JP2004051587A

JP2004051587A - Mothproofing agent for clothes moth

Info

Publication number: JP2004051587A
Application number: JP2002213719A
Authority: JP
Inventors: Takamasa Muramoto; 村本　孝允; Maho Yanase; 柳瀬　真帆; Atsushi Matsuda; 松田　淳
Original assignee: Fumakilla Ltd
Current assignee: Fumakilla Ltd
Priority date: 2002-07-23
Filing date: 2002-07-23
Publication date: 2004-02-19

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a mothproofing agent for clothes moth, effective for the extermination or feeding-inhibition of moth, having high safety and coping with the practical use such as the long durability of the effect and the visual confirmation of the end point of the effectiveness. <P>SOLUTION: The mothproofing agent for clothes moth is volatile at normal temperature and contains pennyroyal oil or its main component d-pulegone as an active component. The mothproofing agent is a feed inhibiting agent to be placed in a closed space for keeping clothes. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣料害虫用防虫剤に関し、さらに詳しくは、有効成分として、安全性の高い植物精油であるペニーロイヤル油又はその主成分化合物ｄ−プレゴンを含有し、その効力を長期に亘って持続でき、あるいはさらに目視で効力終点が確認できる衣料害虫用防虫剤に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、衣料害虫の代表的な防虫剤有効成分としては、ナフタリン、ｐ−ジクロルベンゼン、樟脳等の昇華性固体化合物や、ベーパースリンなどのピレスロイド系化合物の常温揮散性油状化合物がよく知られているが、環境や人体に対する安全性の問題、衣類に付着する独特の刺激臭の臭い等の問題や、皮膚、目等に対する刺激等の問題が指摘されている。
そこで、人に対する安全性や健康・衛生等の面から昨今では天然由来の植物精油（及び含有主成分）が注目を浴び、植物精油を有効成分とする防虫剤が多く提案されている（特公昭５７−４８０８２号、特公平８−２５８５２号、特開昭５０−２４４３６号、特開昭６２−２８３９０３号、特開平６−２２７９０６号、特開平１１−２６９００９号、特開２０００−１５４１０７号）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、植物精油は一般に防虫効力が弱いという欠点があり、植物精油の大部分は、衣料害虫の交尾、卵からのハッチなどの増殖行為の阻害や卵孵化抑制効果を狙いとしたものが多く、衣料害虫の駆除・食害阻害を直接達成できるものは殆どないのが実情である。また、例えば対象となる衣料害虫はイガ、コイガ等や、ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシ等であるが、イガ類には効果が見られてもカツオブシムシ類には効果がなかったり、あるいはその逆であったりして、対象となる衣料害虫全てに効果のある植物精油は知られておらず、効果的に衣料害虫の駆除・食害阻害を行なえる植物精油は見出されていないのが現状である。
【０００４】
前記のような問題の他に、従来用いられている植物精油は、一般に以下のような欠点の少なくともいずれかを有し、実用化がなかなか難しいのが現状である。
▲１▼防虫効力が弱いため、使用量が多量に必要である。
▲２▼香りが強く、不快感を与えるものがある。
▲３▼高い揮散性を有し、持続性に欠ける。
▲４▼価格が高く、また供給が不安定である。
また、防虫剤の使用に際しては、有効成分の効力の終点が目視で確認できる防虫剤であることが重要な商品性のポイントとなる。
【０００５】
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、その基本的な目的は、効果的に衣料害虫の駆除・食害阻害を行なえる安全性の高い植物精油及び含有主成分を見出すことにある。
さらに本発明の目的は、上記のような効果に加えて、製剤化に際して必要な、効力の長期持続性や、効力終点が目視で確認できるなどの実用化に対応できる性能を有する衣料害虫用防虫剤を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明によれば、常温揮散性の防虫剤であって、ペニーロイヤル油又はその主成分化合物ｄ−プレゴンを有効成分として含有することを特徴とする衣料害虫用防虫剤が提供される。この衣料害虫用防虫剤は、食害阻害剤である。
