JP2004071223A - 導光板、照明装置、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】光利用効率が高い導光板、複数の照明領域を備えた照明装置、この照明装置を用いた電気光学装置及び電子機器を提供することを目的とする。
【解決手段】導光板12は、隣り合う第1の照明領域121と第2の照明領域122とを有し、第1の照明領域121と第2の照明領域122との間に第1の照明領域121側に位置した鏡面を有する側面123aを備えたスリット部123を有する。
【選択図】 図6
【解決手段】導光板12は、隣り合う第1の照明領域121と第2の照明領域122とを有し、第1の照明領域121と第2の照明領域122との間に第1の照明領域121側に位置した鏡面を有する側面123aを備えたスリット部123を有する。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、導光板、複数の照明領域を備えた照明装置、この照明装置を用いた電気光学装置及び電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機などの電子機器では、内部に構成した照明装置によって、液晶装置にバックライト光を照射するとともに、キーボタンを内部から照明するように構成されている。
【0003】
このような電子機器は、従来、例えば、以下に説明するように構成される。
【0004】
図14において、従来の携帯電話機1は、下ケース6、回路基板7、照明装置10、光拡散シート8、液晶装置400、及び上ケース9がこの順に重ねられた構成になっている。ここで、照明装置10は、光源11、透明なプラスチック成形品などからなる導光板1200、プラスチック成形品などからなる第1の反射材15、およびシート状の第2の反射材17から構成されている。
【0005】
導光板1200には、液晶装置400が配置される液晶装置400の表示領域に対応する第1の照明領域121が矩形の凹部として形成されているとともに、第1の照明領域121に隣接する領域には、複数のキーボタン101が配置される第2の照明領域122が形成されている。照明装置10では、第1の照明領域121の周囲のうち、第2の照明領域122が位置する側を除く外周端面を第1の反射材15の側壁部分151,152、153が囲むようになっており、かつ、第1の照明領域121の下面には、第1の反射材15が重なるようになっている。一方、第2の照明領域122には、シート状の第2の反射材17が重ねられている。導光板1200の上端部分には、LEDなどの光源11を配置する凹部126が形成されている。なお、上ケース9の操作部3、導光板12の第2の照明領域122、及び第2の反射材17には、透光性を有するキーボタン101が配置されるボタン穴90、120,170が形成されている。
【0006】
このように構成した照明装置10において、導光板1200の上端部分に設けられた光源11から出射された光は、導光板1200に入射し、この導光板1200に入射した光は、第1の照明領域121において液晶装置400を下方から照明する。一方、第2の照明領域122に配置された光源から出射された光は、導光板1200に入射し、この導光板1200に入射した光は、第2の照明領域122において複数のキーボタン101を下方から照射する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の照明装置10においては、第1の照明領域121を照射するはずの光源からの光が第2の照明領域まで進み、第1の照明領域における輝度が低下するという問題があった。更に、光源が第1の照明領域121と第2の照明領域との間に配置される場合には、第2の照明領域への光漏れが顕著に表れ、第1の照明領域における輝度の低下が著しかった。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、光利用効率が高い導光板、複数の照明領域を備えた照明装置、この照明装置を用いた電気光学装置及び電子機器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の導光板は、隣り合う第1の照明領域と第2の照明領域とを有する導光板であって、前記導光板は、前記第1の照明領域と前記第2の照明領域との隣り合う部分に沿って延びた前記第1の照明領域側に位置した鏡面を有する側面を備えた穴を具備することを特徴とする。
【0010】
本発明のこのような構成の導光板と第1の照明領域を照明する光源とを有する照明装置では、導光板の第1の照明領域と第2の照明領域との間に鏡面を有する側面を備えた穴が設けられているので、第1の照明領域から第2の照明領域に向かう光は、穴の側面によって反射し、第1の照明領域を照射するのに用いられるので、第1の照明領域内での光利用効率に優れ、輝度の高い照明装置を得ることができる。
【0011】
本発明の他の導光板は、隣り合う第1の照明領域と第2の照明領域とを有する導光板であって、前記導光板は、前記第1の照明領域と前記第2の照明領域との隣り合う部分に沿って延びた溝を具備することを特徴とする。
【0012】
また、前記溝は、前記第1の照明領域側に位置した鏡面を有する側面を備えた溝を具備することを特徴とする。
【0013】
本発明のこのような構成の導光板と第1の照明領域を照明する光源とを有する照明装置では、導光板の第1の照明領域と第2の照明領域との間に溝を備えた溝が設けられているので、第1の照明領域から第2の照明領域に向かう光は、溝の側面によって反射し、第1の照明領域を照射するのに用いられるので、第1の照明領域内での光利用効率に優れ、輝度の高い照明装置を得ることができる。また、溝の側面は鏡面であることが望ましく、第1の照明領域から第2の照明領域に向かう光は、溝の側面によって確実に反射し、第1の照明領域を照射するのに用いられる。
【0014】
また、前記導光板は、第1部材と、前記第1の照明領域の外周部のうち前記穴または溝が位置する部分を除く部分に沿って配置された前記第1部材よりも反射率の高い第2部材とからなることを特徴とする。
【0015】
このような構成によれば、第2部材に向かって進む光は第2部材によって反射して第1の照明領域を照明する光として用いられるので、更に第1の照明領域内での光利用効率に優れ、輝度の高い照明装置を得ることができる。
【0016】
また、前記第1の照明領域の導光板へ、前記第1の照明領域と前記第2の照明領域との間に配置される光源からの光が入射されることを特徴とする。
【0017】
このように光源を第1の照明領域と第2の照明領域との間に設ける場合においても、第2部材により囲まれた領域に光源を配置することにより、第1の照明領域から第2の照明領域への光漏れを防止することができ、第1の照明領域の輝度を向上することができる。
【0018】
本発明の照明装置は、上述に記載の導光板と、前記導光板の前記第1の照明領域に光を入射する光源部とを有することを特徴とする。
【0019】
本発明のこのような構成によれば、光源からの光利用効率に優れた輝度の高い照明装置を得ることができる。
【0020】
また、前記光源部は、前記第1の照明領域と前記第2の照明領域との間に設けられていることを特徴とする。
【0021】
このように光源を第1の照明領域と第2の照明領域との間に設けることができる。
【0022】
本発明の電気光学装置は、上述に記載の照明装置と、前記第1の照明領域に対応して配置された前記光源からの光によって所定の表示を行う電気光学パネルと、を具備することを特徴とする。
【0023】
本発明のこのような構成によれば、輝度の高い照明装置を用いているので、表示品位の高い表示部を有する電気光学装置を得ることができる。
【0024】
本発明の電子機器は、上述に記載の電気光学装置と、前記第2の照明領域に対応して配置された複数のキーボタンとを具備することを特徴とする。
【0025】
本発明のこのような構成によれば、輝度の高い照明装置を用いているので、表示品位の高い表示部とキーボタン部とを有する電子機器を得ることができる。また、キーボタンが透光性を有し、導光板の前記第2の照明領域にキーボタンが配置されるボタン穴を形成することにより、キーボタン部が発光する電子機器を得ることができる。
【0026】
また、前記電子機器は携帯電話機であることを特徴とする。
【0027】
このように表示部及びキーボタン部を有する電子機器として携帯電話機に適用することができる。
【0028】
本発明の他の電子機器は、上述に記載の電気光学装置と、前記第2の照明領域に対応して配置されたパネルとを具備することを特徴とする。
【0029】
本発明のこのような構成によれば、輝度の高い照明装置を用いているので、表示品位の高い表示部及びパネル部を有する電子機器を得ることができる。
【0030】
また、前記パネルは、入力用パネルであることを特徴とする。
【0031】
このように、第2の照明領域に対応する部分にタッチパネルのような入力用パネルを配置することができ、表示部と入力用パネルとを有する電子機器を得ることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明が適用された電子機器の一例である携帯電話機について図1及び図2を用いて説明する。尚、本形態の照明装置及び電子機器の基本的な構成は、従来のものと共通するので、共通する部分には同一の符号を付して説明する。
【0033】
