【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンドピースタイプの超音波手術装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
特開平８−２２４２５２号公報および特開２００１−１０４３２６号公報には手術用顕微鏡の観察下で手術に使用する超音波手術装置が提案されている。この種の超音波手術装置は超音波振動子を内蔵したハンドピースと、上記超音波振動子に結合され、その超音波振動子で発生した超音波振動を伝達するプローブと、このプローブを覆うシースカバーとで構成される。この超音波手術装置は手術用顕微鏡の観察下で用いられる。このため、手術用顕微鏡の観察視野確保や手術用顕微鏡の鏡体或いは他の処置具との干渉防止対策が求められる。
【０００３】
上記特開平８−２２４２５２号公報および特開２００１−１０４３２６号公報にあってはプローブの少なくとも２ヶ所以上でプローブ部分を屈曲若しくは湾曲させることで上記目的を達成しようとしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
手術用顕微鏡の観察下で使用する従来の超音波手術装置では観察視野確保や手術用顕微鏡の鏡体或いは他の処置具との干渉防止のためにはプローブ部分を大きく屈曲（湾曲）させることが望ましい。しかし、プローブ部分で屈曲若しくは湾曲させることは強度や製造上の限界がある。これと同時に、プローブの超音波振動の伝達効率が悪くなり、パワーロスが大きくなる。その結果、超音波による十分な処置が行えず、処置時間及び手術時間が長くなって、術者のストレスや患者の負担が大きくなるという問題があった。
【０００５】
また、屈曲または湾曲したプローブでのパワーロスを補うべく、超音波発生装置本体で、ハンドピースヘの印加電流を大きくすると、超音波発生装置本体への負荷が大きくなり、超音波発生装置本体の駆動が不安定になる。
【０００６】
しかも、超音波手術装置への印加電流を大きくすることで、伝達プローブヘの初期超音波振動エネルギが高まり、プローブヘの負担が大きく、プローブの振動による疲労破壊が起き易くなる。そして、超音波手術装置の耐久性が落ちるという問題があった。
【０００７】
さらに、プローブを屈曲（湾曲）させた場合には横振動と呼ばれる、プローブ軸方向以外の無用な振動が大きくなり、この点からも効率が悪く、かつ、プローブ耐性が落ち易い。また、異常音が発生するため、術者への不安を助長し、ストレスを招くという問題があった。
【０００８】
本発明は上記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、手術用顕微鏡観察下での視野確保や手術用顕微鏡或いは他の処置具との操作上の干渉を回避することを、プローブ自体を屈曲または湾曲させることなく達成でき、そして超音波の安定した発振性を確保し、プローブの耐久性を高め、かつ、信頼性が増し、さらに術者のストレスや患者の負担を低減させることができる超音波手術装置を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
請求項１に係る発明は、超音波振動子を内蔵したハンドピースと、上記超音波振動子に接続され、上記超音波振動子で発生した超音波振動を伝達するプローブとを有した超音波手術装置において、
上記ハンドピース内に先端側に位置して上記超音波振動子を配置し、かつ上記超音波振動子を避けて上記ハンドピースを屈曲した少なくとも１ヶ所以上の屈曲部を備え、上記プローブは実質的にストレートな形状であることを特徴とする超音波手術装置である。
請求項２に係る発明は、上記プローブと上記超音波振動子を同軸に接続したことを特徴とする請求項１に記載の超音波手術装置である。
請求項３に係る発明は、上記屈曲部の少なくとも１つは上記ハンドピースの後端側部位に形成したグリップ部に形成したことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の超音波手術装置である。
