JP2004066977A - Strut bearing of propeller shaft for marine vessel - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船舶のプロペラ軸受に用いられ、軸受本体内面に該軸受本体及び軸を冷却するための海水等の水を通す給水溝を備えた舶用プロペラ軸の張出軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
船舶において張出軸受が使用される船尾構造を図7に示す。図においてプロペラ軸2は、船体1の船尾部と該船体1から張り出して取り付けられるブラケット3を貫通して設置され、その船尾側端部にプロペラ4が装着される。船体1には、プロペラ4より船尾側位置に舵5が設置される。かかる張出軸受は軸受本体が円筒形状をなして、ブラケット3内部に設けられ、プロペラ軸荷重を支えている。
【0003】
前記プロペラ軸荷重としては、主に次の2種類がある。
(1)プロペラ軸2とプロペラ4との自重
(2)船舶の旋回時の流体力
前記(1)のプロペラ軸2とプロペラ4との自重は、重力によって船体下方に向う荷重である。また前記(2)の船舶旋回時の流体力は、船舶進行方向と垂直方向に海水の抵抗によってプロペラ4が受ける横荷重である。従って、海水自体の運動によって受ける任意方向の荷重を除くと、張出軸受は、船舶直進時にはプロペラ軸2とプロペラ4の自重を受け、船舶旋回時には該自重と旋回時の流体力の合成力を受ける。
【0004】
前記張出軸受は軸受全体が水没するので、油圧機構によってプロペラ軸荷重を支えるような可動部を有する軸受機構を一般的に利用しない。そこで、軸受構造自体でプロペラ軸2の軸荷重を支えるために、軸受内面の材料に弾性と潤滑性を具えたリグナムバイタやゴム材を用いる。リグナムバイタは、熱帯地方に成育する自然木で、樹脂に満ち、繊維が緻密で自己潤滑性に優れている材料である。
また、プロペラ軸2と軸受本体内面の摩擦による加熱を除去し、プロペラ軸2の焼付きを防止するために、プロペラ軸2と軸受本体内面とのすきまに海水または清水を通し冷却する。
【0005】
次に、前記張出軸受の構造について説明する。図8(A)は軸受本体6の軸心線に沿う断面図、(B)は(A)の側面図である。軸受本体6はゴム、あるいは樹脂で構成されており、軸受本体6内面には軸方向に海水を通すための給水溝8が形成されている。該給水溝8は軸受中央部に設けた円周溝9によって周方向に連通されており、該円周溝9に軸受本体6の外部から給水できるように給水口7が設けられている。
船舶運航時には、取水した海水を給水口7に供給すると、海水は円周溝9を通じて、給水溝8に流れ込み、船尾側及び船首側の軸受端部から海中に排水される。また、給水口7への給水を止めたり、給水圧力を減らした場合、船首側の軸受端部から給水溝8に海水が流れ込み、船尾側端部から排水される。このように軸受本体6内面に海水を流すことによって軸受本体6とプロペラ軸2とが冷却されるとともに、給水溝8以外の軸受内面とプロペラ軸2の外面の隙間に海水の皮膜が形成され、この海水皮膜が潤滑の役目を果たす。
【0006】
図8の軸受構造から円周溝9と給水溝8とを除いた軸受が特開2000−266047に開示されている。この例では、薄板状の摺動材をその肉厚方向への突出形状に屈曲させることにより複数の潤滑溝を所定間隔で形成し、この摺動材を筒状に曲げて軸受内周に同心的に配置している。そして、軸受の船首側端部から潤滑溝に海水が入り、船尾側端部から抜けることによって、該海水がプロペラと薄板状摺動材の間の潤滑の役目を果たしている。
【0007】
前記軸受本体6の軸方向に溝を切る代わりに、潤滑性を有する材質の細長い平板を軸受内面に円周方向に等間隔に並べて図8と同様の構造とする軸受が特開平11−351241に開示されている。本例は所定寸法の直方体形状に形成した弾性体を円筒状の外筒の内周部に設けている。この場合、平板の厚さが溝の深さとなる。
【0008】
図9(A)は、図8の下側内面を軸受面10とした軸受本体6の軸心線に沿う断面図、(B)は(A)の側面図である。この構造の場合、軸受がプロペラ軸2を支える負荷能力は図8の場合に比べて向上し、且つ、プロペラ軸の回転による、軸受面10とプロペラ軸2との間の水膜の形成は容易になる。
しかし、給水溝8が無いため軸受とプロペラ軸2を冷却する能力は低下するので、軸受が摩耗する速度は速くなる。
図8、図9に示される何れの張出軸受においても、軸受がプロペラ軸2を支える負荷能力は、軸受面の単位面積あたりの荷重となるので、図8のように給水溝8を設けた場合、軸方向に構造が均等とすると、軸受本体の内周長から複数の給水溝8の周方向幅を差し引いた面積で、プロペラ軸2を支えることになる。
プロペラ軸の軸受については、「1級舶用機関整備士指導書」(日本財団事業成果ライブラリー、日本舶用機関整備協会、平成8年度)に詳しく述べられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上に示した従来技術に係わる張出軸受においては、次のような問題点がある。
重量の大きいプロペラ4を支える場合、プロペラ軸2が張出軸受の船尾側で片当たりする。また、船体内部にある船尾管軸受(不図示)からブラケット3までの距離が長いことから、プロペラ軸2がブラケット3内で湾曲し、張出軸受の船首側と船尾側の両方で大きな荷重が生じる。
この場合、図8に示す構造では、軸受下側内面に給水溝8を設けているので給水溝8がない場合に比べて、軸受負荷能力が低くなり、軸受の摩耗速度が速くなる。
図9に示す構造では、軸受負荷能力を維持するものの、大きな荷重を生じる船首側と船尾側端部は円周溝9から最も遠い位置にあること、及び負荷面側には給水溝8がないことから、プロペラ軸2と軸受本体6の冷却効率が悪く、軸受の摩耗速度が速くなる、或いは焼付きを起こす可能性がある。
【0010】
本発明は、かかる従来技術の欠点に鑑み、船舶のプロペラ軸受に適用され、軸方向内面に複数の給水溝を均等間隔に設けた張出軸受において、軸受の軸受負荷能力を低下させることなく軸受摩耗を軽減するとともに、軸受の冷却効率を向上させることによって軸受とプロペラ軸との焼付きを防止し、これによって張出軸受のメンテナンス作業頻度及び作業コストの低減を図った張出軸受の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は係る課題を解決するため、請求項1記載の発明として、船舶のプロペラ軸を支持し、軸受本体の内面に複数の給水溝を軸方向に沿って設けた張出軸受において、前記給水溝を前記軸受本体の上側内面及び中央部下側内面に設け、該中央部下側内面の給水溝の両側に位置する端部下側内面を平滑な軸受面に構成したことを特徴とする張出軸受を提案する。
