JP2004068208A - Method for dyeing fiber structure of nylon 66 and dyed product thereby - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナイロン66繊維構造物の染色方法に関し、特に、ナイロン66繊維を改質して、ナイロン66繊維構造物の発色性を向上させる方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
古くから、ナイロン66繊維を用いて得られるナイロン66繊維構造物は、ナイロン6繊維構造物に比べて発色性が低く、高濃度で鮮明な染色物を得ることが困難とされている。
その理由として、ナイロン66繊維は、一般的にナイロン6繊維に比べて染着座席が少ないという問題点がある。
したがって、ナイロン6繊維は100℃前後の温度による常圧の発色機で発色可能であるが、ナイロン66繊維については高温で高圧の発色機による処理が必要である。
また、設備及び生産性等の問題があるばかりでなく、高圧の発色機及び過熱蒸気の発色機で加工を行った場合、ナイロン66繊維の強度劣化や変色という問題も生じている。
【0003】
これらの問題を解決するために、特開昭52−50375号公報では色糊中に有機酸とアミン系化合物を混合しナイロンの染着性を向上させる技術が提案されている。
また、特開平04―214484号公報では、ベンジルアルコール等のポリアミド膨潤剤を付与し加熱処理することによって染色堅牢度を向上させる方法が提案されている。
しかし、これらの方法ではいずれも風合の硬化、繊維構造物の黄変、繊維構造物の収縮、及び均染性の低下等の問題が生じている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ナイロン66繊維の染色において、上記の問題点を解決し、高濃度で鮮明性、堅牢性に優れたナイロン66繊維構造物を得ることができる染色方法およびそれによって得られた染色物を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等はナイロン66繊維構造物にジカルボン酸を加熱処理あるいは湿熱処理によって付与することで、鮮明で高濃度の染色物が得られることを見出し本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、
(1)ナイロン66繊維構造物を、ジカルボン酸を含む温度80〜150℃の溶液中で処理した後、染色することを特徴とするナイロン66繊維構造物の染色方法である。
(2)ナイロン66繊維構造物を、ジカルボン酸を含む溶液中で処理した後、飽和水蒸気中で処理し、次いで染色することを特徴とするナイロン66繊維構造物の染色方法である。
(3)染色がインクジェット染色であることを特徴とする(1)〜(2)のナイロン66繊維構造物の染色方法である。
(4)(1)〜(3)の方法によって染色されたことを特徴とする染色物である。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明は、ナイロン66繊維構造物に予めジカルボン酸を加熱あるいは湿熱処理によって付与することによって、ナイロン繊維の結晶性が緩和され膨潤されることを利用して、ナイロン繊維の染着座席を増大させ、発色時に染料の内部拡散を容易にさせ染色性を向上させるという作用を有している。
【0007】
ここで、ナイロン66繊維構造物としては、ナイロン66繊維を含む繊維構造物であれば特に限定されず、ナイロン66繊維100%よりなる繊維構造物であっても良いし、ナイロン66繊維と他種繊維とからなる繊維構造物であっても良い。
他種繊維としては、綿、レーヨン、ナイロン6、ポリエステル、ポリウレタン繊維等が挙げられる。
繊維構造物の種類としては、原綿、トウ、スライバー、紡績糸、フィラメント糸、織物、編物、不織布等が挙げられる。
本発明によって改質処理したナイロン66繊維は、中濃色に染色することが容易になり染色性が向上する。
【0008】
本発明の染色方法では、ナイロン66繊維構造物をジカルボン酸を含む温度80〜150℃の溶液中で所定時間処理した後、染色する。
温度が80℃未満であると、ナイロン66繊維の十分な発色が得られないし、また温度が150℃を超えると、ナイロン66繊維自体の軟化又は強度劣化等が生じる。
処理時間は、実験を繰り返して適宜設定すれば良い。一般的には、温度が低いほど長時間の処理が必要で、温度が高いほど短時間の処理で済む。具体的には、10秒〜60分の範囲で適宜設定される。
【0009】
また、本発明の別の染色方法では、ナイロン66繊維構造物にジカルボン酸を付与し、次いで飽和水蒸気中で所定時間処理した後、染色される。
飽和水蒸気の条件としては、温度が100〜120℃、時間が1〜30分であるのが好ましい。
ジカルボン酸としては、コハク酸、マレイン酸、マロン酸、イタコン酸等が挙げられ、なかでも鮮明で高濃度の染色物が得られ,安価で汎用性、安全性に優れるのでより好ましくはコハク酸、マレイン酸が挙げられる。