請求項４に係る発明は、上記超音波振動子及び上記プローブに吸引用中空管路を形成し、上記中空管路を通じて上記プローブで処置した組織を吸引するようにしたことを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の超音波手術装置である。
【００１０】
【発明の実施の形態】
（第１の実施形態）
図１及び図２を参照して本発明の第１実施形態に係る超音波手術装置について説明する。図１は本実施形態に係る超音波手術装置の全体構成図であり、図２は本実施形態に係る超音波手術装置の使用状態の説明図である。
【００１１】
本実施形態では術者のストレスや患者の負担を増大させず、超音波の安定駆動を維持しつつ、プローブの耐久性の面でも信頼性を高めた超音波手術装置を提供することを目的とする。
【００１２】
すなわち、本実施形態の超音波手術装置は、図示しない超音波発生装置本体からの駆動電流を機械的振動に変換する超音波振動子１をケース２内に配設したハンドピース３と、上記超音波振動子１のホーン４の先端に接続され、上記超音波振動子１で発生した超音波振動を先端部に伝達するプローブ５と、上記プローブ５を覆うカバー用シース６で構成される。ここで、上記超音波振動子１のホーン４と上記プローブ５の接続部７はネジなどの結合手段で構成されている。上記超音波振動子１から上記プローブ５にわたる全長部分は屈曲（湾曲を含む）部分のない同一直線状になっている。上記プローブ５はホーン４の延長部分を含め、実質的にストレート形状を呈している。上記超音波振動子１と上記プローブ５は直線的に同軸に配置されている。
【００１３】
超音波振動子１のホーン４は上記ハンドピース３のケース２前端よりも前方まで突き出した形状であり、ホーン４の突出し部分は細長く形成されている。そして、ホーン４の突出し先端に対し上記プローブ５が直線的同軸に連なって連結されている。上記ホーン４の突出部分と上記プローブ５は先端側が次第に細くなるストレートな形状である。
【００１４】
ハンドピース３のケース２は略筒状の部材によって形成されている。ケース２の後端部外周は術者が片手で握るグリップ部８となっている。また、ケース２の後端には図示しない超音波発生装置本体から上記超音波振動子１に駆動電流を供給する給電コード１０が接続されている。この給電コード１０はグリップ部８の把持中心軸と略平行にケース２の後方へ延出しているため、給電コード１０がグリップ部８を把持する手と干渉し合うことが少ない。
【００１５】
上記ハンドピース３はケース２の途中で屈曲しており、その屈曲部１２は上記グリップ部８の前半部またはその前半部より前側に位置する。本実施形態では一箇所だけに１つの屈曲部１２を設けているが、複数箇所に屈曲部１２を設けたものでもよい。そして、上記超音波振動子１はその屈曲部１２の影響を受けないように屈曲部１２よりも前方に位置して上記ケース２内に設置されている。上記ハンドピース３内には先端側に位置して上記超音波振動子１を配置し、屈曲部１２は上記超音波振動子１を避けて上記ハンドピース３の後端側に設けられている。さらに上記超音波振動子３は上記屈曲部１２よりも先端部側に位置して上記ハンドピース３内に配置されている。このため、上記超音波振動子１と上記プローブ５は直線的に同軸に配置できる。
【００１６】
また、上記超音波振動子１はそのホーン４の周縁を上記ケース２に固定することにより、ケース２の内部空間に位置決め配置されるが、その保持固定部が屈曲部１２よりも前方に位置している。もっとも、上記超音波振動子１はその屈曲部１２の影響を受けないように上記ケース２の前方部位に配置するものであるが、上記ケース２に対する固定部までも屈曲部１２よりも前方に位置させる必要は必ずしもない。上記カバー用シース６は上記ケース２の前端に取り付けられ、プローブ５の周囲に位置決め配置されている。
【００１７】
そして、上記ハンドピース３、プローブ５及びカバー用シース６はそれぞれ目的に応じ上記内容の範囲において複数の種類を設定することが良く、その場合には各々の正しい組み合わせが一目で分かるようになっていることが望ましい。
【００１８】
