JP2004059049A - Lid material with hole for dripping hot water - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カップ入り焼きそばや生タイプ即席麺等のように、麺に熱湯を注いで一定時間放置した後、湯切りを行う容器に使用する湯切り孔付き蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カップ入り焼きそば等の容器に使用される蓋材としては、外蓋と内蓋が離型層を介して剥離可能に積層され、外周縁の少なくとも1か所に外方に突出するなだらかな山状の摘み部を有する形状であって、内蓋を貫通するように摘み部の近傍に剥離開始切目が形成されるとともに湯切り孔切目が形成され、摘み部を掴んで剥離開始切目の箇所から外蓋を内蓋から剥離させることにより内蓋に湯切り孔を形成できるようにした構成の湯切り孔付き蓋材が知られている。
【0003】
上記構成の湯切り孔付き蓋材において、剥離開始切目は、図9(イ)に示すように、摘み部aの内側に、蓋材を容器に取り付けた際に容器の外周縁に沿うように円弧状に形成されている。しかしながら、図9(イ)の形状の剥離開始切目bの場合は、打ち抜いて作製した蓋材の取扱い中に蓋材の周縁が擦れて剥離開始切目bの両端縁部の外側の尖った3角形状の部分において内蓋が外蓋から剥離してくるという問題が発生した。そこで本出願人は先に、図9(ロ)に示すように、摘み部aの内側に、蓋材を容器に取り付けた際に容器の外周縁に沿い両端部を外方に湾曲させた円弧状とした剥離開始切目b’を提案した。図9(ロ)の形状の剥離開始切目b’の場合は、剥離開始切目b’の両端縁部の外側において内蓋が外蓋から剥離してくることはないが、摘み部aを掴んで外蓋を内蓋から剥離させる際に、剥離開始切目b’の端縁が容器の外周縁c、即ち蓋材を容器に接着した際の接着部の外端より外側に突出しているため、内蓋の剛性が小さい場合には、剥離開始切目b’の端縁において外蓋と内蓋が分離しにくくなり蓋材が容器から剥離してしまったり、蓋材が破れてしまう等の問題が発生しやすくなるという欠点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、蓋材の取扱い中に周縁部にて剥離することなく、容器に取り付けられた蓋材を摘み部を掴んで剥離することにより、剥離開始切目の箇所から蓋材を簡単に外蓋と内蓋に分離させて、内蓋に確実に湯切り孔を形成することができる湯切り孔付き蓋材を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
外蓋と内蓋が離型層を介して剥離可能に積層された構成からなり、外周縁の少なくとも1か所に外方に突出する摘み部を有する形状であり、離型層が摘み部に隣接する領域に形成され、内蓋には離型層に対向する領域に複数の湯切り孔切目が形成されるとともに摘み部の内側に剥離開始切目が形成された蓋材において、摘み部の両端部に蓋材の外周縁から内側に膨出する切欠が形成され、剥離開始切目の両端がそれぞれ前記切欠の先端部と交差している構成とすることにより、剥離開始切目の両端部の外側において蓋材の外周との間に先端の尖った3角形状の部分が形成されることがないのでその部分にて内蓋と外蓋が剥離することがなくなり、かつ摘み部を掴んで蓋材を容器から剥離すると剥離開始切目の箇所から外蓋と内蓋が簡単に分離して確実に内蓋に湯切り孔を形成することができる。
【0006】
上記湯切り孔付き蓋材において、切欠が、切欠の先端部が蓋材を容器に熱接着した際の外周縁熱接着部に位置するように円弧状に形成されている構成とすることにより、剥離開始切目の端縁が、蓋材を容器に接着した際の熱接着部の外周縁部に位置するようになるので、内蓋の剛性が小さい場合でも、剥離開始切目の端縁にて蓋材が外蓋と内蓋に分離しやすくなり剥離開始切目から確実に外蓋を内蓋から剥離させることができる。
【0007】
上記湯切り孔付き蓋材において、剥離開始切目の外側に所定間隔をおいて剥離開始切目に略平行に外側剥離開始切目が形成されている構成とすることにより、蓋材を容器に熱接着する際に蓋材と容器の相対位置にずれが生じて蓋材に形成された剥離開始切目が熱接着部の外端より内側に位置するようになっても、摘み部を掴んで蓋材を容器から剥離する際に、外側剥離開始切目の箇所から外蓋と内蓋を剥離させて分離することができる。
【0008】
