JP2004067712A - Method for producing polyurethane foam molded product - Google Patents
Method for producing polyurethane foam molded product Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004067712A JP2004067712A JP2002224514A JP2002224514A JP2004067712A JP 2004067712 A JP2004067712 A JP 2004067712A JP 2002224514 A JP2002224514 A JP 2002224514A JP 2002224514 A JP2002224514 A JP 2002224514A JP 2004067712 A JP2004067712 A JP 2004067712A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyurethane foam
- release agent
- producing
- molded product
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリウレタンフォーム成形体の製造法に関する。更に詳しくは、靴底等として好適に使用しうるポリウレタンフォーム成形体の製造法及び該製造法に好適に使用しうるポリウレタンフォーム製造用離型剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
液状ポリウレタンフォーム成形材料を成形型内に注入し、該液状成形材料を硬化させて成形体を製造する際に、成形型の内面には、製造された成形体を成形型から容易に離型させるために離型剤が塗布されている。
【0003】
近年、火災の危険性や作業環境の問題を改善するために、水系の離型剤が提案されている。例えば、オイルやワックス成分と脂肪族アミンとを有機アンモニウム塩で乳化させたエマルジョンタイプの水系離型剤が知られている(米国特許第4,969,952 号明細書)。
【0004】
しかし、成形品の外観が重要視されている靴底等をポリウレタンフォームで成形する際に、この種の水系離型剤を成形型の内面に使用した場合、得られる成形体の表面に、ピンホールと呼ばれている直径0.05〜0.5mm の孔が多数発生するため、表面性に劣るという欠点がある。このような表面性の低下は、例えば、成形品の外観の悪化、成形体に塗装を施した際に色むらやフローライン等の不良、耐吸水性の低下等の問題を引き起こす要因となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、表面にピンホール等の成形体の表面性を低下させる欠陥をほとんど発生させずに、ポリウレタンフォームを製造しうる方法、及び該方法に好適に使用しうるポリウレタンフォーム製造用離型剤を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
(1) (A)アミン及び有機アンモニウム塩からなる群より選ばれた1種以上のチッ素含有化合物、並びに
(B)シリコーン化合物
を含有してなるポリウレタンフォーム製造用離型剤(以下、単に「離型剤」という)、並びに
(2) 前記離型剤を用いるポリウレタンフォーム成形体の製造法
に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の離型剤には、アミン及び有機アンモニウム塩からなる群より選ばれた1種以上のチッ素含有化合物が用いられる。チッ素含有化合物の炭素数は、ピンホールの低減の観点から、好ましくは8〜22、より好ましくは12〜20、更に好ましくは16〜18である。
【0008】
アミンの炭素数は、ピンホールの低減の観点から、好ましくは8〜22、より好ましくは12〜20、更に好ましくは16〜18である。
【0009】
アミンの具体例としては、ステアリルアミン、カプリルアミン、ラウリルアミン、ミスチリルアミン、パルミチルアミン、1,8−ジアミノオクタン、1, 10−ジアミノデカン、ステアリルプロピレンジアミン等の炭素数が8〜22の飽和脂肪族アミン;オレイルアミン、リノリルアミン等の炭素数が8〜22の不飽和脂肪族アミン;メタキシリレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン等の炭素数が8〜22の芳香族アミンが挙げられ、これらはそれぞれ単独で又は2種以上を混合して用いることができる。これらの中では、ピンホールの低減の観点から、炭素数が8〜22の飽和脂肪族アミンが好ましく、ステアリルアミンがより好ましい。
【0010】
有機アンモニウム塩の炭素数は、ピンホールの低減の観点から、好ましくは8〜22、より好ましくは12〜20、更に好ましくは16〜18である。
