JP2004055383A - カードコネクタ - Google Patents

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勝藤 貴志
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Abstract

【課題】回路基板上への取り付け設計の自由度を大きく広げることができるとともに、多段重ねができて省スペース化が可能な構成のカードコネクタを提供する。
【解決手段】第1コンタクト30は、ハウジング20に固定された基部32の上端側から片持ち状態で斜め上方に延びてその先端部がカード受容空間14内に位置した接触部34と、基部32の下端側から下方に延びてハウジング20の外部に突出したリード部36とを有する。第2コンタクト40は、ハウジング20に固定された基部42の下端側から片持ち状態で斜め下方に延びてその先端部がカード受容空間14内に位置した接触部44と、基部42の上端側から上方に延びた後、下方に折り返されて第1コンタクト30のリード部36と同方向かつ平行に下方に延びてハウジング20の外部に突出したリード部46とを有する。
【選択図】    図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型の記憶装置が内蔵されたカードを挿抜自在に保持し、電子機器等の回路基板と繋がるコンタクトをカード側の端子と接触させて電子機器等とカードとの間で情報のやり取りを行わせるカードコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
カードコネクタは、小型の記憶装置(ICチップ)が内蔵されたカード(いわゆるICカードやSIMカードなど)と接続して電子機器等との間の仲立ちをするコネクタであり、その構成はカードを挿抜自在に保持するハウジングと、このハウジングに保持されてカードの一面側に整列配設された端子と接触する複数のコンタクトとを備えたものとなっている。各々のコンタクトは回路基板の配線パターン上に半田着け等により接続されており、カードの端子と接触したこれらコンタクトは電子機器等とカードとの間の信号伝送路としての役割を果たす。
【0003】
このようなカードコネクタにおいて使用されるカードの端子配列には種々のものがあり、例えばSIMカード(Subscriber Identity Module)はハウジング内への挿入方向に対して直交する前後二列の端子列を有している。したがって、このSIMカード用のカードコネクタのコンタクト配列もこれに対応したものとなっており、具体的には、カードの端子と接触するコンタクトの接触部がハウジング上で前後二列に並ぶようにハウジングに固定されている。
【0004】
図11はこのようなSIMカード用のカードコネクタの一例を示しており、複数のコンタクト91が設けられたベースプレート90に対してカードホルダ92が開閉自在に取り付けられた構成となっている。このカードコネクタにSIMカード100を装着するには、先ずカードホルダ92を開いた状態でこれにカード100を挿入し、カードホルダ92を閉じたうえで、ベースプレート90に対してスライド移動させる。これによりカードホルダ92はベースプレート90にロックされ、カード100の端子101はコンタクト91の接触部91aと接触する。また、カード100の脱着時には、カードホルダ92を装着時とは反対方向にスライド移動させてロックを解除し、カードホルダ92を開いてカード100を取り出す。このような構成のカードコネクタは、例えば、特開平11−297415号公報や特開2000−100502号公報などにおいて開示されている。
【0005】
このようなカードコネクタでは上述のように、コンタクトにおけるカードの端子との接触部がハウジング上で前後二列に並ぶように設けられているため、これらコンタクトのうち接触部が後列側(カードホルダのヒンジがある側)に位置するものはそのリード部がハウジングの後方へ延びており、接触部が前列側に位置するものはそのリード部がハウジングの前方へ延びている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のカードコネクタでは、下のような不都合な点があった。先ず、上記従来のカードコネクタでは回路基板と平行になるように取り付ける以外に取り付け方法がないことと、カードを挿脱するときにカードホルダを開閉するスペースが必要であることから、回路基板上への取り付け設計の自由度が大きく制限されていたことである。また、上記従来のカードコネクタではその構成上、複数のカードコネクタを多段重ねにすることができないため、カードコネクタを同一の回路基板上に複数個設置する場合には、多段重ねではなく回路基板上に並べるように設置する必要があった。これは、上段側に位置するカードコネクタの前列側に位置するコネクタのリード部が下方に延びると、その下段側に位置するカードコネクタはカードホルダの開閉ができないからであるが、カードコネクタを回路基板上に並列に設置するには面積の大きな回路基板が必要となり、省スペース化が妨げられてしまうという欠点があった。
