JP2004063455A - Deflection yoke and cathode-ray tube device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョンやコンピュータディスプレイ等に用いられる陰極線管装置と当該陰極線管装置に用いられる偏向ヨークに関し、特に、偏向ヨークの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は、一般にスロットコアと呼ばれているフェライトコアの、Z軸(管軸)と垂直な平面で切断した断面を示す。偏向ヨークのフェライトコア100の内面に、概ねZ軸(中心0)に向かって突出しZ軸に沿った畝状の凸部102を周方向に複数設け、隣り合う凸部102で形成される溝104に垂直偏向コイル106と水平偏向コイル108とを、絶縁スペーサ110を介して巻き線するものである。なお、各偏向コイルの断面は簡略化してハッチングで示している。この技術は、特許文献1に開示されている。溝104底部の包絡線は円形状であり、凸部102先端の包絡線も円形状であり、ともにZ軸を中心にした同心円をなしている。
【0003】
このような構成をした偏向ヨークは、凹凸のない滑らかな内面を有するフェライトコアで構成された通常の偏向ヨークに対して以下の利点を有する。フェライトコアを陰極線管、すなわち電子ビームの通過領域により近づけることができるため、偏向感度が向上する。また、偏向コイルに磁束が鎖交しにくくなるので、渦電流損失が低減され、偏向ヨークの発熱が抑制される。その結果、偏向ヨークにおける省電力化が図られることとなる。
【0004】
【特許文献1】
実開昭61−56757号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、環境破壊の問題から省エネルギー対策が種々の分野で講じられている。陰極線管装置の分野もその例外ではなく、上記のように低消費電力である点に特徴を有するスロットコアタイプの偏向ヨークにおいても、さらなる消費電力の低減が求められている。
【0006】
本発明は、上記した課題に鑑み、一層省電力化された、スロットコアを有する偏向ヨーク、および当該偏向ヨークを備えた陰極線管装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る偏向ヨークは、陰極線管のガラスバルブ外周に設けられる偏向ヨークであって、内面に前記陰極線管の管軸方向に沿う畝状の凸部が周方向に所定の間隔で複数本形成され、隣接する前記凸部で溝が形成されてなる、筒状をした磁性体コアと、前記溝に一部が配設される形で巻装されている垂直偏向コイルと、前記溝に一部が配設される形で巻装されている水平偏向コイルとを有し、前記溝には、前記水平偏向コイルまたは前記垂直偏向コイルのいずれか一方のみが占有する占有溝と、両方の偏向コイルが共有する共有溝とが在り、前記管軸方向の少なくとも一部において前記占有溝の底部が前記共有溝の底部よりも前記ガラスバルブの外表面に近接していることを特徴する。
【0008】
また、前記ガラスバルブを前記陰極線管の管軸に垂直な平面で切断した断面における外形が、円形から略矩形に滑らかに移行する領域を覆うように装着される偏向ヨークであって、前記磁性体コアは、前記平面で切断した断面が、前記管軸方向全長に渡って前記ガラスバルブの外形にほぼ適合する形状に形成されていることを特徴とする。
【0009】
また、前記磁性体コアは、前記陰極線管の管軸に垂直な平面で切断した断面が管軸方向全長に渡ってほぼ円形をしていることを特徴とする。
また、前記占有溝の底部が前記共有溝の底部よりも、前記管軸に近接していることを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る陰極線管装置は、陰極線管と、当該陰極線管のガラスバルブ外周に配された、上記の偏向ヨークとを備えることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、実施の形態に係るカラー陰極線管装置10の概略側面図である。カラー陰極線管装置10は、内面に蛍光体スクリーンが形成された前面平面パネル12とファンネル14とが接合されてなるガラスバルブ16、前記ファンネル14のネック部内に設置された電子銃18、ファンネル14の外周に配された偏向ヨーク20、およびコンバーゼンスヨーク22とを有する。ファンネル14は、文字通り漏斗形状をしている。ファンネル14の外形断面は、円形をしたネック部から略長方形をした前面平面パネル12までに滑らかに移行する略角錐形をしている。なお、図1は、上記各部材の位置関係を示すに留まり、偏向ヨーク20をはじめとする各部材は非常に簡略化して表している。
【0011】
図2は、前記偏向ヨーク20を蛍光体スクリーン側からみた正面図である。図3はコア24の正面図であり、図4はコア24の斜視図である。
本明細書において、Xは水平軸を、Yは垂直軸をそれぞれ示している。また、前記両軸が交わる原点(0点)において当該両軸と直角に交わる軸がZ軸(管軸)である。
【0012】