【0011】
有機アンモニウム塩の具体例としては、ステアリルアミンアセテート、ラウリルアミンアセテート、ステアリルアミンクロライド、ラウリルアミンクロライド等が挙げられ、これらはそれぞれ単独で又は2種以上を混合して用いることができる。これらの中では、ピンホールの低減の観点から、ステアリルアミンアセテートが好ましい。
【0012】
離型剤におけるチッ素含有化合物の含有量は、該チッ素含有化合物の種類によって異なるので一概には決定することができないが、通常、ピンホール等の発生を抑制する観点から、好ましくは0.1 〜10重量%、より好ましくは0.1 〜5重量%、更に好ましくは0.1 〜2重量%である。
【0013】
また、本発明の離型剤には、シリコーン化合物が用いられる。
シリコーン化合物としては、例えば、シリコーンオイル、シリコーンワックス等が挙げられる。シリコーン化合物の中では、成形体の離型性の観点から、ポリシロキサン構造を有するシリコーン化合物が好ましい。
【0014】
ポリシロキサン構造を有するシリコーン化合物の代表例としては、ジメチルポリシロキサン及びその変性体等が挙げられる。ジメチルポリシロキサン及びその変性体の具体例としては、式(I):
【0015】
【化1】
【0016】
(式中、R1 、R2 及びR3 はそれぞれ独立して、アルキル基、フェニル基、水酸基、アミノ基、ポリエーテル基又はアミノアルキル基、m及びnは、それぞれ独立して、0又は1〜200 の整数を示す。但し、mとnとの和は1以上である)で表されるジメチルポリシロキサン変性体等が挙げられる。
【0017】
式(I) において、R1 、R2 及びR3 は、離型性の観点から、炭素数1〜22のアルキル基が好ましく、メチル基がより好ましい。また、mとnとの和は、離型性の観点から、好ましくは1〜200 の整数、より好ましくは1〜100 の整数、更に好ましくは1〜50の整数である。
【0018】
ジメチルポリシロキサン及びその変性体の数平均分子量は、離型性の観点から、好ましくは100 〜5000、より好ましくは500 〜2000である。
【0019】
離型剤におけるシリコーン化合物の含有量は、該シリコーン化合物種類によって異なるので一概には決定することができないが、通常、十分な離型性を発現させる観点から、好ましくは0.5 〜10重量%、より好ましくは0.5 〜5重量%、更に好ましくは0.5 〜2重量%である。
【0020】
なお、本発明においては、チッ素含有化合物がステアリルアミンアセテートであり、シリコーン化合物がジメチルポリシロキサンである組合せが、ピンホールの低減の観点から好ましい。
【0021】
本発明の離型剤は、チッ素含有化合物、シリコーン化合物及び必要により、添加剤及び溶媒を混合することによって容易に製造することができる。
【0022】
溶媒としては、例えば、水、並びにアルカン類及びそのハロゲン化物、アルケン類及びそのハロゲン化物、アルコール類、エーテル類等の有機溶媒が挙げられ、これらは、それぞれ単独で又は2種以上を混合して用いることができる。これらの溶媒の中では、溶媒の揮発性がよく、生産性を向上させる観点から、ジクロロメタンが好ましく、また作業環境の観点から、水が好ましい。
【0023】
離型剤における溶媒の量は、チッ素含有化合物、シリコーン化合物及び添加剤の残部であることが好ましい。
【0024】
なお、溶媒として水を用いる場合、チッ素含有化合物及びシリコーン化合物を水中に乳化又は分散させるために、添加剤として乳化剤又は分散剤を離型剤に添加することができる。乳化剤又は分散剤としては、例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤等が挙げられる。乳化剤又は分散剤の量は、その種類等によって異なるので一概には決定することができないので、その種類等に応じて適宜、調整することが好ましい。
【0025】
かくして得られる本発明の離型剤は、成形型内で所定形状を有する成形体を成形する際に、その成形型の内面に塗布する離型剤として好適に使用しうるものである。
【0026】
離型剤を成形型の内面に付着させる方法としては、例えば、塗布、噴霧、浸漬等の方法が挙げられるが、本発明はかかる方法によって限定されるものではない。
【0027】
成形型の内面に付着させるチッ素含有化合物及びシリコーン化合物の合計量は、ピンポールを低減させ、離型性を高める観点から、好ましくは0.01〜10g/m2、より好ましくは0.02〜5g/m2、更に好ましくは0.05〜1g/m2である。
【0028】
本発明の離型剤は、種々の液状成形材料に対して好適に用いることができるが、特に、液状ポリウレタンフォーム成形材料に対して好適に用いることができる。
【0029】
