JP2004052401A

JP2004052401A - Coupling structure between cup and socket of slide hinge

Info

Publication number: JP2004052401A
Application number: JP2002212363A
Authority: JP
Inventors: Takayuki Irie; 入江　隆之
Original assignee: Sugatsune Kogyo Co Ltd
Current assignee: Sugatsune Kogyo Co Ltd
Priority date: 2002-07-22
Filing date: 2002-07-22
Publication date: 2004-02-19
Anticipated expiration: 2022-07-22
Also published as: JP3842180B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a slide hinge which can couple a cup and a socket together by a plurality of coupling methods. <P>SOLUTION: The cup 4 has first and second rotating members 12, 15 rotatably arranged on front and rear edges thereof via mutually parallel support shafts 13, 16, respectively. The first and second rotating members 12, 15 are rotatably energized by first and second coil springs 14, 17, respectively, such that their extremities approach each other. Then mutually opposed surfaces of the first and second rotating members 12, 15 have first and second engaging recesses 12a, 15a formed at the extremities thereof, respectively. The socket 3 has an engaging shaft 11 and a shaft 10 which are engageable with the first and second engaging recesses 12a, 15a, respectively, when the socket 3 is placed at a coupling location with respect to the cup 4. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スライドヒンジのソケットをカップに取り付けるためのスライドヒンジのカップとソケットとの連結構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のこの種の連結構造としては、実用新案登録第２５５１７４０号公報、実公平７−５４５２５号公報に記載のものが知られている。前者の公報に記載の連結構造は、ソケットを平行移動させてカップ内に挿入するようにしたものであり、ソケットをカップに所定の連結位置まで挿入すると、ソケットの前後２箇所がカップに係合する。それによって、ソケットがカップに連結されるようになっている。一方、後者の公報に記載の連結構造は、ソケットをカップに対して斜めに挿入し、まずソケットの挿入方向前端部をカップの前端部に係合させる。その後、係合部を中心としてソケットの挿入方向後端部をカップに近づくように回動させる。ソケットを所定の連結位置まで回動させると、ソケットとカップとの後端部どうしが係合する。これによってソケットがカップに連結されるようになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ソケットとカップとは、一種類の連結方法に限定されることなく、各種の連結方法を採用することができるものであることが望ましい。ソケットとカップとの連結方法をスライドヒンジが用いられている状況に応じて適宜に採用することができれば、それだけカップとソケットとの連結作業を容易に行うことができるからである。ところが、上記従来の連結構造は、一つの連結方法しか採用することができないという問題があった。例えば、前者の公報に記載のものでは、ソケットをカップに平行移動させて挿入するという連結方法を採用し得るだけであり、後者のもののように回動させて連結することができない。逆に、後者の公報に記載のものでは、ソケットとカップとの前端部どうしを係合させた後、その係合部を中心としてソケットの後端部がカップに近づくように回動させなければならず、ソケットをカップの前方から平行移動させて挿入するという連結方法を採用することができない。また、前端部を係合させた後、後端部を回動させるという手順が必須であり、後端部を係合させた後、後端部を中心として前端部を回動させて連結するという連結方法を採用することができない。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、本体の先端部にリンクを介して回動可能に連結されたソケットがカップの内部の所定の連結位置に挿入されたときに、上記ソケットを上記カップに連結するスライドヒンジのカップとソケットとの連結構造において、上記ソケットの両端部にそれぞれ設けられた第１、第２係合部と、上記カップの内部の両端部に互いに平行な軸線を中心として初期位置と解除位置との間を回動可能に設けられた第１、第２回動部材と、上記第１、第２回動部材を上記解除位置側から上記初期位置側へ回動付勢する第１、第２回動付勢手段とを備え、上記第１、第２回動部材は、上記第１、第２回動付勢手段の回動付勢力によって上記解除位置から上記初期位置側へ回動して上記連結位置に挿入された上記ソケットの第１、第２係合部とそれぞれ係合することにより、上記ソケットを上記カップに連結し、上記第１、第２回動付勢手段の回動付勢力に抗して上記解除位置に回動することによって上記第１、第２係合部材との係合が解除されることを特徴としている。
この場合、上記第１回動部材には、第１カム面が設けられており、この第１カム面は、上記第１係止部が上記第１カム面に突き当たった状態において上記ソケットが上記連結位置まで挿入されるときに、上記第１回動部材を上記第１回動付勢手段の付勢力に抗して上記初期位置から上記解除位置まで回動させることが望ましい。
上記第２回動部材には、第２カム面が設けられており、この第２カム面は、上記第２係止部が上記第２カム面に突き当たった状態において上記ソケットが上記連結位置まで挿入されるときに、上記第２回動部材を上記第２回動付勢手段の付勢力に抗して上記初期位置から上記解除位置まで回動させることが望ましい。
上記第１回動部材の上記初期位置側から上記解除位置側への回動方向と上記第２回動部材の上記初期位置側から上記解除位置側への回動方向とが互いに逆方向であることが望ましい。
上記ソケットと上記カップとには、互いに係合することにより上記カップの両端部を結ぶ方向への上記ソケットの移動を阻止する第１、第２係止部がそれぞれ設けられていることが望ましい。