上記湯切り孔付き蓋材において、離型層が、剥離開始切目及び外側剥離開始切目の近傍領域においてベタ離型層とされ且つその他の領域において網点離型層とされている構成とすることにより、蓋材を容器から剥離する際に、剥離開始切目ないしは外側剥離開始切目の近傍において内蓋と外蓋が容易に剥離するので、蓋材を容器から剥離させて外蓋と内蓋に分離することが容易となる。また、湯切り孔切目が形成された領域は網点離型層とされているので、外蓋と内蓋の剥離強度がやや強くなり、湯切り孔切目に囲まれた部分は外蓋に接着した状態で抜き取られ、内蓋に確実に湯切り孔を形成させることができる。
【0009】
上記湯切り孔つき蓋材において、内蓋には、摘み部と蓋材の中心を結ぶ線に対称な摘み部の側に膨出する円弧状の内蓋切目が形成され、剥離開始切目と内蓋切目と蓋材の周縁に囲まれた領域に離型層が形成された構成とすることにより、摘み部を掴んで蓋材を容器から剥離すると、離型層が形成された領域では外蓋が内蓋から簡単に剥離して湯切り孔が形成された内蓋が容器に接着した状態となるとともに、離型層が形成されていない領域では外蓋に内蓋が接着した状態で内蓋切目に沿って内蓋が切り取られて大きい開口を形成することができる。この蓋材を容器に熱接着して取り付けた容器は容器内の食品を暖めたりほぐしたりした後に湯切りする生タイプ即席麺等に適しており、蓋材を剥離させて湯切り孔と大きい開口を形成させた状態で、開口から容器に収納されている個包装された生めんや具材等を取り出し、包装を解いて内容物を容器に入れて熱湯を注ぎ一定時間放置した後に、湯切り孔から簡単に熱湯を排出させて使用することができる。
【0010】
上記湯切り孔付き蓋材において、蓋材には前記摘み部と対向する周縁に他の摘み部が形成され、外蓋には、摘み部と蓋材の中心を結ぶ線と直交方向の蓋材の周縁に達する外蓋切目が形成され、剥離開始切目と外蓋切目と蓋材の周縁に囲まれた領域に離型層が形成された構成とすることにより、摘み部を掴んで蓋材を容器から剥離すると、離型層が形成された領域にて外蓋が内蓋から簡単に剥離するとともに外蓋切目から切り取られ、湯切り孔が形成された内蓋が容器に接着した状態となる。この蓋材を容器に熱接着して取り付けた容器は、容器内で食品を復元調理した後湯切りするインスタント焼きそば等の容器に適しており、他の摘み部を掴んで蓋材を半分程度容器から剥離させて開口を形成し、開口から容器に熱湯を注いで一定時間放置した後に、上記のように湯切り孔を形成させて簡単に湯切りすることができる。
【0011】
上記湯切り孔つき蓋材において、外蓋が紙層単体ないしはプラスチックフィルムと紙層の積層体からなり、内蓋がポリエチレン層とアルミニウム箔と熱接着性樹脂層の積層体からなる構成とすることにより、蓋材の内面からのハーフカットにより内蓋を貫通する剥離開始切目、湯切り孔切目、内蓋切目を形成するのが容易となる。また、アルミニウム箔を積層しているので蓋材のカールが少なくなり容器に蓋を熱接着する際の作業性がよくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を引用して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の第1実施形態を示す底面図、図2は図1のI−I断面図、図3は本発明の第2実施形態を示す底面図、図4は本発明の第3実施形態を示す底面図、図5は図4のII−II断面図、図6は本発明の第4実施形態を示す底面図、図7は第1実施形態の蓋材を容器口部に熱接着した後摘み部を掴んで外蓋を内蓋から剥離して湯切り孔を形成した状態の断面図、図8は第3実施形態の蓋材を容器口部に熱接着した後摘み部を掴んで外蓋を内蓋から剥離して湯切り孔を形成した状態の断面図、図9は従来の蓋材の剥離開始切目を示す部分底面図であり、1, 1’は摘み部、2は切欠、3は剥離開始切目、3’は外側剥離開始切目、4は湯切り孔切目、5は内蓋切目、5aは突出部、6は外蓋切目、7は湯切り孔、8は熱接着部、9は容器、10は外蓋、11a は網点離型層、11b はベタ離型層、20は内蓋をそれぞれ表す。
【0013】
本発明の第1実施形態の蓋材の底面図及び断面図は図1、図2に示すとおりである。蓋材の形状は、図1に示すように、略円形状であって周縁の1か所に外方に突出するなだらかな山状の摘み部1が形成され、摘み部1の両端部に蓋材の外周縁から内側に膨出する切欠2が形成され、内蓋20には、摘み部1の内側の蓋材を容器に取り付けた際に容器の外縁と重なる位置に剥離開始切目3が形成されて剥離開始切目3の両端が切欠2の先端部と交差するようにされ、剥離開始切目3より容器の中央側に複数の湯切り孔切目4が形成され、蓋材の中央部に摘み部1と蓋材の中心を結ぶ線に対称な摘み部1側に膨出し両端部に内方への突出部5aを有する円弧状の内蓋切目5が形成されている。摘み部1の両端部に形成されている切欠2は膨出した先端が蓋材を容器に接着した際の熱接着部の外周縁部に位置するように形成されている。外蓋10の下面の剥離開始切目3と内蓋切目5と蓋材の周縁に囲まれた領域に離型層が形成されて外蓋10と内蓋20が剥離可能とされている。内蓋切目5は、蓋材を容器から剥離した際に内蓋20に湯切り孔を形成するとともに内蓋20に大きい開口を形成するためのものである。