【0007】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、回路基板上への取り付け設計の自由度を大きく広げることができるとともに、多段重ねができて省スペース化が可能な構成のカードコネクタを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るカードコネクタは、幅方向に並べられた複数の端子からなる端子列が二列平行に設けられたカードと接続されるカードコネクタであって、カードが挿抜される開口部及びこの開口部と繋がるカード受容空間を有し、開口部より挿入されたカードをカード受容空間内において保持するハウジングと、ハウジングに固定された基部、基部の一端側から片持ち状態で延びてその先端部がカード受容空間内に位置した接触部及び基部の他端側から延びてその端部がハウジングの外部に突出したリード部よりなる複数のコンタクトとを有し、複数のコンタクトそれぞれの接触部は、カードがカード受容空間内に保持された状態でカードの端子と接触するようになっており、複数のコンタクトのうち、カード受容空間内に保持されたカードの挿入時前端側に位置する端子列を構成する端子と接触する第1コンタクトは、接触部が基部から開口部側へ延びるとともに、リード部が基部から接触部とは反対側へ延びてその端部がハウジングの外部に突出しており、複数のコンタクトのうち、カード受容空間内に保持されたカードの挿入時後端側に位置する端子列を構成する端子と接触する第2コンタクトは、接触部が基部からカード受容空間のカードの挿入方向奥側へ延びるとともに、リード部が基部から接触部とは反対側に延びた後折り返されて第1コンタクトのリード部と同方向かつ平行に延び、その端部がハウジングの外部に突出している。
【0009】
本発明に係るカードコネクタでは、第1コンタクトの接触部と第2コンタクトの接触部とは互いに反対方向に延びてその端部同士が向かい合う構成になっているが、第2コンタクトのリード部は第1コンタクトのリード部と同方向かつ平行に延びており、全てのリード部はハウジングの一面側(カードを挿抜する開口部とは反対側の面)から外部に引き出せるようになっている。このため、ハウジングから真っ直ぐに引き出したリード部を回路基板に挿入実装するようにすれば、カードの挿入方向を回路基板に垂直な方向とすることができ、従来に比して回路基板上への設計の自由度を広げることができる。また、本カードコネクタでは、従来のカードコネクタようにカードホルダを開閉させるようなことがないのでスペース的に有利であり、この点からも設計の自由度を広げることができる。また、本カードコネクタでは、コンタクトが取り付けられたベースプレートにカードを保持するカードホルダを開閉自在に取り付けた構成ではなく、これら両部材が一体にされた構成を有しているので部品点数が少なく、製造コストを抑えることもできる。更に、本カードコネクタでは、全てのリード部がカードを挿抜する開口部とは反対側から引き出されるため容易に多段重ね構造にすることが可能であり、大幅な省スペース化を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1〜図7は本発明の一実施形態に係るカードコネクタを示しており、図1は本カードコネクタ10が回路基板80に取り付けられている状態を、これに挿入されるSIMカード(以下、単にカードと称する)1とともに示す斜視図である。図2(A)はこのカードコネクタ10単体の部分断面正面図であり、図2(B)はこのカードコネクタ10の右側面図、図2(C)は左側面図、図2(D)は平面図、図2(E)は下面図である。また、図3は図2(A)における矢視III−IIIより見たカードコネクタ10の断面図であり、図4は図2(A)における矢視IV−IVより見たカードコネクタ10を、これに挿入取り付けされるカード1とともに示す断面図である。
【0011】
カードコネクタ10は回路基板80上に取り付けられる直方体状のハウジング20と、このハウジング20内に保持された複数の第1コンタクト30及び第2コンタクト40とを有して構成されている。ハウジング20は樹脂等の電気絶縁性材料からなっており、第1及び第2両コンタクト30,40はともに金属等の弾性及び導電性のある材料からなっている。
【0012】
