JP2004056430A - 移動体通信システムと制御方法並びにプログラム - Google Patents

移動体通信システムと制御方法並びにプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2004056430A
JP2004056430A JP2002210630A JP2002210630A JP2004056430A JP 2004056430 A JP2004056430 A JP 2004056430A JP 2002210630 A JP2002210630 A JP 2002210630A JP 2002210630 A JP2002210630 A JP 2002210630A JP 2004056430 A JP2004056430 A JP 2004056430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
mobile terminal
radio base
anchor
exchange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002210630A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3799306B2 (ja
Inventor
Masanori Takemura
武村 正則
Takeji Ishiyama
石山 竹次
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Communication Systems Ltd
Original Assignee
NEC Communication Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Communication Systems Ltd filed Critical NEC Communication Systems Ltd
Priority to JP2002210630A priority Critical patent/JP3799306B2/ja
Publication of JP2004056430A publication Critical patent/JP2004056430A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3799306B2 publication Critical patent/JP3799306B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】ハンドオーバ処理の高速化とシステム負荷の軽減を実現する方法とシステムの提供。
【解決手段】移動体端末10と無線接続する無線基地局を収容する交換機30において、前記移動体端末10からの信号を終端する移動体端末終端装置32をアンカーとして固定しておき、移動体端末10が、交換機30に収容される第1の無線基地局20のサービスエリア50から第2の無線基地局20のサービスエリア50へ移動することによるハンドオーバ発生時、交換機30において、前記アンカーの移動体端末終端装置32はそのまま継続して用い、第2の無線基地局20を制御する基地局制御装置31と、アンカーの移動体端末終端装置32とのパスを切替接続する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体通信システムに関し、特に、通信中の移動体端末がサービスエリア間の移動を行う際に、その通信を切断することなく新しいサービスエリアに変更し、同一エリア内で通信チャネルの状態をより良く保つために用いて好適とされるシステムと方法並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ハンドオーバ処理は、従来より、移動体通信システム全般に採用されている。
移動体端末(MS)の通信中のサービスエリアの切替技術として、例えば移動体端末と移動交換局(MSC)間のデータ転送が同期系のシステムにおいては、複数の通信パスを同時に設定し、これらの複数のパスを介して同一通信データを送受信し、受信側においてエラー率の低いデータの選択もしくは同一通信データを合成し、エラー率の低いデータ通信を行うことで、ハンドオーバ時のチャネル切替時に使用チャネルに不連続が発生せず、データの欠落が生ぜず、無瞬断でハンドオーバが実現される。
【0003】
一方、無線基地局を収容する移動交換局と、無線基地局間における有線回線部の回線利用効率を図るため、非同期の固定長又は可変長のフレーム、パケット又はATM(Asynchronous Transfer Mode)セルを用いて通信データ、制御データが伝送される非同期系の伝送路が用いられている。この非同期系伝送路においても、ハンドオーバの際の情報の連続性を保たなければならない。
【0004】