請求項1記載の発明によれば、軸受両端部における軸受負荷能力を低下させず、軸受中央部下側内面に給水溝を設けることによって軸受下側内面の冷却能力を向上できる。その結果、軸受摩耗を軽減したり、プロペラ軸の焼付きを防止できるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減を実現できる。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記上側内面及び中央部下側内面の給水溝を円周方向に接続する円周溝を設けて、前記軸受本体外周面に連通される給水口を該円周溝に接続するとともに、前記中央部下側内面の給水溝の両側開口部を円周方向に接続する第2の円周溝を設けたことを特徴とする。請求項2記載の発明によれば、請求項1に加えて、軸受中央部下側内面の給水溝の両端開口部を円周方向に接続する第2の円周溝を設けたので、該円周溝と軸受端部との間の軸受面へ海水が浸透し、該海水の潤滑材としての機能と冷却媒質としての機能とが働き、軸受の負荷能力維持と冷却とができる。その結果、軸受摩耗を軽減したり、プロペラ軸の焼付きを防止できるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減を実現できる。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記上側内面及び中央部下側内面の給水溝を円周方向に接続する円周溝を設けて、前記軸受本体外周面に連通される給水口を該円周溝に接続するとともに、前記中央部下側内面の給水溝の深さを前記円周溝から前記軸受面に向うに従い浅くなるように形成したことを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、請求項1に加えて、前記軸受中央部下側内面の給水溝の深さを前記円周溝から前記軸受面に向うに従い浅くなるように形成したので、該給水溝に供給された冷却用水は円周溝を通じて排水されることがなく、該給水溝内の軸方向の水圧低下を維持することによって、プロペラ軸と前記軸受面の微小な隙間へその水圧を持って給水できる。従って、該円周溝と軸受端部との間の軸受面へ海水が浸透し、該海水の潤滑材としての機能と冷却媒質としての機能とが働き、軸受の負荷能力維持と冷却とができる。その結果、軸受摩耗を軽減したり、プロペラ軸の焼付きを防止できるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減を実現できる。
【0014】
請求項4記載の発明は、前記中央部下側内面の給水溝の両端開口部及び前記上側内面の給水溝を円周方向に接続する2個の円周溝を設け、前記軸受本体の外周面に連通される給水口を各円周溝に接続したことを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、請求項1に加えて、軸受両端部の下側内面に構成した軸受面へのプロペラ軸の荷重状態をモニターしながら2つの給水口7への給水圧力を調整することによって、軸受全体を均等に冷却できるようになる。その結果、軸方向に不均一な軸受摩耗を抑制したり、プロペラ軸の局所的な焼付きを防止できるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減を実現できる。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記2個の円周溝に挟まれた中央部上側内面を平滑な軸受面としたことを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、請求項1及び請求項4に加えて、プロペラ軸が軸受本体内部で撓む場合に対応して軸受中央部の上側内面の軸受負荷能力を向上させることができる。その結果、軸受摩耗を軽減したり、プロペラ軸の焼付きを防止できるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減を実現できる。
【0016】
請求項6記載の発明は、船舶のプロペラ軸を支持し、軸受本体の内面に複数の給水溝を軸方向に沿って設けた張出軸受において、前記軸受本体の片側端部の下側内面を平滑な軸受面に構成し、該軸受本体の内面の他の部位に前記給水溝を設けたことを特徴とする。
請求項6記載の発明によれば、張出軸受と船体内に設置された船尾管軸受との間隔が短い場合、プロペラ軸の荷重が最も大きくなる、張出軸受の軸受本体の船尾側端部における軸受負荷能力を維持できるとともに、軸受全体の冷却ができる。その結果、軸受摩耗を軽減したり、プロペラ軸の焼付きを防止できるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減を実現できる。
【0017】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記各給水溝を円周方向に接続し、一側部が前記軸受面に開口する円周溝を設けたことを特徴とする。
請求項7記載の発明によれば、請求項6に加えて、前記円周溝から前記軸受面へ海水が浸透し、該海水の潤滑材としての機能と冷却媒質としての機能とが働き、軸受の負荷能力維持と冷却とができる。その結果、軸受摩耗を軽減したり、プロペラ軸の焼付きを防止できるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減を実現できる。
【0018】
請求項8記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記給水溝の一部を前記軸受面に直接開口したことを特徴とする。
請求項8記載の発明によれば、請求項6に加えて、軸受本体の船首側端部から給水溝に流入する海水によって軸受の冷却ができる。その結果、軸受の構造が簡単になり、また給水に必要なポンプ等の機器が不要となるので、軸受の不具合発生要因が減り、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減を実現できる。
【0019】
請求項9記載の発明は、請求項1または8の何れかの項に記載の発明において、プロペラ運転中にプロペラ軸の荷重がかかる方向に面した部位を平滑な軸受面としたことを特徴とする。
請求項9記載の発明によれば、請求項1または8の何れかの項に加えて、プロペラ軸とプロペラの自重による軸受下側内面への荷重、およびプロペラ軸の撓みによる軸受上側内面への荷重だけでなく、船舶の旋回や海水の運動によってプロペラが受ける任意の方向の流体力に対しても軸受負荷能力を維持できる。その結果、軸受摩耗を軽減したり、プロペラ軸の焼付きを防止できるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減を実現できる。
【0020】
請求項10記載の発明は、請求項1または9の何れかの項に記載の発明において、前記円周溝と該円周溝に連通する前記給水口との軸受軸方向位置を、軸受全長に対して船尾側から20%ないし50%の範囲、及び船首側から10%ないし50%の範囲の何れか一方または双方の範囲としたことを特徴とする。
請求項10記載の発明によれば、請求項1または9の何れかの項に加えて、軸受本体の両端部へのプロペラ軸荷重が不均等な場合に、前記円周溝と該円周溝に連通する前記給水口との位置を変更することによって、軸受全体を均等に冷却できる。その結果、軸受摩耗を軽減したり、プロペラ軸の焼付きを防止できるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減を実現できる。