好適な態様においては、上記有効成分は、昇華性物質又はゲル化物質中に含有されている。また、有効成分の含有濃度は、０．１〜１０質量％であることが好ましく、より好ましくは０．５〜４．０質量％の範囲である。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明者らは、対象となる衣料害虫全てについて効果的な駆除・食害阻害を行なえる植物精油を見出すべく、高い安全性、安定した供給資源、弱い臭いなどの商品性を評価基準に加えて鋭意調査・研究を行なった結果、ペニーロイヤル油又はその主成分化合物ｄ−プレゴンが、前記したような植物精油本来の欠点が少なく、しかも高い実用効果を示すことを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明の衣料害虫用防虫剤は、ペニーロイヤル油又はその主成分化合物ｄ−プレゴンを有効成分として含有するため、対象となる衣料害虫全てについて効果的な駆除・食害阻害を行なえると共に、低毒性で高い安全性を有することから、使用による生活環境の汚染が少なく、また、製造現場等の労務環境も衛生的であるという利点が得られる。また、本発明の衣料害虫用防虫剤は、食害阻害剤である。従って、衣料害虫による食害・損傷を生じることがないので、衣類を安心して収納し、保管しておくことができる。
【０００８】
好適な態様においては、上記有効成分は、昇華性物質又はゲル化物質中に含有されている。このような剤型とすることにより、使用時、防虫剤が時間の経過に従って減量し、なくなるか、又は少なくなり、防虫剤の大きさが縮小するので、使用者は目視でその減少を確認でき、防虫剤の効力の終点を知ることができる。従って、適切な時期に防虫剤の取替えを行なうことができるので、二次的な害虫被害を未然に防止できる。また、有効成分の含有濃度は、０．１〜１０質量％の範囲であることが好ましく、より好ましくは０．５〜４．０質量％の範囲である。このような有効成分含有濃度とすれば、効力面において高い防虫効果が発揮できると共に、製剤面においても長期安定化を発揮することができる。
【０００９】
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
本発明の衣料害虫用防虫剤の有効成分は、シソ科のＭｅｎｔｈａ　ｐｕｌｅｇｉｕｍ及びＨｅｄｅｏｍａ　ｐｕｌｅｇｉｏｉｄｅｓから、水蒸気蒸留などで採油されるペニーロイヤル油、及び該ペニーロイヤル油の含有主成分（８０〜９５％）であるｄ−プレゴンである。ｄ−プレゴンは、精油から分離精製、単離精製されたものの他、合成（シトロネラールのケン化、酸化、異性化など）したものも使用できる。
また、前記有効成分は、ハッカ、樟脳様の香気を有する揮散性の常温で液体の化合物であり、各種溶剤への溶解性も良好で、製剤化時の調製がし易いという利点も有する。
【００１０】
本発明の衣料害虫用防虫剤の剤型としては、前記有効成分の調製液を適当な溶剤に溶解させた液状製剤、それをスプレー容器に充填したスプレー製剤、多孔質物質に含浸させた固形製剤、紙、不織布等に含浸させたシート製剤、樹脂へ含浸もしくは練り込みした樹脂成形体製剤などの形態が挙げられる。
【００１１】
また、昇華性物質と配合して成形した昇華製剤、ゲル化剤を用いてゲル化させたゲル製剤などの固形状もしくは半固形状製剤、或いは、溶剤に溶解した液剤を容器に入れ吸液芯、吸液フェルトなどで吸上げ揮散させる揮散容器型製剤などの形態も挙げられる。これら製剤は、時間の経過と共に製剤が消失したり、減少して小さくなり、最終的になくなるなど、目視で経過変化が確認できる形態であり、好ましい。
【００１２】
昇華製剤の場合、前記昇華性物質としては、例えば、２，４，６−トリイソプロピル−１，３，５−トリオキサン、トリシクロデカン、アダマンタン、２−ヒドロキシカンファー、２，２−ジメチル−１，３−プロパンジオール、シクロデカン、エンド−トリメチレンノルボルナン、安息香酸、フマル酸ジメチルなどが挙げられる。
製剤形態としては、粉粒や錠剤などの形状に成形した物を、通気性を有する不織布、紙、ラミネートフィルム又は微小孔を有するフィルムなどから製袋した包装袋内に収納した状態で使用する。
この時、昇華性物質中の有効成分の配合量は、０．１〜１０質量％の範囲、好ましくは０．５〜４．０質量％の範囲が望ましい。有効成分の配合量が０．１質量％未満の場合には効力が充分でなく、また有効期間が短く、一方、１０質量％を超えると製剤化時に有効成分が滲み出すなどの問題があるので好ましくない。
【００１３】
また、製剤化時、有効成分の揮散調節（ポリエチレングリコール、ブチルステアレート、ブチルオレート、ジオクチルフタレートなどの揮散調節剤の配合、マイクロカプセル化など）、賦形（多孔質物質、セルロース類などの賦形剤の配合）などを行なうことができ、それによって効力の長期間持続、製剤の長期安定化を改善できるので好ましい。
【００１４】
ゲル製剤の場合、前記ゲル化剤としては、例えば、カラギーナン、寒天、ゼラチン、ジュランガム、ローカストビーンガム、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、トリオクタヘドラルスメタイト、Ｎ−ラウロイル−Ｌ−グルタミン酸−α，γ−ジ−ｎ−ブチルアミド、ステアリン酸アルミニウム等の金属石鹸、アルギン酸ナトリウムなどが挙げられる。
製剤形態としては、水溶性ゲル状、オイルゲル状、ジェル状、粘性液状などがあり、これらを容器に収容した状態で使用する。
この時、ゲル製剤中の有効成分の配合量は、０．１〜１０質量％の範囲、好ましくは０．５〜４．０質量％の範囲が望ましい。有効成分の配合量が０．１質量％未満の場合には効力が充分でなく、また有効期間が短く、一方、１０質量％を超えると有効成分を溶解するのに用いる界面活性剤等の不揮発性成分量が多くなり、使用後に残存するなどの問題があるので好ましくない。
【００１５】
液剤の場合、前記溶剤としては、例えば、エチルアルコール、イソパラフィン、ノルマルパラフィン、白灯油、流動パラフィンなどが挙げられる。
製剤形態としては、上部開口部に吸上げ芯を備えた中の様子が見える容器に有効成分を溶解した液剤を収容した状態で使用し、吸上げ芯によって液剤を徐々に吸い上げ、吸上げ芯上部から揮散させる方式である。
この時、液剤中の有効成分の配合量は、０．１〜１０質量％の範囲、好ましくは０．５〜４．０質量％の範囲が望ましい。有効成分の配合量が０．１質量％未満の場合には効力が不充分であり、一方、１０質量％を超えると有効成分を溶解するのに一部用いる不揮発性成分が吸上げ芯に累積し、揮散量が減少していくという問題がある。
【００１６】
前記吸上げ芯としては、無機粉末及び／又は有機粉末の混合物を加圧成形もしくは加熱成形し、あるいは熱可塑性樹脂粉末にて結着して成形された多孔質体である。