この場合、例えば、プローブ５に対してＰＶＤやＣＶＤなどのコーティングにより金色の色を付け、ハンドピース３の先端側やホーン４及びカバー用シース６の手元側にも同様の表面処理や塗装などにより同じ色を付けることで組み合わせが一目で分かるようにすると良い。或いはプローブ５に対して陽極酸化処理にて金色や赤、青、紫、緑などの色を付け、ハンドピース３の先端側やホーン４及びカバー用シース６にも同様の表面処理や塗装などにより同じ色を付けることで組み合わせが一目で分かるようにすると良い。
【００１９】
次に、本実施形態の超音波手術装置を、手術用顕微鏡１４の観察下で使用する場合について説明する。図２に示すように、手術用顕微鏡１４の観察下における処置部位１５の近傍にプローブ５の先端を配置する。このとき、術者はハンドピース３の屈曲部１２近傍を把持しており、ケース２の後端部にあるグリップ部８を保持してハンドピース３の操作を行う。図２に示すように、プローブ５がストレート形状のものであっても屈曲部１２の存在によってグリップ部８が手術用顕微鏡１４から離れるので、ハンドピース３を把持し易い。また、手術用顕微鏡１４や他の処置具とプローブ５の干渉を避け、手術用顕微鏡１４による観察視野を確保できる。
【００２０】
そして、図示しない超音波発生装置本体からの駆動電流を超音波振動子１で機械的振動に変換し、プローブ５に伝達して超音波による処置を行う。
【００２１】
以上の超音波手術装置は超音波振動子１から超音波の伝達を受けるプローブ５をストレート形状にすることで、超音波振動パワーの伝達ロスを小さくでき、所望のパワーをプローブ５の先端まで伝えることができる。このため、意図した処置を効率的に行なうことが可能となり、術者のストレスや患者の負担を増大させない。また、ハンドピース３に屈曲部１２を設けることにより、プローブ５の方を屈曲させる必要がないため、ストレート形状のプローブ５を使用できるようになる。このため、超音波発生装置本体で超音波駆動パワーを高めてプローブ５での伝達ロスを補う必要がなくなる。また、伝達ロスを補うためにパワーを高める必要がないので、安定した駆動を維持できる。さらに、過電流を印加したり、無用な横振動等を発生したりすることがなく、プローブ５の耐久性を高め、超音波手術装置の信頼性が高まる。上記プローブ５を屈曲させないので、これを覆うシース６も屈曲させる必要がなく、それだけ安価に製作できる構成にすることができる。
【００２２】
（第２の実施形態）
本実施形態は第１実施形態のハンドピース形状の変形例であって、図３に示すように、ハンドピース３のグリップ部８には逆向きに屈曲した第１屈曲部１２ａと第２屈曲部１２ｂを、間隔をあけて前後に設けたものである。その他の構成は上述した第１実施形態のものと同じである。また、本実施形態の目的、作用、及び効果も上述した第１実施形態と同様である。
【００２３】
（第３の実施形態）
本実施形態は上述した第１実施形態のハンドピース形状を変形した例であって、図４に示すように、ハンドピース３におけるケース２の後端部に錘２１を設けたものである。錘２１の重さはハンドピース３の重量重心Ｗが屈曲部１２の近傍に来るように設定している。その他の構成は上述した第１実施形態と同じである。
【００２４】
本実施形態の機能は基本的には第１実施形態と同じであるが、特に錘２１を設けたことにより、ハンドピース３の重量重心Ｗがハンドピース３を把持した手の位置に近づく。つまり、ハンドピース３を保持する把持部位が重量重心Ｗと略一致するため、ハンドピース３の操作性が向上する。同時にハンドピース３を把持したときの操作バランスが良くなり、長時間の操作による疲労を軽減できるという効果を奏する。また、上述した第１実施形態と同様の効果も得られる。
【００２５】
（第４の実施形態）
本実施形態は上述した第１実施形態のハンドピースを変形した例であって、図５に示すように、超音波振動子１及びプローブ５の内部に中空管路２５を吸引管路として形成した。また、超音波振動子１の後端には中空管路２５に通じる管路つなぎ部材２６が設けられ、この管路つなぎ部材２６はハンドピース３の後端に設けた接続口金２７に接続されている。そして、この接続口金２７に対し、図示しない吸引装置に接続される吸引チューブ２８を接続する。