本発明の離型剤を用いてポリウレタンフォーム成形体を製造する場合、離型剤を成形型の内面に塗布した後、液状ポリウレタンフォーム成形材料を成形型内に注入し、該液状成形材料を硬化させて成形することにより、ピンホール等の発生がないポリウレタンフォーム成形体を容易に製造することができる。このようにピンホール等の発生がないポリウレタンフォームを得ることができる理由は定かではないが、本発明の離型剤によって、成形型との接触面でポリウレタンフォーム成形体のセルが破泡するのが抑制されるか、又はポリウレタンフォーム成形体のスキン層での泡化反応が抑制されることによるものと考えられる。
【0030】
液状ポリウレタンフォーム成形材料としては、特に限定がなく、公知のものを用いることができるが、ポリオール溶液とイソシアネートプレポリマーを用いることが好ましい。
【0031】
ポリオール溶液は、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール等のポリオール成分、鎖延長剤、水、整泡剤、及び必要に応じて触媒等を混合することによって調製することができる。
【0032】
イソシアネートプレポリマーは、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール等のポリオール成分と、メチレンジフェニルジイソシアネートやその変性物等のポリイソシアネート成分とを反応させることによって得られる。
【0033】
ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、鎖延長剤、整泡剤、触媒、ポリイソシアネート成分、イソシアネートプレポリマー等の種類及び量には、特に限定がなく、例えば、岩田敬治編「ポリウレタン樹脂ハンドブック」(昭和62年9月25日、日刊工業新聞社発行)に記載されているような一般に使用されている成分を用いることができる。
【0034】
なお、成形型の材質には、特に限定がない。その例としては、鉄、ステンレス鋼、銅、アルミニウム、アルミニウム合金、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。また、成形型の内面形状にも特に限定がなく、目的とする成形体の形状に対応した形状を有するのであればよく、任意である。
【0035】
かくして、液状ポリウレタンフォーム成形材料等の液状成形材料を成形型内に注入し、該液状成形材料を硬化させて成形した後、脱型することにより、ポリウレタンフォーム等の成形体が得られる。かかる成形体の表面ではピンホール等の有害な欠陥等の発生が抑制されているので、得られた成形体は、表面性に優れたものである。
【0036】
得られたポリウレタンフォーム成形体の密度は、成形体表面のピンホールの低減の観点から、好ましくは0.2 〜0.8g/cm3、より好ましくは0.2 〜0.6g/cm3、更に好ましくは0.2 〜0.4g/cm3である。
【0037】
本発明の製造法によって得られたポリウレタンフォーム成形体の好適な用途としては、紳士靴、婦人靴、子供靴、サンダル、スポーツ靴等が挙げられる。一般に、靴底は、サンダル、紳士靴等に使用されるアウトソールと、スポーツ靴等に使用されるミッドソールとに分類される。本発明の製造法は、特に軽量化が図られた、密度が0.2 〜0.4g/cm3であるミッドソールを製造する際に、成形体表面にピンホールが発生するのを抑制する観点から、好適に適用することができる。
【0038】
【実施例】
実施例1〜6
表1に示す各成分をホモミキサー〔特殊機化工業(株)製、商品名:T. K. HOMO MIXER MARK II〕を用い、回転数6000rpm で20分間混合することにより、離型剤を得た。
【0039】
試験用成形型〔厚さ約10mm、幅約100mm 、長さ約200mm の成形用金型、材質:アルミニウム〕の温度を60±2℃に温度調節した後、離型剤を成形型の内面にスプレーガンで噴霧し、離型剤のチッ素含有化合物及びシリコーン化合物の合計付着量が0.1g/ m2となるように噴霧し、エアブローで余分な離型剤を除去し、ウエスで拭き取った。
【0040】
次に、イソシアネートプレポリマー〔花王(株)製、商品名:エディフォームB−3525〕をポアリング型の低圧発泡機の一方のタンクに入れ、その液温を35℃に調整し、ポリオール配合液〔花王(株)製、商品名:エディフォームAS−6−53SH 〕100.0 重量部及び触媒〔花王(株)製、商品名:エディフォームAS−651−26C〕1.1 重量部、整泡剤〔花王(株)製、商品名:エディフォームAS−60H〕0.3 重量部、鎖延長剤〔花王(株)製、商品名:エディフォームAS−60E〕3.4 重量部、水0.7 重量部及び顔料〔花王(株)製、商品名:エディフォームNV−7303−10〕4.3 重量部を混合した混合液を他方のタンクに入れ、その液温を40℃に調整した。
【0041】
この低圧発泡機を用いてイソシアネートプレポリマーと混合液とをイソシアネートインデックスが106 となるように混合攪拌し、前記成形型内に注入し、発 泡させ、注入から5分間経過後に脱型し、ポリウレタンフォーム成形体を得た。脱型の際、成形型への付着がなく、離型を円滑に行うことができた。