【０００５】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図１〜図１６を参照して説明する。
図１〜図１５は、この発明の一実施の形態を示す。この実施の形態のスライドヒンジ１は、タンス等の筐体に扉（いずれも図示せず）を回動可能に取り付けるためのものである。勿論、スライドヒンジ１は、他の開口部を有する筐体と、この筐体の開口部を開閉する扉との間にも用いることができる。図１〜図４に示すように、スライドヒンジ１は、本体２、ソケット３及びカップ４を備えている。
【０００６】
本体２は、図１〜図５に示すように、断面「コ」字状をなしており、長方形の板状をなす基板部２ａと、この基板部２ａの両側部から直角に起立する側板部２ｂ，２ｂとから構成されている。各側板部２ｂの一部が切り起こされることにより、基板部２ａと同一平面上に位置する取付板部２ｃが形成されている。この取付板部２ｃを貫通して筐体の側板に螺合されたビス（図示せず）を締め付けることにより、本体２の基板部２ａが筐体の側部内面に押圧固定され、それによって本体２が筐体に取り付けられている。この場合、本体２は、その先端部（各図において左端部）が筐体の手前側（開口側）に位置し、かつ側板部２ｂが上下方向を向くようにして取り付けられている。
【０００７】
ソケット３は、図１〜図５に示すように、断面「コ」字状をなしており、本体２の基板部２ａと平行に配置された連結板部３ａと、この連結板部３ａの両側部から本体２の側板部２ｂと平行に起立する一対の側板部３ｂ，３ｂとを有している。側板部３ｂ，３ｂの後端部は、一対のリンク５，６を介して本体２の側板部２ｂ，２ｂに回動可能に連結されている。すなわち、本体２の側板部２ｂ，２ｂの先端部には、リンク５，６の後端部が側板部２ｂと直交する軸７，８を介して回動可能に連結されており、一対のリンク５，６の先端部には、ソケット３の側板部３ｂ，３ｂが軸７，８と平行な軸９，１０を介して回動可能に連結されている。
【０００８】
カップ４は、図１〜図４及び図６に示すように、底板部４ａと、この底板部４ａの両側部から直角に起立する一対の規制側板部４ｂ，４ｂと、各規制側板部４ｂ，４ｂの先端部から底板部４ａと平行に、かつ互いに離れる方向へ延びる取付板部４ｃ，４ｃとを有している。したがって、カップ４は、両端部（規制側板部４ｂの長手方向における両端部。以下、図３における左端部を先端部と称し、右端部を後端部と称する。）及び底板部４ａと対向する面部（以下、上面部と称する。）が開放されている。カップ４の両端部については、開放することなく閉じてもよく、そのようにすることにより、カップ４を上面部だけが開放された容器状に形成してもよい。底板部４ａ及び規制側板部４ｂは、扉の背面に形成された装着凹部（図示せず）に挿入され、取付板部４ｃが扉の背面に押しつけられている。そして、取付板部４ｃを貫通して扉に螺合されたビス（図示せず）を締め付けることにより、カップ４が扉に取り付けられている。
【０００９】
カップ４には、ソケット３が次のようにして着脱可能に連結されている。すなわち、カップ４は、規制側板部４ｂがソケット３の側板部３ｂと平行になるように配置されており、一対の規制側板部４ｂ，４ｂ間には、ソケット３の連結板部３ａがカップ４の底板部４ａに突き当たるまで側板部３ｂ，３ｂが挿入されている（このときのソケット３の位置が連結位置である。）。ここで、規制側板部４ｂ，４ｂの対向する内面間の距離は、側板部３ｂ，３ｂの外面間の距離とほぼ等しくなっている。したがって、側板部３ｂ，３ｂの各外面は、規制側板部４ｂ，４ｂの各内面にそれぞれほぼ接している。これにより、ソケット３がカップ４に連結された状態では上下方向（側板部３ｂと直交する方向）に対してほとんど移動不能になっている。なお、以下においては特にことわらない限り、ソケットが連結位置に位置しているものとして説明する。
【００１０】
ソケット３の側板部３ｂ，３ｂの先端部には、係止軸（第１係止部）１１が軸７〜１０と平行に設けられている。この係止軸１１の両端部１１ａ，１１ａは、図４に示すように、側板部３ｂ，３ｂをそれぞれ貫通して側板部３ｂ，３ｂから外側に突出している。一方、カップ４の規制側板部４ｂ，４ｂの先端部には、各規制板部４ｂの先端面から底板部４ａ側へ向かって延びる係止溝（第２係止部）４ｄ，４ｄが形成されている。各係止溝４ｄ，４ｄには、係止軸１１の両端部１１ａ，１１ａが挿入されている。係止溝４ｄの幅は、係止軸１１の外径とほぼ同一に設定されている。したがって、係止溝４ｄ，４ｄに係止軸１１の両端部１１ａ，１１ａが挿入されることにより、ソケット３がカップ４に対してその両端部を結ぶ方向（図３の左右方向）へ移動不能になっている。
【００１１】
カップ４の両規制側板部４ｂ，４ｂの先端部間には、第１回動部材１２が配置されている。この第１回動部材１２の底部４ａ側の基端部は、軸７〜１０と平行な支持軸１３を介して規制側板部４ｂ，４ｂに回動可能に支持されている。第１回動部材１２は、図１２に示す初期位置と図１３に示す解除位置との間を回動可能になっている。第１回動部材１２は、初期位置に位置しているときには、カップ４の上面開放部側に位置する先端部が係止溝４ｄと対向しており、それによって係止軸１１が係止溝４ｄに入り込むのを阻止している。その一方、解除位置に位置しているときには、第１回動部材１２の先端部が係止溝４ｄからカップ４の先端側へ移動し、係止軸１１が係止溝４ｄに対して出入りするのを許容する。
【００１２】
第１回動部材１２の先端部のうち、カップ４の後端側を向く面には、第１係合凹部１２ａが形成されている。この第１係合凹部１２ａには、第１回動部材１２が解除位置から初期位置近傍まで回動すると、係止軸１１が入り込むようになっている。これにより、ソケット３の先端部がカップ４の上面開放部を通って連結位置から脱出することが阻止されている。しかも、第１回動部材１２が支持軸１３に装着された第１コイルばね（第１回動付勢手段）１４によって解除位置から初期位置側へ回動付勢されているので、第１回動部材１２は、係合凹部１２ａに係止軸１１が入り込んだ状態、つまり第１回動部材１２が係止軸１１を介してソケット３に係合した状態に維持されている。これから明らかなように、係止軸１１は、第１係止部として用いられるのみならず、第１係合部としても兼用されている。第１回動部材１２が第１コイルばね１４の回動付勢力に抗して解除位置に回動すると、係止軸１１が係合凹部１２ａから脱出する。その結果、係止軸１１は、係止溝４ｄに対して出入可能になる。
【００１３】
第１回動部材１２の先端面には、第１カム面１２ｂが形成されている。この第１カム面１２ｂは、第１回動部材１２が初期位置に位置しているとき、カップ４の両端部を結ぶ方向においては係止溝４ｄとほぼ同一位置に位置し、かつ底面部４ａと直交する方向においては係止溝４ｄの開放部とほぼ同一位置に位置している。しかも、第１カム面１２ｂは、カップ４の先端側から後端側へ向かうにしたがって第１回動部材１２の先端側から基端側へ向かうように傾斜している。この場合、第１カム面１２ｂの傾斜度は、第１カム面１２ｂを凸曲面によって構成することにより、カップ４の先端側から後端側へ向かうにしたがって大きくなっている。しかし、第１カム面１２ｂの傾斜度は、第１カム面１２ｂを平面で構成することにより、一定の割合にしてもよい。
【００１４】