ATM交換機を有する移動体通信システムに関する刊行物として、例えば特開平10−145835号公報には、ATM化された伝送路を有する移動体通信システムにおいて無瞬断ハンドオーバを実現する方法が開示されている。また特表2001−509652号公報には、ATM(非同期転送モード)、WATM(ワイヤレス非同期転送モード)用ネットワークにおいてハンドオーバ中にデータの損失のない方法が記載されている。また特表平11−500875号公報には、ベースステーションコントローラ(BSC)間でハンドオーバを実行する方法及び構成体が開示されており、BTS(ベースステーション)とベースステーションコントローラ(BSC)よりなるベースステーションシステム(基地局システム)は、固定ネットワークへのワイヤレスアクセスネットワーク(GSMシステムに基づく無線システム)を移動ステーション(MS)に与え、ベースステーションコントローラ(BSC)間のハンドオーバのコントローラがBSCに配置され、通話の第1のBSCがアンカーポイントとして機能するように、ローカル交換機を経て確立された最初の接続が維持され、そこからさらに別の接続がハンドオーバ中に第2のBSCへ確立され、ベースステーションコントローラは通話の終わりにベースステーションコントローラ間のローカル通話接続を必要に応じてアンリリースし、ベースステーション間の次のハンドオーバのために保存する構成とされている。
【0005】
近時、このハンドオーバの処理量の低減、システム負荷の軽減が要求されている。
【0006】
移動体通信システムにおける従来のハンドオーバ処理の一例について、図7を参照して説明しておく。図7を参照すると、この従来のシステムは、無線基地局20、20をATM等の非同期伝送路を介して収容するATM交換機60を備え、無線基地局20、20とATM交換機60間は、ATMセル等を用いて通信データ、制御データが送受信される。
【0007】
ATM交換機60は、移動体端末10の信号を終端する移動体端末終端装置62を備えており、無線基地局20、20をそれぞれ制御する基地局制御装置61、61と、移動体端末終端装置62、61のパスの切替を制御する。基地局制御装置(「BSC」ともいう)61、61の各々は、それぞれに対応する無線基地局(「BTS」ともいう)20、20とともに基地局システムをそれぞれ構成しており、例えばレイヤ1の中継的な役割をなしている。ATM交換機60内の移動体端末終端装置62、61は、一般に、LAPD(Link Access Procedure on the D−channel)と呼ばれるレイヤ2のプロトコルの終端を行う。またレイヤ3としては、無線資源を管理するRT(Radio Transmission)、移動局の移動性を管理するMM(Mobility Management)、この接続及び切断を管理するCC(call control)が移動体端末と無線基地局及び交換機に実装される。ATM交換機60内の移動体端末終端装置62、62は、例えばATM交換機60が収容可能な加入者数に対応している。あるいは、1台の移動体端末終端装置で、複数の加入者をサポートする構成であってもよい。
【0008】
一つの無線基地局20がサポートすることのできるエリア(無線ゾーン)を「サービスエリア」という。移動体端末10が、無線基地局20のサービスエリア50より、無線基地局20のサービスエリア50への移動により、ハンドオーバを行う際には、該当する移動体端末10の情報を終端処理していた移動体端末終端装置62は、ハンドオーバ先の移動体端末終端装置62に変更されることになる。
【0009】
すなわち、従来の移動体通信システムにおいては、一回のハンドオーバが発生するたびに、
(a)移動元の基地局制御装置61と移動先の基地局制御装置61間のパス接続と、
(b)移動先の基地局制御装置61と移動先の移動体端末終端装置62間のパス接続と、
を行う必要がある。
【0010】
すなわち、移動前に使用しているパスを、全て、移動先のパスに切り替えなければならない。
【0011】
さらに、図7に、(c)として示すように、この従来のシステムでは、通信中のユーザの情報を保持するため、移動元の移動体端末終端装置62と、移動先の移動体端末終端装置62間において、ユーザ情報のコピーが行われる。
【0012】
このように、従来のハンドオーバ方式では、1回のハンドオーバに必要な処理が多いことから、システムに与える処理能力上の負荷が大となる。
【0013】
また、ATM交換機60内において、移動元の移動体端末終端装置62と移動先の移動体端末終端装置62間で、ユーザー情報のコピーが失敗した場合には、通信の瞬断、データ抜け等が発生する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、ハンドオーバ処理の高速化とシステム負荷の軽減を実現する方法とシステム並びにコンピュータプログラムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成する本発明に係る方法は、移動体端末と無線接続する無線基地局を収容する交換機において、前記移動体端末からの信号を終端する移動体端末終端装置をアンカーとして固定しておき、前記移動体端末が、前記交換機に収容される一つの無線基地局のサービスエリアから前記交換機に収容される他の無線基地局のサービスエリアへ移動したとき、前記交換機において、前記アンカーの移動体端末終端装置を、前記移動体端末の終端装置として継続して用い、前記アンカーの移動体端末終端装置を、前記一つの無線基地局を制御する基地局制御装置から、前記他の無線基地局を制御する基地局制御装置との接続に切替える。