図1は、本発明が適用された電子機器の一例である携帯電話機の外観を示す斜視図である。図2はこの携帯電話機の要部の構成を示す分解斜視図である。
【0034】
図1において、携帯電話機1には、その上半部分に、電気光学パネルとしての液晶パネル400を用いた表示部2が構成され、下半分には、複数のキーボタン101が配置された操作部3が構成されている。表示部2の上方位置にはスピーカ穴4が形成され、操作部の下方位置にはマイク穴5が形成されている。
【0035】
図2に示すように、携帯電話機1は、下ケース6、この携帯電話機1の全ての機能を担う各種の電気回路が形成された回路基板7、照明装置10、光拡散シート8、電気光学パネルとしての各種の表示を行う液晶パネル400、および上ケース9がこの順に重ねられた構成になっている。なお、図2には、スピーカあるいはマイクなどの図示を省略してある。また、電気光学装置の一例としての液晶装置は、液晶パネル400と照明装置10とから構成される。
【0036】
次に、液晶パネル400の構成について、図3〜図5を用いて説明する。
【0037】
図3及び図4はそれぞれ、液晶パネル400の斜視図及び分解斜視図である。図5は、液晶パネル400を図3の線I−I´で切断したときのI´側の端部の断面図である。
【0038】
図3及び図4において、液晶パネル400は、例えばパッシブマトリクス型のカラー液晶パネルであり、所定の間隙を介してシール材430によって貼りあわされた矩形のガラスなどからなる一対の透明基板間にシール材430によって液晶封入領域435が区画されているとともに、この液晶封入領域435内に電気光学物質としての液晶404が封入されている。ここでは、前記一対の透明基板のうち、液晶封入領域435内で縦方向に延びる複数列の第1の電極パターン440が形成されている方の基板を第1の透明基板410とし、液晶封入領域435内で横方向に延びる複数列の第2の電極パターン450が形成されている方の基板を第2の透明基板420とする。
【0039】
ここに示す液晶装置400は透過型であり、図2に示す照明装置10をバックライトとして所定の表示を行う。このため、第2の透明基板420の外側表面には偏光板461が貼られ、第1の透明基板410の外側表面には偏光板462が貼られている。
【0040】
図5に示すように、第2の透明基板420には、第1の電極パターン440と第2の電極パターン450との交点に相当する領域に、赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタ407R、407G、407Bの表面側に絶縁性の平坦化膜426、第2の電極パターン450、および配向膜422がこの順に形成されている。これに対して、第1の透明基板410には、第1の電極パターン440及び配向膜412がこの順に形成されている。この液晶パネル400において、第1の電極パターン440及び第2の電極パターン450は、いずれもITO膜(Indium Tin Oxide/透明導電膜)によって形成されている。
【0041】
このように構成した液晶パネル400では、第1の透明基板410の側から入射した光は、第2の透明基板420の側から出射され、その間に液晶404による光変調が行われる。
【0042】
再び、図3及び図4において、液晶パネル400では、外部から信号入力及び基板間の導通のいずれを行うにも、第1の透明基板410及び第2の透明基板420の同一方向に位置する各基板辺418,428付近において第1の透明基板410及び第2の透明基板420のそれぞれに形成されている第1の端子形成領域411及び第2の端子形成領域421が用いられる。ここで、第2の透明基板420としては、第1の透明基板410よりも大きな基板が用いられ、第1の透明基板410と第2の透明基板420とを貼り合わせたときに第1の透明基板410の基板辺418から第2の透明基板420が張り出す部分425に形成されている各端子をラバーコネクタあるいはフレキシブル基板を介して回路基板7(図2参照)に電気的に接続する。
【0043】
このため、第2の透明基板420において、第2の端子形成領域421は、基板辺428に近い部分が第1の透明基板410から張り出した部分425に形成され、この基板辺428に近い端子領域部分の表面は開放状態にある。これに対して、第2の透明基板420において、第2の端子形成領域421の液晶封入領域435の側に位置する部分は、第1の透明基板410の側との基板間導通用に用いられるので、第2の端子形成領域421のうち、液晶封入領域435の側に位置する部分は、第1の透明基板410との重なり部分に形成されている。
【0044】
また、第1の透明基板410において、第1の端子形成領域411は、第2の透明基板420の側との基板間導通に用いられるので、第2の透明基板420の側との基板間導通に用いられるので、第2の透明基板420との重なり部分について形成されている。
【0045】
従って、第1の透明基板410と第2の透明基板420とを導通材を含有するシール材430で貼り合わせて基板間で基板間導通用端子同士を導通させた状態で、第2の透明基板420の第2の端子形成領域421を介して回路基板7から信号入力すれば、第1の電極パターン440および第2の電極パターン450に所定の電圧を印加できるので、第1の電極パターン440と第2の電極パターン450との交点に相当するが素を各々駆動することができる。
【0046】
次に照明装置10について説明する。
【0047】
図2に示すように、照明装置10は、LEDなどからなる光源11、導光板12(1012,1112)、プラスチック成形品などからなる第1の反射材15、およびシート状の第2の反射材17から構成されている。
【0048】
照明装置10において、導光板12(1012,1112)には、液晶パネル400が配置される第1の照明領域121が矩形の凹部として形成されているとともに、第1の照明領域121に隣り合う領域には、複数のキーボタン101が配置される第2の照明領域122が形成されている。導光板12の第1の照明領域121と第2の照明領域122との間には例えば2箇所、第2の照明領域122のほぼ中央部には例えば1箇所、LEDなどからなる光源11をそれぞれ配置する凹部126が形成されている。導光板12(1012,1112、1312)の液晶パネル400が配置される凹部では、底壁124の先端側の隅部分に、液晶パネル400と回路基板7とをフレキシブル基板やラバーコネクタなどを介して電気的に接続するための矩形の貫通穴125が形成されている。尚、第2の照明領域122における凹部126内に設けられる光源11の図示を省略している。
【0049】
第1の反射材15は、導光板12(1012,1112)の矩形の第1の照明領域121の四周のうち、第2の照明領域122が位置する側を除く導光板12(1012,1112)の三方の外周端面を囲む3つの側壁部分151、152、153と、第1の照明領域121の下面に重ねられる底壁部分154とを有している。第1の反射材15の底壁部分154にも、導光板12の貫通穴125と重なる位置に矩形の貫通穴155が形成されている。
【0050】
本形態においては、第1の反射材15は、全体が白色のプラスチック成形品から構成されていることにより、側壁部分151、152、153及び底壁部分154が反射面として形成されている。あるいは、第1の反射材15において、側壁部分151、152、153及び底壁部分154に反射性を有する塗料を塗布、あるいは反射シート貼り付けることにより、これらの面を反射面とすることができる。
【0051】
一方、第2の照明領域122には、第1の反射材15とは別体のシート状の第2の反射材17が重ねられている。
【0052】
上ケース9の操作部3、導光板12(1012,1112)の第2の照明領域122、及びシート状の第2の反射材17には、透光性を有するキーボタン101が配置されるボタン穴90、120,170が互いに重なる位置に形成され、これらの複数のボタン穴90、120、170の内部にキーボタン101がそれぞれ配置される。
【0053】
次に、上述の導光板12(1012,1112)の詳細な構造について説明する。
【0054】
(第1実施形態)
第1実施形態の導光板12について、図6〜図8を用いて説明する。
【0055】
図6は、導光板12の構造を説明する概略図であり、図6(A)は導光板12の平面図、図6(B)は図6(A)の導光板12の線6B−6B´で切断した断面図、図6(C)は図6(A)の導光板12の線6C−6C´で切断した断面図である。尚、図2に示す貫通穴125の図示をこれらの図では省略している。図7は、携帯電話機1としたときの、導光板12、液晶パネル400、反射材17、反射材15(図7においては反射材15の側壁部分152と底壁部分154が図示される)及び回路基板7との位置関係を示す図である。図8は、第1の照明領域における光源からの光の動きを示す図である。
【0056】
図6及び図7に示すように、導光板12は、液晶パネル400が配置される第1の照明領域121部分が矩形の凹部として形成されているとともに、第1の照明領域121に隣り合う領域には、複数のキーボタン101が配置される第2の照明領域122が形成されている。導光板12の第1の照明領域121と第2の照明領域122との間であって、第1の照明領域121側には例えば2箇所、第2の照明領域122のほぼ中央部には例えば1箇所、LEDなどからなる光源11をそれぞれ配置する凹部126が形成されている。更に、第1の照明領域121と第2の照明領域122との間には、第1の照明領域121と第2の照明領域122との隣り合った部分に沿って延びた穴としてスリット部123が設けられている。スリット部123は、第1の照明領域121側に位置した側面123aを有し、この側面123aは鏡面を有している。第1の照明領域121を照明するのに用いられる光源11は、第1の照明領域121とスリット部123との間に配置される。