【００２６】
また、プローブ５の外周と、このプローブ５を覆うシース６の内周との間に形成される隙間を利用してプローブ５を冷却するための送水管路２９を構成している。シース６の後端部には送水管路２９と連通した送水口金３０を設け、この送水口金３０には送水チューブ３１を接続するようにする。送水チューブ３１は図示しないポンプ等の送水源に接続される。
【００２７】
本実施形態の超音波手術装置では超音波により組織を破砕・乳化する超音波吸引装置を構成する形態である。そして、超音波振動しているプローブ５の先端で組織を叩き、キャビテーションと呼ばれる作用で、臓器、脂肪等の実組織を破砕し、その破砕した組織を、送水管路２９を通じて吸引力作用により回収する。また、本実施形態の超音波手術装置においても上述した第１実施形態と同じ効果が得られる。
【００２８】
なお、本発明は前述した各実施形態のものに限定されない。また、前述した各実施形態によれば、以下の事項または以下の事項を組み合わせた事項のものが得られる。
【００２９】
＜付記＞
１．超音波振動子を内蔵したハンドピースと、上記超音波振動子に接続され、上記超音波振動子で発生した超音波振動を伝達するプローブとを有した超音波手術装置において、上記ハンドピースには少なくとも１ヶ所以上の屈曲部が形成され、上記屈曲部よりも先端部側に位置して上記ハンドピース内に上記超音波振動子を配置し、上記プローブは実質的にストレートな形状に形成したことを特徴とする超音波手術装置。
２．上記プローブを覆うシースを備えたことを特徴とする請求項１に記載の超音波手術装置。
３．上記超音波振動子及び上記プローブは吸引用中空管路を有し、上記中空管路を通じて吸引するようにしたことを特徴とする第１項または第２項に記載の超音波手術装置。
４．上記屈曲部は上記ハンドピースを保持するグリップ部に設けたことを特徴とする第１〜３項に記載の超音波手術装置。
５．上記ハンドピースの後端に上記ハンドピースを保持するグリップ部に上記ハンドピースの重量中心がくるように錘を設けたことを特徴とする第１〜４項に記載の超音波手術装置。
【００３０】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、ハンドピースを屈曲（湾曲を含む）させると共に、そのハンドピースの先端側に超音波振動子を配置し、その超音波振動子を避けてハンドピースに屈曲部を形成することにより、プローブはストレートな形状にすることができる。つまり、プローブを屈曲（湾曲）させることなく、ハンドピースの方を屈曲させたから手術用顕微鏡観察下での視野確保や顕微鏡或いは他の処置具とプローブの干渉を避けながらハンドピースを操作できる。また、超音波振動のパワーロスがなく所望の処置が効率的に行え、また、術者のストレスや患者の負担を増大させることもない。超音波発生装置本体でパワーを無理に稼ぐ必要がなくなり、超音波発生装置本体および超音波振動子への負荷を低減でき、超音波発生動作が不安定になることもない。さらに、プローブを屈曲させた場合のように過電流を超音波振動子へ印加したり、プローブに無用な横振動が発生したりすることもないため、プローブの耐久性を高め、超音波手術装置の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態に係る超音波手術装置全体の構成図である。
【図２】本発明の第１実施形態に係る超音波手術装置の使用状態の説明図である。
【図３】本発明の第２実施形態に係る超音波手術装置全体の構成図である。
【図４】本発明の第３実施形態に係る超音波手術装置全体の構成図である。
【図５】本発明の第４実施形態に係る超音波手術装置全体の構成図である。
【符号の説明】
Ｗ…重量重心
１…超音波振動子
２…ケース
３…ハンドピース
４…ホーン
５…プローブ
６…カバー用シース
７…接続部
８…グリップ部
１０…給電コード
１２…屈曲部
２１…錘
２５…中空管路[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a handpiece type ultrasonic surgical apparatus.