【0016】
本発明に係る方法において、前記移動体端末終端装置と基地局制御装置間にはあらかじめパスを、スイッチを介して相互に張られている。
【0017】
本発明に係る方法において、ハンドオーバ処理を行う場合、現在、通信中のパスから、移動先のパスに切り替える時、前記アンカーの移動体端末終端装置の接続を、元の第1の無線基地局を制御する基地局制御装置から、前記第2の無線基地局を制御する基地局制御装置へパスを切替えることで行われ、前記パスを新たに張ることを要しない。
【0018】
本発明に係るシステムは、移動体端末と、前記移動体端末と無線通信する無線基地局と、前記無線基地局を制御する基地局制御装置と、前記無線基地局と前記基地局制御装置からなる基地局システムを複数収容する交換機とを含む移動体通信システムにおいて、前記交換機内に設けられ、前記移動体端末からの信号を終端する移動体端末終端装置をアンカーとして固定しておき、前記移動体端末の、前記交換機に収容される一の無線基地局のサービスエリアから前記交換機に収容される他の無線基地局のサービスエリアへの移動によるハンドオーバ発生時、前記アンカーの移動体端末終端装置が前記移動体端末の終端装置として継続して用いられ、前記交換機が、前記アンカーの移動体端末終端装置を、前記一の無線基地局を制御する基地局制御装置との接続から、前記他の無線基地局を制御する基地局制御装置との接続に切替設定する手段を備えている。
【0019】
本発明に係るプログラムは、移動体端末と無線接続する無線基地局と前記無線基地局を制御する基地局制御装置とが基地局システムをなし前記基地局システムを複数収容する交換機を構成するコンピュータで実行させるプログラムであって、前記移動体端末からの信号を終端する移動体端末終端装置を、アンカーとして固定しておき、前記移動体端末の、前記交換機に収容される一の無線基地局のサービスエリアから前記交換機に収容される他の無線基地局のサービスエリアへの移動によるハンドオーバ発生時、前記アンカーの移動体端末終端装置が前記移動体端末の終端装置として継続して用いられ、前記アンカーの移動体端末終端装置を、前記一の無線基地局を制御する基地局制御装置との接続から、前記他の無線基地局を制御する基地局制御装置との接続に切替設定する処理を、前記コンピュータに実行させるプログラムよりなる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図3は、本発明の実施の形態を説明するための模式図である。本発明の実施の形態は、図1に示すようなATM交換機30を有する移動体通信システムにおいて、移動体端末10を収容するATM交換機30内の移動体端末終端装置32をアンカー(錨)として固定しておく。そして、図2に示すように、移動体端末10のサービスエリアの移動、すなわち、第1の無線基地局20のサービスエリア50から第2の無線基地局20のサービスエリア50への移動によるハンドオーバが発生しても、ATM交換機30において、移動体端末10を終端する移動体端末終端装置32は変更することなく継続して用いている。
【0021】
ATM交換機30内の移動体端末終端装置32では、現在終端しているユーザの移動体端末10を処理し、これにより、通信の瞬断をなくし、さらに、再送制御等の処理の省略や、最少のパス切替動作を実現することにより、ハンドオーバ処理の高速化を可能としている。
【0022】
本発明のアンカーを使ったハンドオーバ処理では、移動体端末終端装置32をアンカーとして固定し、この移動体端末終端装置32の上位装置である複数の基地局制御装置31との間に、図3に示すように、あらかじめメッシュ状に、パスを張り巡らせておくことにより、移動体端末10のハンドオーバが発生しても、アンカーとなる移動体端末終端装置32と移動先となる基地局制御装置31とのパスに切り替えるだけで、ハンドオーバ動作が実行される。すなわち、複数の基地局制御装置31〜31と、複数の移動体端末終端装置32〜32とは、ATMスイッチ34を介して相互に接続される。なお、複数の移動体端末終端装置32〜32の個数は、交換機30が収容可能な加入者数に対応している。あるいは、1台の移動体端末終端装置で、複数の加入者をサポートする構成であってもよい。
【0023】
このように、本発明の実施の形態によれば、ハンドオーバの際に発生する処理を、最少に軽減することによるハンドオーバ処理の高速化と、ハンドオーバ処理がシステムに与える負荷を軽減する。
【0024】