【0057】
次に、本実施形態における導光板12を用いた携帯電話機1における光源11から出射される光の動きの一部について図8を用いて説明する。図8において、実線で図示した矢印が光の向きを示し、図8(A)は導光板12の第1の照明領域121に対応する部分断面図、図8(B)はその平面図である。図8に示すように、第1の照明領域121において、光源11から出射された光は、導光板12に入射し、反射材15の側壁部分151、152、153及び底壁部分154で反射しながら第1の照明領域121に配置された液晶パネル400を照明する。また、第1の照明領域121から第2の照明領域122に向かう光(図示)は、第2の照明領域122と隣り合う部分に沿って位置するスリット部123によって第1の照明領域121に向けて反射して液晶パネル400に入射する。このように、本実施形態においては、第1の照明領域121側に位置する側面123aが鏡面を有するスリット部123を設けることにより、第1の照明領域121から第2の照明領域122に向かう光は、スリット部123の側面123aによって反射し、液晶パネル400を照射するのに用いられる。一方、図示を省略しているが、第2の照明領域122においては、第2の照明領域122に配置された光源11から出射された光は導光板1012に入射し、光源11を中心にして放射状に外側に向かって進んできた光は、キーボタン101の側面から入射してキーボタン101を照明する。
【0058】
以上のように本実施形態の照明装置においては、鏡面を有する側面123aを備えたスリット部123を設けることにより、第1の照明領域から第2の照明領域に進む光を遮断し、側面123aで反射させて液晶パネル400を照明する光として用いるので、液晶パネル400への光入射率が向上し、光利用効率に優れている。従って、このような照明装置を用いることにより、高い輝度を有する表示品位の高い携帯電話機を得ることができる。
【0059】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の導光板1012について、図9及び図10を用いて説明する。第1実施形態においてはスリット部を設けたが、本実施形態においてはスリット部のかわりに溝を設けた点で異なる。
【0060】
図9は、導光板1012の構造を説明する概略図であり、図9(A)は導光板1012の平面図、図9(B)は図9(A)の導光板1012の線9B−9B´で切断した断面図、図9(C)は図9(A)の導光板1012の線9C−9C´で切断した断面図である。図10は、光源から出射され、導光板12に入射した光の流れを示す。
【0061】
図9に示すように、導光板1012は、液晶パネル400が配置される第1の照明領域121部分が矩形の凹部として形成されているとともに、第1の照明領域121に隣り合う領域には、複数のキーボタン101が配置される第2の照明領域122が形成されている。導光板1012の第1の照明領域121と第2の照明領域122との間であって、第1の照明領域121側には例えば2箇所、第2の照明領域122のほぼ中央部には例えば1箇所、LEDなどからなる光源11をそれぞれ配置する凹部126が形成されている。更に、第1の照明領域121と第2の照明領域122との間には、第1の照明領域121と第2の照明領域122との隣り合った部分に沿って延びた溝1123が設けられている。溝1123は、第1の照明領域121側に位置した側面1123aを有し、この側面1123aは鏡面を有している。第1の照明領域121を照明するのに用いられる光源11は、第1の照明領域121とスリット部123との間に配置される。
【0062】
次に、本実施形態における導光板1012を用いた携帯電話機1における光源11から出射される光の動きの一部について図10を用いて説明する。図10において、実線で図示した矢印が光の向きを示し、図10(A)は導光板1012の第1の照明領域121に対応する部分断面図、図108(B)はその平面図である。図10に示すように、第1の照明領域121において、光源11から出射された光は、導光板1012に入射し、反射材15の側壁部分151、152、153及び底壁部分154で反射しながら第1の照明領域121に配置された液晶パネル400を照明する。また、第1の照明領域121から第2の照明領域122に向かう光(図示)のうち、一部は、第2の照明領域122と隣り合う部分に沿って位置する溝1123によって第1の照明領域121に向けて反射して液晶パネル400に入射し、残りの光は、第2の照明領域122に向かって進む。このように、本実施形態においては、第1の照明領域121側に位置する側面1123aが鏡面を有する溝1123を設けることにより、第1の照明領域121から第2の照明領域122に向かう光の一部は、溝1123の側面1123aによって反射し、液晶パネル400を照射するのに用いられる。また、残りの光は、第1の照明領域121から第2の照明領域122に向かって進んで、第2の照明領域122においてキーボタン101を照明する。従って、本形態によれば、共通の光源11で、第1の照明領域121に配置される液晶パネル400を照明できるとともに、第2の照明領域122のキーボタン101も照明できる。それゆえ、本実施形態に示すように、キーボタン101を照明するだけの光源11を設けるとしても、この光源については、光量が少なくてすむ分、消費電力の小さなものを用いることができる。あるいは、キーボタン101を照明するだけの光源(本実施形態における第2の照明領域122に配置される光源11)を省略することも可能である。一方、図示を省略しているが、第2の照明領域122においては、第2の照明領域122に配置された光源11から出射された光は導光板1012に入射し、光源11を中心にして放射状に外側に向かって進んできた光は、キーボタン101の側面から入射してキーボタン101を照明する。
【0063】
以上のように本実施形態の照明装置においては、鏡面を有する側面1123aを備えた溝1123を設けることにより、第1の照明領域121から第2の照明領域122に進む光の一部を側面1123aで反射させて液晶パネル400を照明する光として用いるので、液晶パネル400への光入射率が向上し、光利用効率に優れ、かつ第2の照明領域122の照明も可能とすることができる。従って、このような照明装置を用いることにより、高い輝度を有する表示品位の高い携帯電話機を得ることができる。
【0064】
尚、溝1123の深さ、言い換えれば、溝1123の側面1123aの面積を変えることにより、第1の照明領域121及び第2の照明領域122の照明量を調整することができる。
【0065】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の導光板1112について、図11及び図12を用いて説明する。本実施形態においては、第1実施形態に図示する構造に加え、第1の照明領域の一部を囲うように反射率の高い部材を設けている。
【0066】
図11は、導光板1112の構造を説明する概略図であり、図11(A)は導光板1112の平面図、図11(B)は図11(A)の導光板1112の線12B−12B´で切断した断面図、図11(C)は図12(A)の導光板1112の線12C−12C´で切断した断面図である。尚、図2に示す貫通穴125の図示をこれらの図では省略している。図12は、光源から出射され、導光板1112に入射した光の動きを示す。
【0067】
図11に示すように、導光板1112は、液晶パネル400が配置される第1の照明領域121部分が矩形の凹部として形成されているとともに、第1の照明領域121に隣り合う領域には、複数のキーボタン101が配置される第2の照明領域122が形成されている。導光板1112の第1の照明領域121と第2の照明領域122との間であって第1の照明領域121側に例えば2箇所、第2の照明領域122のほぼ中央部に例えば1箇所、LEDなどからなる光源11をそれぞれ配置する凹部126が形成されている。更に、第1の照明領域121と第2の照明領域122との間には、第1の照明領域121と第2の照明領域122との隣り合った部分に沿って延びた穴としてスリット部2123が設けられている。スリット部2123は、第1の照明領域121側に位置した側面2123aを有し、この側面2123aは鏡面を有している。第1の照明領域121を照明するのに用いられる光源11は、第1の照明領域121とスリット部2123との間に配置される。
【0068】
また、図11に示すように、導光板1112は、反射率の異なる第1部材127及び第2部材125の2種類の部材を用いて、例えば二色成形法により製造される。第2部材125は第1部材127よりも反射率が高い。図11(B)(C)において第1部材127は、右上がりの斜め斜線で埋められた部分であり、第2部材125は、右下がりの斜め斜線で埋められた部分である。図11(A)において、第2部材125は右下がりの斜め斜線で埋められた部分である。第1部材127は透明の例えばポリカーボネート樹脂またはアクリル樹脂からなり、第2部材125は白色の例えばポリカーボネート樹脂またはアクリル樹脂からなる。図11に示すように、第2部材125は、第1の照明領域121と第2の照明領域122との間にこれら2つの照明領域が隣り合う部分に沿って2つ間隙部2126をおいて配置されている。