[0002]
[Prior art]
JP-A-8-224252 and JP-A-2001-104326 propose an ultrasonic surgical apparatus used for surgery under the observation of an operating microscope. An ultrasonic surgical apparatus of this type includes a handpiece having a built-in ultrasonic vibrator, a probe coupled to the ultrasonic vibrator and transmitting ultrasonic vibration generated by the ultrasonic vibrator, and a sheath covering the probe. It consists of a cover. This ultrasonic surgical apparatus is used under observation of an operating microscope. For this reason, it is required to secure an observation field of view of the surgical microscope and to prevent interference with the mirror body of the surgical microscope or other treatment tools.
[0003]
In JP-A-8-224252 and JP-A-2001-104326, the above-mentioned object is achieved by bending or bending the probe portion at at least two or more locations of the probe.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In a conventional ultrasonic surgical apparatus used under observation of an operating microscope, a probe portion is largely bent (curved) to secure an observation field of view and to prevent interference with a mirror body of the operating microscope or other treatment tools. desirable. However, bending or bending at the probe portion has limitations in strength and manufacturing. At the same time, the transmission efficiency of the ultrasonic vibration of the probe deteriorates, and the power loss increases. As a result, there is a problem that a sufficient treatment cannot be performed by the ultrasonic wave, the treatment time and the operation time become long, and the stress on the operator and the burden on the patient increase.
[0005]
In addition, if the current applied to the handpiece is increased in the ultrasonic generator main body to compensate for the power loss in the bent or curved probe, the load on the ultrasonic generator main body increases, and the ultrasonic generator main body is driven. Becomes unstable.
[0006]
In addition, by increasing the current applied to the ultrasonic surgical apparatus, the initial ultrasonic vibration energy applied to the transmission probe is increased, the load on the probe is increased, and fatigue failure due to the vibration of the probe is likely to occur. And there existed a problem that the durability of an ultrasonic surgical apparatus fell.
[0007]
Further, when the probe is bent (curved), unnecessary vibrations other than the probe axial direction, which are called lateral vibrations, become large, and from this point, the efficiency is low and the probe resistance is liable to decrease. Further, since an abnormal sound is generated, there is a problem that the anxiety of the operator is promoted and stress is caused.
[0008]
The present invention has been made in view of the above-mentioned problems, and an object thereof is to secure a visual field under observation with a surgical microscope and to avoid operational interference with a surgical microscope or other treatment tools. , Which can be achieved without bending or bending the probe itself, ensuring stable oscillation of ultrasonic waves, increasing the durability of the probe, increasing reliability, and reducing operator stress and patient burden It is an object of the present invention to provide an ultrasonic surgical apparatus that can perform the operation.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 is an ultrasonic operation having a handpiece having a built-in ultrasonic vibrator, and a probe connected to the ultrasonic vibrator and transmitting ultrasonic vibration generated by the ultrasonic vibrator. In the device,
The ultrasonic transducer is disposed at the distal end side in the handpiece, and the probe has at least one or more bent portions avoiding the ultrasonic transducer and bending the handpiece. An ultrasonic surgical apparatus having a straight shape.
The invention according to claim 2 is the ultrasonic surgical apparatus according to claim 1, wherein the probe and the ultrasonic transducer are coaxially connected.
The invention according to Claim 3 is characterized in that at least one of the bent portions is formed in a grip portion formed at a rear end portion of the handpiece. Device.
The invention according to claim 4 is characterized in that a suction hollow channel is formed in the ultrasonic transducer and the probe, and the tissue treated by the probe is suctioned through the hollow channel. An ultrasonic surgical apparatus according to any one of claims 1 to 3.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
(1st Embodiment)
An ultrasonic surgical apparatus according to a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 is an overall configuration diagram of an ultrasonic surgical apparatus according to the present embodiment, and FIG. 2 is an explanatory diagram of a use state of the ultrasonic surgical apparatus according to the present embodiment.