偏向ヨーク20は、磁性材料からなり、図3、図4に示すように、ファンネル14の外形に適合させた断面形状を有している。すなわち、一方の端部はネック部に適合した略円形断面を有し、他方の端部は略長方形断面を有しており、前記一方の端部から他方の端部まで滑らかに移行するような断面形状をしている。なお、前記磁性材料として、本実施の形態では、フェライトを用いている。以降、コア24をフェライトコア24と称することとする。
【0013】
そして、偏向ヨーク20は、コア24の内側に、垂直偏向コイル26、絶縁枠28、および水平偏向コイル30がこの順に配されて構成されている。
図3に示すように、フェライトコア24の内面には、Z軸(管軸)方向に沿いZ軸に向かって突出する畝状の凸部(以下、「コア凸部」と言う。)Rが、周方向に等間隔で複数本形成されている。本例では、18°間隔で20本形成されている。コア凸部Rは、図3、図4に示すように、小径側端部(電子銃側端部)から大径側端部(蛍光体スクリーン側端部)に至る途中まで形成されている。図3に示すように、フェライトコア24を正面から(蛍光体スクリーン側から)見ると、コア凸部Rは、放射状に設けられていることがわかる。ここで、X軸上にあるコア凸部Rの内、図3の紙面に向かって右側のコア凸部をR1とし、当該R1から反時計回りに連番を付して、各コア凸部R1〜R20を区別することとする。なお、コア凸部の間隔は上記間隔に限るものではなく、また、等間隔でなくても構わない。
【0014】
上記のようにコア凸部Rが形成されている結果、隣接するコア凸部Rによって溝(以下、「コア溝」と言う。)Sが形成されることとなる。ここで、コア凸部R1とコア凸部R2とで形成されるコア溝をS1とし、当該S1から反時計回りに連番を付して、各コア溝S1〜S20を区別することとする。
垂直偏向コイル26と水平偏向コイル30とは、その一部がコア溝Sに案内されてフェライトコア24に巻装されている。
【0015】
コア溝S1〜S20の内、後述するように、Y軸に近いコア溝S5、S6、S15、S16には、垂直偏向コイル26のみが巻装され、X軸に近いコア溝S1、S10、S11、S20には、水平偏向コイル30のみが巻装される。また、その他のコア溝S2〜S4、S7〜S9、S12〜S14、S17〜S19には、両偏向コイル26、30が巻装される。すなわち、コア溝S5、S6、S15、S16とコア溝S1、S10、S11、S20とは、いずれか一方の偏向コイルのみが占有するコア溝(以下、「占有コア溝」と言う。)であり、コア溝S2〜S4、S7〜S9、S12〜S14、S17〜S19は、両偏向コイル26、30が共有するコア溝(以下、「共有コア溝」と言う。)である。
【0016】
また、図3に示すように、共有コア溝よりも占有コア溝の方が浅く形成されている。換言すると、占有コア溝の底部の方が共有コア溝の底部よりもファンネル14(陰極線管)の外表面に近接するように形成されている。このように形成した理由等については後述する。
また、フェライトコア24の大径側端部付近における外周の、各コア凸部R1〜R20の延長線上に対応する位置に、突起Pが設けられている。突起Pは、合成樹脂製のピンがフェライトコア24の外周に接着されてなるものである。なお、図4では、突起Pの図示は省略している。
【0017】
上記の構成からなるフェライトコア24に、サドル型の垂直偏向コイル26が直接巻装されている。
巻装された状態を図5に示す。
垂直偏向コイル26は、コア溝S1,S10,S11,およびS20を除く各コア溝S2〜S9,S12〜S19に配設される形で巻装されている。これにより、垂直偏向コイル26は、コア溝の形成された電子銃側寄りの領域においては、各コア溝S2〜S9,S12〜S19によって規定される巻線角度で巻回される。
【0018】
垂直偏向コイル26は、フェライトコア24の大径側端部付近の外周においては、前記各突起Pに引っ掛ける形で巻装されている。すなわち、突起Pによって規定された巻線角度に巻回されることにより、所望の巻線分布が実現されている。なお、突起Pの設置位置は、上記のものに限らず、コア凸部の位置とは無関係に、任意の位置に設置することとしてもよい。これにより、コア溝の位置にあまり拘束されることのない巻線分布が、コア溝の無い蛍光体スクリーン寄りの領域において実現されることとなる。
【0019】
図6は絶縁枠28の正面図であり、図7は絶縁枠28の一部切り欠き平面図である。
絶縁枠28は、ファンネル14の外形に沿ったコーン形状をした合成樹脂製の本体29を有する。当該本体29によって、垂直偏向コイル26と水平偏向コイル30とを電気的に絶縁する。
【0020】
本体29は、蛍光体スクリーン側に向かって広がる絶縁枠コーン部32と、電子銃側に向かって延びる絶縁枠ネック部34とから成る。
絶縁枠コーン部32内面には、Z軸(管軸)方向に沿いZ軸に向かって突出する突起(以下、「案内突起」と言う。)Qが、周方向に所定の間隔で設けられている。当該突起Qは、屈曲した合成樹脂製のバー材が本体29内面に接着されてなるものである。突起Qは、図6,図7に示すように、本体29の大径側端部(蛍光体スクリーン側端部)寄りに設けられている。図6に示すように、絶縁枠28を正面から(蛍光体スクリーン側から)見ると、突起Qが放射状に設けられていることがわかる。各案内突起Qの蛍光体スクリーン側端部は、本体29(絶縁枠コーン部32)の内面から離間し、当該内面との間で隙間が形成されている。後述するように、案内突起Qの当該隙間に対応する部分に水平偏向コイル30が引っ掛けられて巻装される。