【0069】
次に、本実施形態における導光板1112を用いた携帯電話機1における光源11から出射される光の向きについて図12を用いて説明する。図12において、実線で図示した矢印が光の向きを示し、図12(A)は導光板1112の第1の照明領域121に対応する部分断面図、図12(B)はその平面図である。図12に示すように、第1の照明領域121において、第2部材2125と第1の照射領域121との間に配置された光源11から出射された光は導光板1112に入射し、第2部材125及び反射材15の底壁部分154で反射しながら第1の照明領域121に配置された液晶パネル400を照明する。また、第1の照明領域121から第2の照明領域122に向かう光は、また、第1の照明領域121から第2の照明領域122に向かう光(図示)は、第2の照明領域122と隣り合う部分に沿って位置するスリット部2123によって第1の照明領域121に向けて反射して液晶パネル400に入射する。このように、本実施形態においては、第1の照明領域121側に位置する側面2123aが鏡面を有するスリット部2123を設けることにより、第1の照明領域121から第2の照明領域122に向かう光は、スリット部2123の側面2123aによって反射し、液晶パネル400を照射するのに用いられる。一方、図示を省略しているが、第2の照明領域122においては、第2の照明領域122に配置された光源11から出射された光は導光板1012に入射し、光源11を中心にして放射状に外側に向かって進んできた光は、キーボタン101の側面から入射してキーボタン101を照明する。
【0070】
以上のように本実施形態の照明装置においては、鏡面を有する側面2123aを備えたスリット部2123を設けることにより、第1の照明領域から第2の照明領域に進む光を遮断し、側面2123aで反射させて液晶パネル400を照明する光として用いるので、液晶パネル400への光入射率が向上し、光利用効率に優れている。更に、第1の照明領域121の外周部のうちスリット部2123が位置する部分を除く部分に沿って反射率の高い第2部材2125を設けることにより、光源11から出射し第2部材2125に向かって進む光は、第2部材2125によって反射し液晶パネル400を照射するのに用いられるため、液晶パネル400への光入射率が向上し、光利用効率に優れている。従って、このような照明装置を用いることにより、高い輝度を有する表示品位の高い携帯電話機を得ることができる。
【0071】
尚、本実施形態において、スリット部のかわりに第2実施形態で示すような溝を設けても、同様の効果を得ることができるのは言うまでない。
【0072】
本発明は、上述した構造に限定されるものでなく、種々変形が可能である。
【0073】
また、上述した実施形態では、電気光学パネルとして液晶パネルに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、電気泳動式のパネルなどに適用できる。
【0074】
また、上述した実施形態では、電子機器として携帯電話機に適用した場合について説明したが、複数の表示領域を有する電子機器に適用することができ、例えば複数の液晶パネルを具備し各パネルを照明するのに用いられる導光板が一体形成されている電子機器や、表示領域と入力領域とを備えたタッチパネルを備えた機器に適用することができる。以下に、図13を用いてタッチパネルを備えた機器について説明する。
【0075】
図13は液晶装置が搭載されたタッチパネルを備えた機器314である。タッチパネルを備えた機器314は、液晶装置470を搭載しており、液晶装置470の一部を構成する液晶パネルにより表示が行われる液晶表示領域314aと、図面上この液晶表示領域314aの下部に位置する入力用シート314bが配置された第1入力領域314cとを有している。液晶装置470は矩形状の液晶パネルと矩形状の入力用パネルとしてのタッチパネルとが平面的に重なり合う構造を有しており、タッチパネルが液晶パネルよりも大きく、タッチパネルは液晶パネルの一端部から突き出した形状となっている。
【0076】
液晶表示領域314a及び第1入力領域314cにはタッチパネルが配置されており、液晶表示領域314aに対応する領域も、第1入力領域314cと同様に入力操作可能な第2入力領域314dとして機能する。タッチパネルは、液晶パネル側に位置する第2面とこれと対向する第1面とを有しており、第1面の第1入力領域314cに相当する位置には入力用シート314bが貼られている。入力用シート314bにはアイコン314e及び手書き文字認識領域314fを識別するための枠が印刷されており、第1入力領域314cにおいては、アイコン314eの選択や手書き文字認識領域314fでの文字入力を、入力用シート314bを介してタッチパネルの第1面を指やペンなどの入力手段で荷重をかけることにより行い、データ入力などを実施することができる。一方、第2入力領域314dにおいては、液晶パネルの像を観察することができるほか、後述する液晶パネルに例えばモードを表示させ、この表示されるモードの選択をタッチパネルの第1面を指やペンで荷重をかけることによってデータ入力などを実施することができる。
【0077】
液晶表示領域314a及び第1入力領域314cは、いずれも図示しない照明装置から照明される。照明装置は、上述の携帯電話機で説明した導光板12と同様に、第1の照明領域と第2の照明領域を有する導光板と、各照明領域を照明する光源とを有している。第1の照明領域は液晶表示領域314aを照明するものであり、第2の照明領域は第1入力領域314cを照明するものである。例えば、導光板は、上述の第1実施形態のように、第1の照明領域と第2の照明領域との間にスリット部が設けられている。このような構造とすることにより、第1の照明領域の輝度を向上させることができ、表示品位の高いタッチパネルを供えた機器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子機器としての携帯電話機の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示す携帯電話機の要部の構成を示す分解斜視図である。
【図3】図1に示す携帯電話機の一部を構成する液晶パネルの斜視図である。
【図4】図1に示す携帯電話機の一部を構成する液晶パネルの分解斜視図である。
【図5】液晶パネルを図3の線I−I´で切断したときのI´側の端部の断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る導光板の構造を説明する概略図であり、図6(A)は導光板の平面図、図6(B)は図6(A)の導光板の線6B−6B´で切断した断面図、図6(C)は図6(A)の導光板の線6C−6C´で切断した断面図である。
【図7】携帯電話機としたときの、第1実施形態に係る導光板、液晶パネル、反射材、反射材及び回路基板との位置関係を示す図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る導光板における光源から出射され、導光板に入射した光の流れを示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る導光板の構造を説明する概略図であり、図9(A)は導光板の平面図、図9(B)は図9(A)の導光板の線9B−9B´で切断した断面図、図9(C)は図9(A)の導光板の線9C−9C´で切断した断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る導光板における光源から出射され、導光板に入射した光の流れを示す図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る導光板の構造を説明する概略図であり、図11(A)は導光板の平面図、図11(B)は図11(A)の導光板の線11B−11B´で切断した断面図、図11(C)は図11(A)の導光板の線11C−11C´で切断した断面図である。
【図12】本発明の第3実施形態に係る導光板における光源から出射され、導光板に入射した光の流れを示す図である。
【図13】本発明の他の電子機器に係るタッチパネルを供えた機器の斜視図である。
【図14】従来の携帯電話機を説明する図である。
【符号の説明】
1…携帯電話機
10…照明装置
11…光源
12,1012、1112…導光板
101…キーボタン
121…第1の照明領域
122…第2の照明領域
123、2123…スリット部
123a、1123a、2123a…鏡面を有する側面
125…第2部材
127…第1部材
314…タッチパネルを供えた機器
400…液晶パネル
1123…溝
【発明の属する技術分野】
本発明は、導光板、複数の照明領域を備えた照明装置、この照明装置を用いた電気光学装置及び電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機などの電子機器では、内部に構成した照明装置によって、液晶装置にバックライト光を照射するとともに、キーボタンを内部から照明するように構成されている。
【0003】
このような電子機器は、従来、例えば、以下に説明するように構成される。
【0004】