【0014】
第1実施形態の断面構成は、図2に示すとおりであり、外蓋10と内蓋20が網点離型層11a 及びベタ離型層11b を介して部分的に剥離可能に積層されており、外蓋10の内面に形成されている離型層は、内蓋切目5より摘み部1側の湯切り孔切目4に対向する領域では網点離型層11a とされ、剥離開始切目3とその近傍に対向する領域ではベタ離型層11b とされており、剥離開始切目3と湯切り孔切目4と内蓋切目5は内蓋20を貫通し離型層に達する状態で形成されている。第1実施形態の蓋材を熱接着により取り付けた容器は生タイプ即席麺等に適しており、摘み部1を掴んで蓋材を剥離させて湯切り孔と大きい開口を形成させた状態で、開口から容器に収納されている個包装された生めんや具材等を取り出し、包装を解いて内容物を容器に入れて熱湯を注ぎ一定時間放置した後に、湯切り孔から簡単に熱湯を排出させて使用することができる。
【0015】
本発明の第2実施形態の蓋材の底面図は図3に示すとおりである。第2実施形態の蓋材の構成は基本的には第1実施形態と同じであるが、摘み部1の内側において、剥離開始切目3の外側に一定間隔をおいて略平行な外側剥離開始切目3’が形成され、外側剥離開始切目3’と対向する領域にベタ離型層11b が形成されている点で異なっているものである。第2実施形態では、蓋材を容器に熱接着する際に蓋材と容器の相対位置にずれが生じて蓋材に形成された剥離開始切目3が熱接着部の外端より内側に位置するようになっても、摘み部1を掴んで蓋材を容器から剥離する際に、外側剥離開始切目3’の箇所から外蓋と内蓋を剥離させて分離することができるものである。
【0016】
本発明の第3実施形態の蓋材の底面図及び断面図は図4、図5に示すとおりである。蓋材の形状は、図4に示すように、略円形状であって周縁の1か所に外方に突出するなだらかな山状の摘み部1が形成され、摘み部1の両端部に蓋材の外周縁から内側に膨出する切欠2が形成され、内蓋20には、摘み部1の内側の蓋材を容器に取り付けた際に容器の外縁と重なる位置に剥離開始切目3が形成されて剥離開始切目3の両端が切欠2の先端部と交差するようにされ、剥離開始切目3より容器の中央側に複数の湯切り孔切目4が形成されており、外蓋10には、蓋材の中央部において摘み部1と蓋材の中心を結ぶ線に直交方向の蓋材の周縁に達する外蓋切目6が形成されている。摘み部1の両端部に形成されている切欠2は膨出した先端が蓋材を容器に接着した際の熱接着部の外周縁部に位置するように形成されている。外蓋10の下面の剥離開始切目3と外蓋切目6と蓋材の周縁に囲まれた領域に離型層が形成されて外蓋10と内蓋20が剥離可能とされている。外蓋切目6は、容器に熱接着された蓋材を摘み部1を掴んで剥離させて外蓋10と内蓋20を分離して湯切り孔を形成した後に外蓋10を切り取るためのものである。
【0017】
第3実施形態の断面構成は、図5に示すとおりであり、第1実施形態の蓋材と比較して、内蓋20に内蓋切目5を形成せずに外蓋10に外蓋切目6を形成している点で異なる以外は基本的に同じ構成である。第3実施形態の蓋材を熱接着により取り付けた容器はインスタント焼きそば等の容器に適しており、他の摘み部1’を掴んで蓋材を容器から半分程度剥離させて容器に熱湯を注入して一定時間放置した後に、容器に熱接着された蓋材の摘み部1を掴んで剥離させ、剥離開始切目3の箇所から外蓋10を内蓋20から剥離させて分離して外蓋切目6にて切り取ることにより、内蓋20に湯切り孔を形成させて湯切りを行うものである。
【0018】
本発明の第4実施形態の蓋材の底面図は図6に示すとおりである。第4実施形態の蓋材の構成は基本的には第3実施形態と同じであるが、摘み部1の内側において、剥離開始切目3の外側に一定間隔をおいて略平行な外側剥離開始切目3’が形成されている点で異なっているものである。第4実施形態では、蓋材を容器に熱接着する際に蓋材と容器の相対位置にずれが生じて蓋材に形成された剥離開始切目3が熱接着部の外端より内側に位置するようになっても、摘み部1を掴んで蓋材を容器から剥離する際に、外側剥離開始切目3’の箇所から外蓋と内蓋を剥離させて分離することができるものである。
