【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、調理器庫内を冷却する冷却ファンの速度を調節する速度調節装置を備えた加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の加熱調理器として、例えば、図5に示すような火力設定に応じて加熱開始時から冷却ファンの回転数を最大設定の回転数より低い回転数として冷却を行う加熱調理器がある。
【0003】
図5において、誘導加熱調理器の外郭51の上部には鍋52が載置され、外郭51の内部より発生する高周波磁界によって誘導された渦電流により鍋52は発熱する。外郭51内部には冷却ファン53、速度調節装置54、および加熱装置55を備え、速度調節装置54は冷却ファン53の回転数を制御し、加熱開始時から最大設定より低い火力設定に応じた所定の回転数で冷却ファン53を回転させて、加熱装置55を冷却する際に発生する風切り音と言った騒音を低減する。
【0004】
前記加熱装置55はインバータ回路55aと、加熱コイル55bとを備え、インバータ回路55aから出力される高周波電流が加熱コイル55bに流れて高周波磁界が発生する。
【0005】
図6に火力設定と回転数の相関を示す。図6において、最大火力設定である「強」の時には、回転数も最大設定となり、火力設定が低下するごとに回転数も低下するように設定されている。
【0006】
図6から読みとれる様に、加熱装置55により「弱」設定で加熱を開始する際、冷却ファン53は最大設定の回転数より低い回転数で冷却を行うため、冷却ファン53による騒音が低減される一方、加熱開始初期に加熱装置55が高温である場合には、必要な冷却が確保されず、誤動作や電子部品の破壊を招く恐れがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の加熱調理器において、冷却ファンに異物が付着して正常に動作せず、回転数が低下して冷却能力が低下した場合や、加熱停止した直後に再び加熱開始した時には、加熱開始初期における加熱装置の温度が高温であるにもかかわらず、必要な冷却が確保されず、誤動作や電子部品の破壊に至るという事態となる恐れがあった。
【0008】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、加熱を開始する際に冷却ファンの回転を、一旦、最大設定の回転数で回転させることにより、異物の付着を取り除く、或いは可能な限りの冷却を確保する、もしくは冷却ファンによる冷却能力が低下していることを検知して加熱を停止することで、誤動作や電子部品の破壊に至るという事態を防ぐことができる加熱調理器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、加熱装置が加熱開始する際に、一旦、最大設定の回転数で冷却ファンを回転させる制御を行い、その後に所定の回転数へと低下させる速度調節する機能を設けたものである。
【0010】
これにより、冷却ファンに異物が付着して正常に動作せず、回転数が低下して冷却能力が低下した際に、一旦、最大設定の回転数の駆動力で回転させることにより低い回転数の駆動力では取り除けなかった異物を取り除くことができるとともに、最大設定の回転数で回転することで、電子部品の温度上昇を可能な限り抑制するとともに、最大設定を基準として、同一の回転数における冷却ファンによる冷却能力が常に同一の冷却状態であるか検知することが精度良くできるため、吸気口や排気口といった空気の循環経路が遮蔽された場合など、冷却ファンによる冷却能力が低下している状態であることを検知して加熱を停止するなど、冷却能力の低下による誤動作や電子部品の破壊に至るという事態を防ぐことができる加熱調理器が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、加熱装置が加熱開始する際に、一旦、最大設定の回転数で冷却ファンを回転させた後に所定の回転数に変更する速度調節装置を備えているので、異物の付着を取り除く、或いは可能な限りの冷却を確保することで、誤動作や電子部品の破壊に至るという事態を防ぐことができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、特に、請求項1の構成に加熱装置などへの電力の供給を制御する電源スイッチを備え、前記電源スイッチが投入された場合には、一旦、最大設定の回転数で冷却ファンを回転させた後に回転数を低下する速度調節を行うため、電源スイッチが遮断されて温度検知機能が動作しなくなっても、電源を投入した時点で、異物の付着を取り除く、或いは可能な限りの冷却を確保することで、誤動作や電子部品の破壊に至るという事態を防ぐことが出来る。