JP2004070889A - 携帯電子図鑑 - Google Patents
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Abstract
【課題】内蔵された図鑑データと通信システムとAI機能を用いて検索を行うことができ、対象の動植物の詳細な電子検索と様々な付加機能を備えた電子図鑑を提供する。
【解決手段】画像入力手段1と、音声入力手段2と、匂いを検索し識別する識別センサ等の匂い入力手段4と、物体の感触を接触させて感知する接触センサ等の感触入力手段5と、気圧、標高、方位、温度、湿度等を計測して認識する演算手段6と、文字入力等各種の補助データの入力、又はソフトウェア等の外部情報媒体等の様々な外部入力が行える拡張データ入力手段8と、インターネット等の通信網を用いた通信ネットワーク機能7とからなる。これら各種の情報入力手段からの情報のうち少なくとも一つ以上の詳細情報を取り入れることができる抽出機能と、前記撮像データや、音声データ等の各種入力情報の特徴を絞り込んで抽出する特徴抽出手段10及びこれらを適宜選択する機能選択手段11を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】画像入力手段1と、音声入力手段2と、匂いを検索し識別する識別センサ等の匂い入力手段4と、物体の感触を接触させて感知する接触センサ等の感触入力手段5と、気圧、標高、方位、温度、湿度等を計測して認識する演算手段6と、文字入力等各種の補助データの入力、又はソフトウェア等の外部情報媒体等の様々な外部入力が行える拡張データ入力手段8と、インターネット等の通信網を用いた通信ネットワーク機能7とからなる。これら各種の情報入力手段からの情報のうち少なくとも一つ以上の詳細情報を取り入れることができる抽出機能と、前記撮像データや、音声データ等の各種入力情報の特徴を絞り込んで抽出する特徴抽出手段10及びこれらを適宜選択する機能選択手段11を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、登山、トレッキング、ハイキング等の野外活動を行う際に携帯し、動植物の自然観察に役立つ携帯電子図鑑に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、登山、トレッキング等の野外活動や散策等における自然観察において、動植物を発見した際に、観察した動植物の名称や生態系を調べる方法として、図鑑を持参し現地で調べていた。
【0003】
しかし、前述した方法では、特に鳥類等の動いている動物を一瞬の観察で得たような情報では、膨大なデータが収集され、かつ多岐に亘る自然図鑑の中から目的の動物を迅速に見つけ出すことは非常に困難であることや、観察者が重い図鑑を持ち歩くことは野外活動において大きな負担になる等の問題点があった。
【0004】
そこで、従来技術として特開平8−190573号公報には、鳴き声や音声、静止画像、動画像等の様々な検索情報を入力して、記憶手段により記憶されている種々のデータベースを画像表示、音声等によって出力することにより、簡単かつ迅速に電子検索が行える電子図鑑が開示されている。しかし、この従来技術では、内蔵された既存の記憶手段を用い、各種の情報検索を行っているため、使用者は、常に最新のデータ情報に書換え若しくは、更新せねばならなかった。又、野外で携帯用として使用する場合、電子図鑑の機能だけでは利用価値に乏しいという問題もある。
【0005】
本発明は上記課題に基づいてなされたものであり、内蔵された図鑑データベースの情報と、通信ネットワークによる通信情報とを備え、さらにAIによる学習機能を持たせたことにより、各種の検索手段を用いて、観察した動植物、地域、季節等による各種の検索と適切かつ新規なデータ情報、又は、自然図鑑には掲載されていない有益な情報を容易に電子検索することができるとともに、拡張データの入力や抽出データの記録等、多様な有益機能を備えた利用価値の高い携帯電子図鑑を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の携帯電子図鑑は、各動植物の名称や生態等の詳細な図鑑情報を文字、動画或いは静止画像又は音声等の出力手段により確認できる電子図鑑において、鳴き声等の音声を取込む音声入力手段と、形状、輪郭等を撮像する画像入力手段と、匂いを検索し識別する識別センサ等の匂い入力手段と、物体の感触を接触させて感知する接触センサ等の感触入力手段と、気圧、標高、方位、温度、湿度等を計測して認識する演算手段と、文字入力等の各種の補助データの入力、又はソフトウェア等の外部情報媒体等の様々な外部入力が行える拡張データ入力手段と、インターネット等の通信網を用いた通信ネットワーク機能とからなり、これら各種の情報入力手段からの情報のうち少なくとも一つ以上の詳細情報を取り入れることができる抽出機能と、前記撮像データや、音声データ等の各種の入力情報の特徴を絞り込んで抽出する特徴抽出手段及びこれらを適宜選択する機能選択手段を備えるとともに、これらを記憶、蓄積する抽出データ記憶手段と、各情報の再生手段とを有することを特徴とする携帯電子図鑑。
【0007】
この請求項1の構成によれば、文字表示、画像、音声により情報を確認できる電子図鑑であり、観察者の所望する動植物の音声、画像、匂い、感触の直接情報と、気圧、標高、所在位置、温度、湿度等の棲息地域周辺情報と、文字入力等の補助データ等、様々な生態環境に基づく情報を適宜入力することにより、これらの情報群の特徴を抽出して、内蔵されたデータベースか或いは状況に応じてインターネット等の通信手段を用いて、様々な自然図鑑の情報検索を行うことが可能であり、目的とする動植物の詳細情報を少なくとも一つ以上電子検索を行うことができるものであるとともに、観察者が撮像した画像や、聴取記録した音声等の様々な情報データを絞り込んで棲息地域等の各項目等に選択させて詳細な検索をすることができるものである。又、これらの検索情報を記憶、蓄積させて画像再生や音声再生を行うことができる。
