【０００１】
【産業上の利用分野】
採石跡空洞天井基盤の陥没事故は、公道や建物および田畑等に多大な被害を与えるなど、地域住民にとっては不安と不信の生活を余儀なくされている、陥没の主な原因は既存の石柱が長年にわたって浸食され崩壊するとの報告がある、例えば、栃木県の大谷地区では江戸時代からの採掘によって膨大な地下空洞が存在し、こうした空洞基盤上を生活地盤の一部としている、また、最近陥没事故が多発していることは石柱の浸食が進行している現象であり陥没の防止対策は急務な課題なのである。
【０００２】
空洞内部が広大なエリアにも係わらず開口部は採石の搬出口に限られている、しかも地下水の存在など最悪な条件下にあるため、仮に、空洞を埋立てるとしても多大な労役を必要とするし埋立材の移動も容易ではなく、緊急を要する対策とはなりずらい、こうしたことから、本発明の人工支柱の構築工法を提案するものである、本工法によれば空洞内に機材を搬入せずに支柱を構築する所定の地表上から、空洞内にオーガーで貫通穴を穿って機材を吊り下ろした状態のままで支柱を構成する方法、及び一部の機材をオーガー開口部または採石搬出口から搬入し、所定の位置にプール式型枠容器を形成して、無害化処理した焼却灰モルタルをミキサー車から充填して人工支柱を構築し陥没を防ぐ工法である。
【０００３】
施工手順としては、所定の位置に対しオーガーで空洞まで貫通穴を穿ち、支柱形状に形成したパックを折り畳んで吊り下げ、パック上端部に接続した供給管から焼却灰や鋳物砂或いは鉱滓などの廃棄物を、混練プラントで無害化処理したモルタルをパックおよびプール内に充填し養生固化して人工支柱を構築する工法である。
【０００４】
人工支柱の構築に対しては、廃棄物の焼却灰をモルタル骨材に活用するために骨材原料は安定供給が保証される、また、パックの材質はガラス繊維を織り込んだ耐蝕性で耐久性の高い合成樹脂シートで完全密閉の容器となり、この密閉式パック内で焼却灰モルタルは水和反応によって凝結固化する、こうした密閉式パック内で凝結固化する焼却灰モルタルは永久に外部に洩れることがない安全で安心できる工法となる、しかも、廃棄物の再生利用によって環境循環型社会を構築する一翼を担い、最終処分場の負荷削減にも寄与するなど国の施策にも合致した一石二鳥の工法となる。
【０００５】
【従来の技術】
前記、栃木県大谷地域は空洞の天井基盤が生活地盤となっていて、陥没事故は死活の問題に係わることなのである、こうした生活地盤の陥没に対しての安全対策は、例えば、採石搬出口から産業廃棄物等を直接投入して空洞を埋立る方法などに焦点が絞られているようであるが、広大なエリアの空洞内の指定された陥没危険箇所まで、時には距離があり時には地下水が滞留しているなどで作業条件が酷悪であるために、前記、資材の横持運搬だけでも多大な労役と費用が必要となる、また、天井の高さまで万遍なく埋立てるにしても十分に圧密処理を行わなければ完全な陥没防止法とはならない、更に、産業廃棄物等を未処理の状態で埋立るたてることに対しては、特に、水質保全の視点からも廃棄物の選定や選別処理など十分な管理体制をとる必要がある、総合的に埋立材を搬入して広大な空間を埋立てる工法は、安定した良質原料の長期確保および原料の選別など品質管理面などで必ずしも経済性の高い工法とは言い難いのである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
請求項１記載の発明は、採石跡空洞天井基盤を支えている既存の石柱が、長期にわたって浸食され崩壊の危険にあると報告されている、こうした既存の石柱を補うには緊急な対応が必要となる、即ち、広大な空間を順次埋め立てる方法よりは、危険ヶ所をピンポイント式に対処できる本発明の支柱構築工法の方が効果的である。
【０００７】
本発明の人工支柱の構築工法は、空洞内での資材の運搬を最小限とし広大な空洞内のいかなる危険箇所でも迅速に容易に施工を着手し完了する事を特徴とする、施工手順としては前記空洞天井基盤にオーガーで貫通穴を穿ち、ガラス繊維等を織り込んだ耐蝕性合成樹脂シートで所定の支柱形態に縫製または接着加工したパックを、折り畳んで貫通穴から空洞内に吊り下げ、混練プラントで無害化処理した焼却灰モルタルを輸送管またはミキサー車で搬送し、パック内に圧送充填し養生固化して人工支柱を構築する工法とした。
【０００８】
請求項２記載の発明は、空洞天井基盤に貫通穴を穿つことが難しい場合には、空洞内の所定の位置に仮設用パイプ足場を搬入し、任意の面積に仕切った方形枠を天井まで立ち上げ、請求項１記載のパック用シートを枠内面に沿って張り合わせて固定して形成したプールに、他所の開口部または採石搬出口からホースを敷設してきてモルタルを充填して養生固化した大断面積の人工支柱の構築工法である。
【０００９】
請求項３記載の発明は、天井基盤の貫通穴から仮設用パイプ足場およびパック用シートを吊り下ろして、請求項２記載と同様な方法でプールを形成し、貫通穴からモルタル供給用ホースを引ぎ込みミキサー車と連結してプール内に充填して養生固化した大断面積の支柱を構築工法である、パイプ足場は養生固化が完了すれば解体撤去して他所に移行して使用する、但し、請求項１記載の工法と異なり請求項２および請求項３の工法は、地下水の滞留があった場合には水かいなどの処置が必要である。