本発明において、移動体端末と無線接続する無線基地局に接続する交換機において、前記移動体端末からの信号を終端する移動体端末終端装置をアンカーとして固定しておき、前記移動体端末の元の無線基地局のサービスエリアから移動先の無線基地局のゾーンへの移動によるハンドオーバ発生時、前記交換機において、前記アンカーの移動体端末終端装置はそのまま用い、ATMスイッチを介して前記移動先の無線基地局を制御する基地局制御装置と、前記アンカーの移動体端末終端装置とのパスを接続するように制御する処理は、交換機(図1乃至図3の30)を構成するコンピュータで実行させるプログラムによって行うことができる。上記した実施の形態について更に詳細に説明すべく、本発明の実施例について以下に説明する。
【0025】
【実施例】
図4には、本発明の一実施例として、移動体パケット通信システムとして、例えばPDC(Personal Digital Cellular)におけるインターネットとのパケット基本接続を実現したシステムが示されている。このシステムは、移動体端末から様々なプロバイダを介して、インターネット網に接続し、パケットデータの通信を行うシステムである。なお、PDCのTDMA(時分割多元接続)以外にも、CDMA(符号分割多元接続)方式等の移動体通信方式に適用してもよいことは勿論である。
【0026】
このシステムにおいて、本発明は、パケット通信中の移動体端末がサービスエリアの移動に伴うハンドオーバを行う際に用いられる。
【0027】
図4を参照すると、この実施例のシステムにおいて、無線基地局20は、移動体端末10との間で無線区間のデータをやり取りするために使用される。一つの無線基地局20がサポートすることのできるエリアを「サービスエリア」という。
【0028】
無線基地局20とATM交換機30とは非同期伝送路上に伝送されるATMセル等で通信データ、制御データが伝送される。
【0029】
ATM交換機30内における移動体端末終端装置32は、移動体端末10との間のプロトコルを終端する。移動体端末終端装置32は、前述したレイヤ2、3等のプロトコルを終端する。
【0030】
なお、図4において、無線基地局20〜20、基地局制御装置31、31、移動体端末終端装置32、32、プロトコル変換装置41、41、パケット処理装置42、42の各参照符号における下付きの添え字1、2、n等は、それぞれ1番目、2番目、n番目の装置であること表している。以下の説明で、装置の何番目であることを特定することが必要でない場合には、参照符号の添え字は指定しない。
【0031】
移動体端末終端装置32の上位装置をなす基地局制御装置31は、制御を行う無線基地局20に対応して設けられる。1つの無線基地局(「BTS」ともいう)と該無線基地局に対応する1つの基地局制御装置(「BSC」ともいう)とで無線アクセスネットワークをなす基地局システムをなしており、無線基地局は、音声等の回線による通信機能と、パケット通信を行う機能を備えている。
【0032】
パケット処理装置33、42は、ATM交換機30と関門交換機40にそれぞれ設置され、それぞれの交換機30、40内におけるパケットのプロトコル処理を行う。
【0033】
また、関門交換機40に設置されているプロトコル変換装置41は、ATM交換機30、関門交換機40内で使用されているデータ形式を、インターネット網で使用されているプロトコル(例えばUDP(User Datagram Protocol)/IP(Internet Protocol)その他)に対応するデータ形式に、プロトコルの変換を行う装置である。また、関門交換機40のプロトコル変換装置41は、インターネット網からのデータを受け取り、ATM交換機30、関門交換機40内で使用されているデータ形式にプロトコル変換する。
【0034】
ATM交換機30、関門交換機40には、入力ポートと出力ポートの接続の切替を行うATMスイッチ34、44がそれぞれ設けられており、ATMセルによる制御データ、通信データの交換と伝送が行われる。
【0035】
図5は、本実施例におけるハンドオーバ動作を模式的に示す図である。図5を参照して、ハンドオーバ動作を順番に説明する。
【0036】
図5において、(a)は、ハンドオーバする前に滞在している第1の無線基地局20の管理するサービスエリア50内において、第1の無線基地局20とその上位装置である第1の基地局制御装置31のパスが接続状態にあることを示している。
【0037】
(b)は、ハンドオーバする前の移動体端末10が、アンカーとなる移動体端末終端装置32とパスが接続状態にあることを示している。
【0038】
(c)は、パケット通信中の移動体端末10が、第1の無線基地局20のサービスエリア50から第2の無線基地局20のサービスエリア50に移動したことを示している。
【0039】
(d)は、移動体端末10が第1の無線基地局20のサービスエリア50から第2の無線基地局20のサービスエリア50に移動したため、ハンドオーバ処理が発生し、第2の無線基地局20は、第2の基地局制御装置31に、移動体端末10が移動して来たことを通知し、第2の基地局制御装置31と第1の移動体端末終端装置32の間のパスに切り替えたことを示している。
【0040】
(e)は、移動体端末10がハンドオーバしても、アンカーである移動体端末終端装置32との接続が継続されているため、ハンドオーバの影響なく移動体端末終端装置32との通信を行っていることを示している。
【0041】
