JP2004050713A - インテリアオブジェ - Google Patents
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Abstract
【課題】第1に、立体感がありリアル性に富み、デザイン性,オリジナル性,ユニーク性に優れた新しい表現により、インテリア感,趣味感,アッピール力,告知力等を、大きく向上させることができ、第2に、しかもこれが簡単容易に実現される、インテリアオブジェを提案する。
【解決手段】このインテリアオブジェ2は、インテリア置物や電飾オブジェとして、店内,オフィス内,家庭内等において、展示,装飾,告知用等に使用される。そして、素材板1の表面5に、人の顔写真,その他の各種写真,絵,文字,図形,記号,模様,その他の画像Cを、元となる画像Cの各部分毎の細かい濃淡に対応した詳細な凹凸3で、表現してなる。もって、光源にて後から照射されると、光がこの凹凸3を通過することにより、表面5に、コントラストが付与されたレリーフ的な立体感画像Gが、閲覧者に対して表示される。
【選択図】 図1
【解決手段】このインテリアオブジェ2は、インテリア置物や電飾オブジェとして、店内,オフィス内,家庭内等において、展示,装飾,告知用等に使用される。そして、素材板1の表面5に、人の顔写真,その他の各種写真,絵,文字,図形,記号,模様,その他の画像Cを、元となる画像Cの各部分毎の細かい濃淡に対応した詳細な凹凸3で、表現してなる。もって、光源にて後から照射されると、光がこの凹凸3を通過することにより、表面5に、コントラストが付与されたレリーフ的な立体感画像Gが、閲覧者に対して表示される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インテリアオブジェに関する。すなわち、例えば店内,オフィス内,家庭内等において、展示,装飾,告知用等に使用される、インテリア置物,電飾オブジェに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、写真や絵等は、写真立てや額縁に入れ、店内,オフィス内,家庭内等において飾られていた。すなわち、写真は紙にプリントされ、絵画は紙やクロスに描かれるかプリントされ、もって、前面にガラスを備え背面に受け板を備えた写真立てや額に、挟まれ収納されて、展示や装飾に使用されていた。
又、文字や記号による表示も、紙やボードに記載され、もって、店内,オフィス内,家庭内等において、テーブル,棚,壁等に置かれ,貼り付けられて、告知用に使用されていた。
記念盾,装飾板,その他各種のインテリアオブジェも、ほぼこれに準じた構成よりなり、ほぼ同様に使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
《問題点について》
ところで、このような従来のインテリアオブジェについては、次の問題が指摘されていた。
第1に、これら従来の写真,絵,文字表示,記号表示,記念盾,装飾板等々は、いずれも2次元的表現に止まっており、立体感がなく、インテリア感や趣味感に欠け、アッピール力や告知力に乏しい、という問題が指摘されていた。
すなわち、この種従来例はいずれも、色彩,デザイン,その他の平面的表現に力が注がれており、立体感がなくリアル性に劣り、もってインテリア感,趣味感,アッピール力,告知力等に、自ずと限界が存していた。もって、新しい表現の誕生が待ち望まれていた。
第2に、このようなインテリア感,趣味感,アッピール力,告知力等を高める一つの方法としては、例えば、人的面や物的面で大掛かりな仕掛けを実施することも考えられたが、人手やコストを要する、という難点があった。
【0004】
《本発明について》
本発明は、このような実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべく、発明者の鋭意研究努力の結果なされたものであって、元となる画像の濃淡に対応した凹凸を、光を透過可能な素材板表面に切削形成して、裏面側に光源を置いて照射することにより、コントラストが付加された立体感画像を表示するようにしたこと、を特徴とする。
もって本発明は、第1に、新しい表現により、インテリア感,趣味感,アッピール力,告知力等を、大きく向上させることができ、第2に、しかもこれが簡単容易に実現される、インテリアオブジェを提案することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
《各請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1については次のとおり。請求項1のインテリアオブジェは、光を透過可能な素材板に、写真,絵,文字,図形,記号,模様,その他の画像を、元となる該画像の濃淡に対応した凹凸で表現してなること、を特徴とする。
請求項2については次のとおり。請求項2のインテリアオブジェは、請求項1において、該凹凸は、元となる該画像の各部分毎の細かい濃淡分布に対応して、その起伏度が細かく変化している。
そして該凹凸は、元の該画像の濃いトーンの暗部分ほど、より浅く切除されて隆起度が高く、肉厚の厚い部分として形成され、光の透過度がより低くなっている。元の該画像の淡いトーンの明部分ほど、より深く切除されて隆起度が低く、肉厚の薄い部分として形成され、光の透過度がより高くなっていること、を特徴とする。
請求項3については次のとおり。請求項3のインテリアオブジェは、請求項2において、該素材板は、白色,乳白色,グレー,ライトブルー,ピンク,その他の半透明材よりなり、光を若干遮光しつつ透過可能である。そして裏面側が、平坦面に形成されると共に、表面側に該凹凸が細かく多段に形成されていること、を特徴とする。
【0006】
請求項4については次のとおり。請求項4のインテリアオブジェは、請求項3において、該裏面側が光源に向けられると共に、該表面側が閲覧者に向けられている。
そして、該光源から光が照射された場合に、該光が、該裏面側から該表面側へと透過可能である。そして該光が、50段階以上に細かく多段に形成された該凹凸を通過することにより、該表面に、コントラストが付与されたレリーフ的な立体感画像を表示可能であり、該立体感画像を該閲覧者に認識せしめることが可能となっていること、を特徴とする。
請求項5については次のとおり。請求項5のインテリアオブジェは、請求項4において、該凹凸は、該画像をスキャナーで読み取ると共にCADソフトで編集,加工して得られたCAMプログラムに基づき、切削機を用いて切削形成されていること、を特徴とする。