【００１０】
請求項４記載の発明は、一般ゴミの焼却灰や鋳物砂等の有害物質含有の粒状廃棄物等に無害安定固化剤（平成８年度／環境庁廃棄物最終処分新技術評価等調査で「重金属等を含む有害廃棄物の無害化処理に関する技術」として評価認定を受けている）を適量配合し、水を付加して混練プラントでモルタル状にしパックおよびプール内に充填して養生固化した人工支柱の構築工法である、また、廃棄物の再生活用工法として最終処分場の延命にも寄与する。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
採石跡空洞には採石搬出口以外には殆ど開口部がないために、陥没危険箇所までには相当な距離があったり、または地下水の滞留が予想されるなどで資材の搬入運搬だけでも極めて困難な作業となる、こうした条件下では現場への資材持ち込みは最小限にすることが事業の成功となる、本発明の人工支柱の構築は、そうした問題を解決するため地表上から空洞内にオーガーで貫通穴を穿った、開口部から機材を吊り下げて支柱を構築するか、或いはプール式型枠を前記パックと同質のシートで現場組立し、焼却灰モルタルをパイプ輸送して構築する人工支柱に関する。
【００１２】
パック式の施工手順としては、支柱を構築する所定位置に対して地表面からオーガーで空洞まで貫通穴を穿ち、所定の支柱形状に加工したパックを折り畳んでクレーン等で空洞内に吊り込み、パックに付帯したモルタルの注入管の上辺部に装着したつばの位置で、貫通穴の壁面保護管のフランジ面で支持固定される、この支持面には振動用ゴムリングを装環してモルタル供給管の上辺部に装填した脱着可能なバイブレーターにより、モルタルの充填が終了した時点で稼働し供給管を振動して充填効果を高める方法とした、パックに充填されたモルタルは３〜４週間の養生期間で所定の圧縮強度を発現することができる。
【００１３】
空洞の高さが一定以上の場合には、モルタルを充填する間にパックは転倒する恐れがあるために、パックの外周に接するように仮設用パイプ足場を方形に天井まで組み上げてパックの転倒を押さえる、パイプ足場はモルタルの養生期間が終われば人工支柱は自立するため速やかに解体し他の構築現場に移行して使用する、また、空洞の高さが一定以下であれば人工支柱の形状を二段式の安定形態として足場は使用しない。
【００１４】
本発明の人工支柱に使用されるパックの材質は、柱状体の胴体部分をガラス繊維等を織り込んだ弾性率の低い耐蝕性の高い合成樹脂シートで構成されるため長期的には支柱表面を風化から守り、更に、２重構造により支柱の強度をたかめる相乗効果が期待できる、柱状体の上下面のシートはゴム系シート等で弾性率の高い材質を選定することで、多少天井との間に間隙ができてもモルタルを加圧充填すれば上面シートは膨張した状態で凝結し天井との間隙は無くなる、また、パックの胴体部分は殆ど伸縮性はない材質を良とする、シートは比較的薄くなるために胴体部分に複数のバンドを掛けて補強する必要がある。
【００１５】
パックの上面シートには中心部にはモルタル供給管を挿入する穴をあけ、この穴に合成ゴム等の柔軟性のある短管部を設けフランジを装着する、この短管にモルタル供給管が貫通し所定の位置でバンドで固定する、短管部にはモルタル充填時にパック内の残留エアーが逃げるための通気孔を複数個あけておく必要がある、こうした支柱形状及び材質によって構成されたパックを型枠替わりとした本発明の支柱構築工法は、最悪作業条件下に係わらず施工を安易に経済的に実施することができる。
【００１６】
【作用】
空洞内での資材の横持ち運搬は予想以上に施工コストの上昇を招く要因となる、このため埋立材を直接搬入運搬する作業は極力避ける工法の選定が必要となる、前記、本発明の支柱構築工法は地表上からの作業が主体であり機材は仮設パイプ足場とプール式の場合はプール形成用シートだけとなる、また、支柱を構成する焼却灰モルタルは地上のプラントで無害化処理し輸送管またはミキサー車からモルタル状にして充填する、また、焼却灰を無害化して凝結固化する薬剤の開発があって本発明の工法が確立したのである、このように、廃棄物を再生利用することで新たな産業創出と地域の活性化が期待される、更に、最終処分場の負荷削減によって環境循環型社会に貢献することができる。
【００１７】
前記、パック用シートはガラス繊維等を織り込んだ耐蝕性で耐久性の高い合成樹脂等を使用し、人工支柱の形態に縫製或いは接着加工する、パック式人工支柱は完全密閉の状態で焼却灰モルタルを水和反応によって凝結固化する、人工支柱は表面を前記合成樹脂シートで被覆されるために、風化等による表面からの浸食は永久に起こらない２重構造体となった。
【００１８】
本発明の人工支柱は焼却灰を原料とするために、特に、焼却灰と無害安定固化剤の配合割合および１軸圧縮強度と重金属類の溶出について試験を実施した結果を表１〜３に示す。
