JP2004071956A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Masako Kinoshita
木下 正子
Atsuko Sakata
坂田 敦子
Takakimi Usui
臼井 孝公
Shosuke Hatano
羽多野 正亮
Kazuya Kinoshita
木下 和哉
Hisafumi Kaneko
金子 尚史
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Abstract

【課題】銅配線における低抵抗化および高信頼性化が可能な半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板上に第1絶縁膜を介して導電層を形成する。導電層上に第2絶縁膜を形成し、導電層上に第2絶縁膜を貫通する孔を形成する。この孔を大気に晒すことなく、半導体基板を150℃以上250℃未満の範囲の温度に加熱する。さらに、この孔を大気に晒すことなく、この孔の底に導電膜を形成する。
【選択図】   図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多層配線を有する半導体装置の製造方法に関し、特に、多層配線が銅(Cu)配線を有する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の配線における低抵抗化および高信頼性化を目的として、従来のアルミニウム(Al)配線から銅配線へと移行しつつある。銅配線は、ドライエッチングによる形成が困難なため、一般的にダマシン配線構造を有する。ダマシン配線構造では、導電層毎に配線を形成し多層化する。導電層の形成では、まず、層間絶縁膜上に配線パターンの溝を加工する。次に、この溝への埋め込みも含め層間絶縁膜上に銅膜を堆積させる。最後に、溝以外に堆積している銅をケミカルメカニカルポリッシング(CMP)によって除去し各配線を分離し導電層を形成する。
【0003】
銅配線は、アルミニウム配線に対して低抵抗化および高信頼性化を可能にするものの、銅配線における低抵抗化および高信頼性化の対策が明らかになっているわけではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、銅配線における低抵抗化および高信頼性化が可能な半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するための本発明の特徴は、半導体基板上に第1絶縁膜を介して導電層を形成することと、この導電層上に第2絶縁膜を形成することと、導電層上に第2絶縁膜を貫通する孔を形成することと、この孔を大気に晒すことなく半導体基板を150℃以上250℃未満の範囲の温度に加熱することと、この孔を大気に晒すことなく孔の底に導電膜を形成することを有する半導体装置の製造方法にある。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。
【0007】
(ビアの信頼性を劣化させる新たな故障モードについて)
本発明者らは、銅配線における低抵抗化および高信頼性化の検討を行った結果、銅配線のビアにおいて低抵抗化および高信頼性化を劣化させる懸念がある故障モードをつきとめた。
【0008】
この故障モードの故障発生に至る経過を説明する。まず、図1(a)に示すように、層間絶縁膜2をシリコン(Si)基板1上に形成する。続いて層間絶縁膜2の表面に配線溝を形成する。次に、配線溝の内面を被覆するようにバリアメタル膜4を形成し、続いて銅膜7を形成する。次に、配線溝外部の銅膜7およびバリアメタル膜4を除去し、下層銅配線7を形成する。次に、バリア層8と層間絶縁膜9を形成し、層間絶縁膜9を加工し、ビアホール10および配線溝11を形成する。バリア層8を除去し下層銅配線7の表面22を露出させる。
【0009】
露出した銅配線7の表面22は、大気に晒されるので、図1(b)に示すバリアメタル膜13を形成する前に、酸化してしまう。この酸化した表面22を還元する目的で、バリアメタル膜13を形成する前の前処理が行われる。酸化した表面22には、酸化銅(CuOx)が存在する。酸化銅は、銅に比べ比抵抗が大きく、下層銅配線7と上層銅配線16のコンタクト抵抗を増大させたり、シリコンウェーハ1面内のコンタクト抵抗のばらつきを増加させたりする。しかし、この酸化銅を前処理において加熱することによって還元し銅にすることが可能である。
【0010】