上記無機粉末及び／又は有機粉末としては、リン酸水素カルシウム及びその無水物、リン酸カルシウム、リン酸カルシウム系アパタイト、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ヒドロタルシド、水酸化アルミニウムゲル、水酸化アルミナ・マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、無水ケイ酸、クレ−、ケイソウ土、カオリン、コロイダルシリカ、水ガラス、リン酸アルミニウム、リン酸マグネシウム、石膏、マグネシアセメントや、酸化第二鉄（ベンガラ）、酸化第一鉄、酸化亜鉛（亜鉛華）、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化銅、三酸化タングステン等の金属酸化物及び鉄、銅、アルミニウム、タングステン等の金属粉末類などの無機粉末や、結晶セルロ−ス、ＣＭＣ、ＭＣ、澱粉、ＨＰＭＣ、ＨＰＣ、ＨＰＳ等の有機粉末を用いることができ、また、熱可塑性樹脂粉末としては、ＰＴＦＥ（四フッ化エチレン樹脂）・ＰＶｄＦ（フッ化ビニリデン樹脂）等のフッ素系樹脂、ポリアセタ−ル、ポリアリレ−ト、ポリエ−テルエ−テルケトン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリカ−ボネ−ト、ナイロン６・ナイロン６６・ナイロン１１・ナイロン１２・芳香族ナイロンやそれらの共重合物等のポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリサルホン・ポリエ−テルサルホン等のポリサルホン系樹脂、ポリフエニレンエ−テル、ポリフェニレンサルファイド、ポリプチレンテレフタレ−ト、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ＡＥＳ樹脂、ＡＳ樹脂、ＡＢＳ樹脂、ＭＢＳ樹脂等が挙げられる。さらに酸化防止剤等も混合することができ、また、吸上げ芯の強度向上のために、ガラス繊維、カーボン繊維等の繊維状粉体を添加することもできる。
また、前述の吸上げ芯は、揮発性液体を吸い上げると共に、揮散させる素材であればよく、例えば、天然パルプ板、フェルト、不織布、ろ紙、紙、吸水処理をした樹脂ビーズの焼結体や発泡体などの吸水性素材を吸液材として用いることもできる。
【００１７】
また、本発明の衣料害虫用防虫剤は、その他の補助成分として、香料、酸化防止剤、防腐剤、防カビ剤、あるいは防菌効果、消臭効果、防虫効果などを有する精油又は植物抽出物などを、本発明で用いる有効成分の効果に支障のない範囲で配合することができる。
例えば、香料としては、有効成分の匂いと調和する香りや、使用場所にマッチした香りが好ましく、天然及び人工の各種香料を使用でき、例えば動物性、植物性の天然香料、あるいは炭化水素、アルコール、フェノール、アルデヒド、ケトン、ラクトン、オキシド、エステル類等の人工香料などが挙げられる。
【００１８】
酸化防止剤は、有効成分及び製剤の長期安定化を向上させるために添加されるものであり、例えば２，６−ジブチル−３−メチルフェノール（ＢＨＴ）、イソアスコルビン酸、イソアスコルビン酸ナトリウム、ｄｌ−α−トコフェロール（ビタミンＥ）等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、製剤種によっては腐敗防止のために、ソルビン酸、ソルビン酸塩、パラオキシ安息香酸エステル等の防腐剤を配合でき、また、使用場所の衛生管理のために、α−ブロムシンナムアルデヒド、２−イソプロピル−５−メチルフェノール、３−メチル−４−イソプロピルフェノール、パラクロロメタキシレノール、ｏ−フェニルフェノール等の防カビ剤を配合できる。
【００１９】
さらに本発明の衣料害虫用防虫剤に配合できる防菌、消臭、防虫など各効果を有する精油又は植物抽出物としては、例えば、レモングラス油、イランイラン油、シソ油、カシア油、クローブ油、シトロネラ油、ゲラニウム油、レモン油、シダーウッド油、ヒノキ材油、ヒノキリーフ油、シナモン油、アニス油、樟脳油、テレピン油、ペパーミント油、茶抽出物、孟宗竹抽出物、柿抽出物、アリルカラシ油、オレガノ油、甘草抽出物、バジル油、フェンネル油、ヨロイグサ油、ヒソップ油、バレリアン油など公知のもの、また、これらの含有成分が挙げられる。
【００２０】
本発明の防虫剤の使用場所としては、例えば、衣服が収納されているタンスの衣服吊り下げ空間や引き出し、衣装ケース、クローゼット、ファンシーケース、又は布団、座布団などが収納された押し入れ、古書、掛け軸、絵画などの収納庫など、衣料害虫による食害場所が挙げられる。
対象とする衣料害虫としては、例えば、Ｔｉｎｅａ属イガ等、Ｔｉｎｅｏｌａ属コイガ等、Ａｔｔａｑｅｎｕｓ属ヒメカツオブシムシ等、Ａｎｔｈｒｅｎｕｓ属ヒメマルカツオブシムシ等、その他、Ｈｏｆｍａｎｎｏｐｈｉｌａ属　Ｈｏｆｍａｎｎｏｐｈｉｌａ　ｐｓｅｕｄｏｓｐｒｅｔｅｌｌａ等、Ｅｎｄｒｏｓｉｓ属Ｅｎｄｒｏｓｉｓ　ｓａｒｃｉｔｒｅｌｌａなどが挙げられる。
【００２１】
これら使用場所において速効性を高めるためには、例えば、調製した防虫液剤を充填したエアゾール製剤による噴霧処理、ファンを利用した送風型製剤による定期的放散などを行なうこともできる。また、長期予防が求められる場合には、例えば、確認が容易なように中の見える透明容器に収容した防虫液剤を吸上げ揮散する揮散容器型製剤、揮散に従って小さくなるゲル製剤、揮散に従ってなくなっていく昇華性製剤などによる継続揮散が好ましく、また、使用場所の様子に応じて、例えば、敷いて使うシート製剤、吊るして使う吊り下げ付き製剤、などの使用形態とすることができる。
【００２２】
【実施例】
次に、試験例を示して本発明についてさらに具体的に説明するが、本発明が以下の試験例のみに限定されるものでないことは勿論である。
【００２３】
試験例１
昇華性物質２，４，６−トリイソプロピル−１，３，５−トリオキサンに、植物精油ペニーロイヤル油又は単離香料ｄ−プレゴンを混合した薬液を、下記表１に示す配合量で含有保持させた昇華性物質を錠剤に成型したものを供試剤とした。
【表１】