図14において、従来の携帯電話機1は、下ケース6、回路基板7、照明装置10、光拡散シート8、液晶装置400、及び上ケース9がこの順に重ねられた構成になっている。ここで、照明装置10は、光源11、透明なプラスチック成形品などからなる導光板1200、プラスチック成形品などからなる第1の反射材15、およびシート状の第2の反射材17から構成されている。
【0005】
導光板1200には、液晶装置400が配置される液晶装置400の表示領域に対応する第1の照明領域121が矩形の凹部として形成されているとともに、第1の照明領域121に隣接する領域には、複数のキーボタン101が配置される第2の照明領域122が形成されている。照明装置10では、第1の照明領域121の周囲のうち、第2の照明領域122が位置する側を除く外周端面を第1の反射材15の側壁部分151,152、153が囲むようになっており、かつ、第1の照明領域121の下面には、第1の反射材15が重なるようになっている。一方、第2の照明領域122には、シート状の第2の反射材17が重ねられている。導光板1200の上端部分には、LEDなどの光源11を配置する凹部126が形成されている。なお、上ケース9の操作部3、導光板12の第2の照明領域122、及び第2の反射材17には、透光性を有するキーボタン101が配置されるボタン穴90、120,170が形成されている。
【0006】
このように構成した照明装置10において、導光板1200の上端部分に設けられた光源11から出射された光は、導光板1200に入射し、この導光板1200に入射した光は、第1の照明領域121において液晶装置400を下方から照明する。一方、第2の照明領域122に配置された光源から出射された光は、導光板1200に入射し、この導光板1200に入射した光は、第2の照明領域122において複数のキーボタン101を下方から照射する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の照明装置10においては、第1の照明領域121を照射するはずの光源からの光が第2の照明領域まで進み、第1の照明領域における輝度が低下するという問題があった。更に、光源が第1の照明領域121と第2の照明領域との間に配置される場合には、第2の照明領域への光漏れが顕著に表れ、第1の照明領域における輝度の低下が著しかった。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、光利用効率が高い導光板、複数の照明領域を備えた照明装置、この照明装置を用いた電気光学装置及び電子機器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の導光板は、隣り合う第1の照明領域と第2の照明領域とを有する導光板であって、前記導光板は、前記第1の照明領域と前記第2の照明領域との隣り合う部分に沿って延びた前記第1の照明領域側に位置した鏡面を有する側面を備えた穴を具備することを特徴とする。
【0010】
本発明のこのような構成の導光板と第1の照明領域を照明する光源とを有する照明装置では、導光板の第1の照明領域と第2の照明領域との間に鏡面を有する側面を備えた穴が設けられているので、第1の照明領域から第2の照明領域に向かう光は、穴の側面によって反射し、第1の照明領域を照射するのに用いられるので、第1の照明領域内での光利用効率に優れ、輝度の高い照明装置を得ることができる。
【0011】
本発明の他の導光板は、隣り合う第1の照明領域と第2の照明領域とを有する導光板であって、前記導光板は、前記第1の照明領域と前記第2の照明領域との隣り合う部分に沿って延びた溝を具備することを特徴とする。
【0012】
また、前記溝は、前記第1の照明領域側に位置した鏡面を有する側面を備えた溝を具備することを特徴とする。
【0013】
本発明のこのような構成の導光板と第1の照明領域を照明する光源とを有する照明装置では、導光板の第1の照明領域と第2の照明領域との間に溝を備えた溝が設けられているので、第1の照明領域から第2の照明領域に向かう光は、溝の側面によって反射し、第1の照明領域を照射するのに用いられるので、第1の照明領域内での光利用効率に優れ、輝度の高い照明装置を得ることができる。また、溝の側面は鏡面であることが望ましく、第1の照明領域から第2の照明領域に向かう光は、溝の側面によって確実に反射し、第1の照明領域を照射するのに用いられる。
【0014】
また、前記導光板は、第1部材と、前記第1の照明領域の外周部のうち前記穴または溝が位置する部分を除く部分に沿って配置された前記第1部材よりも反射率の高い第2部材とからなることを特徴とする。
【0015】
このような構成によれば、第2部材に向かって進む光は第2部材によって反射して第1の照明領域を照明する光として用いられるので、更に第1の照明領域内での光利用効率に優れ、輝度の高い照明装置を得ることができる。
【0016】
また、前記第1の照明領域の導光板へ、前記第1の照明領域と前記第2の照明領域との間に配置される光源からの光が入射されることを特徴とする。
【0017】
このように光源を第1の照明領域と第2の照明領域との間に設ける場合においても、第2部材により囲まれた領域に光源を配置することにより、第1の照明領域から第2の照明領域への光漏れを防止することができ、第1の照明領域の輝度を向上することができる。
【0018】
本発明の照明装置は、上述に記載の導光板と、前記導光板の前記第1の照明領域に光を入射する光源部とを有することを特徴とする。
【0019】
本発明のこのような構成によれば、光源からの光利用効率に優れた輝度の高い照明装置を得ることができる。
【0020】
また、前記光源部は、前記第1の照明領域と前記第2の照明領域との間に設けられていることを特徴とする。
【0021】
このように光源を第1の照明領域と第2の照明領域との間に設けることができる。
【0022】
本発明の電気光学装置は、上述に記載の照明装置と、前記第1の照明領域に対応して配置された前記光源からの光によって所定の表示を行う電気光学パネルと、を具備することを特徴とする。
【0023】
本発明のこのような構成によれば、輝度の高い照明装置を用いているので、表示品位の高い表示部を有する電気光学装置を得ることができる。
【0024】
本発明の電子機器は、上述に記載の電気光学装置と、前記第2の照明領域に対応して配置された複数のキーボタンとを具備することを特徴とする。
【0025】
本発明のこのような構成によれば、輝度の高い照明装置を用いているので、表示品位の高い表示部とキーボタン部とを有する電子機器を得ることができる。また、キーボタンが透光性を有し、導光板の前記第2の照明領域にキーボタンが配置されるボタン穴を形成することにより、キーボタン部が発光する電子機器を得ることができる。
【0026】
また、前記電子機器は携帯電話機であることを特徴とする。
【0027】
このように表示部及びキーボタン部を有する電子機器として携帯電話機に適用することができる。
【0028】
本発明の他の電子機器は、上述に記載の電気光学装置と、前記第2の照明領域に対応して配置されたパネルとを具備することを特徴とする。
【0029】
本発明のこのような構成によれば、輝度の高い照明装置を用いているので、表示品位の高い表示部及びパネル部を有する電子機器を得ることができる。
【0030】
また、前記パネルは、入力用パネルであることを特徴とする。
【0031】
このように、第2の照明領域に対応する部分にタッチパネルのような入力用パネルを配置することができ、表示部と入力用パネルとを有する電子機器を得ることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明が適用された電子機器の一例である携帯電話機について図1及び図2を用いて説明する。尚、本形態の照明装置及び電子機器の基本的な構成は、従来のものと共通するので、共通する部分には同一の符号を付して説明する。
【0033】
図1は、本発明が適用された電子機器の一例である携帯電話機の外観を示す斜視図である。図2はこの携帯電話機の要部の構成を示す分解斜視図である。
【0034】
図1において、携帯電話機1には、その上半部分に、電気光学パネルとしての液晶パネル400を用いた表示部2が構成され、下半分には、複数のキーボタン101が配置された操作部3が構成されている。表示部2の上方位置にはスピーカ穴4が形成され、操作部の下方位置にはマイク穴5が形成されている。
【0035】
図2に示すように、携帯電話機1は、下ケース6、この携帯電話機1の全ての機能を担う各種の電気回路が形成された回路基板7、照明装置10、光拡散シート8、電気光学パネルとしての各種の表示を行う液晶パネル400、および上ケース9がこの順に重ねられた構成になっている。なお、図2には、スピーカあるいはマイクなどの図示を省略してある。また、電気光学装置の一例としての液晶装置は、液晶パネル400と照明装置10とから構成される。
【0036】
次に、液晶パネル400の構成について、図3〜図5を用いて説明する。
【0037】
図3及び図4はそれぞれ、液晶パネル400の斜視図及び分解斜視図である。図5は、液晶パネル400を図3の線I−I´で切断したときのI´側の端部の断面図である。
【0038】