【0008】
又、請求項2記載の携帯電子図鑑は、前記請求項1において、予め内蔵されたデータベースと、新規に入力された補助データの特徴や性質等を比較して、関連情報や、類似対象物の選択、比較等の検索と自己学習を行うAI機能と、これにより検索された情報を記憶し蓄積する抽出データ記憶手段を有したものである。
【0009】
この請求項2の構成によれば、学習能力をもつAI制御機能により、入力情報が重複していたり、或いは極端に情報が不足している等、曖昧な情報しか得られなかった場合に、補助データとして入力された情報を基に内蔵されたデータベースより未入力情報の抽出を行い、関連したデータや、類似対象物等が抽出され、これらを比較して、情報の絞り込み等を行うことより詳細な電子検索が行えるものであり、更にこれらのAI機能により抽出されたデータを記憶させることができる。
【0010】
又、請求項3記載の携帯電子図鑑装置は、前記請求項2に記載の携帯電子図鑑において、前記各種の情報入力手段からの入力情報を電気信号、又は光波信号等のデジタル信号に変換する入力情報変換手段を有するものである。
【0011】
この請求項3の構成によれば、学習能力をもつAI制御作動状態における電気、或いは光波信号の処理工程において、これらをデジタル信号に変換することにより、膨大な情報量を蓄積しやすくなると共に、制御部を小型化させることができる。
【0012】
又、請求項4記載の携帯電子図鑑は、前記請求項1〜3に記載の携帯電子図鑑において、携帯電話やPHS、GPS受信装置等の携帯情報端末に上記の機能の何れか、又は全てを有するものである。
【0013】
この請求項4の構成によれば、携帯電話、PHS等の無線通信網を持つ移動端末機、又は、衛星から送られる測位情報を受信して測位位置を検知するGPS装置等に前記電子図鑑機能を搭載させることで、付加価値の向上と、緊急時の外部連絡手段として有用であり、内蔵された自然図鑑のデータベースの他、外部装置の各情報媒体や、通信ネットワークによる広範囲な電子検索、又は各計測機の追加等により、様々な機能を有した利用価値の高い携帯電子装置とすることができる。
【0014】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態を添付図を参照して説明する。図1、2は本発明の一実施形態の構成を示すブロック図であり、図4は本発明の携帯図鑑装置の表示画面の一実施形態を示す図である。本発明の基本構成である図1、2を用いてその詳細を説明すると、動植物の形状、輪郭等を画像入力用スキャナ、動画像においても画像のぶれが少ない高精度CCD或いはセンサ等によって構成される画像入力手段1を備える。前述したセンサは、例えば、対象の草花等に感知部を近づけることにより、その草花の色彩、形状等を感知できる機能を有する。又、草花の葉等の形状認識には、対象の草花の葉の下面から光を照射して、反射光、吸収光等の強弱や、波長を分析し、葉の葉脈等を識別したり、或いは葉全体の輪郭を識別することにより、樹種の特定等を行うことができる。さらに、音声入力マイク等を有する音声入力手段2では、例えば、野鳥等の鳴き声をマイク部又はセンサ等により感知させて野鳥等の種類を特定した検索を行うことができる。又、文字入力手段3では、場所、季節等のデータを文字入力することにより動植物の棲息地域等を特定させることで、ある程度の絞込みが可能である。又、匂い入力手段4は、人間が持つ嗅覚のような官能機能をトータルして匂いの量や質を数値化する識別センサ等の機能を有するものであり、例えば、観察者が所望する草花に対し、識別センサ等を近づけて判別させて、収集したデータを基に対象草花の絞込みを行うものである。又、感触入力手段5は、例えば、草花等に感知部を接触させて識別を行う識別センサ等を用いる。このセンサには光電センサ等による誘導型、又は超音波型の非接触センサを用いることも可能である。又、演算手段6は、図2に示すとおり、サーモセンサ、湿度センサ等からなる温度入力手段24、湿度センサ等からなる湿度入力手段25、又は山岳地帯における標高を計測することができるGPS電波受信手段23、圧力センサ等の気圧入力手段22或いはディジタルコンパス方位機能を有するマグネットセンサ等の磁気入力手段21など各種の計測機能を併せ持ち、これらを用いて一定の演算を行い、ディスプレイ上に表示可能とする演算手段6と文字表示手段15により構成される。前記計測数値はディスプレイ画面上で、アナログ或いはディジタル表示されることにより、使用者に野外活動での重要な情報提供手段として用いることができる。更に、これらの計測データに基づいて、所在位置等の情報を入力することができる。又、拡張データ入力手段8により、例えば、地域別や季節別に区別した詳細な自然図鑑や、高山植物、雑木等、又は鳥類では野鳥、水鳥等それぞれ使用者の要望する検索毎のソフトウェアからなる外部情報媒体8aの入力を行うことができる。又、CDの読み出し専用記憶装置等の拡張データ入力手段8により、拡張データとして本装置に取り入れることが可能になるものである。又、詳細なデータ検索として、例えば、茸等の食用、有毒の識別の難しいものに関して種類の特定、食用、非食用の判別ができるようなソフトや、百名山の眺望ガイドを行うようなソフトを用いることもできる。又、草花等の検索の場合において、花の大きさ、花びらの枚数、葉の特徴、季節、場所などの補助データ8bを入力することにより、識別の絞込みが出来、条件に該当する花の数種類を順番にディスプレイに表示し、特定することができる。