請求項6については次のとおり。請求項6のインテリアオブジェは、請求項4において、該画像は、顔その他の肌が含まれており、該素材板は、ピンク系の半透明材よりなり、該立体感画像の顔その他の肌が、実物的に着色されて表示されること、を特徴とする。
【0007】
《作用について》
本発明は、このようになっているので、次のようになる。
▲1▼このインテリアオブジェは、インテリア置物,電飾オブジェとして、店内,オフィス内,家庭内等にて使用される。
▲2▼そして、その素材板は半透明材よりなり、表面に、写真,絵,文字,記号,図形,模様,その他の画像が、その各部分の濃淡に対応した詳細な凹凸で、表現されている。
▲3▼この凹凸は、元の画像の暗トーン部分ほど、肉厚が厚く形成され光の透過度が低く表現され、元の画像の明トーン部分ほど、肉厚が薄く形成され光の透過度が高く表現されている。そして、元となる画像をスキャナーで読み取りCADソフトで編集したCAMプログラムに基づき、切削機を用いて、例えば90段階等、50段階以上に細かく多段に形成されている。
【0008】
▲4▼そして、このようなインテリアオブジェを、光源からの光が照射すると、光は、平坦面の裏面側から凹凸付きの表面側へと、若干遮光されつつ透過する。
▲5▼このように、光が多様な凹凸を通過することにより、コントラストが付与されたレリーフ的な立体感画像が、表面に表示される。本来の元の画像について、微妙な明暗が形成され、輪郭がくっきりと浮き出して、奥行き感,起伏感,陰影効果が付加された、三次元的な立体感画像が表示される。
▲6▼閲覧者は、この新しい表現の立体感画像により、今までにないデザイン性,オリジナル性,ユニーク性を感じ、写真,絵,文字,記号,図形,模様,その他の画像に関し、大きなインテリア感,趣味感,アッピール力,告知力を受けるようになる。
▲7▼なお、元の画像に顔その他の肌が含まれている場合に、ピンク系の素材板が用いられた場合は、立体感画像にて表示された顔その他の肌が、実物的に着色され、一段と趣味感が高まる利点がある。
【0009】
【発明の実施の形態】
《図面について》
以下本発明を、図面に示す発明の実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2,図3,図4等は、本発明のインテリアオブジェの実施の形態の説明に供する。
そして、図1の(1)図は、第1例に用いられた画像を、(2)図は、第1例の表面を、(3)図は、第1例の立体感画像を示す。図1の(4)図は、第2例に用いられた画像を、(5)図は、第2例の表面を、(3)図は、第2例の立体感画像を示す。
図2は、拡大した側断面図である。図3は、製造工程のブロック図である。図4の(1)図は、画像,切削度,透過性等の関係説明図、(2)図は、切削機の正面図である。
【0010】
《素材板1について》
このインテリアオブジェ2は、素材板1に凹凸3を形成してなる。まず、この素材板1について述べる。
このインテリアオブジェ2で用いられる素材板1は、白色,乳白色,グレー,ライトブルー,ピンク,その他の半透明材よりなり、光源Aから照射された光Bを、若干遮光しつつ透過可能である。
すなわち素材板1としては、アクリル,塩化ビニール,その他の樹脂製,ガラス製,人工大理石製,その他の材質のものが選択使用され、金属製のものも使用可能である。そして素材板1は、材質自体の色又は着色により、光Bを若干遮光しつつ透過可能な半透明のものが代表的であるが、選択された材質の種類やその肉厚によっては、かなり暗色に近い色、例えば黒色的なものも使用可能である。
そして通常は、素材板1として、肉厚が1mm〜3mm程度の平板状のものが使用されるが、それ以上又はそれ以下の肉厚のものも使用可能であり、形状も、わん曲状,折曲状,球状のものの使用も考えられる。又、素材板1の大きさ寸法には特に制限はなく、例えば、4cm×5cm程度のものから20cm×30cm程度のものが、代表的に使用される。
インテリアオブジェ2の素材板1は、このようになっている。
【0011】
《凹凸3について》
次に、凹凸3について述べる。このようなインテリアオブジェ2の素材板1は、裏面4が、平坦面に形成されており光源A側に向けられ、表面5が、細かく多段に形成された凹凸3を備えており閲覧者側に向けられる。
まず、このインテリアオブジェ2の素材板1の裏面4は、通常は平坦面に形成され、光Bの入射が容易となっている。なお場合によっては、多少の凹凸が裏面4に付加形成されることもあり、光Bの入射に支障がない限り許容される。
そして、このインテリアオブジェ2の素材板1の表面5には、人の顔写真,その他の各種写真,絵,文字,図形,記号,模様,その他の画像Cが、元となる画像Cの各部分毎の細かい濃淡分布に対応した詳細な凹凸3分布で、表現されている。
【0012】
このような、インテリアオブジェ2の表面5の凹凸3について、更に詳述する。この凹凸3は、元の画像Cの濃いトーンの暗部分Dほど、より浅く切除されて隆起度が高く、厚い肉厚部分6として形成されており、光Bの透過度がより低くなっている。これに対し、元の画像Cの淡いトーンの明部分Eほど、より深く切除されて隆起度が低く、薄い肉厚部分7として形成されており、光Bの透過度がより高くなっている。
すなわち、図1の(1)図や(4)図に示された、第1例や第2例の元の画像Cにおいて、濃いトーンの暗部分Dほど、→図2や図4の(1)図に示したように、厚い肉厚部分6として、切削度がより小で浅く切除され、→もって、光Bの透過度がより低くなっている。
そして、暗部分Dに対応した厚い肉厚部分6の中でも、その暗さトーンの程度に応じ、切削度が細かく調整され、高い降起度ながら多段・多層に変化しており、光Bの透過度が、低い中でも更に細かく異なり、高低変化すべく設定されている。
【0013】
同様に、図1の(1)図や(4)図に示された第1例や第2例の元の画像Cにおいて、淡く薄いトーンの明部分Eほど、→図2や図4の(1)図に示したように、薄い肉厚部分7として、切削度がより大で深く切除され、→もって、光Bの透過度がより高くなっている。
そして、明部分Eに対応した薄い肉厚部分7の中でも、その明るさトーンの程度に応じ、切削度が細かく調整され、低い降起度ながら多段・多層に変化しており、光Bの透過度が、高い中でも更に細かく異なり、高低変化すべく設定されている。
図1の(1)図や(4)図に示した第1例や第2例の画像Cのハーフトーン部分Fについても、これらに準じ、図2や図4の(1)図に示したように中間の肉厚部分8とされるが、更に、そのトーンの程度に応じ、切削度が細かく調整され、中程度の降起度ながら多段・多層に変化しており、光Bの透過度が中程度ながら、更に細かく異なり高低変化すべく設定されている。