【0010】
以上の如き条件で改質を終えたナイロン66繊維構造物は、洗浄し乾燥によって水分を蒸発し除去する。
洗浄し、ジカルボン酸を落とすことにより風合いの硬化、黄変等を防止する。この場合の乾燥温度は90〜170℃が好ましくさらには100〜130℃がより好ましい。
乾燥温度が90℃未満では乾燥時間が長くなり生産性の低下が問題となり、170℃を越えると発明の効果が弱くなるばかりでなく、ナイロン66繊維自体の軟化又は強度劣化等が生じる。
【0011】
改質を終え染色を施されたナイロン66繊維構造物は、ナイロン6繊維と同様に100℃前後の飽和蒸気による常圧の発色機で処理され、高濃度で鮮明性に優れた染色物を得ることが可能となる。
染色方法としては、液流染色、パッド・スチーム、パッド・ドライ、ジッカー、ウインス、ビーム、インクジェットなどが挙げられるが、精細な表現と多色効果が得られ本発明のメリットを最大限に生かせる点でインクジェット法が好ましい。
【0012】
インクジェット法を用いる場合、改質を終えたナイロン66繊維構造物にインク保持能力を持たせるためにインク保持剤を付与することが好ましい。
インク保持剤を含む処理液には必要に応じて、紫外線吸収剤、還元防止剤、酸化防止剤、pH調整剤、ヒドロトロープ剤、消泡剤、浸透剤、ミクロポーラス形成剤等を適宜添加しても差し支えない。
【0013】
インク保持剤としては、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ソーダ、グアーガム、ローカストビーンガム、アラビアガム、クリスタルビアガム、メチルセルロース、ポリアクリルアミド、デンプン、ポリアクリル酸ソーダ、ポリスチレンスルホン酸ソーダ、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子が挙げられる。
高濃度、高堅牢度、鮮明性の点からカルボキシメチルセルロース、アルギン酸ソーダもしくはこれらの混合物が特に好ましい。
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノン等が挙げられる。
還元防止剤としては、ニトロベンゼンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸誘導体等が挙げられる。
酸化防止剤としては、ヒンダードアミン、ヒンダードフェノール等が挙げられる。
pH調整剤としては、リンゴ酸、クエン酸、酢酸、硫酸アンモニウム、クエン酸アンモニウム等の酸性調整剤や、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ性調整剤が挙げられる。
ヒドロトロープ剤としては、尿素、ポリエチレングリコール、チオ尿素等が挙げられる。
消泡剤としては、イソプロパノール、エタノール、n―ブタノール等の低級アルコール、オレイン酸、ポリプロピレングリコール等の有機極性化合物、及びシリコーン樹脂が挙げられる。
浸透剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸エステルナトリウム、オレイン酸ブチルエステル等のアニオン性界面活性剤、及びノニルフェノールEO、ラウリルアルコールEO等のノニオン性界面活性剤が挙げられる。
ミクロポーラス形成剤としては、水不溶性または難溶性で沸点が105〜200℃の低沸点液体を微粒子状態で均一に水中に乳化分散させたものが好ましく用いられる。低沸点液体としては、炭化水素系のトルエン、キシレン、ハロゲン化炭化水素系のパークロルエチレン、モノクロルベンゼン、ジクロルペンタン、酢酸ブチル、アクリル酸ブチル等が挙げられる。
【0014】
以下、本発明の実施例について説明する。
なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0015】
【実施例】
評価方法
(1)濃度
ブルーのインクをベタ印写した部分を、反射濃度計(マクベスRD918:マクベス社製)を用いて測定した。数値が高いほど良好である。
(2)鮮明性
得られた捺染物の鮮明性を目視で評価した。
○:色彩が鮮明である
△:色彩がやや鮮明である
×:色彩が鮮明でない
【0016】
〔実施例1〕
コーデュラ(ナイロン66)100%の平織物を処理液A中で浸漬処理を行った。
処理液A
コハク酸 2.0g/L
処理条件 110℃ 20分
以上の条件で改質後、水で洗浄し乾燥によって水分を蒸発し除去した。その際の乾燥温度は110℃であった。
次に、処理液1をパッド法で付与した。
処理液1(pH 5.2)
インク保持剤:セロゲンPR 2部
(第一工業製薬(株)製:カルボキシメチルセルロース系)
硫安 10部
水 : 88部
次に、130℃で2分間の乾燥を行った後、以下の処方のインクを使用してオン・デマンド方式シリアル走査型インクジェット印刷装置にて以下の印写条件でフルカラー画像をプリントした。
【0017】
インク処方
反応染料 10部
イオン交換水 90部
尚、使用した染料は、C.I.Reactive Yellow 85、C.I.Reactive Red 24、C.I.Reactive Blue 176であった。