【0015】
上述した入力手段を用いて、各種の情報群を、情報記憶手段9により記憶され、特徴抽出手段10により動植物のデータを特定させることができるので、内蔵された自然図鑑DB12から絞り込まれた抽出データにより少なくとも一つ以上の詳細情報が検索手段13により電子検索される。更に、インターネット等の通信網を利用した通信ネットワーク7により、内蔵されている自然図鑑DB12に存在しない新規な情報も電子検索することができる。又、自然図鑑の機能だけでなく、野外活動に有用な、例えば気候、台風等の災害、各地の詳細な情報等を検索手段12により検索することができる。又、電信機能を持つことにより、例えば他の地域で野外活動を行う者と、データのやり取り等を行うことも可能である。又、メモリーやROMチップ等の内部記憶装置を内蔵させるか、或いはハードディスク、CD、MD等の外部記憶装置を用いた拡張データ記憶手段8により各種の検索データを蓄積し保存しておくこともできる。
【0016】
次に、出力装置について説明する。画像表示手段16としては、液晶、プラズマ等を用いた画像表示ディスプレイ部を備える。このディスプレイ部には使用者の視認性と操作性を向上させる為、タッチパネル方式の操作方法を採用すると望ましい。又、音声出力手段17は、内蔵されたスピーカ部等により音声出力される。文字出力手段17は前記演算手段6により抽出した情報をアナログ表示又はデジタル表示により出力される。
【0017】
又、このようにして、検索されたデータを記憶、蓄積する抽出データ記憶手段14により、再度類似した検索を行った場合に、抽出データを基に電子検索させることができる。又、画像再生手段18と音声再生手段19を備えたことにより、再度、再生して観察記録として残すこと等が可能である。
【0018】
次に図3に示す本発明の他の実施形態では、人工知能を備えたAI技術を有した種々の学習機能によるデータ抽出が行えるものである。このAI技術では、ファジィ制御などを備えたものであり、例えば観察者が、野鳥等の検索時において、撮像画面や音声だけでは識別が困難であった場合、棲息環境、季節、標高、場所或いは、尾の形状、大きさ、嘴の形状等の、使用者が見つけた僅かな特徴点、視覚又は聴覚により得られた曖昧な情報等を補助データ8bとして入力することにより、AI機能22により例えば、自然言語理解や自動プログラミングなどの人工知能によるデータ抽出が行われることにより、各種の情報を絞り込むことができる。更に、所望の動植物の入力情報が重複していたり、一瞬の観察で情報量の入力が不足しているような場合に、AI機能22が僅かな情報を基に関連したデータを割り出して、類似対象物を抽出することにより、情報の比較をして、対象動植物の絞込みを行うことで、詳細な電子検索を観察者に情報提供するものである。又、前述したAI機能22を有することにより、多岐に渡る膨大な情報量が要求されるため、入力された電気、或いは光波信号の処理工程において、これらをデジタル信号に変換させている。これにより、膨大な情報量を蓄積しやすく、制御部を小型化させることが可能になる。
【0019】
又、携帯電話やGPS受信装置等の通信情報端末送受信手段20を本装置に構成させたことにより、GPSの衛星から送られる測位情報を受信して、例えば、SOS信号に変換するSOS信号出力等を備えることにより、緊急時の外部連絡手段として活用することが可能である。又、熊等の危険動物に遭遇した時の為に、超音波発信部等の付加機能入力手段21を備えることも可能である。
【0020】
図4は本発明の携帯図鑑装置の表示画面の一実施形態を示したものである。図中30は電源のON、OFF操作を行う電源部であり、31は補聴マイク部(図示しない)より、野鳥や虫の鳴き声等を記録し認識した音声を再生できる音声再生手段19となるスピーカであり、スピーカ音量スイッチ32により音量調整を行うことができる。又、33は使用者にバッテリの残量警告を行うLEDランプ等からなるパイロットランプである。そして、15は外気温度や湿度等の計測数値を表示する文字表示部である。更に、通信回線を受信する為の受信アンテナ35と、各種動植物の撮影が行える画像入力手段1を装置上部に備える。その他、外部の拡張データ入力用の外部入力端子部(図示しない)を備える。更に、画像表示手段16となる様々な情報を出力する、液晶又はプラズマからなるディスプレイ部16´には、操作性を向上させるためタッチパネル方式を採用することにより、各表示メニュー16aの選択を容易に行える。又、検索画像表示部16bは、自然図鑑における画像、或いは対象動物等の生態等の詳細を表示できると共に画像再生手段18の機能も有するものである。尚、本装置の電源は、電池や、ソーラー発電でも良いし、燃料電池の技術でも行える。又、野外での利用価値を更に向上させる為、装置全体に防水機能を持たせることもできる。
【0021】
以上、前記実施形態においては、各動植物の名称や生態等の詳細な図鑑情報を文字、動画或いは静止画像又は音声等の出力手段により確認できる電子図鑑において、鳴き声等の音声を取込む音声入力手段2と、形状、輪郭等を撮像する画像入力手段1と、匂いを検索し識別する識別センサ等の匂い入力手段4と、物体の感触を接触させて感知する接触センサ等の感触入力手段5と、気圧、標高、方位、温度、湿度等を計測して認識する演算手段6と、文字入力等の各種の補助データの入力、又はソフトウェア等の外部情報媒体等の様々な外部入力が行える拡張データ入力手段8と、インターネット等の通信網を用いた通信ネットワーク機能7とからなり、これら各種の情報入力手段からの情報のうち少なくとも一つ以上の詳細情報を取り入れることができる抽出機能と、前記撮像データや、音声データ等の各種の入力情報の特徴を絞り込んで抽出する特徴抽出手段10及びこれらを適宜選択する機能選択手段11を備えるとともに、これらを記憶、蓄積する抽出データ記憶手段14と、各情報の再生手段18,19とを有するものであるから、野外活動等において、所望する動植物、環境に関する多数の入力手段を有するものであるので、これらの入力情報を基に、蓄積されたデータベースと通信ネットワークから各種の情報を検索することができるので、発見した動植物の名称や、生態を迅速にかつ正確に検索し情報を得ることができると共に、観察者が取り込んだ様々な情報データを絞り込んで電子検索することが可能となる。