【００２４】
試験方法
温度２５℃、湿度７０％の恒温恒湿室において、表１に示す調製した供試剤を入れた１５５ｍｌの開放容器と、下記供試虫１０匹と、標準食害布（５×５ｃｍ角ウールモスリン）を入れた開放シャーレとを、約１８Ｌの密封できる蓋付きガラス容器の底部に設置し、１週間経過後の致死率及び食害阻害率を求めた。また、対照として、供試剤を使用しなかった場合についても測定した。試験は３回行ない、その平均値を算出し、その結果を表２及び表３に示した。
供試虫：
ヒメカツオブシムシ中齢幼虫（ヒメカツオブシムシ（Ａｔｔａｇｅｎｕｓ　ｕｎｉｃｏｌｏｒ）：鞘翅目（Ｃｏｌｅｏｐｔｅｒａ）カツオブシムシ科（Ｄｅｒｍｅｓｔｉｄａｅ））
なお、致死率及び食害阻害率は下記式により計算した。
【数１】

【００２５】
【表２】

表２に示すように、本発明の有効成分は、ヒメカツオブシムシ害虫に対して短期間で優れた食害阻害効果を示した。しかも、製剤中の有効成分の含有濃度が０．５質量％から、何れの有効成分（供試剤Ｎｏ．（３）、（４）、（５）、（８）、（９）、（１０））もほぼ１００％、又は１００％の食害阻害率を示した。また、何れの有効成分も殺虫効果を示し、有効成分の含有濃度を高めることにより、殺虫効力をアップすることができた。
【００２６】
試験例２
試験例１において、供試虫として、イガ中齢幼虫（イガ（Ｔｉｎｅａ　ｐｅｌｌｉｏｎｅｌｌａ）：鱗翅目（Ｌｅｐｉｄｐｔｅｒａ）ヒロズコガ科（Ｔｉｎｅｉｄａｅ））を用いて、同様の試験方法において食害阻害率を調べた。試験は３回行ない、その平均値を算出し、その結果を表３に示した。
【００２７】
【表３】

表３に示すように、ヒメカツオブシムシ害虫に対しては勿論のこと、イガ害虫に対しても高い食害阻害効果を示した。有効成分の含有濃度については、０．５質量％から、何れの有効成分（供試剤Ｎｏ．（３）、（４）、（５）、（８）、（９）、（１０））も著しく効果を高めることができ、８０％以上の食害阻害率を得た。
また、殺虫効果については記載しなかったが、その行動は、対照では活発に動くのに対し、供試剤では害虫が動かなくなり仮死状態が観察された。
【００２８】
試験例３
試験例１において、供試剤として、昇華製剤の代わりにゲル製剤を用いて、同様の試験方法において食害阻害率を調べた。試験は３回行ない、その平均値を算出し、その結果を表４に示した。
前記供試剤としては、ゲル化剤、可溶化剤、ゲル安定剤等を用いて、植物精油ペニーロイヤル油又は単離香料ｄ−プレゴンを表４に示す含有濃度となるようにゲル製剤を調製し、得られたゲル製剤１０ｇを１５５ｍｌの開放容器にいれたものを用いた。
【００２９】
【表４】