【0019】
第1実施形態の蓋材を発泡ポリスチレン等からなる容器9に熱接着部8にて熱接着した後に、蓋材の摘み部1を掴んで容器9から剥離した状態の断面図は図7に示すとおりであり、剥離開始切目3の箇所から蓋材が外蓋10と内蓋20に剥離して分離されるとともに、湯切り孔切目4に囲まれた部分が外蓋10に接着した状態で抜き取られて湯切り孔7が形成され、内蓋切目5にて内蓋20が切り取られて蓋材が容器9から剥離し大きい開口が形成された状態となる。この状態で容器9に収納されている袋入り生めんや具材等を取り出し、袋入り生めんを開封して生めんを容器9に入れて容器9内に熱湯を注入いで一定時間放置し、湯切り孔7から湯切りして使用するものである。
【0020】
第3実施形態の蓋材を発泡ポリスチレン等からなる容器9に熱接着部8にて熱接着した後に、蓋材の摘み部1を掴んで容器9から剥離した状態の断面図は図8に示すとおりであり、剥離開始切目3の箇所から蓋材が外蓋10と内蓋20に剥離して分離されるとともに、湯切り孔切目4に囲まれた部分が外蓋10に接着した状態で抜き取られて湯切り孔7が形成され、外蓋切目6にて外蓋10が切り取られた状態となる。図8に示す容器はインスタント焼きそば等に適しており、蓋材が取り付けられた容器の摘み部1’を掴んで蓋材を容器9から半分程度剥離させて容器9に収納されている袋入り具材、ソース等を取り出した後に、焼きそばが収納されている容器9に熱湯を注入して一定時間放置した後に、上記のように蓋材の摘み部1を掴んで剥離させて内蓋20に湯切り孔7を形成させて湯切りを行い使用するものである。
【0021】
第1〜第2実施形態の蓋材において、剥離開始切目、外側剥離開始切目、湯切り孔切目、内蓋切目を形成する方法、第3、第4実施形態の蓋材において剥離開始切目、外側剥離開始切目、湯切り孔切目、外蓋切目を形成する方法は、外蓋と内蓋を離型層を介して剥離可能に積層した後に、剥離開始切目、外側剥離開始切目、湯切り孔切目、内蓋切目は内蓋の内面側からのハーフカットにより、外蓋切目は外蓋の外蓋の外面側からのハーフカットにより、それぞれ内蓋ないしは外蓋を貫通する状態で形成されるものである。
【0022】
離型層を形成するための樹脂としては、硝化綿、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の単体ないしは混合物が使用できる。必要により少量のシリコーン等を添加してもよい。離型層は上記の樹脂からなるインキを使用して紙面にグラビア印刷等により印刷することにより形成される。ベタ離型層はベタ版を使用した印刷により、網点離型層は網点面積率が10〜40%の網点状にエッチングされた印刷版を使用して印刷することにより形成される。ベタ離型層とポリエチレン層との界面では容易に剥離するが、網点離型層とポリエチレン層との界面ではやや剥離強度が強くなる。ベタ離型層が形成された剥離開始切目の領域では外蓋と内蓋を容易に剥離させることができる。
【0023】
本発明の実施形態において、外蓋の構成としては、プラスチックフィルムと紙の積層体、紙層の単体とすることができる。プラスチックフィルムと紙の積層体からなる外蓋の場合、紙の厚さは40〜130g/m2 程度であり、外蓋を紙の単体とする場合は、紙の厚さは70〜130g/m2 とするのが好ましい。内蓋の構成としては、ポリエチレン層とアルミニウム箔と熱接着性樹脂層の積層体とするのが好ましい。各層を積層するにはウレタン系接着剤を使用したドライラミネーションまたはポリエチレンの押出ラミネーションにより行うことができる。熱接着性樹脂層としては、熱溶融して押出しラミネーションすることのできるエチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とする易剥離性樹脂が使用できる。外蓋の構成としては、例えば、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート12μ/ウレタン系接着剤/印刷層/紙60g/m2 /部分離型層、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート12μ/ポリエチレン20μ/印刷層/紙60g/m2 /部分離型層、印刷層/紙80g/m2 /部分離型層等であり、内蓋の構成としては、ポリエチレン20μ/アルミニウム箔7〜15μ/熱接着性樹脂25μ、ポリエチレン20μ/アルミニウム箔7〜15μ/ポリエチレン20μ/熱接着性樹脂20μ等である。