図6は、本発明の一実施例のハンドオーバの動作シーケンスを示すシーケンス図である。図6では、その前提条件として、移動体端末10は、既にパケット通信状態にあるものとする。
【0042】
(a)に示すように、パケット通信中の移動体端末10に、ハンドオーバが発生した直後、移動体端末10が、ハンドオーバ先の基地局制御装置31に向けてパケットチャネルの登録要求を行う。
【0043】
(b)では、ハンドオーバ先の基地局制御装置31が、その上位装置であるプロセッサ(図4、図5等では図示されない)に対して、移動体端末10が自エリアにてチャネル登録要求をした事を通知している。
【0044】
(c)では、プロセッサがハンドオーバ対象の移動体端末10をサポートしている移動体端末終端装置32に対し、ハンドオーバ先の基地局制御装置31にチャネルを移行するように要求している。
【0045】
(d)では、アンカーとなる移動体端末終端装置32が、次に通信すべきハンドオーバ先の基地局制御装置31を確認し、プロセッサからの要求に対して、応答を返している。
【0046】
(e)では、プロセッサが、ハンドオーバ先の基地局制御装置31に対して、通信すべき移動体端末終端装置32の情報を通知し、アンカーとなっている移動体端末終端装置32との通信要求を行っている。
【0047】
(f)では、ハンドオーバ先の基地局制御装置31が通信すべきアンカーである移動体端末終端装置32を確認し、プロセッサからの要求に対して応答を行っている。
【0048】
(g)では、ハンドオーバ先の基地局制御装置31が、通信すべきアンカーである移動体端末終端装置32に対してパケットチャネル登録要求を行っている。これを受信した移動体端末終端装置32は、プロセッサに対して、ハンドオーバ先の基地局制御装置31とのパケットチャネル登録要求を行う。
【0049】
(h)では、プロセッサが移動体端末終端装置32に対して、パケットチャネル登録要求に対する応答をし、これを受信したアンカーとなる移動体端末終端装置32は、ハンドオーバ先の基地局制御装置31に対してパケットチャネル登録要求への応答を返している。
【0050】
(i)では、プロセッサがハンドオーバ元の基地局制御装置31に対して、ハンドオーバ前のパケットチャネルを解放するように要求していることを示す。
この時、ハンドオーバ元の基地局制御装置31は、ハンドオーバ前のパケットチャネルなど、ハンドオーバ前に占有していた内部リソースを解放する。
【0051】
(j)では、ハンドオーバ元の基地局制御装置31が、プロセッサからのパケット通信切断要求を受け、これに対する応答を、プロセッサに返す。
【0052】
このように、本実施例では、交換機内において、移動体端末終端装置32をアンカーとすることにより、ハンドオーバが発生しても、対象となる移動体端末10をサポートしている移動体端末終端装置32を変更することがないようにしているため、通信しているデータの順序は、ハンドオーバが発生しても、確実に保持される。
【0053】
また、本実施例では、ハンドオーバ発生時、移動体端末終端装置32間でユーザ情報をコピーする必要もなくなる。このため、信号の抜けが発生しなくなり、データの再送制御処理等の工程を削除することができる。
【0054】
さらに、本実施例では、交換機30内の全ての基地局制御装置31と、全ての移動体端末終端装置32との間のパスが、あらかじめメッシュ状に接続されているので、ハンドオーバが発生しても、ハンドオーバ先の基地局制御装置31と固定された移動体端末終端装置32間にパスを切り替える処理だけで済むようになる。
【0055】
本実施例では、上記したように、ハンドオーバ処理の各工程を、最少の処理で行うことを可能としており、ハンドオーバ処理の高速化を実現することができる。
【0056】
本実施例では、さらに、ハンドオーバ処理の高速化により、システムに与えるハンドオーバ処理の負荷軽減を可能としている。
【0057】
なお、ATM交換機30は、例えば3GPP(3rd Generation Partnership Project)のコアネットワークアーキテクチャ(CN)のパケット交換機能のSGSN(Servicing GPRS(General Packet Radio Service) Support Node)に対応させるものであってもよい。この場合、回線交換機能(MSC/GMSC)とパケット交換機能は単一ノードで実現することで音声トラフィックから大容量データまで統合的に交換・伝送することを可能としている。
【0058】
以上本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は、上記実施例の構成にのみ限定されるものでなく、特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で、当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ハンドオーバ処理時、移動体端末終端装置を固定しており、基地局制御装置とのパスに切替えるだけで済むことから、ハンドオーバ処理の処理量を低減し、ハンドオーバ処理の高速化を実現することができる。
【0060】