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1または2の構成において、特に、最大設定の回転数で所定時間冷却した後、冷却ファンの回転数を低下することにより、加熱停止直後の再加熱といった連続加熱時における温度上昇のオーバーシュートが発生する使用状態においても、加熱装置の温度を検知する温度センサを設置することなく電子部品の温度上昇を可能な限り抑制するとともに、また、温度センサを設置する場合には最大設定の回転数における冷却ファンによる冷却能力が常に同一の冷却状態であることを検知することが精度良くできるため、冷却ファンによる冷却能力が低下していることを検知して加熱開始を待機するなど、誤動作や電子部品の破壊に至るという事態を防ぐことが出来る。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の構成に加えて火力設定手段を備え、加熱装置が加熱開始する際に、一旦、最大設定の回転数で冷却ファンを回転させる速度調節装置を備え、かつ、前記火力設定手段により設定された火力に応じて回転数を低下する速度調節を行う仕様とすることで、冷却ファンに付着した異物を取り除く、或いは可能な限りの冷却を確保した上で、火力設定に応じた最大設定の回転数より低い回転数で冷却を行うため、冷却ファンによる騒音を低減することが出来る。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の構成に加えて温度検知手段を備え、加熱装置が加熱を開始する際に、一旦、最大設定の回転数で冷却した後、温度検知手段により検知された温度に応じて回転数を低下する速度調節を行うことで、
冷却ファンに付着した異物を取り除くことができるとともに、電子部品の温度上昇を可能な限り抑制し、また、同一の回転数における冷却ファンによる冷却能力が同一の冷却状態であるかを精度良く検知して、冷却能力が低下している状態では加熱を停止するなどして、誤動作や電子部品の破壊に至るという事態を防ぐことができる。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の構成において、特に、温度検知手段により検知された温度の変化量に応じて回転数を低下する速度調節を行うことで、冷却ファンに付着した異物を取り除くことができるとともに、電子部品の温度上昇を可能な限り抑制し、また、請求項5よりも精度良く、同一の回転数における冷却ファンによる冷却能力が同一の冷却状態であるかを検知して、冷却能力が低下している状態では加熱開始を待機するなどして、誤動作や電子部品の破壊に至るという事態を防ぐことができる。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の構成において、特に、負荷検知手段により鍋などの被加熱物が無いことを検知して加熱動作と冷却ファンの回転を停止する事によって、冷却ファンに付着した異物を取り除くことができるとともに、電子部品の温度上昇を可能な限り抑制するとともに、冷却ファンの回転による騒音を防ぐことができる。
【0018】
【実施例】
(実施例1)
以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第一の実施例における誘導加熱調理器の縦断側面図で、図2は第一の実施例における誘導加熱調理器の前面パネルを示すものである。
【0019】
図1において、従来例と同様に、誘導加熱調理器の外郭11の上部には鍋12が載置され、外郭11の内部より発生する高周波磁界によって誘導された渦電流により鍋12は発熱する。
【0020】
外郭11内部には冷却ファン13、速度調節装置14、および加熱装置15を備え、速度調節装置14は冷却ファン13の回転数を制御し、加熱開始時には最大設定の回転数で冷却ファン13を回転させて冷却ファン13に異物が付着し、低い回転数の駆動力では冷却ファン13が回らない場合でも、最大設定の回転数の駆動力で冷却ファン13を駆動することにより、異物を取り除くことが可能となり、さらに風速を調節して、加熱装置15を冷却する際に発生する風切り音といった騒音を低減する。
【0021】
