JP2004056669A - 信号記録装置及び方法、並びにプログラム及び記録媒体 - Google Patents

信号記録装置及び方法、並びにプログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】放送開始時刻が遅れた場合であっても、確実に録画録音可能とする。
【解決手段】信号記録装置1において、登録部14は、例えば所望の番組のタイトル部分の特徴量を登録しておく。タイマー録画録音中に、一致検出部13は、予め登録された特徴量と現在入力されている映像信号/音響信号の特徴量とを逐次比較し、一致時刻が放送開始予定時刻から許容時間以上遅れている場合には、録画録音制御部10が、その遅れ分だけ録画録音終了時刻を延長する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば放送された映像信号及び/又は音響信号等の信号を記録する信号記録装置及び方法、並びにプログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、放送番組等の映像や音声を録画録音し、ユーザ(視聴者)の都合のよい時間に視聴することが行われている。このような場合、一般に録画録音情報として、番組の開始時刻、終了時刻及び放送されるチャンネルを予め設定することで、録画録音を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図28(A)に示すように、本来の放送予定時刻に合わせて録画録音開始時刻t及び録画録音終了時刻tを設定しても、前の番組の放送時間延長や特別編成の場合など、図28(B)に示すように、放送開始予定時刻から遅れて番組が放送されることがよくあり、目的とした番組の録画録音の失敗を引き起こすといった問題があった。
【0004】
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、例えば放送開始時刻が遅れた場合であっても、確実に録画録音することを可能とする信号記録装置及びその方法、並びに信号記録処理をコンピュータに実行させるプログラム及びそのようなプログラムが記録された記録媒体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明に係る信号記録装置は、信号を記録する記録手段と、上記信号から特徴量を抽出する特徴抽出手段と、所望の信号を上記記録手段に記録する際の記録開始時刻及び記録終了時刻を設定する時刻設定手段と、予め設定された比較対象信号の特徴量と記録中の上記所望の信号から上記特徴抽出手段によって抽出される特徴量との一致を検出する一致検出手段と、上記一致検出手段の検出結果に応じて、上記記録終了時刻を修正する時刻修正手段とを備える。
【0006】
ここで、信号記録装置は、上記比較対象信号の一部区間における特徴量を登録する登録手段を備えるようにしてもよく、この場合、上記一致検出手段は、上記登録手段によって登録された上記一部区間における特徴量と記録中の上記所望の信号から抽出される特徴量との一致を検出する。
【0007】
また、上記時刻修正手段は、上記一致検出手段によって一致が検出された時刻と上記記録開始時刻との時間差を求め、当該時間差に応じて上記記録終了時刻を修正するようにしてもよく、上記所望の信号内におけるコマーシャルメッセージを検出するコマーシャルメッセージ検出手段を備えている場合には、上記一致検出手段によって一致が検出された時刻の直前にあたるコマーシャルメッセージの終了時刻と上記記録開始時刻との時間差を求め、当該時間差に応じて上記記録終了時刻を修正するようにしてもよい。
【0008】
さらに、上記時刻修正手段は、所定の許容時間を設定し、上記時間差が上記許容時間以内であれば修正を行わないようにすることもできる。
【0009】
また、上述した目的を達成するために、本発明に係る信号記録方法は、所望の信号を記録手段に記録する際の記録開始時刻及び記録終了時刻を設定する時刻設定工程と、上記所望の信号から特徴量を抽出する特徴抽出工程と、予め設定された比較対象信号の特徴量と記録中の上記所望の信号から上記特徴抽出工程にて抽出される特徴量との一致を検出する一致検出工程と、上記一致検出工程における検出結果に応じて、上記記録終了時刻を修正する時刻修正工程とを有する。
【0010】
ここで、信号記録方法は、上記比較対象信号の一部区間における特徴量を登録する登録工程を有するようにしてもよく、この場合、上記一致検出工程では、上記登録工程にて登録された上記一部区間における特徴量と記録中の上記所望の信号から抽出される特徴量との一致が検出される。
【0011】
また、上記時刻修正工程は、上記一致検出工程にて一致が検出された時刻と上記記録開始時刻との時間差を求め、当該時間差に応じて上記記録終了時刻を修正するものであってもよく、上記所望の信号内におけるコマーシャルメッセージを検出するコマーシャルメッセージ検出工程を有している場合には、上記一致検出工程にて一致が検出された時刻の直前にあたるコマーシャルメッセージの終了時刻と上記記録開始時刻との時間差を求め、当該時間差に応じて上記記録終了時刻を修正するものであってもよい。
【0012】
このような信号記録装置及びその方法によれば、例えば放送された映像信号及び/又は音響信号を記録手段に記録する場合に、予め設定された映像信号及び/又は音響信号の特徴量と記録中の映像信号及び/又は音響信号の特徴量との一致を検出し、その検出結果に応じて、記録終了時刻を修正することができる。
【0013】
また、本発明に係るプログラムは、上述した信号記録処理をコンピュータに実行させるものであり、本発明に係る記録媒体は、そのようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能なものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態は、本発明を、放送開始時刻が遅れた場合であっても、確実に録画録音することを可能とする信号記録装置及びその方法に適用したものである。
【0015】
(1)第1の実施の形態
以下に説明する第1の実施の形態では、(a)多くのシリーズ番組において、放送時にその番組名を視聴者に知らせるため、番組開始直後、或いは僅かな時間内にタイトル映像やタイトル音声が挿入されていること、及び(b)シリーズ番組であることを直観的に印象付けるため、タイトル映像/音声には毎回の放送で同じものが用いられることが多いこと、を利用する。すなわち、放送開始時刻が遅れた場合にはタイトル映像/音声が放送開始予定時刻よりも遅れて放送されるため、その遅れを検出することで、録画録音終了時刻を延長する。
【0016】
第1の実施の形態における信号記録装置の概略構成を図1に示す。図1に示すように、信号記録装置1は、録画録音制御部10と、記録部11と、再生部12と、一致検出部13と、登録部14と、特徴抽出部15とから構成される。
【0017】
ここで、この信号記録装置1の動作は、図2に示す3つのステップに大別される。すなわち、図2のステップS1では通常の録画録音処理が行われ、ステップS2では録画録音された映像信号/音響信号の一部区間を登録する登録処理が行われる。そしてステップS3では、自動延長付きのタイマー録画録音処理が行われる。そこで、以下では、この3つのステップにおける各部の動作について順に説明する。
【0018】
先ず、信号記録装置1の通常録画録音処理(図2ステップS1)について図3のフローチャートを用いて説明する。ステップS10において、録画録音制御部10(図1)は、図示しない同復調装置により復調された映像信号/音響信号を入力し、録画録音制御情報に従って記録部11に記録を開始する。ここで、録画録音制御情報は、録画録音開始時刻や録画録音終了時刻などの情報であり、タイマー等によって予め設定しておいてもよく、映像/音声を視聴中のユーザの操作によるものであってもよい。