第１カム面１２ｂが係止溝４ｄとほぼ同一位置に位置しているので、係止軸１１を係止溝４ｄにその前方から挿入しようとすると、係止軸１１が第１カム面１２ｂに突き当たる。その後、さらに係止軸１１を係止溝４ｄに向かって移動させると、第１カム面１２ｂが第１回動部材１２を初期位置から解除位置側へ回動させる。第１回動部材１２が解除位置に達すると、係止軸１１が第１カム面１２ｂから離脱し、係止溝４ｄに挿入可能になる。係止軸１１が係止溝４ｄの底面にほぼ接するまで移動すると、係止軸１１が係合凹部１２ａと対向する。その結果、第１回動部材１２がコイルばね１４によって初期位置側へ復帰回動され、係合凹部１２ａに係止軸１１が入り込む。その結果、係止軸１１が係止溝４ｄの開放部から離脱不能になる。この状態では、ソケット３がカップ４の両端部を結ぶ方向へ移動不能になるとともに、ソケット３の先端部が底板部４ａと直交する方向（ソケット３をカップ４に対して挿脱する方向）へ移動不能になる。
【００１５】
カップ４の両規制側板部４ｂ，４ｂの後端部間には、第２回動部材１５が配置されている。この第２回動部材１５の底部４ａ側の基端部は、支持軸１３と平行な支持軸１６を介して規制側板部４ｂ，４ｂに回動可能に支持されている。第１回動部材１２は、図１２に示す初期位置と図１３に示す解除位置との間を回動可能になっている。ここで、第２回動部材１５の初期位置から解除位置へ向かう方向は、第１回動部材１２の初期位置から解除位置へ向かう方向と逆になっている。つまり、第１回動部材１２は、初期位置から解除位置へ向かうとき、支持軸１３を中心として図１２の反時計方向へ回動する。これに対し、第２回動部材１５は、初期位置から解除位置へ向かうとき、支持軸１６を中心として時計方向へ回動するようになっている。
【００１６】
第２回動部材１５の先端部のうち、カップ４の先端側を向く面には、第２係合凹部１５ａが形成されている。この第２係合凹部１５ａには、軸１０が入り込んでいる。これにより、ソケット３の後端部がカップ４の上面開放部を通って連結位置から脱出することが阻止されている。これから明らかなように、軸１０は、リンク６とソケット３とを回動可能に連結するのみならず、第２係合部として兼用されている。また、第２回動部材１５は、支持軸１６に装着された第２コイルばね（第２回動付勢手段）１７によって解除位置側から初期位置側へ回動付勢されており、この回動付勢力によって第２係合凹部１５ａに軸１０が入り込んだ状態、つまり第２回動部材１５が軸１０を介してソケット３に係合した状態に維持されている。
【００１７】
第２回動部材１５の先端面には、第２カム面１５ｂが形成されている。この第２カム面１５ｂは、第１、第２回動部材１２，１５を初期位置に回動させ、かつソケット３の連結板部３ａをカップ４の底板部４ａとほぼ平行にした状態において、係止軸１１が第１カム面１２ｂに突き当たるように、ソケット３をカップ４側に接近移動させたとき、軸１０が第２カム面１５ｂに突き当たるように配置されている。しかも、第２カム面１５ｂは、カップ４の後端側から先端側へ向かうにしたがって第２回動部材１５の先端側から基端側へ向かうように傾斜している。したがって、係止軸１１及び軸１０が第１カム面１２ｂ及び第２カム面１５ｂにそれぞれ接触した状態で、ソケット３をカップ４内に向かって平行移動させると、図１３に示すように、第１回動部材１２が初期位置から解除位置側へ回動するとともに、第２回動部材１５が初期位置から解除位置側へ回動する。そして、ソケット３を連結位置（図３参照）まで移動させると、第１、第２回動部材１２，１５が第１、第２コイルばね１４，１７の付勢力によって初期位置側へ戻される。第１、第２回動部材１２，１５が初期位置の若干手前まで回動すると、係止軸１１及び軸１０が第１、第２係合凹部１２ａ、１５ａの各側面に突き当たりる。その結果、第１、第２回動部材１２，１５が、それ以上初期位置側へ回動不能になる。したがって、第１、第２回動部材１２，１５は、第１、第２コイルばね１４，１７の回動付勢力によって係止軸１１及び軸１０に係合した状態に維持され、ひいてはソケットが連結位置に維持される。
【００１８】
なお、第２カム面１５ｂの傾斜度は、第２カム面１５ｂを凸曲面によって構成することにより、カップ４の後端側から先端側へ向かうにしたがって大きくなっている。しかし、第２カム面１５ｂの傾斜度は、第２カム面１５ｂを平面で構成することにより、一定の割合にしてもよい。
【００１９】
上記構成スライドヒンジ１において、ソケット３をカップ４に連結する場合には、次の三つの方法のいずれかを採用することができる。
第１の連結方法を採用する場合には、図７に示すように、まず係止軸１１を係止溝４ｄに挿入するとともに、第１係合凹部１２ａに入り込ませる。これを行うに際しては、図８に示すように、第１回動部材１２を予め解除位置に回動させておき、係止軸１１を係止溝４ｄに挿入した後、第１回動部材１２を第１コイルばね１４によって初期位置側へ回動させ、第１係合凹部１２ａに係止軸１１を入り込ませるようにしてもよい。あるいは、図９に示すように、初期位置に位置している第１回動部材１２の第１カム面１２ｂに係止軸１１を突き当てた状態でソケット３の先端部をカップ４に接近移動させることにより、第１回動部材１２を解除位置まで回動させ、係止軸１１を係止溝４ｄに挿入する。その後、第１回動部材１２が第１コイルばね１４の付勢力によって初期位置側へ戻されることにより、係止軸１１を第１係合凹部１２ａに入り込ませることも可能である。
【００２０】
次に、ソケット３の後端部を、係止軸１１を中心としてカップ４に接近する方向（図７の矢印方向Ａ方向）へ回動させる。すると、軸１０が第２回動部材１５の第２カム面１５ｂに突き当たる。その後、ソケット３の後端部をさらに回動させると、第２回動部材１５が第２コイルばね１７の付勢力に抗して解除位置側へ回動する。軸１０が第２カム面１５ｂを乗り越えたとき、第２回動部材１５が解除位置に達する。すると、軸１０が第２係合凹部１５ａと対向し、軸１０が第２係合凹部１５ａに入り込み可能になる。その結果、第２回動部材１５が第２コイルばね１７の付勢力によって初期位置側へ戻されるとともに、軸１０が第２係合凹部１５ｂに入り込む。第２回動部材１５がさらに初期位置側へ回動させられることにより、ソケット３の後端部がさらに矢印Ａ方向へ回動させられ、ソケット３の連結板部３ａがカップ４の底板部４ａに突き当たる。これにより、ソケット３がカップ４に対して連結位置に連結される。
【００２１】
なお、第１の連結方法では、ソケット３をカップ４に対して移動させ、かつ回動させているが、ソケット３とカップ４との移動及び回動は相対的なものであるから、カップ４をソケット３に対して移動及び回動させてもよい。ただし、その場合には、カップの移動方向及び回動方向は、ソケット３の移動方向及び回動方向と逆方向になる。これは、以下に述べる連結方法においても同様である。
【００２２】
ソケット３のカップ４に対する第２の連結方法が図１０及び図１１に示されている。この方法では、図１０に示すように、ソケット３の連結板部３ａを、その後端部が先端部よりカップ４の底板部４ａに近づくように、底板部４ａに対して傾斜させる。その状態でソケット３を矢印Ａ方向へ直線的に移動させて、ソケット３の後端部をカップ４内にその上面開放部から挿入する。軸１０が第２回動部材１５の第２係合凹部１５ａと対向したら、ソケット３を矢印Ｂ方向へ移動させて軸１０を第２係合凹部１５ａに挿入する。次に、図１１に示すように、ソケット３の先端部がカップ４に接近するように、軸１０を中心として図１１の矢印Ａ方向へ回動させ、係止軸１１を第１回動部材１２の第１カム面１２ｂに突き当てる。その後、さらにソケット３を同方向へ回動させると、第１回動部材１２が第１コイルばね１４の付勢力に抗して解除位置まで回動する。すると、係止軸１１が係止溝４ｄに入り込む。その後、係止軸１１が第１係合凹部１２ａと対向すると、第１回動部材１２が第１コイルばね１４によって初期位置側へ回動させられ、係止軸１１が第１係合凹部１２ａに入り込む。その状態で第１回動部材１２が初期位置近傍まで回動させられると、ソケット３の連結板部３ａがカップ４の底板部４ａに突き当たる。これにより、ソケット３がカップ４に対して連結位置に連結される。