【0042】
得られた成形体は、いずれも、密度約0.30g/cm3 、硬度(Asker C)55±2を有していた。
【0043】
なお、実施例1〜3では、飽和脂肪族アミンを含有する離型剤が、実施例4〜6では、有機アンモニウム塩を含有する離型剤が用いられている。
【0044】
次に、得られたポリウレタンフォーム表面のピンホールの発生数を以下の方法にしたがって調べた。その結果を表1に示す。
【0045】
〔ピンホールの発生数〕
ポリウレタンフォーム成形体を5個製造し、得られた成形体の下面の中心付近の表面を拡大鏡(倍率:10倍)を用いて、一辺が1mmの格子中に存在している直径が0.05〜 0.5mmの孔の数を数えた。これと同様の操作を5つの成形体について行い、その平均値を算出した。
【0046】
比較例1〜2
表1に示す組成の離型剤を用いた他は、実施例1と同様にしてポリウレタンフォーム成形体を製造し、得られたポリウレタンフォーム表面のピンホールの発生数を数えた。その結果を表1に示す。
【0047】
なお、表1に示す各成分は、以下のことを意味する。
・ポリシロキサン:ジメチルポリシロキサン〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製、商品名:SH200 〕
・ファーミン86T :花王(株)製、商品名。飽和脂肪族アミン(ミリスチルアミン4重量%、パルミチルアミン30重量%及びステアリルアミン66重量%の混合物)
・ジアミンR86 :花王(株)製、商品名。アルキルプロピレンジアミン(ミリスチリルプロピレンジアミン5重量%、パルミチルプロピレンジアミン50重量%及びステアリルプロピレンジアミン45重量%の混合物)
・アセタミン86:花王(株)製、商品名。飽和脂肪族アミンアセテート(ミリスチリルアミンアセテート4重量%、パルミチルアミンアセテート30重量%及びステアリルアミンアセテート66重量%の混合物)
・パラフィン〔シグマ・アルドリッチ(SIGMA ALDRICH) 社製、商品名:Paraffin liquid〕
・乳化剤:非イオン性界面活性剤〔花王(株)製、商品名:エマルゲン106 〕
【0048】
【表1】
【0049】
表1に示された結果から、各実施例で得られたポリウレタンフォーム成形体は、その表面にピンホール等の表面性を低下させる欠陥がほとんどないことから、表面性に優れたものであることがわかる。
【0050】
【発明の効果】
本発明の製造法によれば、ポリウレタンフォーム成形体の表面にピンホール等の表面性を低下させる欠陥をほとんど発生させずに、表面性に優れた成形体を得ることができる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing a polyurethane foam molded article. More specifically, the present invention relates to a method for producing a polyurethane foam molded article which can be suitably used as shoe soles and the like, and a release agent for producing polyurethane foam which can be suitably used for the production method.
[0002]
[Prior art]
When the liquid polyurethane foam molding material is poured into a molding die and the liquid molding material is cured to produce a molded product, the molded product is easily released from the molding die on the inner surface of the molding die. For this reason, a release agent is applied.
[0003]
In recent years, an aqueous release agent has been proposed in order to improve the risk of fire and the problem of the working environment. For example, an emulsion type aqueous release agent in which an oil or wax component and an aliphatic amine are emulsified with an organic ammonium salt is known (US Pat. No. 4,969,952).