【0019】
録画録音中には、ステップS11において、録画録音制御部10が記録部11に映像信号/音響信号を記録すると同時に、ステップS12において、特徴抽出部15が映像信号/音響信号の特徴量を抽出し、その特徴量を映像信号/音響信号と併せて記録部11に記録する。この特徴抽出部15における映像信号/音響信号の特徴量抽出処理についての詳細は後述するが、簡単には、短時間フレーム毎に特徴量を抽出し、それらをベクトル化した特徴ベクトルを構成するものである。
【0020】
そしてステップS13において、録画録音制御部10は、録画録音制御情報に従って記録部11への映像信号/音響信号の記録を終了し、同時に特徴量抽出部12も記録部11への特徴量の記録を終了する。
【0021】
なお、記録された映像信号/音響信号は、再生部12を通じて視聴することが可能である。
【0022】
次に、信号記録装置1の登録処理(図2ステップS2)について図4のフローチャートを用いて説明する。ステップS20において、再生部12は、記録部11に記録された映像信号/音響信号を再生する。
【0023】
そしてステップS21において、登録部14は、図示しないリモコンボタン等を通じてユーザ(視聴者)の指示を受けた位置の映像信号/音響信号と、対応する特徴量とを記録部11からコピーして保持する。ここで、登録する部分は、例えばユーザの指示を受けた位置前後の区間における映像信号/音響信号/特徴量とする。
【0024】
なお、登録部14は、実際にデータのコピーを保持する代わりに、記録部11に記録されている映像信号/音響信号/特徴量へのポインタのみを保持するようにしても構わない。ここでポインタとは、記録部11のどの位置に登録された映像信号/音響信号/特徴量が記録されているかを示す情報である。
【0025】
続いて、信号記録装置1の自動延長付きタイマー録画録音処理(図2ステップS3)について図5のフローチャートを用いて説明する。ステップS30において、録画録音制御部10は、予め録画録音開始時刻、録画録音終了時刻、チャンネルなどの録画録音制御情報を設定し、さらにステップS31において許容時間を設定する。ここで許容時間とは、登録されている映像信号/音響信号が録画録音開始時刻からこの時間範囲内に放送されるであろうと予測される時間である。なお、毎回の録画録音動作で新たに設定する必要はなく、予め既定値を用意しておくこともできる。
【0026】
次にステップS32において、録画録音制御部10は、録画録音開始時刻になったか否かを判別し、録画録音開始時刻でない場合(No)には判別処理を続け、録画録音開始時刻である場合(Yes)にはステップS33に進む。
【0027】
ステップS33では、前述した通常の録画録音処理と同様の処理が行われる。すなわち、録画録音制御部10は、記録部11に映像信号/音響信号を記録し、同時に特徴抽出部15は、映像信号/音響信号の特徴量を抽出し、その特徴量を映像信号/音響信号と併せて記録部11に記録する。
【0028】
続いてステップS34において、録画録音制御部10は、録画録音終了時刻になったか否かを判別し、録画録音終了時刻である場合(Yes)にはステップS35で録画録音処理を停止し、一連の処理を終了する。一方、録画録音終了時刻でない場合(No)にはステップS36に進む。
【0029】
ステップS36において、一致検出部13は、登録部14に登録された特徴量と特徴抽出部15で抽出された現在録画録音中の映像信号/音響信号の特徴量とを比較して一致しているか否かを判別し、一致していない場合(No)にはステップS33に戻って録画録音処理を続ける。一方、一致している場合(Yes)にはステップS37に進む。この一致検出部13における処理の詳細は後述する。
【0030】
ステップS37において、録画録音制御部10は、現在時刻が録画録音開始時刻から許容時間内にあるか否かを判別し、許容時間内である場合(Yes)にはステップS33に戻って録画録音処理を続ける。一方、許容時間を越えている場合(No)には何らかの理由により放送開始時刻が遅れていると判断し、ステップS38で録画録音処理部10が録画録音終了時刻を延長修正した後、ステップS33に戻って録画録音処理を続ける。ここで、延長時間幅は、例えば現在時刻から録画録音開始時刻を減算した時間幅とすることで、番組終了まで確実に録画録音することができる。
【0031】
ここで、上述した一致検出部13における一致検出処理の一例について詳細に説明する。なお、一致検出処理がこの例に限定されないことは勿論である。
【0032】
以下では、現在入力されている映像信号/音響信号から抽出された特徴量(特徴ベクトル)及び登録されている特徴量(特徴ベクトル)を、それぞれ特徴ベクトルf、gとし、特徴ベクトルf、gの第i成分をそれぞれ、f[i]、g[i]と表記する。また、特徴ベクトルf、gの次元数をNとする。
【0033】
図6に示すように、一致検出部13は、特徴ベクトルf、gを入力してそのベクトル間の一致を検出するものであり、階層的距離演算部50と、閾値判定部51とから構成される。
【0034】
この一致検出部13における一致検出処理を図7のフローチャートを用いて説明する。先ずステップS40において、閾値判定部51(図6)は、距離の閾値Sを設定し、続くステップS41において、階層的距離演算部50は、特徴ベクトルfを入力すると共に、登録部14(図1)に記録されている特徴ベクトルgを1つ取得する。
【0035】
続いてステップS42において、階層的距離演算部50は、内部変数である成分番号iを1に、距離の積算値sumを0にそれぞれセットし、ステップS43において、特徴ベクトルfの第i成分f[i]と特徴ベクトルgの第i成分g[i]との間で、以下の式(1)で示すような積算演算を行う。
【0036】
【数1】
Figure 2004056669
【0037】
ステップS44において、閾値判定部51は、積算値sumが閾値S未満であるか否かを判別する。積算値sumが閾値S未満である場合(Yes)にはステップS46に進み、積算値sumが閾値S以上である場合(No)にはステップS45で閾値判定部51がこの特徴ベクトルfを不一致と判定して処理を終了する。このように、閾値判定部51は、閾値Sを設け、積算演算の途中の階層で積算値sumが閾値Sを上回った場合に階層的距離演算部50での積算演算を打ち切ることで、処理の高速化を図っている。
【0038】
ステップS46では、成分番号iが特徴ベクトルf、gの次元数N以下であるか否かが判別される。成分番号iがN以下である場合(Yes)には、ステップS47でiをインクリメントしてステップS43に戻る。一方、成分番号iがNよりも大きい場合(No)には、特徴ベクトルf、gの最後の成分まで積算演算が終了しているため、ステップS48で閾値判定部51がこの特徴ベクトルfを一致と判定して処理を終了する。
【0039】
以上、図7のフローチャートでは、1つの特徴ベクトルgに対する処理を示したが、1回の登録処理で複数の特徴ベクトルgが登録されている場合には、それぞれについて同様の処理を行い、その何れかについて距離の積算値sumが閾値Sを下回った全ての特徴ベクトルfを検出する。この場合、例えば映像信号の特徴量と音響信号の特徴量との双方で最初に一致した時刻を最終的に一致が検出された時刻とすることもでき、また、映像信号の特徴量と音響信号の特徴量との何れか一方で最初に一致した時刻を最終的に一致が検出された時刻とすることもできる。
【0040】