【００２３】
図１２及び図１３に第３の連結方法を示す。この第３の連結方法では、図１２に示すように、ソケット３の連結板部３ａをカップ４の底板部４ａに平行にするとともに、係止軸１１を係止溝４ｄの前方に位置させる。その状態でソケット３を図１２の矢印Ａ方向へ平行移動させる。すると、係止軸１１及び軸１０が第１、第２カム面１２ｂ，１５ｂに突き当たる。その後、ソケット３をさらに同方向へ移動させると、図１３に示すように、第１、第２回動部材１２，１５が第１、第２コイルばね１４，１７の回動付勢力に抗して初期位置から解除位置側へ回動する。第１、第２回動部材１２，１５が解除位置まで回動すると、係止軸１１が係止溝４ｄに入り込むとともに、第１係合凹部１２ａと対向し、軸１０が第２係合凹部１５ａと対向する。その結果、第１、第２回動部材１２，１５が第１、第２コイルばね１４，１７によって初期位置側へ回動させられ、係止軸１１が第１係合凹部１２ａに入り込むとともに、軸１０が第２係合凹部１５ａに入り込む。第１、第２回動部材１２，１５が第１、第２コイルばね１４，１７によってさらに回動させられると、それに伴ってソケット３が図１２の矢印Ａ方向へ移動させられ、その連結板部３ａがカップ４の底板部４ａに突き当たる。これにより、ソケット３がカップ４に対して連結位置に連結される。
【００２４】
ソケット３をカップ４から取り外す場合には、まず図１４に示すように、第１回動部材１２の上端部に指を引っ掛けて解除位置まで矢印Ａ方向へ回動させる。次に、ソケット３を、軸１０を中心として矢印Ｂ方向へ回動させ、図１５に示すように、係止軸１１を係止溝４ｄから抜き出す。その後、ソケット３をさらに回動させ、係止軸１１を第１回動部材１２の先端部より先方に位置させたら、ソケット３を図１５の矢印Ａ方向へ移動させて軸１０を第２係合凹部１４ａから抜き出す。その後、ソケット３を図１５の矢印Ｂ方向へ移動させて、ソケット３をカップ４から抜き出す。
【００２５】
このように、この発明に係るスライドヒンジ１によれば、カップ４に対するソケット３の連結方法として３つの方法を採用することができる。したがって、ソケット３とカップ４との連結方法をスライドヒンジ１が用いられている状況に応じて適宜に採用することができ、それによってカップ４とソケット３との連結作業を容易に行うことができる。
【００２６】
図１６は、この発明の他の実施の形態におけるカップ４′を示している。このカップ４′においては、規制側板部４ｂの前端部が取付板部４ｃから前方へ延び出しているのと同様に、規制側板部４ｂの後端部が取付板部４ｃから後方へ延び出している。そして、各規制側板部４ｂの後端部には、上記実施の形態の係止溝４ｄと同様の係止溝（第２係止部）４ｅがそれぞれ形成されている。各係止溝４ｅには、軸１０が挿入されている。すなわち、この実施の形態では、軸１０の両端部がソケット３の側板部３ｂ，３ｂから外側に突出しており、その突出した端部が係止溝４ｅ，４ｅにそれぞれ挿入されている。したがって、この実施の形態では、軸１０が第２係合部として用いられるのみならず、第１係止部としても用いられている。
なお、係止溝４ｅを形成する場合には、係止溝４ｄを形成しなくてもよい。その場合には、係止軸１１の両端部を規制側板部４ｂから外側に突出させる必要がない。
【００２７】
この実施の形態においても、カップ４′にソケット３を連結する場合には、上記の実施の形態と同様に第１、第２、第３の三つの連結方法を採用することができる。この場合、第１、第３の連結方法は、上記の実施の形態と同様であるが、第２の連結方法は、上記の実施の形態の第２の連結方法と若干異なる。第２の連結方法を実行するに際しては、軸１０の両端部を係止溝４ｅに挿入する。これは、係止軸１１の両端部１１ａ，１１ａを係止溝４ｄ，４ｄに挿入する場合と同様にして挿入することができる。この点が、上記の実施の形態の第２の連結方法と異なる。その他は上記の実施の形態と同様である。
【００２８】
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、適宜変更可能である。
例えば、図１〜図１５に示す実施の形態においては、係止軸１１を第１係止部として用いるのみならず、第１係合部としても用いているが、係止軸１１を第１係止部としてのみ用い、第１係合部を別途設けてもよい。その場合には、係止軸１１をカップ４に設け、係止溝４ｄをソケット３に設けてもよい。これは、図１６に示す実施の形態の軸１０についても同様である。つまり、軸１０を第２係合部として用い、係止溝（第２係止部）４ｅに係合する第１係止部を軸１０とは別に設けてもよい。
【００２９】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、カップに対するソケットの連結方法を、一つの方法に限定されることなく、三つの連結方法を採用することができ、したがってソケットとカップとの連結方法をスライドヒンジが用いられている状況に応じて適宜に採用することができ、それによってカップとソケットとの連結作業を容易に行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の一実施の形態を、ソケットがカップに連結され、かつ扉が開からたときの状態で示す斜視図である。
【図２】同実施の形態を、ソケットがカップに連結され、かつ扉が閉じられたときの状態で示す斜視図である。
【図３】同実施の形態の断面図である。
【図４】同実施の形態を、ソケットがカップから取り外された状態で示す斜視図である。
【図５】同実施の形態の筐体側に取り付けられる各部材を示す分解斜視図である。
【図６】同実施の形態の扉側に取り付けられる各部材を示す分解斜視図である。
【図７】同実施の形態における第１の連結方法を説明するための断面図である。
【図８】図７に示す状態にするための一方法を説明するための断面図である
【図９】図７に示す状態にするための他の方法を説明するための断面図である。
【図１０】同実施の形態における第２の連結方法を説明するための断面図である。
【図１１】図１０と同様に第２の連結方法を説明するための断面図である。
【図１２】同実施の形態におけＲ第３の連結方法を説明するための断面図である。
【図１３】図１２と同様に第３の連結方法を説明するための断面図である。
【図１４】同実施の形態においてソケットをカップから取り外す方法を説明するための断面図である。
【図１５】図１４と同様にソケットのカップからの取外方法を説明するための断面図である。
【図１６】この発明の他の実施の形態において用いられているカップを示す斜視図である。
【符号の説明】
１　スライドヒンジ
２　本体
３　ソケット
４　カップ
４′　カップ
４ｄ　係止溝（第２係止部）
４ｅ　係止溝（第２係止部）
５　リンク
６　リンク
１０　軸（第２係合部、第１係止部）
１１　係止軸（第１係合部、第１係止部）
１２　第１回動部材
１２ｂ　第１カム面
１４　第１コイルばね（第１回動付勢手段）
１５　第２回動部材
１５ｂ　第２カム面
１７　第２コイルばね（第２回動付勢手段）[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a connection structure between a slide hinge cup and a socket for attaching a slide hinge socket to a cup.
[0002]
[Prior art]
As conventional connection structures of this kind, those described in Japanese Utility Model Registration No. 2551740 and Japanese Utility Model Publication No. 7-54525 are known. The connection structure described in the former publication is such that the socket is translated and inserted into the cup. When the socket is inserted into the cup to a predetermined connection position, the front and rear portions of the socket engage with the cup. I do. Thereby, the socket is connected to the cup. On the other hand, in the connection structure described in the latter publication, the socket is inserted obliquely with respect to the cup, and first, the front end of the socket in the insertion direction is engaged with the front end of the cup. Thereafter, the rear end of the socket in the insertion direction is rotated about the engagement portion so as to approach the cup. When the socket is rotated to a predetermined connection position, the rear ends of the socket and the cup are engaged with each other. This allows the socket to be connected to the cup.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
It is desirable that the socket and the cup are not limited to one kind of connection method, and that various connection methods can be adopted. This is because if the connection method between the socket and the cup can be appropriately adopted according to the situation where the slide hinge is used, the connection operation between the cup and the socket can be easily performed. However, the above-described conventional connection structure has a problem that only one connection method can be adopted. For example, in the case of the former publication, it is only possible to adopt a connection method in which the socket is moved parallel to the cup and then inserted, but it is not possible to rotate and connect the connection as in the latter case. Conversely, in the case of the latter publication, after the front ends of the socket and the cup are engaged with each other, the socket must be turned around the engaging portion so that the rear end of the socket approaches the cup. In addition, it is not possible to adopt a connection method in which the socket is moved in parallel from the front of the cup and inserted. In addition, a procedure of rotating the rear end after engaging the front end is essential. After engaging the rear end, the front end is rotated around the rear end and connected. Cannot be adopted.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been made to solve the above problem, and when a socket rotatably connected to a distal end portion of a main body via a link is inserted into a predetermined connection position inside a cup, In a coupling structure between a cup and a socket of a slide hinge for coupling the socket to the cup, first and second engagement portions provided at both ends of the socket are parallel to both ends inside the cup. First and second pivot members rotatably provided between an initial position and a release position around a central axis, and moving the first and second pivot members from the release position side to the initial position side. First and second rotation urging means for rotationally urging the first and second rotation members, and the first and second rotation members are released by the rotation urging force of the first and second rotation urging means. From the position to the initial position and inserted into the connection position. The socket is connected to the cup by engaging with the first and second engaging portions of the socket, respectively, and the release is released against the rotational urging force of the first and second rotational urging means. By rotating to the position, the engagement with the first and second engagement members is released.
In this case, the first rotating member is provided with a first cam surface, and the first cam surface is provided with the socket when the first locking portion abuts on the first cam surface. It is preferable that the first rotation member is rotated from the initial position to the release position against the urging force of the first rotation urging means when the first rotation member is inserted to the connection position.
The second rotating member is provided with a second cam surface, and the second cam surface is configured to move the socket to the connection position when the second locking portion abuts on the second cam surface. When inserted, it is desirable that the second rotation member be rotated from the initial position to the release position against the urging force of the second rotation urging means.
The direction of rotation of the first rotating member from the initial position side to the release position side and the direction of rotation of the second rotating member from the initial position side to the release position side are opposite to each other. It is desirable.
It is preferable that the socket and the cup are respectively provided with first and second locking portions that engage with each other to prevent the movement of the socket in a direction connecting both ends of the cup.
[0005]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
1 to 15 show an embodiment of the present invention. The slide hinge 1 of this embodiment is for rotatably attaching a door (both not shown) to a casing such as a closet. Of course, the slide hinge 1 can also be used between a housing having another opening and a door that opens and closes the opening of the housing. As shown in FIGS. 1 to 4, the slide hinge 1 includes a main body 2, a socket 3, and a cup 4.
[0006]
As shown in FIGS. 1 to 5, the main body 2 has a U-shaped cross section, and has a rectangular plate-like substrate portion 2a and side plate portions that stand at right angles from both sides of the substrate portion 2a. 2b, 2b. By cutting and raising a part of each side plate portion 2b, a mounting plate portion 2c located on the same plane as the substrate portion 2a is formed. By tightening a screw (not shown) screwed into the side plate of the housing through the mounting plate portion 2c, the substrate portion 2a of the main body 2 is pressed and fixed to the inner surface of the side of the housing. 2 is attached to the housing. In this case, the main body 2 is mounted such that the front end (the left end in each figure) is located on the near side (opening side) of the housing and the side plate 2b faces in the vertical direction.
[0007]
As shown in FIGS. 1 to 5, the socket 3 has a U-shaped cross section, and includes a connecting plate 3 a arranged in parallel with the substrate 2 a of the main body 2, and both sides of the connecting plate 3 a. And a pair of side plate portions 3b, 3b standing upright in parallel with the side plate portion 2b of the main body 2 from the portion. The rear ends of the side plates 3b, 3b are rotatably connected to the side plates 2b, 2b of the main body 2 via a pair of links 5, 6. That is, the rear ends of the links 5, 6 are rotatably connected to the distal ends of the side plates 2b, 2b of the main body 2 via shafts 7, 8 orthogonal to the side plate 2b. The side plates 3b, 3b of the socket 3 are rotatably connected to the tips of 5, 6 via shafts 9, 10 parallel to the shafts 7, 8, respectively.
[0008]
As shown in FIGS. 1 to 4 and 6, the cup 4 includes a bottom plate 4 a, a pair of regulation side plates 4 b, 4 b standing upright from both sides of the bottom plate 4 a, and each regulation side plate 4 b, Mounting plate portions 4c, 4c extending in parallel with the bottom plate portion 4a and in a direction away from each other are provided from the front end portion of 4b. Therefore, the cup 4 is opposed to both end portions (both end portions in the longitudinal direction of the regulation side plate portion 4b. Hereinafter, the left end portion in FIG. 3 is referred to as a front end portion, and the right end portion is referred to as a rear end portion) and the bottom plate portion 4a. A surface portion (hereinafter, referred to as an upper surface portion) is open. Both ends of the cup 4 may be closed without being opened, and by doing so, the cup 4 may be formed in a container shape in which only the upper surface is opened. The bottom plate 4a and the regulating side plate 4b are inserted into mounting recesses (not shown) formed on the back of the door, and the mounting plate 4c is pressed against the back of the door. The cup 4 is attached to the door by tightening a screw (not shown) screwed into the door through the mounting plate 4c.
[0009]
The socket 3 is detachably connected to the cup 4 as follows. That is, the cup 4 is arranged such that the regulating side plate 4b is parallel to the side plate 3b of the socket 3, and the connecting plate 3a of the socket 3 is located between the pair of regulating side plates 4b, 4b. The side plates 3b, 3b are inserted until they hit the bottom plate 4a (the position of the socket 3 at this time is the connection position). Here, the distance between the opposing inner surfaces of the regulating side plates 4b, 4b is substantially equal to the distance between the outer surfaces of the side plates 3b, 3b. Therefore, the respective outer surfaces of the side plate portions 3b, 3b are substantially in contact with the respective inner surfaces of the regulating side plate portions 4b, 4b. As a result, when the socket 3 is connected to the cup 4, it is almost immovable in the vertical direction (the direction orthogonal to the side plate 3b). In the following description, unless otherwise specified, it is assumed that the socket is located at the connection position.
[0010]
Locking shafts (first locking portions) 11 are provided at the distal ends of the side plates 3b, 3b of the socket 3 in parallel with the shafts 7 to 10. As shown in FIG. 4, both ends 11a of the locking shaft 11 penetrate the side plates 3b, 3b, respectively, and protrude outward from the side plates 3b, 3b. On the other hand, locking grooves (second locking portions) 4d, 4d extending toward the bottom plate portion 4a from the distal end surface of each of the restriction plate portions 4b are formed at the distal ends of the restriction side plate portions 4b, 4b of the cup 4. ing. Both ends 11a of the locking shaft 11 are inserted into the locking grooves 4d. The width of the locking groove 4 d is set substantially equal to the outer diameter of the locking shaft 11. Therefore, by inserting both ends 11a, 11a of the locking shaft 11 into the locking grooves 4d, 4d, the socket 3 cannot move in the direction connecting the both ends to the cup 4 (the left-right direction in FIG. 3). It has become.
[0011]
A first rotating member 12 is disposed between the distal ends of the regulating side plates 4b, 4b of the cup 4. The base end of the first rotating member 12 on the bottom 4a side is rotatably supported by the regulating side plates 4b, 4b via a support shaft 13 parallel to the shafts 7-10. The first rotation member 12 is rotatable between an initial position shown in FIG. 12 and a release position shown in FIG. When the first rotating member 12 is located at the initial position, the distal end located on the open side of the upper surface of the cup 4 is opposed to the locking groove 4d, so that the locking shaft 11 is locked. 4d is prevented from entering. On the other hand, when located at the release position, the distal end of the first rotating member 12 moves from the locking groove 4d to the distal end side of the cup 4, and the locking shaft 11 moves in and out of the locking groove 4d. Tolerate.
[0012]
A first engagement recess 12 a is formed on a surface of the distal end portion of the first rotating member 12 facing the rear end side of the cup 4. When the first rotation member 12 rotates from the release position to the vicinity of the initial position, the locking shaft 11 enters into the first engagement recess 12a. This prevents the distal end of the socket 3 from escaping from the connection position through the upper surface opening of the cup 4. Moreover, since the first rotating member 12 is rotationally biased from the release position to the initial position side by the first coil spring (first rotational biasing means) 14 mounted on the support shaft 13, the first rotation The moving member 12 is maintained in a state in which the locking shaft 11 enters the engaging recess 12a, that is, in a state in which the first rotating member 12 is engaged with the socket 3 via the locking shaft 11. As is apparent from this, the locking shaft 11 is used not only as the first locking portion but also as the first engaging portion. When the first turning member 12 turns to the release position against the turning urging force of the first coil spring 14, the locking shaft 11 comes out of the engaging recess 12a. As a result, the locking shaft 11 can move in and out of the locking groove 4d.
[0013]
A first cam surface 12b is formed on the distal end surface of the first rotating member 12. When the first rotating member 12 is located at the initial position, the first cam surface 12b is located at substantially the same position as the locking groove 4d in the direction connecting both ends of the cup 4, and the bottom surface portion 4a In the direction perpendicular to the direction, the position is substantially the same as the opening of the locking groove 4d. Moreover, the first cam surface 12b is inclined from the distal end to the proximal end of the first rotating member 12 from the distal end to the rear end of the cup 4. In this case, the inclination of the first cam surface 12b is increased from the front end side to the rear end side of the cup 4 by forming the first cam surface 12b by a convex curved surface. However, the inclination of the first cam surface 12b may be set to a fixed ratio by forming the first cam surface 12b as a flat surface.
[0014]
Since the first cam surface 12b is located at substantially the same position as the locking groove 4d, when the locking shaft 11 is to be inserted into the locking groove 4d from the front thereof, the locking shaft 11 is inserted into the first cam surface 12b. bump into. Thereafter, when the locking shaft 11 is further moved toward the locking groove 4d, the first cam surface 12b rotates the first rotating member 12 from the initial position to the release position. When the first rotation member 12 reaches the release position, the locking shaft 11 is separated from the first cam surface 12b, and can be inserted into the locking groove 4d. When the locking shaft 11 moves until it substantially contacts the bottom surface of the locking groove 4d, the locking shaft 11 faces the engaging recess 12a. As a result, the first rotating member 12 is returned and rotated to the initial position side by the coil spring 14, and the locking shaft 11 enters the engaging recess 12a. As a result, the locking shaft 11 cannot be detached from the opening of the locking groove 4d. In this state, the socket 3 cannot move in the direction connecting the both ends of the cup 4 and the tip of the socket 3 is perpendicular to the bottom plate 4a (the direction in which the socket 3 is inserted into and removed from the cup 4). You cannot move.
[0015]
A second rotating member 15 is disposed between the rear end portions of both the regulation side plate portions 4b, 4b of the cup 4. A base end of the second rotating member 15 on the side of the bottom 4a is rotatably supported by the regulating side plates 4b, 4b via a supporting shaft 16 parallel to the supporting shaft 13. The first rotation member 12 is rotatable between an initial position shown in FIG. 12 and a release position shown in FIG. Here, the direction of the second rotating member 15 from the initial position to the release position is opposite to the direction of the first rotating member 12 from the initial position to the release position. That is, the first rotating member 12 rotates counterclockwise in FIG. 12 about the support shaft 13 when moving from the initial position to the release position. On the other hand, the second rotating member 15 rotates clockwise around the support shaft 16 when moving from the initial position to the release position.
[0016]
A second engagement concave portion 15a is formed on a surface of the distal end portion of the second rotating member 15 facing the distal end side of the cup 4. The shaft 10 enters the second engagement recess 15a. This prevents the rear end portion of the socket 3 from escaping from the connection position through the upper surface opening of the cup 4. As is clear from this, the shaft 10 not only rotatably connects the link 6 and the socket 3 but also serves as a second engagement portion. The second rotating member 15 is rotationally urged from the release position side to the initial position side by a second coil spring (second rotational urging means) 17 mounted on the support shaft 16. The state in which the shaft 10 enters the second engagement recess 15a by the dynamic urging force, that is, the state in which the second rotating member 15 is engaged with the socket 3 via the shaft 10 is maintained.
[0017]
A second cam surface 15b is formed on the distal end surface of the second rotating member 15. The second cam surface 15b rotates the first and second rotating members 12 and 15 to the initial position and makes the connecting plate 3a of the socket 3 substantially parallel to the bottom plate 4a of the cup 4. When the socket 3 is moved closer to the cup 4 so that the locking shaft 11 abuts on the first cam surface 12b, the shaft 10 is arranged so as to abut on the second cam surface 15b. Moreover, the second cam surface 15b is inclined so as to go from the distal end to the proximal end of the second rotating member 15 from the rear end to the distal end of the cup 4. Therefore, when the socket 3 is translated toward the inside of the cup 4 in a state where the locking shaft 11 and the shaft 10 are in contact with the first cam surface 12b and the second cam surface 15b, respectively, as shown in FIG. The first turning member 12 turns from the initial position to the release position, and the second turning member 15 turns from the initial position to the release position. When the socket 3 is moved to the connection position (see FIG. 3), the first and second rotating members 12, 15 are returned to the initial position by the urging forces of the first and second coil springs 14, 17. When the first and second rotating members 12 and 15 rotate slightly to the initial position, the locking shaft 11 and the shaft 10 abut against the side surfaces of the first and second engaging recesses 12a and 15a. As a result, the first and second rotating members 12 and 15 cannot rotate further toward the initial position. Therefore, the first and second rotating members 12 and 15 are maintained in a state of being engaged with the locking shaft 11 and the shaft 10 by the rotating urging force of the first and second coil springs 14 and 17, and thus the socket is moved. Maintained in the linked position.
[0018]
The inclination of the second cam surface 15b is increased from the rear end to the front end of the cup 4 by forming the second cam surface 15b by a convex curved surface. However, the inclination of the second cam surface 15b may be set to a fixed ratio by forming the second cam surface 15b with a flat surface.
[0019]
When the socket 3 is connected to the cup 4 in the above-described slide hinge 1, any of the following three methods can be adopted.
When the first connection method is adopted, first, as shown in FIG. 7, the locking shaft 11 is inserted into the locking groove 4d, and at the same time, is inserted into the first engagement recess 12a. To do this, as shown in FIG. 8, the first rotating member 12 is previously rotated to the release position, the locking shaft 11 is inserted into the locking groove 4d, and then the first rotating member 12 is rotated. May be rotated to the initial position side by the first coil spring 14 so that the locking shaft 11 enters the first engagement recess 12a. Alternatively, as shown in FIG. 9, the distal end of the socket 3 is moved closer to the cup 4 with the locking shaft 11 abutting on the first cam surface 12b of the first rotating member 12 located at the initial position. Then, the first rotating member 12 is rotated to the release position, and the locking shaft 11 is inserted into the locking groove 4d. Thereafter, the first rotating member 12 is returned to the initial position side by the urging force of the first coil spring 14, so that the locking shaft 11 can be inserted into the first engagement recess 12a.
[0020]
Next, the rear end of the socket 3 is rotated about the locking shaft 11 in the direction approaching the cup 4 (the direction of arrow A in FIG. 7). Then, the shaft 10 abuts on the second cam surface 15b of the second rotating member 15. Thereafter, when the rear end portion of the socket 3 is further rotated, the second rotating member 15 rotates toward the release position side against the urging force of the second coil spring 17. When the shaft 10 gets over the second cam surface 15b, the second rotating member 15 reaches the release position. Then, the shaft 10 faces the second engagement recess 15a, and the shaft 10 can enter the second engagement recess 15a. As a result, the second rotating member 15 is returned to the initial position side by the urging force of the second coil spring 17, and the shaft 10 enters the second engagement recess 15b. When the second rotating member 15 is further rotated to the initial position side, the rear end of the socket 3 is further rotated in the direction of arrow A, and the connecting plate 3a of the socket 3 is moved to the bottom plate 4a of the cup 4. Hit. Thereby, the socket 3 is connected to the connection position with respect to the cup 4.
[0021]
In the first connection method, the socket 3 is moved and rotated with respect to the cup 4, but since the movement and the rotation between the socket 3 and the cup 4 are relative, the cup 4 is moved. May be moved and rotated with respect to the socket 3. However, in this case, the moving direction and the rotating direction of the cup are opposite to the moving direction and the rotating direction of the socket 3. This is the same in the connection method described below.
[0022]
A second method of connecting the socket 3 to the cup 4 is shown in FIGS. In this method, as shown in FIG. 10, the connecting plate 3a of the socket 3 is inclined with respect to the bottom plate 4a such that the rear end thereof approaches the bottom plate 4a of the cup 4 from the front end. In this state, the socket 3 is moved linearly in the direction of arrow A, and the rear end of the socket 3 is inserted into the cup 4 from the top opening. When the shaft 10 faces the second engagement recess 15a of the second rotating member 15, the socket 3 is moved in the direction of arrow B to insert the shaft 10 into the second engagement recess 15a. Next, as shown in FIG. 11, the locking shaft 11 is rotated about the shaft 10 in the direction of arrow A in FIG. 12 against the first cam surface 12b. Thereafter, when the socket 3 is further turned in the same direction, the first turning member 12 turns to the release position against the urging force of the first coil spring 14. Then, the locking shaft 11 enters the locking groove 4d. Thereafter, when the locking shaft 11 faces the first engaging recess 12a, the first rotating member 12 is rotated toward the initial position by the first coil spring 14, and the locking shaft 11 is moved to the first engaging recess 12a. Get into it. When the first rotating member 12 is rotated to the vicinity of the initial position in this state, the connecting plate 3 a of the socket 3 abuts against the bottom plate 4 a of the cup 4. Thereby, the socket 3 is connected to the connection position with respect to the cup 4.
[0023]
FIGS. 12 and 13 show a third connection method. In the third connection method, as shown in FIG. 12, the connection plate 3a of the socket 3 is made parallel to the bottom plate 4a of the cup 4, and the locking shaft 11 is positioned in front of the locking groove 4d. In this state, the socket 3 is translated in the direction of arrow A in FIG. Then, the locking shaft 11 and the shaft 10 abut against the first and second cam surfaces 12b, 15b. Thereafter, when the socket 3 is further moved in the same direction, as shown in FIG. 13, the first and second turning members 12 and 15 resist the turning urging forces of the first and second coil springs 14 and 17. From the initial position to the release position. When the first and second rotating members 12 and 15 rotate to the release positions, the locking shaft 11 enters the locking groove 4d, faces the first engagement recess 12a, and the shaft 10 is moved into the second engagement recess. 15a. As a result, the first and second rotating members 12 and 15 are rotated toward the initial position by the first and second coil springs 14 and 17, and the locking shaft 11 enters the first engaging recess 12a. The shaft 10 enters the second engagement recess 15a. When the first and second rotating members 12 and 15 are further rotated by the first and second coil springs 14 and 17, the socket 3 is moved in the direction of arrow A in FIG. The portion 3a hits the bottom plate 4a of the cup 4. Thereby, the socket 3 is connected to the connection position with respect to the cup 4.
[0024]
When removing the socket 3 from the cup 4, first, as shown in FIG. 14, a finger is hooked on the upper end of the first rotating member 12 and rotated in the direction of arrow A to the release position. Next, the socket 3 is turned around the shaft 10 in the direction of arrow B, and the locking shaft 11 is pulled out from the locking groove 4d as shown in FIG. Thereafter, the socket 3 is further rotated, and when the locking shaft 11 is positioned ahead of the distal end of the first rotating member 12, the socket 3 is moved in the direction of arrow A in FIG. Pull out from the joint recess 14a. After that, the socket 3 is moved in the direction of arrow B in FIG.
[0025]
Thus, according to the slide hinge 1 according to the present invention, three methods can be adopted as a method of connecting the socket 3 to the cup 4. Therefore, the connection method between the socket 3 and the cup 4 can be appropriately adopted according to the situation in which the slide hinge 1 is used, so that the connection operation between the cup 4 and the socket 3 can be easily performed. .
[0026]
FIG. 16 shows a cup 4 'according to another embodiment of the present invention. In this cup 4 ', the rear end of the regulating side plate 4b extends rearward from the mounting plate 4c in the same manner as the front end of the regulating side plate 4b extends forward from the attaching plate 4c. I have. A locking groove (second locking portion) 4e similar to the locking groove 4d of the above-described embodiment is formed at the rear end of each regulating side plate 4b. The shaft 10 is inserted into each locking groove 4e. That is, in this embodiment, both ends of the shaft 10 protrude outward from the side plates 3b, 3b of the socket 3, and the protruding ends are inserted into the locking grooves 4e, 4e, respectively. Therefore, in this embodiment, the shaft 10 is used not only as the second engagement portion but also as the first locking portion.
When the locking groove 4e is formed, the locking groove 4d need not be formed. In that case, it is not necessary to project both ends of the locking shaft 11 outward from the regulating side plate portion 4b.
[0027]
Also in this embodiment, when connecting the socket 3 to the cup 4 ', the first, second, and third connection methods can be adopted as in the above-described embodiment. In this case, the first and third connection methods are the same as in the above embodiment, but the second connection method is slightly different from the second connection method in the above embodiment. To execute the second connection method, both ends of the shaft 10 are inserted into the locking grooves 4e. This can be inserted in the same manner as when inserting both ends 11a of the locking shaft 11 into the locking grooves 4d. This point is different from the second connection method of the above embodiment. Others are the same as the above-mentioned embodiment.
[0028]
Note that the present invention is not limited to the above embodiment, and can be appropriately modified.
For example, in the embodiment shown in FIGS. 1 to 15, the locking shaft 11 is used not only as the first locking portion but also as the first engaging portion. It may be used only as a locking part and a first engaging part may be separately provided. In that case, the locking shaft 11 may be provided in the cup 4 and the locking groove 4 d may be provided in the socket 3. This is the same for the shaft 10 of the embodiment shown in FIG. That is, the shaft 10 may be used as the second engaging portion, and the first locking portion that engages with the locking groove (second locking portion) 4e may be provided separately from the shaft 10.
[0029]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the connection method of the socket to the cup is not limited to one method, and three connection methods can be adopted. The slide hinge can be appropriately adopted depending on the situation in which the slide hinge is used, whereby the effect of easily connecting the cup and the socket can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an embodiment of the present invention when a socket is connected to a cup and a door is opened.
FIG. 2 is a perspective view showing the same embodiment in a state where a socket is connected to a cup and a door is closed.
FIG. 3 is a sectional view of the same embodiment.
FIG. 4 is a perspective view showing the same embodiment with the socket removed from the cup.
FIG. 5 is an exploded perspective view showing each member attached to the housing side of the embodiment.
FIG. 6 is an exploded perspective view showing each member attached to the door side of the embodiment.
FIG. 7 is a cross-sectional view for explaining a first connection method in the embodiment.
FIG. 8 is a sectional view for explaining one method for achieving the state shown in FIG. 7;
FIG. 9 is a sectional view for explaining another method for achieving the state shown in FIG. 7;
FIG. 10 is a cross-sectional view for explaining a second connection method in the embodiment.
FIG. 11 is a cross-sectional view similar to FIG. 10 for explaining a second connection method.
FIG. 12 is a cross-sectional view for explaining an R third connection method in the embodiment.
FIG. 13 is a cross-sectional view similar to FIG. 12, illustrating a third connection method.
FIG. 14 is a cross-sectional view for explaining a method of removing the socket from the cup in the embodiment.
FIG. 15 is a sectional view for explaining a method of removing the socket from the cup, similarly to FIG. 14;
FIG. 16 is a perspective view showing a cup used in another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 slide hinge
2 body
3 socket
4 cups
4 'cup
4d locking groove (second locking part)
4e Locking groove (second locking portion)
5 links
6 links
10 shafts (second engaging part, first locking part)
11 Locking shaft (first engaging portion, first locking portion)
12 First rotating member
12b 1st cam surface
14 1st coil spring (1st rotation biasing means)
15 Second rotating member
15b Second cam surface
17 Second coil spring (second rotation urging means)

Claims

When a socket rotatably connected to a distal end of the main body via a link is inserted into a predetermined connection position inside the cup, the connection between the cup and the socket of a slide hinge that connects the socket to the cup. In structure
First and second engagement portions provided at both ends of the socket,
First and second rotation members provided at both ends inside the cup so as to be rotatable between an initial position and a release position around axes parallel to each other;
First and second rotation urging means for urging the first and second rotation members from the release position side to the initial position side;
The first and second pivot members are pivotally moved from the release position to the initial position by the rotational urging force of the first and second rotational urging means, and are inserted into the connection position. The socket is connected to the cup by engaging with the first and second engagement portions, respectively, and the socket is moved to the release position against the rotational urging force of the first and second rotational urging means. A coupling structure between a cup and a socket of a slide hinge, wherein the pivot hinge releases the engagement with the first and second engagement members.

The first rotating member is provided with a first cam surface, and the first cam surface is configured to allow the socket to reach the connection position when the first locking portion abuts on the first cam surface. 2. The device according to claim 1, wherein when inserted, the first rotation member is rotated from the initial position to the release position against the urging force of the first rotation urging means. Connection structure between slide hinge cup and socket.

The second rotating member is provided with a second cam surface, and the second cam surface is configured to allow the socket to reach the connection position when the second locking portion abuts on the second cam surface. 3. The device according to claim 2, wherein when inserted, the second rotation member is rotated from the initial position to the release position against the urging force of the second rotation urging means. Connection structure between slide hinge cup and socket.

The direction of rotation of the first rotation member from the initial position side to the release position side and the direction of rotation of the second rotation member from the initial position side to the release position side are opposite to each other. The connection structure of a cup and a socket of the slide hinge according to any one of claims 1 to 3, wherein:

The socket and the cup are provided with first and second locking portions, respectively, which are engaged with each other to prevent the movement of the socket in a direction connecting both ends of the cup. The connecting structure of a cup and a socket of the slide hinge according to any one of claims 1 to 4.