試験材−２の１軸圧縮強度の試験結果から含水率が少ないほど強度が高まることが判った、しかし、含水率はモルタルの流動性を左右するので遠距離のパイプ輸送には注意が必要となる、また、本工法に使用される無害安定固化剤は固化試験の結果、初期圧縮強度が３０ｋｇ／ｃｍ２であった試験材が１０００日養生後では１００ｋｇ／ｃｍ２となった。
【００１９】
表３は、無害安定固化剤で混練処理した焼却灰モルタルを密閉式容器内で養生固化した試験体の溶出試験結果である。
【００２０】
【実施例】
図１は、本発明の人工支柱の構築にあたり施工現場の作業工程を順序だてて説明した模式図である、図１（ａ）は、空洞天井基盤１をオーガー２で掘削した貫通穴３に、フランジ付保護管４を挿入して壁面を保護した断面模式図である、図１（ｂ）は、所定の寸法に加工した人工支柱５のパック６を縦方向に６乃至８等分に折り畳み貫通穴３から空洞内にクレーン等で吊り込み、モルタル供給管７の上辺部につばを装着して保護管４のフランジ面で支持する。
【００２１】
図１（ｃ）は、混練プラントで無害化処理されたモルタルを、輸送管またはミキサー車で搬入し供給管７に接続してパック６に充填する、パック６はモルタル充填中に転倒する恐れがあるために、パック６の周囲にパイプ足場８を天井高さまで組上げてパック６の転倒を防ぐ方法とした、図１（ｄ）は、パック６にモルタルを充填し養生固化したのち足場８を解体撤去したあとの人工支柱５の完成断面模式図である。
【００２２】
図２は、劣化して崩壊の恐れがある石柱９の両サイドに人工支柱５を構築する側断面図である、本発明の人工支柱５は貫通穴３の穴径がオーガー２の掘削径によって制限される、こうした場合には人工支柱５の断面積が石柱９の断面積に足りない場合がある、そこで人工支柱５の構築は複数本となる。
【００２３】
図３は、地下水が無い現場では大断面積の支柱を構築するために、オーガー穴３から仮設用パイプ足場８、および前記パック６と同質のシートを吊り下ろして、方形に一定の面積に足場パイプ８で囲み天井の高さまで立ち上げ、足場パイプ８内に沿って全面をシート１０で張り合わせてプール１４状に形成し、無害化処理したモルタルを充填して大断面積の支柱を構築する側断面模式図である。
【００２４】
前記、支柱形状に加工したパック６は、円筒形で折り畳んでオーガー穴３から吊り下ろせる範囲の形状寸法となる、パック６の材質は胴体部分をガラス繊維等を織り込んだ合成樹脂シート１０で縫製または接着加工する、但し、上下面は高弾性率のゴム系シート１１等を縫製または接着して一体化する、パック６内にはモルタル供給管７を一定の長さ挿入し、パック６の付属短管１２とバンド１３で固定してなるパック６（ａ）の斜視図であり、天井高さが比較的低い場合には直径の異なる安定した２段形態のパック６（ｂ）の斜視図である。
【００２５】
【発明の効果】
広範囲なエリアを占める空洞内において資材の搬入口は僅かに採石搬出口しかない、更に、地下水が滞留している箇所もあり資材の横持運搬や作業用の重機類の使用も制限される、こうした条件下での埋戻し及び浸食された石柱の補強工事等は緊急の場合には対処しずらい、本発明の人工支柱構築工法は陥没の危険を指摘するヶ所に対して、地形や天井高さなどの測量を行う程度であって、その外は多少の仮設用パイプ足場とプール式の場合はシートを必要とする程度である、その他の資材は全て地表上から供給することになる。
【００２６】
また、支柱となる原料は一般可燃ゴミの焼却灰であり、特に、圧縮強度を必要とする場合には焼却灰に変えて鋳物砂や鉱滓等の硬質な粒状廃棄物を配合する、こうした有害物質を含有する廃棄物を無害化して必要に応じて強度を調整することができる無害安定固化剤の特性は前記の通りである、本工法においては焼却灰は安定確保が永久的に保証される資源であり、再生利用することで最終処分場の延命にも繋がるためゴミ行政の施策にも合致する再生活用工法と言える。
【００２７】
本発明の人工支柱の構築工法は、耐蝕性シートで型枠容器を形成し混和練プラントで無害化処理した焼却灰モルタルを充填して養生固化し、耐蝕性のシートは被覆材として残した２重構造の強固な支柱となる、また、この工法によれば地下水を汚さずに廃棄物の資源再生によって経済的にも満足する工法となる、このように長期的に事業の計画を建てることで時間の経過に従って浸食が進む全ての石柱に替わる人工支柱を順次構築し、空洞を埋め尽くすことにより陥没の問題は解決する、本発明の工法によれば採石業者や自治体等に対しては一切の経済的負担を掛けることのない営利事業体として運営することができる施工法なのである。
【図面の簡単な説明】
【図１】請求項１記載のパック式人工支柱構築の施工手順を示す模式図。
【図２】浸食により崩壊の危険がある既存の石柱を補助するために、人工支柱を両サイドに構築した断面模式図。
【図３】空洞内に仮設用パイプ足場を方形に組み上げた枠内にシートを張り合わせて形成するプールに、ホースで輸送したモルタルを充填して構築する大断面積の支柱の断面模式図。
【図４】高支柱用パック（ａ）及び低支柱用パック（ｂ）の斜視図。
【符号の説明】
１ 空洞天井基盤
２ オーガー
３ 貫通穴