【0018】
印写条件
ノズル径;40μm
駆動電圧;100V
周波数 ;5KHz
解像度 ;360dpi(4×4マトリックス)
次いで、105℃の湿熱蒸気で20分間の湿熱処理を行った。その後、洗浄・乾燥を行って染色物を得た。その結果を表1に示す。
【0019】
〔実施例2〕
タクテル(ナイロン66)90%、ポリウレタン10%からなる天竺に処理液Bを付与した後、飽和水蒸気により湿熱処理を行った。
処理液B
マレイン酸 2.0g/L
湿熱条件 102℃ 20分
以上の条件で改質後、水で洗浄し乾燥によって水分を蒸発し除去した。その際の乾燥温度は110℃であった。
次に処理液2をコーティング法で付与した。
処理液2(pH 5.6)
水溶性高分子:ダックアルギンNSPL 3部
(紀文フーズケミファ(株)製;アルギン酸ソーダ系)
硫安 10部
ミクロポーラス形成剤(*): 15部
(*)
ミネラルターペン 50%
アロエマルホワHD 2%
(明成化学工業(株)製、乳化剤)
水 48%
水 : 72部
次に、実施例1と同様の乾燥条件、インク処方、印写条件、および湿熱条件でフルカラー画像をプリントした。その後、洗浄・乾燥を行って染色物を得た。その結果を表1に示す
【0020】
〔実施例3〕
サープレックス(ナイロン66)100%の平織物を実施例1と同様に処理液A中で浸漬処理を行った。
処理液A
コハク酸 2.0g/L
処理条件 110℃ 20分
以上の条件で改質後、水で洗浄し乾燥によって水分を蒸発し除去した。その際の乾燥温度は110℃であった。
次に、実施例1と同様に処理液1をパッド法で付与した。
処理液1(pH 5.2)
インク保持剤:セロゲンPR 2部
(第一工業製薬(株)製:カルボキシメチルセルロース系)
硫安 10部
水 : 88部
次に、130℃で2分間の乾燥を行った後、以下の処方のインクを使用してオン・デマンド方式シリアル走査型インクジェット印刷装置にて以下の印写条件でフルカラー画像をプリントした。
【0021】
インク処方
酸性染料 3部
イオン交換水 90部
尚、使用した染料は、C.I.Acid Yellow 127、C.I.Acid Red 265、C.I.Acid Blue 185であった。
【0022】
印写条件
ノズル径;40μm
駆動電圧;100V
周波数 ;5KHz
解像度 ;360dpi(4×4マトリックス)
次いで、105℃の湿熱蒸気で20分間の湿熱処理を行った。その後、洗浄・乾燥を行って染色物を得た。その結果を表1に示す。
【0023】
〔比較例1〕
ジカルボン酸での処理を行わない以外は実施例1と同様に処理を行った。
その結果を表1に示す。
【0024】
〔比較例2〕
コハク酸を酢酸に変更する以外は実施例1と同様に処理を行った。
処理液C
酢酸 2.0g/L
処理条件 110℃ 20分
その結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】
本発明の方法でナイロン66繊維を改質し次いで染色することによって、高濃度で鮮明性、堅牢性に優れたナイロン66繊維染色物を得ることができる。
また、本発明の染色方法は、風合いの硬化、黄変、収縮、均染性の低下などといった問題を引き起こすことなく染色性を向上することが出来る。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for dyeing a nylon 66 fiber structure, and more particularly to a method for improving the color development of a nylon 66 fiber structure by modifying nylon 66 fiber.
[0002]
[Prior art]
For a long time, it has been considered that a nylon 66 fiber structure obtained by using nylon 66 fiber has a lower coloring property than a nylon 6 fiber structure, and it is difficult to obtain a high-density and clear dyed product.
The reason for this is that nylon 66 fibers generally have less dyed seats than nylon 6 fibers.
Accordingly, nylon 6 fibers can be colored by a normal pressure color former at a temperature of about 100 ° C., whereas nylon 66 fibers require treatment by a high temperature and high pressure color former.