【0024】
【発明の効果】
外蓋と内蓋が離型層を介して剥離可能に積層された構成からなり外周縁の少なくとも1か所に外方に突出する摘み部を有する形状であり、離型層が摘み部に隣接する領域に形成され、内蓋には、離型層に対向する領域に複数の湯切り孔切目が形成されるとともに摘み部の内側に剥離開始切目が形成された蓋材において、摘み部の両端部に蓋材の外周縁から内側に膨出し先端部が蓋材が容器の外周縁熱接着部で熱接着された際に容器の外周縁熱接着部に位置するように切欠が形成され、剥離開始切目の両端がそれぞれ切欠の先端部と交差している構成とすることにより、剥離開始切目の両端部の外側において蓋材の外周との間に先端の尖った3角形状の部分が形成されないのでその部分にて内蓋が外蓋から剥離することがなくなる。また、蓋材の剥離開始切目の端縁が熱接着部の外周縁部に位置するようになるので、摘み部を掴んで蓋材を容器から剥離すると剥離開始切目の箇所から外蓋と内蓋が分離するととともに、剥離開始切目の端縁にて外蓋と内蓋が容易に剥離するので、剥離開始切目の端縁にて蓋材が容器から剥離したり、蓋材が破れたりする問題がなくなり確実に湯切り孔を形成することができる。
【0025】
上記湯切り孔付き蓋材において、剥離開始切目の外側に所定間隔をおいて前記剥離開始切目に略平行に外側剥離開始切目が形成されている構成とすることにより、蓋材を容器に熱接着する際に蓋材と容器の相対位置にずれが生じて蓋材に形成された剥離開始切目が熱接着部の外端より内側に位置するようになっても、摘み部を掴んで蓋材を容器から剥離する際に、外側剥離開始切目の箇所から外蓋と内蓋を剥離させて分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す底面図。
【図2】図1のI−I断面図。
【図3】本発明の第2実施形態を示す底面図。
【図4】本発明の第3実施形態を示す底面図。
【図5】図4のII−II断面図。
【図6】本発明の第3実施形態を示す底面図。
【図7】第1実施形態の蓋材を容器口部に熱接着した後摘み部を掴んで外蓋を内蓋から剥離して湯切り孔を形成した状態の断面図。
【図8】第3実施形態の蓋材を容器口部に熱接着した後摘み部を掴んで外蓋を内蓋から剥離して湯切り孔を形成した状態の断面図。
【図9】従来の蓋材の剥離開始切目を示す部分底面図。
【符号の説明】
1, 1’ 摘み部
2 切欠
3 剥離開始切目
3’ 外側剥離開始切目
4 湯切り孔切目
5 内蓋切目
5a 突出部
6 外蓋切目
7 湯切り孔
8 熱接着部
9 容器
10 外蓋
11a 網点離型層
11b ベタ離型層
20 内蓋[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a lid member having a drain hole for pouring hot water into noodles and leaving it to drain for a certain period of time, such as a fried noodle in a cup or a raw type instant noodle.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a lid material used for containers such as cup-containing fried noodles, an outer lid and an inner lid are releasably laminated via a release layer, and gently project outward to at least one portion of an outer peripheral edge. A shape having a mountain-shaped knob, a peeling start cut is formed near the knob so as to penetrate the inner lid, and a hot water hole cut is formed. There has been known a lid member with a drain hole having a configuration in which a drain hole can be formed in the inner lid by peeling the outer lid from the inner lid.