【0021】
また、上記のように案内突起Qが形成されている結果、隣接する案内突起Qによって溝(以下、「案内溝」と言う。)Gが形成されることとなる。
絶縁枠ネック部34は、Z軸(管軸)方向に沿ったスリットLが所定の幅、所定の長さで複数本開設されている。前記所定の幅は、フェライトコア24のコア凸部Rの幅に、前記所定の長さはコア凸部Rの長さに合わせて設定される。このようにスリットが開設された結果、絶縁枠コーン部32から延出された複数の帯状部材Tが形成されることとなる。上記のように帯状部材Tが形成される結果、図7に示すように、絶縁枠ネック部34は、櫛歯状に見える。
【0022】
上記の構成からなる絶縁枠28は、垂直偏向コイル26の巻装されたフェライトコア24(図5)に装着される。装着は、絶縁枠28の絶縁枠ネック部34側端部を先頭にして、フェライトコア24の大径側から挿入していく形でなされる。このとき、コア凸部R1〜R2に、対応するスリットLが嵌るように、換言すれば、コア溝S1〜S20に、対応する帯状部材Tが進入するように、絶縁枠28とフェライトコア24とをZ軸(管軸)方向に相対的にスライドさせて装着させる。
【0023】
当該装着後、図2に示すようにサドル型の水平偏向コイル30が絶縁枠28に巻装される。
なお、案内突起Qは、水平偏向コイル30が巻き線される領域にのみ設ければよく、巻き線されない領域には設ける必要はない。図2、図6は、Y軸近傍に案内突起Qを設けない例を示す。なお、案内突起Qを設ける代わりに、絶縁枠28の本体29に案内溝を掘る形としてもよい。
【0024】
図8は、水平偏向コイル30の巻装された後の状態における、偏向ヨーク20をZ軸(管軸)に垂直な平面で切断した図である。Z軸方向の切断位置は、フェライトコア24のコア溝の存する位置であって、蛍光体スクリーン寄りの位置である。なお、図8において各偏向コイルの断面は簡略化のためハッチングで示す。図8に示すように、垂直偏向コイル26と水平偏向コイル30は、コア溝S1〜S20に案内されて巻装されている。また、両偏向コイル間は、帯状部材Tによって確実に絶縁されている。
【0025】
また、上述したように、占有コア溝S5、S6、S15、S16、S1、S10、S11、S20の方が、共有コア溝S2〜S4、S7〜S9、S12〜S14、S17〜S19よりも浅く形成されている。換言すると、占有コア溝S5、S6、S15、S16、S1、S10、S11、S20の底部の方が、共有コア溝S2〜S4、S7〜S9、S12〜S14、S17〜S19の底部よりもファンネル14(陰極線管)の外表面に近接するように形成されている。
【0026】
従来の偏向ヨークは、図10に示すように、占有コア溝であると共有コア溝であるとにかかわらず、コア溝は全て同じ深さに形成されている。また、偏向コイルはコア溝底部に引っ張られる形で巻装される。そのため、巻き線量が少ない占有コア溝においては、この部分において偏向コイルと陰極線管(ガラスバルブ)外周との間に無駄な空間が生じてしまう。
【0027】
そこで、本実施の形態では、占有コア溝を共有コア溝よりも浅くすることにより、上記無駄な空間を無くして、占有コア溝部分においても偏向コイルを可能な限り、陰極線管(ガラスバルブ)に近づけるようにしたのである。これにより、偏向感度が一層向上し、消費電力を低減することができるのである。
なお、占有コア溝の底部は、必ずしもその全長にわたって共有コア溝の底部よりもガラスバルブの外表面に近接している必要はない。管軸方向において、占有コア溝の底部が共有コア溝の底部よりもガラスバルブの外表面に近接しているような箇所が少なくとも1箇所、すなわち部分的にでも存在すれば、消費電力低減効果が得られる。
【0028】
また、上記実施の形態では、絶縁枠28において、全てのコア溝に対応して帯状部材Tを設けることとした。しかし、占有コア溝においては両偏向コイルの絶縁は必要ないので、当該占有コア溝に対しては帯状部材を無くすようにしてもよい。また、無くした場合には、帯状部材の厚み分だけさらに占有コア溝を浅くするようにする。これにより、さらに、偏向感度が向上し、省電力を図ることができる。
【0029】
また、上記実施の形態では、フェライトコアをガラスバルブの外形に合わせて形成した。すなわち、偏向ヨークは、ガラスバルブを陰極線管の管軸に垂直な平面で切断した断面におけ外形が、円形から略矩形になめらかに移行する領域を覆うように装着されるので、筒形をしたフェライトコア24を、前記平面で切断した断面が、前記管軸方向全長に渡って前記ガラスバルブの外形にほぼ適合する形状に形成することとした。しかしながら、フェライトコアの形状はこれに限らず、前記平面で切断した断面が、管軸方向全長に渡ってほぼ円形となるように形成しても構わない。
【0030】
図9は、そのように形成したフェライトコア50を有する偏向ヨーク52を、管軸に垂直な平面で切断した断面図である。なお、管軸方向の切断位置は、図8の場合と同じである。
フェライトコア50は、やはりスロットコアであり、その内面に、Z軸(管軸)に向かって突出する畝状の凸部54が特定の角度に設けられている。本実施の形態では、18°間隔で合計20個配置されている。水平偏向コイル56および垂直偏向コイル58は、凸部54間の溝60および溝62によって規定された巻線角度に巻線され、所望の巻線分布を実現する。
【0031】
なお、図9において、領域Iに存するコア溝が共有コア溝であり、領域IIに存するコア溝が占有コア溝である。共有コア溝において、水平偏向コイル56と垂直偏向コイル58は、帯状部材64(絶縁枠)で絶縁されている。なお、図9に示す例は、上述した、占有コア溝に帯状部材を設けない例である。
【0032】
X軸近傍およびY軸近傍の領域IIにおける溝62は、領域Iにおける溝60に比べて浅く、底部がZ軸(管軸)に近接している。水平偏向コイル56のみが巻き線されたX軸近傍の溝部62は、底部と凸部54の先端との間の距離、すなわち深さは2mmである。垂直偏向コイル58のみが巻き線されたY軸近傍の溝部62は、深さが3mmである。
【0033】
一方、水平偏向コイル56と垂直偏向コイル58の両方が巻き線された領域IIにおける溝60は、深さが5mmである。
本発明による偏向パワーの低減効果の一例を示すと、水平偏向パワーで3〜5%程度、垂直偏向パワーで2〜4%低減である。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る偏向ヨークによれば、占有溝の底部が共有溝の底部よりもガラスバルブの外表面に近接しているので、占有溝に配設される偏向コイルが、従来のものよりもガラスバルブ外表面に近づくこととなり、これによって、消費電力の低減が図られることとなる。
【0035】
また、本発明に係る陰極線管装置によれば、陰極線管のガラスバルブ外周に上記偏向ヨークが配されているので、上述したのと同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】陰極線管装置の概略構成を示す側面図である。
【図2】偏向ヨークの概略構成を示す正面図である。
【図3】フェライトコアの正面図である。
【図4】フェライトコアの斜視図である。
【図5】垂直偏向コイルが巻装されたフェライトコアの正面図である。
【図6】絶縁枠の正面図である。
【図7】絶縁枠の平面図である。
【図8】偏向ヨークを管軸に垂直な平面で切断した断面図である。
【図9】変形例に係る偏向ヨークを管軸に垂直な平面で切断した断面図である。
【図10】従来の偏向ヨークを管軸に垂直な平面で切断した断面図である。
【符号の説明】
10 カラー陰極線管装置
16 ガラスバルブ
20,52 偏向ヨーク
24,50 フェライトコア
26,58 垂直偏向コイル
30,56 水平偏向コイル
54 凸部
60 溝
R1〜R20 コア凸部
S1〜S20 コア溝[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a cathode ray tube device used for a television, a computer display, and the like, and a deflection yoke used for the cathode ray tube device, and particularly to a structure of the deflection yoke.
[0002]
[Prior art]
FIG. 10 shows a cross section of a ferrite core generally called a slot core, taken along a plane perpendicular to the Z axis (tube axis). On the inner surface of the
[0003]
The deflection yoke having such a configuration has the following advantages over a normal deflection yoke formed of a ferrite core having a smooth inner surface without irregularities. Since the ferrite core can be made closer to the cathode ray tube, that is, the electron beam passage area, the deflection sensitivity is improved. Further, since the magnetic flux is less likely to be linked to the deflection coil, eddy current loss is reduced, and heat generation of the deflection yoke is suppressed. As a result, power saving in the deflection yoke is achieved.
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-61-56757 [0005]
[Problems to be solved by the invention]
In recent years, energy conservation measures have been taken in various fields due to the problem of environmental destruction. The field of the cathode ray tube device is not an exception, and the slot core type deflection yoke characterized by low power consumption as described above is required to further reduce power consumption.
[0006]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and has as its object to provide a deflection yoke having a slot core and a cathode ray tube device including the deflection yoke, which are further reduced in power consumption.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a deflection yoke according to the present invention is a deflection yoke provided on an outer periphery of a glass bulb of a cathode ray tube, wherein a ridge-shaped convex portion along the tube axis direction of the cathode ray tube is formed on an inner surface in a circumferential direction. A magnetic core having a cylindrical shape formed by forming a plurality of grooves at predetermined intervals and forming a groove with the adjacent convex portion, and a vertical core wound in a form in which a part is disposed in the groove. A deflecting coil, and a horizontal deflecting coil wound partly in the groove, and the groove is occupied by only one of the horizontal deflecting coil and the vertical deflecting coil. Occupied groove, there is a shared groove shared by both deflection coils, the bottom of the occupied groove is closer to the outer surface of the glass bulb than the bottom of the shared groove in at least a part of the tube axis direction. It is characterized by being.
[0008]
Further, the deflection yoke is mounted so as to cover an area in which a cross section of the glass bulb cut in a plane perpendicular to the tube axis of the cathode ray tube smoothly transitions from a circle to a substantially rectangle, The core is characterized in that a cross section cut along the plane is formed in a shape that substantially matches the outer shape of the glass bulb over the entire length in the tube axis direction.
[0009]
Further, the magnetic core is characterized in that a cross section cut along a plane perpendicular to the tube axis of the cathode ray tube is substantially circular over the entire length in the tube axis direction.
Also, the bottom of the occupied groove is closer to the tube axis than the bottom of the shared groove.
In order to achieve the above object, a cathode ray tube device according to the present invention includes a cathode ray tube and the above-described deflection yoke arranged on the outer periphery of a glass bulb of the cathode ray tube.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a schematic side view of a color cathode
[0011]
FIG. 2 is a front view of the
In this specification, X indicates a horizontal axis, and Y indicates a vertical axis. At the origin (point 0) where the two axes intersect, the axis that intersects the two axes at right angles is the Z axis (tube axis).
[0012]
The
[0013]
The
As shown in FIG. 3, on the inner surface of the
[0014]
As a result of the formation of the core protrusions R as described above, a groove (hereinafter, referred to as a “core groove”) S is formed by the adjacent core protrusions R. Here, a core groove formed by the core convex portion R1 and the core convex portion R2 is defined as S1, and a serial number is added counterclockwise from S1 to distinguish each of the core grooves S1 to S20.
Part of the
[0015]
Of the core grooves S1 to S20, only the
[0016]
Further, as shown in FIG. 3, the occupied core groove is formed shallower than the shared core groove. In other words, the bottom of the occupied core groove is formed closer to the outer surface of the funnel 14 (cathode ray tube) than the bottom of the shared core groove. The reason and the like formed in this manner will be described later.
Further, a protrusion P is provided at a position corresponding to an extension of each of the core protrusions R1 to R20 on the outer periphery near the large-diameter end of the
[0017]
A saddle type
FIG. 5 shows the state in which the sheet is wound.
The
[0018]
The
[0019]
FIG. 6 is a front view of the insulating
The insulating
[0020]
The
Projections (hereinafter, referred to as “guide projections”) Q projecting toward the Z-axis along the Z-axis (tube axis) direction are provided on the inner surface of the insulating
[0021]
Further, as a result of the formation of the guide protrusions Q as described above, a groove (hereinafter, referred to as a “guide groove”) G is formed by the adjacent guide protrusions Q.
In the insulating
[0022]
The insulating
[0023]
After the mounting, a saddle-type
The guide projection Q may be provided only in a region where the
[0024]
FIG. 8 is a diagram in which the
[0025]
As described above, the occupied core grooves S5, S6, S15, S16, S1, S10, S11, and S20 are shallower than the shared core grooves S2 to S4, S7 to S9, S12 to S14, and S17 to S19. Is formed. In other words, the bottom of the occupied core grooves S5, S6, S15, S16, S1, S10, S11, S20 is more funnel than the bottom of the shared core grooves S2 to S4, S7 to S9, S12 to S14, S17 to S19. 14 (cathode ray tube).
[0026]
In the conventional deflection yoke, as shown in FIG. 10, all the core grooves are formed at the same depth regardless of whether they are occupied core grooves or shared core grooves. The deflection coil is wound around the bottom of the core groove so as to be pulled. Therefore, in the occupied core groove having a small winding dose, a useless space is generated between the deflection coil and the outer periphery of the cathode ray tube (glass bulb) in this portion.
[0027]
Therefore, in the present embodiment, the occupied core groove is made shallower than the shared core groove to eliminate the useless space, and the deflection coil is also mounted on the cathode ray tube (glass bulb) as much as possible in the occupied core groove. I tried to get closer. Thereby, the deflection sensitivity is further improved, and the power consumption can be reduced.
Note that the bottom of the occupied core groove does not necessarily have to be closer to the outer surface of the glass bulb than the bottom of the shared core groove over its entire length. In the tube axis direction, if there is at least one place where the bottom of the occupied core groove is closer to the outer surface of the glass bulb than the bottom of the shared core groove, that is, even if it is partially present, the power consumption reduction effect is obtained. can get.