さらに、本発明によれば、システムに与えるハンドオーバ処理の負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための図である。
【図2】本発明の実施の形態を説明するための図である。
【図3】本発明の実施の形態を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施例の構成を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施例の動作を説明するための図である。
【図6】本発明の一実施例の動作シーケンスを説明するための図である。
【図7】従来のハンドオーバ処理を説明するための図である。
【符号の説明】
10 移動体端末
20 無線基地局
30 ATM交換機
31 基地局制御装置
32 移動体端末終端装置
33 パケット処理装置
34 ATMスイッチ
40 関門交換機
41 プロトコル変換装置
42 パケット処理装置
44 ATMスイッチ
50 サービスエリア
60 ATM交換機
61 基地局制御装置
62 移動体端末終端装置

Claims (11)

  1. (a)移動体端末と無線接続する無線基地局を収容する交換機において、前記移動体端末からの信号を終端する移動体端末終端装置をアンカーとして固定しておき、
    (b)前記移動体端末が、前記交換機に収容される一つの無線基地局のサービスエリアから、前記交換機に収容される他の無線基地局のサービスエリアへ移動したとき、前記交換機において、前記アンカーの移動体端末終端装置を、前記移動体端末の終端装置として継続して用い、前記アンカーの移動体端末終端装置を、前記一つの無線基地局を制御する基地局制御装置から、前記他の無線基地局を制御する基地局制御装置との接続に切替える、
    上記各工程を含む、ことを特徴とする移動体端末の制御方法。
  2. 前記交換機において、前記移動体端末終端装置と、複数の無線基地局のそれぞれに対応する複数の基地局制御装置との間には、スイッチを介して、パスが相互に張られている、ことを特徴とする請求項1記載の移動体端末の制御方法。
  3. ハンドオーバ処理を行う場合、現在、通信中のパスから、移動先のパスに切り替える時、前記交換機において、前記アンカーの移動体端末終端装置の接続を、元の前記一つの無線基地局を制御する基地局制御装置から、移動先の前記他の無線基地局を制御する基地局制御装置へ、ATMスイッチを介して、パスを切替えることで行われ、パスを新たに張ることを不要としている、ことを特徴とする請求項1記載の移動体端末の制御方法。
  4. 移動体端末と、前記移動体端末と無線通信する無線基地局と、前記無線基地局を制御する基地局制御装置と、前記無線基地局と前記基地局制御装置からなる基地局システムを複数収容する交換機と、を含む移動体通信システムにおける移動体端末の制御方法であって、
    (a)パケット通信中の移動体端末に、ハンドオーバが発生したときに、前記移動体端末が、ハンドオーバ先の基地局制御装置に向けてパケットチャネルの登録要求を行う工程と、
    (b)前記ハンドオーバ先の基地局制御装置では、前記基地局制御装置の上位装置に対して前記移動体端末が自エリアにてチャネル登録要求をしたことを通知する工程と、
    (c)前記上位装置は、前記移動体端末を終端しアンカーである移動体端末終端装置に対して、前記ハンドオーバ先の基地局制御装置との通信接続に移行するように要求する工程と、
    (d)前記アンカーである移動体端末終端装置は、前記ハンドオーバ先の基地局制御装置を確認し、前記上位装置からの要求に対して応答を返す工程と、
    (e)前記上位装置が、前記ハンドオーバ先の基地局制御装置に対して、前記アンカーである移動体端末終端装置の情報を通知し、前記アンカーである移動体端末終端装置との通信要求を行う工程と、
    (f)前記ハンドオーバ先の基地局制御装置は、前記アンカーである移動体端末終端装置を確認し、前記上位装置からの通信要求に対して応答を行う工程と、
    (g)前記ハンドオーバ先の基地局制御装置は、前記アンカーである移動体端末終端装置に対して、パケットチャネルの登録要求を行い、前記アンカーである移動体端末終端装置は、前記上位装置に対して、前記ハンドオーバ先の基地局制御装置とのパケットチャネルの登録要求を行う工程と、
    (h)前記上位装置が、前記アンカーである移動体端末終端装置に対して、パケットチャネルの登録要求に対する応答を行い、前記アンカーである移動体端末終端装置は、前記ハンドオーバ先の基地局制御装置に対して、パケットチャネルの登録要求への応答を返す工程と、
    を含む、ことを特徴とする移動体端末の制御方法。
  5. (i)前記上位装置が、ハンドオーバ元の基地局制御装置に対してパケット通信切断要求を行い、前記要求を受けた前記ハンドオーバ元の基地局制御装置では、少なくとも、前記ハンドオーバ前のパケットチャネルを解放する工程と、
    (j)前記ハンドオーバ元の基地局制御装置が、前記上位装置に対して、前記パケット通信切断要求の応答を返す工程と、
    を含む、ことを特徴とする請求項4記載の移動体端末の制御方法。