Further, not only there are problems with equipment and productivity, but also when processing is performed with a high-pressure color former or a superheated steam color former, there is a problem that the strength of nylon 66 fiber is deteriorated or discolored.
[0003]
In order to solve these problems, Japanese Patent Application Laid-Open No. 52-50375 proposes a technique for improving the dyeing properties of nylon by mixing an organic acid and an amine compound in a color paste.
JP-A-04-214484 proposes a method for improving the color fastness by applying a polyamide swelling agent such as benzyl alcohol and subjecting to a heat treatment.
However, all of these methods have problems such as hardening of the hand, yellowing of the fiber structure, shrinkage of the fiber structure, and deterioration of levelness.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention solves the above-mentioned problems in dyeing nylon 66 fiber, and provides a dyeing method capable of obtaining a nylon 66 fiber structure having high density, excellent clarity and fastness, and a dyed product obtained thereby. Is provided.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have found that a clear and high-concentration dyeing can be obtained by applying dicarboxylic acid to a nylon 66 fiber structure by heat treatment or moist heat treatment, and have completed the present invention.
That is, the present invention
(1) A method for dyeing a nylon 66 fiber structure, comprising treating a nylon 66 fiber structure in a solution containing dicarboxylic acid at a temperature of 80 to 150 ° C., and then dyeing the solution.
(2) A method for dyeing a nylon 66 fiber structure, comprising treating a nylon 66 fiber structure in a solution containing dicarboxylic acid, treating it in saturated steam, and then dyeing.
(3) The method for dyeing a nylon 66 fiber structure according to (1) or (2), wherein the dyeing is inkjet dyeing.
(4) A dyed article characterized by being dyed by the method of (1) to (3).
[0006]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The present invention increases the dyed seat of nylon fiber by utilizing the fact that the crystallinity of nylon fiber is relaxed and swelled by previously applying dicarboxylic acid to the nylon 66 fiber structure by heating or wet heat treatment. It has the effect of facilitating the internal diffusion of the dye during color development and improving the dyeability.
[0007]
Here, the nylon 66 fiber structure is not particularly limited as long as it is a fiber structure containing nylon 66 fiber, and may be a fiber structure made of 100% nylon 66 fiber, or a nylon 66 fiber and another type. It may be a fibrous structure composed of fibers.
Other types of fibers include cotton, rayon, nylon 6, polyester, and polyurethane fibers.
Examples of the type of fiber structure include raw cotton, tow, sliver, spun yarn, filament yarn, woven fabric, knitted fabric, and nonwoven fabric.
The nylon 66 fiber modified according to the present invention can be easily dyed in a medium dark color, and the dyeability is improved.
[0008]
In the dyeing method of the present invention, the nylon 66 fiber structure is dyed after being treated in a solution containing dicarboxylic acid at a temperature of 80 to 150 ° C. for a predetermined time.
If the temperature is lower than 80 ° C., sufficient coloring of the nylon 66 fiber cannot be obtained, and if the temperature exceeds 150 ° C., the nylon 66 fiber itself may be softened or deteriorated in strength.
The processing time may be set as appropriate by repeating the experiment. In general, a lower temperature requires a longer process, and a higher temperature requires a shorter process. Specifically, it is appropriately set in a range of 10 seconds to 60 minutes.
[0009]
In another dyeing method of the present invention, a nylon 66 fiber structure is provided with a dicarboxylic acid, and then treated in saturated steam for a predetermined time and then dyed.
As the conditions of the saturated steam, it is preferable that the temperature is 100 to 120 ° C. and the time is 1 to 30 minutes.
Examples of the dicarboxylic acid include succinic acid, maleic acid, malonic acid, and itaconic acid. Among them, a clear and high-concentration dyed product is obtained, and inexpensive, versatile and excellent in safety, more preferably succinic acid, And maleic acid.
[0010]
The nylon 66 fiber structure which has been modified under the above conditions is washed and dried to evaporate and remove water.
Washing and dropping of dicarboxylic acid prevent hardening of the texture and yellowing. The drying temperature in this case is preferably from 90 to 170C, more preferably from 100 to 130C.
If the drying temperature is lower than 90 ° C., the drying time becomes longer and the productivity is reduced. If the drying temperature is higher than 170 ° C., not only the effect of the present invention is weakened, but also the nylon 66 fiber itself is softened or deteriorated in strength.
[0011]
The nylon 66 fiber structure which has been subjected to the modification and dyed is treated with a normal color developing machine using saturated steam at about 100 ° C. in the same manner as the nylon 6 fiber to obtain a dyed product having high density and excellent sharpness. It becomes possible.