前記加熱装置15はインバータ回路15aと、加熱コイル15bと、温度センサ15cと、負荷検知手段15dとを備え、インバータ回路15aから出力される高周波電流が加熱コイル15bに流れて高周波磁界が発生する。また、加熱装置15内部の温度検知手段である温度センサ15cの測定結果は速度調節装置14へと出力され、温度センサ15cからの出力と、火力設定とに応じた加熱装置25の冷却がなされる。また、負荷検知手段15dからの出力によって、鍋などの負荷が無い場合には、加熱動作を停止するとともに冷却ファンの動作を停止する。
【0022】
図2に示す前面パネルは加熱装置に接続されて外郭11の上面に備えられ、冷却ファン13、速度調節装置14、および加熱装置15への電力の供給・遮断を行う電源スイッチ21と、設定された火力が「弱」〜「強」のいずれであるかを点灯して表示する火力「弱」〜「強」表示22a〜eと、火力設定手段である火力ダウンキー23aと、火力アップキー23bとが設けられている。
【0023】
火力アップキー23a、火力ダウンキー23bによって設定された火力設定ごとに冷却ファンの回転数が設定されており、一旦、最大回転数で回転した後に、温度センサ15cからの出力が所定値(目標動作温度)以下であれば、火力設定に応じた回転数で冷却を継続する。
【0024】
図3は温度検知手段である温度センサ15cによる加熱装置15の温度特性を示すグラフであり、以下、グラフの温度特性について図1、2を含めて説明する。
【0025】
図3において、加熱装置15の温度は、「強」設定で加熱されている場合には、目標動作温度となるように速度調節装置14によって冷却ファン13が最大回転数で回転して冷却されており、加熱停止時には冷却ファン13も停止するため余熱によるオーバーシュートが発生し、目標動作温度よりも高くなる。
【0026】
この状態で加熱停止直後に「弱」設定で加熱を開始した場合、余熱によって加熱装置15の周囲温度が高くなっているため、「弱」設定に対応した冷却ファン13の回転数へと速度制御装置14が調整すると、図3の波線で示す温度特性の様に動作温度上限を越えて、誤動作や電子部品の破壊に至るという事態が発生する恐れがでてくる。
【0027】
本実施例においては、一旦、最大設定の回転数で冷却ファン13を回転させる速度調節装置14によって、「弱」設定で加熱を開始しても、加熱開始直後は最大回転数で冷却ファン13を回転させて加熱装置15を冷却するため、図3の実線で示す温度特性の様に温度センサ15cにて検知される加熱装置15の温度は目標動作温度を下回った状態となるため、動作温度上限を越える恐れがなくなる。
【0028】
また、最大設定の回転数で冷却を継続して、判定温度T1以下となれば、冷却能力が劣化していないと判断できるため、火力設定ごとに設定された最大設定よりも低い回転数で冷却を行い、冷却ファン13による騒音を低減することが出来る。
【0029】
図4に、火力設定「弱」で加熱を開始した際に、最大設定の回転数で冷却ファン13を回転して冷却した温度変化量について示す。
【0030】
温度変化量が冷却能力劣化判定温度変化量よりも少なければ、冷却能力は低下していると判断し、火力設定に応じた回転数を補正する、或いは温度センサ15cからの出力によって回転数を制御し、場合によっては加熱動作を待機、または停止させる。
【0031】
以上のように本実施例によれば、加熱装置15が加熱を開始する際に、一旦、最大設定の回転数で冷却ファン13を回転させた後に所定の回転数に変更する速度調節装置14を備えることにより、冷却ファン13に異物が付着していた場合でも異物を取り除く駆動力で冷却ファン13を回転させて、また、連続加熱などにより加熱装置15周辺の温度が高くなっている場合には、一旦、加熱装置15の温度を下げた後に冷却ファン13の回転数を下げて騒音を低下することができるので、加熱装置15の温度が動作温度上限を越える事なく誤動作や電子部品の破壊に至るという事態を防ぐことが出来る。
【0032】
また、本実施例において、電源スイッチ21を投入した際に、冷却ファンの回転数を最大設定とする事により、電源スイッチ21による加熱開始時には無条件に可能な限りの冷却能力が確保されるため、電源スイッチ21が遮断され加熱装置15の温度が検知出来ない場合においても、加熱開始時の温度上昇は抑制されて誤動作や電子部品の破壊に至るという事態を防ぐことが出来る。
【0033】