  6. 移動体端末と、前記移動体端末と無線通信する無線基地局と、前記無線基地局を制御する基地局制御装置と、前記無線基地局と前記基地局制御装置からなる基地局システムを複数収容する交換機とを含む移動体通信システムにおいて、
    前記交換機内に設けられ、前記移動体端末からの信号を終端する移動体端末終端装置をアンカーとして固定しておき、
    前記移動体端末の、前記交換機に収容される一の無線基地局のサービスエリアから前記交換機に収容される他の無線基地局のサービスエリアへの移動によるハンドオーバ発生時、前記アンカーの移動体端末終端装置が前記移動体端末の終端装置として継続して用いられ、
    前記交換機が、前記アンカーの移動体端末終端装置を、前記一の無線基地局を制御する基地局制御装置との接続から、前記他の無線基地局を制御する基地局制御装置との接続に切替設定する手段を備えている、ことを特徴とする移動体通信システム。
  7. 前記交換機において、複数の前記移動体端末終端装置と、複数の前記基地局制御装置との間とが、スイッチを介して、相互の接続が切替自在とされている、ことを特徴とする請求項6記載の移動体通信システム。
  8. 前記スイッチが、ATMスイッチよりなる、ことを特徴とする請求項7記載の移動体通信システム。
  9. 前記交換機が、インターネット網との間でのプロトコル変換を行う関門交換機に接続されている、ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一に記載の移動体通信システム。
  10. 移動体端末と無線接続する無線基地局と前記無線基地局を制御する基地局制御装置とが基地局システムをなし前記基地局システムを複数収容する交換機において、
    前記移動体端末からの信号を終端する移動体端末終端装置を、アンカーとして固定しておき、
    前記移動体端末の、前記交換機に収容される一の無線基地局のサービスエリアから前記交換機に収容される他の無線基地局のサービスエリアへの移動によるハンドオーバ発生時、前記アンカーの移動体端末終端装置が前記移動体端末の終端装置として継続して用いられ、
    前記アンカーの移動体端末終端装置を、前記一の無線基地局を制御する基地局制御装置との接続から、前記他の無線基地局を制御する基地局制御装置との接続にパスを切替設定するスイッチ手段を備えていることを特徴とする交換機。
  11. 移動体端末と無線接続する無線基地局と前記無線基地局を制御する基地局制御装置とが基地局システムをなし前記基地局システムを複数収容する交換機を構成するコンピュータ上で実行されるプログラムであって、
    前記移動体端末からの信号を終端する移動体端末終端装置を、アンカーとして固定しておき、
    前記移動体端末の、前記交換機に収容される一の無線基地局のサービスエリアから前記交換機に収容される他の無線基地局のサービスエリアへの移動によるハンドオーバ発生時、前記アンカーの移動体端末終端装置が前記移動体端末の終端装置として継続して用いられ、
    前記アンカーの移動体端末終端装置を、前記一の無線基地局を制御する基地局制御装置との接続から、前記他の無線基地局を制御する基地局制御装置との接続に切替設定する処理を、前記交換機を構成するコンピュータに実行させるプログラム。
JP2002210630A 2002-07-19 2002-07-19 移動体通信システムと制御方法並びにプログラム Expired - Fee Related JP3799306B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002210630A JP3799306B2 (ja) 2002-07-19 2002-07-19 移動体通信システムと制御方法並びにプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002210630A JP3799306B2 (ja) 2002-07-19 2002-07-19 移動体通信システムと制御方法並びにプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004056430A true JP2004056430A (ja) 2004-02-19
JP3799306B2 JP3799306B2 (ja) 2006-07-19

Family

ID=31934075

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002210630A Expired - Fee Related JP3799306B2 (ja) 2002-07-19 2002-07-19 移動体通信システムと制御方法並びにプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3799306B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3799306B2 (ja) 2006-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FI110985B (fi) Menetelmä ja järjestelmä radiotiedonsiirtoverkon hallitsemiseksi ja radioverkko-ohjain