図3及び図4において、液晶パネル400は、例えばパッシブマトリクス型のカラー液晶パネルであり、所定の間隙を介してシール材430によって貼りあわされた矩形のガラスなどからなる一対の透明基板間にシール材430によって液晶封入領域435が区画されているとともに、この液晶封入領域435内に電気光学物質としての液晶404が封入されている。ここでは、前記一対の透明基板のうち、液晶封入領域435内で縦方向に延びる複数列の第1の電極パターン440が形成されている方の基板を第1の透明基板410とし、液晶封入領域435内で横方向に延びる複数列の第2の電極パターン450が形成されている方の基板を第2の透明基板420とする。
【0039】
ここに示す液晶装置400は透過型であり、図2に示す照明装置10をバックライトとして所定の表示を行う。このため、第2の透明基板420の外側表面には偏光板461が貼られ、第1の透明基板410の外側表面には偏光板462が貼られている。
【0040】
図5に示すように、第2の透明基板420には、第1の電極パターン440と第2の電極パターン450との交点に相当する領域に、赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタ407R、407G、407Bの表面側に絶縁性の平坦化膜426、第2の電極パターン450、および配向膜422がこの順に形成されている。これに対して、第1の透明基板410には、第1の電極パターン440及び配向膜412がこの順に形成されている。この液晶パネル400において、第1の電極パターン440及び第2の電極パターン450は、いずれもITO膜(Indium Tin Oxide/透明導電膜)によって形成されている。
【0041】
このように構成した液晶パネル400では、第1の透明基板410の側から入射した光は、第2の透明基板420の側から出射され、その間に液晶404による光変調が行われる。
【0042】
再び、図3及び図4において、液晶パネル400では、外部から信号入力及び基板間の導通のいずれを行うにも、第1の透明基板410及び第2の透明基板420の同一方向に位置する各基板辺418,428付近において第1の透明基板410及び第2の透明基板420のそれぞれに形成されている第1の端子形成領域411及び第2の端子形成領域421が用いられる。ここで、第2の透明基板420としては、第1の透明基板410よりも大きな基板が用いられ、第1の透明基板410と第2の透明基板420とを貼り合わせたときに第1の透明基板410の基板辺418から第2の透明基板420が張り出す部分425に形成されている各端子をラバーコネクタあるいはフレキシブル基板を介して回路基板7(図2参照)に電気的に接続する。
【0043】
このため、第2の透明基板420において、第2の端子形成領域421は、基板辺428に近い部分が第1の透明基板410から張り出した部分425に形成され、この基板辺428に近い端子領域部分の表面は開放状態にある。これに対して、第2の透明基板420において、第2の端子形成領域421の液晶封入領域435の側に位置する部分は、第1の透明基板410の側との基板間導通用に用いられるので、第2の端子形成領域421のうち、液晶封入領域435の側に位置する部分は、第1の透明基板410との重なり部分に形成されている。
【0044】
また、第1の透明基板410において、第1の端子形成領域411は、第2の透明基板420の側との基板間導通に用いられるので、第2の透明基板420の側との基板間導通に用いられるので、第2の透明基板420との重なり部分について形成されている。
【0045】
従って、第1の透明基板410と第2の透明基板420とを導通材を含有するシール材430で貼り合わせて基板間で基板間導通用端子同士を導通させた状態で、第2の透明基板420の第2の端子形成領域421を介して回路基板7から信号入力すれば、第1の電極パターン440および第2の電極パターン450に所定の電圧を印加できるので、第1の電極パターン440と第2の電極パターン450との交点に相当するが素を各々駆動することができる。
【0046】
次に照明装置10について説明する。
【0047】
図2に示すように、照明装置10は、LEDなどからなる光源11、導光板12(1012,1112)、プラスチック成形品などからなる第1の反射材15、およびシート状の第2の反射材17から構成されている。
【0048】
照明装置10において、導光板12(1012,1112)には、液晶パネル400が配置される第1の照明領域121が矩形の凹部として形成されているとともに、第1の照明領域121に隣り合う領域には、複数のキーボタン101が配置される第2の照明領域122が形成されている。導光板12の第1の照明領域121と第2の照明領域122との間には例えば2箇所、第2の照明領域122のほぼ中央部には例えば1箇所、LEDなどからなる光源11をそれぞれ配置する凹部126が形成されている。導光板12(1012,1112、1312)の液晶パネル400が配置される凹部では、底壁124の先端側の隅部分に、液晶パネル400と回路基板7とをフレキシブル基板やラバーコネクタなどを介して電気的に接続するための矩形の貫通穴125が形成されている。尚、第2の照明領域122における凹部126内に設けられる光源11の図示を省略している。
【0049】
第1の反射材15は、導光板12(1012,1112)の矩形の第1の照明領域121の四周のうち、第2の照明領域122が位置する側を除く導光板12(1012,1112)の三方の外周端面を囲む3つの側壁部分151、152、153と、第1の照明領域121の下面に重ねられる底壁部分154とを有している。第1の反射材15の底壁部分154にも、導光板12の貫通穴125と重なる位置に矩形の貫通穴155が形成されている。
【0050】
本形態においては、第1の反射材15は、全体が白色のプラスチック成形品から構成されていることにより、側壁部分151、152、153及び底壁部分154が反射面として形成されている。あるいは、第1の反射材15において、側壁部分151、152、153及び底壁部分154に反射性を有する塗料を塗布、あるいは反射シート貼り付けることにより、これらの面を反射面とすることができる。
【0051】
一方、第2の照明領域122には、第1の反射材15とは別体のシート状の第2の反射材17が重ねられている。
【0052】
上ケース9の操作部3、導光板12(1012,1112)の第2の照明領域122、及びシート状の第2の反射材17には、透光性を有するキーボタン101が配置されるボタン穴90、120,170が互いに重なる位置に形成され、これらの複数のボタン穴90、120、170の内部にキーボタン101がそれぞれ配置される。
【0053】
次に、上述の導光板12(1012,1112)の詳細な構造について説明する。
【0054】
(第1実施形態)
第1実施形態の導光板12について、図6〜図8を用いて説明する。
【0055】
図6は、導光板12の構造を説明する概略図であり、図6(A)は導光板12の平面図、図6(B)は図6(A)の導光板12の線6B−6B´で切断した断面図、図6(C)は図6(A)の導光板12の線6C−6C´で切断した断面図である。尚、図2に示す貫通穴125の図示をこれらの図では省略している。図7は、携帯電話機1としたときの、導光板12、液晶パネル400、反射材17、反射材15(図7においては反射材15の側壁部分152と底壁部分154が図示される)及び回路基板7との位置関係を示す図である。図8は、第1の照明領域における光源からの光の動きを示す図である。
【0056】
図6及び図7に示すように、導光板12は、液晶パネル400が配置される第1の照明領域121部分が矩形の凹部として形成されているとともに、第1の照明領域121に隣り合う領域には、複数のキーボタン101が配置される第2の照明領域122が形成されている。導光板12の第1の照明領域121と第2の照明領域122との間であって、第1の照明領域121側には例えば2箇所、第2の照明領域122のほぼ中央部には例えば1箇所、LEDなどからなる光源11をそれぞれ配置する凹部126が形成されている。更に、第1の照明領域121と第2の照明領域122との間には、第1の照明領域121と第2の照明領域122との隣り合った部分に沿って延びた穴としてスリット部123が設けられている。スリット部123は、第1の照明領域121側に位置した側面123aを有し、この側面123aは鏡面を有している。第1の照明領域121を照明するのに用いられる光源11は、第1の照明領域121とスリット部123との間に配置される。
【0057】
次に、本実施形態における導光板12を用いた携帯電話機1における光源11から出射される光の動きの一部について図8を用いて説明する。図8において、実線で図示した矢印が光の向きを示し、図8(A)は導光板12の第1の照明領域121に対応する部分断面図、図8(B)はその平面図である。図8に示すように、第1の照明領域121において、光源11から出射された光は、導光板12に入射し、反射材15の側壁部分151、152、153及び底壁部分154で反射しながら第1の照明領域121に配置された液晶パネル400を照明する。また、第1の照明領域121から第2の照明領域122に向かう光(図示)は、第2の照明領域122と隣り合う部分に沿って位置するスリット部123によって第1の照明領域121に向けて反射して液晶パネル400に入射する。このように、本実施形態においては、第1の照明領域121側に位置する側面123aが鏡面を有するスリット部123を設けることにより、第1の照明領域121から第2の照明領域122に向かう光は、スリット部123の側面123aによって反射し、液晶パネル400を照射するのに用いられる。一方、図示を省略しているが、第2の照明領域122においては、第2の照明領域122に配置された光源11から出射された光は導光板1012に入射し、光源11を中心にして放射状に外側に向かって進んできた光は、キーボタン101の側面から入射してキーボタン101を照明する。
【0058】
以上のように本実施形態の照明装置においては、鏡面を有する側面123aを備えたスリット部123を設けることにより、第1の照明領域から第2の照明領域に進む光を遮断し、側面123aで反射させて液晶パネル400を照明する光として用いるので、液晶パネル400への光入射率が向上し、光利用効率に優れている。従って、このような照明装置を用いることにより、高い輝度を有する表示品位の高い携帯電話機を得ることができる。
【0059】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の導光板1012について、図9及び図10を用いて説明する。第1実施形態においてはスリット部を設けたが、本実施形態においてはスリット部のかわりに溝を設けた点で異なる。
【0060】
図9は、導光板1012の構造を説明する概略図であり、図9(A)は導光板1012の平面図、図9(B)は図9(A)の導光板1012の線9B−9B´で切断した断面図、図9(C)は図9(A)の導光板1012の線9C−9C´で切断した断面図である。図10は、光源から出射され、導光板12に入射した光の流れを示す。
【0061】
図9に示すように、導光板1012は、液晶パネル400が配置される第1の照明領域121部分が矩形の凹部として形成されているとともに、第1の照明領域121に隣り合う領域には、複数のキーボタン101が配置される第2の照明領域122が形成されている。導光板1012の第1の照明領域121と第2の照明領域122との間であって、第1の照明領域121側には例えば2箇所、第2の照明領域122のほぼ中央部には例えば1箇所、LEDなどからなる光源11をそれぞれ配置する凹部126が形成されている。更に、第1の照明領域121と第2の照明領域122との間には、第1の照明領域121と第2の照明領域122との隣り合った部分に沿って延びた溝1123が設けられている。溝1123は、第1の照明領域121側に位置した側面1123aを有し、この側面1123aは鏡面を有している。第1の照明領域121を照明するのに用いられる光源11は、第1の照明領域121とスリット部123との間に配置される。
【0062】
次に、本実施形態における導光板1012を用いた携帯電話機1における光源11から出射される光の動きの一部について図10を用いて説明する。図10において、実線で図示した矢印が光の向きを示し、図10(A)は導光板1012の第1の照明領域121に対応する部分断面図、図108(B)はその平面図である。図10に示すように、第1の照明領域121において、光源11から出射された光は、導光板1012に入射し、反射材15の側壁部分151、152、153及び底壁部分154で反射しながら第1の照明領域121に配置された液晶パネル400を照明する。また、第1の照明領域121から第2の照明領域122に向かう光(図示)のうち、一部は、第2の照明領域122と隣り合う部分に沿って位置する溝1123によって第1の照明領域121に向けて反射して液晶パネル400に入射し、残りの光は、第2の照明領域122に向かって進む。このように、本実施形態においては、第1の照明領域121側に位置する側面1123aが鏡面を有する溝1123を設けることにより、第1の照明領域121から第2の照明領域122に向かう光の一部は、溝1123の側面1123aによって反射し、液晶パネル400を照射するのに用いられる。また、残りの光は、第1の照明領域121から第2の照明領域122に向かって進んで、第2の照明領域122においてキーボタン101を照明する。従って、本形態によれば、共通の光源11で、第1の照明領域121に配置される液晶パネル400を照明できるとともに、第2の照明領域122のキーボタン101も照明できる。それゆえ、本実施形態に示すように、キーボタン101を照明するだけの光源11を設けるとしても、この光源については、光量が少なくてすむ分、消費電力の小さなものを用いることができる。あるいは、キーボタン101を照明するだけの光源(本実施形態における第2の照明領域122に配置される光源11)を省略することも可能である。一方、図示を省略しているが、第2の照明領域122においては、第2の照明領域122に配置された光源11から出射された光は導光板1012に入射し、光源11を中心にして放射状に外側に向かって進んできた光は、キーボタン101の側面から入射してキーボタン101を照明する。
【0063】
以上のように本実施形態の照明装置においては、鏡面を有する側面1123aを備えた溝1123を設けることにより、第1の照明領域121から第2の照明領域122に進む光の一部を側面1123aで反射させて液晶パネル400を照明する光として用いるので、液晶パネル400への光入射率が向上し、光利用効率に優れ、かつ第2の照明領域122の照明も可能とすることができる。従って、このような照明装置を用いることにより、高い輝度を有する表示品位の高い携帯電話機を得ることができる。
【0064】
尚、溝1123の深さ、言い換えれば、溝1123の側面1123aの面積を変えることにより、第1の照明領域121及び第2の照明領域122の照明量を調整することができる。
【0065】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の導光板1112について、図11及び図12を用いて説明する。本実施形態においては、第1実施形態に図示する構造に加え、第1の照明領域の一部を囲うように反射率の高い部材を設けている。
【0066】
図11は、導光板1112の構造を説明する概略図であり、図11(A)は導光板1112の平面図、図11(B)は図11(A)の導光板1112の線12B−12B´で切断した断面図、図11(C)は図12(A)の導光板1112の線12C−12C´で切断した断面図である。尚、図2に示す貫通穴125の図示をこれらの図では省略している。図12は、光源から出射され、導光板1112に入射した光の動きを示す。
【0067】
図11に示すように、導光板1112は、液晶パネル400が配置される第1の照明領域121部分が矩形の凹部として形成されているとともに、第1の照明領域121に隣り合う領域には、複数のキーボタン101が配置される第2の照明領域122が形成されている。導光板1112の第1の照明領域121と第2の照明領域122との間であって第1の照明領域121側に例えば2箇所、第2の照明領域122のほぼ中央部に例えば1箇所、LEDなどからなる光源11をそれぞれ配置する凹部126が形成されている。更に、第1の照明領域121と第2の照明領域122との間には、第1の照明領域121と第2の照明領域122との隣り合った部分に沿って延びた穴としてスリット部2123が設けられている。スリット部2123は、第1の照明領域121側に位置した側面2123aを有し、この側面2123aは鏡面を有している。第1の照明領域121を照明するのに用いられる光源11は、第1の照明領域121とスリット部2123との間に配置される。
【0068】
また、図11に示すように、導光板1112は、反射率の異なる第1部材127及び第2部材125の2種類の部材を用いて、例えば二色成形法により製造される。第2部材125は第1部材127よりも反射率が高い。図11(B)(C)において第1部材127は、右上がりの斜め斜線で埋められた部分であり、第2部材125は、右下がりの斜め斜線で埋められた部分である。図11(A)において、第2部材125は右下がりの斜め斜線で埋められた部分である。第1部材127は透明の例えばポリカーボネート樹脂またはアクリル樹脂からなり、第2部材125は白色の例えばポリカーボネート樹脂またはアクリル樹脂からなる。図11に示すように、第2部材125は、第1の照明領域121と第2の照明領域122との間にこれら2つの照明領域が隣り合う部分に沿って2つ間隙部2126をおいて配置されている。
【0069】
次に、本実施形態における導光板1112を用いた携帯電話機1における光源11から出射される光の向きについて図12を用いて説明する。図12において、実線で図示した矢印が光の向きを示し、図12(A)は導光板1112の第1の照明領域121に対応する部分断面図、図12(B)はその平面図である。図12に示すように、第1の照明領域121において、第2部材2125と第1の照射領域121との間に配置された光源11から出射された光は導光板1112に入射し、第2部材125及び反射材15の底壁部分154で反射しながら第1の照明領域121に配置された液晶パネル400を照明する。また、第1の照明領域121から第2の照明領域122に向かう光は、また、第1の照明領域121から第2の照明領域122に向かう光(図示)は、第2の照明領域122と隣り合う部分に沿って位置するスリット部2123によって第1の照明領域121に向けて反射して液晶パネル400に入射する。このように、本実施形態においては、第1の照明領域121側に位置する側面2123aが鏡面を有するスリット部2123を設けることにより、第1の照明領域121から第2の照明領域122に向かう光は、スリット部2123の側面2123aによって反射し、液晶パネル400を照射するのに用いられる。一方、図示を省略しているが、第2の照明領域122においては、第2の照明領域122に配置された光源11から出射された光は導光板1012に入射し、光源11を中心にして放射状に外側に向かって進んできた光は、キーボタン101の側面から入射してキーボタン101を照明する。
【0070】
以上のように本実施形態の照明装置においては、鏡面を有する側面2123aを備えたスリット部2123を設けることにより、第1の照明領域から第2の照明領域に進む光を遮断し、側面2123aで反射させて液晶パネル400を照明する光として用いるので、液晶パネル400への光入射率が向上し、光利用効率に優れている。更に、第1の照明領域121の外周部のうちスリット部2123が位置する部分を除く部分に沿って反射率の高い第2部材2125を設けることにより、光源11から出射し第2部材2125に向かって進む光は、第2部材2125によって反射し液晶パネル400を照射するのに用いられるため、液晶パネル400への光入射率が向上し、光利用効率に優れている。従って、このような照明装置を用いることにより、高い輝度を有する表示品位の高い携帯電話機を得ることができる。
【0071】
尚、本実施形態において、スリット部のかわりに第2実施形態で示すような溝を設けても、同様の効果を得ることができるのは言うまでない。
【0072】
本発明は、上述した構造に限定されるものでなく、種々変形が可能である。
【0073】
また、上述した実施形態では、電気光学パネルとして液晶パネルに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、電気泳動式のパネルなどに適用できる。
【0074】
また、上述した実施形態では、電子機器として携帯電話機に適用した場合について説明したが、複数の表示領域を有する電子機器に適用することができ、例えば複数の液晶パネルを具備し各パネルを照明するのに用いられる導光板が一体形成されている電子機器や、表示領域と入力領域とを備えたタッチパネルを備えた機器に適用することができる。以下に、図13を用いてタッチパネルを備えた機器について説明する。
【0075】
図13は液晶装置が搭載されたタッチパネルを備えた機器314である。タッチパネルを備えた機器314は、液晶装置470を搭載しており、液晶装置470の一部を構成する液晶パネルにより表示が行われる液晶表示領域314aと、図面上この液晶表示領域314aの下部に位置する入力用シート314bが配置された第1入力領域314cとを有している。液晶装置470は矩形状の液晶パネルと矩形状の入力用パネルとしてのタッチパネルとが平面的に重なり合う構造を有しており、タッチパネルが液晶パネルよりも大きく、タッチパネルは液晶パネルの一端部から突き出した形状となっている。
【0076】
液晶表示領域314a及び第1入力領域314cにはタッチパネルが配置されており、液晶表示領域314aに対応する領域も、第1入力領域314cと同様に入力操作可能な第2入力領域314dとして機能する。タッチパネルは、液晶パネル側に位置する第2面とこれと対向する第1面とを有しており、第1面の第1入力領域314cに相当する位置には入力用シート314bが貼られている。入力用シート314bにはアイコン314e及び手書き文字認識領域314fを識別するための枠が印刷されており、第1入力領域314cにおいては、アイコン314eの選択や手書き文字認識領域314fでの文字入力を、入力用シート314bを介してタッチパネルの第1面を指やペンなどの入力手段で荷重をかけることにより行い、データ入力などを実施することができる。一方、第2入力領域314dにおいては、液晶パネルの像を観察することができるほか、後述する液晶パネルに例えばモードを表示させ、この表示されるモードの選択をタッチパネルの第1面を指やペンで荷重をかけることによってデータ入力などを実施することができる。
【0077】
液晶表示領域314a及び第1入力領域314cは、いずれも図示しない照明装置から照明される。照明装置は、上述の携帯電話機で説明した導光板12と同様に、第1の照明領域と第2の照明領域を有する導光板と、各照明領域を照明する光源とを有している。第1の照明領域は液晶表示領域314aを照明するものであり、第2の照明領域は第1入力領域314cを照明するものである。例えば、導光板は、上述の第1実施形態のように、第1の照明領域と第2の照明領域との間にスリット部が設けられている。このような構造とすることにより、第1の照明領域の輝度を向上させることができ、表示品位の高いタッチパネルを供えた機器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子機器としての携帯電話機の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示す携帯電話機の要部の構成を示す分解斜視図である。
【図3】図1に示す携帯電話機の一部を構成する液晶パネルの斜視図である。
【図4】図1に示す携帯電話機の一部を構成する液晶パネルの分解斜視図である。
【図5】液晶パネルを図3の線I−I´で切断したときのI´側の端部の断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る導光板の構造を説明する概略図であり、図6(A)は導光板の平面図、図6(B)は図6(A)の導光板の線6B−6B´で切断した断面図、図6(C)は図6(A)の導光板の線6C−6C´で切断した断面図である。
【図7】携帯電話機としたときの、第1実施形態に係る導光板、液晶パネル、反射材、反射材及び回路基板との位置関係を示す図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る導光板における光源から出射され、導光板に入射した光の流れを示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る導光板の構造を説明する概略図であり、図9(A)は導光板の平面図、図9(B)は図9(A)の導光板の線9B−9B´で切断した断面図、図9(C)は図9(A)の導光板の線9C−9C´で切断した断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る導光板における光源から出射され、導光板に入射した光の流れを示す図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る導光板の構造を説明する概略図であり、図11(A)は導光板の平面図、図11(B)は図11(A)の導光板の線11B−11B´で切断した断面図、図11(C)は図11(A)の導光板の線11C−11C´で切断した断面図である。
【図12】本発明の第3実施形態に係る導光板における光源から出射され、導光板に入射した光の流れを示す図である。
【図13】本発明の他の電子機器に係るタッチパネルを供えた機器の斜視図である。
【図14】従来の携帯電話機を説明する図である。
【符号の説明】
1…携帯電話機
10…照明装置
11…光源
12,1012、1112…導光板
101…キーボタン
121…第1の照明領域
122…第2の照明領域
123、2123…スリット部
123a、1123a、2123a…鏡面を有する側面
125…第2部材
127…第1部材
314…タッチパネルを供えた機器
400…液晶パネル
1123…溝
Claims (12)
- 隣り合う第1の照明領域と第2の照明領域とを有する導光板であって、
前記導光板は、前記第1の照明領域と前記第2の照明領域との隣り合う部分に沿って延びた前記第1の照明領域側に位置した鏡面を有する側面を備えた穴を具備することを特徴とする導光板。 - 隣り合う第1の照明領域と第2の照明領域とを有する導光板であって、
前記導光板は、前記第1の照明領域と前記第2の照明領域との隣り合う部分に沿って延びた溝を具備することを特徴とする導光板。 - 前記溝は、前記第1の照明領域側に位置した鏡面を有する側面を備えた溝を具備することを特徴とする請求項2記載の導光板。
- 前記導光板は、第1部材と、前記第1の照明領域の外周部のうち前記穴または溝が位置する部分を除く部分に沿って配置された前記第1部材よりも反射率の高い第2部材とからなることを特徴とする請求項1から請求項3いずれか一項に記載の導光板。
- 前記第1の照明領域の導光板へ、前記第1の照明領域と前記第2の照明領域との間に配置される光源からの光が入射されることを特徴とする請求項1から請求項4いずれか一項に記載の導光板。
- 請求項1から請求項6いずれか一項に記載の導光板と、
前記導光板の前記第1の照明領域に光を入射する光源部と
を有する照明装置。 - 前記光源部は、前記第1の照明領域と前記第2の照明領域との間に設けられていることを特徴とする請求項6記載の照明装置。
- 請求項6または請求項7記載の照明装置と、
前記第1の照明領域に対応して配置された前記光源からの光によって所定の表示を行う電気光学パネルと、
を具備することを特徴とする電気光学装置。 - 請求項8記載の電気光学装置と、
前記第2の照明領域に対応して配置された複数のキーボタンと
を具備することを特徴とする電子機器。 - 前記電子機器は携帯電話機であることを特徴とする請求項8記載の電子機器。
- 請求項8記載の電気光学装置と、
前記第2の照明領域に対応して配置されたパネルと
を具備することを特徴とする電子機器。 - 前記パネルは、入力用パネルであることを特徴とする請求項11記載の電子機器。
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