【0014】
表面5の凹凸3は、このように細かく多段に形成されており、最低でも50段階以上、例えば90段階程度に、細かく程度分けされた多層な起伏として形成されている。すなわち凹凸3は、上述した各種程度の厚い肉厚部分6,中間の肉厚部分8,薄い肉厚部分7の集合体よりなり、全体的には素材板1表面5の各所で、徐々に肉厚が細かく変化している。
なお、第1例や第2例では、図1の(2)図や(5)図そして図2に示したように、凹凸3が、インテリアオブジェ2の素材板1の表面5全体に、形成されている。しかしながら凹凸3は、このような図示例によらず、素材板1の表面5の一部のみに形成するようにしてもよく、この場合は、その一部の表面5の裏面4のみが、平坦面として形成されていればよく、裏面4の他部分については特に形状制限はない。
【0015】
そして、光源Aから光Bが照射された場合において、光Bが裏面4側から表面5側へと透過可能である。そして、この光Bが、凹凸3を通過することにより、第1例や第2例では図1の(3)図や(6)図に示したように、インテリアオブジェ2の表面5に、コントラストが付与されたレリーフ的な立体感画像Gを表示可能であり、この立体感画像Gが閲覧者に認識可能となっている。
この立体感画像Gは、凹凸3を通過した光Bにより、元の画像Cに対応した画像と共に、その画像に、コントラスト,明暗,輪郭,奥行き感,起伏感,陰影感等が付与されたものとして、表示される。
例えば、図1の(1)図,(2)図,(3)図の第1例では、(1)図の元の風景画の画像Cに対応して形成された、→(2)図のインテリアオブジェ2の凹凸3に、裏面4側から光Bが照射されることにより、→(3)図に示したように、コントラストが付与された立体感画像Gが、インテリアオブジェ2の表面5側に表示される。
同様に、図1の(4)図,(5)図,(6)図の第2例では、(4)図の元の女性の顔の絵の画像Cに対応して形成された、→(5)図のインテリアオブジェ2の凹凸3に、裏面4側から光Bが照射されることにより、(6)図に示したように、コントラストが付与された立体感画像Gが、インテリアオブジェ2の表面5側に表示される。
【0016】
なお光源Aは、図2の例ではインテリアオブジェ2に付設された専用の光源Aが使用されているが(例えば、箱体の中に光源Aが収納されると共に、この箱体の一面に形成された開口に、インテリアオブジェ2が嵌め込まれている)、光源Aはこのようなものに限定されるものではなく、広く各種の光源Aを利用可能である。
例えば、既設の光源Aの前にインテリアオブジェ2を置いて、インテリアオブジェ2用の光源Aとして利用してもよい。更に、インテリアオブジェ2の全体肉厚や光Bの透過度の設定次第では、又、室内光や太陽光の照度次第では、室内光や太陽光を、インテリアオブジェ2の光源Aとして利用することも可能である。
インテリアオブジェ2の凹凸3は、このようになっている。
【0017】
《凹凸3の形成について》
次に、このような凹凸3の形成について述べておく。図3に示したように、このインテリアオブジェ2の表面の凹凸3は、元の画像Cをスキャナーで読み取りCADソフトで編集,加工して得られたCAMプログラムに基づき、切削機9等の工作機械を用いて形成される。
このような凹凸3の形成について、更に詳述する。まず、図3のステップ▲1▼,▲2▼,▲3▼に示したように、元の画像Cがスキャナーで読み取られて、画像データとして出力される。すなわち、写真,絵,文字,記号,図形,模様,その他の画像Cが、スキャニングされてデジタルの画像データに変換され、多くの場合は記録メディアに一旦保存される。
【0018】
そして、図3のステップ▲4▼,▲5▼,▲6▼に示したように、パソコン等のコンピュータ上で、この画像データが、CADソフトを利用して編集,加工される。
すなわち、専用のCADソフト(例えばDelcam plc社の商品名 Art CAM Pro Release4.5)を使用し、切削システム制御用のCAMプログラムが、編集,加工,出力される。
その際、勿論ビットマップデータやベクトルデータが利用されるが、画像Cの多段・多種・詳細な濃淡データ(暗部分D〜ハーフトーン部分F〜明部分Eに至るデータ)は、切削度の大小データ(深浅データ)に変換され、切削機9用の移動順序,位置決め,移動スピード,運動態様等を指示するデータと共に、CAMプログラムとして出力される。
【0019】
それから、図3のステップ▲7▼,▲8▼や図4の(2)図に示したように、出力されたCAMプログラムに基づき、制御装置10付の切削機9を用いて、素材板1が切削加工され、もって、インテリアオブジェ2が製造されるに至る。
例えば図示例では、CAMプログラムが入力された制御装置10からの指令信号に基づき、パルスモータが駆動され、変速装置たる減速歯車12を介し、X,Yの送りねじ13が回転して、テーブル14が移動する。
もって図示例では、テーブル14上に載せられた工作対象物たる素材板1が移動することにより、上側から圧接されたバイト刃15にて、素材板1の表面5が、所定の位置,態様,切削度で切削加工される。
例えばこのようにして、素材板1の表面5に所定の凹凸3が形成され、もって、インテリアオブジェ2が製造されるに至る。つまり、元の画像Cの細かい濃淡に対応した多様・詳細な凹凸3が表面5に形成された、インテリアオブジェ2が得られる。
インテリアオブジェ2の凹凸3は、このように形成される。
【0020】
《作用等について》
本発明に係るインテリアオブジェ2は、以上説明したように構成されている。そこで、以下のようになる。
▲1▼このインテリアオブジェ2は、インテリア置物,電飾オブジェとして、店内,オフィス内,家庭内等において、展示,装飾,告知用等に使用される。
▲2▼そして、このインテリアオブジェ2は、素材板1に、写真,絵,文字,記号,図形,模様,その他の画像Cを(第1例に関する図1の(1)図や、第2例に関する図1の(4)図を参照)、画像Cの各部分毎の細かい濃淡分布に対応した詳細な凹凸3分布で、表現してなる(第1例に関する図1の(2)図や、第2例に関する図1の(5)図、更には図2を参照)。素材板1は、白色,乳白色,グレー,ライトブルー,ピンク,その他の半透明材よりなる。
【0021】