[0003]
In the lid member having the hot water hole formed as described above, the peeling start notch is formed inside the knob portion a along the outer peripheral edge of the container when the lid member is attached to the container as shown in FIG. It is formed in an arc shape. However, in the case of the peeling start cut b having the shape shown in FIG. 9A, the edges of the lid material are rubbed during the handling of the punched cover material, and the sharp edges outside the both end portions of the peeling start cut b are sharp. There has been a problem that the inner lid peels off from the outer lid in the shape portion. Therefore, as shown in FIG. 9 (b), the present applicant previously provided a circle in which both ends were curved outward along the outer peripheral edge of the container when the lid member was attached to the container, inside the knob portion a. An arc-shaped separation start notch b 'was proposed. In the case of the peeling start cut b ′ having the shape shown in FIG. 9B, the inner lid does not peel off from the outer lid outside the both end edges of the peeling start cut b ′, but the knob a is grasped. When the outer lid is peeled from the inner lid, the edge of the peeling start cut b ′ projects outward from the outer peripheral edge c of the container, that is, the outer end of the bonded portion when the lid material is bonded to the container. When the rigidity of the lid is low, the outer lid and the inner lid are difficult to separate at the edge of the peeling start cut b ', and problems such as peeling of the lid material from the container and tearing of the lid material occur. It has a drawback that it is easy to perform.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to easily remove a lid material from a peeling start cut point by peeling the lid material attached to a container by grasping a knob portion without peeling at a peripheral portion during handling of the lid material. An object of the present invention is to provide a lid member having a hot water drain hole, which can be separated into an outer lid and an inner lid so as to reliably form a hot water drain hole in the inner lid.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The outer lid and the inner lid have a configuration in which the outer lid and the inner lid are releasably laminated via a release layer, and have a knob portion protruding outward at at least one position of the outer peripheral edge, and the release layer is provided on the knob portion. In a lid material formed in an adjacent region, a plurality of hot water cut holes are formed in a region facing the release layer on the inner lid, and a peeling start cut is formed inside the knob portion, both ends of the knob portion A notch bulging inward from the outer peripheral edge of the lid material is formed in the portion, and both ends of the peeling start cut intersect with the leading end of the notch, respectively, so that the outer ends of both ends of the peeling start cut are formed. Since a triangular portion with a sharp tip is not formed between the outer lid and the outer periphery of the lid, the inner lid and the outer lid do not peel off at that portion, and the knob is gripped to remove the lid. The outer lid and inner lid can be easily separated from the cut start point when peeled from the container It is possible to form the hot water cutting holes in reliably inner lid Te.
[0006]
In the lid material with the hot water hole, the notch is formed in an arc shape so that the tip of the notch is located at the outer peripheral edge heat bonding portion when the lid material is thermally bonded to the container, Since the edge of the peeling start cut is located at the outer peripheral edge of the heat-bonded portion when the lid material is bonded to the container, even if the rigidity of the inner lid is small, the edge of the peeling start cut is covered with the lid. The material is easily separated into the outer lid and the inner lid, and the outer lid can be reliably peeled from the inner lid from the peeling start cut.
[0007]
In the lid with the hot water hole, the outer peel start cut is formed substantially parallel to the peel start cut at a predetermined interval outside the peel start cut, so that the lid is thermally bonded to the container. Even when the relative position between the lid material and the container is displaced and the peeling start notch formed on the lid material is located inside the outer end of the heat bonding portion, the grip portion is grasped and the lid material is placed in the container. When peeled from the outer lid, the outer lid and the inner lid can be separated from each other by separating the outer lid and the inner lid from the outer cut start cut.
[0008]
In the lid member having the hot water hole, the release layer may be a solid release layer in a region near the peeling start cut and the outer peeling start cut, and a halftone release layer in other regions. Due to this, when peeling the lid material from the container, the inner lid and the outer lid are easily peeled in the vicinity of the peeling start cut or the outer peeling start cut, so the lid material is peeled from the container and separated into the outer lid and the inner lid It becomes easy to do. In addition, since the area where the cut hole is formed is a halftone release layer, the peeling strength between the outer cover and the inner cover is slightly increased, and the portion surrounded by the cut hole is bonded to the outer cover. The hot water hole can be reliably formed in the inner lid.