[0004]
However, when such a water-based release agent is used on the inner surface of a molding die when molding a shoe sole or the like in which the appearance of the molded product is regarded as important, using a polyurethane foam, a pin is formed on the surface of the obtained molding. Since a large number of holes having a diameter of 0.05 to 0.5 mm called holes are generated, there is a disadvantage that the surface properties are poor. Such a decrease in surface properties is, for example, a factor that causes problems such as deterioration of the appearance of a molded article, color unevenness and poor flow lines when applying a coating to a molded article, and a decrease in water absorption resistance. I have.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention relates to a method for producing a polyurethane foam with almost no defects such as pinholes on the surface which degrade the surface properties of a molded article, and a release agent for producing a polyurethane foam which can be suitably used in the method. The task is to provide
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention
(1) (A) One or more nitrogen-containing compounds selected from the group consisting of amines and organic ammonium salts, and (B) a release agent for polyurethane foam production containing a silicone compound (hereinafter simply referred to as “ Release agent ”) and (2) a method for producing a polyurethane foam molded article using the release agent.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
One or more nitrogen-containing compounds selected from the group consisting of amines and organic ammonium salts are used in the release agent of the present invention. The carbon number of the nitrogen-containing compound is preferably from 8 to 22, more preferably from 12 to 20, and still more preferably from 16 to 18, from the viewpoint of reducing pinholes.
[0008]
The number of carbon atoms of the amine is preferably 8 to 22, more preferably 12 to 20, and still more preferably 16 to 18, from the viewpoint of reducing pinholes.
[0009]
Specific examples of the amine include stearylamine, caprylamine, laurylamine, mystyrylamine, palmitylamine, 1,8-diaminooctane, 1,10-diaminodecane, and stearylpropylenediamine having 8 to 22 carbon atoms. Saturated aliphatic amines; unsaturated aliphatic amines having 8 to 22 carbon atoms such as oleylamine and linolylamine; and aromatic amines having 8 to 22 carbon atoms such as meta-xylylenediamine and diethyltoluenediamine. They can be used alone or in combination of two or more. Among these, a saturated aliphatic amine having 8 to 22 carbon atoms is preferable, and stearylamine is more preferable, from the viewpoint of reducing pinholes.
[0010]
The carbon number of the organic ammonium salt is preferably from 8 to 22, more preferably from 12 to 20, and still more preferably from 16 to 18, from the viewpoint of reducing pinholes.
[0011]
Specific examples of the organic ammonium salt include stearylamine acetate, laurylamine acetate, stearylamine chloride, laurylamine chloride and the like, and these can be used alone or in combination of two or more. Of these, stearylamine acetate is preferred from the viewpoint of reducing pinholes.
[0012]
The content of the nitrogen-containing compound in the release agent cannot be determined unequivocally because it differs depending on the type of the nitrogen-containing compound. The content is 1 to 10% by weight, more preferably 0.1 to 5% by weight, and still more preferably 0.1 to 2% by weight.
[0013]
Further, a silicone compound is used for the release agent of the present invention.
Examples of the silicone compound include silicone oil and silicone wax. Among the silicone compounds, a silicone compound having a polysiloxane structure is preferred from the viewpoint of mold release properties of the molded article.
[0014]
Representative examples of the silicone compound having a polysiloxane structure include dimethylpolysiloxane and modified products thereof. Specific examples of dimethylpolysiloxane and a modified product thereof include those represented by formula (I):
[0015]
Embedded image
[0016]
(Wherein, R 1 , R 2 and R 3 are each independently an alkyl group, a phenyl group, a hydroxyl group, an amino group, a polyether group or an aminoalkyl group, and m and n are each independently 0 or 1 And an integer of 200 to 200, provided that the sum of m and n is 1 or more.
[0017]
In the formula (I), R 1 , R 2 and R 3 are preferably an alkyl group having 1 to 22 carbon atoms, more preferably a methyl group, from the viewpoint of releasability. In addition, the sum of m and n is preferably an integer of 1 to 200, more preferably an integer of 1 to 100, and still more preferably an integer of 1 to 50 from the viewpoint of releasability.
[0018]
The number average molecular weight of dimethylpolysiloxane and its modified product is preferably from 100 to 5,000, more preferably from 500 to 2,000, from the viewpoint of releasability.
[0019]
The content of the silicone compound in the release agent cannot be determined unconditionally because it varies depending on the type of the silicone compound. However, from the viewpoint of exhibiting sufficient release properties, the content is preferably 0.5 to 10% by weight. , More preferably 0.5 to 5% by weight, still more preferably 0.5 to 2% by weight.