▲3▼この凹凸3は、インテリアオブジェ2の素材板1の表面5に形成されており、元の画像Cの濃いトーンの暗部分Dほど、浅く切除されて隆起度が高く、厚い肉厚部分6として形成され、もって光Bの透過度がより低くなっている。これに対し、元の画像Cの淡いトーンの明部分Eほど、深く切除されて隆起度が低く、薄い肉厚部分7として形成され、もって光Bの透過度がより高くなっている(図4の(1)図を参照)。
そして凹凸3は、元となる画像Cをスキャナーで読み取りCADソフトで編集,加工して得られたCAMプログラムに基づき(図3を参照)、切削機9を用いて形成されており(図4の(2)図を参照)、例えば90段階等、50段階以上に細かく多段に形成されている。
【0022】
▲4▼そして、このようなインテリアオブジェ2を、例えば付設された光源Aからの光Bが照射すると、次のようになる(図2を参照)。
照射された光Bは、インテリアオブジェ2の素材板1の裏面4側から表面5側へと、若干遮光されつつ透過する。すなわち光Bは、平坦面に形成されて光源A側に向けられた裏面4側から、細かく多段な凹凸3が形成され閲覧者側に向けられた表面5側へと、透過する。
▲5▼このように、光Bが多様な凹凸3を通過することにより、このインテリアオブジェ2の表面5には、コントラストが付与されたレリーフ的な立体感画像Gが、表示される(第1例についての図1の(3)図や、第2例についての図1の(6)図を参照)。
すなわち、多様な凹凸3にて、→本来の元の画像Cに微妙な明暗が形成され、→本来の元の画像Cの輪郭がくっきりと浮き出して、→本来の元の画像Cに奥行き感,起伏感,陰影効果が付加された、→三次元的な立体感画像Gが、例えば立体写真のように表示される。→元の画像Cにコントラストが付加されたような画像態様よりなる、立体感画像Gが閲覧者に認識される。
図1の(1)図,(2)図,(3)図の第1例では、(1)図の元の画像Cに比し、よりコントラストが付与された(3)図の立体感画像Gが表示される。図1の(4)図,(5)図,(6)図の第2例でも、(4)図の元の画像Cに比し、よりコントラストが付与された(6)図の立体感画像Gが表示される。
【0023】
▲6▼そこで閲覧者は、このような新しい表現の立体感画像Gを、認識することになる(図1の(3)図や(6)図を参照)。
閲覧者は、このインテリアオブジェ2表面5の立体感画像Gを見ることにより、今までにないデザイン性,オリジナル性,ユニーク性を感じ、もって、写真,絵,文字,記号,図形,模様,その他の画像Cに関し、極めて大きなインテリア感,趣味感,アッピール力,告知力を、受けるようになる。
▲7▼なお、元の画像Cに、顔Hその他の肌が含まれている場合に(図1の(4)図を参照)、素材板1としてピンク系の半透明材が用いられた場合は、立体感画像Gの顔Hその他の肌が、実物的に肌色に着色されて表示され(図1の(6)図を参照)、もって一段と趣味感が高まる利点がある。
【0024】
《その他》
なお、このインテリアオブジェ2は、インテリア置物,電飾オブジェとして、単独で又は枠やアタッチメントを使用しつつ、広く各種用途に使用可能である。例えば、写真立て代用品,額縁代用品,新しいインテリア物,記念盾,銘文,装飾板,CDケース,その他のディスクケース,時計文字盤,レリーフ地図,レストランメニュー,食堂メニュー,等々として、このインテリアオブジェ2は使用可能である。
更に例えば、家具の扉,天井や壁やテーブルの一部,表札,電気スタンドのカバー,その他の照明カバー、等々としても、このインテリアオブジェ2は利用可能である。又、告知表示,情報表示,案内表示,その他の伝達表示としても、このインテリアオブジェ2は利用可能である。
【0025】
【発明の効果】
《本発明の特徴》
本発明に係るインテリアオブジェは、以上説明したように、元となる画像の濃淡に対応した凹凸を、光を透過可能な素材板表面に切削形成して、裏面側に光源を置いて照射することにより、コントラストが付加された立体感画像を表示するようにしたこと、を特徴とする。
【0026】
《第1の効果》
第1に、新しい表現により、インテリア感,趣味感,アッピール力,告知力等を、大きく向上させることができる。
すなわち、本発明のインテリアオブジェは、コントラストが付加された立体感画像を表示するので、立体感がありリアル性が富み、もって、2次元的表現に止まっていたこの種従来例に比し、デザイン性,オリジナル性,ユニーク性等に優れている。
そこで、店内,オフィス内,家庭内等において、展示,装飾,告知用にこのインテリアオブジェを使用して、写真,絵,文字,記号,図形,模様,その他の画像を表示することにより、インテリア感や趣味感を向上させ、アッピール力や告知力を高めることができるようになる。
【0027】
《第2の効果》
第2に、しかもこれは、簡単容易に実現される。すなわち、本発明のインテリアオブジェは、汎用のスキャナー,CADソフト,CAMプログラム,制御装置,切削機等を用いることにより、簡単に製造可能である。
つまり、前述したこの種従来例のように、人的や物的に大掛かりな仕掛けを要することなく、人手やコストをかけずに、上述した第1の点が容易に実現可能である。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインテリアオブジェについて、発明の実施の形態の説明に供し、(1)図は、第1例に用いられた画像を、(2)図は、第1例の表面を、(3)図は、第1例の立体感画像を示す。(4)図は、第2例に用いられた画像を、(5)図は、第2例の表面を、(3)図は、第2例の立体感画像を示す。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供し、拡大した側断面図である。
【図3】同発明の実施の形態の説明に供し、製造工程のブロック図である。
【図4】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図は、画像,切削度,透過性等の関係説明図、(2)図は、切削機の正面図である。
【符号の説明】
1 素材板
2 インテリアオブジェ
3 凹凸
4 裏面
5 表面
6 厚い肉厚部分
7 薄い肉厚部分
8 中間の肉厚部分
9 切削機
10 制御装置
11 パルスモータ
12 減速歯車
13 送りネジ
14 テーブル
15 バイト刃
A 光源
B 光
C 画像
D 暗部分
E 明部分
F ハーフトーン部分
G 立体感画像
H 顔
【発明の属する技術分野】
本発明は、インテリアオブジェに関する。すなわち、例えば店内,オフィス内,家庭内等において、展示,装飾,告知用等に使用される、インテリア置物,電飾オブジェに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、写真や絵等は、写真立てや額縁に入れ、店内,オフィス内,家庭内等において飾られていた。すなわち、写真は紙にプリントされ、絵画は紙やクロスに描かれるかプリントされ、もって、前面にガラスを備え背面に受け板を備えた写真立てや額に、挟まれ収納されて、展示や装飾に使用されていた。
又、文字や記号による表示も、紙やボードに記載され、もって、店内,オフィス内,家庭内等において、テーブル,棚,壁等に置かれ,貼り付けられて、告知用に使用されていた。
記念盾,装飾板,その他各種のインテリアオブジェも、ほぼこれに準じた構成よりなり、ほぼ同様に使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
《問題点について》
ところで、このような従来のインテリアオブジェについては、次の問題が指摘されていた。
第1に、これら従来の写真,絵,文字表示,記号表示,記念盾,装飾板等々は、いずれも2次元的表現に止まっており、立体感がなく、インテリア感や趣味感に欠け、アッピール力や告知力に乏しい、という問題が指摘されていた。
すなわち、この種従来例はいずれも、色彩,デザイン,その他の平面的表現に力が注がれており、立体感がなくリアル性に劣り、もってインテリア感,趣味感,アッピール力,告知力等に、自ずと限界が存していた。もって、新しい表現の誕生が待ち望まれていた。
第2に、このようなインテリア感,趣味感,アッピール力,告知力等を高める一つの方法としては、例えば、人的面や物的面で大掛かりな仕掛けを実施することも考えられたが、人手やコストを要する、という難点があった。
【0004】
《本発明について》
本発明は、このような実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべく、発明者の鋭意研究努力の結果なされたものであって、元となる画像の濃淡に対応した凹凸を、光を透過可能な素材板表面に切削形成して、裏面側に光源を置いて照射することにより、コントラストが付加された立体感画像を表示するようにしたこと、を特徴とする。
もって本発明は、第1に、新しい表現により、インテリア感,趣味感,アッピール力,告知力等を、大きく向上させることができ、第2に、しかもこれが簡単容易に実現される、インテリアオブジェを提案することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
《各請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1については次のとおり。請求項1のインテリアオブジェは、光を透過可能な素材板に、写真,絵,文字,図形,記号,模様,その他の画像を、元となる該画像の濃淡に対応した凹凸で表現してなること、を特徴とする。
請求項2については次のとおり。請求項2のインテリアオブジェは、請求項1において、該凹凸は、元となる該画像の各部分毎の細かい濃淡分布に対応して、その起伏度が細かく変化している。
そして該凹凸は、元の該画像の濃いトーンの暗部分ほど、より浅く切除されて隆起度が高く、肉厚の厚い部分として形成され、光の透過度がより低くなっている。元の該画像の淡いトーンの明部分ほど、より深く切除されて隆起度が低く、肉厚の薄い部分として形成され、光の透過度がより高くなっていること、を特徴とする。
請求項3については次のとおり。請求項3のインテリアオブジェは、請求項2において、該素材板は、白色,乳白色,グレー,ライトブルー,ピンク,その他の半透明材よりなり、光を若干遮光しつつ透過可能である。そして裏面側が、平坦面に形成されると共に、表面側に該凹凸が細かく多段に形成されていること、を特徴とする。
【0006】
請求項4については次のとおり。請求項4のインテリアオブジェは、請求項3において、該裏面側が光源に向けられると共に、該表面側が閲覧者に向けられている。
そして、該光源から光が照射された場合に、該光が、該裏面側から該表面側へと透過可能である。そして該光が、50段階以上に細かく多段に形成された該凹凸を通過することにより、該表面に、コントラストが付与されたレリーフ的な立体感画像を表示可能であり、該立体感画像を該閲覧者に認識せしめることが可能となっていること、を特徴とする。
請求項5については次のとおり。請求項5のインテリアオブジェは、請求項4において、該凹凸は、該画像をスキャナーで読み取ると共にCADソフトで編集,加工して得られたCAMプログラムに基づき、切削機を用いて切削形成されていること、を特徴とする。
請求項6については次のとおり。請求項6のインテリアオブジェは、請求項4において、該画像は、顔その他の肌が含まれており、該素材板は、ピンク系の半透明材よりなり、該立体感画像の顔その他の肌が、実物的に着色されて表示されること、を特徴とする。
【0007】
《作用について》
本発明は、このようになっているので、次のようになる。
▲1▼このインテリアオブジェは、インテリア置物,電飾オブジェとして、店内,オフィス内,家庭内等にて使用される。
▲2▼そして、その素材板は半透明材よりなり、表面に、写真,絵,文字,記号,図形,模様,その他の画像が、その各部分の濃淡に対応した詳細な凹凸で、表現されている。
▲3▼この凹凸は、元の画像の暗トーン部分ほど、肉厚が厚く形成され光の透過度が低く表現され、元の画像の明トーン部分ほど、肉厚が薄く形成され光の透過度が高く表現されている。そして、元となる画像をスキャナーで読み取りCADソフトで編集したCAMプログラムに基づき、切削機を用いて、例えば90段階等、50段階以上に細かく多段に形成されている。
【0008】
▲4▼そして、このようなインテリアオブジェを、光源からの光が照射すると、光は、平坦面の裏面側から凹凸付きの表面側へと、若干遮光されつつ透過する。
▲5▼このように、光が多様な凹凸を通過することにより、コントラストが付与されたレリーフ的な立体感画像が、表面に表示される。本来の元の画像について、微妙な明暗が形成され、輪郭がくっきりと浮き出して、奥行き感,起伏感,陰影効果が付加された、三次元的な立体感画像が表示される。
▲6▼閲覧者は、この新しい表現の立体感画像により、今までにないデザイン性,オリジナル性,ユニーク性を感じ、写真,絵,文字,記号,図形,模様,その他の画像に関し、大きなインテリア感,趣味感,アッピール力,告知力を受けるようになる。
▲7▼なお、元の画像に顔その他の肌が含まれている場合に、ピンク系の素材板が用いられた場合は、立体感画像にて表示された顔その他の肌が、実物的に着色され、一段と趣味感が高まる利点がある。
【0009】
【発明の実施の形態】
《図面について》
以下本発明を、図面に示す発明の実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2,図3,図4等は、本発明のインテリアオブジェの実施の形態の説明に供する。
そして、図1の(1)図は、第1例に用いられた画像を、(2)図は、第1例の表面を、(3)図は、第1例の立体感画像を示す。図1の(4)図は、第2例に用いられた画像を、(5)図は、第2例の表面を、(3)図は、第2例の立体感画像を示す。
図2は、拡大した側断面図である。図3は、製造工程のブロック図である。図4の(1)図は、画像,切削度,透過性等の関係説明図、(2)図は、切削機の正面図である。
【0010】
《素材板1について》
このインテリアオブジェ2は、素材板1に凹凸3を形成してなる。まず、この素材板1について述べる。
このインテリアオブジェ2で用いられる素材板1は、白色,乳白色,グレー,ライトブルー,ピンク,その他の半透明材よりなり、光源Aから照射された光Bを、若干遮光しつつ透過可能である。
すなわち素材板1としては、アクリル,塩化ビニール,その他の樹脂製,ガラス製,人工大理石製,その他の材質のものが選択使用され、金属製のものも使用可能である。そして素材板1は、材質自体の色又は着色により、光Bを若干遮光しつつ透過可能な半透明のものが代表的であるが、選択された材質の種類やその肉厚によっては、かなり暗色に近い色、例えば黒色的なものも使用可能である。
そして通常は、素材板1として、肉厚が1mm〜3mm程度の平板状のものが使用されるが、それ以上又はそれ以下の肉厚のものも使用可能であり、形状も、わん曲状,折曲状,球状のものの使用も考えられる。又、素材板1の大きさ寸法には特に制限はなく、例えば、4cm×5cm程度のものから20cm×30cm程度のものが、代表的に使用される。
インテリアオブジェ2の素材板1は、このようになっている。
【0011】
《凹凸3について》
次に、凹凸3について述べる。このようなインテリアオブジェ2の素材板1は、裏面4が、平坦面に形成されており光源A側に向けられ、表面5が、細かく多段に形成された凹凸3を備えており閲覧者側に向けられる。
まず、このインテリアオブジェ2の素材板1の裏面4は、通常は平坦面に形成され、光Bの入射が容易となっている。なお場合によっては、多少の凹凸が裏面4に付加形成されることもあり、光Bの入射に支障がない限り許容される。
そして、このインテリアオブジェ2の素材板1の表面5には、人の顔写真,その他の各種写真,絵,文字,図形,記号,模様,その他の画像Cが、元となる画像Cの各部分毎の細かい濃淡分布に対応した詳細な凹凸3分布で、表現されている。
【0012】
このような、インテリアオブジェ2の表面5の凹凸3について、更に詳述する。この凹凸3は、元の画像Cの濃いトーンの暗部分Dほど、より浅く切除されて隆起度が高く、厚い肉厚部分6として形成されており、光Bの透過度がより低くなっている。これに対し、元の画像Cの淡いトーンの明部分Eほど、より深く切除されて隆起度が低く、薄い肉厚部分7として形成されており、光Bの透過度がより高くなっている。
すなわち、図1の(1)図や(4)図に示された、第1例や第2例の元の画像Cにおいて、濃いトーンの暗部分Dほど、→図2や図4の(1)図に示したように、厚い肉厚部分6として、切削度がより小で浅く切除され、→もって、光Bの透過度がより低くなっている。
そして、暗部分Dに対応した厚い肉厚部分6の中でも、その暗さトーンの程度に応じ、切削度が細かく調整され、高い降起度ながら多段・多層に変化しており、光Bの透過度が、低い中でも更に細かく異なり、高低変化すべく設定されている。
【0013】
同様に、図1の(1)図や(4)図に示された第1例や第2例の元の画像Cにおいて、淡く薄いトーンの明部分Eほど、→図2や図4の(1)図に示したように、薄い肉厚部分7として、切削度がより大で深く切除され、→もって、光Bの透過度がより高くなっている。
そして、明部分Eに対応した薄い肉厚部分7の中でも、その明るさトーンの程度に応じ、切削度が細かく調整され、低い降起度ながら多段・多層に変化しており、光Bの透過度が、高い中でも更に細かく異なり、高低変化すべく設定されている。
図1の(1)図や(4)図に示した第1例や第2例の画像Cのハーフトーン部分Fについても、これらに準じ、図2や図4の(1)図に示したように中間の肉厚部分8とされるが、更に、そのトーンの程度に応じ、切削度が細かく調整され、中程度の降起度ながら多段・多層に変化しており、光Bの透過度が中程度ながら、更に細かく異なり高低変化すべく設定されている。
【0014】
表面5の凹凸3は、このように細かく多段に形成されており、最低でも50段階以上、例えば90段階程度に、細かく程度分けされた多層な起伏として形成されている。すなわち凹凸3は、上述した各種程度の厚い肉厚部分6,中間の肉厚部分8,薄い肉厚部分7の集合体よりなり、全体的には素材板1表面5の各所で、徐々に肉厚が細かく変化している。
なお、第1例や第2例では、図1の(2)図や(5)図そして図2に示したように、凹凸3が、インテリアオブジェ2の素材板1の表面5全体に、形成されている。しかしながら凹凸3は、このような図示例によらず、素材板1の表面5の一部のみに形成するようにしてもよく、この場合は、その一部の表面5の裏面4のみが、平坦面として形成されていればよく、裏面4の他部分については特に形状制限はない。
【0015】
そして、光源Aから光Bが照射された場合において、光Bが裏面4側から表面5側へと透過可能である。そして、この光Bが、凹凸3を通過することにより、第1例や第2例では図1の(3)図や(6)図に示したように、インテリアオブジェ2の表面5に、コントラストが付与されたレリーフ的な立体感画像Gを表示可能であり、この立体感画像Gが閲覧者に認識可能となっている。
この立体感画像Gは、凹凸3を通過した光Bにより、元の画像Cに対応した画像と共に、その画像に、コントラスト,明暗,輪郭,奥行き感,起伏感,陰影感等が付与されたものとして、表示される。
例えば、図1の(1)図,(2)図,(3)図の第1例では、(1)図の元の風景画の画像Cに対応して形成された、→(2)図のインテリアオブジェ2の凹凸3に、裏面4側から光Bが照射されることにより、→(3)図に示したように、コントラストが付与された立体感画像Gが、インテリアオブジェ2の表面5側に表示される。
同様に、図1の(4)図,(5)図,(6)図の第2例では、(4)図の元の女性の顔の絵の画像Cに対応して形成された、→(5)図のインテリアオブジェ2の凹凸3に、裏面4側から光Bが照射されることにより、(6)図に示したように、コントラストが付与された立体感画像Gが、インテリアオブジェ2の表面5側に表示される。
【0016】
なお光源Aは、図2の例ではインテリアオブジェ2に付設された専用の光源Aが使用されているが(例えば、箱体の中に光源Aが収納されると共に、この箱体の一面に形成された開口に、インテリアオブジェ2が嵌め込まれている)、光源Aはこのようなものに限定されるものではなく、広く各種の光源Aを利用可能である。
例えば、既設の光源Aの前にインテリアオブジェ2を置いて、インテリアオブジェ2用の光源Aとして利用してもよい。更に、インテリアオブジェ2の全体肉厚や光Bの透過度の設定次第では、又、室内光や太陽光の照度次第では、室内光や太陽光を、インテリアオブジェ2の光源Aとして利用することも可能である。
インテリアオブジェ2の凹凸3は、このようになっている。
【0017】
《凹凸3の形成について》
次に、このような凹凸3の形成について述べておく。図3に示したように、このインテリアオブジェ2の表面の凹凸3は、元の画像Cをスキャナーで読み取りCADソフトで編集,加工して得られたCAMプログラムに基づき、切削機9等の工作機械を用いて形成される。
このような凹凸3の形成について、更に詳述する。まず、図3のステップ▲1▼,▲2▼,▲3▼に示したように、元の画像Cがスキャナーで読み取られて、画像データとして出力される。すなわち、写真,絵,文字,記号,図形,模様,その他の画像Cが、スキャニングされてデジタルの画像データに変換され、多くの場合は記録メディアに一旦保存される。
【0018】
そして、図3のステップ▲4▼,▲5▼,▲6▼に示したように、パソコン等のコンピュータ上で、この画像データが、CADソフトを利用して編集,加工される。
すなわち、専用のCADソフト(例えばDelcam plc社の商品名 Art CAM Pro Release4.5)を使用し、切削システム制御用のCAMプログラムが、編集,加工,出力される。
その際、勿論ビットマップデータやベクトルデータが利用されるが、画像Cの多段・多種・詳細な濃淡データ(暗部分D〜ハーフトーン部分F〜明部分Eに至るデータ)は、切削度の大小データ(深浅データ)に変換され、切削機9用の移動順序,位置決め,移動スピード,運動態様等を指示するデータと共に、CAMプログラムとして出力される。
【0019】
それから、図3のステップ▲7▼,▲8▼や図4の(2)図に示したように、出力されたCAMプログラムに基づき、制御装置10付の切削機9を用いて、素材板1が切削加工され、もって、インテリアオブジェ2が製造されるに至る。
例えば図示例では、CAMプログラムが入力された制御装置10からの指令信号に基づき、パルスモータが駆動され、変速装置たる減速歯車12を介し、X,Yの送りねじ13が回転して、テーブル14が移動する。
もって図示例では、テーブル14上に載せられた工作対象物たる素材板1が移動することにより、上側から圧接されたバイト刃15にて、素材板1の表面5が、所定の位置,態様,切削度で切削加工される。
例えばこのようにして、素材板1の表面5に所定の凹凸3が形成され、もって、インテリアオブジェ2が製造されるに至る。つまり、元の画像Cの細かい濃淡に対応した多様・詳細な凹凸3が表面5に形成された、インテリアオブジェ2が得られる。
インテリアオブジェ2の凹凸3は、このように形成される。
【0020】
《作用等について》
本発明に係るインテリアオブジェ2は、以上説明したように構成されている。そこで、以下のようになる。
▲1▼このインテリアオブジェ2は、インテリア置物,電飾オブジェとして、店内,オフィス内,家庭内等において、展示,装飾,告知用等に使用される。
▲2▼そして、このインテリアオブジェ2は、素材板1に、写真,絵,文字,記号,図形,模様,その他の画像Cを(第1例に関する図1の(1)図や、第2例に関する図1の(4)図を参照)、画像Cの各部分毎の細かい濃淡分布に対応した詳細な凹凸3分布で、表現してなる(第1例に関する図1の(2)図や、第2例に関する図1の(5)図、更には図2を参照)。素材板1は、白色,乳白色,グレー,ライトブルー,ピンク,その他の半透明材よりなる。
【0021】
▲3▼この凹凸3は、インテリアオブジェ2の素材板1の表面5に形成されており、元の画像Cの濃いトーンの暗部分Dほど、浅く切除されて隆起度が高く、厚い肉厚部分6として形成され、もって光Bの透過度がより低くなっている。これに対し、元の画像Cの淡いトーンの明部分Eほど、深く切除されて隆起度が低く、薄い肉厚部分7として形成され、もって光Bの透過度がより高くなっている(図4の(1)図を参照)。
そして凹凸3は、元となる画像Cをスキャナーで読み取りCADソフトで編集,加工して得られたCAMプログラムに基づき(図3を参照)、切削機9を用いて形成されており(図4の(2)図を参照)、例えば90段階等、50段階以上に細かく多段に形成されている。
【0022】
▲4▼そして、このようなインテリアオブジェ2を、例えば付設された光源Aからの光Bが照射すると、次のようになる(図2を参照)。
照射された光Bは、インテリアオブジェ2の素材板1の裏面4側から表面5側へと、若干遮光されつつ透過する。すなわち光Bは、平坦面に形成されて光源A側に向けられた裏面4側から、細かく多段な凹凸3が形成され閲覧者側に向けられた表面5側へと、透過する。
▲5▼このように、光Bが多様な凹凸3を通過することにより、このインテリアオブジェ2の表面5には、コントラストが付与されたレリーフ的な立体感画像Gが、表示される(第1例についての図1の(3)図や、第2例についての図1の(6)図を参照)。
すなわち、多様な凹凸3にて、→本来の元の画像Cに微妙な明暗が形成され、→本来の元の画像Cの輪郭がくっきりと浮き出して、→本来の元の画像Cに奥行き感,起伏感,陰影効果が付加された、→三次元的な立体感画像Gが、例えば立体写真のように表示される。→元の画像Cにコントラストが付加されたような画像態様よりなる、立体感画像Gが閲覧者に認識される。
図1の(1)図,(2)図,(3)図の第1例では、(1)図の元の画像Cに比し、よりコントラストが付与された(3)図の立体感画像Gが表示される。図1の(4)図,(5)図,(6)図の第2例でも、(4)図の元の画像Cに比し、よりコントラストが付与された(6)図の立体感画像Gが表示される。
【0023】
▲6▼そこで閲覧者は、このような新しい表現の立体感画像Gを、認識することになる(図1の(3)図や(6)図を参照)。
閲覧者は、このインテリアオブジェ2表面5の立体感画像Gを見ることにより、今までにないデザイン性,オリジナル性,ユニーク性を感じ、もって、写真,絵,文字,記号,図形,模様,その他の画像Cに関し、極めて大きなインテリア感,趣味感,アッピール力,告知力を、受けるようになる。
▲7▼なお、元の画像Cに、顔Hその他の肌が含まれている場合に(図1の(4)図を参照)、素材板1としてピンク系の半透明材が用いられた場合は、立体感画像Gの顔Hその他の肌が、実物的に肌色に着色されて表示され(図1の(6)図を参照)、もって一段と趣味感が高まる利点がある。
【0024】
《その他》
なお、このインテリアオブジェ2は、インテリア置物,電飾オブジェとして、単独で又は枠やアタッチメントを使用しつつ、広く各種用途に使用可能である。例えば、写真立て代用品,額縁代用品,新しいインテリア物,記念盾,銘文,装飾板,CDケース,その他のディスクケース,時計文字盤,レリーフ地図,レストランメニュー,食堂メニュー,等々として、このインテリアオブジェ2は使用可能である。
更に例えば、家具の扉,天井や壁やテーブルの一部,表札,電気スタンドのカバー,その他の照明カバー、等々としても、このインテリアオブジェ2は利用可能である。又、告知表示,情報表示,案内表示,その他の伝達表示としても、このインテリアオブジェ2は利用可能である。
【0025】
【発明の効果】
《本発明の特徴》
本発明に係るインテリアオブジェは、以上説明したように、元となる画像の濃淡に対応した凹凸を、光を透過可能な素材板表面に切削形成して、裏面側に光源を置いて照射することにより、コントラストが付加された立体感画像を表示するようにしたこと、を特徴とする。
【0026】
《第1の効果》
第1に、新しい表現により、インテリア感,趣味感,アッピール力,告知力等を、大きく向上させることができる。
すなわち、本発明のインテリアオブジェは、コントラストが付加された立体感画像を表示するので、立体感がありリアル性が富み、もって、2次元的表現に止まっていたこの種従来例に比し、デザイン性,オリジナル性,ユニーク性等に優れている。
そこで、店内,オフィス内,家庭内等において、展示,装飾,告知用にこのインテリアオブジェを使用して、写真,絵,文字,記号,図形,模様,その他の画像を表示することにより、インテリア感や趣味感を向上させ、アッピール力や告知力を高めることができるようになる。
【0027】
《第2の効果》
第2に、しかもこれは、簡単容易に実現される。すなわち、本発明のインテリアオブジェは、汎用のスキャナー,CADソフト,CAMプログラム,制御装置,切削機等を用いることにより、簡単に製造可能である。
つまり、前述したこの種従来例のように、人的や物的に大掛かりな仕掛けを要することなく、人手やコストをかけずに、上述した第1の点が容易に実現可能である。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインテリアオブジェについて、発明の実施の形態の説明に供し、(1)図は、第1例に用いられた画像を、(2)図は、第1例の表面を、(3)図は、第1例の立体感画像を示す。(4)図は、第2例に用いられた画像を、(5)図は、第2例の表面を、(3)図は、第2例の立体感画像を示す。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供し、拡大した側断面図である。
【図3】同発明の実施の形態の説明に供し、製造工程のブロック図である。
【図4】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図は、画像,切削度,透過性等の関係説明図、(2)図は、切削機の正面図である。
【符号の説明】
1 素材板
2 インテリアオブジェ
3 凹凸
4 裏面
5 表面
6 厚い肉厚部分
7 薄い肉厚部分
8 中間の肉厚部分
9 切削機
10 制御装置
11 パルスモータ
12 減速歯車
13 送りネジ
14 テーブル
15 バイト刃
A 光源
B 光
C 画像
D 暗部分
E 明部分
F ハーフトーン部分
G 立体感画像
H 顔
Claims (6)
- 光を透過可能な素材板に、写真,絵,文字,図形,記号,模様,その他の画像を、元となる該画像の濃淡に対応した凹凸で表現してなること、を特徴とするインテリアオブジェ。
- 請求項1に記載したインテリアオブジェにおいて、該凹凸は、元となる該画像の各部分毎の細かい濃淡分布に対応して、その起伏度が細かく変化しており、
元の該画像の濃いトーンの暗部分ほど、より浅く切除されて隆起度が高く、肉厚の厚い部分として形成され、光の透過度がより低くなっており、
元の該画像の淡いトーンの明部分ほど、より深く切除されて隆起度が低く、肉厚の薄い部分として形成され、光の透過度がより高くなっていること、を特徴とするインテリアオブジェ。 - 請求項2に記載したインテリアオブジェにおいて、該素材板は、白色,乳白色,グレー,ライトブルー,ピンク,その他の半透明材よりなり、光を若干遮光しつつ透過可能であり、
裏面側が平坦面に形成されると共に、表面側に該凹凸が細かく多段に形成されていること、を特徴とするインテリアオブジェ。 - 請求項3に記載したインテリアオブジェにおいて、該裏面側が光源に向けられると共に、該表面側が閲覧者に向けられており、
該光源から光が照射された場合に、該光が、該裏面側から該表面側へと透過可能であり、50段階以上に細かく多段に形成された該凹凸を通過することにより、該表面に、コントラストが付与されたレリーフ的な立体感画像を表示可能であり、該立体感画像を該閲覧者に認識せしめることが可能となっていること、を特徴とするインテリアオブジェ。 - 請求項4に記載したインテリアオブジェにおいて、該凹凸は、該画像をスキャナーで読み取ると共にCADソフトで編集,加工して得られたCAMプログラムに基づき、切削機を用いて切削形成されていること、を特徴とするインテリアオブジェ。
- 請求項4に記載したインテリアオブジェにおいて、該画像は、顔その他の肌が含まれており、該素材板は、ピンク系の半透明材よりなり、該立体感画像の顔その他の肌が、実物的に着色されて表示されること、を特徴とするインテリアオブジェ。
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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