【0021】
【発明の実施形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対位置などは、特定的な記載が特にない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に係る張出軸受の構成を示す説明図であり、(A)は軸心線に沿う断面図、(B)は(A)におけるA−A線断面図である。
本実施形態は、プロペラ重量が大きい場合、張出軸受の軸受本体6が長いためにプロペラ軸2に撓みが生じ、該プロペラ軸2の荷重を受ける部分が軸受の船首側と船尾側の両端に集中し、その部分の軸受摩耗が著しいことに鑑みて提案するものである。
図1において、軸受本体6はプロペラ軸2が貫通できるように円筒形状をしており、図7に示すブラケット3の中に装着される。該軸受本体6の材質は、潤滑性を持つリグナムバイタ、ゴム、合成樹脂等である。前記合成樹脂の種類はフェノール樹脂、ナイロン、テフロン(デュポン社商標)等が好適である。
【0022】
前記軸受本体6の内面には、軸方向に一定の幅を持った給水溝8を周方向に等間隔に配置する。このとき、軸受本体6の上側内面には軸受の全長に渡って、下側内面には中央部寄りに配置する。前記給水溝8は、軸受本体6の内面を削り取って設けてもよいし、細長い平板状の潤滑性材料を軸受本体6内面に取り付けて形成してもよい。該平板状の潤滑性材料は軸受本体6の軸方向長さと同一にする必要は無く、複数の平板を長辺方向に並べて充当してもよい。
軸受本体6の中央部内面には周方向に円周溝9を1つ設ける。更に、該軸受本体6の外周面から該円周溝9に連通するように給水口7を穿孔する。
また、軸受本体6の中央部寄り下側内面に設けた給水溝8の端部を周方向に連通させる第2円周溝11を該給水溝8の両端にそれぞれ設ける。
前記給水溝8、円周溝9、第2円周溝11の溝の幅、深さ、及び給水溝8の数は任意でよい。プロペラ軸2の寸法や運転条件によって軸受への負荷条件が異なり、要求される冷却能力も異なるからである。
【0023】
次に、以上のように構成した張出軸受を用いた船舶の運転状況について説明する。船舶運航時には、船舶が取水した海水(又は船舶に貯蔵している水でもよい)を給水口7から連続的に或いは間欠的に注入する。注入された海水は円周溝9を介して、船首方向、船尾方向の給水溝8に通っていく。該海水は第2の円周溝11に達すると、軸受の周方向に巡るとともに、軸受端部に向って上側内面の給水溝8を通っていき、端部に達すると海中へ排出される。
一方、軸受両端部の下側内面の軸受面10とプロペラ軸2の外面との微小な隙間には、第2円周溝や給水溝8から漏れ出た海水が浸透し、海水の薄い皮膜を作る。この皮膜はプロペラ軸2と軸受面10の潤滑材として機能する。
【0024】
以上のように軸受本体6の内部で撓むプロペラ軸2に対して、軸受本体6両端部には軸受面10を設けているので、最も荷重の掛かる部分の負荷能力を維持することができる。更に、前記荷重の軽減される中央部寄りの部位では給水溝8を全周に渡って設けているので、下側内面を全て軸受面10とした場合に比べて冷却能力が向上する。その結果、荷重の大きい部分の軸受摩耗を軽減し、或いはプロペラ軸2の焼付きを防止できるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減が実現できる。
【0025】
(実施形態2)
図2は本発明の実施形態2に係る張出軸受の構成を示す説明図であり、(A)は軸心線に沿う断面図、(B)は(A)におけるB−B線断面図である。
本実施形態は、プロペラ重量が大きい場合、張出軸受の軸受本体6が長いためにプロペラ軸2に撓みが生じ、該プロペラ軸2の荷重を受ける部分が軸受の船首側と船尾側の両端に集中し、その部分の軸受摩耗が著しいことに鑑みて提案された。
実施形態2の装置構成を実施形態1との差異で説明する。この実施形態では図1に示した実施形態1における2つの第2円周溝11を省き、軸受中央部下側内面の給水溝8の深さを、両側の軸受面10に向って軸方向に徐々に浅くなるように構成した。その他の構成は実施形態1と同様である。
【0026】
次に、以上のように構成した第2実施形態に係る張出軸受を用いた船舶の運転状況について説明する。船舶運航時には、船舶が取水した海水(又は船舶に貯蔵している水でもよい)を給水口7から連続的に或いは間欠的に注入する。注入された海水は円周溝9を介して、船首方向、船尾方向の給水溝8に通っていく。軸受上側内面の給水溝8に入った海水は軸受両端部まで達すると海中に排出される。一方、軸受中央部下側内面の給水溝8に入った海水は、軸方向に通じても排出される先が無いため、給水圧力を保持する。
前記給水圧力を保持することによって、プロペラ軸2と軸受面10の微小な隙間に一定水圧を持って海水が浸透していくので、該海水の潤滑材としての機能と冷却媒質としての機能とが確実に働き、負荷能力維持と軸受の冷却に寄与する。その結果、荷重の大きい部分の軸受摩耗を軽減し、プロペラ軸の焼付きを防止できるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減が実現できる。
【0027】
(実施形態3)
図3は本発明の実施形態3に係る張出軸受の構成を示す説明図であり、(A)は軸心線に沿う断面図、(B)は(A)におけるC−C線断面図である。
本実施形態は、軸受の船首側と船尾側で受けるプロペラ軸2の荷重がそれぞれで異なる場合、軸受摩耗量が不均等になり、摩耗量が局所的に最も多い軸受部分に律速されて、軸受をメンテナンスしなければならないことに鑑みて提案された。
実施形態3の装置構成を、実施形態1との差異で説明する。この実施形態では図1に示した実施形態1における円周溝9と給水口7を省き、該円周溝9を挟んで設けられていた2つの第2円周溝11を2つの円周溝9とし、それぞれに給水口7を接続した。その他の構成は実施形態1と同様である。
【0028】
次に、以上のように構成した第3実施形態に係る張出軸受を用いた船舶の運転状況について説明する。
船舶運航時には、船舶が取水した海水(又は船舶に貯蔵している水でもよい)を2ヵ所の給水口7から連続的に或いは間欠的に注入する。注入された海水は2つの円周溝9を介して、船首方向、船尾方向の給水溝8に通っていく。軸受上側内面の給水溝8に入った海水は軸受両端部まで達すると海中に排出される。
この場合、給水口7への給水圧力に差を設けると、軸受中央部下側内面の給水溝8に入った海水は、2つの円周溝9のどちらかに戻って上側内面の給水溝8に入り軸受端部に向う。軸受中央部下側内面の給水溝8に入った海水が2つの円周溝9の何れに戻るかは、2つの円周溝9内の水圧力の差によって決まり、水圧力の低い円周溝9へ戻る。軸受内全体の円周溝9と給水溝8に沿って水圧力分布がつくので、軸受内部に海水が滞留する部分がなくなる。2つの円周溝9の水圧力が等しい場合、実施形態2と同じく、軸受中央部下側内面の給水溝8の水圧力は、円周溝9の水圧力に保持される。
【0029】