この前処理において、銅配線7の表面22を加熱するために、シリコン基板1を加熱すると、図1(a)に示すように、下層銅配線7が受ける圧縮応力が増大し、応力フリーなビアホール10に向かう方向23に銅原子が移動する。これは、下層銅配線7が圧縮応力により塑性変形してビアホール10内に隆起することで応力を緩和するためであり、結果として高さHの隆起部21が形成される。
【0011】
バリアメタル膜13は、図1(b)に示すように、隆起部21の上に形成される。半導体装置は、バリアメタル膜13が隆起部21の上に形成された構造で完成する。この隆起部21は、下層銅配線7に応力勾配を発生させる原因となる。バリアメタル膜13が隆起部21の上に形成された構造でこの半導体装置を使用していると、応力勾配はビアホール10から下層銅配線7への方向24に銅原子を移動させる。この方向24の移動によりストレスボイド25が形成されることが懸念される。ストレスボイド25は、下層銅配線7とバリアメタル層13との接触面積を減少させ、コンタクト抵抗を上昇させると考えられる。すなわち、隆起部21の形成は、銅配線の信頼性を劣化させる懸念がある。
【0012】
(実施例1)
実施例1の半導体装置の製造方法は、まず、図2(a)に示すように、層間絶縁膜2を図示しない素子などが形成されたシリコン基板1上に形成する。続いて、フォトリソグラフィおよび反応性イオンエッチング(RIE)を用いて層間絶縁膜2の表面に配線溝3を形成する。
【0013】
次に、図2(b)に示すように、配線溝3の内面を被覆するように、バリアメタル(BM)膜4と銅めっきシード層5を、層間絶縁膜2上に連続して形成する。バリアメタル膜4としては、タンタルナイトライド(TaN)膜をスパッタ法により層間絶縁膜2の全面に形成する。銅めっきシード層5としては、スパッタ法により銅層を形成する。
【0014】
次に、図3(c)に示すように、配線溝3の内部を埋め込むように銅配線となる銅膜6を電解めっき法により全面に形成する。銅膜6は、純銅に限らず銅合金であってもよく、合金銅めっき膜、あるいは合金銅シード層などを用いて形成され得る。図3(c)では、電解めっき法により形成した銅膜とスパッタ法により形成した銅めっきシード層5をまとめて1つの銅膜6として示している。これは、断面観察においても電解めっき法により形成した銅膜と銅めっきシード層5との境界面は観察されず一体となっている状況を表現するためである。以下も同様である。また、実施例2乃至4でも同様である。
【0015】
次に、図3(d)に示すように、CMP法を用いて配線溝3外部の銅膜6およびバリアメタル膜4を除去するとともに、表面を平坦化して銅配線7を形成する。以下、バリアメタル膜4および銅配線7をまとめて下層導電層7、4という。
【0016】
次に、図4(e)に示すように、プラズマ化学気相成長(PECVD)法を用いて、バリア層8と層間絶縁膜9を全面に順次形成する。バリア層8としてはシリコン窒化膜またはシリコンカーバイド膜を用いることができる。バリア層8は、層間絶縁膜9のRIE時の下層導電層7、4の保護膜として機能する。
【0017】
次に、図4(f)に示すように、フォトリソグラフィおよびRIEを用いて層間絶縁膜9を加工し、下層導電層7、4上に層間絶縁膜9を貫通するビアホール10および配線溝11を形成する。
【0018】
この後、図5(g)に示すように、バリア層8に対してRIEを施し、下層導電層7、4の表面12を露出させる。このとき、ビアホール10の側壁および下層導電層7、4の表面にはRIEで生成された反応生成物が堆積するため、アッシングやウエットエッチングによりこうした反応生成物を除去する。
【0019】
そして、バリアメタル膜13の成膜装置内で、バリアメタル膜13の成膜の前処理を行う。前処理では、例えば、0.2Paの水素(H)ガスを含んだ雰囲気中で、シリコン基板1の温度を200℃として30秒間加熱保持する。加熱保持の機構としては、たとえば静電チャック付きホットプレートを用いる。
【0020】
この前処理では、アッシングやウエットエッチング後に形成された下層導電層7、4の表面12の酸化物を除去する。このことにより、上下配線層のコンタクト抵抗の増大やシリコン基板1の面内のコンタクト抵抗のばらつきの増加を抑制することができる。一方ここで、下層導電層7、4の表面12が隆起し図1(a)に示したような隆起部21が形成されるおそれがある。本実施例1では、抵抗増大などの抑制効果と隆起部の形成の状況を明らかにするために、0.2Paの水素ガスを含んだ雰囲気中で30秒間加熱するという条件は変えずに、シリコン基板1の温度を50℃、100℃、130℃、150℃、200℃、250℃、300℃と350℃に変化させて半導体装置を製造している。また、比較のために、前処理のみを省いて半導体装置を製造している。
【0021】
この前処理では、下層導電層7、4の表面12の酸化物での還元反応を促すため、ビアホール10を大気に晒すことなくシリコン基板1を加熱する。加熱する際には、ビアホール10の雰囲気を、不活性ガス、還元性ガス又は不活性ガスと還元性ガスの混合ガス雰囲気にする。不活性ガスとしては、アルゴン(Ar)、窒素(N)又はアルゴンと窒素の混合ガスを用いることができる。還元性ガスとしては、水素、アンモニア(NH)や三フッ化窒素(NF)、さらにこれらの混合ガスを用いることができる。なお、還元性ガスの雰囲気中の分圧は、1.0Pa以下であることが望ましい。この圧力範囲であれば、還元反応によって表面12が荒れることはない。
【0022】
また、加熱する際には、ビアホール10の雰囲気を減圧雰囲気にしてもよい。減圧雰囲気の圧力は、1x10−5Pa以下であることが好ましい。この圧力範囲であれば、還元反応で生成した酸素(O2)を微細なビアホール10内からでも容易に排気できる。
【0023】
次に、ビアホール10を前処理から大気に晒すことなく連続的に、図5(h)に示すように、バリアメタル膜13と銅めっきシード層14を、ビアホール10の底12と側面と配線溝11の底面と側面に、スパッタ法により順次成膜する。これらバリアメタル膜13と銅めっきシード層14を成膜する際のシリコン基板1の温度は、前処理の際のシリコン基板1の温度以下であることが好ましい。この温度範囲であれば、前処理の際に層間絶縁膜9等からのデガスが行われているので、さらに、バリアメタル膜13の成膜中に層間絶縁膜9等からガスが放出されることはない。
【0024】
バリアメタル膜13は、膜厚15nmのタンタルナイトライド膜と膜厚15nmのタンタル(Ta)膜の積層膜を、シリコン基板1の温度150℃で成膜する。なお、バリアメタル膜13は、タンタル膜、タンタル化合物膜又はタンタル合金膜の単層膜やこれらの2種以上の積層膜であってもよい。
【0025】
銅めっきシード膜14は、膜厚60nmの銅膜をシリコン基板1の温度を−15℃として成膜する。バリアメタル膜13と銅めっきシード膜14の成膜は、高指向性物理気相成長(PVD)法であるバイアススパッタ法またはロングスロースパッタ法あるいはそれらの組み合わせにより行う。
【0026】
次に、図6(i)に示すように、膜厚800nmの銅めっき膜15を電解めっき法により全面に形成し、配線溝11およびビアホール10を銅めっき膜15で埋め込む。図6(i)では、電解めっき法により形成した銅膜とスパッタ法により形成した銅めっきシード層14をまとめて1つの銅膜15として示している。実施例2乃至4でも同様の表現をしている。
【0027】
次いで、図6(j)に示すように、配線溝11およびビアホール10外部の銅膜15およびバリアメタル膜13をCMP法により除去するとともに、表面を平坦化することにより銅配線16とビアプラグ17を形成させる。そして、銅配線によるデュアルダマシン配線を有する半導体装置が完成する。
【0028】
次に、バリアメタル膜13の前処理のシリコン基板1の温度を変えて製造した半導体装置を測定した。図7(a)に示すように、横軸は前処理のシリコン基板1の温度であり、縦軸はビアコンタクト抵抗1つ当たりのビアチェーン抵抗である。半導体装置毎に、下層導電層7と上層導電層16の間の抵抗であるビアコンタクト抵抗が複数個直列接続されたビアチェーン抵抗値を測定している。測定したビアチェーン抵抗値をビアコンタクト抵抗の個数で割った値が、ビアコンタクト抵抗1つ当たりのビアチェーン抵抗である。測定点のマークは、図7(b)に示すように、前処理のシリコン基板1の温度の1条件毎について複数の半導体装置を測定したビアチェーン抵抗のバラツキを示している。測定点のマークの上端は測定値の最大値Dmaxを示している。上段のボックスの上辺はビアチェーン抵抗のバラツキを度数分布で表しその分布の半値幅を得る上端の値D+dを示している。上段と下段のボックスの境界は平均値Daveを示している。下段のボックスの下辺は度数分布の半値幅を得る下端の値D−dを示している。マークの下端は測定値の最小値Dminを示している。
【0029】
これより、前処理なしの場合は、最大値Dmaxが2.9Ω/個に達しており、シリコン基板1の温度が100℃以上の前処理をしたものと比較して大きい。また、前処理なしの場合は、上段と下段のボックスの大きさが、シリコン基板1の温度が100℃以上の前処理をしたものと比較して大きい。これらより、シリコン基板1の温度が100℃以上の前処理をすることにより、ビアコンタクト抵抗を低くすることができ、ビアコンタクト抵抗のばらつきも小さくすることができることがわかる。
【0030】
前処理をする場合は、シリコン基板1の温度が100℃から150℃までの範囲では、温度が上昇するにしたがってビアコンタクト抵抗が減少することがわかる。シリコン基板1の温度が150℃から350℃までの範囲では、温度が上昇してもビアコンタクト抵抗は2.0Ω/個程度で変化せず一定であることがわかる。
【0031】
これより、シリコン基板1の温度が100℃以上でビアコンタクト抵抗のばらつきを小さくすることができる。150℃以上ではビアコンタクト抵抗のばらつきを小さくすることができるだけでなく、ビアコンタクト抵抗自体を小さくすることができ、良好なコンタクト特性が得られる。
【0032】
次に、半導体装置の下層導電層7の隆起部21の隆起高さHを測定した。図8に示すように、横軸は前処理のシリコン基板1の温度であり、縦軸は図1(a)に示す隆起部21の隆起高さHである。これより、前処理のシリコン基板1の温度が150℃未満では、隆起がほとんど発生していないことがわかる。前処理のシリコン基板1の温度が200℃と250℃では、隆起高さHは3nm程度である。前処理のシリコン基板1の温度が300℃では、隆起高さHは33nm程度である。前処理のシリコン基板1の温度が350℃では、隆起高さHは55nm程度である。これより、前処理のシリコン基板1の温度が250℃を超えると、隆起高さHが急激に増加することがわかる。したがって、隆起高さHを低く抑えるためには、前処理のシリコン基板1の温度を250℃未満に設定すればよいことがわかる。
【0033】
図7(a)のビアチェーン抵抗の結果と、図8の隆起高さHの結果を合わせると、前処理のシリコン基板1の温度は、150℃以上250℃未満の範囲に設定すれば良いことが分かる。この範囲に設定することにより、銅配線の信頼性を損なうことなく、下層導電層7と上層導電層16の良好なコンタクト特性を実現することができる。
【0034】
(実施例2)
実施例2の半導体装置の製造方法は、まず、実施例1の半導体装置の製造方法と図5(g)まで同じである。すなわち、図5(g)に示すように、ビアホール10と配線溝11を形成し、シリコン窒化膜バリア層8にRIEを施して下層導電層7の表面12を露出させる。そして、アッシングまたはウエットエッチングあるいはその両方を行う。
【0035】
次に、前処理として、バリアメタル膜18および銅めっきシード膜14のスパッタ装置内にて、1x10−6Paの減圧雰囲気中で、シリコン基板1の温度を230℃として30秒間加熱保持する。加熱保持の機構としては、たとえば静電チャック付きホットプレートあるいはランプ加熱を用いる。
【0036】
引き続き、前処理として、大気に晒すことなく連続して、アルゴン(Ar)による逆スパッタリングを施す。このとき、下層導電層7の表面12から再スパッタリングされた銅がビアホール10の側壁に堆積してデバイス特性を劣化させることのないように、逆スパッタリングはできるだけ低パワーかつ短時間であることが望ましい。
【0037】
次に、大気に晒すことなく、図9に示すように、バリアメタル膜18と銅めっきシード膜14を真空を破らずに連続的に順次成膜する。バリアメタル膜18として、膜厚5nmのタンタルナイトライド膜と膜厚10nmのタンタル膜の積層膜を、シリコン基板1の温度150℃で成膜する。銅めっきシード膜14は、膜厚60nmの銅膜をシリコン基板1の温度を−15℃として成膜する。
【0038】
次に、図10(a)に示すように、膜厚800nmの銅めっき膜15を電解めっき法で半導体装置の全面に形成し、配線溝11およびビアホール10を埋め込む。次いで、図10(b)に示すように、配線溝11およびビアホール10外部の銅めっき膜15およびバリアメタル膜18をCMP法により除去するとともに、表面を平坦化することにより銅配線16と銅プラグ17を有するデュアルダマシン配線が完成する。
【0039】
実施例2でも銅配線の信頼性を損なうことなく、上下層導電層7と16の良好なコンタクト特性を実現することができ、実際に得られたビアコンタクト抵抗のばらつきは、平均値Daveに対し最大値Dmaxと最小値Dminが±10%以内であった。また、バリアメタル層18の厚さは、15nmであり、実施例1のバリアメタル層13の厚さ30nmの半分程度の厚さである。このような厚さであっても、バリアメタル層18と銅めっきシード膜14を成膜後に下層導電層7が、バリアメタル層18と銅めっきシード膜14を介して酸化していないと考えられる。
【0040】
(実施例3)
実施例3の半導体装置の製造方法は、まず、実施例1の半導体装置の製造方法と図4(e)まで同じである。下層導電層7、4の上にバリア層8と層間絶縁膜19を形成する。次に、図11に示すように、フォトリソグラフィおよびRIEによって、下層導電層7、4の上方に層間絶縁膜19を貫通するビアホール10を形成する。
【0041】
この後、図12(a)に示すように、バリア層8にRIEを施し、下層導電層7の表面12を露出させる。続いて、アッシングまたはウエットエッチングを行いRIE時に生成された反応生成物を除去する。次に、前処理として、バリアメタル膜13および銅めっきシード膜14のスパッタ装置内にて、1x10−6Paの減圧雰囲気中で、シリコン基板1の温度を230℃として30秒間加熱保持する。
【0042】
次に、前処理後に大気に晒すことなく、図12(b)に示すように、バリアメタル膜13と銅めっきシード膜14を真空を破らずに連続的に順次成膜する。バリアメタル膜13と銅めっきシード膜14は、ビアホール10の底12と側壁と層間絶縁膜19の上面に形成される。バリアメタル膜13として、チタニウムシリコンナイトライド(TiSiN)膜をCVD法により成膜する。銅めっきシード膜14として、銅膜を高指向性PVD法であるバイアススパッタ法またはロングスロースパッタ法あるいはその組み合わせにより成膜する。
【0043】
次に、図13(c)に示すように、銅めっき膜15を電解めっき法を用いて全面に形成し、ビアホール10を埋め込む。最後に、図13(d)に示すように、ビアホール10外部の銅膜15およびバリアメタル膜13をCMP法により除去するとともに、表面を平坦化する。このことにより銅プラグ17が完成する。
【0044】
実施例3によれば、銅配線の信頼性を損なうことなく、下層導電層7と銅プラグ17の良好なコンタクト特性を実現することができ、実際に得られたビアコンタクト抵抗のばらつきは、平均値Daveに対し最大値Dmaxと最小値Dminが±10%以内であった。
【0045】
(実施例4)
実施例4の半導体装置の製造方法は、実施例1の半導体装置の製造方法と比べて、前処理の前にデガス工程を実施する点が異なっている。図5(g)に示すように、バリア層8を除去し下層導電層7、4の表面12を露出させる。ビアホール10と配線溝11の表面にはRIEで生成された反応生成物が堆積するため、アッシングやウエットエッチングにより除去する。
【0046】
そして、バリアメタル膜13の成膜装置内で、デガス工程を行う。デガス工程では、シリコン基板1を、1x10−5Pa以下の減圧雰囲気中でシリコン基板1の温度を230℃として30秒間加熱保持する。
【0047】
このデガス工程に連続して、シリコン基板1を大気に晒すことなく、バリアメタル膜13の成膜装置内で、バリアメタル膜13の成膜の前処理を行う。前処理では、例えば、0.2Paの水素(H)ガスを含んだ雰囲気中で、シリコン基板1の温度を200℃として30秒間加熱保持する。
【0048】
なお、デガス工程での基板温度は、前処理での基板温度より高く設定することが望ましい。このことにより、前処理中に層間絶縁膜9等からガスが発生しにくい。そして、以下の半導体装置の製造方法も実施例1と同じである。
【0049】
実施例4によれば、銅配線の信頼性を損なうことなく、下層導電層7と上層導電層16の良好なコンタクト特性を実現することができ、実際に得られたビアコンタクト抵抗のばらつきは、平均値Daveに対し最大値Dmaxと最小値Dminが±10%以内であった。
【0050】
本発明は実施例1乃至4に限られない。実施例では、銅プラグの場合について説明したが、プラグはタングステン(W)プラグであってもよい。この場合、バリアメタル膜13の成膜以降のプロセスが変わるだけで、バリアメタル膜の成膜の前処理までは変わらない。
【0051】
また、シリコン基板1は、半導体基板であれば良い。半導体基板としては、シリコンオンインシュレイター(SOI)基板のシリコン層、またはシリコンゲルマニウム(SiGe)混晶、炭化シリコンゲルマニウム(SiGeC)混晶などの半導体基板であってもよい。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々に変形して実施することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、銅配線における低抵抗化および高信頼性化が可能な半導体装置の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビアの信頼性を劣化させる新たな故障モードを説明するための図である。
【図2】実施例1に係る半導体装置の製造方法を説明するための半導体装置の製造工程毎の断面図(その1)である。
【図3】実施例1に係る半導体装置の製造方法を説明するための半導体装置の製造工程毎の断面図(その2)である。
【図4】実施例1に係る半導体装置の製造方法を説明するための半導体装置の製造工程毎の断面図(その3)である。
【図5】実施例1に係る半導体装置の製造方法を説明するための半導体装置の製造工程毎の断面図(その4)である。
【図6】実施例1に係る半導体装置の製造方法を説明するための半導体装置の製造工程毎の断面図(その5)である。
【図7】実施例1に係る半導体装置のビアチェーン抵抗のバリアメタル成膜の前処理温度に対する依存性を示すグラフである。
【図8】実施例1に係る半導体装置のビア底の隆起高さのバリアメタル成膜の前処理温度に対する依存性を示すグラフである。
【図9】実施例2に係る半導体装置の製造方法を説明するための半導体装置の製造工程毎の断面図(その1)である。
【図10】実施例2に係る半導体装置の製造方法を説明するための半導体装置の製造工程毎の断面図(その2)である。
【図11】実施例3に係る半導体装置の製造方法を説明するための半導体装置の製造工程毎の断面図(その1)である。
【図12】実施例3に係る半導体装置の製造方法を説明するための半導体装置の製造工程毎の断面図(その2)である。
【図13】実施例3に係る半導体装置の製造方法を説明するための半導体装置の製造工程毎の断面図(その3)である。
【符号の説明】
1 シリコン基板
2 層間絶縁膜
3 配線溝
4 バリアメタル膜
5 シード層
6 銅膜
7 銅配線
8 バリア層
9 層間絶縁膜
10 ビアホール
11 配線溝
12 銅配線の露出表面
13 バリアメタル膜
14 シード層
15 銅膜
16 銅配線
17 銅プラグ
18 バリアメタル膜
19 層間絶縁膜
21 銅配線のビアホール内の隆起部
22 隆起した銅配線の露出表面
23、24 銅原子の移動方向
25 ストレスボイド

Claims (10)

  1. 半導体基板上に第1絶縁膜を介して導電層を形成することと、
    前記導電層上に第2絶縁膜を形成することと、
    前記導電層上に前記第2絶縁膜を貫通する孔を形成することと、
    前記孔を大気に晒すことなく、前記半導体基板を150℃以上250℃未満の範囲の温度に加熱することと、
    前記孔を大気に晒すことなく、前記孔の底に導電膜を形成することを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記導電膜を形成することは、前記加熱することの後に連続して実行されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記加熱することでは、前記孔を、不活性ガス、還元性ガス又は不活性ガスと還元性ガスの混合ガス雰囲気中に配置することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記加熱することでは、前記孔を、減圧雰囲気中に配置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記不活性ガスは、アルゴン、窒素の1種類以上を含んでいることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記還元性ガスは、水素、アンモニア、三フッ化窒素の1種以上を含んでおり、前記還元性ガスの圧力が1.0Pa以下であることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記減圧雰囲気の圧力が1x10−5Pa以下であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記導電膜を形成することでは、前記半導体基板の温度が250℃未満であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記導電膜が、タンタル膜、タンタル化合物膜、タンタル合金膜又はそれらの積層膜であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記導電層が、銅又は銅合金を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
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