また、本実施例に示すように、火力設定手段である火力ダウンキー23a、火力アップキー23bにより設定した火力に対応して、一旦、最大設定の回転数で冷却した後に火力設定に応じた回転数へと下げることで、冷却ファンに付着した異物を取り除く、或いは可能な限りの冷却を確保した上で、火力設定に応じた最大設定の回転数より低い回転数で冷却を行うため、冷却ファンによる騒音を低減することが出来る。
【0034】
また、本実施例において、温度センサ15cにより目標動作温度となるように速度制御装置14によって冷却ファン13の回転数を調整する場合に、一旦、最大設定の回転数で冷却する機能を備えることにより、加熱停止直後に加熱を開始するなど余熱によって加熱装置15の温度上昇が動作温度上限をこえる現象を抑えたり、判定温度以下となれば最大回転数での冷却能力が劣化してないことを確認することが可能であり、また、最大設定の回転数で冷却した後に目標動作温度レベルとなる回転数へ低下することにより、冷却ファンの騒音を低減することが可能となる。
【0035】
また、本実施例において、温度センサ15cにより最大設定の回転数で冷却する際の温度変化量を検知することにより、冷却能力の劣化を速やかに確認する事が可能となり、劣化していれば回転数をアップするといった補正を行うことも出来る。
【0036】
また、本実施例において、負荷検知手段15により鍋などの負荷が無いことを検知して、一旦、最大設定の回転数で冷却ファンを回転させた後に加熱動作と冷却ファンの回転を停止することによって、冷却ファンの回転による騒音を防ぐことが出来る。
【0037】
なお、図には特に記載していないが、外郭11は冷却ファン53が外気を取り込む吸気口や熱気を外に排気する排気口を備えていることは言うまでもない。
【0038】
【発明の効果】
以上のように請求項1〜6に記載の発明によれば、加熱装置が加熱を開始する際に、一旦、最大設定の回転数で冷却ファンを回転させた後に所定の回転数に変更する速度調節装置を備え、冷却ファンに異物が付着して低い回転数の駆動力では冷却ファンが回転せずファンロックとなる事態や、連続加熱などによって加熱装置周辺の温度が高くなり冷却ファンの回転数をおとすことにより加熱装置の温度が動作温度上限を越える事態を防ぎ、誤動作や電子部品の破壊を防ぐことが出来る。
【0039】
また、請求項7に記載の発明によれば、負荷検知手段を備え、一旦、最大設定の回転数にて回転させた後、負荷検知手段により負荷がないことを検知して加熱動作と冷却ファンの回転を停止することによって、ファンロックを防止しつつ、連続加熱などの加熱開始時の冷却を確保した上で、冷却ファンの回転による騒音を防ぎ、誤動作や電子部品の破壊を防ぐことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における加熱調理器の縦断側面図
【図2】本発明の実施例1における加熱調理器の前面パネルの図
【図3】本発明の実施例1における温度検知手段による加熱装置の温度特性図
【図4】本発明の実施例2における温度検知手段による加熱装置の温度特性図
【図5】従来例における温度検知手段による加熱装置の図
【図6】従来例における火力設定と回転数の相関を示す図
【符号の説明】
11 外郭
12 鍋(被加熱物)
13 冷却ファン
14 速度調節装置
15 加熱装置
15a インバータ装置
15b 加熱コイル
15c 温度センサ(温度検知手段)
15d 負荷検知手段[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a heating cooker provided with a speed adjusting device for adjusting the speed of a cooling fan for cooling the inside of a cooking cabinet.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this type of heating cooker, for example, a heating cooker that performs cooling at a rotation speed of a cooling fan from the start of heating to a rotation speed lower than the maximum setting rotation speed according to the heating power setting as shown in FIG. is there.