図1に示すように、ハウジング20の上部には、2枚のカード1をハウジング20に挿抜するための開口部13が二つ前後に並んで設けられている。これら開口部13はそれぞれハウジング20の内部に形成された第1カード受容空間14に繋がっている。これら二つのカード受容空間14は上下方向延びるとともに前後方向に並んで設けられており、ハウジング20の前面側に位置する開口部13より挿入されたカード1はハウジング20の前面側に位置するカード受容空間14内において、またハウジング20の背面側に位置する開口部13より挿入されたカード1はハウジング20の背面側に位置するカード受容空間14内において保持されるようになっている。
【0013】
カード1は図1に示すように、矩形平板状のカード本体2の一面側(ここでは裏面、すなわちハウジング20の背面側に位置する面とする)に、カード本体2の内部に設けられた図示しないICチップ(記憶装置)と繋がる複数の(ここでは8つ)平板状の端子3を有して構成されている。端子3はカード1の幅方向に4つずつ並べられてなる端子列が二列平行に設けられている。カード本体2の一隅には斜め45度の角度で切断された形状の斜辺部2aが設けられており、カード1はこの斜辺部2aが左上方に位置する姿勢で(表面側すなわち端子3が設けられていない側の面が手前側になるように)、上方から真っ直ぐハウジング20のカード受容空間14内に挿入される。ここで、説明の便宜上、カード1に設けられる二列の端子列のうち、カード1の挿入方向前端側に位置する端子列(図1では図の下方に位置する端子列)を第1端子列と称し、カード1の挿入方向後端側に位置する端子列(図1では図の上方に位置する端子列)を第2端子列と称することにする。更に、第1端子列を構成する端子を第1端子3aと称し、第2端子列を構成する端子を第2端子3bと称することにする。
【0014】
ハウジング20には図2及び図3に示すように、カード受容空間14において保持されたカード1の第1端子3aと接触する複数(ここでは4つ)の第1コンタクト30と、カード受容空間14において保持されたカード1の第2端子3bと接触する複数(ここでは4つ)の第2コンタクト40とが設けられている。図5はこれら第1コンタクト30及び第2コンタクト40を対にして示す斜視図である。
【0015】
図3及び図5から分かるように、第1コンタクト30は、ハウジング20に固定された基部32と、この基部32の上端側から片持ち状態で開口部13側(斜め上方)にほぼ真っ直ぐに延びてその先端部がカード受容空間14内に位置した接触部34と、基部32の下端側から接触部34とは反対側(下方)へほぼ真っ直ぐに延びてその端部がハウジング20の外部に突出したリード部36とを有した構成となっている。一方、第2コンタクト40は、ハウジング20に固定された基部42と、この基部42の下端側から片持ち状態で斜め下方(カード受容空間14の奥側)にほぼ真っ直ぐに延びてその先端部がカード受容空間14内に位置した接触部44と、基部42の上端側から上方(接触部44とは反対側)に延びた後下方に折り返されて第1コンタクト30のリード部36と同方向かつ平行に下方に延び、その端部がハウジング20の外部に突出したリード部46とを有した構成となっている。なお、第2コンタクト40のリード部46は図3に示すように自身の基部42の背面側と、対となる第1コンタクト30の基部32の背面側との2箇所においてハウジング20に支持されている。
【0016】
このように本カードコネクタ10では、全てのコンタクト30,40のリード部36,46はハウジング20における開口部13が設けられた側とは反対側の面(ここではハウジング20の下面)よりハウジング20の外部に引き出されている。これらリード部36,46は回路基板80に上方から挿入実装され、ハウジング20の下面も回路基板80上に固定される。なお、図3及び図4に示すように、ハウジング20の下面には位置決め突起22が設けられており、これを回路基板80上に設けられた位置決め穴(図示せず)内に嵌入させることにより、回路基板80上での正確な位置決めができるようになっている。
【0017】
両コンタクト30,40の接触部34,44は、ハウジング20内にカード1が挿入されていない状態ではカード受容空間14内に位置している(図3参照)。カード1を上述のように開口部13より挿入すると、カード1はその裏面(端子3が設けられている側の面)において両コンタクト30,40の接触部34,44をハウジング20の背面側(図3及び図4では紙面の右側)に押し退けて進み、前端部(図3及び図4では下端部)がハウジング20内に形成されたストッパ24(図2参照)に上方から当接したところでカード1の挿入が完了する。このカード1の挿入が完了した時点では、図6に示すように、第1コンタクト30の接触部34の先端部はカード1の第1端子3aに接触し、第2コンタクト40の接触部44の先端部はカード1の第2端子3bに接触する。なお、前述のように、第1及び第2両コンタクト30,40はともに弾性材料からなっており、それぞれの接触部34,44はカード1により押し退けられている状態では復元力により元の姿勢に戻ろうとするため、両接触部34,44は適当な圧力をもって端子3(3a或いは3b)に接触した状態となる。
【0018】
ここで、図2に示すように、カード受容空間14の最も奥側の位置には、一端側がハウジング20に支持されて片持ち状態となり、他端側が上方に凸となる形状に折り返された板ばね50がカード受容空間14内をハウジング20の幅方向に延びて設けられている。この板ばね50はカード受容空間14内にカード1が受容された状態で下方に撓み、カード1に上方へ押し出す付勢力を与える。
【0019】
図2及び図4に示すように、ハウジング20の左側には上下方向に延びた形状のカードロック部材60が設けられている。このカードロック部材60は金属等の弾性材料から構成されており、その下端部はハウジング20のカード受容空間14の背面側に設けられたカードロック部材取付溝26に上方から挿入されて取り付けられている。このため、カードロック部材60はその下端部を支点にしてハウジング20の背面側に撓み変形することが可能である。このカードロック部材60の上端部にはロック部62が設けられており、このロック部62には斜め45度の角度のついた斜面部62aが形成されている。
【0020】
図7(A)は上方から下方へ矢印の順でカード1がハウジング20のカード受容空間14内に挿入される様子を示したものであり、上段はカード1を挿入する前の状態、中段はカード1を挿入してその前端部が板ばね50に当接した状態、下段はカード1の前端部がハウジング20内のストッパ24に上方から当接してカード1がカード受容空間14内に受容保持された状態をそれぞれ示している。また、図7(B)(図7(A)の左方の円内に示す図)は、カードロック部材60のロック部62近傍をハウジング20の左方より拡大して見た図である。カード1をカード受容空間13内に挿入するときには、上述したように、カード1の斜辺部2aが左上方に位置する姿勢にして前端部を開口部13に合わせ、そのまま下方に押し込む。なお、カード1の前端部を開口部13に合わせる際には、カード1の前端部でカードロック部材60のロック部62をハウジング20の背面側に押圧するようにする。
【0021】
カード1の挿入中にはカードロック部材60はハウジング20の背面側に撓んだ状態が維持される(図4及び図7(B)参照)。そして、カード1がストッパ24に当接するまで押し込まれた状態では、カード1の斜辺部2aがロック部62の斜面部62aの下方に位置するために、カードロック部材60は元の状態に復帰する。なお、この状態では、板ばね50は下方に撓んでカード1を上方へ付勢しており、カードロック部材60が元の姿勢に復帰することにより、カード1が板ばね50により押し戻されることなく、カード受容空間14内に位置した状態にロックされる。
【0022】
ここで、カード1が正しい向きで挿入されなかったときには、カード1がストッパ24に当接するまで押し込まれた状態になっても、カード1の斜辺部2aでない他の角部はロック部62の斜面部62aの下方に収まらないために、カードロック部材60はハウジング20の背面側に撓んだまま元の姿勢に復帰することができない。このため、板ばね50の付勢力によるカード1の戻りが抑えられず、結果としてカード1を挿入状態にすることはできない。すなわちカードロック部材60はカード1の誤挿入防止機能をも兼ね備えている。
【0023】
また、挿入状態にロックされたカード1をハウジング20より取り出すには、カードロック部材60のロック部62をハウジング20の背面側に押圧操作すればよい。これによりカード1は板ばね50の付勢力により上方へ押し上げられる。この状態になれば、カード1を指で摘んでハウジング20より抜き去ることができる。
【0024】
図7(C)はカード1がカード受容空間14内に装着されている状態を検出する挿入検出器70がハウジング20内に設けられた場合の例を図7(A)に対応して示したものである。この図から分かるように、挿入検出器70はその基部72がハウジング20に固定されており、基部72から下方に延びたリード部76は第1及び第2両コンタクト30,40のリード部36,46と平行になっている。基部72の上端部からは板ばね50の下方においてこの板ばね50と平行に延びる接触部74が設けられており、カード1がカード挿入空間14内に挿入されて板ばね50が下方に撓んだ状態ではこれが挿入検出器70の接触部74に上方から接触するようになっている。
【0025】
このような挿入検出器70を用いる場合には、板ばね50を金属等の導電性材料から構成するとともに、この板ばね50と接続させた金属製のリード部材56を挿入検出器70のリード部76とともにハウジング20の下方に引き出しておくようにする。そして、これら挿入検出器70のリード部76と板ばね50側のリード部材56とを回路基板80に接続させた上、挿入検出器70の接触部74と板ばね50とが接触したときに閉回路が構成されてカード1の装着状態が検出されるようにすればよい。
【0026】
カードコネクタ10の構成は以上の通りであるが、本カードコネクタ10では上述したように、第1コンタクト30の接触部34と第2コンタクト40の接触部44とは互いに反対方向に延びてその端部同士が向かい合う構成になっているが、第2コンタクト40のリード部46は第1コンタクト30のリード部36と同方向かつ平行に延びており、全てのコンタクト30,40のリード部34,36はハウジング20の一面側(カード1を挿抜する開口部13とは反対側の面)から外部に引き出せるようになっている。このため、ハウジング20から真っ直ぐに引き出したリード部36,46を回路基板80に挿入実装するようにすれば、上述の実施形態において示したように、カード1の挿入方向を回路基板80に垂直な方向とすることができ、従来に比して回路基板80上への取り付け設計の自由度を広げることができる。また、本カードコネクタ10では、従来のカードコネクタようにカードホルダを開閉させるようなことがないのでスペース的に有利であり、この点からも設計の自由度を広げることができる。
【0027】
また、本カードコネクタ10では、コンタクトが取り付けられたベースプレートにカードを保持するカードホルダを開閉自在に取り付けた構成ではなく、これら両部材が一体にされた構成を有しているので部品点数が少なく、製造コストを抑えることもできる。更に、本カードコネクタ10では、全てのリード部36,46がカード1を挿抜する開口部13とは反対側から引き出されるため容易に多段重ね構造にすることが可能であり、大幅な省スペース化を図ることができる。
【0028】
図8は上述のカードコネクタ10の第1変形例を斜視図により示したものである。この第1変形例に係るカードコネクタ110は、上述のカードコネクタ10の備えるスロットの段数を上述の例の二段より増大させた場合の例である。このような三段以上のスロット段数を有するカードコネクタ110では、上述の二段のカードコネクタ10におけるカード受容空間14、第1及び第2両コンタクト30,40、板ばね50,及びカードロック部材60からなる構成を単に増大させるだけでよく、何段にでも増大させることができる。
【0029】
図9は上記カードコネクタ10の第2変形例を斜視図により示したものであり、図9(A)は斜め前上方より見た図、図9(B)は斜め後上方から見た図である。この第2変形例に係るカードコネクタ210は、上述のカードコネクタ10のリード部36,46をハウジング20の背面側に屈曲させるとともに、カード1の挿入方向が回路基板80に平行になるようにハウジング20を回路基板80に横倒しに取り付けたものである。この形態のカードコンタクト210では、リード部34,46の回路基板80への接続は挿入実装だけでなく、表面実装により行うこともできる。
【0030】
図10はカードコネクタ10の第3変形例を示す図であり、上記第2変形例に係るカードコネクタ210の備えるスロット段数を二段より増大させた場合の例である。このような三段以上のスロット段数を有するカードコネクタ310では、上述の第1変形例の説明において述べたように、二段のカードコネクタ10におけるカード受容空間14、第1及び第2両コンタクト30,40、板ばね50及びカードロック部材60からなる構成を単に増大させるだけでよく、何段にでも増大させることができる。
【0031】
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態において示したものに限定されない。例えば、上述の実施形態においては、対象となるカードはSIMカードであるとして説明したが、本発明に係るカードコネクタは、内部に記憶装置及びこれと繋がる複数の端子を有して構成されるカードであればSIMカードに限られず、他のカードを対象とすることもできる。また、上述の実施形態では、対象となるカードに設けられた端子は8つであり、カードコネクタに備えられるコンタクトもこれに対応して8つであったが、これは一例であり、カード側の端子数及びカードコネクタ側のコンタクト数は特に限定されない。また、上述の実施形態において示したカードコネクタが備えるスロットの段数は二段以上であったが、これは単段(スロット数が一つ)であっても勿論構わない。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るカードコネクタでは、第1コンタクトの接触部と第2コンタクトの接触部とは互いに反対方向に延びてその端部同士が向かい合う構成になっているが、第2コンタクトのリード部は第1コンタクトのリード部と同方向かつ平行に延びており、全てのリード部はハウジングの一面側(カードを挿抜する開口部とは反対側の面)から外部に引き出せるようになっている。このため、ハウジングから真っ直ぐに引き出したリード部を回路基板に挿入実装するようにすれば、カードの挿入方向を回路基板に垂直な方向とすることができ、従来に比して回路基板上への設計の自由度を広げることができる。また、本カードコネクタでは、従来のカードコネクタようにカードホルダを開閉させるようなことがないのでスペース的に有利であり、この点からも設計の自由度を広げることができる。
【0033】
また、本カードコネクタでは、コンタクトが取り付けられたベースプレートにカードを保持するカードホルダを開閉自在に取り付けた構成ではなく、これら両部材が一体にされた構成を有しているので部品点数が少なく、製造コストを抑えることもできる。更に、本カードコネクタでは、全てのリード部がカードを挿抜する開口部とは反対側から引き出されるため容易に多段重ね構造にすることが可能であり、大幅な省スペース化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカードコネクタが回路基板上に取り付けられている状態を、これに挿入されるカードとともに示す斜視図である。
【図2】(A)はこのカードコネクタ単体の部分断面正面図であり、(B)はこのカードコネクタの右側面図、(C)は左側面図、(D)は平面図、(E)は下面図である。
【図3】図2(A)における矢視III−IIIより見たカードコネクタの断面図である。
【図4】図2(A)における矢視IV−IVより見たカードコネクタを、これに挿入取り付けされるカードとともに示す断面図である。
【図5】第1コンタクト30及び第2コンタクトを対にして示す斜視図である。
【図6】カードがカード受容空間内に挿入されて第1コンタクトの接触部がカードの第1端子に接触し、第2コンタクトの接触部がカードの第2端子に接触している状態を示すカードコネクタの断面図である。
【図7】(A)は上方から下方へ矢印の順でカードがハウジングのカード受容空間内に挿入される様子を示す図であり、(B)はカードロック部材のロック部近傍をハウジングの左方より拡大して見たものを(A)に対応させて示す図である。(C)は挿入検出器を用いた場合の例を(A)に対応して示す図である。
【図8】第1変形例に係るカードコネクタの斜視図である、
【図9】第2変形例に係るカードコネクタの斜視図であり、(A)は斜め前上方より見た図、(B)は斜め後上方から見た図である。
【図10】第3変形例に係るカードコネクタの斜視図である。
【図11】従来のカードコネクタの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1   SIMカード
3   端子
10  カードコネクタ
13  開口部
14  カード受容空間
20  ハウジング
30  第1コンタクト
32  基部
34  接触部
36  リード部
40  第2コンタクト
42  基部
44  接触部
46  リード部
50  板ばね
60  カードロック部材
62  ロック部
62a 斜面部
80  回路基板

Claims (1)

  1. 幅方向に並べられた複数の端子からなる端子列が二列平行に設けられたカードと接続されるカードコネクタであって、
    前記カードが挿抜される開口部及びこの開口部と繋がるカード受容空間を有し、前記開口部より挿入された前記カードを前記カード受容空間内において保持するハウジングと、
    前記ハウジングに固定された基部、前記基部の一端側から片持ち状態で延びてその先端部が前記カード受容空間内に位置した接触部及び前記基部の他端側から延びてその端部が前記ハウジングの外部に突出したリード部よりなる複数のコンタクトとを有し、
    前記複数のコンタクトそれぞれの前記接触部は、前記カードが前記カード受容空間内に保持された状態で前記カードの前記端子と接触するようになっており、前記複数のコンタクトのうち、前記カード受容空間内に保持された前記カードの挿入時前端側に位置する前記端子列を構成する前記端子と接触する第1コンタクトは、前記接触部が前記基部から前記開口部側へ延びるとともに、前記リード部が前記基部から前記接触部とは反対側へ延びてその端部が前記ハウジングの外部に突出しており、
    前記複数のコンタクトのうち、前記カード受容空間内に保持された前記カードの挿入時後端側に位置する前記端子列を構成する前記端子と接触する第2コンタクトは、前記接触部が前記基部から前記カード受容空間の前記カードの挿入方向奥側へ延びるとともに、前記リード部が前記基部から前記接触部とは反対側に延びた後折り返されて前記第1コンタクトの前記リード部と同方向かつ平行に延び、その端部が前記ハウジングの外部に突出していることを特徴とするカードコネクタ。
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