[0020]
In the present invention, a combination in which the nitrogen-containing compound is stearylamine acetate and the silicone compound is dimethylpolysiloxane is preferable from the viewpoint of reducing pinholes.
[0021]
The release agent of the present invention can be easily produced by mixing a nitrogen-containing compound, a silicone compound and, if necessary, an additive and a solvent.
[0022]
Examples of the solvent include water, and organic solvents such as alkanes and halides thereof, alkenes and halides thereof, alcohols, and ethers, each of which may be used alone or in combination of two or more. Can be used. Among these solvents, dichloromethane is preferable from the viewpoint of good volatility of the solvent and improvement in productivity, and water is preferable from the viewpoint of working environment.
[0023]
The amount of the solvent in the release agent is preferably the balance of the nitrogen-containing compound, the silicone compound and the additive.
[0024]
When water is used as the solvent, an emulsifier or dispersant can be added as an additive to the release agent in order to emulsify or disperse the nitrogen-containing compound and the silicone compound in water. Examples of the emulsifier or dispersant include an anionic surfactant, a cationic surfactant, an amphoteric surfactant, and a nonionic surfactant. Since the amount of the emulsifier or dispersant varies depending on the type and the like, it cannot be unconditionally determined. Therefore, it is preferable to appropriately adjust the amount according to the type and the like.
[0025]
The release agent of the present invention thus obtained can be suitably used as a release agent applied to the inner surface of a molding die when a molded article having a predetermined shape is molded in the molding die.
[0026]
Examples of a method for attaching the release agent to the inner surface of the mold include methods such as coating, spraying, and dipping, but the present invention is not limited to such a method.
[0027]
The total amount of the nitrogen-containing compound and the silicone compound to be adhered to the inner surface of the mold is preferably from 0.01 to 10 g / m 2 , more preferably from 0.02 to 2 g, from the viewpoint of reducing pin poles and increasing releasability. 5 g / m 2, more preferably from 0.05 to 1 g / m 2.
[0028]
The release agent of the present invention can be suitably used for various liquid molding materials, and in particular, can be suitably used for liquid polyurethane foam molding materials.
[0029]
When producing a polyurethane foam molded article using the release agent of the present invention, after applying the release agent to the inner surface of the mold, the liquid polyurethane foam molding material is poured into the mold, and the liquid molding material is cured. By molding the molded article, a polyurethane foam molded article free of pinholes or the like can be easily produced. The reason why a polyurethane foam having no pinholes or the like can be obtained is not clear, but the release agent of the present invention causes cells of the polyurethane foam molded article to break at the contact surface with the mold. It is considered that this is due to suppression of the foaming reaction in the skin layer of the polyurethane foam molded article.
[0030]
The liquid polyurethane foam molding material is not particularly limited, and a known material can be used. However, it is preferable to use a polyol solution and an isocyanate prepolymer.
[0031]
The polyol solution can be prepared by mixing polyol components such as polyether polyol and polyester polyol, a chain extender, water, a foam stabilizer, and, if necessary, a catalyst.
[0032]
The isocyanate prepolymer is obtained by reacting a polyol component such as a polyether polyol or a polyester polyol with a polyisocyanate component such as methylene diphenyl diisocyanate or a modified product thereof.
[0033]
The type and amount of the polyether polyol, polyester polyol, chain extender, foam stabilizer, catalyst, polyisocyanate component, isocyanate prepolymer, and the like are not particularly limited. For example, Keiji Iwata, “Polyurethane Resin Handbook” (Showa 62) Commonly used components as described in Nikkan Kogyo Shimbun, September 25, 2005) can be used.
[0034]
The material of the molding die is not particularly limited. Examples include iron, stainless steel, copper, aluminum, aluminum alloys, epoxy resins, phenolic resins, and the like. There is no particular limitation on the inner surface shape of the molding die, and any shape may be used as long as it has a shape corresponding to the shape of the target molded body.
[0035]
Thus, a liquid molding material such as a liquid polyurethane foam molding material is poured into a molding die, the liquid molding material is cured, molded, and then demolded to obtain a molded article such as a polyurethane foam. Since the occurrence of harmful defects such as pinholes is suppressed on the surface of such a molded article, the resulting molded article has excellent surface properties.