[0003]
In FIG. 5, a pot 52 is placed above an outer shell 51 of the induction heating cooker, and the pot 52 generates heat by an eddy current induced by a high-frequency magnetic field generated from the inside of the outer shell 51. A cooling fan 53, a speed adjusting device 54, and a heating device 55 are provided inside the outer shell 51. The speed adjusting device 54 controls the number of revolutions of the cooling fan 53, and a predetermined value corresponding to a heating power setting lower than the maximum setting from the start of heating. The cooling fan 53 is rotated at the number of rotations to reduce noise such as wind noise generated when the heating device 55 is cooled.
[0004]
The heating device 55 includes an inverter circuit 55a and a heating coil 55b, and a high-frequency current output from the inverter circuit 55a flows through the heating coil 55b to generate a high-frequency magnetic field.
[0005]
FIG. 6 shows the correlation between the heating power setting and the rotation speed. In FIG. 6, when the maximum heating power setting is “strong”, the rotation speed is also set to the maximum setting, and the rotation speed is set to decrease as the heating power setting decreases.
[0006]
As can be seen from FIG. 6, when heating is started at the “weak” setting by the heating device 55, the cooling fan 53 performs cooling at a lower rotation speed than the maximum setting rotation speed, so that noise due to the cooling fan 53 is reduced. On the other hand, if the temperature of the heating device 55 is high at the beginning of the heating, the required cooling is not ensured, and there is a risk of malfunction and destruction of electronic components.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In the above-mentioned heating cooker, when the cooling fan does not operate normally due to foreign matter adhering to the cooling fan and the cooling speed is reduced due to a decrease in the number of rotations, or when heating is started again immediately after the heating is stopped, the heating in the early stage of the heating start Despite the high temperature of the heating device, necessary cooling is not ensured, which may lead to malfunctions and breakage of electronic components.
[0008]
The present invention solves the above-mentioned conventional problems. When starting heating, the rotation of the cooling fan is once rotated at a maximum set number of rotations to remove the adhesion of foreign substances, or as much as possible. To provide a heating cooker that can secure a cooling or stop a heating by detecting that a cooling capacity of a cooling fan is reduced to prevent a malfunction or a destruction of an electronic component. With the goal.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned conventional problems, the heating cooker of the present invention performs control to rotate a cooling fan at a maximum set number of rotations once when a heating device starts heating, and thereafter performs a predetermined number of rotations. It is provided with a function of adjusting the speed of decreasing the pressure.
[0010]
As a result, when the cooling fan is not operated normally due to foreign matter adhering to the cooling fan and the rotation speed is reduced and the cooling capacity is reduced, the cooling fan is once rotated with the driving force of the maximum set rotation speed to reduce the rotation speed. Foreign matter that could not be removed with the driving force can be removed, and by rotating at the maximum setting rotation speed, the temperature rise of electronic components is suppressed as much as possible, and cooling at the same rotation speed based on the maximum setting A state in which the cooling capacity of the cooling fan is low, such as when the air circulation path such as the intake port and exhaust port is blocked because it is possible to accurately detect whether the cooling capacity of the fan is always the same cooling state. It is possible to obtain a heating cooker that can prevent malfunctions or destruction of electronic components due to a decrease in cooling capacity, for example, by detecting that the heating is stopped.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
According to the first aspect of the present invention, when the heating device starts heating, the cooling fan is once rotated at the maximum number of rotations, and then the rotation speed is changed to a predetermined number of rotations. By removing the adhesion of the particles or securing as much cooling as possible, it is possible to prevent malfunctions and breakage of electronic components.
[0012]
According to a second aspect of the present invention, in particular, the configuration according to the first aspect further includes a power switch for controlling power supply to a heating device or the like. After turning on the cooling fan, the speed is adjusted to reduce the rotation speed. Even if the power switch is shut off and the temperature detection function does not work, the adhesion of foreign matter can be removed or turned off when the power is turned on. By securing as much cooling as possible, it is possible to prevent malfunctions and destruction of electronic components.