４ 保護管
５ 人工支柱
６ パック
７ モルタル供給管
８ パイプ足場
９ 石柱
１０ ガラス繊維入り合成樹脂シート
１１ ゴム系シート
１２ パック用付属短管
１３ バンド
１４ モルタル充填用プール
１５ タイトロープ
１６ モルタル輸送用ホース[0001]
[Industrial applications]
The collapse of the hollow quarry ceiling foundation has caused enormous damage to public roads, buildings, fields, etc., and has left local residents uneasy and distrustful. For example, in the Otani district of Tochigi prefecture, there are reports of massive underground cavities due to mining from the Edo period, and these hollow bases are used as a part of the living ground. The frequent occurrence of erosion is a phenomenon in which the erosion of the stone pillar is progressing, and measures to prevent the collapse are urgent issues.
[0002]
Despite the fact that the inside of the cavity is vast, the opening is limited to the quarry exit and under the worst conditions such as the presence of groundwater, so even if the cavity is buried, a lot of labor is required. In addition, it is not easy to move the landfill material, and it is not easy to take urgent measures.Therefore, the construction method of the artificial strut according to the present invention is proposed. A method of constructing a support while hanging equipment by drilling a through hole with an auger in a cavity from a predetermined surface to build a support without carrying in, and a part of the equipment to be auger opening or quarrying This is a construction method in which a pool-type form container is formed at a predetermined position after being carried in from a carry-out port, and detoxified incinerated ash mortar is filled from a mixer truck to construct an artificial strut to prevent collapse.
[0003]
As a construction procedure, a through hole is drilled to the cavity with an auger at a predetermined position, a pack formed in a pillar shape is folded and suspended, and incineration ash, casting sand or slag is discarded from a supply pipe connected to the upper end of the pack. In this method, mortar detoxified by a kneading plant is filled into packs and pools, cured and solidified to construct artificial struts.
[0004]