なお、以上説明した一致検出手法では、どのベクトル成分から検索を行うかはベクトルの並び順に依存するため、この並び順によって検索速度に差が生じる。そこで、特徴ベクトルf、gに対して正規直交変換行列を乗算して直交変換を行い、この直交変換後の特徴ベクトルf’、g’を用いて有意性の高い順に検索を行うようにしても構わない。
【0041】
直交変換としては、例えば順序行列を用いた変換、離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform:DCT)、離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform:DFT)、ウォルシュ−アダマール(Walsh−Hadamard)変換、或いはカルーネン−レーベ(Karhunen−Loeve)変換等を用いることができ、このような変換を予め入力ベクトルに施して、有意性の高いベクトル成分、すなわち、上述の変換で分散や固有値の大きい成分、或いは低周波成分、低交番数(sequency)成分から順に積算演算を行うようにすることで、ベクトル成分の分布を考慮して、効率的且つ高速に特徴ベクトルgと一致する特徴ベクトルfを検出することができる。
【0042】
以上説明した信号記録装置1の処理の具体例を図8に模式的に示す。図8(A)に示すように、先ず、既に記録されているシリーズ番組について予め例えばタイトル部分の映像信号/音響信号の特徴量(特徴ベクトルg)を抽出して登録しておく。タイマー録画録音中には録画録音開始時刻t(放送開始予定時刻)から録画録音終了時刻t(放送終了予定時刻)までの録画録音が行われるが、図8(B)に示すように、映像信号/音響信号から離散時間tにおける特徴量(特徴ベクトルf)を順次抽出し、抽出された特徴量が登録された特徴量(特徴ベクトルg)と一致するか否かを検出する。なお、この図8(B)は、目的とするシリーズ番組が遅れて放送されている様子を表している。
【0043】
一致位置が検出されると、図8(C)に示すように、一致した時刻tと録画録音開始時刻tとを比較する。そして、遅れ時間d(=t−t)が許容時間を越えている場合には、図8(D)に示すように、録画録音終了時刻tを遅れ時間dだけ延長し、時刻t’まで録画録音を行うようにする。
【0044】
このように、第1の実施の形態における信号記録装置1は、タイマー録画録音中に、予め登録された特徴量と現在入力されている映像信号/音響信号の特徴量とを比較し、一致時刻が放送開始予定時刻から許容時間以上遅れている場合には、その遅れ分だけ録画録音終了時刻を延長する。これにより、何らかの理由により録画録音対象の番組が遅れた場合であっても、番組終了まで確実に録画録音することができる。
【0045】
(2)第2の実施の形態
上述した第1の実施の形態では、図9(A)に示すように、誤動作を防止するために許容時間を設定し、録画録音開始時刻から許容時間内に登録されたタイトル映像やタイトル音声が放送されれば放送の遅れがないと見なし、録画録音終了時刻を延長することなく録画録音することができた。
【0046】
しかしながら、図9(B)に示すように、番組によっては、先ず番組のいわゆるイントロダクション部分を放送し、番組開始からやや長い時間が経過してからタイトル映像やタイトル音声が放送される場合がある。上述した手法でこのような場合にも対応するためには許容時間を十分に長く取る必要があるが、逆に長く取り過ぎると放送開始時刻の遅れがあった場合にも許容時間内として扱われ、自動延長が動作しないような場合が発生し得る。
【0047】
そこで、以下に説明する第2の実施の形態では、(a)番組中にコマーシャルメッセージ(以下、単にコマーシャル又はCMという。)が放送される民間放送局の場合には、番組間に必ずコマーシャルが挿入されること、及び(b)長いイントロ部分がある場合でも、ほぼ必ず最初の番組ブロックでタイトル映像やタイトル音声が放送されること、を用いることで、番組開始からやや長い時間が経過してからタイトル映像やタイトル音声が放送される場合にも対応可能とする。ここで番組ブロックとは、コマーシャルとコマーシャルとの間の番組部分である。
【0048】
第2の実施の形態における信号記録装置の概略構成を図10に示す。図10に示すように、信号記録装置2の基本構成は図1に示した信号記録装置1と同様であるが、CM検出部20を有し、放送された映像信号/音響信号から各コマーシャル開始時刻及びその長さを検出できる点に特徴を有する。したがって、先に図1に示した信号記録装置1と同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0049】
なお、このコマーシャル検出の手法としては、例えば本件発明者が先に提案している特開2002−16873号公報に記載された技術を用いることができる。この技術は、以下のように要約される。
【0050】
すなわち、日本国内においては、特殊な例を除くほぼ全てのコマーシャルが15秒、30秒、60秒の長さで製作されており、また、各コマーシャルの前後では必然的に音声レベルが下がり、映像信号が切り替わるため、これらを検出の「必須条件」とする。また、規格に基づいて製作されるという制約、短い時間で宣伝効果を上げるためのものであるという制約、及び番組構成上の都合などによる制約の元で製作された結果として現れる一定の傾向を示す特徴を検出の「付加条件」とする。さらに、上記付加条件を満たす区間がオーバーラップして存在する場合には、少なくともその何れかの区間は正しいコマーシャル区間では有り得ないという条件を検出の「論理条件」とする。そして、「必須条件」に基づき決定論的にコマーシャル候補を抽出し、「付加条件」に基づくコマーシャルらしさの統計論的な評価により候補を選択し、「論理条件」により候補のオーバーラップ関係を解消することにより、高精度にコマーシャルを検出することができる。
【0051】
この信号記録装置2の動作についても、先に図2に示したような3つのステップに大別される。すなわち、通常の録画録音処理が行われた後に、録画録音された映像信号/音響信号の一部区間を登録する登録処理が行われ、さらに自動延長付きのタイマー録画録音処理が行われる。
【0052】
先ず、信号記録装置2の通常録画録音処理について図11のフローチャートを用いて説明する。ステップS50において、録画録音制御部10(図10)は、図示しない同復調装置により復調された映像信号/音響信号を入力し、録画録音制御情報に従って記録部11に記録を開始する。ここで、録画録音制御情報は、上述したように録画録音開始時刻や録画録音終了時刻などの情報であり、タイマー等によって予め設定しておいてもよく、映像/音声を視聴中のユーザの操作によるものであってもよい。
【0053】
録画録音中には、ステップS51において、録画録音制御部10が記録部11に映像信号/音響信号を記録すると同時に、ステップS52において、特徴抽出部15が映像信号/音響信号の特徴量を抽出し、その特徴量を映像信号/音響信号と併せて記録部11に記録する。さらにステップS53において、CM検出部20が映像信号/音響信号中の各コマーシャル開始時刻及びその長さを検出し、映像信号/音響信号と併せて記録部11に記録する。
【0054】
そしてステップS54において、録画録音制御部10は、録画録音制御情報に従って記録部11への映像信号/音響信号の記録を終了し、同時に特徴抽出部15も記録部11への特徴量の記録を終了する。
【0055】
次に、登録処理が行われるが、この登録処理は第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
【0056】