[0013]
According to a third aspect of the present invention, in the configuration of the first or second aspect, in particular, after cooling for a predetermined time at the maximum number of rotations, the number of rotations of the cooling fan is reduced to thereby perform continuous heating such as reheating immediately after stopping heating. Even in a use condition in which an overshoot of the temperature rise during heating occurs, the temperature rise of the electronic component is suppressed as much as possible without installing a temperature sensor for detecting the temperature of the heating device, and a temperature sensor is installed. In this case, it is possible to accurately detect that the cooling capacity of the cooling fan at the maximum number of rotations is always the same, and to start heating by detecting that the cooling capacity of the cooling fan has decreased. For example, it is possible to prevent a malfunction or a destruction of an electronic component such as a standby state.
[0014]
According to a fourth aspect of the present invention, in addition to the configuration of the first to third aspects, a heating power setting means is provided, and when the heating device starts heating, a speed adjusting device that once rotates the cooling fan at a maximum set rotation speed is provided. By providing a specification for adjusting the speed of reducing the number of revolutions in accordance with the heating power set by the heating power setting means, it is possible to remove foreign substances adhering to the cooling fan or to secure cooling as much as possible. Thus, since cooling is performed at a rotation speed lower than the maximum setting rotation speed according to the heating power setting, noise due to the cooling fan can be reduced.
[0015]
The invention according to claim 5 is provided with a temperature detecting means in addition to the constitution of claims 1 to 4, and when the heating device starts heating, once cooling at a maximum set number of revolutions, the temperature detecting means By adjusting the speed to reduce the number of rotations according to the detected temperature,
It is possible to remove foreign substances adhering to the cooling fan, suppress the temperature rise of electronic components as much as possible, and accurately detect whether the cooling capacity of the cooling fan at the same rotation speed is the same cooling state. Thus, in a state where the cooling capacity is reduced, it is possible to prevent a situation in which heating is stopped or the like, resulting in malfunction or destruction of electronic components.
[0016]
According to a sixth aspect of the present invention, in the configuration of the first to fifth aspects, in particular, the motor is attached to the cooling fan by performing a speed adjustment to reduce the number of revolutions in accordance with the amount of change in the temperature detected by the temperature detecting means. It is possible to remove foreign matter, suppress the temperature rise of electronic components as much as possible, and detect whether the cooling capacity of the cooling fan at the same rotation speed is the same as that of the cooling fan with higher accuracy than in claim 5. Then, in a state where the cooling capacity is reduced, it is possible to prevent a situation in which a malfunction or breakage of the electronic component is caused by waiting for the start of heating.
[0017]
According to a seventh aspect of the present invention, in the configuration of the first to sixth aspects, in particular, the heating operation and the rotation of the cooling fan are stopped by detecting that there is no object to be heated such as a pan by the load detecting means, It is possible to remove foreign substances adhering to the cooling fan, suppress a rise in the temperature of the electronic component as much as possible, and prevent noise due to rotation of the cooling fan.
[0018]
【Example】
(Example 1)
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a longitudinal sectional side view of an induction heating cooker according to a first embodiment of the present invention, and FIG. 2 shows a front panel of the induction heating cooker according to the first embodiment.
[0019]
In FIG. 1, a pot 12 is placed above an outer shell 11 of an induction heating cooker, as in the conventional example, and the pan 12 generates heat by an eddy current induced by a high-frequency magnetic field generated from the inside of the outer shell 11.
[0020]
A cooling fan 13, a speed adjusting device 14, and a heating device 15 are provided inside the outer shell 11, and the speed adjusting device 14 controls the number of rotations of the cooling fan 13 and rotates the cooling fan 13 at the maximum number of rotations at the start of heating. Even if the foreign matter adheres to the cooling fan 13 and the cooling fan 13 does not rotate at a low rotational speed, the foreign matter can be removed by driving the cooling fan 13 at a maximum rotational speed. This makes it possible to further adjust the wind speed to reduce noise such as wind noise generated when the heating device 15 is cooled.