【0022】
又、予め内蔵されたデータベースと、新規に入力された補助データの特徴や性質等を比較して、関連情報や、類似対象物の選択、比較等の検索と自己学習を行うAI機能22と、これにより検索された情報を記憶し蓄積する抽出データ記憶手段14を有したものであるから、撮像や、録音のデータ収集が重複していたり、或いは情報が不足している場合等に、補助データの入力などによる僅かな情報をAI機能が抽出を行なうことができる。
【0023】
さらに、前記各種の情報入力手段からの入力情報を電気信号、又は光波信号等のデジタル信号に変換する入力情報変換手段を有するものであるから、装置の小型化が図れ、多くの情報を蓄積できる。
【0024】
しかも、携帯電話やPHS、GPS受信装置等の携帯情報端末に上記の機能の何れか、又は全てを有するものであるから、携帯性に優れ持ち運びが容易であるとともに、野外での利用価値が飛躍的に向上するばかりでなく、自然図鑑の検索を迅速に且つ容易におこなうことができる。
【0025】
以上、本発明について前記各実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0026】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の携帯電子図鑑は、各動植物の名称や生態等の詳細な図鑑情報を文字、動画或いは静止画像又は音声等の出力手段により確認できる電子図鑑において、鳴き声等の音声を取込む音声入力手段と、形状、輪郭等を撮像する画像入力手段と、匂いを検索し識別する識別センサ等の匂い入力手段と、物体の感触を接触させて感知する接触センサ等の感触入力手段と、気圧、標高、方位、温度、湿度等を計測して認識する演算手段と、文字入力等の各種の補助データの入力、又はソフトウェア等の外部情報媒体等の様々な外部入力が行える拡張データ入力手段と、インターネット等の通信網を用いた通信ネットワーク機能とからなり、これら各種の情報入力手段からの情報のうち少なくとも一つ以上の詳細情報を取り入れることができる抽出機能と、前記撮像データや、音声データ等の各種の入力情報の特徴を絞り込んで抽出する特徴抽出手段及びこれらを適宜選択する機能選択手段を備えるとともに、これらを記憶、蓄積する抽出データ記憶手段と、各情報の再生手段とを有するものであるから、野外活動等において、所望する動植物、環境に関する多数の入力手段を有するものであるので、これらの入力情報を基に、蓄積されたデータベースと通信ネットワークから各種の情報を検索することができるので、発見した動植物の名称や、生態を迅速にかつ正確に検索し情報を得ることができると共に、観察者が取り込んだ様々な情報データを絞り込んで電子検索することが可能なものであり、これらを画像データ或いは音声データとして確実に記録することができる。
【0027】
本発明の請求項2記載の携帯電子図鑑は、前記請求項1において、予め内蔵されたデータベースと、新規に入力された補助データの、特徴や性質等を比較して、関連情報や、類似対象物の選択、比較等の検索と自己学習を行うAI機能と、これにより検索された情報を記憶し蓄積する抽出データ記憶手段を有したものであるから、撮像や、録音のデータ収集が重複していたり、或いは情報が不足している場合等に、補助データの入力などによる僅かな情報をAI機能が抽出を行い、容易に、しかも曖昧な情報により、観察した対象の動植物の詳細な情報を得ることができ、これらのデータを記憶させることができる。
【0028】
本発明の請求項3記載の携帯電子図鑑は、前記請求項2において、前記各種の情報入力手段からの入力情報を電気信号、又は光波信号等のデジタル信号に変換する入力情報変換手段を有するものであるから、装置の小型化が図れると共に、多くの情報を蓄積させておくことができる。
【0029】
本発明の請求項4記載の携帯電子図鑑は、前記請求項1から3において、携帯電話やPHS、GPS受信装置等の携帯情報端末に上記の機能の何れか、又は全てを有するものであるから、携帯性に優れ持ち運びが容易であるとともに、野外での利用価値が飛躍的に向上するばかりでなく、自然図鑑の検索を迅速に且つ容易におこなうことができるので、食物連鎖や、生態系への知識を深めることができ、自然環境を保護する感性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の他の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の表示画面の一実施形態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 画像入力手段
2 音声入力手段
3 文字入力手段
4 匂い入力手段
5 感触入力手段
6 演算手段
7 通信ネットワーク
8 拡張データ入力手段
8a 外部情報媒体
8b 補助データ
9 情報記憶手段
10 特徴抽出手段
11 機能選択手段
12 自然図鑑DB
13 検索手段
14 抽出データ記憶手段
15 文字表示手段
16 画像表示手段
17 音声入力手段
18 画像再生手段
19 音声再生手段
20 携帯情報端末送受信手段
22 AI機能
【発明の属する技術分野】
本発明は、登山、トレッキング、ハイキング等の野外活動を行う際に携帯し、動植物の自然観察に役立つ携帯電子図鑑に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、登山、トレッキング等の野外活動や散策等における自然観察において、動植物を発見した際に、観察した動植物の名称や生態系を調べる方法として、図鑑を持参し現地で調べていた。
【0003】
しかし、前述した方法では、特に鳥類等の動いている動物を一瞬の観察で得たような情報では、膨大なデータが収集され、かつ多岐に亘る自然図鑑の中から目的の動物を迅速に見つけ出すことは非常に困難であることや、観察者が重い図鑑を持ち歩くことは野外活動において大きな負担になる等の問題点があった。
【0004】
そこで、従来技術として特開平8−190573号公報には、鳴き声や音声、静止画像、動画像等の様々な検索情報を入力して、記憶手段により記憶されている種々のデータベースを画像表示、音声等によって出力することにより、簡単かつ迅速に電子検索が行える電子図鑑が開示されている。しかし、この従来技術では、内蔵された既存の記憶手段を用い、各種の情報検索を行っているため、使用者は、常に最新のデータ情報に書換え若しくは、更新せねばならなかった。又、野外で携帯用として使用する場合、電子図鑑の機能だけでは利用価値に乏しいという問題もある。
【0005】
本発明は上記課題に基づいてなされたものであり、内蔵された図鑑データベースの情報と、通信ネットワークによる通信情報とを備え、さらにAIによる学習機能を持たせたことにより、各種の検索手段を用いて、観察した動植物、地域、季節等による各種の検索と適切かつ新規なデータ情報、又は、自然図鑑には掲載されていない有益な情報を容易に電子検索することができるとともに、拡張データの入力や抽出データの記録等、多様な有益機能を備えた利用価値の高い携帯電子図鑑を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の携帯電子図鑑は、各動植物の名称や生態等の詳細な図鑑情報を文字、動画或いは静止画像又は音声等の出力手段により確認できる電子図鑑において、鳴き声等の音声を取込む音声入力手段と、形状、輪郭等を撮像する画像入力手段と、匂いを検索し識別する識別センサ等の匂い入力手段と、物体の感触を接触させて感知する接触センサ等の感触入力手段と、気圧、標高、方位、温度、湿度等を計測して認識する演算手段と、文字入力等の各種の補助データの入力、又はソフトウェア等の外部情報媒体等の様々な外部入力が行える拡張データ入力手段と、インターネット等の通信網を用いた通信ネットワーク機能とからなり、これら各種の情報入力手段からの情報のうち少なくとも一つ以上の詳細情報を取り入れることができる抽出機能と、前記撮像データや、音声データ等の各種の入力情報の特徴を絞り込んで抽出する特徴抽出手段及びこれらを適宜選択する機能選択手段を備えるとともに、これらを記憶、蓄積する抽出データ記憶手段と、各情報の再生手段とを有することを特徴とする携帯電子図鑑。
【0007】
この請求項1の構成によれば、文字表示、画像、音声により情報を確認できる電子図鑑であり、観察者の所望する動植物の音声、画像、匂い、感触の直接情報と、気圧、標高、所在位置、温度、湿度等の棲息地域周辺情報と、文字入力等の補助データ等、様々な生態環境に基づく情報を適宜入力することにより、これらの情報群の特徴を抽出して、内蔵されたデータベースか或いは状況に応じてインターネット等の通信手段を用いて、様々な自然図鑑の情報検索を行うことが可能であり、目的とする動植物の詳細情報を少なくとも一つ以上電子検索を行うことができるものであるとともに、観察者が撮像した画像や、聴取記録した音声等の様々な情報データを絞り込んで棲息地域等の各項目等に選択させて詳細な検索をすることができるものである。又、これらの検索情報を記憶、蓄積させて画像再生や音声再生を行うことができる。
【0008】
又、請求項2記載の携帯電子図鑑は、前記請求項1において、予め内蔵されたデータベースと、新規に入力された補助データの特徴や性質等を比較して、関連情報や、類似対象物の選択、比較等の検索と自己学習を行うAI機能と、これにより検索された情報を記憶し蓄積する抽出データ記憶手段を有したものである。
【0009】
この請求項2の構成によれば、学習能力をもつAI制御機能により、入力情報が重複していたり、或いは極端に情報が不足している等、曖昧な情報しか得られなかった場合に、補助データとして入力された情報を基に内蔵されたデータベースより未入力情報の抽出を行い、関連したデータや、類似対象物等が抽出され、これらを比較して、情報の絞り込み等を行うことより詳細な電子検索が行えるものであり、更にこれらのAI機能により抽出されたデータを記憶させることができる。
【0010】
又、請求項3記載の携帯電子図鑑装置は、前記請求項2に記載の携帯電子図鑑において、前記各種の情報入力手段からの入力情報を電気信号、又は光波信号等のデジタル信号に変換する入力情報変換手段を有するものである。
【0011】
この請求項3の構成によれば、学習能力をもつAI制御作動状態における電気、或いは光波信号の処理工程において、これらをデジタル信号に変換することにより、膨大な情報量を蓄積しやすくなると共に、制御部を小型化させることができる。
【0012】
又、請求項4記載の携帯電子図鑑は、前記請求項1〜3に記載の携帯電子図鑑において、携帯電話やPHS、GPS受信装置等の携帯情報端末に上記の機能の何れか、又は全てを有するものである。
【0013】
この請求項4の構成によれば、携帯電話、PHS等の無線通信網を持つ移動端末機、又は、衛星から送られる測位情報を受信して測位位置を検知するGPS装置等に前記電子図鑑機能を搭載させることで、付加価値の向上と、緊急時の外部連絡手段として有用であり、内蔵された自然図鑑のデータベースの他、外部装置の各情報媒体や、通信ネットワークによる広範囲な電子検索、又は各計測機の追加等により、様々な機能を有した利用価値の高い携帯電子装置とすることができる。
【0014】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態を添付図を参照して説明する。図1、2は本発明の一実施形態の構成を示すブロック図であり、図4は本発明の携帯図鑑装置の表示画面の一実施形態を示す図である。本発明の基本構成である図1、2を用いてその詳細を説明すると、動植物の形状、輪郭等を画像入力用スキャナ、動画像においても画像のぶれが少ない高精度CCD或いはセンサ等によって構成される画像入力手段1を備える。前述したセンサは、例えば、対象の草花等に感知部を近づけることにより、その草花の色彩、形状等を感知できる機能を有する。又、草花の葉等の形状認識には、対象の草花の葉の下面から光を照射して、反射光、吸収光等の強弱や、波長を分析し、葉の葉脈等を識別したり、或いは葉全体の輪郭を識別することにより、樹種の特定等を行うことができる。さらに、音声入力マイク等を有する音声入力手段2では、例えば、野鳥等の鳴き声をマイク部又はセンサ等により感知させて野鳥等の種類を特定した検索を行うことができる。又、文字入力手段3では、場所、季節等のデータを文字入力することにより動植物の棲息地域等を特定させることで、ある程度の絞込みが可能である。又、匂い入力手段4は、人間が持つ嗅覚のような官能機能をトータルして匂いの量や質を数値化する識別センサ等の機能を有するものであり、例えば、観察者が所望する草花に対し、識別センサ等を近づけて判別させて、収集したデータを基に対象草花の絞込みを行うものである。又、感触入力手段5は、例えば、草花等に感知部を接触させて識別を行う識別センサ等を用いる。このセンサには光電センサ等による誘導型、又は超音波型の非接触センサを用いることも可能である。又、演算手段6は、図2に示すとおり、サーモセンサ、湿度センサ等からなる温度入力手段24、湿度センサ等からなる湿度入力手段25、又は山岳地帯における標高を計測することができるGPS電波受信手段23、圧力センサ等の気圧入力手段22或いはディジタルコンパス方位機能を有するマグネットセンサ等の磁気入力手段21など各種の計測機能を併せ持ち、これらを用いて一定の演算を行い、ディスプレイ上に表示可能とする演算手段6と文字表示手段15により構成される。前記計測数値はディスプレイ画面上で、アナログ或いはディジタル表示されることにより、使用者に野外活動での重要な情報提供手段として用いることができる。更に、これらの計測データに基づいて、所在位置等の情報を入力することができる。又、拡張データ入力手段8により、例えば、地域別や季節別に区別した詳細な自然図鑑や、高山植物、雑木等、又は鳥類では野鳥、水鳥等それぞれ使用者の要望する検索毎のソフトウェアからなる外部情報媒体8aの入力を行うことができる。又、CDの読み出し専用記憶装置等の拡張データ入力手段8により、拡張データとして本装置に取り入れることが可能になるものである。又、詳細なデータ検索として、例えば、茸等の食用、有毒の識別の難しいものに関して種類の特定、食用、非食用の判別ができるようなソフトや、百名山の眺望ガイドを行うようなソフトを用いることもできる。又、草花等の検索の場合において、花の大きさ、花びらの枚数、葉の特徴、季節、場所などの補助データ8bを入力することにより、識別の絞込みが出来、条件に該当する花の数種類を順番にディスプレイに表示し、特定することができる。
【0015】
上述した入力手段を用いて、各種の情報群を、情報記憶手段9により記憶され、特徴抽出手段10により動植物のデータを特定させることができるので、内蔵された自然図鑑DB12から絞り込まれた抽出データにより少なくとも一つ以上の詳細情報が検索手段13により電子検索される。更に、インターネット等の通信網を利用した通信ネットワーク7により、内蔵されている自然図鑑DB12に存在しない新規な情報も電子検索することができる。又、自然図鑑の機能だけでなく、野外活動に有用な、例えば気候、台風等の災害、各地の詳細な情報等を検索手段12により検索することができる。又、電信機能を持つことにより、例えば他の地域で野外活動を行う者と、データのやり取り等を行うことも可能である。又、メモリーやROMチップ等の内部記憶装置を内蔵させるか、或いはハードディスク、CD、MD等の外部記憶装置を用いた拡張データ記憶手段8により各種の検索データを蓄積し保存しておくこともできる。
【0016】
次に、出力装置について説明する。画像表示手段16としては、液晶、プラズマ等を用いた画像表示ディスプレイ部を備える。このディスプレイ部には使用者の視認性と操作性を向上させる為、タッチパネル方式の操作方法を採用すると望ましい。又、音声出力手段17は、内蔵されたスピーカ部等により音声出力される。文字出力手段17は前記演算手段6により抽出した情報をアナログ表示又はデジタル表示により出力される。
【0017】
又、このようにして、検索されたデータを記憶、蓄積する抽出データ記憶手段14により、再度類似した検索を行った場合に、抽出データを基に電子検索させることができる。又、画像再生手段18と音声再生手段19を備えたことにより、再度、再生して観察記録として残すこと等が可能である。
【0018】