For the construction of artificial struts, the incineration ash from waste is used for mortar aggregates, which guarantees a stable supply of raw materials for the aggregate, and the material of the pack is corrosion-resistant and durable, incorporating glass fiber. The incinerated ash mortar solidifies by hydration in this closed pack, and the incinerated ash mortar that sets and solidifies in such closed pack can leak out to the outside permanently. It is a safe and secure construction method.It also plays a role in building an environmentally sound recycling-based society by recycling waste and contributes to reducing the load on final disposal sites. Become.
[0005]
[Prior art]
In the Otani area, Tochigi prefecture, the hollow ceiling base is the living ground, and the collapse accident is related to the problem of life and death.Safety measures against such collapse of the living ground, for example, from the quarry exit It seems that the focus is on the method of directly filling industrial cavities and filling up the cavities, etc. Because the working conditions are very bad because of, for example, the above-mentioned, traversing and transporting the material alone requires a great deal of labor and cost, and it is enough to bury it evenly up to the height of the ceiling Unless consolidation treatment is carried out, it will not be a complete depressing prevention method.Furthermore, for landfilling of industrial waste, etc. in an untreated state, selection and selection of waste from the viewpoint of water quality conservation are particularly important. Sufficient management system such as sorting process The method of comprehensively bringing in landfill materials and landfilling vast spaces is not always economical in terms of quality control such as securing long-term stable and high-quality raw materials and selecting raw materials. It is.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The invention claimed in claim 1 reports that the existing stone pillars supporting the quarry remains hollow ceiling have been eroded for a long time and are at risk of collapse. That is, the pillar construction method of the present invention, which can deal with danger points in a pinpoint manner, is more effective than a method of sequentially reclaiming a vast space.
[0007]
The method of constructing an artificial strut according to the present invention is characterized in that the transport of materials in the cavity is minimized and the construction is quickly and easily started and completed at any dangerous place in the vast cavity, and as a construction procedure, A through-hole is drilled in the hollow ceiling base with an auger, and a pack sewn or bonded to a predetermined support form with a corrosion-resistant synthetic resin sheet woven with glass fiber or the like is folded, suspended from the through-hole into the cavity, and kneaded. The incinerated ash mortar detoxified by the above method was transported by a transport pipe or a mixer truck, pressure-filled into a pack, cured and solidified to construct an artificial strut.
[0008]
In the invention according to claim 2, when it is difficult to form a through hole in the hollow ceiling base, a temporary pipe scaffold is carried into a predetermined position in the hollow, and a rectangular frame partitioned into an arbitrary area stands up to the ceiling. A pool formed by sticking and fixing the pack sheet according to claim 1 along the inner surface of the frame, laying a hose from an opening at another location or a quarry discharge port, filling the mortar, curing and solidifying the pool. This is a construction method of artificial pillars of area.
[0009]
According to a third aspect of the present invention, a temporary pipe scaffold and a sheet for a pack are suspended from a through hole in a ceiling base, a pool is formed in the same manner as in the second aspect, and a mortar supply hose is pulled from the through hole. This method is to construct a large cross-section pillar that has been cured and solidified by connecting it to a pool mixer and filling the pool.If the curing of the pipe scaffold is completed, dismantle and remove the pipe scaffold and use it at another location. Unlike the construction method described in claim 1, the construction methods in claims 2 and 3 require a treatment such as a paddy when there is stagnant groundwater.
[0010]
The invention described in claim 4 provides a harmless and stable solidifying agent for granular waste containing harmful substances such as incinerated ash of general garbage and foundry sand (FY1996 / Environment Agency, Final Artificial struts that have been evaluated and certified as "Techniques for the detoxification of harmful wastes including harmful wastes"), added with water, made into a mortar in a kneading plant, filled into packs and pools, and cured and solidified. It also contributes to extending the life of the final disposal site as a waste recycling method.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
There is almost no opening in the quarry pit except for the quarry exit, so there is a considerable distance to the danger point of collapse, or it is extremely difficult to carry in the material alone because the groundwater is expected to stay. The construction of the artificial strut of the present invention is to solve such problems by using an auger from above the ground to solve such problems. It relates to an artificial column constructed by suspending equipment from an opening having a through hole to construct a column, or assembling a pool type formwork on site with sheets of the same quality as the pack and transporting incinerated ash mortar by pipe. .
[0012]
As a pack type construction procedure, a through hole is drilled from the ground surface to the cavity with an auger at a predetermined position to construct the column, the pack processed into the predetermined column shape is folded and hung into the cavity with a crane, etc. At the position of the collar attached to the upper side of the mortar injection pipe attached to the mortar supply pipe, it is supported and fixed on the flange surface of the wall protection pipe of the through hole. The mortar filled in the pack is cured for 3 to 4 weeks by a method in which the detachable vibrator loaded on the upper side of the mortar is operated when the mortar filling is completed and the supply pipe is vibrated to enhance the filling effect. Thus, a predetermined compressive strength can be exhibited.
[0013]
If the height of the cavity is more than a certain level, the pack may fall over while filling the mortar.Therefore, assemble the temporary pipe scaffold squarely to the ceiling so that it comes into contact with the outer periphery of the pack, and overturn the pack. When the mortar curing period is over, the artificial scaffolds will be self-supporting and will be dismantled promptly to dismantle and transfer to another construction site.If the height of the cavity is less than a certain level, the shape of the artificial scaffolds will be changed. No scaffold is used as a two-stage stable form.