[0021]
The heating device 15 includes an inverter circuit 15a, a heating coil 15b, a temperature sensor 15c, and a load detection unit 15d. A high-frequency current output from the inverter circuit 15a flows through the heating coil 15b to generate a high-frequency magnetic field. Further, the measurement result of the temperature sensor 15c as the temperature detecting means inside the heating device 15 is output to the speed adjusting device 14, and the heating device 25 is cooled according to the output from the temperature sensor 15c and the heating power setting. . When there is no load on the pan or the like based on the output from the load detection unit 15d, the heating operation is stopped and the operation of the cooling fan is stopped.
[0022]
The front panel shown in FIG. 2 is connected to a heating device, is provided on the upper surface of the outer shell 11, and is provided with a power switch 21 for supplying / cutting power to the cooling fan 13, the speed adjusting device 14, and the heating device 15. "Power" indicators 22a-e for lighting and displaying whether the heat power is "low" to "high", a heat power down key 23a as a heat power setting means, and a heat power up key 23b Are provided.
[0023]
The rotation speed of the cooling fan is set for each heating power setting set by the heating power up key 23a and the heating power down key 23b. After the cooling fan once rotates at the maximum rotation speed, the output from the temperature sensor 15c is set to a predetermined value (target operation). If the temperature is lower than (temperature), the cooling is continued at the rotation speed according to the thermal power setting.
[0024]
FIG. 3 is a graph showing the temperature characteristics of the heating device 15 by the temperature sensor 15c as the temperature detecting means. Hereinafter, the temperature characteristics of the graph will be described with reference to FIGS.
[0025]
In FIG. 3, when the heating device 15 is heated at the “high” setting, the cooling fan 13 is rotated at the maximum rotation speed by the speed adjusting device 14 to be cooled to the target operating temperature by the speed adjusting device 14. When the heating is stopped, the cooling fan 13 also stops, so that an overshoot occurs due to residual heat, and the temperature becomes higher than the target operating temperature.
[0026]
In this state, when heating is started at the “weak” setting immediately after the heating is stopped, the ambient temperature of the heating device 15 is increased due to the residual heat, and thus the speed control is performed to the rotation speed of the cooling fan 13 corresponding to the “weak” setting. When the device 14 is adjusted, the temperature may exceed the upper limit of the operating temperature as indicated by the temperature characteristic indicated by the broken line in FIG.
[0027]
In the present embodiment, even if heating is started at the “weak” setting by the speed adjusting device 14 that once rotates the cooling fan 13 at the maximum setting rotation speed, the cooling fan 13 is started at the maximum rotation speed immediately after the start of heating. Since the heating device 15 is rotated to cool the heating device 15, the temperature of the heating device 15 detected by the temperature sensor 15c is lower than the target operating temperature as shown by the temperature characteristic indicated by the solid line in FIG. There is no danger of exceeding.
[0028]
Further, if the cooling is continued at the maximum set number of revolutions and the temperature falls below the determination temperature T1, it can be determined that the cooling capacity has not deteriorated. And the noise generated by the cooling fan 13 can be reduced.
[0029]
FIG. 4 shows a temperature change amount when the cooling fan 13 is rotated at the maximum number of rotations to cool when heating is started with the heat setting “weak”.
[0030]
If the temperature change amount is smaller than the cooling capacity deterioration determination temperature change amount, it is determined that the cooling capacity is reduced, and the rotation speed is corrected according to the heating power setting, or the rotation speed is controlled by the output from the temperature sensor 15c. In some cases, the heating operation is on standby or stopped.
[0031]
As described above, according to the present embodiment, when the heating device 15 starts heating, the speed adjusting device 14 that once changes the rotation speed to the predetermined rotation speed after rotating the cooling fan 13 at the maximum setting rotation speed is used. By providing the cooling fan 13, even when foreign matter is attached to the cooling fan 13, the cooling fan 13 is rotated with a driving force for removing the foreign matter, and when the temperature around the heating device 15 becomes high due to continuous heating or the like. However, once the temperature of the heating device 15 is lowered, the number of revolutions of the cooling fan 13 can be reduced to reduce noise, so that the temperature of the heating device 15 does not exceed the operating temperature upper limit and malfunctions and destruction of electronic components are prevented. Can be prevented.