[0011]
An object of the present embodiment is to provide an ultrasonic surgical apparatus that does not increase the stress of the operator or the burden on the patient, maintains stable driving of the ultrasonic waves, and increases the reliability in terms of the durability of the probe. I do.
[0012]
That is, the ultrasonic surgical apparatus according to the present embodiment includes a handpiece 3 in which an ultrasonic vibrator 1 for converting a drive current from an ultrasonic generator main body (not shown) into mechanical vibration is disposed in a case 2, A probe 5 is connected to the distal end of the horn 4 of the ultrasonic vibrator 1 and transmits the ultrasonic vibration generated by the ultrasonic vibrator 1 to the distal end, and a cover sheath 6 covering the probe 5. Here, the connection part 7 between the horn 4 of the ultrasonic vibrator 1 and the probe 5 is constituted by a coupling means such as a screw. The entire length from the ultrasonic vibrator 1 to the probe 5 is the same straight line without any bent (including curved) portions. The probe 5 has a substantially straight shape including the extension of the horn 4. The ultrasonic transducer 1 and the probe 5 are arranged linearly and coaxially.
[0013]
The horn 4 of the ultrasonic vibrator 1 has a shape protruding forward from the front end of the case 2 of the handpiece 3, and the protruding portion of the horn 4 is formed elongated. The probe 5 is linearly and coaxially connected to the protruding tip of the horn 4. The protruding portion of the horn 4 and the probe 5 have a straight shape in which the tip side gradually becomes thinner.
[0014]
The case 2 of the handpiece 3 is formed of a substantially cylindrical member. The outer periphery of the rear end of the case 2 is a grip portion 8 that can be grasped by the surgeon with one hand. A power supply cord 10 for supplying a drive current to the ultrasonic vibrator 1 from an ultrasonic generator main body (not shown) is connected to the rear end of the case 2. Since the power supply cord 10 extends rearward of the case 2 substantially in parallel with the grip center axis of the grip portion 8, the power supply cord 10 hardly interferes with the hand gripping the grip portion 8.
[0015]
The handpiece 3 is bent in the middle of the case 2, and the bent portion 12 is located on the front half of the grip portion 8 or on the front side of the front half. In the present embodiment, one bent portion 12 is provided only at one position, but a bent portion 12 may be provided at a plurality of positions. The ultrasonic vibrator 1 is disposed in the case 2 at a position forward of the bent portion 12 so as not to be affected by the bent portion 12. The ultrasonic vibrator 1 is disposed in the handpiece 3 at the front end side, and the bent portion 12 is provided on the rear end side of the handpiece 3 avoiding the ultrasonic vibrator 1. Further, the ultrasonic vibrator 3 is disposed in the handpiece 3 at a position closer to the distal end than the bent portion 12. Therefore, the ultrasonic transducer 1 and the probe 5 can be linearly and coaxially arranged.
[0016]
The ultrasonic vibrator 1 is positioned and arranged in the internal space of the case 2 by fixing the peripheral edge of the horn 4 to the case 2, and the holding and fixing portion is positioned forward of the bent portion 12. ing. The ultrasonic vibrator 1 is arranged at the front portion of the case 2 so as not to be affected by the bent portion 12. However, even the fixing portion for the case 2 is located forward of the bent portion 12. You don't have to. The cover sheath 6 is attached to the front end of the case 2 and is positioned and arranged around the probe 5.
[0017]
A plurality of types of the handpiece 3, the probe 5, and the sheath 6 for the cover may be set according to the purpose within the range of the contents described above. In that case, the correct combination of each can be understood at a glance. Is desirable.
[0018]
In this case, for example, a gold color is applied to the probe 5 by coating such as PVD or CVD, and the tip side of the handpiece 3 and the hand side of the horn 4 and the cover sheath 6 are subjected to the same surface treatment or painting. It is better to give the same color so that the combination can be seen at a glance. Alternatively, the probe 5 may be colored gold, red, blue, purple, green, or the like by anodizing treatment, and the tip side of the handpiece 3, the horn 4, and the cover sheath 6 may be subjected to the same surface treatment or painting. It is better to give the same color so that the combination can be seen at a glance.
[0019]
Next, a case where the ultrasonic surgical apparatus according to the present embodiment is used under the observation of the operating microscope 14 will be described. As shown in FIG. 2, the tip of the probe 5 is arranged near the treatment site 15 under the observation of the operating microscope 14. At this time, the surgeon is gripping the vicinity of the bent portion 12 of the handpiece 3 and operates the handpiece 3 while holding the grip 8 at the rear end of the case 2. As shown in FIG. 2, even when the probe 5 has a straight shape, the grip portion 8 is separated from the surgical microscope 14 by the presence of the bent portion 12, so that the handpiece 3 can be easily gripped. In addition, interference between the probe 5 and the surgical microscope 14 or other treatment tools can be avoided, and the observation field of view of the surgical microscope 14 can be secured.
[0020]
Then, the drive current from the ultrasonic generator main body (not shown) is converted into mechanical vibration by the ultrasonic vibrator 1 and transmitted to the probe 5 to perform the ultrasonic treatment.
[0021]
In the above ultrasonic surgical apparatus, the transmission loss of the ultrasonic vibration power can be reduced by making the probe 5 receiving the transmission of the ultrasonic wave from the ultrasonic transducer 1 straight, and the desired power is transmitted to the tip of the probe 5. be able to. Therefore, the intended treatment can be performed efficiently, and the stress on the operator and the burden on the patient do not increase. Further, by providing the bent portion 12 in the handpiece 3, it is not necessary to bend the probe 5, so that the straight probe 5 can be used. Therefore, it is not necessary to increase the ultrasonic drive power in the ultrasonic generator main body to compensate for the transmission loss in the probe 5. Further, since it is not necessary to increase the power to compensate for the transmission loss, stable driving can be maintained. Further, the endurance of the probe 5 is improved without applying an overcurrent or generating unnecessary lateral vibration, and the reliability of the ultrasonic surgical apparatus is improved. Since the probe 5 is not bent, the sheath 6 that covers the probe 5 does not need to be bent, so that the structure can be manufactured at a lower cost.
[0022]
(Second embodiment)
This embodiment is a modification of the handpiece shape of the first embodiment. As shown in FIG. 3, a grip portion 8 of the handpiece 3 has a first bent portion 12a and a second bent portion bent in opposite directions. 12b are provided before and after at an interval. Other configurations are the same as those of the above-described first embodiment. The purpose, operation, and effect of the present embodiment are the same as those of the first embodiment.
[0023]
(Third embodiment)
This embodiment is an example in which the shape of the handpiece of the above-described first embodiment is modified. As shown in FIG. 4, a handpiece 3 is provided with a weight 21 at the rear end of the case 2. The weight of the weight 21 is set so that the weight center of gravity W of the handpiece 3 comes near the bent portion 12. Other configurations are the same as those of the above-described first embodiment.
[0024]
The function of the present embodiment is basically the same as that of the first embodiment, but the provision of the weight 21 makes the center of gravity W of the handpiece 3 approach the position of the hand holding the handpiece 3. That is, since the gripping part holding the handpiece 3 substantially matches the center of gravity W, the operability of the handpiece 3 is improved. At the same time, the operation balance when gripping the handpiece 3 is improved, and the effect of reducing fatigue due to long-time operation is achieved. Further, the same effects as those of the first embodiment can be obtained.
[0025]
(Fourth embodiment)
This embodiment is a modified example of the above-described handpiece of the first embodiment. As shown in FIG. 5, a hollow conduit 25 is formed inside the ultrasonic transducer 1 and the probe 5 as a suction conduit. did. At the rear end of the ultrasonic vibrator 1, there is provided a conduit connecting member 26 communicating with the hollow conduit 25, and this conduit connecting member 26 is connected to a connection base 27 provided at the rear end of the handpiece 3. ing. Then, a suction tube 28 connected to a suction device (not shown) is connected to the connection base 27.
[0026]
Further, a water supply pipe line 29 for cooling the probe 5 is formed by utilizing a gap formed between the outer periphery of the probe 5 and the inner periphery of the sheath 6 covering the probe 5. At the rear end of the sheath 6, there is provided a water supply mouthpiece 30 communicating with a water supply pipe line 29, and a water supply tube 31 is connected to the water supply mouthpiece 30. The water supply tube 31 is connected to a water supply source such as a pump (not shown).
[0027]
In the ultrasonic operation apparatus according to the present embodiment, an ultrasonic suction apparatus for crushing and emulsifying tissue by ultrasonic waves is configured. Then, the tissue is hit with the tip of the probe 5 which is ultrasonically vibrated, the actual tissue such as an organ or fat is crushed by an action called cavitation, and the crushed tissue is collected by a suction force through the water supply pipe 29. I do. Further, the same effect as that of the above-described first embodiment can be obtained also in the ultrasonic surgical apparatus of the present embodiment.
[0028]
Note that the present invention is not limited to the above embodiments. According to the above-described embodiments, the following items or a combination of the following items can be obtained.
[0029]
<Appendix>
1. In an ultrasonic surgical apparatus having a handpiece incorporating an ultrasonic vibrator and a probe connected to the ultrasonic vibrator and transmitting ultrasonic vibration generated by the ultrasonic vibrator, the handpiece includes At least one or more bent portions are formed, and the ultrasonic vibrator is disposed in the handpiece at a position closer to the distal end than the bent portion, and the probe is formed in a substantially straight shape. An ultrasonic operation apparatus characterized by the above-mentioned.
2. The ultrasonic surgical apparatus according to claim 1, further comprising a sheath that covers the probe.
3. 3. The ultrasonic surgical apparatus according to claim 1, wherein the ultrasonic transducer and the probe have a hollow conduit for suction, and suction is performed through the hollow conduit.
4. The ultrasonic surgical apparatus according to any one of claims 1 to 3, wherein the bent portion is provided on a grip portion that holds the handpiece.
5. The ultrasonic surgical apparatus according to any one of claims 1 to 4, wherein a weight is provided on a grip portion for holding the handpiece at a rear end of the handpiece so that the center of weight of the handpiece is located.
[0030]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a handpiece is bent (including a curve), an ultrasonic vibrator is disposed on the distal end side of the handpiece, and a bent portion is formed on the handpiece avoiding the ultrasonic vibrator. By forming, the probe can be made straight. That is, since the handpiece is bent without bending (curving) the probe, the handpiece can be operated while securing a visual field under observation with a surgical microscope and avoiding interference of the probe with a microscope or other treatment tools. In addition, there is no power loss due to the ultrasonic vibration, and the desired treatment can be performed efficiently, and the stress on the operator and the burden on the patient do not increase. There is no need to forcibly increase the power in the ultrasonic generator main body, the load on the ultrasonic generator main body and the ultrasonic vibrator can be reduced, and the ultrasonic generating operation does not become unstable. In addition, since an overcurrent is not applied to the ultrasonic vibrator as in the case where the probe is bent, and unnecessary lateral vibration is not generated in the probe, the durability of the probe is increased, and the ultrasonic surgical apparatus is improved. Reliability can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram of an entire ultrasonic surgical apparatus according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram of a use state of the ultrasonic surgical apparatus according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a configuration diagram of an entire ultrasonic surgical apparatus according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a configuration diagram of an entire ultrasonic surgical apparatus according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a configuration diagram of an entire ultrasonic surgical apparatus according to a fourth embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
W ... weight center of gravity 1 ... ultrasonic transducer 2 ... case 3 ... hand piece 4 ... horn 5 ... probe 6 ... cover sheath 7 ... connecting part 8 ... grip part 10 ... power supply cord 12 ... bending part 21 ... weight 25 ... medium Empty pipeline