2つの給水口7への給水圧力に差を設けると、給水圧力を高く設定した円周溝9から船首側と船尾側に向って海水の流れが生じる。船首側と船尾側の軸受面10の軸荷重が異なる場合、軸荷重が大きい側の給水口7の給水圧力を高くすることによって、軸荷重が大きい側の給水溝8に、温度上昇がより少ない海水を供給できる。従って、軸荷重の大小に応じて給水圧力に差を設けることによって、軸荷重が比較的大きい箇所に対する冷却能力をより高く、軸荷重が比較的小さい箇所に対する冷却能力をより低くできる。その結果、軸受内面に局所的に加熱される箇所が生ぜず、軸受全体の温度分布が均等になるので、局所的な加熱損傷に対するメンテナンスが不要になるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減が実現できる。
【0030】
一方、船首側と船尾側の軸荷重がほぼ等しいため、2つの給水口7に対する給水圧力を等しくした場合、軸受中央部下側内面の給水溝8の水圧力は円周溝9の水圧力と同じに保持される。従って、実施形態2と同じ作用が生じ、円周溝9からプロペラ軸2と軸受面10の微小な隙間に一定水圧を持って海水が浸透していくので、海水の潤滑材と冷却媒質としての機能が確実に働き、軸受の冷却と負荷能力維持に寄与する。その結果、軸受摩耗を軽減したり、プロペラ軸の焼付きを防止できるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減が実現できる。
【0031】
(実施形態4)
図4は本発明の実施形態4に係る張出軸受の構成を示す説明図であり、(A)は軸心線に沿う断面図、(B)は(A)におけるD−D線断面図である。
プロペラ4の回転が高速になれば、相対的にプロペラ軸2の軸径が細くなるので、張出軸受内部で軸が凸状に屈曲し易くなる。そのため、本発明は、プロペラ軸2が軸受本体6の船首側と船尾側の下側内面に加えて、軸受本体6の中央部上側内面にも当たる可能性が生じることに鑑みて提案された。
本実施形態は、実施形態3に示した軸受構造から、2つの円周溝9で挟まれた、軸受上側内面の給水溝8を除いたものである。
【0032】
次に、以上のように構成した第4実施形態に係る張出軸受を用いた船舶の運転状況について説明する。
船舶運航時には、船舶が取水した海水(又は船舶に貯蔵している水でもよい)を2ヵ所の給水口7から連続的に或いは間欠的に注入する。注入された海水は2つの円周溝9を介して、軸受上側内面の給水溝8に入り、さらに該海水はそれぞれ船首方向、船尾方向の給水溝8に通っていき、軸受両端部まで達すると海中に排出される。軸受下側内面の給水溝8に入った海水は、円周溝9の圧力差に従って、どちらかの円周溝9に戻る。
軸受本体6の中央部上側内面の給水溝8を省いて軸受面10を設けたことで、該中央部上側内面の軸受負荷能力を向上することができる。そのため、プロペラ軸2が軸受内部で凸状に撓み、軸受中央部でプロペラ軸2が持ち上がった場合においても軸受作用により軸を押し返すことができる。その結果、軸受摩耗を軽減したり、プロペラ軸の焼付きを防止できるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減が実現できる。
【0033】
(実施形態5)
図5は本発明の実施形態5にかかる張出軸受の構成を示す説明図であり、(A)は軸心線に沿う断面図、(B)は(A)におけるE−E線断面図である。
本実施形態は、船体1の船尾にある船尾管軸受(不図示)とブラケット3内部にある張出軸受までの距離を比較的短くとれる場合、船尾管軸受と張出軸受の位置関係によっては、軸荷重は張出軸受の船尾側のみにかかることに鑑みて提案された。
実施形態5の装置構成を、従来例を示す図8との差異で説明する。本実施形態では図8の円周溝9とそれに連通する給水口7の位置を、軸受中央部から船尾側寄りに設定する。更に、該円周溝9と軸受の船尾側端部との間の下側内面に軸受面10を設ける。その他の構成は図8と同様である。
【0034】
次に、以上のように構成した第5実施形態に係る張出軸受を用いた船舶の運転状況について説明する。
船舶運航時には、船舶が取水した海水(又は船舶に貯蔵している水でもよい)を給水口7から連続的に或いは間欠的に注入する。注水された海水は円周溝9を通り、船首側と船尾側の給水溝8に流れ、軸受の船首側と船尾側の端部から海中に排出される。
プロペラ軸2の荷重が張出軸受の船尾側に偏る場合、軸受の船尾側下側内面の軸受面10でその荷重を支えることができる。その際、荷重が集中する船尾側に軸受面10を設ければよいので、円周溝9とそれに連通する給水口7は、荷重条件に従ってなるべく船尾側に位置すればよい。円周溝9から船首側には、給水溝8を軸受内面全周に渡って設けているのでプロペラ軸2と軸受の冷却能力を低下させることがない。また、荷重が集中する箇所が船尾側の1ヵ所なので、実施形態1から4のように該集中箇所が2ないし3ヶ所ある場合に比べて、冷却用水の流量を減らすことができる。その結果、軸受摩耗を軽減したり、プロペラ軸2の焼付きを防止したり、軸受冷却用水量を減らすことができるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減が実現できる。
【0035】
(実施形態6)
図6は本発明の実施形態6に係る張出軸受の構成を示す説明図であり、(A)は軸心線に沿う断面図、(B)は(A)におけるF−F線断面図である。
本実施形態は、船体1の後尾にある船尾管軸受(不図示)とブラケット3内部にある張出軸受までの距離を比較的短くとれるために、船尾管軸受と張出軸受の位置関係によっては、軸荷重が張出軸受の船尾側のみにかかる場合、かつ船速が早い場合を鑑みて提案された。
実施形態6の装置構成は、図5の張出軸受構造から円周溝9とそれに連通する給水口7を省き、軸受の上側内面の給水溝を船首側から船尾側にかけて通じさせたものである。その他の構成は図5と同様である。
【0036】
次に、以上のように構成した第6実施形態に係る張出軸受を用いた場合の運転状況について説明する。
船舶運航時には、海水が軸受の船首側端部から給水溝8に連続的に入り、船尾側端部から海中に排出される。
船速が早い場合、ポンプを利用して圧力をかけて冷却用水を給水口7に注入する替わりに、給水溝8に船速相当で流入する海水をそのまま冷却用水としても、プロペラ軸2と軸受の冷却能力を賄える。但し、船首側に軸受面10を設けた軸受構造であると、軸受面10が存在する周方向の給水溝8には冷却水が通じないので不適である。その結果、軸受構造から円周溝9、給水口7、給水に用いるポンプ及び冷却水用配管を廃したので軸受の構造を簡素化でき、軸受の製造コストの、また、海水を取水するポンプと取水した海水や予め用意した冷却用水を貯蔵するタンクが不要なので、軸受の周辺機器を設置するコストの低減が実現できる。更に、船舶運航時にこれらのポンプを運転するコストも不要とできる。加えて、軸受摩耗を軽減し、プロペラ軸の焼付きを防止したり、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減が実現できる。
【0037】
(実施形態7)