[0036]
The resulting density of the polyurethane foam, from the viewpoint of reducing pinhole of the molding surface, preferably 0.2 0.8 g / cm 3, more preferably 0.2 ~0.6g / cm 3, More preferably, it is 0.2 to 0.4 g / cm 3 .
[0037]
Suitable uses of the polyurethane foam molded article obtained by the production method of the present invention include men's shoes, women's shoes, children's shoes, sandals, sports shoes, and the like. Generally, shoe soles are classified into outsole used for sandals, men's shoes and the like, and midsole used for sports shoes and the like. The production method of the present invention suppresses generation of pinholes on the surface of a molded product when producing a lightweight midsole having a density of 0.2 to 0.4 g / cm 3. From a viewpoint, it can be suitably applied.
[0038]
【Example】
Examples 1 to 6
Each component shown in Table 1 was mixed with a homomixer [trade name: T.K. K. Using HOMO MIXER MARK II], the mixture was mixed at a rotation speed of 6000 rpm for 20 minutes to obtain a release agent.
[0039]
After adjusting the temperature of the test mold (thickness of about 10 mm, width of about 100 mm, length of about 200 mm, mold: material: aluminum) to 60 ± 2 ° C., apply the release agent to the inner surface of the mold. It was sprayed with a spray gun, sprayed so that the total adhesion amount of the nitrogen-containing compound and the silicone compound of the release agent was 0.1 g / m 2 , the excess release agent was removed by air blow, and wiped with a waste cloth. .
[0040]
Next, an isocyanate prepolymer (manufactured by Kao Corporation, trade name: Ediform B-3525) was placed in one of the tanks of a pouring type low-pressure foaming machine, the temperature of the solution was adjusted to 35 ° C., and a polyol compound solution [ Kao Corporation, trade name: Ediform AS-6-53SH] 100.0 parts by weight and catalyst [Kao Corporation, trade name: Ediform AS-651-26C] 1.1 parts by weight, foam stabilizer 0.3 parts by weight of an agent [manufactured by Kao Corporation, trade name: Ediform AS-60H], 3.4 parts by weight of a chain extender [manufactured by Kao Corporation, trade name: Ediform AS-60E], water 0 A mixture obtained by mixing 4.3 parts by weight of 4.7 parts by weight and a pigment [manufactured by Kao Corporation, trade name: Ediform NV-7303-10] was placed in the other tank, and the liquid temperature was adjusted to 40 ° C. .
[0041]
Using this low-pressure foaming machine, the isocyanate prepolymer and the mixed solution are mixed and stirred so that the isocyanate index becomes 106, injected into the molding die, foamed, and demolded after 5 minutes from the injection. A foam molding was obtained. At the time of demolding, there was no adhesion to the molding die, and the demolding could be performed smoothly.
[0042]
Each of the obtained molded bodies had a density of about 0.30 g / cm 3 and a hardness (Asker C) of 55 ± 2.
[0043]
In Examples 1 to 3, a release agent containing a saturated aliphatic amine was used, and in Examples 4 to 6, a release agent containing an organic ammonium salt was used.
[0044]
Next, the number of pinholes generated on the surface of the obtained polyurethane foam was examined according to the following method. Table 1 shows the results.
[0045]
[Number of pinholes]
Five polyurethane foam molded articles were manufactured, and the surface near the center of the lower surface of the obtained molded article was measured with a magnifying glass (magnification: 10 times) so that the diameter of one side in a 1 mm lattice was 0. The number of holes from 0.5 to 0.5 mm was counted. The same operation was performed for the five molded bodies, and the average value was calculated.
[0046]
Comparative Examples 1-2
A polyurethane foam molded article was produced in the same manner as in Example 1 except that the release agent having the composition shown in Table 1 was used, and the number of pinholes generated on the surface of the obtained polyurethane foam was counted. Table 1 shows the results.
[0047]
In addition, each component shown in Table 1 means the following.
・ Polysiloxane: dimethylpolysiloxane [manufactured by Toray Dow Corning Silicone Co., Ltd., trade name: SH200]
-Farmin 86T: manufactured by Kao Corporation, trade name. Saturated aliphatic amine (mixture of 4% by weight of myristylamine, 30% by weight of palmitylamine and 66% by weight of stearylamine)
-Diamine R86: manufactured by Kao Corporation, trade name. Alkyl propylene diamine (mixture of 5% by weight of myristyl propylene diamine, 50% by weight of palmityl propylene diamine and 45% by weight of stearyl propylene diamine)
Acetamine 86: trade name, manufactured by Kao Corporation. Saturated aliphatic amine acetate (mixture of 4% by weight myristylamine acetate, 30% by weight palmitylamine acetate and 66% by weight stearylamine acetate)
・ Paraffin (SIGMA ALDRICH, trade name: Paraffin liquid)
Emulsifier: nonionic surfactant [Kao Corporation, trade name: Emulgen 106]
[0048]
[Table 1]
[0049]
From the results shown in Table 1, the polyurethane foam molded products obtained in each of the examples have excellent surface properties because there are almost no defects such as pinholes on the surface thereof that degrade the surface properties. I understand.
[0050]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to the manufacturing method of this invention, the molded object excellent in surface properties can be obtained, without generating a defect which reduces surface properties, such as a pinhole, on the surface of a polyurethane foam molded object.
Claims (5)
(B)シリコーン化合物
を含有してなるポリウレタンフォーム製造用離型剤。A release agent for producing polyurethane foam, comprising (A) at least one nitrogen-containing compound selected from the group consisting of amines and organic ammonium salts, and (B) a silicone compound.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002224514A JP4050952B2 (en) | 2002-08-01 | 2002-08-01 | Production method of polyurethane foam moldings |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002224514A JP4050952B2 (en) | 2002-08-01 | 2002-08-01 | Production method of polyurethane foam moldings |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004067712A true JP2004067712A (en) | 2004-03-04 |
JP4050952B2 JP4050952B2 (en) | 2008-02-20 |
Family
ID=32012457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002224514A Expired - Fee Related JP4050952B2 (en) | 2002-08-01 | 2002-08-01 | Production method of polyurethane foam moldings |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4050952B2 (en) |
-
2002
- 2002-08-01 JP JP2002224514A patent/JP4050952B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4050952B2 (en) | 2008-02-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7125585B2 (en) | Siloxane compounds and their use as homogenizer in release agents with matting effect for producing moldings from plastics with matt surfaces | |
CN100425174C (en) | Shoe bottom repair agent and shoe bottom repair set utilizing the same | |
AU2010319998B2 (en) | Accelerated cure of isocyanate terminated prepolymers | |
TW200927779A (en) | Polyurethane resin | |
CN101861425B (en) | Aqueous urethane resin composition for artificial leather, method for production of artificial leather, and artificial leather | |
JP5929668B2 (en) | Surfactant composition, coating solution containing the same, and rubber product treated with the solution | |
TW201307415A (en) | Polyurethane film and film fabricated article using the same | |
JPS642711B2 (en) | ||
KR101228350B1 (en) | Shoe bottom repair agent and shoe bottom repair set utilizing the same | |
JPS624061B2 (en) | ||
JP2003533573A (en) | Polymer film with antistatic properties | |
JP2004067712A (en) | Method for producing polyurethane foam molded product | |
US9745468B2 (en) | Polyurethane resin composition for support pad and polyurethane support pad using the same | |
JP6509476B1 (en) | Polyurethane elastomer composition, method of manufacturing cleaning blade and cleaning blade | |
EP1393874B1 (en) | Method of producing silicone rubber articles using a release agent comprising a organosilazane polymer | |
US8357236B1 (en) | Board wax and method of fabricating same | |
AU753689B2 (en) | Process for molding polyurethane using an internal demolding agent, and molding products obtained | |
JP2006306043A (en) | Releasing agent for shaping urethane spraying skin | |
CN104704016B (en) | For preparing the polyarethane casting compounds of the wearing layer in casting application | |
JPS6131465A (en) | Releasing agent for internal addition | |
US6866708B2 (en) | Aqueous release agent composition for molding polyurethane foam | |
JP3926127B2 (en) | Polyurethane foam | |
JP2005249040A (en) | Roller made of polyurethane foam | |
JPS59213716A (en) | Internally incorporating releaser for polyurethane rim molding | |
JP2002113722A (en) | Mold for molding polyurethane and method for manufacturing sole of polyurethane footwear |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041209 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061201 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061207 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070209 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070403 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071116 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071130 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |