JP2004061400A - 風景画像送信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】第2の利用者の要求によって、第2の利用者が所望する場所の風景画像を送信することが可能な風景画像送信装置を提供する。
【解決手段】第1の利用者側の第1の通信端末から風景画像とその撮像位置情報を受信する第1の受信手段(送受信手段965)と、第1の受信手段(送受信手段)が受信した風景画像とその撮像位置情報とを関連付けて記録する記録手段986と、第2の通信端末から行先経路情報を受信する第2の受信手段(送受信手段965)と、受信した行先経路情報に基づいた位置情報と関連付けて記録手段986に記録されている風景画像を検索して読み出す検索手段(情報処理手段980)と、検索手段(情報処手段980)が読み出した風景画像を第2の通信端末に送信する第1の送信手段(送受信手段965)とを備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】第1の利用者側の第1の通信端末から風景画像とその撮像位置情報を受信する第1の受信手段(送受信手段965)と、第1の受信手段(送受信手段)が受信した風景画像とその撮像位置情報とを関連付けて記録する記録手段986と、第2の通信端末から行先経路情報を受信する第2の受信手段(送受信手段965)と、受信した行先経路情報に基づいた位置情報と関連付けて記録手段986に記録されている風景画像を検索して読み出す検索手段(情報処理手段980)と、検索手段(情報処手段980)が読み出した風景画像を第2の通信端末に送信する第1の送信手段(送受信手段965)とを備えた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、風景画像送信装置に係り、特に第2の利用者側の移動可能な通信端末から行先経路情報を受信してその位置情報と関連する風景画像を第2の利用者側の通信端末に送信することが可能な風景画像送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
交差点や道路上の状況が移動局の使用者にとってわかりやすい交通情報提供システムが、特開2000−306192号の公報に示されている。
【0003】
当該交通情報提供システムでは、交差点や道路脇に配置される固定局に撮像部を設置し、画像情報及び記号化した交通状況の双方を提供している。記号化した交通状況は、簡略図上又は道路画像上に、車両の向きを記号で、車両の速度を色で、移動局12内の表示部で表示している。また、中央局を設置し、中央局、固定局の双方から交通情報を送信するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開2000−306192号の公報に示されている交通情報提供システムでは、ある決められた特定の場所に設置した固定局の撮像部から映像を入手して混雑状況を取得していたため、連続する道路における部分部分の定点の混雑状況しか把握することができないという不具合を生じていた。また、定点の混雑状況しか把握できない場合には、道路全体に渡る正確な混雑状況を知ることができないという不具合を生じていた。また従来の定点撮影により取得した画像は、撮影場所が路面から離れて高すぎたり道路の側方から撮影されているために、運転手の目線とは大きく異なる位置から撮像した画像であった。したがって、自動車の運転位置とはかけ離れた場所から撮影した画像であるために、画像を見た者に対して実際の混雑状況とは異なったニュアンスを与えるという不具合を生じていた。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、第2の利用者の要求によって、第2の利用者が所望する場所の風景画像を送信することが可能な風景画像送信装置を提供することを目的としている。
【0006】
また本発明は、第2の利用者が該当する位置や地域名を指定するだけで、第2の利用者は所望の領域内における風景画像を取得することが可能な風景画像送信装置を提供することを目的としている。
【0007】
また本発明は、風景画像の画像取得料金や風景画像の提供料金を自動で管理することが可能な風景画像送信装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、第2の利用者側の第2の通信端末に対して第1の利用者が取得した別の場所の風景画像を送信する風景画像送信装置であって、第1の利用者側の第1の通信端末から風景画像とその撮像位置情報を受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段が受信した風景画像とその撮像位置情報とを関連付けて記録する記録手段と、第2の通信端末から行先経路情報を受信する第2の受信手段と、前記受信した行先経路情報に基づいた位置情報と関連付けて前記記録手段に記録されている風景画像を検索して読み出す検索手段と、前記検索手段が読み出した風景画像を第2の通信端末に送信する第1の送信手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】
本発明によれば、第1の利用者側の第1の通信端末から受信した風景画像とその撮像位置情報とを関連付けて記録手段に記録しておき、第2の通信端末から受信した行先経路情報に基づいた位置情報と関連付けて記録されている風景画像を検索して第2の通信端末に送信するようにしたので、第2の利用者が所望する場所の風景画像を送信することが可能となる。
【0010】
また前記目的を達成するために請求項2に記載の発明は、請求項1の記載の発明に加えて、前記記録手段に風景画像と関連付けて記録する撮像位置情報が所定の領域を示す位置情報であることを特徴としている。
【0011】
本発明によれば、記録手段に風景画像と関連付けて記録する撮像位置情報を所定の領域を示す位置情報としたので、第2の利用者は該当する位置や地域名を指定するだけで、所望の領域内における風景画像を取得することが可能となる。
【0012】
また前記目的を達成するために請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明に加えて、利用者毎に利用料金を集計する料金データベースと、第1の利用者から風景画像を受信した場合には第1の利用者の料金データベースに画像取得料金を加算する加算手段と、第2の利用者に風景画像を送信した場合には第2の利用者の料金データベースから画像提供料金を減算する減算手段と、前記利用料金データベースに集計されている利用料金情報を該当する利用者側の通信端末、又は、金融機関に送信する第2の送信手段とを備えたことを特徴としている。
【0013】
本発明によれば、第1の利用者から風景画像を受信した場合には第1の利用者の料金データベースに画像取得料金を加算する加算手段と、第2の利用者に風景画像を送信した場合には第2の利用者の料金データベースから画像提供料金を減算する減算手段と、前記利用料金データベースに集計されている利用料金情報を該当する利用者側の通信端末、又は金融機関に送信する第2の送信手段とを備えたので、風景画像を取得した場合には画像送信側の利用者に対して支払うべき対価を利用者データベースに自動で加算し、風景画像を送信した場合には、画像受信側の利用者に対して請求すべき対価を利用者データベースから自動で減算することが可能となり、利用料金の管理を自動化することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って、本発明に係る風景画像送信装置の好ましい実施の形態について詳説する。
【0015】
図1は、本発明に係る風景画像送信装置を用いた風景画像送信システムの全体構成図である。
【0016】
同図に示すように風景画像送信装置システムには、車両に設けられている第1の利用者側のカーナビ30Aと、携帯電話40Aと、第2の利用者側のカーナビ30Bと、携帯電話40Bと、携帯電話40A、40Bの通信先となるキャリアの基地局20A、20Bと、インターネット等の通信網22と、風景画像を管理するサーバ90(風景画像送信装置)と、各利用者の利用料金の管理や支払い、請求を実施する金融機関24とが設けられている。
【0017】
カーナビ30A及び30Bには、GPS(Global Positioning System )衛星が発する信号を受信してカーナビ30A及び30Bが存在する位置の情報や時刻を取得するGPSアンテナ360A及び360Bと、携帯電話40A又は40B等と近距離の無線通信を実施するアンテナ356A及び356Bと、地図や利用者の行き先情報、経路情報、又は画像等を表示して利用者に通知する表示手段368A及び368Bとが設けられている。
【0018】
携帯電話40A及び40Bには、キャリアの基地局20A又は20Bと無線通信を実施するアンテナ452A及び452Bと、カーナビ30A又は30B等の通信機器と近距離の無線通信を実施するアンテナ456A及び456Bと、GPS衛星が発する信号を受信して携帯電話40A又は40Bが存在する位置の情報や時刻を取得するGPSアンテナ460A及び460Bと、通信先や画像、撮像画像、又は電話番号等の各種情報を表示して利用者に通知する表示手段468A及び468Bと、利用者が電話番号や位置情報等の各種情報を入力する操作ボタンや十字ボタン等の入力手段474A及び474Bとが設けられている。
【0019】
カーナビ30A及び30Bは、GPS衛星から発せられる信号を受信して現在位置に関する情報を算出して、アンテナ356A及び356B等の通信手段を介して携帯電話40A又は40Bに送信することが可能となっている。カーナビ30A又は30Bが携帯電話40A又は40Bに対して送信する位置情報は、例えば緯度、経度、高度の情報、又は○×村等の所定の領域を示す位置情報などである。
【0020】
携帯電話40A又は40Bには、被写体像を撮像して撮像した画像の画像ファイルを生成する撮像手段(図示せず)が設けられており、利用者の指示に基づいて動画又は静止画を撮像して、表示手段468A又は468Bに表示したり、アンテナ452A又は452B、及び基地局20A又は20B、並びに通信網22等を介してサーバ90に送信することが可能となっている。
【0021】
また前述のように携帯電話40A又は40BにGPS等を用いた位置検出手段を設けておき、携帯電話40A又は40Bが位置を検出して、風景画像を撮像した撮像位置情報を生成するようにしてもよい。
【0022】
また携帯電話40A又は40Bは、前記撮像した画像(風景画像を含む)とともに、カーナビ30A若しくは30Bから受信した撮像位置情報、又は、携帯電話40A若しくは40Bに設けられている位置検出手段が生成した撮像位置情報を、サーバ90に送信することが可能となっている。
【0023】
基地局20A及び20Bは、携帯電話40A又は40B等と無線通信を実施するとともに、通信網22を介してサーバ90や金融機関24と情報の送受信を実施することが可能となっている。
【0024】
サーバ90は、第1の利用者側の携帯電話40Aから受信した風景画像とその撮像位置情報とを関連付けて記録手段に記録しておき、第2の利用者側の携帯電話40Bから受信した行先経路情報に基づいて、位置情報と関連付けて記録されている風景画像を検索して携帯電話40Bに送信することが可能となっている。また、サーバ90の記録手段に風景画像と関連付けて記録する撮像位置情報を、所定の領域を示す位置情報とすることによって、第2の利用者は該当する位置や地域名を携帯電話40Bの入力手段474Bを介して入力指定するだけで、第2の利用者側に所望の領域内における風景画像を送信することが可能となっている。
【0025】
またサーバ90は、第1の利用者から風景画像を受信した場合には第1の利用者に対する画像取得料金として料金データベースに加算し、第2の利用者に風景画像を送信した場合には第2の利用者に対する画像提供料金として料金データベースから減算し、利用料金データベースに集計されている利用料金情報を該当する利用者側の携帯電話40A若しくは40B、又は金融機関24に送信することが可能となっている。なお、当該料金データベースに画像取得料金を加算する処理や画像提供料金を減算する処理は、金融機関24がサーバ90から風景画像の利用に関する情報を取得して、金融機関24にて実施するようにしてもよい。
【0026】
図2に、サーバ90の信号処理系ブロック図を示す。
【0027】
同図に示すようにサーバ90の情報送受信部には、通信網22を介して基地局20A、20B、携帯電話40A、40B、カーナビ30A、又は30B等の通信端末、及び金融機関24と情報の送受信を実施することが可能な送受信手段965(第1の送信手段、第2の送信手段、第1の受信手段、第2の受信手段)が設けられている。
【0028】
また、サーバ90には、必要に応じて画像や文字等の情報を確認のために表示する表示手段968と、情報処理手段の指令に基づいて表示手段968に対して表示用の画像信号を出力する表示制御手段969と、管理者が入力手段974を介して入力した各種情報を読み取って後述する情報処理手段に伝達したり、情報処理手段からの指示に基づいてLED等の通知手段に表示指令を出力するI/O975とが設けられている。
【0029】
また、サーバ90には、サーバ90の全体の制御を行う情報処理手段(CPU)980と、情報処理手段980を動作させるプログラムや各種定数が記録されているROMや情報処理手段980が処理を実行する際の作業領域となる記録手段であるRAMとから構成されるメモリ981と、サーバ90の処理に関する各種定数やネットワーク上の自己の属性情報、URL(Uniform Resource Locators )、アドレス、サイトアドレス、ゲートウェイ情報DNS(Domain Name System)等の接続情報、風景画像、撮像位置情報、利用者毎に利用料金を集計した料金データベース等の各種情報を記録するハードディスク等の記録手段986と、時刻を刻み現在の時刻を取得することが可能なカレンダ時計990とが設けられている。
【0030】
同図に示すように情報処理手段980と、表示制御手段969、I/O975、メモリ981、記録手段986、カレンダ時計990等を含む各周辺回路はバス999で接続されており、情報処理手段980は各々の周辺回路を制御することが可能であるとともに、情報処理手段980が実行する処理プログラムに基づいて周辺の各機器を制御することが可能となっている。
【0031】
前記送受信手段965(第1の受信手段)は、第1の利用者側の第1の通信端末(図1に示す例では携帯電話40A)から風景画像とその撮像位置情報を受信することが可能となっている。
【0032】
前記記録手段986は、送受信手段965(第1の受信手段)が受信した風景画像とその撮像位置情報とを関連付けて記録することが可能となっている。
【0033】
また、送受信手段965(第2の受信手段)は、第2の利用者側の第2の通信端末(図1に示す例では携帯電話40B)から行先経路情報を受信することが可能となっている。
【0034】
また、記録手段986には、風景画像と関連付けて記録する撮像位置情報として、所定の領域を示す位置情報を記録することが可能となっており、風景画像を検索する際に用いることが可能となっている。
【0035】
また、情報処理手段980(検索手段)は、第2の利用者側の第2の通信端末から受信した行先経路情報、又は領域を示す位置情報に基づいて、位置情報と関連付けて記録手段986に記録されている風景画像を検索して読み出すことが可能となっている。
【0036】
また、送受信手段965(第1の送信手段)は、情報処理手段980(検索手段)が検索して読み出した風景画像を、情報処理手段980の指示に基づいて第2の通信端末(図1に示す例では携帯電話40B)に送信することが可能となっている。
【0037】
また、記録手段986には、各利用者毎に利用料金を集計する料金データベースを設けることが可能となっている。
【0038】
また情報処理手段980(加算手段)は、第1の利用者から風景画像を受信した場合には、第1の利用者の料金データベースに画像取得料金を加算することが可能となっている。
【0039】
また情報処理手段980(減算手段)は、第2の利用者に風景画像を送信した場合には、第2の利用者の料金データベースから画像提供料金を減算することが可能となっている。
【0040】
また送受信手段965(第2の送信手段)は、記録手段986の利用料金データベースに集計されている利用料金情報を、情報処理手段980の指示に基づいて該当する利用者側の通信端末(携帯電話40A若しくは40B)、又は金融機関24に送信することが可能となっている。
【0041】
図3に、風景画像をサーバに提供する第1の利用者側の第1の通信端末が実施する処理のフローチャートを示す。
【0042】
第1の利用者が携帯電話40A(図1に示す例では携帯電話40Aが第1の通信端末に相当する)の入力手段474Aを介して、風景画像をサーバに送信する旨の情報を入力すると、携帯電話40Aの情報処理手段が実施する処理はステップS100「風景画像をサーバに提供する第1の利用者側の処理」(以降S100のように省略して記載する)に分岐してきて、次のS102「カメラ付き携帯電話で風景を撮像」の処理に進む。
【0043】
S102にて携帯電話40Aでは、第1の利用者の指示に基づいて、撮像位置PA(XA,YA)、撮影場所名称「○×村」における風景を撮像する処理を行う。撮像した画像は、携帯電話40Aの不揮発性メモリ等の記録手段に一時的に記録する処理を行う。このときに第1の利用者が撮像する画像は、道路状況や天候情報等の風景画像である。撮像が終了すると、処理は次のS104「Bluetooth 搭載カーナビ使用?」の判断に進む。
【0044】
S104にて携帯電話40Aでは、アンテナ456Aを介してカーナビ30Aと無線通信を実施して、カーナビ30Aに対して撮像した現在位置を問い合わせる処理を行う。無線通信の結果、携帯電話40Aが、カーナビ30Aからの応答に位置情報が含まれていると判断した場合や、カーナビ30AにGPS等による位置取得機能が搭載されていると判断した場合には、処理はS106「Bluetooth 搭載カーナビから携帯電話が現在の位置情報を取得」に進み、アンテナ456Aを介してカーナビ30Aから現在の位置情報を取得する処理を行う。携帯電話40Aがカーナビ30Aから現在の位置情報を取得すると、携帯電話40Aが実施する処理は、次のS110「風景画像と撮像位置情報をサーバに送信」の処理に進む。なお、携帯電話40AにGPS等による位置取得機能が搭載されている場合には、携帯電話40Aが取得した位置情報を用いるようにしてもよい。
【0045】
一方、S104にてカーナビ30Aからの応答に位置情報が含まれていなかった場合や、カーナビ30AにGPSによる位置取得機能が搭載されていないと判断した場合には、処理はS108「現在の位置情報を入力手段を介して取得」の処理に進む。S108にて携帯電話40Aは、表示手段468Aに現在の位置に関する情報を第1の利用者に入力を促す表示を行い、第1の利用者から入力手段474Aを介して位置情報を取得する。ここで第1の利用者が入力する位置情報は、例えば「○×村」等の位置情報である。第1の利用者から現在の位置情報を取得すると、携帯電話40Aが実施する処理は次のS110に進む。
【0046】
S110にて携帯電話40Aは、S102にて撮像した風景画像と、S106又はS108にて取得した位置情報とをアンテナ452Aを介してサーバ90に送信する処理を行う。S110にて風景画像と位置情報の送信を終了すると、携帯電話40Aが実施する処理は次のS112「終了」に進み、風景画像をサーバ90に送信する処理を終了する。
【0047】
図4に、風景画像をサーバから取得する第2の利用者側の第2の通信端末が実施する処理のフローチャートを示す。
【0048】
第2の利用者が携帯電話40B(図1に示す例では携帯電話40Bが第2の通信端末に相当する)の入力手段474Bを介して、風景画像をサーバから取得する旨の情報を入力すると、携帯電話40Bの情報処理手段が実施する処理はステップS200「風景画像をサーバから取得する第2の利用者側の処理」に分岐してきて、次のS204「Bluetooth 搭載カーナビ使用?」の判断に進む。
【0049】
S204にて携帯電話40Bでは、アンテナ456Bを介してカーナビ30Bと無線通信を実施して、カーナビ30Bに対して目的地又は目的地までの経路等の行先経路情報を問い合わせる処理を行う。無線通信の結果、携帯電話40Bが、カーナビ30Bからの応答に行先経路情報が含まれていると判断した場合や、カーナビ30BにGPS等による位置取得機能が搭載されていると判断した場合には、処理はS206「Bluetooth 搭載カーナビから携帯電話が行先経路情報を取得」に進み、アンテナ456Bを介してカーナビ30Bから、これから第2の利用者が向かう行先や経路に関する情報を取得する処理を行う。
【0050】
携帯電話40Bがカーナビ30Bから行先経路情報を取得すると、携帯電話40Bが実施する処理は、次のS210「行先経路情報をサーバに送信」の処理に進む。なお、携帯電話40BにGPS等による位置取得機能が搭載されている場合であって携帯電話40Bに既に第2の利用者の行き先や経路に関する情報が入力されている場合には、携帯電話40Bが記録している行先経路情報を用いるようにしてもよい。
【0051】
一方、S204にてカーナビ30Bからの応答に行先経路情報が含まれていなかった場合や、カーナビ30BにGPSによる位置取得機能が搭載されていないと判断した場合には、処理はS208「行先経路情報を入力手段を介して取得」の処理に進む。S208にて携帯電話40Bは、表示手段468Bに第2の利用者に対してこれから向かう位置情報や経路情報の入力を促す表示を表示手段468Bに表示する処理を行い、第2の利用者から入力手段474Bを介して位置情報を取得する。ここで第2の利用者が入力する位置情報は、例えば「行先:○×村」等の位置情報である。第2の利用者から行先経路情報を取得すると、携帯電話40Bが実施する処理は次のS210に進む。
【0052】
S210にて携帯電話40Bは、S206又はS208にて取得した行先経路情報を、アンテナ452Bを介してサーバ90に送信する処理を行う。S210にて行先経路情報の送信を終了すると、携帯電話40Bが実施する処理は次のS212「サーバから風景画像受信?」の判断に進む。
【0053】
S212にて携帯電話40Bの情報処理手段は、無線通信を行う送受信手段の受信バッファにサーバ90から応答を受信して記録されているか否かの判断を行っている。もしサーバ90から応答を受信しており、その受信した応答が風景画像の送信に関する応答情報であると判断した場合には、携帯電話40Bの情報処理手段はサーバ90から風景画像を受信して、次のS214「受信した風景画像を表示」の処理に進む。
【0054】
一方S212にて、もしサーバ90から応答を受信していないか、又は受信した応答が風景画像の送信に関する応答情報でないと判断した場合には、携帯電話40Bの情報処理手段が実施する処理は再びS212の処理の最初に戻り、サーバ90から風景画像が送信されてくるのを待つ処理を行う。
【0055】
S214にて携帯電話40Bは、サーバ90から受信した圧縮済の風景画像に対して伸張処理を実施して、更にホワイトバランス処理、解像度変換処理等の画像処理を実施した後に、表示手段468Bに表示する処理を行う。
【0056】
次のS216「受信した風景画像をカーナビに送信」では、携帯電話40BはS212にてサーバ90からアンテナ452Bを介して受信した風景画像を、アンテナ456Bを介してカーナビ30Bに送信する処理を行う。該風景画像をアンテナ356Bを介して受信したカーナビ30Bでは、携帯電話40Bから受信した圧縮済の風景画像に対して伸張処理を実施して、更にホワイトバランス処理、解像度変換処理等の画像処理を実施した後に、表示手段368Bに表示する処理を行う。
【0057】
S216にて風景画像をカーナビ30Bに送信する処理が終了すると、携帯電話40Bが実施する処理は次のS216「終了」に進み、風景画像をサーバ90から取得する処理を終了する。
【0058】
図5に、サーバ90における風景画像送信処理のフローチャートを示す。
【0059】
サーバ90の管理者等によって風景画像送信処理の開始が入力手段974等を介して指示されると、サーバ90の情報処理手段980が実施する処理はステップS300「風景画像送信処理」に分岐してきて、次のS302「第1の利用者側から新たに風景画像受信?」の判断に進む。
【0060】
S302にて情報処理手段980は、送受信手段965の受信バッファに、第1の利用者側の通信端末(図1に示す例では携帯電話40A)から風景画像と撮像位置情報を送信する旨の情報を受信して記録されているか否かの判断を行っている。もし第1の利用者側の通信端末から何らかの情報を受信しており、その受信した情報が、風景画像と撮像位置情報を送信する旨の情報であると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS304「風景画像と撮像位置情報とを関連付けて記録手段に記録」の処理に分岐する。
【0061】
S304にて情報処理手段980は、送受信手段965がインターネット等の通信網22を介して第1の利用者側の通信端末から受信した風景画像とその撮像位置情報を取得して、記録手段986に関連付けて記録する処理を行う。このとき情報処理手段980は、風景画像と緯度及び経度等の撮像位置(図1に示す例ではPA(XA,YA)など)とを関連付けて記録手段986に記録するようにしてもよい。
【0062】
また本発明は、特定の撮像位置情報と風景画像とを関連付けることに限定されるものではなく、「○×村」のように所定の領域を示す位置情報と風景画像とを関連付けて記録手段986に記録するようにしてもよい。風景画像の記録処理が終了すると、情報処理手段90が実施する処理は次のS306「課金処理」に進む。
【0063】
S306にて情報処理手段980(加算手段)は、記録手段986に設けられている利用者毎に利用料金を集計する料金データベースから、風景画像を受信した受信元の第1の利用者の料金データベースを読み出して、第1の利用者の料金データベースに対して画像取得料金を加算する処理を行い、新たな第1の利用者の料金データベースとして記録手段986に記録する処理を行う。
【0064】
なお、情報処理手段980は、料金データベースを変更した第1の利用者側の第1の通信端末(図1に示す例では携帯電話40A)に対して、画像提供料金に関する料金の請求情報や、前記料金データベースに集計されている利用料金情報等を、送受信手段965を介して送信するようにしてもよい。
【0065】
また、金融機関24が第1の利用者の利用料金を管理している場合には、サーバ90の情報処理手段980は、第1の利用者の料金データベースを変更した情報を金融機関24側に送信するようにしてもよい。また、各利用者の料金データベースを金融機関24が管理している場合には、サーバ90の情報処理手段980は金融機関24に対して第2の利用者の料金データべースから画像取得料金を加算する旨の指示や、前記料金データベースに集計されている利用料金情報等を、送受信手段965を介して送信するようにしてもよい。
【0066】
一方S302にて、もし第1の利用者側の通信端末から何らの情報も受信していないか、又はその受信した情報が風景画像と撮像位置情報を送信する旨の情報でないと判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS308「第2の利用者側から行先経路情報受信?(風景画像送信要求有?)」の判断に進む。
【0067】
S308にて情報処理手段980は、送受信手段965の受信バッファに、第2の利用者側の通信端末(図1に示す例では携帯電話40B)から風景画像の送信要求に関する情報を受信して記録されているか否かの判断を行っている。もし第2の利用者側の通信端末から何らかの情報を受信しており、その受信した情報が、行先経路情報等の風景画像の送信要求に関する情報であると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS310「該当する風景画像検索」の処理に進む。
【0068】
一方S308にて、もし第2の利用者側の通信端末から何らの情報も受信していないか、又はその受信した情報が風景画像の送信要求に関する情報でないと判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS320「終了?」の判断に分岐する。
【0069】
S310にて情報処理手段980(検索手段)は、送受信手段965を介して第2の利用者側の通信端末から行先経路情報を受信する処理を行って、行先経路情報に含まれる位置情報に基づいて、当該位置情報と関連付けて記録手段986に記録されている風景画像を検索して読み出す処理を行う。
【0070】
ここで、もし風景画像と関連付けて記録されている撮像位置情報が特定の位置情報(例えばPA(XA,YA)など)であって、行先経路情報に含まれる位置情報が領域情報(例えば「○×村」など)である場合には、先ず領域情報に含まれる特定の位置情報を検索して、その特定の撮像位置情報と関連付けて記録されている風景画像を読み出す。
【0071】
また、もし風景画像と関連付けて記録されている撮像位置情報が特定の位置情報(例えばPA(XA,YA)など)であって、行先経路情報に含まれる位置情報も特定の位置情報である場合(例えばPA(XA,YA)などである場合)には、両者が一致する位置情報を検索して、その特定の撮像位置情報と関連付けて記録されている風景画像を読み出す。また、両者が特定の位置情報である場合であっても、片方又は両者の位置情報に所定の広さの領域を設定して、その領域等が重なっている場合には、その撮像位置情報と関連付けて記録されている風景画像を読み出すようにしてもよい。
【0072】
また、もし風景画像と関連付けて記録されている画像位置情報が所定の領域を示す撮像位置情報である場合であって(例えば「○○郡」などであって)、行先経路情報に含まれる位置情報も領域情報(例えば「○×村」など)である場合には、両者の領域に一致する部分が存在するか否かの判断を行う。両者の領域に一致する部分が存在する場合には、撮像位置情報と関連付けて記録されている風景画像を読み出す。
【0073】
上記のようにして該当する風景画像の検索処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理はS312「該当する風景画像取得?」の判断に進む。S312にて情報処理手段980は、S310にて情報処理手段980が該当する風景画像を検索によって取得したか否かの判断を行っている。
【0074】
もしS310の検索処理を行った結果該当する風景画像が存在せずに、風景画像を取得できなかったと判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS314「第2の利用者側に対し該当する風景画像が存在しない旨を送信」に分岐し、送受信手段965及び通信網22を介して、第2の利用者側の携帯電話40Bに対して検索の結果該当する画像が存在しない旨の情報を送信する。
【0075】
前記該当する画像が存在しない旨の情報を受信した携帯電話40Bは、表示手段468Bにその旨の表示を行う。また携帯電話40Bは、サーバ90から受信した該当する画像が存在しない旨の情報を、カーナビ30Bに送信するようにしてもよい。サーバ90の情報処理手段980がS314の処理を終了すると、次に情報処理手段980が実施する処理はS320「終了?」の判断に進む。
【0076】
S312にて情報処理手段980が、もしS310の検索によって該当する風景画像が存在したと判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理は次のS316「第2の利用者側に対し風景画像送信」に進み、送受信手段965及び通信網22を介して、第2の利用者側の携帯電話40Bに対して検索の結果読み出した風景画像を送信する処理を行う。風景画像の送信処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は、次のS318「課金処理」に進む。
【0077】
S318にて情報処理手段980(減算手段)は、記録手段986に設けられている利用者毎に利用料金を集計する料金データベースから、風景画像を送信して送信先の第2の利用者の料金データベースを読み出して、第2の利用者の料金データベースから画像提供料金を減算する処理を行い、新たな第2の利用者の料金データベースとして記録手段986に記録する処理を行う。
【0078】
なお、S318にて情報処理手段980は、料金データベースを変更した第2の利用者側の第2の通信端末(図1に示す例では携帯電話40B)に対して、画像提供料金に関する料金の請求情報や、料金データベースに集計されている利用料金情報等を送受信手段965を介して送信するようにしてもよい。
【0079】
また、金融機関24が第2の利用者の利用料金を管理している場合には、サーバ90の情報処理手段980は、第2の利用者の料金データベースを変更した情報を金融機関24側に送信するようにしてもよい。また、各利用者の料金データベースを金融機関24が管理している場合には、サーバ90の情報処理手段980は、金融機関24に対して第2の利用者の料金データべースから画像提供料金を減算する旨の指示や料金データベースに集計されている利用料金情報等を、送受信手段965を介して送信するようにしてもよい。
【0080】
次のS320「終了?」の判断では、風景画像の送信処理を中止する旨の指示が、例えばサーバ90の管理者等から入力手段974を介して入力されているか否かの判断を行っている。もし、風景画像の送信処理を終了する旨の指示が入力されていない場合には、情報処理手段980が実施する処理はS302に戻り、再び風景画像の受信処理、及び風景画像の送信処理を実施する。
【0081】
また、もし風景画像の送信処理を終了する旨の指示が入力されている場合には、情報処理手段980が実施する処理はS322「終了」に進み、風景画像送信処理及び風景画像の送信処理を終了する。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る風景画像送信装置によれば、第1の利用者側の第1の通信端末から受信した風景画像とその撮像位置情報とを関連付けて記録手段に記録しておき、第2の通信端末から受信した行先経路情報に基づいた位置情報と関連付けて記録されている風景画像を検索して第2の通信端末に送信するようにしたので、第2の利用者が所望する場所の風景画像を送信することが可能となる。
【0083】
また他の発明によれば、記録手段に風景画像と関連付けて記録する撮像位置情報を所定の領域を示す位置情報としたので、第2の利用者は該当する位置や地域名を指定するだけで所望の領域内における風景画像を取得することが可能となる。
【0084】
また他の発明によれば、第1の利用者から風景画像を受信した場合には第1の利用者の料金データベースに画像取得料金を加算する加算手段と、第2の利用者に風景画像を送信した場合には第2の利用者の料金データベースから画像提供料金を減算する減算手段と、前記利用料金データベースに集計されている利用料金情報を該当する利用者側の通信端末、又は金融機関に送信する第2の送信手段とを備えたので、風景画像を取得した場合には画像送信側の利用者に対して支払うべき対価を利用者データベースに自動で加算し、風景画像を送信した場合には、画像受信側の利用者に対して請求すべき対価を利用者データベースから自動で減算することが可能となり、利用料金の管理を自動化することが可能となる。
【0085】
また本発明によれば、第1の利用者側の撮像手段を車両の運転手と略同じ目線の位置に設けることも可能となるので、第2の利用者は、わかりやすいリアルな混雑状況、風景、天候を確認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】風景画像送信システムの全体構成図
【図2】サーバ(風景画像送信装置)の信号処理系ブロック図
【図3】風景画像をサーバに提供する第1の利用者側の第1の通信端末が実施する処理のフローチャート
【図4】風景画像をサーバから取得する第2の利用者側の第2の通信端末が実施する処理のフローチャート
【図5】サーバにおける風景画像送信処理のフローチャート
【符号の説明】
20A、20B…基地局、22…通信網、24…金融機関、30A、30B…カーナビ、40A、40B…携帯電話、90…サーバ、965…送受信手段、968…表示手段、969…表示制御手段、974…入力手段、975…I/O、980…情報処理手段、981…メモリ、986…記録手段、990…カレンダ時計、999…バス
【発明の属する技術分野】
本発明は、風景画像送信装置に係り、特に第2の利用者側の移動可能な通信端末から行先経路情報を受信してその位置情報と関連する風景画像を第2の利用者側の通信端末に送信することが可能な風景画像送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
交差点や道路上の状況が移動局の使用者にとってわかりやすい交通情報提供システムが、特開2000−306192号の公報に示されている。
【0003】
当該交通情報提供システムでは、交差点や道路脇に配置される固定局に撮像部を設置し、画像情報及び記号化した交通状況の双方を提供している。記号化した交通状況は、簡略図上又は道路画像上に、車両の向きを記号で、車両の速度を色で、移動局12内の表示部で表示している。また、中央局を設置し、中央局、固定局の双方から交通情報を送信するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開2000−306192号の公報に示されている交通情報提供システムでは、ある決められた特定の場所に設置した固定局の撮像部から映像を入手して混雑状況を取得していたため、連続する道路における部分部分の定点の混雑状況しか把握することができないという不具合を生じていた。また、定点の混雑状況しか把握できない場合には、道路全体に渡る正確な混雑状況を知ることができないという不具合を生じていた。また従来の定点撮影により取得した画像は、撮影場所が路面から離れて高すぎたり道路の側方から撮影されているために、運転手の目線とは大きく異なる位置から撮像した画像であった。したがって、自動車の運転位置とはかけ離れた場所から撮影した画像であるために、画像を見た者に対して実際の混雑状況とは異なったニュアンスを与えるという不具合を生じていた。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、第2の利用者の要求によって、第2の利用者が所望する場所の風景画像を送信することが可能な風景画像送信装置を提供することを目的としている。
【0006】
また本発明は、第2の利用者が該当する位置や地域名を指定するだけで、第2の利用者は所望の領域内における風景画像を取得することが可能な風景画像送信装置を提供することを目的としている。
【0007】
また本発明は、風景画像の画像取得料金や風景画像の提供料金を自動で管理することが可能な風景画像送信装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、第2の利用者側の第2の通信端末に対して第1の利用者が取得した別の場所の風景画像を送信する風景画像送信装置であって、第1の利用者側の第1の通信端末から風景画像とその撮像位置情報を受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段が受信した風景画像とその撮像位置情報とを関連付けて記録する記録手段と、第2の通信端末から行先経路情報を受信する第2の受信手段と、前記受信した行先経路情報に基づいた位置情報と関連付けて前記記録手段に記録されている風景画像を検索して読み出す検索手段と、前記検索手段が読み出した風景画像を第2の通信端末に送信する第1の送信手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】
本発明によれば、第1の利用者側の第1の通信端末から受信した風景画像とその撮像位置情報とを関連付けて記録手段に記録しておき、第2の通信端末から受信した行先経路情報に基づいた位置情報と関連付けて記録されている風景画像を検索して第2の通信端末に送信するようにしたので、第2の利用者が所望する場所の風景画像を送信することが可能となる。
【0010】
また前記目的を達成するために請求項2に記載の発明は、請求項1の記載の発明に加えて、前記記録手段に風景画像と関連付けて記録する撮像位置情報が所定の領域を示す位置情報であることを特徴としている。
【0011】
本発明によれば、記録手段に風景画像と関連付けて記録する撮像位置情報を所定の領域を示す位置情報としたので、第2の利用者は該当する位置や地域名を指定するだけで、所望の領域内における風景画像を取得することが可能となる。
【0012】
また前記目的を達成するために請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明に加えて、利用者毎に利用料金を集計する料金データベースと、第1の利用者から風景画像を受信した場合には第1の利用者の料金データベースに画像取得料金を加算する加算手段と、第2の利用者に風景画像を送信した場合には第2の利用者の料金データベースから画像提供料金を減算する減算手段と、前記利用料金データベースに集計されている利用料金情報を該当する利用者側の通信端末、又は、金融機関に送信する第2の送信手段とを備えたことを特徴としている。
【0013】
本発明によれば、第1の利用者から風景画像を受信した場合には第1の利用者の料金データベースに画像取得料金を加算する加算手段と、第2の利用者に風景画像を送信した場合には第2の利用者の料金データベースから画像提供料金を減算する減算手段と、前記利用料金データベースに集計されている利用料金情報を該当する利用者側の通信端末、又は金融機関に送信する第2の送信手段とを備えたので、風景画像を取得した場合には画像送信側の利用者に対して支払うべき対価を利用者データベースに自動で加算し、風景画像を送信した場合には、画像受信側の利用者に対して請求すべき対価を利用者データベースから自動で減算することが可能となり、利用料金の管理を自動化することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って、本発明に係る風景画像送信装置の好ましい実施の形態について詳説する。
【0015】
図1は、本発明に係る風景画像送信装置を用いた風景画像送信システムの全体構成図である。
【0016】
同図に示すように風景画像送信装置システムには、車両に設けられている第1の利用者側のカーナビ30Aと、携帯電話40Aと、第2の利用者側のカーナビ30Bと、携帯電話40Bと、携帯電話40A、40Bの通信先となるキャリアの基地局20A、20Bと、インターネット等の通信網22と、風景画像を管理するサーバ90(風景画像送信装置)と、各利用者の利用料金の管理や支払い、請求を実施する金融機関24とが設けられている。
【0017】
カーナビ30A及び30Bには、GPS(Global Positioning System )衛星が発する信号を受信してカーナビ30A及び30Bが存在する位置の情報や時刻を取得するGPSアンテナ360A及び360Bと、携帯電話40A又は40B等と近距離の無線通信を実施するアンテナ356A及び356Bと、地図や利用者の行き先情報、経路情報、又は画像等を表示して利用者に通知する表示手段368A及び368Bとが設けられている。
【0018】
携帯電話40A及び40Bには、キャリアの基地局20A又は20Bと無線通信を実施するアンテナ452A及び452Bと、カーナビ30A又は30B等の通信機器と近距離の無線通信を実施するアンテナ456A及び456Bと、GPS衛星が発する信号を受信して携帯電話40A又は40Bが存在する位置の情報や時刻を取得するGPSアンテナ460A及び460Bと、通信先や画像、撮像画像、又は電話番号等の各種情報を表示して利用者に通知する表示手段468A及び468Bと、利用者が電話番号や位置情報等の各種情報を入力する操作ボタンや十字ボタン等の入力手段474A及び474Bとが設けられている。
【0019】
カーナビ30A及び30Bは、GPS衛星から発せられる信号を受信して現在位置に関する情報を算出して、アンテナ356A及び356B等の通信手段を介して携帯電話40A又は40Bに送信することが可能となっている。カーナビ30A又は30Bが携帯電話40A又は40Bに対して送信する位置情報は、例えば緯度、経度、高度の情報、又は○×村等の所定の領域を示す位置情報などである。
【0020】
携帯電話40A又は40Bには、被写体像を撮像して撮像した画像の画像ファイルを生成する撮像手段(図示せず)が設けられており、利用者の指示に基づいて動画又は静止画を撮像して、表示手段468A又は468Bに表示したり、アンテナ452A又は452B、及び基地局20A又は20B、並びに通信網22等を介してサーバ90に送信することが可能となっている。
【0021】
また前述のように携帯電話40A又は40BにGPS等を用いた位置検出手段を設けておき、携帯電話40A又は40Bが位置を検出して、風景画像を撮像した撮像位置情報を生成するようにしてもよい。
【0022】
また携帯電話40A又は40Bは、前記撮像した画像(風景画像を含む)とともに、カーナビ30A若しくは30Bから受信した撮像位置情報、又は、携帯電話40A若しくは40Bに設けられている位置検出手段が生成した撮像位置情報を、サーバ90に送信することが可能となっている。
【0023】
基地局20A及び20Bは、携帯電話40A又は40B等と無線通信を実施するとともに、通信網22を介してサーバ90や金融機関24と情報の送受信を実施することが可能となっている。
【0024】
サーバ90は、第1の利用者側の携帯電話40Aから受信した風景画像とその撮像位置情報とを関連付けて記録手段に記録しておき、第2の利用者側の携帯電話40Bから受信した行先経路情報に基づいて、位置情報と関連付けて記録されている風景画像を検索して携帯電話40Bに送信することが可能となっている。また、サーバ90の記録手段に風景画像と関連付けて記録する撮像位置情報を、所定の領域を示す位置情報とすることによって、第2の利用者は該当する位置や地域名を携帯電話40Bの入力手段474Bを介して入力指定するだけで、第2の利用者側に所望の領域内における風景画像を送信することが可能となっている。
【0025】
またサーバ90は、第1の利用者から風景画像を受信した場合には第1の利用者に対する画像取得料金として料金データベースに加算し、第2の利用者に風景画像を送信した場合には第2の利用者に対する画像提供料金として料金データベースから減算し、利用料金データベースに集計されている利用料金情報を該当する利用者側の携帯電話40A若しくは40B、又は金融機関24に送信することが可能となっている。なお、当該料金データベースに画像取得料金を加算する処理や画像提供料金を減算する処理は、金融機関24がサーバ90から風景画像の利用に関する情報を取得して、金融機関24にて実施するようにしてもよい。
【0026】
図2に、サーバ90の信号処理系ブロック図を示す。
【0027】
同図に示すようにサーバ90の情報送受信部には、通信網22を介して基地局20A、20B、携帯電話40A、40B、カーナビ30A、又は30B等の通信端末、及び金融機関24と情報の送受信を実施することが可能な送受信手段965(第1の送信手段、第2の送信手段、第1の受信手段、第2の受信手段)が設けられている。
【0028】
また、サーバ90には、必要に応じて画像や文字等の情報を確認のために表示する表示手段968と、情報処理手段の指令に基づいて表示手段968に対して表示用の画像信号を出力する表示制御手段969と、管理者が入力手段974を介して入力した各種情報を読み取って後述する情報処理手段に伝達したり、情報処理手段からの指示に基づいてLED等の通知手段に表示指令を出力するI/O975とが設けられている。
【0029】
また、サーバ90には、サーバ90の全体の制御を行う情報処理手段(CPU)980と、情報処理手段980を動作させるプログラムや各種定数が記録されているROMや情報処理手段980が処理を実行する際の作業領域となる記録手段であるRAMとから構成されるメモリ981と、サーバ90の処理に関する各種定数やネットワーク上の自己の属性情報、URL(Uniform Resource Locators )、アドレス、サイトアドレス、ゲートウェイ情報DNS(Domain Name System)等の接続情報、風景画像、撮像位置情報、利用者毎に利用料金を集計した料金データベース等の各種情報を記録するハードディスク等の記録手段986と、時刻を刻み現在の時刻を取得することが可能なカレンダ時計990とが設けられている。
【0030】
同図に示すように情報処理手段980と、表示制御手段969、I/O975、メモリ981、記録手段986、カレンダ時計990等を含む各周辺回路はバス999で接続されており、情報処理手段980は各々の周辺回路を制御することが可能であるとともに、情報処理手段980が実行する処理プログラムに基づいて周辺の各機器を制御することが可能となっている。
【0031】
前記送受信手段965(第1の受信手段)は、第1の利用者側の第1の通信端末(図1に示す例では携帯電話40A)から風景画像とその撮像位置情報を受信することが可能となっている。
【0032】
前記記録手段986は、送受信手段965(第1の受信手段)が受信した風景画像とその撮像位置情報とを関連付けて記録することが可能となっている。
【0033】
また、送受信手段965(第2の受信手段)は、第2の利用者側の第2の通信端末(図1に示す例では携帯電話40B)から行先経路情報を受信することが可能となっている。
【0034】
また、記録手段986には、風景画像と関連付けて記録する撮像位置情報として、所定の領域を示す位置情報を記録することが可能となっており、風景画像を検索する際に用いることが可能となっている。
【0035】
また、情報処理手段980(検索手段)は、第2の利用者側の第2の通信端末から受信した行先経路情報、又は領域を示す位置情報に基づいて、位置情報と関連付けて記録手段986に記録されている風景画像を検索して読み出すことが可能となっている。
【0036】
また、送受信手段965(第1の送信手段)は、情報処理手段980(検索手段)が検索して読み出した風景画像を、情報処理手段980の指示に基づいて第2の通信端末(図1に示す例では携帯電話40B)に送信することが可能となっている。
【0037】
また、記録手段986には、各利用者毎に利用料金を集計する料金データベースを設けることが可能となっている。
【0038】
また情報処理手段980(加算手段)は、第1の利用者から風景画像を受信した場合には、第1の利用者の料金データベースに画像取得料金を加算することが可能となっている。
【0039】
また情報処理手段980(減算手段)は、第2の利用者に風景画像を送信した場合には、第2の利用者の料金データベースから画像提供料金を減算することが可能となっている。
【0040】
また送受信手段965(第2の送信手段)は、記録手段986の利用料金データベースに集計されている利用料金情報を、情報処理手段980の指示に基づいて該当する利用者側の通信端末(携帯電話40A若しくは40B)、又は金融機関24に送信することが可能となっている。
【0041】
図3に、風景画像をサーバに提供する第1の利用者側の第1の通信端末が実施する処理のフローチャートを示す。
【0042】
第1の利用者が携帯電話40A(図1に示す例では携帯電話40Aが第1の通信端末に相当する)の入力手段474Aを介して、風景画像をサーバに送信する旨の情報を入力すると、携帯電話40Aの情報処理手段が実施する処理はステップS100「風景画像をサーバに提供する第1の利用者側の処理」(以降S100のように省略して記載する)に分岐してきて、次のS102「カメラ付き携帯電話で風景を撮像」の処理に進む。
【0043】
S102にて携帯電話40Aでは、第1の利用者の指示に基づいて、撮像位置PA(XA,YA)、撮影場所名称「○×村」における風景を撮像する処理を行う。撮像した画像は、携帯電話40Aの不揮発性メモリ等の記録手段に一時的に記録する処理を行う。このときに第1の利用者が撮像する画像は、道路状況や天候情報等の風景画像である。撮像が終了すると、処理は次のS104「Bluetooth 搭載カーナビ使用?」の判断に進む。
【0044】
S104にて携帯電話40Aでは、アンテナ456Aを介してカーナビ30Aと無線通信を実施して、カーナビ30Aに対して撮像した現在位置を問い合わせる処理を行う。無線通信の結果、携帯電話40Aが、カーナビ30Aからの応答に位置情報が含まれていると判断した場合や、カーナビ30AにGPS等による位置取得機能が搭載されていると判断した場合には、処理はS106「Bluetooth 搭載カーナビから携帯電話が現在の位置情報を取得」に進み、アンテナ456Aを介してカーナビ30Aから現在の位置情報を取得する処理を行う。携帯電話40Aがカーナビ30Aから現在の位置情報を取得すると、携帯電話40Aが実施する処理は、次のS110「風景画像と撮像位置情報をサーバに送信」の処理に進む。なお、携帯電話40AにGPS等による位置取得機能が搭載されている場合には、携帯電話40Aが取得した位置情報を用いるようにしてもよい。
【0045】
一方、S104にてカーナビ30Aからの応答に位置情報が含まれていなかった場合や、カーナビ30AにGPSによる位置取得機能が搭載されていないと判断した場合には、処理はS108「現在の位置情報を入力手段を介して取得」の処理に進む。S108にて携帯電話40Aは、表示手段468Aに現在の位置に関する情報を第1の利用者に入力を促す表示を行い、第1の利用者から入力手段474Aを介して位置情報を取得する。ここで第1の利用者が入力する位置情報は、例えば「○×村」等の位置情報である。第1の利用者から現在の位置情報を取得すると、携帯電話40Aが実施する処理は次のS110に進む。
【0046】
S110にて携帯電話40Aは、S102にて撮像した風景画像と、S106又はS108にて取得した位置情報とをアンテナ452Aを介してサーバ90に送信する処理を行う。S110にて風景画像と位置情報の送信を終了すると、携帯電話40Aが実施する処理は次のS112「終了」に進み、風景画像をサーバ90に送信する処理を終了する。
【0047】
図4に、風景画像をサーバから取得する第2の利用者側の第2の通信端末が実施する処理のフローチャートを示す。
【0048】
第2の利用者が携帯電話40B(図1に示す例では携帯電話40Bが第2の通信端末に相当する)の入力手段474Bを介して、風景画像をサーバから取得する旨の情報を入力すると、携帯電話40Bの情報処理手段が実施する処理はステップS200「風景画像をサーバから取得する第2の利用者側の処理」に分岐してきて、次のS204「Bluetooth 搭載カーナビ使用?」の判断に進む。
【0049】
S204にて携帯電話40Bでは、アンテナ456Bを介してカーナビ30Bと無線通信を実施して、カーナビ30Bに対して目的地又は目的地までの経路等の行先経路情報を問い合わせる処理を行う。無線通信の結果、携帯電話40Bが、カーナビ30Bからの応答に行先経路情報が含まれていると判断した場合や、カーナビ30BにGPS等による位置取得機能が搭載されていると判断した場合には、処理はS206「Bluetooth 搭載カーナビから携帯電話が行先経路情報を取得」に進み、アンテナ456Bを介してカーナビ30Bから、これから第2の利用者が向かう行先や経路に関する情報を取得する処理を行う。
【0050】
携帯電話40Bがカーナビ30Bから行先経路情報を取得すると、携帯電話40Bが実施する処理は、次のS210「行先経路情報をサーバに送信」の処理に進む。なお、携帯電話40BにGPS等による位置取得機能が搭載されている場合であって携帯電話40Bに既に第2の利用者の行き先や経路に関する情報が入力されている場合には、携帯電話40Bが記録している行先経路情報を用いるようにしてもよい。
【0051】
一方、S204にてカーナビ30Bからの応答に行先経路情報が含まれていなかった場合や、カーナビ30BにGPSによる位置取得機能が搭載されていないと判断した場合には、処理はS208「行先経路情報を入力手段を介して取得」の処理に進む。S208にて携帯電話40Bは、表示手段468Bに第2の利用者に対してこれから向かう位置情報や経路情報の入力を促す表示を表示手段468Bに表示する処理を行い、第2の利用者から入力手段474Bを介して位置情報を取得する。ここで第2の利用者が入力する位置情報は、例えば「行先:○×村」等の位置情報である。第2の利用者から行先経路情報を取得すると、携帯電話40Bが実施する処理は次のS210に進む。
【0052】
S210にて携帯電話40Bは、S206又はS208にて取得した行先経路情報を、アンテナ452Bを介してサーバ90に送信する処理を行う。S210にて行先経路情報の送信を終了すると、携帯電話40Bが実施する処理は次のS212「サーバから風景画像受信?」の判断に進む。
【0053】
S212にて携帯電話40Bの情報処理手段は、無線通信を行う送受信手段の受信バッファにサーバ90から応答を受信して記録されているか否かの判断を行っている。もしサーバ90から応答を受信しており、その受信した応答が風景画像の送信に関する応答情報であると判断した場合には、携帯電話40Bの情報処理手段はサーバ90から風景画像を受信して、次のS214「受信した風景画像を表示」の処理に進む。
【0054】
一方S212にて、もしサーバ90から応答を受信していないか、又は受信した応答が風景画像の送信に関する応答情報でないと判断した場合には、携帯電話40Bの情報処理手段が実施する処理は再びS212の処理の最初に戻り、サーバ90から風景画像が送信されてくるのを待つ処理を行う。
【0055】
S214にて携帯電話40Bは、サーバ90から受信した圧縮済の風景画像に対して伸張処理を実施して、更にホワイトバランス処理、解像度変換処理等の画像処理を実施した後に、表示手段468Bに表示する処理を行う。
【0056】
次のS216「受信した風景画像をカーナビに送信」では、携帯電話40BはS212にてサーバ90からアンテナ452Bを介して受信した風景画像を、アンテナ456Bを介してカーナビ30Bに送信する処理を行う。該風景画像をアンテナ356Bを介して受信したカーナビ30Bでは、携帯電話40Bから受信した圧縮済の風景画像に対して伸張処理を実施して、更にホワイトバランス処理、解像度変換処理等の画像処理を実施した後に、表示手段368Bに表示する処理を行う。
【0057】
S216にて風景画像をカーナビ30Bに送信する処理が終了すると、携帯電話40Bが実施する処理は次のS216「終了」に進み、風景画像をサーバ90から取得する処理を終了する。
【0058】
図5に、サーバ90における風景画像送信処理のフローチャートを示す。
【0059】
サーバ90の管理者等によって風景画像送信処理の開始が入力手段974等を介して指示されると、サーバ90の情報処理手段980が実施する処理はステップS300「風景画像送信処理」に分岐してきて、次のS302「第1の利用者側から新たに風景画像受信?」の判断に進む。
【0060】
S302にて情報処理手段980は、送受信手段965の受信バッファに、第1の利用者側の通信端末(図1に示す例では携帯電話40A)から風景画像と撮像位置情報を送信する旨の情報を受信して記録されているか否かの判断を行っている。もし第1の利用者側の通信端末から何らかの情報を受信しており、その受信した情報が、風景画像と撮像位置情報を送信する旨の情報であると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS304「風景画像と撮像位置情報とを関連付けて記録手段に記録」の処理に分岐する。
【0061】
S304にて情報処理手段980は、送受信手段965がインターネット等の通信網22を介して第1の利用者側の通信端末から受信した風景画像とその撮像位置情報を取得して、記録手段986に関連付けて記録する処理を行う。このとき情報処理手段980は、風景画像と緯度及び経度等の撮像位置(図1に示す例ではPA(XA,YA)など)とを関連付けて記録手段986に記録するようにしてもよい。
【0062】
また本発明は、特定の撮像位置情報と風景画像とを関連付けることに限定されるものではなく、「○×村」のように所定の領域を示す位置情報と風景画像とを関連付けて記録手段986に記録するようにしてもよい。風景画像の記録処理が終了すると、情報処理手段90が実施する処理は次のS306「課金処理」に進む。
【0063】
S306にて情報処理手段980(加算手段)は、記録手段986に設けられている利用者毎に利用料金を集計する料金データベースから、風景画像を受信した受信元の第1の利用者の料金データベースを読み出して、第1の利用者の料金データベースに対して画像取得料金を加算する処理を行い、新たな第1の利用者の料金データベースとして記録手段986に記録する処理を行う。
【0064】
なお、情報処理手段980は、料金データベースを変更した第1の利用者側の第1の通信端末(図1に示す例では携帯電話40A)に対して、画像提供料金に関する料金の請求情報や、前記料金データベースに集計されている利用料金情報等を、送受信手段965を介して送信するようにしてもよい。
【0065】
また、金融機関24が第1の利用者の利用料金を管理している場合には、サーバ90の情報処理手段980は、第1の利用者の料金データベースを変更した情報を金融機関24側に送信するようにしてもよい。また、各利用者の料金データベースを金融機関24が管理している場合には、サーバ90の情報処理手段980は金融機関24に対して第2の利用者の料金データべースから画像取得料金を加算する旨の指示や、前記料金データベースに集計されている利用料金情報等を、送受信手段965を介して送信するようにしてもよい。
【0066】
一方S302にて、もし第1の利用者側の通信端末から何らの情報も受信していないか、又はその受信した情報が風景画像と撮像位置情報を送信する旨の情報でないと判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS308「第2の利用者側から行先経路情報受信?(風景画像送信要求有?)」の判断に進む。
【0067】
S308にて情報処理手段980は、送受信手段965の受信バッファに、第2の利用者側の通信端末(図1に示す例では携帯電話40B)から風景画像の送信要求に関する情報を受信して記録されているか否かの判断を行っている。もし第2の利用者側の通信端末から何らかの情報を受信しており、その受信した情報が、行先経路情報等の風景画像の送信要求に関する情報であると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS310「該当する風景画像検索」の処理に進む。
【0068】
一方S308にて、もし第2の利用者側の通信端末から何らの情報も受信していないか、又はその受信した情報が風景画像の送信要求に関する情報でないと判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS320「終了?」の判断に分岐する。
【0069】
S310にて情報処理手段980(検索手段)は、送受信手段965を介して第2の利用者側の通信端末から行先経路情報を受信する処理を行って、行先経路情報に含まれる位置情報に基づいて、当該位置情報と関連付けて記録手段986に記録されている風景画像を検索して読み出す処理を行う。
【0070】
ここで、もし風景画像と関連付けて記録されている撮像位置情報が特定の位置情報(例えばPA(XA,YA)など)であって、行先経路情報に含まれる位置情報が領域情報(例えば「○×村」など)である場合には、先ず領域情報に含まれる特定の位置情報を検索して、その特定の撮像位置情報と関連付けて記録されている風景画像を読み出す。
【0071】
また、もし風景画像と関連付けて記録されている撮像位置情報が特定の位置情報(例えばPA(XA,YA)など)であって、行先経路情報に含まれる位置情報も特定の位置情報である場合(例えばPA(XA,YA)などである場合)には、両者が一致する位置情報を検索して、その特定の撮像位置情報と関連付けて記録されている風景画像を読み出す。また、両者が特定の位置情報である場合であっても、片方又は両者の位置情報に所定の広さの領域を設定して、その領域等が重なっている場合には、その撮像位置情報と関連付けて記録されている風景画像を読み出すようにしてもよい。
【0072】
また、もし風景画像と関連付けて記録されている画像位置情報が所定の領域を示す撮像位置情報である場合であって(例えば「○○郡」などであって)、行先経路情報に含まれる位置情報も領域情報(例えば「○×村」など)である場合には、両者の領域に一致する部分が存在するか否かの判断を行う。両者の領域に一致する部分が存在する場合には、撮像位置情報と関連付けて記録されている風景画像を読み出す。
【0073】
上記のようにして該当する風景画像の検索処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理はS312「該当する風景画像取得?」の判断に進む。S312にて情報処理手段980は、S310にて情報処理手段980が該当する風景画像を検索によって取得したか否かの判断を行っている。
【0074】
もしS310の検索処理を行った結果該当する風景画像が存在せずに、風景画像を取得できなかったと判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS314「第2の利用者側に対し該当する風景画像が存在しない旨を送信」に分岐し、送受信手段965及び通信網22を介して、第2の利用者側の携帯電話40Bに対して検索の結果該当する画像が存在しない旨の情報を送信する。
【0075】
前記該当する画像が存在しない旨の情報を受信した携帯電話40Bは、表示手段468Bにその旨の表示を行う。また携帯電話40Bは、サーバ90から受信した該当する画像が存在しない旨の情報を、カーナビ30Bに送信するようにしてもよい。サーバ90の情報処理手段980がS314の処理を終了すると、次に情報処理手段980が実施する処理はS320「終了?」の判断に進む。
【0076】
S312にて情報処理手段980が、もしS310の検索によって該当する風景画像が存在したと判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理は次のS316「第2の利用者側に対し風景画像送信」に進み、送受信手段965及び通信網22を介して、第2の利用者側の携帯電話40Bに対して検索の結果読み出した風景画像を送信する処理を行う。風景画像の送信処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は、次のS318「課金処理」に進む。
【0077】
S318にて情報処理手段980(減算手段)は、記録手段986に設けられている利用者毎に利用料金を集計する料金データベースから、風景画像を送信して送信先の第2の利用者の料金データベースを読み出して、第2の利用者の料金データベースから画像提供料金を減算する処理を行い、新たな第2の利用者の料金データベースとして記録手段986に記録する処理を行う。
【0078】
なお、S318にて情報処理手段980は、料金データベースを変更した第2の利用者側の第2の通信端末(図1に示す例では携帯電話40B)に対して、画像提供料金に関する料金の請求情報や、料金データベースに集計されている利用料金情報等を送受信手段965を介して送信するようにしてもよい。
【0079】
また、金融機関24が第2の利用者の利用料金を管理している場合には、サーバ90の情報処理手段980は、第2の利用者の料金データベースを変更した情報を金融機関24側に送信するようにしてもよい。また、各利用者の料金データベースを金融機関24が管理している場合には、サーバ90の情報処理手段980は、金融機関24に対して第2の利用者の料金データべースから画像提供料金を減算する旨の指示や料金データベースに集計されている利用料金情報等を、送受信手段965を介して送信するようにしてもよい。
【0080】
次のS320「終了?」の判断では、風景画像の送信処理を中止する旨の指示が、例えばサーバ90の管理者等から入力手段974を介して入力されているか否かの判断を行っている。もし、風景画像の送信処理を終了する旨の指示が入力されていない場合には、情報処理手段980が実施する処理はS302に戻り、再び風景画像の受信処理、及び風景画像の送信処理を実施する。
【0081】
また、もし風景画像の送信処理を終了する旨の指示が入力されている場合には、情報処理手段980が実施する処理はS322「終了」に進み、風景画像送信処理及び風景画像の送信処理を終了する。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る風景画像送信装置によれば、第1の利用者側の第1の通信端末から受信した風景画像とその撮像位置情報とを関連付けて記録手段に記録しておき、第2の通信端末から受信した行先経路情報に基づいた位置情報と関連付けて記録されている風景画像を検索して第2の通信端末に送信するようにしたので、第2の利用者が所望する場所の風景画像を送信することが可能となる。
【0083】
また他の発明によれば、記録手段に風景画像と関連付けて記録する撮像位置情報を所定の領域を示す位置情報としたので、第2の利用者は該当する位置や地域名を指定するだけで所望の領域内における風景画像を取得することが可能となる。
【0084】
また他の発明によれば、第1の利用者から風景画像を受信した場合には第1の利用者の料金データベースに画像取得料金を加算する加算手段と、第2の利用者に風景画像を送信した場合には第2の利用者の料金データベースから画像提供料金を減算する減算手段と、前記利用料金データベースに集計されている利用料金情報を該当する利用者側の通信端末、又は金融機関に送信する第2の送信手段とを備えたので、風景画像を取得した場合には画像送信側の利用者に対して支払うべき対価を利用者データベースに自動で加算し、風景画像を送信した場合には、画像受信側の利用者に対して請求すべき対価を利用者データベースから自動で減算することが可能となり、利用料金の管理を自動化することが可能となる。
【0085】
また本発明によれば、第1の利用者側の撮像手段を車両の運転手と略同じ目線の位置に設けることも可能となるので、第2の利用者は、わかりやすいリアルな混雑状況、風景、天候を確認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】風景画像送信システムの全体構成図
【図2】サーバ(風景画像送信装置)の信号処理系ブロック図
【図3】風景画像をサーバに提供する第1の利用者側の第1の通信端末が実施する処理のフローチャート
【図4】風景画像をサーバから取得する第2の利用者側の第2の通信端末が実施する処理のフローチャート
【図5】サーバにおける風景画像送信処理のフローチャート
【符号の説明】
20A、20B…基地局、22…通信網、24…金融機関、30A、30B…カーナビ、40A、40B…携帯電話、90…サーバ、965…送受信手段、968…表示手段、969…表示制御手段、974…入力手段、975…I/O、980…情報処理手段、981…メモリ、986…記録手段、990…カレンダ時計、999…バス
Claims (3)
- 第2の利用者側の第2の通信端末に対して第1の利用者が取得した別の場所の風景画像を送信する風景画像送信装置であって、
第1の利用者側の第1の通信端末から風景画像とその撮像位置情報を受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段が受信した風景画像とその撮像位置情報とを関連付けて記録する記録手段と、
第2の通信端末から行先経路情報を受信する第2の受信手段と、
前記受信した行先経路情報に基づいた位置情報と関連付けて前記記録手段に記録されている風景画像を検索して読み出す検索手段と、
前記検索手段が読み出した風景画像を第2の通信端末に送信する第1の送信手段と、
を備えたことを特徴とする風景画像送信装置。 - 前記記録手段に風景画像と関連付けて記録する撮像位置情報は、所定の領域を示す位置情報であることを特徴とする請求項1の風景画像送信装置。
- 利用者毎に利用料金を集計する料金データベースと、
前記第1の利用者から風景画像を受信した場合には、第1の利用者の料金データベースに画像取得料金を加算する加算手段と、
前記第2の利用者に風景画像を送信した場合には、第2の利用者の料金データベースから画像提供料金を減算する減算手段と、
前記料金データベースに集計されている利用料金情報を、該当する利用者側の通信端末、又は金融機関に送信する第2の送信手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の風景画像送信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002222728A JP2004061400A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | 風景画像送信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2002222728A JP2004061400A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | 風景画像送信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004061400A true JP2004061400A (ja) | 2004-02-26 |
Family
ID=31942678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002222728A Pending JP2004061400A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | 風景画像送信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004061400A (ja) |
-
2002
- 2002-07-31 JP JP2002222728A patent/JP2004061400A/ja active Pending
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