permeable holes are formed in the topsheet formed of the nonwoven fabric. 縦方向に延びる中心線を含み横方向へ所定の幅寸法の範囲に、表面側へ隆起した中央吸収領域が設けられており、少なくともこの中央吸収領域に前記不織布で形成され表面シートが設けられている請求項１ないし１４のいずれかに記載の吸収性物品。In the range of a predetermined width dimension in the horizontal direction including the center line extending in the vertical direction, a central absorbent region protruding toward the surface side is provided, and a surface sheet formed of the nonwoven fabric is provided at least in the central absorbent region. An absorbent article according to any one of claims 1 to 14. 縦方向に延びる中心線から左右両側に所定距離離れた位置に、表面シートと吸収層とが凹状に加圧された圧着部が縦方向に連続して形成されており、前記圧着部で挟まれた領域が前記中央吸収領域とされている請求項１５記載の吸収性物品。At a position separated from the center line extending in the vertical direction by a predetermined distance on both the left and right sides, a crimping portion in which the topsheet and the absorbent layer are pressed in a concave shape is continuously formed in the vertical direction, and is sandwiched by the crimping portion The absorbent article according to claim 15, wherein the region that has been set is the central absorption region.
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