Dyeing methods include liquid jet dyeing, pad steam, pad dry, zicker, wins, beam, ink jet, etc., with the advantage that the fine expression and multicolor effect can be obtained to maximize the advantages of the present invention. The inkjet method is preferred.
[0012]
When the ink jet method is used, it is preferable to add an ink retaining agent to the modified nylon 66 fiber structure so as to have an ink retaining ability.
If necessary, appropriately add an ultraviolet absorber, an antioxidant, an antioxidant, a pH adjuster, a hydrotrope, an antifoaming agent, a penetrant, a microporous forming agent, etc. to the treatment liquid containing the ink holding agent. No problem.
[0013]
Examples of the ink retainer include carboxymethylcellulose, sodium alginate, guar gum, locust bean gum, gum arabic, crystal beer gum, methylcellulose, polyacrylamide, starch, sodium polyacrylate, sodium polystyrene sulfonate, hydroxyethylcellulose, aqueous solutions of hydroxyethyl cellulose, polyvinyl alcohol, and the like. Functional polymers.
Carboxymethylcellulose, sodium alginate or a mixture thereof is particularly preferred in view of high concentration, high fastness and sharpness.
Examples of the ultraviolet absorber include benzotriazole and benzophenone.
Examples of the reduction inhibitor include a nitrobenzenesulfonic acid salt and a benzenesulfonic acid derivative.
Examples of the antioxidant include hindered amine and hindered phenol.
Examples of the pH adjuster include an acidic adjuster such as malic acid, citric acid, acetic acid, ammonium sulfate, and ammonium citrate, and an alkaline adjuster such as sodium hydrogen carbonate, sodium carbonate, and sodium hydroxide.
Examples of the hydrotrope include urea, polyethylene glycol, thiourea and the like.
Examples of the antifoaming agent include lower alcohols such as isopropanol, ethanol and n-butanol, organic polar compounds such as oleic acid and polypropylene glycol, and silicone resins.
Examples of the penetrant include anionic surfactants such as sodium dodecylbenzenesulfonate, sodium lauryl sulfate and butyl oleate, and nonionic surfactants such as nonylphenol EO and lauryl alcohol EO.
As the microporous forming agent, those obtained by uniformly emulsifying and dispersing a water-insoluble or sparingly soluble low-boiling liquid having a boiling point of 105 to 200 ° C in fine particles in water are preferably used. Examples of the low boiling point liquid include hydrocarbon-based toluene, xylene, and halogenated hydrocarbon-based perchlorethylene, monochlorobenzene, dichloropentane, butyl acetate, and butyl acrylate.
[0014]
Hereinafter, examples of the present invention will be described.
Note that the present invention is not limited to these examples.
[0015]
【Example】
Evaluation method (1) The portion where the density blue ink was solid printed was measured using a reflection densitometer (Macbeth RD918: manufactured by Macbeth). The higher the value, the better.
(2) Clarity The clarity of the obtained printed matter was visually evaluated.
:: The color is clear. △: The color is slightly clear. X: The color is not clear.
[Example 1]
A 100% cordura (nylon 66) plain fabric was immersed in the treatment solution A.
Treatment liquid A
Succinic acid 2.0g / L
Treatment conditions After reforming under the condition of 110 ° C. for 20 minutes or more, washing was performed with water, and moisture was removed by drying to remove the water. The drying temperature at that time was 110 ° C.
Next, the treatment liquid 1 was applied by a pad method.
Treatment liquid 1 (pH 5.2)
Ink retainer: 2 parts of Cellogen PR (Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd .: carboxymethylcellulose)
Ammonium sulfate 10 parts Water: 88 parts Next, after drying at 130 ° C. for 2 minutes, using an ink of the following formulation, an on-demand serial scanning type ink jet printing apparatus is used to perform full color printing under the following printing conditions. The image was printed.
[0017]
Ink prescription reactive dye 10 parts Ion exchange water 90 parts The dye used was C.I. I. Reactive Yellow 85, C.I. I. Reactive Red 24, C.I. I. Reactive Blue 176.
[0018]
Printing conditions Nozzle diameter: 40 μm
Drive voltage; 100V
Frequency; 5KHz
Resolution: 360 dpi (4 × 4 matrix)
Next, a wet heat treatment was performed for 20 minutes with a moist heat steam at 105 ° C. Thereafter, washing and drying were performed to obtain a dyed product. Table 1 shows the results.
[0019]
[Example 2]
After the treatment liquid B was applied to a sheet of jersey made of 90% tactel (nylon 66) and 10% polyurethane, a wet heat treatment was performed with saturated steam.
Treatment liquid B
Maleic acid 2.0g / L
After reforming under the condition of moist heat of 102 ° C. for 20 minutes or more, the film was washed with water and dried to evaporate and remove water. The drying temperature at that time was 110 ° C.
Next, treatment liquid 2 was applied by a coating method.
Treatment liquid 2 (pH 5.6)
Water-soluble polymer: 3 parts of Duck Algin NSPL (manufactured by Kibun Foods Chemifa Corporation; sodium alginate)
Ammonium sulfate 10 parts Microporous forming agent (*): 15 parts (*)
50% mineral turpen
Aloe Malhua HD 2%
(Emulsifier manufactured by Meisei Chemical Industry Co., Ltd.)
48% of water
Water: 72 parts Next, a full-color image was printed under the same drying conditions, ink formulations, printing conditions, and moist heat conditions as in Example 1. Thereafter, washing and drying were performed to obtain a dyed product. The results are shown in Table 1.
[Example 3]
A 100% surfplex (nylon 66) plain fabric was immersed in the treatment solution A in the same manner as in Example 1.
Treatment liquid A
Succinic acid 2.0g / L
Treatment conditions After reforming under the condition of 110 ° C. for 20 minutes or more, washing was performed with water, and moisture was removed by drying to remove the water. The drying temperature at that time was 110 ° C.
Next, the treatment liquid 1 was applied by the pad method in the same manner as in Example 1.
Treatment liquid 1 (pH 5.2)
Ink retainer: 2 parts of Cellogen PR (Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd .: carboxymethylcellulose)
Ammonium sulfate 10 parts Water: 88 parts Next, after drying at 130 ° C. for 2 minutes, using an ink of the following formulation, an on-demand serial scanning type ink jet printing apparatus is used to perform full color printing under the following printing conditions. The image was printed.
[0021]
Ink formulation acid dye 3 parts Ion exchange water 90 parts The dye used was C.I. I. Acid Yellow 127, C.I. I. Acid Red 265, C.I. I. Acid Blue 185.
[0022]
Printing conditions Nozzle diameter: 40 μm
Drive voltage; 100V
Frequency; 5KHz
Resolution: 360 dpi (4 × 4 matrix)
Next, a wet heat treatment was performed for 20 minutes with a moist heat steam at 105 ° C. Thereafter, washing and drying were performed to obtain a dyed product. Table 1 shows the results.
[0023]
[Comparative Example 1]
The treatment was performed in the same manner as in Example 1 except that the treatment with dicarboxylic acid was not performed.
Table 1 shows the results.
[0024]
[Comparative Example 2]
The same treatment as in Example 1 was performed except that succinic acid was changed to acetic acid.
Treatment liquid C
Acetic acid 2.0g / L
Processing conditions: 110 ° C, 20 minutes The results are shown in Table 1.
[0025]
[Table 1]
[0026]
【The invention's effect】
By modifying the nylon 66 fiber by the method of the present invention and then dyeing it, it is possible to obtain a nylon 66 fiber dyed article having high density and excellent in sharpness and fastness.
Further, the dyeing method of the present invention can improve the dyeing property without causing problems such as hardening of the texture, yellowing, shrinkage, and decrease in leveling property.
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Cited By (3)
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WO2007094172A1 (en) * | 2006-02-17 | 2007-08-23 | Toray Industries, Inc. | Method of predyeing treatment for fabric and method of dyeing fabric |
JP2011111682A (en) * | 2009-11-24 | 2011-06-09 | Matsumoto Yushi Seiyaku Co Ltd | Method for producing weight-reduced polyamide-based fabric and weight-reduced polyamide-based fabric |
EP3360930A1 (en) | 2014-07-04 | 2018-08-15 | FUJIFILM Corporation | Novel compound, coloring composition for dyeing or textile, ink jet ink, method of printing on fabric, and dyed or printed fabric |
-
2002
- 2002-08-07 JP JP2002230106A patent/JP4237989B2/en not_active Expired - Lifetime
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JP2011111682A (en) * | 2009-11-24 | 2011-06-09 | Matsumoto Yushi Seiyaku Co Ltd | Method for producing weight-reduced polyamide-based fabric and weight-reduced polyamide-based fabric |
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JP4237989B2 (en) | 2009-03-11 |
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