[0032]
Further, in the present embodiment, when the power switch 21 is turned on, the maximum number of rotations of the cooling fan is set to the maximum, so that when the heating by the power switch 21 is started, the cooling capacity as much as possible is unconditionally secured. Also, even when the power switch 21 is turned off and the temperature of the heating device 15 cannot be detected, the temperature rise at the start of heating is suppressed, thereby preventing a malfunction or destruction of the electronic components.
[0033]
Further, as shown in the present embodiment, in response to the thermal power set by the thermal power down key 23a and the thermal power up key 23b as the thermal power setting means, once the cooling is performed at the maximum rotational speed, the rotation according to the thermal power setting is performed. By reducing the number to a minimum, the cooling fan is removed at the lower rotation speed than the maximum setting rotation speed according to the heat power setting after removing the foreign matter adhering to the cooling fan or securing the cooling as much as possible. Noise due to noise can be reduced.
[0034]
Further, in this embodiment, when the rotation speed of the cooling fan 13 is adjusted by the speed control device 14 so as to reach the target operating temperature by the temperature sensor 15c, a function of once cooling at the maximum setting rotation speed is provided. It was confirmed that the temperature rise of the heating device 15 did not exceed the operating temperature upper limit due to residual heat, such as by starting heating immediately after the heating was stopped, or that the cooling capacity at the maximum rotation speed did not deteriorate if the temperature fell below the determination temperature. It is also possible to reduce the noise of the cooling fan by lowering the rotation speed to the target operation temperature level after cooling at the maximum set rotation speed.
[0035]
Further, in the present embodiment, the temperature sensor 15c detects the amount of temperature change at the time of cooling at the maximum set number of rotations, so that it is possible to quickly confirm the deterioration of the cooling capacity. Correction such as increasing the number can also be performed.
[0036]
Further, in the present embodiment, the heating operation and the rotation of the cooling fan are stopped after the cooling fan is once rotated at the maximum set number of rotations by detecting that there is no load on the pan or the like by the load detecting means 15. Accordingly, noise due to the rotation of the cooling fan can be prevented.
[0037]
Although not particularly shown in the drawing, it is needless to say that the outer shell 11 has an intake port for the cooling fan 53 to take in outside air and an exhaust port for exhausting hot air to the outside.
[0038]
【The invention's effect】
As described above, according to the first to sixth aspects of the present invention, when the heating device starts heating, once the cooling fan is rotated at the maximum set number of rotations, and then the speed is changed to the predetermined number of rotations. Equipped with an adjusting device, when the cooling fan does not rotate and the fan locks due to foreign matter adhering to the cooling fan at a low rotational speed, or when the temperature around the heating device increases due to continuous heating, etc., the rotational speed of the cooling fan Thus, it is possible to prevent a situation where the temperature of the heating device exceeds the upper limit of the operating temperature, thereby preventing malfunction and destruction of electronic components.
[0039]
Further, according to the invention as set forth in claim 7, a load detecting means is provided, and after once rotating at the maximum number of revolutions, the load detecting means detects that there is no load, and the heating operation and the cooling fan are performed. By stopping the rotation of the fan, it is possible to prevent the fan from locking, secure the cooling at the start of heating such as continuous heating, and also prevent the noise caused by the rotation of the cooling fan, and prevent malfunction and destruction of electronic components .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a vertical side view of a heating cooker according to a first embodiment of the present invention. FIG. 2 is a front panel view of the heating cooker according to the first embodiment of the present invention. FIG. FIG. 4 is a diagram showing a temperature characteristic of a heating device using a temperature detecting unit according to a second embodiment of the present invention. FIG. 5 is a diagram showing a heating device using a temperature detecting unit according to a conventional example. Figure showing the correlation between the thermal power setting and the rotation speed in the system
11 Outer shell 12 Pot (object to be heated)
13 Cooling fan 14 Speed control device 15 Heating device 15a Inverter device 15b Heating coil 15c Temperature sensor (temperature detecting means)
15d load detection means