[0014]
The material of the pack used for the artificial strut of the present invention is made of a synthetic resin sheet having a low elasticity and a high corrosion resistance in which the body of the pillar is woven with glass fiber or the like, so that the surface of the strut is weathered in the long term. It is possible to expect a synergistic effect that enhances the strength of the pillar by the double structure. The upper and lower sheets of the columnar body are made of rubber-based sheet etc. with high elastic modulus, so that it can be slightly Even if there is a gap, if the mortar is pressurized and filled, the top sheet condenses in an expanded state and there is no gap with the ceiling, and the body of the pack is made of a material that has almost no elasticity. In order to make it thinner, it is necessary to reinforce the body with multiple bands.
[0015]
The top sheet of the pack has a hole in the center where a mortar supply pipe is inserted, and a flexible short pipe section made of synthetic rubber or the like is provided in this hole and a flange is attached. The mortar supply pipe penetrates this short pipe. Then, it is necessary to open a plurality of ventilation holes to allow the residual air in the pack to escape when filling the mortar in the short pipe part. The support column construction method of the present invention in which the formwork is replaced enables easy and economical construction regardless of the worst working conditions.
[0016]
[Action]
Lateral transport of materials in the cavity causes a rise in construction costs more than expected, and therefore, it is necessary to select a construction method that minimizes the work of directly loading and transporting landfill materials. The construction method is mainly for work from the ground surface, and the equipment is only temporary pipe scaffolding and pool forming sheets in the case of the pool type, and the incinerated ash mortar that constitutes the pillars is detoxified and transported at the plant on the ground The development of chemicals to fill mortar from pipes or mixer trucks and detoxify and solidify incinerated ash has established the method of the present invention. In this way, recycling waste This is expected to create new industries and revitalize the local community. In addition, by reducing the load on the final disposal site, it can contribute to an environmentally sound society.
[0017]
The pack sheet is made of synthetic resin or the like having high corrosion resistance and woven with glass fiber or the like, and is sewn or bonded in the form of artificial strut. The packed artificial strut is incinerated ash mortar in a completely sealed state Since the artificial strut is coagulated and solidified by a hydration reaction, the surface of the artificial strut is covered with the synthetic resin sheet, the artificial strut has a double structure in which erosion from the surface due to weathering or the like does not occur forever.
[0018]
In order to use the incinerated ash as the raw material for the artificial strut of the present invention, in particular, the results of tests conducted on the mixing ratio of the incinerated ash and the harmless stabilizing agent and the uniaxial compressive strength and elution of heavy metals are shown in Tables 1 to 3. .
[0019]
Table 3 shows the results of the dissolution test of test specimens in which incinerated ash mortar kneaded with a harmless stabilizing agent was cured and solidified in a closed container.
[0020]
【Example】
FIG. 1 is a schematic diagram for explaining the working steps of a construction site in order in constructing the artificial strut of the present invention. FIG. 1A shows a hollow ceiling base 1 in a through hole 3 excavated by an auger 2. FIG. 1 (b) is a schematic cross-sectional view in which a protective tube 4 with a flange is inserted to protect the wall surface. FIG. 1 (b) folds a pack 6 of an artificial strut 5 processed to a predetermined size into 6 to 8 equal parts in the vertical direction. The mortar supply pipe 7 is suspended from the through hole 3 into the cavity by a crane or the like.
[0021]
FIG. 1 (c) shows that the mortar detoxified in the kneading plant is carried in by a transport pipe or a mixer truck, connected to a supply pipe 7 and filled in the pack 6, and the pack 6 may fall over during the filling of the mortar. For this reason, a method of assembling the pipe scaffold 8 around the pack 6 to the ceiling level to prevent the pack 6 from falling is shown in FIG. 1 (d). The pack 6 is filled with mortar, cured and solidified, and then the scaffold 8 is disassembled. FIG. 6 is a schematic cross-sectional view of a completed artificial pillar 5 after removal.
[0022]
FIG. 2 is a side cross-sectional view of constructing artificial struts 5 on both sides of a stone pillar 9 which is likely to deteriorate and collapse. The artificial strut 5 of the present invention has a through hole 3 whose hole diameter depends on the excavation diameter of the auger 2. It is limited. In such a case, the cross-sectional area of the artificial strut 5 may be less than the cross-sectional area of the stone pillar 9, so that the construction of the artificial strut 5 is plural.
[0023]
FIG. 3 shows that a temporary pipe scaffold 8 and a sheet of the same quality as the pack 6 are suspended from the auger hole 3 in order to construct a pillar having a large cross-section at a site where there is no groundwater, and the scaffold is fixed to a square area. Standing up to the height of the ceiling surrounded by the pipe 8, the entire surface is stuck together with the sheet 10 along the scaffold pipe 8, formed into a pool 14, and filled with detoxified mortar to form a pillar with a large cross-sectional area It is a cross section schematic diagram.
[0024]
The above-mentioned column-shaped pack 6 has a shape and a size that can be folded in a cylindrical shape and can be hung from the auger hole 3. The material of the pack 6 is a body portion sewn with a synthetic resin sheet 10 woven with glass fiber or the like. The upper and lower surfaces are integrated by sewing or bonding a rubber-based sheet 11 or the like having a high elastic modulus. The mortar supply pipe 7 is inserted into the pack 6 for a certain length. FIG. 7 is a perspective view of a pack 6 (a) fixed by a tube 12 and a band 13, and is a perspective view of a stable two-stage pack 6 (b) having a different diameter when the ceiling height is relatively low. .
[0025]
【The invention's effect】
In a cavity that occupies a wide area, there is only a small quarry port for material loading, and there is also a place where groundwater is stagnating, so that the use of heavy equipment for lateral transport and work of materials is restricted, Under such conditions, backfilling and erosion of eroded stone pillars are difficult to cope with in case of emergency, and the artificial strut construction method of the present invention requires It is only necessary to perform surveying, etc., and outside of this, only some temporary pipe scaffolding and sheets are required in the case of the pool type. All other materials will be supplied from the ground surface.
[0026]
In addition, the raw material used as pillars is the incineration ash of general combustible garbage. In particular, when compressive strength is required, such harmful substances are mixed with hard granular waste such as foundry sand and slag instead of incineration ash. The properties of the harmless stabilizing agent, which can detoxify waste containing and can adjust the strength as needed, are as described above. In the present method, incinerated ash is a resource that ensures a stable assurance permanently. Therefore, recycling can extend the life of the final disposal site.
[0027]
In the method of constructing an artificial strut according to the present invention, a mold container is formed from a corrosion-resistant sheet, filled with incinerated ash mortar detoxified in a kneading and kneading plant, cured and solidified, and the corrosion-resistant sheet is left as a coating material. It will be a strong pillar with heavy structure, and this method will be economically satisfactory by regenerating waste resources without polluting groundwater. By building a business plan in the long term in this way The problem of sinking is solved by sequentially constructing artificial columns that replace all stone columns that are eroding as time goes by, and filling the cavity to solve the problem. It is a construction method that can be operated as a for-profit entity that does not impose an economic burden.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram showing a construction procedure of a pack-type artificial strut construction according to claim 1.
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view in which artificial struts have been constructed on both sides to assist an existing stone pillar that is at risk of collapse due to erosion.
FIG. 3 is a schematic cross-sectional view of a pillar having a large cross-sectional area constructed by filling a mortar transported by a hose into a pool formed by laminating sheets in a frame in which a temporary pipe scaffold is assembled into a square in a cavity.
FIG. 4 is a perspective view of a high support pack (a) and a low support pack (b).
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Hollow ceiling base 2 Auger 3 Through hole 4 Protective tube 5 Artificial prop 6 Pack 7 Mortar supply pipe 8 Pipe scaffold 9 Stone pillar 10 Synthetic resin sheet with glass fiber 11 Rubber sheet 12 Attached short pipe for pack 13 Band 14 Pool for mortar filling 15 Tight rope 16 Mortar transport hose