[0009]
In the lid material with the hot water hole, the inner lid is formed with an arc-shaped inner lid cut bulging to the side of the knob symmetrical to a line connecting the center of the lid and the lid, and the peeling start cut and the inner cut are formed. When the release layer is formed in a region surrounded by the lid notch and the periphery of the lid material, when the grip is gripped and the lid material is peeled from the container, the outer lid is formed in the region where the release layer is formed. Is easily peeled off from the inner lid, and the inner lid with the drain hole is attached to the container, and the inner lid is adhered to the outer lid in the area where the release layer is not formed. The inner lid can be cut along the cut to form a large opening. The container with this lid material adhered to the container by heat bonding is suitable for raw type instant noodles etc. that heats or loosens the food in the container and then drains the hot water. In the state where is formed, take out the individually wrapped raw noodles and ingredients etc. stored in the container from the opening, unpack the contents, put the contents in the container, pour boiling water, leave it for a certain period of time, The hot water can be easily drained and used.
[0010]
In the lid member with a drain hole, another lid portion is formed on a periphery of the lid member facing the knob portion, and the outer lid has a lid member orthogonal to a line connecting the center of the lid portion and the lid member. An outer lid cut reaching the periphery of the lid is formed, and a release layer is formed in a region surrounded by the peeling start cut, the outer lid cut, and the peripheral edge of the lid material. When peeled from the container, the outer lid is easily peeled off from the inner lid in the area where the release layer is formed, and cut off from the outer lid cut, so that the inner lid with the drain hole is adhered to the container. . The container with this lid material attached by heat bonding to the container is suitable for containers such as instant fried noodles, which restore the food in the container and then drain the hot water. , An opening is formed, hot water is poured into the container from the opening, and the container is left for a certain period of time. Then, a drain hole is formed as described above to easily drain the container.
[0011]
In the above lid material having a hot water hole, the outer lid is made of a paper layer alone or a laminate of a plastic film and a paper layer, and the inner lid is made of a laminate of a polyethylene layer, an aluminum foil, and a thermoadhesive resin layer. Thereby, it is easy to form a peeling start cut, a hot water cut, and an inner lid cut that penetrate the inner lid by half-cutting from the inner surface of the lid material. Further, since the aluminum foil is laminated, the curl of the lid material is reduced, and the workability when the lid is thermally bonded to the container is improved.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a bottom view showing a first embodiment of the present invention, FIG. 2 is a sectional view taken along line II of FIG. 1, FIG. 3 is a bottom view showing a second embodiment of the present invention, and FIG. FIG. 5 is a sectional view taken along the line II-II of FIG. 4, FIG. 6 is a bottom view showing a fourth embodiment of the present invention, and FIG. FIG. 8 is a cross-sectional view showing a state in which a hot water hole is formed by grasping a knob and adhering the outer lid to the inner lid after bonding, and FIG. FIG. 9 is a cross-sectional view of a state in which the outer lid is peeled off from the inner lid to form a hot water hole, and FIG. 9 is a partial bottom view showing a peeling start cut of the conventional lid material. Is a notch, 3 is a peeling start cut, 3 'is an outer peeling start cut, 4 is a hot water cut hole, 5 is an inner lid cut, 5a is a protruding portion, 6 is an outer lid cut, 7 is a hot drain hole, and 8 is heat Adhesive part, 9 is a
[0013]
A bottom view and a cross-sectional view of the lid member according to the first embodiment of the present invention are as shown in FIGS. As shown in FIG. 1, the shape of the lid material is a substantially circular shape, and a gentle mountain-shaped
[0014]
The cross-sectional configuration of the first embodiment is as shown in FIG. 2, in which the
[0015]
A bottom view of the lid according to the second embodiment of the present invention is as shown in FIG. The configuration of the lid member of the second embodiment is basically the same as that of the first embodiment, but inside the
[0016]
A bottom view and a cross-sectional view of the lid member according to the third embodiment of the present invention are as shown in FIGS. As shown in FIG. 4, the shape of the lid member is a substantially circular shape, and a gentle mountain-shaped
[0017]
The cross-sectional configuration of the third embodiment is as shown in FIG. 5. Compared with the lid material of the first embodiment, the
[0018]
A bottom view of the lid according to the fourth embodiment of the present invention is as shown in FIG. The configuration of the lid member of the fourth embodiment is basically the same as that of the third embodiment, except that the inside of the
[0019]
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a state in which the lid material of the first embodiment is thermally bonded to a
[0020]
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a state in which the lid of the third embodiment is thermally bonded to a
[0021]
A method of forming a peel start cut, an outer peel start cut, a hot water hole cut, and an inner lid cut in the lid materials of the first and second embodiments, and a peel start cut and an outer cut in the lid materials of the third and fourth embodiments. The method for forming the peel start cut, the hot water cut, and the outer lid cut is such that, after the outer lid and the inner lid are releasably laminated via a release layer, the peel start cut, the outer peel start cut, and the hot water cut The inner lid cut is formed by half-cutting from the inner surface side of the inner lid, and the outer lid cut is formed by penetrating the inner lid or the outer lid, respectively, by half-cutting from the outer surface side of the outer lid of the outer lid. is there.