続いて、信号記録装置2の自動延長付きタイマー録画録音処理について図12のフローチャートを用いて説明する。ステップS60において、録画録音制御部10は、予め録画録音開始時刻、録画録音終了時刻、チャンネルなどの録画録音制御情報を設定し、さらにステップS61において許容時間を設定する。ここで許容時間とは、登録されている映像信号/音響信号の直前のコマーシャルの終了時刻が録画録音開始時刻からこの時間範囲内であろうと予測される時間である。なお、毎回の録画録音動作で新たに設定する必要はなく、予め既定値を用意しておくこともできる。
【0057】
次にステップS62において、録画録音制御部10は、録画録音開始時刻になったか否かを判別し、録画録音開始時刻でない場合(No)には判別処理を続け、録画録音開始時刻である場合(Yes)にはステップS63に進む。
【0058】
ステップS63では、前述した通常の録画録音処理と同様の処理が行われる。すなわち、録画録音制御部10は、記録部11に映像信号/音響信号を記録し、同時に特徴抽出部15は、映像信号/音響信号の特徴量を抽出し、その特徴量を映像信号/音響信号と併せて記録部11に記録する。さらにCM検出部20は、映像信号/音響信号中の各コマーシャル開始時刻及びその長さを検出し、映像信号/音響信号と併せて記録部11に記録する。
【0059】
続いてステップS64において、録画録音制御部10は、録画録音終了時刻になったか否かを判別し、録画録音終了時刻である場合(Yes)にはステップS65で録画録音処理を停止し、一連の処理を終了する。一方、録画録音終了時刻でない場合(No)にはステップS66に進む。
【0060】
ステップS66において、一致検出部13は、登録部14に登録された特徴量と特徴抽出部15で抽出された現在録画録音中の映像信号/音響信号の特徴量とを比較して一致しているか否かを判別し、一致していない場合(No)にはステップS63に戻って録画録音処理を続ける。一方、一致している場合(Yes)にはステップS67に進む。
【0061】
ステップS67において、録画録音制御部10は、現在時刻の直前のコマーシャルの終了時刻を得る。
【0062】
ステップS68において、録画録音制御部10は、直前のコマーシャルの終了時刻が録画録音開始時刻から許容時間内にあるか否かを判別し、許容時間内である場合(Yes)にはステップS63に戻って録画録音処理を続ける。一方、許容時間を越えている場合(No)には何らかの理由により放送開始時刻が遅れていると判断し、ステップS69で録画録音制御部10が録画録音終了時刻を延長修正した後、ステップS63に戻って録画録音処理を続ける。ここで、延長時間幅は、例えば直前のコマーシャルの終了時刻から録画録音開始時刻を減算した時間幅とすることで、番組終了まで確実に録画録音することができる。
【0063】
以上説明した信号記録装置2の処理の具体例を図13に模式的に示す。第1の実施の形態と同様にして一致位置が検出されると、図13(A)に示すように、一致した時刻tの直前のコマーシャル終了時刻tCMと録画録音開始時刻tとを比較する。そして、遅れ時間d(=tCM−t)が許容時間を越えている場合には、図13(B)に示すように、録画録音終了時刻tを遅れ時間dだけ延長し、時刻t’まで録画録音を行うようにする。
【0064】
このように、第2の実施の形態における信号記録装置2は、タイマー録画録音中に、予め登録された特徴量と現在入力されている映像信号/音響信号の特徴量とを比較し、一致位置の直前のコマーシャル終了時刻が録画録音開始時刻から許容時間以上遅れている場合には、その遅れ分だけ録画録音終了時刻を延長する。これにより、何らかの理由により録画録音対象の番組が遅れた場合であっても、番組終了まで確実に録画録音することができる。
【0065】
また、番組のイントロダクション部分が長い場合であっても許容時間を長くとる必要がないため、放送開始時刻の遅れがあった場合にも許容時間内として扱われて自動延長が動作しなくなるようなことが起こらない。
【0066】
さらに、第1の実施の形態における信号記録装置1と比較して、延長修正時間が通常短くなるため、記録領域を節約することができる。
【0067】
(3)第3の実施の形態
上述した第1、第2の実施の形態では、自動録画録音時間延長動作を行うためには、予め対象とする番組の一部区間、例えばシリーズ番組のタイトル映像やタイトル音声を登録する必要があった。これに対して、以下に説明する第3の実施の形態では、そのような登録動作を行うことなく、自動で録画録音時間延長動作を行う信号記録装置について説明する。
【0068】
第3の実施の形態における信号記録装置の概略構成を図14に示す。図14に示すように、信号記録装置3の基本構成は図10に示した信号記録装置2と同様であるが、登録部がない点に特徴を有する。したがって、先に図10に示した信号記録装置2と同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0069】
この信号記録装置3の動作は、先に図2に示したような3つのステップのうち、録画録音された映像信号/音響信号の一部区間を登録する登録処理を省略したものである。すなわち、通常の録画録音処理が行われた後に、自動延長付きのタイマー録画録音処理が行われる。
【0070】
先ず、信号記録装置3の通常録画録音処理が行われるが、この通常録画録音処理は第2の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
【0071】
続いて、信号記録装置3の自動延長付きタイマー録画録音処理について図15のフローチャートを用いて説明する。ステップS70において、録画録音制御部10は、予め録画録音開始時刻、録画録音終了時刻、チャンネルなどの録画録音制御情報を設定し、さらにステップS71において許容時間を設定する。ここで許容時間とは、第2の実施の形態と同様に、登録されている映像信号/音響信号の直前のコマーシャルの終了時刻が録画録音開始時刻からこの時間範囲内であろうと予測される時間である。なお、毎回の録画録音動作で新たに設定する必要はなく、予め既定値を用意しておくこともできる。
【0072】
次にステップS72において、録画録音制御部10は、録画録音開始時刻になったか否かを判別し、録画録音開始時刻でない場合(No)には判別処理を続け、録画録音開始時刻である場合(Yes)にはステップS73に進む。
【0073】
ステップS73では、録画録音制御部10は、記録部11に映像信号/音響信号を記録し、同時に特徴抽出部15は、映像信号/音響信号の特徴量を抽出する。さらにCM検出部20は、映像信号/音響信号中の各コマーシャル開始時刻及びその長さを検出する。そして、特徴抽出部15は、コマーシャル部分を除いた番組部分についての特徴量を映像信号/音響信号と併せて記録部11に記録し、CM検出部20は、検出した各コマーシャル開始時刻及びその長さを記録部11に記録する。
【0074】
続いてステップS74において、録画録音制御部10は、録画録音終了時刻になったか否かを判別し、録画録音終了時刻である場合(Yes)にはステップS75で録画録音処理を停止し、一連の処理を終了する。一方、録画録音終了時刻でない場合(No)にはステップS76に進む。
【0075】
ステップS76において、一致検出部13は、既に記録された対象番組の全ての特徴量と特徴抽出部15で抽出された現在録画録音中の映像信号/音響信号の特徴量とを比較して、その何れかと一致しているか否かを判別する。そして、何れとも一致していない場合(No)にはステップS73に戻って録画録音処理を続け、何れかと一致している場合(Yes)にはステップS77に進む。
【0076】
ステップS77において、録画録音制御部10は、現在時刻の直前のコマーシャルの終了時刻を得る。
【0077】
ステップS78において、録画録音制御部10は、直前のコマーシャルの終了時刻が録画録音開始時刻から許容時間内にあるか否かを判別し、許容時間内である場合(Yes)にはステップS73に戻って録画録音処理を続ける。一方、許容時間を越えている場合(No)には何らかの理由により放送開始時刻が遅れていると判断し、ステップS79で録画録音制御部10が録画録音終了時刻を延長修正した後、ステップS73に戻って録画録音処理を続ける。ここで、延長時間幅は、例えば直前のコマーシャルの終了時刻から録画録音開始時刻を減算した時間幅とすることで、番組終了まで確実に録画録音することができる。
【0078】
以上説明した信号記録装置3の処理の具体例を図16に模式的に示す。図16(A)に示すように、先ず、シリーズ番組について予め例えばコマーシャル部分を除いた番組部分について、短時間フレーム毎に映像信号/音響信号の特徴量(特徴ベクトルg)を抽出して記録しておく。タイマー録画録音中には録画録音開始時刻t(放送開始予定時刻)から録画録音終了時刻t(放送終了予定時刻)までの録画録音が行われるが、図16(B)に示すように、映像信号/音響信号から離散時間tにおける特徴量(特徴ベクトルf)を順次抽出し、抽出されたコマーシャル部分以外の特徴量(特徴ベクトルf)が記録された特徴量(特徴ベクトルg)の何れかと一致するか否かを検出する。なお、この図16(B)は、目的とするシリーズ番組が遅れて放送されている様子を表している。
【0079】
一致位置が検出されると、図16(C)に示すように、一致した時刻tとの直前のコマーシャル終了時刻tCMと録画録音開始時刻tとを比較する。そして、遅れ時間d(=tCM−t)が許容時間を越えている場合には、図16(D)に示すように、録画録音終了時刻tを遅れ時間dだけ延長し、時刻t’まで録画録音を行うようにする。
【0080】
このように、第3の実施の形態における信号記録装置3は、タイマー録画録音中に、予め記録された対象番組の特徴量と現在入力されている映像信号/音響信号の特徴量とを比較し、一致位置の直前のコマーシャル終了時刻が放送開始予定時刻から許容時間以上遅れている場合には、その遅れ分だけ録画録音時間を延長する。これにより、何らかの理由により録画録音対象の番組が遅れた場合であっても、番組終了まで確実に録画録音することができる。
【0081】
また、抽出された特徴量と既に記録された番組全体の特徴量との一致検出を行うため、第1、第2の実施の形態よりも比較回数が増加するものの、登録処理を必要としないため、ユーザ負担が少なくなる。
【0082】
なお、以上の説明では、第2の実施の形態と同様にコマーシャル終了時刻を用いるものとしたが、これに限定されるものではなく、第1の実施の形態のようにコマーシャル終了時刻を用いずに、一致が検出された時刻が許容時間内か否かを判別するようにしても構わない。
【0083】
(4)特徴ベクトルの抽出
以下では、特徴抽出部15において、音響信号、映像信号からそれぞれ音響特徴ベクトルa、映像特徴ベクトルvを抽出する手法について説明する。
【0084】
(4−1)音響特徴ベクトルの抽出
(4−1−1)
音響信号に関する特徴量としてパワースペクトル係数を用いる場合の例について、図17のフローチャートと図18を用いて説明する。先ずステップS80において、図18に示すように、対象時区間内の音響信号から時間区間Tの音響信号を取得する。
【0085】
次にステップS81では、取得した音響信号に対して例えば高速フーリエ変換等のスペクトル演算を施し、短時間区間毎にパワースペクトル係数S(q=0,1,…,Q−1)を求める。ここで、qは離散周波数を表すインデックスであり、Qは最大離散周波数である。
【0086】
続いてステップS82では、対象時区間内の計算を終えたか否かが判別され、終えている場合(Yes)にはステップS83に進み、終えていない場合(No)にはステップS80に戻る。
【0087】
ステップS83では、求めたパワースペクトル係数Sの平均スペクトルS’を計算し、ステップS84においてこの平均スペクトルS’をベクトル化し、音響特徴ベクトルaを生成する。この音響特徴ベクトルaは、例えば以下の式(2)のように表される。
【0088】
【数2】
Figure 2004056669
【0089】
なお、上述の例では、対象時区間内の音響信号を時間区間T毎に区切るものとして説明したが、対象時区間が短い場合には、時間区間T毎に区切らずに、スペクトル演算を施すようにしても構わない。
【0090】
また、上述の例では、パワースペクトル係数を用いた例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば等価な情報を持つケプストラム係数等を用いることもできる。さらに、フーリエ変換を用いず、AR(Auto−Regressive)モデルを用いる線形予測係数を用いても同様の効果を得ることができる。
【0091】
(4−1−2)
音響信号は膨大であるため、圧縮符号化されて記録、或いは伝送されることが多い。符号化された音響信号を復号してベースバンドに戻した後、上述の手法を用いて音響特徴ベクトルaを抽出することも可能であるが、部分的な復号のみで音響特徴ベクトルaを抽出できれば、抽出処理を効率化、高速化することができる。
【0092】
ここで、一般的に用いられる符号化法である変換符号化では、図19に示すように、原音となる音響信号が時間区間T毎にフレームに区切られる。そして、そのフレーム毎の音響信号に対して変更離散コサイン変換(Modified Discrete Cosine Transform:MDCT)等の直交変換が施され、その係数が量子化されて符号化される。この際、周波数帯域毎に、大きさの正規化係数であるスケールファクタが抽出され、別途符号化される。そこで、このスケールファクタのみを復号することにより、音響特徴ベクトルaとして用いることができる。
【0093】
このように、音響信号に関する特徴量としてスケールファクタを用いる場合の例について、図20のフローチャートと図21を用いて説明する。先ずステップS90において、対象時区間における時間区間T内の符号化音響信号が取得され、ステップS91において、フレーム毎のスケールファクタが部分的に復号される。
【0094】
続いてステップS92では、対象時区間内の復号を終えたか否かが判別され、終えている場合(Yes)にはステップS93に進み、終えていない場合(No)にはステップS90に戻る。
【0095】
ステップS93では、対象時区間内のスケールファクタの中から各帯域毎に最大のスケールファクタを検出し、ステップS94においてそれらをベクトル化し、音響特徴ベクトルaを生成する。
【0096】
このようにして、符号化音響信号を完全に復号することなく、上述と等価な音響特徴ベクトルaを高速に抽出することができる。
【0097】
(4−2)映像特徴ベクトルの抽出
(4−2−1)
映像信号に関する特徴量として輝度情報及び色情報を用いる場合の例について、図22のフローチャート及び図23を用いて説明する。先ずステップS100において、図23に示すように、対象時区間T内の映像信号から映像フレームを取得する。
【0098】
次にステップS101では、取得した全ての映像フレームに基づいて、時間平均画像を作成する。
【0099】
続いてステップS102では、作成された時間平均画像を横縦X×Y個の小ブロックに分割し、各ブロック内の画素値を平均したブロック平均画像を作成する。
【0100】
そしてステップS103では、これらを例えば左上から右下へ向かってR,G,Bの順に並べて、1次元の映像特徴ベクトルvを生成する。この映像特徴ベクトルvは、例えば以下の式(3)のように表される。
【0101】
【数3】
Figure 2004056669
【0102】
なお、上述の例では、時間平均画像を分割したブロック平均画像の画素値を並べ替えて1次元の映像特徴ベクトルvを生成する例について説明したが、これに限定されるものではなく、ブロック平均画像を作成せずに、時間平均画像の画素値を並べ替えて1次元の映像特徴ベクトルvを生成するようにしても構わない。
【0103】
また、通常、映像信号の時間変化はあまり激しくないため、時間平均画像を作成せずに、対象時区間内の1フレームを代表画像として選択して代用しても、ほぼ同様の効果を得ることができる。
【0104】
(4−2−2)
全く同一な映像信号でなくても、例えばニュース映像の同じアングルから撮影されたスタジオ映像など、全画像に対する色の分布が類似する映像には何らかの関連があることが多く、これらを同一視して検索する要求もある。このような場合には、画像の空間依存性を排除し、色分布のヒストグラムを作成して比較すると効果的である。
【0105】
そこで、このように色分布のヒストグラムを特徴量として用いる場合の例について、図24のフローチャート及び図25を用いて説明する。先ずステップS110において、図25に示すように、対象時区間T内の映像信号から映像フレームを取得する。
【0106】
次にステップS111では、各映像フレームの信号値から、各色、例えばR,G,Bの信号値に対するヒストグラムを作成する。
【0107】
そしてステップS112では、これらを例えばR,G,Bの順に並べて、1次元の映像特徴ベクトルvを生成する。この映像特徴ベクトルvは、例えば以下の式(4)のように表される。
【0108】
【数4】
Figure 2004056669
【0109】
なお、上述の例では、R,G,Bの信号値に対するヒストグラムを作成するものとして説明したが、輝度(Y)、色差(Cb、Cr)の信号値に対するヒストグラムを作成するようにしても、同様の効果を得ることができる。
【0110】
(4−2−3)
映像信号は膨大であるため、圧縮符号化されて記録、或いは伝送されることが多い。符号化された映像信号を復号してベースバンドに戻した後、上述の手法を用いて映像特徴ベクトルvを抽出することも可能であるが、部分的な復号のみで映像特徴ベクトルvを抽出できれば、抽出処理を効率化、高速化することができる。
【0111】
MPEG1(Moving Picture Experts Group 1)又はMPEG2で圧縮符号化された映像信号から映像特徴ベクトルvを抽出する場合の例について、図26のフローチャートと図27を用いて説明する。先ずステップS120において、ベクトル化する対象時区間Tに対して、その直近の符号化グループ(Group of Pictures:GOP)の符号化映像信号を取得し、そのGOP内のフレーム内符号化ピクチャ(Iピクチャ)を取得する。
【0112】
ここで、フレーム画像は、マクロブロック(16×16画素、又は8×8画素)を単位として符号化されており、また、離散コサイン変換(DCT)が用いられている。このDCT変換されたDC係数は、マクロブロック内画像の画素値の平均値にあたる。
【0113】
そこで、ステップS121では、このDC係数を取得し、続くステップS122では、これらを例えばY,Cb,Crの順に並べて、1次元の映像特徴ベクトルvを生成する。この映像特徴ベクトルvは、例えば以下の式(5)のように表される。
【0114】
【数5】
Figure 2004056669
【0115】
このようにして、符号化映像信号を完全に復号することなく、映像特徴ベクトルvを高速に抽出することができる。
【0116】
なお、上述の例では、MPEG1又はMPEG2で圧縮符号化された映像信号を用いるものとして説明したが、他の圧縮符号化方式にも適用可能であることは勿論である。
【0117】
(5)その他
本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
【0118】
例えば、上述の実施の形態では、映像信号と音響信号との両方を用いるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えばラジオ放送等に対しては、音響信号のみを用いるなど、何れか一方を用いても同様の効果が得られる。
【0119】
また、上述の実施の形態では、ハードウェアの構成として説明したが、これに限定されるものではなく、任意の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。この場合、コンピュータプログラムは、記録媒体に記録して提供することも可能であり、また、インターネットその他の伝送媒体を介して伝送することにより提供することも可能である。
【0120】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明に係る信号記録装置は、信号を記録する記録手段と、上記信号から特徴量を抽出する特徴抽出手段と、所望の信号を上記記録手段に記録する際の記録開始時刻及び記録終了時刻を設定する時刻設定手段と、予め設定された比較対象信号の特徴量と記録中の上記所望の信号から上記特徴抽出手段によって抽出される特徴量との一致を検出する一致検出手段と、上記一致検出手段の検出結果に応じて、上記記録終了時刻を修正する時刻修正手段とを備える。
【0121】
ここで、信号記録装置は、上記比較対象信号の一部区間における特徴量を登録する登録手段を備えるようにしてもよく、この場合、上記一致検出手段は、上記登録手段によって登録された上記一部区間における特徴量と記録中の上記所望の信号から抽出される特徴量との一致を検出する。
【0122】
また、上記時刻修正手段は、上記一致検出手段によって一致が検出された時刻と上記記録開始時刻との時間差を求め、当該時間差に応じて上記記録終了時刻を修正するようにしてもよく、上記所望の信号内におけるコマーシャルメッセージを検出するコマーシャルメッセージ検出手段を備えている場合には、上記一致検出手段によって一致が検出された時刻の直前にあたるコマーシャルメッセージの終了時刻と上記記録開始時刻との時間差を求め、当該時間差に応じて上記記録終了時刻を修正するようにしてもよい。
【0123】
さらに、上記時刻修正手段は、所定の許容時間を設定し、上記時間差が上記許容時間以内であれば修正を行わないようにすることもできる。
【0124】
また、本発明に係る信号記録方法は、所望の信号を記録手段に記録する際の記録開始時刻及び記録終了時刻を設定する時刻設定工程と、上記所望の信号から特徴量を抽出する特徴抽出工程と、予め設定された比較対象信号の特徴量と記録中の上記所望の信号から上記特徴抽出工程にて抽出される特徴量との一致を検出する一致検出工程と、上記一致検出工程における検出結果に応じて、上記記録終了時刻を修正する時刻修正工程とを有する。
【0125】
ここで、信号記録方法は、上記比較対象信号の一部区間における特徴量を登録する登録工程を有するようにしてもよく、この場合、上記一致検出工程では、上記登録工程にて登録された上記一部区間における特徴量と記録中の上記所望の信号から抽出される特徴量との一致が検出される。
【0126】
また、上記時刻修正工程は、上記一致検出工程にて一致が検出された時刻と上記記録開始時刻との時間差を求め、当該時間差に応じて上記記録終了時刻を修正するものであってもよく、上記所望の信号内におけるコマーシャルメッセージを検出するコマーシャルメッセージ検出工程を有している場合には、上記一致検出工程にて一致が検出された時刻の直前にあたるコマーシャルメッセージの終了時刻と上記記録開始時刻との時間差を求め、当該時間差に応じて上記記録終了時刻を修正するものであってもよい。
【0127】
このような信号記録装置及びその方法によれば、例えば放送された映像信号及び/又は音響信号を記録手段に記録する場合に、予め設定された映像信号及び/又は音響信号の特徴量と記録中の映像信号及び/又は音響信号の特徴量との一致を検出し、その検出結果に応じて、記録終了時刻を修正することができる。これにより、何らかの理由により記録対象の映像信号及び/又は音響信号の開始が遅れた場合であっても、その終了まで確実に記録することが可能となる。
【0128】
また、本発明に係るプログラムは、上述した信号記録処理をコンピュータに実行させるものであり、本発明に係る記録媒体は、そのようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能なものである。
【0129】
このようなプログラム及び記録媒体によれば、上述した信号記録処理をソフトウェアにより実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における信号記録装置の概略構成を説明する図である。
【図2】同信号記録装置の全体的な動作を説明するフローチャートである。
【図3】同信号記録装置における通常録画録音処理を説明するフローチャートである。
【図4】同信号記録装置における登録処理を説明するフローチャートである。
【図5】同信号記録装置における自動延長付きタイマー録画録音処理を説明するフローチャートである。
【図6】同一致検出部の概略構成を説明する図である。
【図7】同一致検出部における一致検出処理を説明するフローチャートである。
【図8】同信号記録装置の処理の具体例を模式的に示す図であり、同図(A)は、特徴量を登録する処理を示し、同図(B)は、タイマー録画録音中の処理を示し、同図(C)は、遅れ時間を判断する処理を示し、同図(D)は、録画録音時間を延長する処理を示す。
【図9】番組の放送形態の例を示す図であり、同図(A)は、番組開始から許容時間以内にタイトルが放送される例を示し、同図(B)は、タイトル放送前に番組の一部が放送される例を示す。
【図10】第2の実施の形態における信号記録装置の概略構成を説明する図である。
【図11】同信号記録装置における通常録画録音処理を説明するフローチャートである。
【図12】同信号記録装置における自動延長付きタイマー録画録音処理を説明するフローチャートである。
【図13】同信号記録装置の処理の具体例を模式的に示す図であり、同図(A)は、遅れ時間を判断する処理を示し、同図(B)は、録画録音時間を延長する処理を示す。
【図14】第3の実施の形態における信号記録装置の概略構成を説明する図である。
【図15】同信号記録装置における自動延長付きタイマー録画録音処理を説明するフローチャートである。
【図16】同信号記録装置の処理の具体例を模式的に示す図であり、同図(A)は、対象番組の特徴量を記録する処理を示し、同図(B)は、タイマー録画録音中の処理を示し、同図(C)は、遅れ時間を判断する処理を示し、同図(D)は、録画録音時間を延長する処理を示す。
【図17】音響信号から音響特徴ベクトルを抽出する処理の一例を説明するフローチャートである。
【図18】音響信号から音響特徴ベクトルを抽出する処理の一例を説明する図である。
【図19】音響信号における変換符号化を説明する図である。
【図20】符号化音響信号から音響特徴ベクトルを抽出する処理の一例を説明するフローチャートである。
【図21】符号化音響信号から音響特徴ベクトルを抽出する処理の一例を説明する図である。
【図22】映像信号から映像特徴ベクトルを抽出する処理の一例を説明するフローチャートである。
【図23】映像信号から映像特徴ベクトルを抽出する処理の一例を説明する図である。
【図24】映像信号から映像特徴ベクトルを抽出する処理の他の例を説明するフローチャートである。
【図25】映像信号から映像特徴ベクトルを抽出する処理の他の例を説明する図である。
【図26】符号化映像信号から映像特徴ベクトルを抽出する処理の他の例を説明するフローチャートである。
【図27】符号化映像信号から映像特徴ベクトルを抽出する処理の他の例を説明する図である。
【図28】従来の信号記録処理を説明する図であり、同図(A)は、所望の番組についての録画録音予約区間を定めた様子を示し、同図(B)は、タイマー録画録音時に、その番組の放送開始時刻が遅れた様子を示す。
【符号の説明】
1,2,3 信号記録装置、10 録画録音制御部、11 記録部、12 再生部、13 一致検出部、14 登録部、15 特徴抽出部、20 CM検出部、50 階層的距離演算部、51 閾値判定部

Claims (33)

  1. 信号を記録する記録手段と、
    上記信号から特徴量を抽出する特徴抽出手段と、
    所望の信号を上記記録手段に記録する際の記録開始時刻及び記録終了時刻を設定する時刻設定手段と、
    予め設定された比較対象信号の特徴量と記録中の上記所望の信号から上記特徴抽出手段によって抽出される特徴量との一致を検出する一致検出手段と、
    上記一致検出手段の検出結果に応じて、上記記録終了時刻を修正する時刻修正手段と
    を備えることを特徴とする信号記録装置。
  2. 上記比較対象信号の一部区間における特徴量を登録する登録手段を備え、
    上記一致検出手段は、上記登録手段によって登録された上記一部区間における特徴量と記録中の上記所望の信号から抽出される特徴量との一致を検出すること
    を特徴とする請求項1記載の信号記録装置。
  3. 上記比較対象信号の特徴量が予め上記記録手段に記録されており、当該比較対象信号の一部区間における特徴量が記録されている記録位置を示す情報を登録する登録手段を備え、
    上記一致検出手段は、上記記録位置を示す情報で示される上記一部区間における特徴量と記録中の上記所望の信号から抽出される特徴量との一致を検出すること
    を特徴とする請求項1記載の信号記録装置。
  4. 上記時刻修正手段は、上記一致検出手段によって一致が検出された時刻と上記記録開始時刻との時間差を求め、当該時間差に応じて上記記録終了時刻を修正すること
    を特徴とする請求項1記載の信号記録装置。
  5. 上記時刻修正手段は、所定の許容時間を設定し、上記時間差が上記許容時間以内であれば修正を行わず、上記許容時間を越えていれば上記時間差に応じて上記記録終了時刻を修正すること
    を特徴とする請求項4記載の信号記録装置。
  6. 上記所望の信号内におけるコマーシャルメッセージを検出するコマーシャルメッセージ検出手段を備え、
    上記時刻修正手段は、上記一致検出手段の検出結果と上記コマーシャルメッセージ検出手段の検出結果とに基づいて、上記記録終了時刻を修正すること
    を特徴とする請求項1記載の信号記録装置。
  7. 上記時刻修正手段は、上記一致検出手段によって一致が検出された時刻の直前にあたるコマーシャルメッセージの終了時刻と上記記録開始時刻との時間差を求め、当該時間差に応じて上記記録終了時刻を修正すること
    を特徴とする請求項6記載の信号記録装置。
  8. 上記時刻修正手段は、所定の許容時間を設定し、上記時間差が上記許容時間以内であれば修正を行わず、上記許容時間を越えていれば上記時間差に応じて上記記録終了時刻を修正すること
    を特徴とする請求項7記載の信号記録装置。
  9. 上記所望の信号は、放送された映像信号及び/又は音響信号であることを特徴とする請求項1記載の信号記録装置。
  10. 上記特徴量は、音響信号を特徴ベクトル化したものであり、
    上記特徴ベクトルは、上記音響信号の所定の時区間内のパワースペクトル係数をベクトル化したものであること
    を特徴とする請求項1記載の信号記録装置。
  11. 上記特徴量は、音響信号を特徴ベクトル化したものであり、
    上記特徴ベクトルは、上記音響信号の所定の時区間内の線形予測係数をベクトル化したものであること
    を特徴とする請求項1記載の信号記録装置。
  12. 上記特徴量は、符号化音響信号を特徴ベクトル化したものであり、
    上記特徴ベクトルは、上記符号化音響信号の各フレーム内の周波数成分の強さを表すパラメータをベクトル化したものであること
    を特徴とする請求項1記載の信号記録装置。
  13. 上記特徴量は、映像信号を特徴ベクトル化したものであり、
    上記特徴ベクトルは、上記映像信号の所定の時区間内の代表画像、上記所定の時区間内のフレーム画像の平均画像、又は上記代表画像若しくは上記平均画像を所定のブロック単位に分割した小画像の信号値をベクトル化したものであること
    を特徴とする請求項1記載の信号記録装置。
  14. 上記特徴量は、映像信号を特徴ベクトル化したものであり、
    上記特徴ベクトルは、上記映像信号の所定の時区間内のフレーム画像の、輝度及び/又は色に対するヒストグラムをベクトル化したものであること
    を特徴とする請求項1記載の信号記録装置。
  15. 上記特徴量は、符号化映像信号を特徴ベクトル化したものであり、
    上記特徴ベクトルは、上記符号化映像信号の所定の時区間の直近にあるフレーム内符号化画像の符号化単位となる各ブロックのDC成分の信号値をベクトル化したものであること
    を特徴とする請求項1記載の信号記録装置。
  16. 所望の信号を記録手段に記録する際の記録開始時刻及び記録終了時刻を設定する時刻設定工程と、
    上記所望の信号から特徴量を抽出する特徴抽出工程と、
    予め設定された比較対象信号の特徴量と記録中の上記所望の信号から上記特徴抽出工程にて抽出される特徴量との一致を検出する一致検出工程と、
    上記一致検出工程における検出結果に応じて、上記記録終了時刻を修正する時刻修正工程と
    を有することを特徴とする信号記録方法。
  17. 上記比較対象信号の一部区間における特徴量を登録する登録工程を有し、
    上記一致検出工程では、上記登録工程にて登録された上記一部区間における特徴量と記録中の上記所望の信号から抽出される特徴量との一致が検出されることを特徴とする請求項16記載の信号記録方法。
  18. 上記時刻修正工程では、上記一致検出工程にて一致が検出された時刻と上記記録開始時刻との時間差が求められ、当該時間差に応じて上記記録終了時刻が修正されること
    を特徴とする請求項16記載の信号記録方法。
  19. 上記所望の信号内におけるコマーシャルメッセージを検出するコマーシャルメッセージ検出工程を有し、
    上記時刻修正工程では、上記一致検出工程における検出結果と上記コマーシャルメッセージ検出工程における検出結果とに基づいて、上記記録終了時刻が修正されること
    を特徴とする請求項16記載の信号記録方法。
  20. 上記時刻修正工程では、上記一致検出工程にて一致が検出された時刻の直前にあたるコマーシャルメッセージの終了時刻と上記記録開始時刻との時間差が求められ、当該時間差に応じて上記記録終了時刻が修正されることを特徴とする請求項19記載の信号記録方法。
  21. 上記所望の信号は、放送された映像信号及び/又は音響信号であることを特徴とする請求項16記載の信号記録方法。
  22. 所定の処理をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    所望の信号を記録手段に記録する際の記録開始時刻及び記録終了時刻を設定する時刻設定工程と、
    上記所望の信号から特徴量を抽出する特徴抽出工程と、
    予め設定された比較対象信号の特徴量と記録中の上記所望の信号から上記特徴抽出工程にて抽出される特徴量との一致を検出する一致検出工程と、
    上記一致検出工程における検出結果に応じて、上記記録終了時刻を修正する時刻修正工程と
    を有することを特徴とするプログラム。
  23. 上記比較対象信号の一部区間における特徴量を登録する登録工程を有し、
    上記一致検出工程では、上記登録工程にて登録された上記一部区間における特徴量と記録中の上記所望の信号から抽出される特徴量との一致が検出されることを特徴とする請求項22記載のプログラム。
  24. 上記時刻修正工程では、上記一致検出工程にて一致が検出された時刻と上記記録開始時刻との時間差が求められ、当該時間差に応じて上記記録終了時刻が修正されること
    を特徴とする請求項22記載のプログラム。
  25. 上記所望の信号内におけるコマーシャルメッセージを検出するコマーシャルメッセージ検出工程を有し、
    上記時刻修正工程では、上記一致検出工程における検出結果と上記コマーシャルメッセージ検出工程における検出結果とに基づいて、上記記録終了時刻が修正されること
    を特徴とする請求項22記載のプログラム。
  26. 上記時刻修正工程では、上記一致検出工程にて一致が検出された時刻の直前にあたるコマーシャルメッセージの終了時刻と上記記録開始時刻との時間差が求められ、当該時間差に応じて上記記録終了時刻が修正されることを特徴とする請求項25記載のプログラム。
  27. 上記所望の信号は、放送された映像信号及び/又は音響信号であることを特徴とする請求項22記載のプログラム。
  28. 所定の処理をコンピュータに実行させるプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
    所望の信号を記録手段に記録する際の記録開始時刻及び記録終了時刻を設定する時刻設定工程と、
    上記所望の信号から特徴量を抽出する特徴抽出工程と、
    予め設定された比較対象信号の特徴量と記録中の上記所望の信号から上記特徴抽出工程にて抽出される特徴量との一致を検出する一致検出工程と、
    上記一致検出工程における検出結果に応じて、上記記録終了時刻を修正する時刻修正工程と
    を有することを特徴とするプログラムが記録された記録媒体。
  29. 上記プログラムは、上記比較対象信号の一部区間における特徴量を登録する登録工程を有し、
    上記一致検出工程では、上記登録工程にて登録された上記一部区間における特徴量と記録中の上記所望の信号から抽出される特徴量との一致が検出されることを特徴とする請求項28記載の記録媒体。
  30. 上記時刻修正工程では、上記一致検出工程にて一致が検出された時刻と上記記録開始時刻との時間差が求められ、当該時間差に応じて上記記録終了時刻が修正されること
    を特徴とする請求項28記載の記録媒体。
  31. 上記プログラムは、上記所望の信号内におけるコマーシャルメッセージを検出するコマーシャルメッセージ検出工程を有し、
    上記時刻修正工程では、上記一致検出工程における検出結果と上記コマーシャルメッセージ検出工程における検出結果とに基づいて、上記記録終了時刻が修正されること
    を特徴とする請求項28記載の記録媒体。
  32. 上記時刻修正工程では、上記一致検出工程にて一致が検出された時刻の直前にあたるコマーシャルメッセージの終了時刻と上記記録開始時刻との時間差が求められ、当該時間差に応じて上記記録終了時刻が修正されることを特徴とする請求項31記載の記録媒体。
  33. 上記所望の信号は、放送された映像信号及び/又は音響信号であることを特徴とする請求項28記載の記録媒体。
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