表４に示すように、何れの害虫に対しても、短期間（１週間）で優れた食害阻害効果を示した。また、有効成分の含有濃度については、０．５質量％から、何れの有効成分（供試剤Ｎｏ．（１２）、（１３）、（１５）、（１６））もヒメカツオブシムシ害虫に対して１００％、イガ害虫に対して８０％以上の食害阻害率を得た。
【００３０】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の衣料害虫用防虫剤は、ペニーロイヤル油又はその主成分化合物ｄ−プレゴンを有効成分として含有するため、対象となる衣料害虫全てについて効果的な駆除・食害阻害を行なえると共に、低毒性で高い安全性を有することから、使用による生活環境の汚染が少なく、また、製造現場等の労務環境も衛生的であるという効果が得られる。また、本発明の衣料害虫用防虫剤は、食害阻害剤であり、衣料害虫による食害・損傷を生じることがないので、衣類を安心して収納し、保管しておくことができる。
また、上記有効成分が昇華性物質又はゲル化物質中に含有された剤型、あるいは液剤の吸上げ方式の製剤とすることにより、使用時、防虫剤が時間の経過に従って減量し、なくなるか、又は少なくなるので、使用者は目視でその減少を確認でき、防虫剤の効力の終点を知ることができる。従って、適切な時期に防虫剤の取替えを行なうことができるので、二次的な害虫被害を未然に防止できる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an insect repellent for clothing pests, and more particularly, contains penny royal oil, which is a highly safe plant essential oil or its main component compound d-pulegone, as an active ingredient, and maintains its efficacy for a long period of time. The present invention relates to an insect repellent for clothing pests, which can be confirmed or further confirmed by visual inspection.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as typical insect repellent active ingredients for clothing pests, naphthalene, p-dichlorobenzene, sublimable solid compounds such as camphor, and room-temperature volatile oil compounds of pyrethroid compounds such as vaporthrin are well known. However, it has been pointed out that there is a problem of safety to the environment and the human body, a problem of a unique irritating odor adhering to clothing, and a problem of irritation to skin, eyes and the like.
In view of human safety, health and hygiene, natural plant essential oils (and their main components) have recently attracted attention, and many insect repellents containing plant essential oils as active ingredients have been proposed. 57-48082, JP-B 8-25852, JP-A-50-24436, JP-A-62-283903, JP-A-6-227906, JP-A-11-269909, and JP-A-2000-154107.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, plant essential oils generally have the disadvantage that insect repellent effects are weak, and most of plant essential oils are aimed at inhibiting the hatching of eggs, hatching from hatching and hatching from eggs, and inhibiting hatching from eggs. Few can directly control and control food pests. In addition, for example, the target clothing pests are moths, moths and the like, and the beetle dwarf, the beetle dung beetle and the like, but even if they have an effect on iga, they have no effect on beetles or vice versa However, plant essential oils that are effective against all target clothing pests are not known, and no plant essential oils that can effectively control clothing pests and prevent food damage have been found.
[0004]
In addition to the above-mentioned problems, conventionally used plant essential oils generally have at least one of the following disadvantages, and it is currently difficult to put them into practical use.
{Circle around (1)} Since the insect repellent effect is weak, a large amount is required.
(2) Some have strong scents and give discomfort.
(3) It has high volatility and lacks sustainability.
(4) Price is high and supply is unstable.
When using an insect repellent, it is an important commercial point that the insect repellent can be visually confirmed at the end point of the efficacy of the active ingredient.
[0005]
The present invention has been made in view of the above prior art, and a basic object thereof is to find a highly safe plant essential oil and a main component contained therein, which can effectively control and inhibit food pests. is there.
Further, an object of the present invention is to provide an insect pest for clothing pests having a performance that can be applied to practical use such as long-term persistence of efficacy and end-point of efficacy that are necessary for formulation, in addition to the above-mentioned effects. To provide an agent.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the present invention, there is provided an insect repellent which is a normal-temperature volatilizing insecticide, and comprises penny royal oil or its main compound d-pulegone as an active ingredient. An agent is provided. This insect repellent for clothing pests is a food damage inhibitor.
In a preferred embodiment, the active ingredient is contained in a sublimable substance or a gelling substance. The concentration of the active ingredient is preferably from 0.1 to 10% by mass, more preferably from 0.5 to 4.0% by mass.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The present inventors, in order to find a plant essential oil that can effectively control and prevent food damage to all the target clothing pests, added high safety, stable supply resources, merchantability such as weak odors to the evaluation criteria. As a result of diligent investigation and research, it was found that penny royal oil or its main component compound d-pulegone has few disadvantages inherent in vegetable essential oils as described above, and shows high practical effects, and to complete the present invention. It has been reached.
That is, since the insect repellent for clothing pests of the present invention contains penny royal oil or its main component compound d-pulegone as an active ingredient, it can perform effective control and food damage inhibition for all target clothing pests, Since it has low toxicity and high safety, there is an advantage that the living environment is less polluted by use and the working environment such as a manufacturing site is sanitary. Moreover, the insect repellent for clothing pests of the present invention is a food damage inhibitor. Therefore, the clothing is not damaged or damaged by the insect pests.
[0008]
In a preferred embodiment, the active ingredient is contained in a sublimable substance or a gelling substance. By using such a dosage form, at the time of use, the insect repellent is reduced in weight over time, disappears or decreases, and the size of the insect repellent is reduced, so that the user can visually confirm the decrease. You can know the end point of the insect repellent. Therefore, the insecticide can be replaced at an appropriate time, so that secondary pest damage can be prevented. The concentration of the active ingredient is preferably in the range of 0.1 to 10% by mass, and more preferably in the range of 0.5 to 4.0% by mass. With such an active ingredient-containing concentration, a high insect repellent effect can be exhibited in terms of efficacy, and long-term stabilization can also be exhibited in terms of preparation.
[0009]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
The active ingredient of the insect repellent for clothing insect pests of the present invention is a penny royal oil obtained by steam distillation or the like from Mentha pullegium and Hedeoma pulegioses of the Labiatae family, and a main component (80 to 95%) of the penny royal oil. There is a d-pulegon. As the d-pulegone, in addition to those separated and purified from the essential oil, and those isolated and purified, those synthesized (such as saponification, oxidation, and isomerization of citronellal) can be used.
The active ingredient is a volatile, room-temperature liquid compound having a mint-like and camphor-like aroma, has good solubility in various solvents, and has the advantage of being easily prepared at the time of formulation.
[0010]
Examples of the dosage form of the insect repellent for clothing pests of the present invention include a liquid preparation prepared by dissolving the preparation of the active ingredient in an appropriate solvent, a spray preparation filled with the preparation in a spray container, and a solid preparation impregnated with a porous substance. , Paper, nonwoven fabric, etc., a sheet preparation, and a resin-impregnated or kneaded resin molding preparation.
[0011]
Also, a solid or semi-solid preparation such as a sublimation preparation formed by mixing with a sublimable substance, a gel preparation gelled with a gelling agent, or a liquid preparation dissolved in a solvent is placed in a container and the absorbent core is placed in the container. And a volatile container-type preparation which absorbs and vaporizes with a liquid absorbing felt or the like. These preparations are preferably in a form in which the progress can be visually confirmed, such as disappearance of the preparation over time, reduction of the preparation, reduction of the preparation, and ultimately disappearance.
[0012]
In the case of a sublimation preparation, examples of the sublimable substance include 2,4,6-triisopropyl-1,3,5-trioxane, tricyclodecane, adamantane, 2-hydroxycamphor, 2,2-dimethyl-1, Examples include 3-propanediol, cyclodecane, endo-trimethylene norbornane, benzoic acid, dimethyl fumarate and the like.
As the preparation form, a product formed into a shape such as a powder or a granule is used in a state of being housed in a packaging bag made of a nonwoven fabric, paper, a laminated film, a film having micropores, or the like having air permeability.
At this time, the compounding amount of the active ingredient in the sublimable substance is in the range of 0.1 to 10% by mass, preferably in the range of 0.5 to 4.0% by mass. When the amount of the active ingredient is less than 0.1% by mass, the efficacy is not sufficient and the effective period is short. On the other hand, when the amount exceeds 10% by mass, there is a problem that the active ingredient oozes out at the time of formulation. Not preferred.
[0013]
In addition, at the time of formulation, the volatilization control of the active ingredient (blending of volatilization control agents such as polyethylene glycol, butyl stearate, butyl oleate, dioctyl phthalate, microencapsulation, etc.), shaping (porous material, cellulose, etc.) And the like, and it is preferable because the efficacy can be maintained for a long time and the long-term stability of the preparation can be improved.
[0014]
In the case of a gel preparation, examples of the gelling agent include carrageenan, agar, gelatin, duran gum, locust bean gum, xanthan gum, carboxymethylcellulose, methylcellulose, trioctahedral smetite, N-lauroyl-L-glutamic acid-α, Metal soaps such as γ-di-n-butylamide and aluminum stearate, and sodium alginate.
Examples of the formulation include a water-soluble gel, an oil gel, a gel, and a viscous liquid, and these are used in a state of being contained in a container.
At this time, the compounding amount of the active ingredient in the gel preparation is in the range of 0.1 to 10% by mass, preferably in the range of 0.5 to 4.0% by mass. When the compounding amount of the active ingredient is less than 0.1% by mass, the effect is not sufficient, and the effective period is short. On the other hand, when the compounding amount exceeds 10% by mass, non-volatile substances such as surfactants used for dissolving the active ingredient are used. It is not preferable because there is a problem that the amount of the active ingredient increases and remains after use.
[0015]
In the case of a liquid, examples of the solvent include ethyl alcohol, isoparaffin, normal paraffin, white kerosene, and liquid paraffin.
In the form of a formulation, a liquid container with the active ingredient dissolved therein is used in a container with a suction wick at the top opening and the inside can be seen, and the liquid wick is gradually sucked up by the suction wick. It is a method of volatilizing from.
At this time, the compounding amount of the active ingredient in the liquid preparation is in the range of 0.1 to 10% by mass, preferably in the range of 0.5 to 4.0% by mass. When the amount of the active ingredient is less than 0.1% by mass, the effect is insufficient. On the other hand, when the amount exceeds 10% by mass, the non-volatile components partially used for dissolving the active ingredient accumulate in the wick. However, there is a problem that the amount of volatilization decreases.
[0016]
The suction core is a porous body formed by molding a mixture of an inorganic powder and / or an organic powder under pressure or heat, or binding with a thermoplastic resin powder.
Examples of the inorganic powder and / or organic powder include calcium hydrogen phosphate and its anhydride, calcium phosphate, calcium phosphate-based apatite, magnesium metasilicate aluminate, hydrotalside, aluminum hydroxide gel, alumina / magnesium hydroxide, calcium carbonate, and silicic acid. Aluminum, magnesium silicate, silicic anhydride, clay, diatomaceous earth, kaolin, colloidal silica, water glass, aluminum phosphate, magnesium phosphate, gypsum, magnesia cement, ferric oxide (ferrous oxide), ferrous oxide Metal oxides such as zinc oxide (zinc white), aluminum oxide, zirconium oxide, titanium oxide, copper oxide and tungsten trioxide; and inorganic powders such as metal powders such as iron, copper, aluminum and tungsten; , CMC, MC, Organic powders such as powder, HPMC, HPC, HPS, etc. can be used. As the thermoplastic resin powder, fluorinated resins such as PTFE (tetrafluoroethylene resin) and PVdF (vinylidene fluoride resin), and polyacetate Polyamides such as nylon, polyarylate, polyetheretheroketone, polyethylene, polyethylene terephthalate, polycarbonate, nylon 6, nylon 66, nylon 11, nylon 12, aromatic nylon and copolymers thereof. , Polyimide, polyamide imide, polysulfone resins such as polysulfone / polyethersulfone, polyphenylene ether, polyphenylene sulfide, polybutylene terephthalate, polypropylene, polymethylpentene, AES resin, AS resin, ABS resin, MBS resin, etc. No. Further, an antioxidant and the like can be mixed, and a fibrous powder such as glass fiber and carbon fiber can be added to improve the strength of the suction core.
In addition, the above-mentioned suction core may be any material that absorbs and evaporates the volatile liquid, and may be, for example, a natural pulp plate, felt, nonwoven fabric, filter paper, paper, a sintered body of resin beads having been subjected to water absorption treatment, or a foamed product. A water-absorbing material such as a body can be used as the liquid-absorbing material.
[0017]
In addition, the insect repellent for clothing pests of the present invention is a fragrance, an antioxidant, a preservative, a fungicide, or an essential oil or a plant extract having a fungicidal effect, a deodorant effect, an insect repellent effect, and the like as other auxiliary components. And the like can be blended in a range that does not hinder the effect of the active ingredient used in the present invention.
For example, as the fragrance, a fragrance that is in harmony with the odor of the active ingredient or a scent that matches the place of use is preferable, and various natural and artificial fragrances can be used. For example, natural fragrances of animal or vegetable origin, or hydrocarbons, alcohols And artificial flavors such as phenol, aldehyde, ketone, lactone, oxide, and esters.
[0018]
Antioxidants are added to improve long-term stabilization of the active ingredient and the preparation, and include, for example, 2,6-dibutyl-3-methylphenol (BHT), isoascorbic acid, sodium isoascorbate, dl -Α-tocopherol (vitamin E) and the like, but are not limited thereto.
Further, depending on the type of preparation, preservatives such as sorbic acid, sorbate, and paraoxybenzoate can be blended to prevent putrefaction, and α-bromocinnamaldehyde, 2- A fungicide such as isopropyl-5-methylphenol, 3-methyl-4-isopropylphenol, parachlorometaxylenol, and o-phenylphenol can be blended.
[0019]
Further, as essential oils or plant extracts having various effects such as antibacterial, deodorant and insect repellent which can be blended with the insect repellent for clothing pests of the present invention, for example, lemongrass oil, ylang-ylang oil, perilla oil, cassia oil, clove oil , Citronella oil, geranium oil, lemon oil, cedarwood oil, cypress wood oil, cypress leaf oil, cinnamon oil, anise oil, camphor oil, turpentine oil, peppermint oil, tea extract, Moso bamboo extract, persimmon extract, allyl mustard oil , Oregano oil, licorice extract, basil oil, fennel oil, primrose oil, hyssop oil, valerian oil and the like, and components containing these.
[0020]
Examples of the place where the insect repellent of the present invention is used include, for example, a clothes hung space or drawer in which a garment is stored, a clothes case, a closet, a fancy case, a futon, a closet in which a cushion is stored, an old book, a scroll. And places where food is pested by clothing pests, such as storage for paintings and the like.
Examples of the target clothing pests include Tinea spp., Tineola spp., Attaqenus spp., Anthrenus sp.
[0021]
In order to enhance the immediate effect at these places of use, for example, spray treatment with an aerosol preparation filled with the prepared insect repellent solution, periodic emission with a fan-type preparation using a fan, etc. can be performed. Also, when long-term prevention is required, for example, a volatile container-type preparation that absorbs and volatilizes the insect repellent liquid contained in a transparent container that is easily visible inside, a gel preparation that becomes smaller as it evaporates, Continuous volatilization by a sublimable preparation or the like is preferable, and depending on the condition of the place of use, for example, a use form such as a sheet preparation to be laid or a suspended preparation to be used by hanging can be used.
[0022]
【Example】
Next, the present invention will be described more specifically with reference to test examples. However, needless to say, the present invention is not limited to the following test examples.
[0023]
Test example 1
A chemical solution obtained by mixing a sublimable substance 2,4,6-triisopropyl-1,3,5-trioxane with a vegetable essential oil, penny royal oil or an isolated fragrance d-pulegone, is contained and held in the amount shown in Table 1 below. The test substance was obtained by molding the sublimable substance into a tablet.
[Table 1]

[0024]
Test method In a thermo-hygrostat at a temperature of 25 ° C. and a humidity of 70%, an open container of 155 ml containing the test agents prepared as shown in Table 1, 10 test insects described below, and a standard harmful cloth (5 × 5 cm square) An open petri dish containing wool muslin) was placed at the bottom of a glass container with a lid of about 18 L that can be sealed, and the mortality and the rate of food damage inhibition after one week had elapsed were determined. In addition, as a control, the case where the test agent was not used was also measured. The test was performed three times, the average value was calculated, and the results are shown in Tables 2 and 3.
Test insects:
Middle-aged larvae of the dwarf beetle (Attagenus unicolor: Coleoptera) (Dermestidae)
In addition, lethality rate and food damage inhibition rate were calculated by the following formulas.
(Equation 1)

[0025]
[Table 2]

As shown in Table 2, the active ingredient of the present invention exhibited an excellent food-damaging effect against short-term insect pests in a short period of time. In addition, when the concentration of the active ingredient in the preparation is 0.5% by mass, any of the active ingredients (test agent Nos. (3), (4), (5), (8), (9), (10) )) Also showed almost 100% or 100% of the rate of food damage inhibition. In addition, all of the active ingredients exhibited an insecticidal effect, and the insecticidal efficacy could be improved by increasing the concentration of the active ingredient.
[0026]
Test example 2
In Test Example 1, as a test insect, a middle-aged larva of locust (Tinea pellionella: Lepidoptera) was used to examine the rate of food damage inhibition in the same test method. The test was performed three times, the average value was calculated, and the results are shown in Table 3.
[0027]
[Table 3]

As shown in Table 3, it showed a high food-damaging effect on not only the burrowing insect pests but also the locust pests. Regarding the concentration of the active ingredient, from 0.5% by mass, any of the active ingredients (test agent Nos. (3), (4), (5), (8), (9), (10)) can be used. The effect was remarkably enhanced, and a rate of inhibiting food damage of 80% or more was obtained.
In addition, although the insecticidal effect was not described, the behavior was active in the control, whereas the insect pest did not move in the test agent, and a state of asphyxia was observed.
[0028]
Test example 3
In Test Example 1, a gel preparation was used as a test agent instead of a sublimation preparation, and the rate of food damage inhibition was examined by the same test method. The test was performed three times, the average value was calculated, and the results are shown in Table 4.
As the test agent, a gel preparation was prepared using a gelling agent, a solubilizing agent, a gel stabilizer, and the like so as to have a concentration of vegetable essential oil penny royal oil or an isolated fragrance d-pulegone as shown in Table 4. Then, 10 g of the obtained gel preparation was used in a 155 ml open container.
[0029]
[Table 4]

As shown in Table 4, all of the pests exhibited an excellent food-damaging effect in a short period (one week). Regarding the concentration of the active ingredient, from 0.5% by mass, any of the active ingredients (test agents Nos. (12), (13), (15), and (16)) is effective against the insect pest 100% and 80% or more of the harmful insect pests were inhibited.
[0030]
【The invention's effect】
As described above, since the insect repellent for clothing pests of the present invention contains penny royal oil or its main component compound d-pulegone as an active ingredient, effective control and inhibition of food damage to all target clothing pests are achieved. Since it can be used and has low toxicity and high safety, there is an effect that the living environment is less polluted by use and the working environment such as a manufacturing site is sanitary. In addition, the insect repellent for clothing pests of the present invention is a corrosion inhibitor and does not cause any damage or damage by the clothing pests, so that the clothing can be stored and stored with confidence.
In addition, the above-mentioned active ingredient is contained in a sublimable substance or a gelling substance, or by using a formulation of a liquid wicking method, when used, the insect repellent is reduced in weight over time and disappears, The user can confirm the decrease visually and know the end point of the efficacy of the insect repellent. Therefore, the insect repellent can be replaced at an appropriate time, so that secondary pest damage can be prevented.

Claims

An insect repellent for clothing insect pests, which is a pneumatic insect repellent which is volatile at normal temperature, comprising penny royal oil or its main component compound d-pulegone as an active ingredient.

The insect repellent for clothing pests according to claim 1, wherein the insect repellent is a food damage inhibitor.

The insect repellent for clothing pests according to claim 1 or 2, wherein the active ingredient is contained in a sublimable substance or a gelling substance.

The insect repellent for clothing pests according to any one of claims 1 to 3, wherein the content of the active ingredient is in the range of 0.1 to 10% by mass.

The insect repellent for clothing pests according to any one of claims 1 to 3, wherein the concentration of the active ingredient is in the range of 0.5 to 4.0% by mass.