[0022]
As the resin for forming the release layer, a single or a mixture of nitrified cotton, polyamide resin, polyester resin, acrylic resin, butyral resin, vinyl chloride-vinyl acetate copolymer, ethylene-vinyl acetate copolymer, etc. is used. it can. If necessary, a small amount of silicone or the like may be added. The release layer is formed by printing on the paper surface by gravure printing or the like using the ink composed of the above resin. The solid release layer is formed by printing using a solid printing plate, and the halftone dot release layer is formed by printing using a printing plate etched to have a halftone dot area ratio of 10 to 40%. At the interface between the solid release layer and the polyethylene layer, it is easily peeled, but at the interface between the halftone dot release layer and the polyethylene layer, the peel strength is slightly increased. The outer lid and the inner lid can be easily separated from each other at the separation start incision area where the solid release layer is formed.
[0023]
In the embodiment of the present invention, the configuration of the outer lid may be a laminate of a plastic film and paper, or a single paper layer. In the case of an outer lid made of a laminate of a plastic film and paper, the thickness of the paper is about 40 to 130 g / m 2 , and when the outer lid is a single piece of paper, the thickness of the paper is 70 to 130 g /
[0024]
【The invention's effect】
The outer lid and the inner lid have a configuration in which the outer lid and the inner lid are releasably laminated via a release layer, and have a knob portion that protrudes outward at least at one portion of the outer peripheral edge, and the release layer is adjacent to the knob portion. In the lid material in which a plurality of hot water cut holes are formed in a region facing the release layer and a peeling start cut is formed inside the knob portion, both ends of the knob portion are formed on the inner lid. A notch is formed so that when the lid material is thermally bonded at the outer peripheral edge thermal bonding portion of the container, the tip portion bulges inward from the outer peripheral edge of the lid material and is located at the outer peripheral edge thermal bonding portion of the container. With the configuration in which both ends of the start notch intersect with the leading end of the notch, a triangular portion with a sharp tip is not formed between the both ends of the peeling start cut and the outer periphery of the lid material. Therefore, the inner lid does not peel off from the outer lid at that portion. In addition, since the edge of the separation start notch of the lid material is located at the outer peripheral edge of the thermal bonding portion, when the grip portion is gripped and the lid material is peeled from the container, the outer lid and the inner lid are cut from the separation start cut. Is separated, and the outer lid and the inner lid are easily separated at the edge of the peeling start cut, so that the lid material is peeled off from the container at the edge of the peeling start cut or the lid material is broken. This makes it possible to reliably form the hot water hole.
[0025]
In the lid with the hot water hole, the outer peel start cut is formed substantially parallel to the peel start cut at a predetermined interval outside the peel start cut, so that the lid is thermally bonded to the container. Even when the relative position of the lid material and the container is displaced when the peeling start cut formed on the lid material is located inside the outer end of the thermal bonding portion, the grip portion is grasped and the lid material is removed. When peeling from the container, the outer lid and the inner lid can be separated from each other by peeling the outer lid and the inner lid from the location where the outer peeling starts.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a bottom view showing a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a sectional view taken along line II of FIG. 1;
FIG. 3 is a bottom view showing a second embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a bottom view showing a third embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a sectional view taken along line II-II of FIG. 4;
FIG. 6 is a bottom view showing a third embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a state in which the lid material of the first embodiment is thermally bonded to the container mouth portion, and then the grip portion is gripped, the outer lid is peeled off from the inner lid, and a drain hole is formed.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a state in which a lid material according to a third embodiment is thermally bonded to a container mouth portion, a grip portion is grasped, an outer lid is peeled off from an inner lid, and a drain hole is formed.
FIG. 9 is a partial bottom view showing a separation start cut of a conventional lid member.
[Explanation of symbols]
1, 1 '
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