図示を省略した本発明の実施形態7は、プロペラ軸2とプロペラ4の自重以外の荷重を軸受が受けることを鑑みて提案された。この実施形態では、前記実施形態1ないし6の張出軸受において、プロペラ運転中にプロペラ軸2の自重、及びプロペラフォースのベクトル方向を含む周方向範囲に面した給水溝8を廃した構造とする。
プロペラ軸とプロペラの自重による軸受下側内面への荷重、およびプロペラ軸の撓みによる軸受上側内面への荷重だけでなく、船舶の旋回や海水の運動によってプロペラが受ける任意の方向の流体力に対しても軸受負荷能力を低下させることがない。その結果、軸受摩耗を軽減したり、プロペラ軸の焼付きを防止できるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減が実現する。
【0038】
(実施形態8)
図示を省略した本発明の実施形態8は、前記実施形態1、2の張出軸受において、軸受両端部へのプロペラ軸荷重が不均等な場合を鑑みて提案された。本実施形態は、円周溝9と該円周溝9に連通する給水口7の軸受軸方向位置を、軸受全長に対して船尾側から20%ないし50%、または船首側から10%ないし50%の範囲とした構造とする。船尾側からは20%、船首側からは10%とした理由は、船尾側にはプロペラ4が装着されるので、船尾側荷重が船首側荷重に比べて大きくなる。そのため、その大きくなる割合だけ軸受面10の面積をより広く確保しなければならないので、円周溝9とそれに連通する給水口7との船尾側の設置位置の範囲は狭くなる。
本実施形態によれば、軸受両端部にプロペラ軸2の荷重が不均等に掛かる場合、軸受負荷能力を維持できるように軸受両端部の軸受面10の面積を最低限確保し、それ以外の内面には軸受全周に給水溝8を配することで冷却能力を確保する。その結果、軸受摩耗を軽減したり、プロペラ軸の焼付きを防止できるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減が実現する。
【0039】
(実施形態9)
図示を省略した本発明の実施形態9は、前記実施形態3、4の張出軸受において、軸受両端部へのプロペラ軸荷重が不均等な場合を鑑みて提案された。本実施形態は、円周溝9と該円周溝9に連通する給水口7の軸受軸方向位置を、軸受全長に対して船尾側から20%ないし50%、及び船首側から10%ないし50%の範囲とした構造とする。船尾側からは20%、船首側からは10%とした理由は、船尾側にはプロペラ4が装着されるので、船尾側荷重が船首側荷重に比べて大きくなる。そのため、その大きくなる割合だけ軸受面10の面積をより広く確保しなければならないので、円周溝9とそれに連通する給水口7との船尾側の設置位置の範囲は狭くなる。
本実施形態によれば、軸受両端部にプロペラ軸2の荷重が不均等に掛かる場合、軸受負荷能力を維持できるように軸受両端部の軸受面10の面積を最低限確保し、それ以外の内面には軸受全周に給水溝8を配することで冷却能力を確保する。その結果、軸受摩耗を軽減したり、プロペラ軸の焼付きを防止できるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減が実現する。
【0040】
【発明の効果】
以上記載の如く、請求項1ないし5の発明によれば、給水溝を軸受本体の上側内面及び中央部下側内面に設け、該中央部下側内面の給水溝の両側に位置する端部下側内面を平滑な軸受面に構成したので、プロペラ軸の軸受本体の軸受負荷能力を低下させることなく該軸受本体の冷却効率を向上させることができる。これによって、軸受摩耗を軽減したり、プロペラ軸の焼付きを防止できるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減に寄与する。
また、請求項6ないし7の発明によれば、軸受本体の片側端部の下側内面を平滑な軸受面に構成し、該軸受本体の内面の他の部位に前記給水溝を設けたので、張出軸受の軸受本体の船尾側端部における軸受負荷能力を維持できるとともに、軸受全体の冷却ができる。これによって、軸受摩耗を軽減したり、プロペラ軸の焼付きを防止できるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減を実現できる。
【0041】
また、請求項8の発明によれば、給水溝の一部を軸受面に直接開口したので、軸受構造を簡素化できる。これによって、軸受本体の製造コストの低減に寄与する。さらに、プロペラ軸と軸受の冷却に用いる冷却水用ポンプや周辺機器を不要とできるので、軸受周辺機器の製造コストや運転コストの低減に寄与する。
また、請求項9の発明によれば、プロペラ運転中にプロペラ軸の荷重を受ける方向に面した部位を平滑な軸受面としたので、船舶の旋回や海水の運動によってプロペラが受ける任意の方向の流体力に対しても軸受負荷能力を維持できる。これによって、軸受摩耗を軽減したり、プロペラ軸の焼付きを防止できるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減を実現できる。
また、請求項10の発明によれば、円周溝と該円周溝に連通する給水口との軸受軸方向位置を、軸受全長に対して船尾側から20%ないし50%の範囲、及び船首側から10%ないし50%の範囲の何れか一方または双方の範囲としたので、軸受本体の両端部へのプロペラ軸荷重が不均等な場合にも、軸受全体を均等に冷却できる。これによって、軸受摩耗を軽減したり、プロペラ軸の焼付きを防止できるので、張出軸受のメンテナンス作業頻度や作業コストの低減を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1にかかる張出軸受の構成を示す説明図である。
【図2】本発明の実施形態2にかかる張出軸受の構成を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態3にかかる張出軸受の構成を示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態4にかかる張出軸受の構成を示す説明図である。
【図5】本発明の実施形態5にかかる張出軸受の構成を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態6にかかる張出軸受の構成を示す説明図である。
【図7】張出軸受を設置する船体後部の構成を示す説明図である。
【図8】張出軸受の従来技術を示す説明図である。
【図9】張出軸受の従来技術を示す説明図である。
【符号の説明】
6 軸受本体
7 給水口
8 給水溝
9 円周溝
10 軸受面
11 第2円周溝[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an overhang bearing for a marine propeller shaft, which is used for a propeller bearing of a ship and has a water supply groove on the inner surface of the bearing body for allowing water such as seawater to cool the bearing body and the shaft.
[0002]
[Prior art]
FIG. 7 shows a stern structure in which an overhang bearing is used in a ship. In the figure, a propeller shaft 2 is installed so as to penetrate a stern portion of a
[0003]
The propeller shaft load mainly includes the following two types.
(1) Weight of propeller shaft 2 and propeller 4
(2) Fluid force when the ship turns
The weight of the propeller shaft 2 and the propeller 4 in (1) above is a load directed downward by the hull due to gravity. The fluid force at the time of turning the ship in the above (2) is a lateral load applied to the propeller 4 by seawater resistance in a direction perpendicular to the direction of movement of the ship. Therefore, excluding the load in any direction received by the movement of the seawater itself, the overhang bearing receives the own weight of the propeller shaft 2 and the propeller 4 when the ship goes straight, and when the ship turns, the overhang bearing generates the combined force of the own weight and the fluid force at the time of turning. receive.
[0004]
Since the entire bearing is submerged in the overhang bearing, a bearing mechanism having a movable portion that supports a propeller shaft load by a hydraulic mechanism is not generally used. Therefore, in order to support the axial load of the propeller shaft 2 by the bearing structure itself, a lignum bitter or rubber material having elasticity and lubricity is used for the material of the bearing inner surface. Lignum vita is a natural tree that grows in the tropics, is full of resin, has dense fibers, and has excellent self-lubricating properties.
Further, in order to remove heating due to friction between the propeller shaft 2 and the inner surface of the bearing main body and to prevent seizure of the propeller shaft 2, seawater or fresh water is passed through a clearance between the propeller shaft 2 and the inner surface of the bearing main body to cool.
[0005]
Next, the structure of the overhang bearing will be described. FIG. 8A is a cross-sectional view of the bearing
During the operation of the ship, when the seawater taken in is supplied to the
[0006]
A bearing in which the
[0007]
Instead of cutting grooves in the axial direction of the bearing
[0008]
9A is a cross-sectional view along the axis of the bearing
However, since there is no
In any of the overhang bearings shown in FIGS. 8 and 9, since the load capacity of the bearing supporting the propeller shaft 2 is a load per unit area of the bearing surface, the
Propeller shaft bearings are described in detail in the "
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
The overhang bearing according to the conventional technique described above has the following problems.
When a heavy propeller 4 is supported, the propeller shaft 2 hits against the stern of the overhang bearing. Further, since the distance from the stern tube bearing (not shown) in the hull to the bracket 3 is long, the propeller shaft 2 is bent in the bracket 3, and a large load is applied to both the bow side and the stern side of the overhang bearing. Occurs.
In this case, in the structure shown in FIG. 8, since the
In the structure shown in FIG. 9, although the bearing load capacity is maintained, the bow side and stern side ends that generate a large load are located farthest from the
[0010]
In view of the drawbacks of the related art, the present invention is applied to a propeller bearing of a marine vessel, and in an overhang bearing in which a plurality of water supply grooves are provided at equal intervals on an inner surface in an axial direction, a bearing without lowering the bearing load capacity of the bearing. Providing an overhang bearing that reduces wear and improves the cooling efficiency of the bearing to prevent seizure between the bearing and the propeller shaft, thereby reducing the maintenance work frequency and work cost of the overhang bearing. Aim.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the present invention provides an overhanging bearing according to
According to the first aspect of the present invention, the cooling capacity of the lower inner surface of the bearing can be improved by providing the water supply groove in the lower inner surface of the central portion of the bearing without lowering the bearing load capacity at both ends of the bearing. As a result, bearing wear can be reduced and seizure of the propeller shaft can be prevented, so that the frequency of maintenance work and the cost of the overhang bearing can be reduced.
[0012]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, a circumferential groove connecting the water supply grooves on the upper inner surface and the lower inner surface at the center in the circumferential direction is provided, and is communicated with the outer peripheral surface of the bearing body. A water supply port is connected to the circumferential groove, and a second circumferential groove is provided for connecting both side openings of the water supply groove on the lower inner surface of the central portion in a circumferential direction. According to the second aspect of the present invention, in addition to the first aspect, the second circumferential groove which connects the openings at both ends of the water supply groove on the lower inner surface of the center of the bearing in the circumferential direction is provided. Seawater penetrates into the bearing surface between the groove and the bearing end, and the function of the seawater as a lubricant and the function of a cooling medium work to maintain and cool the load capacity of the bearing. As a result, bearing wear can be reduced and seizure of the propeller shaft can be prevented, so that the frequency of maintenance work and the cost of the overhang bearing can be reduced.
[0013]
According to a third aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, a circumferential groove connecting the water supply grooves on the upper inner surface and the lower inner surface at the center in the circumferential direction is provided, and is communicated with the outer peripheral surface of the bearing body. A water supply port is connected to the circumferential groove, and a depth of the water supply groove on the lower inner surface of the central portion is formed so as to be shallower from the circumferential groove toward the bearing surface.
According to the third aspect of the present invention, in addition to the first aspect, the depth of the water supply groove on the lower inner surface of the center portion of the bearing is formed so as to be shallower from the circumferential groove toward the bearing surface. The cooling water supplied to the water supply groove is not drained through the circumferential groove, and by maintaining the water pressure drop in the axial direction in the water supply groove, the water pressure is supplied to the minute gap between the propeller shaft and the bearing surface. We can supply water. Therefore, seawater permeates into the bearing surface between the circumferential groove and the bearing end, and functions as a lubricant for the seawater and a function as a cooling medium, thereby maintaining and cooling the load capacity of the bearing. . As a result, bearing wear can be reduced and seizure of the propeller shaft can be prevented, so that the frequency of maintenance work and the cost of the overhang bearing can be reduced.
[0014]
The invention according to claim 4 is provided with two circumferential grooves connecting circumferentially the opening at both ends of the water supply groove on the lower inner surface of the central portion and the water supply groove on the upper inner surface, and on the outer peripheral surface of the bearing body. It is characterized in that the communicating water supply port is connected to each circumferential groove.
According to the fourth aspect of the present invention, in addition to the first aspect, the water supply pressure to the two
[0015]
A fifth aspect of the present invention is characterized in that, in the fourth aspect of the present invention, a central upper inner surface sandwiched between the two circumferential grooves is a smooth bearing surface.
According to the fifth aspect of the present invention, in addition to the first and fourth aspects, it is possible to improve the bearing load capacity of the upper inner surface of the central portion of the bearing in response to the case where the propeller shaft bends inside the bearing body. it can. As a result, bearing wear can be reduced and seizure of the propeller shaft can be prevented, so that the frequency of maintenance work and the cost of the overhang bearing can be reduced.
[0016]
According to a sixth aspect of the present invention, there is provided an overhang bearing in which a propeller shaft of a ship is supported and a plurality of water supply grooves are provided along an axial direction on an inner surface of a bearing body, wherein a lower inner surface of one end of the bearing body is provided. The present invention is characterized in that it is formed on a smooth bearing surface, and the water supply groove is provided in another portion of the inner surface of the bearing body.
According to the invention described in
[0017]
The invention according to
According to the seventh aspect of the present invention, in addition to the sixth aspect, seawater permeates from the circumferential groove to the bearing surface, and functions as a lubricant for the seawater and a function as a cooling medium, and Load capacity and cooling. As a result, bearing wear can be reduced and seizure of the propeller shaft can be prevented, so that the frequency of maintenance work and the cost of the overhang bearing can be reduced.
[0018]
The invention according to
According to the eighth aspect of the present invention, in addition to the sixth aspect, the bearing can be cooled by seawater flowing into the water supply groove from the bow-side end of the bearing body. As a result, the structure of the bearing is simplified, and equipment such as a pump necessary for water supply is not required, so that the occurrence of troubles of the bearing is reduced, and the maintenance work frequency and work cost of the overhang bearing can be reduced.
[0019]
According to a ninth aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, a portion of the propeller shaft facing the direction in which the load is applied during the propeller operation is a smooth bearing surface. I do.
According to the ninth aspect of the present invention, in addition to any one of the first to eighth aspects, the load on the lower inner surface of the bearing due to the weight of the propeller shaft and the propeller, and the upper inner surface of the bearing due to the bending of the propeller shaft. The bearing load capacity can be maintained not only for the load but also for the fluid force in any direction that the propeller receives due to the turning of the ship or the motion of the seawater. As a result, bearing wear can be reduced and seizure of the propeller shaft can be prevented, so that the frequency of maintenance work and the cost of the overhang bearing can be reduced.
[0020]
According to a tenth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the first and ninth aspects, a position in the bearing axial direction of the circumferential groove and the water supply port communicating with the circumferential groove is set to a total bearing length. On the other hand, the range is 20% to 50% from the stern side and / or 10% to 50% from the bow side.
According to the tenth aspect of the present invention, in addition to any one of the first to ninth aspects, when the propeller shaft loads on the both ends of the bearing body are uneven, the circumferential groove and the circumferential groove are different from each other. The entire bearing can be cooled uniformly by changing the position of the water supply port communicating with the water supply port. As a result, bearing wear can be reduced and seizure of the propeller shaft can be prevented, so that the frequency of maintenance work and the cost of the overhang bearing can be reduced.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail using embodiments shown in the drawings. However, the dimensions, materials, shapes, relative positions, and the like of the components described in this embodiment are not intended to limit the scope of the present invention thereto, unless otherwise specified. It is only an example.
(Embodiment 1)
1A and 1B are explanatory diagrams showing a configuration of an overhang bearing according to
In this embodiment, when the propeller weight is large, the propeller shaft 2 is bent because the
In FIG. 1, the bearing
[0022]
One
In addition, second circumferential grooves 11 are provided at both ends of the
The width and depth of the
[0023]
Next, an operation state of a ship using the overhang bearing configured as described above will be described. During the operation of the ship, the seawater taken by the ship (or the water stored in the ship) is continuously or intermittently injected from the
On the other hand, seawater leaking from the second circumferential groove or the
[0024]
As described above, since the bearing surfaces 10 are provided at both ends of the bearing
[0025]
(Embodiment 2)
2A and 2B are explanatory diagrams illustrating a configuration of an overhang bearing according to a second embodiment of the present invention. FIG. 2A is a cross-sectional view along an axis, and FIG. 2B is a cross-sectional view taken along line BB in FIG. is there.
In this embodiment, when the propeller weight is large, the propeller shaft 2 is bent because the
The device configuration of the second embodiment will be described with reference to differences from the first embodiment. In this embodiment, the two second circumferential grooves 11 in the first embodiment shown in FIG. 1 are omitted, and the depth of the
[0026]
Next, an operation state of a boat using the overhang bearing according to the second embodiment configured as described above will be described. During the operation of the ship, the seawater taken by the ship (or the water stored in the ship) is continuously or intermittently injected from the
By maintaining the water supply pressure, seawater permeates with a constant water pressure into the minute gap between the propeller shaft 2 and the bearing
[0027]
(Embodiment 3)
3A and 3B are explanatory diagrams illustrating a configuration of an overhang bearing according to Embodiment 3 of the present invention. FIG. 3A is a cross-sectional view along an axis, and FIG. 3B is a cross-sectional view taken along line CC in FIG. is there.
In this embodiment, when the load of the propeller shaft 2 received on the bow side and the stern side of the bearing is different from each other, the amount of wear of the bearing becomes uneven, and the speed is controlled by the bearing portion where the amount of wear is locally largest, and It has been suggested in view of the need to maintain.
The device configuration of the third embodiment will be described with reference to differences from the first embodiment. In this embodiment, the
[0028]
Next, an operation state of a boat using the overhang bearing according to the third embodiment configured as described above will be described.
During the operation of the ship, the seawater taken by the ship (or the water stored in the ship) is continuously or intermittently injected from two
In this case, if a difference is made in the water supply pressure to the
[0029]
If there is a difference between the water supply pressures to the two
[0030]
On the other hand, since the axial loads on the bow side and the stern side are almost equal, when the water supply pressure to the two
[0031]
(Embodiment 4)
4A and 4B are explanatory diagrams illustrating a configuration of an overhang bearing according to Embodiment 4 of the present invention, in which FIG. 4A is a cross-sectional view along an axis, and FIG. 4B is a cross-sectional view taken along line DD in FIG. is there.
If the rotation speed of the propeller 4 becomes higher, the diameter of the propeller shaft 2 becomes relatively smaller, so that the shaft is easily bent in a convex shape inside the overhang bearing. Therefore, the present invention has been proposed in view of the possibility that the propeller shaft 2 may hit not only the lower inner surfaces of the bow and stern sides of the bearing
This embodiment is different from the bearing structure shown in the third embodiment in that the
[0032]
Next, an operation state of a ship using the overhang bearing according to the fourth embodiment configured as described above will be described.
During the operation of the ship, the seawater taken by the ship (or the water stored in the ship) is continuously or intermittently injected from two
By omitting the
[0033]
(Embodiment 5)
5A and 5B are explanatory views showing a configuration of an overhang bearing according to a fifth embodiment of the present invention, wherein FIG. 5A is a cross-sectional view along an axis, and FIG. 5B is a cross-sectional view taken along line EE in FIG. is there.
In the present embodiment, when the distance between the stern tube bearing (not shown) at the stern of the
The device configuration of the fifth embodiment will be described with reference to differences from FIG. 8 showing a conventional example. In this embodiment, the positions of the
[0034]
Next, an operation state of a ship using the overhang bearing according to the fifth embodiment configured as described above will be described.
During the operation of the ship, the seawater taken by the ship (or the water stored in the ship) is continuously or intermittently injected from the
When the load of the propeller shaft 2 is biased toward the stern side of the overhang bearing, the load can be supported by the bearing
[0035]
(Embodiment 6)
6A and 6B are explanatory diagrams illustrating a configuration of an overhang bearing according to
In this embodiment, since the distance between the stern tube bearing (not shown) at the rear of the
The device configuration of the sixth embodiment is such that the
[0036]
Next, an operation state when the overhang bearing according to the sixth embodiment configured as described above is used will be described.
During the operation of the ship, the seawater continuously enters the
When the ship speed is high, instead of using a pump to apply pressure to inject cooling water into the
[0037]
(Embodiment 7)
Not only the load on the lower inner surface of the bearing due to the propeller shaft and propeller's own weight, and the load on the upper inner surface of the bearing due to the deflection of the propeller shaft, but also the fluid force in any direction that the propeller receives due to the turning of the ship or the movement of seawater However, the bearing load capacity is not reduced. As a result, bearing wear can be reduced and seizure of the propeller shaft can be prevented, so that the frequency of maintenance work and the cost of the overhang bearing can be reduced.
[0038]
(Embodiment 8)
According to the present embodiment, when the load of the propeller shaft 2 is unevenly applied to both ends of the bearing, the area of the bearing
[0039]
(Embodiment 9)
The ninth embodiment of the present invention, not shown, has been proposed in view of the case where the propeller shaft loads on both ends of the bearing are uneven in the overhang bearings of the third and fourth embodiments. In this embodiment, the position of the
According to the present embodiment, when the load of the propeller shaft 2 is unevenly applied to both ends of the bearing, the area of the bearing
[0040]
【The invention's effect】
As described above, according to the first to fifth aspects of the present invention, the water supply groove is provided on the upper inner surface and the lower inner surface of the central portion of the bearing body, and the lower inner surface of the end located on both sides of the water supply groove on the lower inner surface of the center portion. Because of the smooth bearing surface, the cooling efficiency of the bearing body can be improved without lowering the bearing load capacity of the bearing body of the propeller shaft. As a result, bearing wear can be reduced and seizure of the propeller shaft can be prevented, which contributes to reduction in maintenance work frequency and work cost of the overhang bearing.
According to the invention of
[0041]
According to the invention of
According to the ninth aspect of the present invention, the portion facing the direction receiving the load of the propeller shaft during the operation of the propeller is a smooth bearing surface. The bearing load capacity can be maintained even with respect to the fluid force. As a result, bearing wear can be reduced and seizure of the propeller shaft can be prevented, so that maintenance work frequency and work cost of the overhang bearing can be reduced.
According to the tenth aspect of the present invention, the axial position of the circumferential groove and the water supply port communicating with the circumferential groove is in the range of 20% to 50% from the stern side with respect to the entire bearing length, and the bow. Since either one or both of the ranges of 10% to 50% from the side are set, even when the propeller shaft loads on both ends of the bearing body are uneven, the entire bearing can be uniformly cooled. As a result, bearing wear can be reduced and seizure of the propeller shaft can be prevented, so that maintenance work frequency and work cost of the overhang bearing can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram showing a configuration of an overhang bearing according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram illustrating a configuration of an overhang bearing according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an explanatory diagram showing a configuration of an overhang bearing according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 4 is an explanatory diagram illustrating a configuration of an overhang bearing according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a configuration of an overhang bearing according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 6 is an explanatory diagram showing a configuration of an overhang bearing according to a sixth embodiment of the present invention.
FIG. 7 is an explanatory view showing a configuration of a rear part of a hull where an overhang bearing is installed.
FIG. 8 is an explanatory view showing a conventional technique of an overhang bearing.
FIG. 9 is an explanatory view showing a conventional technique of an overhang bearing.
[Explanation of symbols]
6 Bearing body
7 water inlet
8 Water supply ditch
9 circumferential groove
10 Bearing surface
11 Second circumferential groove
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