次に図3に示す本発明の他の実施形態では、人工知能を備えたAI技術を有した種々の学習機能によるデータ抽出が行えるものである。このAI技術では、ファジィ制御などを備えたものであり、例えば観察者が、野鳥等の検索時において、撮像画面や音声だけでは識別が困難であった場合、棲息環境、季節、標高、場所或いは、尾の形状、大きさ、嘴の形状等の、使用者が見つけた僅かな特徴点、視覚又は聴覚により得られた曖昧な情報等を補助データ8bとして入力することにより、AI機能22により例えば、自然言語理解や自動プログラミングなどの人工知能によるデータ抽出が行われることにより、各種の情報を絞り込むことができる。更に、所望の動植物の入力情報が重複していたり、一瞬の観察で情報量の入力が不足しているような場合に、AI機能22が僅かな情報を基に関連したデータを割り出して、類似対象物を抽出することにより、情報の比較をして、対象動植物の絞込みを行うことで、詳細な電子検索を観察者に情報提供するものである。又、前述したAI機能22を有することにより、多岐に渡る膨大な情報量が要求されるため、入力された電気、或いは光波信号の処理工程において、これらをデジタル信号に変換させている。これにより、膨大な情報量を蓄積しやすく、制御部を小型化させることが可能になる。
【0019】
又、携帯電話やGPS受信装置等の通信情報端末送受信手段20を本装置に構成させたことにより、GPSの衛星から送られる測位情報を受信して、例えば、SOS信号に変換するSOS信号出力等を備えることにより、緊急時の外部連絡手段として活用することが可能である。又、熊等の危険動物に遭遇した時の為に、超音波発信部等の付加機能入力手段21を備えることも可能である。
【0020】
図4は本発明の携帯図鑑装置の表示画面の一実施形態を示したものである。図中30は電源のON、OFF操作を行う電源部であり、31は補聴マイク部(図示しない)より、野鳥や虫の鳴き声等を記録し認識した音声を再生できる音声再生手段19となるスピーカであり、スピーカ音量スイッチ32により音量調整を行うことができる。又、33は使用者にバッテリの残量警告を行うLEDランプ等からなるパイロットランプである。そして、15は外気温度や湿度等の計測数値を表示する文字表示部である。更に、通信回線を受信する為の受信アンテナ35と、各種動植物の撮影が行える画像入力手段1を装置上部に備える。その他、外部の拡張データ入力用の外部入力端子部(図示しない)を備える。更に、画像表示手段16となる様々な情報を出力する、液晶又はプラズマからなるディスプレイ部16´には、操作性を向上させるためタッチパネル方式を採用することにより、各表示メニュー16aの選択を容易に行える。又、検索画像表示部16bは、自然図鑑における画像、或いは対象動物等の生態等の詳細を表示できると共に画像再生手段18の機能も有するものである。尚、本装置の電源は、電池や、ソーラー発電でも良いし、燃料電池の技術でも行える。又、野外での利用価値を更に向上させる為、装置全体に防水機能を持たせることもできる。
【0021】
以上、前記実施形態においては、各動植物の名称や生態等の詳細な図鑑情報を文字、動画或いは静止画像又は音声等の出力手段により確認できる電子図鑑において、鳴き声等の音声を取込む音声入力手段2と、形状、輪郭等を撮像する画像入力手段1と、匂いを検索し識別する識別センサ等の匂い入力手段4と、物体の感触を接触させて感知する接触センサ等の感触入力手段5と、気圧、標高、方位、温度、湿度等を計測して認識する演算手段6と、文字入力等の各種の補助データの入力、又はソフトウェア等の外部情報媒体等の様々な外部入力が行える拡張データ入力手段8と、インターネット等の通信網を用いた通信ネットワーク機能7とからなり、これら各種の情報入力手段からの情報のうち少なくとも一つ以上の詳細情報を取り入れることができる抽出機能と、前記撮像データや、音声データ等の各種の入力情報の特徴を絞り込んで抽出する特徴抽出手段10及びこれらを適宜選択する機能選択手段11を備えるとともに、これらを記憶、蓄積する抽出データ記憶手段14と、各情報の再生手段18,19とを有するものであるから、野外活動等において、所望する動植物、環境に関する多数の入力手段を有するものであるので、これらの入力情報を基に、蓄積されたデータベースと通信ネットワークから各種の情報を検索することができるので、発見した動植物の名称や、生態を迅速にかつ正確に検索し情報を得ることができると共に、観察者が取り込んだ様々な情報データを絞り込んで電子検索することが可能となる。
【0022】
又、予め内蔵されたデータベースと、新規に入力された補助データの特徴や性質等を比較して、関連情報や、類似対象物の選択、比較等の検索と自己学習を行うAI機能22と、これにより検索された情報を記憶し蓄積する抽出データ記憶手段14を有したものであるから、撮像や、録音のデータ収集が重複していたり、或いは情報が不足している場合等に、補助データの入力などによる僅かな情報をAI機能が抽出を行なうことができる。
【0023】
さらに、前記各種の情報入力手段からの入力情報を電気信号、又は光波信号等のデジタル信号に変換する入力情報変換手段を有するものであるから、装置の小型化が図れ、多くの情報を蓄積できる。
【0024】
しかも、携帯電話やPHS、GPS受信装置等の携帯情報端末に上記の機能の何れか、又は全てを有するものであるから、携帯性に優れ持ち運びが容易であるとともに、野外での利用価値が飛躍的に向上するばかりでなく、自然図鑑の検索を迅速に且つ容易におこなうことができる。
【0025】
以上、本発明について前記各実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0026】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の携帯電子図鑑は、各動植物の名称や生態等の詳細な図鑑情報を文字、動画或いは静止画像又は音声等の出力手段により確認できる電子図鑑において、鳴き声等の音声を取込む音声入力手段と、形状、輪郭等を撮像する画像入力手段と、匂いを検索し識別する識別センサ等の匂い入力手段と、物体の感触を接触させて感知する接触センサ等の感触入力手段と、気圧、標高、方位、温度、湿度等を計測して認識する演算手段と、文字入力等の各種の補助データの入力、又はソフトウェア等の外部情報媒体等の様々な外部入力が行える拡張データ入力手段と、インターネット等の通信網を用いた通信ネットワーク機能とからなり、これら各種の情報入力手段からの情報のうち少なくとも一つ以上の詳細情報を取り入れることができる抽出機能と、前記撮像データや、音声データ等の各種の入力情報の特徴を絞り込んで抽出する特徴抽出手段及びこれらを適宜選択する機能選択手段を備えるとともに、これらを記憶、蓄積する抽出データ記憶手段と、各情報の再生手段とを有するものであるから、野外活動等において、所望する動植物、環境に関する多数の入力手段を有するものであるので、これらの入力情報を基に、蓄積されたデータベースと通信ネットワークから各種の情報を検索することができるので、発見した動植物の名称や、生態を迅速にかつ正確に検索し情報を得ることができると共に、観察者が取り込んだ様々な情報データを絞り込んで電子検索することが可能なものであり、これらを画像データ或いは音声データとして確実に記録することができる。
【0027】
本発明の請求項2記載の携帯電子図鑑は、前記請求項1において、予め内蔵されたデータベースと、新規に入力された補助データの、特徴や性質等を比較して、関連情報や、類似対象物の選択、比較等の検索と自己学習を行うAI機能と、これにより検索された情報を記憶し蓄積する抽出データ記憶手段を有したものであるから、撮像や、録音のデータ収集が重複していたり、或いは情報が不足している場合等に、補助データの入力などによる僅かな情報をAI機能が抽出を行い、容易に、しかも曖昧な情報により、観察した対象の動植物の詳細な情報を得ることができ、これらのデータを記憶させることができる。
【0028】
本発明の請求項3記載の携帯電子図鑑は、前記請求項2において、前記各種の情報入力手段からの入力情報を電気信号、又は光波信号等のデジタル信号に変換する入力情報変換手段を有するものであるから、装置の小型化が図れると共に、多くの情報を蓄積させておくことができる。
【0029】
本発明の請求項4記載の携帯電子図鑑は、前記請求項1から3において、携帯電話やPHS、GPS受信装置等の携帯情報端末に上記の機能の何れか、又は全てを有するものであるから、携帯性に優れ持ち運びが容易であるとともに、野外での利用価値が飛躍的に向上するばかりでなく、自然図鑑の検索を迅速に且つ容易におこなうことができるので、食物連鎖や、生態系への知識を深めることができ、自然環境を保護する感性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の他の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の表示画面の一実施形態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 画像入力手段
2 音声入力手段
3 文字入力手段
4 匂い入力手段
5 感触入力手段
6 演算手段
7 通信ネットワーク
8 拡張データ入力手段
8a 外部情報媒体
8b 補助データ
9 情報記憶手段
10 特徴抽出手段
11 機能選択手段
12 自然図鑑DB
13 検索手段
14 抽出データ記憶手段
15 文字表示手段
16 画像表示手段
17 音声入力手段
18 画像再生手段
19 音声再生手段
20 携帯情報端末送受信手段
22 AI機能
Claims (4)
- 各動植物の名称や生態等の詳細な図鑑情報を文字、動画或いは静止画像又は音声等の出力手段により確認できる電子図鑑において、鳴き声等の音声を取込む音声入力手段と、形状、輪郭等を撮像する画像入力手段と、匂いを検索し識別する識別センサ等の匂い入力手段と、物体の感触を接触させて感知する接触センサ等の感触入力手段と、気圧、標高、方位、温度、湿度等を計測して認識する演算手段と、文字入力等の各種の補助データの入力、又はソフトウェア等の外部情報媒体等の様々な外部入力が行える拡張データ入力手段と、インターネット等の通信網を用いた通信ネットワーク機能とからなり、これら各種の情報入力手段からの情報のうち少なくとも一つ以上の詳細情報を取り入れることができる抽出機能と、前記撮像データや、音声データ等の各種の入力情報の特徴を絞り込んで抽出する特徴抽出手段及びこれらを適宜選択する機能選択手段を備えるとともに、これらを記憶、蓄積する抽出データ記憶手段と、各情報の再生手段とを有することを特徴とする携帯電子図鑑。
- 予め内蔵されたデータベースと、新規に入力された補助データの特徴や性質等を比較して、関連情報や、類似対象物の選択、比較等の検索と自己学習を行うAI機能と、これにより検索された情報を記憶し蓄積する抽出データ記憶手段を有したことを特徴とする請求項1記載の携帯電子図鑑。
- 前記各種の情報入力手段からの入力情報を電気信号、又は光波信号等のデジタル信号に変換する入力情報変換手段を有することを特徴とする請求項2記載の携帯電子図鑑。
- 携帯電話やPHS、GPS受信装置等の携帯情報端末に上記の機能の何れか、又は全てを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯電子図鑑。
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