[0028]
Further, in the above embodiment, the band-shaped members T are provided in the insulating
[0029]
Further, in the above embodiment, the ferrite core was formed according to the outer shape of the glass bulb. That is, since the deflection yoke is mounted so as to cover a region where the glass bulb is cut in a plane perpendicular to the tube axis of the cathode ray tube, and the outer shape smoothly transitions from a circle to a substantially rectangular shape, the deflection yoke has a cylindrical shape. The cross section of the
[0030]
FIG. 9 is a cross-sectional view of the
The
[0031]
In FIG. 9, the core groove in the region I is a shared core groove, and the core groove in the region II is an occupied core groove. In the common core groove, the
[0032]
The
[0033]
On the other hand, the
As an example of the effect of reducing the deflection power according to the present invention, the horizontal deflection power is reduced by about 3 to 5% and the vertical deflection power is reduced by 2 to 4%.
[0034]
【The invention's effect】
As described above, according to the deflection yoke according to the present invention, since the bottom of the occupied groove is closer to the outer surface of the glass bulb than the bottom of the shared groove, the deflection coil disposed in the occupied groove has: It will be closer to the outer surface of the glass bulb than the conventional one, thereby reducing power consumption.
[0035]
Further, according to the cathode ray tube device of the present invention, since the deflection yoke is arranged on the outer periphery of the glass bulb of the cathode ray tube, the same effects as described above can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a schematic configuration of a cathode ray tube device.
FIG. 2 is a front view showing a schematic configuration of a deflection yoke.
FIG. 3 is a front view of a ferrite core.
FIG. 4 is a perspective view of a ferrite core.
FIG. 5 is a front view of a ferrite core on which a vertical deflection coil is wound.
FIG. 6 is a front view of the insulating frame.
FIG. 7 is a plan view of the insulating frame.
FIG. 8 is a sectional view of the deflection yoke cut along a plane perpendicular to the tube axis.
FIG. 9 is a cross-sectional view of a deflection yoke according to a modification cut along a plane perpendicular to a tube axis.
FIG. 10 is a sectional view of a conventional deflection yoke cut along a plane perpendicular to a tube axis.
[Explanation of symbols]
Claims (5)
内面に前記陰極線管の管軸方向に沿う畝状の凸部が周方向に所定の間隔で複数本形成され、隣接する前記凸部で溝が形成されてなる、筒状をした磁性体コアと、
前記溝に一部が配設される形で巻装されている垂直偏向コイルと、
前記溝に一部が配設される形で巻装されている水平偏向コイルとを有し、
前記溝には、前記水平偏向コイルまたは前記垂直偏向コイルのいずれか一方のみが占有する占有溝と、両方の偏向コイルが共有する共有溝とが在り、前記管軸方向の少なくとも一部において前記占有溝の底部が前記共有溝の底部よりも前記ガラスバルブの外表面に近接していることを特徴する偏向ヨーク。A deflection yoke provided around the glass bulb of the cathode ray tube,
A plurality of ridge-shaped protrusions are formed on the inner surface at predetermined intervals in the circumferential direction along the tube axis direction of the cathode ray tube, and grooves are formed in the adjacent protrusions, and a cylindrical magnetic core. ,
A vertical deflection coil wound in such a manner that a part thereof is disposed in the groove,
A horizontal deflection coil wound in a form in which a part is disposed in the groove,
The groove has an occupied groove occupied by only one of the horizontal deflection coil and the vertical deflection coil, and a common groove shared by both deflection coils, and the occupied groove is at least partially occupied in the tube axis direction. A deflection yoke, wherein a bottom of the groove is closer to an outer surface of the glass bulb than a bottom of the common groove.
前記磁性体コアは、前記平面で切断した断面が、前記管軸方向全長に渡って前記ガラスバルブの外形にほぼ適合する形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の偏向ヨーク。A deflection yoke that is mounted so as to cover an area where a cross section of the glass bulb cut along a plane perpendicular to the tube axis of the cathode ray tube smoothly transitions from a circular shape to a substantially rectangular shape,
2. The deflection yoke according to claim 1, wherein the cross section of the magnetic core cut in the plane is formed in a shape substantially conforming to the outer shape of the glass bulb over the entire length in the tube axis direction.
当該陰極線管のガラスバルブ外周に配された、請求項1〜4のいずれか1項に記載の偏向ヨークとを備えることを特徴とする陰極線管装置。A cathode ray tube,
A cathode ray tube device comprising: the deflection yoke according to any one of claims 1 to 4, which is arranged around the glass bulb of the cathode ray tube.
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