EP1131971B1 (en) Distributed infrastructure for wireless data communications
JP4172207B2 (ja) 無線アクセスネットワーク装置及びそれを用いた移動通信システム
FI108772B (fi) Matkaviestimen yhteyksien hallintamenetelmä
JP4183332B2 (ja) 知能網を利用した交換機間のハンドオーバ方法及びこれを具現したimt−2000網システム
US6999434B1 (en) Method, system and circuitry for soft handoff in internet protocol-based code division multiple access networks
CA2384290C (en) Relocation in a communication system
US20030063582A1 (en) Wireless communication system in which a base station controller routes packet data between roaming mobile units and a coupled packet data network
EP1183891A1 (en) Releasing a connection in a wireless communication network
JP2003189347A (ja) ワイヤレス通信システム中で以前の基地局と新しい基地局との間をスイッチングする方法
KR20080026187A (ko) 핸드오버 제어장치, 이동통신시스템 및 핸드오버 방법
JP4400733B2 (ja) 移動体通信システムの制御方法
WO2006038592A1 (ja) 通信路切り替えシステム及び方法
WO2005046089A1 (en) System and method for establishing mobile station-to-mobile station packet data calls between mobile stations in different wireless networks
JP2006115119A (ja) Cdma移動通信システムにおけるハンドオーバ方法
US7142859B2 (en) Protocol terminating method, control signal terminating server apparatus, and mobile communication system
JP4615800B2 (ja) 無線アクセスネットワークにおけるオーバラッピング・ルーティングエリア制御情報の転送
US6094424A (en) Mobile host roaming ATM virtual circuit rerouting method and apparatus
KR20020071359A (ko) 이동통신시스템의 패킷 서비스 장치 및 방법
JP2002112327A (ja) 階層型無線セル構造を持つセルラ移動体無線通信ネットワークでの無線伝送のための方法
JP4724643B2 (ja) 移動通信システムにおける基地局とゲートウェイ装置間の制御信号伝送方法
WO2003084270A1 (en) Network directed intersystem handoff for data only network
JP2006101253A (ja) 移動無線通信システム
JP3799306B2 (ja) 移動体通信システムと制御方法並びにプログラム
KR100696334B1 (ko) 인터넷 프로토콜 기반 차세대 이동통신 시스템에서기지국(비티에스)간 다이버시티 장치 및 소프트 핸드오프방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050912

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20051227

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20060424

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120428

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120428

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130428

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees