【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋内又は屋外の壁面、窓ガラス、掲示板等の表示体に貼着される表示用粘着シート及びその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
店頭に貼り出される客寄せのためのポスター、バーゲン商品を宣伝するラベル、店内に貼り出されるメニュー等を掲載したお品書きや値札、イベント会場などで使用される案内表示など様々な場所で紙などのシートに印刷、手書きにより図柄や文字を表示した表示シートが用いられている。こうした表示シートは、屋内や屋外の壁面、ショーウィンドウ等の窓ガラス、掲示板などに貼られることから、押しピンが使えない場所では粘着シートが用いられている。粘着シートを用いる場合には、シートを剥がす際にシートが破れて壁面等に残ってしまったり、逆に壁面の表面が剥がれてしまうといった欠点がある。
【０００３】
例えば、特開２００１−２９０４２８号公報では、ラベルの粘着面に、周縁部の一部を非接着領域とするとともに中央部も非接着領域とすることでラベルを剥がしやすくした点が記載されている。また、特開２０００−１１９６１２号公報には、基材と粘着層の間に剥離しやすい層を介在させて基材を剥がしやすくした粘着ラベルが記載されている。
【０００４】
このように、一旦貼り付けた粘着シートや粘着ラベルは、その剥がす方法についていろいろな提案がなされているが、再度利用することついてはほとんど考慮されていないのが実情である。すなわち、上述した表示シートは、季節商品に関するものは翌年にも使用することが多く、また、メニューについても夏、冬限定メニューに関するお品書きは翌年も使用することが考えられる。イベント会場に使用する案内表示も次の会場で使用できることが多い。こうした表示シートの再利用については、環境問題の観点からも望ましいことである。
【０００５】
また、表示シートをショーウィンドウなどの店頭の窓ガラスに貼り出す場合、表示シートの印刷面を店舗の外側に向けて貼り出すと、店舗内からはその裏側の白紙の部分しか表示されず、店舗内が暗くなったり、殺風景な雰囲気となってしまう。こうしたことから、店舗の内外から見ることができる表示シートが提案されている。例えば、特開２０００−２９７２６０号公報には、非粘着シートの両面に文字や図柄等を手書き又は印刷により表示して一方の面に両面の粘着シートを貼って窓ガラスに貼着した点が記載されている。
【０００６】
しかしながら、この場合表示シートが大きくなると、両面の粘着シートを貼ることが難しくなり、一般に用いられている両面テープを用いた方が容易に貼り出せるが、いずれにしても表示シートに別体の粘着シートを貼り付ける作業が必要とならざるを得ない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明ではこうした従来技術の問題点を解決し、簡単に貼り付けができ、再度使用することができる表示用粘着シート及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る表示用粘着シートの製造方法は、一方の面の全面に離型剤がコーティングされた離型シートを搬送し、その一方の面にアクリル酸エステル共重合体を主成分とする液状の粘着剤を離散して付着させ、その一方の面に表示シートを積層することを特徴とする。さらに、表示シートは、積層する前に印刷されることを特徴とする。さらに、粘着剤は透明であるとともに、表示シートは、前記離型シートと対向する面に印刷されることを特徴とする。
【０００９】
また、本発明に係る表示用粘着シートは、一方の面の全面に離型剤がコーティングされた離型シートと、該離型シートの一方の面上に離散して形成されたアクリル酸エステル共重合体を主成分とする粘着層と、前記離型シートの全面を覆うように前記粘着層の上に積層された表示シートを備えたことを特徴とする。さらに、表示シートには文字又は図柄等が印刷されていることを特徴とする。さらに、粘着層は透明であるとともに、表示シートは、離型シートと対向する面に印刷されていることを特徴とする。
【００１０】
本発明の製造方法は、離型シートの離型剤がコーティングされている面にアクリル酸エステル共重合体を主成分とする液状の粘着剤を離散して付着させているので、面上に付着した粘着剤は拡がることはなく適度に離散した状態を保つことができ、その状態で表示シートを積層するため、表示シートの再使用を可能にするための適度な粘着力を有する粘着層を形成することができる。この場合、表示シートに粘着剤を離散して付着させることも考えられるが、付着直後の粘着剤は粘度が小さいため、表示シートに粘着剤が染み込んでしまい、粘着剤が適度に離散された状態に保てず、また、染み込んだことで粘着力も落ちてしまうことになる。特に、目の粗い材料を表示シートに用いた場合こうした問題点が顕著になってくる。したがって、表示シートにどのような材料を用いたとしても、離型シート上に粘着剤を離散して付着させれば、表示シートの再使用を可能にするための適度な粘着力を有する粘着層を形成することが可能となる。また、こうした粘着剤の付与を行う場合ローラ表面に粘着剤を供給してローラをシートに接触させて塗布することが一般的に行われているが、離型シートの場合にはこうした接触による付与は離型シートに粘着剤が付着せず、塗布することができない。したがって、粘着剤を離散して付着させる方法を用いることにより離型シートに粘着剤を付与することが可能となる。
【００１１】
また、表示シートを積層する前に表示シートに所望の文字や図柄を印刷すれば、製造された表示シートに印刷するよりも簡単に印刷することができる。さらに、表示シートの印刷を前記離型シートと対向する面に行う場合には、積層する前に印刷しておけば簡単に印刷することができる。
【００１２】
本発明の表示用粘着シートは、壁面等に表示シートを貼り付ける際に離型シートを剥離して簡単にセットすることができる。アクリル酸エステル共重合体を主成分とする粘着層は、貼り付ける場所の材質や表面の状態（ざらざらしている等）によらずしっかりと密着するので、屋外に貼り付けたとしても風により剥がれることはなく、また長期間貼り付けた状態を維持することができる。さらに、離散して形成されているので、表示シートを剥離する場合も簡単に剥がすことができ、貼り付けた場所の表面を剥がしてしまうこともない。また、剥がした後離型シートを最初と同じように粘着層に貼り付けておけば、再度使用することができる。したがって、季節商品等の表示を印刷した表示シートは離型シートを貼り付けておけば、翌年また貼り付けることができる。そして、表示シートを再度使用する際に粘着層は十分な粘着力を保っている。また、離型シートが密着しているので、ラベルプリンタ等の印刷装置で印刷することも可能である。
【００１３】
そして、文字又は図柄等を印刷した表示シートを用いることで製造後に印刷する手間が省け、すぐに貼り付けることができる。さらに、粘着層が透明で、表示シートの離型シートと対向する面に印刷しておけば、表示シートを窓ガラスに貼り付けた場合外側から表示内容を見ることができる。
【００１４】
本発明における表示シートとしては、手書きまたは印刷が可能なものであればよく、具体的には、紙又は樹脂フィルムの他に織物、編物、不織布またはこれらを適宜選択して複合した布帛が挙げられる。離型シートについても、従来より用いられているような紙や樹脂フィルム等からなるシート体に離型剤をコーティングしたものが使用できる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る表示用粘着シートの製造方法に関する実施形態について詳しく説明する。図１は、その製造工程を示したものである。所定の幅を有し長尺状の離型シート１が取付軸９にロール状に巻き付けられており、その一端が駆動軸１０に巻き取られることで一方向に搬送されるようになっている。搬送される際に離型シート１の上面となる面には予め離型剤が全面にコーティングされている。
【００１６】
離型シート１の搬送経路の上方には、液状の粘着剤を収容する供給タンク４と撒布器６と両者を接続する供給パイプ５が配置されている。撒布器６は、粘着剤を吐出する複数のスプレーが離型シート１の幅方向にライン状に設けられており、供給タンク４に設けられた図示しない加圧装置により加圧された液状の粘着剤は供給パイプ５を通り撒布器６に圧送されて、離型シートの上面に撒布される。単位面積当りの撒布量及び撒布面積は、離型シートの搬送スピード及びスプレーから吐出される粘着剤の量を調整することで調整できる。スプレーからの吐出量は、スプレーの口径を変更したり、供給タンク４からの供給量をバルブで変更したりすることで調整する。単位面積当りの撒布量は３０ｇ〜５０ｇが好ましく、撒布面積は７０％〜９０％の面積比とすることが好ましい。上記の例では撒布器を用いているが、多数のノズルから粘着剤を滴下して粘着剤を離散して付着させてもよい。
【００１７】
撒布器６の下流側には、ロール状に巻き付けられた表示シート２が離型シート１の搬送経路の上方に配置されている。表示シート２は、離型シート１と同じ幅を有し長尺状に形成されている。表示シート２は搬送されると、印刷装置１１によりその上面に所望の文字や図柄が印刷される。予め表示シート２に印刷したものをロール状に巻き付けておいてもよい。印刷装置１１は、版により決められた文字又は図柄を印刷してもよいし、インクジェット記録装置によりその都度作成した文字又は図柄を印刷するようにしてもよい。
【００１８】
離型シート１の搬送経路の撒布器６より下流側には、一対のローラ７が設置されている。ローラ７は、粘着剤を撒布された離型シート１の上面に表示シート２を積層するように両者を加圧挟持し、離型シート１は表示シート２が貼り合わされて表示用粘着シート８となり駆動軸１０に巻き取られていく。こうして製造された表示用粘着シート８は、印刷された文字又は図柄に合わせて切断される。また、予め決められた大きさに切断しておいてもよい。例えば、表示シート２を白地の状態で製造してＡ判の大きさに切断しておき、その後プリンタ等で印刷することもできる。
【００１９】
使用前は離型シート１があるため、不用意に接着することはなく、従来の粘着シートと同様に取り扱うことができる。使用時には、離型シート１を剥離すればよく、表示シート２を粘着層３によって壁面等に十分密着させることができる。そして、貼り付けた表示シート２は剥がして離型シート１を再度貼り付けておけば再使用することができる。
【００２０】
図２は、製造された表示用粘着シート８の断面図を示している。離型シート１上に粘着層３が離散して形成されており、その上には表示シート２が積層されている。離散して形成された粘着層３により表示シート２を剥離する場合も簡単に剥がすことができ、貼り付けた場所の表面を剥がしてしまうこともない。
【００２１】
【実施例】
離型シートとして、紙からなるシートに離型剤としてシリコン係樹脂をシートの片面に全面コーティングしたものを用い、表示シートとしてポリエステル繊維からなる糸で織成した布地を用いた。粘着剤として、アクリル酸エステル共重合体４０％、飽和ポリエステル樹脂３５％、酢酸エチル２５％をそれぞれの重量成分比で混合して作成した。これらを用いて上述した製造方法で表示用粘着シートを製造した。粘着剤の単位面積当りの撒布量は３０ｇ〜５０ｇの範囲の中で適宜設定し、撒布面積は７０％〜９０％の面積比の範囲内で適宜設定した。
【００２２】
製造された表示用粘着シートについて、粘着力の試験を行った。試験はＪＩＳ Ｌ１０８６ ７．１９．１に準拠して行い、離型シートを剥離した表示シートを表地としてＴＣブロードに貼り付け、たて４ｃｍ×よこ５．５ｃｍの大きさにカットしてサンプルを作成し、引張り試験機により剥離する際の引張り強度を測定した。その結果縦方向及び横方向とも０．２５Ｎであった。このことから、表示シートとして十分な粘着力があることが確認された。また、別にアクリル酸エステル共重合体１００％の粘着剤を用いて製造した表示用粘着シートについても同様の試験をした結果縦方向０．６３Ｎで横方向０．７５の測定結果が得られ、さらに粘着力が増加していることが確認された。
【００２３】
剥離に伴う粘着力の持続性についても実験を行った。表示シートとしてポリエステル繊維からなる糸で織成した布地を用い、アクリル酸エステル共重合体１００％の粘着剤を使用した。離型シートは上記実施例と同じものを使用した。上述した製造方法で製造した表示用粘着シートをＡ４判の大きさに切断し、ほぼ垂直に配置されたガラス板及び化粧板に貼り付けた。場所は屋内で、通常の生活環境の中で行った。そして、１分後に剥離し再度貼り付けることを６０回繰り返し行ったところ、表示用粘着シートの周辺部及び中心部はすべて初回と同様に貼り付いた状態となっており、剥離したまま貼り付かなくなる個所は生じなかった。また、表示シートを貼り付けた状態で、３０分おきに上方から水をかける耐久性に関する実験を行ったが、剥がれるような箇所は生じなかった。こうしたことから、剥離に伴う粘着力の持続性についても確認された。
【００２４】
以上の実験から明らかなように、アクリル酸エステル共重合体の重量成分比率が増大すると、粘着力が大きくなることから、貼り付ける場所の材料等に合せて粘着力を調整することができる。
【００２５】
【発明の効果】
以上に説明したとおり、本発明の製造方法は、離型シートの離型剤がコーティングされている面にアクリル酸エステル共重合体を主成分とする液状の粘着剤を離散して付着させているので、面上に付着した粘着剤は拡がることはなく適度に離散した状態を保つことができ、その状態で表示シートを積層するため、表示シートの再使用を可能にするための適度な粘着力を有する粘着層を形成することができる。この場合、表示シートに粘着剤を離散して付着させることも考えられるが、付着直後の粘着剤は粘度が小さいため、表示シートに粘着剤が染み込んでしまい、粘着剤が適度に離散された状態に保てず、また、染み込んだことで粘着力も落ちてしまうことになる。特に、目の粗い材料を表示シートに用いた場合こうした問題点が顕著になってくる。したがって、表示シートにどのような材料を用いたとしても、離型シート上に粘着剤を離散して付着させれば、表示シートの再使用を可能にするための適度な粘着力を有する粘着層を形成することが可能となる。また、こうした粘着剤の付与を行う場合ローラ表面に粘着剤を供給してローラをシートに接触させて塗布することが一般的に行われているが、離型シートの場合にはこうした接触による付与は離型シートに粘着剤が付着せず、塗布することができない。したがって、粘着剤を離散して付着させる方法を用いることにより離型シートに粘着剤を付与することが可能となる。
【００２６】
また、表示シートを積層する前に表示シートに所望の文字や図柄を印刷すれば、製造された表示シートに印刷するよりも簡単に印刷することができる。さらに、表示シートの印刷を前記離型シートと対向する面に行う場合には、積層する前に印刷しておけば簡単に印刷することができる。
【００２７】
本発明の表示用粘着シートは、壁面等に表示シートを貼り付ける際に離型シートを剥離して簡単にセットすることができる。アクリル酸エステル共重合体を主成分とする粘着層は、貼り付ける場所の材質や表面の状態（ざらざらしている等）によらずしっかりと密着するので、屋外に貼り付けたとしても風により剥がれることはなく、また長期間貼り付けた状態を維持することができる。さらに、離散して形成されているので、表示シートを剥離する場合も簡単に剥がすことができ、貼り付けた場所の表面を剥がしてしまうこともない。また、剥がした後離型シートを最初と同じように粘着層に貼り付けておけば、再度使用することができる。したがって、季節商品等の表示を印刷した表示シートは離型シートを貼り付けておけば、翌年また貼り付けることができる。そして、粘着層の粘着力も表示シートを再度使用することに関しては問題なく保持されている。また、離型シートが密着しているので、ラベルプリンタ等の印刷装置で印刷することも可能である。
【００２８】
また、文字又は図柄等を印刷した表示シートを用いることで製造後に印刷する手間が省け、すぐに貼り付けることができる。さらに、粘着層が透明で、表示シートの離型シートと対向する面に印刷しておけば、表示シートを窓ガラスに貼り付けた場合外側から表示内容を見ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る実施形態の製造工程の説明図である。
【図２】本発明に係る実施形態の表示用粘着シートの断面図である。
【符号の説明】
１ 離型シート
２ 表示シート
３ 粘着層
４ 供給タンク
５ 供給パイプ
６ 撒布器
７ ローラ
８ 表示用粘着シート
９ 取付軸
１０ 駆動軸
１１ 印刷装置[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a pressure-sensitive adhesive sheet for display which is adhered to a display such as an indoor or outdoor wall surface, a window glass, and a bulletin board, and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
In various places, such as paper for posters for customers, labels for advertising bargain products, goods and price tags with menus to be posted in the store, and information displays used at event venues, etc. A display sheet is used in which designs and characters are printed and handwritten on a sheet. Since such a display sheet is attached to indoor or outdoor wall surfaces, window glass such as a show window, a bulletin board, etc., an adhesive sheet is used where push pins cannot be used. When an adhesive sheet is used, there is a drawback that the sheet is broken and remains on a wall or the like when the sheet is peeled off, or the surface of the wall is peeled off.
[0003]
For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-290428 describes that the label is easily peeled off by making the peripheral portion a non-adhesive region and the central portion also a non-adhesive region on the adhesive surface of the label. . Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-119612 describes an adhesive label in which an easy-peeling layer is interposed between a substrate and an adhesive layer so that the substrate can be easily peeled off.
[0004]
As described above, various proposals have been made on the method of peeling the pressure-sensitive adhesive sheet or the pressure-sensitive adhesive label once adhered, but the fact is that little consideration has been given to re-use. That is, the above-mentioned display sheet is often used for a seasonal product in the following year, and a menu for a summer and winter limited menu is also likely to be used in the next year. Information signs used for event venues can often be used at the next venue. Such reuse of the display sheet is desirable from the viewpoint of environmental problems.
[0005]
In addition, when the display sheet is pasted on the window glass of a store such as a shop window, if the printed surface of the display sheet is pasted toward the outside of the store, only the blank area on the back side is displayed from inside the store, It darkens the interior and creates a murky landscape. For this reason, a display sheet that can be viewed from inside and outside a store has been proposed. For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-297260 describes that characters and designs are displayed on both sides of a non-adhesive sheet by handwriting or printing, and a double-sided adhesive sheet is attached on one side and attached to a window glass. Have been.
[0006]
However, in this case, when the display sheet is large, it is difficult to attach the double-sided adhesive sheet, and it is easier to use a commonly used double-sided tape, but in any case, a separate adhesive sheet is attached to the display sheet. The work of pasting the sheets must be done.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, an object of the present invention is to solve the problems of the related art, and to provide a display adhesive sheet that can be easily pasted and can be reused, and a method for manufacturing the same.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The production method of the pressure-sensitive adhesive sheet for display according to the present invention is such that a release sheet coated with a release agent on the entire surface of one surface is conveyed, and a liquid containing an acrylate copolymer as a main component on one surface thereof is provided. Characterized in that the pressure-sensitive adhesive is dispersed and adhered, and a display sheet is laminated on one surface thereof. Further, the display sheet is printed before being laminated. Further, the pressure-sensitive adhesive is transparent, and the display sheet is printed on a surface facing the release sheet.
[0009]
Further, the pressure-sensitive adhesive sheet for display according to the present invention includes a release sheet in which a release agent is coated on the entire surface of one side, and an acrylic ester which is discretely formed on one side of the release sheet. An adhesive layer mainly composed of a polymer and a display sheet laminated on the adhesive layer so as to cover the entire surface of the release sheet are provided. Further, the display sheet is characterized in that characters or designs are printed thereon. Further, the adhesive layer is transparent, and the display sheet is printed on a surface facing the release sheet.
[0010]
In the production method of the present invention, the liquid pressure-sensitive adhesive mainly containing an acrylate ester copolymer is discretely adhered to the surface of the release sheet on which the release agent is coated. The pressure-sensitive adhesive does not spread and can be kept in a moderately dispersed state, and in this state, the display sheet is laminated, so that an adhesive layer having an appropriate adhesive force to enable reuse of the display sheet is formed. can do. In this case, it is conceivable that the adhesive is discretely adhered to the display sheet.However, since the adhesive immediately after the adhesion has low viscosity, the adhesive permeates the display sheet and the adhesive is appropriately dispersed. The adhesive strength is also reduced due to the penetration. In particular, when a coarse material is used for the display sheet, such a problem becomes remarkable. Therefore, no matter what material is used for the display sheet, if the adhesive is discretely adhered onto the release sheet, an adhesive layer having an appropriate adhesive force to enable the reuse of the display sheet. Can be formed. In addition, when applying such an adhesive, it is generally performed to apply the adhesive by supplying the adhesive to the roller surface and bringing the roller into contact with the sheet, but in the case of a release sheet, applying the adhesive by such contact. Does not adhere to the release sheet and cannot be applied. Therefore, it is possible to apply the pressure-sensitive adhesive to the release sheet by using the method of discretely adhering the pressure-sensitive adhesive.
[0011]
In addition, if desired characters and patterns are printed on the display sheet before the display sheets are stacked, printing can be performed more easily than printing on a manufactured display sheet. Further, when printing the display sheet on the surface facing the release sheet, printing can be easily performed by printing before lamination.
[0012]
The adhesive sheet for display of the present invention can be easily set by peeling off the release sheet when attaching the display sheet to a wall surface or the like. The pressure-sensitive adhesive layer containing an acrylate copolymer as a main component adheres firmly regardless of the material or surface condition (roughness, etc.) of the place to be applied, so that it is peeled off by the wind even if it is applied outdoors. And the state of pasting can be maintained for a long time. Further, since the display sheet is formed discretely, the display sheet can be easily peeled when the display sheet is peeled off, and the surface of the place where the display sheet is stuck is not peeled off. Also, if the release sheet is attached to the adhesive layer in the same way as the first after peeling, it can be used again. Therefore, the display sheet on which the display of the seasonal product or the like is printed can be attached again the next year if the release sheet is attached. When the display sheet is used again, the adhesive layer maintains a sufficient adhesive strength. Further, since the release sheet is in close contact, printing can be performed by a printing device such as a label printer.
[0013]
Then, by using a display sheet on which characters or designs are printed, the trouble of printing after manufacturing can be omitted, and the display sheet can be pasted immediately. Furthermore, if the adhesive layer is transparent and printed on the surface of the display sheet facing the release sheet, the display contents can be viewed from the outside when the display sheet is attached to the window glass.
[0014]
The display sheet in the present invention is not limited as long as it can be handwritten or printed, and specific examples thereof include a woven fabric, a knitted fabric, a nonwoven fabric, or a fabric obtained by appropriately selecting and combining these in addition to paper or a resin film. . As the release sheet, a sheet formed of paper, a resin film, or the like, which has been conventionally used, coated with a release agent can be used.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a method for manufacturing a pressure-sensitive adhesive sheet for display according to the present invention will be described in detail. FIG. 1 shows the manufacturing process. A long release sheet 1 having a predetermined width is wound in a roll shape around an attachment shaft 9, and one end thereof is wound around a drive shaft 10 so as to be conveyed in one direction. . A release agent is previously coated on the entire surface of the release sheet 1 which is to be conveyed.
[0016]
Above the transport path of the release sheet 1, a supply tank 4 containing a liquid adhesive, a disperser 6, and a supply pipe 5 connecting the both are arranged. The sprayer 6 is provided with a plurality of sprays for discharging an adhesive in a line shape in the width direction of the release sheet 1, and is provided with a liquid adhesive which is pressurized by a pressurizing device (not shown) provided in the supply tank 4. The agent is pressure-fed to the disperser 6 through the supply pipe 5 and is dispersed on the upper surface of the release sheet. The spraying amount and the spraying area per unit area can be adjusted by adjusting the conveying speed of the release sheet and the amount of the adhesive discharged from the spray. The discharge amount from the spray is adjusted by changing the diameter of the spray or changing the supply amount from the supply tank 4 with a valve. The spraying amount per unit area is preferably 30 g to 50 g, and the spraying area is preferably an area ratio of 70% to 90%. In the above example, a sprinkler is used, but the adhesive may be dropped from many nozzles and adhered in a discrete manner.
[0017]
On the downstream side of the disperser 6, the display sheet 2 wound in a roll shape is disposed above the transport path of the release sheet 1. The display sheet 2 has the same width as the release sheet 1 and is formed in a long shape. When the display sheet 2 is conveyed, desired characters and designs are printed on the upper surface by the printing device 11. What is printed on the display sheet 2 in advance may be wound in a roll shape. The printing device 11 may print characters or designs determined by the plate, or may print characters or designs created each time by the inkjet recording device.
[0018]
A pair of rollers 7 is provided downstream of the spreader 6 on the transport path of the release sheet 1. The roller 7 presses and sandwiches both the display sheet 2 and the display sheet 2 on the upper surface of the release sheet 1 on which the adhesive is spread, and the release sheet 1 is bonded to the display sheet 2 to form a display adhesive sheet 8. It is wound around the drive shaft 10. The display adhesive sheet 8 thus manufactured is cut in accordance with the printed characters or patterns. Further, the sheet may be cut into a predetermined size. For example, it is also possible to manufacture the display sheet 2 in a white background state, cut the display sheet 2 into a size of A size, and then print it with a printer or the like.
[0019]
Before use, since the release sheet 1 is provided, it does not adhere carelessly and can be handled in the same manner as a conventional pressure-sensitive adhesive sheet. In use, the release sheet 1 may be peeled off, and the display sheet 2 can be sufficiently adhered to a wall surface or the like by the adhesive layer 3. Then, the pasted display sheet 2 can be reused if it is peeled off and the release sheet 1 is pasted again.
[0020]
FIG. 2 shows a sectional view of the manufactured pressure-sensitive adhesive sheet 8 for display. An adhesive layer 3 is discretely formed on a release sheet 1, and a display sheet 2 is laminated thereon. When the display sheet 2 is peeled off by the adhesive layer 3 formed discretely, the display sheet 2 can be easily peeled off, and the surface of the place where the display sheet 2 is stuck is not peeled off.
[0021]
【Example】
As the release sheet, a sheet made of paper in which a silicone resin was entirely coated on one side of the sheet as a release agent was used, and as a display sheet, a fabric woven with polyester fiber yarn was used. An adhesive was prepared by mixing 40% of an acrylate copolymer, 35% of a saturated polyester resin, and 25% of ethyl acetate at respective weight component ratios. Using these, a pressure-sensitive adhesive sheet for display was produced by the production method described above. The spraying amount per unit area of the pressure-sensitive adhesive was appropriately set in a range of 30 g to 50 g, and the spraying area was appropriately set in an area ratio of 70% to 90%.
[0022]
An adhesive strength test was performed on the manufactured pressure-sensitive adhesive sheet for display. The test was performed in accordance with JIS L1086 7.19.1, and the display sheet from which the release sheet was peeled was attached to TC Broad as a surface material, and cut into a size of 4 cm x 5.5 cm to create a sample. Then, the tensile strength at the time of peeling was measured by a tensile tester. As a result, it was 0.25 N in both the vertical and horizontal directions. From this, it was confirmed that the display sheet had sufficient adhesive strength. In addition, a similar test was conducted on a pressure-sensitive adhesive sheet for display manufactured using a pressure-sensitive adhesive of 100% acrylate copolymer, and as a result, a measurement result of 0.63 N in the vertical direction and 0.75 in the horizontal direction was obtained. It was confirmed that the adhesive strength had increased.
[0023]
An experiment was also conducted on the persistence of the adhesive force accompanying peeling. A cloth woven with polyester fiber yarn was used as the display sheet, and an adhesive of 100% acrylate copolymer was used. The same release sheet as in the above example was used. The pressure-sensitive adhesive sheet for display manufactured by the above-described manufacturing method was cut into a size of A4 size, and affixed to a glass plate and a decorative plate arranged almost vertically. The place went indoors and in a normal living environment. Then, after 1 minute, peeling and re-attaching were repeated 60 times. As a result, the peripheral portion and the central portion of the adhesive sheet for display were all in the same state as in the first time, and could not be stuck while being peeled off. No spots occurred. In addition, an experiment was conducted on the durability of applying water from above every 30 minutes while the display sheet was attached, but no peeling-off portion was found. From these facts, the persistence of the adhesive force accompanying the peeling was also confirmed.
[0024]
As is clear from the above experiment, the adhesive strength increases as the weight component ratio of the acrylate copolymer increases, so that the adhesive strength can be adjusted according to the material at the place where the acrylic acid ester copolymer is to be stuck.
[0025]
【The invention's effect】
As described above, in the production method of the present invention, a liquid pressure-sensitive adhesive containing an acrylate copolymer as a main component is discretely adhered to the surface of the release sheet on which the release agent is coated. Therefore, the adhesive adhered to the surface does not spread and can be kept in a moderately dispersed state, and in this state, the display sheets are laminated, so that an appropriate adhesive force for enabling the reuse of the display sheets Can be formed. In this case, it is conceivable that the adhesive is discretely adhered to the display sheet.However, since the adhesive immediately after adhesion has a small viscosity, the adhesive permeates the display sheet and the adhesive is appropriately dispersed. The adhesive strength is also reduced due to the penetration. In particular, when a coarse material is used for the display sheet, such a problem becomes remarkable. Therefore, no matter what material is used for the display sheet, if the adhesive is discretely adhered onto the release sheet, an adhesive layer having an appropriate adhesive force to enable the reuse of the display sheet. Can be formed. In addition, when applying such an adhesive, it is generally performed to apply the adhesive by supplying the adhesive to the roller surface and bringing the roller into contact with the sheet, but in the case of a release sheet, applying the adhesive by such contact. Does not adhere to the release sheet and cannot be applied. Therefore, it is possible to apply the pressure-sensitive adhesive to the release sheet by using the method of discretely adhering the pressure-sensitive adhesive.
[0026]
In addition, if desired characters and patterns are printed on the display sheet before the display sheets are stacked, printing can be performed more easily than printing on a manufactured display sheet. Further, when printing the display sheet on the surface facing the release sheet, printing can be easily performed by printing before lamination.
[0027]
The adhesive sheet for display of the present invention can be easily set by peeling off the release sheet when attaching the display sheet to a wall surface or the like. The pressure-sensitive adhesive layer containing an acrylic ester copolymer as a main component adheres firmly regardless of the material or surface condition (roughness, etc.) of the place to be applied. And the state of pasting can be maintained for a long time. Further, since the display sheet is formed discretely, the display sheet can be easily peeled when the display sheet is peeled off, and the surface of the place where the display sheet is stuck is not peeled off. If the release sheet is peeled off and adhered to the adhesive layer in the same manner as at the beginning, it can be used again. Therefore, the display sheet on which the display of the seasonal product or the like is printed can be attached again the next year if the release sheet is attached. Then, the adhesive strength of the adhesive layer is maintained without any problem in reusing the display sheet. Further, since the release sheet is in close contact, printing can be performed by a printing device such as a label printer.
[0028]
In addition, by using a display sheet on which characters, designs, or the like are printed, the trouble of printing after manufacturing can be omitted, and the sheet can be pasted immediately. Furthermore, if the adhesive layer is transparent and printed on the surface of the display sheet facing the release sheet, the display contents can be viewed from the outside when the display sheet is attached to the window glass.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram of a manufacturing process according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a sectional view of a pressure-sensitive adhesive sheet for display of an embodiment according to the present invention.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS LIST 1 release sheet 2 display sheet 3 adhesive layer 4 supply tank 5 supply pipe 6 spreader 7 roller 8 display adhesive sheet 9 mounting shaft 10 drive shaft 11 printing device
